JP2000513255A - 可撓性のフレーム荷重担いシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 肩支持構造体（１６）と腰ベルト組立体（２６）とに取り付けられた可撓性のフレームユニット（１８）を有する荷重支持システム（１０）が提供される。該フレーム（１８）は、腰ベルト組立体（２０）に回動可能に取り付けられ且つ僅かに曲がった形態に保持され、これにより、荷重は回動ピン（７６、７８）を通じてフレーム（１８）から腰ベルト組立体（２０）に伝達され、フレーム（１８）とユーザの背中との間に換気スペースが形成される。肩支持構造体（１６）は、フレーム（１８）に取り外し可能に取り付けられた独立的に位置決め可能な一対の肩ストラップ（２４、２６）を有することが好ましい。腰ベルト組立体（２０）は、フレーム（１８）に結合することのできる荷重支持ベルト（８２）と、フック・ループ締結システムを介して荷重支持ベルト（８２）に結合された腰パッド（８４）とを備えることが好ましい。該荷重支持システム（１０）は、バックパック等を支持するために使用することができ、又はスキューバタンクの支持を含むその他の用途に適応することができる。該荷重支持システム（１０）は、荷重と独立的に調節可能であり、装着したとき、特に、腰ベルト組立体（２０）をフレーム（１８）に且つ可撓性のフレーム（１８）の形成体に回動可能に取り付けることにより、相当程度の動作の自由度を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 可撓性のフレーム荷重担いシステム 発明の背景 本発明は、全体として荷重をユーザの背中で支持し且つ運ぶ荷重支承システム に関する。より具体的には、本発明は、バックパック、浮力補正具等のような荷 重をユーザの背中及び腰にて快適に支持し、ユーザに対し相当程度の動作の自由 度を付与する一方にて、その荷重の十分な支持体を提供するシステムに関する。 荷重をユーザの背中にて支持し且つ担うための従来のバックパック及び同様の 構造体は、典型的に、ユーザが荷重を保持することを許容する荷重担い区画部と 肩ストラップとを備えている。小容積のパックは、荷重を快適に支持するための 他の支持構造体を全く必要としないことがしばしばである。しかしながら、ダイ バー用の浮力補正具のような、より大容積のパックは、荷重の更なる支持体を提 供し且つその荷重をユーザの背中及び腰にて適正に分配し得る設計とされた堅固 な内部又は外部のフレーム構造体を備えることがしばしばである。パック容積が 増し且つそれに対応する荷重の重量が増すに伴って、荷重を可能な限りユーザの 腰に伝達し、これにより、時間の経過と共に、筋肉及び背中の関節の疲労及び痛 みを生じる背中の歪みを除去することが一般に有利である。 従来の内部及び外部フレームは、ある程度の支持及び荷重の分散を実現するが 、幾つかの欠点がある。例えば、かかるフレーム構造体は、パックの荷重をユー ザの背中から隔てないので、パックとユーザの背中との間に汗が溜まることがし ばしばである。かかる汗を快適に換気するため、空気スペースを形成しようとす る試みは、余り成功していない。更に、堅固なパックフレームは、ユーザの動作 の自由度を著しく制限することがしばしばであり、その結果、トレッキング、登 山、スキー等のようなスポーツを行うとき、見栄えの良くない幾分不格好な構造 のものとなる。 このため、バックパック、浮力補正具等に内蔵させることができ、ユーザが荷 重の相当な部分を肩から腰部に伝達することを可能にする一方にて、効果的な荷 重の支持体を提供する、改良された荷重の支持構造体が必要とされている。かか る構造体は、ユーザが汗による不快さの程度が少ない状態で長時間に亙って荷重 を担うことを可能にし得るようにユーザの背中と荷重との間に空気スペースすな わち換気スペースを形成することが都合のよいことである。更に、ユーザに相当 な動作の自由度を許容する、改良された支持構造体も必要とされている。 発明の概要 本発明は、こうした需要に応えるべく設計された新規な荷重の支持システムを 特徴とするものである。特に、本発明は、背中の支持体から腰ベルトまで重量を 移動する新規な配置を備える懸架システムを含む荷重の支持構造体を提供するも のである。この支持構造体は、ユーザの背中とパックの後側との間に換気スペー スを形成し、その両者が直接、接触することを少なくする。背中の支持体と腰ベ ルトとの間の取り付け部は、回転接続部を有しており、腰ベルトが背中の支持体 に対して旋回し又は回動することを許容し、これによって、ユーザが腹又は腰を 中心として体を曲げる動作に対応できるようにする。また、この背中の支持構造 体は、パック荷重を方向決めし且つ支持するが、使用中に容易に変形し得る可撓 性の支持フレームを備えることが好ましく、これにより、ユーザに対し腰及び上 半身を中心として捩るといった更なる動作の自由度を提供する。 このように、本発明の１つの形態によれば、バックパック、浮力補正具等のよ うな、荷重をユーザの背中及び腰にて支持するためのシステムが提供される。こ のシステムは、背中の支持体と、腰の支持体とを備えている。背中の支持体は、 フレームと、肩ストラップとを備えている。該フレームは、荷重に結合され、背 中領域の上を通り且つ腰領域の周りを通り、下側方の取り付け箇所に達している 。肩ストラップは、荷重をユーザの肩にて支持するためフレームに結合されてい る。腰の支持体は、ユーザの腰に確実に支持し得るようにされている。この腰の 支持体は、一対の側方取り付け支持体を備えている。この側方取り付け支持体の 各々は、フレームの側方取り付け箇所を受け入れ且つ該取り付け箇所と協働し、 フレームを腰支持体にて回動可能に支持する。これにより、腰の支持体は、フレ ームの取り付け箇所及び側方取り付け支持体を通じて荷重に対する可撓性の支持 体を提供する。 本発明の別の形態によれば、荷重をユーザの背中及び腰にて支持するためのシ ステムは、その間に換気スペース又は換気領域を形成し得るように互いに結合さ れた背中の支持体と、腰の支持体とを備えている。この背中の支持体は、可撓性 フレームと、肩ストラップとを備えており、該フレームは、荷重に結合され且つ 背中領域の上で、また、腰領域の周りを伸長して下側方取り付け箇所に達してお り、肩ストラップは、荷重をユーザの肩にて支持し得るようにフレームに結合さ れている。この腰の支持体は、ユーザの腰支持体にて確実に支持し得るようにさ れている。この腰の支持体は、一対の側方取り付け支持体を有しており、その腰 支持体の側方取り付け箇所は、フレームの側方取り付け箇所と協働して、フレー ムを腰の支持体にて支持する。取り付け支持体は、第一の距離だけ互いから隔て られており、取り付け箇所は、第一の距離よりも長い第二の距離だけ互いから隔 てられている。これにより、腰支持体のフレームへの取り付け箇所は、フレーム を変形した形態に保持し、腰の支持体とフレームとの間に換気スペースを形成す る。 本発明の更に別の形態によれば、荷重支持システムに対するフレームが提供さ れる。この荷重支持システムは、バックパック、浮力補正具、及び同様の構造体 にて一般に見られる型式のものであり、荷重の担い構造体と、荷重の担い構造体 をユーザの肩にて支持する肩ストラップと、荷重の担い構造体をユーザの腰にて 支持する腰の支持体とを備えている。該フレームは、変形可能なプラスチック材 料で出来た可撓性のパネルを備えている。該パネルは、フレームの上方領域から 左側及び右側の下方隅部までにそれぞれ角度を成して伸長する左側及び右側の側 方突っ張り部を有したている。左側及び右側の取り付け箇所は、それぞれ左側及 び右側の下方隅部に配置されており、腰の支持体の対応する取り付け箇所と協働 し、荷重をフレームから腰の支持体に伝達する。このように、フレーム上の荷重 は、突っ張り部を通じ該突っ張り部を介して腰の支持体に伝達される。 本発明の更に別の形態によれば、ユーザの背中に装着し得る形態とされた荷重 支持体と、該荷重支持体をユーザの肩から部分的に懸架し得るように荷重支持体 に結合された肩支持体とを含む、荷重の担いシステム用の腰ベルト組立体が提供 される。この腰ベルト組立体は、荷重支持ベルトと、腰パッドとを備えている。 この荷重支持ベルトは、装着したとき、ユーザの腰を取り巻き且つ荷重支持体に 結合し得る形態とされている。この支持ベルトは、その内面に設けられたフック ・ループ締結システムの第一の構成要素を有している。この腰パッドは、荷重の 支持ベルトとユーザの腰との間にて装着し得る形態とされている。該パッドは、 その外面に設けられたフック・ループ締結システムの第二の構成要素を有してお り、フック・ループ締結システムの第一及び第二の構成要素は、協働して、ユー ザが装着したとき、腰パッドを荷重支持ベルトに対して所望の位置に保持する。 本発明の更に別の形態によれば、荷重支持システムは、荷重支持体と、一対の 肩支持体とを備えている。この荷重支持体は、ユーザの背中にて担い得る形態と されており、また、複数の取り付け箇所を有している。これらの取り付け箇所は 、互いに対して垂直方向に且つ水平方向に一列に配置されている。肩支持体の各 々は、荷重支持体の取り付け箇所と協働して、肩支持体を荷重支持体に対して所 望の位置にて選択的に結合し得る形態とされている。このように、肩支持体は、 垂直方向及び水平方向の複数の位置にて荷重支持体に独立的に固着することがで きる。 図面の簡単な説明 本発明は、同様の部品を同様の参照番号で表示する、添付図面と共に、以下の 詳細な説明からより完全に理解されよう。添付図面において、 図１は、バックパック１２に結合された荷重支持システムの斜視図である。 図２は、フレーム及びベルト組立体から取り外した肩ストラップ組立体を示す 、図１に図示したシステムの部分分解斜視図である。 図３は、可撓性のフレームユニットから取り外した腰ベルト組立体を示す、図 １に図示したシステムをバックパックから取り外したときの部分分解斜視図であ る。 図４は、図１及び図２に図示した腰ベルト組立体の１つの好適な実施の形態の 後方斜視図である。 図５は、図４の腰ベルト組立体の好適な実施の形態の分解斜視図である。 図６は、腰ベルト組立体に結合されたフレームの背面図である。 図７は、腰ベルト組立体に結合されたフレームの側面図である。 図８は、図６の線８−８に沿った部分断面図で示し、フレームに対するベルト 組立体の動作を制限する１つの好適な配置を示す、フレーム及び腰ベルト組立体 の一部分の側面図である。 図９は、本発明の１つの好適な実施の形態において、ベルトとフレームとの間 に形成された換気スペースを示す、図６の線９−９に沿った部分断面図とした、 互いに結合されたフレーム及び腰ベルト組立体の平面図である。 図１０は、図２に図示した肩ストラップ組立体の肩ストラップの１つの部分分 解図である。 図１１は、図１０の肩ストラップの分解斜視図である。 図１２は、荷重支持システムのストラップの一部を支持要素に結合するために 使用される１つの好適な接続装置の詳細図である。 図１３は、図１２の装置に含めた、一例としてのピンの図１２の線１３−１３ に沿った断面図である。 図１４は、フレームの下方隅部に結合されたベルト組立体の部分側面図である 。 図１５乃至図１９は、ベルト組立体をフレームに取り付ける１つの好適な構造 体の詳細図である。 図２０は、図１に図示した荷重支持システムの１つの代替的な実施の形態の斜 視図である。 図２１は、単一体の肩ストラップ組立体を取り外した、図２０に図示した実施 の形態の斜視図である。 図２２は、肩ストラップ組立体をフレームの上に保持する方法を示す、図２０ の実施の形態のフレーム構造体の背面図である。 図２３は、図２０の実施の形態の腰ベルト組立体をフレームの上に保持する方 法を示す斜視図である。 図２４、図２５及び図２６は、腰ベルト組立体の更に代替的な実施の形態の図 である。 図２７は、容積又は型式の異なるバックパックのような荷重を支持するために 該システムを互換可能に使用する方法を示す、本発明による懸架システムの斜視 図である。 好適な実施の形態の説明 先ず、添付図面の図１及び図２を参照すると、荷重支持システム１０は、バッ クパック１２をユーザ１４の肩及び腰にて支持し且つ担い得るような状態で示し てある。図１に図示するように、荷重支持システム１０は、全体として、参照番 号１６で示した肩支持組立体と、可撓性のフレーム１８と、腰ベルト組立体２０ とを備えている。 肩支持組立体１６は、フレーム１８に固着された一対の肩支持体２２を備えて いる。上方及び下方の可撓性のウェブストラップ２４、２６は、支持体２２をパ ック１２に及びフレーム１８の下方部分にそれぞれ取り付ける働きをする。上方 及び下方ウェブストラップ２４、２６は、ラダーロック２８を介して支持体２２ に調節可能に且つ解放可能に固着されることが好ましい。従って、肩支持組立体 １６は、図２に図示するように、ストラップ２４、２６をラダーロック２８から 非係止状態にし且つ取り付けピンを非結合状態にすることにより（以下により詳 細に説明）、パック１２及びフレーム１８から取り外すことができる。ストラッ プ２４、２６は、支持体２２、パック１２、フレーム１８の間に取り付けたとき 、一般的な方法にてストラップをラダーロック２８内に引き込むか又は解放する ことにより、パック１２内の荷重を快適に配置し且つ分配し得るように調節する ことができる。バックパッド３０は、肩支持体２２がフレーム１８に取り付けら れる該肩支持体２２の部分の上に、好ましくはこれら要素の表面に設けられたフ ック・ループ締結手段を介して、取り外し可能に配置される。肩支持体２２の各 々は、以下に説明するように、同様のフック・ループ構造によってパッド３４に 固着される半剛性の荷重担いストラップ３２を有することが好ましい。肩支持体 ２２は、迅速解放バックル３８を含む、胸骨ストラップ３６を介して相互に解放 可能に結合することができる。上方ウェブストラップ２４及び胸骨ストラップ３ ６は、以下により詳細に説明するように、対応するスロット４２に係合した結合 部材４０を介して荷重担いストラップ３２に取り外し可能に結合されることが好 ましい。 図２に最も良く図示するように、フレーム１８は、上方部分４４と、下方部分 ４６とを備えている。上方部分４４及び下方部分４６は、共に、以下により詳細 に説明するように、変形可能なプラスチック材料で出来た単一体の可撓性の構造 体の一部として形成されることが好ましい。フレーム１８は、上方部分４４から 伸長し且つパック１２に形成されているポケット５０内に滑り込み且つその中に 保持されたままの形態とされる支持突出部４８を備えている（図３参照）。図示 した実施の形態においては、突出部４８は、一対のパネル５２を形成し、該パネ ルの各々は、例えば、大きく且つ大容積のパックを支持するために、上方部分４ ４の主本体から突出している。これと代替的に、突出部４８は、また、例えば、 より小さいパックを支持し得るように、より高さが低い形状とし且つ単一のパネ ルを形成するようにしてもよい。突出部４８に加えて、フレーム１８の上方部分 ４４は、以下に説明するように、肩支持体２２をフレーム１８に解放可能に固着 し得るように、支持体２２のスロット４２と同様のスロット又は取り付け穴５４ を有している。 上方部分４４から伸長しているフレーム１８の下方部分４６は、図２、図３及 び図６に最も良く図示するように、左側下方隅部６２及び右側下方隅部６４のそ れぞれにて下方パネル６０に接続されている左側突っ張り部５６及び右側突っ張 り部５８を形成している。突っ張り部５６、５８の間にて、下方部分４６は、開 口領域６８、７０によって突っ張り部５６、５８から分離された中央パネル６６ を備えることが好ましい。概してスロット４２、５４と同様の一連の取り付け穴 又はスロット７１は、以下に説明するように、フレーム１８を下方ウェブストラ ップ２６に取り付け得るように、中央パネル６６の一側部にて下方パネル６０ま で伸長している。左側下方隅部６２及び右側下方隅部６４にて、フレーム１８は 、左側及び右側側方取り付け箇所７２、７４を備えており、これらの取り付け箇 所は、腰ベルト組立体２０の対応する取り付け支持体を受け入れ且つ該取り付け 支持体と協働し、荷重をフレーム１８を通じてパック１２から腰ベルト組立体２ ０に伝達し得る設計とされている。 図示した好適な実施の形態において、フレーム１８は、例えば、型による切断 （ｄｉｅ ｃｕｔｔｉｎｇ）又は成形によって単一のプラスチック片から製造さ れる。しかしながら、本明細書にて使用するように、「単一体」という語は、何 らかの特別な製造方法ではなくて、フレーム１８の最終的な構造を意味するもの とする。従って、本発明の目的上、単一の構造体となるように同様の構造体を形 成する溶接、溶融又は接着した要素の組立体が考えられる。更に、本好適な実施 の形態において、フレーム１８は、厚さ約４．２３ｍｍ（３／１６インチ）のＡ ＢＳプラスチックシートで形成されているが、その他の可撓性の材料を代用する こともできる。フレーム１８を形成する材料は、下方隅部６２、６４がユーザに 向けて内方に湾曲するように、フレーム１８に弓形又は反りを与えるようにドレ ープ成形法（ｄｒａｐｅ ｍｏｌｄｉｎｇ）により熱成形することができる。こ の弓形又は反りは、図面に図示するように突出部４８をアーチ状にすると共に突 っ張り部５６、５８を前方に包み込むことを含んでもよい。この後者の外形は、 以下に説明するように、フレーム１８を腰ベルト組立体に取り付けるのを容易に するために特に好ましい。特に重い荷重に対しフレーム１８が使用される場合又 は追加的な撓みが望ましい場合に、接着又は融着のような方法にて１つ以上の追 加的な可撓性の材料のストリップを突っ張り部５６、５８の各々に固着して、フ レーム１８のその他の部分の全体的な厚さ又は重量を不要に増大させることなく 、装置のその柱荷重及び曲げ荷重能力を増大させることができる。当業者が理解 し得るように、フレーム１８が可撓性であることは、使用中の弾性的な変形を許 容し、特に、腰及び上半身の捩り型式の動作を通じてフレーム１８がユーザと共 に動くことを可能にする。更に、突っ張り部５６、５８は、かかる動作を許容す る一方で、全体として圧縮状態に置かれて、フレーム１８の荷重を腰ベルト組立 体２０に効果的に伝達し、これにより、ユーザが腰及び足に加わる荷重のより大 きい部分を担い、また、肩及び背中に過剰な荷重が加わるのを緩和することを可 能にする。 フレーム１８は、下方側方取り付け箇所７２、７４を取り付け支持体７６、７ ８に結合することにより、腰ベルト組立体２０に解放可能に結合される（図３、 図７及び図９参照）。図示した実施の形態において、取り付け箇所７２、７４は 、スロット付き穴を有する一方、取り付け支持体７６、７８は、略剛性の支持ベ ルト８２から伸長する支持ピン８０を備えている。取り付け支持体８０を取り付 け箇所７２、７４に固着する好適な構造体に関しては、図１５乃至図１９を参照 しつつ以下に説明する。 図３、図４及び図５に図示したベルト組立体２０の好適な実施の形態において 、変形可能なプラスチック材料の単一体を切断し又はプレス加工し且つ成形した 支持ベルト８２は、ベルト８２及びパッド８４の互いに対面する面に形成された フック・ループ取り付け手段を介して腰パッド８４に固着される。拡張した側方 領域８６、８８は、ピン８０を支持する一方、拡張した後部領域９０は、以下に 説明するように、ベルト組立体２０とフレーム１８との間の荷重の分配状態を調 節するのに役立つように腰椎ストラップ９４を受け入れるスロット９２を有して いる。ウェブストラップ９６は、支持ベルト８２の前面に結合されており、調節 可能なバックル９８により選択的に接続することができる。ウェブストラップ９ ６に縫い付けることが好ましい安定化ストラップ１００は、パック１２に向かっ て伸長し、当該技術分野にて一般に公知の方法にて、パック１２を安定させ得る ようにラダーロック１０２又は同様の調節可能な取り付け手段により、パック１ ２に結合することができる。使用時、ベルト組立体２０はパック１２内の荷重の 相当な部分を支持することができる一方、腰パッド８４の荷重の特徴及びこれら 要素が互いに対して摺動する動作に対するフック・ループ取り付け部分の抵抗に 起因して、支持ベルト８２と腰パッド８４との接続は、十分に維持される。この 好適な実施の形態は、従来の設計におけるように、パッド８４を通じて縫い付け ることを不要にする一方にて、腰ベルト組立体２０が快適で且つ効果的な荷重支 持体を提供することを可能にする。 図３、図６、図７及び図９に最も良く図示するように、腰ベルト組立体２０は 、次のようにしてフレーム１８に固着する。組立体２０の取り付け支持体７６、 ７８は、取り付け箇所７２、７４とそれぞれ整合させ且つこれらの取り付け箇所 と係合するようにスナップ嵌めする。かかる係合は、フレーム１８を更に曲げ又 は変形させることを必要とし、取り付け支持体７６、７８の間にてベルト組立体 ２０の部分を多少、張力状態にすることが好ましい。次に、腰椎ストラップ９４ をフレーム１８の下方に供給してパック１２に固着する。図７に図示するように 、フレーム１８に固着したならば、腰ベルト組立体２０は、突っ張り部５６、５ ８を通じてフレーム１８の取り付け箇所及び組立体２０の取り付け支持体に伝達 された荷重に対する回動可能な支持体を提供する。特に、組立体２０は、矢印１ ０４、１０６で示すように、フレーム１８に対するその取り付け箇所の周りにて 上方に且つ下方に回転又は回動自在である。このように、可撓性のフレーム１８ の変形により提供される可撓性に加えて、組立体２０及びフレーム１８の回動動 作は、ユーザに対し、特に、前方及び後方への相当程度の動作の自由度を提供す る。下方ストラップ、すなわち腰椎ストラップ９４は、フレーム１８に対する組 立体２０の回動動作を制限し、パック１２を安定化させ且つフレーム１８と組立 体２０との間の荷重の分配状態を改良する働きをする。図８に図示するように、 ストラップ９４は、ベルト８２の拡張した後方領域９０に形成されたスロット９ ２を通ってループ状に形成される。ベルト８２から、ストラップ９４は、下方パ ネル６０の下方を通り（図３参照）、ラダーロック１０８（図８参照）又は同様 の調節可能な締結具を介してパック１２の底部に結合される。腰椎ストラップ９ ４の長さを適正に調節することにより、ユーザは、図８に矢印１１０で示すよう に、フレーム１８に対するベルト組立体２０の上方への回動動作を制限すること ができる。 上述した荷重支持システムのもう１つの有利な特徴は、腰ベルト組立体２０と フレーム１８との間に換気スペースを形成することである。図９に最も良く図示 するように、組立体２０をフレーム１８に取り付けることで、腰ベルト組立体２ ０の中間部分１１２を取り付け支持体７６、７８の間の位置に効果的に配置し、 取り付け箇所５４、５６の間に配置されたフレーム１８の中間部分１１４と相互 に対面する関係にする。中間部分１１２の長さが中間部分１１４の長さよりも短 いため、フレーム１８はフレーム１８とベルト組立体２０との間に換気スペース すなわち空気流スペース１１６が形成された状態で湾曲し又は円弧状の形態に配 置され且つ保持される。この隔たりは、パック１２をユーザの背中から離れた位 置に配置し且つユーザの背中からの汗の蒸発を促進し且つ該支持システムの快適 さを更に向上させる。 図１０及び図１１には、肩支持体２２に対する本好適な実施の形態が図示され ている。上述したように、肩支持体２２の各々は、フック・ループ又は同様の分 離可能な取り付け手段により、荷重支承ストラップ３２の下方の位置に保持され た半剛性の荷重支承ストラップ３２と、肩支持パッド３４とを備えている。荷重 支承ストラップ３２は、取り付けピン１２０を有する取り付け後端１１８を備え ている。ストラップ３２は、他端にて、下方ウェブストラップ２６（図２参照） に結合するためのラダーロック２８を有することが好ましい。ストラップ３２の 各々が、中間位置にて、上方ウェブストラップ２４の結合部材４０を受け入れる 一連のスロット４２を備えている。ストラップ３２の側方伸長部１２２は、胸骨 ストラップ３６の結合部材４０を受け入れる同様のスロット４２を備えている。 荷重支承ストラップ３２は、ポリプロピレンプラスチックのような丈夫なプラス チック材料で出来たものであることが好ましい。この肩支持体２２の好適な構造 体は、ユーザのフレームに支持体の形態が適合するようにする顕著な調節可能性 を許容する一方にて、快適な荷重支持体を提供する。更に、当業者が理解し得る ように、図面に図示したストラップ３２の形態は、支持体２２に加わる荷重方向 に従い得るようにされている。特に、ストラップ３２は、伸長部１２２に向けて 収斂する。また、支持体２２の好適な実施の形態は、パッド３４をストラップ３ ２に縫い付けるか又はその他の方法で恒久的に取り付ける必要性を解消し、これ により、該システムの製造を容易にし且つその自由度を更に向上させる。 図２及び図１０に最も良く図示するように、肩ストラップ組立体１６は、次の ようにしてフレーム１８に取り付ける。パッド３４は、ストラップ３２の上に配 置し、フック・ループ締結具を係止する所定の位置に押し込む。次に、取り付け 後端１１８のピン１２２をフレーム１８の適当な穴スロット５４内に挿入し（以 下に更に詳細に説明するように）、ラダーロック２８を下方ウェブストラップ２ ６に固着する。上方ウェブストラップ２４の結合部材４０は、ストラップ３２の スロット４２内に配置する。次に、バックパッド３０を取り付け後端１１８の上 に配置し、これらの要素により保持されたフック・ループ締結具を係止する所定 の位置に押し込む。 図３及び図６に最も良く図示するように、支持された幾つかのスロット７１の １つに下方ウェブストラップ２６を配置することができる。一般に、スロット７ １は、中央パネル６６の上方位置と、フレーム１８の下方パネル６０に沿った拡 がり位置とに互いに隣接するように配置される。スロット７１のこの好適な位置 は、肩支持体２２の長さと、肩支持体２２がユーザの背中に向けて内方に引っ張 られる位置である側方位置との双方の調節を可能にする。また、荷重支承ストラ ップ３２の取り付け後端を受け入れるスロット５４は、側方及び垂直方向への双 方の調節を可能にするパターンにて提供されることが好ましいことも認識すべき である。当業者に理解し得るように、この荷重支持システム１０の特徴は、肩支 持体２２の幅、高さ及び長さの双方を極めて広範囲に独立的に調節することを可 能にする。 肩ストラップ組立体１６、フレーム１８及び腰ベルト組立体２０は、一度、組 み立てられたならば、荷重支持システム１０を形成する。この荷重支持システム は、その後、パック１２に取り付けることができる。パック１２に取り付けるた めには、上方支持突出部４８をポケット５０内に滑り込ませ、上方ストラップ２ ４、腰椎ストラップ９４及び安定化ストラップ１００をその対応するバックル又 はラダーロックに締結して快適に嵌まるように調節する。パック１２を支持シス テム１０から取り外すためには、逆のステップに従う。従来の荷重支持システム と異なって、システム１０は、全ての支持構造体をパック１２から迅速に且つ容 易に取り外すことを可能にすることを認識すべききある。このように、支持シス テム１０は、パック１２から完全に独立的に調節し、寸法決めし又はその他の形 態とすることができる。更に、図２７に図示するように、システム１０にて支持 された荷重は、１つのパック１２を取り外し、システム１０にて、別のパック１ ３と交換することにより容易に且つ迅速に交換することができる。このように、 一例として、長期の便宜さのため、システム１０は、ベースキャンプのような所 望の場所に到達するために使用される。大容積のパック１２を支持すべく使用し てもよい。その後、システム１０は、パック１２から取り外し且つシステム１０ と相互接続し得る設計とされ、また、パック１２内にて最初に方向決めされた、 １日用パックのようなより小型の、又は異なるパック１３を支持するために使用 することができる。当業者に明らかであるように、パック１２、１３に代えて、 広範囲のパック及びその他の荷重担い構造体を使用することができる。更に、シ ステム１０は、スキューバダイビングタンク等のような、種々の荷重を支持し得 るようにすることができる。 図１２及び図１３には、上方ウェブストラップ２４及び下方ウェブストラップ ２６をフレーム１８に固着し、また、胸骨ストラップ３６を荷重支承ストラップ ３２に固着するための接続装置の本好適な実施の形態が示されている。図１２に 示すように、継手部材４０は、軸部１２６と、拡張頭部１２８とを有するピン１ ２４を支承している。スロット４２、５２又は７１は、頭部１２８の通過を許容 するのに十分な直径の拡張領域１３０と、縮小径領域１３２と、領域１３０と１ ３２との間を伸長する通路１３４とを有している。ピン１２４の軸部１２６は、 略円筒状であるが、その長さに沿って伸長する平坦部１３６を有しており、その 反対方向への直径ｄよりも薄い一方向への厚さＩ（すなわち、平坦部１３６に対 して垂直な方向）を軸部１２６に対して提供する。通路１３４は、寸法Ｉよりも 僅かに広いが、寸法ｄよりも小さい寸法とされている。このように、通路１３４ は、平坦部１３６を通路１３４と整合させ得るように、軸部１２６を回転させた ときにのみ軸部１２６が通ることを許容する。継手部材４０をスロット４２、５ ２又は７１に固着するためには、頭部１２８を拡張領域１３０内に挿入し、平坦 部１３６が通路１３４と整合するように部材４０を回転させる。次に、部材４０ は、ピン１２４を縮小領域１３２に向けて摺動させ、また、平坦部１３６と通路 １３４とを非整合状態にし得るように部材４０を握ることによって、部材４０を スロット４０、５２又は７１内に係合させることができる。その後、ピン１２４ は、軸部１２６が領域１３２を取り巻くスロットの部分と当接することによって 保持される。平坦部１３６を通路１３４と再整合させることによってピン１２４ をスロットから取り外すことが可能となる。取り付け後端１１８のピン１２０の 取り付けは、ピン１２０が端部１１８の上に直接、保持される点を除いて、上述 したものと概して同一である。上述したシステム１０の好適な実施の形態におい て、種々の取り付けスロットの通路１３４は、取り付け部材が通常、荷重方向に 向いているとき、対応するピンの平坦部１３６が通路１３４と整合されないよう に、方向決めされることに留意すべきである。例えば、下方ウェブストラップ２ ６を取り付けるためのスロット７１は、使用中にストラップ２６を締め付けたと き、継手部材４０が係合して、外れないようにする方向に方向決めされる。この ように、部材４０は、全体として、使用中に、その係合ピンから事故的に抜ける ことが妨げられる。 図１４乃至図１９には、フレーム１８を腰ベルト組立体１２０に回動可能に取 り付けるための本好適な構造体が示してある。図１４に示すように、腰ベルト構 造体２０は、支持ベルト８２から伸長する堅固な荷重支承ピン１３０の形態をし た取り付け支持体８０によってフレーム１８の各下方隅部（図１４には左側下方 隅部６２が示されている）に固着される。ピン１３０は、軸部分１３４によって 支持ベルト８２からある距離だけ隔置された拡張頭部１３２を有している（図１ ６及び図１７参照）。頭部１３２は、環状の内面１３６と、環状の外面１３８と 、円筒状の端縁１４０とを有している。可撓性フレーム１８は、各下方隅部にフ レームの基部又は基部板１４２と、可撓性の長いラッチ板又はタブ１４４とを有 している。フレームの基部１４２は、頭部１３２がベルト８２から隔置されてい る距離ｄよりも僅かに薄い厚さｔを有している。ラッチタブ１４４は、末端１４ ６と、基端１４８とを有しており、末端１４６付近にて面１５０に沿って固着さ れ、ラッチタブ１４４をフレーム１８の外面１５２に動かないように固着する。 タブ１４４が本来有する弾性のため、ラッチタブ１４４の面１５０は、フレーム １８の面１５２に向けて偏倚されている。ラッチタブ１４４は、ＲＦ（高周波） 溶接、または、プラスチックを使用するならば接着、リベット止め又は同様の方 法によって、使用する部材に適した当該技術分野にて公知の任意の方法によりフ レーム１８に固着することができる。 フレーム１８の下方隅部の各々は、面１５２からフレーム１８を貫通して反対 面１５６まで伸長する長孔開口部１５４を有している。長孔開口部１５４は、ピ ン１３０の頭部分１３２が貫通するのを許容するのに十分な寸法の拡張端１５８ と、ピン１３０の軸部分１３４を受け入れ且つ該軸部分１３４との結合係合を実 現し得るように一端すなわち縮小寸法部１６０とを有している。長孔開口部１５ ４は、面１５２に沿って長孔開口部１５４に外接する、略丸形で平滑な端縁１６ ２と、面１５６に沿って長孔開口部１５４に外接する略丸形で平滑な端縁１６４ とを有することが好ましい（図１６及び図１７参照）。また、長孔開口部１５４ は、拡張端１５８と縮小端１６０との間に略丸形で平滑な一対の遷移端縁１６６ 、１６８を有することも好ましい。 図１６及び図１７に最も良く図示するように、ラッチタブ１４４は、ピン１３ ０の頭部１３２を受け入れる、ピンの保持穴１７０を有している。該穴１７０は 、ピン１３０の頭部１３２の円筒状端縁１４０に係合する円筒状の頭部係合端縁 １７２により画成される。保持穴１７０は、縮径端１６０の上方にあり、縮小端 １６０の幅よりも大きい直径を有している。ラッチタブ１４４の基端１４８は、 保持穴開口部１５４の上を伸長し且つ開口部１５４から僅かに離れるように曲が って、ユーザがラッチタブ１４４を操作し易いように上方に曲がった張出し部１ ７４を形成することが好ましい。このように、長い開口部１５４の拡張端１５８ の上を伸長する、ラッチタブ１４４の部分はカム状面１７６を形成する。 ピン１３０は、該ピン１３０を長孔開口部１５４の拡張端１５８に挿入するこ とにより、フレーム１８と回動可能に係合するように係止される。この動作は、 頭部１３２の円形の面１３８をラッチタブ１４４のカム面１７６に押し込み、ラ ッチタブ１４４がフレームの基部１４２から曲って離れるようにする（図１７参 照）。次に、ピン１３０の頭部１３２がラッチタブ１４４の保持穴１７０と一直 線になる迄、該ピン１３０を縮径端１６０に向けて長い開口部１５４に沿って動 かす。この時点にて、円形の面１３８は、カム面１７６から非係合状態となり、 ラッチタブ１４４は、フレームの基部１４２に隣接するその偏倚した掛止め位置 にスナップ嵌めする。これにより、ピン１３０は、フレーム１８と係合するよう に確実に掛止めされる（図１６参照）。ピン１３０は、次のようにして、腰ベル ト組立体２０を取り外すべくフレーム１８から非係止状態にする。ユーザは、最 初に、上方に曲がった張出し部１７４を上方に押し、タブ１４４をフレームの基 部１４２から離れるように曲げる。次に、ピン１３０を長い開口部１５４に沿っ て側方向に、拡張端１５８に向けて動かす。ピン１３０の頭部１３２が拡張端１ ５８と整合したとき、頭部１３２を拡張端５６を通じて横断方向に動かして組立 体を完全な非係合状態にすることができる。 次に、図１９を参照すると、単一の掛止めタブ１７８によりフレーム１８の上 に幾つかの回動取り付け箇所１７７を提供すべく、上述した実施の形態の一つの 変形例が図示してある。この変形例において、フレーム１８は、全体として上述 した幾つかの長孔開口部１８０を有し、タブ１７８は、開口部１８０の縮径端部 の上方にある幾つかの保持穴１８２を有している。支持ベルト８２のピン１３０ は、開口部１８０の任意の１つに選択的に挿入し、上述したように、タブ１７８ をフレーム１８から離れる方向に曲げて、頭部分１３２がタブ１７８の対応する 保持穴１８２内に受け入れられる迄、開口部１８０に沿って動かすことができる 。 図２０乃至図２６には、上述した荷重支持システム１０の要素に対する代替的 な好適な実施の形態が図示されている。図２０、図２１及び図２２に図示するよ うに、肩支持組立体１６に対する１つの代替的な構造体は、肩ストラップ２０２ に恒久的に固着された単一体の背板２００を備えている。図示した実施の形態に おいて、肩ストラップ２０２は、一体のパッド２０４と、ウェブストラップ２０ ６とを備えている。背板２００は、図２１及び図２２に図示するように、フレー ム１８に取り外し可能に固着されている。全体として、背板２００は、該背板が 後方に伸長する一連のＤ字形リング２０８を備えている。一方、フレーム１８は 、保持タブ２１２を取り巻く一連のＵ字形スロット２１０を有している。Ｄ字形 リング２０８を対応するスロット２１０内に挿入し、背板２００を上方に付勢し てタブ２１２をＤ字形リング２０８と係合させることにより、背板２００をフレ ーム１８に固着する。この実施の形態は、肩ストラップ２０２の側方位置を調節 することを許容しないが、背板２００をフレーム１８の上で垂直方向に調節する ことを可能にすることを認識すべきである。 図２２及び図２３に図示するように、図示した代替的な実施の形態において、 フレーム１８に形成されたスロット２１６を通じて挿入されたラダーロック２１ ４を介する等により、下方ストラップすなわち腰椎ストラップ９４をフレーム１ ８に直接、取り付けることができる。この配置は、システム１０の上に支持され たバックパック又はその他の荷重に腰椎ストラップ９４を取り付けることを不要 にする。また、図２２及び図２３にも図示するように、このため、フレーム１８ に形成されたスロット２２０内に挿入され且つ該スロット内に保持された同様の ラダーロック２１８により、下方ウェブストラップ２６をフレーム１８に固着す ることができる。 図２４、図２５及び図２６には、腰ベルト組立体２０の好適な代替的実施の形 態が図示されている。図２４に図示するように、組立体２０は、別個の支持及び パッド要素ではなくて、一体のパッド付き腰ベルト２２２を備えることができ、 この腰ベルトの上に、荷重支持パッチ２２４、２２６、２２８が縫い付ける等に より固着されている。この実施の形態において、組立体２０をユーザの腰の周り に固着するウェブストラップ９６は、パッド付きベルト２２２に直接、取り付け られることになる。組立体２０のその他の要素は、全体として上述したように機 能する。図２５及び図２６に図示するように、更に代替的な実施の形態において 、組立体２０は、パッド付きベルト２２４と、フック・ループ締結システム２２ ８、２３０又は同様の構造体を介してベルト２２４に取り付けられた荷重支持パ ネル２２６とを備えることができる。 図面に図示し且つ上述した実施の形態は、現在好適なものであるけれども、こ れらの実施の形態は、単に一例として示したものであり、種々のその他の構造体 に適応させることが可能であることを理解すべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 調節可能であり、装着したとき、特に、腰ベルト組立体 （２０）をフレーム（１８）に且つ可撓性のフレーム （１８）の形成体に回動可能に取り付けることにより、 相当程度の動作の自由度を提供する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ユーザの背中及び腰にて荷重を支持するシステムにて、 荷重に結合され且つ背中領域の上及び腰領域の周りに沿って伸長し、下方側方 取り付け箇所に達するフレームと、ユーザの肩にて荷重を支持し得るようにフレ ームに結合された肩ストラップとを有する背中の支持体と、 ユーザの腰にて確実に支持し得るようにされた腰の支持体であって、一対の側 方取り付け支持体を有し、腰支持体の側方取り付け支持体の各々がフレームの側 方取り付け箇所を受け入れ且つ該側方取り付け箇所と協働して、腰の支持体にて フレームを回動可能に支持し、これにより、該腰の支持体がフレームの取り付け 箇所及び側方取り付け支持体を通じて荷重に対する可撓性の支持体を提供するよ うにした腰支持体とを備える、システム。 ２．請求項１に記載のシステムにおいて、荷重がバックパックである、システ ム。 ３．請求項１に記載のシステムにおいて、 フレームの取り付け箇所が穴を有し、腰支持体の取り付け支持体が該穴内に受 け入れ得る形態とされた、ピンを有する、システム。 ４．請求項１に記載のシステムにおいて、 腰の支持体の取り付け支持体が、第一の距離だけ互いに隔てられ、フレームの 取り付け箇所が該第一の距離よりも長い第二の距離だけ互いに隔てられ、これに より、腰の支持体に取り付けたとき、換気スペースがフレームにより画成される ようにした、システム。 ５．請求項１に記載のシステムにおいて、 フレームが変形可能なプラスチック材料の単一体である、システム。 ６．請求項１に記載のシステムにおいて、 フレームが腰の支持体から分離可能である、システム。 ７．請求項１に記載のシステムにおいて、 腰の支持体が腰ベルトを有する、システム。 ８．請求項７に記載のシステムにおいて、 腰ベルトが取り付け支持体から分離可能である、システム。 ９．ユーザの背中及び腰にて荷重を支持するシステムにて、 荷重に結合され且つ背中領域の上及び腰領域の周りに沿って伸長し、下方側方 取り付け箇所に達する可撓性フレームと、ユーザの肩にて荷重を支持し得るよう にフレームに結合された肩ストラップとを有する背中の支持体と、 ユーザの腰にて確実に支持し得るようにされた腰の支持体であって、一対の側 方取り付け支持体を有する、腰の支持体とを備え、腰支持体の側方取り付け支持 体の各々が、フレームの側方取り付け箇所と協働して、腰の支持体にてフレーム を支持し、取り付け支持体が第一の距離だけ互いに隔てられ、取り付け箇所が第 一の距離よりも長い第二の距離だけ互いに隔てられ、これにより、フレームを腰 の支持体に取り付けることにより、フレームが変形した形態に保持され、腰の支 持体とフレームとの間に換気スペースが形成される、システム。 １０．請求項９に記載のシステムにおいて、 荷重がバックパックである、システム。 １１．請求項９に記載のシステムにおいて、 フレームがプラスチック材料で出来た単一体の可撓性の構造体である、システ ム。 １２．請求項９に記載のシステムにおいて、 腰の支持体の取り付け支持体が、フレームの取り付け箇所に回動可能に結合さ れ、これにより、腰の支持体が取り付け箇所の周りにてフレームに対して回動可 能である、システム。 １３．請求項９に記載のシステムにおいて、 取り付け箇所が穴を有し、取り 付け支持体が該穴内に受け入れられる形態としたピンを備える、システム。 １４．請求項９に記載のシステムにおいて、 フレームが腰支持体から分離可能である、システム。 １５．請求項９に記載のシステムにおいて、 腰支持体が、ユーザの腰を取り巻く形態とされた腰ベルトを備える、システム 。 １６．荷重担い構造体と、該荷重担い構造体をユーザの肩にて支持する肩スト ラップと、荷重担い構造体をユーザの腰にて支持する腰の支持体と、を備える荷 重支持システム用のフレームにおいて、 フレームの上方領域から左側及び右側下方隅部までそれぞれ角度を成して伸長 する左側及び右側側方突っ張り部を備える、変形可能なプラスチック材料で出来 た可撓性のパネルと、 腰支持体の対応する取り付け構造体と協働し、フレームから腰の支持体まで荷 重を伝達し、これにより、フレームの荷重が突っ張り部を通じて突っ張り部を介 して腰の支持体に伝達されるように、左側及び右側下方隅部にそれぞれ配置され た左側及び右側取り付け箇所とを備える、フレーム。 １７．請求項１６に記載のフレームにおいて、 左側及び右側突っ張り部に結合され且つ該左側及び右側突っ張り部の間に配置 された中央パネルを更に備える、フレーム。 １８．請求項１６に記載のフレームにおいて、 荷重担い構造体の空所内に受け入れ得る形態とされた上方領域内の突起を備え る、フレーム。 １９．請求項１６に記載のフレームにおいて、 腰の支持体に結合されたときに変形し、これにより、フレームと腰の支持体と の間に換気スペースが画成される、フレーム。 ２０．請求項１６に記載のフレームにおいて、 左側及び右側取り付け箇所が腰の支持体に対し回動可能に取り付け得る形態と された、フレーム。 ２１．請求項１６に記載のフレームにおいて、 湾曲部又は傾斜部分を含み得るように予め形成される、フレーム。 ２２．請求項１６に記載のフレームにおいて、 荷重支持システム内に内蔵させ且つユーザが担ったとき、ユーザの動作に起因 する弾性的な変形を許容するのに十分に可撓性である、フレーム。 ２３．請求項１６に記載のフレームにおいて、 肩ストラップを受け入れ且つ支持する取り付けスロットを更に備える、フレー ム。 ２４．請求項１６に記載のフレームにおいて、 左側及び右側突っ張り部の間に少なくとも１つの開口領域を備える、フレーム 。 ２５．ユーザの背中に装着し得る形態とされた荷重支持体と、荷重支持体をユ ーザの肩から部分的に懸垂させ得るように荷重支持体に結合された肩支持体とを 備える荷重担いシステム用の腰ベルト組立体において、 装着したときにユーザの腰を取り巻き且つ荷重支持体に結合し得る形態とされ た荷重支持ベルトであって、その内面に設けられたフック・ループ締結システム の第一の構成要素を有する荷重支持ベルトと、 荷重支持ベルトとユーザの腰との間に装着し得る形態とされた腰パッドであっ て、その外面に設けられたフック・ループ締結システムの第二の構成要素を有す るパッドとを備え、 ユーザが装着したとき、フック・ループ締結システムの第一及び第二の構成要 素が協働して、腰パッドを荷重支持ベルトに対する所望の位置に保持するように した、腰ベルト組立体。 ２６．請求項２５に記載の腰ベルト組立体において、 荷重支持体がバックパックと、フレームとを備える、腰ベルト組立体。 ２７．請求項２５に記載の腰ベルト組立体において、 荷重支持体が荷重支持ベルトに回動可能に結合される、腰ベルト組立体。 ２８．請求項２５に記載の腰ベルト組立体において、 腰パッドが、フック・ループ締結システムによってのみ荷重支持ベルト上の所 望の位置に保たれる、腰ベルト組立体。 ２９．請求項２５に記載の腰ベルト組立体において、 荷重支持ベルトの少なくとも一部分が変形可能なプラスチック材料で出来てい る、腰ベルト組立体。 ３０．請求項２９に記載の腰ベルト組立体において、 フック・ループ締結システムの第一の構成要素が、荷重支持ベルトの内面に一 体に形成される、腰ベルト組立体。 ３１．荷重支持システムにおいて、 ユーザの背中にて保持し得る形態とされた荷重支持体であって、複数の取り付 け箇所を有し、該取り付け箇所が、互いに対して垂直方向に且つ水平方向に変位 された一列の位置内に配置された、荷重支持体と、 一対の肩支持体とを備え、該肩支持体の各々が荷重支持体の取り付け箇所と協 働し得る形態とされた取り付け端を有し、肩支持体を所望の位置にて荷重支持体 に対して選択的に結合し、これにより、肩支持体を垂直方向及び水平方向の複数 の位置にてに荷重支持体に独立的に固着し得るようにした、荷重支持システム。 ３２．請求項３１に記載の荷重支持システムにおいて、 肩支持体の各々が、荷重支持ストラップと、パッドを備え、該荷重支持ストラ ップがフック・ループ締結システムによってのみパッドに結合される、荷重支持 システム。 ３３．請求項３１に記載の荷重支持システムにおいて、 取り付け箇所が支持フレームの上方領域内にあり、取り付け端部が肩支持体の 上端にある、荷重支持システム。 ３４．請求項３１に記載の荷重支持システムにおいて、 取り付け箇所が支持フレームの下方領域内にあり、取り付け箇所が肩支持体の 下端にある、荷重支持システム。 ３５．請求項３１に記載の荷重支持システムにおいて、 取り付け箇所が支持フレームの上方領域及び下方領域内にあり、取り付け箇所 が肩支持体の上端及び下端にある、荷重支持システム。