JP2000511184A - シリコンゲル材料を含有する化粧用クリーム組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 活性化粧用材料（例えば、脱臭若しくは消臭活性、発汗抑制剤，日焼け止め剤、防虫剤及び／又は抗菌剤）並びにシリコンゲル材料を含有する固形化粧用組成物（例えば、クリーム組成物）を開示している。このシリコンゲル材料は、（ａ）揮発性シリコン材料及び（ｂ）ゲル化剤としてのオルガノポリシロキサン材料を含み、その揮発性シリコン材料と混合後、ゲルを形成できる。そのオルガノポリシロキサン材料は、ビニル末端シロキサンポリマー及び水素化物架橋剤の反応生成物である。この組成物は、その活性化粧材料とシリコンゲル材料とを周囲の温度で混合することによって形成できる。その組成物は、粒状又はクレー増粘剤又はワックス状ゲル化剤を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】 シリコンゲル材料を含有する化粧用クリーム組成物 発明の背景 本発明は、肌の上に目につく（白い）残留物を残さず、良好な化粧特性（例えば 、絹のような脂を含まない感触）を有しており、離液の減少した、固形化粧用組 成物に関している。特に、本発明は、少なくとも一つの活性化粧材料（例えば、 脱臭若しくは消臭活性材料、発汗抑制材料、日焼け止め剤、防虫剤及び抗菌剤） を含み、被覆に実質的に見える残留物を残さない、及び前述のとおり良好な化粧 特性及び離液の減少した、固形（例えば、クリーム）化粧用組成物に関する。 本発明は、特に、発汗抑制活性剤（例えば、発汗抑制活性アルミニウム塩のよ うな発汗抑制活性金属塩）発汗抑制クリーム状組成物、及び脱臭若しくは消臭活 性剤（例えば、トリクロサンのような静菌剤）を含有する脱臭若しくは消臭クリ ーム状組成物に関しており、これらは上述の特性を有する。 発汗抑制製品は、当該技術分野では周知である。発汗抑制製品は、スティック 、ゲル、回転塗布式、エーロゾル及びクリームのような多種類の投与形態で市場 に出回っている。これらの投与形態の中で、例えば、多くのスティック、ゲル及 びクリームは、固形化剤によって固形化された液体ベース材料によって構成され 、これらは、本発明による固形化粧用組成物の中にはいる。一般的に、投与形態 は、適当な溶媒中の活性成分の溶液；非溶媒中の活性成分の懸濁液；又は、活性 成分の溶液が幾つかの連続相中に分散し、又は可溶化された活性成分が連続相を 構成している、多相分散液又はエマルジョンを含む。 多種のクリーム状の配合物（柔軟な固体又は半固体としても知られている）は 、公知である。これらの多種のクリーム状配合物は、クレー増粘剤及びそのよう なクレー増粘剤用の活性剤を含む。例えば、米国特許第５,０１９,３７５号（タ ナーら）、米国特許第４,５２６,７８０号（マーシュナーら）を見よ。他のクリ ーム状組成物は、フュームドシリカのような粒状増粘剤を含む。米国特許第５, ０６９,８９７号（オール）、米国特許第４,９３７,０６９号（シン）を見よ。 米国特許第５,２２５,１８８号（アブラチンら）は、修正された硬度、白化の 減少、改善された感触、成分の相溶性、制御された蒸気圧のような望ましい特性 を有する特定の揮発性及び／又は非揮発性アルキルメチルシロキサンを含有する 腋の下用配合物を開示している。この特許は、記載された腋の下配合物が例えば 、発汗抑制剤及び／又は消臭剤配合物等を含むことができることを開示している 。このり特許は、さらに、皮膚に塗布されたときに剪断変形できる構造を提供す るロウ状材料を含んだ通常の腋の下配合物、特に、スティックを開示している。 また、その特許は、その中に記載された配合物もまた通常のロウを含むけれど、 そのロウの幾らか又はすべてを特定のアルキルメチルシロキサンと置き換えるこ とを開示している。その特定のアルキルメチルシロキサンを含有する、その開示 された配合物は高温で製造された（例えば、７０℃）。 米国特許第５,１０２,６５６号（カサット）は、ここで参照することにより全 体的に、ここの内容に含まれるが、クリーム状の、異種の、無水の、組成物の全 重量％基準で、３０〜７０重量％の担体としての揮発性シリコン製品、７〜３０ 重量％の適当なゲル化剤、及び約１２〜３０重量％の生理的に許容できる発汗抑 制剤を含む発汗抑制製品を開示している。この特許は、ゲル化剤が、例えば、水 素化植物油、水素化ひまし油、脂肪酸、蜜蝋パラフィン蝋、脂肪アルコール及び ポリエチレン等を含む数多くの組成物のいずれかであることができることを開示 している。この特許は、その組成物が、存在する場合は芳香剤を除き、全成分を そのゲル化剤の融点を越える温度に加熱し、冷却し（同時に、混合を継続する） 、そして、存在する場合には、その芳香剤を添加し、同時に混合を継続し、さら に、冷却し（同時に、さらに混合する）、製品をディスペンサーに装填し、室温 にすることにより、生成することを開示している。 前述のすべての記載にもかかわらす、安定な実質的に無水の、脂肪アルコール 類、水素化ひまし油のような通常のゲル化剤の存在しない化粧用組成物を提供す ることが、なお望まれることである。そして、それは離液がなく、化粧特性（塗 布時及び乾燥後、実質的に目に見える残留物を含まず、絹のような脂を含まない 感触を有する）が良好である。製造が容易で、室温で製造できることも、そのよ うな化粧用組成物を提供するのに望ましいことである。前述の化粧特性を有し、 室温工程で製造が容易な発汗抑制剤及び／又は消臭剤を提供することが特に望ま しい。 発明の概要 従って、本発明の第一の目的は、実質的に目に見える（白い）残留物を皮膚に 残さず、良好な化粧特性（例えば、絹のような脂を含まない感触）を有する化粧 用組成物（例えば、固形化粧用組成物）、その製造方法及びその使用方法を提供 することである。 本発明のさらなる目的は、離液（例えば、そのシリコン材料の離液の減少）が 減少した化粧用組成物、そのような組成物の製造方法及び使用方法を提供するこ とである。 本発明のさらなる目的は、製造が容易で、周囲の温度、室温で製造／加工でき る化粧用組成物を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、通常のロウ状材料は含まず、実質的に無水である 固形（ここで、既に定義した）の化粧用組成物を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、実質的に長く持続する芳香剤を有する化粧用組成 物、そのような組成物の製造方法及び使用方法を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、体臭を減少させ、前述の良好な化粧特性及び実質 的に目に見える残留物を皮膚上に残さない発汗抑制組成物又は消臭組成物、その ような組成物の製造方法及び使用方法を提供することである。 本発明のさらにもう一つの目的は、人体の腋窩区からの発汗を減少させる発汗 抑制組成物を提供し、その組成物は担体中に粒子状の発汗抑制活性材料を含有し 、良好なけ化粧特性を有し、皮膚上に実質的に目に見える残留物を残さない。 本発明のさらなる目的は、化粧用クリーム組成物（例えば、発汗抑制クリーム 又は脱臭若しくは消臭クリーム）を提供することであり、その組成物は、前述の ような良好な化粧特性を有し、離液が減少し、皮膚上に実質的に目に見える残留 物を残さず、製造が容易であり、室温（周囲の温度）で製造、加工できる。 前述の目的は、本発明の化粧用組成物により達成できる。即ち、（１）活性化 粧用材料及び（２）シリコンゲル材料を含み、そのシリコンゲル材料は、ゲル化 剤（固化剤）としてオルガノポリシロキサン材料及びそのゲル化剤用の溶媒とし ての揮発性シリコン材料（即ち、その揮発性シリコン材料は組成物の液体ベース 材料である。）を含む。活性化粧用材料は、脱臭若しくは消臭材料、発汗抑制材 料、日焼け止め剤、防虫若しくは駆虫剤及び抗菌剤から選択でき、有効に機能で きる量で組成物中に含まれる（例えば、悪臭を減少させ、発汗を減少させ、太陽 光線を遮蔽するなどの意図された機能を提供する）。オルガノポリシロキサン材 料は、固体（固化された）化粧用組成物を提供するのに十分な量で組成物中に含 まれる。一方、揮発性シリコン材料は、オルガノポリシロキサン材料がゲルかさ れ得る量（例えば、オルガノポリシロキサン材料が揮発性シリコン材料によって ゲルを形成するように膨潤できる。）で組成物中に含まれる。 手や胸用の再組織化複合体である“ESTEELAUDER”による製品“REVELATION"は 、オルガノポリシロキサン材料及びオクタメチルシクロテトラシロキサンを含む シリコンゲル材料を含む。容易に評価できるように、この組成物は、脱臭若しく は消臭剤又は発汗抑制剤ではなく、本発明の活性化粧用材料が選択される多種の 活性化粧用材料もまた含まない。 その化粧用組成物中に含まれるオルガノポリシロキサン材料の量に依存し、化 粧用組成物は、多種のタイプの固体組成物となり得る。例えば、その組成物は、 最終製品としてクリーム状の組成物を提供するのに十分な量のオルガノポリシロ キサンを含有することができる。もちろん、オルガノポリシロキサン材料の増加 量が組成物中に含まれる場合、より濃厚な（より粘稠な）固体化粧用組成物を提 供できる。 前述のとおり、活性化粧用材料は、脱臭若しくは消臭活性材料、発汗抑制活性 材料、日焼け止め材料、防虫剤、殺虫剤及び殺菌剤を含む多種の異なる化粧用材 料から選択でき、それにより、それぞれ、脱臭若しくは消臭組成物、発汗抑制組 成物、日焼け止め組成物、防虫組成物、殺虫組成物及び殺菌組成物を提供できる 。その活性化粧用材料は、機能効果を発揮するのに十分な量で組成物中に含ませ るべきである。即ち、脱臭若しくは消臭活性材料が組成物中に含まれる場合、例 えば、人体の腋窩区中のような皮膚上に組成物をつけたとき、脱臭若しくは消臭 活性材料は、人体の腋窩区から体臭を少なくとも減少させ（及び望ましくは、防 止する）るように働く。 発汗抑制活性材料の中には、発汗の流れを減少させるより少ない量で使用した とき、脱臭若しくは消臭の効果を有する。発汗抑制活性材料をそのような少ない 量で含ませることは、体臭を減少させる本発明の目的をさらに達成し、本発明の 範囲内にある。 望ましくは、オルガノポリシロキサン材料は、ポリシロキサンと架橋剤との反 応生成物である。オルガノポリシロキサン材料を形成するための反応体は、ビニ ル末端シロキサンポリマー（例えば、ビニル末端であるシリコンゴム）及び水素 化物架橋剤である。このシロキサンポリマーとその架橋剤との間の反応は、好ま しくは、白金触媒の存在下に行われる。 本発明の組成物においては、揮発性シリコン材料がゲル化剤を膨潤させるよう に働き、シリコンゲル材料を形成する。その揮発性シリコン材料は、例えば、最 終製品中のオルガノポリシロキサンゲル化剤のマトリックスの中に捕捉され、そ れによってシリコンゲル材料を形成する。 本発明による化粧用組成物は、製造が容易であり、活性化粧用材料及びシリコ ンゲル材料の混合により形成される。本発明の望ましい特徴は、その混合が周囲 の温度（室温）で行うことができることであり、それにより、成分の溶融及び高 温における混合を含む高温加工処理の必要がない。 本発明による組成物が形成された後、それらをその技術分野で公知の分与容器 に入れることができる。例えば、クリーム組成物を生成した場合、その組成物を 棒状の外観を有するが、包装の頂部表面中の開口を通して製品を分与する容器中 に入れ、包装できる。使用する場合、その製品をその開口を通して包装の頂部表 面に押し出し、頂部表面上のその製品を人体の腋窩区に擦り付け、活性化粧用材 料（例えば、脱臭若しくは消臭及び／又は発汗抑制活性材料）を含有するその製 品をその上に付着させる。従って、本発明の使用を通して、（脱臭若しくは消臭 又は発汗抑制活性物組成物のような）化粧用組成物を提供でき、実質的に目に見 える残留物を残さず（例えば、塗布後及び付着したフィルムの乾燥後、皮膚上に 目に見える（白い）残留物を残さない）、しかも、（塗布時、絹のような脂を含 まない感触を含む）良好な化粧特性を有する。さらに、その製品は、離液が減少 している（例えば、そのシリコン材料の離液が生じない）。非常に効きめがあり 、前述の優れた化粧特性を有するクリーム組成物を提供できる。さらに、本発明 に よる組成物は、製造が容易であり、室温（周囲温度）加工処理を利用して生成で きる。本発明による組成物は、通常のロウを含まず、良好な効能を有し、実質的 に長期持続できる芳香を提供する（例えば、芳香はゲル化剤のマトリックス中に 捉えることができる。）。 発明の詳細な記載 本発明は特定の好ましい具体例に関連して記載するが、発明をそれらの具体例 に限定することを意図しないと理解されるであろう。それとは反対に、本発明は 、添付の請求の範囲に規定された発明の範囲、精神に含まれる全ての変更、修正 及び同等なものを包含することを意図している。 発明の開示を通して、本発明は、第一に、発汗抑制及び脱臭若しくは消臭クリ ーム組成物を含む発汗抑制及び脱臭若しくは消臭組成物に関して記載されている 。しかしながら、本発明は、そのような組成物に限定されるものではない。例え ば、本発明による組成物は、日焼け止め組成物であってもよい。組成物中に含ま れる活性化粧用成分に依存し、組成物は、防虫、殺虫組成物、日焼け止め組成物 及び殺菌組成物等であってもよい。本発明に適用でき、ここで含まれる多種類の 型の化粧用組成物及び活性材料に関しては、米国特許第４,３２２,４００号（ユ ハス）に注意を向けられる。その内容はここにそのまま含まれる。 このように、本発明は、第一に、体臭減少のため、例えば、腋窩区における発 汗の流れを減少させることにより、皮膚、特に人体の腋窩区に適用される発汗抑 制及び脱臭若しくは消臭組成物に関して記載されている。一方、本発明はこれら の特定の用途に限定されるものではなく、前述のように、皮膚のために特定の化 粧効果を達成するため、多くの活性化粧用材料を含有することができる。 本発明の明細書を通して、“脱臭若しくは消臭活性”材料及び“発汗抑制活性 ”材料が議論される。この両方の型の材料は、体（腋窩）臭の減少に寄与する。 体臭の減少は、一般に、人の皮膚に組成物を塗布した後、体臭が、その組成物を 塗布しない人の体臭と比較して、少なくなったことを意味する。このような減少 は、例えば、発汗、発汗の減少等から、体臭のマスキング、体臭の材料の吸収及 び／又は化学反応、悪臭材料を製造するバクテリアの水準の減少による。その発 汗抑制材料は、適当な量を使用したとき、第一に、汗の製造を減少させることに よって悪臭を減少させるように働く。発汗抑制材料は、例えば、抗菌剤のような 脱臭若しくは消臭機能もまた有する。その脱臭若しくは消臭活性材料は、実質的 に汗の製造を減少させないが、他の方法、例えば、悪臭をマスキングし、又は悪 臭の強度を減少させる芳香として、臭気吸着剤としして、抗菌剤（静菌剤）とし て、悪臭材料と化学的に反応する薬剤等として悪臭を減少させる。 明細書を通して、特定の成分又は材料を含むものとして記載された組成物、又 は特定工程を含むものとして記載された方法の場合 、本発明の組成物又は方法 が列挙された成分若しくは材料又は列挙された工程のみからなり、又は、からな ることは、本発明者が意図することである。従って、本発明の開示を通して、本 発明の記載された組成物はいずれも列挙された成分又は材料のみからなり、又は からなることができ、方法は列挙された工程のみからなり、又はからなることが できる。 本発明は、（１）脱臭若しくは消臭活性材料、発汗抑制活性材料、日焼け止め 材料、防虫剤及び抗菌剤からなる群から選択される活性化粧用材料及び（２）前 記活性材料のために担体として働き、組成物を固形組成物にするシリコンゲル材 料を含む化粧用組成物（例えば、固形（固形化）化粧用組成物）を意図するもの である。このシリコンゲル材料は、ゲル化剤としてのオルガノポリシロキサン材 料及びゲルのベース材料である揮発性シリコン材料を含む。実例を示すと、活性 化粧用材料（例えば、発汗抑制活性金属塩）は、粒状であることができ、シリコ ンゲル材料中に懸濁するが、そのような粒状である必要はない。 望ましくは、そのオルガノポリシロキサン材料は、シリコンゴムであり、揮発 性シリコン材料によって膨潤され、シリコンゲル材料を形成する。そのシリコン ゲル材料は、例えば、そのシリコンゴムと揮発性シリコン材料（例えば、シクロ メチコン）とを高剪断速度で混合することによって製造できる。 実例として、オルガノポリシロキサン材料は、反応体としてポリシロキサンを 用いた反応製品である。特に、それは、ビニル末端シロキサンポリマー及び水素 化物架橋剤の反応製品であり、その反応は白金触媒の存在下に行われる。好まし くは、その反応は揮発性シリコン材料の存在下に行われる。シリコンゲル材料を 提供するため、その揮発性シリコン材料を反応製品のマトリックス内に容易に含 めることができる。 前記ビニル末端シロキサンポリマーと水素化物架橋剤との上述の反応は、オル ガノポリシロキサンを形成するための付加硬化技術である。しかしながら、本発 明は、そのような付加硬化技術によって形成されるオルガノポリシロキサン又は シリコンゴムを使用することに限定されない。即ち、縮合硬化又はフリーラジカ ル硬化技術によって形成されるオルガノポリシロキサン（シリコンゴム）もまた 本発明の一部として使用できる。 この縮合硬化システムにおいては、線状シラノール末端流体は、例えば、触媒 としての錫化合物の存在下に、架橋剤としてのトリ−オルガノキシシラン又はシ リケートと反応して、そのシリコンゴムを生成できる。硬化は分子量の増大及び 架橋の強化することを基礎としている。そのフリーラジカル硬化システムでは、 過酸化物及び輻射（例示すると、２〜５Ｍｒａｄの線量）を架橋を開始するため に使用する。 本発明によるシリコンゲル材料の例示は、オクタメチルシクロテトラシロキサ ン及びオルガノポリシロキサンを含有するグランシル（Gransil）ＧＣＭ（Grant Industries,Inc（Elmwood Park,New Jersey）の製品）である。この材料は、１ ０重量％の非揮発性含量を有する無色から透明までのペーストである。 本発明でシリコンゲル材料として使用することのできる他の材料は、信越化学 株式会社の製品、ＫＳＧ−１７である。この材料は無色、透明のペーストである 環状ジメチルシリコン増粘剤として記述され、オクタメチルシクロテトラシロキ サン（シクロメチコン）をベース流体として使用する。 コスト削減に有利なシリコンゲル材料として使用できる他の材料は、ＧＲＡＮ ＣＳＩＬ ＳＲ-ＣＹＣ（Grant Industries,Inc（Elmwood Park,New Jersey）の 製品）である。この製品は、シクロメチコンとステアリル−ビニル／ハイドロメ チルシロキサンコポリマーとの混合物である。 数多くのシリコンゴムが本発明のシリコンゲル材料のポリオルガノシロキサン として使用できる。これらのシリコンゴムは揮発性シリコン材料（例えば、シク ロメチコン）と組み合わせて本発明のシリコンゲル材料を形成する。 前述のとおり、そのオルガノポリシロキサン材料は、望ましくは、ビニル官能 化された（例えば、ビニル末端）シロキサンポリマー及び水素化物架橋剤の反応 製品として生成した架橋したポリジメチルシロキサンである。数多くのビニル末 端ポリジメチルシロキサンがHuls America,Inc.(Piscataway,New Jersey)によっ て製造され、ＶＥＢ−５００、ＶＥＢ−１,０００、ＶＥＢ−３,５００、ＶＥＢ −１０,０００、ＶＥＢ−２０,０００、ＶＥＢ−６０,０００、ＶＥＢ−１６５, ０００、ＣＰＳ４３８、ＣＰＳ４４１、ＰＳ４４１．２、ＣＰＳ４４２、ＣＰＳ ４４３、ＣＰＳ４４４及びＣＰＳ４４５を含む。数多くの水素化物架橋剤もまた Huls America,Inc.によって製造され、ＣＰＳ１２２．５、ＣＰＳ１２３、ＣＰ Ｓ１２３．８、ＮＭ２０３と命名されている。 本発明の組成物のシリコンゲル材料のオルガノポリシロキサンを提供するのに 使用することのできる数多くのビニル官能化ポリジメチルシロキサンは、次の特 許に開示されている。即ち、ヨーロッパ特許出願（ＥＰＡ）Ｎｏ．０４１０６９ ７（1／30／'89）、ＥＰＡ Ｎｏ．０４３１９７９（6／6／'91）、ＥＰＡ Ｎｏ ．０４４４９６０（4／9／'91）、ＥＰＡ Ｎｏ．０５０１７９１（2／9／'92） 、ＥＰＡ Ｎｏ．０４７５４３９（3／8／'92）、ＥＰＡ Ｎｏ．０６１４６５８ （2／3／'94）、ＥＰＡ Ｎｏ．０６８８８２８（12／27／'95）、日本国公開特 許Ｎｏ．６２−１４３９７１（12／17／'85）、Ｎｏ．６２−１４３９７０(12/1 7/'85)、米国特許（ＵＳＰ）Ｎｏ．４,６９８,３８６、ＵＳＰ Ｎｏ．５,０８６ ,１４７、ＵＳＰ Ｎｏ．５,２６６,３２１、ＵＳＰ Ｎｏ．５,２７９,８９０、 ＵＳＰ Ｎｏ．５,４１２,００４、ＵＳＰ Ｎｏ．５,４６６,４４２及びＵＳＰ Ｎｏ．５,４６６,８４９である。 ビニル末端シロキサンポリマー及び水素化物架橋剤との間の反応は、好ましく は、白金触媒の存在下に行われる。この反応のために数多くの白金触媒もまたHu ls America,Inc.から、ＣＰＣ０７２、ＣＰＣ０７５及びＣＰＣ０８５の名称で 利用できる。本発明によるオルガノポリシロキサン材料として使用される反応製 品（ハイドロシラン化（hydrosilation）製品）は、エレクトロニクスの分野の ような他の分野で使用される材料を含み、室温加硫（ＲＴＶ）シリコンを含む。 本発明の組成物を生成するためのシリコンゲル材料を調製するのに利用される 揮発性シリコン材料は、そのオルガノポリシロキサンの膨潤化剤として働く、通 常の環状かつ線状の揮発性シリコンでよい。その揮発性シリコンは、例示すると （それには、限定されない）、シクロメチコンであり、オクタメチルシクロテト ラシロキサン（テトラマー成分）及びデカメチルシクロペンタシロキサン（ペン タマー成分）を含む（それらに限定されない。）。この技術分野で知られている 線状揮発性シリコンは、本発明によるシリコンゲル材料を形成するための揮発性 シリコン材料としても使用できる。 望ましくは、ビニル末端シロキサンポリマー及び水素化物架橋剤（例えば、水 素化物含有シリコン）の反応よって、オルガノポリシロキサンが生成される場合 、反応は揮発性シリコン材料の存在下（同様に白金触媒の存在下）に起こる。こ れにより、ゲル化剤のマトリックス中に捕捉される揮発性シリコン材料を有する 膨潤した材料（シリコンゲル材料）は、容易に達成される。 そのシリコンゲル材料は、オルガノポリシロキサン材料のある量を含み、その 化粧用組成物は、全体として、固形組成物（例えば、クリームのような軟質固体 、半固体）である。例示すると、それには限定されないが、シリコンゲル材料は 、シリコンゲル材料の全重量の２〜３０重量％のオルガノポリシロキサン材料を 含む。シリコンゲル材料の全重量の９８〜７０重量％は揮発性シリコン材料（例 えば、シクロメチコン）であることができる。 このように、化粧用組成物が、シリコンゲル材料として架橋ポリジメチルシロ キサン及びシクロメチコンを含有する場合、組成物はシリコンゲル材料の全重量 の２〜３０重量％の架橋ポリジメチルシロキサン及びシリコンゲル材料の全重量 の９８〜７０重量％のシクロメチコンを含むことができる。これらの量は単なる 例示であり、本発明を限定するものではない。 シリコンゲル材料はオルガノポリシロキサン及び揮発性シリコン材料を一緒に 混合することによって生成できる。その揮発性シリコン材料はオルガノポリシロ キサンを膨潤させる。例示すると（それには限定されない）、シリコンゴム（例 えば、架橋したポリジメチルシロキサン）及びシクロメチコンは、周囲温度で高 剪断混合器中で混合でき、シリコンゲル材料として、ゲル化したシクロメチコン を生成する。 再度、例示すると、シリコンゲル材料は化粧用組成物の全重量の１０〜８０重 量％の量で含ませることができる。前述したとおり、活性化粧用材料は数多くの 活性材料のいずれでもよく、脱臭、消臭活性材料及び発汗抑制活性材料を含むが 、それらに限定されない。 組成物が発汗抑制組成物である場合、多種の発汗抑制活性材料を組成物中に含 ませることができる。これらは、例として（限定する趣旨ではない。）アルミニ ウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイド レート、ジルコニルヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムヒドロキ シクロライド、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体（例えば、アルミニウム ジルコニウムテトラクロロハイドレックスグリイ）等を含む。一般的に、処方箋 なしで人体に使用される発汗抑制薬剤製品（１９９３年１０月１０日）に関して 、Food and Drug Administration's Monographに列挙されたカテゴリーＩの発汗 抑制活性成分が使用できる。さらに、アルミニウムニトラトハイドレート及びジ ルコニルヒドロキシクロライド及びニトライド、又はアルミニウム錫クロロハイ ドレートのような前記Monographに列挙されていない新しい薬剤を本発明による 発汗抑制組成物中の発汗抑制活性成分として含めることができる。 発汗抑制活性材料は、望ましくは、組成物の全重量の例えば、３０％までの量 で、本発明の組成物中に粒状懸濁体として含める。これは例示的な量であり、本 発明はそれに限定されるものではない。例示的な最小の量（それに限定されない ）として、組成物は、組成物の全重量の少なくとも０．１重量％の発汗抑制活性 材料を含むことができる。しかしながら、少ない量では、その材料は、発汗を減 少させないかもしれない（例えば、発汗を減少させるというよりはむしろ抗菌剤 のような脱臭若しくは消臭活性材料として働くかも知れない。）。 その組成物が脱臭若しくは消臭組成物又は脱臭、消臭／発汗抑制組成物である 場合、体臭と戦うための脱臭若しくは消臭活性材料を提供するために、適当な脱 臭若しくは消臭活性材料を組成物中に含めることができる。例えば、脱臭若しく は消臭芳香剤及び／又は抗菌剤（静菌剤）を含めることができる。芳香剤は、例 示的には、組成物の全重量の０．５〜３．０重量％の量で含まれる。トリクロサ ンのような抗菌剤／静菌剤は、好ましくは、組成物の全重量の０．１〜０．５重 量％の量で含まれる。 例示的には、本発明の組成物は実質的に無水である。さらに、それらは脂肪ア ルコール（例えば、ステアリルアルコール）及び水素化ひまし油のような通常の ゲル化剤を含まない。 本発明の組成物は、香料、化粧用パウダー、色素及び乳化剤を含む（それらに 限定されない）化粧用組成物が通常含む他の成分を含むことができる。含めるこ とができる他の多種類の成分に関しては、次の米国特許に記載されているような 色素、香料及び充填剤のような任意成分が注目される。 それらは、来国特許第５,０１９,３７５号（タナーら、参照することによりそ の内容を全体的にここに含める）、米国特許第４,９３７,０６９（シン、参照す ることによりその内容を全体的にここに含める）及び米国特許第５,１０２,６５ ６号（カサット、参照することによりその内容を全体的にここに含める）である 。 本発明の組成物は、活性化粧用材料及びシリコンゲル材料を混合することによ り製造できる。この混合は、好ましくは、組成物の成分の加熱及び冷却の費用を 回避し、例えば、温度を上げたとき蒸発による材料の損失を避けるため、室温（ 周囲温度）で行うことができる。本発明を限定するものではなく、例示すると、 本発明の組成物は、２０〜３５℃の範囲、好ましくは、２３〜２８℃の温度で混 合することにより製造できる。混合物を通常の固形組成物（例えば、通常のクリ ーム組成物）として分与キャニスターの中に入れることができる。固形組成物が クリーム（軟質固体）である場合、これらの分与キャニスターはその中に溝を有 する頂部表面を有するキャニスターであることができ、組成物は貯蔵器からキャ ニスターに、その頂部表面に分与され、皮膚上に製品の皮膜を沈積するため、そ の頂部表面から皮膚に擦り込む。 例示すると、組成物が、腋窩区における発汗を減少させる発汗抑制活性材料を 含む発汗抑制組成物である場合、組成物は分与キャニスターの中から溝を通して 分与キャニスターの頂部表面に押し出され、そこから皮膚の腋窩区に塗布（擦り 込み）され、発汗を減少させ、人体の腋窩区に源を発する悪臭を減少させるため に十分な発汗抑制活性材料（及びもし存在するなら、十分な脱臭若しくは消臭活 性材料）を沈積する。 本発明の範囲にある特定の組成物の実施例を次に記載する。もちろん、これら の実施例は例示であり、発明の範囲を限定するものではない。これらの実施例の 中で、成分の量は組成物の全重量を基礎とした重量％である。これらの実施例の 中で、利用されている多種の名前はＣＴＦＡ International Cosmctic Ingredie nt Dictionary（第４版、１９９１年）に記載されたＣＴＦＡ（Cosmetics,Toile try and Fragrance Association,Inc.）の名前である。 前述の実施例２〜７では、組成物を周囲温度で回転混合器を使用して混合する ことにより製造し、粘り気のある不透明なゲルを得た。実施例８〜１０では、ゲ ル化したシクロメチコン及びトリクロサン成分を周囲温度で撹拌器で混合し、濃 厚な均一なゲルを生成した。実施例１１では、製品は良好なスリップ（slip）特 性を有し、芳香剤はシリコンゲル材料と相溶性を示し、組成物は芳香剤を添加後 透明であった。前述の実施例１〜７は、発汗抑制組成物を形成し、一方、実施例 ８〜１１は、脱臭若しくは消臭組成物を形成した。 このように、本発明によれば、効能があり、（塗布又は乾燥後に）目に見える 残留物を残さない、活性化粧用材料（脱臭若しくは消臭及び発汗抑制活性材料を 含むが、それに限定されない）を含む化粧用組成物（例えば、クリーム組成物の ような固形化粧用組成物）を提供できる。この組成物は、絹のような油っぽくな い感触を含む良好な化粧特性を有し、シリコンの離液を減少させる。さらに、こ の組成物は、製造が容易で、室温（周囲温度）で加工処理することで製造できる 。さらに、この組成物は、ロウゲル化剤、クレー又は粒状増粘剤を含む必要がな く、無水である。 いくつかの具体例を本発明に従って、記載したが、本発明はそれらに限定され ないと理解される。しかしながら、当業者に知られた非常に多くの変更及び修正 をすることは可能である。ここに記載された詳細に限定されることは望まないが 、請求の範囲によって包含される全ての修正を含むことを意図するものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年６月１６日（１９９８．６．１６） 【補正内容】 請求の範囲 １．（ａ）脱臭若しくは消臭活性材料、発汗抑制活性材料、日焼け止め材料、防 虫若しくは駆虫剤及び抗菌剤からなる群から選択される機能的効果を発揮するの に十分な量の活性化粧用材料、及び （ｂ）ポリシロキサンと架橋剤との反応製品であり固形化粧用組成物を提 供するのに十分な量で化粧用組成物中に含まれる架橋オルガノポリシロキ サン材料及び前記架橋オルガノポリシロキサン材料がゲル形成できる量で 化粧用組成物中に含まれる揮発性シリコン材料を含み、前記活性化粧用材 料をその中に含むシリコンゲル材料、 ２．前記架橋オルガノポリシロキサン材料が，ビニル末端シロキサンポリマーと 水素化物架橋剤との反応製品であり、反応により、前記揮発性シリコン材料の存 在下に生ずる反応製品を形成する請求項１記載の化粧用組成物。 ３．前記反応が白金触媒の存在下に行われる請求項２記載の化粧用組成物。 ４．前記揮発性シリコン材料が前記反応製品のマトリックス中に含まれる請求項 ２記載の化粧用組成物。 ５．前記架橋オルガノポリシロキサン材料が架橋ポリジメチルシロキサンである 請求項１記載の化粧用組成物。 ６．前記揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項１ないし５いずれか 記載の化粧用組成物。 ７．前記架橋ポリジメチルシロキサン材料が、前記シリコンゲル材料の全重量 の２〜３０重量％の量で組成物中に含まれる請求項６記載の化粧用組成物。 ８．前記シクロメチコンが、前記シリコンゲル材料の全重量の９８〜７０重 量％の量で組成物中に含まれる請求項７記載の化粧用組成物。 ９．前記シリコンゲル材料が、組成物の全重量の１０〜８０重量％の量で組成物 中に含まれる請求項８記載の化粧用組成物。 １０．前記活性化粧用材料が脱臭若しくは消臭活性材料及び発汗抑制活性材料か らなる群から選択される請求項９記載の化粧用組成物。 １１．前記活性化粧用材料が少なくとも一種の発汗抑制活性材料を含む請求項１ ０記載の化粧用組成物。 １２．前記組成物がクリーム組成物を形成するために十分な量の前記架橋ポリジ メチルシロキサンを含む請求項１１記載の化粧用組成物。 １３．前記活性化粧用物質が少なくとも一種の脱臭若しくは消臭活性材料を含む 請求項１０記載の化粧用組成物。 １４．前記組成物がクリーム組成物を形成するのに十分な量の架橋ポリジメチル シロキサンを含む請求項１３記載の化粧用組成物。 １５．前記シリコンゲル材料が、組成物の全重量の１０〜８０重量％の量で組成 物中に含まれる請求項１ないし７記載の化粧用組成物。 １６．前記シリコンゲル材料がゲル化したシクロメチコンである請求項１記載の 化粧用組成物。 １７．前記活性化粧用材料が、発汗抑制活性材料及び脱臭若しくは消臭活性材料 からなる群から選択され、これにより、前記化粧用組成物が発汗抑制組成物又は 脱臭若しくは消臭組成物である請求項１記載の化粧用組成物。 １８．前記活性化粧用材料が発汗抑制活性材料であり、前記発汗抑制活性材料が 人体の腋窩区からの発汗の流れを減少するのに十分な量で組成物中に含まれる請 求項１７記載の化粧用組成物。 １９．前記発汗抑制活性材料が発汗抑制アルミニウム塩を含む請求項１８記載の 化粧用組成物。 ２０．前記活性化粧用材料が静菌剤を含む脱臭若しくは消臭活性物質を含む請求 項１７記載の化粧用組成物。 ２１．前記組成物が芳香材料を含む請求項１７記載の化粧用組成物。 ２２．前記オルガノポリシロキサン材料がシリコンゴムである請求項１記載の化 粧用組成物。 ２３．前記揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項２２記載の化粧用 組成物。 ２４．前記シリコンゲル材料が（ａ）その中に前記発汗抑制活性材料を含んでな り、（ｂ）シリコンゲル材料の全重量を基準として２〜３０重量％の前記架橋オ ルガノポリシロキサン材料及び９８〜７０重量％の前記揮発性シリコン材料を含 む、１０〜８０重量％の前記シリコンゲル材料を含む人体に塗布するための固形 発汗抑制組成物である請求項１記載の化粧用組成物。 ２５．前記オルガノポリシロキサンが架橋されたポリジメチルシロキサンである 請求項２４記載の固形発汗抑制組成物。 ２６．前記架橋ポリジメチルシロキサンが水素化物架橋剤によって架橋されたビ ニル末端ポリジメチルシロキサンの反応製品である請求項２５記載の化粧用組成 物。 ２７．前記揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項２６記載の化粧用 組成物。 ２８．前記組成物がクリーム組成物である請求項２７記載の化粧用組成物。 ２９．（ａ）脱臭若しくは消臭効果を有するのに十分な量の脱臭若しくは消臭活 性材料、 （ｂ）シリコンゲル材料の全重量を基準として２〜３０重量％の前記架橋 オルガノポリシロキサン材料及び９８〜７０重量％の前記揮発性シリコン材料を 含む、人体に塗布するための固形脱臭若しくは消臭組成物である請求項１記載の 化粧用組成物。 ３０．前記脱臭若しくは消臭活性材料が静菌剤である請求項２９記載の固形脱臭 若しくは消臭組成物。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ (72)発明者 ヒリヤード，ピーター・アール，ジュニア ー アメリカ合衆国ニュージャージー州07931, ファー・ヒルズ，オールド・マイン・ブル ック・ロード 141

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）脱臭活性材料、消臭活性材料、発汗抑制活性材料、日焼け止め材料、 防虫若しくは駆虫剤及び抗菌剤から選択でき、機能的効果を発揮するのに 十分な量の活性化粧用材料、及び （ｂ）固形化粧用組成物を提供するのに十分な量で化粧用組成物中に含ま れるオルガノポリシロキサン材料及びオルガノポリシロキサン材料がゲル 形成できる量で化粧用組成物中に含まれる揮発性シリコン材料を含み、前 記活性化粧用材料を有するシリコンゲル材料、 を含む化粧用組成物。 ２．前記オルガノポリシロキサン材料が、ポリシロキサンを反応体として用い る反応製品である請求項１記載の化粧用組成物。 ３．前記オルガノポリシロキサン材料が，ビニル末端シロキサンポリマー及び 水素化物架橋剤との反応製品であり、反応により、前記揮発性シリコン材 料の存在下に生ずる反応製品を形成する請求項１記載の化粧用組成物。 ４．反応が白金触媒の存在下に行われる請求項３記載の化粧用組成物。 ５．揮発性シリコン材料が反応製品のマトリックス中に含まれる請求項３記載 の化粧用組成物。 ６．反応製品が架橋ポリジメチルシロキサンである請求項２記載の化粧用組成 物。 ７．揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項６記載の化粧用組成物。 ８．前記架橋ポリジメチルシロキサンが、シリコンゲル材料の全重量の２〜３ ０重量％の量で組成物中に含まれる請求項７記載の化粧用組成物。 ９．前記シクロメチコンが、シリコンゲル材料の全重量の９８〜７０重量％の 量で組成物中に含まれる請求項８記載の化粧用組成物。 １０．前記シリコンゲル材料が、組成物の全重量の１０〜８０重量％の量で組成 物中に含まれる請求項９記載の化粧用組成物。 １１．前記活性化粧用材料が脱臭若しくは消臭活性材料及び発汗抑制活性材料か らなる群から選択される請求項１０記載の化粧用組成物。 １２．前記活性化粧用材料が発汗抑制活性材料を含む請求項１１記載の化粧用組 成物。 １３．組成物がクリーム組成物を形成するため十分量の架橋ポリジメチルシロキ サンを含む請求項１２記載の化粧用組成物。 １４．前記活性化粧用材料が脱臭若しくは消臭活性材料を含む請求項１１記載の 化粧用組成物。 １５．前記組成物がクリーム組成物を形成するのに十分な量の架橋ポリジメチル シロキサンを含む請求項１４記載の化粧用組成物。 １６．前記組成物がクリーム組成物を形成するのに十分な量の前記オルガノポリ シロキサン材料を含む請求項１記載の化粧用組成物。 １７．オルガノポリシロキサン材料が、シリコンゲル材料の全重量の２〜３０重 量％の量で組成物中に含まれる請求項１記載の化粧用組成物。 １８．前記シリコンゲル材料が、組成物の全重量の１０〜８０重量％の量で組成 物中に含まれる請求項１７記載の化粧用組成物。 １９．前記シリコンゲル材料がゲル化されたシクロメチコンである請求項１記載 の化粧用組成物。 ２０．前記活性化粧用材料が、発汗抑制活性材料及び脱臭若しくは消臭活性材料 からなる群から選択され、これにより、化粧用組成物が発汗抑制組成物又は脱臭 若しくは消臭組成物である請求項１記載の化粧用組成物。 ２１．前記活性化粧用材料が発汗抑制活性材料であり、前記発汗抑制活性材料が 人体の腋窩区からの発汗の流れを減少するのに十分な量で組成物中に含まれる請 求項２０記載の化粧用組成物。 ２２．前記発汗抑制活性材料が発汗抑制アルミニウム塩を含む請求項２１記載の 化粧用組成物。 ２３．前記活性化粧用材料が静菌剤を含む脱臭若しくは消臭活性材料を含む請求 項２０記載の化粧用組成物。 ２４．前記組成物が芳香材料を含む請求項２０記載の化粧用組成物。 ２５．前記オルガノポリシロキサン材料がシリコンゴムである請求項１記載の化 粧用組成物。 ２６．前記揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項２５記載の化粧用 組成物。 ２７．（ａ）発汗抑制効果を有するのに十分な量の活性発汗抑制材料、 （ｂ）シリコンゲル材料の全重量を基準として２〜３０重量％のオルガ ノポリシロキサン材料及び９８〜７０重量％の揮発性シリコン材料を含み、 前記活性発汗抑制材料を有する、組成物の全重量を基準として１０〜８０ 重量％のシリコンゲル材料、 を含む人体に塗布するための固形発汗抑制組成物。 ２８．前記オルガノポリシロキサンが架橋されたポリジメチルシロキサンである 請求項２７記載の固形発汗抑制組成物。 ２９．前記架橋ポリジメチルシロキサンが、水素化物架橋剤によって架橋された ビニル末端ポリジメチルシロキサンの反応製品である請求項２８記載の固形発汗 抑制組成物。 ３０．前記揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項２９記載の固形発 汗抑制組成物。 ３１．前記組成物がクリーム組成物である請求項３０記載の固形発汗抑制組成物 。 ３２．（ａ）脱臭又は消臭効果を有するのに十分な量の活性脱臭又は消臭材料、 （ｂ）シリコンゲル材料の全重量を基準として２〜３０重量％のオルガ ノポリシロキサン材料及び９８〜７０重量％の揮発性シリコン材料を含み、 前記活性脱臭又は消臭材料を有する、組成物の全重量を基準として１０〜 ８０重量％のシリコンゲル材料、 を含む人体に塗布するための固形の脱臭又は消臭組成物。 ３３．前記活性脱臭又は消臭材料が静菌剤である請求項３２記載の形脱臭組成物 。 ３４．人体の腋窩区に請求項３２の固形の脱臭又は消臭組成物を塗布する工程を 含む体臭の減少方法。 ３５．人体の腋窩区に請求項３１の固形発汗抑制組成物を塗布する工程を含む体 臭の減少方法。 ３６．人体の腋窩区に請求項２７の固形発汗抑制組成物を塗布する工程を含む体 臭の減少方法。 ３７．人体の腋窩区に請求項２０の化粧用組成物を塗布する工程を含む体臭の減 少方法。 ３８．（ｉ）脱臭活性材料、消臭活性材料、発汗抑制活性材料、日焼け止め材料 、防虫若しくは駆虫剤及び抗菌剤から選択され、機能的効果を発揮するのに十分 な量の活性化粧用材料と、（ｉｉ）固形化粧用組成物を提供するのに十分な量で 化粧用組成物中に含まれるオルガノポリシロキサン材料及びオルガノポリシロキ サン材料がゲル形成できる量で化粧用組成物中に含まれる揮発性シリコン材料を 含むシリコンゲル材料とを混合することを含む、化粧用組成物の製造方法。 ３９．前記混合を周囲温度で行う請求項３８記載の化粧用組成物の製造方法。 ４０．ビニル末端シロキサンポリマーと水素化物架橋剤とを反応させてオルガノ ポリシロキサン材料を形成することを含む、シリコンゲル材料の形成工程をさら に含む請求項３８記載の化粧用組成物の製造方法。 ４１．白金触媒の存在下に、前記反応を行う請求項４０記載の化粧用組成物の製 造方法。 ４２．前記揮発性シリコン材料の存在下に、前記反応を行う請求項４１記載の化 粧用組成物の製造方法。 ４３．前記揮発性シリコン材料がシクロメチコンである請求項４２記載の化粧用 組成物の製造方法。 ４４．前記揮発性シリコン材料の存在下に、前記反応を行う請求項４０記載の化 粧用組成物の製造方法。 ４５．シリコンゴム及びシクロメチコンを混合することによって前記シリコンゲ ル材料を形成することをさらに含む請求項３８記載の化粧用組成物の製造方法。 ４６．前記組成物が、クリーム組成物を形成するのに十分な量のオルガノポリシ ロキサン材料を含む請求項３８記載の化粧用組成物の製造方法。