JP2000513322A - スーパーオキシドをジスムテートする触媒として有効な窒素含有大環状リガンドのマンガン錯体の生体分子結合体 - Google Patents

スーパーオキシドをジスムテートする触媒として有効な窒素含有大環状リガンドのマンガン錯体の生体分子結合体

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JP2000513322A JP09509336A JP50933697A JP2000513322A JP 2000513322 A JP2000513322 A JP 2000513322A JP 09509336 A JP09509336 A JP 09509336A JP 50933697 A JP50933697 A JP 50933697A JP 2000513322 A JP2000513322 A JP 2000513322A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、虚血性再潅流損傷、卒中、アテローム硬化症およびその他全部のオキシダント誘発組織損傷または負傷による症状などの炎症性病気状態および障害用の治療剤として有用である、下記式により表わされるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の低分子量偽装体の生体分子結合体に関する: 式中、R、R’、R1、R’1、R2、R’2、R3、R’3、R4、R’4、R5、R’5、R6、R’6、R7、R’7、R8、R’8、R9、R’9、X、Y、Zおよびnは明細書に定義されているとおりである。

Description

【発明の詳細な説明】 スーパーオキシドをジスムテートする触媒として有効な窒素含有 大環状リガンドのマンガン錯体の生体分子結合体発明の背景 本発明はスーパーオキシドをジスムテートする(dismutating)触媒として有効 な化合物に関する。本発明は、スーパーオキシドを触媒性ジスムテートする置換 窒素含有15員大環状リガンドのマンガン(II)またはマンガン(III)錯体に関 する。もう一つの態様において、本発明は標的生体分子に結合される置換窒素含 有15員大環状リガンドのマンガン錯体に関する。 2.関連技術 酵素スーパーオキシドジスムターゼは、方程式(1)に従いスーパーオキシド の酸素および過酸化水素への変換を触媒する[以下の記載において、この反応を ジスムテーション(dismutation)と称する]。 スーパーオキシドから誘導される反応性酸素代謝物は多くの炎症性障害および 疾病における組織病因に関与するものと見做され、このような障害および疾病に は、心筋虚血に至る再潅流損傷、炎症性腸疾病、リウマチ性関節炎、変形性関節 炎、アテローム硬化症、高血圧症、転移、乾癬、臓器移植拒絶症、放射線誘発損 傷、喘息、インフルエンザ、卒中、火傷および外傷が包含される。例えば、次の 刊行物を参照できる:Bulkley,G.B.による反応性酸素代謝物および再潅流損傷 ;細網内皮機能の異常誘発(Reactive oxygen metabolites and reperfusion inj ury:aberrant triggering of reticuloendothelial function)、The Lancet,V ol.344、934〜36頁、1994年10月1日;Grisham,M.B.による炎 症性腸疾病におけるオキシダントおよびフリーラジカル(Oxidants and free rad ical in inflammatory bowel disease):The Lancet,Vol.344、859〜8 61頁、1994年9月24日;Cross,C.E.等による反応性酸素種お よび肺(Reactive oxygen species and the lung:The Lancet,Vol.344、9 30〜33頁、1994年10月1日;Jenner,P.による神経変質性疾病におけ る酸化的損傷(Oxidative damage in neurodegenerative disease)、The Lancet ,Vol.344、796〜798頁、1994年9月17日;Cerutti,P.A.に よるオキシ−ラディカルおよび癌(Oxy-radicals and canncer):The Lancet, Vol.344、862〜863頁、1994年9月24日;Simic,M.G.等による 生物学および医学における酸素ラディカル(Oxigen Radical in Biology and Med icine):Basic Life Sciences,Vol.49、Plenum Press、New York and London ,1998;WeissによるJ.Cell Biochem.,1991,Suppl.15C,216 Abstract C110(1991);Petkau,A.によるCancer Treat.Rev.,13,1 7(1986);MacCord,J.によるFree Radicals Biol.Med.,2,307( 1986);およびBannister,J.V.等によるCrit.Rev.Biochewi.,22,1 11(1987)。Lancetからの上記引用文は、スーパーオキシドから誘導され るフリーラジカルと各種疾病との間のネクサスを教示している。特に、Bulkley およびGrishamの刊行物は、スーパーオキシドのジスムテーションと最終疾病処 置との間にネクサスが存在することを詳細に教示している。 スーパーオキシドが内皮由来血管弛緩因子(EDRF)の分解に包含されるこ と(これは酸化窒素(NO)として同定されている)およびEDRFがスーパー オキシドジスムターゼによる分解から保護されることがまた知られている。これ は血管痙攣、血栓症およびアテローム硬化症の病因におけるスーパーオキシドか ら誘導される各種活性酸素の中心的役割を示唆している。例えば、Gryglewski, R.J.等による「内皮由来血管弛緩因子の分解に包含されるスーパーオキシドア ニオン」(Superoxide Anion is Involved in the Breakdown of Endotheliumde rived Vascular Relaxing Factor)、Nature,Vol.320,454〜56頁(1 986)およびPalmer,R.M.J.等による「内皮由来血管弛緩因子の生物学的活 性を引き起こす酸化窒素放出」(“Nitric Oxide Release Accounts for the Bi ological Activity of Endothelium Derived Relaxing Factor”)、Nature,Vo l.327,523〜26頁(1987)。 天然、組換えおよび変性スーパーオキシドジスムターゼ酵素を用いる臨床実験 および動物実験が上記疾病状態におけるスーパーオキシドレベルの減少による治 療効果を証明するために行われており、あるいは継続されている。しかしながら 、経口活性、短いインビボ半減期、ヒト以外に由来する酵素による免疫原性、お よび貧弱な組織分布を包含する多くの問題が強力な治療剤としての酵素の使用に ついて生じる。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の低分子量偽装体であ る窒素含有15員大環状リガンドのマンガン錯体は治療剤として有用であり、S OD酵素に付随する多くの問題点を回避させる。しかしながら、このSOD偽装 体を最適効果に適する濃度であることができる身体の所望の標的に誘導すること ができることが望まれる。当該化合物を標的に誘導する(targeting)或る種の方 法を使用しない場合には、対象部位に有効濃度を得るのに必要な量が増加する。 このような用量の増加は時には、患者に望ましくない副作用をもたらす。 ここに、本発明による大環状化合物またはマンガン錯体が、リンカー基を経て 1種または2種以上の標的生体分子に付着され、すなわち結合され、標的指向性 生体分子−大環状化合物または標的誘導性生体分子−マンガン錯体結合体を形成 することができることが見出された。発明の要旨 本発明の課題は、少なくとも部分的にスーパーオキシドにより媒介される炎症 性疾患状態または障害に治療剤として有用であるスーパーオキシドジスムターゼ (SOD)の低分子量偽装体である窒素含有15員大環状リガンドのマンガン( II)またはマンガン(III)錯体の生体分子結合体(bioconjugate)を提供するこ とにある。本発明のもう一つの課題は、改善された動力学的安定性、改善された 酸化に対する安定性および改善された水素結合性を有する磁気共鳴造影(MRI )造影剤として有用である窒素含有15員大環状リガンドのマンガン(II)錯体 の生体分子結合体を提供することにある。本発明のさらにもう一つの課題は、身 体の特定の部位である標的に誘導することができる窒素含有15員大環状リガン ドのマンガン錯体の生体分子結合体を提供することにある。 本発明に従い、(1)1〜5個の“R”基がリンカー基を経て生体分子(biom olecules)に結合されるか、(2)X、YおよびZの1つがリンカー基を経て生 体分子に結合されるか、あるいは(3)1〜5個の“R”基およびX、Y およびZの1つがリンカー基を経て生体分子に結合される、窒素含有15員大環 状リガンドのマンガン(II)またはマンガン(III)錯体の生体分子結合体が提供 される;この生体分子は、ステロイド類、炭水化物類、脂肪酸類、アミノ酸類、 ペプチド類、蛋白質類、抗体類、ビタミン類、脂質類、リン脂質類、ホスフェー ト類、ホスホネート類、核酸類、酵素基質類、酵素インヒビター類および酵素レ セプター基質類からなる群から独立して選択され、かつまたこのリンカー基は生 体分子と反応性である“R”基またはX、YおよびZに結合した置換基から誘導 され、−NH2、−NHR10、−SH、−OH、−COOH、−COOR10、− CONH2、−NCO、−NCS、−COOX”、アルケニル、アルキニル、ハ ライド、トシレート、メシレート、トレシレート、トリフレートおよびフェノー ルからなる群から選択される(ここで、R10はアルキル、アリールまたはアルキ ルアリールであり、そしてX”はハライドである)。発明の詳細な説明 本発明は、スーパーオキシドの酸素および過酸化水素への変換を触媒する窒素 含有15員大環状リガンドのマンガン(II)またはマンガン(III)錯体の生体分 子結合体に関する。これらの錯体は下記式により表わすことができる: 式中、R、R’、R1、R′1、R2、R’2、R3、R’3、R4、R’4、R5、 R’5、R6、R’6、R7、R’7、R8、R’8、R9およびR’9は独立して、水 素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、 シクロアルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、シクロアルケニルア ルキル、アルキルシクロアルキル、アルケニルシクロアルキル、アルキルシクロ アルケニル、アルケニルシクロアルケニル、ヘテロサイクリル、 アリールおよびアラルキル基ならびにα−アミノ酸のα−炭素に結合した基を表 わし;あるいはR1またはR’1とR2またはR’2、R3またはR’3とR4または R’4、R5またはR’5とR6またはR’6、R7またはR’7とR8またはR’8、 およびR9またはR’9とRまたはR'はこれらが結合している炭素原子と一緒に なって独立して、炭素原子3〜20個を有する飽和、部分的飽和または不飽和の 環を形成しており;あるいはRまたはR’とR1またはR’1、R2またはR’2と R3またはR’3、R4またはR’4とR5またはR'5、R6またはR’6とR7または R’7、およびR8またはR’8とR9またはR’9はこれらが結合している炭素原 子と一緒になって独立して、炭素原子2〜20個を有する窒素含有ヘテロサイク リルを形成しており;ただしこの窒素含有ヘテロサイクリルが窒素に結合した水 素を含有していない芳香族ヘテロサイクリルである場合には、その窒素がまた、 大環状基内に存在する上記式中の窒素に結合した水素および大環状体の同一炭素 原子に結合したR基は存在していない;およびその組合わせであり;さらにまた 、(1)1〜5個の“R”基がリンカー基を経て生体分子に結合されるか、(2 )X、YおよびZの1つがリンカー基を経て生体分子に結合されるか、あるいは (3)1〜5個の“R”基およびX、YおよびZの1つがリンカー基を経て生体 分子に結合され;そしてこの生体分子は、ステロイド類、炭水化物類、脂肪酸類 、アミノ酸類、ペプチド類、蛋白質類、抗体類、ビタミン類、脂質類、リン脂質 類、ホスフェート類、ホスホネート類、核酸類、酵素基質類、酵素インヒビター 類および酵素レセプター基質類からなる群から独立して選択され、そしてリンカ ー基は生体分子と反応性である“R”基またはX、YおよびZに結合した置換基 から誘導され、下記群から選択され: −NH2、−NHR10、−SH、−OH、−COOH、−COOR10、 −CONH2、−NCO、−NCS、−COOX”、アルケニル、アルキニル、 ハライド、トシレート、メシレート、トレシレート、トリフレートおよびフェノ ール(ここで、R10はアルキル、アリールまたはアルキルアリールであり、そし てX”はハライドである)。 X、YおよびZは一配座または多配座のリガンドあるいはリガンド系あるいは その対応するアニオン(例えば、安息香酸またはベンゾエートアニオン、フェノ ールまたはフェノキシドアニオン、アルコールまたはアルコキシドアニオン)の いずれかから誘導される適当なリガンドまたは電荷中和性アニオンを表わす。X 、YおよびZは、ハライド、オキソ、アクオ(aquo)、ヒドロキソ、アルコール 、フェノール、ジオキシゲン、ペルオキソ、ヒドロペルオキソ、アルキルペルオ キソ、アリールペルオキソ、アンモニア、アルキルアミノ、アリールアミノ、ヘ テロサイクリロアルキルアミノ、ヘテロサイクリロアリールアミノ、アミンオキ シド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、酸化窒素、シア ニド、シアネート、チオシアネート、イソシアネート、イソチオシアネート、ア ルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニト リル、ニトレート、ニトライト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホ ン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホ キシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸 、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカル ボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、 アルキルカルボン酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸)、アリール カルボン酸(例えば、安息香酸、フタル酸)、尿素、アルキル尿素、アリール尿 素、アルキルアリール尿素、チオ尿素、アルキルチオ尿素、アリールチオ尿素、 アルキルアリールチオ尿素、スルフェート、スルフィト、ビスルフェート、ビス ルフィト、チオスルフェート、チオスルフィト、ヒドロスルフィト、アルキルホ スフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフ ィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスル フィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィ ド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリー ルホスフィン酸、アルキルホスフィナス酸(phosphinous acid)、アリールホス フィナス酸、ホスフェート、チオホスフェート、ホスファイト、ピロホスファイ ト、トリホスフェート、水素ホスフェート、二水素ホスフェート、アルキルグア ニジノ、アリールグアニジノ、アルキルアリールグアニジノ、アルキルカルバメ ート、アリールカルバメート、アルキルアリールカルバメート、アルキルチオカ ルバメート、アリールチオカルバメート、アルキルアリールチオカルバメート、 アルキ ルジチオカルバメート、アリールジチオカルバメート、アルキルアリールジチオ カルバメート、ビカーボネート、カーボネート、ペルクロレート、クロレート、 クロライト、ハイポクロライト、ペルブロメート、ブロメート、ブロマイト、ハ イポブロマイト、テトラハロマンガネート、テトラフルオロボレート、ヘキサフ ルオロホスフェート、ヘキサフルオロアンチモネート、ハイポホスファイト、ヨ ウデート、ペルヨウデート、メタボレート、テトラアリールボレート、テトラア ルキルボレート、タートレート、サリチレート、スクシネート、チトレート、ア スコルベート、サッカリネートアミノ酸、ヒドロキサム酸、チオトシレート、お よびイオン交換樹脂のアニオン、あるいはX、YおよびZの1つまたは2つ以上 が独立して、“R”基の1つまたは2つ以上に結合している系からなる群から独 立して選択され、そしてnは0〜3の整数である。X、YおよびZが選択される 好適リガンドは、ハライド、有機酸、ニトレートおよびビカーボネートアニオン を包含する。 本明細書において、「リンカー」の用語でも表わされているリンカー基は“R ”基またはX、YおよびZに結合した特定の官能性基から誘導される基であり、 “R”基またはX、YおよびZを生体分子に結合させる機能を果たす。この官能 性基は、−NH2、−NHR10、−SH、−OH、−COOH、−COOR10、 −CONH2、−NCO、−NCS、−COOX”、アルケニル、アルキニル、 ハライド、トシレート、メシレート、トレシレート、トリフレートおよびフェノ ールからなる群から選択される(ここで、R10はアルキル、アリールまたはアル キルアリールであり、そしてX”はハライドである)。一般に、好適なアルケニ ル基はエテニルであり、そして好適なアルキニル基はエチニルである。“R”基 またはX、YおよびZ上の官能性基は生体分子と反応する、すなわちこの官能性 基は、対象のステロイド類、炭水化物類、脂肪酸類、アミノ酸類、ペプチド類、 蛋白質類、抗体類、ビタミン類、脂質類、リン脂質類、ホスフェート類、ホスホ ネート類、核酸類、酵素基質類、酵素インヒビター類、酵素レセプター基質類お よびその他の標的生体分子と反応性である。“R”基またはX、YおよびZに結 合した官能性基が生体分子と反応すると、この官能性基は修飾され、これにより リンカーである官能性基が誘導される。例えば、“R”基に結合した −NH2官能性基を例1におけるようにステロイドと反応させた場合に、このリ ンカーは−NH−である。特定のリンカー基の正確な構造は当業者にとって容易 に認識され、選択される特定の官能性基および生体分子に依存して変わる。 “R”基またはX、YおよびZに結合した官能性基を生体分子と反応させるため の特定の反応条件は、当業者にとって容易に認識できるものと見做される。 本明細書において、「リンカー先駆体」として表わされているリンカーの形成 に有用な官能性基は、大環状化合物が製造される時点で“R”基上に存在してい てもよく、あるいは大環状化合物またはそのマンガン錯体の製造後に付加するか または修飾してもよい。同様に、マンガン錯体が製造されるか、あるいはアキシ ャルリガンド(axial ligand)の交換反応が行われて、マンガン錯体中に存在す るアキャシャルリガンドが交換された場合に、リンカー先駆体はアキシャルリガ ンド、すなわちX、YまたはZに存在しうる。 本発明による大環状化合物は、利用される特定の生体分子に依存して、標的生 体分子に結合される前または後に、金属により錯体化することができる。本明細 書において、この大環状錯体と標的生体分子との結合体を、生体分子結合体(bi oconjugate)の用語で表わす。 医薬の標的への誘導(targeting)は当業者に周知である。例えば、J.A.Katze nellenbogen等によるJournal of Nuclear Medicine,Vol.33,No.4,19 92,558およびJ.A.Katzenellenbogen等によるBioconjugate Chemistry, 1991,2,353を参照することができる。標的誘導剤は代表的に、生体分 子である。本発明の生体分子は部位特異性である生物学的に活性な分子である、 すなわち対象の特定の臓器または組織で濃縮することが知られている生物学的活 性分子である。この生体分子はレセプター結合性、膜会合性、膜溶解性などを経 て生物分子結合体を組織に分布させるように選択する。これらの生体分子には、 例えばステロイド類、炭水化物類(単糖類、二糖類および多糖類を包含する)、 脂肪酸類、アミノ酸類、ペプチド類、蛋白質類、抗体類(ポリクローナルおよび モノクローナルならびにその断片を包含する)、ビタミン類、脂質類、リン脂質 類、ホスフェート類、ホスホネート類、核酸類、酵素基質類、酵素インヒビター 類および酵素レセプター基質類が包含される。この生体分子はまた、上 記生体分子の組合わせである生体分子、例えばステロイドと炭水化物との組合わ せ、例えばジギトニン、を包含する。 所望の臓器または組織標的への誘導に利用することができる特定の生体分子は 当業者にとって公知であるか、または当業者に容易に認識できるものである。本 発明の生体分子は市販されているか、あるいは慣用の方法を使用して当業者が容 易に製造することができる。 大環状化合物中の窒素原子間に位置している炭素原子に結合している最多で1 個の“R”基がリンカーを経て結合した生体分子を有すると一般に好ましい。さ らに、好適化合物は、生体分子に結合した1〜5個、最も好ましくは1〜2個の “R”基を有し、かつまた生体分子に結合したX、YおよびZが存在していない 化合物、あるいは生体分子に結合した1個のX、YおよびZを有し、かつまた生 体分子に結合した“R”基が存在していない化合物である。 一般に、好適化合物は、生体分子に結合している“R”基に加えて、少なくと も1個、さらに好ましくは少なくとも2個の“R”基がアルキル、シクロアルキ ル、アルキルおよびアラルキル基を表わし、かつまた生体分子に結合していない 残りの“R”基が水素を表わすか、あるいは飽和、部分的飽和または不飽和の環 または窒素含有ヘテロサイクリル基である化合物である。別の好適な化合物群に は、R1またはR’1とR2またはR’2、R3またはR’3とR4またはR’4、R5 またはR’5とR6またはR’6、R7またはR’7とR8またはR’8、およびR9ま たはR’9とRまたはR’の少なくとも1つ、好ましくは2つが、これらが結合 している炭素原子と一緒になって、炭素原子3〜20個を有する飽和、部分的飽 和または不飽和の環を形成しており、かつまたリンカーを経て生体分子に結合さ れる“R”基に加えて、残りの“R”基が水素であるか、あるいは窒素含有ヘテ ロサイクリル基またはアルキル基である化合物、およびまたRまたはR’とR1 またはR’1、R2またはR’2とR3またはR’3、R4またはR’4とR5またはR ’5、R6またはR’6とR7またはR’7、およびR8またはR’8とR9またはR’9 の少なくとも1つ、好ましくは2つが、これらが結合している炭素原子と一緒 になって、炭素原子2〜20個を有する窒素含有ヘテロサイクリルを形成してお り、かつまた生体分子にリンカーを経 て結合される“R”基に加えて、残りの“R”基が水素、飽和、部分的飽和また は不飽和の環またはアルキル基から独立して選択される化合物群である。 本明細書で使用されているものとして、“R”基は、大環状環の炭素原子に結 合しているR基の全部、すなわちR、R’、R1、R’1、R2、R’2、R3、R ’3、R4、R’4、R5、R’5、R6、R’6、R7、R’7、R8、R’8、R9およ びR’9を意味する。 本発明のもう一つの態様は、スーパーオキシドのデスムテーションに有用な単 位剤型形態の医薬組成物にあり、この組成物は(a)治療または予防有効量の上 記錯体および(b)無毒性で医薬上で許容される担体、助剤またはベヒクルから なる。 マンガン−ベースのSOD酵素の作用について一般に受け入れられているメカ ニズムは、2種の酸化状態(II、III)間のマンガン中心の環形成を包含する(J. V.Bannister,W.H.BannisterおよびG.RotilioによるCrit.Rev.Biochem., 22,111〜180(1987)参照)。 1)Mn(II)+HO2 −−−→ Mn(III)+HO2 ク電位はそれぞれ、−0.33vおよび0.87vである[A.E.G.Cassによる in Metalloproteins:Part 1,Metal Protein with Redox Roles,P.Harrison編 、121頁、Verlag Chemie(Weinheim,GDR)(1985)]。上記メカニ ズムの場合に、これらの電位は、推定上のSOD触媒は0.33v〜0.87v の範囲で酸化状態変化を迅速に受けることができることを要求する。 本明細書に記載の一般的種類のC−置換[15]aneN5リガンドおよびM n(II)から誘導される錯体はいずれも、循環ボルタ計法(cyclic voltammetry)を 使用してそれらのレドックス電位を測定することによって特徴付けられている。 本明細書に記載のC−置換錯体は約+0.7vの可逆的酸化性を有する(SHE) 。電量分析は、この酸化が1−電子プロセスであることを示す。すなわち、 Mn(II)錯体からMn(III)錯体への酸化であることを示す。従って、これ らの錯体がSOD触媒として機能するためには、Mn(III)酸化状態が触媒サイ クル中に包含される。このことは、全部のこれらのリガンドのMn(III)錯体が SOD触媒として等しく水準に達していることを意味する。スーパーオキシドは Mn(III)をMn(II)に単純に還元して、酸素を遊離することから、スーパ ーオキシドが存在する場合には、存在形態[Mn(II)またはMn(III)]は問 題では無い。 本明細書で使用されているものとして、単独でまたは組み合わされて、「アル キル」の用語は、炭素原子1個〜約22個、好ましくは炭素原子約1個〜約18 個、最も好ましくは炭素原子約1個〜約12個を有する直鎖状または分枝鎖状ア ルキル基を意味し、この基は下記の基から選択される1個または2個以上の置換 基を有していてもよい: (1)−NR3031(ここで、R30およびR31は独立して、水素、アルキル、 アリールまたはアラルキルから選択され;あるいはR30は水素、アルキル、アリ ールまたはアラルキルであり、そしてR31は−NR3233、−OH、−OR34から選択され、R32およびR33は独立して、水素、アルキル、アリールまたはア シルであり、R34はアルキル、アリールまたはアラルキルであり、Z’は水素、 アルキル、アリール、アラルキル、−OR34、−SR34または−NR4041であ り、R40およびR41は独立して、水素、アルキル、アリールまたはアルカリール から選択され、Z”はアルキル、アリール、アルカリール、−OR34、−SR34 または−NR4041であり、R35はアルキル、アリール、−OR34または−NR4041であり、R36はアルキル、アリールまたは−NR4041であり、R37はア ルキル、アリールまたはアルカリールであり、X’は酸素または硫黄であり、そ してR38およびR39は独立して、水素、アルキルまたはアリールから選択される ); (2)−SR42(ここで、R42は水素、アルキル、アリール、アルカリール、 −SR34、−NR3233であり、R43は−OH、−OR34または−NR3233であり、そしてAおよびB は独立して、−OR34、−SR34または−NR3233である); (3) (ここで、xは1または2であり、そしてR44はハライド、アルキル、アリール 、アルカリール、−OH、−OR34、−SR34または−NR3233である); (4)−OR45(ここで、R45は水素、アルキル、アリール、アルカリール、 −NR3233であり、DおよびEは独立して、−OR34または−NR3233である); (5) (ここで、R46はハライド、−OH、−SH、−OR34、−SR34または−NR3233である);あるいは (6)下記式で表わされるアミンオキシド:(ただし、R30およびR31は水素ではない);あるいは (7) (ここで、FおよびGは独立して、−OH、−SH、−OR34、−SR34または −NR3233である);あるいは (8)−O−(−(CH2a−O)b−R10(ここで、R10は水素またはアル キルであり、そしてaおよびbは独立して、1−6から選択される整数である) ;あるいは (9)ハロゲン、シアノ、ニトルまたはアジド。 上記定義のアルキル基の置換基上に存在するアルキル、アリールおよびアルカ リール基は、追加の置換基を有することができるが、好ましくは未置換である。 このような基の例には、これらに制限されないものとして、メチル、エチル、n −プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ チル、ペンチル、イソアミル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル 、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルおよびエイコシルがある。単独で または組み合わされて、「アルケニル」の用語は、1個または2個以上の二重結 合を有するアルキル基を意味する。このようなアルケニル基の例には、これらに 制限されないものとして、エテニル、プロペニル、1−ブテニル、シス−2−ブ テニル、トランス−2−ブテニル、イソーブチレニル、シス−2−ペンテニル、 トランス−2−ペンテニル、3−メチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2 −ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキセニル、1−オクテニル、デセニル、ド デセニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、シス−およびトランス−9−オク タデセニル、1,3−ペンタジエニル、2,4−ペンタジエニル、2,3−ペン タジエニル、1,3−ヘキサジエニル、2,4−ヘキサジエニル、5,8,11 ,14−エイコサテトラエニル、および9,12,15−オクタデカトリエニル がある。単独でまたは組み合わされて、「アルキニル」の用語は、1個または2 個以上の三重結合を有するアルキル基を意味する。このようなアルキニル基の例 には、これらに制限されないものとして、エチニル、プロピニル(プロパルギル )、1−ブチニル、1−オクチニル、9−オクタデシニル、1,3−ペンタジニ ル、2,4−ペンタジニル、1,3−ヘキサジニルおよび2,4−ヘキサジニル がある。単独でまたは組み合わされて、「シクロアルキル」の用語は、炭素原子 3個〜約10個、好ましくは3個〜約8個、最も好ましくは3個〜約6個を有す る環状アルキル基を意味する。このようなシクロアルキル基の例には、これらに 制限 されないものとして、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ ヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、およびペルヒドロナフチルが包含 される。「シクロアルキルアルキル」の用語は、上記定義のとおりのシクロアル キル基により置換されている上記定義のとおりのアルキル基を意味する。 シクロアルキルアルキル基の例には、これらに制限されないものとして、シク ロヘキシルメチル、シクロペンチルメチル、(4−イソプロピルシクロヘキシル )メチル、(4−t−ブチルーシクロヘキシル)メチル、3−シクロヘキシルプ ロピル、2−シクロヘキシルメチルペンチル、3−シクロペンチルメチルヘキシ ル、1−(4−ネオペンチルシクロヘキシル)メチルヘキシル、および1−(4 −イソプロピルシクロヘキシル)メチルヘプチルが包含される。「シクロアルキ ルシクロアルキル」の用語は、上記定義のとおりのもう一つのシクロアルキル基 により置換されている上記定義のとおりのシクロアルキル基を意味する。シクロ アルキルシクロアルキル基の例には、これらに制限されないものとして、シクロ ヘキシルシクロペンチルおよびシクロヘキシルシクロヘキシルが包含される。単 独でまたは組み合わされて、「シクロアルケニル」の用語は、1個または2個以 上の二重結合を有するシクロアルキル基を意味する。シクロアルケニルの例には 、これらに制限されないものとして、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シ クロオクテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキサジエニルおよびシクロオ クタジエニルが包含される。「シクロアルケニルアルキル」の用語は、上記定義 のとおりのシクロアルケニル基により置換されている上記定義のとおりのアルキ ル基を意味する。シクロアルケニルアルキル基の例には、これらに制限されない ものとして、2−シクロヘキセン−1−イルメチル、1−シクロペンテン−1− イルメチル、2−(1−シクロヘキセン−1−イル)エチル、3−(1−シクロ ペンテン−1−イル)プロピル、1−(1−シクロヘキセン−1−イルメチル) ペンチル、1−(1−シクロペンテン−1−イル)ヘキシル、6−(1−シクロ ヘキセン−1−イル)ヘキシル、1−(1−シクロペンテン−1−イル)ノニル および1−(1−シクロヘキセン−1−イル)ノニルが包含される。 「アルキルシクロアルキル」および「アルケニルシクロアルキル」の用語は、 上記定義のとおりのアルキルまたはアルケニル基により置換されている上記定義 のとおりのシクロアルキル基を意味する。アルキルシクロアルキル基およびアル ケニルシクロアルキル基の例には、これらに制限されないものとして、2−エチ ルシクロブチル、1−メチルシクロペンチル、1−ヘキシルシクロペンチル、1 −メチルシクロヘキシル、1−(9−オクタデセニル)シクロペンチルおよび1 −(9−オクタデセニル)シクロヘキシルが包含される。「アルキルシクロアル ケニル」および「アルケニルシクロアルケニル」の用語は、上記定義のとおりの アルキルまたはアルケニル基により置換されている上記定義のとおりのシクロア ルケニル基を意味する。アルキルシクロアルケニル基およびアルケニルシクロア ルケニル基の例には、これらに制限されないものとして、1−メチル−2−シク ロペンテニル、1−ヘキシル−2−シクロペンテニル、1−エチル−2−シクロ ヘキセニル、1−ブチル−2−シクロヘキセニル、1−(9−オクタデセニル) −2−シクロヘキセニルおよび1−(2−ペンテニル)−2−シクロヘキセニル が包含される。単独でまたは組み合わされて、「アリール」の用語はフェニルま たはナフチル基を意味し、これらの基は1個または2個以上のアルキル、シクロ アルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロサイクリル、アルコキシアリー ル、アルカリール、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミン、シアノ、ニト ロ、アルキルチオ、フェノキシ、エーテル、トリフルオロメチルなどから選択さ れる置換基を有していてもよく、例えばフェニル、p−トリル、4−メチキシフ ェニル、4−(tert−ブトキシ)フェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロ フェニル、4−ヒドロキシフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが包含さ れる。単独でまたは組み合わされて、「アラルキル」の用語は、その水素原子の 1個が上記定義のとおりのアリール基により置換されている上記定義のとおりの アルキル基またはシクロアルキル基、例えばベンジル、2−フェニルエチルなど を意味する。「ヘテロサイクリル」の用語は、その環内に炭素に加えて、少なく とも1個の別種の原子を含有する環構造を意味する。最も普通の別種の原子には 、窒素、酸素および硫黄が包含される。ヘテロサイクリルの例には、これらに制 限されないものとして、ピロリジニル、ピペリジル、イミダゾリジニル、テトラ ヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、フリル、チエニル、ピリジル、キノリル 、イソキノリル、ピリダジニル、ピラジニル、インドリル、イミダゾリル、オキ サ ゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ベンゾキサジアゾリル、ベンゾ チアジアゾリル、トリアゾリルおよびテトラゾリル基が包含される。「飽和、部 分的飽和または不飽和の環」の用語は、その環の2個の炭素原子がまた15員大 環状リガンドの一部である縮合環構造を意味する。この環構造は炭素原子3〜2 0個、好ましくは炭素原子5〜10個を含有することができ、そしてまた炭素に 加えて、1個または2個以上の別種の原子を含有することもできる。最も普通の 別種の原子には、窒素、酸素および硫黄が包含される。この環構造はまた、1個 よりも多くの環をまた含有することができる。「飽和、部分的飽和または不飽和 の環構造」の用語は、その環の1個の炭素原子がまた15員大環状リガンドの一 部である環構造を意味する。この環構造は炭素原子3〜20個、好ましくは5〜 10個を含有することができ、そしてまた炭素に加えて、窒素、酸素および(ま たは)硫黄原子を含有することもできる。「窒素含有ヘテロサイクリル」の用語 は、その環の2個の炭素および1個の窒素がまた15員大環状リガンドの一部で ある環構造を意味する。この環構造は炭素原子2〜20個、好ましくは4〜10 個を含有することができ、部分的にまたは完全に不飽和または飽和されていても よく、そしてまた15員大環状リガンドの一部ではない環の位置に、窒素、酸素 および(または)硫黄原子を含有することもできる。「有機酸アニオン」の用語 は、炭素原子約1個〜約18個を有するカルボン酸アニオンを表わす。「ハライ ド」の用語は、クロライドまたはブロマイドを意味する。 本発明による錯体に有用な大環状リガンドは、下記経路Aに示されている一般 方法に従い製造することができる。すなわち、天然または非天然産生α−アミノ 酸の対応するアミド誘導体であるアミノ酸アミド化合物を還元し、対応する置換 エチレンジアミンを生成させる。このようなアミノ酸アミド化合物は、多くの周 知のアミノ酸のいずれか1種のアミド誘導体であることができる。好適アミノ酸 アミド化合物は、下記式により表わされる化合物である: 式中、RはDまたはL型のアミノ酸、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン 、 アスパラギン、システイン、グリシン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン 、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニン 、セリン、トリプトファン、スレオニン、チロシン、バリンおよび(または)非 天然α−アミノ酸のR基、例えばアルキル、エチル、ブチル、tert−ブチル、シ クロアルキル、フェニル、アルケニル、アリル、アルキニル、アリール、ヘテロ アリール、ポリシクロアルキル、ポリシクロアリール、ポリシクロヘテロアリー ル、イミン、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、フェノール 、アミンオキサイド、チオアルキル、カルボアルコキシアルキル、カルボン酸お よびそれらの誘導体、ケト、エーテル、アルデヒド、アミン、ニトリル、ハロ、 チオール、スルホキシド、スルホン、スルホン酸、スルフィド、ジスルフィド、 リン酸、亜リン酸、ホスフィンオキサイド、スルホンアミド、アミド、アミノ酸 、ペプチド、蛋白質、炭水化物、核酸、脂肪酸、脂質、ニトロ、ヒドロキシルア ミン、ヒドロキサミン酸、チオカルボニル、ボレート、ボラン、ボラザ、シリル 、シロキシ、シラザ、およびその組合わせから誘導される。そのRが水素、アル キル、シクロアルキルアルキルおよびアラルキル基を表わす化合物は最も好まし い。このジアミン化合物を次いで、トシレート化し、生成されるジ−N−トシル 誘導体をジ−O−トシレート化トリス−N−トシレート化トリアザアルカンジオ ールと反応させ、対応する置換N−ペンタトシルペンタアザシクロアルカンを生 成させる。このトシル基を次いで、分離し、生成する化合物を、実質的に無水で あって、かつまた空気が存在しない条件下に、マンガン(II)化合物と反応させ 、対応する置換マンガン(II)ペンタアザシクロアルカン錯体を生成させる。こ のリガンドまたは電荷中和性アニオン、すなわちX、YおよびZがマンガン化合 物から直接に導入することができない場合には、このようなアニオンまたはリガ ンドを有する錯体は、既に製造されている錯体との交換反応を行うことによって 、すなわちこの大環状化合物をマンガン化合物と反応させることによって生成さ せることができる。 本発明による錯体において、R9およびR2がアルキルであり、そしてR3、R ’3、R4、R’4、R5、R’5、R6、R’6、R7、R’7、R8およびR’8がア ルキル、アリールアルキルまたはシクロアルキルアルキルであるこ とができ、そしてRまたはR’とR1またはR’1とが、これらが結合している炭 素原子と一緒になって、窒素含有ヘテロサイクリルを形成している錯体はまた、 下記経路Bに示されている一般方法に従い、マンガン(II)ペンタアザビシクロ [12.3.1]オクタデカペンタエン錯体先駆体の製造にかかわり公知の方法 を使用して製造することができる。例えば、Alexander等によるInorg.Nucl.Ch em.Lett.,,445(1970)を参照できる。すなわち、2,6−ジケト ピリジンを、マンガン(II)化合物の存在下にトリエチレンテトラアミンと縮合 させ、マンガン(II)ペンタアザビシクロ[12.3.1]オクタデカペンタエ ン錯体を生成させる。このマンガン(II)ペンタアザビシクロ[12.3.1]オ クタデカペンタエン錯体を、10〜1000psiの加圧下に酸化白金により水素 添加し、対応するマンガン(II)ペンタアザビシクロ[12.3.1]オクタデ カトリエン錯体を生成させる。 本発明による錯体に有用な大環状リガンドはまた、下記経路Cに示されている ジ酸ジクロライド経路によって製造することもできる。すなわち、トリアザアル カンを適当な溶媒系中でトシレート化し、対応するトリス(N−トシル)誘導体 を生成させる。このような誘導体を適当な塩基で処理し、対応するジスルホンア ミドアニオンを生成させる。このジスルホンアミドアニオンを適当な求電子性反 応剤によりジアルキル化し、ジカルボン酸の誘導体を生成させる。このジカルボ ン酸の誘導体を処理して、ジカルボン酸を生成させ、この生成物を次いで、適当 な試薬で処理し、ジ酸ジクロライドを生成させる。数種の方法のいずれかによっ て、所望のビシナル(隣接)ジアミンが得られる。有用な方法の一つでは、塩化 アンモニウムの存在下に、シアニドと反応させ、次いで酸で処理して、アルファ −アンモニウムニトリルを生成させることによって、アルデヒドから製造する。 この生成化合物を酸の存在下に還元し、次いで適当な塩基で処理し、ビシナルジ アミンを生成させる。このジ酸ジクロライドを適当な塩基の存在下にビシナルジ アミンと縮合させ、トリス(トシル)ジアミド大環状体を生成させる。このトシ ル基を分離し、このアミド化合物を還元し、次いで生成する化合物を実質的に無 水であって空気が存在しない条件下に、マンガン(II)化合物と反応させ、対応 する置換ペンタアザシクロアルカンマンガン(II)錯体を生成させる。 このビシナルジアミン化合物は公知の経路によって[この経路はストレッカー (Strecker)合成として知られている]製造されており、このビシナルジアミン 化合物はまた市販されている場合には購入することができる。すべてのビシナル ジアミン製造方法を使用することができる。 本発明による錯体に有用な大環状リガンドはまた、下記経路Dに示されている ピリジンジアミド経路によって製造することもできる。すなわち、2個の一級ア ミンを含有するポリアミン化合物、例えばテトラアザ化合物を、適当な溶媒中で 、例えばメタノール中で加熱することによってジメチル2,6−ピリジンジカル ボキシレートと縮合させ、そのピリジン環が2,6−ジカルボキシアミドとして 組み込まれている大環状環を生成させる。この大環状環内のピリジン環を大環状 環内の対応するピペリジン環に還元し、次いでこのジアミド化合物を還元し、生 成する化合物を、実質的に無水であって空気が存在しない条件下に、マンガン( II)化合物と反応させ、対応する置換ペンタアザシクロアルカンマンガン(II) 錯体を生成させる。 本発明による錯体に有用な大環状リガンドはまた、下記経路Eに示されている ビス(ハロアセトアミド)経路によって製造することもできる。すなわち、トリ アザアルカンを適当な溶媒系中でトシレート化し、対応するトリス(N−トシル )誘導体を生成させる。このような誘導体を適当な塩基で処理し、対応するジス ルホンアミドアニオンを生成させる。ビシナルジアミンのビス(ハロアセトアミ ド)、例えばビス(クロロアセトアミド)は、当該ジアミンを塩基の存在下に、 過剰量のハロアセチルハライド、例えばクロロアセチルクロライドと反応させる ことによって製造される。このトリス(N−トシル)トリアザアルカンのジスル ホンアミドアニオンを次いで、当該ジアミンのビス(クロロアセトアミド)と反 応させ、置換トリス(N−トシル)ジアミン大環状環を生成させる。このトシル 基を分離し、次いでこのアミド化合物を還元し、生成する化合物を、実質的に無 水であって空気が存在しない条件下に、マンガン(II)化合物と反応させ、対応 する置換ペンタアザシクロアルカンマンガン(II)錯体を生成させる。 本発明による錯体に有用な大環状リガンドにおいて、R1、R’1、R2、R’2 がジアミン出発物質に由来する基であり、かつまたR5、R’5、R7、 R’7、R9およびR’9がHあるいは前記のいずれかの官能性基であるリガンド は、下記経路Fに示されているプソイドペプチド方法に従い製造することができ る。この方法では、下記式により表わされる置換1,2−ジアミンエタン化合物 をいずれかのアミノ酸と組合わせて使用することができる: 式中、R1、R’1、R2およびR’2は上記生成大環状リガンド中の隣接炭素原 子上の置換基である。このジアミン化合物は、当業者に公知の慣用の方法のいず れかによって製造することができる。α−アミノ酸のα−炭素上の置換基から誘 導される大環状環中のR基、すなわちR5、R’5、R7、R’7、R9およびR’9 は、DまたはL型のアミノ酸、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン、アスパ ラギン、システイン、グリシン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、イソ ロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニン、セリ ン、トリプトファン、スレオニン、チロシン、バリンおよび(または)非天然α −アミノ酸のR基、例えばアルキル、エチル、ブチル、tert−ブチル、シクロア ルキル、フェニル、アルケニル、アリル、アルキニル、アリール、ヘテロアリー ル、ポリシクロアルキル、ポリシクロアリール、ポリシクロヘテロアリール、イ ミン、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、フェノール、アミ ンオキサイド、チオアルキル、カルボアルコキシアルキル、カルボン酸およびそ れらの誘導体、ケト、エーテル、アルデヒド、アミン、ニトリル、ハロ、チオー ル、スルホキシド、スルホン、スルホン酸、スルフィド、ジスルフィド、リン酸 、亜リン酸、ホスフィンオキサイド、スルホンアミド、アミド、アミノ酸、ペプ チド、蛋白質、炭水化物、核酸、脂肪酸、脂質、ニトロ、ヒドロキシルアミン、 ヒドロキサミン酸、チオカルボニル、ボレート、ボラン、ボラザ、シリル、シロ キシ、シラザ、およびその組合わせから誘導することができる。例えば1,8− ジヒドロキシの場合に、4,5−ジアミノオクタンをモノトシレート化し、次い で無水Bocと反応させ、種々のN−Boc−、N−トシル誘導体を得る。この スルホンアミドを、塩基として水素化ナトリウムを使用してメチル ブロモアセテートによりアルキル化し、次いで遊離酸にケン化する。N−トシル グリシンを含有するジアミンは、標準溶液相ペプチド合成におけるジペプチド代 用物質としての役目を果たす。すなわち、官能性化したアミノ酸エステルとのカ プリングによって、対応するプソイド−トリペプチドが得られる。2回の引続く TFA分裂−カプリングによって、HCl/AcOHを使用する1工程で脱保護 化されるN−およびC−末端を有することができるプソイド−ペンタペプチドが 得られる。DPPA媒介環形成、引続くLiAlH4またはボラン還元によって 、対応する大環状リガンドが得られる。このリガンド系を実質的に空気が存在し ない条件下に、マンガン(II)化合物と反応させ、対応する官能性化したマンガ ン(II)ペンタアザシクロアルカン錯体を生成させる。このリガンドまたは電荷 −中和性アニオン、すなわちX、YおよびZがマンガン化合物から直接導入する ことができないアニオンまたはリガンドである場合には、このようなアニオンま たはリガンドを含有する錯体は、既に製造されている錯体の大環状環をマンガン 化合物と反応させることによる錯体との交換反応を行うことによって生成させる ことができる。 本発明による錯体に有用な大環状リガンドにおいて、R1、R’1、R3、R’3 、R5、R’5、R7、R’7、R9およびR’9がHあるいは前記のいずれかの官能 性基であるリガンドは、下記経路Gに示されている一般的ペプチド方法に従い製 造することができる。大環状環中のα−アミノ酸のα−炭素上の置換基から誘導 されるR基、すなわちR1、R’1、R3、R’3、R5、R’5、R7、R’7、R9 およびR’9は経路Fについて前記に定義されている。対応する線状ペプチドか らの環状ペプチド先駆化合物の製造方法は、当技術で公知の方法と同一であるか 、または相当な変法である。例えば、Veber,D.F.等によるJ.Org.Chem,44 ,3101(1979)を参照できる。以下で経路Gに概述されている一般的方 法は、N−末端からC−末端まで官能性化した線状ペンタペプチドの一連の溶液 相製造に利用される例である。別法として、この線状ペンタペプチドを製造する ための一連の反応は、当技術で公知の方法を用いる固体相製造方法によって行う ことができる。この一連の反応はC−末端からN−末端まで、必要に応じて、ジ −およびトリ−ペプチドのカプリングなどの集中的方法に よって行うことができる。すなわち、Boc−保護アミノ酸を、標準的ペプチド カプリング試薬を用いてアミノ酸エステルとカプリングさせる。この新規Boc −ジペプチドエステルを次いで、遊離酸にケン化し、この遊離酸を別種のアミノ 酸に再カプリングさせる。生成するBoc−トリ−ペプチドエステルを再度、ケ ン化し、この方法をBoc−保護ペンタペプチド遊離酸が生成されるまで継続す る。このBoc−保護基を標準的条件下に分離し、生成するペンタペプチドまた はその塩を環状ペンタペプチドに変換する。この環状ペンタペプチドを次いで、 水素化リチウムアルミニウムまたはボランを用いてペンタアザシクロペンタデカ ンに還元する。この最終的リガンドを次いで、実質的に空気が存在しない条件下 に、マンガン(II)化合物と反応させ、対応するマンガン(II)ペンタアザシク ロペンタデカン錯体を生成させる。このリガンドまたは電荷−中和性アニオン、 すなわちX、YおよびZがマンガン化合物から直接導入することができないアニ オンまたはリガンドである場合には、このようなアニオンまたはリガンドを含有 する錯体は、既に製造されている錯体の大環状環をマンガン化合物と反応させる ことによる錯体との交換反応を行うことによって生成させることができる。 経路 A経路 B経路 C経路 D経路 E経路 F経路 F(つづき)経路 G経路 G(つづき) 本発明によるペンタアザ大環状化合物は1個または2個以上の不斉炭素原子を 有することができ、従って光学異性体の形態で、およびまたそのラセミまたは非 ラセミ混合物の形態で存在することができる。この光学異性体は慣用の方法によ って、例えば光学活性酸で処理することによってジアステレオイソマー塩を生成 させることにより得ることができる。適当な酸の例には、酒石酸、ジアセチル酒 石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸が ある。次いで、このジアステレオイソマー混合物を結晶化することによって分離 し、次いでこれらの塩から光学活性塩基を遊離させる。光学異性体の各種分離方 法には、エナンチオマーの分離を最大にするように最適に選択されるカイラルク ロマトグラフィカラムの使用が包含される。もう一つの利用できる方法には、本 発明による化合物の1個または2個以上の二級アミン基と活性化形態の光学的に 純粋な酸または光学的に純粋なイソシアネートとの反応による共有ジアステレオ イソマー分子の合成が包含される。このように合成されたジアステレオイソマー は、クロマトグラフイ、蒸留、結晶化または昇華などの慣用の方法によって分離 することができ、次いで加水分解し、エナンチオマーとして純粋なリガンドを生 成させる。本発明による光学活性化合物はまた、光学活性出発物質、例えば天然 アミノ酸などを使用することによって得ることができる。 本発明による化合物または錯体は新規であり、多くの炎症性病気状態および障 害の処置に使用することができる。例えば、虚血性臓器への再潅流損傷、例えば 虚血心筋への再潅流損傷、手術誘発虚血、炎症性腸疾病、リュウマチ性関節炎、 変形性関節炎、乾癬、臓器移植拒絶症、放射線誘発損傷、オキシダント誘発組織 損傷および障害、アテローム硬化症、血栓症、血小板凝集、卒中、急性膵炎、イ ンシュリン依存糖尿病性頬炎、散在性血管内凝血、脂肪性塞栓症、成人および新 生児呼吸器障害、転移および発癌現象の処置に使用することができる。 スーパーオキシドのデスムテーションを触媒することにかかわる本発明による 化合物または錯体の活性は、Riley,D.P.,Rivers,W.J.およびWeiss,R.H. による「水性系におけるスーパーオキシド分解を監視するためのストップトフロ ー動力学的分析」(Stopped-Flow Kinetic Analysis for Monitoring Superoxid e Decay in Aquous Systems),Anal.Biochem,196,344〜349(19 91)に記載されているストップトフロー動力学的分析技術を使用して証明する ことができる(この刊行物を引用してここに組み入れる)。ストップトフロー動 力学的分析は、水中のスーパーオキシドの分解速度を定量的に監視するための正 確で直接的な方法である。ストップトフロー動力学的分析法は、ストップトフロ ー評価により証明されているように、上記疾病および障害の処置に関連する本発 明による化合物または錯体のスーパーオキシドのデスムテーションにかかわる触 媒活性のスクリーニングおよびSOD活性にかかわる化合物のスクリーニングに 適している。 対象に単次用量または分割用量で投与される総一日薬用量は、例えば約1〜約 100mg/体重kg/日の量、さらに通常、約3〜約30mg/体重kg/日の量であ ることができ、単位剤型組成物は、一日薬用量まで、その約数量を含有すること ができる。 単位剤型を形成するために担体材料と配合することができる活性成分の量は、 処置される対象および特定の投与方式に依存して変わる。 本発明の化合物および(または)組成物による病気状態を処置するための投与 計画は、患者の種類、年齢、体重、性別、食事および医療状態、病気の重篤度、 投与経路、薬理学的考慮条件、例えば使用される特定の化合物の活性、効力、薬 物動態学的および毒性学的挙動、医薬放出系が使用されるか否か、および当該化 合物が医薬組合わせの一部として投与されるか否かを包含する種々の因子に従い 選択される。すなわち、採用される実際の投与計画は広く変えることができ、従 って上記好適投与計画から誘導することができる。 本発明による化合物は、経口、非経口、吸入スプレイによる、直腸または局所 に、必要に応じて慣用の無毒性で医薬上で許容される担体、助剤およびベヒクル を含有する剤型組成物として投与することができる。局所投与はまた、経皮貼布 剤または電気泳動デバイス(iontophoresis devices)などの経皮投与の使用を包 含することができる。本明細書で使用されているものとして、非経口の用語は、 皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、組織実質内注射、または潅流技術を包含す る。 注射用製剤、例えば注射用水性または油性懸濁液は、公知技術に従い、適当な 分散または湿潤剤および懸濁剤を使用して調製することができる。無菌注射用製 剤はまた、無毒性で医薬上で許容される稀釈剤または溶剤中の無菌注射用溶液ま たは懸濁液であることができ、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であるこ とができる。使用することができる許容されるベヒクルおよび溶剤の中には、水 、リンゲル溶液、および等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発 性油を溶剤または懸濁媒質として都合よく使用することができる。この目的には 、モノ−またはジ−グリセライド類を包含するすべての温和な不揮発性油を使用 することができる。さらにまた、オレイン酸などの脂肪酸にも注射製剤における 用途が見出される。 医薬の直腸投与用の座薬は、医薬を適当な無刺激性賦形剤、例えば常温では固 形であるが、直腸温度で液状であり、従って直腸で融解して、医薬を放出するポ リエチレングリコール類およびカカオ脂などと混合することによって調製するこ とができる。 経口投与用の固形剤型は、カプセル、錠剤、丸剤、粉末、顆粒およびゲルを包 含することができる。このような固形剤型では、活性化合物を少なくとも1種の 不活性稀釈剤、例えばショ糖、乳糖またはデンプンと混合することができる。こ のような剤型はまた、通常実施されるものとして、不活性稀釈剤以外の追加の物 質、例えばステアリン酸マグネシウムなどの滑剤を含有することができる。カプ セル、錠剤および丸剤の場合に、これらの剤型はまた、緩衝剤を含有することが できる。錠剤および丸剤はさらに、腸溶被膜を持って製造することもできる。 経口投与用の液体剤型は、医薬として許容されるエマルジョン、溶液、懸濁液 、シロップおよびエレキシルを包含し、これらは当技術で慣用の不活性稀釈剤、 例えば水を含有することができる。このような組成物はまた、助剤、例えば湿潤 剤、乳化および懸濁剤、甘味料、風味付与剤および付香剤を含有することができ る。 本発明による化合物は単一の医薬活性剤として投与することができるが、これ らの化合物はまた、処置の対象となる特定の病気状態に対して有効であることが 知られている1種または2種以上の化合物と組合わせて使用することもできる。 本発明による化合物または錯体はまた、MRI造影剤として使用することがで きる。MRIにおける造影剤としての使用については、特許出願Serial No.0 8 /397,469に見出すことができ、この特許出願を引用してここに組み入れ る。 化合物および誘導体ならびに中間体について上記されている一般式の意図する 同等物は、別段ではこれらの式に相当し、かつまた同一の一般的性質を有する化 合物、例えば当該化合物の互変異性体およびまた変化できる基Rの1個または2 個以上が上記定義の置換基で単純に置き換えられている化合物、例えばRが指示 されているアルキル基よりも高級のアルキル基である化合物、あるいはトシル基 が別種の窒素または酸素保護基である化合物、またはO−トシルがハライドであ る化合物などの化合物である。錯体の総合活性に対して有害に作用しないかぎり 、1の電荷を有するアニオンの代わりに、1以外の電荷を有するアニオン、例え ばカーボネート、ホスフェートおよび水素ホスフェートを使用することができる 。しかしながら、1以外の電荷を有するアニオンを使用すると、上記の錯体の一 般式に僅かな修正が必要である。さらに、置換基が選定されているか、または選 定できるか、または水素である場合に、その位置に存在する水素以外の置換基、 例えばヒドロカルビル基またはハロゲン、ヒドロキシ、アミノなどの官能性基の 正確な化学的性質は、これらが総合活性および(または)合成プロセスに対して 有害に作用しないかぎり、臨界的ではない。さらにまた、マンガン(III)錯体は 対象のマンガン(II)錯体と同等である。 前記化学反応は、本発明による化合物の製造に対して、それらの最も広い適用 観点で一般的に記載されている。場合により、これらの反応は、本発明の範囲内 に包含される各化合物の製造に記載のとおりには適用できないこともある。当業 者はこれが生じるような化合物を容易に認識することができるものと見做される 。このような場合の全部において、これらの反応は当業者に公知の慣用の修正に より、例えば干渉性基を適当に保護することにより、別の慣用の試薬に変えるこ とにより、反応条件を慣例に従い修正することによるなどによって、順次行うこ とができ、あるいは本明細書に記載の別の反応または別段では慣用の反応を本発 明による対応する化合物の製造に適用することができるものとする。製造方法の 全部において、出発物質の全部は公知であるか、または公知出発物質として容易 に製造することができる。 さらに説明しなくても、当業者は前記記述を使用して、本発明をその最大範囲 にまで利用できるものと信じる。従って、下記の好適な特定の態様は単に説明し ようとするものであって、如何なる方法でも記述の残りの部分について制限しよ うとするものではない。 実施例 別段の記載がないかぎり、反応剤はいずれも精製することなく入手したままで 使用した。NMRスペクトルの全部は、バリアン(Varian)VXR−300また はVXR−400核磁気共鳴分光計で得た。定量および定性質量分析は、フィニ ガン(Finigan)MAT90、フィニガン4500およびVG40−250Tにお いて、m−ニトロベンジルアルコール(NBA)、m−ニトロベンジルアルコー ル/LiCl(NBA−Li)を用いて行った。融点(mp)は未補正である。 アミノ酸およびそれらの保護基に関する下記の略語は、IUPAC−IUB Commission on Biochemical Nomenclature(Biochemistry 1972,11,1 726)による認識および慣用に従うものである。 Aal L−アラニン DAal D−アラニン Gly グリシン Ser L−セリン DSer D−セリン Bzl ベンジル Boc tert−ブトキシカルボニル Et エチル TFA トリフルオロ酢酸 DMF ジメチルホルムアミド HOBT・H2O 1−ヒドロキシ−(1H)−ベンゾトリアゾール 1水和 物 EDC・HCl 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ ジイミド塩酸塩 TEA トリエチルアミン DMSO ジメチルスルホキシド THF テトラヒドロフラン DPPA ジフェニルホスホリルアジド *略語Cycは1,2−シクロヘキサンジアミンを表わす(分光分析、すなわ ちR,RまたはS,Sはそのとおりに示されている)。これは1,2−シクロヘ キサンジアミン「残基」を含むプソイドペプチドにおいて、3文字コードペプチ ド命名法の使用を可能にする。 例1A.N−(p−トルエンスルホニル)−(R,R)−1,2−ジアミノシクロヘ キサンの合成 −10℃で、CH2Cl2(5.00リットル)中の(R,R)−1,2−ジア ミノシクロヘキサン(300g,2.63モル)の撹拌溶液に、温度を−5〜− 10℃に維持しながら、CH2Cl2(5.00リットル)中のp−トルエンスル ホニルクロライド(209g,1.10モル)の溶液を7時間かけて滴下して添 加した。この混合物を一夜かけて撹拌しながら室温まで温めた。この混合物を3 リットルの容積まで減圧で濃縮し、この白色固形物を濾別した。この溶液を次い で、H2O(10×1リットル)で洗浄し、次いでMgSO4上で乾燥させた。溶 媒を減圧で除去し、生成物286g(収率97.5%)を黄色結晶固形物として 得た:1H NMR(CDCl3)δ 0.98−1.27(m,4H),1.5 4−1.66(m,2H),1.81−1.93(m,2H),2.34(dt ,J=4.0,10.7Hz,1H),2.42(s,3H),2.62(dt ,J=4.2,9.9Hz,1H),7.29(d,J=8.1Hz,2H), 7.77(d,J=8.3Hz,2H);MS(LRFAB−DTT−DTE) m/z 269[M+H]+B.N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(Boc)−(R,R)−1,2 −ジアミノシクロヘキサンの合成 THF(1.15リットル)中の例1Aと同様に製造されたN−(p−トルエ ンスルホニル)−(R,R)−1,2−ジアミノシクロヘキサン(256g,0 .955モル)の撹拌溶液に、水性NaOHの1N溶液(1.15リットル.1 . 15モル)を添加した。次いで、ジ−t−ブチルジカーボネート(229g,1 .05モル)を添加し、生成する混合物を一夜にわたり撹拌した。層を分離させ 、その水性層のpHを1N HClにより2に調整し、次いでNaClにより飽和 した。この水性溶液を次いで、CH2Cl2(2×500ml)で抽出し、この抽出 液およびTHF層を一緒に合わせ、次いでMgSO4上で乾燥させた。溶媒を減 圧で除去し、黄色固形物を得た。この粗製生成物を、THF−エーテル−ヘキサ ン混合物からの結晶化により精製し、生成物310g(収率88.1%)を白色 結晶固形物として得た:mp:137−139℃;1H NMR(CDCl3)δ 1.04−1.28(m,4H),1.44(s,9H),1.61−1.6 9(m,2H),1.94−2.01(m,2H),2.43(s,3H),2 .86(brs,1H),3.30(br d,J=9.6Hz,1H),4. 37(br d,J=6.7Hz,1H),5.48(br d,J=4.6H z,1H),7.27(d,J=9.7Hz,2H),7.73(d,J=8. 1Hz,2H);MS(LRFAB,NBA−Li)m/z 375[M+Li]+C.Boc−(R,R)−Cyc(Ts)−Gly−OMeの合成 無水DMF(3.11リットル)中の例1Bと同様に製造されたN−(p−ト ルエンスルホニル)−N’−(Boc)−(R,R)−1,2−ジアミノシクロ ヘキサン(310g,0.841モル)の撹拌溶液に、0℃において、NaH( 37.4g−油中60%、0.934モル)を少しづつ添加し、生成する混合物 を30分間撹拌した。メチルブロモアセテート(142g,0.925モル)を 次いで、45分かけて滴下して添加し、この混合物を撹拌しながら一夜かけて室 温まで温めた。17時間撹拌した後に、溶媒を減圧で除去し、この残留物を酢酸 エチル(3リットル)およびH2O(1リットル)に溶解した。この酢酸エチル 溶液を飽和NaHCO3(1リットル)、飽和NaCl(500ml)で洗浄し、 次いでMgSO4上で乾燥させた。溶媒を減圧で除去し、生成する油状物をエー テルに溶解した。ヘキサンの添加により結晶化させ、生成物364g(収率98 %)を無色針状物として得た(TLC(98:2 CHCl3−MeOH/シリカ ゲル/UV測定)は、この生成物が約5%の出発物質を含有することを示 した):純粋な試料のmp:151−2℃;1H NMR(CDCl3)δ 1.1 1−1.22(m,4H),1.45(s,9H),1.64−1.70(m, 3H),2.16−2.19(m,1H),2.43(s,3H),3.34− 3.40(m,2H),3.68(s,3H),4.06(ABq,J=18. 5Hz,Δυ=155Hz,2H),4.77(brs,1H),7.30(d , J=8.3Hz,2H),7.82(d,J=8.3Hz,2H);MS( LRFAB,DTT−DTE)m/z 441[M+H]+D.Boc−(R,R)−Cyc(Ts)−Gly−OHの合成 MeOH(1.05リットル)中の例ICと同様に製造された粗製Boc−( R,R)−Cyc(Ts)−Gly−OMe(217g,0.492モル)の撹 拌溶液に、水性NaOHの2.5N溶液(295ml,0.737モル)をゆっく り添加し、生成する溶液を2時間撹拌した。溶媒を減圧で除去し、この残留物を H2O(1.5リットル)に溶解した。この溶液を濾過し、少量の固形物を除去 し、次いでエーテル(7×1リットル)で洗浄し、夾雑物(化合物1B)を除去 し、洗浄液を集め、MgSO4上で乾燥させ、次いで溶媒を減圧で除去し、8. 37gを採取した。この水性溶液のpHを次いで、1N HClにより2に調整 し、生成物を酢酸エチル(3×1リットル)により抽出した。この抽出液を集め 、飽和NaCl(500ml)で洗浄し、次いでMgSO4上で乾燥させた。溶媒 を減圧で除去し、次いで残留する酢酸エチルをエーテル(500ml)との、次い でCH2Cl2(500ml)との共蒸発によって除去し、生成物205g(収率9 7.6%)を白色泡状物として得た:1H NMR(CDCl3)δ 1.15− 1.22(m,4H),1.48(s,9H),1.55−1.68(m,3H ),2.12−2.15(m,1H),2.43(s,3H),3.41−3. 49(m,2H),3.97(ABq,J=17.9Hz,Δυ=69.6Hz ,2H),4.79(br s,1H),7.31(d,J=8.1Hz,2H ),7.77(d,J=8.3Hz,2H),8.81(br s,1H);M S(LRFAB,NBA−Li)m/z 433[M+Li]+E.Boc−(R,R)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OEtの合成 DMF(480ml)中のBoc−(R,R)−Cyc(Ts)−Gly−OH (18.1g,43.1ミリモル)に、HOBt・H2O(7.92g,51. 7ミリモル)およびEDC・HCl(9.91g,51.7ミリモル)を添加し 、生成する混合物を室温で20分間撹拌した。この溶液に、GlyOEt・HC l(6.0g,43.1ミリモル)およびTEA(7.2ml,51.7ミリモル )を添加し、その後、生成する混合物を16時間撹拌した。DMFを蒸発させ、 この残留物を水(250ml)とEtOAc(400ml)とに分配した。このEt OAc層を分離し、1N KHSO4(250ml)、水(250ml)、飽和Na HCO3(250ml)およびブライン(250ml)で洗浄し、次いで乾燥させた (Na2SO4)。濾過し、次いで濃縮し、純粋な生成物21.9g(収率99% )を白色泡状物として得た:1H NMR(DMSO−d6)δ 1.00−1. 10(m,1H),1.19(t,J=7.6Hz,3H),1.38(s,9 H),1.50−1.56(m,3H),1.75−1.84(m,1H),2 .38(s,3H),3.30−3.40(bs,2H),3.75−4.01 (complex m,4H),4.08(q,J=7.6Hz,2H),6.05(b s,1H),7.32(d,J=8.0Hz,2H),7.77(d,J=8. 0Hz,2H),8.32(t,J=7.2Hz,1H);MS(HRFAB) m/z 518.2551(M+Li)+;518.2512 (C243737SLiに対する計算値)F.Cyc(Ts)−Gly−Gly−OEt TFA塩の合成 CH2Cl2(180ml)中のBoc−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OE t(21.2g,41.4ミリモル)の溶液に、TFA(44ml)を添加し、生 成する混合物を室温で30分間撹拌した。この溶液を濃縮し、残留物をエーテル (50ml)に溶解し、次いでヘキサン(500ml)で沈殿させた。溶媒をデカン テーションにより分離し、この残留物を10:1ヘキサン/エーテル(500ml )で洗浄した。この最終残留物を高減圧で充分に乾燥させ、生成物20.7g( 収率95%)を黄褐色泡状物として得た:1H NMR(DMSO−d6)δ0. 85−0.96(m,1H),1.03−1.31(complex m,7H),1.0 9(t,J=7.6Hz,3H),2.00(m,1H),2.39(s,3H ),3.02(bs,1H),3.62(m,1H),3.82−4.05 (m,4H),4.10(q,J=7.6Hz,2H),7.41(d,J=8 .0Hz,2H),7.67(d,J=8.0Hz,2H),8.25(bs, 3H),9.09(t,J=5.63Hz,1H).MS(HRFAB)m/z 418.1990(M−TFA+Li)+;418.1988 (C192935Sに対する計算値)G.Boc−Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OEtの合成 DMF(200ml)中のBoc−Orn(Z)−OH(8.37g,22.8 ミリモル)に、HOBt・H2O(4.29g,27.4ミリモル)およびED C・HCl(5.25g,27.4ミリモル)を添加し、生成する溶液を室温で 20分間撹拌した。この溶液に、Cyc(Ts)−Gly−Gly−OEt T FA塩(12.0g,22.8ミリモル)およびTEA(3.82ml,27.4 ミリモル)を添加し、その後、撹拌を16時間継続した。DMFを蒸発させ、こ の残留物を水(200ml)とEtOAc(250ml)とに分配した。このEtO Ac層を分離し、1N KHSO4(150ml)、水(150ml)、飽和NaH CO3(150ml)およびブライン(150ml)で洗浄し、次いで乾燥させた( MgSO4)。濾過し、次いで濃縮し、生成物15.1g(収率87%)を白色 泡状物として得た:1H NMR(DMSO−d6)δ 1.00−1.94(co mplex m,12H),1.15(t,J=7.4Hz,3H),2.38(s, 3H),2.98(bs,2H),3.30−3.46(m,2H),3.70 −3.82(m,4H),3.90−4.02(m,1H),4.05(t,J =7.4Hz,2H),5.00(s,2H),6.43(m,1H),7.1 7(m,1H),7.20−7.37(m,8H),7.78(m,2H),8 .30(bs,1H);MS(LRFAB,NBA+HCl)m/z 760( M+H)+ H.Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OEt TFA塩の合成 CH2Cl2(120ml)中のBoc−Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly −Gly−OEt(14.5g,19.1ミリモル)の溶液に、TFA(30ml )を添加し、生成する溶液を室温で30分間撹拌した。この溶液を蒸発させ、残 留物をエーテル(100ml)とすり混ぜた。エーテルをデカンテーショ ンにより分離し、残留物を高減圧で充分に乾燥させ、生成物15.5g(収率> 100%、TFA含有)をオレンジ色泡状物として得た:1H NMR(DMS O−d6)δ 0.97−1.93(comples m,12H),l.16(t,J =7.4Hz,3H),2.38(s,3H),2.98(bs,2H),3. 31−3.50(m,2H),3.71−3.91(m,4H),3.97−4 .04(m,1H),4.08(q,J=7.4Hz,2H),5.00(s, 2H),7.23−7.39(m,8H),7.77−7.81(m,2H), 8.18(bs,3H),8.41(bs,1H);MS(LRFAB,NBA +HCl)m/z 660(M−TFA)+I.Boc−Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OEt の合成 DMF(220ml)中のBoc−Gly−OH(3.36g,19.2ミリモ ル)の溶液に、HOBt・H2O(3.52g,23.0ミリモル)およびED C・HCl(4.41g,23.0ミリモル)を添加し、生成する溶液を室温で 20分間撹拌した。この溶液に、Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gl y−OEt TFA塩(14.8g,19.2ミリモル)およびTEA(3.2 0ml,23.0ミリモル)を添加し、その後、撹拌を12時間継続した。DMF を蒸発させ、残留物を水(200ml)とEtOAc(350ml)とに分配した。 層を分離させ、EtOAc層を1N KHSO4(150ml)、水(150ml) 、飽和NaHCO3(150ml)およびブライン(150ml)で洗浄し、次いで 乾燥させた(MgSO4)。濾過し、次いで濃縮し、生成物13.7g(収率8 7%)を白色泡状物として得た:1H NMR(DMSO−d6)δ 0.96− 1.10(m,2H),1.17(t,J=7.4Hz,3H),1.38(s ,9H),1.35−2.00(complex m,10H),2.97(m,2H) ,3.60(bs,2H),3.67−3.84(m,4H),3.93−4. 03(m,3H),4.06(q,J=7.4Hz,2H),6.92(bs, 1H),7.19(m,1H),7.24−7.37(m,7H),7.60( d,J=8.3Hz,1H),7.76(m,2H),7.38(bs,1H) ;MS(LRFAB,NBA+Li)+ m/z 823(M+Li)+J.Boc−Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OHの 合成 メタノール(100ml)中のBoc−Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts) −Gly−Gly−OEt(13.3g,16.3ミリモル)の溶液に、1NN aOH(25ml)を添加した。生成する混合物を室温で撹拌し、TLCにより監 視した。2時間後に、反応は完了した。メタノールを蒸発させ、この残留物に水 (50ml)を添加した。この水性相をEtOAc(2×100ml)で洗浄し、こ のEtOAc層をデカンテーションに付した。そのpHを1N KHSO4によ り3.5に低下させ、そして水性層はEtOAc(3×100ml)で抽出した。 集めたEtOAc層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで濃縮し、生成物 11.7g(収率91%)を白色泡状物として得た:1H NMR(CDCl3) δ 0.98−1.25(m,2H),1.38(s,9H),1.40−1. 92(m,10H),2.38(s,3H),2.97(m,2H),3.62 (bs,2H),3.75−3.85(m,3H),3.95−4.05(m, 2H),5.01(s,2H),6.96(bs,1H),7.28(m,1H ),7.25−7.38(m,7H),7.61(d,J=8.4Hz,1H) ,7.78(m,2H),8.25(bs,1H).K.Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−OH TFA塩 の合成 CH2Cl2(100ml)中のBoc−Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts) −Gly−Gly−OH(11.2g,14.3ミリモル)の溶液に、TFA( 24ml)を添加し、生成する溶液を室温で30分間撹拌した。この溶液を濃縮し 、次いでエチルエーテル(500ml)とすり混ぜた。濾過し、生成物11.3g (収率99%)を白色粉末として得た:1H NMR(DMSO−d6)δ 0. 95−1.98(complex m,12H),2.39(s,3H),3.01(m ,2H),3.38(m,1H),3.65−4.10(complex m,7H) ,4.18(q,J=7.4Hz,1H),5.02(s,2H),7.24− 7.40(m,9H),7.77−7.85(m,2H),8.13(bs,3 H),8.31(bs,1H),8.42(d,J=8.3Hz,1 H);MS(HRFAB)689.2953(M−TFA)+;689.296 9(C324565Sに対する計算値)L.シクロー(Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts)−Gly−Gly−)の 合成 乾燥させ、脱気したDMF(1520ml)中のGly−Orn(Z)−Cyc (Ts)−Gly−Gly−OH TFA塩 (5.0g,6.23ミリモル)の 溶液を、TEA(1.74ml,12.5ミリモル)で処理し、次いで−40℃に 冷却させた。DPPA(1.64ml,7.60ミリモル)を10分間かけて滴下 して添加し、その後に、この反応混合物を−40℃で3時間撹拌した。この時間 の後に、この反応混合物を−2℃の浴に入れ、その後に、この温度で16時間放 置した。水(1520ml)を添加し、生成する溶液を混合床イオン交換樹脂(7 50g)とともに室温で6時間撹拌した。この樹脂を濾別し、この溶液を−10 0ml(DMF)の容積に濃縮した。エチルエーテル(500ml)を添加し、生成 した固形残留物をメタノール(100ml)中に再溶解し、次いでエチルエーテル (500ml)の添加により再沈殿させた。濾過し、生成物3.26g(収率78 %)を白色粉末として得た:1H NMR(CDCl3)δ 0.96−2.10 (complex m,14H),2.37(bs,3H),2.68−3.05(m, 3H),3.42−3.90(complex m,8H),4.14(m,1H),4 .20(m,1H),4.97−5.08(m,3H),6.42(d,J=8 .4Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.20−7.3 9(m,7H),7.65−7.78(m,2H),9.15(bs,1H), 9.22(bs,1H);MS(HRFAB)m/z 671.2842(M+ H)+;671.2863(C324368Sに対する計算値)M.シクロー(Gly−Orn−Cyc(Ts)−Gly−Gly−)の合成 メタノール(40ml)中のシクロー(Gly−Orn(Z)−Cyc(Ts )−Gly−Gly−)(3.94g,5.90ミリモル)の溶液に、Pd(ブ ラック)(1.0g)およびギ酸アンモニウム(2.0g)を添加した。この反 応混合物を2時間還流させ、次いで冷却させた。この混合物をアルゴン雰囲気下 に、セライトパットを通して濾過し、この濾液を濃縮し、生成物2.86 g(収率89%)を白色泡状物として得た:1H NMR(DMSO−d6)δ 0.94−2.22(complex m,12H),2.39(s,3H),2.55 −2.95(m,7H),3.42−3.89(complex m,9H),4.11 (m,1H),4.39(m,1H),6.43(d,J=8.4Hz,1H) ,7.27(d,J=9.3Hz,1H),7.25−7.45(m,2H), 7.64−7.80(m,2H),9.12−9.29(m,2H);MS(H RFAB)m/z 537.2511(M+H)+;537.2495(C243 66SO6に対する計算値)N.シクロ−(Gly−Orn(リトコリル)−Cyc(Ts)−Gly−Gl y−)の合成 CHCl3(25ml)中のシクロ−(Gly−Orn−Cyc(Ts)−Gl y−Gly−)(1.0g,1.9ミリモル)の溶液に、リトコリン酸(lithoc holic acid)NHS活性エステル(881mg,1.9ミリモル)を添加し、その 後に生成する混合物を16時間撹拌した。エチルエーテル(50ml)を添加し、 固形物を得た。濾過し、生成物946mg(収率56%)を黄褐色粉末として得た :1H NMR(CD3OD)δ 0.66(m,3H),0.93(bs,6H ),0.94−2.37(complex m,48H),2.43(s,3H),2. 80−4.60(bm,14H),7.39(bs,2H),7.80(bs, 2H);MS(HRFAB)m/z 895.5432 (M+H)+;895.5367(C487568Sに対する計算値)O.2,3−(R,R)−シクロヘキサノ−6−(S)−{3−(リトコリルア ミノ)プロピル}−1,4,7,10,13−ペンタアザシクロペンタデカンの 合成 THF(50ml)中のシクロ−(Gly−Orn(リトコリル)−Cyc(T s)−Gly−Gly−)(2.70g,3.00ミリモル)の懸濁液に、水素 化リチウムアルミニウム(1.0M溶液の51.0ml)を添加した。その後、生 成する混合物を16時間還流させた。この反応混合物を−20℃に冷却させ、次 いで5%Na2SO4(30ml)により、次いでメタノール(30ml)により静め た(注意して)。この溶液を室温で1時間撹拌し、次いで乾燥した粉末に濃 縮した。この粉末をエチルエーテル(3×200ml)とすり混ぜ、次いで濾過し た。このエーテルを濃縮し、油状物をアセトニトリルから再結晶させ、生成物8 00mg(収率40%)を無色油状物として得た:1H NMR(C66)δ0. 64(s,3H),0.67(s,3H),0.88(d,J=3.0Hz,3 H),0.84−2.61(complex m,52H),2.38−2.95(comp lex m,14H),3.49(m,3H);13C NMR(CDCl3)δ 7 1.4,63.1,62.6,61.8,58.2,56.5,56.1,51 .5,50.4,50.1,48.3,47.9,46.1,45.7,42. 6,42.1,40.4,40.1,36.4,35.8,35.7,35.6 ,35.4,34.5,31.9,31.7,31.6,30.8,30.5, 29.4,28.3,27.2,26.4,26.2,24.9,24.2,2 3.4,20.8,18.6,12.0;MS(LRFAB,NBA+Li)m /z 677(M+Li)+P.[マンガン(II)ジクロロ 2,3−(R,R)−シクロヘキサノ−6− (S)−{3−(リトコリルアミノ)プロピル}−1,4,7,10,13−ペ ンターアザシクロペンタデカン]の合成 例10と同様に製造された2,3−(R,R)−シクロヘキサノ−6−(S) −{3−(リトコリルアミノ)プロピル}−1,4,7,10,13−ペンタア ザシクロペンタデカン(547mg,0.817ミリモル)を、乾燥窒素雰囲気下 で、塩化マンガン(II)(103mg,0.818ミリモル)を含有する熱い無 水メタノール溶液(50ml)に添加した。2時間還流させた後に、この溶液を乾 燥するまで減量し、残留物をTHF(35ml)とエチルエーテル(5ml)との溶 剤混合物中に溶解し、次いでセライトパッドに通して濾過した。濃縮し、次いで エチルエーテルとすり混ぜ、次いで濾過した後に、錯体512mg(収率79%) を白色固形物として得た:FAB質量スペクトル(NBA)m/z760[M− Cl]+;元素分析:C41H78N6OMnCl2にかかわる計算値:C,6 1.79;H,9.87;N,10.55;Cl,8.90。実測値:C,62 .67;H,9.84;N,8.04;Cl,8.29。 例2 ストップトフロー動力学的試験 化合物がスーパーオキシドのジスムテーションを触媒することができるか否か について測定するためには、ストップトフロー動力学的試験が採用されている[ Riley,D.P.,Rivers,W.J.およびWeiss,R.H.による「水性系中における スーパーオキシド分解監視用ストップトフロー動力学的試験」(“Stopped-flow Kinetic Analysis for Monitoring Superoxide Decay in Aqueous Systems”) 、AnalBiochem196,344〜349(1991)]。一定の正確な測定 を達成するために、反応剤はいずれも生物学的に純粋であり、かつまた金属を含 有していないものであった。これを達成するために、緩衝剤[カルビオケミ(Ca lbiochem)]は生物学的品質であって、金属を含有していない緩衝剤であり、か つまた0.1N HClにより先ず洗浄し、次いで精製水により洗浄し、次いで 104M EDTA浴(pH8)中ですすぎ、次いで精製水によりすすぎ、次いで6 5℃で数時間乾燥させた用具を用いて取り扱った。カリウムスーパーオキシド(A ldrich)の乾燥DMSO溶液は、乾燥した不活性アルゴン雰囲気下に、Vacuum At mospheres dry グローブボックス(glovebox)で乾燥したガラス容器を用いて 製造した。DMSO溶液は、各ストップトフロー実験の直前に調製した。モータ ーおよびペストルを用いて、黄色固形のカリウムスーパーオキシドを粉砕した( 〜100mg)。この粉末を次いで、数滴のDMSOとともに粉砕し、このスラリ ーを追加のDMSO25mlを含有するフラスコに移した。生成するスラリーを1 /2時間撹拌し、次いで濾過した。この操作により、DMSO中のスーパーオキ シドの再現可能な−2mM濃度が得られた。これらの溶液を窒素雰囲気下にシール したバイアル内でグローブボックスに移し、次いで窒素雰囲気下にシリンジに入 れた。このDMSO/スーパーオキシド溶液は水、熱、空気および外部金属に対 して格別に敏感であることに留意すべきである。新鮮で純粋な溶液は、非常に僅 かに黄色をおびている。 緩衝溶液用の水は、家庭用脱イオン水からBarnstead Nanopure Ultrapure Ser ies 550Water systemに供給し、次いで先ずアルカリ性過マンガン酸カリウ ムから、次いで稀EDTA溶液から二重蒸留した。例えば、pHを9.0にする必 要がある過マンガン酸カリウム1.0g、水2リットルおよび追加の水酸化 ナトリウムを含有する溶液を、溶剤蒸留ヘッドを備えた2−リットル フラスコ に加えた。この蒸留は水中のすべての痕跡の有機化合物を酸化させる。最後の蒸 留は1回目からの水1500mlおよび1.0×106M EDTAを含有する2 .5−リットル フラスコ内で窒素雰囲気下で行った。この工程により、超精製 水から残留する痕跡量のすべての金属が除去される。霧状EDTAが還流アーム を越えて蒸留器ヘッドに揮発するのを防止するために、40cmの垂直アームにガ ラスビーズを充填し、絶縁材で包んだ。この装置は2.0ナノmhos/cm2より小 さい導電性を有する、測定できる脱酸素水を生成することができる。 このストップトフロースペクトル測定装置は、Kinetic Instruments Inc.(A nn Arbor,MI)により設計され、製造されたものである。この装置をMAC IICXパーソナルコンピューターとインターフェイスで接続した。ストップト フロー分析用のソフトウエアーはKinetic Instruments Inc.から提供されたも のであり、MacAdiosデリバーによりQuickBasicに書き込んだ。代表的注入容積( 緩衝剤0.10mlおよびDMSO 0.006ml)を、DMSO溶液よりも大過 剰の水が一緒に混合されるように計量した。正確な比はほぼ19/1であり、従 って、水性溶液中のスーパーオキシドの初期濃度は60〜120mMの範囲にあっ た。245nmにおけるH2中のスーパーオキシドの公開されている消光係数は− 2250M-1cm-1であるから(1)、2cmの路長のセルについて、ほぼ0.3〜 0.5の初期吸光値が予想され、これが実験的に見出された。スーパーオキシド のDMSO溶液と混合する水性溶液は、80mM濃度のヘペス(Hepes)緩衝液(pH 8.1、遊離酸+Na型)を使用して調製した。貯蔵シリンジの一本に、DMS O溶液5mlを充填し、他の一本には水性緩衝溶液5mlを充填した。注入ブロック 、ミキサーおよびスペクトル測定セルの全体を21.0±0.5℃の温度を有す るサーモスタット付き循環水浴中に浸した。 スーパーオキシド分解にかかわるデータ採取を開始する前に、数種の量の緩衝 液およびDMSO溶液を混合室に注入することによって、ベースライン平均値を 得た。これらの数種の量の実験値を平均し、ベースラインとして記憶させた。一 連の実験中に採取する最初の実験値は触媒を含有していない水性溶液を用いた場 合であった。これは一連の各実験が第一オーダー(first-order)のスーパーオキ シド分解プロフィールを生じさせることができる夾雑のないものであることを保 証する。数種の量の緩衝液について見出された分解が第二オーダー(second-orde r)であった場合には、マンガン(II)錯体の溶液を使用することができた。一 般に、潜在能力を有するSOD触媒を広範囲の濃度にわたってスクリーニングし た。DMSOと水性緩衝液との混合時点のスーパーオキシドの初期濃度は−1. 2×10-4Mであったことから、我々は基質スーパーオキシドよりも少なくとも 20倍少ないマンガン(II)錯体を使用しようと考えた。従って、我々は一般に 、5×10-7〜8×10-6Mの濃度範囲を使用して、SOD活性について化合物 をスクリーニングした。この実験から得られたデータを適当なマスプログラム( 例えば、Cricket Graph)に移入し、これにより標準動力学的データ分析を行うこ とができた。例1のマンガン(II)錯体によるスーパーオキシドのディスムテー ションにかかわる触媒速度定数は、マンガン(II)錯体の濃度に対する見出され た速度定数(Kobs)の線状グラフから決定した。Kobs値はマンガン(II)錯体 によるスーパーオキシドのディスムテーションにかかわる、経過時間に対する2 45nmにおける1n吸光値の線状グラフから得た。例1のマンガン(II)錯体の Kcal(M-1sec-1)は、pH=8.1および21℃で0.77×10+7-1sec-1で あることが測定された。 上記Kcal値から見ることができるように、例1の窒素含有大環状リガンドの マンガン(II)錯体は、スーパーオキシドのディスムテーションのための効果的 な触媒である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年10月13日(1997.10.13) 【補正内容】 14.(補正なし)(a)治療または予防有効量の請求項1に記載の錯体および (b)無毒性で医薬上で許容される担体、助剤またはベヒクルからなる、スーパ ーオキシドのジスムテーションに有用な単位剤型形態の医薬組成物。 15.(補正後)少なくとも部分的にスーパーオキシドにより媒介される病気ま たは障害を予防または処置方法するための医薬の調製における請求項1に記載の 錯体の使用。 16.(補正後)上記病気または障害が、虚血性再潅流損傷、手術誘発虚血、炎 症性腸疾病、リウマチ性関節炎、アテローム硬化症、血栓症、血小板凝集、オキ シダント誘発組織負傷および損傷、変形性関節炎、乾癬、臓器移植拒絶症、放射 線誘発損傷、卒中、急性膵炎、インシュリン依存糖尿病性頬炎、成人および新生 児呼吸器障害、転移および発癌現象からなる群から選択される、請求項15に記 載の使用。 17.(補正後)上記病気または障害が、虚血性再潅流損傷、卒中、アテローム 硬化症および炎症性腸疾病からなる群から選択される、請求項16に記載の使用 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 617 A61K 31/00 617F 619 619A 637 637D 47/48 47/48 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ウエイス,ランデイ,エイチ アメリカ合衆国63129 ミズーリ州セント ルイス,ウッドリッジ イーステイツ ド ライブ 3074 (72)発明者 ヘンケ,スーザン,エル アメリカ合衆国63119 ミズーリ州ウエブ スター グローブス,パーソンズ アベニ ュー 123 (72)発明者 レノン,パトリック,ジェイ アメリカ合衆国63105 ミズーリ州クレイ トン,ウイダウン ブールバード 7540 ナンバー 3ダブリュ (72)発明者 アストン,カール,ダブリュ アメリカ合衆国63069 ミズーリ州パシフ ィック,サンフラワー リッジ レーン 19040

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記式により表わされる錯体である化合物: 式中、R、R’、R1、R’1、R2、R’2、R3、R’3、R4、R’4、R5、 R’5、R6、R’6、R7、R’7、R8、R’8、R9およびR’9は独立して、ア ルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロ アルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、シクロアルケニルアルキル 、アルキルシクロアルキル、アルケニルシクロアルキル、アルキルシクロアルケ ニル、アルケニルシクロアルケニル、ヘテロサイクリル、アリールおよびアラル キル基ならびにα−アミノ酸のα−炭素に結合している基を表わし;あるいはR1 またはR’1とR2またはR’2、R3またはR’3とR4またはR’4、R5または R’5とR6またはR’6、R7またはR’7とR8またはR’8、およびR9またはR ’9とRまたはR’は独立して、これらが結合している炭素原子と一緒になって 、炭素原子3〜20個を有する飽和、部分的飽和または不飽和の環を形成してお り;あるいはRまたはR’とR1またはR’1、R2またはR’2とR3またはR’3 、R4またはR’4とR5またはR'5、R6またはR’6とR7またはR’7、および R8またはR’8とR9またはR’9は独立して、これらが結合している炭素原子と 一緒になって、炭素原子2〜20個を有する窒素含有ヘテロサイクリルを形成し ており;ただしこの窒素含有ヘテロサイクリルが窒素に結合した水素を含有して いない芳香族ヘテロサイクリルである場合には、その窒素がまた大環状基内に存 在する、上記式中の窒素に結合した水素および大環状基の同一炭素原子に結合し たR基は存在していない; およびその組合わせであり; さらにまた、(1)1〜5個の“R”基はリンカー基を経て生体分子に結合さ れるか、(2)X、YおよびZの1つはリンカー基を経て生体分子に結合される か、あるいは(3)1〜5個の“R”基およびX、YおよびZの1つはリンカー 基を経て生体分子に結合され;そしてこの生体分子は、ステロイド類、炭水化物 類、脂肪酸類、アミノ酸類、ペプチド類、蛋白質類、抗体類、ビタミン類、脂質 類、リン脂質類、ホスフェート類、ホスホネート類、核酸類、酵素基質類、酵素 インヒビター類および酵素レセプター基質類からなる群から独立して選択され、 そして上記リンカー基は生体分子と反応性である上記“R”基または上記X、Y およびZに結合した置換基から誘導される基であって、−NH2、−NHR10、 −SH、−OH、−COOH、−COOR10、−CONH2、−NCO、−NC S、−COOX”、アルケニル、アルキニル、ハライド、トシレート、メシレー ト、トレシレート、トリフレートおよびフェノールからなる群から選択され(こ こで、R10はアルキル、アリールまたはアルキルアリールであり、そしてX”は ハライドである);そして X、YおよびZは独立して、ハライド、オキソ、アクオ(aquo)、ヒドロキソ 、アルコール、フェノール、ジオキシゲン、ペルオキソ、ヒドロペルオキソ、ア ルキルペルオキソ、アリールペルオキソ、アンモニア、アルキルアミノ、アリー ルアミノ、ヘテロサイクリロアルキルアミノ、ヘテロサイクリロアリールアミノ 、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、酸 化窒素、シアニド、シアネート、チオシアネート、イソシアネート、イソチオシ アネート、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリ ールイソニトリル、ニトレート、ニトライト、アジド、アルキルスルホン酸、ア リールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルア リールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキル スルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリール チオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオ カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、尿素、アルキル尿素、 アリール尿素、アルキルアリール尿素、チオ尿素、アルキルチオ尿素、アリール チ オ尿素、アルキルアリールチオ尿素、スルフェート、スルフィト、ビスルフェー ト、ビスルフィト、チオスルフェート、チオスルフィト、ヒドロスルフィト、ア ルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリー ルホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフ ィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィン スルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸 、アリールホスフィン酸、アルキルホスフィナス酸(phosphinous acid)、アリ ールホスフィナス酸、ホスフェート、チオホスフェート、ホスファイト、ピロホ スファイト、トリホスフェート、水素ホスフェート、二水素ホスフェート、アル キルグアニジノ、アリールグアニジノ、アルキルアリールグアニジノ、アルキル カルバメート、アリールカルバメート、アルキルアリールカルバメート、アルキ ルチオカルバメート、アリールチオカルバメート、アルキルチオカルバメート、 アルキルジチオカルバメート、アリールジチオカルバメート、アルキルアリール ジチオカルバメート、ビカーボネート、カーボネート、ペルクロレート、クロレ ート、クロライト、ハイポクロライト、ペルブロメート、ブロメート、ブロマイ ト、ハイポブロマイト、テトラハロマンガネート、テトラフルオロボレート、ヘ キサフルオロアンチモネート、ハイポホスファイト、ヨウデート、ペルヨウデー ト、メタボレート、テトラアリールボレート、テトラアルキルボレート、タート レート、サリチレート、スクシネート、チトレート、アスコルベート、サッカリ ネート、アミノ酸、ヒドロキサム酸、チオトシレート、およびイオン交換樹脂の アニオン、あるいはその対応するアニオンからなる群から選択され、あるいはX 、YおよびZは独立して、“R”基の1つまたは2つ以上に結合しており;そし てnは0〜3の整数である。 2. “R”基の1個または2個がリンカー基を経て生体分子に結合しており、 そしてリンカー基を経て生体分子に結合しているX、YおよびZは存在していな い、請求項1または2に記載の化合物。 3. X、YおよびZの一つがリンカー基を経て生体分子に結合しており、そし てリンカー基を経て生体分子に結合している“R”基は存在していない、請求項 1に記載の化合物。 4.大環状環の窒素原子間に位置する炭素原子に結合している“R”基の最多で 1個がリンカー基を経て結合している生体分子を有する、請求項1に記載の化合 物。 5. リンカー基を経て生体分子に結合している“R”基に加えて、少なくとも 1個の“R”基が独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ ル、アラルキル、アルカリール、アリール、ヘテロサイクリルおよびα−アミノ 酸のα−炭素に結合している基からなる群から選択され、そして残りの“R”基 が独立して、水素、飽和、部分的飽和または不飽和の環または窒素含有ヘテロサ イクリルから選択される、請求項1に記載の化合物。 6. リンカー基を経て生体分子に結合している“R”基に加えて、少なくとも 2個の“R”基が独立して、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ ル、アラルキル、アルカリール、アリール、ヘテロサイクリルおよびα−アミノ 酸のα−炭素に結合している基からなる群から選択される、請求項5に記載の化 合物。 7. リンカー基を経て生体分子に結合している“R”基に加えて、少なくとも 1個の“R”基がアルキルであり、そして残りの“R”基が独立して、水素ある いは飽和、部分的飽和または不飽和の環から選択される、請求項5に記載の化合 物。 8. R1またはR’1とR2またはR’2、R3またはR’3とR4またはR’4、R5 またはR’5とR6またはR’6、R7またはR’7とR8またはR’8、およびR9 またはR’9とRまたはR’の少なくとも1つが、これらが結合している炭素原 子と一緒になって、炭素原子3〜20個を有する飽和、部分的飽和または不飽和 の環を表わし、そして残りの“R”基が、リンカー基を経て生体分子に結合して いる“R”基に加えて、水素、窒素含有ヘテロサイクリルまたはアルキル基から 独立して選択される、請求項1に記載の化合物。 9. R1またはR’1とR2またはR’2、R3またはR’3とR4またはR’4、R5 またはR’5とR6またはR’6、R7またはR’7とR8またはR’8、およびR9 またはR’9とRまたはR’の少なくとも2つが、これらが結合している炭素原 子と一緒になって、炭素原子3〜20個を有する飽和、部分 的飽和または不飽和の環を表わし、そして残りの“R”基が、リンカー基を経て 生体分子に結合している“R”基に加えて、水素、窒素含有ヘテロサイクリルま たはアルキル基から独立して選択される、請求項8に記載の化合物。 10.上記飽和、部分的飽和または不飽和の環がシクロヘキシルである、請求項 8に記載の化合物。 11.リンカー基を経て生体分子に結合している“R”基に加えて、上記残りの “R”基が、水素またはアルキル基から独立して選択される、請求項10に記載 の化合物。 12.上記RまたはR’とR1またはR’1、R2またはR’2とR3またはR’3、 R4またはR’4とR5またはR’5、R6またはR’6とR7またはR’7、およびR8 またはR’8とR9またはR’9が、これらが結合している炭素原子と一緒になっ て、炭素原子2〜20個を有する窒素含有ヘテロサイクリルを形成していること が見出され、そして残りの“R”基が、リンカー基を経て生体分子に結合してい る“R”基に加えて、水素あるいは飽和、部分的飽和または不飽和の環またはア ルキル基から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。 13.X、YおよびZが独立して、ハライド、有機酸、ニトレートおよびビカー ボネートアニオンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。 14.(a)治療または予防有効量の請求項1に記載の錯体および(b)無毒性 で医薬上で許容される担体、助剤またはベヒクルからなる、スーパーオキシドの ジスムテーションに有用な単位剤型形態の医薬組成物。 15.少なくとも部分的にスーパーオキシドにより媒介される病気または障害の 予防または処置方法であって、このような予防または処置を必要とする対象に、 治療、予防、病原学的、または回復有効量の請求項1に記載の錯体を投与するこ とからなる予防または処置方法。 16.上記病気または障害が、虚血性再潅流損傷、手術誘発虚血、炎症性腸疾病 、リウマチ性関節炎、アテローム硬化症、血栓症、血小板凝集、オキシダント誘 発組織負傷および損傷、変形性関節炎、乾癬、臓器移植拒絶症、放射線誘発損傷 、卒中、急性膵炎、インシュリン依存糖尿病性頬炎、成人および新生児呼吸器障 害、 転移および発癌現象からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。 17.上記病気または障害が、虚血性再潅流損傷、卒中、アテローム硬化症およ び炎症性腸疾病からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
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