JP2000507978A - 酸化組成物とケラチン繊維の染色、パーマネント処理又はブリーチ処理のための用途 - Google Patents

酸化組成物とケラチン繊維の染色、パーマネント処理又はブリーチ処理のための用途

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、染色に適切な支持体中に、(a)少なくとも1種の2電子のオキシドレダクターゼ型酵素を該酵素の少なくとも1種のドナーの存在下で含有し、(b)(i)アシルイセチオナート;(ii)アシルタウラート;(iii)アシルサルコシナート;(iv)アシルグルタマート;(v)ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸とその塩;(vi)脂肪グルカミドスルファート;(vii)アルキルガラクトシドウロナート;(viii)アルキルポリグルコシドのアニオン性誘導体;(ix)これらの混合物;からなる群から選ばれる少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含有するケラチン繊維の処理のための化粧品組成物と、該組成物を用いて、毛髪の染色、パーマネント再成形もしくはブリーチ処理を行うための方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化組成物とケラチン繊維の染色、パーマネント処理 又はブリーチ処理のための用途 本発明は、2電子オキシドレダクターゼ型の少なくとも1種の酵素と少なくと も1種の特定のアニオン性界面活性剤を前記酵素の少なくとも1種のドナーの存 在下で含有する、ケラチン繊維を処理するための酸化組成物、並びにケラチン繊 維、特にヒトの毛髪を染色し、パーマネント処理し、又はブリーチ処理するため のその用途に関する。 ケラチン繊維、特にヒトの毛髪を、酸化染料先駆物質、特に、一般に酸化ベー スといわれているパラ−フェニレンジアミン類、オルト−又はパラ−アミノフェ ノール類及び複素環ベース類を含有する染色用組成物で染色することが知られて いる。酸化染料先駆物質すなわち酸化ベースは、酸化物質と組み合わされて、酸 化縮合プロセスにより、着色した化合物及び染料を生じる無色かわずかに着色し た化合物である。 また、これらの酸化ベースをカップラー又は調色剤と組み合わせることにより 、酸化ベースにより得られる色調を変化させることができることも知られており 、このカップラーは芳香族のメタ−ジアミン類、メタ−アミノフェノール類、メ タ−ジフェノール類及びある種の複素環化合物から特に選択される。 酸化ベース及びカップラーとして使用される様々な化合物により、幅広い色調 を得ることが可能になる。 これら酸化染料により得られる、いわゆる「永久的」な着色は、いくつかの要 求をさらに満足させるものでなくてはならない。例えば、毒物学的な欠点がなく 、所望の強さの色調が得られ、外的要因(光、悪天候、洗浄、パーマネントウェ ーブ処理、発汗、摩擦)に対して耐性があるものでなくてはならない。 また、染料は白髪をカバーするものでなければならず、最後に、可能な限り非 選択的、すなわち、実際には髪の先端と末端の間で敏感度(すなわち傷み具合) が異なりうる、同じケラチン繊維の長さに沿って可能な限り色差が小さくなるよ う にしなければならない。 ケラチン繊維の酸化染色は、過酸化水素の存在下でアルカリ性媒体中において 一般に行われる。しかし、過酸化水素の存在下でアルカリ性媒体を使用すると、 繊維が目に見えるほど劣化してしまう上、必ずしも望ましくはないケラチン繊維 の脱色がかなり生じてしまうという欠点がある。 さらに、ケラチン繊維の酸化染色は、過酸化水素以外の酸化系、例えば酵素系 を使用して行うこともできる。例えば、酸化染料先駆物質を、酵素のドナーの存 在下でピラノースオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ又はウリカーゼ等の酵 素と組合せて含有する組成物を用いてケラチン繊維を染色することが、特に欧州 特許公開第0310675号に既に提案されている。過酸化水素の存在下で使用 される染料により引起こされる劣化に匹敵する程にはケラチン繊維の劣化は生じ ない条件下で使用されているが、これらの染色処方物は、繊維に沿って分布する 色調の均一性(「同質性(unison)」)に関してと、色度(明度)、染色力及び 毛髪が被るであろう様々な攻撃的要因に対する耐性に関しての双方について尚不 充分な着色性をもたらすものである。 毛髪をパーマネント処理するための最も一般的な方法は、第1の段階において 、適切な還元剤を含む組成物を使用して−S-S−ジスルフィド(システイン)結 合を切断し、このようにして処理した頭髪をすすいだ後、第2の段階において、 前もって張力(ローラー等)をかけておいた毛髪に酸化組成物を塗布して上記ジ スルフィド結合を再構成して(固定段階としても知られている酸化工程)、最終 的に毛髪に所望の形を与えるものである。しかして、この方法は、毛髪にウェー ブをかけることも毛髪をストレートにしたりあるいはそのカールを除いたりする ことも等しく可能にする。上記のような化学処理により毛髪に付与される新しい 形は、単純なヘアーセットのような標準的な一時的成形処理とは異なり、非常に 長く継続し、特に水あるいはシャンプーでの洗髪作用に耐性を示す。 パーマネントウェーブ処理の第1工程を実施するために使用される還元組成物 は一般に還元剤として、亜硫酸塩類、重亜硫酸塩類、アルキルホスフィン類もし くは好ましくはチオール類を含む。チオール類のなかで、一般に使用されるもの はシステインとその様々な誘導体、チオ乳酸もしくはチオグリコール酸、その塩 類とそのエステル類、特にチオグリコール酸グリセリルである。 固定工程を行うために必要とされる酸化組成物に関しては、通常、過酸化水素 水、臭素酸ナトリウム又は過酸塩、例えば過ホウ酸塩をベースにした組成物が実 用的に使用されているが、これらは毛髪にダメージを与えやすいという欠点があ る。 今日までに知られているパーマネントウェーブ処理の技術的な問題点は、その 毛髪への適用の結果、毛髪の品質に長期にわたる不具合な変化がもたらされるこ とである。毛髪の品質におけるかかる不具合な変化の本質的な原因は、その化粧 特性、例えばその光沢とその感触の低減と、その機械的性質の劣化、特に還元工 程と酸化工程の間のすすぎの間にケラチン繊維が膨潤することによる機械的強さ の劣化にあり、後者はそのポロシティーの増加にも反映されうる。ブロー乾燥の ような次の処理の間に毛髪は弱くなり脆くなりうる。 ケラチン繊維における同じ不具合な変化の問題は、毛髪のブリーチ処理におい ても遭遇する。 ケラチン繊維のパーマネント処理もしくはブリーチ処理は、例えば酵素系のよ うな過酸化水素以外の酸化系を使用する温和な条件下でも行うことができる。し かして、ピラノースオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼもしくはウリカーゼ のような酵素系を含む組成物でケラチン繊維のパーマネント処理もしくはブリー チ処理を行う方法が特に特許出願欧州公開第0310675号に提案されている 。従来のパーマネントウェーブ処理もしくはブリーチ処理により引起こされる劣 化に匹敵する程にはケラチン繊維の劣化は生じない条件下で使用されているが、 これらの酸化処方物は、カールの経時的な保持、パーマネントウェーブ処理もし くはブリーチ処理を施した毛髪の次の工程との相容性、パーマネントウェーブ処 理された毛髪の機械的性質の低下、特に毛髪のポロシティーの増加、及び感触の ような化粧特性の低下、あるいはケラチン繊維に沿ったブリーチ処理の均一性に 関して尚不充分なものであった。 本発明の目的は上述の課題を解決することにある。 驚いたことに、本出願人は、2電子オキシドレダクターゼ型の少なくとも1種 の酵素と本明細書において後に定義する少なくとも1種の特定のアニオン性界面 活性剤を前記酵素の少なくとも1種のドナーの存在下で酸化系として含有する新 規な組成物で、如何なる有意な劣化も生じせしめないでより均一でより強く、か つより色度の強い着色をもたらす使用準備が整った染色処方物を、酸化染料前駆 物質(酸化ベース)と任意のカップラーの存在下で構成することができ、これら の着色が比較的非選択的で、毛髪が被りうる様々な攻撃要因に対して良好な耐性 を示す組成物を発見した。 本出願人はまた意外にも、2電子オキシドレダクターゼ型の少なくとも1種の 酵素と本明細書において後に定義する少なくとも1種の特定のアニオン性界面活 性剤を該酵素の少なくとも1種のドナーの存在下で酸化系として含有する酸化組 成物をケラチン繊維のパーマネント処理プロセスに使用すると、上述の技術的課 題を解消することができることを発見した。特に、この種の酸化組成物は、経時 的なカール保持性を改善し、パーマネントウェーブ処理を施した毛髪のポロシテ ィーを大幅に低減し、パーマネントウェーブ処理を施した毛髪の次の処理との相 容性を改善する。 本出願人は、また驚いたことに、2電子オキシドレダクターゼ型の少なくとも 1種の酵素を本明細書において後に定義する少なくとも1種の特定のアニオン性 界面活性剤の存在下で酸化系として含有する酸化組成物をケラチン繊維のブリー チ処理プロセスに使用すると、上述の技術的課題を解消することが可能で、特に 、ブリーチ処理を施した毛髪の次の処理との相容性を改善することができること を発見した。この種の酸化組成物は、毛髪に対してより均一なブリーチ処理効果 をもたらし、手触りのような化粧特性を改善する。 上記3種の場合において、本発明の酸化組成物は高水準の無害性を有する。 これらの発見が本発明の基礎をなすものである。 よって、本発明の主題は、第1に、ケラチン繊維に適切な媒体中に: (a) 2電子オキシドレダクターゼを該酵素の少なくとも1種のドナーの存在下 で含有し、 (b)(i) アシルイセチオナート; (ii) アシルタウラート; (iii) アシルサルコシナート; (iv) アシルグルタマート; (v) ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸とその塩; (vi) 脂肪グルカミドスルファート; (vii) アルキルガラクトシドウロナート; (viii) アルキルポリグルコシドのアニオン性誘導体; (ix) これらの混合物; からなる群から選ばれる少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含有する、ケ ラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、より詳細にはヒトの毛髪を処理するため の化粧品用及び/又は皮膚用組成物である。 本発明に係る酸化組成物において使用される2電子オキシドレダクターゼ(類 )は、特に、ピラノース・オキシダーゼ類、グルコース・オキシダーゼ類、グリ セロール・オキシダーゼ類、ラクタート・オキシダーゼ類、ピルバート・オキシ ダーゼ類及びウリカーゼ類から選ぶことができる。 本発明において、2電子オキシドレダクターゼは、好ましくは、動物、微生物 又は生物工学由来のウリカーゼ類から選択される。 例をあげると、特に、雄豚の肝臓から抽出したウリカーゼ、アルスロバクター ・グロビフォルミス(Arthrobacter globiformis)由来のウリカーゼ、並びにア スペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)由来のウリカーゼがある。 2電子オキシドレダクターゼ(類)は、純粋な結晶形態又は該2電子オキシド レダクターゼに対して不活性である希釈剤に希釈した形で使用することができる 。 本発明に係る2電子オキシドレダクターゼ(類)は、組成物の全重量に対して約 0.01〜20重量%、さらに好ましくは約0.1〜5重量%である。 本発明において、ドナーという用語は、上記2電子オキシドレダクターゼ(類 )の機能に対して必要な様々な基質を指すものと理解される。 上記酵素に対するドナー(又は基質)の性質は、使用される2電子オキシドレ ダクターゼの性質に依存して変わる。例えば、ピラノース・オキシダーゼ類に対 するドナーとして、D-グルコース、L-ソルボース及びD-キシロースを示すこ とができ、グルコース・オキシダーゼ類に対するドナーとして、D-グルコース を挙げることができ、グリセロール・オキシダーゼ類に対するドナーとしてはグ リセ ロールとジヒドロキシアセトンを例示することができ、ラクタート・オキシダー ゼ類に対するドナーとしては、乳酸とその塩を挙げることができ、ピルバート・ オキシダーゼ類に対するドナーとしてはピルビン酸とその塩をあげることができ 、最後にウリカーゼ類に対するドナーとしては、尿酸とその塩をあげることがで きる。 本発明において使用されるドナー(類)(又は基質(類))は、好ましくは本発明 に係る組成物の全重量に対して約0.01〜20重量%、さらにより好ましくは 約0.1〜5重量%を占める。 本発明において、好適なアシルイセチオナートとアシルタウラートは次の一般 構造: R-CH2-CH2-SO3 -+ (I) {上式中、RはR1COO基又はR1CONR2基(ここで、R1は直鎖状もしくは 分枝状の飽和もしくは不飽和C8−C30脂肪族基を表し、R2は水素又はC1−C4 アルキル基を表す)を表し、MはH、アンモニウム、NaもしくはK又は有機ア ミン残基、特にアルカノールアミン残基を表す}に相当する。 本発明において使用できる好適なアシルサルコシナートとアシルグルタマート は次の一般構造: {上式中、R1とMは式(I)に対して示されたものと同じ意味を持ち; R3はCH3を表し、R4は水素を表すか、あるいはR3が水素を、R4がCH2C H2COO-+を表す}に相当する。 本発明におけるポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸とその塩は、好ま しくは、2ないし50のエチレンオキシド基を含むもの、及びその混合物である 。ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸もしくは塩型のアニオン性界面活 性剤は、特に次の式(III): {上式中、R5はアルキルもしくはアルキルアリール基を表し、nは2ないし2 4、好ましくは3ないし10の範囲をとりうる整数又は小数(平均値)であり、 アルキル基はおよそ6ないし20の炭素原子を含み、アリールは好ましくはフェ ニルを表す}に相当するものである。 AはH、アンモニウム、Na、K、Li、Mg又はモノエタノールアミンもし くはトリエタノールアミン残基を表す。式(III)の化合物の混合物、特に基R5 が異なる混合物もまた使用することができる。 式(III)の化合物は、花王からアキポス(Akypos)(NP40,NP70,OP40, OP80,RLM25,RLM38,RLMQ38NV,RLM45,RLM45NV,RLM100,RLM100NV,RO20,RO 90,RCS60,RS60,RS100,RO50)の名称で、あるいはサンドズ社(Sandoz)から サンドパン(Sandopan)(DTC酸,DTC)の名称で市販されている。 本発明において使用することができる脂肪グルカミドスルファートは、独国特 許出願第4443645号に記載されているものであり、この文献の内容は本明 細書の一部を構成する。 本発明において使用することができるアルキルガラクトシドウロナートは、欧 州特許第0701430号に記載されているものであり、この文献の内容は本明 細書の一部を構成する。 アニオン性アルキルポリグルコシド誘導体は、好ましくは、 − アルキルポリグルコシドスルファートとスルホナート、又はその混合物; − アルキルポリグルコシドエーテルカルボキシラート; − アルキルポリグルコシドスルホスクシナート; − アルキルポリグルコシドイセチオナート; − アルキルポリグルコシドホスファート から選択される。 これらのアニオン性アルキルポリグルコシド誘導体は、特許出願DE3918 135、DE4021760、DE4239390、DE4336803、DE 4337035及び米国特許第5001114号に記載されている。 本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して0.1〜20重量%、好まし くは0.5〜15重量%、更に好ましくは1〜10重量%とできる重量含量で上 述の特定のアニオン性界面活性剤を含有する。 また、本発明の主題は、染色に適した媒体中に、少なくとも1種の酸化ベース と、必要に応じて一又は複数のカップラーを含有するタイプの、ケラチン繊維、 特に毛髪等のヒトのケラチン繊維を酸化染色するための使用準備が整った組成物 であって、 (a)2電子オキシドレダクターゼ型の少なくとも1種の酵素を該酵素の少なく とも1種のドナーの存在下で含み、 (b)(i) アシルイセチオナート; (ii) アシルタウラート; (iii) アシルサルコシナート; (iv) アシルグルタマート; (v) ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸とその塩; (vi) 脂肪グルカミドスルファート; (vii) アルキルガラクトシドウロナート; (viii) アルキルポリグルコシドのアニオン性誘導体; (ix) これらの混合物; からなる群から選ばれる少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含むことを特 徴とする組成物にある。 使用準備が整った染色用組成物に使用される酸化ベース(類)の性質は重要な要 素ではない。酸化ベース類は、特に、パラ−フェニレンジアミン類、複ベース類 、パラ−アミノフェノール類、オルト−アミノフェノール類及び複素環酸化ベー ス類から選択される。 本発明の染色用組成物における酸化ベースとして使用可能なパラ−フェニレン ジアミン類としては、特に次の式(IV):[上式中、 −R6は、4'-アミノフェニル基、フェニル基、窒素性基で置換されたC1-C4ア ルキル基、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基、C2-C4ポリヒドロキシ アルキル基、C1-C4モノヒドロキシアルキル基、C1-C4アルキル基又は水素原 子を表し; - R7は、窒素性基で置換されたC1-C4アルキル基、(C1-C4)アルコキシ(C1 -C4)アルキル基、C2-C4ポリヒドロキシアルキル基、C1-C4モノヒドロキシ アルキル基、C1-C4アルキル基又は水素原子を表し; - R8は、カルバモイルアミノ(C1-C4)アルコキシ基、C1-C4メシルアミノア ルコキシ基、アセチルアミノ(C1-C4)アルコキシ基、C1-C4ヒドロキシアルコ キシ基、C1-C4モノヒドロキシアルキル基、C1-C4アルキル基、塩素、臭素、 ヨウ素又はフッ素原子等のハロゲン原子又は水素原子を表し; - R9は、水素又はハロゲン原子又はC1-C4アルキル基を表す] で示される化合物及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 上述した式(IV)の窒素性基として、特に、アミノ、モノ(C1-C4)アルキル アミノ、ジ(C1-C4)アルキルアミノ、トリ(C1-C4)アルキルアミノ、モノヒド ロキシ(C1-C4)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基を挙げ ることができる。 上述した式(IV)のパラ-フェニレンジアミン類としては、特に、パラ-フェニ レンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン 、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレ ンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パ ラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N- ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジア ミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロ キシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ビス(β-ヒドロキシ エチル)-2-メチルアニリン、4-アミノ-2-クロロ-N,N-ビス(β-ヒドロキシ エチル)アニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フル オロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、 N-(β -ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ- フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N ,N-(エチル-β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジ ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ -フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキ シエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ- パラ-フェニレンジアミン及びN-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミ ン、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 上述した式(IV)のパラ-フェニレンジアミン類の中でも、パラ-フェニレンジ アミン、パラ-トルイレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン 、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル オキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン 、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレ ンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2 -クロロ-パラ-フェニレンジアミン及び2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ -フェニレンジアミン及びそれらの酸付加塩類が特に好ましい。 本発明において、「複ベース類(double bases)」という用語は、アミノ及び /又はヒドロキシル基を担持した少なくとも2つの芳香環を有する化合物を称す るものと理解される。 本発明の染色用組成物における酸化ベースとして使用可能な複ベース類として は、特に、次の式(V):[- Z1及びZ2は、同一でも異なっていてもよく、結合手Y又はC1-C4アルキ ル基で置換可能なヒドロキシル又は-NH2基を表し; - 結合手Yは、一又は複数のヒドロキシル又はC1-C6アルコキシ基で置換され ていてもよく、一又は複数のヘテロ原子、例えば酸素、硫黄又は窒素原子及び/ 又は一又は複数の窒素性基が挿入されるか又はこれを末端に有していてもよい、 1〜14の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキレン鎖を表し; - R10及びR11は、水素又はハロゲン原子、C1-C4アルキル基、C1-C4モノ ヒドロキシアルキル基、C2-C4ポリヒドロキシアルキル基、C1-C4アミノアル キル基又は結合手Yを表し; - R12、R13、R14、R15、R16及びR17は、同一でも異なっていてもよく、 水素原子、結合手Y又はC1-C4アルキル基を表し; 分子当りただ一の結合手Yを有するものと理解される] に相当する化合物及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 上述した式(V)の窒素性基として、特に、アミノ、モノ(C1-C4)アルキルア ミノ、ジ(C1-C4)アルキルアミノ、トリ(C1-C4)アルキルアミノ、モノヒドロ キシ(C1-C4)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基を挙げる ことができる。 上述した式(V)の複ベース類としては、特に、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエ チル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N, N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジ アミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'- ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレン ジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、 N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレン ジアミン及び1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタ ン、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 これら式(V)の複ベース類の中でも、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)- N,N'-ビス(4'−アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール及び1,8- ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン、又はそれらの酸 付加塩類の一つが特に好ましい。 本発明の染色用組成物における酸化ベースとして使用可能なパラ-アミノフェ ノ ール類としては、特に、次の式(VI): [上式中、 - R18は、水素又はハロゲン原子又はC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキ シアルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、C1-C4アミノアルキル 又はヒドロキシ(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基を表し、 - R19は、水素又はハロゲン原子又はC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキ シアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、C1-C4アミノアルキル、C1-C4 シアノアルキル又は(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基を表し、 R18又はR19基の少なくとも一方は水素原子を表すものと理解される] に相当する化合物及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 上述した式(VI)のパラ-アミノフェノール類としては、特に、パラ-アミノ フェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノー ル、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノー ル、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチル フェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロ キシエチルアミノメチル)フェノール及び4-アミノ-2-フルオロフェノール、及 びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 本発明の染色用組成物における酸化ベースとして使用可能なオルト-アミノフ ェノール類としては、特に、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノ ール、2-アミノ-6-メチルフェノール及び5-アセトアミド-2-アミノフェノー ル、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 本発明の染色用組成物における酸化ベースとして使用可能な複素環ベース類と しては、特に、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体及びピラ ゾロピリミジン誘導体、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 ピリジン誘導体としては、特に、例えば英国特許第1026978号及び英国 特許第1153196号に記載されている化合物、例えば2,5-ジアミノピリ ジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ- 6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシ ピリジン及び3,4-ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩類を挙げること ができる。 ピリミジン誘導体としては、特に、例えば独国特許第2359399号又は日 本国特許第88−169571号又は国際特許出願公開第96/15765号に 記載されている化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒ ドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリ アミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン及び2, 5,6-トリアミノピリミジン、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる 。 ピラゾール誘導体としては、特に、独国特許第3843892号、独国特許第 4133957号及び国際特許出願公開第94/08969号、国際特許出願公 開第94/08970号、仏国特許公開第2733749号及び独国特許第19 543988号に記載されている化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピ ラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ−1-(4'-クロロベン ジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジア ミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェ ニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベ ンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチ ル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾー ル、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5 -ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4' -メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチ ルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、 4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジ アミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチ ル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1 -メチル −3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチル アミノピラゾール及び3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メ チルピラゾール、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。 ピラゾロピリミジン誘導体としては、特に、次の式(VII): {上式中、 - R20、R21、R22及びR23は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、C1 -C4アルキル基、アリール基、C1-C4ヒドロキシアルキル基、C2-C4ポリヒド ロキシアルキル基、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基、C1-C4アミノ アルキル基(アミンはアセチル、ウレイド又はスルホニル基で保護することが可 能である)、(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基、ジ[(C1-C4)アル キル]アミノ(C1-C4)アルキル基(ジアルキル基は5又は6員の炭素ベースの環 又は複素環を形成可能である)、ヒドロキシ(C1-C4)アルキル-もしくはジ[ヒド ロキシ(C1-C4)アルキル]アミノ(C1-C4)アルキル基を表し; - X基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、C1-C4アルキル基、アリ ール基、C1-C4ヒドロキシアルキル基、C2-C4ポリヒドロキシアルキル基、C1 -C4アミノアルキル基、(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基、ジ[( C1-C4)アルキル]アミノ(C1-C4)アルキル基(ジアルキルは5又は6員の炭素 ベースの環又は複素環を形成可能である)、ヒドロキシ(C1-C4)アルキル-もし くはジ[ヒドロキシ(C1-C4)アルキル]アミノ(C1-C4)アルキル基、アミノ基、 (C1-C4)アルキル-もしくはジ[(C1-C4)アルキル]アミノ基;ハロゲン原子、 カルボン酸基又はスルホン酸基を表し; - iは0、1、2又は3であり; - pは0又は1であり; - qは0又は1であり; - nは0又は1であり; - p+qの合計は0ではなく; - p+qが2である場合、nは0であり、NR1516及びNR1718基は(2, 3);(5,6);(6,7);(3,5)又は(3,7)位を占め、 - p+qが1である場合、nは1であり、NR1516(又はNR1718)基及び OH基は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)又は(3,7)位を占める} で示されるピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類、それらの酸又は塩基との付加塩 類及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体を挙げることができ る。 上述した式(VII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類が、窒素原子に対し て2、5又は7のα位の一つにヒドロキシル基を含有しているようなものの場合 、例えば次の式:で示されるような互変異性平衡が存在する。 上述した式(VII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類としては、特に: - ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; - 2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; - ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン; - 2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン; - 3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール; - 3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-オール; - 2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール; - 2-(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール ; - 2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)-(2-ヒドロキシエ チル)アミノ]エタノール; - 2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-(2-ヒドロキシエ チル)アミノ]エタノール; - 5,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; - 2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; - 2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン-3,7- ジアミン; 及びそれらの付加塩類及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体 を挙げることができる。 上述した式(VII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類は、次の参考文献: - Beiersdorf-Lilly社,欧州特許第628559号、 - R.Vishdu,H.Navedul,Indian J.Chem.,第34b巻(6),514頁,1995 年、 - N.S.Ibrahim,K.U.Sadek,F.A.Abdel-Al,Arch.Pharm.,第320巻,240頁 ,1987年、 - R.H.Springer,M.B.Scholten,D.E.O'Brien,T.Novinson,J.P.Miller,R.K. Robins,J.Med.Chem.,第25巻,235頁,1982年、 - T.Novinson,R.K.Robins,T.R.Matthews,J.Med.Chem.,第20巻,296頁, 1977年、 - ICN Pharmaceuticals,米国特許第3907799号、 に記載されている合成法に従い、アミノピラゾールから出発して環化することに より調製することができる。 また、上述した式(VII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類は、次の参考 文献: - A.McKillop及びR.J.Kobilecki,Heterocycles,第6巻(9),1355頁,19 77年、 - E.Alcade,J.De Mendoza,J.M.Marcia-Marquina,C.Almera,J.Elguero,J.H eterocyclic Chem.,第11巻(3),423頁,1974年、 - K.Saito,I.Hori,M.Higarashi,H.Midorikawa,Bull.Chem.Soc.Japan,第47巻( 2),476頁,1974年、 に記載されている合成法に従い、ヒドラジンから出発して環化することにより調 製することもできる。 本発明の酸化ベース(類)は、使用準備が整った染色用組成物の全重量に対して 好ましくは約0.0005〜12重量%、より好ましくはこの重量に対して約0 .005〜6重量%である。 使用可能なカップラーは、酸化染色組成物に通常使用されるもの、すなわち、 メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類及びメター-ジフェノー ル類、モノ-もしくはポリヒドロキシル化ナフタレン誘導体、セサモールとその 誘導体及び複素環化合物、例えばインドール誘導体、インドリン誘導体、ベンゾ イミダゾール誘導体、ベンゾモルホリン誘導体、セサモール誘導体、ピラゾロア ゾール誘導体、ピロロアゾール誘導体、イミダゾロアゾール誘導体、ピラゾロピ リミジン誘導体、ピラゾリン-3,5-ジオン誘導体、ピロロ[3,2-d]オキサゾ ール誘導体、ピラゾロ[3,4-d]チアゾール誘導体、チアゾロアゾールS-オキ シド誘導体及びチアゾロアゾールS,S-ジオキシド誘導体、及びそれらの酸付塩 類を挙げることができる。 これらのカップラーは、特に、2-メチル-5-アミノフェノール、5-N-(β- ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3 -ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ- 1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキ シ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼ ン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プ ロパン、セサモール、α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキ シインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒドロキシインドリン 、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オ ン及び1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、及びそれらの酸付加塩類か ら選択することができる。 これらのカップラーが存在する場合、それらは、使用準備が整った染色用組成 物の全重量に対して、好ましくは約0.0001〜10重量%、さらに好ましく はこの重量に対して約0.005〜5重量%である。 本発明の染色用組成物に使用可能な(酸化ベース及びカップラーの)酸付加塩類 は、特に、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢 酸塩類から一般的に選択される。 本発明の染色用組成物は、上述の染料先駆物質と任意の組合せカップラーに加 えて、色調の光沢を富ませるために直接染料をさらに含有することもできる。こ れらの染料は、特にニトロ染料、アゾ染料もしくはアントラキノン染料から選択 することができる。 また、本発明の主題は、上述した使用準備が整った染色用組成物を使用する、 ケラチン繊維、特に、毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色方法にある。 この方法は、上述した少なくとも一の使用準備が整った染色用組成物を、所望 の発色をさせるのに十分な時間繊維に適用し、ついで繊維をすすぎ、場合によっ てはシャンプーで洗浄し、再度すすいで乾燥させるものである。 ケラチン繊維の発色に必要な時間は一般に3〜60分、より厳密には5〜40 分である。 本発明の第1の特定の実施態様では、前記方法は、染色に適した媒体中に少な くとも1種の酸化ベースと少なくとも1種の任意の上述のカップラーを含有する 組成物(A)と、染色に適した媒体中に2電子オキシドレダクターゼ型の少なくと も1種の酵素を該酵素の少なくとも1種のドナーの存在下で含有しかつ少なくと も1種のアニオン性界面活性剤を含有する組成物(B)とを別個に保存しておき、 ケラチン繊維に適用する前の使用時に、それらを互いに混合する第1工程を含む 。 本発明の他の特定の実施態様では、上述のアニオン性界面活性剤は組成物 (A)に含められる。 本発明の他の主題は、上述した組成物(A)を収容する第1の区画と、上述した 組成物(B)を収容する第2の区画を有する多区画染色具又は「キット」もしくは 任意の他の多区画包装システムにある。これらには、毛髪に所望の混合物を適用 するための手段を備えることができ、このようなものとしては、例えば、本出願 人の仏国特許第2586913号に記載されているものが挙げられる。 また、本発明の主題は、特にパーマネントウェーブ処理された毛髪に対してパ ーマネント再成形処理を施すために、毛髪等のケラチン物質を処理する新規な方 法であって、(i)処理するケラチン物質に還元組成物を塗布し、該塗布の前、間 もしくは後にケラチン物質に機械的張力をかける工程と、(ii)ケラチン物質を 場合によってはすすぐ工程と、(iii)場合によってはすすいだケラチン物質に 上述の酸化組成物を塗布する工程と、(iv)ケラチン物質を必要に応じて再びす すぐ工程を具備する。 この方法の第1の工程(i)は毛髪に還元組成物を塗布することからなる。この 塗布は毛髪の束毎にあるいは一度に実施される。 還元組成物は、例えば、特にチオグリコール酸、システイン、システアミン、 チオグリコール酸グリセリル、チオ乳酸又はチオ乳酸もしくはチオグリコール酸 の塩から選択される少なくとも1種の還元剤を含む。 この毛髪を所望の最終形状に対応する形状にして張力をかける通常の工程は、 任意の適当な手段、特に、ローラー、カーラー等のような毛髪に張力をかけるそ れ自体公知の機械的手段により、実施することができる。 外的な手段を用いないで、単に指で毛髪の形を整えることもできる。 次の任意のすすぎ工程(ii)を実施する前に、還元組成物が塗布された毛髪は 、通常は、数分、一般には5分と1時間の間、好ましくは10分と30分の間、 放置し、還元剤が毛髪に正しく作用するのに十分な時間を確保しなければならな い。この待ち段階は、好ましくは毛髪をフード内に保護しながら、好ましくは3 5℃ないし45℃の範囲の温度で行なわれる。 本方法の任意の第2の段階(工程(ii))では、還元組成物を含浸させた毛髪 を、水性組成物でつづいて十分にすすぐ。 次に、第3の段階(工程(ii))においては、毛髪に付与した新しい形を固定 するために、このようにすすいだ毛髪に本発明の酸化組成物を塗布する。 還元組成物の塗布の場合におけるように、酸化組成物が塗布された毛髪を、通 常は、数分、一般には3分と30分の間、好ましくは5分と15分の間、放置す る。 外的手段により毛髪に張力がかけられている場合は、これらの手段(ローラー 、カーラー等)を固定段階の前もしくは後で毛髪から取除くことができる。 最後に、また任意である本発明に係る方法の最終段階(工程(iv))において 、酸化組成物が含浸させられた毛髪を、一般には水で十分に洗い流す。 柔らかくほぐしやすい毛髪が最終的に得られる。この毛髪はウェーブがかかっ ている。 本発明に係る酸化組成物は、ケラチン繊維、特に毛髪のブリーチ処理法におい ても使用することができる。 本発明に係るブリーチ処理法は、補助酸化剤の存在下もしくは非存在下で本発 明に係る酸化組成物をケラチン繊維に塗布する工程を含む。通常の通り、本発明 に係るブリーチ処理方法の第2の工程はケラチン繊維をすすぐ工程である。 本発明に係るケラチン繊維のパーマネント処理もしくはブリーチ処理に使用さ れる酸化組成物及び使用準備が整った染色用組成物において、ケラチン繊維に適 した媒体(又は支持体)は、一般的に、水、又は水に十分に溶解しない化合物を溶 解させるための少なくとも1種の有機溶媒と水との混合物からなる。有機溶媒の 例としては、例えば、C1-C4アルカノール類、例えばエタノール及びイソプロ パノール;グリセロール;グリコール類及びグリコールエーテル類、例えば2- ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチル エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、 及び芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール 、これらの類似物及び混合物を挙げることができる。 溶媒類は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約1〜40重量%、さ らに好ましくは約5〜30重量%の割合で存在し得る。 本発明に係るケラチン繊維のパーマネント処理もしくはブリーチ処理に使用さ れる酸化組成物及び使用準備が整った組成物のpHは、2電子オキシドレダクタ ーゼの酵素活性が悪影響を受けないように選択される。pHは、一般的には約5 〜11、好ましくは約6.5〜10である。これは、ケラチン繊維の染色におい て通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値に調節すること ができる。 酸性化剤としては、例えば、無機酸又は有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸 、硫酸、カルボン酸類、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸又は乳酸、及びスルホン 酸類を挙げることができる。 塩基性化剤としては、例えば、アンモニア水、アルカリ性炭酸塩類、アルカノ ールアミン類、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミン、2-メチル-2-ア ミ ノプロパノールとその誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式 (VIII):[ここで、wは、C1-C4アルキル基又はヒドロキシル基で置換されていてもよい プロピレン残基であり;R24、R25、R26及びR27は、同一でも異なっていても よく、水素原子又はC1-C4アルキル又はC1-C4ヒドロキシアルキル基を表す] で示される化合物を挙げることができる。 また、本発明に係るケラチン繊維のパーマネント処理もしくはブリーチ処理に 使用される酸化組成物及び使用準備が整った染色用組成物は、従来より毛髪の染 色、パーマネント再成形もしくはブリーチ用組成物に使用されている種々のアジ ュバント類、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性の界 面活性剤又はそれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は 双性のポリマー類又はそれらの混合物、無機又は有機の増粘剤、酸化防止剤、本 発明で使用される2電子オキシドレダクターゼ以外の酵素、例えばペルオキシダ ーゼ、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、バッファー、分散剤、コンディショナ ー、皮膜形成剤、防腐剤及び乳白剤を含有してもよい。 言うまでもなく、当業者であれば、本発明の使用準備が整った染色用組成物に 固有の有利な特性が、考えられる添加により悪影響を全く受けないか、実質的に は受けないように留意して、これらの任意の補足的な化合物(類)を選択するであ ろう。 本発明に係るケラチン繊維のパーマネント処理もしくはブリーチ処理に使用さ れる酸化組成物及び使用準備が整った染色用組成物は、種々の形態、例えば、加 圧されていてもよい液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊維、特にヒ トの毛髪を染色するのに適した任意の他の形態にすることができる。 使用準備が整った染色用組成物の場合、酸化染料(類)及び2電子オキシドレダ クターゼ(類)は同一の組成物中に存在しており、従って酸化染料(類)の酸化が 決して早まらないようにするため、組成物が酸素ガスを含まないようにしておか なけらばならない。 本発明を例証する具体的な実施例を以下に記載する。 本明細書全体を通して、特に定義を記していない場合、パーセントは重量基準 のものである。 以下の実施例は本発明を例証するためのもので、本発明の範囲を限定するもの ではない。実施例1〜4:染色用組成物 以下の使用準備が整った染色用組成物を調製した(含有量はグラム):実施例1 : − シグマ社から市販されている20国際単位 (I.U.)/mgの濃度のアルスロバクター・グロビ フォルミス由来のウリカーゼ 1.5g − 尿酸 1.5g − エタノール 20.0g − アクアロン社(Aqualon)からナトロゾール (Natrosol)250HHRの名称で市販されて いるヒドロキシエチルセルロース 1.0g − 味の素からアシルグルタマートCT12 の名称で市販されているトリエタノールア ミンココイルグルタマートの30%水溶液 15.0g − パラ-フェニレンジアミン 0.324g − レゾルシノール 0.33g − モノエタノールアミン pHを9.5とする量 − 脱塩水 全体を100gとする量実施例2 : − シグマ社から市販されている20国際単位 (I.U.)/mgの濃度のアルスロバクター・グロビ フォルミス由来のウリカーゼ 1.5g − 尿酸 1.5g − エタノール 20.0g − アクアロン社(Aqualon)からナトロゾール (Natrosol)250HHRの名称で市販されて いるヒドロキシエチルセルロース 1.0g − セピック社(SEPPIC)からオラミックス(Ora mix)L30の名称で市販されているラウロイル サルコシン酸ナトリウムの30%水溶液 15.0g − パラ-フェニレンジアミン 0.324g − レゾルシノール 0.33g − モノエタノールアミン pHを9.5とする量 − 脱塩水 全体を100gとする量実施例3 : − シグマ社から市販されている20国際単位 (I.U.)/mgの濃度のアルスロバクター・グロビ フォルミス由来のウリカーゼ 1.5g − 尿酸 1.5g − エタノール 20.0g − PPGからジョーダポン(Jordapon)CIパ ウダーの名称で市販されている粉末化ココイ ルイセチオン酸ナトリウム 5.0g − アクアロン社(Aqualon)からナトロゾール (Natrosol)250HHRの名称で市販されて いるヒドロキシエチルセルロース 1.0g − パラ-フェニレンジアミン 0.324g − レゾルシノール 0.33g − モノエタノールアミン pHを9.5とする量 − 脱塩水 全体を100gとする量実施例4 : − シグマ社から市販されている20国際単位 (I.U.)/mgの濃度のアルスロバクター・グロビ フォルミス由来のウリカーゼ 1.5g − 尿酸 1.5g − エタノール 20.0g − 花王からアキポ(Akypo)RLMの名称で市販 されている10EOを含むラウリルエーテル カルボン酸 5.0g − アクアロン社(Aqualon)からナトロゾール (Natrosol)250HHRの名称で市販されて いるヒドロキシエチルセルロース 1.0g − パラ-フェニレンジアミン 0.324g − レゾルシノール 0.33g − モノエタノールアミン pHを9.5とする量 − 脱塩水 全体を100gとする量 上述の使用準備が整った染色組成物の各々を、90%の白髪を含む天然のグレ イの髪の束に30分の間、塗布した。ついで髪をすすいで、標準的なシャンプー で洗い、乾燥させた。 各染色組成物により、マットな暗ブロンド色に染色された髪の束が得られた。実施例5 :パーマネントウェーブ処理もしくはブリーチ処理のための酸化組成物 − シグマ社から市販されている20国際単位 (I.U.)/mgの濃度のアルスロバクター・グロビ フォルミス由来のウリカーゼ 1.8g − 尿酸 1.65g − 味の素からアシルグルタマートLS11 の名称で市販されているラウロイルグルタ ミン酸一ナトリウム 5.0g − エタノール 20.0 − 2-メチル-2-メチル-1-プロパノール pHを9.5とする量 − 脱塩水 全体を100gとする量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ドゥ ラベ,アルノ フランス国 F―93600 オネー スー ボア,リュ シャルル ドルデン,9 (72)発明者 モーブリュ,ミレイユ フランス国 F―78400 シャトゥー,ア ヴニュー デプレメスニル,7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ケラチン繊維に適切な媒体中に: (a) 2電子オキシドレダクターゼを該酵素の少なくとも1種のドナーの存在下 で含有し、 (b)(i) アシルイセチオナート; (ii) アシルタウラート; (iii) アシルサルコシナート; (iv) アシルグルタマート; (v) ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸とその塩; (vi) 脂肪グルカミドスルファート; (vii) アルキルガラクトシドウロナート; (viii) アルキルポリグルコシドのアニオン性誘導体; (ix) これらの混合物; からなる群から選ばれる少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含有する、 ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、より特定的にはヒトの毛髪を処理する ための化粧品用及び/又は皮膚用組成物。 2. 2電子オキシドレダクターゼが、動物、微生物又は生物工学由来のウリカ ーゼから選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3. 2電子オキシドレダクターゼが、組成物の全重量に対して0.01〜20 重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。 4. 2電子オキシドレダクターゼが、組成物の全重量に対して0.1〜5重量 %であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。 5. 上記2電子オキシドレダクターゼに対するドナー(又は基質)が尿酸とそ の塩から選択されることを特徴とする請求項2に記載の組成物。 6. ドナーが組成物の全重量に対して0.01〜20重量%を占めることを特 徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。 7. ドナーが組成物の全重量に対して0.1〜5重量%を占めることを特徴と する請求項6に記載の組成物。 8. アシルイセチオナートとアシルタウラートが、次の一般構造: R-CH2-CH2-SO3 -+ (I) {上式中、RはR1COO基又はR1CONR2基(ここで、R1は直鎖状もしくは 分枝状の飽和もしくは不飽和C8−C30脂肪族基を表し、R2は水素又はC1−C4 アルキル基を表す)を表し、MはH、アンモニウム、NaもしくはK又は有機ア ミン残基を表す}に相当することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項 に記載の組成物。 9. アシルサルコシナートとアシルグルタマートが、次の一般構造: {上式中、R1とMは請求項8におけるものと同じ意味を持ち; R3はCH3を表し、R4は水素を表すか、あるいはR3が水素を、R4がCH2C H2COO-+を表す}に相当することを特徴とする請求項1ないし7のいずれ か1項に記載の組成物。 10. ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸とその塩が2ないし50の エチレンオキシド基を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に 記載の組成物。 11. ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸もしくは塩型のアニオン性 界面活性剤が、次の式(III): {上式中、R5はアルキルもしくはアルキルアリール基を表し、nは2ないし2 4、好ましくは3ないし10の範囲をとりうる整数又は小数(平均値)であり、 アルキル基はおよそ6ないし20の炭素原子を含み、アリールは好ましくはフェ ニルを表す}に相当するものであることを特徴とする請求項10に記載の組成物 。 12. アニオン性アルキルポリグルコシド誘導体が、 − アルキルポリグルコシドスルフアートとスルホナート、又はその混合物; − アルキルポリグルコシドエーテルカルボキシラート; − アルキルポリグルコシドスルホスクシナート; − アルキルポリグルコシドイセチオナート; − アルキルポリグルコシドホスファート から選択されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成 物。 13. アニオン性界面活性剤の濃度が、組成物の全重量に対して0.1〜20 重量%、好ましくは0.5〜15重量%であることを特徴とする請求項1ないし 12のいずれか1項に記載の組成物。 14. ヒトの毛髪等のケラチン繊維の酸化染色のための、請求項1ないし13 のいずれか1項に記載の使用準備が整った組成物において、ケラチン繊維に適し た媒体中に少なくとも1種の酸化ベースと任意に一又は複数のカップラーを含有 する組成物。 15. 酸化ベースが、パラ-フェニレンジアミン類、複ベース、オルト-もしく はパラ-アミノフェノール及び複素環ベース、並びに該化合物の酸付加塩から選 択されることを特徴とする請求項14記載の組成物。 16. 酸化ベースが組成物の全重量に対して0.0005〜12重量%である ことを特徴とする請求項14又は15に記載の組成物。 17. カップラーが、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類 、メタ-ジフェノール類及び複素環カップラー、及び該化合物の酸付加塩類から 選択されることを特徴とする請求項14ないし16のいずれか1項に記載の組成 物。 18. カップラーが、組成物の全重量に対して0.0001〜10重量%の範 囲の濃度であることを特徴とする請求項14ないし17のいずれか1項に記載の 組成物。 19. 酸化ベースとカップラーに対する酸付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素酸 塩類、硫酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴 とする請求項14ないし18のいずれか1項に記載の組成物。 20. 直接染料をさらに含むことを特徴とする請求項14ないし19のいずれ か1項に記載の組成物。 21. ケラチン繊維に適した媒体(又は支持体)が、水、又は水と少なくとも 1種の有機溶媒との混合物からなることを特徴とする請求項1ないし20のいず れか1項に記載の組成物。 22. 有機溶媒が、組成物の全重量に対して好ましくは1〜40重量%、より 好ましくは5〜30重量%の範囲の割合で存在する請求項21に記載の組成物。 23. pHが5〜11、好ましくは6.5〜10の範囲であることを特徴とす る請求項1ないし22のいずれか1項に記載の組成物。 24. 前記アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性、 非イオン性、両性又は双性の界面活性剤又はそれらの混合物、アニオン性、カチ オン性、非イオン性、両性又は双性のポリマ一類又はそれらの混合物、無機又は 有機の増粘剤、酸化防止剤、2電子オキシドレダクターゼ以外の酵素、浸透剤、 金属イオン封鎖剤、香料、バッファー、分散剤、コンディショナー、皮膜形成剤 、防腐剤及び乳白剤からなる群から選択される、毛髪の染色、パーマネント処理 又はブリーチ処理用の組成物に通常使用される少なくとも1種の化粧用アジュバ ントを更に含むことを特徴とする請求項1ないし23のいずれか1項に記載の組 成物。 25. 請求項14ないし24のいずれか1項に記載の少なくとも一の使用準備 が整った染色用組成物を、所望の発色がなされるのに十分な時間ケラチン繊維に 適用することを特徴とする、ヒトの毛髪等のケラチン繊維の染色方法。 26. 請求項14ないし19のいずれか1項に記載の組成物中の少なくとも1 種の任意のカップラーと少なくとも1種の酸化ベースを染色に適した媒体中に含 有する組成物(A)と、請求項1ないし24のいずれか1項に記載の組成物中の2 電子オキシドレダクターゼ型の少なくとも1種の酵素を該酵素の少なくとも1種 のドナーの存在下でケラチン繊維に適した媒体中に含有する組成物(B)とを別個 に保存し、ついでケラチン繊維に適用する前の使用時に、上記組成物を互いに混 合する第1工程を含み、組成物(A)又は組成物(B)が請求項1ないし24の いずれかに記載の組成物中のアニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする請求 項25に記載の方法。 27. 請求項26記載の方法において使用される組成物(A)を収容する第1の 区画と、請求項26記載の方法において使用される組成物(B)を収容する第2の 区画とを含むことを特徴とする多区画染色具又はキット。 28. 毛髪、特にパーマネントウェーブ処理された毛髪にパーマネント再形成 処理を施すために毛髪等のケラチン繊維を処理する方法において、(i)処理する ケラチン繊維に還元組成物を塗布し、該塗布の前、間もしくは後にケラチン繊維 に機械的張力をかける工程と、(ii)ケラチン繊維を場合によってはすすぐ工程 と、(iii)場合によってはすすいだケラチン繊維に請求項1ないし13及び2 1ないし24のいずれかの組成物の酸化組成物を塗布する工程と、(iv)ケラチ ン繊維を必要に応じて再びすすぐ工程を具備する方法。 29. 毛髪等のケラチン繊維を処理してブリーチ処理を施す方法において、請 求項1ないし13と請求項21ないし24のいずれか1項に記載され、補助酸化 剤を任意に含む酸化組成物を塗布する工程と、ケラチン繊維を洗い流す第2の工 程を含んでなる方法。
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