JP2000513329A - 幹細胞の分化を阻害させるためのデルタ様蛋白質の使用 - Google Patents

幹細胞の分化を阻害させるためのデルタ様蛋白質の使用

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Abstract

(57)【要約】 幹細胞の分化を阻害する方法が開示されている。幹細胞の分化は幹細胞に十分な量のヒト・デルタ様蛋白質(dlk)を接触させることにより阻害される。

Description

【発明の詳細な説明】 幹細胞の分化を阻害させるためのデルタ様蛋白質の使用 発明の分野 本発明は幹細胞の分化速度を阻害させるためのデルタ様蛋白質(dlk)の使 用に関する。 発明の背景 ある種の生物学的システムの分化した細胞は、通常幹細胞と呼ばれる共通の前 駆細胞から段階を経て成熟する。そのような細胞としては、たとえば、造血、神 経、上皮、内皮および中胚葉細胞などがある。 幹細胞はこれらのシステム中の一において成熟細胞に分化することができる。 分化は非委任性または委任性(uncommitted or committed)前駆細胞中間体を通し て起こる。 幹細胞が分化すると1個の成熟細胞となる。あるいは、1個の幹細胞は一生物 学的システム中で複数の成熟系列に分化するが、そのような場合この幹細胞は多 分化能(pluripotent)を有するという。ある場合には一幹細胞の分化は全生物 学的システムのすべての成熟系列になることがあり、この場合にはこの幹細胞は 全能性(totipotent)を有するという。幹細胞はまた自己再生することができる 。自己再生は幹細胞の健全なレベルを維持するために、分化によって微妙にバラ ンスが取られなければならない。 たとえば、造血幹細胞は成人骨髄中の細胞の約0.01%を占める。CD34 抗原の存在で確認することができるこれらの幹細胞は、ストロマ細胞と関連した 微小環境中に認められる。 造血幹細胞はc−kitおよびflk−2/flt−3リガンドなどの種々の サイトカイン類により誘発され、一段と系列系譜が委任された前駆細胞に分化が 進む。これらの前駆細胞はさらに種々の成熟した白血球細胞、赤血球細胞、およ び造血系の血小板に分化してゆく。 幹細胞の自己再生にはそれらの細胞が未分化状態を維持することが必要である 。幹細胞集団が生体内(in vivo)および生体外(ex vivo)にお いて未分化状態にある時間を長引かせる方法はさまざまに応用できる。そうした 応用分野としては、たとえば遺伝子治療ならびに幹細胞集団の濃縮などがある。 幹細胞を未分化状態に維持する他の応用例としては、動物間の細胞および組織 の移植が挙げられる。造血細胞の場合、この用途の一例は骨髄移植である。 幹細胞、特に造血幹細胞をさまざまなサイトカイン類やサイトカイン混合物を 使用して維持および拡大する試みはこれまで不成功に終わっていた。本発明の目 的の1つは、幹細胞を未分化の状態に保つための方法を提供することにある。さ らに具体的な目的としては、造血幹細胞を未分化状態に保つための方法を提供す ることである。他の目的は、幹細胞と非幹細胞の混合物における幹細胞集団を富 化する方法を提供することである。 発明の要旨 当業者には自明のこれらおよびその他の目的は、造血幹細胞などの幹細胞の分 化を阻害する方法を提供すること;ならびに幹細胞と非幹細胞の混合物中の幹細 胞の集団を富化する方法を提供することにより達成された。これらの方法は、幹 細胞または幹細胞と非幹細胞の混合物に十分な量のヒトデルタ様蛋白質(dlk )を接触させることを特徴とするものである。 発明の詳細な説明 本発明は幹細胞の分化を阻害するための方法に関する。本出願の目的において 、幹細胞の分化の阻害とは、幹細胞の分化の防止、または分化の速度を抑制する こ とを意味する。 幹細胞とは、自己再生能力かあり、かつ一生物学的システムの一群の細胞中の 一以上の系列をとるよう委任された前駆細胞に分化する能力を持つ細胞すべてを 意味する。そのような細胞としては、たとえば、造血、神経、上皮、内皮および 中胚葉細胞などがある。好ましくは、これら幹細胞は少なくとも1つの系列系譜 、好ましくは複数の系列系譜、そしてさらに好ましくは切除した哺乳類における 細胞の生物学的システムのすべての系列系譜、を再集団化する能力のあるもので ある。本法は幹細胞をin vivoまたはex vivoにおいて十分な量の デルタ様蛋白質(dlk)に接触させることを特徴とする。 dlk蛋白質および遺伝子はラボーダ[Laborda]ら、Journal of Biological Chemistry 268、3817−3820(1 993);リー[Lee]ら、Biochimica et Biophysic a Acta 1261、223−232(1995);およびラボーダの国際 PCT出願WO94/13701に記述されている。dlk遺伝子および蛋白質 は、ラボーダら、およびリーらの文献ならびにラボーダの特許出願に記載されて いるように単離および精製することができる。 dlk遺伝子および蛋白質はいかなる哺乳類からのものでもよいが、ヒトの遺 伝子および蛋白質が好ましい。マウスおよびヒトのdlkアミノ酸配列はそれぞ れラボーダの特許出願の図1Aおよび1Bに示されており;マウスおよびヒトの dlkヌクレオチド配列はラボーダ特許出願のそれぞれ図3および2に示されて おり;またヒトdlkのアミノ酸およびヌクレオチド配列はリーらの文献の図6 に示されている。これらの配列を本明細書の一部としてここに援用する。 本発明において有用なdlk遺伝子および蛋白質は、上記のような配列の突然 変異体および多形体も含むものとする。好ましくは、これらのdlk遺伝子およ び蛋白質は上記マウスおよびヒト配列などの哺乳類の生(native)ヌクレオチド またはアミノ酸配列と、少なくとも約75%の同一性、好ましくは少なくとも約 85%、さらに好ましくは少なくとも約95%、そして最も好ましくは少なくと も約99%の同一性を有するものである。 ラボーダらの文献の図2に示されているように、dlkは、6つのEGF様反 復を膜貫通ドメインにより隔てられたN末端細胞外ドメインと短いC末端細胞内 ドメインに含む膜貫通蛋白質である。ラボーダらの文献の図2を本明細書の一部 を構成するものとしてここに援用する。 本発明に有用なdlk蛋白質は全長の蛋白質であることができる。あるいはこ のdlkは溶解型(sdlk)のものでもよい。この溶解性蛋白質は細胞外ドメ イン全体を包含するもの、または少なくともその分子か生物学的活性を維持する ために十分な細胞外ドメインを有するものであればよい。この細胞外ドメインは 少なくとも3つのEGF反復(たとえば、1−3、2−5、または3−6のEG F反復)を含むものであって、好ましくは少なくとも4つのEGF反復(たとえ ば1−4、2−5、または3−6のEGF反復);さらに好ましくは5つのEG F反復(たとえば、1−5、または2−6のEGF反復);そして最も好ましく は6つのEGF反復すべてを含む。これらのEGF反復はラボーダらの文献の図 2に示されており、これを本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する 。 溶解性dlk蛋白質は好ましくは膜貫通ドメインと細胞内ドメインの両方が欠 失したものである。あるいはこの溶解性dlk蛋白質は膜貫通ドメインのすべて または一部を含み、かつ細胞内ドメインをまったく含まないものか、あるいはd lk蛋白質が室温で水への溶解性を維持するに足るだけの細胞内ドメインを含む ものでもよい。 溶解性形態のdlkは当分野で周知の方法により調製することができる。たと えば、適当なDNA配列を適切な発現ベクター中にクローニングすることにより 溶解性dlk蛋白質を産生させることができる。DNAを、たとえばCOS、C HO、NIH3T3などの適切な宿主細胞中にトランスフェクトして発現させ る。 溶解性dlk蛋白質を融合蛋白質として発現させてもよい。dlk蛋白質と連 携して発現させる融合蛋白質の相手の例としては、IgG蛋白質、メタロチオネ イン、ヒスチジン反復、アルカリホスファターゼおよびFLAG蛋白質などがあ るが、これらに限定されるものではない。 次にdlk蛋白質を発現させるか、好ましくは細胞培地中に直接分泌させる。 安定した発現細胞系統から蛋白質を採集するが、好ましくは無血清培地中で採集 する。 溶解性蛋白質は当分野で周知の方法により精製することができる。好適な精製 法はアフィニティ・クロマトグラフィである。 精製した蛋白質は本明細書に記載のいかなる用途にも利用できる。この蛋白質 はまた抗dlkモノクローナルまたはポリクローナル抗体の産生のために動物を 免疫するのに使用することもできる。それらの抗体は、ストロマ細胞などdlk 蛋白質を発現するdlk含有細胞を同定または単離するために使用することかで きる。 sdlkは溶液で使用することもできる。あるいは、sdlkをたとえば熱、 pHなどの物理的手段により、または当分野で周知の化学架橋などの化学的手段 により集合させることもできる。そうした“多機能性”のsdlkは幹細胞表面 上の適当な標的分子とよく架橋することができ、また適当な生物学的信号を提供 することができる。sdlk分子はまたたとえばラテックス・ビーズなどの小さ な不活性ビーズ上に被覆したり、培養皿などの容器表面上に被覆することもでき る。 もし本発明の方法に使用するdlk蛋白質が膜貫通領域を含むものである場合 、このdlk蛋白質は細胞表面に付着させることもでき、あるいは細胞と独立し たものとすることもできる。ある種のストロマ細胞のような細胞は表面dlkを 本来含有している。そうした細胞の一例はAFT024として知られているスト ロ マ細胞系統である。 あるいはまた、これらの細胞は本来的には表面dlkを含まないか、一以上の 表面dlk蛋白質を発現できるようにdlk遺伝子をトランスフェクトしたもの でもよい。dlk遺伝子をトランスフェクトするのに好適な細胞の例としては、 COS、CHO、NIH3T3、およびBFC012などがある。 dlk蛋白質およびそのバリアントは上記のように造血幹細胞の分化を防止し たり、あるいは少なくとも分化の速度を抑制する。この目的のために、dlk蛋 白質をストロマ細胞の表面に付着させることもできる。あるいはdlk蛋白質を 非ストロマ細胞の表面に付着させたり、細胞と独立したものとさせることもでき るが、この場合にはストロマ細胞またはストロマ細胞上に存在するその他の因子 でdlkと一緒になって造血幹細胞の分化を防止したり、または少なくとも分化 の速度を抑制するものとともに使用するのが好ましい。 dlk蛋白質およびそのバリアントは、上記のように成長因子の混合物ととも に使用することもできる。下記の造血混合物などのカクテルを5−フルオロウラ シルの代わりに、または一緒に使用することもできる。 カクテル中に含める成長因子の選択は、未分化状態に維持する幹細胞の種類に 特異的になるように行う。このカクテルは分化の阻害を強化し、また幹細胞の増 殖を誘発して自己再生につながる効果を有する。 たとえば、造血幹細胞用の成長因子のカクテルは、IL−1、G−CSF、G M−CSF、c−kitリガンド、IL−3、IL−6、およびflk−2/f lt−3リガンドの一以上の混合物を包含する。そうしたカクテルについてはム ーア[Moore]らの“CD34造血前駆細胞の生体外拡大”、グロス[Gross]編“骨 髄排除と処理における進歩”、骨髄排除と処理に関する第4回国際シンポジウム 、フロリダ州オーランド、ウイリー・リス刊(1994)に記載されている。 カクテルの成分である5−フルオロウラシルとdlkはそれらが有効であるい かなる濃度でも使用することができる。カクテルの成分および5−フルオロウラ シルは、たとえば0.1−100ng/ml、好ましくは1−50ng/ml、そし てさらに好ましくは5−20ng/mlの濃度で好適に使用することができる。d lkはたとえば、1ng−100ug/ml、好ましくは0.1−100ug/ml 、さらに好ましくは1−50ug/ml、そして最も好ましくは5−20ug/mf lの濃度で好適に使用することができる。 上記のようなdlk蛋白質およびそのバリアントはそれ自体で、または造血成 長因子のカクテルなどの成長因子カクテルとともに、および/または5−フルオ ロウラシルとともに使用して、ex vivoでの分化を防止したり、または少 なくともその速度を抑制するために使用することができる。幹細胞は幹細胞と非 幹細胞の混合物中に求めることができる。たとえば、造血幹細胞およびさらに成 熟した非幹細胞の混合物は、末梢血液、骨髄または臍帯血中に見られる。 混合物中の幹細胞がdlkによって未分化状態に長時間保たれる間に、その他 のより成熟した非幹細胞は分化を続け、そして終局的には死亡する。このように して、造血幹細胞が多くなり、幹細胞および非幹細胞混合物中に濃縮されること になる。 たとえば、造血幹細胞の混合物、好ましくは骨髄からの混合物は化学療法また は放射線治療を受けている患者から取り除くことができる。特に恩恵を受ける患 者は、白血細胞などのガン治療を受けている患者、すなわち白血病の患者である 。 たとえば、患者の骨髄を患者から取り出す。骨髄からすべての悪性細胞を取り 除き、患者は化学療法または放射線治療を受ける。この化学療法または放射治療 が患者の造血細胞を減少させる。 造血幹細胞は上記のように、dlkにより生体外で未分化状態に保たれる。幹 細胞集団はこの段階で拡大される。 あるいはまた、幹細胞はネガティブまたはポジティブ選択法のいずれかを使用 して単離することもできる。ポジティブ選択の一例は、幹細胞をCD34などの 幹細胞抗原に特異的なモノクローナルまたはポリクローナル抗体に結合させるこ とにより、大きな細胞画分から幹細胞画分を分離するものである。それらの抗体 は幹細胞の単離を容易にするためにマイクロ・ビーズまたはカラム・マトリック スに結合させることができる。 ネガティブ選択法の一例としては、細胞画分を成熟細胞抗原に向けられた一連 の抗体を使用したカラムを通過させて多くの成熟細胞を結合させ、これらの抗原 か欠失している幹細胞を特定の画分に分離させる方法がある。これらの抗体はモ ノクローナルでもポリクローナルでもよい。 治療後に、この幹細胞は患者の造血システムを自己再生させるために患者体内 に再注入される。幹細胞は化学療法または放射線治療を受けている患者から取り 出されたものが望ましい。もし必要であれば、幹細胞は化学療法または放射線治 療を受けている患者以外の患者から取り出されたものとすることもできる。この 患者とは哺乳類、好ましくはヒトである。 あるいはまた、幹細胞を患者から取り出し、上記のようにdlk蛋白質または そのバリアントにより細胞が未分化の状態に保たれている間に遺伝子治療を行う こともできる。dlkの存在が遺伝子治療に必要な幹細胞を得られる時間を長く するのである。 生体内において、dlk、好ましくはsdlkを必要な造血幹細胞を増やすた めに使用することもできる。そうした治療はさまざまな悪性疾患に対する化学療 法または放射線治療の実施前に利点がある。増加した幹細胞集団は、そのような 治療中に典型的に減少することになる白血球および血小板などのすべての血液細 胞の急速な再生を可能とすることになる。 dlkは当分野で周知の方法により患者に投与することができる。好ましくは 、sdlkを静脈注射、または骨髄空洞中に直接注入して投与する。 実施例 実施例1 溶解性dlk 1. ヒトdlk(hdlk)の全長cDNAクローンを前記のようにして得た 。溶解性dlk(sdlk)発現構築物をPCRにより、予測される膜貫通ドメ インの第1コドンの前でcDNAを切形して調製した。ポジティブ(5’)プラ イマー(プライマー1)は、ATGコドンの最初の8つのヌクレオチド5’に存 在し、HindIII制限部位をコードしている。ネガティブ(3’)プライマ ー(プライマー2)は、ヒトdlkの細胞外ドメインの最終アラニンのための停 止コドンとそのコドンのすぐ後ろにNotl部位を導入した。これらプライマー の配列を以下に示す。得られたPCRフラグメントを真核発現ベクターpcDN A3(インビトロゲン社[Invitrogen Inc.])にクローニングした。蛋白質の発 現は、発現プラスミドをNIH3T3およびCHO細胞中に導入し、発現細胞の 永続的な系統を確立することにより行った。平行して、sdlkを発現させる構 築物を、アルカリホスファターゼとヒトIgGlのFc領域をコードする領域を 発現する配列に結合させた。得られた融合蛋白質(sdlk−APとsDlk− Ig)は前述のsdlkで示したように発現された。これらの融合蛋白質は容易 に精製することができ、また幾種類かの結合および機能検定に使用することがで きる。 プライマー1:5’−GAG.GGT.ACC.AAG.CTT.CCA.GA G.ATG.ACC.GCG.ACC.GA(配列番号1) プライマー2:5’GCA.TCT.AGA.GCG.GCC.GCT.CAG .GCC.TGT.CCC.TCG.GTG.AGG.AG(配列番号2) 実施例2.細胞系統および培養 AFT024およびBFC012ストロマ細胞系統を、in vitroおよ びin vivo検定の両方を利用することにより、それらが高度に濃縮された 胎児肝および成人骨髄幹細胞を支持する能力があることで特定した。細胞は常法 により10%胎児子ウシ血清(FBS)と50mMb−メルカプトエタノール( BME)を含むダルベッコの変性イーグル培地(DMEM)中で、31°− 33℃、5%CO2に維持して培養した。造血幹細胞との長期の同時培養につい ては、融合単層を照射(20Gy)し、変性デクスター培地(DMEM、10% FBS、10%ウマ血清、50mMBME、0.1mMヒドロコルチゾン)中で 、37℃、5%CO2に維持し、毎週培地を変えて培養した。NIH3T3細胞 はATCCから入手した。 実施例3 dlk発現分析 ストロマ細胞系統からの全RNAをポリA選択、ノーザンブロット、そして標 準プロトコルに基づいて32P−標識プローブにハイブリダイズした。AFT02 4のサブトラクト・ライブラリーからの600bp dlk cDNAクローン をプローブとして使用した。RT−PCR用のcDNAテンプレートは、製造者 (ギブコBRL[GibcoBRL])のプロトコルに従ってスーパースクリブト・リバー ス・トランススクリプターゼを使用して調製した。dlk PCR反応用のオリ ゴヌクレオチド・プライマーは次の通り:センス5’−GACCCAGGCTG CCCC−3’(配列番号3)およびアンチセンス5’−GGTACTCTTG TTGAG−3’(配列番号4)。蛋白質レベルでのdlk発現の分析用として 、ウサギにFlag−dlk融合蛋白質(下記)を免疫することによりdlkに 特異的な抗血清を作り出した。得られた抗体を、dlk−Ig(下記)を製造者 (ファルマシア・バイオテック社[Pharmacia Biotech Inc.])の指示に従って結 合させたセファロースC1−4Bでアフィニティ・クロマトグラフィにより精製 した。溶離および中和後に、アフィニティ精製dlk抗体をリン酸緩衝生理食塩 水(PBS)で透析し、蛋白質濃度をBCA法(ピアース[Pierce])により求め た。生およびトランスフェクトした(下記参照)ストロマ細胞系統のdlk細胞 表面発現は、アフィニティ精製dlk抗体を使用したフロー・サイトメトリーに より行った。活発な成長相のストロマ細胞系統をPBS/0.5mMEDTAで 1回洗浄し、PBS/EDTA中に摩砕することにより採集した。2回洗浄(P BS/3%FBS)細胞をdlk抗体および同様に調製した無関係の対照抗 体とともにインキュベートした。特異的な標識をロバ抗ウサギ−FITC(ジャ クソン・イムノリサーチ[Jackson Immunoresearch])により開発した。染色した 細胞をセル・クエスト・ソフトウェア[Cell Quest Software]を使用したべクト ン・ディキンソン[Becton Dickinson]FACScanで分析した。 実施例4 dlk融合蛋白質の調製 発現プラスミドpCD4−Igはヒトイムノグロビン重鎖のゲノム配列に融合 したヒトCD4の細胞外ドメインのcDNAを含む。このcDNAをpcDNA 3(インビトロゲン社)のEcoRIとNotI部位にクローニングし、プラス ミドKB52.3.2を得た。dlkの細胞外ドメインをコードしたcDNAを 、NIH3T3細胞の全RNAをテンプレートとして使用して、プライマーBP 151とBP152によるRT−PCRにより得た。このプライマーBP152 はdlk細胞外ドメインの最終コドンとKB52.3.2のフレーム中にあるE coRI部位を含む。得られたPCRフラグメントをHindIIIおよびEc oRI部位を経由してKB52.3.2にクローニングし、溶解性dlk−Ig 発現プラスミドを得た。pdlk−IgまたはpCD4−Igを、pSVNeo とともにNIH3T3細胞中にトランスフェクトし、安定したクローンをDME Mに溶解した400mg/mlG418(活性重量;GibcoBRL)、10% FBSで選択して単離した。プライマー:センスBP151:5’GAGGGT ACCAAGCTTCGTGGTCCGCAACCAGAAG−3’(配列番号 5);アンチセンスBP152:5’−CTCAGATCTGAATTCGGC CTGTCCCTCGGTGAGGAG−3’(配列番号6)。 CD4−Igおよびdlk−Ig蛋白質を安定した発現細胞系統から無血清培 地に採集した。溶解性融合蛋白質を、0.1Mトリス−HClで平衡化、pH7 .6、0.5MNaClのHiTrap蛋白質G−セファロース(ファルマシア ・バイオテック社)上にアフィニティ・クロマトグラフィにより精製し、0.2 Mグリシン−HCl、pH2.8、0.5MNaClにより溶離した。溶 離した蛋白質をPBSで透析した。蛋白質濃度をBCA法(ピアース社)により 測定した。 Flag−dlk融合蛋白質をウサギに免疫してdlk抗血清を産生させるた めに使用した。蛋白質発現プラスミドpcDNA3−Flagはプラスミドpc DNA3(インビトロゲン社)をモディファイしたものであり、5’非翻訳配列 の22塩基対、プレプロトリプシノーゲン信号配列、およびFlagペプチドの コード領域(DYKDDDDKI)ならびにBgIII制限部位を含む。dlk の細胞外ドメインをコードしたcDNAフラグメントはNIH3T3細胞のRN Aを使用したRT−PCRにより得た。5’プライマー(BP155)は予想さ れる成熟dlk蛋白質コード配列の5’末端のフレーム内BgIII部位を導入 するように設計した。3’プライマー(BP154)は予想されるdlk細胞外 ドメインの最終アミノ酸に隣接する停止コドンの下流のXbaIおよびNotI 部位を含む。プライマー:センスBP155:5’−GACAAGATCTCA GCTGAATAGCGACCCACCCTGTG−3’(配列番号7);アン チセンスBP154:5’−GCATCTAGAGCGGCCGCTCAGGC CTGTCCCTCGGTGAGGAG−3’(配列番号8)。このPCRフラ グメントをBgIIIおよびNotIで消化し、pcDNA3−Flag中に連 結し、pF1ag−dlkを得た。pFlag−dlkをDEAE−デクストラ ンを使用してCOS細胞中にトランスフェクトした。COS調整培地からのFl ag−dlk蛋白質のアフィニティ精製は、Flagモノクローナル抗体、アガ ロース上に固定化したM1(インターナショナル・バイオテクノロジーズ[Inter national Biotechnologies]社)を使用し、製造者の指示に従って実施した。 実施例5 プラスミド構築物および安定トランスフェクション 全長マウスdlkcDNAを、プライマーBP151(配列番号5、上記)お よびアンチセンスBP200:5’GCATCTAGAGCGGCCGCGAA CGCTGCTTAGATCTCCT−3’(配列番号9)によるRT−PCR により、NIH3T3細胞の全RNAをテンプレートして使用して得た。配列決 定により得られた製品は公表されているdlk配列と同一であることが確認され た。この製品をベクターpCRII(インビトロゲン社)にサブクローニングし 、次いでHindIIIおよびNotI部位をコードしたプライマーを経由して レトロウイルス発現ベクターにクローニングした。超らせんのプラスミドを、製 造者のプロトコル(ギブコBRL社)に従い、pZeo(インビトロゲン社)選 択マーカーを使用して、リン酸カルシウム法によりBFC012ストロマ細胞に トランスフェクトし、50mg/mlのゼオシン(Zeocin;インビトロゲン社)中 で選択した。また、BFC012細胞をpZeoにも単独でトランスフェクトし 、上記のようにして選択した。選択した母集団からのクローンを単離し、残った すべてのコロニー(100−200/皿)を集め、母集団として拡大した。 実施例6 造血幹細胞およびin vitro造血検定 造血幹細胞母集団を、野生型のLy5.2−C57BI/6J(ジャクソン・ ラボラトリーズ)、14日目胎児肝、イムノパンニングおよび蛍光活性化細胞選 別によりAA4.1、Sca−1-、c−kitおよびlinlo-表現型(フェノ タイプ)を富化したものから得た。成人骨髄(BM)は、密度勾配遠心分離およ び免疫磁気ビーズ・ディプリーション法または前述のようにフロー・サイトメト リーにより、SCA−1-、c−kit、linlo-細胞を富化した直後に使用し た。細胞選別およびデータ解析は、セル・クエスト・ソフトウェアを使用したベ クトン・ディキンソンFACSバンテージ[Becton Dickinson Vantage]により実 施した。ストロマ細胞/幹細胞の共同培養は、1ウェル当たり幹細胞を300− 1000個に増やした12穴トレーで行なった。玉石(cobblestone)領域を上記 のように逆相顕微鏡により定量した。クローン原性前駆細胞検定は新たに精製し た幹細胞またはストロマ共培養から採集した細胞のいずれかを用いて実施した。 これらの細胞は製造者(ステム・セル・テクノロジーズ[Stem Cell Technologies]社)の勧奨に従い、サイトカイン含有の半固体培地中で培養した 。確立されている基準に基づいて、前駆コロニーを8−12日後に採点した。溶 解性dlkおよび対照融合蛋白質は、半固体前駆検定では濃度0.1、0.5お よび1.0mg/ml、ならびにBFC012ストロマ共同培養には濃度0.1m g/mlで加えた。融合蛋白質は毎週ストロマ共同培養中に補給した。 実施例7 競合再集団化移植検定 培養細胞を採集し、類遺伝子性のC57BI/6Ly5.1マウス(国立がん 研究所[National Cancer Institute])に致死照射(10Gy、137Cs源から3 時間あけて分割照射、1Gy/分)したLy5.1マウスに移植して得た新鮮な 未分画BMと混合した。それぞれのマウスは2×105個の競合BM細胞と、共 培養した幹細胞の1分画を受けた。マウスは眼窩静脈叢への毛細管穿刺で飼育し 、100mlをヘパリン含有(10U/ml)DMEM中に採取し;赤血球はNH4 Cl溶離により除去した。Ly5.2(CD45.2)対立遺伝子マーカ一の識 別のために、FITC標識の直接接合Ly5.2モノクローナル抗体またはテキ サス・レッドにストレプトアビジンを接合したビオチニル化抗体のいずれかを使 用して、凝集した有核細胞を染色した。これらの細胞はまた、系統マーカーに直 接接合した抗体でも染色された。すべての抗体およびクロモゲン(色原体)はフ ァーミンゲン[Pharmingen]から入手した。フロー・サイトメトリー分析は、セル ・クエスト・ソフトウェアを使用したベクトン・ディキンソンFACSバンテー ジにより行なった。 実施可能性に関する補足 本出願で請求した本発明は、本明細書および容易に入手できる参照文献と出発 材料に基づいて実施することができる。 しかしながら、出願人は1997年3月3日に、dlkトランスフェクト細胞 系BFC012を米国基準培養株収集機関(ATCC)に寄託した。この寄託は 、 特許手続きおよびそれに付随する規則(ブダペスト条約)の目的のための微生物 寄託の国際承認に関わるブダペスト条約の条項に従って行なった。これによりこ の生存培養物は寄託日から30年間確実に維持される。これらの微生物はブダペ スト条約の規定に基づき、また米国特許が発行された場合には無制限に入手でき ることとするという出願人とATCCの合意に基づいて、ATCCから入手する ことができる。ただし寄託基準株を入手できるということは、いかなる国におい てもその特許法に基づいて付与される権利に違反して本発明を実施するライセン スを与える、ということを意味するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ウィッテ,ローリー アメリカ合衆国 12582 ニューヨーク州, ストームヴィレ,ウィリアムズ クロス ロード アール.ディー.2ボックス 740 (72)発明者 ペイトースキー,ブロニスロー アメリカ合衆国 10034 ニューヨーク州, ニューヨーク,ウェスト 215ス ストリ ート 583,アパートメント エフ2 (72)発明者 モーア,カテリ,エー. アメリカ合衆国 08540 ニュージャージ ー州,プリンストン,ハウトーム アヴェ ニュー 248 (72)発明者 レミシュカ,アイオー,アール. アメリカ合衆国 08540 ニュージャージ ー州,プリンストン,ファイヤーストーン コート #4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.幹細胞と十分な量のdlk蛋白質とを接触させることを特徴とする、幹細胞 の分化を阻害するための方法。 2.前記幹細胞が全能細胞である請求項1に記載の方法。 3.前記幹細胞が多分化能細胞である請求項1に記載の方法。 4.前記幹細胞が神経、上皮、内皮または中胚葉の幹細胞である請求項1に記載 の方法。 5.前記幹細胞が造血幹細胞である請求項1に記載の方法。 6.前記dlk蛋白質がヒトdlk蛋白質である請求項1に記載の方法。 7.生体外において行う請求項1に記載の方法。 8.前記幹細胞が造血幹細胞である請求項7に記載の方法。 9.前記造血幹細胞がヒトの末梢血液、骨髄または臍帯血の中にある請求項8に 記載の方法。 10.前記dlkが成長因子のカクテルと共に使用される請求項1に記載の方法 。 11.前記dlkが造血幹細胞用の成長因子のカクテルと共に使用される請求項 5に記載の方法。 12.前記dlkが5−フルオロウラシルと共に使用される請求項1に記載の方 法。 13.前記dlkが5−フルオロウラシルと共に使用される請求項5に記載の方 法。 14.前記dlk蛋白質が細胞と独立している請求項1に記載の方法。 15.前記dlk蛋白質が溶解性dlk蛋白質である請求項14に記載の方法。 16.前記dlk蛋白質が細胞の表面に付着されている請求項1に記載の方法。 17.前記細胞かストロマ細胞である請求項16に記載の方法。 18.前記ストロマ細胞が、dlk遺伝子をトランスフェクトしたBFC012 である請求項17に記載の方法。 19.前記ストロマ細胞がAFT024である請求項17に記載の方法。 20.幹細胞と非幹細胞との混合物に十分な量のヒトdlk蛋白質を接触させる ことを特徴とする、幹細胞と非幹細胞との混合物中の幹細胞の集団を増やすため の方法。 21.前記幹細胞が造血幹細胞である請求項20に記載の方法。 22.前記dlkが造血幹細胞用の成長因子のカクテルと共に使用される請求項 21に記載の方法。
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