JP2000512316A - セルトラリンのゼラチンカプセル封入溶液剤形 - Google Patents

セルトラリンのゼラチンカプセル封入溶液剤形

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Abstract

(57)【要約】 水−非混和性ビヒクル中においてカプセル封入されたセルトラリン剤形がTmaxを短縮し、および/または副作用を少なくし、および/またはクロリドイオンを含有する使用環境、たとえば消化管内でのセルトラリンの沈殿を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】 セルトラリンのゼラチンカプセル封入溶液剤形 本発明は、従来の即時放出剤形と比較して、経口投与後にピーク血中濃度に達 する時間が短く、副作用も少ない、セルトラリン(sertraline)のゼ ラチンカプセル封入溶液剤形に関する。本発明はさらに、精神病その他の疾病の 処置方法であって、その処置を必要とする哺乳動物(ヒト患者を含む)にそのよ うな剤形でセルトラリンを投与することを含む方法に関する。 発明の背景 セルトラリンは選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)であり、抗うつ 薬および食欲抑制薬として、また強迫性障害、外傷後ストレス障害、不安関連障 害およびパニックの処置に有用である。セルトラリンは、早漏、薬物依存症、月 経前不快障害および肥満症の処置にも有用である。 セルトラリンは、抑うつ病の療法に一般用量範囲50〜200mg/日で処方 されることが最も多い。セルトラリンは排出半減期23時間をもち、1日1回投 与される。ゾロフト(zoloft、登録商標)錠として投与されたセルトラリ ンの絶対経口生物学的利用能は54%である。このようにセルトラリンは吸収性 の良い薬物であり、セルトラリンの経口吸収性を改善しようとする誘因は一般に ない。 既知の即時放出経口剤形のセルトラリンの場合、Tmax、すなわちセルトラリ ンが最高血漿濃度に達する時間は約6〜7時間であることが知られている。一般 に、このような数時間の期間は長いTmaxである。現在入手できる即時放出経口 剤形に一般にみられる7時間というTmaxより短いTmaxになるようにセルトラリ ンを送達する剤形が得られれば有用であろう。Tmaxを短縮すると、抗うつ作用 の開始を短縮できる。短いTmaxは、パニックや早漏など急性適応症に特に有用 であり、抑うつ病など、より慢性の効能にも有用であろう。 患者は一般に抑うつ病に対し、まず50mg/日の用量のセルトラリンを投与 される。50mg用量で応答のない患者には、より高い用量を投与する。可能な らば50mgより多い用量で開始するのは一般に避ける。これより高い用量では 一般に吐き気、下痢および吐き戻しなどの副作用がより激しいと考えられるから である。たとえばある患者においてセルトラリンの副作用に対し抵抗性が生じた という理由ならば、必要な場合にはより低い用量から徐々に増量して、より高い 用量に達してもよい。 より短いTmaxを生じる剤形があれば特に急性適応症における有効性が改善さ れ、したがってそのような剤形はさらに、より長いTmaxを生じる剤形より低い 用量で有効であるという利点をもつであろう。より低い用量の投与によって、あ る種の副作用、たとえば一部または主としてセルトラリンが消化管壁に局所的に 接触することにより仲介される消化管系の副作用は、改善されるであろう。 このように、セルトラリンを経口投与でき、副作用が比較的少なくかつ短縮さ れたTmaxをもつ改良セルトラリン剤形があれば、セルトラリン療法をより広く 療法に適用でき、したがって投与コンプライアンスおよび簡便さが著しく改善さ れるであろう。 軟質ゼラチンまたは硬質ゼラチンカプセル剤中に溶液状の薬物を配合すること は既知であり、当技術分野で十分に理解されている。これらの剤形は、薬物を溶 解および/または懸濁したビヒクルを封入した、水溶性の軟質ゼラチンまたは硬 質ゼラチン外殻を含む。以下の開示内容においては、便宜上、軟質ゼラチンカプ セルの略称としての“軟質ゼラチン剤(soft−gels)”について述べる 。この考察は、硬質、軟質その他にかかわらず、すべてのタイプのゼラチンカプ セルに同等に適用できると理解される。 小腸がセルトラリンを吸収する能力は高いと判定されている。ヒト十二指腸注 入において、セルトラリン固有の吸収速度定数(ARC)は0.025min-1 より大きいと判定された。吸収半減期は0.693/ARCとして計算でき、2 7.7分未満の数値が得られた。大部分の吸収プロセスは3吸収半減期までには 終わるので、腸管投与したセルトラリンについてのTmax理論値は83分未満で ある。経口投与した液剤が胃から無くなるのを考慮すると、経口投与したセルト ラリンのTmaxは1.5時間以下とすべきである。したがってセルトラリンはき わめて短いTmaxを示すべきである。 さらに、実施例1で証明するように、セルトラリン水溶液をヒトの胃に直接投 与すると7時間のTmaxになると判定された。この結果から、セルトラリンの軟 質ゼラチンカプセル封入溶液を経口投与しても、現在知られている固体錠剤の剤 形と比較したTmax低下効果は得られないと結論したであろう。さらに実施例1 では、セルトラリン水溶液を十二指腸に直接投与すると3.7時間のTmaxにな ることを証明する。これは胃への液剤投与後にみられたTmax値(7時間)の約 1/2であるが、0.693/ARCから推定したTmax理論値よりまだはるか に長い。 溶解度により拘束されるため、ゼラチンカプセル中に溶液として配合される薬 物はごくわずかである。軟質ゼラチン配合物の候補となるためには、薬物は溶解 度が高く、かつ用いる軟質ゼラチン剤ビヒクル中で化学的に安定である必要があ る。最も一般的な軟質ゼラチン剤溶剤またはビヒクルは、水−非混和性のトリグ リセリド系植物油、たとえばゴマ油、トウモロコシ油およびオリーブ油、水−非 混和性の精製油ならびに合成油および半合成油、たとえばミグリオール(Mig lyol、登録商標)として知られるトリグリセリド、水混和性のアルコール類 であるグリセリンおよびプロピレングリコール、ならびに室温で液体である水混 和性のポリエチレングリコール(PEG)、たとえばPEG−400である。特 定の薬物のための軟質ゼラチン剤ビヒクルの選択は、一般に妥当な大きさの軟質 ゼラチンカプセルに調和した体積のビヒクル(たとえば0.8ml以下)に療法 用量を溶解させることに基づく。たとえば0.8mlの軟質ゼラチン剤に調和す る50mg用量の薬物については、少なくとも50mg/0.8ml、すなわち 62.5mg/mlの溶解度が要求されるであろう。しかし薬物の飽和溶解度で 溶液状の薬物を軟質ゼラチン剤に装入するのは実際的でない。軟質ゼラチン殻は 水を含有し、これがビヒクル中へ分配されて薬物を沈殿させる可能性があるから である。これは一般にカプセル殻内面上の薬物結晶化としてみられる。したがっ て一般に、溶存薬物を軟質ゼラチンカプセル内の溶液中に飽和の約75%(また はそれ以下)に維持することが望ましい。したがって、前記に述べた50mg用 量は軟質ゼラチン剤ビヒクル中で少なくとも62.5mg/ml÷0.75、す なわち83mg/mlの溶解度をもつべきである。この溶解度の拘束は厳しいも のであり、充たされることがほとんどない。これが、ゼラチンカプセル中に溶液 として配合される薬物がきわめて少ない理由である。 発明の概要 本発明は、カプセル封入溶液剤形のセルトラリンであって、(1)等しいボー ラス用量を送達する現在知られている即時放出セルトラリン錠剤形が示すTmax と比較して短縮されたTmaxを示し、および/または(2)セルトラリンの消化 管副作用のうち1またはそれ以上を軽減し、および/または(3)水混和性ビヒ クルで調製した比較剤形と比較して、クロリドイオンを含有する使用環境、たと えば胃、小腸内、またはそのような環境を模倣したインビトロ試験液中でのセル トラリンの沈殿を少なくするものを提供する。 より詳細には本発明は、水−非混和性ビヒクル中にセルトラリンまたはその医 薬的に許容できる塩を含むゼラチンカプセル封入組成物を含む剤形を提供する。 ビヒクルは好ましくは室温で液体であるが、哺乳動物の体温(たとえば36〜3 8℃)で液体であるか、または液相を含む、半固体ビヒクルも許容できる。本発 明の好ましいビヒクルは、目的とする療法用量を室温で0.8ml中に75%の 飽和度で溶解しうるセルトラリン溶解度をもつ。前記のように、50mgの用量 について、好ましいビヒクルは少なくとも83mg/mlのセルトラリン溶解度 をもつであろう。同様に10mgまたは100mgの用量について、より好まし いビヒクルはそれぞれ少なくとも16.7mgA/mlまたは少なくとも167 mgA/mlのセルトラリン溶解度をもつであろう。したがって好ましいビヒク ルは、セルトラリンまたはその医薬的に許容できる塩類のひとつが0.8mlの 溶剤中に75%の飽和度で、10mgA以上の用量を得るのに十分なほど可溶性 のものである。したがって好ましいビヒクルは、約16.7mgA/ml以上の セルトラリン溶解度を示す。同様に本発明に有用なものは、装入したセルトラリ ンのうち50%が哺乳動物の体温でビヒクルに溶解する限り、懸濁液を形成する ビヒクルである。 カプセル封入溶液剤形は一般に、水溶性がきわめて低い薬物やビタミン類、た とえばサイクロスポリン(37℃で6μg/ml)およびビタミンE(実際上、 水に不溶性)について配合されるので、本発明は予想外である。セルトラリンは 水溶性化合物であるとみなされているため、カプセル封入セルトラリン溶液が有 用であることは意外である。胃のpHにおける塩酸セルトラリンの溶解度は約3 mg/mlである。これは優れた水溶性薬物であり、一般に数百ミリグラムの用 量の薬物の溶解および吸収を支持するのにあり余る(薬物吸収のための水溶性要 件の分析についてはJohnson and Swindell(1996), Pharmaceutical Research,13,1795−1798 参照)。さらに、セルトラリンのアスパラギン酸塩、酢酸塩および乳酸塩はより 高い水溶性をもち、これらのうち乳酸塩が最高溶解度をもつ(125mg/ml) 。このようにセルトラリンは溶解度の低い薬物ではないので、セルトラリンまた はその塩類の軟質ゼラチン配合物を調製しようとする意向はないであろう。 ある種のセルトラリン塩類はクロリドイオンの存在下で貧溶解性ゲルを形成す る可能性があることが分かった。たとえば乳酸セルトラリンの飽和水溶液(12 5mg/ml)は、クロリドイオン濃度が約0.06Mを超えるとゲルを形成す る。生理的クロリド濃度(0.15M)では、乳酸セルトラリンまたは酢酸セル トラリンの飽和溶液は流動しない高粘度のペースト状固体となる。セルトラリン のこのクロリドイオン誘発性ゲル化の所見は子想外であった。 さらに、セルトラリンは塩基であって、胃内pHより腸内pHでの溶解度の方 が低い。また、セルトラリンの溶解度はクロリドイオン依存性であり、クロリド の存在下でみられる溶解度はより低い。この予想外のセルトラリンゲル形成は、 セルトラリン水溶液濃度が高い場合、たとえば溶解度の高いアスパラギン酸塩、 酢酸塩および乳酸塩を溶解した場合には促進されると思われる。本明細書中のい ずれに示された理論にも拘束されたくはないが、軟質ゼラチン配合物は、インビ ボでのクロリド誘発性セルトラリンゲル化を妨害することにより、または腸内p Hでの低溶解度セルトラリン塩類の沈殿を妨害することにより、セルトラリンの Tmaxを短縮すると思われる。たとえば軟質ゼラチン剤ビヒクルはセルトラリン が小腸に到達するまで消化管のクロリドイオン含有環境からセルトラリンを封鎖 する作用をし、セルトラリンは小腸において放出されて速やかに吸収され、これ によりTmaxが短縮されるのであろう。 したがって本発明による剤形は、水−非混和性ビヒクルに溶解したセルトラリ ンまたは医薬的に許容できるセルトラリン塩を含む溶液または懸濁液を内包する 硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤である。 “水−非混和性”とは、ビヒクルが水性環境に添加した際に別個の相を形成す ることを意味する。ビヒクルが形成する水−非混和性相そのもの、またはこの相 を識別するために用いる名称は、特に重要であるとは思われない。この相はエマ ルション、ミクロエマルションであってもよく、あるいは消化管の水性環境内で 相分離した液滴を形成してもよい。 以下にさらに考察および開示するように、ビヒクルは水性環境でミセルを形成 してもよい。ミセルは、極性外部と非極性内部をもつので、ミセル溶液を形成し 、技術的には一般に水−非混和性とは記載されない。しかし、理論に拘束された くはないが、ミセルの非極性疎水性内部は水性消化管内でセルトラリンを封鎖す る作用をもち、またミセルはそれらの疎水性内部のため、本発明の目的にとって 他の相分離した水−非混和性ビヒクルと作用的に均等、または機能的に同様であ ると思われる。したがって、水性環境でミセルを形成するビヒクルはいずれも、 本発明の目的にとって“水−非混和性”であるとみなされる。 本明細書中で用いる“摂取(ingestion)”という用語は、本質的に “嚥下(swallowing)”と同義語である。 硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル内に溶液または懸濁液として封入さ れるセルトラリンの量は、好ましくは少なくとも10mgAであり、300mg A以上に及びうる。この剤形に収容される量は、好ましくは10〜250mgA 、より好ましくは10〜100mgAである。この剤形は一体成形であってもよ く、または分割されて、たとえば同時もしくはほぼ同時に取込まれる2以上のユ ニットにより構成されていてもよい(たとえば一緒になってこの剤形を構成する カプセル)。 セルトラリンは本発明の剤形において、その塩基または医薬的に許容できる塩 類の形で、また無水形または水和形でも使用できる。そのような形態すべてを本 発明の範囲内において使用できる。用いるセルトラリンは、好ましくは遊離塩基 、塩酸塩、アスパラギン酸塩、酢酸塩または乳酸塩である。後者3つの塩類は、 同 一出願人による国際特許出願(書類番号PC9337JTJ)に開示されており 、その全体を援用する。 請求の範囲で療法量に関して“セルトラリゾ”と記載したのは、有効セルトラ リン(本明細書中で“mgA”と略記する)、すなわち分子量306.2の非塩 、非水和の遊離塩基である有効セルトラリンを意味する。“mgA”は、いかな る塩または水和形を望むとしても容易に均等な重量に換算できる。 さらに他の態様において本発明は、セルトラリンで処置できる疾病の処置方法 であって、その処置を必要とする者に、カプセル封入された、水−非混和性ビヒ クル中における療法上有効な量のセルトラリンまたはその医薬的に許容できる塩 の溶液または懸濁液を含む剤形を投与することを含む方法を提供する。そのよう な疾病には、前記のものを含めて、セルトラリンで処置できることが当技術分野 で知られているものが含まれる。 本発明の目的は、従来のセルトラリン剤形より短いTmaxをもち、したがって より速やかに血流中に出現し、より速やかに療法効果を現わすことができるセル トラリン剤形を提供することである。より速やかな療法効果は、パニックや早漏 の改善など急性適応症に特に重要である。 さらに他の本発明の目的は、クロリドイオンを含有する使用環境、たとえば胃 、小腸、またはインビトロ模擬クロリドイオン含有胃液中で、これと同じである が水−非混和性ビヒクルの代わりに水混和性ビヒクルを含有する剤形と比較して 、セルトラリンの沈殿が少ないセルトラリン剤形を提供することである。 詳細な説明 用いる個々のビヒクル中におけるセルトラリンまたは医薬的に許容できる特定 の塩の必要な溶解度は、軟質ゼラチンカプセルに必要なセルトラリンの量に依存 する。本発明のカプセル剤は、一般に1.5ml以下の体積をもつ。本発明の好 ましいカプセル剤は、1ml以下の体積をもつ。より好ましいカプセル剤は、0 .8ml以下の体積をもつ。療法用量を得るために、1個より多いカプセル剤を 同時に投与してもよい。 本発明の剤形の最も単純な形状のものは、療法量のセルトラリン塩基またはそ の塩類、好ましくは塩酸塩、アスパラギン酸塩、酢酸塩または乳酸塩を適切なビ ヒクルに溶解し、この溶液を常法により軟質ゼラチンまたは硬質ゼラチンカプセ ルに封入することにより製造できる。本発明のセルトラリンビヒクルは、水に添 加すると非混和性の液滴、ミクロエマルションまたはミセルを形成する溶剤また は溶剤混合物を含む。その溶剤が水に分子モノマーとして溶解する単一溶剤ビヒ クルは、本発明にはビヒクルとして有用でない。たとえば水に分子状で溶解する 単一の水混和性溶剤、たとえばエタノールまたはPEG−400は、本発明には 用いられない。しかしそのような水混和性溶剤を副成分として、すなわち全ビヒ クル体積の約30%未満でセルトラリンビヒクルに含有させてもよい(たとえば セルトラリン溶解度を改善するために)。 本発明の水−非混和性溶剤には、水−非混和性油が含まれ、これにはトリグリ セリド系植物油、たとえばサフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油 、ヒマシ油、ヤシ油、綿実油、大豆油などが含まれる。合成または半合成の中鎖 トリグリセリド油、たとえばミグリオール(登録商標、ハルスアメリカ、ニュー ジャージー州ピスカッタウェイ)またはカプテックス(Captex、登録商標 、アビテック社、オハイオ州コロンブス)の商標で販売されているものも含まれ る。一例は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(ミグリオール−810、 ミグリオール−812、カプテックス−300、カプテックス−355)、およ びカブリル酸/カプリン酸/リノール酸トリグリセリド(ミグリオール−818 )である。長鎖トリグリセリド油、たとえばトリオレイン、および室温で液体で ある他の混合鎖トリグリセリドも含まれる。鉱油も含まれる。 水−非混和性溶剤には、モノグリセリドおよびジグリセリド、たとえばカプム ル(Capmul、登録商標、アビテック社、オハイオ州コロンブス)、および イムビトル(Imwitor、登録商標、ハルスアメリカ、ニュージャージー州 ピスカッタウェイ)も含まれる。一例は、モノオレフィン(カプムル−GMO) 、オクタン酸およびデカン酸モノ−およびジ−グリセリド(イムビトル−742 、カプムルMCM)、およびモノオクタノイン(イムビトル−308)などであ る。 モノ−、ジ−および/またはトリグリセリドの混合物も使用できる。 好ましい油は、室温で液体である。好ましいモノ−、ジ−および/またはトリ グリセリドは、平均アシル鎖長4〜18炭素、より好ましくは6〜14炭素のも のである。 有用なビヒクルにはさらに、短鎖の酸およびアルコール類の各種液体エステル 、たとえばカプリル酸/カプリン酸プロピレングリコールエステル(ミグリオー ル−840、カプテックス−200)が含まれる。室温または体温で液体である 脂肪酸、たとえばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、オレイン酸またはリノ ール酸も有用である。 さらに有用なビヒクルには、半固体ビヒクル、たとえば商品名ゲルシア(Ge lucire、登録商標)で販売されているものが含まれる。一例は、PEG− 32−グリセリル−ラウレート(ゲルシア44/14)、および脂肪酸のグリセ ロールエステル(ゲルシア33/01)である。 さらに有用なビヒクルには、セルトラリン溶解能をもつ界面活性剤および乳化 剤も含まれる。これらの界面活性剤および乳化剤は、水性媒質と混合するとミセ ルを形成する。一例は、ポリソルベート−80、ノニルフェノキシポリオキシエ チレン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、PEG−6グリセリルモノオレ エート(ラブラフィル(Labrafil)M−1944−CS)、PEG−6 グリセリルリノレエート(ラブラフィルM−2125−CS)などである。 前記のように、好ましいビヒクルは、セルトラリンまたはその医薬的に許容で きる塩類のうち1種類を約16.7mgA/ml以上の濃度で溶解しうるもので ある。後記実施例4に示すように、ある種のカプセル封入ビヒクルは、配合物が クロリドイオン含有環境(たとえば模擬消化管内容物)と混合された後、セルト ラリンを溶解状態に維持することにつき、他より高い能力をもつ。より好ましい ビヒクルは、実施例4の記載に従って測定したように0.1N HClまたはリ ン酸緩衝食塩液(pH5.8)の存在下でセルトラリンの沈殿を阻止するもので ある。これらのカプセル封入ビヒクルは、使用環境、すなわち消化管内腔での沈 殿またはゲル化を最少にし、したがってセルトラリンが投与後に血流中に出現し うる速度を最大にするので、より好ましい。これらの好ましいビヒクルがクロリ ドを含有する生理的液体モデルと混合した場合にセルトラリンの沈殿を完全また はほとんど完全に阻止するのではないとしても、セルトラリン沈殿速度に与える いかなる作用も有利である。インビボでは、高い吸収速度定数(ARC)によっ て明らかなように、腸管壁はセルトラリンを速やかに吸収する高い能力をもつ。 沈殿と吸収は利用可能な可溶性セルトラリンに対し競合するので、一時的であっ てもセルトラリンを溶解状態に維持する配合物はいずれも有用であろう。 この基準に従えば、より好ましいビヒクルは、植物油、たとえばサフラワー油 およびオリーブ油;中鎖トリグリセリド、たとえばカプリル酸/カプリン酸トリ グリセリド;モノグリセリドおよびジグリセリド、たとえば中鎖モノグリセリド およびジグリセリド;アシル化ポリオール、たとえばジカプリル酸/カプリン酸 プロピレングリコールエステル;脂肪酸、たとえばオレイン酸;ならびに界面活 性剤、たとえばポリソルベート−80である。 実施例4に示すように、最も好ましいビヒクルは、0.1N HClまたはリ ン酸緩衝食塩液(pH5.8)中でセルトラリンの沈殿を阻止するものである。 これらには、中鎖(すなわち鎖当たり6〜14個の炭素)トリグリセリド、たと えばカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;モノグリセリドおよびジグリセリ ド、たとえば中鎖モノグリセリドおよびジグリセリド;アシル化ポリオール、た とえばカプリル酸/カプリン酸プロピレングリコールエステル;脂肪酸、たとえ ばオレイン酸;ならびに界面活性剤、たとえばポリソルベート−80が含まれる 。最も好ましいビヒクルは、使用環境でセルトラリン塩酸塩を可溶化し、したが ってセルトラリンが最初に遊離塩基、塩酸塩または他の医薬的に許容できる塩の いずれで投与されたかにかかわらず、クロリドを含有する生理学的溶液中でこの 塩の沈殿を最少にする能力をもつ。最も好ましいビヒクルは、約0.1mgA/ mlを超えるセルトラリン塩酸塩溶解度を示し(生理的液体中でセルトラリンの 沈殿を阻止するために)、さらにいかなる形態のセルトラリンについても約16 .7mgA/ml超えるセルトラリン溶解度を示す(0.8mlのゼラチンカプ セル内で10mgA以上の投与を可能にするために)。 したがって本発明に有用なビヒクルは水−非混和性であり、一般に下記のよう に好ましさの程度が高くなる順に並べることができる: 1.有用―水−非混和性ビヒクル; 2.好ましい―カテゴリー(1):任意の形態のセルトラリン(たとえば遊 離塩基または任意の酸付加塩)が少なくとも約16.7mgA/mlの溶解度を 示すビヒクル; 3.より好ましい―カテゴリー(2):水混和性ビヒクルと比較して、クロリ ドイオンを含有する模擬胃液、たとえば0.1N HCl中、またはクロリドイ オンを含有する模擬腸液、たとえば0.15M塩化ナトリウムを含有する50m Mリン酸緩衝液(pH5.8)中において、任意の形態のセルトラリンの沈殿を 減少させるビヒクル; 4.より好ましい―カテゴリー(2):水混和性ビヒクルと比較して、クロリ ドイオンを含有する模擬胃液、たとえば0.1N HCl中、またはクロリドイ オンを含有する模擬腸液、たとえば0.15M塩化ナトリウムを含有する50m Mリン酸緩衝液(pH5.8)中において、任意の形態のセルトラリンの沈殿を 減少させるビヒクル。 水−非混和性溶剤を界面活性剤および乳化剤と混合することができる。これは 、この水−非混和性溶剤/乳化剤ビヒクルが水と混合した場合に、消化管内と同 様に小さな、または顕微鏡的なビヒクル滴(たとえばミクロエマルション)を自 然に形成させるためである。そのような混合物には、トリグリセリドと、または モノ−およびジ−グリセリドとポリソルベートとの混合物、たとえばカプムル( 登録商標)−MCMとポリソルベート−80の混合物、またはミグリオール(登 録商標)−812とポリソルベート−80の混合物(それぞれ99/1〜50/ 50の比率)が含まれる。さらに他の有用な混合物には、モノ−、ジ−およびト リグリセリドとポリソルベートの混合物、たとえばカプムル−MCM/ミグリオ ール−812/ポリソルベート−80の混合物であって、カプムル−MCMがビ ヒクルの40〜80%を占め、残りはミグリオール−812とポリソルベート− 80の任意の組合わせであるものが含まれる。さらに他の有用な混合物には、植 物油と界面活性剤、たとえば比率99:1〜50:50のオリーブ油/ポリソル ベート−80、または比率99:1〜50:50のトウモロコシ油/ラブラフィ ル−2125−CSが含まれる。ビヒクル中におけるセルトラリン溶解度を最適 にするために、またはビヒクル粘度を改善してカプセル充填を補助するために、 ポリエチレングリコール(一般に平均分子量200〜600のもの)、および他 の 水混和性溶剤、たとえばグリセリン、エタノール、プロピレングリコールをビヒ クルの30%までの量で含有させてもよい。 前記タイプのビヒクル中におけるセルトラリンの溶液を軟質ゼラチンカプセル に封入するか、または硬質ゼラチンカプセルに封入する。硬質ゼラチンカプセル に封入する場合、漏れを防ぐために2つのカプセル殻片の間の継ぎ目を、たとえ ばゼラチンストリップでシールすることが好ましい。軟質ゼラチンカプセル内へ の封入法は周知であり、“The Theory and Practice of Industrial Pharmacy”,L.Lachman,H. LiebermanおよびJ.Kanig(リー・アンド・フェビガー出版社) に載されている。 本発明の剤形を経口投与すると、即時放出型セルトラリン錠、たとえばゾロフ ト(登録商標)錠と比較して、Tmaxが少なくとも0.5時間、好ましくは少な くとも1時間、より好ましくは少なくとも1.5時間短縮される。ある剤形がTmax を短縮させるか否かを調べるために、12人以上の健康な絶食したボランテ ィアにおいて、交叉臨床試験を実施することができる。この群の半数には被験セ ルトラリン剤形を投与し、この群の半数には同一用量の即時放出型セルトラリン 剤形(たとえばゾロフト錠)を投与する。後記実施例に記載するように投与前お よび投与後の適切な時点で血液を採取し、適切なアッセイ法で血中セルトラリン 濃度を測定する。少なくとも1週間のウォッシュアウト期間後、各群に交代した 剤形を投与し、上記と同様に血中セルトラリン濃度を測定する。各被験者につい て、Tmax(即時放出剤形)マイナスTmax(被験剤形)を判定する。次いでこれ らの差を平均して、平均Tmax差を求める。この数値が0.5時間を超える場合 、その剤形は本発明の剤形である。この数値が1時間を超える場合、その剤形は 本発明の好ましい剤形である。 説明のために下記の情報を提示する: 1.別途指示しない限り、%による量の記載は全重量に対する重量%を意味 する。 2.“使用環境”とは、消化管の水性環境を意味する。 3.“mgA”は、遊離塩基と当量である有効セルトラリンのmgを現す。実施例1 この実施例は、セルトラリンを消化管の異なる部分に直接投与したときセルト ラリンの吸収が異なることを証明する。特に、この実施例は、セルトラリンを十 二指腸に直接に送達すると、より一般的な胃への経口投与と比較してより速やか にセルトラリンのピーク血中濃度に達することを証明する。これは、Tmaxはセ ルトラリン配合物の変更により短縮することができ、吸収後代謝現象による6〜 7時間に制限されないことを示す。この実施例はさらに、セルトラリン水溶液を 胃に直接送達しても、即時放出錠の投与と比較してTmaxは短縮されないことを 証明する。したがって、カプセル封入された水混和性溶液中においてセルトラリ ンを送達しても、現在知られている即時放出型セルトラリン錠と比較してTmax は短縮されないであろう。 6人ずつのボランティア2群に、200mgのセルトラリンまたはプラシーボ を異なる4つの交叉方式で投与した。投与は下記によった:(1)錠剤の経口投 与、または(2)経鼻腸管を介して、胃、十二指腸、もしくは小腸の回盲領域に 溶液を注入、または(3)肛門挿管法により横行結腸内へ注入。 異なる4回で、A群には下記を投与した:(1)セルトラリン即時放出錠の経 口投与+プラシーボ溶液を胃に注入、または(2)プラシーボ錠の経口投与+セ ルトラリン溶液を胃に注入、または(3)プラシーボ錠の経口投与+セルトラリ ンを小腸の回盲分岐点に注入、または(4)プラシーボ錠の経口投与+プラシー ボ溶液を小腸の回盲分岐点に注入。異なる4回で、B群には下記を投与した:(1 )セルトラリン即時放出錠の経口投与+プラシーボ溶液を十二指腸に注入、また は(2)プラシーボ錠の経口投与+セルトラリン溶液を十二指腸に注入、または( 3)プラシーボ錠の経口投与+セルトラリンを横行結腸に注入、または(4)プ ラシーボ錠の経口投与+プラシーボ溶液を横行結腸に注入。 経口セルトラリン投与は2個の100mgゾロフト(登録商標)錠として行わ れた。注入液は2mg/ml溶液として20ml/分の速度で5分間投与された 。 血液試料を、投与前、ならびに投与後0.5、1、1.5、2、4、6、8、 10、12、16、24、36、48、72、96、120、144、192お よび240時間目に採取した。セルトラリンを基本的ヒト血漿からメチルt−ブ チルエーテル中へ抽出し、続いて誘導体化してトリフルオロアセチル付加物を形 成することにより、血漿セルトラリン濃度を測定した。電子捕獲検出を伴うキャ ピラリーガスクロマトグラフィーにより分析を行った。セルトラリンの総全身分 布量(total systemic exposure)は、特定の群の各被 験者について血漿セルトラリン濃度−対−時間曲線(AUC)下の面積を測定し、 次いでその群について平均AUCを計算することにより判定された。Cmaxは、 被験者において達した最高血漿セルトラリン濃度である。TmaxはCmaxに達した 時間である。この実施例についての血漿薬物動態データを表1に示す。 表1−1には、種々の投与方式についてのCmax、TmaxおよびAUCの平均測 定値を示す。胃内への注入は、錠剤の経口投与後にみられるものと類似のCmax 、TmaxおよびAUC値を与えた(A群)。これは、この注入法自体ではセルト ラリンの薬物動態に何ら実質的変化が得られないことを示す。これはさらに、セ ルトラリン錠の崩壊と溶解に要する時間は、長い(7時間)Tmaxを生じる要因 ではないことを示す。十二指腸内への注入は、錠剤の経口投与後にみられるもの と類似のCmaxおよびAUC値を与えた。しかし十二指腸への注入(B群)は、 錠剤の経口投与またはセルトラリン水溶液の胃内注入後にみられるものより予想 外に短いTmaxを与えた。これは、経口薬物送達方法の変更により目的とする短 いTmaxが得られる可能性のあることを示す。 この実施例は、経口セルトラリン投与量の一部を十二指腸に進入するまで封鎖 しておけばTmaxを短縮できることを示唆する。この実施例はまた、十二指腸へ の直接投与に際しみられたTmax(3.7時間)は、セルトラリンが示すほど高 い腸透過性をもつ薬物について理論的に可能であるTmaxより長いことも証明す る(開示内容を参照)。表1−1 消化管の各所に送達した200mgのセルトラリンの薬物動態 実施例2 セルトラリン遊離塩基、セルトラリン塩酸塩およびセルトラリン乳酸塩の溶解 度を、下記に従って一連の溶剤中において測定した。75mgのセルトラリン塩 基または塩を遠心管中へ秤量し、250μgの溶剤を添加した。75mg全体が 溶解しない場合、セルトラリンが溶解するまで溶剤を250μgずつ追加した。 溶存セルトラリン濃度をHPLCにより測定した。また溶存セルトラリン試料を 5℃で一夜保存し、次いで室温にまで高めた。この温度処理後も溶存試料はすべ て溶液状態を維持した。溶解度測定値を表2−1に報告する。 “発明の背景”に記載したように、50mgA用量に好ましいビヒクルは83 mg/mlを超えるセルトラリン溶解度を示す。したがって50mgA用量に有 用なセルトラリン/ビヒクルの組合わせは、カプムル(登録商標)−MCM中の 乳酸セルトラリン、およびカプムル−MCM、サフラワー油またはポリソルベー ト−80中のセルトラリン塩基である。10mgA用量に好ましいビヒクルは1 6.7mg/mlを超えるセルトラリン溶解度を示す。したがって10mgA用 量に有用なセルトラリン/ビヒクルの組合わせは、カプムル(登録商標)−MC M中の乳酸または塩酸セルトラリン、およびカプムル−MCM、サフラワー油ま たはポリソルベート−80中のセルトラリン塩基である。PEG−400は水混 和性であるから、本発明に有用なセルトラリンビヒクルではない。表2−1 選択したビヒクル中における セルトラリン(塩基または塩酸塩もしくは乳酸塩として)の溶解度 実施例3 この実施例は、ポリソルベート−80がクロリドイオンの存在下でセルトラリ ンの沈殿を阻止するセルトラリンビヒクルであることを証明する。セルトラリン 塩基をPEG−400またはポリソルベート−80に溶解した。この試験溶液1 mlを生理食塩液(0.9%NaCl、pH4.2)15mlに添加し、激しく 撹拌した。15分後および2時間後に、アリコートを採取し、濾過し、HPLC によりセルトラリンについてアッセイした。表3−1は、セルトラリンのPEG −400溶液をNaCl溶液に添加するとセルトラリンの一部が沈殿することを 証明する。セルトラリンのポリソルベート−80溶液をNaCl溶液に添加して も沈殿は生じない。 表3−1 0.9%NaCl中への セルトラリン塩基のPEG−400またはポリソルベート−80溶液の希釈 実施例4 この実施例は、より好ましいセルトラリンビヒクルを選択するためのインビト ロ試験法を示す。前記のように、好ましいビヒクルは、嚥下しやすい大きさのカ プセル中に療法用量を封入できるのに十分な濃度でセルトラリンまたはその塩類 のうち1種類を溶解しうる、水−非混和性ビヒクルである。この実施例に示すよ うに、より好ましいビヒクルは、(a)0.1N塩酸および/または(b)0. 15M塩化ナトリウムを含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.8)の存在下 でのセルトラリンの沈殿を少なくするものである。溶液(a)は模擬胃液、溶液 (b)は模擬腸液である。インビボで、低溶解性セルトラリン塩類の沈殿速度を 低下させることにより、または低溶解性セルトラリンゲルの形成速度を低下させ ることにより、セルトラリンの速やかな吸収が促進される。 セルトラリン塩基を下記3種類のビヒクルに50mg/mlの濃度で溶解した :(1)ポリエチレングリコール−400(PEG−400)、(2)カプムル (登録商標)−MCM、および(3)サフラワー油。PEG−400は水性媒質 と混和性であり、一方カプムル−MCMおよびサフラワー油は混和性でない。1 mlの被験溶液を10mlの(a)0.1N HCl溶液および(b)リン酸緩 衝食塩液(PBS)pH5.8に添加し、激しく撹拌した。15分後および2時 間後に、アリコートの試料を採取し、遠心して固体と水層および非水層とを分離 した。アリコートの水層および非水層を採取し、HPLCによりセルトラリンに ついてアッセイした。実験計画を表4−1に模式的に示す。表4−2および4− 3には、これらの実験の結果をまとめる。これらの結果は、15分目と2時間目 のセルトラリン濃度が互いに有意には異ならないことを示す。これらの表のデー タは、セルトラリンのPEG−400溶液を0.1N HClまたはリン酸緩衝 食塩液のいずれに添加しても、大部分のセルトラリンが沈殿することを証明する 。カプムル−MCMの場合、データは大部分(添加量の>95%)のセルトラリ ンが溶解したままであることを証明する。したがって、実質的なセルトラリン沈 殿はない。サフラワー油の場合、0.1N HClの存在下では、有意ではある が不完全な(81%)のセルトラリン沈殿が生じた。しかしサフラワー油中のセ ルトラリン塩基溶液をリン酸緩衝食塩液に添加した場合、沈殿はほとんどまた は全くみられない。 これらの結果は、PEG−400などセルトラリン用の水混和性ビヒクルが生 理的条件下でセルトラリンを溶解状態に維持する能力をもたないことを証明する 。水−非混和性ビヒクルは確実にこの能力をもつ。カプムル−MCM(オクタン 酸およびデカン酸のモノ−およびジ−グリセリド)は、模擬胃液の存在下および 模擬腸液の存在下でセルトラリンを溶解状態に維持する能力をもつ。したがって 、中鎖モノ−およびジ−グリセリドは最も好ましいセルトラリン封入溶剤群の一 員である。理論に拘束されたくはないが、この最も好ましい群はセルトラリン塩 酸塩を可溶化する能力をもち、したがって最初に投与したセルトラリンの形態に 関係なく、クロリドを含有する模擬胃液または模擬腸液の存在下でセルトラリン の溶解性を維持する能力をもつと思われる。表4−4は、カプセル封入したセル トラリン溶液剤形に用いるのに適した種々の水−非混和性セルトラリンビヒクル 中におけるセルトラリン塩酸塩の平衡溶解度を示す。表4−4は、カプムル(登 録商標)−MCM、ミグリオール(登録商標)−810(カプリル酸/カプリン 酸トリグリセリド)、カプテックス(登録商標)−200(プロピレングリコー ルジカプリル酸/カプリン酸エステル)、およびオレイン酸が、0.1mgA/ mlより高い濃度でセルトラリン塩酸塩を溶解する能力をもち、オリーブ油およ びサフラワー油はこの能力をもたないことを示す。表4−2:沈殿試験におけるセルトラリンのHPLC分析結果:溶解媒質に セルトラリン遊離塩基溶液を添加した15分後表4−3:沈殿試験におけるセルトラリンのHPLC分析結果:溶解媒質に セルトラリン遊離塩基溶液を添加した120分後表4−4:選択したビヒクル中におけるセルトラリン塩基および塩酸塩の 平衡溶解度 セルトラリンのHPLCアッセイ: セルトラリン濃度を評価するために逆相高能力液体クロマトグラフィー(HP LC)を採用した。HPLC条件移動相:リットル当たりの移動相:270mLのテトラヒドロフラン、230 mLのメタノールおよび400mLの緩衝液。緩衝液は25mMリン酸トリエチ ルアミンからなっていた。これは1.7mLのリン酸および3.5mLのトリエ チルアミンを1リットルの水に添加することにより調製された。最終移動相のp Hをトリエチルアミンにより見掛けpH値8.0±0.1に調整した。 移動相の流速:1.0mL/分 カラム: プレサチュレーターカラム:ウォーターズ、シンメトリー(Symmetr y)C−18、3.0×4.6mmのガードカートリッジをポンプの後、自動サ ンプリング装置の前に設置。 ガードカラム:ウォーターズ、シンメトリーC−18、3.0×4.6mm のガードカートリッジを自動サンプリング装置の後、分析カラムの前に設置。 分析カラム:ウォーターズ、シンメトリーC−18、250×4.6mm。 検出:230nmのUV カラムヒーター:35℃インジェクター容積:20μL 標準液に関する反応係数を用いて、試料のセルトラリン濃度を計算した。 式中 AR=標準液のピーク面積 WR=作業標準液の重量 P=作業標準液の純度係数(小数)(たとえば99.2%=0.992) DF=希釈係数実施例5 カプムル(登録商標)−MCM中における50および100mgA/mlのセ ルトラリン塩基溶液を調製する。これらの溶液を0.5mlの充填体積で軟質ゼ ラチンカプセルに封入し、それぞれ25および50mgAの単位用量を得る。実施例6 カプムル(登録商標)−MCM中における125mgA/mlのセルトラリン 塩基溶液を調製する。この溶液を0.8mlの充填体積で軟質ゼラチンカプセル に封入し、100mgAの単位用量を得る。実施例7 サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油またはトウモロコシ油中における50およ び100mgA/mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。これらの溶液を0. 5mlの充填体積で軟質ゼラチンカプセルに封入し、それぞれ25および50m gAの単位用量を得る。実施例8 サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油またはトウモロコシ油中における200m gA/mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。これらの溶液を0.5mlの充 填体積で軟質ゼラチンカプセルに封入し、100mgAの単位用量を得る。実施例9 ポリソルベート−80中における37.5および75mgA/mlのセルトラ リン塩基溶液を調製する。これらの溶液を0.67mlの充填体積で軟質ゼラチ ンカプセルに封入し、それぞれ25および50mgAの単位用量を得る。実施例10 カプムル(登録商標)−MCM中における37.5および75mgA/mlの セルトラリン塩基溶液を調製する。これらの溶液を0.67mlの充填体積で軟 質ゼラチンカプセルに封入し、それぞれ25および50mgAの単位用量を得る 。実施例11 サフラワー油/PEG−400(80/20 v/v)中における62.5m gA/mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。この溶液を0.8mlの充填体 積で軟質ゼラチンカプセルに封入し、50mgAの単位用量を得る。同様に31 .25mgA/mlの溶液をカプセル封入し、25mgAの用量を得る。実施例12 サフラワー油/ポリソルベート−80(80/20 v/v)中における62 .5mgA/mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。この溶液を0.8mlの 充填体積で軟質ゼラチンカプセルに封入し、50mgAの単位用量を得る。同様 に31.25mgA/mlの溶液をカプセル封入し、25mgAの用量を得る。実施例13 カプムル(登録商標)−MCM/ポリソルベート−80(80/20 v/v )中における62.5mgA/mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。この溶 液を0.8mlの充填体積で軟質ゼラチンカプセルに封入し、50mgAの単位 用量を得る。同様に31.25mgA/mlの溶液をカプセル封入し、25mg Aの用量を得る。実施例14 ミグリオール(登録商標)−810/ポリソルベート−80(80/20 v /v)中における62.5mgA/mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。こ の溶液を0.8mlの充填体積で軟質ゼラチンカプセルに封入し、50mgAの 単位用量を得る。同様に31.25mgA/mlの溶液をカプセル封入し、25 mgAの用量を得る。実施例15 カプムル(登録商標)−MCM/ミグリオール(登録商標)−810/ポリソ ルベート−80(60/20/20 v/v/v)中における62.5mgA/ mlのセルトラリン塩基溶液を調製する。この溶液を0.8mlの充填体積で軟 質ゼラチンカプセルに封入し、50mgAの単位用量を得る。同様に31.25 mgA/mlの溶液をカプセル封入し、25mgAの用量を得る。実施例16 実施例5〜15のセルトラリン溶液を20mgA/mlで調製し、0.5ml を軟質ゼラチンカプセルに封入して10mgAの用量を得る。実施例17 実施例5〜15のセルトラリン溶液を硬質ゼラチンカプセルに封入し、2個の カプセル間の継ぎ目をゼラチンでシールする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.セルトラリンまたはその医薬的に許容できる塩類および水−非混和性ビヒ クルを含むゼラチンカプセル封入組成物を含む剤形。 2.Tmaxを少なくとも0.5時間短縮する、請求項1記載の剤形。 3.Tmaxを少なくとも1時間短縮する、請求項2記載の剤形。 4.10〜300mgAのセルトラリンを含有する、請求項1記載の剤形。 5.10〜250mgAのセルトラリンを含有する、請求項4記載の剤形。 6.10〜100mgAのセルトラリンを含有する、請求項5記載の剤形。 7.ビヒクルがモノ−、ジ−もしくはトリグリセリドまたはその混合物を含む 、請求項1記載の剤形。 8.モノ−、ジ−もしくはトリグリセリドのアシル鎖(1またはそれ以上)が 平均4〜18炭素の長さである、請求項7記載の剤形。 9.モノ−、ジ−もしくはトリグリセリドのアシル鎖(1またはそれ以上)が 平均6〜14炭素の長さである、請求項8記載の剤形。 10.ビヒクルが37℃で液体である、請求項1記載の剤形。 11.ビヒクルが植物油を含む、請求項1記載の剤形。 12.植物油がトウモロコシ油、ラッカセイ油、ゴマ油、オリーブ油、ヒマシ 油、ヤシ油、綿実油、大豆油またはサフラワー油から選択される、請求項11記 載の剤形。 13.ビヒクルが界面活性剤または乳化剤を含む、請求項1記載の剤形。 14.界面活性剤または乳化剤がポリソルベート−80、ノニルフェノキシポ リオキシエチレン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、PEG−6−グリセ リルモノオレエートまたはPEG−6−グリセリルリノレエートから選択される 、請求項13記載の剤形。 15.ビヒクルが脂肪酸を含む、請求項1記載の剤形。 16.脂肪酸がカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、オレイン酸またはリノ ール酸から選択される、請求項15記載の剤形。 17.剤形が短鎖アルコールと酸の液体エステルを含む、請求項1記載の剤形 。 18.エステルがカプリル酸および/またはカプリン酸のプロピレングリコー ルエステルから選択される、請求項17記載の剤形。 19.ビヒクルがさらにアルコールを含む、請求項1記載の剤形。 20.アルコールがポリエチレングリコール、グリセリン、エタノールまたは プロピレングリコールである、請求項19記載の剤形。 21.水混和性ビヒクルを用いて製造した比較剤形と比較して、クロリドイオ ンを含有する使用環境中でのセルトラリンの沈殿を少なくする、請求項1記載の 剤形。 22.セルトラリンで処置できる疾病の処置方法であって、その処置を必要と する者に請求項1記載の剤形を投与することを含む方法。
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