JP2000510155A - 医薬製剤 - Google Patents

医薬製剤

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JP2000510155A JP10504289A JP50428998A JP2000510155A JP 2000510155 A JP2000510155 A JP 2000510155A JP 10504289 A JP10504289 A JP 10504289A JP 50428998 A JP50428998 A JP 50428998A JP 2000510155 A JP2000510155 A JP 2000510155A
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Abstract

(57)【要約】 同時、別々または順次に組み合わせ療法で投与される、選択的IKsアンタゴニストおよびベータアドレナリン作動性受容体遮断剤を投与することよりなる、それを必要とする患者において、心筋虚血損傷に由来する心房性、上室性および心室性不整脈を含めた、心房性、上室性および心室性の転位、頻脈、粗動または細動のごとき、心臓不整脈を予防し、治療し、終結し、および保護する方法を提供する。加えて、選択的IKsアンタゴニストおよびベータアドレナリン作動性受容体遮断剤より、ここにこれらの化合物が同時、別々または順次に投与される医薬組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬製剤 発明の背景 本発明は、それを必要とする患者において、心筋虚血損傷に由来する心房性、 上室性および心室性不整脈を含めた、心房性、上室性および心室性の転位、頻脈 、粗動または細動のごとき、心臓不整脈を予防し、治療し、終結させるのに使用 される選択的IKsアンタゴニストおよびベータアドレナリン作動性受容体遮断剤 の同時、別々または順次いずれかでの共投与に関する。また、本発明は、医薬上 許容される担体と共に選択的IKsアンタゴニストおよびベータアドレナリン作動 性受容体遮断剤を含む医薬処方に関する。 不整脈は、しばしば、心筋梗塞および心不全のごとき心臓病に対する合併症と して起こる。重症の場合、不整脈は心室性細動を生起し、突然死を引き起こしう る。 種々の抗不整脈剤が今日市場で入手できるが、満足のいく効果および高い安全 プロフィールを共に呈する薬剤はいまだ患者の手には入いらない。例えば、活動 電位の上向工程の最大速度 (Vmax)の選択的阻害を引き起こす、Vaughan−Williamsの 分類によるクラスIの抗不整脈剤は、心室性細動を予防するには適しない。加え て、それらは安全性に関して問題を有し、すなわち、それらは心筋収縮性の抑制 を引き起こし、インパルス伝達の阻害による不整脈を誘発する。クラスIIに属 するベータアドレナリン受容体遮断剤は限定された価値しかない。というのは、 それらの効果は、心血管病を持つある種の患者におけるそれらの心臓抑制特性の ため、ある種のタイプの不整脈に限定されているか、あるいは禁忌を示すからで ある。しかしながら、それらの安全性はタラスIの抗不整脈剤のそれよりも高い 。 クラスIIIの抗不整脈は、Vmaxの有意な抑制なくして、活動電位の持続 の選択的延長を引き起こす薬物である。最近まで、このクラスにおける薬物はソ タロールおよびアミオダロンに限られており、それらは共にクラスIII特性を 保有することが示されてきた。しかしながら、ソタロールはクラスII効果も保 有し、これは心臓抑制を引き起こしかねず、ある種の罹患患者では禁忌を示し得 る。アミオダロンは副作用によってかなり限定されている。このクラスの薬物は 心室性細動の予防に おいて効果的であると予測されている。純粋なクラスIII剤は、定義によれば 、クラスI抗不整脈剤で観察された活動電位伝達の阻害による心筋抑制または不 整脈の誘発を引き起こすとは考えられていない。 最近、心筋で見い出されたIKsチャネルに拮抗する新規な群のクラスIII剤 が開示されている。これらの化合物IKsチャネルアンタゴニストは、心室性およ び心房性(上室性)不整脈を含めた全てのタイプの不整脈を治療し、予防するの に効果的である。これらの新規化合物は、参照より本明細書に取り込まれる米国 特許出願第08/411,240号;第08/516,467号;および第08 /516,226号に開示され、特許請求されている。これらの新規化合物は、 再度の不整脈を制御し、心室性細動による突然死を予防するのに特に有用である 。また、これらの化合物は、損なわれた心臓ポンプ機能を治療し、予防するのに も効果的である。 不整脈の治療では、IKsアンタゴニストは、単一用量または2ないし4分割用 量で、1日当たり、体重1kgにつき約0.01ないし約1mgの範囲の量で経 口送達した場合に有効性が証明されている。 本明細書に記載された抗不整脈剤としての化合物の活性は、IKsをブロックす るそれらの能力および後記のテストプロトコルにより測定されるIKr電流によっ て測定される。 外向カリウム電流は、他のどこにも詳細に記載された全細胞電圧クランプ技術 を用い、一匹のモルモットの心室筋細胞で測定される(Sanguinetti およびJurkiewicz、1990、心臓遅延整流K+電流の2つの成分: クラスIII抗不整脈剤によってブロックする微分感度(Twp compon entsof cardiac delayed rectifier K+c urrent:differential sensitivityto bl ock by Class III antiarrhythmicagent s)J.Gen.Physiol.96:195−215)。筋細胞はLang andorf灌流心臓の酵素的(コラケナーゼおよびプロテアーゼ)消化によっ て単離される。次いで、0.5M グルコナーテ(Kgluconate)、2 5mM KCl、5mM K(2)ATPを満たした1mm平方孔のピペットを 用い、単細胞を電圧クランプに付す。mNで表して:132 NaCl、4KC l、1.2 MgCl2、10 HEPES、10グルコース:pH 7.2、 温度35℃ を含有する溶液浴に細胞を入れる。 各細胞を−50mVの保持電位に維持する。テスト脱分極を、−85ないし− 50mVの電圧ランプおよび−10mV(0.5秒)および+50mV(1.0 秒)の段階として適用する。IKIは電圧ランプの間のピーク外向電流として測定 される。IKrは−10mVないし−50mVの脱分極でテイル電流として測定さ れる。IKsはパルスないし+50mVの間の時間−依存性電流として測定される 。電流は制御の間に測定され、次いで、2つの異なる濃度の薬物への暴露の後に 測定される。 このテストを使用し、本明細書に記載された選択的IKsチャネルアンタゴニス トとしての化合物はIKsアンタゴニストとして100nM未満のIC50を有する 。本発明の化合物はIKrの遮断よりもIKsの遮断で少なくとも10倍優れている 。 ベータアドレナリン作動性受容体遮断剤、または「ベータブロッカー」は、ベ ータアドレナリン受容体アゴニストによって引き起こされた陽性変時性、陽性変 力性、気管支拡張および血管拡張応答を低下させるあるクラスの医薬上活性な化 合物である。この低下した応答の大きさは、既存の交感神経トーンおよび受容体 部位におけるベータブロッカーの濃度に比例する。ベ ータアドレナン作動性受容体遮断は、健康な対象および心臓病を持つ患者双方に おける心拍出量を低下されると言われている。ベータアドレナン受容体遮断剤の 抗高血圧効果のメカニズムは確立されていないが、作用の可能なメカニズムは、 心拍出量の低下、血漿レニン活性の低下、および中枢神経系交感神経遮断作用を 含む。ベータアドレナン作動性受容体アンタゴニストの投与は、梗塞後患者にお ける死亡の発生率および突然死を低下させるのに効果的であることが示されてい る(Yusafら、Prog Cardiovasc Dis 17:335− 371、1985;Lauら、N Eng J Med 327:248−25 4、1992)。 選択的IKsチャネルブロッカーおよびベータアドレナン作動性受容体遮断剤の 双方は、別々に投与されると効果的であるとことが判明しているが、患者に供さ れたこれらの化合物の量を低下させることが患者の最高の利益となると考えられ る。あるまたは他の化合物のいずれかの減少は助けとなると考え得るが、これは 、幾人かのヒトで有意な副作用を有することが知られているベータアドレナリン 作動性受容体遮断剤に特に当てはまる。発明の概要 選択的IKsアンタゴニストおよびベータアドレナリン作動性遮断剤を同時、別 々または順次いずれかで共投与することを含んでなる、それを必要とする患者に おいて、心筋虚血損傷に由来する心房性、上室性および心室性伏不整脈を含めた 、心房性、上室性および心室性の転位、頻脈、粗動または細動のごとき、心臓不 整脈を予防し、治療し、終結させるのに使用される方法が提供される。また、本 発明は、医薬土許容される担体と共に選択的IKsアンタゴニストおよびベータア ドレナリン作動性受容体遮断剤を含む医薬処方に関する。発明の詳細な記載 選択的IKsアンタゴニストおよびベータアドレナリン作動性遮断剤を同時、別 々または順次いずれかで共投与することを含んでなる、それを必要とする患者に おいて、心筋虚血損傷に由来する心房性、上室性および心室性伏不整脈を含めた 、心房性、上室性および心室性の転位、頻脈、粗動または細動のごとき、心臓不 整脈を予防し、治療し、終結させるのに使用される方法が提供される。また、本 発明は、医薬上許容される担体と共に選択的IKsアンタゴニストおよびベータア ドレナリン作 動性受容体遮断剤を含む医薬処方に関する。 「選択的IKsアンタゴニスト」とは、前記開示のテストで実験すると、IKsブ ロッカーとして100nM未満のIC50を有する化合物を意味する。本発明の化 合物はIKrの遮断よりもIKsの遮断において少なくとも10倍優れている。 ベータアドレナリン作動性受容体遮断剤は、ベータアドレナリン作動性受容体 アゴニストによって引き起こされた陽性変時性、陽性変力性、気管支拡張および 血管拡張応答を低下させるある化合物である。この低下した応答の大きさは、既 存の交感神経トーンおよび受容体部位に到達するベータアドレナリン作動性受容 体遮断剤の濃度に比例する。 ベータアドレナリン作動性受容体遮断剤の定義に合致する化合物の例は、限定 されるものではないが、チモロール、ソタロール、エスモール、カテオロール、 プロプラノロール、ベタキソロール、ペンブトロール、メトプロロール、アセブ トロール、アテノロール、メトプロロール、ピンドロール、およびビソプロロー ル、およびそれらの塩、水和物、溶媒和物および起こり得るいずれかの結晶形態 を含む。 選択的IKsアンタゴニストの定義に合致する化合物の例は、 限定されるものではないが、以下の: [式中、 Aは1)チエノ、 2)ピリド、または 3)−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1- 3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾ; Xは1)=O、 2)=S、 3)=N−NH2、 4)=N−OHまたは 5)=H2; Yは1)=O、 2)=N−CNまたは 3)=H2; Zは1)フェニルまたはスピロ−ピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、1 、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合; pは0または1; R1は1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シクロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニ ル、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1また は2が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10員の単環ま たは二環複素環、 5)C1-3アルキル、または 6)インダン−5−イル; R2は1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単一結合となる; R3は1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換のC1- 3 アルキル、または 3)−CF3; R4は1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の非隣接酸素原子によって介入さ れ得る、かつC1-3アルコキシカルボニル、−OHまたはで置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イル; R5は水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造: を形成する;および −−−−によって表される結合は: 1)pがゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造: を形成する場合は単結合を意味する] またはその医薬上許容される塩を含む。 本発明は、存在する場合は個々のジアステレオマーおよびそ の混合物ならびにエナンチオマーまたはエナンチオマーの混合物を含める意図で ある。 式Iの医薬上許容される塩は、例えば、非毒性の無機もしくは有機酸から形成 された式Iの化合物の通常の非毒性または第四級アンモニウム塩を含む。例えば 、かかる通常の非毒性塩は塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、 硝酸等のごとき無機酸に由来するもの;酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グルコ ン酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パ モ酸、マレイン酸、ヒドロキシリンゴ酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香 酸、サリチル酸、スルファニン酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエ ンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン 酸等のごとき有機酸から調製される塩を含む。 本発明の医薬上許容される塩は、通常の化学的方法によって、塩基性または酸 性部位を含有する式Iの化合物から合成されうる。一般に、該塩は、適当な溶媒 または溶媒の種々の組合せ中、遊離塩基または酸を化学量論的量のまたは過剰の 所望の塩形成性無機もしくは有機の酸もしくは塩基と反応させることによって調 製される。 本発明の1の実施形態は。 Aがベンゾであり; XおよびYが酸素であり; R3がメチルであり; R4が水素であり: R2がC1-6アルキルである; 本発明の治療の新規方法において有用な新規化合物である。 本実施形態の代表的な特別の新規化合物は以下の構造のものであり、表Iに特 定する。 本発明の新規治療方法で有用な化合物のもう1つの実施形態は、 Aが次のものであり、 XおよびYが水素であり; R3がメチルであり; R4が水素であり; R2がフェニルであるものである。 この実施形態内のあるクラスの新規化合物は、構造式: [式中、ZはC1-6アルキレンまたは結合であって、 R1はフェニルあるいは−Cl、−Br、−I、−Fまたは−CF3で置換され たフェニルであるか、あるいはR1はシク ロヘキシルである] を持つものである。 このクラスの代表的な特別の新規化合物は、以下の表IIに示すものである。 この実施形態内にあるもう1つのクラスの新規化合物は構造式:[式中、ZはC2-4アルキレンであって、R1はフェニルあるいは、−Cl、−B r、−F、−I、−CF3、C1-3アルキル、C1-3アルコキシまたはメチレンジ オキシで置換されたフェニルである] を持つものである。 このクラスの代表的な特別の新規化合物は以下の表IIIに示すものである。 この化合物は米国特許第4,820,834号に開示されている。 本発明の新規治療方法で有用な化合物の第3の実施形態はZが−NH−である ものである。 この実施形態の代表的な化合物は以下の表IVに開示されたものである。 最も広い上位概念内に含まれるが、これまでに記載した実施形態の1つに含ま れない他の特別の化合物は表Vに示す。 pが1である化合物の代表は構造式: の化合物である。 4および5位の間の結合が単結合である化合物の代表は、構造式: の化合物である。 結合−−−が単結合を表し、かつR5がR2に連結した化合物の代表は構造式: の化合物である。 本発明のもう1つの実施形態は、それ自体新規であり、本発明の新規治療方法 で活性な一群の化合物である。これらの新規化合物は以下の表VIに示す。 本発明のもう1つの実施形態は、本発明の新規治療方法で活性な一群の化合物 である。これらの新規化合物は以下に示す。 [式中、XおよびYは独立に水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨードまたはト リフルオロメチルであって、 nは0、1または2であり; Rは水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨードまたはトリフルオロメチル、メ チルまたはメトキシである]および、 その全ての異性体および医薬上許容される塩、水和物または結晶形と共に、ラセ ミ体、エナンチオマーの混合物、個々のジアステレオマーまたは個々のエナンチ オマーであり、これらは抗不整脈剤である。 本発明のさらにもう1つの実施形態は、本発明の新規治療方法で活性な一群の 化合物である。これらの化合物は以下のものである。[式中、R1およびR2は独立に、 1)a)−NO2、OH、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1または2個で置換されたまたは非置換のフェニル、および Zは1)直鎖または分岐鎖のC1-6アルキル、 2)直鎖または分岐鎖の置換されたC1-6アルキル、ここで置換基はF、 OH、NO2から選択され、 3)直鎖または分岐鎖のC2-4アルキレン、 4)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよ びnは独立に0、1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−N H、 5)C3-6シクロアルカン、 6)C3-6シクロアルキレン、または 7)単結合である] 本発明の選択的IKSブロッカーは、クラスIIIの抗不整脈剤で必要な薬理学 的特性を有し、すなわち、それらはQTc−インターバルの延長を示し、用量依 存性は心室難治性において増大する。これは、心拍、平均動脈圧ならびにPRお よびQRSインターバルに影響することなく達成される。LV+dp/dt(経 時的左心室圧変化)の適当な増加が観察される。さらに、これらの化合物はPV S(プログラムド・ベントリキュラー・シミュレーション(Programme d Ventricular Stimulation))誘発心室頻拍性不整 脈の惹起を抑制する。 個々には、これらの化合物は、心室性、心房性および上室性不整脈を含めた全 てのタイプの不整脈を治療し予防するのに効果的である。本発明の化合物は、再 度の不整脈を制御するのに特に有用であり、心室細動による突然死を予防する。 また、こ れらの化合物は、損なわれた心臓ポンプ機能を治療し予防するのに効果的である 。 不整脈を治療する本発明の新規方法において、選択的IKsアンタゴニストは、 各化合物の単一用量にて、または2ないし4分割用量にて、1日当たり体重1k gにつき約.0001ないし約10mg、好ましくは約.0001ないし約2m g、より好ましくは、化合物の静脈内送達が使用される場合、1日当たり体重1 kgにつき約0.0003ないし約0.3mg、あるいは経口投与される場合、 1日当たり体重1kgにつき約0.01ないし約1mgの範囲の量で投与される 。ベータアドレナリン作動性受容体遮断剤は1日当たり約1mgないし約300 mg、より好ましくは1日当たり約2mgないし約250mgの量で投与される 。 本明細書に記載される抗不整脈剤としての化合物の活性は、以下のテストプロ トコルによって測定してIKsおよびIKr電流双方をブロックするそれらの能力に よって測定される。 外向カリウム電流は、他のどこかに詳細に記載された全細胞電圧クランプ技術 を用い、一匹のモルモットの心室筋細胞で測定される(Sanguinetti およびJurkiewicz、 1990、心臓遅延整流K+電流の2つの成分:クラスIII抗不整脈剤によっ てブロックする微分感度(Twp components of cardia c delayed rectifier K+ current:diffe rential sensitivity to block by Clas s III antiarrhythmic agents)J.Gen.Ph ysiol.96:195−215)。筋細胞はLangandorf灌流心臓 の酵素的(コラゲナーゼおよびプロテアーゼ)消化によって単離される。次いで 、0.5M グルコナーテ(Kgluconate)、25mM KCl、5m M K(2)ATPを満たした1mm平方孔のピペットを用い、単細胞を電圧ク ランプに付す。mNで表して:132NaCl、4KCl、1.2 MgCl2 、10 HEPES、10グルコース:pH 7.2、温度35℃を含有する溶 液浴に細胞を入れる。 各細胞を−50mVの保持電位に維持する。テスト脱分極を、−85ないし− 50mVの電圧ランプおよび−10mV(0.5秒)および+50mV(1.0 秒)の段階として適用する。IKIは電圧ランプの間のピーク外向電流として測定 される。IKrは−10mVないし−50mVからの脱分極でテイル電 流として測定される。IKsはパルスないし+50mVの間の時間−依存性電流と して測定される。電流は制御の間に測定され、次いで、2つの異なる濃度の薬物 への暴露の後に測定される。 このテストを使用し、本明細書に記載された選択的IKsブロッカーとしての化 合物はIKsブロッカーとして100nM未満のIC50を有する。本発明の化合物 はIKrの遮断よりもIKsの遮断で少なくとも10倍優れる。 本明細書における化合物を製造する際に使用される典型的合成反応図式は、以 下に示す。 反応図式1 反応図式2 反応図式3 反応図式4 反応図式6 反応図式7 反応図式8 反応図式9 反応図式10 反応図式11 反応図式12 反応図式13 反応図式14 反応図式15 反応図式16 実施例 実施例1 (E)−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキ ソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−フェニ ル−2−プロペンアミド 塩化メチレン(1mL)中の塩化(E)−3−フェニル−2−プロペノイル( 367mg、2.2ミリモル)の溶液を、塩化メチレン(10mL)中の3(R )−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベ ンゾジアゼピン−2−オン(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー( J.Org.Chem.) 1987,52,3232−3239)(531m g、2.0ミリモル)およびトリエチルアミン(307mL、225mg、2. 2ミリモル)に添加した。混合物を室温で25分間撹拌し、溶媒を減圧下で蒸発 さ せた。残渣を、CH2Cl2/Et2O(95:5)で溶出するシリカゲル上のフ ラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、残渣をEt2Oで粉砕した 。固体を収集し、70℃にて真空下で乾燥して(E)−(+)−N−[(3R) −2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4− ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−フェニル−2−プロペンアミドを無色固体 (170mg、21%)として得た。融点140−142℃、[α]D+86. 7°(c=0.173,CH2Cl2 塩化(E)−3−フェニル−2−プロペノイルクロリドの代わりに適当な酸塩 化物で置き換える以外は実質的に前記した手法を使用し、以下の化合物を調製し た。実施例2 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]ベンズアミド 融点224−225℃、[α]D+89.2°(c=0.141,CH2Cl2 実施例3 溶出した最初のジアステレオ異性体: (−)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾ−ジアゼピン−3−イル](トランス−2−フ ェニル−1−シクロプロパン)カルボキサミド 融点180−181℃、[α]D−155.8°(c=0.434,CH2Cl2 溶出した第2のジアステレオ異性体: (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾ−ジアゼピン−3−イル](トランス−2−フ ェニル−1−シクロプロパン)カルボキサミド 融点104−107℃、[α]D+328.2°(c=0.098,CH2Cl2 実施例4 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−1H−インドール− 2−カルボキサミド 融点167−177℃、[α]D+113°(c=1.103,CH2Cl2 実施例5 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]ヘプタンアミド 融点49−54℃、[α]D+69.5°(c=1.000,MeOH) 実施例6 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]ヘキサンアミド [α]D+72.6°(c=0.920,MeOH) 実施例7 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]ペンタンアミド [α]D+68.2°(c=1.310,MeOH) 実施例8 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−フェニルプロパ ンアミド 塩化オキサリル(158mL、230mg、1.81ミリモル)をTHF(1 0mL)中の3−フェニルプロパン酸(249mg、1.66ミリモル)および DMF(1滴)の混合物に添加し、混合物を室温で40分問撹拌した。3(R) −アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン ゾジアゼピン−2−オン(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J .Org.Chem.)1987,52,3232−3239)(400mg、 1.51ミリモル)およびトリエチルアミン(252mL、183mg、1.8 1ミリモル)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を飽和水性炭 酸水素ナトリウム(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した 。合わせた有機画分を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣 をCH2Cl2/Et2O(95:5)で溶出するシリカゲル上のフラッシュカラ ムクロマトグラフィーによって精製し、トルエン/ヘキサンから再結晶して(+ )−N−[(3R)−2,3−ジ ヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼ ピン−3−イル]−3−フェニルプロパンアミドを無色固体(380mg、63 %)として得た。融点179℃、[α]D+100.4°(c=0.222,C H2Cl2 3−フェニルプロパン酸の代わりに適当なカルボン酸で置き換える以外は実質 的に前記した手法を使用し、以下の化合物を調製した。 実施例9 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3,4− ジクロロフェニル)−2−プロペンアミド 融点145−147℃、[α]D+77.8°(c=0.126,CH2Cl2 実施例10 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メル−2−オキソ−5 −フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]3−(4−ニトロフ ェニル)−2−プロペンアミド 融点165−166℃、[α]D+80.5°(c=0.126,CH2Cl2 実施例11 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メル−2−オキソ−5 −フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3,4−ジ クロロフェニル)−2−プロペンアミド 融点137−139℃、[α]D+66.0°(c=0.144,CH2Cl2 実施例12 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−メチ ルフェニル)−2−プロペンアミド 融点133−135℃、[α]D+90.4°(c=0.125,CH2Cl2 実施例13 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−メト キシフェニル)−2−プロペンアミド 融点129−133℃、[α]D+89.9°(c=0.188,CH2Cl2 実施例14 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジク ロロフェニル)−2−プロパンアミド 融点92−95℃、[α]D+90.5°(c=0.196,CH2Cl2 実施例15 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3−クロ ロフェニル)−2−プロペンアミド 融点229−231℃、[α]D+86.2°(c=0.225,CH2Cl2 実施例16 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2−クロ ロフェニル)−2−プロペンアミド 融点128−131℃、[α]D+61.7°(c=0.196,CH2Cl2 実施例17 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4− ジフルオロフェニル)−2−プロペンアミド 融点121−123℃、[α]D+76.8°(c=0.111,CH2Cl2 実施例18 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−クロロフ ェニル)プロパンアミド 融点203−20℃、[α]D+99.2°(c=0.300,CH2Cl2 実施例19 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,6− ジクロロフェニル)−2−プロペンアミド 融点121−124℃、[α]D+69.0°(c=0.342,CH2Cl2 実施例20 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−[4−(ト リフルオロメチル)フェニル]−2−プロペンアミド 融点133−137℃、[α]D+68.7°(c=0.115,CH2Cl2 実施例21 (+)−5−クロロ−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2− オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]インドー ル−2−カルホキサミド 融点160−164℃、[α]D+103.8°(c=0.160,CH2Cl2 実施例22 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2,2−ジフェニル エタンアミド 融点200−201℃、[α]D+97.0°(c=0.168,CH2Cl2 実施例23 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジフ ルオロフェニル)プロパンアミド 融点79−81℃、[α]D+92.9°(c=0.105,CH2Cl2 実施例24 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−フェニルエタン アミド 融点241−242℃(分解)、[α]D+85.5°(c=0.159,CH2 Cl2 実施例25 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2−クロロフ ェニル)プロパンアミド 融点158.5−159.5℃、[α]D+95.8°(c=0.224,CH2 Cl2 実施例26 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−[4−(トリフ ルオロメチル)フェニルプロパンアミド 融点175−176℃、[α]D+86.5°(c=0.141,CH2Cl2 実施例27 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−[4−(トリフ ルオロメチル)フェニル)エタンアミド 融点224−226℃、[α]D+68.0°(c=0.153,CH2Cl2 実施例28 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−[3−(トリフ ルオロメチル)フェニル)プロパンアミド 融点135−136℃、[α]D+78.8°(c=0.134,CH2Cl2 実施例29 (+)−3−シクロヘキシル−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチ ル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル] プロパンアミド 融点144.5−145.5℃、[α]D+83.1°(c=0.116,CH2 Cl2) 実施例30 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1、4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−[2−(トリフ ルオロメチル)フェニル]プロパンアミド 融点110−113℃、[α]D+79.2°(c=0.376,CH2Cl2 実施例31 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル」−3−(4−シアノフ ェニル)プロパンアミド 融点81−85℃、[α]D+91.0°(c=0.111,CH2Cl2 実施例32 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3−クロロフ ェニル)プロパンアミド 融点157−159℃、[α]D+90.7°(c=0.134,CH2Cl2 実施例33 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2−ブロ モフェニル)−2−プロペンアミド 融点113−116℃、[α]D+44.2°(c=0.113,CH2Cl2 実施例34 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3−ブロ モフェニル)−2−プロペンアミド 融点221−223℃、[α]D+65.5°(c=0.206,CH2Cl2 実施例35 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−ヨー ドフェニル)−2−プロペンアミド 融点137−140℃、[α]D+67.9°(c=0.268,CH2Cl2 実施例36 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−ブロ モフェニル)−2−プロペンアミド 融点121−124℃、[α]D+75.6°(c=0.201,CH2Cl2 実施例37 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−フェニルブタン アミド 融点65−74℃、[α]D+77.4°(c=0.155,CH2Cl2 実施例38 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−5−メチル−3−フ ェニルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 融点123−126℃、[α]D+122.0°(c=0.199,CH2Cl2 実施例39 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3−シアノフ ェニル)プロパンアミン 融点110−112℃、[α]D+84.2°(c=0.202,CH2Cl2 実施例40 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]シクロヘキサンエタン アミド 融点144−146℃、[α]D+72.1°(c=1.000,MeOH) 実施例41 (+)−4−シクロヘキシル−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチ ル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル] ブタンアミド [α]D+57.7°(c=0.440,MeOH) 実施例42 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−4−メチルペンアン アミド 融点123−125℃、[α]D+66.8°(c=0.500,MeOH) 実施例43 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2,3−ジヒドロベ ンゾフラン−2−カルボキサミド ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL、223mg、1.72ミリモル) を、DMF(4.5mL)中の3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチ ル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(ジャーナル・ オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)1987,52 ,3232−3239)(400mg、1.5ミリモル)、2,3−ジヒドロベ ンゾフラン−2−カルボン酸(274mg、1.7ミリモル)、1−(3−ジメ チルアミノプロピル)−3−エチルカルホジイミド塩酸塩(583mg、3.0 ミリモル)、および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(479mg、3.1ミ リモル)の撹拌した冷却(0℃)溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌 し、水性塩酸(3M、12mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出し た。合わせた有機画分を飽和水性炭酸水素ナトリウム(20mL)およびブライ ン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、減圧下で蒸発させた。残渣を 、2−クロロ−2−メチルプロパン/ヘキサンから再結晶して、(+)−N−[ (3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H− 1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2− カ ルボキサミドを無色固体(156mg、25%)として得た。融点141−18 0℃、[α]D+127.1°(c=0.425,CHCl3 実施例44 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−1’−(1,1−ジ ロチルエトキシカルボニル)スピロ(シクロヘキサン−4,4’−ピペリジン) −1−カルボキサミド 工程A: ジエチル1−ベンジルピペリジン−4,4−ジアセテート エタノール(120mL)を氷中で冷却し、アンモニアを通気して飽和溶液を 得た。1−ベンジル−4−ピペリドン(40.0g、211ミリモル)およびシ アノ酢酸エチル(47.8g、423ミリモル)を添加し、反応容器にストッパ ーを付け、0℃で一晩保存した。固体を収集し、エタノールおよびエーテルで洗 浄し、真空下で乾燥して黄色固体(68.86g)を得た。固体(58.86g )を硫酸(70mL、98%)および水(60mL)に溶解させ、還流下で3日 間加熱し、混合物を冷却し、水の大部分を蒸発させた。残渣をエタノール(4× 750mL)で共沸させ、さらにエタノール(500mL)を添加し、混合物を 還流下で20時間加熱し、氷中で冷却し、激しく撹拌しつつ炭酸ナトリウム(1 00g)をゆっくりと添加した。エタノールを減圧下で蒸発させ、水(800m L)を添加し、混合物を塩化メチレン(3×400mL)で抽出した。合わせた 有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を蒸発させてジエチル1−ベンジルピ ペリジン−4,4−ジアセテート(37.51g)を得た。この少しの部分をフ ラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。 工程B: 1−ベンジノレピペリジン−4,4−ジエタノール エーテル(25mL)中のジエステル(12.2g、35ミリモル)の溶液を 、アルゴン下、エーテル(400mL)中のLiAlH4(2.1g、55ミリ モル)の冷却し(−30℃)撹拌した懸濁液に添加した。THF(60mL)を 添加し、反応混合物を室温まで加温した。0℃まで再冷却した後、水(2.2m L)、1M NaOH(4.4mL)および水(5mL)を添加し、反応混合物 を激しく30分間撹拌し、固体を濾別し、エーテルで十分に洗浄した。合わせた 濾液を蒸発させて、白色固体が得られ、これをエーテルで粉砕して8gの1−ベ ンジルピペリジン−4,4−ジエタノールを得た。融点75−78℃ 工程C: 1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4,4−ジエタノール ベンジルアミン(2.07g、7.9ミリモル)をメタノール(60mL)に 溶解させ、BOC2O(1.72g、7.9ミリモル)を添加し、混合物を木炭 (200mg)上の10%水酸化パラジウムにて、50psiで18時間水素化 した。反応混合物をセライトを通して濾過し、メタノールで洗浄し、濾液を蒸発 させて1−t−ブトキシ−カルボニルピペリジン−4,4−ジエタノール(2. 0g)を得た。 工程D: 1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4,4−ジエタノール、ビス(メタ ンスルホナート 該ジオール(2.41g、8.9ミリモル)をジクロロメタン(50mL)に 溶解させ、アルゴン下で溶液を−20℃まで冷却し、しかる後にトリエチルアミ ン(3.7mL、26ミリモル)および塩化メタンスルホニル(1.6mL、2 0ミリモル)を添加した。30分後、反応混合物を氷冷10%クエン酸に注ぎ、 エーテル(3×)で抽出した。合わせた抽出物を水、飽和NaHCO3およびブ ラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を蒸発させて1−t−ブトキシ− カルボニルピペリジン−4,4−ジエタノール、ビス(メタンスルホナート)( 3.2g)を得た。 工程E: ジエチル3−t−ブチルオキシカルボニル−3−アザスピロ[5.5]ウンデ カン−9,9−ジカルボキシレート アルゴン下、トルエン(160mL)中の60%NaH(2.0g、0.51 モル)のスラリーにマロン酸ジエチル(3.72mL、24.3ミリモル)をゆ っくりと添加した。混合物を0℃まで冷却し、ビス−メシラート1(7.0g、 16.3ミリモル)を固体として添加し、混合物を18時間加熱還流した。反応 を10%クエン酸(100mL)にクエンチし、生成物をCH2Cl2(2×15 0mL)で抽出した。抽出物を乾燥し(Na2SO4)、濃縮して油とし、シリカ 上のクロマトグラフィーに付して3.83g(60%)のジエチル3−t−ブチ ルオキシカルボニル−3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−9,9−ジカルボ キシレートを得た。 工程F: 3−t−ブチルオキシカルボニル−3−アザスピロ[5.5]ウンデカン−9 −カルボン酸 THF(50mL)中のジエステル2(3.69g、0.0093m)の溶液 に1N LiOH(47mL)を添加した。反応を25℃で3日間撹拌し、水( 50mL)で希釈し、KHSO4でpHを2.2に調整した。生成物を酢酸エチ ル(2×75mL)で抽出し、乾燥し(Na2SO4)、濃縮して発泡体(3.5 g)とした。該固体を140℃のフラスコ中で2時間融解させ、冷却し、油をT HF(15mL)に溶解させ、1N LiOH(10mL)を添加し、混合物を 30℃で一晩撹拌した。反応を濃縮してTHFを除去し、水(20mL)で希釈 し、ジエチ ルエーテル(10mL)で洗浄した。KHSO4でpHを2.5に調整し、生成 物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。抽出物を乾燥し(Na2SO4)、 濾過し、濃縮して3−t−ブチルオキシカルボニル−3−アザスピロ[5.5] ウンデカン−9−カルボン酸を発泡体(2.48g、90%)として得た。 2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸の代わりに適当な酸で置き換 える以外は実質的に実施例43に記載された手法を使用し、以下の化合物を調製 した。 工程G: (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−1’−(1,1−ジ メチルエトキシカルボニル)スピロ(シクロヘキサン−4,4’−ピペリジン) −1−カルボキサミド 融点135−138℃、[α]D+58.8°(c=0.925、CHCl3 実施例45 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(フラン−2− イル)プロパンアミド 融点115−118℃、[α]D+65.8°(c=0.800、CHCl3 実施例46 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−4−(2−チエニル )ブタンアミド 融点170−180℃、[α]D+63.5°(c=1.000、MeOH) 実施例47 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]シクロヘキシルカルボ キサミド 融点213−214℃、[α]D+62.4°(c=1.000、MeOH) 実施例48 E−(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(3,4− メチレンジオキシフェニル)−2−プロペンアミド 融点143−145℃、[α]D+62.3°(c=0.960、MeOH) 実施例49 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−キノキサリンカ ルボキサミド [α]D+85.8°(c=0.360、MeOH) 実施例50 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−2−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(フェニルアミ ノ)アセトアミド 工程A: N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル −1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−ブロモアセトアミド 臭化ブロモアセチル(165mL、383mg、1.9ミリモル)を、塩化メ チレン(10mL)中の3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5 −フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(ジャーナル・オブ・ オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)1987,52,32 32−3239)(500mg、1.88ミリモル)およびトリエチルアミン( 264mL、192mg、1.9ミリモル)の氷冷溶液に添加し、混合物を室温 で1時間撹拌した。混合物を水(3×10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4 )、溶媒を減圧下で蒸発させてN−[(3R)−2,3−ジヒドロ −1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン− 3−イル]−2−ブロモアセトアミドを無色発泡体(760mg、100%)と して得た。 工程B: (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(フェニルアミ ノ)アセトアミド アニリン(297mL、304mg、3.26ミリモル)を、エタノール(2 5mL)中のN−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5 −フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−ブロモアセト アミド (600mg、1.55ミリモル)の溶液に添加し、混合物を還流下で24時間 加熱した。混合物を冷却し、固体を収集し、エタノール(20mL)から再結晶 して(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5 −フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(フェニルア ミノ)アセトアミドを無色固体(500mg、81%)として得た。融点245 −246℃、[α]D+119°(c=0.850、CHCl3 該アニリンに代えて2−クロロアニリンまたは4−(トリフルオロメチル)ア ニリンで置き換える以外は、実質的に前記した手法を使用し、以下の化合物を調 製した。実施例51 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(2−クロロフ ェニルアミノ)アセトアミド 融点222−224℃、[α]D+111°(c=0.973、CHCl3 実施例52 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−[4−(トリフ ルオロメチル)フェニルアミノ]アセトアミド 融点218−219℃、[α]D+91.9°(c=0.419、CHCl3 実施例53 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(フェノキシ) アセトアミド フェノール(104mg、1.1ミリモル)をトルエン(10mL)中の水素 化ナトリウム(鉱油中の60%分散液、44mg、1.1ミリモル)の懸濁液に 添加した。水素の発生が止むと、N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチ ル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル] −2−ブロモアセトアミド(400mg、1.04ミリモル)を添加し、混合物 を室温で18時間撹拌した。混合物を水(3×15mL)で洗浄し、乾燥し(M gSO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を2−プロパノールで粉砕し、固 体を収集し、2−プロパノール(5mL)から再結晶して(+)−N−[(3R )−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4 −ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(フェノキシ)アセトアミドを無色固体 (112mg、27%)として得た。融点126−128℃、[α]D+81. 6°(c=0.692、CHCl3 該フェノールに代えて2,4−ジクロロフェノール、チオフェノールまたは2 ,4−ジクロロチオフェノールで置き換える以外は実質的に前記した手法を使用 し、以下の化合物を調製した。 実施例54 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(2,3−ジク ロロフェノキシ)アセトアミド 融点206℃[α]D+31.1°(c=0.289、CHCl3 実施例55 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(フェニルチオ )アセトアミド [α]D+104.9°(c=0.316、CHCl3 実施例56 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−2−(2,4−ジク ロロフェニルチオ)アセトアミド [α]D+97.4°(c=0.286、CHCl3 実施例57 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(フェニルアミ ノ)プロパンアミド 塩化3−ブロモプロピオニル(2.01mL、3.428g、20ミリモル) を、塩化メチレン(85mL)中の3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1− メチル−5−フェニル−2H −1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケ ミストリー(J.Org.Chem.)1987,52,3232−3239) (5.0g)18.8ミリモル)およびトリエチルアミン(2.79mL、2. 02mg、20ミリモル)の氷冷溶液に添加し、混合物を室温で18時間撹拌し た。混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウム(85mL)、水(2×85mL)お よびブライン(85mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を減圧下で蒸 発させた。試料(0.5g、1.25ミリモル)をエタノール(25mL)に溶 解させ、アニリン(230mL、233mg、2.5ミリモル)を添加し、混合 物を還流下で70時間加熱した。混合物を冷却し、固体を収集し、エタノールか ら再結晶させて(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2− オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−( フェニルアミノ)プロパンアミドを無色固体として得た。融点218−211℃ 、[α]D+58.2°(c=0.585、CHCl3 実施例58 (+)−1−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジク ロロフェニル)尿素 2,4−ジクロロフェニルイソシアナート(188mg、1.0ミリモル)を 、テトラヒドロフラン(20mL)中の3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ− 1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(ジャ ーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)198 7,52,3232−3239)(265mg、1.0 ミリモル)の溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、溶媒を減圧下で 蒸発させた。残渣を、CH2Cl2/MeOH(99.5:0.5)で溶出するシ リカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、残渣をCH2 Cl2/ヘキサンから再結晶して(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ− 1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3 −イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)尿素を無色固体として得た。融点 215−216.5℃、[α]D+76.2℃(c=0.261、CHCl3 実施例59 (−)−3−シクロヘキシル−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチ ル−2−オキソ−4−オキシド−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピ ン−3−イル]プロパンアミド 3−クロロペルオキシ安息香酸(80%、0.32g、1.5ミリモル)を、 ジクロロメタン(25mL)中の(+)−3−シクロヘキシル−N−[(3R) −2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4− ベンゾジアゼピン−3−イル]プロパンアミド(0.60g、1.5ミリモル) の溶液に添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。さらに3−クロロペルオキ シ安息香酸(80%、0.1g、0.5ミリモル)を添加し、混合物を24時間 撹拌した。混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウム(4×25mL)、水(2×2 5mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を 減圧下で蒸発させた。残渣をトルエン/ヘキサン(65:35)から再結晶して (−)−3−シクロヘキシル−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル −2−オキソ−4−オキシド−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン −3−イル]プロパンアミドを無色プリズム状物として得た。融点 222−224℃、[α]D−80.7°(c=1.15、CHCl3 実施例60 N−[2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4− ジクロロフェニル)プロパンアミド 工程A: 2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−5−フェニル−1H −1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン 2,3−ジヒドロ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オ ン(1.00g、4.23ミリモル)を、DMF(5mL)中のヘキサンで洗浄 した水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散、186mg、4.65ミリモル) に添加し、混合物を室温で撹拌した。塩化2−(ジメチルアミノ)エチル塩酸塩 (0.73g、5ミリモル)を、DMF(5mL)中のヘキサンで洗浄した水素 化ナトリウム(鉱油中の60%分散、200mg、5.0ミリモル)に添加し、 混合物を合わせた。ヨウ化カリウム(1結晶)を添加し、混合物を11℃で30 分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、水を添加し、混合物を酢酸エチルで洗 浄した。合わせた有機画分を水(2×)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶媒 を減圧下で蒸発させて2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(1.21g、93 %)を得た。 工程B: 2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル−3−ヒドロキシイミノ −5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン 2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−5−フェニル−1H −1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(1.21g、3.9ミリモル)をトル エン(20mL)に溶解させた。混合物を−78℃に冷却し、カリウムt−ブト キシド(t−ブタノール中1.0M、4.72mL、4.72ミリモル)を添加 した。混合物を−78℃で20分間撹拌し、次いで、亜硝酸イソアミル(0.6 3mL、0.55g、4.72ミリモル)を添加した。混合物を−78℃で90 分間撹拌し、次いで、室温まで加温し、水性クエン酸(1M、10mL)に注い だ。pHを 水性水酸化ナトリウムで5.0に、次いで飽和水性炭酸水素ナトリウムで7.0 に調整した。混合物を酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機層を室温で熟成さ せた。形成された固体を収集し、真空下で乾燥して2,3−ジヒドロ−1−(2 −ジメチルアミノエチル)−3−ヒドロキシイミノ−5−フェニル−1H−1, 4−ベンゾジアゼピン−2−オン(0.876g、66%)を固体として得た。 融点232−234℃ 工程C: 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−5−フ ェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン エチルイソシアナート(320mL、287mg、4.0ミリモル)を、TH F(30mL)中の2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−3 −ヒドロキシイミノ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オ ン(0.91g、2.7ミリモル)およびトリエチルアミン(0.56mL、0 .41g、4.0ミリモル)の混合物に添加した。混合物を還流下で7時間加熱 し、さらにエチルイソシアナート(167mL、150mg、2.1ミリモル) を添加し、混合物を還流下で12時間加熱した。混合物を冷却し、溶媒を減圧下 で蒸発させ、酢酸エチル(75mL)および水(25mL)を添加した。有機相 を水(4×25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、減圧下で蒸発させた。 残渣をエタノール(100mL)に溶解させ、炭素上のパラジウム(10%、1 00mg)を添加し、混合物を水素下(50psi)で4.5時間振盪した。さ らに炭素上のパラジウム(10%、100mg)を添加し、混合物を水素下(5 0psi)で1.5時間振盪した。混合物を濾過 し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、CH2Cl2/MeOHで溶出するシリ カゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して3−アミノ−2,3 −ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−5−フェニル−1H−1,4 −ベンゾジアゼピン−2−オン(180mg、17%)を得た。 工程E: N−[2,3−ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−2−オキソ− 5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2 4− ジクロロフェニル)プロパンアミド トリエチルアミンを、DMF(15mL)中の3−アミノ−2,3−ジヒドロ −1−(2−ジメチルアミノエチル)−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジ アゼピン−2−オン(180mg、0.6ミリモル)、3−(2,4−ジクロロ フェニル)プロパン酸(131mg、0.6ミリモル)、1−(3−ジメチルア ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(115mg、0.6ミリモ ル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.6ミリモル)の 混合物にpHが9.0になるまで添加した。混合物を室温で72時間撹拌した。 溶媒を減圧下で蒸発させ、酢酸エチルを添加した。混合物を水、飽和水性炭酸水 素ナトリウムおよび水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、減圧下で蒸発させた。 残渣をアセトンで粉砕し、i−PrOH/MeOHから再結晶してN−[2,3 −ジヒドロ−1−(2−ジメチルアミノエチル)−2−オキソ−5−フェニル− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニ ル)プロパンアミドを固体として得た。融点199−201℃ 実施例61 (+)−3(R)−{N−[3−(4−クロロフェニル)プロパ−1−エン− 3−イル]アミノ}−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1 ,4−ベンゾジアゼピン−2−オン塩酸塩 アセトニトリル(2mL)中の3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メ チル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(ジャーナル ・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)1987,5 2,3232−3239)(265mg、1ミリモル)、E−1−クロロ−4− (3−クロロ−1−プロペニル)ベンゼン(281mg、1.5ミリモル)、炭 酸カリウム(276mg、2ミリモル)およびヨウ化カリウム(25mg、0. 15ミリモル)の混合 物を還流下で4時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル(10mL)および 水(5mL)に注いだ。層を分離し、水性層を酢酸エチル(5mL)で抽出した 。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下 で蒸発させた。残渣を、EtOAc/ヘキサン(65:35から100:0まで 増大)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し た。溶出する第1の化合物をエタノール(1mL)に溶解させ、エタノール性H Cl(6M、0.11mL)を添加した。混合物を撹拌し、次いで、溶解を減圧 下で蒸発させた。残渣をエーテルで粉砕し、固体を収集し、真空下で乾燥して( +)−3(R)−{N,N−ビス[1−(4−クロロフェニル)プロペン−3− イル]アミノ}−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4 −ベンゾジアゼピン−2−オン塩酸塩(235mg、39%)を黄褐色固体とし て得た。融点138−145℃、[α]D+9.2°(c=0.500、MeO H) 溶出した第2の化合物をエタノール(0.5mL)に溶解させ、エタノール性 HCl(6M、0.035mL)を添加した。混合物を撹拌し、次いで、溶解を 減圧下で蒸発させた。残渣をエーテルで粉砕し、固体を収集し、真空下で乾燥し て(+)−3(R)−{N−[3−(4−クロロフェニル)プロペン−3−イル ]アミノ}−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベ ンゾジアゼピン−2−オン塩酸塩(56mg、12%)を黄色固体として得た。 融点156−162℃、[α]D+35°(c=0.100、MeOH) E−1−クロロ−4−(3−クロロ−1−プロペニル)ベンゼンに代えて1− (2−ブロモエトキシ)−4−ニトロベンゼンまたは4−クロロベンゼンプロパ ノールメタンスルホン酸塩で置き換える以外は実質的に前記した手法を使用し、 以下の化合物を調製した。実施例62 (+)−3(S)−{N,N−ビス[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル] アミノ}−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン ゾジアゼピン−2−オン塩酸塩 融点126−145℃、[α]D+5.0°(c=0.100、CHCl3 実施例63 (+)−3(R)−{N−[3−(4−ニトロフェノキシ)エチル]アミノ} −1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼ ピン−2−オン塩酸塩 融点154−160℃、 [α]D+84.6°(c=0.500、MeOH) 実施例64 (+)−3(R)−{N−[3−(4−クロロフェニル)プロパ−1−イル] アミノ}−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン ゾジアゼピン−2−オン塩酸塩 融点167−168℃、[α]D+20.8°(c=0.500、MeOH) 実施例65 (+)−フェニルメチル N−[(3R)−2,3−ジヒロ−1−メチル−5 −フェニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カル バマート トルエン(100mL)中の(+)−フェニルメチル N−[(3R)−2, 3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−1H−1,4−ベンゾ ジアゼピン−3−イル]カルバマート(4.0g、10ミリモル)および2,4 −ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン− 2,4−ジスルフィド(4.5g、11ミリモル)の混合物を還流下で75分間 加熱した。混合物を冷却し、減圧下で蒸発させることによって容量を30mLに 減少させた。残渣を、EtOAc/ヘキサン(75:25)で溶出するシリカゲ ル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して (+)−フェニルメチル N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5 −フェニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カル バマートを固体として得た。 融点128−131℃、[α]D+22.5°(c=0.656、CHCl3 (+)−フェニルメチルN−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5 −フェニル−2−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カルバ マートの代わりにフェニルメチル N−[2,3−ジヒドロ−5−フェニル−2 −オキソ−1H−1,4−ベンゾシアゼピン−3−イル]カルバマートで置き換 える以外は実質的に前記した手法を使用し、以下の化合物を調製した。実施例66 フェニルメチル N−[2,3−ジヒドロ−5−フェニル−2−チオキソ−1 H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カルバマート 実施例67 3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル− 2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミド (+)−フェニルメチル N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル− 5−フェニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カ ルバマート(0.9g、2.1ミリモル)、酢酸(5mL)およびジクロロメタ ン(5mL)の溶液に室温で臭化水素を通気した。2時間後、溶媒を減圧下で蒸 発させ、エーテルを添加し、固体を収集し、真空下で乾燥した。試料(0.58 g、1.8ミリモル)をTHF(10mL)に懸濁し、トリエチルアミン(0. 24mL、0.18g、1.8ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌 した。別のフラスコにて、THF(10mL)中のシクロヘキサンプロピオン酸 (0.33mL、0.30g、1.9ミリモル)およびDMF(1滴)の溶液に 塩化オキサリル(0.20mL、0.29g、2.3ミリモル)を添加し、混合 物を室温で3時間撹拌した。2つの混合物を合わせ、トリエチルアミン(0.3 2mL、0.23g、2.3ミリモル)を添加し、混合物を室温で2.5時間撹 拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、水を添加し、 混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機画分を水、飽和水性炭酸水素ナト リウム、水(2×)およびブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減 圧下で蒸発させた。残渣を、CH2Cl2/MeOH(99.5:0.5)で溶出 するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、Et OAc/ヘキサンから再結晶して3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ −1−メチル−5−フェニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン −3−イル)プロパンアミドを固体として得た。融点219−221℃ (+)−フェニルメチル N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル− 5−フェニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カ ルバマートの代わりにフェニルメチル N−[2,3−ジヒドロ−5−フェニル −2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カルバ マートで、およびシクロヘキサンプロピオン酸の代わりに適当な酸で置き換える 以外は実質的に前記した手法を使用し、以下の化合物を調製した。 実施例68 3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−5−フェニル−2−チオキソ −1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミド 融点113−119℃ 実施例69 3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−2−ヒドラゾノ−5−フェニ ル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミド ヒドラジン(53mL、56mg、1.8ミリモル)を、メタノール(3mL )中の3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニ ル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミ ド(120mg、0.25ミリモル)の溶液に添加した。混合物を室温で3時間 撹拌し、溶媒を減圧下で蒸発させた。酢酸エチルを添加し、混合物を水およびブ ラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、 CH2Cl2/MeOH(99.5:0.5から98:2まで増大)で溶出するシ リカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し て3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−2−ヒドラゾノ−5−フェニ ル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミドを発泡体とし て得た。 実施例70 (E)−および(Z)−3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−2− ヒドロキシイミノ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル )プロパンアミド メタノール(15mL)/THF(15mL)中の3−シクロヘキシル−N− (2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェ ニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンア ミド(740mg、1.83ミリモル)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(140m g、2ミリモル)およびトリエチルアミン(280mL、203モル、2ミリモ ル)の混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を、CH2 Cl2/MeOH(98:2)で溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロ マトグラフィーによって精製した。残渣を酢酸エチルから再結晶した。結晶化す る第1の異性体を酢酸エチルから再結晶して(E)−3−シクロヘキシル−N− (2,3−ジヒドロ−2−ヒドロキシイミノ−5−フェニル−1H−1,4−ベ ンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミドを固体として得た。融点196℃ 結晶化する第2の異性体をメタノールから再結晶して(Z)−3−シクロヘキ シル−N−(2,3−ジヒドロ−2−ヒドロキシイミノ−5−フェニル−1H− 1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミドを固体として得た。融点 219℃ 実施例71 3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミド エタノール(20mL)中の3−シクロヘキシル−N−)2,3−ジヒドロ− 1−メチル−5−フェニル−2−チオキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン− 3−イル)プロパンアミド(200mg、0.5ミリモル)の溶液に新たに調製 したラネーニッケル(400mg)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。 混合物を濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、CH2 Cl2/MeOH(99.75:0.25)で溶出するシリカゲル上のフラッシ ュカラムクロマトグラフィーによって精製して3−シクロヘキシル−N−(2, 3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン− 3−イル)プロパンアミドを発泡体として得た。 実施例72 1−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−チ エノ−[2,3−e]−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−3−(3−メ チルフェニル)尿素 工程A: (2−アミノ−3−チエニル)フェニルメタノン エタノール(120mL)中のb−オキソベンゼンプロパンニトリル(18. 6g、128ミリモル)および1,2−ジチアン−2,5−ジオール(9.8g 、64ミリモル)の加熱した(33℃)混合物にトリエチルアミン(6.8mL 、4.94g、49ミリモル)を添加し、混合物を50℃で18時間撹拌した。 混合物を冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。ジクロロメタンを添加し、混合物 を水性塩酸(0.5M)、水性水酸化ナトリウム(1M)およびブラインで洗浄 し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をアセトニトリル (150mL)から再結晶して(2−アミノ−3−チエニル)フェニルメタノン をオレンジ色固体(5.7g、44%)として得た。 工程B: 2,3−ジヒドロ−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジ アゼピン−2−オン ジクロロメタン(20mL)中の塩化1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ− 2H−イソインドール−2−アセチル(8.6g、38ミリモル)の溶液を、ジ クロロメタン(130mL)中の(2−アミノ−3−チエニル)フェニルメタノ ン(6.8g、33ミリモル)、ピリジン(6.34mL、6.20g、78ミ リモル)および4−ジメチルアミノ−ピリジン(0.79g、6.5ミリモル) の冷却した(0℃)混合物に添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、ジクロ ロメタン(80mL)で希釈し、水性塩酸(1M)、飽和水性炭酸水素ナトリウ ムおよびブラインで洗浄した。混合物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で 蒸発させた。残渣をエタノールで粉砕し、固体 を収集し、真空下で乾燥してN−(3−ベンゾイルチエン−2−イル)−1,3 −ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−アセトアミドを固 体(9.8g、76%)として得た。 THF(500mL)中のN−(3−ベンゾイルチエン−2−イル)−1,3 −ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−アセトアミド(1 0.9g、28ミリモル)およびヒドラジン(1.9mL、1.94g、60ミ リモル)の混合物を還流下で4時間加熱した。混合物を冷却し、濾過し、溶媒を 減圧下で蒸発させた。飽和水性炭酸水素ナトリウムを添加し、混合物を酢酸エチ ルで抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、 溶媒を減圧下で蒸発させた。酢酸(300mL)を添加し、混合物を還流下で1 5分間加熱した。混合物を冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。飽和水性炭酸水 素ナトリウムを添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機画分をブ ラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させて2,3−ジ ヒドロ−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2 −オンを発泡体(3.5g、52%)として得た。 工程C: 2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e] −1,4−ジアゼピン−2−オン 水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、757mg、11.3ミリモル)を、 DMF(7mL)中の2,3−ジヒドロ−5−フェニル−1H−チエノ[2,3 −e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(2.61g、10.8ミリモル)の冷 却(0℃)した溶液に添加した。さらにDMF(10mL)を添加し、混合物を 30分間撹拌した。エーテル(20mL)中のヨードメタン(0.67mL、1 .53g、10.8ミリモル)の溶液を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合 物を水に注ぎ、混合物 を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2 SO4)、減圧下で蒸発させた。残渣を、CH2Cl2/MeOH(95:5)で 溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して 2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e]− 1,4−ジアゼピン−2−オン(1.5g、54%)を得た。 工程D: 3−アミノ−2 3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−チエノ[ 2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン 2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e] −1,4−ジアゼピン−2−オン(1.5g、5.8ミリモル)をトルエン(3 0mL)に溶解させた。混合物を−10℃まで冷却し、カリウムt−ブトキシド (1.7g、15.1ミリモル)を添加した。混合物を−10℃で15分間撹拌 し、次いで、亜硝酸イソアミル(1.0mL、0.87g、7.4ミリモル)を 添加した。混合物を−10℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで加温し、水(5 0mL)および酢酸(3mL)に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせ た有機画分をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発さ せた。残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のフラッシュカラ ムクロマトグラフィーによって精製して2,3−ジヒドロ−1−メチル−3−ヒ ドロキシイミノ−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼ ピン−2−オン(0.80g、48%)を得た。 2,3−ジヒドロ−1−メチル−3−ヒドロキシイミノ−5−フェニル−1H −チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(0.80g、2.8 ミリモル)をエタノール(40mL)に溶解させ、ラネーニッケル(2g)を添 加した。混合 物を水素下(50psi)下で5日間振盪し、さらにラネーニッケル(10g) を何回かで添加した。混合物を濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、C H2Cl2/MeOHで溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフ ィーによって精製して3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニ ル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(248mg 、33%)を得た。 工程E: 1−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−チ エノ[2,3−e]−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−3−(3−メチ ルフェニル)尿素 3−メチルフェニルイソシアナート(60mL、62mg、0.46ミリモル )を、テトラヒドロフラン(5mL)中の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1− メチル−5−フェニル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2 −オン(124mg、0.46ミリモル)の溶液に添加した。混合物を室温で2 時間撹拌し、溶液を減圧下で蒸発させた。残渣を、EtOAc(4mL)から結 晶化させて1−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル− 1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−3−( 3−メチルフェニル)尿素を固体(94mg、50%)として得た。融点128 −130℃。 実施例73 3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5 −フェニル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)プ ロパンアミド DMF(1.5mL)中の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5− フェニル−1H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(82 mg、0.3ミリモル)、シクロヘキサンプロパン酸(52mL)47mg、0 .3ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ ミド塩酸塩(58mg、0.3ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾ ール(42mg、0.3ミリモル)の混合物にトリエチルアミン(75mL、5 4mg、0.54ミリモル)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、酢酸 エチル(60mL)を添加した。混合物を水性タエン酸(10%)、 飽和水性炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、 溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲ ル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して3−シクロヘキシ ル−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H− チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)プロパンアミドを固体 (56mg、46%)として得た。融点189−190℃ 実施例74 3−シクロヘキシル−N−(5−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−2−オ キソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)プロパンアミド フェニルメチル N−[5−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−2−オキソ −1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]カルバマート(150mg、0 .38ミリモル)を酢酸中の臭化水素(30%、0.5mL)に溶解させた。2 時間後、エーテルを添加し、固体を収集し、真空中で乾燥した。THF(3mL )およびトリエチルアミン(0.45mL、33mg、0.32ミリモル)を添 加し、混合物を室温3時間撹拌した。別のフラスコ中、塩化オキサリル(38m L、56mg、0.44ミリモル)を、THF(2mL)中のシクロヘキサンプ ロピオン酸(61mL、56mg、0.36ミリモル)およびDMF(1滴)の 溶液に添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。2つの混合物を合わせ、トリエ チルアミン(61mL、44mg、0.44ミリモル)を添加し、混合物を室温 で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、酢酸エチルを添加した。混合物を 水(2×)、飽和水性炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、乾燥し (Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。 残渣をi−PrOHから再結晶して3−シクロヘキシル−N−(5−シクロヘキ シル−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3− イル)プロパンアミドを固体として得た。融点133−138℃ 実施例75 (+)−N−[(3R)−7−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2− オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−( 2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド 工程A: 氷浴中で冷却した濃硫酸(15mL)中の3(R)−アミノ−1,3−ジヒド ロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン( ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、 1987、62、3232−3239)(3.98g)15.0ミリモル)の混 合物に濃硫酸(6mL)中の硝酸カリウム(2.12g、21.0ミリモル)を 添加した。混合物を2時間冷却しつつ撹拌し、次いで、環境温度で1.5時間撹 拌した。氷(80g)を添加し、混合物を濃水酸化アンモニウムで塩基性化して pH9とした。得られた混合物を酢酸エチル(3×220mL)で抽出した。合 わせた有機画分をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸 発させた。残渣を、クロロホルム/メタノール(97:3)で溶出するシリカゲ ル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。溶出する物質を 、酢酸エチル/メタノール(95:5)で溶出するシリカゲル上のフラッシュカ ラムクロマトグラフィーによって精製した。溶出する物質を塩化n−ブチル(3 0mL)下で撹拌し、溶媒を減圧下で蒸発させて、3:1比の3(R)−アミ ノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−7−ニトロ−5−フェニル−2H−1,4 −ベンゾジアゼピン−2−オンおよび3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1 −メチル−7−アミノ−7−ニトロ−(2−ニトロフェニル)−2H−1,4− ベンゾジアゼピン−2−オンの分離できない混合物(3.81g)を黄色固体と して得た。 工程B: クロロホルム(2.5mL)中の3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピオ ン酸(482mg、2.2ミリモル)、DMF(0.017mL、0.22ミリ モル)および塩化チオニル(0.24mL、3.3ミリモル)の溶液を還流下で 1時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させて塩化3−(2,4−ジクロロフェニ ル)プロピオニル(520mg、100%)を得た。塩化メチレン(10mL) 中の混合した3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−7−ニトロ− 5−フェニル−2H−1,4− ベンゾジアゼピン−2−オンおよび3(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1− メチル−7−アミノ−7−ニトロ−(2−ニトロフェニル)−2H−1,4−ベ ンゾジアゼピン−2−オン(3:1)(621mg、2ミリモル)およびトリエ チルアミン(0.305mL、2.2ミリモル)の溶液に、塩化メチレン(1. 5mL)中の塩化3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピオニル(520mg 、2.2ミリモル)の溶液を添加した。混合物を30分間撹拌し、溶媒を減圧下 で部分的に蒸発させ、反応混合物を、塩化メチレン/エーテル(90:10)で 溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して 、3:1比の(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−ニ トロ−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル ]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミドおよび(+)−N−[( 3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−ニトロ−2−オキソ−5−(2− ニトロフェニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2, 4−ジクロロフェニル)プロパンアミドの混合物(850mg、84%)を白色 発泡体として得た。 工程C: 酢酸(6mL)中の混合されたN−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチ ル−7−ニトロ−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン −3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミドおよび(+) −N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−7−ニトロ−2−オキソ− 5−(2−ニトロフェニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]− 3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド(3:1)(770mg、1 .5ミリモル)の溶液に、20−30%塩酸中の15%塩化チタン(III)の 溶液(7.8mL、9.0ミリモル)を1.5時間にわたって何回かにわけて滴 下した。得られた溶液を30分間撹拌し、20%水酸化ナトリウム溶液(pH9 )で塩基性化し、水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽 出した。合わせ た有機画分をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発さ せた。残渣を、酢酸エチル/ヘキサン(75:25から100:0まで増大)で 溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した 。溶出する第1の化合物を酢酸エチルから結晶化させて(+)−N−[(3R) −7−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1 H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル )プロパンアミド(413mg、57%)を淡黄色固体として得た。融点179 −180℃、[α]D+60.2°(c=0.500、CHCl3 溶出する第2の化合物を酢酸エチルから結晶化させて(+)−N−[(3R) −7−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(2−アミノ フェニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジ クロロフ ェニル)プロパンアミド(114mg、15%)を淡黄色固体として得た。融点 188−189℃、[α]D+50.0°(c=0.100、MeOH) 実施例76 (+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−7−メタンスルホンアミド−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3− イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド 塩化メチレン(1.6mL)中の(+)−N−[(3R)− 7−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H −1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル) プロパンアミド193mg、0.40ミリモル)およびピリジン(0.065m L、0.80ミリモル)の溶液に塩化メタンスルホニル(0.040mL、0. 52ミリモル)を添加した。得られた溶液を2時間撹拌した。溶液を酢酸エチル (12mL)で希釈し、1N HCl、水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水お よびブライン(各々3mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で 蒸発させた。残渣を温かいトルエンに溶解させ、木炭で処理し、濾過した。濾液 をヘキサンで希釈し、混合物を冷却し、得られた沈殿を収集し、真空中で乾燥し て(+)−N−[(3R)−2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−7−メタンスルホンアミド−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3− イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド(152mg、68 %)を白色固体として得た。融点130−148℃、[α]D=111.6°( c=0.500、CHCl3 実施例77 N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−ピ リド[4,3−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)−3−(2,4−ジクロ ロフェニル)プロパンアミド塩酸塩 工程A: アルゴン下で−20℃まで冷却したトルエン(32mL)中の2,3−ジヒド ロ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピリド[4,3−e]−1,4−ジアゼ ピン−2−オン(J.Med. Chem.、 1965、8、722−724)(1.63g、6.5ミリモル )の溶液にカリウムt−ブトキシド(1.83g、16.3ミリモル)を添加し た。得られた紫色懸濁液を−20℃で15分間撹拌し、亜硝酸イソアミル(1. 05mL、7.8ミリモル)を添加した。混合物を−20℃で30分間撹拌し、 次いで、水(50mL)、酢酸(3mL)、および酢酸エチル(65mL)の混 合物に注いだ。混合物を撹拌して全ての固体を溶解させ、層を分離した。水性層 を酢酸エチル(65mL)で抽出した。合わせた有機画分を飽和炭酸水素ナトリ ウム溶液およびブライン(各々20mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶 媒を減圧下で蒸発させた。残渣を冷トルエンで粉砕し、真空中で乾燥して2,3 −ジヒドロ−3−ヒドロキシイミノ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピリド [4,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(1.22g、67%)を黄色 固体として得た、融点223−224℃。 工程B: 1:1エタノール/メタノール(190mL)中の2,3−ジヒドロ−3−ヒ ドロキシイミノ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピリド[4,3−e]−1 ,4−ジアゼピン−2−オン(1.77g、6.4ミリモル)および新たに調製 したラネーニッケル(3.2g)の混合物を、水素下(50psi)、パール水 素化装置にて4時間振盪した。混合物を濾過助剤を通して濾過し、濾液を減圧下 で蒸発させた。残渣をメタノール/クロロホルム/酢酸(5:95:1から10 :90:1まで増大)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー によって精製した。溶出する物質を炭酸カリウム(0.3g)および水(0.2 mL)を含むクロロホルム(30mL)下で5分間撹拌した。混合物を乾燥し( Na2SO4)て、溶媒を減圧下で蒸発させて3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1 −メチル−5−フェニル−1H−ピリド[4,3−e]−1,4−ジアゼピン− 2−オン(276mg、16%)を黄色固体として得た。融点109−123℃ 高共鳴質量スペタトルC15144O(M+1):計算値267.124586 ,実測値(M+1):267.123654 工程C: 塩化メチレン(0.17mL)中のジシクロヘキシルカルボジイミド(87m g、0.42ミリモル)の溶液を、アルゴン下、テトラヒドロフラン(0.5m L)中の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピ リド[4,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(93mg、0.35ミリ モル)および3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピオン酸(83mg、0. 38ミリモル)の溶液に添加した。得られた混合物を5時間撹拌し、濾過し、濾 液を減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール/クロロホルム/酢酸(5:95 :1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し た。精製した物質を炭酸カリウム(0.1g)および水(2滴)を含むクロロホ ルム(5mL)下で5分間撹拌した。混合物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減 圧下で蒸発させた。残渣をエタノール(2mL)に再溶解させ、エタノール性H Cl(6.8M、0.147mL)を添加した。混合物を撹拌し、得られた沈殿 を収集し、真空中で乾燥してN−(2, 3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−ピリド[4,3 −e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)−3−(2,4−ジクロロフェニル) プロパンアミド塩酸塩(32mg、18%)を白色固体として得た。融点218 −219℃ 実施例78 N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−ピ リド[4,3−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)−3−(3−シクロヘキ シル)プロパンアミド 塩化メチレン(0.17mL)中のジシタロヘキシルカルボジイミド(87m g、0.42ミリモル)の溶液を、アルゴン下、テトラヘドロフラン(0.5m L)中の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピ リド[4,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(93mg、0.35ミリ モル)およびシクロヘキサンプロピオン酸(0.065mL、0.38ミリモル )の溶液に添加した。得られた混合物を5時間撹拌し、濾過し、濾液を減圧下で 蒸発させた。残渣を、メタノール/クロロホルム/酢酸(5:95:1)で溶出 するシリカゲル上の分取用プレートクロマトグラフィーによって精製した。精製 された物質を炭酸カリウム(0.1g)および水(2滴)を含むクロロホルム( 5mL)下で5分間撹拌した。混合物を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で 蒸発させた。残渣を、トルエンから結晶化してN−(2,3−ジヒドロ−1−メ チル−2−オキソ−5−フェニル−1H−ピリド[4,3−e]−1,4−ジア ゼピン−3−イル)−3−(3−シクロヘキシル)プロパンアミド(47mg、 33%)を白色結晶性固体として得た。融点170−173℃ シクロヘキサンプロピオン酸に代えて3−(4−トリフルオロメチルフェニル )プロピオン酸で置き換える以外は実質的に前記した手法を使用し、以下の化合 物を調製した。 実施例79 N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−ピ リド[4,3−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)−3−(4−トリフルオ ロメチルフェニル)プロパンアミド 融点191−192℃ 実施例80 N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−ピ リド[3,4−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)−3−(2,4−ジクロ ロフエニル)プロパンアミド 工程A: アルゴン下で−20℃まで冷却した(氷/メタノール浴)トルエン(28mL )中の2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピリド[3,4− e]−1,4−ジアゼピン −2−オン(カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Can.J.C hem.)、1987、65、1158−1161)(1.43g、5.7ミリ モル)の溶液にカリウムt−ブトキシド(1.59g、14.2ミリモル)を添 加した。得られた紫色懸濁液を−20℃で15分間撹拌し、亜硝酸イソアミル( 0.92mL、6.8ミリモル)を添加した。混合物を−20℃で30分間撹拌 し、次いで水(25mL)、酢酸(2.5mL)および酢酸エチル(55mL) の混合物に注いだ。混合物を撹拌してすべての固体を溶解させ、層を分離した。 水性層を酢酸エチル(2×55mL)で抽出した。合わせた有機画分を飽和炭酸 水素ナトリウム溶液およびブライン(各々20mL)で洗浄し、乾燥し(Na2 SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をヘキサンで粉砕し、固体を収集し 、真空中で乾燥して2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシイミノ−1−メチル−5 −フェニル−1H−ピリド[3,4−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(1 .60g、100%)を黄褐色発泡体として得た。 工程B: 濃塩酸(11mL)中の塩化第二スズ二水和物(3.72g、16.5ミリモ ル)の溶液を、氷浴中で冷却した2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシイミノ−1 −メチル−5−フェニル−1H−ピリド[3,4−e]−1,4−ジアゼピン− 2−オン(1.54g、5.5ミリモル)に滴下した。得られた溶液を環境温度 で3時間撹拌した。溶液を水(20mL)で希釈し、濃水酸化アンモニウム(1 8mL)で塩基性化し、エーテル(4×75mL)で抽出した。合わせた有機画 分をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、溶媒を減圧下で蒸 発させた。残渣を、メタノール/クロロホルム/酢酸(5:95:1から10: 90:1まで増大)で溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフ ィーによって精製した。溶出する物質を炭酸カリウム(0.3g)および水(2 滴)を含むクロロホルム(20mL)下で5分間撹拌した。混合物を乾燥し(N a2SO4)、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をヘキサン下で撹拌し、得られた 固体を収集して3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1 H−ピリド[3,4−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン(241mg、16 %) を黄色固体として得た。融点94−118℃ 高共鳴質量スペクトル:C15144O(M+1)計算値267.124586 ,実測値(M+1)267.123099. 工程C: 塩化メチレン(0.2mL)中の塩化オキサリル(0.023mL、0.26 ミリモル)の溶液を、氷浴中で冷却した塩化メチレン(0.5mL)中の3−( 2,4ジクロロフェニル)プロピオン酸(48mg、0.22ミリモル)及びD MF(1滴)の溶液に滴下した。得られた溶液を冷却しつつ1時間撹拌した。溶 媒を減圧下で蒸発させて塩化3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピオニル( 52mg、100%)を得た。塩化メチレン(3mL)中の3−アミノ−2,3 −ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−ピリド[3,4−e]−1,4 −ジアゼピン−2−オン(53mg、0.20ミリモル)およびピリジン(0. 021mL、0.22ミリモル)の溶液に、塩化メ チレン(0.5mL)中の塩化3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピオニル (52mg、0.22ミリモル)の溶液を添加した。混合物を1時間撹拌し、溶 媒を減圧下で部分的に蒸発させ、反応混合物を、メタノール/エーテル(5:9 5から7.5:92.5まで増大)で溶出するシリカゲル上のフラッシュカラム クロマトグラフィーによって精製した。溶出する物質をトルエン/ヘキサンから 結晶化してN−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル− 1H−ピリド[3,4−e]−1,4−ジアゼピン−3−イル)−3−(2,4 −ジクロロフェニル)プロパンアミド(38mg、38%)を白色結晶固体とし て得た。融点220−221℃ 実施例81 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−イソプロピル−1H −1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2−4−ジクロロフェニル) プロパンアミド 工程A: アルゴン下−78℃にて、THF(20mL)中のベンゾジアゼピン(1.0 g、5.3ミリモル)の溶液に60%(NaH、2.52g、6.3ミリモル) 、Boc無水物(1.27g、5.8ミリモル)を添加し、混合物を−78℃で 1/2時間撹拌した。次いで、反応を25℃まで加温し、2時間撹拌し、しかる 後に冷水性NH4Cl(10%)にクエンチし、生成物を酢酸エチル(3×50 mL)に抽出した。乾燥した(Na2SO4)抽出物の濃縮により油が得られ、こ れをシリカ(EtOAc/ヘキサン)を通して生成物1.35g(89%)を得 た。 工程B: アルゴン下、THF(80mL)中のBOC−ベンゾジアゼピン(4.0g、 13.8ミリモル)の溶液にTHF(7.66mL、15.3ミリモル)中の塩 化イソプロピルマグネシウム(2.0M)の溶液を添加した。反応を1/2時間 撹拌し、水性NH4Cl(50mL)にクエンチし、酢酸エチル(2×200m L)で抽出した。有機抽出物を濃縮し、シリカ(1:1、EtoAc/ヘキサン )上のクロマトグラフイーに付して生成物1.55g(34%)を得た。 工程C: 酢酸エチル中のイソプロピルフェノン(1.55g)の0℃溶液に無水HCl ガスを90分間にわたって添加した。次いで、反応を真空中で濃縮して固体が得 られ、これを水(40mL)に溶解させ、pHを1N LiOHで11.0に調 整した。pH11.0における30分後、pHを1N HClで7.0に調整し 、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、濾過し 、濃縮して固体1.22g(100%)を得た。 工程D: 工程Cで得られたベンゾジアゼピンを実施例80工程Aに記 載されているごとくにオキシムに変換した。 工程E: オキシム(2gm)を酢酸(150mL)に溶解させ、10%Pd/C(1g m)を添加した。混合物を水素雰囲気下でHPLCによって完了するまで迅速に 90分間撹拌した。反応を濾過し、触媒を塩化メチレン(200mL)で洗浄し 、濾液を真空中で濃縮して油とした。該油を飽和水性炭酸水素ナトリウム(10 0mL)に溶解させ、生成物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。乾燥 した(Na2SO4)抽出物の濃縮により2.60g(97%)を得た。 工程F: 該アニンを実施例43に記載されてるいるごとくに3−(2,4−ジクロロフ ェニル)プロピオン酸とカップリングさせてN−[2,3−ジヒドロ−1−メチ ル−2−オキソ−5−イソプロピル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イ ル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミドを得た。 塩化イソプロピルマグネシウムの代わりに適当なグリニャール試薬を用い、実 施例81に記載されたと同様にして以下の化合物を調製した。 実施例82 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−イソプロピル−1H −1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシルプロパンアミド 融点164−165℃ 実施例83 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−イソプロピル−1H −1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチルフェ ニル)プロパンアミド 融点187−188℃ 後記する還元方法で工程Eを置き換える以外は実施例80に記載したのと実質 的に同一の方法を使用し、以下の化合物を調製した。 水(130ml)およびTHF(65ml)中のオキシム(1.28g、0 .0048モル)の溶液にジチオン酸ナトリウム(Na224)(13.0g 、0.075モル)を添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで、飽和水性炭酸 水素ナトリウム(50ml)で希釈し、生成物を酢酸エチル(2×150ml) に抽出した。有機抽出物を合わせ、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して油 (1.0g)を得た。該油を、酢酸エチル、続いて10%メタノール/塩化メチ レンを用いるシリカゲル上のクロマトグラフイーに付して純粋なアミン0.77 8 g(64%)を得た。 実施例84 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(2−フラニル)− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシルプロパンア ミド 融点168−169℃ 実施例85 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(2−フラニル)− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチル フェニル)プロパンアミド 融点155−157℃ 実施例86 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(2−フラニル)− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2.4−ジクロロフェニ ル)プロパンアミド 融点132−133℃ 実施例87 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(3−フラニル)− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシルプロパンア ミド 融点199−200℃ 実施例88 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(3−フラニル)− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチル フェニル)プロパンアミド 融点213−214℃ 実施例89 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−[2’−(4,4− ジメチル−2−オキサゾリリニル)フェニル]−1H−1,4−ベンゾジアゼピ ン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド 主題化合物は実質的に実施例81に記載されているごとくに調製した。 融点194−195℃ 実施例90 N−[2,3,4,5−テトラヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−イソプ ロピル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシルプ ロパンアミド 10%Pd/C(50mg)を含有する、メタノール(10mL)中のN−[ 2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−イソプロピル−1H−1,4 −ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシルプロパンアミド(50m g)の溶液を1気圧の水素下で18時間撹拌した。反応の濾過、濃縮およびジエ チルエーテルからの結晶化により、N−[2,3,4,5−テトラヒドロ−1− メチル−2−オキソ−5−イソプロピル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3 −イル]−3−シクロヘキシルプロパンアミド21mgを得た。 融点114−115℃ 実施例91 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−メチル−1H−1, 4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ ンアミド 工程A: 還流下のトルエン(25mL)中のCBZ−ベンゾジアゼピン(250mg、 0.776ミリモル)に、トルエン(10mL)中のDMFジメチルアセタール (1.09mL)の溶液を滴下した。反応を5時間還流し、冷却し、濃縮して油 とした。該油をエーテルで粉砕して白色固体(124mg)を得た。 工程B: 該CBZ−アミン−N−メチルアミド(190mg)を室温にて30%HBr /AcOH(0.8mL)で1時間処理した。反応混合物を0℃のエーテル(1 0mL)に注ぎ、固体を濾過した。固体を10%水性NaOH(5mL)および CH2Cl2(10mL)に溶解させ、有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、 濾過し、濃縮して油(172mg、110%)を得た。 工程C: 実施例43に前記したのと同様にして、N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル −2−オキソ−5−メチル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3 −(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミドを調製した。 融点194−195℃ 実施例92 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−[4,5−a]−(1− オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール)−1H−1,4−ベンゾジ アゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド 塩化メチレン中のN−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−[ 2’−(4,4−ジメチル−2−オキサゾリニル)フェニル]−1H−1,4− ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンア ミド(100mg、0.178ミリモル)の溶液にトリフルオロメ タンスルホン酸メチル(22mL、0.198ミリモル)をゆっくりと添加した 。5分間撹拌した後、無水エタノール(0.5mL)中のホウ水素化ナトリウム (7.6mg、0.20ミリモル)を添加し、反応を30分間撹拌した。生成物 を酢酸エチル中に抽出し、シリカ(60%酢酸エチル/ヘキサン)上のカラムク ロマトグラフィーに付してN−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ− [4,5−a]−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール)− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニ ル)プロパンアミド30mgを得た。 実施例93 3R−(+)−3−(フェニルチオ)−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル −2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]プ ロパンアミド DMF(20mL)中の3−ブロモプロピオン酸(1.0g、6.5ミリモル )の撹拌溶液にK2CO3(1.8g、13ミリモル)およびチオフェノール(0 .72g、6.5ミリモル)を添加した。これを50℃で1時間加熱した。次い で、混合物を200mLの水で希釈し、2×100mLのEtOAcで抽出した 。合わせた有機物を100mLの水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。これを蒸 発させて1.52gの無色油が得られ、NMRにより残存するDMFにつき修正 して1.18gであった。 該油を30mLのDMFに取り、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3− エチルカルボジイミド塩酸塩(2.45g、12.8ミリモル)および1−ヒド ロキシベンゾトリアゾール水和物(1.73g、12.8ミリモル)を添加した 。これを室温で5分間撹拌した。次いで、3−(R)−アミノ−1,3−ジヒド ロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン( 0.66g、2.6ミリモル)を添 加し、反応を室温で一晩撹拌した。反応を200mLの水で希釈し、2×150 mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機物を1×100mLの水で洗浄し、 Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。残渣を2%MeOH:CHCl3で溶出する シリカ上のクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を収集し、蒸発させた。ジ エチルエーチルからの蒸発により白色発泡体770mgを得た。 実施例94 3R−(+)−5−(メチルチオ)−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル− 2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]プロ パンアミド2CO3(0.76g、5.5ミリモル)の水性溶液に5−ブロモペンタン酸 およびナトリウムチオメトキシドを添加した。これを室温で一晩撹拌した。反応 を50mLの水で希釈し、6N HClで酸性化してpH=0とした。2×50 mLのEtOAcで抽出した。Na2SO4で乾燥し、蒸発させて黄色油0.55 gを得た。 該油を10mLのDMFに取り、1−(3−ジメチル−アミノプロピル)−3 −エチルカルボジイミド塩酸塩(1.30g、6.8ミリモル)および1−ヒド ロキシベンゾトリアゾール水和物(0.92g、6.8ミリモル)を添加した。 次いで、3−(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル− 2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(0.85g、3.4ミリモル)を 添加し、反応を室温で一晩撹拌した。反応を100mLの水で希釈し、2×50 mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機物をプラインでおよびNa2SO4で 乾燥し、蒸発させて黄色油を得た。残渣を、50:50 EtOAc:ヘキサン ないし100%EtOAcで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付した。 純粋な画分を収集して無色油1.33gが得られ、その0.4gを2%MeOH :CH2Cl2で溶 出するシリカ上のクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を収集し、エチルエ ーテル:ヘキサンから蒸発させて白色粉末を得た。融点61−65℃ 実施例95 N−シアノ−N’−シクロヘキシルメチル−N”−(1,3−ジヒドロ−1− メチル−2−オキソ−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イ ル]グアニジン アセトニトリル(20mL)中の3−(R)−1,3−ジヒドロ−1−メチル −5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(1g、3.7ミ リモル)をジフェニルシアノカルボンイミダート(0.9g、3.7ミリモル) で処理し、 室温で30分撹拌した。シクロヘキシルメチルアミン(0.84g、7.4ミリ モル)を次いで添加し、反応を室温で2時間撹拌した。反応を100mLの0. 1N HClに注ぎ、3×100mL分の酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ せ、飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウム 上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出す るシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して生成物0.875gを得た。分析 試料を酢酸エチルから結晶化させた。 融点158−161℃ 実施例96 N−(1,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−2H−1 ,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−4−(4−クロロベンジル)−4−ピペ リジンカルボキサミド二塩酸塩 工程A: N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−(4−クロロベンジ ル)−4−ピペリジンカルボン酸の調製 −60℃のTHF(1L)中のN−Boc−エチルイソニペコタート(51. 4g、200ミリモル)の溶液をリチウムビストリメチルシリルアミド(THF の1N溶液の220mL、220ミリモル)で処理した。−60℃で5分間撹拌 した後、THF(200mL)中の塩化4−クロロベンジル(33.8g、21 0ミリモル)の溶液を添加し、反応を室温まで加温した。減圧下での蒸発によっ て、THFの残りの大部分(約800mL)を除去した。残りを1Lの1N H Clに注ぎ、酢酸エチルの2回分の800mLで抽出した。有機層を合わせ、飽 和44炭酸水素ナトリウム(500mL)で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウム 上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、10%−20%酢酸エチル/ ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して生成物エステル か得られ、これ を直接使用した。かく得られた物質をTHF(100mL)およびIPA(10 0mL)に溶解させ、350mLの10M NaOHで処理した。混合物を30 時問加熱還流した。反応を室温まで冷却し、破砕氷(2L)、6N HCl(5 00mL 9および飽和硫酸水素カリウム(1L)の混合物に注いだ。混合物を 酢酸エチルの1L2回分で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で 乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して52gの生成物を得た。 融点179−180℃ 工程B: N−(1,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル −2H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−4−(4−クロロベンジル) −4−ピペリジンカルボキサミド二塩酸塩の調製 N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−(4−クロロベンジル)−4− ピペリジンカルボン酸(1.48g、4.18ミリモル)、3−(R)−アミノ −1,3−ジヒドロ−1−メ チル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(1g、3. 7ミリモル)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.17g、8.66ミリモル )、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩( 1.49g、7.70ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.53g、 4.13ミリモル)およびDMF(10mL)よりなる混合物を室温で18時間 撹拌した。反応を1N HClに注ぎ、酢酸エチル(4×50mL)で抽出した 。有機層を合わせ、飽和重炭酸水素ナトリウム(50mL)で1回、飽和塩化ナ トリウム(50mL)で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し 、減圧下で濃縮した。残渣を、25%−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出する シリカゲル上のクロマトグラフィーに付して2.34gの生成物アミドが得られ 、これを直接使用した。かく得られた物質を酢酸エチル(50mL)に溶解させ 、HCl(g)を反応に5分間通気した。反応を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エ チルから再結晶して1.13gの生成物を淡黄色固体として得た。 融点190−195℃ N−Boc−エチルイソニペコタートの代わりにN−Boc−エチルニペコタ ートで置き換える以外は実質的に前記した手法を利用し、以下の化合物を得た。 実施例97 N−(1,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−2H−1 ,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(4−クロロベンジル)−3−ピペ リジンカルボキサミド塩酸塩 A+B異性体 異性体A 融点205−210℃ 異性体B 融点200−205℃ 実施例98 (+)−3−シクロヘキシル−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オ キソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(エ トキシカルボニルメチル)プロパンアミド アセトニトリル(100mL)中の3−(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ− 1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(5. 0g、18.8ミリモル)をブロモ酢酸エチル(2.1mL、18.8ミリモル )と混合し、炭酸水素ナトリウム(4.0g)を該混合物に懸濁させた。混合物 を撹拌し、2時間加熱還流した。その時点後、反応を室温まで冷却し、150m Lの水で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、 硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。残存する油 を3:1酢酸エチル:ヘキサンにてシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して 、モノ−アルキル化生成物(2.58g、39%)ならびに出発1,4−ベンゾ ジアゼピン−2−オンおよびビス−アルキル化物質を得た。塩化メチレン(30 mL)中の3−シクロヘキシルプロピオン酸(1.0g、6.40ミリモル)の 溶液に塩化オキサリル(0.56mL、6.40ミリモル) および触媒量の(N,N)−ジメチルホルムアミド(2滴)を添加した。0.5 時間後、塩化メチレン(10mL)中の該アセテート(2.25g、6.40ミ リモル)の溶液を添加し、反応を0.25時間撹拌した。次いで、反応を塩化メ チレン(150mL)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(150mL)を 添加した。水性部分を塩化メチレン(2×10mL)で再度抽出し、有機物を合 わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。得ら れた油を1:1酢酸エチル:ヘキサンにてシリカ上のクロマトグラフィーに付し て発泡体が得られ、これをエーテルから結晶化させ、生成物2.0g(64%) を得た。 融点120−122℃、[α]D+0.63°(c=0.79;MeOH) ブロモ酢酸エチルに代えてブロモ酪酸エチルで置き換える以外は実質的に前記 したように以下の化合物を調製した。実施例99 3−シクロヘキシル−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5 −フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(エトキシカ ルボニルプロピル)プロパンアミド 融点102−105℃、[α]D+0.00°(c=0.85;MeOH) 実施例100 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1 ,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−[2−(2−メトキシエトキシ)エ チル]ヘキサンアミド N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の3−(R)−アミノ−1,3 −ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2 −オン(1.33g、5.0ミ リモル)を1−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)エタン(1.35mL、 5.0ミリモル)およびトリエチルアミン(1.0mL)と混合した。混合物を 4時間加熱還流した。その時点後、反応を室温まで冷却し、150mLの水で希 釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネ シウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。得られた油を1:1酢 酸エチル:ヘキサンにてのシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して、モノー アルキル化生成物(1.2g、65%)ならびに出発1,4−ベンゾジアゼピン −2−オンおよびビス−アルキル化物質を得た。塩化メチレン(20mL)中の 該モノ−アルキル化物質(1.2g、3.27ミリモル)の溶液に塩化ヘキサノ イル(0.96mL、3.27ミリモル)を添加し、反応を0.25時間撹拌し た。次いで、反応を塩化メチレン(150mL)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナ トリウム(150mL)を添加した。水性部分を塩化メチレン(2×100mL )で再度抽出し、有機物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶 媒を真空中で除去した。得られた油を1:1酢酸エチル:ヘキサンにてのシリカ 上のクロマトグラフィーに付し、580mg(38%)の 生成物を得た。 [α]D+0.00°(c=0.27;MeOH) 実施例101 (+)−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(5−ヒドロキシペンチル )ヘキサンアミド アセトニトリル(40mL)中の3−(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1 −メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(1.3 3g、5.0ミリモル)を5−クロロペンタン−1−オール(0.61g、6. 0ミリモル)と混合し、炭酸水素ナトリウム(2.0g)を該混合物に懸濁した 。混合物を撹拌し、12時間加熱還流した。その時点後、反応を室温まで冷却し 、100mLの水で希釈し、酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。有機層を 合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。得 られた油を1:49メタノール:クロロホルムにてシリカ上のクロマトグラフィ ーに付し、モノ−アルキル化生成物(1.1g、62%)ならびに出発1,4− ベンゾジアゼピン−2−オンおよびビス−アルキル化物質を得た。塩化メチレン (30mL)中のモノアルキル化物質(0.50g、1.42ミリモル)の溶液 に塩化ヘキサノイル(0.20mL、1.42ミリモル)を添加し、反応を0. 25時間撹拌した。次いで、反応を塩化メチレン(100mL)で希釈し、飽和 水性炭酸水素ナトリウム(100mL)を添加した。水性部分を塩化メチレン (2×75mL)で抽出し、有機物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力 濾過し、溶媒を真空中で除去した。得られた油を1:1酢酸エチル:ヘキサンに てシリカ上のクロマトグラフィーに付し、発泡体が得られ、生成物360mg( 64%)を得た。[α]D+8.36°(c=0.61;MeOH) 実施例102 (+)−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ5−フェニル−1 H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(エトキシカルボニルペンチ ル)ヘキサンアミド アセトニトリル(40mL)中の3−(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1 −メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(1.3 3g、5.0ミリモル)を6−ブロモヘキサン酸エチル(0.89mL、5.0 ミリモル)と混合し、炭酸水素ナトリウム(2.0g)を該混合物に葱濁した。 混合物を撹拌し、10時間加熱還流した。その時点後、反応を室温まで冷却し、 100mLの水で希釈し、酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。有機層を合 わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。得ら れた油を1:49メタノール:クロロホルムにてシリカ上のクロマトグラフィー に付し、モノ−アルキル化生成物(0.56g、28%)ならびに出発1,4− ベンゾジアゼピン−2−オンおよびビス−アルキル化物質を得た。塩化メチレン (20mL)中のモノアルキル化物質(0.56g、1.37ミリモル)の溶液 に塩化ヘキサノイル(0.19mL、1.37ミリモル)を添加し、反応を0. 25時間撹拌した。次いで、反応を塩化 メチレン(100mL)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(100mL) を添加した。水性部分を塩化メチレン(2×75mL)で再度抽出し、有機物を 合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。得 られた油を1:1酢酸エチル:ヘキサンにてシリカ上のクロマトグラフィーに付 し、発泡体が得られ、生成物0.40g(58%)を得た。 融点59−65℃、[α]d(+)52.7°(c=0.48;MeOH) 6−ブロモヘキサン酸エチルの代わりにブロモ酢酸エチルで置き換える以外は 実質的に前記したごとくに以下の化合物を調製した。 実施例103 (+)−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(エトキシカルボニルメチ ル)ヘキサンアミド 発泡体、[α]d(+)2.04°(c=0.98;MeOH) 実施例104 (+)−3−シクロヘキシル−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オ キソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(ヒ ドロキシメチル)プロパンアミド (+)−3−シクロヘキシル−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オ キソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾ ジアゼピン−3−イル]プロパンアミド(2.0g、5.0ミリモル)をテトラ ヒドロフラン(30mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、塩化メチルマグネシウ ム(3M、2.0mL)を添加した。0.25時間後、パラホルムアルデヒド( 0.15g、10ミリモル)を添加し、混合物を室温まで加温した。次いで、反 応を酢酸エチル(150mL)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(150 mL)を添加した。水性部分を酢酸エチル(2×100mL)で再度抽出し、有 機物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去し た。得られた油を1:1酢酸エチル:ヘキサンにてシリカ上のクロマトグラフィ ーに付し、発泡体(0.80g、37%)を得た。 発泡体、[α]d+124°(c=0.69:MeOH) (+)−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]ヘキサンアミドで出発し、実質的 に前記したごとくに以下 の化合物を調製した。 実施例105 (+)−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル− 1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(ヒドロキシメチル)ヘキ サンアミド 融点154−156℃、[α]d+190.8°(c=0.24;MeOH) 実施例106 (+)−3−シクロヘキシル−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オ キソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(テ トラゾリルメチル)プロパンアミド (+)−3−シクロヘキシル−N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オ キソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N−(ヒ ドロキシメチル)プロパンアミド(0.67g、1.56ミリモル)をテトラゾ ール(0.33g、4.7ミリモル)と共に塩化メチレン(100mL)に溶解 させ、次いで、N,N−ジイソプロピルジベンジル−ホスホルアミダイト(1. 07g、3.1ミリモル)を溶解させた。2時間後、混合物を塩化メチレン(1 50mL)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(3×100mL)で抽出し た。有 機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去し た。得られた油を1:1酢酸エチル:ヘキサンにてシリカ上のクロマトグラフィ ーに付し、2つの構造異性体、a(65mg、9%)およびb(56mg、7. 5%)を得た。 異性体A: 融点96−98℃、[α]d+188.9°(c=0.19;MeOH) 異性体B: 融点92−95℃、[α]d+81.3°(c=0.31;MeOH) 実施例107 3R−(+)−3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2,3−ジヒドロ −1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン 0℃の塩化メチレン(45mL)中の3−(R)−アミノ−1,3−ジヒドロ −1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(2 .0g、7.5ミリモル)の撹拌溶液にクロロギ酸ベンジル(1.2mL、8. 3ミリモル)を添加し、反応を室温まで加温した。反応混合物を塩化メチレン( 150mL)で希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウム(150mL)で抽出した 。水性部分を塩化メチレン(2×100mL)で抽出し、有機物を合わせ、硫酸 マグネシウムで乾燥し、重力濾過し、溶媒を真空中で除去した。得られた油を1 :1酢酸エチル:ヘキサンにてシリカ上のクロマトグラフィ ーに付し、白色発泡体(3.0g、99.7%)が得られた。[α]d+57. 5°(c=1.17;MeOH) 実質的に実施例81に記載されたごとくに以下の化合物を調製した。 実施例108 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−エチル−1H−1, 4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ ンアミド 融点156−158℃ 実施例109 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−t−ブチル−1H− 1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プ ロパンアミド 融点170−171℃ 実施例110 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ[4’−(4,4−ジメチ ル−2−オキサゾリニル)フェニル]−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3− イル]−3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド 融点188−190℃ 実施例111 N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−(4−メトキシフェ ニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジクロ ロフェニル)プロパンアミド 融点188−189℃ 実施例112 (+)−3,5−ジクロロ−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5 −フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][ 1,4]ジアゼピン−3−イル]ベンズアミド 工程A:2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2− トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピンの調製 DMF(100mL)中の5−フェニル−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オ ン(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem. 、1962、27、3788)(50g、0.211モル)の溶液を炭酸セシウ ム(103.5g、0.317モル)およびヨウ化トリフルオロエチル(109 .7g、0.525モル)で処理した。混合物を50℃にて一晩撹拌し た。次いで、反応混合物を水(2L)に注ぎ、酢酸エチル(3×1L)で抽出し た。合わせた酢酸エチル画分を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧 下で濃縮した。残渣をエチルエーテルから結晶化させて生成物45g(68%) を得た。 融点130−131℃ 工程B:3−アジド−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル )−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピンの調製 −70℃まで冷却したTHF(1500mL)中の5−フェニル−1−(2, 2,2−トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン(7 0g、0.22モル)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1.1当 量、0.24モル、THF中の1N溶液240mL)を15分間にわたって滴下 した。THF(250ml)中の2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホ ニルアジド(74.8g、0.24モル)の溶液を5分間にわたって添加した。 これを10分間撹拌し、 酢酸(40mL、0.63モル)を添加し、反応を環境温度まで加温した。反応 を飽和NaHCO3(1500mL)および酢酸エチル(1L)に注いだ。相を 分離し、水性相を酢酸エチル(500mL)で抽出した。合わせた有機相を水( 500mL)で洗浄し、次いでブライン(300mL)で洗浄した。有機相をN a2SO4で乾燥し、蒸発させて茶色発泡体とした。これをエチルエーテルで粉砕 して白色粉末65gを得た。濾液を濃縮し、30%酢酸エチル/ヘキサンで溶出 するシリカ上のクロマトグラフィーに付してさらに8.9g得た。合わせた収率 は74g(93%)であった。融点=159−160℃ 工程C:3−アミノ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル )−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピンラセミ体の調製 エタノール300mLおよびTHF150mL中の3−アジド−2−オキソ− 5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ− 1H−ベンゾ[e][1, 4]ジアゼピン(83.4ミリモル、30g)の撹拌溶液に10%Pd/C(1 0重量%、3.0g)を添加した。水素ガスを溶液に8時間通気した。反応を濾 過し、減圧下で蒸発させた。残渣をエチルエーテルから結晶化して白色結晶20 .0gを得た。濾液の蒸発および再結晶よりさらに4g得た。合わせた収率86 .7%。融点=141−143℃ 工程D:2−アミノ−N−[2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2− トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジア ゼピン−3−イル]−3−フェニルプロピオンアミドの調製 DMF(300mL)中の3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2 ,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e][1 ,4]ジアゼピン(92.2ミリモル、30.74g)の撹拌溶液に、N−ベン ジルオキシ−D−フェニルアラニン(92.2ミリモル、27.6g)、1−( 3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ ミド塩酸塩(0.12モル、22.95g)および1−ヒドロキシベンズトリア ゾール水和物(46.1ミリモル、6.23g)を添加した。これを室温で2時 間撹拌した。次いで、反応を1Lの10%KHSO4で希釈し、酢酸エチル(2 ×600mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム(600 mL)で洗浄した。それらをブラインおよび硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で 蒸発させた。66.58gのオレンジ色の発泡体が得られ、これはNMRにより エチルアセテートを含んでいた。 この物質をさらに精製することなく使用した。 1Lの2−(N−ベンジルオキシアミノ)−N−[2−オキソ−5−フェニル −1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ [e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−3−フェニルプロピオンアミドの撹 拌溶液に10%Pd/C(15重量%)を添加し、水素を2時間通気し、次いで 、1気圧の水素下で一晩撹拌した。翌朝、水素をさらに 3時間反応に通気した。次いで、反応を濾過し、触媒を1Lの塩化メチレンで濯 ぎ、減圧下で蒸発させた。得られた固体を真空下で一晩乾燥して白色固体44. 46g得た。これを1%MeOH:EtOAcで溶出するシリカ上のクロマトグ ラフィーに付した。純粋な上方Rf画分を収集し、減圧下で蒸発させた。混合し た画分を収集し、蒸発させ、再度クロマトグラフィーに付した。純粋な画分を収 集し、前記純粋画分と併せて該上方Rfジアステレオマーの合成収率18.11 g、83.5%を得た。 該ベンゾジアゼピン環のC−3における絶対立体化学はX−線解析によって(R )であると決定された。 C−3(S)に対応する下方Rf物質も同様に単離した。 工程E:3(R)−(+)−3−アミノ−5−フェニル−1−(2,2,2− トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピンの調製 塩化メチレン(136mL)中の2−アミノ−N−[2−オキソ−5−フェニ ル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベン ゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]−3−フェニルプロピオンアミド( 13.6g、28.3ミリモル)の撹拌溶液にフェニルチオイソシアナート(3 .87mL、34.0ミリモル)を添加した。これを環境温度で一晩撹拌した。 次いで、反応を氷中で冷却し、トリフルオロ酢酸(2.73mL、0.283モ ル)を添加し、反応を環境温度まで加温した。環境温度で2.5時間撹拌した後 、反応を減圧下で蒸発させ、90:10:1:1の塩化メチレン:メタノール: 酢酸:水にてのクロマトグラフィーに付した。低Rfスポットを収集し、減圧下 で加熱することなく蒸発させた。残渣を600mL塩化メチレンに取り、300 mLの飽和NaHCO3および300mLの水で洗浄した。溶液をNa2SO4上 で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル:ヘキサンから結晶化させて 6.65gの白色粉末を得た。 融点=162−164℃ (−)−3Sエナンチオマーは工程Dの下方Rf生成物から同様にして調製し た。 融点156−158℃ 工程F:(+)−3,5−ジクロロ−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2−オ キソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ [e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ベンズアミドの調製 DMF(50mL)中の(+)−3(R)−(+)−3−アミノ−5−フェニ ル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4] ジアゼピン(5.6g、16.8ミリモル)の撹拌溶液に1−(3−ジメチルア ミノプロピル−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(4.44g、23.0ミリモ ル)、および1−ヒドロキシベンズトリアゾール水和物(3.11g、23.0 ミリモル)および3,5−ジクロロ安息香酸(3.21g、16.8ミリモル) を添加した。これを環境温度で2時問撹拌した。反応を500mLの飽和NaH CO3 で希釈し、2×300mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を10%K HSO4(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾 燥し、蒸発させて白色発泡体とした。これを20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出 するシリカカラム上のクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を収集し、減圧 下で蒸発させて8.5gの白色発泡体が得られ、これを15%酢酸エチル/ヘキ サンから結晶化させて5.3gの白色粉末を得た。融点140−143℃、[α ]D=47.9° 実施例1工程Fに実質的に記載された手法によって以下の例を調製した。 実施例113 (−)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒドロ −2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H −ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点=219−221℃;[α]D=−10.8° 実施例114 (−)−2−(3,5−ジクロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒドロ −2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H −ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点=93−100℃;[α]D=−5.7° 実施例115 (−)−2−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R −2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフル オロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトア ミド 融点発泡、[α]D=−9.7°(c=0.59、MeOH) 実施例116 (−)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−[3R−2,3−ジ ヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル) −1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点253−255℃;[α]D=−9.2°(c=0.25、MeOH) 実施例117 2−(3−トリフルオロメチルフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒドロ− 2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H− ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点172−273℃;[α]D=+5.9°(c=0.56、CHCl3 実施例118 (+)−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)−N−[3R−2,3−ジ ヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル) −1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点170−171℃;[α]D=+9.0°(c=0.48、CHCl3 実施例119 (−)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒドロ −2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H −ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点143−145℃;[α]D=−22.6°(c=0.73、MeOH) 実施例120 (−)−2−(3−クロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2− オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベン ゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点188−189℃;[α]D=−5.4°(c=1.03、MeOH) 実施例121 (−)−2−(4−クロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2− オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベン ゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点246−247℃;[α]D=−10.1°(c=0.45、MeOH) 実施例122 (−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R −2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフル オロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトア ミド 工程A 2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル 60℃まで加熱した100mLのエタノールならびに250mLのリン酸緩衝 液(50%NaOHでpH=7.0に調整した5mL水あたり1gのNaH2P O4・H2O)およびNaCN(81.3ミリモル、4.0g)の撹拌二相混合物 に、50mLのEtOH中の臭化2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル (32.5ミリモル、10g)を30分間にわたって添加した。反応を60℃で 24時間加熱した。次いで、反応を減圧下で蒸発させた。残存する水性物を2× 150mL EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインおよびNa2S O4で乾燥した。有機相を減圧下で蒸発させ、残渣を10%EtOAc/ヘキサ ンにてシリカ上のクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を収集し、蒸発させ て7.0gの淡黄色油を得た、 85.1%。 工程B 2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル酢酸 2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(41.5ミリモル、1 0.51g)を100mLの酢酸、50mLの濃硫酸および20mLの水に取っ た。これを120℃まで3時間加熱した。次いで、反応を1Lの氷水で希釈し、 2×300mL酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を2×200mL水で洗 浄し、ブラインおよびNa2SO4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣を最小量 のジエチルエーテルに取り、十分量のヘキサンを添加することによって結晶化さ せて生成物を沈殿させた。固体を収集して7.74gの2,4−ビス(トリフル オロメチル)フェニル酢酸を白色結晶として収集した、68.5%。 工程C (−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N −[3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2− トリフルオロエチル)−1H −ベンゾ[e][1.4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミドの調製 DMF(100mL)中の3R−3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−1 −(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e ][1,4]ジアゼピン(28.4ミリモル、9.47g)の撹拌溶液に、2, 4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル酢酸(28.4ミリモル、7.74g )、1−(3−ジメチルアミノプロピル−)−3−エチルカルボキシイミド塩酸 塩(42.6ミリモル、8.16g)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 水和物(14.2ミリモル、1.92g)を添加した。これを室温で1時間撹拌 した。次いで、反応を750mLの10%KHSO4で希釈し、酢酸エチル(2 ×300mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム(1×6 00mL)で洗浄した。次いで、有機物をブラインおよび硫酸ナトリウムで乾燥 し、減圧下で蒸発させた。残渣を20%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカ 上のクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を収集し、蒸発させた。残渣10 0mLの暖かい75%イソプロパノール:水に取った。これをゆっくりと冷却し 、室温で一晩撹拌し た(16時問)。懸濁液を軽く5℃まで冷却、濾過した。白色固体を60℃で一 晩乾燥して10.5gの物質が得られ、これは132−134℃で融解した。X −線回折により結晶性が確認される。 実施例123 (±)−2−(3,5−ジクロロフェニル)−N−[2,3−ジヒドロ−2− オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベン ゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点219−220℃、ラセミ体 実施例124 2−(3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−N−[3R−2,3−ジ ヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル) −1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点100−104℃、[α]D=−8.9°(c=0.55、MeOH) 工程Aにおいて適当なフルオロ置換アミノベンゾフェノンを置き換える以外は 実施例1に実質的に記載されている手法によって以下の例を調製した。 実施例125 (+)−2−(3,5−ジクロロフェニル)−N−[2,3−ジヒドロ−5− (4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチ ル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点 発泡℃、[α]D=+3.4°(c=0.55、MeOH) 実施例126 (−)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[2,3−ジヒドロ−5− (4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチ ル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド 融点 発泡℃、 [α]D=−11°(c=0.68、MeOH) 実施例127 (+)−2−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−N−[2, 3−ジヒドロ−5−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−(2,2,2 −トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル ]アセトアミド 融点 発泡℃、[α]D=+2.8°(c=0.67、MeOH) 実施例128 (−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[2, 3−ジヒドロ−5−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−(2,2,2 −トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル ]アセトアミド [α]D=−14°(c=0.63、MeOH) 実施例129 3−シクロヘキシル−N−(2,3−ジヒドロ−5−(2−フルオロフェニル )−2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e ][1,4]ジアゼピン−3−イル]プロパンアミド 融点202−204℃ 実施例130 3,4−ジクロロ−N−[2,3−ジヒドロ−5−(2−フルオロフェニル) −2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e] [1,4]ジアゼピン−3−イル]ベンズアミド 融点168−170℃ 実施例131 早期前壁心筋梗塞を持つ麻酔イヌにおける、低用量IKsブロッカー(−)−2 −[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3r−2,3−ジ ヒドロ−2−オキソ−5 −フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1h−ベンゾ[e][ 1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミドおよびベータアドレナリン作動性 受容体アンタゴニストチモロールの抗不整脈効果を実験した。この実験を行って 、低用量で個々に投与した場合に有意な抗不整脈保護を示さない、低用量IKsブ ロッカー(−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N− [3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−ト リフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ア セトアミドおよび低容量ベータアドレナリン作動性受容体アンタゴニストチモロ ールの共働投与は、組み合わせると、従前心筋梗塞のイヌモデルにおいて悪性心 室性不整脈の発生から有意な保護を生じるという仮説を検定した。保護介入の不 在下では、この後梗塞イヌ調製物は、早期心筋梗塞から離れた部位における虚血 の発生に応答して、心室細動および死亡に変性する悪性心室頻脈の非常に高い発 生率(80%)を示す(パターソン(Patterson)ら、アメリカン・ジ ャーナル・オブ・カルディオロジー(Am.J.Cardiol.)50:14 14−1423、1982;ウィブラー(Wibler)ら、アメリ カン・ハート・ジャーナル(Am.Heart J.) 109:8−18、1 985;リンチ(Lynch)ら、ジャーナル・オブ・ファルマコロジカル・エ クスペリメンタル・セラピューティックス(J.Pharmacol Exp Therap)277:671−678、1996)。 方法 外科的調製 雄または雌の目的をもって育てた雑種犬(7−12kg)をナトリウムチアミ ラールで予備麻酔し(5.0mg/kg静脈内)、一般的麻酔はイソフルランで 誘導した。左胸部造瘻術を第4肋間空間で行い、心膜を切開し、心臓を心膜離被 架中に吊り下げた。前壁心筋梗塞は、左前方下行性冠動脈の2時間閉塞、続いて の再灌流によって生じさせた。外科的切開を閉じ、動物を回復させた。 電気生理学的テスト、プログラムされた心室刺激(PVS)および急性後外側 心筋虚血 前壁心筋梗塞後の目的をもって育てた5−20日齢の雄および雌雑種犬をアル ファクロラロース(80.0−100.0mg/kg静脈)で麻酔した。カフ付 き器官内チューブおよび 容量サイクルド呼吸器(モデル613、ハーバード・アパレイタス(Harva rd Apparatus)、エス・ナティック(S.Natick)、マサチ ューセッツ州)によって動物に通気した。カニューレを入れた総頸動脈を介して 全身動脈圧をモニターし(モデルP23XL圧力トランジューサー、グルド・イ ンコーポレイテッド(Gould・Inc.)、クリーブランド、オハイオ州) 、右大腿静脈を摘出し、薬物投与のためにカニューレを入れた。心臓を左胸部造 瘻術を介して再露出させ、心膜離被架中に吊り下げた。白金心外膜二極性電極( 3mm電極柱分離)を動脈ペーシングのために左心房付属器の表面に縫合し、ス テンレス鋼二極プランジ電極(5mm長、3mm電極柱分離)を、プログラムさ れた心室刺激(PVS)の間の心室外刺激の導入のために、左前方下行冠動脈閉 塞の部位に隣接する右心室流出管(RVOT)近くの心室間隔壁に挿入した。心 室電気生理学パラメーター(刺激閾値および無反応性期間)のために、固定され たステンレス鋼二極プランジ電極(明細については後記参照)を含有するゾーン 当たり1つのアクリルボタンを、冠前方閉塞の部位の遠位であって目および触診 で確認した心筋瘢痕の領域内の左心室の梗塞した前方領域に、お よび左心室の非梗塞後外側領域(NZ、非梗塞ゾーン)に縫合した。鉛II心電 図を連続的にモニターした。 該調製の安定化およびベースライン心電図記録および心臓電気生理学パラメー ターの測定の後、洞律動および心房ペーシング間の1−3心室外刺激の導入より なるPVSをRVOT部位で行った。もし心室外刺激がRVOTに挿入できなけ れば、プログラムされたペーシングはIZ部位で試みた。心室外刺激を2×弛緩 期閾値電圧にて導入し、あるいはもし外刺激が適当には導入されなければ、4× 弛緩期閾値電圧で導入した。ベースラインのプログラムされた心室刺激に対する 応答は1)非誘導性(NI):5未満の非刺激心室複合;2)非持続性心室頻脈 (NSVT);15秒未満の継続で自然に終止する5以上の非刺激心室複合;3 )単形態持続性心室頻脈(UTV):15秒を超える持続の単形態心室頻脈;4 )多形態持続性心室頻脈(PVT):15秒を超える持続の多形態心室頻脈、お よび5)心室細動に変性する心室頻脈(VT/VF):自然に心室細動に変性す る不安定心室頻脈に分類される。本実験では、プログラムされたペーシングを、 持続性TVまたはVT/VFいずれかの誘導まで、またはNSVTまたは発生す る応答なし(NI) いずれでのペーシングプロトコルの最後まで継続した。多くの調製において、S VTまたはVT/VFいずれかでのプログラム刺激に対する最終の応答は、ペー シングプロトコルの初期に開始された。誘導性持続心室頻脈不整脈(UVT、P VTまたはVT/VF)でりベースラインPVSに対して応答するポスト梗塞調 製のみが本実験に入れられた。誘導性心室頻脈不整脈でのPVSに対するベース ライン応答は、この動物モデルにおける早期梗塞から離れた部位にでの心筋虚血 の引き続いてのエピソードに応答しての、悪性心室頻脈、細動および不整脈死亡 に強く相関することが判明した(ウィルバー(Wilber)ら、アメリカン・ ハート・ジャーナル(Am.Heart J.)、109:8−18、1985 )。 ベースラインおよび後処理電気生理学およびPVSテストの完了に続き、銀ワ イア電極の先端を壁を通して近位左回旋(LCX)冠動脈の管腔に挿入した。2 00μAのアノード電流をこの電極を介して冠動脈の内膜表面に適用し、内膜損 傷、血栓形成および最終の急性心筋虚血を左回旋冠動脈分布において生じさせた 。急性後外側心筋虚血の開始は心電図で記録した。致死的虚血不整脈の発生に際 し、または急性後外側心筋虚血の 開始の3時間後に、心臓を切開し、左回旋冠動脈中の湿潤血栓塊を測定した。前 方心筋梗塞サイズは、心臓を1cm厚さ横断面に切断し、次いで、これを0.4 %塩化トリフェニルテトラゾリウム溶液中でインキュベートすることによって測 定した。トリフェニルテトラゾリウムとの反応は生きた組織において赤色沈殿を 形成する一方で、梗塞した組織は淡色のままである。梗塞サイズ重量により定量 し、全左心室のパーセントとして表した。 早期心筋梗塞から離れた部位における急性後外側虚血の発生に対する5つの実 験群の応答(致死的心室不整脈の発生−対−発生からの保護を本実験で比較した :1)水性ビヒタル(セーラインまたはPEG/セーライン)−処理した対照動 物(n=40)の実験群;2)専用の大豆油ベースのミクロエマルジョンビヒク ル(20.0%大豆油、2.0%グリセリン、1.2%レシチンおよび76.8 %水)−処理の対照群(n=10)、3)大豆油ベースのミクロエマルジョン中 の低用量0.0003mg/kg静脈内IKsブロッカー(−)−2−[2,4− ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2− オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−ト リフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ア セトアミド(n=10);4)生理食塩水ビヒクル中の5%デキストロース中の 低用量0.001mg/kg静脈内ベータアドレナリン作動性受容体遮断剤チモ ロール(n=6)および5)低用量0.0003mg/kg静脈内IKsブロッカ ー(−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R −2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフル オロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトア ミドと低用量0.001mg/kg静脈内ベータアドレナリン作動性受容体遮断 剤チモロールの組合せ(n=10)。個々のおよび組み合わせたIKsブロッカー (−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R− 2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオ ロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミ ドおよびベータアドレナリン作動性受容体遮断剤チモロール処理群において、処 理は後処理PVSの実行および早期梗塞から離れた部位における虚血の生成の1 5分後に静脈内投与した。統計学: データは平均値±S.E.M.で表す。処理群内での比較を、適当ならば、単 一因子ANOVAまたはフィッシャー(Fisher)の正確なテストを用いて 行った。P0.05は統計学的有意性についての基準であった。 結果 全ての処理群における全ての動物は、実行基準としての誘導性心室頻脈不整脈 にてのベースラインPVSに応答した。実験対照群、専用のミクロエマルジョン ビヒクル対照群、低用量IKsブロッカー(−)−2−[2,4−ビス(トリフル オロメチル)フェニル]−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フ ェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1, 4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド、低用量ベータアドレナリン作動性受 容体遮断剤チモロール、および組み合わせた低用量IKsブロッカー(−)−2− [2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R−2,3−ジヒ ドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)− 1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミドと低用量ベ ータアド レナリン作動性受容体遮断剤チモロール群で起こる虚血致死的心室不整脈(心室 細動;VF)の発生を以下にまとめる。 個々に投与した低用量IKsブロッカー(−)−2−[2,4−ビス(トリフル オロメチル)フェニル]−N−[3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フ ェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1, 4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミドも低用量ベータアドレナリン 作動性受容体アンタゴニストチモロールいずれも、実験ビヒクル群または専用の ミクロエマルジョンビヒクル対照群と比較して、悪性虚血心室不整脈および死亡 の発生に対して有意な保護を与えなかった。対照的に、低用量IKsブロッカー( −)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[3R−2 ,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロ エチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド および低用量ベータアドレナリン作動性受容体アンタゴニストチモロールの組み 合わせた投与は、悪性虚血心室頻脈不整脈および不整脈死亡の発生に対して有意 な保護を与え、これはIKsのブロックおよびベータアドレナリン作動性受容体遮 断の間の相乗的に有益な抗不整脈相互作用を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 243/24 C07D 243/24 401/12 401/12 403/12 403/12 405/12 405/12 409/12 409/12 471/04 121 471/04 121 495/04 108 495/04 108 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,HU,IL,IS,JP,K G,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD ,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO, RU,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,T T,UA,US,UZ,VN,YU (72)発明者 サラータ,ジヨゼフ・ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.有効量のベータアドレナリン作動性受容体遮断剤および選択的IKsアンタ ゴニストを治療を必要とする患者に共投与することを含んでなる不整脈の治療方 法。 2.該選択的IKsアンタゴニストが構造式: [式中、 Aは1)チエノ、 2)ピリド、または 3)−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1- 3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾ; Xは1)=O、 2)=S、 3)=N−NH2、 4)=N−OHまたは 5)=H2; Yは1)=O、 2)=N−CNまたは 3)=H2; Zは1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖ま たは分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、1 、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合; pは0または1; R1は1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シクロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニ ル、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1また は2が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10員の単環ま たは二環複素環、 5)メチル、または 6)インダン−5−イル; R2は1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-4アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単結合となる; R3は1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキル、または 3)−CF3; R4は1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の隣接酸素原子によって介入され 得る、かつC1-3アルコキシカルボニル、−OHまたは で置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イル; R5は水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造: を形成する;および −−−−によって表される結合は: 1)pがゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造:を形成する場合は単結合を意味する] の化合物、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーおよび混合物、または その医薬上許容される塩である請求項1記載の方法。 3.Aが−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1- 3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾであり、 XおよびYがOであり、 Zが、 1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、 1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合であり、 R1が1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シタロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニ ル、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1個ま たは2個が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10損の単 環または二環複素環、 5)メチル、または 6)インダン−5−イルであり; R2が1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-4アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単結合となる; R3が1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキル、または 3)−CF3であり; R4が1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の隣接酸素原子 によって介入され得る、かつC1-3アルコキシカルボニル、−OHまたはで置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イルであり; R5が水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造: を形成し;および −−−−によって表される結合が: 1)pかゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造: を形成する場合は単結合である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマー および混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項2記載の選択的IKs化 合物。 4.Aが−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1- 3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾであり、 XおよびYがOであり、 Zが、 1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、 1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合であり; R1が、 a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニルで あり、 R2がC1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで置換 されたまたは非置換のフェニルであり、 R3が−CF3、あるいは−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまた は非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキルであり、 R4およびR5が水素である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーお よび混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項3記載の選択的IKs化合 物。 5.Aが非置換ベンゾであり、 R1が、 a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニルで あり、 R2がC1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで置換 されたまたは非置換のフェニルであり、 R3が−CF3、あるいは−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまた は非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキルであり、 R4およびR5が水素である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーお よび混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項4記載の選択的IKs化合 物。 6.(−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N−[ 3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリ フルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセ トアミド である請求項5記載の選択的IKs化合物。 7.3,4−ジクロロ−N−[2,3−ジヒドロ−5−(2−フルオロフェニ ル)−2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ[ e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ベンズアミドである請求項5記載の選択的IKs化合物。 8.(−)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジヒ ドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)− 1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド である請求項5記載の選択的IKs化合物。 8.チモロール、ソタロール、エスモロール、カテオロール、プロプラノロー ル、ベタキソロール、ペンブトロール、メトプロロール、アセブトロール、アテ ノロール、メトプロロール、ピンドロールまたはビソプロロールよりなる群から 選択される請求項1記載のベータアドレナリン作動性受容体遮断剤。 9.医薬上許容される担体および治療上有効量のベータアドレナリン作動体受 容体遮断剤および選択的IKsアンタゴニストを含んでなる医薬組成物。 10.チモロール、ソタロール、エスモロール、カテオロール、プロプラノロ ール、ベタキソロール、ペンブトロール、メトプロロール、アセブトロール、ア テノロール、メトプロロール、ピンドロールまたはビソプロロールよりなる群か ら選択される請求項9記載のベータアドレナリン作動性受容体遮断剤。 11.構造式:[式中、 Aは1)チエノ、 2)ピリド、または 3)−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3 アルキルまたはC1-3アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾ; Xは1)=O、 2)=S、 3)=N−NH2、 4)=N−OHまたは 5)=H2; Yは1)=O、 2)=N−CNまたは 3)=H2; Zは1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖ま たは分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、1 、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シタロアルキレン、または 6)単結合; pは0または1; R1は1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シクロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニル 、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1個また は2個が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10員の単環 または二環複素環、 5)メチル、または 6)インダン−5−イル; R2は1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-4アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単結合となる; R3は1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキル、または 3)−CF3; R4は1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の非隣接酸素原子によって介入さ れ得る、かつC1-3アルコキシカルボニル、−OHまたは で置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イル; R5は水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造: を形成する;および −−−−によって表される結合は: 1)pがゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造: を形成する場合は単結合を意味する] の化合物、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーおよび混合物、または その医薬上許容される塩である請求項9記載の選択的IKsアンタゴニスト。 12.Aが−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1-3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾであり、 XおよびYがOであり、 Zが、 1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、 1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合であり、 R1が1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シタロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニ ル、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1個ま たは2個が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10員の単 環または二環複素環、 5)メチル、または 6)インダン−5−イルであり; R2が1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-4アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単結合となる; R3が1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキル、または 3)−CF3であり: R4が1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の非隣接酸素原 子によって介入され得る、かつC1-3アルコキシカルホニル、 −OHまたは で置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イルであり; R5が水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造: を形成し;および −−−−によって表される結合が: 1)pがゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造: を形成する場合は単結合である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマー および混合物、または医薬上許容される塩である請求項11記載の選択的IKs化 合物。 13.Aが−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1-3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾであり、 XおよびYがOであり、 Zが、 1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、 1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合であり; R1が、 a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニルで あり、 R2がC1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで置換 されたまたは非置換のフェニルであり、 R3が−CF3、あるいは−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまた は非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキルであり、 R4およびR5が水素である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーお よび混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項12記載の選択的IKs化 合物。 14.Aが非置換ベンゾであり、 R1が、 a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニルで あり、 R2がC1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで置換 されたまたは非置換のフェニルであり、 R3が−CF3、あるいは−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまた は非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキルであり、 R4およびR5が水素である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーお よび混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項13記載の選択的IKs化 合物。 15.(−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N− [3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−ト リフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ア セトアミド である請求項14記載の選択的IKs化合物。 16.3,4−ジクロロ−N−[2,3−ジヒドロ−5−(2−フルオロフェ ニル)−2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ [e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ベンズアミド である請求項14記載の選択的IKs化合物。 17.(−)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジ ヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル) −1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド である請求項14記載の選択的IKs化合物。 18.有効量のベータアドレナリン作動性受容体遮断剤および選択的IKsアン タゴニストを治療を必要とする患者に共投与することを含んでなる不整脈を予防 する方法。 19.該選択的IKsアンタゴニストが構造式: [式中、 Aは1)チエノ、 2)ピリド、または 3)−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1 -3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾ; Xは1)=O、 2)=S、 3)=N−NH2、 4)=N−OHまたは 5)=H2; Yは1)=O、 2)=N−CNまたは 3)=H2; Zは1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖ま たは分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、1 、2、3または4であって、Wは−O−、 −S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合; pは0または1; R1は1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シクロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニ ル、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1また は2が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10員の単環ま たは二環複素環、 5)メチル、または 6)インダン−5−イル; R2は1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-4アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単結合となる; R3は1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキル、または 3)−CF3; R4は1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の非隣接酸素原子によって介入さ れ得る、かつC1-3アルコキシカルボニル、−OHまたは で置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イル; R5は水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造:を形成する;および −−−−によって表される結合は: 1)pがゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造: を形成する場合は単結合を意味する] の化合物、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーおよひ混合物、または その医薬上許容される塩である請求項18記載の方法。 20.Aが−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1-3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾであり、 XおよびYがOであり、 Zが、 1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここでmおよびnは独立に0、 1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−NH、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合であり、 R1が1) a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C5-7シクロアルキル、 3) 4)2−チエニル、2−フラニル、2−インドリル、2−キノキソリニ ル、または2−(2,3−ジヒドロベンゾフラニル)のごとき、そのうち1また は2が硫黄、窒素または酸素であり、残りが炭素である5ないし10員の単環ま たは二環複素環、 5)メチル、または 6)インダン−5−イルであり; R2が1)C1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで 置換されたまたは非置換のフェニル、 2)C1-3アルコキシまたはC1-3アルコキシ−C1-3アルコキシで置換さ れたまたは非置換の直鎖または分岐鎖のC1-4アルキル、 3)C5-7シクロアルキル、 4)2−または3−フリル、 5)1−メチルピペリジン−2−イル、または 6)もしR2がフェニルであれば、該フェニルの2−位はカルボニル基を 介してジアゼピンの4−位窒素に連結でき、4−窒素および5−炭素の間の二重 結合は単結合となる; R3が1)水素または 2)−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキル、または 3)−CF3であり; R4が1)水素、 2)その炭素原子鎖が1個または2個の隣接酸素原子によって介入され 得る、かつC1-3アルコキシカルボニル、−OHまたは で置換されたまたは非置換のC1-6アルキル、または 3)テトラゾール−5−イルであり; R5が水素または酸素であるか、あるいはR2に連結して部分構造: を形成し;および −−−−によって表される結合が: 1)pがゼロである場合、あるいはpが1であってR5が酸素である場 合は二重結合、または 2)R5が水素であるか、またはR5がR2に連結して部分構造: を形成する場合は単結合である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマー および混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項19記載の選択的IKs 化合物。 21.Aが−NH2、−NHSO2(C1-3アルキル)、C1-3アルキルまたはC1-3 アルコキシで置換されたまたは非置換のベンゾであり、 XおよびYがOであり、 Zが、 1)フェニルまたはスピロピペリジンで置換されたまたは非置換の直鎖 または分岐鎖のC1-6アルキレン、 2)直鎖または分岐鎖のC2-4アルケニレン、 3)−(CH2m−W−(CH2n−、ここにmおよ びnは独立に0、1、2、3または4であって、Wは−O−、−S−または−N H、 4)4−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)、 5)C3-6シクロアルキレン、または 6)単結合であり; R1が、 a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニルで あり、 R2がC1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで置換 されたまたは非置換のフェニルであり、 R3が−CF3、あるいは−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまた は非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキル であり、 R4およびR5が水素である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーお よび混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項20記載の選択的IKs化 合物。 22.Aが非置換ベンゾであり、 R1が、 a)−NO2、 b)−Cl、Br、FまたはI、 c)−CF3、 d)−C1-3アルキル、 e)−C1-3アルコキシ、 f)−CN、 g)−メチレンジオキシ から選択される1個または2個の置換基で置換されたまたは非置換のフェニルで あり、 R2がC1-3アルコキシまたは4,4−ジメチルオキサゾリン−2−イルで置換 されたまたは非置換のフェニルであり、 R3が−CF3、あるいは−N(CH32、−OH、−CF3で置換されたまた は非置換の直鎖または分岐鎖のC1-6アルキ ルであり、 R4およびR5が水素である、その個々のジアステレオマー、エナンチオマーお よび混合物、または医薬上許容される塩を含めた請求項21記載の選択的IKs化 合物。 23.(−)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−N− [3R−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−ト リフルオロエチル)−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ア セトアミド である請求項22記載の選択的IKs化合物。 24.3,4−ジクロロ−N−[2,3−ジヒドロ−5−(2−フルオロフェ ニル)−2−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾ [e][1,4]ジアゼピン−3−イル]ベンズアミド である請求項22記載の選択的IKs化合物。 25.(−)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3R−2,3−ジ ヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル) −1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−3−イル]アセトアミド である請求項22記載の選択的IKs化合物。 26.チモロール、ソタロール、エスモロール、カテオロール、プロプラノロ ール、ベタキソロール、ペンブトロール、メトプロロール、アセブトロール、ア テノロール、メトプロロ− ル、ピンドロールまたはビソプロロールよりなる群から選択される請求項19記 載のベータアドレナリン作動性受容体遮断剤。
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