JP2000506477A - ハードゼラチンカプセル等に粉末を調量して供給するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ハードゼラチンカプセル等に粉末（１）を調量して供給するための装置（１０）は、ステップバイステップ式に回転させられる充填材容器（１１）を有している。この充填材容器（１１）の底部（１２）には、複数の孔（１３）が形成されており、これらの孔は、それぞれタンピングピン（２１）若しくはトランスファピン（２２）と協働する。トランスファピン（２２）の領域には、そらせ体（２３）が配置されている。充填材容器（１１）の特別な形状により、そらせ体（２３）と充填材容器（１１）の壁区分（１８）との間には中間室（３０）が形成されている。この中間室により、そらせ体（２３）の背後に位置する孔（１３）に粉末（１）が十分に供給されるようになる。本発明による装置（１０）は、高い調量精度及び高い能率を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 ハードゼラチンカプセル等に粉末を 調量して供給するための装置 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の、ハードゼラチンカプセル等に 粉末を調量して供給するための装置に関する。このような形式の公知の装置は、 ポット形の充填材容器を有している。この充填材容器の底部には、それぞれ複数 の孔から成る複数のグループが形成されており、これらの孔は、それぞれタンピ ングピンステーションにまとめられた昇降運動可能な複数のタンピングピンと協 働する。充填材容器の下方で且つタンピングピンと整合するように、リングの形 のカウンタホルダが設けられているので、ステップバイステップ式に回転させら れる充填材容器の静止段階において、前記孔に侵入するタンピングピンによって 、粉末プレス加工品が形成される。このようにして成形された粉末プレス加工品 は、引き続き充填材容器の別の静止段階の間に、引渡しピン若しくはトランスフ ァピンによって孔の下方に準備されたカプセル下側部分に押し込まれる。粉末プ レス加工品の上方にルーズな粉末が溜まって、このルーズな粉末が粉末プレス加 工品の押込み時にカプセル下側部分に一緒に侵入して しまうことを阻止するために、トランスファピンは粉末そらせ体によって包囲さ れている。与えられた充填材容器サイズにおいてできるだけ高い能率を得ること ができるようにするために、タンピングピン及びトランスファピンのための孔は 全て、充填材容器の容器壁付近に配置されている。これにより、各タンピングピ ンステーションにできるだけ多くの孔若しくはタンピングピンを設けることが可 能となる。 トランスファピンを包囲して粉末を押しのける粉末そらせ体に基づき、孔が容 器壁付近に配置されていると、粉末そらせ体のすぐ背後に配置された、第１のタ ンピングピンステーションの孔に、粉末が十分に供給されないか、若しくは均一 に供給されないという問題が生じる。これにより調量の不正確性が生じてしまい 、その結果、所望の調量精度を得るためには、粉末そらせ体の背後に位置するタ ンピングピンステーションに設けられた孔の数が減じられなければならなくなり 、延いては必然的に全てのタンピングピンステーションに設けられる孔の数も減 じられなければならなくなる。 発明の利点 ハードゼラチンカプセル等に粉末を調量して供給するための、請求項１の特徴 部に記載の本発明による装置は従来のものに比べて、与えられた充填材容器サイ ズにおいて高い能率が得られると同時に、高い調量精 度も得られるという利点を有している。 ハードゼラチンカプセル等に粉末を調量して供給するための、本発明による装 置の有利な改良は、請求項２以下及び実施例の説明に記載されている。 充填材容器内の案内エレメントによって、粉末を意図的に個々の孔に供給する ことができ、これにより付加的に能率が高められる。 調量容器と協働する装置のためのスペースを付加的に提供するためには、充填 材容器の底部の外側領域を部分的に隆起させて形成すると有利である。 図面の簡単な説明 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、ハードゼラチンカプセル等に粉末を調量して供給するための装置の 縦断面図であり、第２図は、充填材容器を第１図に示した平面ＩＩ−ＩＩに沿っ て断面した図である。 実施例の説明 第１図に示した、ハードゼラチンカプセル等に粉末１を調量して供給するため の装置１０は、ポット形に形成された、ステップバイステップ式に回転可能な、 粉末１用の充填材容器１１を有している。この充填材容器１１は、ディスク状の 底部１２を有しており、この底部１２にはそれぞれ５つの孔１３を備えた４つの グループ２，３，４，５が形成されている。各グルー プ２，３，４，５の孔１３の中心点は、それぞれ１つの直線区分に沿って配置さ れており、これらのグループ２，３，４，５は、それぞれ９０°だけ互いにずら されて、底部１２の外側領域に位置している。底部１２は、周壁１５によって包 囲されており、この周壁１５は、充填材容器１１の内部に、底部１２に対して環 状に隆起させられた領域１６を形成している。このことは、周壁１５が鉛直方向 に配置された２つの壁区分１７，１８を有していて、両壁区分１７，１８が水平 方向に配置された底区分１９を介して互いに結合されていることによって達成さ れる。これにより、充填材容器１１は、第１の壁区分１７の領域において、第２ の壁区分１８の領域の直径よりも小さな直径を有している。 孔１３の上方で且つこれらの孔１３と整合するように、タンピングピン２１の ３つのグループが３つのタンピングピンステーションに、トランスファピン２２ の１つのグループが１つのトランスファピンステーションに、それぞれ配置され ている。タンピングピン２１もトランスファピン２２も、自体公知の手段（図示 せず）によって昇降運動可能に形成されているので、タンピングピン２１とトラ ンスファピン２２とは、充填材容器１１の各静止段階の間にそれぞれ孔１３に侵 入する。トランスファピン２２は、充填材容器１１の領域で、位置固定の粉末そ らせ体２３によって包囲さ れている。充填材容器１１の底部１２のすぐ近くにまで達している、横断面円区 分形の粉末そらせ体２３は、周壁１５の第１の壁区分１７の形状にほぼ隙間なし に嵌合された第１の壁２４を有している。それに対して、粉末そらせ体２３の第 ２の壁２６は、トランスファピン２２に対応する孔１３が配置されている直線２ ７に対して平行に位置している。粉末そらせ体２３の第１の壁２４と充填材容器 １１の第２の壁区分１８との間には、粉末１のための中間室３０が形成されてい る。この中間室３０の幅は、充填材容器１１の底区分１９の幅に相当している。 第１図で見て時計回り方向で粉末そらせ体２３の背後に位置する、孔１３若し くはタンピングピン２１の第１グループ２には、位置固定の粉末案内薄板３１が 対応している。この粉末案内薄板３１は、充填材容器１１の底区分１９の領域に 配置されていて、ほぼこの底区分１９にまで達している。粉末案内薄板３１は、 この粉末案内薄板３１に対応する孔１３に平行で且つこれらの孔１３の背後に延 びるように配置されており、この場合、粉末案内薄板３１は、充填材容器１１が 時計回り方向に回動すると、中間室３０に位置する粉末１を、孔１３と粉末案内 薄板３１に面した壁区分１８との間の領域に少なくとも部分的に案内するように なる。 充填材容器１１の下面３２は、軸３３と固く結合さ れている。この軸３３は、駆動モータ（図示せず）によってステップバイステッ プ式に回転させられる。充填材容器１１の下面３２は、底部１２に孔１３も形成 されている領域において、中間リング３４によってカバーされている。この中間 リング３４は、充填材容器１１の下面３２とほぼ隙間なく同一平面で合致してい る。粉末そらせ体２３の領域では、充填材容器１１の下方でセグメント３５が旋 回可能であり、このセグメント３５には、カプセル下側部分６のための複数の孔 ３６が形成されている。セグメント３５に設けられたこれらの孔３６の配置形式 は、孔１３の配置形式若しくはトランスファピン２２の配置形式に対応している 。 上で説明した、ハードゼラチンカプセル等に粉末１を調量して供給するための 装置１０は、次のように働く： 粉末１で充填された充填材容器１１は、軸３３によって所定のタイミングでそ の都度所定のピッチだけ、つまりこの実施例ではその都度９０°だけ、時計回り 方向に回転させられる。このとき、粉末１はタンピングピン２１の各グループの 下方にもたらされる。これらのタンピングピン２１は、充填材容器１１の次の静 止段階においてそれぞれ孔１３に侵入し、そして孔１３内に粉末プレス加工品を 形成する。 充填材容器１１の回転時に、粉末そらせ体２３と第 ２の壁区分１８との間では、粉末１が中間室３０に流入することにより、粉末そ らせ体２３の背後に位置する孔１３の第１グループ２には、粉末１が常に十分に 供給されるか、若しくは粉末１によって覆われる。この粉末１は少なくとも部分 的に中間室３０から、粉末案内薄板３１を用いて、付加的に第１グループ２の個 々の孔１３に意図的に供給され得る。 このように成形された粉末プレス加工品は、孔１３が粉末そらせ体２３の下方 に旋回させられた後に、トランスファピン２２によって、セグメント３５に準備 されたカプセル下側部分６に引き渡される。次いでセグメント３５は装置１０の 領域から進出するように旋回させられるので、空のカプセル下側部分６を備えた 別のセグメント３５をトランスファピン２２の下方に旋回させることができる。 念のため付言しておくと、装置１０若しくは充填材容器１１は、種々様々に変 化させることができる。つまり、孔１３の３つのグループ２，３，４の代わりに 、３つより多いグループを設け、延いては３つより多いタンピングピンステーシ ョンを設けることが特に考えられるし、また汎用的でもある。この場合でも、充 填材容器１１の特別な構成により、粉末そらせ体２３の背後に位置する、孔１３ の第１グループには、粉末１が良好に供給されるので、調量精度が高まる。更に 、周壁１５の両壁区分１７，１８の高さは、充填材容 器１１と協働する装置に基づき決定される。但し、底部１２と比較して底区分１ ９が低く配置されればされるほど、粉末そらせ体２３の背後に位置する、孔１３ の第１グループへの粉末１の供給もますます良好になる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ハードゼラチンカプセル等に粉末（１）を調量して供給するための装置（ １０）であって、粉末（１）のための、所定のタイミングで間欠的に回転可能な 充填材容器（１１）が設けられており、該充填材容器の底部（１２）に粉末（１ ）のための、それぞれ複数の孔（１３）から成る複数のグループ（２，３，４， ５）が形成されており、更に当該装置（１０）に、粉末プレス加工品を形成する ための、前記孔（１３）へ進入可能且つ前記孔（１３）から離脱可能なタンピン グピン（２１）と、準備されたカプセル下側部分（６）に粉末プレス加工品を引 き渡すための、粉末（１）のためのそらせエレメント（２３）によって包囲され たトランスファピン（２２）とが設けられている形式のものにおいて、 前記充填材容器（１１）の環状の壁（１５）と前記そらせエレメント（２３） との間に、粉末（１）のための中間室（３０）が形成されていて、該中間室（３ ０）に位置する粉末（１）が、粉末（１）の搬送方向で見て前記そらせエレメン ト（２３）の背後に位置する孔（１３）の第１グループ（２）の領域に供給可能 であることを特徴とする、ハードゼラチンカプセル等に粉末を調量して供給する ための装置。 ２．環状の壁（１５）が、鉛直方向に配置された２ つの壁区分（１７，１８）から成っており、両壁区分が、環状に形成された中間 底部（１９）を介して互いに結合されており、該中間底部（１９）が、底部（１ ２）に対して隆起させられて配置されており、中間室（３０）が、前記中間底部 （１９）の上方に形成されている、請求項１記載の装置。 ３．孔（１３）の第１グループ（２）に、粉末（１）のための案内エレメント （３１）が対応している、請求項１又は２記載の装置。 ４．そらせエレメント（２３）が、円区分形に形成されていて、充填材容器（ １１）の環状の壁（１５）に面した側の面（２４）を有しており、該面が、前記 壁（１５）の第１の壁区分（１７）の高さでは該第１の壁区分（１７）に対して ほぼ隙間なしに延びていて、前記壁（１５）の第２の壁区分（１８）の高さでは 中間室（３０）を形成するように、前記第２の壁区分（１８）に対して間隔を置 いて延びている、請求項２又は３記載の装置。