JP2000513686A - 新鮮性包装 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 紙巻タバコの迅速な包装を容易にし、そして蒸気、湿分及びガスを遮蔽する優れた性質を提供するために流れシール技術が紙巻タバコの包装に適用される。この流れシールされた包装体は再密閉可能な紙巻タバコの出入れ口を含み、これは紙巻タバコを取り出すことを許容するために開放し、次いで適当なたれ蓋が遮蔽材の上で再閉鎖されてその出入れ口を再密閉することができる。流れシール技術は紙巻タバコの真空包装に寄与する。出入れ口を再密閉することにより紙巻タバコの新鮮性を数日間まで維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 新鮮性包装発明の分野 本発明は、紙巻タバコの貯蔵、使用の間における紙巻タバコの新鮮性を高め、 そして最初の開封時に包装の新鮮性を使用者に示すと言う利点を有する紙巻タバ コ包装システムに関する。発明の背景 かなり前から、紙巻タバコを数本ずつに小分け区分することが紙巻タバコの包 装体の新鮮性を貯蔵時のみならず使用の間にも延長すると考えられてきている。 標準である２０本入の紙巻タバコ包装体について、包装が開封されると湿分の損 失が著しくて最初の開封から２４時間に達する前に干からびた味のタバコになっ てしまうことが証明されている。紙巻タバコを小分け区分して包装することが外 気にずっとさらされることになる紙巻タバコの本数を減らし、従ってその包装体 の全部の紙巻タバコを喫煙する間の紙巻タバコの新鮮性が保たれる紙巻タバコ包 装体が提供される。Ｍｏｏｒｅの米国特許第２，１８５，６０４号は数本ずつ小 分けされた紙巻タバコが中に包装される容器を記述している。個別の引き裂きリ ボンが備えられていて小分け一つ分の紙巻タバコだけが露出されるようにし、露 出された区分の紙巻タバコのみに湿分の時間的損失が始まる。この包装にはそれ ら露出された紙巻タバコの湿分損失を更に少なくする蓋が設けられている。加え て、湿分損失を更に或る程度低下させるためにその引き裂きタブを元に戻して、 開放された紙巻タバコの小分け区分を覆ってもよい。 Ｇａｔｔｏの米国特許第３，１４８，７６８号は２０本以上の紙巻タバコの全 包装体の中の小さく小分けされた紙巻タバコ分画を記述している。この小さく小 分けされた紙巻タバコ分画の包装はこれらの紙巻タバコの新鮮さがその包装の開 放されるまで維持されるのに必要なラッピングを含む。この包装は各上側たれ蓋 を互いの上に折り返すことにより部分的に再密閉できる。しかしながら隙間が残 り、そのためにこの部分包装の中の各紙巻タバコは湿分を失う。これはあまり大 きな間題ではなく、と言うのはこの包装部分の紙巻タバコはあまり新鮮さを失っ てしまわないうちに喫煙されるであろうからである。Ｇｅｌｄｍａｃｈｅｒの米 国特許第３，７３２，６６３号は小分けした紙巻タバコを箔又はプラスチックシ ートのいくつかの仕切り中に包装する方法を記述している。この包装方法は紙巻 タバコの新鮮さを開封まで保証する。この包装は、紙巻タバコを一時的に貯蔵す るときに或る閉じた位置にヒンジ連結されることのできるたれ蓋を含むことがで きる。しかしながらこのヒンジ連結されたたれ蓋はその紙巻タバコ包装体の再密 閉を提供しない。この包装システムは各紙巻タバコを個別に包装するように設計 されることもでき、その際その体裁はいくつかの個別の、又は巻き物状の包装体 を組み立てたものであることができる。各紙巻タバコはこの紙巻タバコ包装体の 個別の小室から抜出される。Ｗｏｌｆｅの米国特許第５，３３３，７２９号はフ ィルムで密閉された軟質側面の紙巻タバコ包装体のための再密閉できる封入体を 記述している。この封入体は、密封された包装体上に備えつけておいてもよく、 後から喫煙者が貼りつけてもよい。この封入体はそのフィルムを軟質側面の包装 体の上に再密閉するための感圧接着剤を備えたたれ蓋を含む。 Ｌａｎｇｌｅｙ等の米国特許第４，８０７，７４５号は遮蔽材密閉紙巻タバコ のための包装用複合材を記述している。湿分遮蔽材、蒸気遮蔽材等のフィルムを 積層して紙巻タバコ包装体のための包装材にし、これが貯蔵の間の湿分の損失を 防止する。この新鮮性遮蔽材の利点はこの包装体を開封したときに失われ、と言 うのは紙巻タバコが通常の態様で大気にさらされることになり、その間にその暴 露された包装体の中の全部の紙巻タバコから湿分が急速に失われるからである。 別な遮蔽材密閉式のヒンジ連結蓋を有する紙巻タバコ包装体がＲｏｔｈｍａｎｓ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ Ｌｉｍｉｔｅｄの公開された ＰＣＴ特許出願ＷＯ９７／４２０９８に記述されているが、この包装体はその遮 蔽材を剪断することにより開封できる。 この発明のアスペクトの１つによれば、紙巻タバコの新鮮さが貯蔵の間におい てのみならず開封の後でも保たれる包装体が提供され、その際場合によっては、 この包装体を最初に開封したときに紙巻タバコの新鮮さの表示を与えることがで きる。発明の要約 本発明のアスペクトの１つによれば、多数の紙巻タバコを包装する流れシール 型の紙巻タバコ包装体が提供される。この流れシール包装技術は紙巻タバコの迅 速な包装を容易にし、その際その包装体において使用される材料は蒸気、湿分及 びガスに対する優れた遮蔽性を有する。この包装体にはその上端近傍に１本の紙 巻タバコを取り出すことを許容するように開かれる再密閉可能な紙巻タバコ出入 れ口手段が設けられており、そしてこれはこの紙巻タバコ包装体を閉じるときに 手動的に、又は自動的にただちに再密閉することができる。場合により、紙巻タ バコを包装する際に、その包装体を最初に開封したときに空気が突入してタバコ の消費者にタバコの新鮮性を知らせるようにこの包装体を真空のもとで密封して もよい。この紙巻タバコ包装システムから多くの利点及び特徴が現れるが、これ らは好ましい具体例の詳細な論議との関連において記述される。 本発明のアスペクトの１つによれば、紙巻タバコの束を包装する方法であって 、この方法はその束の周りに積層遮蔽材を折り付け、そしてこの折り付けられた 遮蔽材をその束の方向に沿って流れシールし、かつこの折り付けられた遮蔽材を その束の方向の各末端において末端部流れシールすることを含む。 本発明のもう１つのアスペクトによれば、紙巻タバコの束の遮蔽材包装であっ て、この遮蔽材は上記束と交差して紙巻タバコの全長にわたる流れシール継ぎ目 と上記束の各側面に沿う流れシール継ぎ目と、紙巻タバコ出入れ口を与えるため に上記遮蔽材を開く手段を有する。図面の簡単な説明 本発明の好ましいいくつかの具体例を各図面について記述するが、その際 第１図は、本発明の１具体例に従う標準的なスライド箱型包装体の斜視図であ り、 第２図は、第１図の包装体の開放した状態での斜視図であり、 第３図は、第２図の包装体の、再密閉可能な出入れ口が開放されている場合の 斜視図であり、 第４図は、再密閉可能な出入れ口の別な具体例を軟側面の紙巻タバコ包装体の 上に使用したときの斜視図であり、 第５図は、第４図の包装体の出入れ口が閉じているときの側面断面図であり、 第６図は、開かれた出入れ口を示した側面断面図であり、 第７図は、第４図の軟包装体の別な態様の出入れ口の側面断面図であり、 第８図は、出入れ口を開くための別な具体例を示す第１図のスライド箱型包装 体の側面図であり、 第９図は、第８図の包装体の、開放された位置における側面図であり、 第１０図は、流れシール型包装体において用いられる箔の平面図であり、 第１１図は、トレーの中に置かれるように束ねられた紙巻タバコの束であり、 第１２図は、はトレーの中での第１１図の紙巻タバコの束を示し、 第１３図は、流れシール型包装体を形成するために箔の中で前進送りされてい るトレーの斜視図であり、 第１４図は、紙巻タバコのいくつかの束を包むための横断方向流れシール部を 形成する際の各段階を示し、 第１５図は、紙巻タバコの流れシール型包装体を切断し、そして各側面を折り 畳んで最終包装体を形成する各段階を示す概要図であり、 第１６図は、対応するトレーの中の紙巻タバコの束の別な形状を示し、 第１７図は、第１６図の束についての流れシール型包装体の斜視図であり、 第１８図は、自動的に出入れ口を開く別な態様の具体例の側面断面図であり、 そして 第１９図は、開かれた位置で出入れ口を示す第１８図の側面断面図である。好ましい具体例の詳細な説明 本発明の新鮮性包装システムは現存する種々のシステムにおける多くの問題を 克服する。この包装は貯蔵期間においてその紙巻タバコの中の所望の湿分含有量 を保持するばかりでなく、より湿分の高い環境が貯蔵の間に紙巻タバコの上にし みを形成するのをも防止する。この包装は気密であり、従って紙巻タバコを包装 する際に、例えば紙巻タバコの上で黴が成長するのを防ぐようにガスフラッシン グを用いることができる。この包装は対粒子密封性であり、従ってタバコの粉末 がその包装体から外へ落ちたり、或いは誰かのポケットやハンドバッグの中にこ ぼれたりしない。この包装体のためのシールシステムは対真空密封性にすること ができ、従って非常に僅かな真空をその包装体の中に形成することができる。使 用者がこの包装体を開封したときに空気が僅かに突入することによりその製品の 新鮮性が示される。各紙巻タバコは部分的真空のもとに包装されるか、又は僅か に暖められた条件で包装することができ、それによってこれが冷却したときにそ の包装体の中に僅かな真空が形成される。その製品の真空包装は、特にそれら紙 巻タバコを所望の包装体の形で支持するためにボール紙トレーを用いたときはそ の包装体の総合的強度を高めることができる。このような配置は外側包装体を不 必要にするであろう。全ての広告物等はその包装用シートの表面に表示すること ができよう。所望の書画形式に依存して、ホログラフ映像を投影できるような多 重層を含めて種々の箔状構成要素を使用することができる。その包装体の気密性 も、それら紙巻タバコにメントールを適用すること及びこの新鮮なメントールの 香気をタバコの中で維持するのに寄与する。その包装体を最初に開封した後でさ え、この包装体の出入れ口を再密閉できるという特性によって、メントールの香 気を与えるためにその包装体の中にメントールの結晶を含ませることができる。 第１及び第２図を参照するならば、例示的なスライド箱型の包装体１０は通常 の広告情報を表示する外側板紙部１２を有する。この外側板紙包装体１２は通常 の頂部たれ蓋１４を有し、これを開けると合計して２５本の紙巻タバコの包装を 形成する通常の本数が含まれた通常の個別包装体１６及び１８が見える。この包 装体を開封するには、スライド部１７の底面１５を箱部１２の中で押し上げる。 第５図に示すように、各包装体１６又は１８はその中に、通常的な態様で２列の 紙巻タバコ２０及び２２の形の束を収容している。しかしながらこの包装体は非 常に異なっている。各包装体１６及び１８は好ましくは湿分遮蔽、蒸気遮蔽及び 構造的遮蔽（仕切）を与える材料のシート２４を含む。この遮蔽材は好ましくは いくつかの層の積層体であり、その際各層は特別な機能を有することができる。 各遮蔽材層は、少なくとも湿分及びガスに対する遮蔽を提供し、そして好ましく は追加的ないくつかの層が香料（すなわちメントール）遮蔽、構造的遮蔽等を与 える。この遮蔽材はまた、この遮蔽材のヒートシール又は接着剤シールのための 各層も含むことができる。 シート材２４はよく知られた流れシール型の機械を用いる標準的な方法により 折り付けて密封される。例えば、米国特許第４，４２０，０８０号は、種々の型 の再密閉可能なディスペンサコンテナを開示しており、その際その再密封可能な 小袋は標準的な流れシール技術を用いて作られている。この包装体の再密閉可能 な出入れ口は感圧性の再使用可能な接着剤を有するたれ蓋を含み、これはまず第 一に、その包装体から持ち上げられたときにその穿孔された包装体の壁をその包 装体から引き出して開口を露出させる。個々の製品が包装体から取り出されたな らばこのたれ蓋はその包装体の上へ戻し載せることができ、そして圧力を加えて 再密閉することができる。その再密閉可能な接着剤は密封を形成するのに充分な 感圧性を有し、これが湿分の包装体からの逸出又は包装体への侵入を防止する。 第３図の具体例によれば、この具体例に従うたれ蓋２７の形の再密閉可能な出入 れ口２６は矢印２３の方向へ上向きに引き上げられて開口２９を露出させ、それ によって１本以上の紙巻タバコを個別の包装体１６又は１８から取り出すことが できる。所望の本数の紙巻タバコを取り出した後でその再密閉可能なたれ蓋であ る出入れ口２６は再密閉のためにこの包装体の表面２８を越えて引き下ろすこと ができ、それによってその包装された紙巻タバコの新鮮性を保持することができ る。たれ蓋２６の下側面２５は適当な感圧接着剤を有しており、これが対湿分密 封性の密閉を形成して湿分の損失や増加を防止する。この包装体の再密閉は、第 ８及び９図について説明する態様で蓋１４の開閉と関連して機能することができ るけれども、これはその板紙包装体１２の蓋１４と独立に機能する。 流れシール技術は第４図の包装体３１のような軟側面を有する包装体にも適用 することができる。この包装体は各外壁３３を有するが、これらは奇麗な外観を 与えるために３５のところで折り込まれる。その軟質包装の頂部３７は本発明の 出入れ口３９を有し、これにはたれ蓋４１が設けられているが、これは表面４３ から引きはがされることができる。たれ蓋４１はその下側面４５の上に感圧接着 剤を有している。このたれ蓋４１が引きはがされたときにこの感圧接着剤は切抜 き部４７の形のダイス切抜きされた壁部分をそれとともに支持してこれが壁３３ の残余の部分から引き離して紙巻タバコ取り出しのための開口４９を与える。紙 巻タバコが取り出された後で、たれ蓋は領域４５の中の接着剤に圧力を加えるこ とにより再密閉されて開口４９を包装体の表面４３に沿って密閉する。 第５及び６図に示すように、カラム２０及び２２の中の紙巻タバコは、外側シ ート材２４の中に包まれている板紙の箱又はトレー３０の中に収容されているこ とがでる。この再密閉可能な出入れ口２６は、切抜き部３２である実際の包装材 料とたれ蓋３４の形の外側密封膜とを含む。この包装体は、たれ蓋の密封膜端部 ３６を上向きに引き上げてこれを包装体の表面３８から引き裂き、又は引きはが すことにより開封することができるが、これは同時に、その膜材切離し部３２を 引き裂いて紙巻タバコ２２を露出させる。この紙巻タバコを出入れ口たれ蓋３４ が完全に開かれた位置において取り出した後で、その再密閉可能な膜材３４を包 装体の表面３８の上に引き下ろしてその包装体が次に再び使用されるまでこれを 再密閉することができる。 この再密閉可能な出入れ口２６の別態様の具体例が第７図に示されているが、 ここではその再密閉可能な膜材４０はその包装体の表面３８に固定されている。 この出入れ口２６の再密閉可能な端部４２は、包装体の頂部４４から引き上げて 紙巻タバコ２０をこの包装体から取り出すために露出させることができる。この 再密閉可能な出入れ口をその包装体から引き離すことによって、膜材４６のダイ ス切抜き部が取り除かれる。この包装体を再密閉するためには、出入れ口たれ蓋 ２６を包装体の表面を越えて押し上げ、そして頂部５１の上に戻してその開口の 周りに再密閉してこの包装体の使用の間の紙巻タバコの新鮮性を保存する。 第８及び９図を参照するならば、紙巻タバコ包装体５３の上の再密閉可能な出 入れ口を開閉するための機械的なシステムが示されている。この具体例に従う包 装体５３はスライド部材５７と箱部材５５を有する。スライド部材５７は箱部材 ５５から上向きに押し上げて紙巻タバコの内側包装体５９を露出させることがで きる。この内側包装体５９は箔の包装材６１を有し、そしてこれは６３のところ でダイス切抜きされてこの包装体の表面６５と頂面６７との中における開口を形 成している。スライド部材５７は通常の頂部たれ蓋６９を有し、これは連結部７ １の周りにヒンジ連結されている。このたれ蓋６９は接着剤の帯７５によって引 き裂きたれ蓋７３に接着されている。 第９図に示すように、たれ蓋６９を包装体の箔の表面６５から引き離したとき に、穿孔６３が箔の部分７７をたれ蓋６５と一致して引き離すことを許容し、そ してそれによって紙巻タバコ２２を矢印８１の方向へ抜き取る開口７９がつくら れる。紙巻タバコが取り出された後で、この包装体は、たれ蓋６９を単にこの紙 巻タバコの個々の包装体の表面６５を越えて引き下げることにより再密閉される 。たれ蓋７３の内表面は感圧接着剤を有しており、これがこの包装体の表面６５ に接着して開口７９を再密閉する。この感圧接着剤は、内表面７３を単に表面６ ５と接触させることにより密封が形成されて次の紙巻タバコがこの包装体から取 り出されるまで湿分の損失を防止する。 第１０図は、紙巻タバコの包装に用いるための積層された遮蔽材の形のシート 材料を示す。このシート材２４は好ましくは複数個の折り目線４８を有し、これ がその包装材シートを第１図の比較的方形の最終包装体１６又は１８を形成させ る際に各紙巻タバコを周って折り付けることを許容する。もしこのシートがそれ ら折り目線を有していないときはこれらの線は一般的な論議のために、そのフィ ルムが紙巻タバコの束の周りに折り付けられる箇所を示している。そのシート材 は広告物又は他の芸術作品を領域５０の中に含んでいることができる。このシー ト材２４は積層材であってもよく、それにより多様な装飾的特徴をそのシート材 の中に包含させることができる。領域５０はその包装体の前部を多少とも画定し ている。切抜き部５２の形のダイス切抜き開口がアウトラインで示すように部分 的にか、又はそのシート材２４全体を通じて切り込まれている。このダイス切抜 きの操作及びこの切抜き部５２への外側密封膜材３４の取り付けは、その包装体 の表面５０に取りはずし可能に接着されているたれ蓋の末端３６を引っ張ったと きに切抜き部５２が引き離されて出入れ口を与えることを確実にする。この技術 は前述した米国特許第４，４２０，０８０号において示されており、そして今や 紙巻タバコ包装体に適しているが、その包装体から１本以上の紙巻タバコを取り 出すのを容易にし、そして紙巻タバコの新鮮さを維持する。紙巻タバコの束を真 空パックすることが望まれる場合は、その包装体を最初に開封するまでその包装 体の中に真空が維持されるのを確実にするような態様で、そのダイス切抜きの操 作及び装置が提供されればよい。これは、例えばシート材２４を通して部分的に のみダイス切抜きし、それにより所望の真空度を維持することによって達成する ことができる。 第１０図のシート材２４は折り付けらて第１１図の紙巻タバコの束５４を周っ て巻きつけられる。この束は１２本又は１３本の紙巻タバコの通常のセットに組 み付けられる。この束はトレー５６の中に収容されてもよい。このトレーは好ま しくはこの束が流れシール装置の中で包装される間にその束を安定化させるのに 用いられる。トレー５６の使用は包装に先立って紙巻タバコをユニークに配列す ることをもたらす。紙巻タバコの束を密封する第１段階は各端部５８及び６０の 重ね合わせとシールである。これらの領域は、反対向きに回転している各シーリ ングローラ８３と８５との間でシール部６２を形成するように重ね合わされる。 このシール部６２は紙巻タバコの束５４を横断して矢印６４の方向へ延びる。好 ましくはシート材２４は第１３及び１４図に示すように連続しており、紙巻タバ コのトレーを第１０図に示したような折り目線４８と見当合わせさせることによ ってこのシート材は束５４の上全面に折り付けられる。このトレーは紙巻タバコ の束がこの段階及び引き続く各段階の間に崩れないように保持するように機能す ることができる。流れシール部６２はローラ８７によってそれ自身の上に折り畳 まれて流れシール折り畳み部８９を形成する。各末端流れシール部６６が反対向 きに回転しているローラによってそのシールされたシート材の中に形成される。 第１３、１４及び１５図の横断方向及び末端流れシール部を形成するための装置 は米国特許第４，４２０，０８０号に記述されている型のものであることができ るが、類似の流れシールを実施する多くの他の機械を使用できることが理解され よう。この流れシールはヒートシール型、接着剤シール型又は他のいずれかの型 のガス及び湿分を妨げるシールであってもよいことも理解される。末端流れシー ル形成用装置の例を第５図に示す。末端流れシールおよび付随する切り離しは、 回転している向かい合ったコードラント７８及び８０により達成されるが、これ らは向かい合った横方向の延長メッシュ面８２を有し、これらがそのひだの形成 された末端シール部６６を形成し、そして同時にその密封された各末端を切断し て分離した密封された包装体９１を形成させるための切断刃物８４を有している 。かくして、その持ち上げたれ蓋が引き上げられて第１ないし９図を参照して説 明した各操作に従って各紙巻タバコが露出されるまで、紙巻タバコの湿分増加及 び／又は湿分損失が防止される。 包装体９３の末端流れシール部６３は折り込んで３角形の部分８６が形成され る。トレー５６は各寄り掛り側面９０を有する面部分８８を有する。この特別な 具体例において各側面９０は本質的に面部分８８に対して直角に延びている。ト レー５６の面部分はＵ字型の切り取り部９２を有し、再密閉可能な末端３６を上 向きに引き上げたときに紙巻タバコを取り出せるようになっている。 多数の紙巻タバコについて慣用的な箔包装法では、標準的な金属箔包装材は重 なり合い側面を有する折り込み基部を有する。この箔は接着剤等を用いることな くそれ自身の上に折り畳まれる。個別の箔包装体を開封しようとするときは、そ のルーズに保持された箔端縁を基部包装材から引き離してその中の紙巻タバコを 露出させ、そしてこれを取り出すようにする。このルーズリーフの箔は、それら 紙巻タバコを覆って、この包装体の紙巻タバコを喫煙している間にその紙巻タバ コからの、又はその中への湿分の損失や増加を防ぐためのなんらかの湿分遮蔽を 形成することはできない。 第１５図に示すように、本発明のシステムを用いれば、横方向シール部６２が ８９のところでそれ自身の上に折り畳まれてそれによりこの包装体は方形の形状 をとる。この包装体の各端部６６はそれら自身の上に折り畳まれひだ付けされて 、ひだの形成された方形の底部１０４と頂部１０６とを有し重ね合い部分を有す る方形の末端を形成する。これが非常に魅力的な、多数の紙巻タバコのための完 全な包装体を与え、その際この包装体はそれ自身で使用されるか、又は或る外側 の板紙のポップトップ包装体、又は箱、スライド及び管の包装体の中に配置され ることができる。完成した包装体９３は一般に軟側面包装体と呼ばれているもの を形成するために奇麗に折り付けられたシート材を有する。 第１６及び１７図は、紙巻タバコ用のこの包装システムの重大ないくつかの利 点を示している。多数の紙巻タバコがいかなる所望の配列、例えば本出願人のカ ナダ国特許第２，０８５，７７７号に記述されているような配置に形成できるこ とが理解される。多数の紙巻タバコの多様な束形状を提供することができ、その 際この包装システムは本発明に従い、その流れシール用シートを容易に折り込む 能力のためにこれらの種々の形状を容易に与える。この点について、この流れシ ールの方向がその包装体の横方向へ延びることに加えて、新規な包装体形状にす るために、また出入れ口開口の新規な形状を提供するためにも、この包装体の長 手方向に沿って延び、又はこの包装体の対角線方向に沿って延びてもよいことが 理解される。 束５４は、例えばテーパした前部を有する包装体を画定するようにその中で形 成された個別の紙巻タバコ１１２を有することができる。トレー５６は平坦な表 面８８を有するけれども、各側面１１４は表面８８から多数の本数の紙巻タバコ ５４のための束ねられた形状の傾斜した前部に合致するように或る角度で外向き に延びている。トレー５６によって保持された紙巻タバコの束は次に流れシール 用シート材で包装されて完成した包装体１１６を形成する。第１７図に示すよう に、この包装体１１６は前部１１８及び側面１２２に一致するテーパしたエッジ １２０を有する。この包装体は、紙巻タバコを露出させるように引き戻すことが でき、そして次に紙巻タバコがこの包装体から取り出された後で再密閉すること のできるたれ蓋１１０を含む。 本発明の包装デザインは多くの異なった包装体形状及び紙巻タバコ包装体の出 入れ口を開閉するための設計を与える。包装外観変更のつどに、これに合わせて 新しく形成された機械は不必要である。そうではなくて、包装の流れシールの型 について異なった内側トレーを備えることが必要なだけである。包装体の中に真 空をつくれば、シート材はいかなる予め定められた形状にも容易に合致させるこ とができ、そしてそれにより、より奇麗な外観の、完成した包装体が提供される 。 出入れ口を密封するたれ蓋が自動的に開放されるシステムの１つを第１８及び １９図について記述する。標準的なスライド箱型紙巻タバコ包装体が示されてい る。箱部材１３０はスライド部材１３２を囲んでおり、紙巻タバコ１３４の束が その中に収容されている。流れシールされた紙巻タバコの束は１３６のところに 出入れ口を有し、これは遮蔽材１４０の下端部１４２のところ及び遮蔽材の上方 部分１４４のところでも遮蔽材に接着されているたれ蓋１３８によって閉じられ て密閉されている。可撓性のフィラメントであってもよい適当なリンク装置１４ ６が箱部材１３０の内側１４８に取り付けられており、また引張たれ蓋１３８の 頂部１５０に取り付けられている。この遮蔽材は１５２及び１５４のところでダ イス切抜きされて出入れ口１３６のための切抜き部を形成している。第１９図に 示すように、スライド部材１３２が矢印１５６の方向へ箱部材１３０の中で上向 きに押し上げられたときに、リンク部材１４６がこのたれ蓋１３８を頂部１４４ から引き離して出入れ口１３６を露出させ、そしてそれにより束１３４から紙巻 タバコ１５８を取り出すのを許容する。この包装体を再び閉じることによって、 たれ蓋１３８が第１８図に示したその位置へもどり、その際このたれ蓋１３８は 出入れ口１３６を再密閉する。次に上方のたれ蓋１６０が閉じられ、そしてその 内側リップ１６２が箱部材１３０の中で折り込まれてその包装体の完全な再閉鎖 が完了する。密封手段のこのような自動的な開閉は、その束の中の各紙巻タバコ が新鮮に保たれること、及び喫煙者が出入れ口のたれ蓋密封部材を再び適用する のを失念したことによる新鮮さの損失が避けられることを保証する。 紙巻タバコの束の包装に流れシール技術を適用することは多くの予期しない利 点及び特徴をもたらす。流れシールした包装体は軟側面の包装体の外部を形成す ることもできる。広告物はその流れシールされた包装体となるシートや遮蔽材の 積層物の中に取り入れることができる。包装体の各末端及び横断方向の流れシー ル部は魅力的な最終製品が形成されるように奇麗にたたむことができる。紙巻タ バコを取り出すのはその流れシールした包装体を引き裂き開封するか、又は場合 により再密閉可能な特徴部を開放することによって行なうことができる。流れシ ールした包装体は紙巻タバコの真空包装型の紙巻タバコを与える。これは、その 紙巻タバコ包装体を最初に開封したときに流れる空気の流動音が使用者にその製 品の新鮮性を示すので好都合である。流れシールした包装体はその紙巻タバコの 束の種々異なった形に容易に適合し、それによってその製品を市販する際により 大きな柔軟性が与えられる。流れシール式包装はその束の形を流れシール包装過 程の間に保持するようなトレーを使用することにより種々の形状の束を包装する のに特に好都合な効果を与える。流れシール技術は、第２図に示す型のスライド 箱型包装体に適応して使用することができ、その際そのスライド部材はその箱部 材の頂部を通して開かれるか、又はそれと異なってそのスライド部材は箱部材の 側面を通して開かれる。流れシール技術はまた、紙巻タバコが前述した米国特許 第３，１４８，７６８号に記述されているようなトレーの中に形成された個別の 空洞の中に入れられるような、紙巻タバコの束のトレーの上でも使用することが できる。個々のたれ蓋封鎖部材をそれぞれのトレーの空洞に設けることができる 。 流れシール技術はまた、いくつかの包装体の紙巻タバコ又はいくつかの束の紙巻 タバコを包装するのにも使用することができ、そして軟側面の流れシールされた 包装体であってもよい。 理解されるように、一包装体の中の紙巻タバコを喫煙する間の湿分損失はこの 間に喫煙される紙巻タバコの味覚に大きな影響をあたえることがある。これと異 なって、湿分の多い気候においては紙巻タバコの中の湿分の増加も香気及び外観 に影響を及ぼすことがある。流れシール包装は再密閉可能な出入れ口において大 きな利点を提供する。流れシール技術はそのような開口を魅力的な包装体に与え ることができる。この開口はこの開口のシール材による密閉を維持している間に 何回も開閉することができる。この開口のたれ蓋密閉は真空密封を許容するよう に効率的な強度を有する。それでたれ蓋が押し戻されて空気が流入するのがその 製品の新鮮性の再保証になる。真空包装の使用も輸送のための紙巻タバコ包装体 の剛性を改善することができるが、流れシール包装技術によればそのような特徴 は容易に与えられる。 本発明の好ましいいくつかの具体例を詳細に記述したが、本発明の精神、又は 添付の請求の範囲から逸脱することなく種々の変形態様をそれに加えることがで きることは当業者によって理解されるであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 デヴィッドソン，ケネス、ピー. カナダ国 エム６エス ４シー４ オンタ リオ州 トロント ソーンヒル アヴェニ ュー 10 (72)発明者 カーチマレク、ペーター、ジェイ. カナダ国 エル４シー ５ワイシー オン タリオ州 リッチモンド ヒル エルムズ リー ドライブ 40

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 紙巻タバコの束を包装する方法において、層状遮蔽材を上記束の周りに折 り付け、そしてこの折り付けられた遮蔽材を上記束の方向に沿い流れシールし、 かつ上記折り付けられた遮蔽材を上記束の方向の各末端において末端部流れシー ルすることを含む、上記方法。 ２． 上記遮蔽材が上記束の頂部端のところに上記折り付けの間に配置された、 密閉された出入れ口を有している、請求の範囲１の方法。 ３． 上記出入れ口が、上記遮蔽材の中にダイス切抜きされていて、この口がこ れを覆って感圧接着剤により接着されたたれ蓋により密閉されている、請求の範 囲２の方法。 ４． 上記たれ蓋が、上記出入れ口を画定しているダイス切抜きされた遮蔽材に 接着されている、請求の範囲３の方法。 ５． 上記出入れ口及び接着されたたれ蓋が、上記遮蔽材を上記束の周りに折り 付ける段階に先立って上記遮蔽材の中に予め形成されている、請求の範囲４の方 法。 ６． 上記遮蔽材を上記束の周りに折り付け、上記流れシール部を上記束の中の 紙巻タバコの長さ方向に交差して上記束の幅の方向に沿って延長させ、その際上 記流れシール部は束の頂部端と底部端との中間にあり、そして上記末端部流れシ ールは上記束の各側面に沿っている、請求の範囲１の方法。 ７． 上記遮蔽材が連続しており、紙巻タバコの上記束が所望の束形状を画定す べく予め形成されているトレーの中で束ねられ、各束は上記連続遮蔽材の中のそ れぞれの予め形成された出入れ口の上に配置される、請求の範囲５の方法。 ８． 上記遮蔽材がヒートシール可能な材料の外側層を有しており、上記遮蔽材 が上記各流れシール部に沿ってヒートシールされる、請求の範囲７の方法。 ９． 上記口が、上記遮蔽材の中に或る切抜き開口のアウトラインを与えるよう に部分的にダイス切抜きされ、この開口切抜き部上に上記たれ蓋を上記切抜き部 を囲んでいる上記遮蔽材に接着的に取り付け、その際上記接着剤は上記たれ蓋を 引っ張って最初に開封するときに上記遮蔽材から上記切抜き部を引き抜くのに充 分な強度を有する、請求の範囲３の方法。 １０． 上記紙巻タバコを暖かい状態で包装する、請求の範囲１の方法。 １１． 上記紙巻タバコを真空において包装する、請求の範囲１の方法。 １２． 上記遮蔽材が流れシールされるに先立って上記折り付けられる遮蔽材に 香料を加える、請求の範囲１の方法。 １３． 上記感圧接着剤が再密閉可能である、請求の範囲３の方法。 １４． 紙巻タバコの束の遮蔽材包装であって、上記遮蔽材が上記束上で紙巻タ バコの長さ方向と交差する方向の流れシール継ぎ目と上記束の各側面に沿う流れ シール継ぎ目とを有し、紙巻タバコ出入れ口を与えるために上記遮蔽材を開く手 段を有する、上記包装。 １５． 上記遮蔽材を開く手段が、上記遮蔽材の中の開口切抜き部に接着的に固 定されているたれ蓋を含み、そのたれ蓋は、上記遮蔽材から上記たれ蓋が引き剥 がされるときに上記切抜き部を上記開口から引き離す、請求の範囲１４の遮蔽材 包装。 １６． 上記開口が上記束の頂部のところの上記遮蔽材の切抜きである、請求の 範囲１５の遮蔽材包装。 １７． 紙巻タバコ外側包装体の中に収容されており、その際上記紙巻タバコ外 側包装体が、上記紙巻タバコ包装体を開封または密閉するときに、それぞれ自動 的に上記たれ蓋を引き開きまたは引き閉じるための手段を有している、請求の範 囲１６の遮蔽材包装。 １８． 上記接着剤が再密閉可能な感圧接着剤である、請求の範囲１７の遮蔽材 包装。 １９． 上記遮蔽材が、少なくとも湿分遮蔽層と香料遮蔽層とを含む多重積層材 料である、請求の範囲１４の遮蔽材包装 ２０． 紙巻タバコの上記束の断面が不規則な形状であり、そして上記流れシー ル遮蔽材が上記不規則な形状に合致する、請求の範囲１４の遮蔽材包装。 ２１． 上記遮蔽材がガス遮蔽層を含み、上記遮蔽材が真空のもとにシールされ る、請求の範囲１９の遮蔽材包装。 ２２． 上記開口が上記部分的にダイス切抜きされており、上記たれ蓋が上記部 分的にダイス切抜きされた遮蔽材に固定されていて、そして上記包装体を最初に 開封するときに上記ダイス切抜きされた部分を裂いて抜き取るのに充分に接着さ れている、請求の範囲１６の遮蔽材包装。