JP2000512248A - 包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 少なくともその一方（３）が凹形である第１及び第２の壁（２、３）を含み、該壁はそれぞれの縁部に沿って密封接合され、その間に流動製品を収容する空洞を画定し、該壁（２、３）の少なくとも一方に切断表示手段（８）を設け、該切断表示手段（８）によって表示され且つ包装容器（１）を横断して端から端まで延びる線に沿って切断し、上記空洞の製品出口部（６）を開ける流動製品のための包装容器（１）である。該切断表示手段（８）がその両端区域の少なくとも一方に、該容器（１）の各対向側部（９）において、上記空洞から離れるように突出する曲線状に盛り上がった輪郭を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 包装容器 本発明は流動製品のための包装容器に関する。 先行技術としては、それぞれの縁部で溶着され、間に流動製品を収容する空洞 を画定する１対の外壁からなる容器がある。製品を取り出すには、これらの容器 に所定の破断線を横断方向に設け、限定した力を加えて容器の端部を本体から切 り離して、容器を開けることは容易である。所定の破断線は容器の空洞の筒状突 部を横断して延びるので、容器がそこで破れると該突部が開き、手で外壁を握り つぶすことによって空洞から製品が排出される。 これらの容器では、容器が開く時、破断線に沿う裂け目の縁と、容器の対向す る各縁部との間に鋭いかどが残り、これは鋭いので、すりむきや引っ掻きを起こ し易く消費者にとって危険である。この種の容器は例えば、オランダ特許公報第 １６７６８１号に開示されている。 従って、低価格故に、例えば１粒用の使い捨ての包装や、無料のサンプルの包 装に一般に使用されているこのような容器は、消費者に与える潜在的な傷害のた めに、食品または薬品を貯蔵するために使用するわけにはいかない。 本発明の目的は、特に上記容器を開けて食品または薬品を食べたり飲んだりす る際、消費者に与える被害を避けるために、上記容器の危険性を大幅に減少する ことである。 本発明によれば、少なくともその一方が凹形である第１及び第２の壁を含み、 該壁はそれぞれの縁部に沿って密封接合され、その間に流動製品を収容する空洞 を画定し、該壁の少なくとも一方に切断表示手段を設け、該切断表示手段によっ て表示され且つ包装容器を横断して端から端まで延びる線に沿って切断し、上記 空洞の製品出口部を開ける流動製品のための包装容器において、該切断表示手段 がその両端区域の少なくとも一方に、該容器の各対向側部において、上 記空洞から離れるように突出する曲線状に盛り上がった輪郭を有することを特徴 とする上記包装容器が提供される。 本発明によれば、包装容器を開ける際、鋭いかどの形成を避けることが出来、 消費者に対する傷害の危険なしに、薬品や食品のためにこの包装容器を使用して 、該包装容器から直接これらを消費することが出来る。 切断表示手段は、例えば印刷した線等のマークの形をとり、消費者は製品の出 口部を出現させるために、この表示に従って包装容器を切って開けるものとされ る。しかし切断表示手段は好適には弱い形態であるので、消費者は包装容器の端 部をちぎるか破くかして製品の出口部を出すことが出来る。 切断表示手段の輪郭は、容器の端から端まで中高状にカーブしているか、また は実質的に直線状の中間区域を有してもよい。 有利には包装容器は２枚の壁を有し、少なくともその一方は凹形で、互いの縁 部に沿って密封接着され、流動製品を収容する空洞を画成している。該空洞には 容器の端から端まで、従って空洞の製品出口部を横断する切れ目が延びており、 所定の破断線が空洞から離れるように突出する中高の輪郭をもつことを特徴とす る。 本発明の実施例を示す添付の図面を参照して、本発明をさらに詳述する。 図１は包装容器の正面図である。 図２は容器の側面図である。 図３は容器の頂面図である。 図４は他の実施例の、図１と同様の正面図である。 図５は上記他の実施例の側面図である。 図６はさらに別の実施例の図５と同様の図である。 図７はさらに別の実施例の図６と同様の図である。 図１乃至３において、包装容器１は容器の縁部を画定する周辺溶着部４に沿っ て接合された、実質的に平らな第１シート２と凹形の第２シート３の形状をして おり、容器はブロー熱成形によって製造されている。シート２、３は溶着 部４により三方の側部において接合され、筒状凹部６を含む空洞を画定する。さ らに空洞は１端で凹部６に開口する導管部５と、空洞の主部から導管部５に連な るロート状ダクト７を含む。 凹部６の横断方向寸法は導管部５の横断方向寸法よりもかなり小さく、導管部 ５の横断方向寸法は、空洞の主部の横断方向寸法よりもさらにかなり小さい。結 果として、溶着部４は空洞の主部から凹部６に向かって幅が増加してもよい。 図３を参照して、凹部６は製品が偶然漏れるのを防止し、空洞の壁が握りつぶ された時のみ製品を出すことの出来る弁の働きをするために、両凸状の横断面を もつことが出来る。 凹部６には所定の破断線８を横断方向に設けてある。これは溶着部４の対向部 分の幅全体にわたって横に延び、容器１の対応する横縁９と実質的に一体となる 中高の曲線形状をもつ。 従って、消費者が製品を食べるか飲むか、または容器に包装されている薬品を 飲みたいと思った時は、溶着部４の切り離し部１０を単にちぎって、鋭いかどを 作らずに容器を開けることが出来る。 図４及び５に示す実施例は、対向して配置された対称的な壁３からなり、その 横縁９に開口を容易にするための窪み１１が設けてある。図４に示すように、所 定の破断線８がこの窪み１１の基部と合体し、空洞の両側で、破断線８のカーブ した端部区域と窪み１１の１側面との間にかなりの鈍角Ａを画定する。（符号Ａ は、破断線８の１端に対するタンジェントＴと、窪み１１の側面との間の角度を 実際に示している。）符号Ｂは、縁９と窪み１１の隣接する側面との間のごく鈍 い角度を示す。 角度Ａ及びＢ（好適には少なくとも１３５°、例えば凡そ１５０°）は、容器 の開け口が消費者を傷つけるのを避けるに充分である。 図６及び７に示すように、包装容器の底に凹所１２をつけるか、または平面１ ３を設けて、起立するようにすることも出来る。 この包装容器１は、例えばＷＯ９４／０８８５２号に記載されているように、 ブロー熟成形で製造出来る。 さらに所定破断線８は、この破断線の輪郭に合わせた形状の切れ目手段を備え た、切れ目パンチによって形成してもよい。 溶着部４の外側輪郭は、窪み１１も含めて、その形状に作った切断パンチによ り、いかなる適当な形にも製造することが出来る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくともその一方（３）が凹形である第１及び第２の壁（２、３）を含み 、該壁はそれぞれの縁部に沿って密封接合され、その間に流動製品を収容する空 洞を画定し、該壁（２、３）の少なくとも一方に切断表示手段（８）を設け、該 切断表示手段（８）によって表示され且つ包装容器（１）を横断して端から端ま で延びる線に沿って切断し、上記空洞の製品出口部（６）を開ける流動製品のた めの包装容器（１）において、該切断表示手段（８）がその両端区域の少なくと も一方に、該容器（１）の各対向側部（９）において、上記空洞から離れるよう に突出する曲線状に盛り上がった輪郭を有することを特徴とする上記包装容器。 ２．上記表示手段（８）が、所定の破断線を画定する切れ目（８）を含むことを 特徴とする請求項１に記載の包装容器。 ３．上記表示手段（８）が、一方の側部（９）から他方の側部（９）まで、曲線 状に盛り上がった輪郭を有することを特徴とする請求項１または２に記載の包装 容器。 ４．上記表示手段（８）が、直線状の中間区域を有することを特徴とする請求項 １または２に記載の包装容器。 ５．上記表示手段（８）の少なくとも一方の端部に、窪み（１１）が上記各縁部 に設けられ、その基部まで該表示手段が延びていることを特徴とする請求項１か ら４のいずれかに記載の包装容器。 ６．両方または一方の窪み（１１）が、実質的に直線状の境界部分をもち、上記 表示手段（８）と共にかなりの鈍角を画定することを特徴とする請求項５に記載 の包装容器。