JP2000509614A - アデノウイルスe1−相補性細胞系 - Google Patents
アデノウイルスe1−相補性細胞系Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明では、E1欠失アデノウイルスの相補、増幅及び調節された転写減衰を行うための新規シリーズのヘルパー細胞系が開示される。これらの細胞系は、複製適応アデノウイルス(RCA)の産生を生じることなく、アデノウイルスE1遺伝質欠失を相補できるので、従ってヒト遺伝子療法臨床試験に使用するためのアデノウイルス株を大規模生産するためにより安全に作製できるので有益である。好ましい実施態様は、アデノウイルスベクターと重複する配列を持たないE1欠失アデノウイルスベクターを相補するために十分なAd5 E1 DNA配列だけを含有するA549E1細胞系である。もう1つの態様では、本発明はE1を産生することに加えて、アデノウイルスベクターをさらに操作するために必要とされるタンパク質を産生する第二世代A549−E1相補的細胞系を産生するための方法を具体化する。好ましい実施態様は、ミニアデノウイルスのパッケージングを強化するためにE1欠失ヘルパーウイルスのパッケージング転写減衰のために十分なポリペプチドをコードするDNA配列を有するA549E1細胞系である。
Description
【発明の詳細な説明】
アデノウイルスE1−相補性細胞系
発明の分野
本発明は、E1欠失アデノウイルスを増殖させるために使用する、新規の細胞
及び方法に関する。
相互参照
本出願は、1996年5月31日に提出された出願番号第08/658,96
1号の一部継続出願である。
発明の背景
遺伝子療法アプリケーションに使用されるアデノウイルスベクターの大多数は
、アデノウイルス5型(Ad5)ゲノムのE1領域に欠失を有するようにデザイ
ンされた。領域IXを含有しないE1領域は、Ad5の左方末端の9%(1.2〜
9.8マップ単位)から構成され、各々が数種のタンパク質をコードするE1A
及びE1Bという2つの領域に小分割されている。ウイルス複製及び他の全ての
Ad5タンパク質類の発現には、E1A/E1Bの発現が必要とされる(E2−
E4、後期タンパタ質(E2-E4,Late Proteins);Ginsberg,H.S.The Adenovir uses
.Plenum Press,New York.p.46-67(1984))。このため、E1の欠失は、
理論上では全てのAd5タン
パク質の発現に対して休止状態であって興味の対象である外来遺伝子(トランス
ジーン)しか発現しない複製不全ウイルスを作り出す。E1A及びE1Bの欠失
はさらに又、これらの2種のタンパク質が結合して哺乳類細胞の腫瘍原性トラン
スフォーメーションに結び付けられてきたので、安全性の理由から極めて重要で
ある(Graham ら、In Cold Spring Harbor Symp.Quant.Biol.39,p.637-650(
1974);Van Der Ebら、Gene 2,p.115-132(1977);McKinnonら、Gene 19,p.33-
42(1982))。現在までにヒトを対象とする臨床試験で使用されたクラスIの全て
のアデノウイルスベクターはE1が欠失している。
E1欠失アデノウイルスベクターは、293と呼ばれるAd5ヘルパー細胞系
で増殖させられる(Graham,F.L.and Smiley,J,J.Gen.Virol.36,p.54-
72(1977))。293細胞は、Ad5 DNAから切り取ったフラグメントを用い
てヒト胚腎細胞をトランスフォームさせることによって誘導される。ゲノム解析
によって、293細胞は、(全E1領域を含む)ウイルスゲノムの左方末端12
%の、細胞1個あたり4〜5個のコピーと、E4領域である右方末端9%の、細
胞1個あたり約1個のコピーとを含有していることが判明した(Aiello,L.ら
、Virology 94,p.460-469(1979))。293細胞は高力価でE1欠失アデノウイ
ルスを産生させることにおいては極めて効率的であるが、293ゲノム内にはE
1以外に統合されているAd5の配列が存在するために、E
1欠失アデノウイルスベクター内の配列との組換えが発生してE1を含有する複
製適応アデノウイルス(RCA)の産生を惹起する可能性があるという欠点を有
している。どの程度早期の継代で、E1欠失アデノウイルスの増幅及び増殖中に
異常な組換えが起こるか、そしてどの継代がアデノウイルス株を大規模生産する
ために使用されるのかに依存して、293細胞におけるRCA産生はヒトを対象
とする遺伝子療法の臨床試験の安全性に対して重篤な結果を提示することがある
(Lochmuller,H.ら、Human Gene Therapy 5,p.1485-1491(1994))。RCAの
産生に加えて、293細胞における組換えはさらに又、外来遺伝子発現に影響を
及ぼす欠失及び転位を誘発し、それによって機能的アデノウイルス粒子の力価が
低下することがある。近年、E1領域を含む確定されたAd5 DNAフラグメ
ントを使用して細胞系が開発されてきた。しかし、これらの細胞系はE1欠失ア
デノウイルスベクターにおける相同的配列との有意な配列重複を含有しているの
で、従って望ましくない相同組換え及びRCA産生の可能性がある(Fallauxら
、Human Gene Therapy 7,p.215-222(1996);Imlerら、Gene Therapy 3,p.75-8
4(1996))。
本発明では、RCAの不在下でE1欠失アデノウイルスベクターを相補するた
めの最小E1遺伝子領域だけを含有する一連の細胞系が作り出された。発明の概要
本発明は、E1欠失アデノウイルスの相補、増幅、及び調節された転写減衰(
アテニュエーション)を行うための一連のヘルパー細胞系を含む。これらの細胞
系は、複製適応アデノウイルス(RCA)を産生することなくアデノウイルスE
1遺伝子欠失を相補できるので有益である。ある好ましい実施態様は、アデノウ
イルスベクターと重複する配列をもたないE1欠失アデノウイルスベクターを相
補するために十分なAd5 E1 DNA配列だけを含有するA549E1細胞
系である。ある好ましい実施態様では、E1 DNA配列はE1A及びE1B遺
伝子を含む。
もう1つの態様では、本発明は、E1欠失ヘルパーウイルスのパッケージング
を転写減衰させるために十分なポリペプチドをコードするDNA配列を備えたA
549E1細胞系をトランスフェクトすることによって、RCAを産生すること
なくミニアデノウイルスを選択的に増殖させるための方法である。ある好ましい
実施態様では、ポリペプチドはCreリコンビナーゼを含む。もう1つの好まし
い実施態様では、ポリペプチドはTetR−KRABを含む。
図面の簡単な説明 図1は、典型的なE1欠失Adヘルパーウイルス(一番上)、293細胞(引
用文献5)、及び911細胞
(引用文献8)とA549E1−68細胞(本発明)とを含むその他のE1含有
細胞系におけるアデノウイルス配列の構造を示し;さらに相同的アデノウイルス
配列間の組換えがどのように発生して複製適応アデノウイルス(RCA)を産生
するのかを示した図である。
図2は、CMV−E1哺乳類発現ベクターの図である。
図3は、G418r A549E1クローンのサザンブロット分析である。
図4Aは、A549細胞、293細胞、及びA549E1−68におけるE1
Aタンパク質発現についてのウエスタンブロット分析である。
図4Bは、A549細胞、293細胞、及びA549E1−68から誘導され
た4個の単一個細胞クローンにおけるE1Bタンパク質の代謝性35S標識及び免
疫沈降反応である。
図5は、E1欠失アデノウイルスベクターであるAd5−CA−GFPを示す
図である。
図6は、RCAを検出するためのE1A特異的プライマーを使用した40回の
PCR反応のアガロースゲル分析である。
図7は、loxP修飾パッケージングシグナルを用いてヘルパーウイルスを転
写減衰させるためのシステムの図である。
図8は、pCMV−Cre−Puroベクターの図である。図9は、pBS/loxP−stop/MCLpAベクターの図である。
図10は、pTetO7−CMV−L試験ベクターを用いた一過性トランスフ
ェクション後の、コントロール細胞(A549E1−68)とTetR−KRA
Bタンパク質を発現する細胞系との両細胞におけるルシフェラーゼ発現を示す棒
グラフである。
発明の詳細な説明
本発明は、望ましくない組換え及びRCAの短所を伴わずにE1欠失アデノウ
イルスを相補できる細胞系を提供する。これらの細胞系はA549細胞系におい
てE1相補のために必要とされる配列だけをクローニングして発現させ、さらに
ベクターに対して相同性を有してRCAを産生する組換えを惹起する可能性のあ
るその他全てのAd5配列をその細胞系から排除することによって得られる。
現在は、293細胞を用いて、E1欠失アデノウイルスを増殖している。しか
し、293細胞はAd5ゲノムの21%までを構成するDNAフラグメントを含
んでいる。このため293細胞はアデノウイルスベクター内の配列と重複する有
意な配列相同性(E1領域の外側)を有しており、これは野生型アデノウイルス
粒子を産生する相同組換えイベントを引き起こす可能性がある。図1は、他のE
1含有細胞系(A549E1細胞を含む)に
比較した293細胞におけるアデノウイルス配列の構造と、相同アデノウイルス
配列間で組換えがどのように発生して複製適応アデノウイルス(RCA)を産生
するのかを示している。従来型アデノウイルスベクターにおける3’からE1領
域までのAd配列と293細胞ならびに911細胞のヘルパー細胞ゲノム内に統
合された配列との間には有意な相同性(1,000塩基対以上)が存在する。こ
れらの相同領域に渡る相互的組換えは、野生型のE1(+)、すなわち複製適応
アデノウイルス(RCA)の産生を生じさせることがある。
本発明は、Ad5から哺乳類発現ベクター内へのE1A及びE1Bをコードす
るDNAフラグメントのクローニングを実施する。このE1ベクターは安定的に
ヒトA549細胞にトランスフェクトされ、E1発現細胞系を産生した。代表的
細胞系であるA549E1−68のゲノムは、E1欠失Adヘルパーウイルス中
に存在する配列との配列重複を含有していないので、RCAを産生する組換えは
あり得ない(図1)。このA549E1細胞系のキャラクタリゼーション(特性
付け)では、E1A及びE1Bタンパク質の産生、アデノウイルスベクターによ
る高い感染性、高力価のウイルス株を産生するためのE1欠失アデノウイルスの
相補、並びに複製適応アデノウイルス(RCA)の産生がないことが証明された
。
本発明のもう1つの実施態様には、E1を産生することに加えて、さらにアデ
ノウイルスベクターの別の操作
に必要とされるタンパク質も産生し、従って新規のウイルスを産生するためのツ
ールとしてRCAを含まないアデノウイルスヘルパー細胞系の新規シリーズを提
供する第二世代のA549−E1相補性細胞系の生成について記載されている。
第1の実施例は、Creリコンビナーゼを発現するA549E1細胞系である。
本発明は、E1欠失ヘルパーウイルスのパッケージングシグナルがloxP部位
に隣接され、Creを発現するA549E1細胞系内でこのヘルパーウイルスが
増殖すると、パッケージングシグナルが切り出しによって欠失し、従ってヘルパ
ーウイルスのパッケージングを転写減衰させ、ミニアデノウイルス(全てのウイ
ルスタンパク質のコード配列が欠けているAd5ウイルス)のパッケージングを
強化する、新規なE1欠失ヘルパーウイルスを提供する。ヘルパー依存性ミニア
デノウイルスの生成中には、ミニウイルスを強化するためにヘルパーウイルスパ
ッケージングを転写減衰させることが必要になるので、このことは有益である。
この目的で、293−Cre細胞は生成されてきたのだが(Prks,R.ら、P.N.A.
S.93,p.13565-13570(1996))、しかしA549E1−Cre細胞は、それらが
RCAを含まない環境においてこの作業を遂行するであろうという長所を持って
いる。
本発明のさらにもう1つの実施態様は、E1欠失ヘルパーウイルスのパッケー
ジングシグナルが複数のテトラサイクリンオペレーター(tetO)部位を含む
ように
修飾されているE1欠失ヘルパーウイルスを増幅させ、パッケージング効率を調
節するために使用されるであろう、TetR−KRAB融合タンパク質を発現す
るA549−E1相補性細胞系を含む。TetR−KRABを発現しているA5
49−E1細胞系においてこのヘルパーウイルスが増殖すると、リプレッサーは
tetO配列に結合し、特異的にヘルパーウイルスパッケージングを転写減衰さ
せ、従って正常な野生型パッケージングシグナルを有するミニアデノウイルスの
パッケージングを強化する。ヘルパーウイルスのパッケージングは、tet−K
RABリプレッサーと結合してtetO/パッケージングシグナルからの解離と
、パッケージング抑制の逆転とを引き起こすテトラサイクリンの存在下で、細胞
およびウイルスを増殖させることによって回復させることができる。これらのE
1相補性ヘルパー細胞系の誘導、キャラクタリゼーション、及びアプリケーショ
ンを含む詳細な実施例を下記で説明する。
実施例1
E1A/E1Bベクターの構成
相補のために必要とされるE1A/E1B配列だけを含有する発現ベクターを
生成するために、Ad5 E1A及びE1B遺伝子をコードする3.1kb D
NAフラグメントをスーパーリンカーベクターpSL301(Invitrogen社)内
に2ピースで連続的にクローンニン
グした。まず最初に、881bpのAflIIIからXbaIのフラグメント(A
d5塩基対462−1343)をpBRXad5KpnICl(pJM17のサ
ブクローン)からpSL301(AflIII/XbaI)内にクローニングした
。第2に、近接2194bpのXbaIからAflII(Ad塩基対1343−3
537)をpBRXad5XhoIClから同一ベクター内にクローニングした
。生じた3075bpのE1フラグメント(pSL301中の)は、E1Aに対
するTATAボックス及びRNAキャップ部位と、E1Aコード配列と、完全な
E1Bプロモーターと、及び、E1B p55タンパク質に対する停止コドンは
含むが領域IXを含まないE1Bコーディング配列とを含んでいる。3075のb
pのAflIII−AflII E1A/E1Bフラグメント(Ad5塩基対462
−3537)を単離し、クレノウ酵素を用いて末端を平滑化し、平滑末端をCM
Vプロモーター/エンハンサーの制御下で哺乳類発現ベクターであるpCDNA
3(Invitrogen社)のEcoRV部位に連結させた。このプロセスはAd5−E
1発現ベクターであるpCMV−E1を産生した(図2)。
実施例2
E1細胞系の生成及びキャラクタリゼーション
このCMV−E1発現プラスミド(図2)は、リポフェクタミン(GIbco/BRL
社)を使用してA549ヒト肺
癌細胞(ATCC CRL 185)にトランスフェクトし、G418Rコロニ
ーを単離した。単一個細胞クローンを機能的なE1A/E1B発現についてスク
リーニングした。緑色蛍光タンパク質(GFP)発現カセットを含有するE1欠
失アデノウイルス、Ad5 CA−GFPを使用して、A549−E1クローン
に感染させた。感染の3日後、細胞変性効果(CPE)についての視覚的検査に
よってクローンをE1相補性Ad5 CA−GFPアデノウイルスの産生につい
てスクリーニングした。1個のクローンA549E1−68が239細胞につい
て観察されたものと同様、3日間で100%のCPEを示した。プラークの中心
にある透明な領域がE1相補性ウイルス増幅により惹起されたCPEの証拠であ
る。このクローンはさらに、実質的に細胞の100%が感染24時間後に緑色蛍
光を発し、高い感染性を示した。この細胞系において誘発された高い感染率とC
PEの迅速な生成とはE1欠失Ad5−CA−GFPウイルスの複製及び増幅を
促進することのできる機能的なE1A/E1Bタンパク質を産生しつつあること
の強力な証拠である。A459E1細胞は、ATCC名称CRL−12458と
して1998年1月15日にブダペスト条約の下でアメリカン タイプ ティッ
シュー コレクション(ATCC)に寄託された(1998年1月20日に生存
性が確証された)。
図3は、E1配列特異的DNAプローブを使用したサ
ザンブロットを示している。このアッセイは、A549E1−68(レーン4)
におけるCMV−E1外来遺伝子と、A549E1−68のサブクローン(E1
−68.3)の存在とを証明したが、親のA549細胞系(レーン2)には存在
していないことを証明している。また、E1特異的プローブとハイブリダイズし
ている配列が293細胞に予想通り観察されたが、これはそれらがE1欠失アデ
ノウイルスを相補するものであるからである(レーン3)。E1トランスフェク
ト細胞の形態は親のA549細胞系とは有意に相違していた。サブコンフルエン
トな細胞密度でのA549細胞は伸長した線維芽細胞様の形態を有する明確な単
一個の細胞として増殖するが、他方、E1細胞系A549E1−68はより立方
体様的な形態を持つ細胞のコロニーとして増殖する。プラークアッセイによって
、A549E1−68をE1欠失アデノウイルス(Ad5 CA−GFP)の産
生について293細胞と比較し、A549E1−68が相補されたウイルスと等
価の力価で産生することを見出した(A549E1−68の7×109pfuに
対して293の9×109pfu)。
図4Aは、E1A特異的抗体(M73、Oncogene Science社)を使用したウェ
スタンブロット分析を示している。この抗体は、A549E1−68細胞系にお
いて46kd及び42kdの見掛け分子量を有する2つのE1A特異的バンドを
検出し、これらはE1A 13S及び
12S mRNA(Ginsberg、1984)から予想される産物に対応し、293細胞
(レーン2)において観察されたものとサイズが同一であった。これらのE1A
特異的バンドは親のA549細胞においては検出されなかった(レーン1)。図
4Bは、E1B p55に対して特異的なモノクローナル抗体による、代謝的に
放射標識されたタンパク質の免疫沈降反応を示している。A549E1−68は
、親のA549細胞において検出されなかった約55kd(レーン3)の免疫反
応性バンドを産生した。この55kdのE1B特異的バンド、並びに第二バック
グラウンドバンドは293細胞でも観察された(レーン2)。実験とコントロー
ルとの両方のレーンで見いだされた余分な「バックグラウンド」バンドは他の研
究者らによっても観察されており、その原因はサイクリン、p53、及びRbを
含む様々なタンパク質の共免疫沈降反応に帰することができる。A549E1−
68は、高力価のE1欠失組換えアデノウイルスの産生を相補できるので、この
細胞系がE1A及びE1Bを発現するだけではなく、それらが機能的であること
は明白である。
実施例3
A549E1細胞内で産生される
E1欠失アデノウイルスはRCAがない
この新規Ad5ヘルパー細胞系がRCAを産生するこ
となく相補できることを証明するために、A549E1細胞におけるE1欠失A
d5−CA−GFPアデノウイルスベクターの増幅後に一連のPCR RCAア
ッセイを実施した。Ad5−CA−GFPベクターは図5に図解されている。こ
のベクターはCMVエンハンサー及びβ−アクチンプロモーターから構成される
転写調節エレメントを含んでおり、E1配列の欠失は塩基対3550のAd5
DNAの欠如を含んでいる。A549E1細胞に含まれるE1A/E1B相補領
域は塩基対3537までしか伸長しないので、RCA産生を許容する重複してい
る配列相同性がない。もっと小さな欠失を有するE1欠失ベクターはまだ幾らか
のE1 DNAを含有している可能性があり、それらは低頻度でRCAの発生を
許容する場合があるので、回避すべきである。
PCR RCAアッセイを実施するために、Ad5−CA−GFPウイルスを
A549E1−68細胞上で20継代まで連続的に増殖させた。連続的な増殖及
びウイルス増幅に続いて、凍結−解凍(freeze-thaw)溶解法によってAd5−
CA−GFPウイルスDNAを単離し、E1A領域若しくはE2B領域のどちら
かに特異的なプライマーを用いてPCRを実施した。880bpE2B産物の増
幅はPCR陽性コントロールとして役立ち、1086bp E1A−特異的産物
の存在はE1(+)複製適応アデノウイルス(RCA)がE1(−)Ad5−C
A−GFPの増幅中に産生したという証拠となる。A
549E1細胞における増幅から入手した20μgのAd5−CA−GFPウイ
ルスDNA(1×1010ウイルス粒子に等価)を40回のPCR反応に分割し、
E1Aプライマーを用いてRCAについて試験した(図6)。図6の一番上と下
のパネルでは、レーン1は1kbのDNAマーカー、レーン2は野生型Ad5ウ
イルスDNAを含んでおり、レーン3はE1A及びE2B特異的プライマー(陽
性コントロール)を用いてA549E1−68細胞上での20回以上の継代から
単離されたAd5−CA−GFPウイルスDNA(E1−)のPCRから構成さ
れ、そしてレーン4−20はE1A特異的プライマーだけを用いてA549E1
−68細胞上での20回以上の継代から単離されたAd5−CA−GFPウイル
スDNA(E1−)のPCRから構成されている。どの反応においても1086
bpのE1特異的PCRフラグメントが検出されなかったという事実は、ウイル
ス標本中にRCAが存在しなかったことを示している。
A549E1−68細胞上でE1欠失アデノウイルス(Ad5−CA−GFP
)を増幅させ、E1を含むRCAの産生について正常のA549細胞(E1をつ
くらない)上で継代培養により増幅させたウイルスを試験することによって、C
PEに基づく第2のRCAアッセイを実施した。正常A549細胞の単層上のプ
ラーク形成(CPE)はE1ヘルパー細胞系であるA549E1−68上での増
幅中における野生型(E1+)ウイルスの
産生の証拠を提供するであろう。2×1010のE1(−)ウイルス粒子(A54
9E1−68を使用して増幅された)を用いて正常A549細胞の5枚の150
mmプレート各々を感染させた(合計1×1011個の粒子)。A549プレート
のいずれにおいても8日後にCPE又は単一プラークは検出されなかったので、
これはA549E1−68増幅ウイルス標本中にどのE1(+)RCAウイルス
も存在しないことを示していた。つまり、RCAを検出するための2種類の高感
度なアッセイを用いても野生型組換えE1(+)ウイルスは検出されなかったの
で、これはRCAがないE1欠失アデノウイルスベクターの増幅及び大規模調製
に対するこの細胞系の有用性を指示している。
実施例4
A549E1 Cre細胞系の生成
CcreリコンビナーゼをトランスフェクションするためにA549E1−6
8.3クローン系を用いて第二世代E1相補性細胞系を生成させた。この細胞系
はE1欠失アデノウイルスベクターを相補し、loxP部位に取り囲まれている
配列の切り出しを媒介するであろう。この細胞系についての我々の主要な使用は
、必要なE1欠損ミニアデノウイルスベクターのパッケージングを強化するため
に、そのパッケージングシグナルが2つのloxP部位に隣接しているAd5ヘ
ルパーウイルス(図
7)のパッケージングをさらに転写減衰させることである。Creリコンビナー
ゼを発現する293細胞は、同様の目的でパークス(Parks)ら、(P.N.A.S.93
:13565-13570)によって産生され、E1欠失ベクターウイルスの力価を1継代に
つき10倍増加させることが証明されているが、これはヘルパーウイルスを除去
するためのこの細胞系の総合的有用性を証明した。本発明で記載されるA549
E1−Cre細胞系は同様の方法でヘルパーウイルスパッケージングを転写減衰
させるだけではなく、産生するあらゆるアデノウイルスが有害なRCAを含まな
いであろうという長所も備えている。
A549E1−Cre細胞系の産生を目指す第1工程として、Cre発現ベク
ターを構成した。1440bp SV40プロモーター−ピューロマイシン・カ
セット(NeoR A549E1細胞における選択のために)をCMV−Cre
ベクター(pBS185、Gibco/BRL社)の唯一のEcoRI部位内にクローニ
ングし、pCMV−Cre−Puroを生成した(図8)。pCMV−Cre−
PuroベクターをA549E1−68細胞内にエレクトロポレーションにより
トランスフェクトし、ピューロマィシンR(「ピューロR、puroR」)クロー
ンを単離した。その後、これらのピューロRクローンを機能的Creリコンビナ
ーゼの発現についてスクリーニングした。プラスミドpBS/loxP−sto
p/MCLpAは、停止コドンが存在するために非機能的で
あるlacZカセットを含有している(図9)。この停止コドンは、Creを産
生する細胞系におけるこのベクターの増殖が停止シグナルを切り出してlacZ
遺伝子を活性化させるように、loxP部位によって取り囲まれている。pBS
/loxP−stop/MCLpAベクターをA549E1−Creクローンの
各々に一過性的にトランスフェクトし、そして24時間後に、トランスフェクト
された細胞を固定してX−Galを用いて染色した。親のA549E1−68細
胞(Creなし)のlacZ発現を7種の異なるpurorA549E1−Cr
eクローンにおけるlacZの発現と比較した。lacZの発現(Creの発現
のため)は、20/26puroRクローン中で1%〜50%の範囲内の頻度で
青色細胞として観察された。LacZを発現している細胞のこの範囲はおそらく
pBS/loxPstop−MCLpAベクターによる異なるpuroRクロー
ンの一過性的なトランスフェクションの効率が反映されていると思われるが、あ
るいはこれは異なる細胞系におけるCreリコンビナーゼ発現における変異種を
反映しているのかも知れない。抗−Cre抗体(Pharmingen社)を使用するウエ
スタンブロット分析では、これらの細胞系における35kd Creタンパク質
の存在が確証された。2つのloxP部位によって隣接されたパッケージングシ
グナルを含有するAdヘルパーウイルスの転写減衰を評価するための実験は、現
在進行中である。実施例5
TetR−KRABを発現する
A549E1細胞系の生成
近年、クルッペル(Kruppel)−関連ボックス(KRAB)と呼ばれる高度に
保存された75アミノ酸のタンパク質がマーゴリン(Margolin)ら(P.N.A.S.9 1
,p.4509-4513(1994))らによって単離された。KRABボックスはヒト亜鉛フ
ィンガータンパク質のKox−1ファミリーの一員であり、引き続いて強力な転
写リプレッサーであることが証明された。Kox−1からのKRABドメインを
大腸菌のTn10から誘導されたTetリプレッサーへ融合させることにより、
ハイブリッドタンパク質、TetR−KRABが得られ、このタンパク質は真核
細胞プロモーターのテトラサイクリンで調節されたサイレンシングをするように
なる(Deuschleら、Mol.and Cell.Biol.15,p.1907-1914(1995)。TetR−
KRABリプレッサーは転写調節領域に存在するtetO配列に結合し、3kb
も下方に配置されている遺伝子の転写を抑制する。
本発明は、ヘルパーウイルスパッケージングシグナル配列に複数のtetO配
列を含む、ヘルパーウイルスパッケージングのテトラサイクリンで調節された阻
害を行うためのシステムと、TetR−KRABタンパク質を構造的に発現する
E1ヘルパー細胞系について記載する。
それでもこのヘルパーウイルスはまだミニアデノウイルスベクターを複製するた
めに必要とされる全ての必要なタンパタ質をトランスで複製し産生することがで
きるが、しかし、そのパッケージングはパッケージングシグナルにおけるTet
R−KRABタンパク質のtetO部位への結合のために転写減衰させられる。
総合的目標はヘルパーウイルスのパッケージングを防止するか、あるいは阻害す
ることであり、従ってベクターウイルスパッケージングを強化することである。
このパッケージング抑制は、テトラサイクリンの存在下ではTetR−KRAB
リプレッサーがtetO配列から解離し、パッケージングが修復されるので可逆
的である。このtetoO調節されたヘルパーウイルスの詳細は、以前の特許出
願(1996年5月31日に出願された出願番号第08/658,961号)に
示されている。
TetR−KRAB発現細胞系は、実施例2に記載のA549E1−68ヘル
パー細胞系を用いて誘導した。A549E1−68細胞はCMVプロモーターの
制御下でTetR−KRAB遺伝子でトランスフェクトされた(Deuschleら、Mo
l.Cell.Biol.15 p.1907-1914(1995))。TetR−KRABベクターはさら
に哺乳類細胞において選択するためにヒグロマイシン耐性遺伝子を含有している
。TetR−KRABリプレッサーが欠如する細胞内への一過性的なトランスフ
ェクションのために、CMVプロモーターの制御下でTetO配列へ融合され
たルシフェラーゼレポーター遺伝子を有している試験ベクター(Deuschleら、Mo
l.and Cell.Biol.15,p.1907-1914(1995))を使用した。このトランスフェ
クションはルシフェラーセの高いレベルの発現を生じさせるが、他方TetR−
KRABタンパク質を発現するA549E1細胞内へのトランスフェクションで
は試験ベクター内のtetO部位へのリプレッサーの結合のためにルシフェラー
ゼの抑制を生じさせるであろう。ヒグロマイシン耐性A549E1−TetR−
KRABクローンはエレクトロポレーションによりpTetO−CMV−Lでト
ランスフェクトされ、各クローンを6ウエル・プレートの2つのウエルに分割し
た。トランスフェクションの24時間後、重複しているウエルの一方からの細胞
にテトラサイクリンを含有する培地を再補給し、他方の重複しているウエルには
テトラサイクリンを含有しない培地を補給した。さらに24時間後、細胞を溶解
させ、プロメガ(Promega)・ルシフェラーゼアッセイキットを用いてルシフェ
ラーゼ発現についてアッセイした。2個のhygroRA549E1クローン(
TKE−9及びTKE−12)は、テトラサイクリンを含有する培地中で増殖し
た細胞に対してテトラサイクリンの不在下で増殖させた場合に、ルシフェラーゼ
レポーター活性を4〜6倍抑制することを示し、これは細胞内のTetR−KR
ABリプレッサータンパク質の発現を示している(図10)。これらのA549
E1−TetR−KRAB細胞
系は、TetOで調節されたAdヘルパーウイルスの転写減衰を試験するために
使用されるであろう。
これらの実施例は本発明を例示することを意図しており、発明の精神又は範囲
を制限することは意図していない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アルマニー ラモン
アメリカ合衆国 60030 イリノイ州 グ
レイスレイク ナンバー204 カントリー
ドライブ 1904
(72)発明者 ザーン、ウェイ−ウェイ
アメリカ合衆国 60048 イリノイ州 リ
バティーヴィル ダーネル ストリート
1915
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 複製適応アデノウイルスを生成することなくE1欠失アデノウイルスベ クターを相補するために十分なアデノウイルスE1配列の領域を発現することが できる哺乳類細胞を含む組換え細胞。 2. さらにE1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰調節のために十分なポリペ ブチドをコードするDNA配列を発現することができる前記哺乳類細胞である請 求項1に記載の組換え細胞。 3. 前記DNA配列がCreリコンビナーゼをコードするDNAを含む請求 項2に記載の組換え細胞。 4. 前記DNA配列がTetR−KRABをコードするDNAを含む請求項 2に記載の組換え細胞。 5. 複製適応アデノウイルスを生成することなくE1欠失アデノウイルスを 増殖させるための下記のステップを含む方法: (a) 複製適応アデノウイルスを生成することなく前記E1欠失アデノウイ ルスを相補するために十分なアデノウイルスE1配列の領域を哺乳類細胞にトラ ンスフェクトするステップ; (b) 前記哺乳類細胞を前記E1欠失アデノウイルスに感染させるステップ ;及び (c) E1欠失アデノウイルスの前記相補による前記哺乳類細胞の溶解に適 する条件下で前記哺乳類細胞を 増殖させるステップ。 6. 複製適応アデノウイルスを生成することなくミニアデノウイルスを選択 的に増殖させるための下記のステップを含む方法: (a) 複製適応アデノウイルスを生成することなく前記E1欠失アデノウイ ルスを相補するために十分なアデノウイルスE1配列の領域を哺乳類細胞にトラ ンスフェクトするステップ; (b) E1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰調節のために十分なポリペプチ ドをコードするDNA配列を前記哺乳類細胞に、さらにトランスフェクトするス テップ; (c) 前記ポリペプチドによって調節される修飾されたパッケージングシグ ナルを含有する前記E1欠失ヘルパーウイルスを前記哺乳類細胞に共感染するス テップ;及び (d) E1欠失アデノウイルスの前記相補による前記哺乳類細胞の溶解と、 前記E1欠失ヘルパーウイルスの前記転写減衰調節とのために十分な条件下で前 記哺乳類細胞を増殖させるステップ。 7. (a) E1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰調節のために十分なポリ ペブチドをコードする前記DNA配列がCreリコンビナーゼをコードするDN Aであり; (b) E1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰のため に十分な前記ポリペプチドにより調節される前記修飾されたパッケージングシグ ナルが前記パッケージングシグナルに隣接するloxP部位を含む、請求項6に 記載の方法。 8. (a) E1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰調節のために十分なポリ ペプチドをコードする前記DNA配列がTetR−KRABをコードするDNA であり (b) E1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰のために十分な前記タンパク質 により調節される前記修飾されたパッケージングシグナルが前記修飾パッケージ ングシグナルにおけるtetO DNA配列を含む、請求項6に記載の方法。 9. 組換え細胞を作製するための下記のステップを含む方法: (a) 複製適応アデノウイルスを生成することなく前記E1欠失アデノウイ ルスベクターを相補するために十分なアデノウイルスE1配列の領域を哺乳類細 胞にトランスフェクトするステップ;及び (b) アデノウイルスE1遺伝子の前記領域を発現する組換え細胞を選択す るステップ。 10. 複製適応アデノウイルスを生成することなくE1欠失アデノウイルス ベクターを相補するために十分なアデノウイルスE1遺伝子の領域を発現するこ とのできる組換え哺乳類細胞を使用するための、下記のステッ プを含む方法: (a) 前記E1欠失アデノウイルスを前記組換え哺乳類細胞に感染させるス テップ;及び (b) E1欠失アデノウイルスの前記相補と、前記E1欠失アデノウイルス の増殖とによって前記哺乳類細胞が溶解するのに十分な条件下で前記哺乳類細胞 を増殖させるステップ。 11. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項10に記載の方法。 12. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項10に記 載の方法。 13. 前記組換え哺乳類細胞が受託番号CRL−12458でATCCに寄 託されている請求項10に記載の方法。 14. 複製適応アデノウイルスを生成することなくE1欠失アデノウイルス を相補するために十分なアデノウイルスE1A及びE1B配列を発現することの できる哺乳類細胞である組換え細胞を使用する下記のステップを含む方法: (a) 前記組換え哺乳類細胞に前記E1欠失アデノウイルスを感染させるス テップ;及び (b) E1欠失アデノウイルスの前記相補と、前記E1欠失アデノウイルス の増殖とによって前記哺乳類細胞の溶解のために十分な条件下で前記哺乳類細胞 を増殖させるステップ。 15. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項14に記載の方法。 16. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項14に記 載の方法。 17. 前記組換え哺乳類細胞が受託番号CRL−12458でATCCに寄 託されている請求項14に記載の方法。 18. 複製適応アデノウイルスを生成することなくE1欠失アデノウイルス を相補するために十分なアデノウイルスE1遺伝子の領域を発現することができ 、さらに前記E1欠失ヘルパーウイルスを転写減衰調節するためのタンパク質を コードするDNA配列を発現することができる組換え哺乳類細胞を使用する下記 のステップを含む方法: (a) 前記哺乳類細胞にE1欠失アデノウイルスの転写減衰についての前記 タンパク質によって調節される修飾されたパッケージングシグナルを含む前記E 1欠失ヘルパーウイルスと、ミニアデノウイルスとを共感染させるステップ;及 び (b) E1欠失アデノウイルスの前記相補による前記哺乳類細胞の溶解と、 前記E1欠失アデノウイルスの前記転写減衰調節とのために適合する条件下で前 記哺乳類細胞を増殖させるステップ。 19. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項18に記載の方法。 20. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項18に記 載の方法。 21. 前記DNA配列がE1欠失アデノウイルスの前記転写減衰調節のため に十分なポリペプチドをコードするCreリコンビナーゼをコードするDNAを 含む請求項18に記載の方法。 22. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項18に記載の方法。 23. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項18に記 載の方法。 24. 前記組換え哺乳類細胞が受託番号CRL−12458でATCCに寄 託されている請求項18に記載の方法。 25. 前記DNA配列がE1欠失アデノウイルスの前記転写減衰調節のため に十分なポリペプチドをコードするTetR−KRABをコードするDNAを含 む請求項18に記載の方法。 26. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項25に記載の方法。 27. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項25に記 載の方法。 28. 前記組換え哺乳類細胞が受託番号CRL−12458でATCCに寄 託されている請求項25に記載の方法。 29. 複製適応アデノウイルスを生成することなく E1欠失アデノウイルスを相補するために十分なアデノウイルスE1A及びE1 B配列を発現することができ、さらに前記E1欠失ヘルパーウイルスの転写減衰 を調節するためのタンパク質を発現することができる組換え哺乳類細胞を使用す るための下記のステップを含む方法: (a) 前記哺乳類細胞にE1欠失アデノウイルスの転写減衰について前記タ ンパク質によって調節される修飾されたパッケージングシグナルを含む前記E1 欠失ヘルパーウイルスと、ミニアデノウイルスとを共感染させるステップ;及び (b) E1欠失アデノウイルスの前記相補による前記哺乳類細胞の溶解と、 前記E1欠失ヘルパーウイルスの前記転写減衰調節とのために適合する条件下で 前記哺乳類細胞を増殖させるステップ。 30. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項29に記載の方法。 31. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項29に記 載の方法。 32. 前記DNA配列がE1欠失アデノウイルスの前記転写減衰調節のため に十分なポリペプチドをコードするCreリコンビナーゼをコードするDNAを 含む請求項29に記載の方法。 33. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項32に記載の方法。 34. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細 胞である請求項32に記載の方法。 35. 前記組換え哺乳類細胞が受託番号CRL−12458でATCCに寄 託されている請求項32に記載の方法。 36. 前記DNA配列がE1欠失アデノウイルスの前記転写減衰調節のため に十分なポリペプチドをコードするTetR−KRABをコードするDNAを含 む請求項29に記載の方法。 37. 前記組換え哺乳類細胞がヒトの細胞である請求項36に記載の方法。 38. 前記組換え哺乳類細胞がA549ヒト肺癌細胞である請求項36に記 載の方法。 39. 前記組換え哺乳類細胞が受託番号CRL−12458でATCCに寄 託されている請求項38に記載の方法。
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