JP2000513732A - ヘアカラーリング組成物 - Google Patents

ヘアカラーリング組成物

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Abstract

(57)【要約】 (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および(b)酸化性ヘアカラーリング剤;を包含するヘアカラーリング組成物であって、(a)および(b)の各々のpHが約1〜約7未満の範囲であり、(a)および(b)の併合混合物が約1〜約7未満の範囲のpHを有する。生成物は、優れた初期色調および良好な洗浄堅牢性を低pHでの減らされた毛髪損傷と共に含む優れたヘアカラーリングおよび再使用効能利益をもたらすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ヘアカラーリング組成物 技術分野 本発明は、ヘアカラーリング組成物およびヘアカラーリング方法、特に約1〜 約7未満の酸性pHで、酸化性(oxidative)ヘアカラーリング剤と組合せて予め 形成された有機ペルオキシ酸酸化剤を包含するヘアカラーリング組成物に関する 。 発明の背景 ヒトの毛髪の色を変えたいという欲求は、現代の一局面というわけではない。 ローマ帝国の時代から、ヒトの毛髪の色はファッションやスタイルの変化に合わ せて常習的に変えられてきた。しかしながら、所望の期間、毛髪が正確な初期の 色調を保持するという目標は、依然として達成されていない。正確な長期持続性 の色調を供給し得るヘアカラーリング組成物の開発が難しいのは、一部は毛髪自 体の固有の構造によるものであり、一部は有効なヘアカラーリング方法に必要な 条件による。 概して、ヒトの毛髪の状態および構造は、毛幹の長さに沿って規則的でない。 ヒトの毛髪は、種々の化学的および機械的処理、例えば、梳毛、ブラッシング、 シャンプー、加熱、パーマならびに日光への曝露を受ける。このような場合、毛 髪は毛幹の末端では一般に、頭皮に密接した新規の成長と比較してより大きい損 傷の徴候を示す。この損傷は、毛幹の長さに沿ったヘアカラーリング剤の不規則 な取込みのために、毛髪を染めた時に気まぐれな着色を引き起こし得る。 一旦毛髪が着色されれば、洗浄の行為により引き起こされるような褪色(洗浄 堅牢度としても知られている)、発汗、ヘアスプレーおよびその他の外部因子、 例えば日光の作用に耐性であり、そして色が予測可能な期間、一貫して保持され る色もちに対する欲求がある。さらに、前記のような不規則な染料の取込みを引 き起こし得る毛髪への損傷は、毛髪の損傷部分の褪色を増大させる可能性があり 、その結果として不規則なレベルの褪色を長期間生じさせる。ヒトの毛髪の染色 に 一般に関連してさらに難しいのは、ユーザの毛髪および皮膚に及ぼすあらゆる悪 影響、例えば毛髪の脆弱化あるいは皮膚刺激または皮膚染色(着色)を起こさな い染料系が必要とされることである。 したがって、褪色を低減し、定期的クレンジングレジメン中の洗い落としに対 する改良された抵抗性を提供し、毛髪全体に実質的に一貫したヘアカラー結果を 供給できるヘアカラーリング組成物であって、皮膚に及ぼす刺激作用を低減し、 皮膚染色を低減し、ユーザの髪に及ぼす副作用を低減したヘアカラーリング組成 物を開発し、そしてこのようなヘアカラーリング組成物を毛髪に供給するための 便利で且つ使用が容易な方法を開発することも望ましい。 長年に亘り、ヒトのヘアカラーリングに関連した多くの問題の排除に有意の努 力が向けられてきた。毛髪染色の種々のアプローチが開発されており、その例と しては直接作用染料、天然染料、金属染料および酸化性染料が挙げられる。 酸化性染色技法を用いてヒトまたは動物の毛を着色するためには、毛髪は一般 に酸化性ヘアカラーリング剤と酸化剤の混合物で処理される。過酸化水素がもっ とも一般的に使用される酸化剤である。しかしながら、酸化性着色剤の酸化の他 に、毛髪の過酸化水素処理も毛髪中の着色メラニン成分を可溶化し、脱色する可 能性があり、これが例えば脆さおよび毛髪損傷といったように毛髪の質を望まし くないものにする。これは、一部には、有効な染料の酸化を供給するために、高 pH(>pH9)、長時間曝露(10〜60分間)そして相対的に高濃度の酸化 溶液(約20容量%〜約40容量%の酸素、即ち約6〜12重量%)で実施する ヘアカラーリング工程の一部としての従来の過酸化物処理の条件のためである。 したがって、過酸化水素に対して他の酸化剤を使用するものであり、酸化剤のレ ベルを減らすことにより、または染料を酸化できる一層有効な酸化剤により有効 であり、また、効果的に髪を着色でき、所望されるヘアコンディショニング属性 をもたらすことができ、悪影響、例えば髪損傷及びユーザの皮膚に対する刺激お よび/または染色を回避することができるヘアカラーリング組成物に対する要請 がある。 酸化性ヘアカラーリング剤および過酸素酸化剤は毛髪に種々の毛髪色を供給す るために用い得る。しかしながら、色の浸透、発色、正確な初期色の色もち、洗 浄堅牢性の改良、毛髪の状態および毛髪の損傷レベルの改良の領域における実質 的な改良が必要である。 したがって、毛髪を有効に染色するが、しかし毛髪の損傷を回避または低減す る酸化性ヘアカラーリング組成物が必要であり、これにより毛髪は有効に着色さ れ、ユーザの皮膚の刺激および/または染色が有効に回避または低減され得る。 典型的には、酸化性ヘアカラーリング剤を含有するヘアカラーリング組成物は 高pH(約pH9〜約pH12)で処方され、酸化性ヘアカラーリング剤および 無機過酸素酸化剤の他に、過酸化物活性剤および種々の付加的化粧品、着色剤お よび過酸素酸化剤安定剤を一般に含有する。酸化性ヘアカラーリング剤酸化の増 強は、毛髪膨潤剤(HSA)の使用により成し遂げ得る、ということも知られて いる。このようなHSAは、毛髪繊維を膨潤して過酸素酸化剤と酸化性ヘアカラ ーリング剤の両方の毛髪中への拡散を促し、そしてより迅速な、より徹底的な染 料酸化およびヘアカラーリングを可能にすることにより、酸化および着色工程を 増強する。一般的HSAは、水酸化アンモニウムのようなアンモニアの供給源を 含有する水性(アルカリ性)溶液である。しかしながら、アンモニアは皮膚刺激 を引き起こし得るし、その上望ましくない匂いを有し、催涙作用を生じ得る。 したがって、改良されたヘアカラーリング利点を供給し、および/またはHS Aを必要としないより迅速なヘアカラーリングを供給する酸化性ヘアカラーリン グ剤を包含する、望ましい匂い特性を有するヘアカラーリング組成物を開発する のが望ましい。 ヘアカラーリング組成物中での約pH1〜約pH6という毛髪の内部pHより も低いpHでの予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤と1つ以上の酸化性ヘア カラーリング剤との組合わせ、そして場合によってある種のさらに別の酸化剤と の組合せは、改良された長時間の毛髪色の色および洗浄堅牢性、望ましい色浸透 性および鮮明性、毛髪損傷低減、皮膚刺激低減、皮膚染色低減そしてより有効な 染色と共に、優れた初期毛髪色を供給し得る、ということがここで見出された。 さらに、本発明の予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤および特定の酸化性ヘ アカラーリング剤による発色(色変化)の効力は、本発明による低pH条件下で 改良される、ということが見出された。その上、本発明によるヘアカラーリング 組成物は、低pH(約1〜約7未満)で最小の毛髪損傷で、これらの優れたヘア カラーリング属性結果を供給し得る、ということが見出された。 例えば長期持続性色調(褪色低減)、初期発色、色の取込み増大、および毛髪 の種類を問わない色の一貫性といったような改良されたヘアカラーリング属性の 組合せを供給する低pHヘアカラーリング組成物を提供することが、本発明の目 的である。毛髪の種類とは、本明細書で定義する場合は、種々の年齢および状態 、即ちバージン未処理、白髪、パーマ処理、漂白処理等の毛髪を意味する。 従来の高pH系に対して皮膚刺激および/または皮膚染色レベルの低減を示す 、そして許容可能な匂いと共に毛髪繊維への最小限の損傷ならびに皮膚の染色の 低減を付与する低pHヘアカラーリング組成物を提供することが、本発明のさら に別の目的である。 効力の増大(発色の改良)を示す低pHヘアカラーリング組成物を提供するこ とが、本発明のさらに別の目的である。発色とは、本明細書で定義される場合、 後述の実験の項に記載するように、デルタEに換算して表される毛髪色の変化を 意味する。染料および/または酸化剤をほとんど用いずに、洗浄堅牢性および色 の一貫性の改良と共に等価の発色(従来の高pH系に対して)を供給し得る皮膚 および/または毛髪への損傷低減を示すカラーリング組成物を提供することが、 本発明のさらに別の目的である。 前記の目的は、本発明の低pHヘアカラーリング組成物により適えられるとい うことが判明している。 さらに、従来の高pHヘアカラーリング組成物は、典型的には少なくとも2つ の別々に充填される成分を包含しており、これらは一般的に酸化剤(低pHで) および酸化性ヘアカラーリング剤(高pHで)である。これらの別々に包装され た成分は、毛髪への適用の直前に高pHで混ぜ合わされる。このような混和工程 は、ユーザにとっては面倒で且つ不便である。典型的には、酸化剤および酸化性 ヘアカラーリング剤を包含する従来のカラーリング組成物は、その結果生じるカ ラーリング組成物の分解のために、混和直後に用いられる必要がある。そういう ものとして、余分の混和カラーリング組成物は必要量を毛髪に適用後には捨てら れる。本発明の酸化剤(単数または複数)および染料は従来の高pH酸化染料系 に対して安定性の改良を示す単一包装された低pH混合物に混合することができ る、ということか判明した。本発明の単一包装された低pHカラーリング組成物 は、多数回適用方式で使用するのに適している(即ち、ユーザは長期間に数回の 着色に単一包装を用い得る)。低pHでは、本発明の酸化剤および酸化性ヘアカ ラーリング剤はともに長期間安定であり、そのようなものとして保存され得る、 ということも判明している。 したがって、作用が迅速で、使用が簡単で且つ再使用可能な単一包装ヘアカラ ーリング組成物を提供することが本発明の別の目的である。 単一に保存される場合、または混合される場合に低pHでずっと安定である、 安定な別々に包装された酸化剤(単数または複数)および酸化性ヘアカラーリン グ剤(単数または複数)を包含するヘアカラーリング組成物を提供することが、 本発明のさらに別の目的である。 別記しない限り、パーセンテージはすべて、使用されるよう意図された形態で の最終組成物の重量に対してである。 発明の概要 本発明の目的は、ヒトまたは動物の毛髪の処理に適したヘアカラーリング組成 物である。 本発明の一態様によれば、以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含するヘアカラーリング組成物であって、(a)および(b)の各々のpH が約1〜約7未満の範囲であり、(a)および(b)の併合混合物が約1〜約7 未満の範囲のpHを有する組成物が提供される。 組成物成分のパーセンテージ重量は、本明細書中では総組成物に換算して表さ れ、意図された使用形態での組成物を含む、と理解されるべきである。 本発明のさらに別の態様によれば、以下の: ヘアカラーリング混合物が単一包装で存在し、毛髪に直接適用されるヘアカラ ーリング方法であって、ヘアカラーリング混合物が以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含し、(a)および(b)の各々のpHが約1〜約7未満の範囲であり、( a)および(b)の併合混合物が、水溶性である場合、約1〜約7未満の範囲の pHを有する方法が提供される。 本発明のさらに別の態様によれば、以下の: ヘアカラーリング組成物が別々に包装された成分(a)および(b)として存 在して、ヘアカラーリング組成物が以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤であって、(a)のpHが約1 〜約7未満の範囲であり;そして (b)酸化性ヘアカラーリング剤であって、(b)のpHが約1〜約7未満の 範囲である; を包含するヘアカラーリング方法であって、(a)および(b)の各々がpHが 約1〜約7未満の範囲のpHで安定であり、(a)および(b)の併合混合物が 長期間安定で且つ約1〜約7未満の範囲のpHを有する方法が提供される。 発明の詳細な説明 本明細書中で用いる場合、処理される「毛髪」という用語は、「生きている」 即ち生体上にあるか、あるいは「非生存の」、即ちウイッグ、ヘアピースまたは その他の、例えば織物や繊維に用いられるような非生存性繊維の集合体である。 ほ乳類、特にヒトの毛髪が好ましい。しかしながら、羊毛、毛皮およびその他の メラニン含有繊維は、本発明の組成物に適した基質である。 本明細書中で用いる場合、「ヘアカラーリング組成物」という用語は、予め形 成された有機ペルオキシ酸酸化剤と酸化性着色剤との低pH(約1〜約7未満) 混合物の本明細書での組合せを含有する組成物を包含するよう意図される、とい う広い意味で用いられる。さらに、活性成分を含有してもしなくてもよいその他 の成分を含有する複合組成物を含むようにも意図される。したがって、「ヘアカ ラーリング組成物」という用語は、活性酸化剤と酸化性着色剤の混合物に加えて 、例えば酸化補助剤、金属イオン封鎖剤、安定剤、増粘剤、緩衝剤、担体、界面 活 性剤、溶剤、酸化防止剤、ポリマー、非酸化性染料およびコンディショナーとい ったものを含有する組成物に適用するよう意図される。 前記のように、本発明のヘアカラーリング組成物は、予め形成された有機ペル オキシ酸酸化剤(a)を、酸化性ヘアカラーリング剤(b)と組合せて包含し、 この場合(a)および(b)の各々のpHは約1〜約7未満の範囲内であり、( a)および(b)の併合混合物のpHは約1〜約7未満の範囲である。好ましく は、(a)および/または(b)のpHは約1〜約6、より好ましくは約1.5 〜約5.8、さらにより好ましくは約1.8〜約5.5、最も好ましくは約2〜 約5、特に約3.5〜約4.5の範囲であり、ここで(a)および(b)の併合 混合物の好ましいpHは約1〜約6、より好ましくは約1.5〜約5.8、さら により好ましくは約1.8〜約5.5、最も好ましくは約2〜約5、特に約3. 5〜約4.5の範囲である。予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤の他に、組 成物は任意に(その他の成分の中で)無機の過酸素酸酸化剤を包含し得る。染料酸化およびヘアカラーリング方法 酸化性染料でヒトまたは動物の毛髪を首尾よく着色するためには、一般に、酸 化剤と酸化性ヘアカラーリング剤の混合物で毛髪を処理する必要がある、と当業 者には理解されている。本明細書中に前記したように、最も一般的な酸化剤は過 酸化水素である。 過酸化水素は、約11.2〜約11.6の範囲のpKaを有し、約9〜約12 の範囲のpHで染料酸化剤として、一般に用いられる。 意外なことに、所定の予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤および酸化性ヘ アカラーリング剤を含有する本発明による低pH(約pH1〜約pH7未満)ヘ アカラーリング組成物において、改良された色の洗浄堅牢性と共に、改良された 発色が観察される、ということが現在判明している。さらに、本発明による組成 物は、約pH1〜pH6、好ましくは約pH1.5〜約pH5.8、より好まし くは約pH1.8〜約pH5.5、さらにより好ましくは約pH2〜約pH5、 最も好ましくは約pH3.5〜約pH4.5の範囲内のpHで、改良された色洗 浄堅牢性の供給に有用である、ということが判明している。予め形成された有機ペルオキシ酸 本発明の組成物は、必須の特徴として、少なくとも1つの予め形成された有機 ペルオキシ酸酸化剤を包含する。予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤は、本 明細書中の組成物中に用いるのに安全且つ有効であるべきである。好ましくは、 本明細書中での使用に適した予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤は、液体形 態でおよび/または使用が意図された形態である場合、本発明の組成物中に可溶 性である。好ましくは、本明細書中での使用に適した予め形成された有機ペルオ キ酸酸化剤は、水溶性である。本明細書に定義された水溶性の予め形成された有 機ペルオキシ酸酸化剤は、25℃で脱イオン水1000ml中に約10gの程度 までの溶解度を有する薬剤を意味する(“Chemistry”C.E.Mortimer,5th Edn .P277)。 本発明の低pH条件下では、従来の高pH系に対して改良された初期発色、色 の一貫性、洗浄堅牢性および色強度を(等レベルの過酸化物および染料を使用) 、そして実質的に少ない予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤を用いて、高p Hでの従来の系に対して等価の発色を(デルタEに関して実験データの項に詳し く後述)、ならびに実質的に少ない酸化性ヘアカラーリング剤を用いて、従来の 高pH系に対して等価の発色を供給することができるということが判明している 。したがって、本発明の低pHヘアカラーリング組成物は、毛髪の損傷レベル、 ならびに皮膚の刺激および染色のレベルを低減するよう配合され得る。さらに、 本発明の低pHヘアカラーリング組成物はアンモニアを用いずに処方され得るの で、これらの組成物に伴うアンモニア関連の匂いまたは皮膚刺激の否定的な側面 はない。さらに、本発明による組成物が過酸化水素を用いることなく配合される ことができるので、過酸化水素の使用に関連した毛髪損傷を伴うことなく、効果 的なカラーリング特性を供給することに有用である。 本明細書で用いられる場合、予め形成された有機ペルオキシ酸は、染料前駆体 を酸化するために単独でまたは過酸素酸化剤と組合わせて作用することができる 如何なる有機ペルオキシ酸物質をも包含すると意図されている。 本発明によるカラーリング組成物での使用に適切な有機の予め形成されたペル オキシ酸酸化剤は、一般式: R−C(O)OOH (式中、Rは飽和または不飽和の、置換または非置換、直鎖または分枝鎖の炭素 数が1〜14のアルキル、アリールまたはアルカリール基である) を有する。 本明細書中で用いるのに適した有機ペルオキシ酸化合物の種類は、以下の一般 式のアミド置換化合物である: (式中、R1は炭素数1〜14の飽和または不飽和のアルキル若しくはアルカリ ール基またはアリール基であり、R2は炭素数1〜14の飽和または不飽和のア ルキル若しくはアルカリール基またはアリール基であり、そしてR5はH、ある いは炭素数1〜10の飽和または不飽和のアルキルまたはアルカリール基、また はアリール基である)。この種類のアミド置換有機ペルオキシ酸化合物は、欧州 特許出願第0,170,386号に記載されている。 その他の適切な有機ペルオキシ酸酸化剤としては、過酢酸、ペルナノン酸、ノ ニルアミドペルオキシカプロン酸(NAPCA)、過安息香酸、m−クロロ過安 息香酸、ジ−ペルオキシ−イソフタル酸、モノ−ペルオキシフタル酸、ペルオキ シラウリン酸、ヘキサスルホニルペルオキシプロピオン酸、N,N−フタロイル アミノペルオキシカプロン酸、モノペルコハク酸、ノナノイルオキシ安息香酸、 ドデカンジオイルモノペルオキシ安息香酸、ペルオキシアジピン酸のノニルアミ ド、ジアシルおよびテトラアシルペルオキシド、特にジペルオキシドデカンジオ ン酸、ジペルオキシテトラデカンジオン酸およびジペルオキシヘキサデカンジオ ン酸、ならびにそれらの誘導体が挙げられる。モノ−およびジペルアゼライン酸 、モノ−およびジペルブラシル酸およびN−フタロイルアミノペルオキシカプロ ン酸、ならびにそれらの誘導体も、本明細書中で用いるのに適している。 本明細書中で用いるのに適した好ましいペルオキシ酸物質は、過酢酸およびペ ルナノン酸、ならびにそれらの混合物から選択される。 予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤は、存在する場合には、ヘアカラーリ ング組成物100g当たり、約0.0001モル〜約0.1モル(組成物100 g当たり)、さらに好ましくは約0.001モル〜約0.05モル、最も好まし くは約0.003モル〜約0.04モル、特に約0.004モル〜約0.03モ ルのモルレベルで存在する。 予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤は、存在する場合には、好ましくはヘ アカラーリング組成物の重量の約0.01重量%〜約8重量%、さらに好ましく は約0.1重量%〜約6重量%、最も好ましくは約0.2重量%〜約4重量%、 特に約0.3重量%〜約3重量%のレベルで存在する。無機過酸素酸化剤と予め 形成された有機ペルオキシ酸の重量比は、好ましくは約0.0125:1〜約5 00:1、より好ましくは約0.0125:1〜約50:1の範囲である。無機酸化剤 本発明による組成物は、単数または複数の予め形成された有機ペルオキシ酸酸 化剤に加えて、1以上の無機過酸素酸化剤を、任意に含み得る。 付加的な任意の無機過酸素酸化剤は、本明細書中の組成物中に用いるのに安全 且つ有効であるべきである。好ましくは、本明細書中での使用に適した無機過酸 素化酸化剤は、液体形態でおよび/または使用が意図された形態である場合、本 発明の組成物中に可溶性である。好ましくは、本明細書中での使用に適した無機 過酸素酸化剤は、水溶性である。本明細書に定義された水溶性の無機過酸素酸化 剤は、25℃で脱イオン水1000ml中に約10gの程度までの溶解度を有す る薬剤を意味する(“Chemistry”C.E.Mortimer,5th Edn.P277)。 本明細書中で有用な付加的な任意の無機過酸素酸化剤は、一般に、水性溶液中 で過酸化物を産生できる無機過酸素物質である。無機過酸素酸化剤は当業界で周 知であり、その例としては、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、例えば過 ヨウ素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウムおよび過酸化ナトリウム、ならびに無 機過水和物塩酸化化合物、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸 塩、過硫酸塩のアルカリ金属塩等が挙げられる。これらの無機過水和物塩は、一 水和物、四水和物等として混入され得る。2つ以上のこのような無機過酸素酸化 剤の混合物を、所望により用い得る。アルカリ金属の臭素酸塩およびヨウ素酸塩 は本明細書中での使用に適しているが、臭素酸塩が好ましい。本発明の組成物中 に用いるのに非常に好ましいのは、過酸化水素である。 無機過酸素酸化剤は、約0.0003モル(組成物100g当たり)〜約0. 2モル未満(組成物100g当たり)のモルレベルで本発明の組成物中に存在し 、好ましくは無機過酸素酸化剤は、約0.06モル〜約0.15モル、より好ま しくは約0.0003モル〜約0.01モル、さらにより好ましくは約0.00 9モル〜約0.09モル、最も好ましくは約0.015モル〜約0.06モル( 組成物100g当たり)のモルレベルで存在する。 無機過酸素酸化剤は、存在する場合、本発明の組成物の約0.01重量%〜約 6重量%未満、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0. 2重量%〜約4重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約3重量%、特に約0 .5重量%〜約2重量%のレベルで存在する。無機過酸素酸化剤(存在する場合 )対予め形成された有機ペルオキシ酸の重量比は、好ましくは約0.0125: 1〜約500:1、より好ましくは約0.0125:1〜約50:1の範囲内で ある。 本明細書で用いるのに適した必須の予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤と 、付加的な任意の無機過酸素酸化剤に加えて、本発明の組成物は、付加的有機過 酸化物、例えば過酸化尿素、過酸化メラミンおよびそれらの混合物を任意に包含 し得る。有機過酸化物のレベルは、存在する場合には、組成物の重量の約0.0 1重量%〜約3重量%、好ましくは約0.01重量%〜約2重量%、さらに好ま しくは約0.1重量%〜約1.5重量%、最も好ましくは約0.2重量%〜約1 重量%である。ヘアカラーリング剤 本発明の低pHヘアカラーリング組成物は、必須の特徴として酸化性ヘアカラ ーリング剤を含む。このような酸化性ヘアカラーリング剤は、低pHで永久的、 部分永久的、半永久的または一時的毛髪染料組成物を配合するために、本発明の 予め形成されたペルオキシ酸と組合せて用いられる。 永久的毛髪染料組成物は、本明細書中で定義される場合、毛髪に1回適用する と、洗い落としに対して実質的に抵抗性を示す組成物である。部分恒久的毛髪染 料組成物は、本明細書中で定義される場台、24回までの洗浄後に毛髪から実質 的に除去される組成物である。半永久的毛髪染料組成物は、本明細書中で定義さ れる場合、毛髪に1回適用すると、10回までの洗浄後に毛髪から実質的に除去 される組成物である。一時毛髪染料組成物は、本明細書で記載する場合、2回ま での洗浄後に毛髪から実質的に除去される組成物である。これらの異なる種類の ヘアカラーリング組成物は、異なるレベルおよび比率での酸化剤および/または 染料の特定の組合せにより配合され得る。洗い落としは、本明細書で定義される 場合は、標準毛髪クレンジングレジメン中の時間を通して毛髪の色が毛髪から除 去される工程である。洗浄堅牢性は、本明細書中で記載する場合には、洗い落と しに対する染色毛髪の抵抗性を意味する。洗浄堅牢性は、本明細書で定義される 場合、数回の洗浄(シャンプー)を通しての染色毛髪の相対的な色の変化(デル タE)に換算して測定され得る。毛髪からの染料の実質的除去は、本明細書で記 載する場合は、染色毛髪の色変化(デルタE)が10回までの洗浄後に約2より 大きいことを意味する。 本発明の低pHカラーリング組成物中の各々の酸化性ヘアカラーリング剤の濃 度は、約0.001重量%〜約3重量%、好ましくは約0.01重量%〜約2重 量%である。 本発明の組成物中の酸化性ヘアカラーリング剤の総併合レベルは、約0.00 1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約4重量%、さらに好ま しくは約0.1重量%〜約3重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約1重量 %である。 典型的には、従来のヘアカラーリング組成物では、組成物中に存在する酸化性 ヘアカラーリング剤の総レベルは、約0.2%〜約3.5重量%の範囲である。 したがって、本発明の組成物は、同様のレベルの染料を有する従来の高pH系と 比較した場合、長期間の洗浄堅牢性と共に、初期発色および初期色一貫性といっ た改良されたヘアカラーリング属性を示すことができる。色の一貫性(color con sistency)とは、本明細書で使用する場合には、異なる毛髪種類を通しての初期 発色の相対的予測可能性と長期間の色保持の改良の両方を意味する。 酸化性染料の効力は、低減された染料のレベルで良好な高強度の色(暗色)の 供給に本発明の組成物が有益であるように、低pHで改良される。特に、等価の 発色(高pH系に対して)と組合せた良好なヘアカラーリング結果は、本発明の 予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤と、従来の高pHヘアカラーリング組成 物に対して実質的に少ない染料とを用いて達成できる。 したがって、本発明の別の態様によれば、以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および、 (b)酸化性ヘアカラーリング剤; (c)毛髪への適用に適した希釈剤 を包含するヘアカラーリング組成物であって、(a)および(b)の各々のpH が約1〜約7未満の範囲であり、組成物のpHが約1〜約7未満の範囲である組 成物が提供される。 前記のように、低pHでの予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤と酸化性ヘ アカラーリング剤との組合せは、改良された匂いプロフィールの改良(従来の高 pH組成物に対して)と組合せて毛髪損傷、皮膚刺激および皮膚染色のレベルの 低減と共に、優れたヘアカラーリング属性の供給に有益である、ということも判 明した。本発明の低pHカラーリング組成物のさらなる利点は、従来の高pH組 成物に対して、低減されたレベルの皮膚染色がこのような組成物により観察され 得ることである。 したがって、本発明のさらに別の態様によれば、以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤; (b)酸化性ヘアカラーリング剤;および (c)毛髪への適用に適した希釈剤 を包含する40%の白髪を有する淡褐色の毛髪に淡赤褐色を供給し得るヘアカラ ーリング組成物であって、成分(a)および(b)のpHが各々約1〜約7未満 の範囲であり、組成物のpHが約1〜約7未満の範囲であって、製品適用後の皮 膚染色のレベルの変化(デルタE)が約4未満、好ましくは約3未満、さらに好 ましくは約2.7未満である組成物が提供される。40%白髪適用範囲を有する 淡褐色の毛髪は、L,a,b値に換算して、約35〜約37の範囲の「L」値、 約4.5〜約5.5の範囲の「a」値、約11.5〜約12.7の範囲の「b」 値を有すると定義される。 いかなる特定の理論にも制限されることはないが、これらの改良(皮膚刺激お よび/または染色の低減に関して)は、(a)低減されたレベルの染料および低 pH;(b)低pHでのパラフェニレンジアミン(PPD)接触感作の低減(高 レベルのPPDは高pHでは接触感作を示すが、しかし低pHでは示さないこと が明らかにされている);(c)ニトロベンゼン接触感作物質の排除(これは高 pH組成物中で起こり得る);(d)高pHに対して低減される低pHでの皮膚 染色レベル;そして(e)本発明の低pH染色組成物中のアンモニアの排除およ び代替的酸化剤の使用の結果としての皮膚刺激および匂いの否定的な側面の低減 ;の組合せに起因すると考えられる。酸化性ヘアカラーリング方法 あらゆる酸化性ヘアカラーリング剤が、本発明の組成物中に使用できる。典型 的には、酸化性ヘアカラーリング剤は、本質的に少なくとも2つの成分から成り 、これらは集合的に染料形成中間体(または前駆体)と呼ばれるが、それらに限 定されない。染料形成中間体は適切な酸化剤の存在下で反応して、着色分子を形 成することができる。 酸化性ヘアカラーリング剤に用いられる染料形成中間体としては、以下のもの が挙げられる:芳香族ジアミン、アミノフェノール、種々の複素環式物質、フェ ノール、ナフトールおよびそれらの種々の誘導体。これらの染料形成中間体は、 一次中間体および二次中間体として広範に分類され得る。酸化性染料前駆体とし ても知られている一次中間体は、酸化時に活性化され、その後互いにおよび/ま たはカップリング剤と反応して着色染料複合体を生成し得る化学化合物である。 色改質剤(modifier)またはカプラーとしても既知の二次中間体は、一般に、活性 化前駆体/一次中間体の存在下で色を生成することができる無色分子であり、そ してその他の中間体と一緒に用いられて特定の色効果を生じるかまたは色を安定 化する。 本明細書中の組成物および方法に用いるのに適した一次中間体としては、以下 のものが挙げられる:芳香族ジアミン、多価フェノール、アミノフェノールおよ びこれらの芳香族化合物の誘導体(例えば、アミンのN−置換誘導体、およびフ ェノールのエーテル)。このような一次中間体は、一般に、酸化前は無色分子で ある。 いかなる特定の理論にも拘束されないが、色がこれらの一次中間体および二次 カプラー化合物から生成される方法は、一般に、一次中間体が活性化され(酸化 により)、次にカプラーと行動をともにして二量体共役着色種を生じ、これは次 に別の「活性化」一次中間体と行動をともにして三量体共役着色分子を生成する 連続段階を含むと、本明細書では提案されている。全pH範囲での酸化性ヘアカラーリング剤の化学 いかなる特定の理論にも拘束されないが、一般に、従来の酸化性染色は、典型 的には酸化的前駆体分子、酸化性カプラー分子および過酸素酸化剤の間で、高p H(8〜10)で起こる、と理解される。典型的前駆体としては、1,4−二置 換ベンゼン誘導体が含まれ、典型的カプラーとしては1,2−または1,3−二 置換ベンゼン誘導体が挙げられる。 ヒトの毛髪の毛幹内のpHは約pH5.5〜pH6であり(C.R.Robbins,Ch emical and Physical Behaviour of Human Hair,2nd Ed.P157)、そして毛髪 はこのpH範囲で固有の緩衝能を有するということが、一般的に容認されている 。 意外なことに、予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤および酸化性ヘアカラ ーリング剤を用いたpH1からpH7未満での酸化性ヘアカラーリングは、長期 間の毛髪色の色および洗浄堅牢性の改良、所望の色の浸透および鮮明(vividness )属性、毛髪損傷の低減、皮膚刺激低減、皮膚染色低減およびより効率的な染色 と共に、優れた初期毛髪色の供給に有益である、ということが目下判明している 。さらに、本発明の予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤および酸化性ヘアカ ラーリング剤による発色の有効性(即ち、色変化の増大)は、本発明の低pH条 件下で改良される、ということが判明した。さらに、本発明の低pHヘアカラー リング組成物は、これらの優れたヘアカラーリング属性結果を最小度の毛髪損傷 で供給し得る、ということが判明した。 pH7未満、好ましく約pH1〜6、より好ましくは約pH1.5〜pH5. 8、さらにより好ましくはpH1.8〜5.5、最も好ましくは約pH2〜pH 5、特に約pH3.5〜約pH4.5のpHレベルで、発色のさらなる改良が成 し遂げられることが判明した。酸化性染料前駆体 概括的に、酸化性染料一次中間体としては、酸化時に、その分子構造中に電子 の伸長共役系を有するオリゴマーまたはポリマーを生成するモノマー物質が挙げ られる。新規の電子構造のために、その結果生じるオリゴマーおよびポリマーは 、それらの電子スペクトルの可視範囲への移動を示し、着色されて見える。例え ば、着色ポリマーを生成可能な酸化性一次中間体としては、単一官能基を有し、 酸化時に、緑〜黒の色の範囲で一連の共役イミンおよびキノイド二量体、三量体 等を生成するアニリンのような物質が挙げられる。2つの官能基を有するp−フ ェニレンジアミンのような化合物は、伸長共役電子系を有する高分子量着色物質 を産生するために酸化的重合が可能である。当業界で既知の酸化性染料は、本発 明の低pH組成物中に用い得る。本明細書中で用いるのに適した一次中間体およ び二次カップリング剤の代表例の一覧は、Sagarin,“Cosmetic Science and Te chnology”,Interscience,Special Ed.Vol.2,pages 308-310に見出される 。下記に詳述する一次中間体は実例としてだけのものであり、本明細書中の組成 物および方法を限定するものではない、と理解されるべきである。 一次中間体として前記した典型的芳香族ジアミン、多価フェノール、アミノフ ェノールおよびそれらの誘導体も、芳香族環上に付加的置換基、例えばハロゲン 、アルデヒド、カルボン酸、ニトロ、スルホン酸、そして置換および非置換炭化 水素基、ならびにアミノ窒素上およびフェノール酸素上の付加的置換基、例えば 置換および非置換アルキルおよびアリール基を有する。 適切な芳香族ジアミン、アミノフェノール、多価フェノールおよびそれらの誘 導体はそれぞれ、以下の一般式(I)、(II)および(III)を有する化合 物である:または (式中、Yは水素、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ニト ロ、アミノ、ヒドロキシル、 −COOMまたは−SO3M(ここで、Mは水素あるいはアルカリまたはアルカ リ土類金属、アンモニウム、またはアンモニウムイオン上の1つ又はそれ以上の 水素が炭素数1〜3のアルキルまたはヒドロキシアルキル基で置換される置換ア ンモニウムである)であり、R1、R2、R3およびR4は同一であっても互いに異 なってもよく、水素、C1〜C4のアルキルまたはアルケニルおよびC6〜C9のア リール、アルカリールまたはアラルキルから成る群から選択され、R5は水素、 C1〜C4の非置換または置換アルキルまたはアルケニル(ここで、置換基は前記 のYとして表されるものから選択される)、あるいはC6〜C9の非置換または置 換アリール、アルカリールまたはアラルキル(ここで、置換基は前記のYとして 記載されたものから選択される)である)。式(I)の前駆体はアミンであるた め、それらは、記載したように、過酸化物相溶性塩の形態で用いられ得る(ここ で、Xは前で詳述した種類の過酸化物相溶性陰イオンを示す)。示した塩の一般 式は、一−、二−および三陰性の陰イオンを有する塩を包含すると理解される。 式(I)の化合物の特定の例を以下に示す:o−フェニレンジアミン、m−フ ェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジア ミン、2−ヨード−p−フェニレンジアミン、4−ニトロ−o−フェニレンジア ミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、1,3,5−トリアミノベンゼン 、 2−ヒドロキシ−p−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノ安息香酸、2,4 −ジアミノ安息香酸ナトリウム、ジ−2,4−ジアミノ安息香酸カルシウム、2 ,4−ジアミノ安息香酸アンモニウム、トリメチルアンモニウム2,4−ジアミ ノベンゾエート、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム2,4−ジアミ ノベンゾエート、2,4−ジアミノベンズアルデヒドカルボネート、2,4−ジ アミノベンゼンスルホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸カリウム、N ,N−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミンビカルボネート、N,N−ジメ チル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N’−(2−プロペニル)−p− フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル− N−ベンジル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N’−(3−エチルフェ ニル)−p−フェニレンジアミン、2,4−トルエンジアミン、2−エチル−p −フェニレンジアミン、2−(2−ブロモエチル)−p−フェニレンジアミン、 2−フェニル−p−フェニレンジアミンラウレート、4−(2,5−ジアミノフ ェニル)ベンズアルデヒド、2−ベンジル−p−フェニレンジアミンアセテート 、2−(4−ニトロベンジル)−p−フェニレンジアミン、2−(4−メチルフ ェニル)−p−フェニレンジアミン、2−(2,5−ジアミノフェニル)−5− メチル安息香酸、メトキシパラフェニレンジアミン、ジメチル−p−フェニレン ジアミン、2,5−ジメチルパラ−フェニレンジアミン、2−メチル−5−メト キシ−パラ−フェニレンジアミン、2,6−メチル−5−メトキシ−パラ−フェ ニレンジアミン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、N,N −ビス(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、3−メチル−4 −アミノ−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アニリン、3−クロロ−4− アミノ−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−N−エ チル−N−(カルバメチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル− N−(カルバメチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−(β−ピペリドノエ チル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−(β−ピペリドノエチ ル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(β−モルホリノエチル)アニリ ン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−モルホリノエチル)アニ リン、4−アミノ−N−エチル−N−(β−アセチルアミノエチル)アニリン、 4−アミノ−N−(β−メトキシエチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ− N−エチル−N−(β−アセチルアミノエチル)アニリン、4−アミノ−N−エ チル−N−(β−メシルアミノエチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N −エチル−N−(β−メシルアミノエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル −N−(β−スルホエチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル− N−(β−スルホエチル)アニリン、N−(4−アミノフェニル)モルホリン、 N−(4−アミノフェニル)ピペリジン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジ アミン、イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス−(2−ヒドロ キシエチル)−p−フェニレンジアミンスルフェート。 または (式中、XおよびYは式(I)の場合と同様であり、R1およびR2は同一であっ ても互いに異なってもよく、式(I)の場合と同様であり、R5は式(I)の場 合と同様であり、そしてR6は水素またはC1〜C4の置換または非置換アルキル またはアルケニル(ここで、置換基は式(I)におけるYとして定義されたもの から選択される)である)。 式(II)の化合物の特定の例を以下に示す:o−アミノフェノール、m−ア ミノフェノール、p−アミノフェノール、2−ヨード−p−アミノフェノール、 2−ニトロ−p−アミノフェノール、3,4−ジヒドロキシアニリン、3,4− ジアミノフェノール、クロロアセテート、2−ヒドロキシ−4−アミノ安息香酸 、 2−ヒドロキシ−4−アミノベンズアルデヒド、3−アミノ−4−ヒドロキシベ ンゼンスルホン酸、N,N−ジイソプロピル−p−アミノフェノール、N−メチ ル−N−(1−プロペニル)−p−アミノフェノール、N−フェニル−N−ベン ジル−p−アミノフェノールスルフェート、N−メチル−N−(3−エチルフェ ニル)−p−アミノフェノール、2−ニトロ−5−エチル−p−アミノフェノー ル、2−ニトロ−5−(2−ブロモエチル)−p−アミノフェノール、(2−ヒ ドロキシ−5−アミノフェニル)アセトアルデヒド、2−メチル−p−アミノフ ェノール、(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)酢酸、3−(2−ヒドロキ シ−5−アミノフェニル)−1−プロペン、3−(2−ヒドロキシ−5−アミノ フェニル)−2−クロロ−1−プロペン、2−フェニル−p−アミノフェノール パルミテート、2−(4−ニトロフェニル)−p−アミノフェノール、2−ベン ジル−p−アミノフェノール、2−(4−クロロベンジル−p−アミノフェノー ル)ペルクロレート、2−(4−メチルフェニル)−p−アミノフェノール、2 −(2−アミノ−4−メチルフェニル)−p−アミノフェノール、p−メトキシ アニリン、2−ブロモエチル−4−アミノフェニルエーテルホスフェート、2− ニトロエチル−4−アミノフェニルエーテルブロミド、2−アミノエチル−4− アミノフェニルエーテル、2−ヒドロキシエチル−4−アミノフェニルエーテル 、(4−アミノフェノキシ)アセトアルデヒド、(4−アミノフェノキシ)酢酸 、(4−アミノフェノキシ)メタンスルホン酸、1−プロペニル−4−アミノフ ェニルエーテルイソブチレート、(2−クロロ)−1−プロペニル−4−アミノ フェニルエーテル、(2−ニトロ)−1−プロペニル−4−アミノフェニルエー テル、(2−アミノ)−プロペニル−4−アミノフェニルエーテル、(2−ヒド ロキシ)−1−プロペニル−4−アミノフェニルエーテル、N−メチル−p−ア ミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノ フエノール、3−クロロ−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル−4−アミ ノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル− 4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2−ヒドロ キシメチル−4−アミノフェノール、3−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノ ール。 (式中Y、R5およびR6は式(II)において定義されたものである)。 式(III)の化合物の特定の例を以下に挙げる: o−ヒドロキシフェノール(カテコール)、m−ヒドロキシフェノール(レゾ ルシノール)、p−ヒドロキシフェノール(ヒドロキノン)、4−メトキシフェ ノール、2−メトキシフェノール、4−(2−クロロエトキシ)フェノール、4 −(2−プロペンオキシ)フェノール、4−(3−クロロ−2−プロペンオキシ )フェノール、2−クロロ−4−ヒドロキシフェノール(2−クロロヒドロキノ ン)、2−ニトロ−4−ヒドロキシフェノール(2−ニトロヒドロキノン)、2 −アミノ−4−ヒドロキシフェノール、1,2,3−トリヒドロキシベンゼン( ピロガロール)、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4−ジヒドロキ シ安息香酸、2,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3−エチル−4−ヒド ロキシフェノール、3−(2−ニトロエチル)−4−ヒドロキシフェノール、3 −(2−プロペニル)−4−ヒドロキシフェノール、3−(3−クロロ−2−プ ロペニル)−4−ヒドロキシフェノール、2−フェニル−4−ヒドロキシフェノ ール、2−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシフェノール、2−ベンジル −4−ヒドロキシフェノール、2−(2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシフ ェノール、2−(2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシフェノール、2−(2 −メチル−4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシフェノール、3−メトキシ− 4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フ ェノール、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸、2,5−ジメトキシアニリン 、2−メチルレゾルシノール、アルファナフトールおよびそれらの塩。 詳細に後述するような二次カップリング化合物(色改質剤)は、好ましくは本 明細書中の一次中間体と組合わせて用いられ、それらの形成中において着色ポリ マー中にそれら自体を挿入し、その電子スペクトルにおける移動を引き起こし、 それによりわずかな色変化を引き起こす、と考えられる。 本明細書中で前記されたカラーリング組成物および方法に含入するのに適した 二次カップリング化合物としては、単独では色を生じないが、一次酸化性染料中 間体により発生された色の色、濃淡または強度を改質するある種の芳香族アミン およびフェノール、そしてそれらの誘導体が挙げられる。前記の式(I)、(I I)および(III)により表されるが、しかし適切な一次中間体ではないこと が当業界では周知の種類のいくつかの芳香族ジアミンおよび多価フェノールを含 めたある種の芳香族アミンおよびフェノール化合物、ならびにそれらの誘導体は 、本明細書中ではカプラーとして適している。多価アルコールも、本明細書中で はカプラーとして用いるのに適している。 カプラーとして前記した芳香族アミンおよびフェノール、ならびに誘導体は、 芳香環上に付加的置換基、例えばハロゲン、アルデヒド、カルボン酸、ニトロ、 スルホニル、そして炭化水素基により置換および非置換される基、ならびにアミ ノ窒素またはフェノール酸素上の付加的置換基、例えば置換および非置換アルキ ルおよびアリール基も有し得る。また、それらの過酸化物相溶性塩は、本明細書 中で用いるのに適している。 芳香族アミン、フェノールおよびそれらの誘導体の例は、下記の一般式(IV )および(V)の化合物である:または (式中、Zは水素、C1およびC3のアルキル、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素 、 臭素またはヨウ素)、ニトロ、 −COOMまたは−SO3M(ここで、Mは水素あるいはアルカリまたはアルカ リ土類金属、アンモニウム、またはアンモニウムイオン上の1つ以上の水素が炭 素数1〜3のアルキルまたはヒドロキシアルキル基で置換される置換アンモニウ ムである)であり、R1およびR2は同一であっても互いに異なってもよく、水素 、C1〜C4のアルキルまたはアルケニルおよびC6〜C9のアリール、アルカリー ルまたはアラルキルから成る群から選択され、R7は水素、C1〜C4の非置換ま たは置換アルキルまたはアルケニル(ここで、置換基は前記のZとして表される ものから選択される)、あるいはC6〜C9の非置換または置換アリール、アルカ リールまたはアラルキル(ここで、置換基は前記のZとして記載されたものから 選択される)であり、Xは式(I)の場合と同様である)。 式(IV)の化合物の特定の例を以下に示す: アニリン、p−クロロアニリン、p−フルオロアニリン、p−ニトロアニリン 、p−アミノベンズアルデヒド、p−アミノ安息香酸、ナトリウム−p−アミノ ベンゾエート、リチウム−p−アミノベンゾエート、カルシウム ジ−p−アミ ノベンゾエート、アンモニウム−p−アミノベンゾエート、トリメチルアンモニ ウム−p−アミノベンゾエート、トリ(2−ヒドロキシエチル)−p−アミノベ ンゾエート、p−アミノベンゼンスルホン酸、p−アミノベンゼンスルホン酸カ リウム、N−メチルアニリン、N−プロピル−N−フェニルアニリン、N−メチ ル−N−2−プロペニルアニリン、N−ベンジルアニリン、N−(2−エチルフ ェニル)アニリン、4−メチルアニリン、4−(2−ブロモエチル)アニリン、 2−(2−ニトロエチル)アニリン、(4−アミノフェニル)アセトアルデヒド 、(4−アミノフェニル)酢酸、4−(2−プロペニル)アニリンアセテート、 4−(3−ブロモ−2−プロペニル)アニリン、4−フェニルアラニンクロロア セテート、4−(3−クロロフェニル)アニリン、4−ベンジルアニリン、4− (4−ヨードベンジル)アニリン、4−(3−エチルフェニル)アニリン、4− (2−クロロ−4−エチルフェニル)アニリン。 (式中、ZおよびR7は式(IV)の場合と同様であり、R8は水素またはC1〜 C4の置換または非置換アルキルまたはアルケニル(ここで、置換基は式(IV )においてZとして定義されたものから選択される)である)。 式(V)の化合物の特定の例を以下に挙げる: フェノール、p−クロロフェノール、p−ニトロフェノール、p−ヒドロキシベ ンズアルデヒド、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸 、エチルフェニルエーテル、2−クロロエチルフェニルエーテル、2−ニトロエ チルフェニルエーテル、フェノキシアセトアルデヒド、フェノキシ酢酸、3−フ ェノキシ−1−プロペン、3−フェノキシ−2−ニトロ−1−プロペン、3−フ ェノキシ−2−ブロモ−1−プロペン、4−プロピルフェノール、4−(3−ブ ロモプロピル)フェノール、2−(2−ニトロエチル)フェノール、(4−ヒド ロキシフェニル)アセトアルデヒド、(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、4−( 2−プロペニル)フェノール、4−フェニルフェノール、4−ベンジルフェノー ル、4−(3−フルオロ−2−プロペニル)フェノール、4−(4−クロロベン ジル)フェノール、4−(3−エチルフェニル)フェノール、4−(2−クロロ −3−エチルフェニル)フェノール、2,5−キシレノール、2,5−ジアミノ ピリジン、2−ヒドロキシ−5−アミノピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシ ピリジン、テトラアミノピリミジン、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1 ,2,4−トリヒドロキシ−5−C1−C6−アルキル)ベンゼン、1,2,3− トリヒドロキシベンゼン、4−アミノレゾルシノール、1,2−ジヒドロキシベ ンゼン、2−アミノ−1,4−ジヒドロキシベンゼン、2−アミノ−4−メトキ シ−フェノール、2,4−ジアミノフェノール、3−メトキシ−1,2−ジヒド ロキシ−ベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−2−(N,N−ジエチルアミノ)ベ ンゼン、2,5−ジアミノ−4−メトキシ−1−ヒドロキシベンゼン、4,6− ジ メトキシ−3−アミノ−1−ヒドロキシベンゼン、2,6−ジメチル−4−[N −(p−ヒドロキシフェニル)アミノ]−1−ヒドロキシベンゼン、1,5−ジ アミノ−2−メチル−4−[N−(p−ヒドロキシフェニル)アミノ]ベンゼン およびそれらの塩。 本明細書中で用いるのに適したさらに別の一次中間体には、カテコール種、特 にカテコール「ドーパ」種が含まれ、これには、ドーパそれ自体ならびにDOP Aのホモログ、アナログおよび誘導体を含む。適切なカテコール種の例としては 、システイニルドーパ、アルキル基に1〜4個の、好ましくは1〜2個の炭素原 子を有するアルファアルキルドーパ、エピネフリン、およびアルキル基に1〜6 個の、好ましくは1〜2個の炭素原子を有するドーパアルキルエステルが挙げら れる。 概して、適切なカテコールは次式(VI)で表される:(式中、R1、R2およびR3は、同一であっても異なってもよく、H、低級(C1 〜C6)アルキル、OH、OR、COOR、NHCOR、CN、COOH、ハロ ゲン、NO2、CF3、SO3HまたはNR45から選択される電子供与体または 受容体であるが、但し、R1、R2またはR3のうち1つだけはCN、COOH、 ハロゲン、NO2、CF3またはSO3Hであることが可能で;R4およびR5は同 一であっても異なってもよく、H、低級(C1〜C6)アルキル、または置換低級 (C1〜C6)アルキル(ここで、置換基はOH、OR、NHCOR6、NHCO NH2、NHCO26、NHCSNH2、CN、COOH、SO3H、SO2NR6 、SO26またはCO26であってもよい)であり;R6は低級(C1〜C6)ア ルキル、アルキレン鎖により窒素に連結される低級(C1〜C6)ヒドロキシアル キルフェニル、フェニルまたは置換フェニル(置換基はR1で示される)であり ;そしてRはC1〜C6のアルキルまたはC1〜C6のヒドロキシアルキルである) 。 次式: (式中:R1=置換または非置換ベンゼン環、第三ブチル等;R=置換または非 置換ベンゼン環)、ならびに次式: (式中:R=アミノアルキル、アミドアルキル、アミノベンゼン(置換または非 置換)、アミドベンゼン(置換または非置換)、アルキル、置換または非置換ベ ンゼン環;R1=置換または非置換ベンゼン環) の酸化性ヘアカラーリング剤も本明細書中に含まれる。 一次中間体は、単独で、またはその他の一次中間体と組合せて、本明細書中で 用いることができ、その1つ以上は1つ以上のカプラーと組合せて用いることが できる。一次中間体およびカプラーの選定は、所望される色、濃淡および着色強 度によって決定される。本明細書中で、単一でまたは組合せて用いてブロンドか ら黒色までの範囲の種々の濃淡を有する染料を提供することかできる19種の好 ましい一次中間体およびカプラーがある;これらは、ピロガロール、レゾルシノ ール、p−トルエンジアミン、p−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミ ン、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、 4−アミノ−2−ニトロフェノール、ニトロ−p−フェニレンジアミン、N−フ ェニル−p−フェニレンジアミン、m−アミノフェノール、2−アミノ−3−ヒ ドロキシピリジン、1−ナフトール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)p −フェニレンジアミン、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、1,5−ジヒド ロキシナフタレン、2−メチルレゾルシノールおよび2,4−ジアミノアニゾー ルである。これらは、分子形態で、または前記のような過酸化物相溶性塩の形態 で用いられ得る。 一次中間体およびカップリング剤は、本明細書中に前記したように、組合され て、広範囲の色を毛髪に供給し得る。毛髪の色は、色の濃さと色の強度の両方に よって変わり得る。前記のように、本発明の組成物は高強度の色を提供するのに 有益である。色の強度とは、本明細書中で記載する場合には、毛髪上に形成され 、毛髪中に保持される色化合物の量を意味する。概して、高強度とは、本明細書 中で記載する場合には、暗いまたは深い色、例えば暗赤色、暗褐色または黒色等 を意味する。したがって、前記により酸化性染色物質の各々の初期レベルを調整 することによって、種々の色強度のヘアカラーを配合することが可能である。 例えば、天然ブロンド〜淡褐色毛濃淡のような低強度の色は一般に、総酸化性 染色剤の約0.001重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約2重 量%、さらに好ましくは約0.2重量%〜約1重量%のカラーリング組成物を包 含し、一次中間体、例えば1,4−ジアミノベンゼン、2,5−ジアミノトルエ ン、2,5−ジアミノアニソール、4−アミノフェノール、2,5−ジアミノベ ンジルアルコールおよび2−(2’,5’−ジアミノ)フェニルエタノールと、 カプラー、例えばレゾルシノール、2−メチルレゾルシノールまたは4−クロロ レゾルシノールの組合せにより達成され得る。 同様に前記の一次中間体とカプラーの組合せ、例えば5−アミノ−2−メチル フェノールと1,3−ジアミノ−ベンゼン誘導体、例えば2,4−ジアミノ−ア ニゾールは、約0.5%〜約1%の総染色剤レベルで、中間強度の赤色を生じる ことができる。高強度の色、例えば青〜青紫色の毛の濃淡は、前記の一次中間体 とカプラー、例えば1,3−ジアミノ−ベンゼンまたはその誘導体、例えば2, 5−ジアミノートルエンの組合せにより、組成物の約1重量%〜約6重量%の総 染色剤のレベルで、生成できる。黒色毛髪色は、前記の一次中間体とカプラー、 例えば1,3−ジアミノベンゼンまたはその誘導体とを組合せることにより得る ことができる。 しかしながら、毛髪に赤色を付与するために一般に用いられるパラ−アミノフ ェノールの生理学的適合性に対する考慮すべき問題が提起されている。同様に、 パラフェニレンジアミン(PPD)のような黒色を生成するために付与されるい くつかの薬剤の生理学的適合性は、疑問とされている。したがって、安全性プロ フィールの改良を示す酸化性ヘアカラーリング組成物、特に安全性プロフィール の改良を示す暗色、即ち高い色強度染料を供給する酸化性ヘアカラーリング組成 物に対する必要性が存在する。前記のように、本発明の低pH組成物は、毛髪損 傷と皮膚染色および/または刺激のレベルの低減と共に、優れたヘアカラーリン グ属性を提供する。 このようなものとして、本発明の組成物は、毛髪損傷と皮膚の染色および/ま たは刺激のレベルの低減に加えて、良好な初期色の発色および一貫性、そして長 時間の洗浄堅牢性の改良と共に、改良された毛髪コンディショニング属性を供給 するのに有益である。非酸化性染料およびその他の染料 本発明のヘアカラーリング組成物は、必須の酸化性ヘアカラーリング剤の他に 、非酸化性染料およびその他の染料物質を任意に含有し得る。本発明のヘアカラ ーリング組成物およびヘアカラーリング方法に用いるのに適した任意の非酸化性 染料およびその他の染料には、半永久的、一時的およびその他の染料が含まれる 。本明細書に記載したような非酸化性染料としては、いわゆる「直接作用染料」 、金属染料、金属キレート染料、繊維反応性染料、ならびにその他の合成および 天然染料が挙げられる。種々の種類の非酸化性染料は、以下に詳述されている: ‘Chemical and Physical Behaviour of Human Hair’3rd Ed.,by Clarence Ro bbins(pp250-259);‘The Chemistry and Manufacture of Cosmetics’,Volum e IV,2ndEd.Maison G.De Navarre at chapter 45 by G.S.Kass(pp841-920 );‘cosmetics:Science and Technology’2ndEd.,Vol.II Balsam Sagarin,C hapter 23 by F.E.Wall(pp279-343);‘The Science of Hair Care’edited by C.Zviak,Chapter 7(pp235-261)および‘Hair Dyes’,J.C.Johnson,Noyes Data Corp.,Park Ridge,U.S.A.(1973),(PP3-91および113-139)。 発色のために酸化作用を必要としない直接作用染料は毛染め剤(hair tint)と も呼ばれ、長い間当業者に知られていた。それらは通常は、界面活性物質を含む 基剤中で毛髪に適用される。直接作用染料としては、ニトロ染料、例えばニトロ アミノベンゼンまたはニトロアミノフェノールの誘導体;分散染料、例えばニト ロアリールアミン、アミノアントラキノンまたはアゾ染料;アントラキノン染料 、ナフトキノン染料;塩基性染料、例えばアクリジンオレンジC.I.4600 5 が挙げられる。 ニトロ染料は、ヘアカラーリング組成物に付加されて、着色剤の色調を増強し 、適用前に染料混合物に適切な審美的色調を付加する。 直接作用染料のさらに別の例には以下のものが含まれる:アリアノール染料塩 基性褐色17,C.I.(カラーインデックス)−no.12,251;塩基性 赤色76,C.I.−12,245;塩基性褐色16,C.I.−12,250 ;塩基性黄色57,C.I.−12,719および塩基性青色99,C.I.− 56,059、そしてさらに別の直接作用染料としては、例えば酸性黄色1,C .I.−10,316(D&C黄色no.7);酸性黄色9,C.I.−13, 015;塩基性紫色C.I.−45,170;分散性黄色3,C.I.−11, 855;塩基性黄色57,C.I.−12,719;分散性黄色1,C.I.− 10,345;塩基性紫色1,C.I.−42,535;塩基性紫色3,C.I .−42,555;緑青色,C.I.−42090(FD&C青色no.1); 黄赤色,C.I.−14700(FD&C赤色no.4);黄色,C.I.19 140(FD&C黄色no.5);黄燈色,C.I.15985(FD&C黄色 no.6);青緑色,C.I.−42,053(FD&C緑色no.3);黄赤 色,C.I.16,035(FD&C赤色no.40);緑青色,C.I.61 570(D&C緑色no.3);橙色,C.I.45370(D&C橙色no. 5);赤色,C.I.15850(D&C赤色no.6);青赤色,C.I.1 5850(D&C赤色no.5);淡青赤色,C.I.45380(D&C赤色 no.22);青赤色,C.I.45410(D&C赤色no.28);青赤色 ,C.I.73360(D&C赤色no.30);赤紫色,C.I.17200 (D&C赤色no.33);暗青赤色,C.I.15880(D&C赤色no. 34);明黄赤色,C.I.12085(D&C赤色no.36);明橙色,C .I.15510(D&C橙色no.4);緑黄色,C.I.47005(D& C黄色no.10);青緑色,C.I.59040(D&C緑色no.8);青 紫色,C.I.60730(Ext.D&C紫色no.2);緑黄色,C.I. 10316(Ext.D&C黄色no.7)。 繊維反応性染料としては、プロシオン(RTM)、ドリマレン(RTM)、チ バクロン(RTM)、レバフィックス(RTM)およびレマゾール(RTM)染 料(それそれ、ICI、Sandoz、Ciba-Geigy、BayerおよびHoechstから入手可能) が挙げられる。 本明細書中に明記したような天然染料および植物染料としては、ヘンナ(ラウ ソニア・アルバ(Lawsonia alba))、カミルレ(マトリカリア・カモミラ(Mat ricaria chamomila)またはアンテミス・ノビリス(Anthemis nobilis))、イ ンジゴ、ログウッドおよびクルミの殻の抽出物が挙げられる。 一時毛髪染料またはヘアカラーリングリンスは一般に、非常に大きくて毛幹中 に拡散しにくく、そして毛髪の外側に作用する染料分子で構成される。それらは 通常は、染料溶液を毛髪表面で乾燥可能にする放置(リーブ・オン)法により適 用される。このように、これらの染料は、典型的には、界面活性剤による毛髪の クリーニングおよび清浄作用に対する耐性が低く、比較的容易に毛髪から洗い落 とされる。あらゆる一時毛髪染料が本発明の組成物中に適切に用いられ得る。好 ましい一時毛髪染料の例を以下に示す。 半永久的毛髪染料は、一般的に一時ヘアカラーリングリンスに対してサイズお よび効果が小さいが、永久的(酸化的)染料よりも一般的に大きい染料である。 典型的には、半永久的染料は、それらが毛幹中へ拡散する能力を有する点で酸化 性染料と同様に作用する。しかしながら、半永久的染料は一般に、前記の共役酸 化性染料分子よりサイズが小さく、このようなものとして、再び毛髪から段階的 に拡散する傾向がある。簡単な毛髪の洗浄およびクリーニング行為はこの工程を 促進し、概して、半永久的染料は約5〜8回洗浄後には、大幅に洗い落とされる 。あらゆる半永久的染料系が、本発明の組成物中に適切に用いられ得る。本発明 の組成物中に用いるのに適した半永久的染料は、HC青色2、HC黄色4、HC 赤色3、分散性紫色4、分散性黒色9、HC青色7、HC黄色2、分散性青色3 、分散性紫色1およびそれらの混合物である。半永久的染料の例を以下に示す: 典型的な半永久染料系は、大型および小型色分子の両方の混合物を混入する。 毛髪のサイズは根本から先端まで均一でないので、小型分子は根本と先端の双方 で拡散するが、しかし先端内部には保持されず、一方大型分子は一般に、毛髪の 末端に拡散することができるだけである。染料分子サイズのこの組合せを用いて 、初期染色工程中とその後の洗浄中の両方で、毛髪の根本から先端まで一貫した 色を出すのに役立てる。緩衝剤 本発明のカラーリング組成物は、約1〜約7未満、好ましくは約1.5〜約5 .8、さらに好ましくは約1.8〜約5.5、最も好ましくは約2〜約5、特に 約3.5〜約4.5の範囲のpHを有する。 前記のように、本発明の好ましいカラーリング組成物のpHは、予め形成され た有機ペルオキシ酸酸化剤の作用により、所望のpH範囲内に保持される。しか しながら、そのように所望する場合には、組成物は1つ以上の任意の緩衝剤およ び/または毛髪膨潤剤(HSA)を含有し得る。いくつかの異なるpH改質剤を 用いて、最終組成物またはそのあらゆる構成部分のpHを調整することができる 。 このpH調整は、ケラチン性繊維、特にヒトの毛髪の処理の分野における周知 の酸性化剤、例えば無機および有機酸、例えば塩酸、酒石酸、クエン酸、コハク 酸、リン酸およびカルボン酸またはスルホン酸、例えばアスコルビン酸、酢酸、 乳酸、硫酸、ギ酸、硫酸アンモニウムおよびリン酸二水素ナトリウム/リン酸、 リン酸水素二ナトリウム/リン酸、塩化カリウム/塩酸、フタル酸二水素カリウ ム/塩酸、クエン酸ナトリウム/塩酸、クエン酸二水素カリウム/塩酸、クエン 酸二水素カリウム/クエン酸、クエン酸ナトリウム/クエン酸、酒石酸ナトリウ ム/酒石酸、乳酸ナトリウム/乳酸、酢酸ナトリウム/酢酸、リン酸水素二ナト リウム/クエン酸、および塩化ナトリウム/グリシン/塩酸、コハク酸並びにそ れらの混合物を用いて実行され得る。 アルカリ性緩衝剤の例は、水酸化アンモニウム、エチルアミン、ジプロピルア ミン、トリエチルアミンおよびアルカンジアミン、例えば1,3−ジアミノプロ パン、無水アルカリアルカノールアミン、例えばモノまたはジ−エタノールアミ ン、好ましくは、アミン基上で完全に置換されるもの、例えばジメチルアミノエ タノール、ポリアルキレンポリアミン、例えばジエチレントリアミンまたは複素 環式アミン、例えばモルホリン、ならびにアルカリ金属の水酸化物、例えばナト リウムおよびカリウムの水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、例えばマグネ シウムおよびカルシウムの水酸化物、塩基性アミノ酸、例えばL−アルギニン、 リシン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、オキシリシンおよびヒスチジン、 ならびにアルカノールアミン、例えばジメチルアミノエタノールおよびアミノア ルキルプロパンジオール、そしてそれらの混合物である。水中での解離によりH CO3 -を形成する化合物(以後、「イオン形成化合物」と呼ぶ)も、本明細書中 で用いるのに適している。イオン形成化合物の例は、Na2CO3、NaHCO3 、K2CO3、(NH42CO3、NH4HCO3、CaCO3およびCa(HCO3 )、ならびにそれらの混合物である。 緩衝剤として本明細書中で用いるのに好ましいのは、pH6より低い値で一次 pKaを有する有機および無機酸、ならびにそれらの共役塩基である。本明細書 中に定義されるように、一次pKaとは、平衡定数K(ここで、Kは酸解離定数 である)の負の対数(基数10に対する)を意味する。本明細書中で用いるのに 適した有機および無機酸を以下に示す:アスパラギン酸、マレイン酸、酒石酸、 グルタミン酸、グリコール酸、酢酸、コハク酸、サリチル酸、ギ酸、安息香酸、 リンゴ酸、乳酸、マロン酸、シュウ酸、クエン酸、リン酸およびそれらの混合物 。特に好ましいのは、酢酸、コハク酸、サリチル酸およびリン酸、ならびにそれ らの混合物である。 本発明の低pHカラーリング組成物は、本明細書中に後述するように、毛髪へ の適用前に混和された予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤と酸化性ヘアカラ ーリング剤との双方を含有する最終溶液、または単一成分系から成り得る。この ようなものとして、本発明の組成物は多数の別々の成分のカラーリングキットを 包含し得る。 固体または液体形態で存在し得る過酢酸のような一部の予め形成された有機ペ ルオキシ酸酸化剤を包含する酸化およびカラーリングキットでは、過酢酸を安定 化するために緩衝剤溶液を用い得る。過酢酸は約1〜約6の範囲のpHで安定で あるため、この範囲内のpHを有する緩衝剤を用いる必要がある。 1つ以上の着色剤と組合せて酸化剤(固体または液体形態であり得る)を包含 する酸化およびカラーリングキットでは、緩衝剤は、溶液pHを約1〜約7未満 、好ましくは約1.5〜約5.8、さらに好ましくは約1.8〜約5.5、最も 好ましくは約2〜約5、特に約3.5〜約4.5の範囲に保持することができる 。したがって、この範囲内のpHを有する緩衝剤を用いる必要がある。触媒 本明細書中のカラーリング組成物は、予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤 と単数または複数の任意の過酸素酸化剤とのための遷移金属含有触媒を任意に含 有し得る。適切な種類の触媒の一つは、定義された漂白触媒活性の重金属陽イオ ン、例えば銅、鉄またはマンガン陽イオン、漂白触媒活性をほとんどまたは全く 有さない補助金属陽イオン、例えば亜鉛またはアルミニウム陽イオン、そして触 媒および補助金属陽イオンについて定義された安定度定数を有する金属イオン封 鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四(メチレンホスホン酸 )およびその水溶性塩を包含する触媒系である。このような触媒は、米国特許出 願第4,430,243号に開示されている。 その他の種類の適切な触媒としては、米国特許出願第5,246,621号お よび米国特許出願第5,244,594号に開示されているマンガン主体の錯体 が挙げられる。これらの触媒の好ましい例としては、MnIV 2(u−O)3(1, 4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(PF62、M nIII 2(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−ト リアザシクロノナン)2−(ClO42、MnIV 4(u−O)6(1,4,7−ト リアザシクロノナン)4−(ClO42、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−OA c)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(C 1043およびそれらの混合物が挙げられる。その他は、欧州特許出願第0,5 49,272号に記載されている。本明細書中で用いるのに適したその他の配位 子としては、1,5,9−トリメチル−1,5,9−トリアザシクロドデカン、 2−メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、2−メチル−1,4,7−ト リアザシクロノナン、1,2,4,7−テトラメチル−1,4,7−トリアザシ クロノナンおよびそれらの混合物が挙げられる。 適切な触媒の例に関しては、米国特許出願第4,246,612号および米国 特許出願第5,227,084号を参照していただきたい。単核マンガン(IV )錯体、例えばMn(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノ ナン)(OCH33−(PF6)を教示する米国特許出願第5,194,416 号も参照のこと。米国特許出願第5,114,606号に開示されているような さらに別の種類の適切な触媒は、少なくとも3つの連続したC−OH基を有する 非カルボキシレートポリヒドロキシ化合物である配位子とマンガン(III)お よび/または(IV)との水溶性錯休である。その他の例としては、テトラ−N −デンテートおよびビ−N−デンテート配位子と錯形成した二核性Mnも挙げら れ、これには例えばN4MnIII(u−O)2MnIV4+および[Bipy2MnIII (u−O)2MnIVbipy2]−(ClO43が挙げられる。 さらに適切な触媒は、例えば欧州特許出願第0,408,131号(コバルト 錯体触媒)、欧州特許出願第0,384,503号および欧州特許出願第0,3 06,089号(金属ポルフィリン触媒)、米国特許出願第4,728,455 号(マンガン/多座配位子触媒)、米国特許出願第4,711,748号および 欧州特許出願第0,224,952号(アルミノシリケート触媒上の吸収マンガ ン)、米国特許出願第4,601,845号(マンガンおよび亜鉛またはマグネ シウム塩を有するアルミノシリケート支持体)、米国特許出願第4,626,3 73号(マンガン/配位子触媒)、米国特許出願第4,119,557号(第二 鉄錯体触媒)、ドイツ国特許出願第2,054,019号(コバルトキレート化 剤触媒)、カナダ国特許出願第866,191号(遷移金属含有塩)、米国特許 出願第4,430,243号(マンガン陽イオンと非触媒性金属陽イオンを有す るキレート化剤)、そして米国特許出願第4,728,455号(マンガングル コネート触媒)に記載されている。重金属イオン封鎖剤 本発明のカラーリング組成物は、任意の成分として重金属イオン封鎖剤を含有 し得る。重金属イオン封鎖剤とは、本明細書中では、重金属イオンを封鎖する( キレート化するかまたは掃去する)よう作用する成分を意味する。これらの成分 はカルシウムおよびマグネシウムキレート化能力も有するが、しかし優先的に、 それらは鉄、マンガンおよび銅のような重金属と結合する選択性を示す。このよ うな金属イオン封鎖剤は、制御された酸化作用の供給に関して、ならびにヘアカ ラーリング製品の良好な貯蔵安定性の提供に関して本明細書中で記載したように ヘアカラーリング組成物に有益である。 重金属イオン封鎖剤は、一般に、組成物の重量の約0.005重量%〜約20 重量%、好ましくは約0.01重量%〜約10重量%、さらに好ましくは約0. 05重量%〜約2重量%のレベルで存在する。 アミノホスホネート(デクエスト(RTM)としてMonsantoから入手可能)、ニ トリロアセテート、ヒドロキシエチルエチレントリアミン等を含む種々の金属イ オン封鎖剤が、このような使用に関して知られている。本明細書中での使用に適 した重金属イオン封鎖剤としては、有機ホスホネート、例えばアミノアルキレン ポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジスホス ホネートおよびニトリロトリメチレンホスホネートが挙げられる。 前記の種の中で好ましいのは、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホ ネート)、エチレンジアミントリ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジ アミンテトラ(メチレンホスホネート)およびヒドロキシエチレン1,1ジホス ホネートである。 本明細書中で用いるのに適した好ましい生分解性無リン重金属イオン封鎖剤と しては、ニトリロ三酢酸、およびポリアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミ ノ四酢酸、エチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、エチレン ジアミン二グルタル酸、2−ヒドロキシプロピレンジアミン二コハク酸またはそ れらのあらゆる塩が挙げられる。特に好ましいのは、エチレンジアミン−N,N ’−二コハク酸(EDDS)(米国特許出願第4,704,233号参照)、あ るいはそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは置換アンモニ ウム塩、またはそれらの混合物である。 本明細書中で用いるためのその他の適切な重金属イオン封鎖剤は、イミノ二酢 酸誘導体、例えば欧州特許出願第317,542号および欧州特許出願第399 ,133号に記載されている2−ヒドロキシエチル二酢酸またはグリセリルイミ ノ二酢酸である。欧州特許出願第516,102号に記載されたイミノ二酢酸− N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸およびアスパラギン酸N−カルボキシメ チ ルN−2−ヒドロキシプロピル−3−スルホン酸金属イオン封鎖剤も、本明細書 では適している。欧州特許出願第509,382号に記載されたβ−アラニン− N,N’−二酢酸、アスパラギン酸−N,N’−二酢酸、アスパラギン酸−N− 一酢酸およびイミノ二コハク酸金属イオン封鎖剤も適している。 欧州特許出願第476,257号は、適切なアミノ主体の金属イオン封鎖剤を 記載している。欧州特許出願第510,331号は、コラーゲン、ケラチンまた はカゼインから得られる適切な金属イオン封鎖剤を記載する。欧州特許出願第5 28,859号は、適切なアルキルイミノ二酢酸金属イオン封鎖剤を記載する。 二ピコリン酸および2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸も適して いる。グリシンアミド−N,N’−二コハク酸(GADS)、エチレンジアミン −N,N’−二グルタル酸(EDDG)および2−ヒドロキシプロピレンジアミ ン−N,N’−二コハク酸(HPDDS)も適している。 本発明の重金属イオン封鎖剤は、それらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩 中で用い得る。増粘剤 本発明のカラーリング組成物は、約0.05重量%〜約20重量%、好ましく は約0.1〜約10重量%、さらに好ましくは約0.5重量%〜約5重量%のレ ベルで増粘剤を付加的に含有し得る。本明細書中の組成物に用いるのに適した増 粘剤は、オレイン酸、セチルアルコール、オレイルアルコール、塩化ナトリウム 、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、合成増粘剤、例えばカルボポ ール、アクリンおよびアクロシルならびにそれらの混合物から選択される。本明 細書で用いるのに好ましい増粘剤は、アクリン22(RTM)、ステアレス−2 0メタクリレートコポリマー;アクリン44(RTM)、ポリウレタン樹脂およ びアクソール830(RTM)、アクリレートコポリマー(Rohm and Haas,Phi ladelphia,PA,USAから入手可能)である。本明細書中で用いるのに適したさら に別の増粘剤としては、アルギン酸ナトリウムまたはアラビアゴム、あるいはセ ルロース誘導体、例えばメチルセルロース、またはカルボキシメチルセルロース のナトリウム塩、あるいはアクリルポリマーが挙げられる。希釈剤 水は、本発明の組成物のための好ましい希釈剤である。しかしながら、本発明 の組成物は、付加的希釈物質として1つ以上の溶媒を含有し得る。一般に、本発 明のカラーリング組成物に用いるのに適した溶媒は、水と混和可能で且つ皮膚に 無害であるよう選択される。本明細書中で付加的希釈剤として用いるのに適した 溶媒としては、C1〜C20の一または多価アルコールおよびそれらのエーテル、 グリセリンが挙げられ、一価および二価アルコールならびにそれらのエーテルが 好ましい。これらの化合物では、炭素数2〜10のアルコール性残基が好ましい 。したがって、好ましい基としては、エタノール、イソプロパノール、n−プロ パノール、ブタノール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチル エーテル、そしてそれらの混合物が挙げられる。水は、本発明の組成物における 好ましい主希釈剤である。主希釈剤は、本明細書中で記載する場合は、存在する 水のレベルがいかなる他の希釈剤の総レベルよりも高いことを意味する。 希釈剤は、本明細書の組成物の重量の約5重量%〜約99.98重量%、好ま しくは約15重量%〜約99.5重量%、さらに好ましくは少なくとも約30重 量%〜約99重量%、特に約50重量%〜約98重量%のレベルで存在する。酵素 本発明のヘアカラーリング組成物中で有用なさらなる付加的物質は、1つ以上 の酵素である。 適切な酵素物質としては、洗剤組成物中に慣用的に混入される市販のリパーゼ 、クチナーゼ、アミラーゼ、中性およびアルカリ性プロテアーゼ、エステラーゼ 、セルラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼそしてペルオキシダーゼが挙げられる 。適切な酵素は、米国特許第3,519,570号および第3,533,139 号で議論されており、これらを援用して本文の一部とする。 ペルオキシダーゼは過酸化物に特異的なヘモプロテインであるが、供与体とし て広範囲の基質を用いる。過酸化物を分解するカタラーゼは、それが一般的に構 造および特性が類似しており、そしてH22によりある種の酸化をもたらし得る という事実に鑑みて、ここに含まれる。H22の分解は、ある分子の、他の分子 による酸化と見なされ得る。それは好気性細胞中にあまねく行き渡り、あるより 重要な機能を有し得る。補酵素ペルオキシダーゼはヘモプロテインではなく、 一つは少なくともフラボタンパク質である。キサンチンオキシダーゼのようなそ の他のフラボタンパク質も、他の受容体の中でとりわけH22を用い、補酵素ペ ルオキシダーゼは、H22に特異的でないという点で、古典的ペルオキシダーゼ よりむしろこれらに似ている。本発明の組成物に適したペルオキシダーゼとして は、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、ニホンワサビペルオキシダーゼ、牛乳ペ ルオキシダーゼ、ラット肝臓ペルオキシダーゼ、リンギナーゼおよびハロペルオ キシダーゼ、例えばクロロ−およびブロモ−ペルオキシダーゼが挙げられる。 酵素は、本発明のヘアトリートメント組成物1g当たり約50重量mgまで、 さらに典型的には約0.01mg〜約10mgの活性酵素を提供するのに十分な レベルで、任意に混入される。別記しない限り、ペルオキシダーゼ酵素は、組成 物の重量の約0.0001重量%〜約5重量%、好ましくは約0.001重量% 〜約1重量%、さらに好ましくは約0.01重量%〜約1重量%の活性酵素のレ ベルで、本発明による組成物中に混入され得る。 市販のプロテアーゼ酵素としては、アルカラーゼ、サビナーゼ、プリマーゼ、 デュラザイムおよびエスペラーゼの商品名でNovo Industries A/S(デンマーク )が販売しているもの、マキサターゼ、マキサカルおよびマキサペンの商品名で Gist-Brocadesが販売しているもの、Genencor Internationalが販売しているも の、オプチクリーン及びオプチマーゼの商品名でSolvay Enzymesが販売している ものが挙げられる。プロテアーゼ酵素は、組成物の重量の0.0001%〜4% の活性酵素のレベルで本発明による組成物中に混入され得る。 アミラーゼとしては、例えば、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)の 特定の株から得られるα−アミラーゼが挙げられるが、これは英国特許第1,2 69,839号(Novo)にさらに詳細に記載されている。好ましい市販のアミラ ーゼとしては、例えばラピダーゼの商品名でGist-Brocadesが販売しているもの 、そしてターマミルおよびBANの商品名でNovo Industries A/Sが販売してい るものが挙げられる。アミラーゼ酵素は、組成物の重量の0.0001重量%〜 2重量%の活性酵素のレベルで本発明による組成物中に混入され得る。 脂肪分解酵素は、組成物の重量の0.0001重量%〜2重量%、好ましくは 0.001重量%〜1重量%、最も好ましくは0.001重量%〜0.5重量% の活性脂肪分解酵素のレベルで存在し得る。 リパーゼは、真菌または細菌起源のものであり、例えば、ヒュミコラ(Humico la)種、サーモマイセス(Thermomyces)種またはシュードモナス(Pseudomonas )種、例えばシュードモナス・シュードアルカリジェンス(Pseudomonas pseudo alcaligenes)またはシュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluoresce ns)のリパーゼ産生株から得られる。これらの株の化学的または遺伝子的改変突 然変異株からのリパーゼも、本明細書中で有用である。好ましいリパーゼはシュ ードモナス・シュードアルカリジェンスから得られ、これは付与済み欧州特許E P−B−0218272号に記載されている。 本明細書中の別の好ましいリパーゼは、欧州特許出願第0258068号に記 載されたように、ヒュミコラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)からの遺 伝子をクローニングし、宿主としてのアスペルギルス・オリザ(Aspergillus or yza)中でその遺伝子を発現させることにより得られ、これはNovo Industri A/S ,Bagsvaerd,Denmarkからリポラーゼの商品名で市販されている。このリパーゼ は、米国特許第4,810,414号(Huge-Jensenら,1989年3月7日発行) にも記載されている。界面活性物質 本発明の組成物は、界面活性系を付加的に含有し得る。本発明の組成物中に含 入するのに適した界面活性剤は、一般に、炭素数約8〜約22の親油性鎖長を有 し、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性、双性イオン性界面活性剤およ びそれらの混合物から選択され得る。 (i)陰イオン性界面活性剤 本発明の組成物中に含入するのに適した陰イオン性界面活性剤としては、アル キルスルフェート、エトキシル化アルキルスルフェート、アルキルグリセリルエ ーテルスルホネート、メチルアシルタウレート、脂肪アシルグリシネート、N− アシルグルタメート、アシルイセチオネート、アルキルスルホスクシネート、ア ルキルエトキシスルホスクシネート、アルファ−スルホン化脂肪酸、それらの塩 および/またはそれらのエステル、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキ ルホスフェートエステル、エトキシル化アルキルホスフェートエステル、アルキ ルスルフェート、アシルサルコシネートおよび脂肪酸/タンパク質縮合体、なら びにそれらの混合物が挙げられる。これらの界面活性剤に関するアルキルおよび /またはアシル鎖長はC12〜C22、好ましくはC12〜C18、さらに好ましくはC12 〜C14である。 (ii)非イオン性界面活性剤 本発明の組成物は、水溶性非イオン性界面活性剤(単数または複数)も包含し 得る。この種の界面活性剤としては、C12〜C14の脂肪酸モノ−およびジエタノ ールアミン、スクロースポリエステル界面活性剤、および以下の一般式: を有するポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が挙げられる。 前記の式による好ましいN−アルキル、N−アルコキシまたはN−アリールオ キシ、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、R8が直鎖および分枝鎖アル キルおよびアルケニル、またはそれらの混合物を含めたC5〜C31のヒドロカル ビル、好ましくはC6〜C19のヒドロカルビルであり、R9が典型的には水素、C1 〜C8のアルキルまたはヒドロキシアルキル、好ましくはメチルであるか、ある いは式−R1−O−R2(ここで、R1は直鎖、分枝鎖および環状(アリールを含 める)を含めたC2〜C8ヒドロカルビルであり、好ましくはC2〜C4のアルキレ ンであり、R2はアリールおよびオキシヒドロカルビルを含めたC1〜C8の直鎖 、分枝鎖および環状ヒドロカルビルであり、好ましくはC1〜C4のアルキル、特 にメチルまたはフェニルである)の基である。Z2は、鎖に直接連結される少な くとも2つ(グリセルアルデヒドの場合)または少なくとも3つ(その他の還元 糖の場合)のヒドロキシルを伴う直鎖ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシ ヒドロカルビル部分、あるいはそのアルコキシル化誘導体(好ましくは、エトキ シル化またはプロポキシル化)である。Z2は、好ましくは還元的アミン化反応 において還元糖から誘導され、最も好ましくは、Z2はグリシチル部分である。 適切な還元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、 ガラクトース、マンノースおよびキシロース、ならびにグリセルアルデヒドが挙 げられる。原料として、高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコー ン シロップおよび高マルトースコーンシロップは、前に挙げた個々の糖と同様に用 い得る。これらのコーンシロップは、Z2のための糖成分の混合物を産生し得る 。それは、決してその他の適切な原料を排除するものではない、と理解されるべ きである。Z2は、好ましくは、−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH( CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2H、CH2(CHOH)2(CHOR’) CHOH)−CH2OH(ここで、nは1〜5(すべて含めて)の整数であり、 R’はHあるいは環状単糖類または多糖類およびそれらのアルコキシル化誘導体 である)から成る群から選択される。前記のように、最も好ましいのは、nが4 であるグリシチル、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHである。 最も好ましいポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、式R8(CO)N(CH3)CH2 (CHOH)4CH2OH(式中、R8はC6〜C19の直鎖アルキルまたはアルケ ニル基である)を有する。前記の式の化合物では、R8−CO−N<は、例えば ココアミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミド、ミリスタミド、カプリカ ミド、パルミアミド、タロウアミド等であり得る。 本明細書中で用いるのに適した油由来の非イオン性界面活性剤としては、水溶 性植物および動物由来皮膚軟化剤、例えば挿入されたポリエチレングリコール鎖 を有するトリグリセリド;エトキシル化モノおよびジ−グリセリド、ポリエトキ シル化ラノリンおよびエトキシル化バター誘導体が挙げられる。本明細書中で用 いるための油由来非イオン性界面活性剤の好ましい一つの種類は、下記の一般式 を有する: (式中、nは約5〜約200、好ましくは約20〜約100、さらに好ましくは 約30〜約85であり、Rは平均炭素数が約5〜約20、好ましくは約7〜約1 8の脂肪族基を包含する)。 この種類の適切なエトキシル化油脂としては、グリセリルココエート、グリセ リルカプロエート、グリセリルカプリエート、グリセリルタロウエート、グリセ リルパルメート、グリセリルステアレート、グリセリルラウレート、グリセリル オレエート、グリセリルリシノレエート並びに、トリグリセリド、例えばヤシ油 、 アーモンド油およびコーン油から得られるグリセリル脂肪エステル、好ましくは グリセリルタロウエートおよびグリセリルココエートのポリエチレングリコール 誘導体を包含する。 本明細書中で用いるのに好ましいのは、界面活性剤1モル当たり平均で約5〜 約50のエチレンオキシ部分を含有するポリエチレングリコール主体のポリエト キシル化C9〜C15の脂肪アルコール非イオン性界面活性剤である。 本明細書中で用いるのに適したポリエチレングリコール主体のポリエトキシル 化C9〜C15の脂肪アルコールとしては、C9〜C11のパレス−3、C9〜C11の パレス−4、C9〜C11のパレス−5、C9〜C11のパレス−6、C9〜C11のパ レス−7、C9〜C11のパレス−8、C11〜C15のパレス−3、C11〜C15のパ レス−4、C11〜C15のパレス−5、C11〜C15のパレス−6、C11〜C15のパ レス−7、C11〜C15のパレス−8、C11〜C15のパレス−9、C11〜C15のパ レス−10、C11〜C15のパレス−11、C11〜C15のパレス−12、C11〜C15 のパレス−13およびC11〜C15のパレス−14が挙げられる。PEG40硬 化ヒマシ油は、クレモフォア(RTM)の商品名でBASFから市販されている。P EG7グリセリルココエートおよびPEG20グリセリルラウレートは、それそ れセチオール(RTM)HEおよびラマシット(RTM)GML20の商品名で Henkelから市販されている。C9〜C11のパレス−8は、ドバノール(RTM) 91−8の商品名でShell Ltdから市販されている。本明細書中で用いるのに特 に好ましいのは、セテリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、例え ばセテアレス25で、これはクレマフォアA25の商品名でBASFから入手可能で ある。 シアツリー(ブチロスペルマム・カルキ・コツキー(Butyrospermum Karkii K otschy))の実から抽出される複合植物脂肪およびその誘導体から得られる非イ オン性界面活性剤も、本明細書中で用いるのに適している。同様に、マンゴー、 ココアおよびイリペ(Illipe)バターのエトキシル化誘導体を、本発明の組成物 中に用い得る。これらはエトキシル化非イオン性界面活性剤と分類されるけれど も、ある部分は非エトキシル化植物油または脂肪として残存し得る、と理解され る。 その他の適切な油由来非イオン性界面活性剤としては、アーモンド油、落花生 油、米糠油、コムギ胚芽油、亜麻仁油、ホホバ油、アンズの核の油、クルミ、ヤ シの実、ピスタチオナッツ、ゴマ種子、ナタネの油、杜松油、トウモロコシ油、 モモ核油、ケシの実油、松根油、ヒマシ油、ダイズ油、アボカド油、ベニバナ油 、ヤシ油、ヘーゼルナッツ油、オリーブ油、ブドウ種子油およびヒマワリ種子油 のエトキシル化誘導体が挙げられる。 (iii)両性界面活性剤 本発明の組成物中に用いるのに適した両性界面活性剤としては、以下のものが 挙げられる: (a)次式(VII)のイミダゾリニウム界面活性剤: (式中、R1はC7〜C22のアルキルまたはアルケニルであり、R2は水素または CH2Zで、各Zは別々にCO2MまたはCH2CO2Mで、MはH、アルカリ金属 、アルカリ土類金属、アンモニウムまたはアルカノールアンモニウムである)で あるか;および/または次式(VIII)のアンモニウム誘導体である: (式中、R1、R2およびZは前記と同様である) (b)次式(IX)のアミノアルカノエート: R1NH(CH2nCO2M 次式(X)のイミノジアルカノエート: R1N[(CH2mCO2M]2 および次式(XI)のイミノポリアルカノエート: (式中、n、m、pおよびqは1〜4の数であり、そしてR1およびMは別々に 前記の基から選択される)および (c)それらの混合物。 (a)型の適切な両性界面活性剤は、ミラノールおよびエンピゲンの商品名で 販売されており、種の複合混合物を包含すると理解される。伝統的に、ミラノー ルは一般式(VII)を有すると記載されているが、しかしCTFA Cosmetic Ingr edient Dictionary第3版は非環状構造(VIII)を示し、一方第4版は、R2 がN−結合というよりむしろO−結合されるさらに別の構造異性体を示す。実際 問題として、環状および非環状種の複合混合物が存在するようであり、完全を期 すために、ここでは両方の定義を示す。しかしながら、本明細書中で用いるのに 好ましいのは、非環状種である。 (a)型の適切な両性界面活性剤の例としては、式XIIおよび/またはXI II(式中、R1はC817(特にイソ−カプリル)、C919およびC1123ア ルキルである)の化合物が挙げられる。特に好ましいのは、R1がC919であり 、ZがCO2Mであり、そしてR2がHである化合物;R1がC1123であり、Z がCO2Mであり、そしてR2がCH2CO2Mである化合物ならびにR1がC112 3 であり、ZがCO2Mであり、そしてR2がHである化合物である。 CTFA命名法では、本発明で用いるのに適した物質としては、ココアンフォ カルボキシプロピオネート、ココアンフォカルボキシプロピオン酸、そして特に ココアンフォアセテートおよびココアンフォジアセテート(ココアンフォカルボ キシグリシネートとも呼ばれる)が挙げられる。特定の市販製品としては、アン フォラック7TX(カルボキシメチル獣脂ポリプロピルアミンナトリウム塩)、 エンピゲン CDL60およびCDR60(Albright & Wilson)、ミラノール H2M Conc.、ミラノールC2M Conc.N.P.、ミラノールC2 M Conc.O.P.、ミラノールC2M SF、ミラノールCMスペシャル (Rhone-Poulenc);アルカテリック2CIB(Alkaril Chemicals);アンフォ ターゲW−2(Lonza,Inc.);モナテリックCDX−38、モナテリックCS H−32(Mona Industries);レウォテリックAM−2C(Rewo Chemical Gro up);ならびにシェルコチックMS−2(Scher Chemicals)の商品名で販売さ れているものが挙げられる。本明細書中で用いるのに適した両性界面活性剤のさ らなる例としては、オクトキシノール−1(RTM)、ポリオキシエチレン(1 )オクチルフェニルエーテル;ノンオキシノール−4(RTM)、ポリオキシエ チレン(4)ノニルフェニルエーテル、およびノンオキシノール−9、ポリオキ シエチレン(9)ノニルフェニルエーテルが挙げられる。 この種類の多数の市販の両性界面活性剤は、例えば水酸化物対イオンとの、あ るいは陰イオン性硫酸塩またはスルホン酸塩界面活性剤との電気的中性錯体の形 態で、特に硫酸化C8〜C18アルコール、C8〜C18エトキシル化アルコールまた はC8〜C18アシルグリセリド型のものが製造され、販売されていると理解され る。両性界面活性剤の濃度および重量比は、本明細書では、界面活性剤の非錯体 化形態を基礎にしており、陰イオン性界面活性剤対イオンはすべて、全陰イオン 性界面活性剤成分含量の一部と考えられる。 (b)型の好ましい両性界面活性剤の例としては、アンフォラックX07およ びアンフォラック7CXの商品名でBerol Nobelから販売されているN−アルキ ルポリトリメチレンポリー、カルボキシメチルアミン並びに塩、特にトリエタノ ールアンモニウム塩、ならびにN−ラウリル−ベーターアミノプロピオン酸およ びN−ラウリルーイミノージプロピオン酸の塩が挙げられる。このような物質は 、デリファットの商品名でHenkelから、ミラタインの商品名でRhone-Poulencか ら販売されている。 (iv)双性イオン性界面活性剤 本発明の組成物中に含入するのに適した水溶性補助両イオン性界面活性剤とし ては、式R567+(CH2nCO2Mのアルキルベタイン、および次式(X II)のアミドベタインが挙げられる: (式中、R5はC11〜C22のアルキルまたはアルケニルであり、R6およびR7は 別々にC1〜C3のアルキルであり、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、 アンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであり、n、mは各々、1〜4の 数である)。好ましいベタインとしては、ココアミドプロピルジメチルカルボキ シメチルベタイン、ラウリルアミドプロピルジメチルカルボキシメチルベタイン およびテゴベタイン(RTM)が挙げられる。 本発明の組成物中に含入するのに適した水溶性補助スルタイン界面活性剤とし ては、次式(XIII)のアルキルスルタインが挙げられる: (式中、R1はC7〜C22のアルキルまたはアルケニルであり、R2およびR3は別 々にC1〜C3のアルキルであり、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア ンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであり、mおよびnは1〜4の数で ある)。本明細書中で用いるのに好ましいのは、ココアミドプロピルヒドロキシ スルタインである。 本発明の組成物中に含入するのに適した水溶性補助アミンオキシド界面活性剤 としては、アルキルアミンオキシドR567NOおよび次式(XIV)のアミ ドアミンオキシドが挙げられる:(式中、R5はC11〜C22のアルキルまたはアルケニルであり、R6およびR7は 別々にC1〜C3のアルキルであり、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、 アンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであり、mは1〜4の数である) 。好ましいアミンオキシドとしては、ココアミドプロピルアミンオキシド、ラウ リ ルジメチルアミンオキシドおよびミリスチルジメチルアミンオキシドが挙げられ る。任意の物質 多数の付加的任意物質は、各々、組成物の重量の約0.001重量%〜約5重 量%、好ましくは約0.01重量%〜約3重量%、さらに好ましくは約0.05 重量%〜約2重量%のレベルで、本明細書に記載のカラーリング組成物に付加さ れ得る。このような物質としては、タンパク質およびポリペプチドならびにそれ らの誘導体;水溶性または可溶化防腐剤、例えばDMDMヒダントイン、ジャー マル115、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピルおよびブチルエス テル、EDTA、オイキシル(RTM)K400、天然防腐剤、例えばベンジル アルコール、カリウムソルベートおよびビサバロール、安息香酸、安息香酸ナト リウム、ならびに2−フェノキシエタノール;酸化防止剤、例えば亜硫酸ナトリ ウム、ヒドロキノン、二亜硫酸ナトリウム、メタ二亜硫酸ナトリウムおよびチオ グリコール酸、亜二チオン酸ナトリウム、エリスロビン酸ならびにその他のメル カプタン;染料除去剤、例えばシュウ酸、硫酸化ヒマシ油、サリチル酸およびチ オ硫酸ナトリウム;H22安定剤、例えばスズ化合物、例えばスズナトリウム、 水酸化第二スズおよびオクタン酸第一スズ、アセトアニリド、フェナセチンコロ イダルシリカ、例えばケイ酸マグネシウム、硫酸オキシキノリン、リン酸ナトリ ウム、およびピロリン酸四ナトリウム;そしてp−ヒドロキシベンゾエート;モ イスチャライザー、例えばヒアルロン酸、キチン、そしてデンプングラフト化ポ リアクリル酸ナトリウム、例えばサンウェット(RTM)IM−1000、IM −1500およびIM−2500(Celanese Superabsorbent Materials,Ports mith,VA,USAより入手可能)(米国特許出願第4,076,663号に記載) 、ならびにメチルセルロース、デンプン、高級脂肪アルコール、パラフィン油、 脂肪酸など;溶媒;抗細菌剤、例えばオキセコ(フェノキシイソプロパノール) ;低温相改質剤、例えばアンモニウムイオン供給源(例えばNH4Cl);粘度 調整剤、例えば硫酸マグネシウムおよびその他の電解質;第四級アミン化合物、 例えばジステアリル−、ジラウリル−、ジ−硬化牛脂、ジメチルアンモニウムク ロリド、ジセチルジエチルアンモニウムエチルスルフェート、二獣脂ジメチ ルアンモニウムメチルスルフェート、二大豆ジメチルアンモニウムクロリドおよ びジココジメチルアンモニウムクロリド;ヘアコンディショニング剤、例えばシ リコーン、高級アルコール、陽イオン性ポリマー等;酵素安定剤、例えばカルシ ウムまたはホウ酸塩種の水溶性供給源;着色剤;TiO2およびTiO2被覆化マ イカ;香料および香料可溶化剤;そしてゼオライト、例えばバルフォアBV40 0およびその誘導体、ならびにCa2+/Mg2+金属イオン封鎖剤、例えばポリカ ルボキシレート、アミノポリカルボキシレート、ポリホスホネート、アミノポリ ホスホネート等、ならびに水軟化剤、例えばクエン酸ナトリウムが挙げられる。 本発明は、以下の実施例により代表されるが、これらに限定されない。実施例 では、濃度はすべて100%活性を基礎にしており、パーセンテージはすべて、 別記しない限り重量%である。省略形は下記の名称を有する: 酸化剤 過酢酸 酸化剤2 過ナノン酸 酸化剤3 過酸化水素 酸化性染料1 パラ−フェニレンジアミン 酸化性染料2 パラ−アミノフェノール 酸化性染料3 メタ−アミノフェノール 酸化性染料4 2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン 非酸化性染料 塩基性レッド76 キレート化剤 エチレンジアミン四酢酸 界面活性剤1 セテアレス−25 増粘剤1 セチルアルコール 増粘剤2 ステアリルアルコール 酸化防止剤 亜硫酸ナトリウム 緩衝剤1 酢酸 実施例I〜VII 以下は、本発明を代表するヘアカラーリング組成物の形態のヘアトリートメン ト組成物である。 実施例では、水は希釈剤として用いられる。しかしながら、本明細書の変法で は、水は、一部は、実施例の総水含量の重量の約0.5%〜約50%だけ、希釈 剤、例えば低級アルコール、例えばエチレングリコール、エチレングリコールモ ノエチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエ ーテル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、エタノール、イソ プロピルアルコール、グリセリン、ブトキシエタノール、エトキシジグリコール 、ヘキシレングリコール、ポリグリセリル−2−オレイルエーテルおよびそれら の混合物に置き換えられ得る。 実験方法 I.初期色および色変化の査定 本発明の低pHカラーリング組成物で染色される基質(毛髪/皮膚)上の初期 色および色変化の両方を測定するために用いられる装置は、ハンターカラークエ スト分光光度計である。特定の基質上の色変化の程度を表すために用いられる値 は、デルタE(△E)である。デルタEは、本明細書中で示したように、以下の ようにL、aおよびbの実際の合計で表され: △E = (△L2 + △a2 + △b21/2 そして、Lは明暗(色強度)の測定値であり、この場合、L=100は白と等価 であり、L=0は黒と等価である。さらに、「a」は赤と緑の商(色相)の測定 値で、正は赤、負は緑と等しく、そして「b」は黄色と青の商(色相)の測定値 で、正は黄色、負は青と等しい。 ハンター カラークエスト測定は、「L」、「a」および「b」値に関する被 験毛髪髢(ふさ)の色を記録する400〜700ナノメートルの波長を用いる全 走査分光測色計であるハンター ラボスキャン測色計で実行され得る。機械は以 下のように設定される:モード0/45;開口サイズ1インチ;視野サイズ1イ ンチ;光D65;視界10°;UVランプ/フィルターなし。測定中は均一配向 で毛髪を保持するよう設計された試料ホルダーに毛髪を入れる。等価の測色計を 用い得るが、しかし測定中は毛髪が動かないように確保しなければならない。毛 髪は、色測定中は1インチの開口を覆うよう広げられねばならない。髢ホルダー 上に点を打って、開口部でのホルダーの位置調節の目印とする。点を開口部のマ ークと合わせて、各スポットで読み取りを行う。 1つの髢につき、8回(各側面で4回)の測定をおこない、1処理について3 つの髢を動作させる。 II.標準毛髪髢 本発明の組成物は、すべての色、種類および状態の毛髪の着色に用い得る。2 つの被験毛髪髢型を説明するために、淡褐色と40%白髪の淡褐色を、本明細書 では試験した。これらの標準毛髪髢は、それらのおよそのL、a、b値に関して 測定され得る。 L a b 淡褐色 60 9 32 40%白髪淡褐色 35−37 4.5−5.5 11.5−12.7 III.毛髪髢着色法 毛髪を着色するために、約8インチの長さの毛髪の4g髢を適切な容器上に吊 す。次に被験着色物質を調製(即ち、適用可能である場合には、別々のボトル成 分を一緒にして混合)し、約8gの物質を被験毛髪髢に直接適用する。着色剤を 約1分までの間毛髪髢にもみ込んだ後、約30分までの間、毛髪髢上に放置する 。流水で約1または2分間すすいだ後、着色された毛髪髢を次にクレンジング( シャンプープロトコールにより)して、乾燥する。乾燥は、自然に(熱の助けを 借りずに)、またはドライヤーを用いて実施され得る。次に、着色され、清浄化 され、乾燥された被験毛髪髢の発色(初期色)を、ハンター カラークエスト分 光測色計を用いて査定し得る。 予めパーマ処理し、予め漂白した淡褐色毛髪(L、a、b値は約60、9およ び32)に赤色の色合い(色相)を供給するためには、着色された毛髪の好まし い初期色合は、約25〜約70、さらに好ましくは約30〜約65、最も好まし くは約35〜約60の範囲の色相値((b/a)のアークタンジェント)を有し 、この場合、初期色強度(L)は約10より大きく、約70未満であり、好まし くは約15より大きく、約65未満、さらに好ましくは約20より大きく、約6 0未満である。 予めパーマ処理し、予め漂白した淡褐色毛髪(L、a、b値は約60、9およ び32)に褐色または黒色の色合い(色相)を供給するためには、着色された毛 髪の好ましい初期色合は、約25未満、好ましくは約20未満の色相値((b/ a)のアークタンジェント)を有し、初期色強度(L)は約1より大きく、約5 0未満であり、好ましくは約5より大きく、約45未満である。 予めパーマ処理し、予め漂白した淡褐色毛髪(L、a、b値は約60、9およ び32)に淡褐色の色合い(色相)を供給するためには、着色された毛髪の好ま しい初期色合は、約70〜約110の範囲の色相値((b/a)のアークタンジ ェント)を有し、初期色強度(L)は約20より大きく、約95未満であり、好 ましくは約25より大きく、約90未満である。 有意の色変化とは、本発明の組成物により供給される場合、約8より大きい、 好ましくは約10より大きい、さらに好ましくは約12より大きい、最も好まし くは約15より大きい、特に約20より大きいデルタEに換算した色の変化を意 味する。毛髪髢クレンジング方法 着色された毛髪の髭は、反復されるクレンジングサイクルを施され、その工程 はその後10回まで反復される。 4g、長さ8インチの着色された毛髪の被験髢を適切な容器上に把持し、温水 を用いて約10秒間、徹底的にすすぐ(約100°Fで、約1.5ガロン/分の 圧力で)。次に、注射器を用いて、シャンプー(約0.4mlの非コンディショ ニングシャンプー)を湿った被験髢に直接適用し得る。毛髪を約30秒間発泡さ せた後、毛髪を流温水で約30秒間すすぐ。その後、シャンプーおよび発泡工程 を反復し、最後のすすぎは60秒間とする。余分の水を指で被験髢から除去(圧 搾)し得る。次に、自然に、または約140°F(約30分間)で予熱ドライヤ ーボックスを用いて、被験髢を乾燥させる。着色され、清浄化され、乾燥された 被験毛髪髢を次に色査定(デルタE褪色)し得る。 1回の試験サイクル中、査定される各々の異なる髢は、等価の温度、圧力レベ ルおよび硬度レベルの水中で試験されるべきである。 予めパーマ処理し、予め漂白した淡褐色毛髪(L、a、b値は約60、9およ び32)を赤色の色合い(約25〜約70の範囲の色相値)に着色した場合のデ ルタE褪色結果は、一般に、約5.0未満、好ましくは約4.5未満、さらに好 ましくは約4.0未満で、20回までの洗浄後の毛髪色の変化(%デルタE)は 、約20%未満、好ましくは約15%未満、さらに好ましくは約10%未満であ る。 予めパーマ処理し、予め漂白した淡褐色毛髪(L、a、b値は約60、9およ び32)を褐色または黒色の色合い(約25未満の色相値)に着色した場合のデ ルタE褪色結果は、一般に、約2.3未満、好ましくは約2.0未満、さらに好 ましくは約1.7未満で、20回までの洗浄後の毛髪色の変化(%デルタE)は 、約5%未満、好ましくは約4.5%未満、さらに好ましくは約4%未満、最も 好 ましくは約3.5%未満である。 予めパーマ処理し、予め漂白した淡褐色毛髪(L、a、b値は約60、9およ び32)を淡褐色の色合い(約70〜約110の範囲の色相値)に着色した場合 のデルタE褪色結果は、一般に、約2.6未満、好ましくは約2.3未満で、2 0回までの洗浄後の毛髪色の変化(%デルタE)は、約15%未満、好ましくは 約12%未満、さらに好ましくは約10%未満、最も好ましくは約8%未満であ る。 本明細書中の好ましい組成物では、長期間の染色された毛髪の色の変化(デル タE褪色)は、約15%未満、好ましくは約12%未満、さらに好ましくは約1 0%未満、最も好ましくは約8%未満である。 V.皮膚染色試験方法 本発明の目的のために、皮膚染色結果はブタ皮膚データを基礎にする。 ブタの耳、好ましくは最近死亡したブタの耳で、皮膚染色測定を実施し得る。 耳は、過度の加熱(煮沸)を施されていてはならない。染色される耳のもっとも 平らな部分から毛を剃る。少なくとも1cmx5cmの面積を耳の上に予めマークし ておき(耐久性マーカーを用いて)、次に耳を非コンディショニングシャンプー (10%希釈液で0.1g/cm2)でクレンジングする。シャンプーを約1分 間もみ込んだ後、耳を約30秒間すすぎ、その後、手に持ったペーパータオルで そっと叩いて乾燥させる。次に、予めマークした領域に関して、ベースライン色 査定読み取り(L、a、b)を実施する。次に、被験染料を予めマークした被験 領域に適用して(約0.25g/cm2)、約1分間もみ込んで、約30分間耳 に残存させる。着色した耳を次に37°の約2リットルの水道水ですすぎ、前記 のように手で乾燥させる。乾燥させた耳の予めマークした領域に関して、色査定 読み取り(L、a、b)を実行する。次に、全色変化(デルタE)をL、a、b 値から算出し、皮膚染色の相対レベル(ベースライン色に対する)として表す。 VI.pHの測定 前記のような本発明の目的のために、メトラー トレド320pH計で、全p H測定を実施した。染料、酸化剤およびそれらの混合物の、単一での、または適 切な供給媒質、例えば水および界面活性剤および/または増粘剤と組合せた、全 pH測定は、室温(約25℃)で実行した。染料混合物のpHは、意図された使 用形態で、適用前に測定した。本明細書中で用いるための好ましい供給媒質は、 溶液または組成物の約1%〜約3重量%のレベルのセテアレス−25、約2%〜 約5重量%のセチルアルコール、および約2%〜約5重量%のステアリルアルコ ールのエマルジョンを包含する。 実験データ I.初期色および洗浄堅牢性 実施例処方物Iは、本発明の範囲外のpHを有する類似の慣用の組成物に対し て、改良された初期色および褪色耐性を提供する。製造方法 酸化剤は一定期間毛髪に接触して残存しなければならず、毛髪から流れでたり 、したたり落ちたりすると目や皮膚の刺激を引き起こすおそれがあるために、染 色組成物が、消費者にとって調製および使用が容易で且つ便利な形態であるとい うことは重要である。 そのために、本発明のカラーリング組成物は、単一パックで、または成分が安 定性を保持するように別々に包装され、所望により、毛髪に適用する直前にユー ザにより混合されるか、あるいは混合され、将来の使用のために保存されるか、 あるいは混合され、一部は使用されて残りは将来の使用のために保存される成分 のようなキット形態で提供され得る。 前記のように、本発明の組成物は、単一成分包装として、消費者に使用され得 る。このような単一パックは、予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤と酸化性 染料前駆体の両方を含有するpH1〜約pH7未満の単一溶液を包含する。溶液 は、予め処理したり、あるいは混合する必要がなく、消費者が直接毛髪に適用し 、それにより簡単で、迅速な、使用が容易な「失敗のない」ヘアカラーリング系 を提供する。このような単一成分系のさらなる利点は、保存および再使用ができ ることであり、即ち、単一包装は長期間に亘る数回の適用に対して十分なカラー リング組成物を含有し得る。 したがって、本発明のさらに別の局面によれば、以下のことが提供される: ヘアカラーリング混合物が単一包装で存在し、毛髪に直接適用されるヘアカラ ーリング方法であって、ヘアカラーリング混合物が以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含し、(a)および(b)の各々のpHが、溶液中である場合には、約1〜 約7未満の範囲であり、(a)および(b)の併合混合物が、溶液中である場合 には、約1〜約7未満の範囲のpHを有する方法が提供される。 本発明のさらに別の態様によれば、以下のことが提供される: ヘアカラーリング組成物が別々に包装された成分(a)および(b)として存 在するヘアカラーリング方法であって、ヘアカラーリング組成物が以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤であって、(a)のpHが約1 〜約7未満の範囲である予め形成されたペルオキシ酸酸化剤;そして (b)酸化性ヘアカラーリング剤であって、(b)のpHが約1〜約7未満の 範囲である酸化性ヘアカラーリング剤 を包含するヘアカラーリング方法であって、(a)および(b)の各々がpHが 約1〜約7未満のpH範囲のpHで安定であり、(a)および(b)の併合混合 物が長期間安定で且つ約1〜約7未満の範囲のpHを有する方法が提供される。 あるいは、本発明の組成物は、以下のように包装され得る:キットの一成分は 別々に包装された酸化成分を包含し、一方さらに別のキット成分は着色剤混合物 を、そして任意に別々に包装された付加的な任意の酸化剤(単数または複数)、 または2つの別々の酸化剤(単数または複数)と着色剤の個々の包装を包含し得 る。本発明の一実施態様では、酸化成分は、毛髪上に使用するためのカラーリン グ組成物の最終濃度が約0.05%〜約6重量%となるような量の予め形成され た有機ペルオキシ酸酸化剤と前記のような付加的薬剤の安定化水性溶液とを包含 する。組成物は、毛髪への適用直前にユーザが混合するか、または別々に適用さ れ得る。このようなキットの例を以下に示す: I.その中に以下の:(1)過酢酸(1.4重量%の過酢酸)と、任意に緩衝 剤および/または安定剤の50mlボトル;ならびに(2)1つ以上の酸化性ヘ アカラーリング剤と、任意に付加的薬剤、例えば界面活性剤、安定剤、緩衝剤、 酸化防止剤、増粘剤等の50mlボトルとを含入する単一包装を包含するヘアカ ラーリングキットが組み立てられる。酸化性ヘアカラーリング剤は、過酢酸と混 和されて本発明の低pH染色系を形成し、その結果生じた溶液は毛髪に適用され てそれを着色し、あるいは将来の使用のために保存され、あるいは別々に包装さ れた安定成分が保存されて、必要な場合に混合され得る。 II.予め形成された有機ペルオキシ酸含有成分が酸化性ヘアカラーリング剤 および付加的物質の毛髪への適用前に毛髪に適用される前記のヘアカラーリング キット。 III.本発明のヘアカラーリング組成物のためのキット成分の別の例として は、一方または両方の成分が粒状形態で存在する、別々に包装された酸化体およ び/または酸化性ヘアカラーリング剤が挙げられる。使用方法 本明細書中に記載した組成物は、毛髪を着色するために用いられる。本明細書 中のカラーリング組成物は、所望の着色程度によって、1分〜60分の間、毛髪 に適用される。好ましい時間は、5分〜30分である。本発明のカラーリング組 成物は、湿った毛髪および乾燥毛髪の両方に適用され得る。 前記のように、カラーリング組成物は、毛髪への直接適用に適した、低pHで の、単一包装として存在し得る。あるいは、カラーリング組成物は、一つの成分 が酸化剤を包含し、別の成分が酸化性ヘアカラーリング剤を包含するキット形態 で存在し得る。本発明のヘアカラーリングキットは、下記のようないくつかの方 法で、毛髪を着色するために用い得る: (i)毛髪への適用前に、低pHカラーリング組成物を形成するために、キッ ト成分が混和される。 (ii)酸化性ヘアカラーリング剤の適用前に、毛髪酸化剤が毛髪に適用され る。 (iii)酸化剤の適用前に、酸化性ヘアカラーリング剤が毛髪に適用される 。 本製品は、洗浄堅牢性、色浸透性および低pHでの毛髪損傷の低減を含めた優 れた初期ヘアカラーリング利点および使用中の効能利点を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 ダンバー,ジェイムズ チャールズ イギリス国、サリー、ケイティ13、0エイ チダブリュ、ウェイブリッジ、エルスメ ア、ロード、ヒドン、ハウス (72)発明者 プラット,ドミニク イギリス国、サリー、ケイティ2、5ジェ イジェイ、キングストン、アポン、テーム ズ、キングス、ロード 289 (72)発明者 ヒスプ,キャサリン マーガレット イギリス国、チェシャー、エム33、3イー ダブリュ、セール、アルセスター、ロード 21 (72)発明者 サンガー,アリソン ジェーン イギリス国、ハンツ、ジーユー14、9エッ クスワイ、ファーンボロー、コーヴ、ジュ ニパー、ロード 16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含するヘアカラーリング組成物であって、(a)および(b)の各々のpH が約1〜約7未満の範囲であり、該組成物のpHが約1〜約7未満の範囲である 当該組成物。 2.前記組成物のpHが約1〜約6、好ましくは約1.5〜約5.8、より 好ましくは約1.8〜約5.5、さらにより好ましくは約2〜約5、最も好まし くは約3.5〜約4.5の範囲である請求の範囲第1項に記載の組成物。 3.前記予め形成された有機ペルオキシ酸が、約0.0001モル〜約0. 1モル(組成物100g当たり)、より好ましくは約0.001モル〜約0.0 5モル、最も好ましくは約0.003モル〜約0.04モル、特に約0.004 モル〜約0.03モル(組成物100g当たり)のモルレベルで存在する請求の 範囲第1項または第2項に記載の組成物。 4.前記予め形成された有機ペルオキシ酸が、約0.01重量%〜約8重量 %未満、好ましくは約0.1重量%〜約6重量%、より好ましくは約0.2重量 %〜約4重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約3重量%のレベルで存在し 、無機酸化剤:有機酸化剤の重量比が、約0.00125:1〜約500:1、 好ましくは約0.0125:1〜約50:1の範囲内である請求の範囲第1項乃 至第3項のいずれか一項に記載の組成物。 5.前記予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤が、過酢酸、ペルナノン酸 、ノニルアミドペルオキシカプロン酸(NAPCA)、過安息香酸、m−クロロ 過 安息香酸、ジ−ペルオキシ−イソフタル酸、モノ−ペルオキシフタル酸、ペルオ キシラウリン酸、ヘキサスルホニルペルオキシプロピオン酸、N,N−フタロイ ルアミノペルオキシカプロン酸、モノペルコハク酸、ノナノイルオキシ安息香酸 、ドデカンジオイルオキシ安息香酸、ペルオキシアジピン酸のノニルアミド、ジ アシルおよびテトラアシルペルオキシド、ジペルオキシドデカンジオン酸、ジペ ルオキシテトラデカンジオン酸およびジペルオキシヘキサデカンジオン酸、なら びにそれらの誘導体、モノ−およびジペルアゼライン酸、モノ−およびジペルブ ラシル酸およびN−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸ならびにそれらの誘 導体から選択され、前記予め形成された有機ペルオキシ酸は、好ましくは、過酢 酸、ペルナノン酸およびこれらの混合物である請求の範囲第1項乃至第4項のい ずれか一項に記載の組成物。 6.前記酸化性ヘアカラーリング剤の総併合レベルが約0.001重量%〜 約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約4重量%、さらに好ましくは約0 .1重量%〜約3重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約1重量%である請 求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一項に記載の組成物。 7.各酸化性ヘアカラーリング剤が約0.001重量%〜約3重量%、好ま しくは約0.01重量%〜約2重量%のレベルで存在する請求の範囲第1項乃至 第6項のいずれか一項に記載の組成物。 8.前記無機過酸素酸化剤を付加的に包含する請求の範囲第1項乃至第7項 のいずれか一項に記載の組成物。 9.前記無機過酸素酸化剤が、総組成物の約0.01重量%〜約6重量%、 好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、さらに好ましくは約0.2重量%〜約 4重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約3重量%、特に約0.5重量%〜 約2重量%のレベルで存在し、無機酸化剤:有機酸化剤の重量比が、約0.00 125:1〜約500:1、好ましくは約0.0125:1〜約50:1の範囲 である請求の範囲第7項に記載の組成物。 10.前記無機過酸素酸化剤が、過酸化水素である請求の範囲第8項に記載の 組成物。 11.1以上の緩衝剤、好ましくは、アスパラギン酸、マレイン酸、酒石酸、 グルタミン酸、グリコール酸、酢酸、コハク酸、サリチル酸、ギ酸、安息香酸、 リンゴ酸、乳酸、マロン酸、シュウ酸、クエン酸、リン酸およびそれらの混合物 から選択され、さらに好ましくは酢酸、コハク酸、サリチル酸およびリン酸、な らびにそれらの混合物から選択された、好ましくはpH6より低い一次pKaを 有する有機および有機酸を付加的に包含する請求の範囲第1項乃至第10項のい ずれか一項に記載の組成物。 12.陰イオン性、非イオン性、陽イオン性、双性イオン性、両イオン性界面 活性剤およびそれらの混合物から選択された1つ以上の界面活性剤を付加的に包 含する請求の範囲第1項乃至第11項のいずれか一項に記載の組成物。 13.増粘剤、安定剤、酸化防止剤および/またはその他の化粧品的に許容可 能な物質のいずれかを付加的に包含する請求の範囲第1項乃至第12項のいずれ か一項に記載の組成物。 14.ヒトまたは動物の毛髪を着色するための請求の範囲第1項乃至第13項 のいずれか一項に記載の組成物の使用。 15.ヘアカラーリング組成物が以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤;および (c)毛髪への適用に適した希釈剤 を包含するヒトまたは動物の毛髪のカラーリング方法であって、カラーリング組 成物が約1〜約7未満のpHを有する当該方法。 16.別々に包装された酸化成分と別々に包装された着色成分を包含するヘア カラーリングキットであって、酸化成分が、約1〜約7未満の範囲のpHを有す る予め形成された有機ペルオキシ酸の水溶液を包含し、前記着色成分が約1〜約 7未満の範囲の溶液pHを供給可能な酸化性ヘアカラーリング剤を包含するキッ トであって、併合された酸化剤および着色成分のpHが約1〜約7未満の範囲で ある当該キット。 17.前記予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤、酸化性ヘアカラーリング 剤および付加的薬剤が毛髪への適用前に混和される毛髪の酸化およびカラーリン グのための請求の範囲第16項に記載のヘアカラーリングキツトの使用。 18.ヘアカラーリング混合物が毛髪に直接適用されるヘアカラーリング方法 であって、当該ヘアカラーリング混合物が以下の: (a)約1〜約7未満の範囲のpHを有する予め形成された有機ペルオキシ酸 酸化剤;および (b)約1〜約7未満のpHの酸化性ヘアカラーリング剤; を包含し、(a)および(b)の併合混合物が約1〜約7未満、好ましくは約1 〜約6、より好ましくは約1.5〜約5.8、さらにより好ましく約2〜約5、 特に約3.5〜約4.5の範囲のpHを有する方法。 19.以下の: (a)約1〜約7未満の範囲のpHを有する予め形成された有機ペルオキシ酸 酸化剤;そして (b)約1〜約7未満のpHの酸化性ヘアカラーリング剤; を包含する赤色色調の供給に適したヘアカラーリング組成物であって、毛髪色の 変化(デルタE)が20回洗浄後に約5未満である当該組成物。 20.以下の: (a)約1〜約7未満の範囲のpHを有する予め形成された有機ペルオキシ酸 酸化剤;および (b)約1〜約7未満のpHの酸化性ヘアカラーリング剤; を包含する淡褐色色調の供給に適したヘアカラーリング組成物であって、毛髪色 の変化(デルタE)が20回洗浄後に約2.6未満である組成物。 21.以下の: (a)約1〜約7未満の範囲のpHを有する予め形成された有機ペルオキシ酸 酸化剤;および (b)約1〜約7未満のpHの酸化性ヘアカラーリング剤; を包含する褐色または黒色色調の供給に適したヘアカラーリング組成物であっ て、毛髪色の変化(デルタE)が20回洗浄後に約2.3未満である当該組成物 。 22.無機過酸素酸化剤および酸化性ヘアカラーリング剤を包含するヘアカラ ーリング組成物であって、毛髪色の変化(デルタE)が約8より大きい、好まし くは約10より大きい、さらに好ましくは約12より大きい、特に約15より大 きい、さらに特に約20より大きく、また(着色された毛髪の)長期間の毛髪色 の変化、%デルタE(褪色)が20回洗浄後に、約15%未満、好ましくは約1 2%未満、さらに好ましくは約10%未満、特に約8%未満である組成物。 23.以下の: (i)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (ii)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含する組成物の毛髪への適用を包含する毛髪に赤色色調を供給し得る方法で あって、未処理毛髪が予めパーマ処理され、予め漂白された淡褐色毛髪(L、a 、b値は約60、9および32)であり、着色された毛髪の初期色調が約25〜 約70、好ましくは約30〜約65、より好ましくは約35〜約60の範囲の色 相値((b/a)のアークタンジェント)を有し、初期色強度(L)は約10よ り 大きく約70未満、好ましくは約15より大きく、約65未満、さらに好ましく は約20より大きく、約60未満であり、デルタE褪色は約5.0未満、好まし くは約4.5未満、さらに好ましくは約4.0未満であり、20回までの洗浄後 の毛髪色の変化(%デルタE)が、約20%未満、好ましくは約15%未満、さ らに好ましくは約10%未満である方法。 24.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含する組成物の毛髪への適用を包含する毛髪に褐色または黒色色調を供給 し得る方法であって、末処理毛髪が予めパーマ処理され、予め漂白された淡褐色 毛髪(L、a、b値は約60、9および32)であり、着色された毛髪の初期色 調が約25未満、好ましくは約20未満の色相値((b/a)のアークタンジェ ント)を有し、初期色強度(L)は約1より大きく、約50未満であり、好まし くは約5より大きく、約45未満であって、デルタE褪色は約2.3未満、好ま しくは約2.0未満、さらに好ましくは約1.7未満であり、20回までの洗浄 後の毛髪色の変化(%デルタE)が、約5%未満、好ましくは約4.5%未満、 さらに好ましくは約4%未満、最も好ましくは約3.5%未満である方法。 25.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含する組成物の毛髪への適用を包含する毛髪に淡褐色色調を供給し得る方 法であって、未処理毛髪が予めパーマ処理され、予め漂白された淡褐色毛髪(L 、a、b値は約60、9および32)であり、着色された毛髪の初期色調が約7 0〜約110までの範囲の色相値((b/a)のアークタンジェント)を有し、 初期色強度(L)は約20より大きく、約95未満であり、好ましくは約25よ り大きく、約90未満であって、デルタE褪色は約2.6未満、好ましくは約2 .3未満であり、20回までの洗浄後の毛髪色の変化(%デルタE)が、約15 % 未満、好ましくは約12%未満、さらに好ましくは約10%未満、最も好ましく は約8%未満である当該方法。 26.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤;および (c)毛髪への適用に適した希釈剤 を含有する組成物の毛髪への適用を包含する約1〜約7未満の範囲のpHでの ヘアカラーリング方法であって、(a)および(b)の併合pHが約1〜約7末 満の範囲である当該方法。 27.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤;および (c)毛髪への適用に適した希釈剤 を含有する組成物の毛髪への適用を包含する約1〜約7未満の範囲のpHでの ヘアカラーリング方法であって、成分(b)が成分(a)および(c)の適用前 に、成分(c)の一部とともにまたは伴わずに、毛髪に適用され、(a)、(b )および(c)の併合pHが約1〜約7の範囲である当該方法。 28.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤;および (c)毛髪への適用に適した希釈剤 を含有する組成物の毛髪への適用を包含する約1〜約7未満の範囲のpHでの ヘアカラーリング方法であって、成分(a)が成分(b)および(c)の適用前 に、成分(c)の一部とともにまたは伴わずに、毛髪に適用され、(a)、(b )および(c)の併合pHが約1〜約7の範囲である方法。 29.請求の範囲第1項に記載のヘアカラーリング混合物が単一包装で存在し て、毛髪に直接適用されるヘアカラーリング当該方法。 30.請求の範囲第1項に記載のヘアカラーリング組成物が、別々に包装され た成分(a)および(b)として存在するヘアカラーリング方法であって、(a )および(b)が: (a)約1〜約7未満の範囲内のpHを有する予め形成された有機ペルオキ シ酸酸化剤;および (b)約1〜約7未満のpHの酸化性ヘアカラーリング剤; を包含し、(a)および(b)の各々が約1〜約7の範囲のpHで安定であって 、(a)および(b)の併合混合物が長期間安定で、約1〜約7の範囲のpHを 有する当該方法。 31.以下の: (a)予め形成された有機ペルオキシ酸酸化剤;および (b)酸化性ヘアカラーリング剤; を包含するヘアカラーリング組成物であって、(a)および(b)の各々のp Hが約1〜約7pH範囲であり、(a)および(b)の併合混合物が約1〜約7 の範囲のpHを有し、(a)および(b)が意図された使用形態で存在する組成 物。 32.織物および/または繊維を着色するための請求の範囲第1項乃至第13 項のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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