JP2000513101A - 自動半導体部品ハンドラー - Google Patents

自動半導体部品ハンドラー

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JP2000513101A JP10508905A JP50890598A JP2000513101A JP 2000513101 A JP2000513101 A JP 2000513101A JP 10508905 A JP10508905 A JP 10508905A JP 50890598 A JP50890598 A JP 50890598A JP 2000513101 A JP2000513101 A JP 2000513101A
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Abstract

(57)【要約】 自動半導体部品ハンドラー。発明の一側面においては、コーンハンドラーは、部品供給源と、該供給源からベルト組立体へ部品を移送するための移送機構を含む。ベルト組立体は、ベルトと、ベルト変位量制御器と、所望の終端点に対する位置関係を含む部品の像を形成するための画像形成装置を含む。ベルト変位量制御器は、所望の終端点に対する位置関係を含む部品の像に基づいてベルトを移動させるようにベルトに結合されており、それによって部品をベルトの移動方向に対して正確な位置に位置づけする。

Description

【発明の詳細な説明】 自動半導体部品ハンドラー技術分野 本発明は、一般に、半導体部品の製造及び検査に関し、特に、半導体部品を検 査コンタクターに係合させるために正確に方位及び位置ぎめ(「位置づけ」又は 「方向づけ」とも称する)するための自動高速ハンドリング(搬送処理)方法及 び装置に関する。「自動半導体部品ハンドラー」とは、自動半導体部品ハンドリ ング(搬送処理)装置のことであり、ここでは、「自動部品ハンドラー」又は「 部品ハンドラー」又は単に「ハンドラー」とも称する。背景技術 エレクトロニクス産業においては、集積回路チップ、半導体デバイス、トラン ジスタ、ダイオード、ハイブリッド回路等の半導体部品(以下、これらを総称し て「半導体部品」又は「電子部品」又は単に「部品」とも称する)をより安価に より小さく製造することを求める要望が日増しに大きくなってきている。これら の部品の製造は、完全に電気的に行われるものでもなく、又、完全に機械的に行 われるものでもない。ある種の部品ファミリーでは製造欠陥が生じるのは希れで あるが、部品の複雑さと欠陥のもたらす重大な結果からして、通常、半導体部品 には高い品質基準が求められる。換言すれば、すべての部品を、あるいは場合に よっては部品群のうちの少くとも一部のサンプルを電気的検査及び/又は機械的 点検に処さなければならない。通常、膨大な数の同一部品が検査され、点検され る。この検査及び点検工程が、電子部品製造における重大なボトルネックになる ことがある。そのような電子部品製造の生産性を高めそれによって部品単価を下 げるための1つの方法は、部品の検査及び点検の速度及び精度を高めることであ る。 検査効率を向上させるために、自動部品ハンドラーは、部品を電気的検査装置 へ運び、該装置から取り出す働きをする。部品の電気的検査では、部品の品質を 確認するために一定の電気的特性を測定する。電気的検査は、部品のリード(端 子又は端子ピン)に係合する検査コンタクターを介して行われる。又、部品検査 は、更に特定の作動特性を測定するために周囲温度以外の温度で実施される場合 もある。検査効率及び精度を向上させるために、部品は、多くの場合温度条件設 定(温度調整)手段を備えている自動部品ハンドラーによって検査コンタクター へ運ばれ、コンタクターから取り出される。 どのようなタイプの部品ハンドラーにとっても、そのコストと効率を考慮する 上で重要な要素は、被検査(検査すべき)部品と検査コンタクターとの整列であ る。被検査部品とコンタクターとの適正な電気的接触を確保するには、正確な整 列が必要である。リード本数が多く小さいパッケージの部品が開発されればされ るほど、部品と検査コンタクターとの整列をより正確にしなければならない。例 えば、部品のリードの幅は今日では0.010in(0.254mm)程度であ り、リードのピッチは0.020(0.508mm)程度であるから、x,y軸 方向及びθ方位の整列に僅かなエラーがあっても、電気的検査が適正に行われな いことになる。きわめて同一性の高い何千個もの部品を検査コンタクターに正確 に電気的に係合させなければならないので、これらの整列条件設定の反復精度が 肝要である。 部品ハンドラーの分野では、従来技術のほとんどのものは、例えば米国特許第 5,290,134及び5,148,100号に記載されているように、転換キ ット又は部品ホルダーを用いることによって部品を正確に整列させるようになさ れている。転換キットは、特定の部品の検査工程を実施するためにハンドラーの すべての部品ハンドリング機構、熱貯留システム、コンタクター及びその他の部 分を調節するようにハンドラーを機械的に構成し直すことができる。転換キット の最も高価な部分は、「プリサイサー」又は「プリサイサーポケット」とも称さ れる部品キャリアである。転換キットの一部としての部品キャリアは、通常、1 個の部品を受け入れて正確に位置づけするようにテーパされた側面を有する機械 加工されたポケット内に少くとも1個の部品を収容する。部品キャリアは、検査 すべき特定のタイプの部品の寸法に適合させた厳密な公差を維持することによっ て部品を繰り返し(反復して)方向づけする。部品キャリアは、通常はアルミニ ウム又はエンジニアリングプラスチック材から精密機械加工によって製造される ので、損傷しやすいため注意深く取り扱わなければならない。 転換キット、特にその部品キャリアは、多くの制約を有している。第1に、キ ャリア凹所(ポケット)は正確な部品位置づけを行うように精密機械加工しなけ ればならないので、規格外れの寸法の部品があると重大な問題を惹起する。例え ば、僅かに過大な寸法を有する部品は、キャリア内でジャム(詰まり)を起こす ことが多い。ジャムを直すためには、操作者がハンドラーに付き添っていなけれ ばならず、ハンドラーを休止しなければならない場合もしばしば起こる。反対に 、過小寸法の部品は、コンタクターの界面で弛みを生じ、不整列を起こす。不整 列状態の部品をコンタクターに挿入すると、コンタクターを損傷することがある 。第2に、寸法の異なる部品を検査する度に対応する部品キャリアを備えた異な る転換キットを用いなければならない。従って、数百の異なる部品タイプがあれ ば、数百の転換キットを必要とする。それだけ多数の転換キットの生産管理とメ ンテナンスには、時間と費用のかかる作業を必要とする。第3に、転換キットは 、高価である。大規模なフル生産用ハンドラーの場合、転換キットの1台当たり 価格は、10,000ドルから35,000ドルもする。 上述した従来技術の諸問題に加えて、部品キャリアの質量が大きいためハンド ラーの効率を一層阻害する。1個の部品に対して部品キャリアの質量が極めて大 きい。この部品キャリアの追加の質量が各搬送機構の速度を遅らせ、部品キャリ アの減速及び加速中プロセスに破壊的な力や振動を与えることがある。 従来のハンドラーのもう1つの欠点は、密集したリードの点検や寸法の点検が できないことである。部品の製造プロセスには、通常、部品のリード及び#1ピ ンの点検を含む部品の視覚点検の工程が含まれる。従来技術では、この製造工程 (視覚点検)は、多くの場合、電気的検査工程とは別途に行われる。もう1つの 難点は、電気的検査中、部品がハンドラーや検査コンタクター自体によって損傷 されることがあることである。部品製造の効率を高めるには、部品リードの点検 を電気的検査工程の前、工程中又は工程後に実施することが必須である。 従来のハンドラーの更に別の欠点は、ハンドラーの嵩高及び占有床面積が大き いことである。工場のフロアスペースは相当に大きい場合があり、ハンドラーは 、メンテナンスや修理のために工場から運び出されることが多いが、その場合ハ ンドラーは、寸法が小さいほど、工場内に再設置しやすく、修理もし易い。 自動部品ハンドラーの分野では観察式システムは用いられていないと思われる が、回路板製造技術を含む他の分野では機械観察式の方法及び装置がみられる。 回路板製造における機械観察式の最も一般的な装置は、「ピック・アンド・プレ ース」と称される装置である。基本的なピック・アンド・プレース装置は、位置 づけアームと、カメラと観察ソフトを用いる。位置づけアームは、部品をピック アップし、カメラによって観察されるゼロ位置へ搬送する。観察ソフトは、部品 を所望の位置に位置づけするのに必要なx,y軸方向及びθ方位角の修正値を算 出する。それに基づいて位置づけアームは、観察ソフトによって命令された修正 を実施し、それに従って部品を位置づけする。これに類似しているが、部品の検 査目的に使用される装置が、米国特許第5,481,202号に開示されている 。同特許は、部品を観察整列手段だけによって電気的検査装置に整列させる観察 式システムを開示している。しかしながら、観察整列手段だけに依存するので、 部品検査の速度が遅くなり、操作が面倒である。更に重要なことは、この特許の 装置は、上述した従来技術の自動ハンドラーと同様に、部品を正確に位置ぎめす るのに部品キャリアを必要とする。発明の開示 従って、本発明の一般的な目的は、自動部品ハンドラーの効率、部品整列機能 、部品処理速度及び費用効果を改善することである。 本発明の特定的な目的は、部品キャリアを必要としないハンドラーを提供する ことである。 本発明の他の目的は、機械観察を用いて部品整列機能、部品点検機能及びハン ドラーの処理速度を改善することである。 本発明の更に他の目的は、ハンドラーの処理速度を高めるために並列経路を設 けることである。 本発明は、上記目的を達成するために、多数の検査コンタクターを備えた検査 部に使用するのに特に適しており、低コストで高い処理速度を発揮する自動半導 体部品ハンドラーを提供する。本発明のハンドラーは、標準規格の搬入トレーか ら複数個の部品を搬入ベルト組立体へ移送する搬入ガントリーを備えている。搬 入ベルト組立体は、部品をプリサイサーレールに押しつけた状態で(偏倚させて )トロリーの方に向けて移動させる。搬入ベルトの移動は、画像形成装置及びコ ンピュータシステムに接続された搬入ベルトモータによって制御される。画像形 成装置は、搬入ベルト上の部品を観察し、その画像データをコンピュータシステ ムヘ送る。コンピュータシステムは、搬入ベルトモータを指令して搬入ベルトを 移動させ、直線に整列した部品列の1番目の部品が調節自在の終端ストッパーに よって停止されるようにする。プリサイサーレールと調節自在の終端ストッパー との組み合わせにより各部品の反復可能な正確な位置ぎめを可能にする。 本発明のハンドラーは、複数個の部品を並行して操作し位置づけづけする複数 の搬入ベルトを有する。それらの複数個の部品が調節自在の終端ストッパーのと ころに位置づけされると、トロリー組立体がそれらの部品を検査コンタクターヘ 移送する。検査終了後、トロリーは、部品を搬出ベルト組立体へ移送する。搬出 ベルト組立体は、搬入ベルト組立体と同様な正確な反復可能な位置づけ機能を有 する。部品が搬出ベルト組立体上に位置づけされると、搬出分類器がそれらの部 品を搬出ベルト組立体から規格寸法の搬出トレーへ移送する。部品をどの搬出ト レーへ収容するかは、その部品の検査結果に基づいて決定される。 本発明の変型実施形態においては、前記画像形成装置は、更に、部品と検査コ ンタクターとの間の界面を点検し、部品の機械的特性を点検する。 本発明の更に別の実施形態においては、部品を室温以外の温度で検査すること ができるようにハンドラーに温度調整手段を装備することができる。この温度調 整手段は、部品の搬入時(導入時)と搬出時の温度調整を行う。図面の簡単な説明 本発明の上記及びその他の目的並びに特徴、及びそれらを達成する態様は、以 下に添付図を参照して述べる本発明の実施形態の説明から一層明かになろう。 図1は、本発明による自動部品ハンドラーの透視図である。 図2は、本発明の自動部品ハンドラーの正面図である。 図3は、本発明の自動部品ハンドラーの側面図である。 図4は、本発明の自動部品ハンドラーの一部破除された側面図であり、搬入ト レーハンドラーの側面を示す。 図5は、搬入トレーハンドラー内に収容された作業区域の搬入トレーの上から みた平面図である。 図6は、作業区域の搬入トレーと2つの搬入ベルト組立体の上方に位置する搬 入ガントリーの上からみた平面図である。 図7は、搬入ガントリーのアームの上からみた平面図である。 図8は、搬入ガントリーのアームの側面図である。 図9は、搬入ガントリーのアームの正面図である。 図10は、真空吸着ヘッドの一部破除された詳細側面図である。 図11は、搬入カメラを備えた搬入ベルト組立体の側面図である。 図12は、搬入ベルト組立体の上からみた平面図である。 図13は、搬入ベルト組立体の断面図である。 図14は、搬入ベルト組立体の上からみた詳細平面図である。 図15は、調節自在終端ストッパーと並列に作動する8つの搬入ベルト組立体 の上からみた平面図である。 図16は、1つの搬入ベルト組立体と1つの搬出ベルト組立体を含む観察装置 の上からみた平面図である。 図17は、検査コンタクターと搬入ベルト組立体を含む観察装置の側面図であ る。 図18は、トロリー組立体の上からみた平面図である。 図19は、異なる作動段階にあるトロリー組立体の上からみた平面図である。 図20は、1つの搬入ベルト組立体と1つの搬出ベルト組立体を含むトロリー 組立体の2つのドラムの上からみた平面図である。 図21は、トロリー組立体の一部破除された側面図である。 図22は、搬出側調節自在終端ストッパーを備えた8つの搬出ベルト組立体の 上からみた平面図である。 図23は、搬出分類器の上からみた平面図である。 図24は、搬出分類器の側面図である。 図25は、搬出分類器の一変型実施形態の上からみた平面図である。 図26は、搬出分類器の一変型実施形態の側面図である。 図27は、本発明のハンドラーのための熱制御装置の上からみた概略平面図で ある。 図28は、本発明のハンドラーを制御するためのコンピュータ制御装置のブロ ック図である。 図29は、本発明を実施するための好ましい方法を説明するフローチャートで ある。発明を実施するための最良の形態 本発明の好ましい実施形態による自動部品ハンドラー10が図1に概略的に示 されている。ハンドラー10は、支持部分12とハンドリング部14から成る。 支持部分12は、シャーシ16を有しており、シャーシ16内に、ハンドリング 動作の機能及び順序を制御する電源部品、電気コネクタ及びケーブル(図示せず )が収容されている。コンピュータ制御装置(コンピュータによる制御装置、単 に「コンピュータ」とも称する)18を除いてハンドラー10全体が、シャーシ 16によって画定されるフロア区域内に収まっている。コンピュータ制御装置1 8は、シャーシ16から離隔して配置することができる。ハンドラー10は、そ れが搬送する被検査部品(以下、単に「部品」とも称する)を保護するためにシ ュラウド(17)内に囲われている。ハンドラー10の移動を容易にするために シャーシ16は、車輪19によって床から持ち上げられている。図2Aにみられ るように、ハンドラー10は、検査部8の検査コンタクター6に近接して配置さ れる。 ハンドリング操作は、主としてハンドラー10のハンドリング部14内で行わ れる。図2、2A及び3に示されるように、ハンドリング部14は、搬入側20 と、トロリー組立体22、搬出側24と、観察装置25を有する。搬入側20は 、被検査部品をトロリー組立体22へ送給する。トロリー組立体22は、部品を 搬入側20から検査部8の検査コンタクター6へ移送し、次いで、搬出側24へ 移送する。搬出側24は、部品をトロリー組立体22から搬出する。観察装置2 5は、ハンドラー10内の部品の整列データ及び点検データを提供する。 図2A及び4を参照して説明すると、搬入側20は、自動トレーハンドリング 機構30と、搬入ガントリー70と、搬入ベルト組立体110を有する。搬入側 20を通す部品の移送手順は、以下の通りである。被検査部品を収容した搬入ト レー32が、自動トレーハンドリング機構30によって作業トレー区域34へ送 給される。搬入ガントリー70が、搬入トレー32から被検査部品35の各縦列 36(図5に示されたトレー32参照)を順次に搬入ベルト組立体110の1つ へ移送する。各搬入ベルト組立体110は、部品をトロリー組立体22に向けて 移送する。 自動トレーハンドリング機構30は、図4に示されるように、搬入トレー32 を取り扱う。搬入トレー32は、検査コンタクター6(図2A参照)で検査すべ き部品を収容している。搬入トレー32の設計は、半導体産業において使用され ている規格製造業者供給トレーであることが好ましく、通常は長方形であり、図 5にみられるように縦横整列状態に配列されたポケット38を有する。各ポケッ ト38は、公差範囲内の寸法であれば、部品35がポケット38内に干渉を受け ることなく嵌合するように寸法づけされている。ポケット38内に収容された公 称通りの寸法の部品35は、約0.010in(0.254mm)だけ自由に移 動することができる。通常、各ポケットの側壁に形成された斜切面が、部品をポ ケット内へ案内するガイドの役割を果たす。 再び、図4を参照して説明すると、自動トレーハンドリング機構(以下、単に 「ハンドリング機構」とも称する)30は、トレー32を載置区域42と、作業 区域34と、空トレー区域44の3つの区域を順次に通して移動させる。最初に 、載置区域42において積重トレー(上下に積み重ねられたトレー)46がプラ ットホーム48の上に載せられる。プラットホーム48は、積重トレー46の積 卸しを容易にし、積重トレー46の積卸しの自動化を可能にする引出し台50上 に設置されている。積重トレー46がプラットホーム48の上に積み込まれると 、引出し台50がハンドリング機構30内へ押し込まれる。それによって、プラ ットホーム48がモータ駆動のエレベータ(昇降機)52に係合する。エレベー タ52は、積重トレー46をその最上段のトレー32が作業区域に34にもたら されるまで押し上げる。作業区域に34において、最上段のトレー32は、図5 に示されるように剛性ストッパー54によって水平平面内に位置ぎめされる。剛 性ストッパー54は、トレー32の正確な反復位置づけを行う。最後に、最上段 のトレー32内の部品35の荷卸しが完了すると、エレベータ52は、最上段の トレー32を図4に示される空トレー区域44へ更に押し上げる。 図6を参照して説明すると、搬入ガントリー70は、アーム72と、軌道74 を有する。軌道74は、締着具76とスペーサ78によってシャーシ16の搬入 側20に取り付けられている。軌道74は、水平であり、搬入ベルト組立体11 0に対して直角に延長している。アーム72は、軌道74に沿って走行し、軌道 74から搬入ベルト組立体110に平行に延長しており、搬入ベルト組立体11 0に対して真上に位置するようになされている。アーム72は、ガントリーモー タ80によって推進され軌道74に沿って移動する。ガントリーモータ80は、 コンピュータ制御装置18によって制御される。軌道74に沿ってのアーム72 の移動範囲は、少くとも搬入トレー32の遠い側(図6でみて左側)の側面から 全ての搬入ベルト組立体110に届く範囲である。 部品35を移送する搬入ガントリー70は、作業区域34内にあるトレー32 から1縦列36全体の部品を1つの搬入ベルト組立体110(図では図示を簡略 にするために2つの搬入ベルト組立体110だけが示されている)へ移送するこ とができる。この作業を実施するために、搬入ガントリー70のアーム72は、 1縦列の真空吸着ヘッド(以下、単に「真空ヘッド」とも称する)82を有して いる。ガントリーモータ80は、アーム72を移送すべき部品縦列36の上方に 位置づけする。次いで、全ての真空ヘッド82が、ガントリーヒンジモータ81 によって作動されるアーム72内のヒンジ機構84によって一斉に下降される( 図7、8及び9をも参照)。各真空ヘッド82は、真空を創出して対応する部品 に真空吸引力を及ぼす。ヒンジ機構84が持ち上げられると、真空ヘッド82に 吸着された1列の部品縦列36全体がガントリー70によってピックアップされ る。次いで、アーム72が所望の搬入ベルト組立体110の上方に位置するまで 軌道74に沿って移動する。次いで、真空ヘッド82がヒンジ機構84によって 下降され、真空が解放されて部品縦列36を搬入ベルト組立体110上に載置す る。 真空ヘッド82のピッチは、搬入トレー32内の部品縦列36のピッチに対応 している。各真空ヘッド82のアーム72に沿っての長手方向の位置は、搬入ト レー32内の部品縦列36のピッチに整合するように調節バー(図示せず)によ って変更することができる。真空ヘッド82のピッチは、搬入トレー32内の部 品縦列36のピッチが変更されたときにのみ変更すればよく、従って、真空ヘッ ド82の位置ぎめは、ハンドラー10内へ異なるタイプのトレーが導入されたと きにのみ調節すればよい。不要な真空ヘッド83は、不能化してアーム72の端 部へ移動させるか、アーム72から容易に取り外すことができる。 真空ヘッド82の垂直(上下)方向の位置ぎめはヒンジ機構84によって予め 設定される。ヒンジ機構84を調節することにより、いろいろなな異なる厚みの 部品をピックアップすることができる。更に、コンピュータ制御装置18が後述 するセンサー88と連携してヒンジ機構84の垂直方向のピックアップ位置を自 動的に調節することができるので、操作者は、ヒンジ機構84の設定を調節する 必要がない。 図10を参照すると、真空ヘッド82の詳細断面図が示されている。各真空ヘ ッド82は、真空ヘッド本体85と、本体85に取り付けられた真空吸着カップ (以下、単に「真空カップ」とも称する)86と、センサー88と、加圧空気導 管90と、真空創生ベンチューリ91を有する。真空ヘッド本体85は、真空カ ップ86に連通している空気導管90及び真空創生ベンチューリ91を収容して いる。コンピュータ制御装置18は、空気導管90内の加圧空気の供給を制御す る弁(図示せず)を制御する。空気導管90は、加圧空気をベンチューリ91に 供給する。ベンチューリ91を通って流れる加圧空気が、真空カップ86のとこ ろに真空を創生する。真空カップ86に創生された真空は、部品35を吸着して ピックアップするのに十分である。加圧空気は、排気部92を通って真空ヘッド 82から排出するセンサー88は、ばね93によって本体85内へ垂直方向に付 勢された部品触感プローブ94と、光検出器96を装着した回路板95を有する 。光検出器96は、プローブ94と直線的に整列したキャビティ97を有し、ピ ン98を介してコンピュータ制御装置18に接続している。プローブ94は、光 検出器96及びヘッド本体85に対して垂直方向に変位自在である。真空ヘッド 82が部品35の上方に位置づけされて下降されると、プローブ94が部品35 に当接して上方へ変位される。プローブ94がキャビティ97内へ変位されると 、光検出器96がプローブ94の変位量に比例した信号を発生する。光検出器9 6からの変位量信号は、ピン98を通してコンピュータ制御装置18へ送られる 。この信号は、コンピュータ制御装置18に部品35がセンサー88によって検 出されたことを知らせるとともに、コンピュータ制御装置18に真空ヘッドと部 品35との間の距離を算出させる。センサー88が適正な時点にコンピュータ制 御装置18に信号を送らなければ、コンピュータ制御装置18は、部品が見当た らないか、対応する真空ヘッド82から誤って落とされたものと判定する。この ように、センサー88は、ハンドラー10のコンピュータ制御装置18にハンド ラー10内の被検査部品に関する正確な追跡データを供給する。 ハンドラー10内の次の作業段は、図11及び12に示される搬入ベルト組立 体110である。各搬入ベルト組立体110は、搬入ベルト112と、搬入ベル トモータ114と、プリサイサーレール126から成る。図11には、観察装置 25の一部を構成する搬入側カメラ152が示されている。搬入側カメラ152 は、搬入ベルト112の上方にクロスバー156によって支持されている。 図15に示されるように、好ましい実施形態では、8つの搬入ベルト組立体1 10が設けられている。搬入ベルト組立体110の数は、検査コンタクター6の 処理能力やその他の検査用件等のシステムパラメータに応じて増減させることが できる。図15には、又、部品35を搬入ベルト112の移動方向に正確に位置 づけする働きをするストッパー縁153を有する終端ストッパー151が示され ている。観察装置25及びコンピュータ制御装置18と連携して作動する終端ス トッパー151の機能については、後に詳述する。 図11及び12に示されるように、各搬入ベルト組立体110は、ハウジング 118を備えている。ハウジング118は、搬入ベルト112を回転させる1対 のローラ122を支持している。図13に示されるように、ハウジング118は 、又、搬入ベルト112を支持する外表面124を有している。静電放散部材1 25は、放散させることができなければ部品35にとって非常な有害となる静電 気の蓄積を防止する働きをする。 図12、13及び14を参照して説明すると、プリサイサーレール126は、 ハウジング118に取り付けられており、搬入ベルト112の移動方向128に 対して非平行となるように(図14参照)ハウジング118に対して方向づけさ れている。搬入ベルト組立体110をテストした結果、プリサイサーレール12 6と搬入ベルト112の移動方向との角度130は、約0.18°(図14)と することが小舞子とが認められた。プリサイサーレール126は、鋼合金で形成 することが好ましく、真直ぐな平滑表面を呈するように精密機械加工された案内 縁132を有するものとする。 再び図12を参照して説明すると、各搬入ベルト112は、積込み端134と 積卸し端136を有する。部品は、搬入ガントリー70によって積込み端134 に載せられる。搬入ガントリー70は、部品35の1縦列36全体を1つの搬入 ベルト112上に載せる。搬入ベルト112に接触したローラ122は、搬入ベ ルトモータ114によって推進される。搬入べルトモータ114は、コンピュー タ制御装置18によって制御される。搬入ベルト112が各部品35を積卸し端 136に向かって移動させる間、プリサイサーレール126と搬入ベルト112 の移動方向との間に僅かな角度130が存在することにより、部品35はプリサ イサーレール126の案内縁132に圧接される。案内縁132の平滑表面は、 部品35が固着したり、回転したりするのを防止する。かくして、搬入ベルト1 12の積卸し端136において、部品35は、プリサイサーレール126の案内 緑132に当接されて正確に方向づけされる。 観察カメラ25は、図16に示されるように、各搬入ベルト組立体110に対 して1台の搬入側カメラ110と、各搬出ベルト組立体210に対して1台の搬 出側カメラ162と、後述する検査コンタクター用カメラ164を備えている。 図16及び17にみられるように、観察装置25のカメラ152,162,16 4は、クロス部材158にボルト付けされたクロスバー156によって支持され ている。クロス部材158は、シャーシ16にボルト付けされた2つのガーダー 159によって支持されている。 観察装置25は、その搬入側カメラ152が画像データをコンピュータ制御装 置18へ送るようにコンピュータ制御装置18と一体に接続されており、コンピ ュータ制御装置18は、画像データを受けて搬入ベルトモータ114へ位置づけ 信号を供給する。各カメラ152は、各搬入ベルト112(図を簡略にするため に1つの搬入ベルト112だけが示されている)の積卸し端136の上方に配置 され、搬入ベルト112を見下ろしている。カメラ152は、部品35の存否を 検出し、コンピュータ制御装置18は、米国マサチューセッツ州ウオルサム及び ベルギー国へバリーのICOSカンパニーから販売されている画像ソフトを用い て部品35の中心を測定する。次いで、コンピュータ制御装置18は、部品35 の中心と所望の終端点154(図15参照)との間の距離を算出する。コンピュ ータ制御装置18は、この算出値に基づいて搬入ベルトモータ114へ信号を送 り、搬入ベルトモータ114は、それに応答して搬入ベルト112を移動させる 。好ましい実施形態では、搬入ベルトモータ114は、搬入ベルト112を算出 された距離より僅かに遠くへ移動させる。この僅かなオーバーシュート(行き過 ぎ量)は、約0.020in(0.508mm)とすることが好ましい。このよ うにして、図12、14及び15に示されるように、各搬入ベルト112上に載 せられた各部品35の前進は、調節自在の終端ストッパー151のストッパー縁 153によって停止される。ストッパー縁153は、部品35の正確な反復位置 づけを行う。 かくして、各搬入ベルト112上の「裸の」部品35は、正確に、かつ、反復 (適正な反復精度をもって)して2つの軸線(各プリサイサーレール126に沿 っての軸線と、ストッパー縁153沿っての軸線)上に方向づけされる。部品3 5の回転角度位置(即ち、θ方位角)も固定される。更に、観察装置25と連携 して作動するプリサイサーレール126と調節自在の終端ストッパー151によ って与えられる部品位置ぎめは、安定した確実性を有するので、サイズ、厚み、 タイプ及び形状の異なるいろいろな被検査部品をハンドラー10に容易に導入す ることができる。 更に、調節自在の終端ストッパー151の位置は、終端ストッパーモータ15 4によって制御することができる。終端ストッパーモータ154は、部品35を 所望の終端点154に位置づけするように調節自在の終端ストッパー151を移 動させる。ハンドラー10のための初期設定手順の1つは、コンピュータ制御装 置18による所望の終端点154の計算であり、それは、トロリー組立体22が 部品をピックアップする位置を基準として行われる。調節自在の終端ストッパー 151の位置は、部品サイズの相違に応じて、又は、熱膨張等に因るハンドラー の歪みを補償するために自動的に変更することができる。これは、例えば、高温 又は低温検査条件がハンドラー10の一部に熱膨張又は熱収縮を惹起する場合は 特に重要である。 変型実施形態においては、調節自在の終端ストッパー151が省除され、所望 の終端点154は、各個々の搬入ベルト組立体110によって動的に制御される 。図15には全ての部品35の所望の終端点154が共通のものとして示されて いるが、それらは必ずしも同一線上にある必要はない。この変型実施形態では、 コンピュータ制御装置18が各搬入ベルト組立体110の動的制御を実施する。 カメラ152と、コンピュータ制御装置18と、搬入ベルトモータ114との間 の反復動作により部品35を正確に各々の所望の終端点154に位置づけする。 部品35が正確に所望の終端点154に位置づけされると、コンピュータ制御装 置18は、搬入ベルトモータ114を停止し、部品35は、検査コンタクター6 (図2a参照)へ移送される準備完了状態となる。 ハンドラー10が行う次の移送作業について説明すると、図3に側面図で示さ れているトロリー組立体22が、部品35を各搬入ベルト112上の所望の終端 点154(図15参照)から検査コンタクター6へ移送する。部品の検査終了後 、トロリー組立体22は、部品35を搬出ベルト212へ移送する。図18及び 19を参照すると、トロリー組立体22の上からみた平面図が示されている。図 示を明瞭にするために、図18及び19には、搬入ベルト、搬出ベルト及びカメ ラは示されていない。好ましい実施形態では、トロリー組立体22は、2つのド ラム172,174を有する。ドラム172は、搬入側20の上方に配置され、 ドラム174は、搬出側24の上方に配置される。ドラム172,174は、ハ ンドラーのシャーシ16に取り付けられており、軸線179を中心とする回転運 動ができる以外はシャーシ16によって完全に拘束されている。各ドラム172 ,174は、それぞれのドラム172,174を互いに独立して軸線179の周 りに回転させるモータ176,178を備えている。モータ176,178は、 コンピュータ制御装置18によって制御される。 図21に横断面図で示されるように、各ドラム172,174は、スパイダー ブランケット177によって円形配列に固定された8つのドラム軸175を有す る。ドラム172,174を含むトロリー組立体22全体の重要な特徴は、骨格 構造であることである。トロリー組立体22がこのように骨格構造であるため、 トロリー組立体22の上方に配置されたカメラ152,162,164(図3、 11及び17参照)が、トロリー組立体22からほとんど妨害されることなく、 部品35を観察することができる。 トロリー組立体22は、又、部品35を移送する2つのトロリー180,18 2を含む。トロリー180は、図21に示されるように、ドラム172の2つの 軸175に取り付けられている。トロリー180は、ドラム172に対して軸線 179に平行な水平方向にドラム軸175に沿ってのみ移動することができる。 トロリー180,182は、両ドラム172,174の各ドラム軸175が図2 01に示されるように長手方向に直線状に整列したときは(図20には簡略化の ためにトロリーは示されていない参照)、一方のドラムから他方のドラムヘ移行 させることができる。トロリー180,182の水平方向の移動は、親ねじモー タ(図示せず)によって駆動される親ねじ(図21にトロリー180のための親 ねじ181だけが示されている)によって制御される。親ねじモータは、コンピ ュータ制御装置18によって制御される。 トロリー180,182は、搬入ガントリー70に使用されるものと同様の真 空ヘッド82を備えている。各真空ヘッド82は、カム軸(図示せず)が回転さ れたとき真空ヘッド82を伸張させるカム(図示せず)を有する。カム軸は、コ ンピュータ18によって制御される。搬入ガントリー70の場合と同様に、コン ピュータ制御装置18は、トロリー180,182の真空ヘッド82内の真空度 も制御する。トロリー180,182への真空は、それぞれの真空導管186, 188を通して送られる。 真空導管186,188は、可撓性であり、シャーシ16に取り付けられた回 転供給管継手機構185から延長している。回転供給管継手機構185は、2つ のチェーン駆動装置の他にシール、歯車及びチャンバを備えている。真空導管1 86,188は、2つのトロリー180,182の1サイクル作動毎に180° 回転させなければならず、それによって導管186と188とが縫れるのを防止 する。更に、各導管186,188は、それ自体が縫れるのを防止するために回 転供給管継手機構185に対しても相対回転する。 部品を移送するための手順は以下の通りである。コンピュータ制御装置18は 、搬入ベルト組立体110上での正確な位置づけと、搬入側カメラ152からの データの結果として、各部品35がプリサイサーレール126及び各搬入ベルト 組立体110のストッパー縁153に沿っての所望の終端点154に位置してい ることを「知る」。コンピュータ制御装置18は、親ねじ181によって真空ヘ ッド82を有するトロリー180をドラム172に沿って部品35の上方に位置 づけする。真空ヘッド82は、トロリー180内のカム軸によって下降せしめら れて部品35をピックアップする。部品35がピックアップされると、各ドラム 172,174は、それぞれモータ176,178によって90°(互いに反対 方向に)回転される。それによって、トロリー180の真空ヘッド82によって ピックアップされた部品が検査部8の検査コンタクター6に接続される。次いで 、親ねじ181がトロリー180を整列したドラム172,174に沿って移動 させ、一方のドラム172から他方のドラム174へ移行させる。コンタクター 6での電気的検査が終了した時点では、トロリー180は、完全に搬出側のドラ ム174へ移行している(図19参照)。次いで、搬出側のドラム174が90 °回転されて部品35を搬出ベルト組立体210の上方に位置づけする。次いで 、コンピュータ18は、真空ヘッド82内の真空を解放して部品35を搬出ベル ト212上に載置する。 一方のトロリー180が検査コンタクター6を検査している間に他方のトロリ ー182は、ドラム172の方に向かって反対方向に移動する。従って、トロリ ー180が部品を搬出側24に落としている間に他方のトロリー182は、搬入 側の次のバッチの被検査部品をピックアップするこでる。かくして、並行して作 動する2つのトロリー180,182と2つのドラム172,174を用いるこ とによって、ハンドラー10は、部品のより連続した流れに近い流れを検査コン タクター6へ送給することができる。 観察装置25は、また、トロリー組立体22とも連携して作動する。観察装置 25のもう1つの機能は、トロリー組立体22を正確に位置づけするために画像 データをコンピュータ制御装置18へ送ることである。再び図17に示された観 察装置25の側面図を参照して説明すると、検査コンタクター用カメラ164は 、プリズム165を見下ろしている。カメラ164は、プリズム165を通して 屈折された視野166を通して検査コンタクター6に当接された部品を観察する ことができる。更に、カメラ164は、検査コンタクター6に対する真空ヘッド 82の整列状態をも観察する。先に述べたように、トロリー組立体22の構造は 骨格状であるから、カメラ164が検査コンタクター6に当接された部品35を 観察するのを妨害されない。カメラ164は、検査コンタクター6と部品35と の界面の画像データをコンピュータ制御装置18へ供給する。検査コンタクター 6との間に垂直(上下)方向に不整列が存在する場合は、コンピュータ制御装置 18によって上述した所望の終端点154を調節することができる。所望の終端 点154を調節すると、部品35をそれがトロリー組立体22上に載せられたと き検査コンタクター6に対して垂直平面内で変位させる。同様にして、検査コン タクター6との間に水平方向に不整列が存在する場合は、部品35の水平位置を 変更するようにコンピュータ制御装置18によって親ねじモータ(図示せず)を 調節することができる。かくして、検査コンタクター用カメラ164は、コンピ ュータ制御装置18と連携して確実に、ハンドラー10の作動中に検査コンタク ター6に対する部品35の整列状態を調節することを可能にする。 図2及び22に示されたハンドラー10の搬出側24に関して説明すると、搬 出側24は、搬入側22に非常に類似している。搬出側24は、搬出ベルト組立 体210と、搬出分類器240と、搬出トレー機構280を有する。 図22にみられるように、各搬出ベルト組立体210は、搬出ベルト212と 、搬出ベルトモータ214と、プリサイサーレール226から成る。図22には 、8つの搬出ベルト組立体210が示されている。搬出ベルト組立体210の数 は、必要に応じて増減することができるが、最適な平行性を維持するには、搬入 ベルト組立体110(図22は図示を簡略にするために1つの搬入ベルト組立体 110だけが示されている)の数と同数にすべきである。図22には、又、コン ピュータ制御装置18によって制御される終端ストッパーモータ255に連結さ れたストッパー縁253を有する調節自在の終端ストッパー251が示されてい る。搬入側20の場合と同様に、搬出側24の調節自在の終端ストッパー251 も、部品35を搬出ベルト212の端部の所望の終端点254に正確に位置づけ する。 搬出ベルト組立体210及びその作動は、2つの点を除いて上述した搬入ベル ト組立体110と同じである。第1の点は、搬出ベルト組立体210は、搬入ベ ルト組立体110に対して水平平面内で180°回転されることである。このよ うに、搬出ベルト212の運動方向は、搬入ベルト112のそれとは反対向きに なる。第2の点は、搬出ベルト組立体210の長さが搬入ベルト組立体110よ り短いことである。これによって、搬出トレー機構280を搬出トレー284と 共にハンドラー10内によりコンパクトに配置することができる。以上の2つの 相違点以外では、搬出ベルト組立体210は、上述した搬入ベルト組立体110 と同じ態様で作動し、同じ精度で各部品35をプリサイサーレール226に沿っ てストッパー縁253のところに位置づけする。 ハンドラー10が実施する最後の移送動作は、図2及び2Aに示されるように 搬出側24の搬出分類器240による作業である。搬出分類器240は、部品3 5を搬出ベルト212上の所望の終端点254から搬出トレー機構280へ移送 する。搬出トレー機構280は、搬出トレー284を有している。搬出トレー2 84は、搬入トレー32と同様に、半導体産業において使用されている標準トレ ーであることが好ましい。搬出分類器240による部品35のム25の搬出トレ ー284への載置は、検査コンタクター6による検査結果に基づいて行われる。 部品35が電気的検査に不合格になったとすると、搬出分類器240は、部品3 5を不合格部品の符丁を付された搬出トレー284内に収容する。 搬出側24における搬出分類器240の大体の位置は、図2Aに示されている 。好ましい実施形態では、搬出分類器240は、アーム242に摺動自在に取り 付けられた取付ブラケット250によって支持されている。アーム242は、軌 道244に摺動自在に取り付けられている。軌道244は、搬出側24でシャー シ16にボルト付けされている。アーム242に沿ってのブラケット250の移 動と、軌道244に沿ってのアーム242の移動により、搬出分類器240のx −y軸の位置ぎめを可能にする。ブラケット250は、アームモータ254によ ってアーム242に沿って駆動され、アーム242は、軌道モータ247によっ て軌道244に沿って駆動される。モータ245,247は、コンピュータ制御 装置18によって制御される。 搬出分類器240は、ハンドラーの最終移送段の主要な機器である。ハンドラ ーは、多数の部品を並行して処理するので、搬出分類器240の個々の部品の搬 出トレー284への載置位置づけ動作は、高速度で行わなければならない。この 高速動作を助成するために、搬出分類器240の全ての部分を軽量材料で製造し 、各モータも高速モータとすることが好ましい。 図23を参照すると、搬出分類器240の上からみた平面図が示されている。 搬出分類器240は、取付ブラケット250と、支持プレート252と、垂直方 向変位モータ254と、真空ヘッド82を備えている。取付ブラケット250は 、ブラケット250に対する支持プレート252の垂直方向を除くあらゆる方向 の移動を拘束するための案内スロット255を有している。取付ブラケット25 0は、又、垂直方向変位モータ254をも収容している。垂直方向変位モータ2 54は、プレート252を支持し、プレート252の垂直方向の位置ぎめを制御 する。垂直方向変位モータ254は、コンピュータ制御装置18によって制御さ れる。 スロット付き光センサー256が、垂直方向変位モータ254による支持プレ ート252の垂直方向の変位量データをコンピュータ制御装置18に供給する。 光センサー256は、スロットを有しており、ブラケット250に取り付けられ ている。支持プレート252に取り付けられたマーカー257がスロット付き光 センサー256のスロット内に配置されている。光センサー256は、コンピュ ータ制御装置18に電気的に接続されている。マーカー257が光センサー25 6のスロット内で移動するにつれて、光センサー256がブラケット250とプ レート252との間の相対位置のデータをコンピュータ制御装置18に供給する 。コンピュータ制御装置18は、光センサー256によって供給される変位量デ ータに基づいて垂直方向変位モータ254を制御する。かくして、プレート25 2に取り付けられている全ての真空ヘッド82を一緒に被検査部品の高さ(厚み )と搬出トレー284の深さに応じて調節することができる。更に、真空ヘッド 82の垂直位置をいろろな異なる被検査部品の高さ及び搬出トレー284の深さ に適合するようにコンピュータ制御装置18によって「飛行状態」で調節するこ とができる。 搬出分類器240の各真空ヘッド82は、プレート252に取り付けられてお り、搬入ガントリー70の真空ヘッド82(図10をも参照)に関連して上述し たのと同じ態様で作動する。搬出分類器240と搬入ガントリー70との主要な 相違は、搬出分類器240は各真空ヘッド82を個々に(1個1個)制御するこ とである。 搬出分類器240の側面図を示す図24にみられるように、真空ヘッド82の 頂部には、チューブ259を介して加圧空気源(図示せず)に接続されたピスト ン258が設けられている。各ピストン258への加圧空気流は、コンピュータ 制御装置18によって制御される。従って、コンピュータ制御装置18は、搬出 ベルト212上にプリサイサーレール216及び調節自在終端ストッパー251 によって位置づけされた部品35をピックアップするために真空カップ86を下 降させるピストン258の下向き推力を制御する。真空ヘッド本体85には、ブ ラケット252に対する真空ヘッド82の下方運動を制限する突起267(スト ッパー)が取り付けられている。更に、各々真空創生ベンチューリ91に接続さ れた各チューブ261内の加圧空気も、個々に、コンピュータ制御装置18によ って制御される。かくして、搬出分類器240は、個々の部品35をピックアッ プし、それらを個々に搬出トレー内の適正な部位へ落下させる。 真空ヘッド82を備えた搬出分類器240は、いろいろな構成とすることがで きる。例えば、図25及び26に示された一変型実施形態においては、搬出分類 器240に代えて、8部所付き(8つの真空ヘッド82取り付け部所を備えた) 回転分類器270が設けられる。図25は、回転分類器270の上からみた図で ある。回転分類器270は、アーム242内に摺動自在に取り付けられた軸27 2を有する。回転分類器270のアーム242及び軌道244に沿ってのx−y 軸運動は、搬出分類器240の場合と同じである。 回転分類器270は、更に、高速回転軸モータ274と、真空ヘッド82を収 容する回転ディスク276を有している。回転分類器270内の真空ヘッド82 は、搬出分類器240内の真空ヘッド82と同じである。圧縮空気(加圧空気) は、回転ディスク276の内部へ供給される。各真空ヘッド82への圧縮空気の 供給は、コンピュータ制御装置18によって制御される。軸モータ274も、コ ンピュータ制御装置18によって制御される。軸モータ274は、又、回転ディ スク276を被検査部品35の高さ及び搬出トレーの深さに適合するように垂直 方向に移動させる。 搬出分類器240(上述した変型実施形態では回転分類器270)は、コンピ ュータ制御装置18によって制御され、搬出トレー284内のx−y軸部品載置 位置ぎめは、検査コンタクター6からの検査データに基づいて制御することがで きる。後述する更に別の変型実施形態においては、検査データには、観察装置2 5からの機械的点検結果も含まれる。搬出分類器240は、個々の部品を1個1 個搬出トレー内に載置することができるので、「不良」部品(検査の結果不合格 とされた部品)を特定のトレー内に、又は、同じトレー内の特定の位置に置くこ とができる。 図2A及び22に示された搬出トレー機構280は、搬入トレー機構30と同 様な態様で作動するが、好ましい実施形態では、搬出トレー機構280は、4つ の作動搬出トレー284を備えたものとする。 最後に、図16に示された観察装置25に戻って説明すると、部品35の整列 状態に関しての画像データをコンピュータ制御装置18に供給することに加えて 、観察装置25は、機械的欠陥に関しても部品35を点検することができる。コ ンピュータ制御装置18は、やはり上述した米国マサチューセッツ州ウオルサム 及びベルギー国へバリーのICOSカンパニーから販売されている機械的点検観 察ソフトを搭載している。曲がったリードや、欠落リードや、寸法違いリードや 、その他の欠陥又はミス配置を有する部品のような、機械的な欠陥を有する被検 査部品35をコンピュータ制御装置18によって同定することができる。 更に、カメラ152,162,164は、それぞれハンドラー処理の3つの異 なる段階でコンピュータ制御装置18の観察点検ソフトに画像を供給する。カメ ラ152によって欠陥部品が検出されると、その部品を検査コンタクター6への 損傷を回避するために電気的検査装置を迂回してバイパスさせることができる。 カメラ152によっては検出されなかったが、カメラ164又は162によって 欠陥部品が検出されると、コンピュータ制御装置18は、ハンドラーがその欠陥 部品を損傷させるおそれがあることを警告する。更に、コンピュータ制御装置1 8によって制御される搬出分類器240は、それらの欠陥部品を観察点検ソフト からの結果に基づいて分類することができる。 図28に示されるように、ハンドラーのコンピュータ制御装置18は、ハンド ラーの上述した各機能を統合し制御する働きをする。コンピュータ制御装置18 は、観察装置25及び検査コンタクター6から検査データを受け取り、これらの データに基づいて、かつ、ハンドラー10の構成、被検査部品のサイズ及びトレ ーの寸法に合わせて予めプログラムされたルーチンに基づいて、搬入トレー機構 モータ52、搬入ガントリーモータ80、ガントリーヒンジモータ81及び全て の真空ヘッド82のための加圧空気、搬入ベルトモータ114、終端ストッパー モータ155,255、ドラムモータ176,178、トロリーの親ねじモータ 及びカム軸、搬出ベルトモータ214、搬出分類器モータ262、アームモータ 245、軌道モータ247、垂直方向変位モータ254、及び搬出トレー機構2 80を制御する。 図29は、本発明を実施するための好ましい方法を示すフローチャートである 。 図27に示される変型実施形態においては、ハンドラー10は、更に、熱制御 装置311を備えている。熱制御装置311は、コンピュータ制御装置18によ って制御される。熱制御装置311は、搬入側20と搬出側24の両方に設けら れた対流加熱器312,314を備えている。対流加熱器312,314は、温 度調整されたガス(好ましくは空気又は窒素)を被検査部品を横切るようにして 吹き込むファンを備えている。搬入ベルト組立体の下に取り付けられた2台の伝 導加熱器322,324が、搬入ベルト112上の被検査部品を検査コンタクタ ー6で検査する前に温度調整する。同様な伝導加熱器326が、搬出ベルト21 2の下で被検査部品を温度調整する。ハンドラー10は、部品の空気加熱及び冷 却を更に助成するためにシュラウド17(図1参照)によって囲われている。熱 制御装置311(及び被検査部品)の温度範囲は、業界基準に適合するように+ 125℃から−55℃の間とすることが好ましい。 以上、本発明を実施形態に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した実 施形態の構造及び形態に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改変を 加えることができることを理解されたい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.被検査部品を検査工程中自動的に搬送処理するためのハンドリング装置 であって、 縦列配列の部品を収容するトレーと、 前記トレーから複数個の部品を搬入ベルト組立体へ移送するための搬入ガント リーとから成り、 前記搬入ガントリーは、前記複数個の部品をピックアップするための真空ヘッ ドと、該各真空ヘッドが対応する部品をピックアップし、後に解放するために該 部品に真空吸着力を作用させることができるように真空制御器を有することを特 徴とするハンドリング装置。 2.前記搬入ガントリーは、該搬入ガントリーを前記トレーから前記搬入ベ ルト組立体へ制御自在に移動させるための搬入ガントリー制御器を含むことを特 徴とする請求の範囲第1項に記載のハンドリング装置。 3.前記搬入ガントリーは、前記真空ヘッドを取り付けるためのアームを含 むことを特徴とする請求の範囲第2項に記載のハンドリング装置。 4.前記搬入ガントリーは、前記アームを摺動自在に案内する軌道を含み、 前記搬入ガントリー制御器が該軌道に沿っての該アームの移動を制御するように なされていることを特徴とする請求の範囲第3項に記載のハンドリング装置。 5.前記各真空ヘッドは、前記トレー内の前記部品のピッチに一致するよう に前記アームの長手に沿って調節自在であることを特徴とする請求の範囲第1項 に記載のハンドリング装置。 6.前記搬入ガントリーは、前記真空ヘッドが前記部品を前記トレーからピ ックアップするように前記アームの垂直方向の位置ぎめを該部品の厚み及びトレ ーの高さに対応して制御するためのヒンジ機構を含むことを特徴とする請求の範 囲第3項に記載のハンドリング装置。 7.前記各真空ヘッドは、垂直方向に変位自在で、前記搬入ガントリー制御 器に電気的に接続されるようになされた部品触感プローブを有しており、該真空 ヘッドが前記部品を前記トレーからピックアップする前に該プローブが該部品に 接触し、それによって該部品がピックアップされたことを前記搬入ガントリー制 御器に知らせるようになされていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の ハンドリング装置。 8.前記各真空ヘッドは、前記搬入ガントリー制御器によって制御される真 空創生手段を有し、該真空創生手段は、該真空ヘッドが前記搬入ベルトの上方に 位置づけされたとき前記部品を解放して該搬入ベルト上に落下させるように該搬 入ガントリー制御器によって不作動にされるようになされていることを特徴とす る請求の範囲第7項に記載のハンドリング装置。 9.並列に作動する複数の搬入ベルト組立体が設けられており、前記搬入ガ ントリーは、各縦列の部品を前記トレーから該搬入ベルト組立体並送するように なされていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のハンドリング装置。 10.部品を自動的に搬送処理するためのハンドリング装置であって、 部品の供給源と、 該供給源から1個の部品をベルト組立体へ移送するための移送機構から成り、 前記ベルト組立体は、可動ベルトとプリサイサーレールを含み、該ベルトの移 動方向は、該移動するベルト上の部品が該プリサイサーレールに圧接するように 押しつけられて該プリサイサーレールに対して正確に方向づけされるように該プ リサイサーレールに対して非平行であることを特徴とするハンドリング装置。 11.前記プリサイサーレールは、前記部品を前記移動するベルトに沿って案 内する案内縁を有することを特徴とする請求の範囲第10項に記載のハンドリン グ装置。 12.前記移送機構は、搬入ガントリーであることを特徴とする請求の範囲第 10項に記載のハンドリング装置。 13.前記被検査部品の供給源は、複数個の部品を収容したトレーであり、該 トレーの位置は、トレーハンドリング機構によって制御されるようになされてい ることを特徴とする請求の範囲第10項に記載のハンドリング装置。 14.部品を搬送処理するためのハンドリング装置であって、 部品の供給源と、 該供給源から1個の部品をベルト組立体へ移送するための移送機構から成り、 前記ベルト組立体は、ベルトと、ベルト変位量制御器と、所望の終端点に対す る位置関係を示す前記部品の像を形成するための画像形成器を含み、 前記ベルト変位量制御器は、前記ベルトに結合されており、該ベルトを前記所 望の終端点に対する位置関係を示す前記部品の像に基づいて移動させて該部品を 前記ベルトの移動方向でみて正確な位置に位置づけするようになされていること を特徴とするハンドリング装置。 15.前記部品の供給源は、複数の縦列配列の部品を収容したトレーであるこ とを特徴とする請求の範囲第14項に記載のハンドリング装置。 16.前記移送機構は、搬入ガントリーであることを特徴とする請求の範囲第 15項に記載のハンドリング装置。 17.前記部品の供給源は、トロリー組立体であることを特徴とする請求の範 囲第14項に記載のハンドリング装置。 18.前記画像形成器は、カメラであることを特徴とする請求の範囲第14項 に記載のハンドリング装置。 19.前記カメラから前記画像を受け取るようになされた画像処理装置を備え ており、該画像処理装置は、前記部品と前記所望の終端点との間の距離を計算し 、該距離を前記ベルト変位量制御器に知らせることを特徴とする請求の範囲第1 4項に記載のハンドリング装置。 20.前記部品を前記所望の終端点で停止させるための調節自在の終端ストッ パーを備えていることを特徴とする請求の範囲第19項に記載のハンドリング装 置。 21.前記画像処理装置と前記ベルト変位量制御器は、前記部品を前記所望の 終端点に反復して位置づけすることができることを特徴とする請求の範囲第19 項に記載のハンドリング装置。 22.部品を搬送処理するためのハンドリング装置であって、 各々少くとも1個の部品を載せる複数の搬入ベルトと、 複数の搬出ベルトと、 前記搬入ベルトから複数個の部品をピックアップし、それらの部品を検査のた めに検査コンタクターに接続し、検査終了後該部品を再位置づけして前記搬出ベ ルト上に載置するトロリー組立体と、 から成るハンドリング装置。 23.前記トロリー組立体は、前記部品をピックアップし、解放する真空ヘッ ドを有することを特徴とする請求の範囲第21項に記載のハンドリング装置。 24.前記トロリー組立体は、複数個の部品を前記検査コンタクターに係合さ せることを特徴とする請求の範囲第23項に記載のハンドリング装置。 25.前記トロリー組立体は、2つのドラム上に摺動自在に取り付けられた2 つのトロリーから成り、前記真空ヘッドは、該トロリーに収容されており、該ド ラムは、制御自在に回転可能であり、該トロリーは、前記部品の搬入ベルトから 前記検査コンタクターへの位置づけを実施するために該ドラムに沿って制御自在 に移動可能であであることを特徴とする請求の範囲第22項に記載のハンドリン グ装置。 26.部品を搬送処理するためのハンドリング装置であって、 少くとも1個の部品を載せる搬入ベルトと、 搬出ベルトと、 前記部品をピックアップし、該部品を回転させて検査コンタクターに接続し、 検査終了後該部品を前記搬出ベルト上に載置するために位置づけするためのトロ リー組立体と、 から成るハンドリング装置。 27.前記トロリーは、前記部品を検査コンタクターに接続するためにほぼ9 0℃を回転させることを特徴とする請求の範囲第26項に記載のハンドリング装 置。 28.前記検査コンタクターに接続した部品の像を形成するための画像形成器 を含むことを特徴とする請求の範囲第22項又は26項に記載のハンドリング装 置。 29.前記画像形成器は、カメラを含むことを特徴とする請求の範囲第28項 に記載のハンドリング装置。 30.前記カメラから前記画像を受け取るようになされた画像処理装置を備え ており、該画像処理装置は、前記部品と前記検査コンタクターとの間の接続界面 の状態を測定することを特徴とする請求の範囲第29項に記載のハンドリング装 置。 31.前記搬入ベルトに結合された搬入ベルト変位量制御器を有し、該搬入ベ ルト変位量制御器は、前記画像処理装置所望の観察結果に基づいて該搬入ベルト を制御自在に移動させることを特徴とする請求の範囲第30項に記載のハンドリ ング装置。 32.前記トロリーに結合されたトロリー組立体制御器を有し、該トロリー組 立体制御器は、該トロリー組立体制御器は、前記画像処理装置の観察結果に基づ いて該トロリーを制御自在に移動させることを特徴とする請求の範囲第30項に 記載のハンドリング装置。 33.部品を搬送処理するためのハンドリング装置であって、 検出コンタクターでの検査後複数個の被検査部品を載せる搬出ベルトと、 複数の真空ヘッドを備えた搬出分類器とから成り、 該搬出分類器は、前記搬出ベルトから複数個の部品をピックアップし、個々の 部品をそれらの検査結果に基づいて分類し各部品を少くとも1つの搬出トレー内 に位置づけすることを特徴とするハンドリング装置。 34.前記部品を平行して前記搬出分類器へ送給する複数の搬出ベルトを含む ことを特徴とする請求の範囲第33項に記載のハンドリング装置。 35.前記検査結果は、前記検査コンタクターからの検査結果を含むことを特 徴とする請求の範囲第33項に記載のハンドリング装置。 36.前記検査結果は、更に、視覚点検からの検査結果を含むことを特徴とす る請求の範囲第35項に記載のハンドリング装置。 37.前記視覚点検は、該ハンドリング装置内の複数の段において部品を観察 する観察装置によって実施されることを特徴とする請求の範囲第36項に記載の ハンドリング装置。 38.被検査部品を電気的検査コンタクターへ搬送し、該検査コンタクターか ら搬出する自動部品ハンドリング装置であって、 縦列配列の部品を収容する複数の搬入トレーを供給したり、引出したりし、1 つの搬入トレーを動作トレーとして方向づけするためのトレー積重機構と、 前記動作トレーから1縦列の部品を、部品を整列させ方向づけする搬入ベルト 組立体へ移送するための搬入ガントリーと、 前記搬入ベルト組立体から複数個の部品を検査のために検査コンタクターへ移 送して該検査コンタクターに接続し、検査終了後該部品を、部品を整列させ方向 づけする搬出ベルト組立体へ移送するためのトロリーと、 前記搬出ベルト組立体から部品を少くとも1つの搬出トレーへ移送し、該部品 を検査結果に基づいて該搬出トレー内に載置するための搬出分類器と、 から成る自動部品ハンドリング装置。 39.被検査部品を電気的検査コンタクターへ搬送し、該検査コンタクターか ら搬出する自動部品ハンドリング装置であって、 1つのトレーから複数個の部品を、プリサイサーレールと観察制御装置を用い て部品を整列させる搬入ベルト組立体へ移送するための搬入ガントリーと、 前記搬入ベルト組立体から複数個の部品を検査のために検査コンタクターへ移 送して該検査コンタクターに接続し、検査終了後該部品を、プリサイサーレール と観察制御装置を用いて部品を整列させる搬出ベルト組立体へ移送するためのト ロリーと、 前記搬出ベルト組立体から部品を少くとも1つの搬出トレーへ移送し、該部品 を検査結果に基づいて該搬出トレー内に載置するための搬出分類器と、 から成る自動部品ハンドリング装置。 40.部品をピックアップし落下させるための真空ヘッドであって、 前記部品の上方に配置された真空ヘッド本体と、 制御自在の真空源と、 真空を前記部品に作用させるために前記真空源に連通するように前記真空ヘッ ド本体の底部に配置されており、該部品に近接せしめられたときは該部品をピッ クアップし、真空が除去されたときは該部品を落下させる真空カップと、 前記部品を前記真空カップに係合させる前に該部品を検出するためのセンサー とから成り、該センサーは、検出器と該検出器に対して移動自在のプローブを有 し、該プローブの下端は、前記真空カップより先に該部品に接触するように該真 空カップを越えて下方に突出しており、該プローブの上端は、該プローブの移動 が前記検出器によって検出されるように該検出器の近くに配置されていることを 特徴とする真空ヘッド。 41.前記検出器は、前記センサーによる部品の検出を制御する制御器に電気 的に接続していることを特徴とする請求の範囲第40項に記載の真空ヘッド。 42.前記検出器は、光検出器からキャビティを介して分離された発光ダイオ ードから成り、該キャビティは、前記プローブが上方へ変位する途中で該発光ダ イオードと光検出器との間で光を遮断するように該プローブに垂直方向に整列し ていることを特徴とする請求の範囲第41項に記載の真空ヘッド。 43.前記真空源は、加圧空気を制御自在に供給されるベンチューリであるこ とを特徴とする請求の範囲第41項に記載の真空ヘッド。 44.前記プローブは、偏倚手段によって前記部品に近接し、前記検出器から 離れる方向に押しつけられていることを特徴とする請求の範囲第43項に記載の 真空ヘッド。 45.前記偏倚手段は、前記プローブと前記真空ヘッド本体との間に介設され たばねであることを特徴とする請求の範囲第44項に記載の真空ヘッド。 46.該真空ヘッドは、支持体上のブッシュ内に取り付けられており、該支持 体は、該支持体と該真空ヘッドとの間に配置されたピストンを有し、該真空ヘッ ドが該ピストンによって該ブッシュ内で移動されるようになされていることを特 徴とする請求の範囲第45項に記載の真空ヘッド。 47.前記ピストンは、空気圧によって制御されることを特徴とする請求の範 囲第45項に記載の真空ヘッド。 48.前記真空ヘッド本体は、前記のブッシュの上方に配置されており、該真 空ヘッドの移動範囲を制限する突起を有していることを特徴とする請求の範囲第 47項に記載の真空ヘッド。
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