JP2000510430A - 折り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、材料ウェブ（８）を供給するための装置（２）と折り胴グループ（１）とを備えたウェブ輪転印刷機用の低構造の折り装置（１）に関するものである。折り胴グループ（１）は、印刷機の材料ウェブ進行方向（Ｂ）に対して直角に配置されている。この場合に折り胴グループ（１）へのペーパストランドの進入は、ほぼ水平方向で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 ウェブ輪転印刷機における低構造の折り装置 本発明は、請求項１および請求項９の各上位概念部に記載した形式のウェブ輪 転印刷機用の折り装置に関するものである。 ドイツ連邦共和国特許第３６１４２６３号明細書にはウェブ輪転印刷機の折り 装置が開示されている。この折り装置は、集合胴と、裁断ナイフ胴と、折りブレ ード胴とを有している。 アメリカ合衆国特許第６５８７７３号明細書には、材料ウェブの進入が回転軸 線の下方で行われる折りナイフ胴を備えたホイール折り装置が開示されている。 本発明の課題は、ウェブ輪転印刷機用の折り装置を改良することである。 この課題は、本発明により請求項１および請求項９の各特徴部に記載した折り 装置によって解決される。 特に本発明により得られる利点は、折り胴グループも含めて材料ウェブを供給 するための装置を低構造（低い構造高さ）で構成することができることである。 この結果、極めて好適な操作性が得られる。 さらに、種々異なるモジュールを用いて折り胴グループを迅速に変えることが できる。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明す る。 図１は、縦折りフォーマと折り胴グループとを備えた折り装置の概略的な側面 図である。 図２は、図１に示したＡの方向から折り装置を見た図であるが、フィード装置 は図示していない。 図３は、図１の平面図である。 ウェブ輪転印刷機用の折り装置は、主として折り胴グループ１と、材料ウェブ ８を供給するための装置２とから成っており、この装置２は材料ウェブ進行方向 Ｂで見て、折り胴グループ１に前置されている。 材料ウェブ８を供給するための装置２は、たとえば２つの縦折りフォーマ３； ４から成っており、これらの縦折りフォーマ３；４には、統合ローラ６と引張り 機構７とを介して材料ウェブ８、たとえばペーパウェブ、または複数の材料ウェ ブから成るストランドが供給される。ストランドを供給するための装置２は、縦 折りフォーマ３；４の代わりに、互いに上下に配置された多数のターニングバー から形成することもできる。 材料ウェブ８は、縦折りフォーマ３；４に進入する前に、スリッタ９と対向裁 断ローラ１１とから成る縦裁ち装置を用いて多数の部分材料ウェブ１２；１３に 分割可能である。しかしながら引張り機構７には、すでに予め裁断された部分材 料ウェブ１２；１３を供給することもできる。 各縦折りフォーマ３；４のフォーマ折りローラ対１４；１６の下方には、それ ぞれ１つの引張り機構１７；１８ならびにそれぞれ１つのガイドローラ１９；２ １が位置しており、このガイドローラ１９；２１を巡って、部分材料ウェブ１２ ；１３もしくは部分材料ウェブ１２；１３から成るストランドが約９０°だけ偏 向され、次いで水平方向またはほぼ水平方向で、共通の引張り機構２２を介して 折り胴グループ１に供給される。 少なくとも一方のガイドローラ１９；２１を、裁断見当合わせローラ２１とし て構成することができる。 部分材料ウェブ１２；１３が水平線２０に対して±３５°の範囲の角度αで折 り胴グループ１へ進入するように、ガイドローラ１９；２１を配置することも可 能である。この場合部分材料ウェブ１２；１３は、少なくとも１つのペーパ搬送 胴（ここでは集合胴２６）を備えた胴対の進入くさび領域に進入する。この場合 ほぼ水平な進入とは、水平線２０に対して±５°の範囲の角度αでの進入を意味 している。 ガイドローラ１９；２１を図示のものよりも著しく大きく構成することもでき る。すなわちガイドローラ１９；２１の直径は、たとえば２００ｍｍよりも大き い。 ガイドローラの代わりに、たとえば空気で負荷可能な１つの湾曲したガイド薄 板を配置することもでき、 このガイド薄板の曲率半径は、たとえば１００ｍｍよりも大きい。 曲線経路に沿って多数のガイドローラを配置することも可能である。 本実施例によって部分材料ウェブ１２；１３の、垂直な進行方向から水平な進 行方向への「なめらか」な移行が得られる。 材料ウェブ８を供給するための装置２は、内法幅ｄで配置されている２つのサ イドフレーム２３；２４の間に設けられている。折り胴グループ１はサイドフレ ーム２５，３０内に、材料ウェブ進行方向Ｂに対して直角に配置されている。 第１変化実施例では折り胴グループ１は、たとえば付加的に集合胴２６として 構成されている折りナイフ胴２６と、この集合胴２６の下側に配置された裁断ナ イフ胴２７とから成っている。折りナイフ胴２６は、前述の実施例では対向裁断 胴として構成されている。さらに集合胴２６には、折りブレード胴２８と排紙装 置２９とが対応配置されている。この排紙装置は、羽根車排紙装置と、たとえば ベルト式排紙装置のようなフィード装置３２とから成っている（図１）。 羽根車排紙装置３１の代わりに、いわゆる熊手胴（スロー・ダウン胴）のよう なそれぞれ１つの排紙胴を使用することも可能である。このような折り胴グルー プ１は特に新聞製造に適当である。 縦折りフォーマ３；４のフォーマ折りローラ１４；１６は、折り胴グループ１ の全高のほぼ半分に位置している。 集合胴２６および折りブレード胴２８の周方向には、それぞれロッド状または ベルト状の折丁ガイド装置３３；３４，３６が対応配置されている。 有利には、折り胴グループ１はモジュール（一点鎖線）３７内に配置されてお り、短時間で別のモジュールと交換することができる。 第２変化実施例（図示せず）では、特に薄い、有利には種々異なった発行部数 の多い折丁のいわゆる複式生産のための折り胴グループ１の別のモジュール３７ が、集合胴２６と、この集合胴２６の下側に配置された裁断ナイフ胴２７と、こ の集合胴２６に対応配置された第１および第２の折りブレード胴とから成ってい る。それぞれの折りブレード胴には排紙装置２９が対応配置されている。 第３変化実施例（図示せず）では、多数の折丁形態を有する端物折丁のための 折り胴グループ１のさらに別のモジュール３７が、たとえば集合胴２６と、この 集合胴２６の下側に配置された裁断ナイフ胴２７と、この集合胴２６に対応配置 された第１横折り胴と、この第１横折り胴に対応配置された第２横折り胴と、こ の第２横折り胴に対応配置された排紙装置とから成っている。前記排紙装置の代 わりに、第２横折り胴を通 過した折丁を第２縦折り装置に送ることもできる。 裁断ナイフ胴２７の回転軸線４３と集合胴２６の回転軸線３８とによって規定 された直線４４と、集合胴２６の回転軸線３８を通って延びる垂線３５とは、± ３５°の範囲の角度βを有している。裁断ナイフ胴２７の回転軸線４３は、集合 胴２６の回転軸線３８の下方に配置されている。有利には、裁断ナイフ胴２７は ほぼ垂直方向で集合胴２６の下側に、すなわち±５°の範囲の角度βで配置され ている。 さらに３つの変化実施例の各々においては、集合胴２６に綴じ装置（図示せず ）を対応配置することができる。 折りブレード胴２８の回転軸線３９は、有利には最も低く配置された縦折りフ ォーマ３；４のノーズ４１の端部（つまり下縁部）を通って延びる水平線４２の 上方に配置されている。 折り装置の平面投影図（平面図）において、１つの材料ウェブ８の側縁に面し た集合胴２６の母線を通る直線４６と、これに隣接する材料ウェブ８の側縁とは 間隔ａを有している。 縦折りフォーマ３；４の上側には、別の平面に別の縦折りフォーマを配置する ことができる。 集合胴２６の回転軸線３８と折りブレード胴２８の回転軸線３９とによって規 定された直線４７と、集合胴２６の回転軸線３８を通って延びる水平線４８とは 、３０°〜６０°、有利には４０°〜５０°の開放角度γを有している。 集合胴２６の回転軸線３８は、折りブレード胴２８の回転軸線３９の下方に配 置されている。 集合胴２６と折りブレード胴２８との回転軸線３８，３９は、材料ウェブ８の 進行方向Ｂに対して平行に配置されている。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年８月５日（１９９９．８．５） 【補正内容】 明細書 折り装置 本発明は、請求項１および請求項９の各上位概念部に記載した形式のウェブ輪 転印刷機用の折り装置に関するものである。 ドイツ連邦共和国特許第３６１４２６３号明細書にはウェブ輪転印刷機の折り 装置が開示されている。この折り装置は、集合胴と、裁断ナイフ胴と、折りブレ ード胴とを有している。 アメリカ合衆国特許第６５８７７３号明細書には、材料ウェブの進入が回転軸 線の下方で行われる折りナイフ胴を備えたホイール折り装置が開示されている。 フランス共和国特許出願公開第７５８４３３号明細書には折り装置が開示され ており、この折り装置においては折りブレード胴の周面の最高点が、ほぼ縦折り フォーマのフォーマノーズの高さに位置している。 ヨーロッパ特許出願公開第０２１１３７７号明細書には、１つの折りブレード 胴と２つの折りナイフ胴とを備えた折り装置が開示されている。この場合に一方 の折りナイフ胴は、折りブレード胴の回転軸線の下方に位置している。 ドイツ連邦共和国特許第３２８２８４号明細書には、折りナイフ胴が縦折りフ ォーマノーズの上方に位置 しているホイール折り装置が開示されている。 本発明の課題は、従来技術に比して低構造のウェブ輪転印刷機の折り装置を提 供することである。 この課題は、本発明により請求項１および請求項９の各特徴部に記載した折り 装置によって解決される。 特に本発明により得られる利点は、折り胴グループも含めて材料ウェブを供給 するための装置を低構造（低い構造高さで）で構成することができることである 。この結果、極めて好適な操作性が得られる。 請求の範囲 １．ウェブ輪転印刷機用の折り装置であって、主として少なくとも１つの縦折り フォーマ（３；４）と、少なくとも１つの折りナイフ胴（２６）と、この折りナ イフ胴（２６）に対応配置された少なくとも１つの折りブレード胴（２８）とか ら成っている形式のものにおいて、製造方向で見て第１の折りブレード胴（２８ ）の回転軸線（３９）が、縦折りフォーマ（３；４）の下向きに延びるノーズ（ ４１）の下端部を通って延びる水平線（４２）の上方に配置されていることを特 徴とする、ウェブ輪転印刷機用の折り装置。 ２．縦折りフォーマ（３；４）に、フォーマ折りローラ（１４；１６）が対応配 置されており、折りブレード胴（２８）の回転軸線（３９）が、フォーマ折りロ ーラ（１４；１６）の回転軸線よりも上方に配置されている、請求項１記載の折 り装置。 ３．材料ウェブまたは複数の材料ウェブから成るストランド（１２；１３）の折 りナイフ胴（２６）への進入が、この折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８） の下方で行われる、請求項１記載の折り装置。 ４．ストランド（１２；１３）または材料ウェブ（８）が、折りナイフ胴（２６ ）へ進入する際に、水平線（２０）に対して±３５°の範囲の角度（α）を 成している、請求項３記載の折り装置。 【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年８月１２日（１９９９．８．１２） 【補正内容】 請求の範囲 ９．ウェブ輪転印刷機用の折り装置において、折り胴グループ（１）が設けられ ており、この折り胴グループ（１）が第１折りナイフ胴（２６）を有しており、 材料ウェブ（８）、または複数の材料ウェブから成るストランドの進入が、折り ナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）の下方で行われ、材料ウェブまたはストラ ンドが、水平線（２０）に対して±３５°の範囲の角度（α）を成しており、折 りナイフ胴（２６）に、少なくとも１つの折りブレード胴（２８）が後置されて いることを特徴とする、ウェブ輪転印刷機用の折り装置。 １０．折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）が、折りブレード胴（２８）の 回転軸線（３９）の下方に配置されている、請求項９記載の折り装置。 １１．折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）と折りブレード胴（２８）の回 転軸線（３９）とによって規定された直線（４７）と、集合胴（２６）の回転軸 線（３８）を通って延びる水平線（４８）とが、３０°〜６０°の開放角度（γ ）を有している、請求項９記載の折り装置。 １２．折り胴グループ（１）が、集合胴（２６）と、この集合胴（２６）の下側 に配置された裁断ナイフ胴（２７）と、折りブレード胴（２８）と、排紙装 置（２９）とから成っている、請求項９記載の折り装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ウェブ輪転印刷機用の折り装置であって、主として少なくとも１つの縦折り フォーマ（３；４）と、少なくとも１つの折りナイフ胴（２６）と、この折りナ イフ胴（２６）に対応配置された少なくとも１つの折りブレード胴（２８）とか ら成っている形式のものにおいて、製造方向で見て第１の折りブレード胴（２８ ）の回転軸線（３９）が、縦折りフォーマ（３；４）のノーズ（４１）の端部を 通って延びる水平線（４２）の上方に配置されていることを特徴とする、ウェブ 輪転印刷機用の折り装置。 ２．縦折りフォーマ（３；４）に、フォーマ折りローラ（１４；１６）が対応配 置されており、折りブレード胴（２８）の回転軸線（３９）が、フォーマ折りロ ーラ（１４；１６）の回転軸線よりも上方に配置されている、請求項１記載の折 り装置。 ３．材料ウェブまたは複数の材料ウェブから成るストランド（１２；１３）の折 りナイフ胴（２６）への進入が、この折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８） の下方で行われる、請求項１記載の折り装置。 ４．ストランド（１２；１３）または材料ウェブ（８）が、折りナイフ胴（２６ ）へ進入する際に、水平線（２０）に対して±３５°の範囲の角度（α）を成し ている、請求項３記載の折り装置。 ５．ストランド（１２；１３）または材料ウェブ（８）が、折りナイフ胴（２６ ）へ進入する際に、水平線（２０）に対して±５°の範囲の角度（α）を成して いる、請求項３記載の折り装置。 ６．折り装置が裁断ナイフ胴（２７）を有しており、この裁断ナイフ胴（２７） の回転軸線（４３）が、折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）の下方に配置 されている、請求項１記載の折り装置。 ７．折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）と裁断ナイフ胴（２７）の回転軸 線（４３）とによって規定された直線（４４）と、集合胴（２６）の回転軸線（ ３８）を通って延びる垂線（３５）とが、±３５°の範囲の角度（β）を成して いる、請求項１記載の折り装置。 ８．投影図において、１つの材料ウェブ（８）の側縁に面した集合胴（２６）の 母線を通る直線（４６）と、これに隣接する材料ウェブ（８）の側縁とが、互い に所定の間隔（ａ）で配置されている、請求項１記載の折り装置。 ９．ウェブ輪転印刷機用の折り装置であって、折り胴グループ（１）が設けられ ており、この折り胴グループ（１）が第１折りナイフ胴（２６）を有しており、 材料ウェブ（８）、または複数の材料ウェブから成るストランドの進入が、折り ナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）の下方で行われ、材料ウェブま たはストランドが、水平線（２０）に対して±３５°の範囲の角度（α）を成し ている形式のものにおいて、折りナイフ胴（２６）に、少なくとも１つの折りブ レード胴（２８）が後置されていることを特徴とする、ウェブ輪転印刷機用の折 り装置。 １０．折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）が、折りブレード胴（２８）の 回転軸線（３９）の下方に配置されている、請求項９記載の折り装置。 １１．折りナイフ胴（２６）の回転軸線（３８）と折りブレード胴（２８）の回 転軸線（３９）とによって規定された直線（４７）と、集合胴（２６）の回転軸 線（３８）を通って延びる水平線（４８）とが、３０°〜６０°の開放角度（γ ）を有している、請求項９記載の折り装置。 １２．折り胴グループ（１）が、集合胴（２６）と、この集合胴（２６）の下側 に配置された裁断ナイフ胴（２７）と、折りブレード胴（２８）と、排紙装置（ ２９）とから成っている、請求項９記載の折り装置。 １３．折り胴グループ（１）が、集合胴（２６）と、この集合胴（２６）の下側 に配置された裁断ナイフ胴（２７）と、それぞれ１つの排紙装置（２９）が対応 配置された第１および第２折りブレード胴とから成っている、請求項９記載の折 り装置。 １４．折り胴グループ（１）が、集合胴（２６）と、 この集合胴（２６）の下側に配置された裁断ナイフ胴（２７）と、第１および第 ２横折り胴と、排紙装置（２９）とから成っている、請求項９記載の折り装置。 １５．排紙装置（２９）が、羽根車排紙装置（３１）とフィード装置（３２）と からそれぞれ成っている、請求項１２から１４までのいずれか１項記載の折り装 置。 １６．排紙装置（２９）が、排紙胴とフィード装置（３２）とからそれぞれ成っ ている、請求項１２から１４までのいずれか１項記載の折り装置。 １７．胴（２６，２７，２８）と排紙装置（２９）とが、モジュール（３７）内 にそれぞれ配置されており、このモジュール（３７）が交換可能である、請求項 １から１１までのいずれか１項記載の折り装置。