JP2000508499A - 装置識別子を割り当てる方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、通信アーキテクチャに結合される電子装置２８，３０，３２，３４に一意的装置識別子を割り当てる方法を提供する。通信アーキテクチャに結合されると、世界的に一意的に識別する１つのデータが検索され、装置識別子が生成される。この識別子、が装置２８，３０，３２，３４に割り当てられる。

Description

【発明の詳細な説明】 装置識別子を割り当てる方法 発明の分野 本発明は、一般に装置間通信を行うシステムに関し、さらに詳しくは、システ ム内の装置に装置識別子を割り当てる方法に関する。 発明の背景 通信技術は、幾何学級数的速度で発達を続ける。従来の通信装置は、機能を強 化するための知能と処理能力とをもって設計され、多くの新しい種類の装置が導 入される。また、通信技術は、生活のほぼすべての面において導入されつつある 。たとえば、セルラ電話通信は、現在ではデジタル・データ通信と同様に自動車 においてはありふれたものである。個人通信技術のおかげで、人はどこに居よう とも、常に連絡を取ることができる。 通信技術の一般的水準は、通信を行おうとする装置を識別することができるよ うにすることである。たとえば、人が電話をかけるとき、呼び出す側の電話は、 呼び出される側の電話と同様に、それに付随する番号を有する。この情 報は、電話システムの中に国別コード，エリア・コードおよび電話番号として維 持される。コンピュータ・ネットワーク・アーキテクチャにおいて、ターミナル ，プリンタ，モデムなどの装置は、ネットワークおよび／またはその他の装置と 結合される。これらの装置には、ネットワーク・コントローラおよび／または装 置自身が特定の装置との間にデータを配信することができるように、独自のアド レスがプログラミングされる。もし２人が同じ電話番号を持ったり、２つ以上の 装置が１つのコンピュータ・ネットワーク上で同じアドレスを持つと混乱が起こ ることは明白である。 極めて一般的な形式のアーキテクチャは、多重バス構造に接続される複数の装 置を有する。バス上の各装置は一意的アドレスを有し、いくつかの通信プロトコ ルのうち任意のプロトコルを利用してそのアドレスを参照することにより、情報 がバス上で特定の装置に送られる。通信技術の発展に伴う問題点の１つは、コン ピュータ・ネットワーク，通信システムなどの間の装置の交換可能性である。あ る装置が、１つのシステムから次のシステムへと移動されると、通信システム内 でその装置を参照するために識別子を割り当てねばならない。この識別子は、そ のシステム内で動作する他の装置に関して一意的なものでなければならないこと は言うまでもない。たとえば、インターネットの世界的な意味において、このア ドレスは、インターネット上で通 信を行う他のすべての装置から、１つの装置を一意的に識別しなければならない 。 自動車には車内電子部品が急増しており、その多くは通信技術に関するもので ある。たとえば、電子部品の多くは、運転者と同乗者に対し、ワイヤレス法を介 して自動車に通信される大量のデータおよび情報を提供する。たとえば、高度の 車載ナビゲーション・システム，電話およびページヤ，オンライン気象情報，診 断システム，電子メールが自動車用に適合される。しかし、自動車の設計および 寿命サイクルは、新しい電子装置の設計サイクルと比較すると相対的に長いので 、先端技術の電子製品が利用可能であっても、自動車に容易には適合できない。 現在の自動車には、OEM（original equipment manufacturer：相手先商標製造 会杜）バス構造が設計されており、OE（original equipment：相手先商標製品） 電子装置が互いに、またコントローラと通信することができる。しかし、このバ ス構造は専用の通信プロトコルの下で動作するのが普通である。バスに接続され るOE装置は、自動車製造業者により、専用プロトコルと完全に互換性を持つよう に設計または仕様されるのが普通である。しかし、各製造業者は独自のプロトコ ルを有し、二次電子装置、すなわち保守のための装置として通常入手可能な装置 に関する相互接続規準が現在のところ存在しないので、このような装置はOEMバ ス構造に容易に適合することができない。 また、多くの製造業者は、互換性をもって設計されるにも関わらずOEMバスに装 置を追加する機能を制限する。このため、数多くの先端技術電子装置が市場に導 入されつつあるのに、このような装置の多くは自動車用には容易に適合できない ことは明白である。 上記の問題点に対して提案される解決策は、インテリジェント輸送システム（ ITS:intelligent transportation system）バス・アーキテクチャの導入である 。ITSバス・アーキテクチャは、専用OEMバスにゲートウェイなどを介して結合さ れる第２の車載バスを提供する。ITSバス上の通信プロトコルは、OEMバスに対す るインタフェースとなるゲートウェイをもって産業全体に亘り定義される標準で ある。ITSバスにより、電子装置をOEMバスに特に適合させなくとも、先端技術の 電子装置を自動車に追加することが可能になる。 自動車に電子装置を追加しても、装置に識別子を与えるという問題が残る。実 際には、ITSバスは自動車間で装置を容易に交換可能とし、そのために装置識別 の問題を悪化させる。電子装置は、必ずしも特定の車両に関連付けられるとは限 らない。ある車両から他の車両へと交換した場合、装置には新しい識別子を割り 当てる必要がある。そのため、自動車内などで通信システムに結合される電子装 置に一意的装置識別子を割り当てる方法が必要になる。 図面の簡単な説明 第１図は、ITSバス・アーキテクチャに結合される通常の車両OEMバス・アーキ テクチャの概略図である。 第２図は、第１図のITSおよびOEMバス・アーキテクチャの典型的な用途を示す 概略図である。 第３図は、家庭用の通信アーキテクチャに結合される複数の電子装置の概略図 である。 好適な実施例の詳細説明 本発明は、通信アーキテクチャに結合される電子装置に一意的識別子を割り当 てる方法を提供する。通信アーキテクチャに結合されると、世界的に一意的に識 別する１つのデータが検索されて、装置の識別子を生成するために利用され、そ の識別子が装置に割り当てられる。本発明は、好適な実施例に関して説明される が、その広範囲の用途は本明細書に論じられる例をはるかに超えることが、当業 者には容易に理解頂けよう。 第１図を参照して、典型的な車内電子システム・アーキテクチャ１０は、OEM バス１２およびITSバス１４構造を備える。OEMバス１２には、ハンドル制御部１ ６と、ダッシュボード・ディスプレイ１８と、ドア・ロック・システム２０と、 車両センサ２２と、全体が２４と図示されるそ の他の数多くの車両システムなどの通常の車両システムとが結合される。OEMバ ス１２は、ゲートウェイ２６を介して、当技術では周知の方法でITSバス１４に 結合される。ITSバス１４には、セル電話２８，電子呼出コントローラ３０，ナ ビゲーション・システム３２およびたとえばパーソナル・デジタル・アシスタン ト（PDA:personal degital assistant）装置３６またはページャ３８に結合する 赤外線（IR:infra-red)インタフェース装置３４などの数多くの別の電子装置が 結合される。好ましくは、これらの装置はピアー間構造（peer-to-peer arrange ment）に結合され、バスは別個のバス・コントローラなしに動作し、装置の各々 には装置識別子を含む種々の動作情報を保持するメモリが含まれる。 ITSバス構造１４の用途と利点が第２図に示される。第２図において、最新式 セル電話２８およびページャ３８がITSバス１４に結合される。自動車には、OEM バス１２に結合される車内メッセージ・システム４８がさらに装備される。この 構造において、車両運転者に対するページは、ITSバス１４，ゲートウェイ２６ およびOEMバス１２を介して、メッセージ・システム４８上に表示され、ハンド ル制御部１６を作動することにより、ページ情報、すなわち電話番号がセル電話 ２８に転送されて、呼出がなされる。これはすべて、車両の運転者がページャ３ ８に手を延ばしてそれを読んだり、セル電話２８を作動させることなく行われる 。 しかし、言うまでもなく、ページャ３８またはセル電話２８がITSバス１４上 で一意的に識別されないと、装置を一意的にアドレス指定することはできない。 すなわち、ページャ３８からのデータをメッセージ・システム４８に送り、ハン ドル制御部１６の入力に応答して、セル電話２８にこれを送り、呼出を行うこと ができなくなる。 本発明は、車両内に世界的に一意的な識別子情報データが存在することを認識 する。好適な実施例においては、このデータは、多重キャラクタ英数字シーケン スである車両識別番号（VIN:vehicle identification number）の形式をとる。 現在の自動車には、国際的規準により、一意的VINが割り当てられることは周知 である。最新の車両においては、このデータはメモリ４４などの、車両に付属の メモリ内に保持される。本発明の好適な実施例により、新しい電子装置がITSバ ス１４に結合されると、好ましくは、装置は車両メモリ４４に対して電子VINの 検索を照会し、このデータを用いて一意的装置識別子またはアドレスを生成する 。この情報は装置に付属のメモリまたはメモリ４４内に格納される。VINと装置 に付属のメモリ内に格納される装置識別子との結合など、電子VINを用いて識別 子を生成する任意の方法を採用して、一意的装置識別子を生成することができる ことは容易に理解頂けよう。本発明の方法は、装置識別子が実際に一意的である ことを確実にするという、明らかな利点を有する。たとえば、疑似乱数を用い る他の技術では、疑似乱数を複写することができるので、装置識別子が世界的に 一意的であることを保証しない。通信技術が拡大し、完全に統合された通信シス テムが構築されると、このようなシステム内で通信する装置が一意的に識別され ることが極めて重大になる。VIN番号は、他のいずれの識別子に対しても世界的 に一意的であり、装置識別子と関連して用いられると、生成される装置識別子も 世界的に一意的であることが確実になる。 第３図を参照して、本発明の代替実施例が家庭用通信システム３００に関連し て図示される。第３図からわかるように、家庭用バス構造３１８は、統合通信シ ステム３０２に結合される。統合通信システム３０２は、既存の電話通信システ ム，発展中のパーソナル通信システム，ケーブル通信システムおよびその他の被 導入装置であり、電話，ビデオ，データおよびその他の形式の通信を家庭内に提 供するものであることが理解頂けよう。家庭内には、電話３０６，テレビ３０８ ，ファクシミリ３１０，セキュリテイ・システム３１２など数多くの電子装置と 、一般的に３１４と記されるパーソナル・コンピュータやPDAおよび／またはペ ージング装置を適合させる赤外線インタフェース装置など数多くのその他の電子 装置とが、家庭用バス構造３１８に結合される。 言うまでもなく、適切な家庭用装置に通信される情報、たとえば、応答するた めの電話３０６からテレビ３０８へ の電話呼出または電話３０６とセキュリティ・システム３１２との間の警告など の情報に関して、これらの装置の各々は、家庭用バス構造３１８上に世界的に一 意的アドレスを持たねばならない。本発明の好適な実施例により、新規の電子装 置が家庭用バス３１８に結合されると、装置は世界的に一意的に識別する１つの データを検索する。好適な実施例においては、これは統合通信システム３０２に 含まれるメモリまたはメモリ３１６内に格納される家庭の電話番号である。国別 コード，エリアまたはゾーン・コードおよび番号による家庭の電話番号は、統合 通信システム３０２内の呼終端点を世界的に一意的に識別する。このデータを、 装置識別データと共に用いて、家庭用バス３１８上の装置に関する世界的に特定 の装置識別子を生成する。世界的に特定の装置識別子は装置に付属のメモリ内、 メモリ３１６内または統合通信システム３０２に付属のメモリ内に格納される。 このようにして、任意の数の装置を家庭用通信システムに置き換え、あるいは追 加して、家庭用バス３１８上で世界的に一意的に識別することができる。 本発明は、いくつかの好適な実施例に関して説明されるが、これらいくつかの 例を超えて用途を持つことは容易に理解頂けよう。従って、本発明は上記の例に 限らず、添付の請求項の記述により制限される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｍ 3/00

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一意的車両識別番号により識別される自動車において、前記自動車に付属 する複数の電子装置（２８，３０，３２，３４）の各々に装置識別子を割り当て る方法であって： 前記車両識別番号を獲得する段階；および 前記車両識別番号に基づき、前記自動車内に付属される各装置（２８，３０， ３２，３４）のための装置識別子を生成する段階； によって構成されることを特徴とする方法。 ２．装置識別子を生成する段階が、前記車両識別番号と装置識別番号とを結合 させる段階によって構成されることを特徴とする請求項１記載の方法。 ３．前記自動車が、通信バス（１２）によって構成される通信アーキテクチャ を備え、前記電子装置が前記通信バス（１２）に結合されることを特徴とする請 求項１記載の方法。 ４．前記通信アーキテクチャが車両システム・バス（１２）と周辺システム・ バス（１４）とによって構成され、前記車両システム・バス（１２）と前記周辺 システム・バス（１４）とが結合されることを特徴とする請求項３記載の方法。 ５．少なくとも１つの前記電子装置（２８，３０，３２， ３４）が前記周辺システム・バス（１４）に結合されることを特徴とする請求項 ４記載の方法。 ６．前記車両識別番号が多重キャラクタ英数字シーケンスであることを特徴と する請求項１記載の方法。 ７．前記自動車がメモリ（４４）を備え、前記車両識別番号を獲得する前記段 階が前記メモリ（４４）から前記車両識別香号を獲得する段階によって構成され ることを特徴とする請求項１記載の方法。 ８．追加装置（２８，３０，３２，３４）を前記自動車に関連付け、前記メモ リから前記車両識別番号を獲得する段階；および 前記車両識別番号に基づき、前記追加装置（２８，３０，３２，３４）のため の装置識別子を生成する段階； によってさらに構成されることを特徴とする請求項７記載の方法。 ９．通信アーキテクチャ内で装置識別子を割り当てる方法であって、前記アー キテクチャがメモリ（４４）と前記アーキテクチャに結合される複数の装置とを 備える場合、前記方法が： 前記メモリ（４４）から、世界的に一意的に識別する１つのデータを検索する 段階；および 前記世界的に一意的に識別するデータを用いて、各装置（２８，３０，３２， ３４）のための装置識別子を生成する段階； によって構成されることを特徴とする方法。 １０．各ユニットがユニット・メモリ（３１６）に格納される一意的ユニット 識別子を処理し、各ユニットが前記ユニットに結合される少なくとも１つの周辺 装置（３０６〜３１４）を有する複数の個別ユニット（３１８）を有し、前記装 置が装置間通信を行うために結合されるシステム（３０２）において、前記少な くとも１つの周辺装置に装置識別子を割り当てる方法であって： 前記メモリ（３１６）から前記一意的ユニット識別子を検索する段階；および 前記ユニット識別子を用いて、前記ユニット（３１８）に結合される少なくと も１つの周辺装置（３０６〜３１４）のための装置識別子を生成する段階； によって構成されることを特徴とする方法。