JP2000514163A - 線形弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 直接作用型で圧力平衡型の線形弁（１）は中空で変位可能な密封チユーブ（19）と弁胴部（49）とを含有し、密封チユーブ（19）は弁着座部（20）を有し、且つ弁胴部（49）は弁着座密封部（21）を有し、駆動装置（７）が媒体流の外側に密封チユーブ（19）と隣接して配設され、駆動装置（７）の延長レバー（14）における歯付きセグメント（15）が密封チユーブ（19）の歯付きセグメント（18）と係合する。これにより駆動装置（７）は媒体流を中断することなく流体ハウジング（２）から取外可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】 線形弁 （技術分野） 本発明は変位可能な、中空の密封チユーブを備えた直接作用型で圧力平衡型の 線形弁に関する。 （背景技術） この種の周知の線形動作を行う弁（以下「線形弁」と言う）の場合、別の媒体 により作動される直接作用で、磁気型駆動装置、若しくはピストン駆動装置は、 媒体内で変位可能な密封チユーブの周囲に回転対称に配置される。回転対称の構 成をとることによりこの電気的あるいは気圧的装置はそれぞれ定格の幅を持たせ る必要がある。駆動装置の保守または修理のため、電気駆動装置およびピストン 駆動装置をそれぞれ交換可能にすべく、線形弁は媒体回路から完全に除去する要 がある。従つて線形弁の駆動装置の保守および修理のために、長い時間設備装置 全体を停止せねばならなくなる。 （発明の開示） 本発明は媒体流の外側に磁気、気圧あるいは電気により作動する駆動装置を備 え、特にレバー若しくはトグルジヨイントを介して伝達可能な線形弁を提供する 。これによりレバー若しくはジヨイントが小電気あるいは小気圧によつて発生さ れる駆動力により管理できる、従つて複数の定格幅に対し１個の駆動装置が適用 できることになる。更に駆動装置は線形弁の流体部と干渉することなく短時間で 交換可能になる。また例えば手動、電気磁気、気圧あるいは電気による駆動モジ ユールが付設できる。本発明によれば更に、パイプ網内で電流／圧力のない閉鎖 状態から電気／気圧的に開放された開放状態へ弁機能を切り替え可能である。 特に線形弁の流体ハウジングがハウジングの下側に設けられ、下側の排水孔は 外部へ延び、これにより密封部の漏れを直接視認可能であり、特に有用であるこ とが判明している。更に例えば密封チユーブの位置を検知し、漏れあるいは流れ を示すため、この排水孔に異なるセンサ素子を接続できる。 ４〜10mmの小さな定格幅を有した線形弁の好ましい実施例の場合、駆動装置に はヒンジ付の接触子が設けられ、接触子は好ましくは流体ハウジングの片側に且 つ半径方向に隣接してフランジ付けされる。接触子は歯付きセグメントを備えた 延長レバーを介して密封チユーブと連結する。この構成により駆動装置は流体部 と干渉することなく簡単に除去可能である。 更に線形駆動構成にあつては線形弁の流体空間と磁右の接触子空間との間に、 密封部により分離され且つ外部に向かつて開放される中間空間部が設けられ、こ れにより２個の溝・リツプ密封部のいずれかに漏れが生じた場合でも、媒体の接 触子空間への導入を防止し得る。また中間空間部を設けたことで、流体を給配す る線形弁、特に侵食性媒体に使用される線形弁には特に望ましく、この場合駆動 装置は好ましくは流体ハウジングの上部に配置され、接触子空間を更に保護する 。 本発明による線形弁においては、密封チユーブの摺動力を 低く保つことが可能となる。このため異なる面に生じる反力を最小にする要があ る。本発明によれば、密封部をオンする対象の極めて薄手の壁の金属あるいはプ ラスチツクチユーブとして、密封チユーブを使用することにより達成される。 摺動力を最小にする別の態様は、密封チユーブの密封部に対しリツプ密封部を 使用することにより実現でき、これによりリツプ密封部は所定の輪郭を有し最適 の態様で挿着され得る。 密封部での摩擦力および密封チユーブの差動面での摩擦力を最小にすることは 、等しい高い流体スループツトが小さな駆動力で管理でき、従つて駆動装置が小 さな電磁気的にモータやピストンにより駆動されるする点で、周知な従来の実施 態様に比べ大きな利点を有する。 本発明の別の態様によれば、密封チユーブの移動が簡単な方法で制動可能に構 成される。この制動効果は第１の移動モードでは線形弁を小さな間隙まで極めて 迅速に開放・閉鎖し、第２の移動モードでは端部位置の制動部材の作用により緩 徐に線形弁の閉鎖動作を行うことにより達成される。 この構成においては線形弁の流体部がハウジング、チユーブ、密封部および連 結部材に対し異なる材料を使用することにより、広い範囲の媒体に対応して使用 可能である。金属構造の場合例えばハウジングおよび連結部材が真ちゆうで作ら れ、密封チユーブがスチールで作られているときは、水あるいはスチームのよう な中性媒体に関連する周知の全ての制御機能が２／２および３／２構成の線形弁 により実現できる。 構成部材がステンレススチールで作られている構成では特に、分析、医学、食料 業界及び医薬分野に好適に使用可能である。ハウジング、連結部材および密封チ ユーブがＰＶＣ、ＰＶＤＦ、ＰＥＥＫのようなプラスチツクで作られるときは、 本実施例では排水処理分野、化学業界等の侵食性媒体を用いるものに対し使用可 能である。この場合、このような媒体と接触する全ての部材が耐酸性を示すよう に設けられ、且つ全ての金属部材は廃孔を有する中間空間および二重密封部によ り保護される。 特に大きな定格幅に好適な別の実施態様では、ヒンジ付き接触子に代えて上動 接触子磁石またはモータあるいはピストン駆動装置が使用されることにより、実 質的に上述の実施態様と異なる。この場合も駆動装置は流体回路と干渉する要な く流体部から好適に取外可能である。磁石、モータあるいはピストンによる駆動 装置の作用力が歯付きセグメントを介し密封チユーブのラツクへ伝達されること が好ましい。 電磁石の通路作用力を最適に使用するため、トグルジヨイントが磁石の接触子 と密封チユーブとの間に中間部材として配置され、中間部材は落下した接触子に より発生される小さな力を最大閉鎖固定力に変換する。閉鎖中の磁石の上動・力 特性は、小さな作動器により大きな動力、延いては大きな固定力が制御できるよ うに、トグルジヨイントの収縮長さ・力特性を持つトグルジヨイントを介し伝達 される。これは特に流体部の寸法が大きくこのため小さな定格幅の場合より摩擦 損失が大になるように大きな定格幅を持つ場合に望ましい。 本発明を添付図面に示す好ましい２実施態様を用いて以下に詳述する。 （図面の簡単な説明） 図１は密封チユーブの移動を制御するため密封チユーブの歯付きセグメントと 係合するヒンジ付き接触子およびラツクを備えた線形弁の簡略断面図、図２は密 封チユーブの移動を制御するためラツクおよび歯付きセグメントを備え、更に駆 動力の伝達および増幅のためのトグルジヨイントを備えた線形弁の簡略断面図で ある。 （発明を実施するための最良の形態） 図１に示す線形弁１には、流体ハウジング２と駆動ハウジング６とが含有され 、流体ハウジング２はパイプ３の２個のパイプ部４、５間に付設され、駆動ハウ ジング６の片側には流体ハウジング２の頂部へ向かう駆動装置７が付設されてい る。駆動ハウジング６内にはコイル８が設けられ、コイル８はヒンジ付き接触子 ９の周囲に配設される。反力が作用しない限り、コイル８の電気回路が閉じられ るか、あるいはヒンジ付き接触子９が手動操作装置により図示の位置からバネ10 、11の力に抗して移動されるまで、コイル８はバネ10、11によつて当初の位置に 保持される。 ヒンジ付き接触子９の下側部13には歯付きセグメント15を備えた延長レバー14 が設けられ、歯付きセグメント15は下側部16を有し、延長レバー14は流体ハウジ ング２の開放された中間空間17内へ向かつて延び、密封チユーブ19の歯付きセグ メント18と係合する。図示の位置では密封チユーブ19に対し オンされる弁着座部20は、弁着座部20と対向する流体ハウジング２の弁着座密封 部21に押圧され、パイプ部４、５間のチヤンネル22を流れる媒体流を密封する。 ヒンジ付き接触子９をバネ10、11の力に対抗して作動すると、密封チユーブ19 が延長レバー14を有するヒンジ付き接触子９に設けられた歯付きセグメント15に よつて押し戻され、これにより線形弁１の弁着座部20が開放される。密封チユー ブ19を環状に囲むリツプ密封部23、24は中間空間17および接触子空間51に対し流 体ハウジング２を密封する。 弁着座部20と対向する密封チユーブ19の端部25には断面が矩形の制動部26と密 封部28とが設けられる。線形弁１が閉鎖されたとき、制動部26はその外側面内に 付設される密封部28により流体ハウジング２に対し密封する。線形弁１が開放さ れると、流体ハウジング２の端部の断面積29が大きくなるので、制動部26の周囲 で媒体が流れる。 線形弁１を閉鎖すると、密封チユーブ19の壁が薄くまた制動部26が流体ハウジ ング２の大きな断面積29内に有る限り密封チユーブ19の制動部26において圧力が 等しくなるので、圧力平衡が極めて迅速に進む。移動された媒体は制動部26を経 てパイプ部５内へ流れる。制動部26が流体ハウジング２の狭い断面積30に入ると 、密封部28は間隙31の周囲全体を気密に密封する。矩形断向積50内の小さなチヨ ーク孔32を経てのみ、媒体が間隙31から流出し得、これにより密封チユーブ19が 制動閉鎖される。 好ましくは流体ハウジング２の下部部材33には排水孔34が 設けられ、排水孔34は流体ハウジング２から開口部内に連通する。作動状態を検 知するため、センサ素子35（図示せず）が排水孔34に連係される。 図２の線形弁１においては上動された接触子の磁石36が駆動装置７として機能 する。上動された接触子36はバネ40を介し連結された２個の部材38、39から構成 されるものとして具現化される。上動された接触子37の下部部材39には、駆動装 置７および密封チユーブ19間で力を伝達するためにトグルジヨイント41が設けら れ、トグルジヨイント41は上動された接触子36の下部部材39の一方の部材42と固 定されまたネジ45により駆動ハウジング６の第２の部材43と位置調整可能に固定 される。トグルジヨイント41の別の部材44は、力／通路比に応じて比較的大きな 力が密封チユーブ19での歯付きセグメント18に伝達されるように、レバー46を介 しラツク47に連結される。 図２に示す線形弁１の機能は図１に示した実施態様の機能に相応するよう設け られ、しかして図１に沿つた説明が図２の構成にも当てはまる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．弁着座部（20）を有する中空で変位可能な密封チユーブ（19）と、弁着座密 封部（21）を有する弁胴部（49）と、密封チユーブ（（19）と係合する駆動装置 （７）とを備え、駆動装置（７）が片側で媒体流の外側の分離装置として密封チ ユーブ（19）と隣接し、且つ着脱可能な係合伝達手段（15、18）により密封チユ ーブ（19）と連結されて配置され、駆動装置（７）が媒体流を干渉することなく 流体ハウジング（２）から除去可能であることを特徴とする直接作用型で圧力平 衡型の線形弁（１）。 ２．伝達手段は歯付きセグメント（15）を有し、歯付きセグメントは駆動装置（ ７）の延長レバー（14）に形成され、流体ハウジング（２）の開放された中間空 間部（17）内の密封チユーブ（19）の歯付きセグメント（18）と係合されている ことを特徴とする請求項１の線形弁。 ３．延長レバー（14）が駆動装置（７）のヒンジ付き接触子（９）と係合するこ とを特徴とする請求項１の線形弁。 ４．トグルジヨイント（41）がレバー（46）を介し駆動装置（７）の力を密封チ ユーブ（19）の歯付きセグメント（18）へ伝達するように構成されることを特徴 とする請求項２あるいは３の線形弁。 ５．密封チユーブ（19）に伝達された閉鎖力がトグルジヨイント（41）の部材（ 44）を具備したネジ（45）により調整I可能に構成されることを特徴とする請求 項４の線形弁。 ６．標準化された駆動装置（７）が一群の定格幅で使用可能 に構成されることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一の線形弁。 ７．弁着座密封部（21）は流体ハウジング（２）内に配設され、密封チユーブ（ 19）が弁着座密封部（21）と対向するオンされた弁着座部（20）を支承するよう に構成されることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一の線形弁。 ８．密封チユーブ（19）が金属製の薄手の壁を有することを特徴とする請求項１ 〜７のいずれか一の線形弁。 ９．密封チユーブ（19）がプラスチツク製の薄手の壁を有することを特徴とする 請求項１〜７のいずれか一の線形弁。 10．密封チユーブ（19）が２個のリツプ密封部（23、24）により外囲され、リツ プ密封部により駆動装置（７）へ開放する中間空間部（17）が閉鎖された流体ハ ウジング（２）から分離されるように構成されることを特徴とする請求項１〜９ のいずれか一の線形弁。 11．密封チユーブ（19）は弁密封部（29）と対向する端部（29）に制動部（26） を有し、制動部（26）が密封チユーブ（19）の周囲を環状に囲むように配置され 、矩形断面積（50）を有し、更に制動部（26）にはチヨーク孔（32）およびリン グ密封部（28）が設けられていることを特徴とする請求項１〜10のいずれか一の 線形弁。 12．流体ハウジング（２）の下部（33）の排水孔（34）が開口部への通路を形成 してなることを特徴とする請求項１〜11のいずれか一の線形弁。 13．センサモジユール（35）が排水孔（34）と連携されるよ うに構成されることを特徴とする請求項12の線形弁。 14．流体循環と干渉することなく「常閉」の機能モードから「常開」の機能モー ドへ切り替え可能に構成されてなることを特徴とする請求項１〜13のいずれか一 の線形弁。