JP2000513833A - 光学素子及び光学素子が設けられたディスプレイ装置 - Google Patents

光学素子及び光学素子が設けられたディスプレイ装置

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Abstract

(57)【要約】 光学素子(29)が、可視範囲内の透過率が光の変化に応じて変化する光透過層(20)が設けられた基板(28)を有している。光学素子(29)は、反射防止層(21)が前記基板(28)と前記光透過層(20)との間に設けられ、該反射防止層の屈折率が好ましくは1.5から2.2の範囲にあることを特徴とする。更に、前記光透過層(20)に、前記基板から遠くに面する該光透過層(20)の側で、好ましくは1.3及び1.6の間の範囲にある屈折率を持つ更なる反射防止層(22)が設けられても良い。前記光透過層は、エレクトロクロミック素子(20)、及びフォトクロミック素子有しても良い。光学素子(29)は、好ましくは、ディスプレイ装置のディスプレイウィンドウ(28)の外側に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 光学素子及び光学素子が設けられたディスプレイ装置 技術分野 本発明は、光透過層が設けられた基板を有する光学素子であって、可視範囲内 の該光透過層の透過率が光の変化に応じて変化する光学素子に関する。 本発明はまた、前記光学素子が設けられたディスプレイウィンドウを含むディ スプレイ装置にも関する。 光の透過率を変化させる光学素子は、例えば、自動車のランプ、バックミラー 及びサンルーフ、又は建築物の窓(「スマートウィンドウ(smartwindows)」) 、又はレンズ、又は(サン)グラスの眼鏡レンズの、(可視)光の透過及び/又 は反射に影響を与えるために使用される。前記光学素子はまた、陰極線管(CR Ts)、プラズマディスプレイパネル(PDPs)及び液晶ディスプレイ装置( LCDs、LC−TVs及びプラズマアドレスLCDs)等の(フラットパネル )ディスプレイ装置のディスプレイウィンドウの観察側において、再生される画 像のコントラストを改善するためにも使用される。光学素子のおかげで、光透過 率を所望の値に容易にならしめることの可能性が増大され、例えば、ディスプレ イ装置のディスプレイウィンドウのガラス組成を変化させる必要性が回避される 。 冒頭の段落で述べられた光透過層は、反射された周辺光の強さ及びCRT内の 螢光体等の(内部)光源から生じる光の強さに影響を与える。入射した周辺光は 、前記層を通過し、例えば、基板において又はCRT内のカラーフィルタの螢光 体において反射され、その後、該反射された光は、該層を再び通過する。前記層 の透過率がTに等しい場合、反射された周辺光の強さは、T2のファクターによ り減少する。しかしながら、内部光源から生じる光は、前記光透過層を一回しか 通過しないので、この光の強さは、Tのファクターにより減少するだけである。 これらの効果の組み合わせは、T-1のファクターによるコントラストの増大を導 く。 光の透過率を変化させる光学素子の実施例は、とりわけ、エレクトロクロミッ ク素子及びフォトクロミック素子を含む。 特定の遷移金属の酸化物は、水素及びアルカリ金属原子等のゲスト原子を受容 することが可能である。酸化物が電気化学セルの一部を形成する場合、ゲスト原 子は、受容され、可逆的に再び解放され得る。一般に、エレクトロクロミック素 子は、エレクトロクロミック層に接続される第1の(透明、導電性)電極、いわ ゆる作用電極と、ソースとして且つゲスト原子の受容器として機能する材料を含 有する第2の(透明、導電性)電極、いわゆる対向電極と、これら2つの電極間 に与えられるイオン伝導(液体、ポリマー又は固体)材料、いわゆる電解質とを 有する。エレクトロクロミック素子に電位差が加えられた場合、可視範囲内のエ レクトロクロミック素子の透過特性が変化を被る。光の変化が、しばしば、電気 化学セル近傍に設けられる光センサを介して検出されるので、これは、光の変化 に対する間接的な応答として参照される。 フォトクロミック素子は、当該層に入射する光等の電磁放射の結果として透過 率が(自動的に)変化する材料を含有するような該層を含んでいる(光の変化に 対する直接的な応答)。様々なカテゴリーで配置することができる多くのフォト クロミック材料(例えば、スピロピラン、スピロオキサジン又はファルジッド) が関連文献から知られている。そのようなフォトクロミック素子は、例えば、デ ィスプレイ装置のディスプレイウィンドウの観察側にフォトクロミック層を設け 、可視範囲内における該層の局所的な透過率が該層に(局所的に)入射する放射 線によって制御されることにより、(発光)画像のコントラストを増大させるこ とができる。フォトクロミック素子の透過率は、前記層に衝突し、ディスプレイ 装置が放出する光の範囲外の波長の放射線に(好ましくは)依存し(例えば、デ ィスプレイ装置は、可視範囲の光を放出するが、フォトクロミック素子は、いわ ゆるUV−A範囲からの光に感応的である)、当該透過率は、入射光の強さが増 大するにつれて自動的に減少する。 背景技術 冒頭の段落で述べられたタイプの光学素子は、米国特許第5,060,075号公報 (PHA40,577)に開示されている。ここでは、CRTディスプレイ装置のディスプ レイウィンドウの前方に配置されるフロントパネルに、周辺光の明るさが増した 場合該周辺光の反射を減少する光透過層(例えばエレクトロクロミック素子)を 設けることにより、発光画像のコントラストが増大されている。前記ディスプレ イウィンドウの近傍に設けられる光センサが、周辺光の変化を検出し、該光セン サ及び前記フロントパネルに電気的に接続される制御回路が、前記ディスプレイ 装置の動作中、前記フロントパネルが通過させる光の程度が前記周辺光の照度即 ち強さの増加の関数として減少するような制御信号を生成する(周辺光の変化に 対する間接的な応答)。 そのような光学素子は、しばしば、再生される画像のコントラストが最適では ないという不利な点を持つ。 発明の開示 本発明の目的は、とりわけ、再生される画像のコントラストが改善された、冒 頭の段落で述べられたタイプの光学素子を提供することにある。 これを達成するために、本発明による光学素子は、前記基板と前記光透過層と の間に反射防止層が設けられることを特徴とする。 本発明は、(鏡面)反射が基板と光透過層との間の遷移部において生じるとい う見解に基づく。周辺光が少ししかない場合、これらの反射は、一般的には、余 り邪魔ではないと考慮される。周辺光が多く存在して、光透過層の光透過率が最 小である場合、鏡面反射が基板と光透過層との間の界面で生じるが、この場合に は、光透過層の光透過率が最小であるので、これらの鏡面反射は、一般的には、 余り邪魔ではないと考慮される。平均量の周辺光が存在して、光透過層が対応す る平均光透過率が達成されるように調節されている中間的な状況では、基板と光 透過層との間の界面で生じる鏡面反射は、邪魔なものであると知覚される。これ らの鏡面反射の結果として、光透過層の光透過率が周辺光の強さに適合されると いう事実に起因して改善される再生画像のコントラストが、(部分的には)再び 破壊されてしまう。本発明に関する光透過層の“平均光透過率”とは、光透過率 が周辺光の強さに依存する最小値と最大値との間の範囲にあることを意味する。 界面で生じる邪魔な鏡面反射は、本発明の方法によれば、基板と光透過層との 間に反射防止層を設けることによって減少される。とりわけ、中間領域(平均量 の周辺光と平均光透過率が該周辺光に適合されている光透過層との組み合わせ) において、再生される画像のコントラストがこの方法によって改善される。 本発明による光学素子に関する好適な実施例は、前記反射防止層が、1.5≦ nAR≦2.2の範囲内の屈折率nARを持つ材料を有することを特徴とする。 基板と光透過層との界面の近傍に配置される光透過層の1つ又は複数の層の屈 折率nLTLが、基板の屈折率nS(例えばnS≒1.5(ガラス))に対して相対 的に高い(例えば、1.8≦nLTL≦2.2であり、例えば、高い屈折率を持つ 材料のスタックを有するエレクトロクロミック層を備えた光学素子である)場合 、一次近似で、良好な反射防止効果を持ついわゆる“マッチング層(matchinglay er)”は、前記基板と前記光透過層との間に、いわゆる平均屈折率nAR、言い換 えれば、 を有する反射防止層を設けることによって得られる。前記式は、光が少なくとも かなり直角に光学素子に衝突する範囲で成り立つ。 一般的に、反射防止層は、多数の層から構成されても良い。反射防止層を設計 して採用する技術(層の厚さ、屈折率、分散)は、一般に既知である。 前記範囲内の屈折率nARを持つとりわけ適切な材料は、窒化ケイ素(Si34 )、酸化アルミニウム(Al23)及びアンチモンスズ酸化物(ATO)を含む 。混合層、例えば、酸化ケイ素(SiO2)及び酸化チタン(TiO2)の混合層 も、所望の光学的特性(1.45≦n≦2の屈折率)を有する材料である。 基板と光透過層との界面の近傍に配置される光透過層の1つ又は複数の層の屈 折率nLTLが、基板の屈折率nS(例えばnS≒1.5(ガラス))と同様である (例えば、1.4≦nLTL≦1.6であり、例えば、SiO2を基本とするフォト クロミック層を備えた光学素子である)場合、及び光透過層が一次近似でn.1 /4λの光学的厚さ(λは光の波長(ナノメータ表示))を有する場合、良好な 反射防止効果を有する層は、前記基板と前記光透過層との間に、相対的に高い屈 折率nAR、言い換えれば1.8≦nAR≦2.2を持つ反射防止層を設けることに よって得られる。 光学素子から該光学素子を取り囲む媒体(空気)への遷移部における該光学素 子の外側表面は、この光学素子における(鏡面)反射の更なる発生源を構築する 。そのような反射の強さは、光透過層の光透過度によって僅かにのみ影響される 。この光透過層の光透過度は、可視性にかなり影響を与えるものであり、従って 、光学素子から空気への上述の遷移部における邪魔になる反射効果を有する。周 辺光の強さが増大する場合光透過層の光透過率が減少する結果として得られるコ ントラストの改善は、該光学素子の外側表面で生じる鏡面反射によって(部分的 には)破壊されてしまう。周辺光の強さが増大するにつれて、これらの反射は、 より一層邪魔になる。これを排除するために、本発明による光学素子の一実施例 は、基板から遠くに面する光透過層の側で該光透過層に更なる反射防止層が設け られることを特徴とする。 好適な本発明の方法によれば、反射防止層を光学素子の外側表面に設けること によって、光学素子と空気との間の界面で生じる邪魔な鏡面反射が減少される。 このおかげで、再生される画像のコントラストが更に改善される。 本発明による光学素子の好適な実施例は、前記更なる反射防止層が、1.3≦ nL≦1.6の範囲内の屈折率nLを持つ材料を有することを特徴とする。 空気の屈折率nOは、略々1であるが、空気と光学素子との界面の近傍に配置 される光透過層の1つ又は複数の層の屈折率nLTLは、略々1.8から略々2. 2の範囲にある(例えば、高い屈折率を持つ材料のスタックを有するエレクトロ クロミック層を備えた光学素子である)。一次近似で、良好な反射防止効果を有 するいわゆる“マッチング層”は、光学素子と空気との間に、いわゆる平均屈折 率nL、言い換えれば、 を有する反射防止層を設けることによって得られる。前記式は、光が少なくとも かなり直角に光学素子に衝突する範囲で成り立つ。前記範囲内の屈折率を有する 適切な材料は、フッ化マグネシウム(MgF2)及び酸化ケイ素(SiO2)を含 む。適切に使用され得る他の材料は、二酸化ケイ素(SiO2)の無機ネットワ ークと、Si−C結合を介して該無機ネットワークに化学的に結合される有機 (炭素含有)ポリマーとを有するいわゆるハイブリッドネットワークである。一 般的に、反射防止層は、他の例においては、多数の層から構成されても良い(そ のような反射防止層は、一般的に、nH≧1.6である屈折率nH及びnLを各々 持つ交番層から成る)。 空気と光学素子との間の界面の近傍に配置される光透過層の1つ又は複数の層 の屈折率nLTLが、基板の屈折率nS(例えばnS≒1.5(ガラス))と同様で ある(例えば、1.4≦nLTL≦1.6であり、例えば、SiO2を基本とするフ ォトクロミック層を備えた光学素子である)場合、良好な反射防止効果は、光学 素子と空気との間に、1.0≦nL≦1.6である屈折率nLを有する反射防止層 を設けることによって得られる。 光学素子の厚さが10.λ以下(λは光の波長)である場合、特殊な状況が発 生する。この状況は、光透過層が5μm以下、例えば、2μm以下である厚さを 有する場合に発生する。この場合、相対的に高い屈折率(1.5≦nLTL≦2. 6)を有する1つ又はそれ以上の相対的に薄い層から成る光透過層が、屈折率nS ≒1.5(ガラス)を持つ基板、例えば、ディスプレイ装置のディスプレイウ ィンドウと空気(no≒1)との間に配置される。相対的に低い屈折率を有する 2つの層の間に相対的に高い屈折率を有する一つ以上の層の組合せは、いわゆる ファブリ・ペロー効果を引き起こす。反射防止層が光透過層の両側に設けられる 場合、そのようなファブリ・ペロー効果は抑制される。 光透過層の材料、層の厚さ、(様々な層の)光学的特性を与えて、1つ又は複 数の反射防止層に関する材料、層の厚さ及び光学的特性の適切な選択を、光学的 コーティングに関する一般的に既知の設計プログラムによってなすことができる 。必要であるならば、光透過層の一つ以上の層の(光学的)厚さを、光学素子の 所望の反射防止特性を更に改善するように適合させることが可能である。 本発明のこれらの及び他の特徴は、これ以降に説明される実施例を参照して明 白になり、解明されるであろう。 図面の簡単な説明 第1A図は、本発明による光学素子が設けられた陰極線管を備えたディスプレ イ装置の部分的な破断図である。 第1B図は、第1A図の細部の断面図である。 第1C図は、本発明による光学素子が設けられた液晶ディスプレイ装置の断面 図である。 第2A図は、本発明によるエレクトロクロミック素子を含む光透過層及び反射 防止層の組合せを有する光学素子の一実施例の部分的な斜視図である。 第2B図は、本発明によるフォトクロミック素子を含む光透過層及び反射防止 層の組合せを有する光学素子の一実施例の部分的な斜視図である。 第3図は、本発明によるエレクトロクロミック素子及び反射防止層を有する光 学素子の光の波長λの関数として反射Rを示している。 第4図は、本発明によるフォトクロミック素子及び反射防止層を有する光学素 子の光の波長λの関数として反射Rを示している。 これらの図面は、全く概略的なものであり、縮尺通りには示されていない。特 には明快にするために、ある寸法は、大きく誇張されている。各図面において、 同様な参照番号は、可能な限り、同様な部品を参照している。 発明を実施するための最良の形態 第1A図は、ディスプレイウィンドウ3を含むガラスエンベロープ2、コーン 4及びネック5を持つ陰極線管(CRT)を有するディスプレイ装置1の概略的 な破断図である。1つ以上の電子ビームを生成する電子銃6が、前記ネックの中 に配置される。この(これらの)電子ビームは、ディスプレイウィンドウ3の内 側表面における螢光体層7上に焦点を結ばれ、偏向コイルシステム8によって相 互に直交する2つの方向に前記ディスプレイウィンドウ3を横断して偏向される 。ディスプレイ装置1のディスプレイウィンドウ3の外側表面には、本発明によ る光学素子9が設けられている。好ましくは、この光学素子は、前記ディスプレ イ装置のディスプレイウィンドウの外側表面に直に設けられる(第1A図参照) 。他の実施例においては、前記光学素子は、ディスプレイ装置の観察側でディス プレイウィンドウの前方に配置される(平坦な)いわゆるフロントパネル上に設 けられる。 第1B図は第1A図の細部の断面図である。ここでは、ディスプレイウィンド ウ3の内側表面上の螢光体層7がエレクトロルミネセントスポット19R,19 G,19Bの規則的なパターンを有している。前記スポット19R,19G,1 9Bは各々、正確な色、即ち、赤19R、緑19G又は青19Bという適切な螢 光体物質を含有している。好ましくは、ディスプレイウィンドウ3の外側表面に 、可変透過率を有する光学素子9が設けられる。素子9は、少なくとも、可視範 囲内の透過特性が周辺光の変化の結果として直接的又は間接的に変化する材料の 光透過層10を有している。本発明は、とりわけ、光の透過率を変化させるよう に機能し、エレクトロクロミック素子(光の変化に対する間接的な応答)又はフ ォトクロミック素子(光の変化に対する直接的な応答)を有する光学素子に対し て重要である。前記層10は、1つ以上の層から構成されても良い。 第1B図においては、本発明による反射防止層11が、ディスプレイウィンド ウ3(基板)と光透過層10との間の遷移領域に設けられる。この反射防止層1 1を設けることにより、ディスプレイウィンドウ3と光透過層10との間の界面 で生じる(鏡面)反射が減少される。とりわけ、平均量の周辺光が光学素子9に 入射し、光透過層10が、対応する平均光透過率が達成されるように上述のよう な周辺光に対して調整されている状況においては、基板(ディスプレイウィンド ウ3)と光透過層10との間の界面で生じるそのような鏡面反射は邪魔であると 考慮される。これらの邪魔な鏡面反射の結果として、光透過層10の光透過率を 周辺光の強さに適合させることによって改善される再生画像のコントラストが、 部分的には再び破壊されてしまう。反射防止層11を設けることによって、ディ スプレイウィンドウ3と光透過層10との間のこれらの鏡面反射が、効果的に抑 制される。第1B図においては、第2の反射防止層12が設けられ、これは、光 学素子9の観察側即ち外側における該光学素子9の(鏡面)反射を更に減少する 。第1B図においては、前記層12が、他の例では省略されても良いので、破線 で示されている。 第1C図は、2つの電極基板17,18の間に狭持される液晶質層16を有す るカラー表示用の多数の液晶セル19を有する液晶カラーディスプレイ装置(L CD)の概略的な断面図である。基板17,18上の電極は、図面では示されて いない。その上、簡明にするために、唯1つの液晶セル19のみが示されている 。この場合においては、当該装置は、2つの偏光子14,15を有している。周 辺光は、偏光子14の外側表面及び偏光子15の外側表面の両方において、LC D内に進入し得る。第1C図においては、周辺光Liは、偏光子14の外側表面 に入射し、この場合には、上述のような光学素子9が、偏光子14の外側表面上 に設けられる。 第1C図においては、本発明による反射防止層11が、偏光子14(基板)と 光透過層10との間の遷移領域に設けられている。この反射防止層11を設ける ことにより、偏光子14と光透過層10との間の界面で生じる(鏡面)反射が効 果的に抑制される。第1C図において、第2の反射防止層12が設けられ、これ は、光学素子9の観察側即ち外側における該光学素子9の(鏡面)反射を更に減 少する。この層12は、他の例においては省略されても良いので、破線で示され ている。 周辺光の強さの変化に対して迅速に反応し得るために、光学素子9の光透過層 10の透過率の変化は、周辺光Liの強さの変化の結果として、5分以内に、好 ましくは1分以内に起こる。好ましくは、(光透過層の透過率が高い状態におい て)光透過層10は、100ルクス以下、好ましくは10ルクス以下の光束密度 に対して不感である。 第2A図は、本発明によるエレクトロクロミック素子20を持つ光透過層及び 反射防止層21,22の組合せを有する光学素子29の一実施例の非常に概略的 な部分的斜視図である。前記エレクトロクロミック素子20は、(ポリマー)電 解質23を介して相互接続(「積層」)される2つの半セルを含む。第1の半セ ルは、例えばITO(インジウムスズ酸化物)の透明導体24と、例えばWO3 又はWO3とV25との混合物又はその他の適切なエレクトロクロミック材料の 混合物のエレクトロクロミック層25とを有している。この層は、作用電極とし ても参照される。第2の半セルは、例えばガラスの透明基板28上に、例えばI TOの透明導体26と、対向電極としても参照されるいわゆるイオン貯蔵層27 とを有している。電位差が、透明導体24と26との間に与えられる。好ましく は、光学素子29は、第2の反射防止層(第2A図において破線で示された層2 2)を有する。対向電極27は、一般的に、水素イオン(H+)及びLi+イオン のようなアルカリ金属イオン等のゲストイオン(guest ions)を貯蔵して解放する という責任を果たすだけのものであり、通常は、エレクトロクロミック素子の色 の変化には何も貢献しないか、或いは僅かにのみ貢献する(例えば、対向電極2 7が酸化セリウム(CeO2)を含有する場合で、その他の適切な材料は、Ir O2及びCeO2とTiO2との混合物である)。イオン導体は、ゲストイオンの 迅速な伝達の責任を果たし、好ましくは、電子による導電性に対して高い耐性を 有する(第2A図において、イオンの移動は、矢印で示されている)。エレクト ロクロミック層25内の金属酸化物は、透過特性が、当該素子に電位差が与えら れる場合に、(無色)透明から暗色(一般的に中間色ではない)への可逆的変化 を被ることを確実にするために働く。 2つの半セルが、ポリマー電解質23、例えば、ポリエチレンオキシド(PE O)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)及び特定量のLiClO4の混合物 を介して積層される場合、ポリマー電解質23の厚さは、略々1−1,000μ mである。いわゆる固体エレクトロクロミック素子においては、電解質23が、 遷移金属、例えば、Ta25(H+伝導)又はLiNbO3(Li+伝導)の(コ ーティング)層により形成される。“全て固体の”エレクトロクロミック素子の 場合、前記素子を、既知の技術によって基板28上に複数の(コーティング)層 のシステムの形態で設けることが可能であり、電解質の厚さは、例えば0.2μ mである。前記既知の応用技術は、スピニング、ゾルゲル処理、CVD(化学蒸 着)、蒸着(PVD物理蒸着)及び(反応)スパッタリング、更にはそれらの組 合せを含む。 第2B図は、本発明によるフォトクロミック素子30を含む光透過層及び反射 防止層31,32の組合せを有する光学素子39の一実施例の非常に概略的な部 分的斜視図である。前記光学素子は、ディスプレイ装置上に設けられ、ディスプ レイウィンドウ3の外側表面に、フォトクロミック層30を有する光学素子39 が設けられている。ディスプレイ装置の環境から生じる光スポット36が、ディ スプレイウィンドウの一部に衝突する。光スポット30を引き起こす放射線LS は、例えば、(二重の)ウィンドウガラスを介するか否かに関わらず、直接的又 は間接的に進入し、ディスプレイウィンドウの一部に衝突する日光から生じ得る 。光スポット36は、他の例においては、ディスプレイ装置の環境内の他の放射 線源、例えばランプから生じるかもしれない。第2B図においては、円形の光ス ポット36が示されている。光スポット36は、いかなる形状を呈するかもしれ なく、ディスプレイウィンドウの一部又はディスプレイ装置のディスプレイウィ ンドウ全体を照らすかもしれない。光スポット36は、他の例においては、種々 の光スポットから構成されるかもしれない。とりわけ、ディスプレイウィンドウ 上の光スポット36の強さは、場所場所で異なるかもしれない。光スポット36 の領域においては、ディスプレイ装置のディスプレイウィンドウ3上で再生され る画像のコントラストが、該光スポット36の強さの結果としてかなり減少され るかもしれない。フォトクロミック層30の特徴は、該層30の透過率が光スポ ット36の領域において自動的に変化し、故に、光スポット36の領域における 最適のコントラストが常に得られるということである。好ましくは、光学素子3 9は、第2の反射防止層(第2B図において破線で示される層32)を含む。 例1 エレクトロクロミック素子20を含む光透過層及び1つ又は2つの反射防止層 21,22を有する光学素子29の一実施例は、以下のような複数層のシステム (表I及び第2A図を参照)、即ち、 1. 5つの層を有するいわゆる全て固体のエレクトロクロミック素子20、 即ち、 − ITO(インジウムスズ酸化物)の第1の透明導体24 (厚さ≒0.3μm、屈折率≒2.0)、 − 酸化タングステン(WO3)の作用電極25 (厚さ≒0.4μm、屈折率≒2.0)、 − 酸化タンタル(Ta25)の固体電解質23 (厚さ≒0.2μm、屈折率≒2.0)、 − 酸化ニッケル(NiO)の対向電極27 (厚さ≒0.3μm、屈折率≒2.0)、 − ITO(インジウムスズ酸化物)の第2の透明導体26 (厚さ≒0.3μm、屈折率≒2.0); 2. エレクトロクロミック素子20と基板28との間における: − 酸化アルミニウム(Al23)の反射防止層21 (光学的厚さ≒1/4λ、幾何学的厚さ≒0.1μm、 屈折率≒1.62); 3. 及び、好ましくは、エレクトロクロミック素子20の外側における: − 酸化ケイ素(SiO2)の更なる反射防止層22 (光学的厚さ≒1/4λ、幾何学的厚さ≒0.1μm、 屈折率≒1.46)、 により形成される。 表I 複数反射防止層を備えたエレクトロクロミック素子 当該光学素子は、好ましくは、ディスプレイ装置の(ディスプレイ)ウィンド ウ(基板)の観察側に設けられる。この例で述べられる光学素子は、好ましくは 、スパッタリングによって設けられ、上述の複数(コーティング)層は、1回の コーティング作業で基板上に連続的に被着される。スパッタリングプロセスにお いては、イオンの混合物(アルゴン、酸素、水素;その特性全体圧力は、略々1 Paである)が、いわゆるターゲット(例えば金属タングステン、タンタル、ニ ッケルなど)に衝撃を与えるために使用され、該ターゲットから、エネルギー内 容が基板(例えばディスプレイ装置のウィンドウ)に到達するのに十分な小粒子 (原子スケール)が解放される。一般的に、前記基板は、所望の機械的特性を持 つ層を得るために加熱される必要はない。層の酸化は、スパッタリング(反応ス パッタリング)中に適量の酸素を真空蒸着チャンバ内に入れることによってなさ れる。前記ターゲットは、他の例においては、金属酸化物から成っても良い。 エレクトロクロミック素子の構造は、電池の構造と同様である、即ち、両方と も、2つの電極及びそれらの間に狭持された電解質(3つの活性層)を有し、エ レクトロクロミック素子の透過率は、該素子に電位差(±1.5V)を与えるこ とによって制御される。透過率は、(制御回路を介して自動的に)光センサを介 して、又は観察者によって操作される遠隔制御を介して制御され得る。エレクト ロクロミック素子は、自然の光源から生じる光及び人工的な光源から生じる光に 対して反応し得る。ディスプレイ装置がオフ状態(スタンバイ)にある場合、エ レクトロクロミック素子を、特別の透過率(例えば、ディスプレイ装置の外観を 改善するための最小透過率)に設定することができる。 この例で述べられたエレクトロクロミック素子20の全体の厚さは、略々1. 5μmである。エレクトロクロミック素子20の全体の透過率Ttは、0.1か ら0.9の範囲内で変化する(10≦Tt≦90%)。光学素子29の拡散反射 係数Rdは、1%以下である(Rd≦0.01)。反射防止層が無い場合、エレク トロクロミック素子の反射率は、略々10−20%であり、これは画像の劣悪な 品質(低いコントラスト)をもたらす。(ピクチャ)ディスプレイ装置において 使用される場合、エレクトロクロミック素子の非常に大きなダイナミックレンジ を最大に利用するため、基板(ディスプレイウィンドウ)の透明度は、可能な限 り高いものであるべきことが望ましい。これを達成するため、エレクトロクロミ ック素子を有する(ピクチャ)ディスプレイ装置の(ディスプレイ)ウィンドウ の透過率は、好ましくは、90%以上である。 エレクトロクロミック素子と反射防止層との組合せを有するスタック層の最適 の構造を得るため、反射防止層の(光学的な)層の厚さを理論的(コンピュータ 設計)且つ実験的に決定し、エレクトロクロミック素子のエレクトロクロミック 効果に悪影響を与えることなく、エレクトロクロミック素子の各層の(光学的な )層の厚さ(例えばITO層の層の厚さ)を最適にすることが望ましい。 第3図は、本発明によるエレクトロクロミック素子及び反射防止層を有する光 学素子の光の波長λ(ナノメータ表示)の関数として反射R(%)を示している 。 エレクトロクロミック素子の相対的に大きな厚さ(1.5μm)の結果として、 反射スペクトルは、多数のピーク及びディップを示している。 反射防止層の効果の尺度は、いわゆる視感度(luminosity)である。視感度は、 観察者の眼によって知覚される発光表面の明るさであり、この場合、視感度曲線 に従って重み付けされる表面(光学素子)における平均反射である。この応用例 においては、視感度は、パーセンテージとして表現され、低いパーセンテージは 、光学素子の低い明るさに対応する。エレクトロクロミック素子がディスプレイ 装置のガラス製ディスプレイウィンドウの観察側に設けられる本実施例で述べら れる組成を持つエレクトロクロミック素子(略々2の屈折率を有する各層を含む 5層システム、表Iを参照)は、反射防止層が無い場合、12.6%の視感度を 有する。光学素子とディスプレイウィンドウとの間に設けられる1つの反射防止 層(Al23のいわゆる1/4λ中間層)を備えたそのような光学素子は、11 .5%の視感度を有する。外側(空気中)に設けられる1つの反射防止層(Si O2のいわゆる1/4λ頂部層)を備えた光学素子は、2.6%の視感度を有す る。反射防止層が光学素子の両側に設けられる場合(Al23の1/4λ中間層 及びSiO2の1/4λ頂部層)、視感度は、3のファクターにより減少される 、即ち、0.8%である。 例2 フォトクロミック素子30を含む光透過層及び1つ又は2つの反射防止層31 ,32を有する光学素子39の一実施例は、以下のような複数層のシステム(表 II及び第2B図を参照)、即ち、 1. SiO2を含む無機ネットワークと、Si−C結合を介して該無機ネッ トワークに化学的に結合される有機ポリマーとの組合せを含むいわゆるハ イブリッドネットワークでフォトクロミック材料の層を含むフォトクロミ ック素子30; (厚さ≒0.1μm、屈折率≒1.5); 2. フォトクロミック素子30と基板(ディスプレイウィンドウ3)との間 に配置されるATO(アンチモンスズ酸化物)の反射防止層31; (光学的厚さ≒1/4λ、幾何学的厚さ≒0.1μm、屈折率≒1.8) 。 表II 反射防止層を備えたフォトクロミック素子 必要に応じて、更なる反射防止層32が、フォトクロミック素子30の外側に 設けられても良い。この反射防止層は、例えば、高屈折率を有する層(TiO2 )と低屈折率を有する層(SiO2)とから構成される。 当該光学素子は、好ましくは、ディスプレイ装置のディスプレイウィンドウの 観察側に設けられる。この例で述べられる光学素子は、好ましくは、スピンコー ティングによって設けられ、このプロセスにおいて、各層が、1回のコーティン グ作業でディスプレイウィンドウ上に連続的に被着される。フォトクロミック素 子30の全体の厚さは、略々0.1−10μmである。フォトクロミック素子3 0の全体の透過率Ttは、0.2から0.95の範囲である(20≦Tt≦95% )。光学素子39の拡散反射係数Rdは、1%以下である(Rd≦0.01)。 第4図は、本発明によるフォトクロミック素子及び反射防止層を有する光学素 子の光の波長λ(ナノメータ表示)の関数として反射R(%)を示している。本 例で述べられるような組成を持ち、ディスプレイ装置のガラス製ディスプレイウ ィンドウの観察側に設けられるフォトクロミック素子(略々1.5の屈折率を持 つ単層システム、表II参照)の視感度(視感度曲線に従って重み付けされる光学 素子の平均反射)は、反射防止層が無い場合、4.3%である。フォトクロミッ ク素子とディスプレイウィンドウとの間に設けられる1つの反射防止層(屈折率 n≒1.8を持ついわゆる1/4λ中間層)を有するそのような光学素子は、0 .42%の視感度を有する。 本発明の範囲内において、多くの変形例が当業者にとって可能であることは明 白であろう。例えば、光学素子は、引っ掻き傷防止及び/又は帯電防止層と組み 合わせることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/88 G02B 1/10 A

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.光透過層(10)が設けられた基板(3)を有する光学素子(9)であって 、可視範囲内の該光透過層の透過率が光の変化に応じて変化する光学素子にお いて、 前記基板(3)と前記光透過層(10)との間に反射防止層(11)が設け られることを特徴とする光学素子。 2.請求項1に記載の光学素子において、 前記反射防止層(11)は、1.5≦nAR≦2.2の範囲内の屈折率nARを 持つ材料を有することを特徴とする光学素子。 3.請求項2に記載の光学素子において、 前記材料は、窒化ケイ素、酸化アルミニウム及びアンチモンスズ酸化物によ って形成されるグループから選択されることを特徴とする光学素子。 4.請求項1又は2に記載の光学素子において、 前記光透過層(10)に前記基板(3)から遠くに面する該光透過層(10 )の側で更なる反射防止層(12)が設けられることを特徴とする光学素子。 5.請求項4に記載の光学素子において、 前記更なる反射防止層(12)は、1.3≦nL≦1.6の範囲内の屈折率 nLを持つ材料を有することを特徴とする光学素子。 6.請求項5に記載の光学素子において、 前記材料は、フッ化マグネシウム及び酸化ケイ素によって形成されるグルー プから選択されることを特徴とする光学素子。 7.請求項1又は2に記載の光学素子において、 前記光透過層は、エレクトロクロミック素子(20)を有し、前記エレクト ロクロミック素子(20)の透過率は、該エレクトロクロミック素子(20) に電位差を与える結果として変化することを特徴とする光学素子。 8.請求項7に記載の光学素子において、 前記エレクトロクロミック素子(20)は、酸化タングステンの層、酸化タ ンタルの層及び酸化ニッケルの層を有することを特徴とする光学素子。 9.請求項1に記載の光学素子において、 前記光透過層は、フォトクロミック素子(39)を有し、該フォトクロミッ ク素子(39)は、層(30)を含み、該層は、透過率が該層(30)に入射 する光の結果として変化する材料を有することを特徴とする光学素子。 10.請求項1又は2に記載の光学素子(9)が設けられたディスプレイウィン ドウ(3)を有するディスプレイ装置(1)。
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