JP2000506047A - グリップタブを有する機械的ファスニングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 独特な物品は、縦方向の次元と横方向の次元とを有する弾力的に延伸可能なサイドパネルを含むことができる。フック材料の部材は、サイドパネルの第１の横方向外側の縁部分に作動可能に接続されており、各フック材料の部材は、指定されたファスニング領域及び指定されたグリップ領域を有するフックベース層を含んでいる。ファスニング領域は、ベース層と一体に形成されフックベース層のベース面から離れるように伸びる複数のフック要素を有している。グリップ領域は、ファスニング領域に比して単位面積当たり比較的低密度のフック要素を有している。ファスニング領域は、サイドパネルとグリップ領域との間に挟まれている。グリップ領域は、物品の横方向の端縁をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】 グリップタブを有する機械的ファスニングシステム発明の分野 本発明は、ガーメント及び他の物品のためのファスニングシステムに関する。 詳しく述べると、本発明は、ガウン、おむつ、失禁用ガーメント等のような使い 捨て物品に使用することができる接着テープファスニングシステム及びインター ロック式機械的ファスニングシステムに関する。発明の背景 普通の使い捨て吸収性物品は、典型的にはその物品を着用者上に確保するため に接着性ファスニングテープを使用している。これらの物品は、ＶＥＬＣＲＯ印 フック・ループファスナのような、相互係合機械的ファスナと共に製造されても いる。特定の物品は、物品の耳部分の実質的に全長に沿って伸びるファスニング システムを含んでいる。他のファスニングシステムは、接着剤のストリップまた はセグメント化された部分を含んでいる。更に他のシステムは、おむつの縦方向 に伸びる側の使用者の端上の接着領域が比較的広く、先端に向かって幅が先細り になっているテーパー付きのファスニングタブを使用している。例えばH．Burk hardらの欧州特許EP 0 233 704を参照されたい。 上述したような普通のファスニングシステムは、滑らかに仕立てられた外観及 び信頼できる確保と組合わされた充分なレベルの動的な着用性を提供しない。普 通のファスニングシステムは、着用者上に物品を留めることによって加わる応力 を受入れたり、着用者が動くことによってもたらされる他の応力及び変位を受入 れる充分な能力を提供しない。その結果、ファスニングシステムは所望レベルの 快適さ、確実さ、及び製造の容易さを提供しない。発明の簡単な説明 一般的に言えば、本発明は、縦方向の次元と横方向の次元とを有するサイドパ ネルを含む独特な物品を提供する。第１の機械的ファスニング成分は、サイドパ ネルの第１の横方向外側の縁部分に作動的に接続されており、この第１の機械的 ファスニング成分は、指定されたファスニング領域と指定されたグリップ領域と を有している。ファスニング領域はベース層と一体に形成されている複数の第１ の機械的ファスニング要素を有しており、これらの複数の第１の機械的ファスニ ング要素は共働する第２の機械的ファスニング成分と作動的に係合するようにな っている。グリップ領域は、ファスニング領域に比して比較的低密度の第１の機 械的ファスニング要素を有している。ファスニング領域はサイドパネルとグリッ プ領域との間に挟まれ、グリップ領域は物品の横方向の端縁になっている。 本発明のファスニングシステムのさまざまな面は、不時のポップオープンに対 して大きい耐性を呈して改善された確保を提供することができ、また改善された 付け心地、大きい快適性、着用者の皮膚に対する剌激の少なさをも提供すること ができる。ファスニングシステムのグリップタブ領域は、所望の密な結合（アソ シエーション）を発生させるのを援助する比較的高い剛さを有するように構成す ることができ、これにより物品の指定されたファスナのランディング（landing ）ゾーンに対して実質的に平らに横たわる位置を良好に維持することが可能にな る。図面の簡単な説明 以下の本発明の詳細な説明及び添付図面を参照すれば、本発明がより完全に理 解され、さらなる長所が明白になるであろう。 図１は、本発明のファスニングシステムを組み込んだおむつ物品の一部を切り 欠いて示す上面図である。 図２は、図１に示す物品の縦方向断面概要図である。 図３は、本発明のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の上面図である。 図４は、図３に示すファスニングタブ組立体の分解側面図である。 図５は、グリップタブ上に補助ファスニング領域を有する別のサイドパネル及 びファスニングタブ組立体の上面図である。 図６は、図５に示すファスニングタブ組立体の分解側面図である。 図７は、グリップタブ上に別の構成の補助ファスニング領域を有する別のサイ ドパネル及びファスニングタブ組立体の上面図である。 図８は、図７に示すファスニングタブ組立体の分解側面図である。発明の詳細な説明 以下に本発明のさまざまな実施例を、使い捨ておむつのような使い捨て吸収性 物品に関連して説明する。しかしながら、本発明は使い捨てであるように構成で きるキャップ、ガウン、靴カバー、女性生理用品、失禁用ガーメント等のような 他の物品にも使用できることは明白である。典型的には、使い捨て物品は使用を 制限することを意図しており、再使用のために洗濯その他によって清浄化するこ とを意図するものではない。例えば使い捨ておむつは、それが着用者によって汚 されると破棄される。本明細書においては、機械的ファスニングシステムとは、 所望の確保を得るために機械的に相互係合する共働成分を含むシステムのことで ある。 図１、２、３、及び４を参照する。代表として示す使い捨ておむつ２０のよう な物品は、縦方向次元８６及び横方向次元８８を有するサイドパネル９０を含む ことができる。第１の機械的ファスニング成分は、サイドパネル９０の第１の横 方向外側の縁部分９２に作動的に接続され、この第１の機械的ファスニング成分 はフックベース層４８のようなベース層を含み、ベース層は指定されたファスニ ング領域と指定されたグリップ領域とを有している。ファスニング領域はフック 要素５４のような複数の第１の機械的ファスニング要素を有している。これらの 第１の機械的ファスニング要素はベース層と一体に形成され、ベース層によって 概ね限定されるベース面から遠去かるように伸びている。第１の機械的ファスニ ング要素は、物品の選択されたランディングゾーン７８（図２）上に配置できる ループ材料８０のような共働する第２の機械的ファスニング成分と作動的に係合 するようになっている。グリップ領域５２は、ファスニング領域５０に比して単 位面積当たり比較的低密度の第１の機械的ファスニング要素を有している。更に ファスニング領域５０はサイドパネル９０とグリップ領域５２との間に挟まれ、 グリップ領域は物品の横方向の端縁になっている。 代表として示した配列では、第１の機械的ファスニング成分は、サイドパネル の第１の横方向外側の縁部分９２に作動的に接続されているフック材料４６の部 材によって形成されている。フック材料の各部材は、指定されたファスニング領 域５０及び指定さたグリップ領域５２を有するフックベース層４８を含む。ファ スニング領域５０は複数のフック要素５４を有しており、これらの要素はベース 層４８と一体に形成されており、ベース層によって概ね限定されるベース面から 遠去かるように伸びている。フック要素５４は、選択された共働するループ材料 ８０と作動的に係合するように構成されている。グリップ領域５２は、ファスニ ング領域５０に比して単位面積当たり比較的低密度のフック要素５４を有する。 ファスニング領域５０はサイドパネル９０とグリップ領域５２との間に挟まれ、 グリップ領域は物品２０の横方向の端縁を形成している。しかしながら、フック 材料及びループ材料の位置は、オプションで反対にすることができることは容易 に理解されよう。即ち、ループ材料８０の部材はサイドパネルの第１の横方向外 側の縁部分９２に作動的に接続することができ、フック材料の一部分は物品の所 望のランディングゾーンに作動的に位置決めすることができる。 図示の構成はサイドパネル９０及びその関連するフック材料４６の部材を含む 複合組立体をも示しており、この組立体は物品の選択されたウェストバンド部分 の各側縁領域に取付けられる。詳しく言えば、複合組立体７２は後ウェストバン ド部分４０の側縁領域１１６に作動的に配置することができる。 本発明の特定の面においては、各複合組立体７２は、第１の側領域５８及び第 ２の側領域６０を有するキャリヤ層５６を含むことができる。図示の配列では、 キャリヤ層はサイドパネル９０とフック材料４６の部材との間を相互接続してい る。フック材料の部材は第１のキャリヤ側領域５８に取付けられ、第２のキャリ ヤ側領域６０はサイドパネル９０の外側縁部分９２に取付けられている。 本発明の特定の面においては、吸収性使い捨ておむつ２０のような吸収性物品 をも提供する。例えば、おむつはバックシート層２２、バックシート層に接続さ れ、それと一体の液体透過性のトップシート２４、及びバックシート層とトップ シート層との間にサンドウィッチされている吸収材ボディ２６のような吸収性構 造を含むことができる。 図１、２、及び３を参照する。本発明のさらなる面においては、おむつ２０の ような吸収性物品を提供する。この吸収性物品は、縦方向次元８６、横方向の交 差する次元８８、横方向に対向する側縁領域の前側対１１８を有する前ウェスト バンド部分３８、横方向に対向する側縁領域の後側対１１６を有する後ウェスト バンド部分４０、及び前及び後ウェストバンド部分を相互接続している中間部分 ４２を有している。物品はバックシート層２２を含み、バックシート層の外面上 には指定されたファスナランディングゾーン７８が配置されている。液体透過性 のトップシート層２４がバックシート層２２と対面関係に重ねられており、吸収 材ボディ２６がバックシート層２２とトップシート層２４との間にサンドウィッ チされている。弾力的に延伸可能なサイドパネルのようなサイドパネル９０が、 物品のウェストバンドの一方の各側縁領域に取付けられている。図示の配列では 、サイドパネル９０は後ウェストバンド部分４０の横方向に対向する各側縁領域 に取付けられている。フック材料４６の部材のような第１の機械的ファスニング 成分の部材は、各サイドパネル９０の第１の横方向外側の縁部分９２に作動的に 接続されている。フック材料４６の各部材は、フック要素４８のようなベース層 を含み、ベース層は指定されたファスニング領域５０及び指定されたグリップ領 域５２を有している。ファスニング領域５０は、フック要素５４のような複数の 第１のファスニング要素を有し、これらの要素はベース層と一体に形成されてい てベース層４８によって概ね限定されるベース面から遠去かるように伸びている ，第１のファスニング要素は、指定されたループ材料８０のような第２の機械的 ファスニング成分と作動的に係合して物品を着用者上に確保する。グリップ領域 ５２は、ファスニング領域５０に比して単位面積当たり比較的低密度のフック要 素５４を有している。ファスニング領域５０はサイドパネル９０とグリップ領域 ５２との間に配置され、グリップ領域５２は物品の横方向の端縁６４になってい る。 図示の配列では、フック材料４６の部材のような第１の機械的ファスニング成 分の部材は、キャリヤ層部材５６を含む複合ファスナタブ４４に形成されている 。ファスナタブは、物品の後ウェストバンド部分４０の横方向に対向する側縁領 域１１６に配置されている各サイドパネル９０に取付けられている。一方の側領 域１１６のファスナタブは、反対側のファスナタブに対して鏡像形態及び構造を 有している。 本発明が提供するファスニングシステムは、有利なことには、ポップオープン の発生を減少させ、縦方向次元８６に沿って比較的大きいサイズを有するファス ニング領域５２に沿って機械的に係合するより信頼できる確保を提供することが できる。更に、グリップ領域５２、特定的にはグリップタブ６６が比較的高い剛 さ値を有しているので、望ましくないポップオープン、及び着用者による他の意 図しない、または困った開放を減少させることができる。補助ファスニング領域 １００（図５乃至７）を付加的に設けることによって、ポップオープン並びに他 の望ましくない、または不時の開放を更に減少させることができる。 図１は本発明の代表的な使い捨ておむつ２０を、その平らに広げた、収縮して ない状態で（即ち、弾力によって誘起されるひだ寄せ及び縮みを実質的に全て除 いて）示す平面図である。構造の若干の部分は部分的に切り欠いてあっておむつ 物品の内部構造をより明瞭に示してあり、また着用者と接触するおむつの身体側 表面を本図を見る人に向けて示してある。おむつの外縁は、縦方向の伸びる側縁 マージン１１０及び横方向に伸びる端縁マージン１１２を有する周辺を限定して いる。側縁は、おむつの脚開口を限定し、オプションで、湾曲させてあり、輪郭 付けされている。端縁は直線として示されているが、オプションで、湾曲させる ことができる。物品は、後ウェストバンド部分４０のような第１のウェストバン ド部分と、前ウェストバンド部分３８のような第２のウェストバンド部分と、第 １及び第２のウェストバンド部分を相互接続している中間部分４２とを有してい る。 おむつ２０は、典型的に、多孔質の液体透過性のトップシート２４と、実質的 に液体不透過性のバックシート２２と、トップシートとバックシートとの間に位 置決めされ接続されている吸収性構造２６と、脚弾力材３４及びウェスト弾力材 ３２のような弾力部材とを含む。サージ管理部分が吸収性構造の保持部分と液体 的に通ずるように位置決めされ、トップシート２４、バックシート２２、吸収性 構造２６、サージ管理部分８４、及び弾力部材３４及び３２は、一緒にしてさま ざまな公知のおむつ形態に組立てることができる。おむつは、閉じ込めフラップ ８２のシステム、及びサイドパネル部材９０を付加的に含むことができる。 弾力化されたサイドパネル、及び選択的に構成されたファスナタブを含む物品 の例が1993年12月16日出願のT．Roesslerらの米国特許出願第168,615号“DYNAMI C FITTING DIAPER”（代理人ドケットNo．10,961）に開示されている。 所望のファスニングシステムを形成する種々の技術が1995年３月21日付T．Roess lerらの米国特許第5,399,219号“METHOD FOR MAKING A FASTENING SYSTEM FOR A DYNAMIC FITTNG DIAPER”（代理人ドケットNo．11,186）、1994年８月３日出願 のD．Friesの米国特許出願第286,086号“PROCESS FOR ASSEMBLING ELASTICIZED EAR PORTIONS”（代理人ドケットNo．11,169）、及び1995年４月３日出願のD．F riesの米国特許出願第08/415,383号“AN ASSEMBLY PROCESS FOR A LAMINATED TA PE”（代理人ドケットNo．11,950）に開示されている。上述した文書の開示は、 本明細書と矛盾しない（衝突しない）ようにして、参照として本明細書に採り入 れられている。 おむつ２０は、図１に示してあるように、縦方向に伸びる長さ次元８６及び横 方向に伸びる幅次元８８を概ね限定し、矩形、Ｉ字形、概ね砂時計形、またはＴ 字形のようなどのような所望の形状を有することもできる。Ｔ字形の場合には、 “Ｔ”の横棒がおむつの前ウェストバンド部分をなすことも、または、代替とし ておむつの後ウェストバンド部分をなすこともできる。 トップシート２４及びバックシート２２はほぼ同じ広がりであることができ、 対応する側及び端マージンの部分を設けるために、吸収性構造２６の対応する寸 法よりも概ね大きく、それよりも遠くまで伸びる長さ及び幅寸法を有することが できる。トップシート２４はバックシート２２と組合わされ、両者は重ね合わさ れておむつ２０の周辺を限定している。ウェストバンド領域は、着用した時に全 体的に、または部分的に着用者のウェスト即ち胴の中低部をカバーする、または 包み込むおむつの部分を構成している。中間のクロッチ領域４２はウェストバン ド領域３８及び４０の間に位置し、これらを相互に接続しており、着用した時に 着用者の脚間に位置し、着用者の胴の下部をカバーするおむつの部分を構成して いる。従って、中間のクロッチ領域４２は、おむつまたは他の使い捨て吸収性物 品内で典型的に繰り返し流体サージが発生する領域である。 バックシート２２は、典型的に吸収材ボディ２６の外側表面に沿って配置する ことができ、液体透過性材料からなることができるが、望ましくは液体に対して 実質的に不透過性であるように構成された材料からなる。例えば、典型的なバッ クシートは、薄いプラスチックフィルム、または他の柔軟な液体不透過性の材料 で製造することができる。本明細書で使用する「柔軟な」とは、順応的で、着用 者の身体の一般的な形状及び輪郭に容易に従うような材料のことである。バック シート２２は吸収材ボディ２６内に含まれる滲出物が、おむつ２０に接触するべ ッドシート及びオーバーガーメントのような物品を濡らさないようにする。本発 明の特定の実施例では、バックシート２２は約0.012ｍｍ（0.5ミル）乃至約0.05 1ｍｍ（2.0ミル）の厚みを有するポリエチレンフィルムのようなフィルムを含む ことができる。例えば、バックシートフィルムは約1.25ミルの厚みを有すること ができる。 バックシートの代替構造は、吸収材ボディに接するか、または近接する選択さ れた領域に所望レベルの液体不透過性を与えるために、全体的に、または部分的 に構成された、または処理された織った、または不織繊維状のウェブからなるこ とができる。例えばバックシートは、ポリマフィルム層にラミネートされたガス 透過性の不織ファブリック層を含むことができる。繊維状の布状バックシート材 料の他の例は、0.6ミル（0.015ｍｍ)厚のポリプロピレンのブロウンフィルム、 及び0.7オンス／平方ヤード（23.8ｇｓｍ）のポリプロピレンのスパンボンド材 料（２デニールファイバ）からなる延伸で薄くした、または延伸熱ラミネート材 料からなることができる。この型の材料はKimberly-Clark Corporationか クシート22は、典型的に物品の外側カバーになっている。しかしながら、オプシ ョンとして、物品はバックシートに加えて別の外側カバー成分を含むことができ る。 代替としてバックシート２２は、水蒸気のようなガスは吸収材ボディ２６から 脱出可能にするが、液体滲出物がバックシートを通過するのを実質的に阻止する ミクロ細孔質の「呼吸可能な」材料を含むことができる。例えば、呼吸可能なバ ックシートは、ミクロ細孔質ポリマフィルムからなるか、または所望レベルの液 体不透過性を呈するように被膜、またはそれ以外で変更された不織ファブリック からなることができる。例えば、適当なミクロ細孔質フィルムは、東京に本社を 置く三井東圧化学から入手可能なＰＭＰ−１材料、またはミネソタ州ミネアポリ スの３Ｍ Companyから入手可能なＸＫＯ−８０４４ポリオレフィンフィルムであ ることができる。バックシートはより心地よい美的外観を呈するように、エンボ ス加工、またはそれ以外にパターンまたはマット仕上げを施すことができる。 バックシート２２、または閉じ込めフラップ８２のような成分が、ガスには透 過性であるが水性液体に対しては抵抗及び制限された透過性であるように構成さ れている本発明のさまざまな構成においては、液体に対して抵抗する材料は、そ れらを通して実質的に漏洩させることなく、少なくとも約45ｃｍの水圧を支える ことができる構造を有することができる。液体の浸透に対する材料の抵抗を決定 する適当な技術は、1968年12月31日付の連邦試験方法標準１９１方法５５１４で ある。 バックシート２２のサイズは、典型的には、吸収材ボディ２６のサイズ及び選 択された特定のおむつ設計によって決定される。バックシート２２は、例えば、 ほぼＴ字形、ほぼＩ字形、または変形砂時計形であることができ、また約1.3ｃ ｍ乃至2.5ｃｍ（約0.5乃至1.0インチ）の範囲内のある距離のような選択された 距離だけ吸収材ボディ２６の端縁より遠くまで伸ばして側及び端マージンの少な くとも一部を与えるようにすることができる。 トップシート２４は、順応的で、柔らかい感触で、着用者の皮膚に剌激を与え ない身体に対面する表面を呈する。更に、トップシート２４は、吸収材ボディ２ ６よりも親水性を少なくすることができ、液体を透過させるように充分に多孔質 であり、その厚みを通して液体を容易に透過させて吸収材ボディに到達させるこ とを可能にする。適当なトップシート２４は、多孔質フォーム、網目状にしたフ ォーム、穿孔したプラスチックフィルム、天然ファイバ（例えば、木または綿フ ァイバ）、合成ファイバ（例えば、ポリエステル、またはポリプロピレンファイ バ）、または天然及び合成ファイバの組合わせのような広範なウェブ材料を選択 して製造することができる。トップシート２４は、典型的には、吸収材ボディ２ ６内に保持されている液体から着用者の皮膚を絶縁するのを援助するために使用 される。 さまざまな織った、または不織ファブリックをトップシート２４として使用す ることができる。例えば、トップシートは所望のファイバのメルトブロウンまた はスパンボンデッドウェブからなることができ、またボンデッド・カーデッドウ ェブであることもできる。いろいろなファブリックは、天然ファイバ、合成ファ イバ、またはそれらの組合わせからなることができる。 本明細書で使用する「不織ウェブ」とは、紡織製繊または編糸プロセスの援助 を受けずに形成される繊維状の材料のウェブを意味する。「ファブリック」は、 織った、編んだ、及び不織繊維状のウェブの全てを表すために使用される。 トップシートファブリックは、実質的に疎水性材料からなることができる。疎 水性材料は、オプションで、表面活性剤で処理するか、またはそれ以外に所望の レベルの濡れ性及び疎水性を与えるために処理することができる。本発明の特定 の実施例では、トップシート２４は約２２ｇｓｍの坪量と、約0.06ｇｍ／ｃｃの 密度とを有するウェブに形成された約2.8−3.2デニールのファイバからなる不織 スパンボンドポリプロピレンファブリックである。このファブリックを、約0.28 ％のTriton Ｘ−１０２表面活性剤で処理する。この表面活性剤は、噴霧、印刷 、ブラシ被膜等のような普通の手段によって塗布することができる。 トップシート２４及びバックシート２２は作動可能なように、一緒に接続、ま たはそれ以外に結合する。本明細書で使用する「結合」とは、トップシート２４ をバックシート２２に直接付着させることによってトップシート２４をバックシ ート２２に直接接続する形態、及びトップシート２４を中間部に付着させ、この 中間部をバックシート２２に付着させることによってトップシート２４をバック シート２２に間接的に接続する形態を含む。トップシート２４及びバックシート ２２は、おむつの周辺において例えば、接着結合、音波結合、熱結合、スピンニ ング、ステッチング、または公知の他の取付け手段、並びにそれらの組合わせの ような付着手段（図示してない）によって互いに直接付着させることができる。 例えば、均一に連続した接着剤の層、パターン化した接着剤の層、パターンに噴 霧した接着剤、または構造接着剤の分離した線、渦巻き、またはスポットのアレ イを使用して、トップシート２４をバックシート２２に付着させることができる 。上述した付着手段は、物品の他の種々の構成部品を、一緒に適当に相互接続し て組立てるためにも使用できることは容易に理解されよう。 吸収材ボディ２６の構造は、吸収された液体及び他の廃棄材料を保持して貯蔵 するための選択された親水性ファブリック及び高吸収率粒子からなる図示の吸収 材パッドのような保持部分を含むことができる。吸収材ボディは、トップシート ２４とバックシート２２との間い位置決めされ、サンドウィッチにされておむつ ２０を形成している。吸収材ボディは、一般的に、圧縮可能な、順応的な、そし て着用者の皮膚に剌激を与えない構造を有しており、身体滲出物を吸収して保持 することができる。本発明の目的から、吸収材ボディ構造は単一の材料の一体片 からなることも、または代替として、一緒に作動的に組立てられた複数の材料の 個々の分離した片からなることもできる。 さまざまな型の濡れ可能な、親水性材料を使用して、吸収材ボディ２６の構成 部品を形成することができる。適当なファイバの例は、セルロースファイバのよ うな本質的に濡れ性の材料からなる天然に得られる有機ファイバ、レイヨンファ イバのようなセルロースまたはセルロース誘導体からなる合成ファイバ、硝子フ ァイバのような本質的に濡れ性の材料からなる無機ファイバ、特定のポリエステ ルまたはポリアミドファイバのような本来濡れ性の熱可塑性ポリマから作られた 合成ファイバ、及びポリプロピレンのような濡れない熱可塑性ポリマからなり適 切な手段によって親水化された合成ファイバを含む。ファイバは、例えばシリカ で処理することによって親水化することができる。この親水化は、適当な親水性 部分を有し、ファイバから容易に脱落することがない材料を用いて処理するか、 または濡れない疎水性のファイバを、ファイバの形成中に、またはその後に親水 性ポリマで被覆することによって行う。本発明の目的から、上述したいろいろな 型のファイバの選択された混合も使用できることを意図している。 本明細書で使用する「親水性」とは、ファイバと接触する水性液体によって濡 れるファイバ、またはファイバの表面のことである。材料の濡れの程度は、関連 する液体及び材料の接触角及び表面張力によって表すことができる。特定のファ イバ材料、またはファイバ材料の混合の濡れ性を測定するのに適する装置及び技 術は、Cahn ＳＦＡ−２２２表面力アナライザシステム、または実質的に等価な システムであることができる。このシステムで測定した時、接触角が90°より小 さいファイバを「濡れ性」であると称し、接触角が90°より大きいファイバを「 非濡れ性」であると称する。 吸収材ボディ構造は、高吸収率材料の粒子と混合したセルロースのフラッフの ウェブのような親水性ファイバのマトリックスからなることができる。特定の配 列では、吸収材ボディ２６は、粒子を形成する超吸収性ヒドロゲルと合成ポリマ メルトブロウンファイバとの混合体、または超吸収性粒子と天然ファイバ及び／ または合成ポリマファイバの混合からなる繊維状の順応材料との混合体からなる ことができる。超吸収性粒子は、親水性ファイバと実質的に均一に混合すること も、または非均一に混合することもできる。例えば超吸収性粒子の濃度は、吸収 材ボディの身体側の方が低濃度であり、吸収性構造の外側の方が相対的に高濃度 になるように、吸収性構造の厚み（ｚ方向）の実質的な部分を通して非段階状の 勾配に配列することができる。適当なｚ勾配構成が1987年10月13日のKellenberg erらのU.S.P．4,699,823に開示されており、その全開示が本明細書と矛盾しない （衝突しない）ようにして、参照として本明細書に採り入れられている。代替と して超吸収性粒子の濃度は、吸収材ボディの身体側の方が高濃度であり、吸収性 構造の外側の方が相対的に低濃度になるように、吸収性構造の厚み（ｚ方向）の 実質的な部分を通して非段階状の勾配に配列することができる。超吸収性粒子は 、親水性ファイバのマトリックス内のほぼ離散した層に配列することもできる。 更に、２つまたはそれ以上の異なる型の超吸収材を、ファイバマトリックス内の 、またはそれに沿う異なる位置に選択的に位置決めすることができる。 高吸収率材料は、超吸収材のような吸収性ゲル化材料からなることができる。 吸収性ゲル化材料は、天然、合成、及び変性天然ポリマ及び材料であることがで きる。更に、吸収性ゲル化材料は、シリカゲルのような無機材料、または橋かけ ポリマのような有機化合物であることができる。「橋かけ」とは、通常は水溶性 である材料を、実効的に実質的に非水溶性ではあるが膨張可能にする何等かの手 段のことである。これらの手段は、例えば、物理的なもつれ、結晶性ドメイン、 共有結合、イオン錯体及び会合、水素結合のような親水性会合、及び疎水性会合 またはファンデルワールス力を含むことができる。 合成吸収性ゲル化材料ポリマの例は、アルカリ金属及びポリ（アクリル酸）及 びポリ（メタクリル酸）のアンモニウム塩、ポリ（アクリルアミド）、ポリ（ビ ニルエーテル）、ビニルエーテル及びアルファ・オレフィンとの無水マレイン酸 コポリマ、、ポリ（ビニルピロリドン）、ポリ（ビニルモルフォリノン）、ポリ （ビニルアルコール）、及びそれらの混合体及びコポリマを含む。吸収材ボディ に使用するのに適するさらなるポリマは、加水分解さたアクリロニトリル・グラ フテッド澱粉、アクリル酸グラフテッド澱粉、メチルセルロース、カルボキシメ チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースのような天然及び変性天然ポリ マ、アルギン酸塩、キサンタンゴム、ローカストビーンゴム等のような天然ゴム を含む。天然の、及び完全にまたは部分的に合成された吸収性ポリマも、本発明 に有用であり得る。他の適当な吸収性ゲル化材料は、1975年８月26日付Assarsso nらの米国特許第3,901,236号に開示されている。合成吸収性ゲル化ポリマを準備 するプロセスは、1978年２月28日付Masudaらの米国特許第4,076,663号、及び198 1年８月25日付Tsubakimotoらの米国特許第4,286,082号に開示されている。 合成吸収性ゲル化材料は、典型的には、濡れた時にヒドロゲルを形成するキセ ロゲルである。しかしながら、一般的には「ヒドロゲル」は、材料の濡れた、及 び濡れていない両方の形状のことを称するためにも使用されている。 前述したように、吸収材ボディ２６に使用される高吸収性材料は、一般に離散 した粒子の形状である。粒子は、例えばスパイラルまたはセミスパイラル、立方 体、棒状、多面体等、どのような所望形状であることもできる。針、フレーク、 及びファイバのような最大寸法／最小寸法比が大きい形状も、本発明に使用する ことを意図している。吸収性ゲル化材料の粒子の集塊も、吸収材ボディ２６に使 用することができる。使用することが望ましいのは、約20ミクロン乃至約１ｍｍ の平均サイズを有する粒子である。本明細書に使用する「粒子サイズ」とは、個 々の粒子の最小寸法の加重平均を意味している。 親水性ファイバ及び高吸収性粒子は、約400−900ｇｓｍの範囲内の平均複合坪 量を形成するように構成することができる。本発明の若干の面においては、所 望の性能を得るために、平均複合坪量は約500−800ｇｓｍの範囲内にあり、好ま しくは約550−750ｇｓｍの範囲内にある。 高吸収性材料の閉じ込めを改善するために、吸収材ボディ２６はラップシート ２８のようなオーバーラップを含むことができる。ラップシートは、吸収材ボデ ィ２６の直近に、及びその周囲に配置され、吸収性構造と物品の種々の他の成分 とに結合することができる。ラップシートは、好ましくは吸収性材料の層であっ て吸収材ボディの主要身体側及び外側表面をカバーし、そして好ましくは吸収材 ボディの実質的に全ての周辺縁を包み込んでそれらの周囲に実質的に完全な包膜 を形成する。代替として、ラップシートは吸収材ボディの主要身体側及び外側表 面をカバーし、実質的に吸収材ボディの横方向側縁だけを閉じ込める吸収性ラッ ピングを提供することができる。従って、ラップシートの横側縁の直線及び内向 きに湾曲した両部分は、吸収材ボディの付近が閉じられている。しかしながら、 このような配列では、ラップシートの端縁は、物品のウェストバンド領域におい て吸収材ボディの端縁の付近が完全に閉じられることはない。 例えば、ラップシート２８の全部、またはラップシートの少なくとも身体側層 は、メウルトブロウンポリプロピレンファイバのようなメルトブロウンファイバ からなるメルトブロウンウェブからなることができる。吸収性ラップ２８の別の 例は、ハードウッド／ソフトウッドファイバのほぼ50/50混合からなるティッシ ュのような低気孔度のセルロースのウェブからなることができる。 吸収性ラップ２８は、吸収材ボディ２６の周辺縁の全て、または一部を過ぎて 伸びる分離した身体側層及び分離した外側層をそれぞれが含む多要素ラップシー トからなることができる。ラップシートをこのような構成にすると、例えば、吸 収材ボディ２６の周辺縁の周囲を実質的に完全に密封して閉じるのを容易にする ことができる。図示おむつの後ウェストバンド部分においては、おむつの後側部 分に容量及び強度を付加するために、吸収性ラップは吸収材ボディの周辺から離 れた長い距離にわたって伸びるように構成することもできる。図示実施例では、 吸収性ラップ２８の身体側層及び外側層は、吸収材ボディの周辺縁を少なくとも 約1/2インチ越えて伸び、外向きに突き出たフランジ型の結合領域を作っており 、その上で吸収性ラップの身体側部分の周辺を吸収性ラップの外側部分の周辺に 全体的に、または部分的に接続することができる。 ラップシート２８の身体側及び外側層は、実質的に同一の材料からなることも 、または異なる材料からなることもできる。例えば、ラップシートの外側層は、 ソフトウッドパルプからなる湿強度セルロースティッシュのような比較的高い多 孔度を有する比較的低い坪量材料からなることができる。ラップシートの身体側 層は、比較的低い多孔度を有する前述したラップシート材料の１つからなること ができる。低多孔度の身体側層は、超吸収性粒子が着用者の皮膚に移動するのを より良く防ぐことができ、一方高多孔度、低坪量の外側層は価格を引下げるのを 援助することができる。 おむつ２０は、物品の吸収材ボディ内に導入される液体のサージを減速させ、 拡散を促進させるサージ管理層８４を含むこともできる。例えば図示実施例にお いては、サージ層８４はトップシート層２４の内側に面している身体側表面の上 に配置することができる。代替としてサージ層８４は、トップシート２４の外側 表面に接して配置することができる。従ってサージ層は、トップシート２４と吸 収材ボディ２６との間に配置されることになる。適当なサージ管理層８４の例が 、1994年３月４日出願のC．Ellis及びD．Bishopの米国特許出願第206,986号“FI BROUS NONWOVEN WEB SURGE LAYER FOR PERSONAL CARE ABSORBENT ARTICLES AND THE LIKE”（代理人ドケットNo．11,256）、及び1994年３月４日出願のC．Ellis 及びR．Everettの米国特許出願第206,069号“IMPROVED SURGE MAN AGEMENT FIBR OUS NONWOVEN WEB FOR PERSONAL CARE ABSORBENT ARTICLES AND THE LIKE”（代 理人ドケットNo．11,387）に開示され、これらの全開示は、本明細書と矛盾しな いようにして、参照として本明細書に採り入れられている。 脚弾力性部材３４は、おむつ２０の横側マージン１１０内に配置されており、 着用者の脚に対しておむつ２０を引っ張って保持するようになっている。弾力性 部材は、弾力的に収縮可能な状態でおむつ２０内に配置されるので、通常のひず み下の形態では、弾力性部材はおむつ２０に対して効果的に収縮する。弾力性部 材は、少なくとも２つの方法により弾力的に収縮可能な状態で固着することがで きる。即ち、例えばおむつ２０を収縮していない状態にしておいて、弾力性部材 を引伸ばして固着することができる。または、おむつ２０を例えばひだ寄せによ って収縮させ、弾力性部材を弛緩した、即ち引き伸ばしていない状態にして、弾 力性部材をおむつ２０に固着し、接続することができる。熱収縮弾力性材料のよ うな更に他のメカニズムを使用してガーメントにひだ寄せすることもできる。 図１に示す実施例では、弾力性部材３４は本質的におむつ２０の中間クロッチ 領域４２の全長に沿って伸びている。代替として、弾力性部材３４はおむつ２０ の全長に伸ばすことも、または特定のおむつ設計に望ましい弾力的に収縮可能な 線の配列が得られるような他のどのような長さに伸ばすこともできる。 弾力性部材３４は、多くの形態の何れを有していても差し支えない。例えば、 個々の弾力性部材３４の幅は、0.25mm（0.01インチ）から25mm(1.0インチ）また はそれ以上まで変化させることができる。弾力性部材は、弾力性材料の単一のス トランドからなることも、または弾力性材料の幾つかの平行な、または平行でな いストランドからなることも、または直線状または湾曲状の配列に適用すること もできる。ストランドが平行ではない場合には、２つまたはそれ以上のストラン ドが弾力性部材内で交差、またはそれ以外に相互に接続しても差し支えない。弾 力性部材は、公知の幾つかの方法の何れかでおむつに付着させることができる。 例えば、弾力性部材は、おむつ２０に超音波的に結合させるか、種々の結合パタ ーンを使用して熱及び圧力でシールするか、噴霧した、または渦巻き状のパター ンのホットメルト接着剤を用いて接着させることができる。 本発明の特定実施例においては、複数の個々の弾力性ストランドからなる弾力 材のグループ化したセットに付着されるキャリヤシートを含むことができる。弾 力性ストランドは、交差させたり、相互に接続したり、または互いに他から完全 に分離することができる。キャリヤシートは、例えば、エンボス加工してないポ リプロピレン材料のフィルムのような、0.002ｃｍ厚のポリマフィルムからなる ことができる。これらの弾力性ストランドは、例えば、デラウェア州ウィルミン トンに本社を置くビジネスのDuPontから入手可能なLycraエラストマーからなる ことができる。各弾力性ストランドは、典型的に、約470−1500デシテックス（ ｄｔｘ）の範囲内にあり、また約940−1050ｄｔｘであることができる。本発明 の特定の実施例では、例えば、各弾力化したレッグバンド毎に３つまたは４つの ストランドを使用することができる。 更に脚弾力材３４は、一般的には直線状であり、オプションで湾曲させること ができる。例えば湾曲弾力材は、おむつの縦方向中心線に向かって内向きに湾曲 させることができる。特定の配列では、弾力材の湾曲はおむつの横方向中心線に 対して対称に構成または位置決めされていないことができる。湾曲した弾力材は 、内向きに湾曲し、外向きに湾曲したレフレックス型の湾曲を有することができ る。また、所望の着け心地及び外観を得るために、弾力材の長さ方向の中心は、 オプションで、おむつの前または後ウェストバンドの何れかに向かって選択され た距離だけずらすことができる。本発明の特定の実施例では、湾曲した弾力材の セットの最も内側の点（頂点）をおむつの前または後ウェストバンドに向かって ずらすことができ、外向きに湾曲したレフレックスの部分をおむつの前ウェスト バンドに向かって位置決めすることができる。 代表例で示すように、おむつ２０は、前ウェストバンド３８及び後ウェストバ ンド４０の何れか、または両方の縦方向マージン内に位置決めされたウェスト弾 力材３６を含むことができる。ウェスト弾力材は、エラストマーフィルム、弾力 性フォーム、多重弾力性ストランド、エラストマーファブリック等のような適当 な弾力性材料の何れかからなることができる。例えば、適当な弾力性ウェスト構 造が、Lippertらの米国特許第4,916,005号に開示されており、その全開示は本明 細書と矛盾しないようにして、参照として本明細書に採り入れられている。 おむつ２０は、１対の弾力化された閉じ込めフラップ８２を更に含むことがで き、これらはおむつの縦方向次元８６に沿って概ね長さ方向に伸びている。閉じ 込めフラップは、典型的には、脚弾力材３４から横方向内側に位置決めされ、お むつの長さ方向（縦方向）中心線の両側に実質的に対称的に配置される。適当な 閉じ込めフラップ構造の例が、1987年11月３日付K．Enloeの米国特許第4,704,11 6号に開示されており、その全開示は本明細書と矛盾しないようにして、参照と して本明細書に採り入れられている。閉じ込めフラップは、望みに応じて濡れ性 の、または非濡れ性の材料からなることができる。更に、閉じ込めフラップ材料 は、実質的に液体不透過性であることも、ガスだけに透過性であることも、また はガス及び液体の両方に対して透過性であることもできる。他の適当な閉じ込め フラップ形態が、1994年３月４日出願のR．Everettらの米国特許出願第206 ,816号“ABSORBENT ARTICLE HAVING AN IMPROVED SURGE MANAGEMENT”（代理人 ドケットNo．11,375）に開示されており、その全開示は本明細書と矛盾しないよ うにして、参照として本明細書に採り入れられている。 本発明のオプションとしての代替実施例では、おむつ２０は、1988年６月28日 付Ｋ．Enloeの米国特許第4,753,646号に開示されている（その全開示は本明細書 と矛盾しないようにして、参照として本明細書に採り入れられている）ような弾 力化したウェストフラップを含むことができる。閉じ込めフラップの構造と同様 に、ウェストフラップ材料は、実質的に液体不透過性であることも、ガスだけに 透過性であることも、またはガス及び液体の両方に対して透過性であることもで きる。 再び留めることができるファスニングシステムを得るために、おむつ２０は、 テープファスナ４４の剥がし可能なアタッチメントをその上に受けるように作動 可能な標的領域を提供できる指定されたランディングゾーン７８（図２）を含む ことができる。本発明の特定実施例においては、ランディングゾーンパッチはバ ックシート２２の外向き表面上に位置決めすることができ、おむつの前ウェスト バンド部分３８上に配置されている。剥がし可能で、相互に係合し合う機械的フ ァスニングシステムを使用する構成を、ランディングゾーン上の機械的ファスナ の第１の部分と、ファスナタブ４４上の機械的ファスナの第２の共働部分とに配 置することができる。例えば、フック・ループファスナを用いる場合、フック材 料４６をファスナタブ４４に作動的に接続することができ、またループ材料８０ をランディングゾーン７８に作動的に接続することができる。代替として、ルー プ材料をファスナタブ４４に作動的に接続することができ、またフック材料をラ ンディングゾーンに作動的に接続することができる。 本発明の種々実施例では、テープファスナタブ４４を、ウェストバンド３８及 び４０の何れか、または両方の横方向端領域１１６及び１１８の何れか、または 両方に配置することができる。例えば代表例として示した実施例では、後ウェス トバンド４０の先端の側縁に配置されたファスナタブ４４を有している。 図１、３、及び４を参照する。各サイドパネル部材９０は、代表例として示し てある後ウェストバンド部分４０のように、バックシート２２の少なくとも一方 のウェストバンド部分の対向する横方向の端から横方向に伸びて、物品の端側部 分を構成している。更に、各サイドパネルは、実質的に横方向に伸びる端ウェス トバンド縁１０６から、概ねおむつの対応する脚開口部分の位置までにわたって いる。おむつ２０は、例えば、図示の対の縦方向に伸びる側縁領域１１０（図１ ）の指定された中央部分によって形成されている横方向に対向する対の脚開口を 有している。 本発明のさまざまな形態では、サイドパネルは選択されたおむつ成分と一体に 形成することができる。例えば、サイドパネル９０はバックシート層２２を形成 している材料の層から一体に形成することも、またはトップシート２４を形成す るために使用されている材料から一体に形成することもできる。代替形態では、 サイドパネル９０は、バックシート２２、トップシート２４、バックシートとト ップシートとの間に、またはそれらの組合わせに接続されている１つまたはそれ 以上の分離した部材によって構成することができる。 本発明の特定の面においては、各サイドパネル９０を材料の分離した片で形成 し、それらを適当に組合わせておむつ物品の選択された前及び／または後ウェス トバンド部分に取付けることができる。例えば本発明の図示実施例では、各サイ ドパネル９０は、サイドパネルアタッチメントゾーン９６に沿ってバックシート ２２の後ウェストバンド部分に取付られ、物品のバックシート及びトップシート の何れか、または両方に作動的に取付けることができる。サイドパネルは横方向 に伸びておむつの１対の対向するウェストフラップ部分を形成し、接着結合、熱 結合、超音波結合、クリップ、ステープル、縫い合わせ等のような適当な接続手 段で取付けられる。 サイドパネル９０は、ポリマフィルム、織ったファブリック、不織ファブリッ ク等、並びにそれらの組合わせのような実質的に非弾力性の材料からなることが できる。本発明の特定の面においては、サイドパネル９０は、少なくとも横方向 次元８８に沿って弾力的に延伸可能なストレッチ・ボンデッド・ラミネート（Ｓ ＢＬ）材料、ネック・ボンデッド・ラミネート（ＮＢＬ）材料、弾力性フィルム 、弾力性フォーム材料等のような実質的に弾力的な材料からなる。例えば、サイ ドパネル９０を形成するのに適当なメルトブロウン弾力性繊維状ウェブが、1987 年５月５日付WisneskiらのU.S.P．4,663,220に開示されており、その全開示が本 明細書に参照として採り入れられている。繊維状の弾力層に固着された少なくと も１つの層の不織紡織ファブリックからなる複合ファブリックの例が、1987年４ 月８日付J．Taylorらの欧州特許出願EP No．0 110 010（現EP 0 217 032 A2）に 開示されており、その全開示が本明細書に参照として採り入れられている。ＮＢ Ｌ材料の例が、1993年７月13日付Mormonの米国特許第5,226,992号に開示されて おり、その全開示が本明細書に参照として採り入れられている。 前述したように、サイドパネル９０を物品の選択されたウェストバンド部分に 取付けるために、さまざまな適当な構造を使用することができる。１対の弾力的 に延伸可能な部材を物品の横側部分に固着し、物品の外側カバーの横方向に対向 する側領域及びライナ成分を越えて横方向に外向きに伸ばすのに適当な構造の特 定な例を、1990年７月３日付P．VanGompelらの米国特許第4,938,753号に見出す ことができ、その全開示は本明細書と矛盾しないようにして、参照として本明細 書に採り入れられている。 サイドパネル９０が弾力化されている、またはそれ以外に弾力的に延伸可能で あるように構成されている材料からなる場合には、弾力性サイドパネルは、印加 された荷重（約0.58ニュートン／ｃｍ）の方向に直角に測定したサンプル寸法の 直線インチ当たり0.33ポンドの引張力荷重に曝した時に、ピーク荷重において少 なくとも約30％の伸びが望ましく得られるようにすることができる。図３及び４ を参照する。各サイドパネルは、所定の長さ寸法９４を有する相対的に外側の端 末自由端領域９２を含む。各サイドパネルは幅９１、及びベース長さ９３をも有 している。図示のサイドパネルは矩形の形状であるが、ベース長さ９３が相対的 に外側の自由端長９４よりも大きいか、または小さいようなテーパー付きの、ま たはそれ以外の輪郭を有する形状であることもできる。 サイドパネル領域にまたがる引張応力をより均一に分布させるために、各サイ ドパネル９０上にはその外側の自由端領域９２に沿って応力ビーム部分９８を設 けることができる。応力ビーム部分は、比較的高い剛さ値を有するように構成さ れ、望ましい形態では、応力ビーム部分はサイドパネル外側領域９２の実質的に 全縦方向長さに沿って伸びている。物品の使用中に物品のウェストバンド部分を 着用者の周囲に確保するために、ファスニングタブ４４は、各サイドパネル９０ の応力ビーム部分から横方向に伸びるように接続することができる。 本発明の特定の面においては、各ファスニングタブ４４は、フック部材４６の 内側縁とサイドパネル９０の外側縁領域とを相互接続するキャリヤ層５６を含ん でいる。キャリヤ層は横方向に内側の第１の側領域５８と、横方向に外側の第２ の側領域６０とを有している。第１の側領域５８は、作動可能な構造結合を用い てサイドパネルにラミネートされているか、またはそれ以外に接続され、取付け られている。サイドパネル材料、キャリヤ層材料、及び構造結合の構成は、作動 的な応力ビーム部分９８を形成するように構成され、配列されている。オプショ ンとして、補強用材料の付加的な層を応力ビーム領域に沿って含ませてビームの 剛さを増加させ、サイドパネルの縦方向次元に沿って応力を広げるその能力を更 に改善することができる。図３に示す配列では、キャリヤ沿う５６の内側領域５ ８は、サイドパネル９０の外側の自由縁部分９２の縦方向寸法９４より小さい縦 方向の広がりを有している。代替として、キャリヤ層５６はサイドパネル９０の 外側の部分の縦方向寸法９４に実質的に等しい（例えば、図１）かまたはそれよ り大きい縦方向の広がりを有することができる。 フック材料４６の部材は、作動可能な構造アタッチメントを用いてキャリヤ層 の外側領域にラミネートされているか、またはそれ以外に接続され、取付けられ ている。詳しく述べれば、図示のフック部材４６は、フック要素が物品の概ね内 側に伸びるように、キャリヤ層の内向きの身体側表面にラミネートされている。 図示の配列では、第２のキャリヤ縁領域５８の横方向外側の先縁が、フック部材 ４６の横方向外側の先縁と同延である。代替として、第２のキャリヤ縁領域５８ の横方向外側の先縁を、フック部材４６の横方向外側の先縁から横方向内側に離 間させ、物品の横方向の端縁６４を構成させることができる。 サイドパネル部材９０の相対的に外側の縦方向に伸びる縁は、フックベース層 ４６の相対的に内側の縦方向に伸びる縁からキャリヤ間隔距離６１だけ離間して いる。サイドパネル部材９０の外側縁は、ファスニング領域５０の相対的に内側 の縁からもキャリヤ間隔距離６１だけ離間させることができる。間隔距離６１は オプションで、ファスニング領域の横方向の広がり６９に等しいか、またはそれ より大きい横方向の広がりを有している。更に、キャリヤ層５６の内側を向いた 身体側表面は、フック要素５４と制限されて機械的に相互係合できるように作ら れている。その結果、ファスナタブ４４は縦方向に伸びる折曲げ線に沿って折曲 げることができ、貯蔵位置においては、フック要素がキャリヤ層５６の身体側表 面（図１）上に配置され、保持されるように、ファスニング領域５０を選択的に 配置し、構成することができる。 フック材料とキャリヤ層との間に必要とされる係合のレベルは、貯蔵位置を維 持するのに充分であるだけでよい。例えば、この係合には、約１−50ｇｆの範囲 内のピーク剥離力値を与えることができる。より大きいレベルの剥離力を与える こはできるが、これらのレベルをそのようにすると、フック材料をその貯蔵位置 から分離してその通常の主ファスニング位置まで移動させることがより扱い難く なる。キャリヤ層の身体側表面が既に露出した織った、または不織ファブリック である場合には、所望の係合はファブリックマトリックスとフック要素との間の 普通の相互作用によって与えることができる。キャリヤ層の身体側表面が露出し たファブリックでなければ、所望の係合はファブリックまたは他のメッシュ状の 材料の作動可能な成分を身体側表面上に取付けることによって与えることができ る。 本発明の特定の形態では、キャリヤ層５６の材料は、ポリマフィルム、織った ファブリック、不織ファブリック等、並びにそれらの組合わせのような実質的に 非弾力性の材料からなることができる。代替として、キャリヤウェブ材料は、ス トレッチ・ボンデッド・ラミネート（ＳＢＬ）材料、ネック・ボンデッド・ラミ ネート（ＮＢＬ）材料、弾力性フィルム、弾力性フォーム材料等、並びにそれら の組合わせのような実質的に弾力性の材料からなることができる。弾力性材料は 、少なくとも横方向次元８８に沿って弾力的に延伸可能である。例えば、図示配 列においては、キャリヤウェブ材料はスパンボンド・メルトブロウン・スパンボ ンド（ＳＭＳ）からなり、２つの対面するスパンボンドファイバの層の間にメル トブロウンファイバのコアがサンドウィッチされ、合計複合坪量は約50−67ｇ／ ｍ²（約1.5−２オンス／平方ヤード）の範囲内になっている。別の例として、キ ャリヤウェブ材料は全部が不織スパンボンドファブリックからなり、坪量 が約50−67ｇ／ｍ²（約1.5−２オンス／平方ヤード）の範囲内にあることができ る。 本発明のいろいろな形態と共働して使用される機械的ファスナは、フック、バ ックル、スナップ、ボタン等のような機械型ファスナによることができ、これら は共働する相補的な機械的相互ロック成分を含んでいる。本発明の特定の面にお いては、ファスニング手段はフック・ループファスナシステム、マッシュルーム ・ループファスナシステム等（まとめて、フック・ループファスナと呼ぶ）によ って与えられる。一般にこれらのファスニングシステムは、「フック」またはフ ック状の成分と、フック成分と係合して剥し可能なように相互接続する共働「ル ープ」またはループ状の成分とからなる。望ましくは、この相互接続は選択的に 剥し可能である。普通のシステムは、例えばＶＥＬＣＲＯという商標の下で入手 可能である。適当なフック・ループファスニングシステムの例が、1991年５月28 日付T．RoesslerらのU.S.P．5,019,073に開示されており、その全開示は本明細 書と矛盾しないようにして、参照として本明細書に採り入れられている。他のフ ック・ループファスニングシステムの例が、1994年12月28日出願のG．Zehnerら の米国特許出願第366,080号“HIGH-PEEL TAB FASTENER”、及び1995年４月13日 出願のP．VanGompelらの米国特許出願第421,640号“MULTI-ATTACHMENT FASTENIN G SYSTEM”に開示されており、それらの全開示は本明細書と矛盾しないようにし て、参照として本明細書に採り入れられている。 フック・ループファスニングシステムの典型的な形態においては、フック材料 部材４６はファスニングタブ４４に作動的に接続されており、ループ材料８０は 少なくとも１つの共働ランディングゾーン７８を構成するために使用される。ラ ンディングゾーンは、例えばバックシステム２２の露出された外向きの側表面上 に適当に位置決めすることができる。前述したように、フック・ループファスニ ングシステムの代替形態は、ファスナタブ４４に固着されたループ材料を有する ことができ、またランディングゾーン７８を形成するために使用されるフック材 料を有することができる。 本発明の特定の面においては、フック材料部材４６は、マイクロフック材料と 呼ばれる型であることができる。適当なマイクロフック材料は、ミネソタ州セン トポールに本社を置くビジネスである３Ｍ Companyから市販されているＣＳ２０ ０である。マイクロフック材料は、マッシュルーム「キャップ」の形状のフック を有することができ、フック密度が約1600フック／平方インチ、フックの高さが 約0.033−0.097ｃｍ（約0.013−0.038インチ）、そしてキャップ幅が約0.025−0 .033ｃｍ（約0.01−0.013インチ）であるように構成することができる。フック は、約0.0076−0.01ｃｍ（約0.003−0.004インチ）の厚みと、約15ｍｇｆのガー リー剛さとを有するベースフィルム基体に付着される。 別の適当なマイクロフック材料は、ニューハンプシャー州マンチェスターに本 社を置くビジネスであるVELCRO U.S.A．Inc．から入手可能なＶＥＬＣＲＯ Ｃ ＦＭ−２９ １０５８である。マイクロフック材料は角度付きフック要素の形状 のフックを有することができ、約264フック／ｃｍ²（約1700フック／平方インチ ）のフック密度と、約0.030−0.063ｃｍ（約0.012−0.025インチ）のフック高さ と、約0.007−0.022ｃｍ（約0.003−0.009インチ）の範囲内のフック幅とを有す るように構成することができる。フック要素は約0.0076−0.008ｃｍ（約0.003− 0.0035インチ）の厚みを有するベース層基体と同時に押出され、またフック材料 の部材は約12ｍｇｆのガーリー剛さを有している。 本発明の特定の面においては、ファスニング領域５０の縦方向の広がり６８は 約11.4ｃｍ（約4.5インチ）より大きくない。代替として、ファスニング領域５ ０の縦方向の広がり６８は約8.9ｃｍ（約3.5インチ）より大きくなく、オプショ ンでは約6.8ｃｍ（約2.7インチ）より大きくないようにして所望のレベルの性能 を得る。本発明の他の面においては、ファスニング領域５０の縦方向の広がり６ ８は約2.54ｃｍ（約１インチ）より小さくない。代替として、ファスニング領域 ５０の縦方向の広がり６８は約3.3ｃｍ（約1.3インチ）より小さくなく、オプシ ョンでは約4.2ｃｍ（約16.7インチ）より小さくないようにしてさらなる便益を 得る。 さらなる面においては、ファスニング領域５０の横方向の広がり６９は約7.6 ｃｍ（約３インチ）より大きくない。代替として、ファスニング領域５０の横方 向の広がり６９は約3.8ｃｍ（約1.5インチ）より大きくなく、オプションでは約 2.54ｃｍ（約１インチ）より大きくないようにして所望のレベルの性能を得 る。更に他の面においては、ファスニング領域５０の横方向の広がり６９は約0. 64ｃｍ（約0.25インチ）より小さくない。代替として、ファスニング領域５０の 横方向の広がり６９は約0.89ｃｍ（約0.35インチ）より小さくなく、オプション では約1.27ｃｍ（約0.5インチ）より小さくなくして性能を更に改善する。 本発明の特定の配列は、約25.4ｍｍ（約１インチ）よりも大きくない横方向の 広がりを有するグリップ領域を設けることができる。代替として、横方向の広が り６２は約19ｍｍ（約0.75インチ）より大きくなく、オプションでは約１３ｍｍ （約0.5インチ）より大きくなくして性能を更に改善する。他の面においては、 グリップ領域は約３ｍｍ（約0.12インチ）よりも小さくない横方向の広がりを有 している。代替として、横方向の広がり６２は約4.8ｍｍ（約0.19インチ）より 小さくなく、オプションでは約６ｍｍ（約0.25インチ）より小さくなくして所望 の性能を得る。 図示の形態では、各フック材料部材４６のグリップ領域５２の実質的に全域に フック要素５４は実質的に存在しない。本発明の他の面においては、グリップ領 域は、ファスニング領域５０に比して単位面積当たり比較的低密度の作動フック 要素を有する指定された領域に構成することができる。 本発明の別の面においては、フック材料４６の各部材は、グリップタブ６６を 形成している横方向に位置する先端領域７６を有している。グリップタブは、そ の関連するフック材料部材４６のファスニング領域５０の縦方向の広がり６８よ りも小さい縦方向の広がり７０を有している。本発明の特定の配列では、グリッ プタブ６６の縦方向の広がり７０は、その関連するファスニング領域５０の縦方 向の広がり６８の約８０％よりも大きくない。代替として、グリップタブ６６の 縦方向の広がりは約７０％よりも大きくなく、オプションではその関連するファ スニング領域５０の縦方向の広がり６８の約60％よりも大きくなくして便益を改 善する。 本発明の他の配列においては、グリップタブ６６の縦方向の広がり７０は、そ の関連するファスニング領域５０の縦方向の広がり６８の約20％よりも小さくな く、オプションではその関連するファスニング領域５０の縦方向の広がり６８ の約40％よりも大きくなくして性能を改善する。例えば図示の形態では、グリッ プタブ６６の縦方向の広がり７０その関連するファスニング領域の縦方向の広が り６８の約50％であって便益を改善している。 グリップ領域５２、特にグリップタブ６６は、比較的高い剛さ値に作られてい て性能を改善している。詳しく述べれば、グリップ領域の剛さはファスニング領 域５０の剛さと実質的に同じか、またはオプションでそれより大きく構成するこ とができる。その結果、グリップ領域を、ランディングゾーン７８に密着して保 持される実質的に平らな位置に良好に維持することができる。相対的な剛さ及び 高い剛さ値は、フラップ縁のだらしない運動（ファスニングシステムが偶然に引 っ張られて不時のポップオープンをもたらしかねない）をより良好に回避するこ とができる。 特定の面においては、グリップ領域５２に形成される総合ファスナ複合体、特 にグリップタブ６６に形成される複合体は、約80ｍｇｆよりも小さくない合計剛 さ（例えば、合計ガーリー剛さ）を有している。代替として、合計複合剛さは約 150ｍｇｆよりも小さくなく、またオプションでは約180ｍｇｆよりも小さくなく して性能を改善する。本発明の他の面は、上述したグリップ領域５２及び／また はグリップタブ６６に形成されるファスナ複合体の位置で測定した時に、約250 ｍｇｆよりも大きくない合計剛さに構成することができる。代替として、合計剛 さは約225ｍｇｆよりも大きくなく、またオプションでは約210ｍｇｆよりも大き くなくして便益を改善する。剛さ値はサンプルに関して決定され、この場合サン プルの長い方の長さ寸法を物品の交差方向８８に沿うアラインメントに一致させ る。 本発明のさらなる面は、ファスナ領域５０に位置するファスナ複合体によって 与えられる合計剛さの選択された割合である合計剛さを有するグリップ領域、及 び／またはグリップタブにファスナ複合体で構成することができる。詳しく述べ れば、グリップ領域及び／またはグリップタブにおける複合剛さは、ファスニン グ領域の複合剛さの約80−120％の範囲内にあることができる。代替として、グ リップ領域及び／またはグリップタブは約90−110％の範囲内であることができ 、オプションではファスニング領域の複合剛さの約95−105％の範囲内で ある。 さらなる面においては、グリップ領域の表面領域上に分布し、実質的に急激に ベース層の表面から離れるように伸び、そしてベース層の材料内に構造的不連続 及び応力集中を発生させることができる複数の突起１０２（図４及び６）を形成 することによって、グリップ領域の剛さを適当に調整することができる。これら の突起は、指定されたループ材料、または他の第２の機械的ファスニング成分と 作動的に係合しないように構成される。代表として図示した配列では、非係合突 起は実質的に規則的に繰り返すパターンで分布しており、ベース層にほぼ直角に フック要素５４と概ね同一の方向に伸びている（しかしながら、代替として非直 角のアラインメントも使用することができる）。この規則的なパターンは、例え ば複数の行及び／または列の配列によって得ることができる。オプションで、突 起はランダムに、または他の不規則なパターンで分布させることができる。例え ば代表として図示した構成は、ベース層４８と一体に形成され、ベース層と実質 的に同一の材料からなる複数の突起を有している。突起１０２を付加すると、有 利なことには、光沢のないマット仕上げが得られ、またフック材料の耐久性及び 引裂き抵抗を改善する「引裂きストップ」効果が得られることが分かった。また 突起を組入れると、グリップ領域５２の剛さを所望レベルの剛さまで減少させる ことができる。望ましくは、グリップ領域の得られた剛さが、グリップ領域に突 起を設けない場合の剛さよりも小さくなるようにする。 本発明の目的から、さまざまな剛さ値は、被試験成分の長さ及び幅によって実 質的に限定される面に直角に向けられた力によって発生する曲げモーメントに関 して決定される。本明細書に記述する剛さ値を決定する適当な技術は、ガーリー (Gurley)剛さ試験であり、その詳細はＴＡＰＰＩ標準試験Ｔ ５４３ ｏｍ−９ ４（紙の曲げ抵抗（ガーリー型試験機））に記載されている。適当な試験装置は 、ニューヨーク州トロイに本社を置くビジネスであるTeledyne Gurley製のガー リーディジタル剛さ試験機モデル４１７１−Ｄである。この計器によれば、種々 の長さ及び幅を、装置のポインタ上の３つの位置の１つに配置した５、25、50、 または200グラム重と組合わせて使用することによって、広範な材料の試験を行 うことができる。本明細書の目的から、上述したガーリー剛さ値は「標準」サ イズのサンプルによって生成される値に対応させることを意図している。従って ガーリー剛さ試験機からのスケールの読みは標準サイズのサンプルの剛さに変換 され、伝統的にミリグラム力（ｍｇｆ）で報告される。現在では、標準「ガーリ ー単位」は１ｍｇｆの剛さ値に等しく、ガーリー剛さを報告するために等価的に 使用することができる。標準サイズサンプルは幅が１”であり、名目長さが３” （実際の長さは3.5”）である。サンプルの実際の長さとは、名目長さ＋クラン プ内に保持するための付加的な0.25”の長さ＋ベーンを重ねるための別の0.2５ ”の長さである。標準ではないサイズの試験サンプルのスケールの読みを取り、 これらの読みを標準サイズのサンプルの剛さに変換するための係数の表が、Tele dyne Gureleyからの「ガーリー剛さ試験機取扱説明書」に記載されている。従っ て、標準サイズのサンプルに対応する適切な値を決定するために適切な変換係数 が使用される限り、他の指定された寸法の試験サンプルも便利に使用することが できる。 図５及び６を参照する。本発明のさらなる面では、グリップ領域５２内に分離 して限定され、グリップ領域の合計面積よりも小さい面積を有する離散した補助 ファスニング領域１００を含むグリップタブ６６を含むことができる。図示の補 助ファスニング領域はグリップタブの端縁６４に接して配置されており、主ファ スニング領域５０から横方向外側に離間している。補助ファスニング領域は、主 ファスニング領域５０に比して、比較的低い合計ファスニング強度を与える。低 いファスニング強度は、例えば、補助ファスニング領域内に位置している選択さ れたファスニング成分の実効面積を減少させることによって、または補助ファス ニング領域内に配置されている選択されたファスニング要素の単位面積当たりの 密度（出現の数または頻度）を減少させることによって、またはファスニング要 素を離散したストリップ領域、または分離した「島」領域内に孤立させることに よって得ることができる。 代表として示した配列においては、比較的低いファスニング強度は、補助ファ スニング領域内の平均フック密度を減少させることによって発生させている。平 均フック要素密度は、例えば、個々のフック要素間の間隔を増減させることによ って、または選択された数のフック要素の作動可能な係合可能度を選択的に消滅 させるか、またはそれ以外に使用不能にすることによって調整できる。平均フッ ク要素密度は、フック要素の配置を、分離した局所化された領域内に制限するこ とによっても調整することができる。例えば、フック要素は、少なくとも１つま たはそれ以上の離間したストリップ領域（それらの主要な、相対的に長い方の長 さが、実質的に縦方向次元８６（図５）に沿って走る）に局所化することができ る。代替として、単一の、または複数の離間したストリップ領域は、実質的に物 品の交差次元８８に沿って横方向に伸びるように整列したそれらの主たる長さを 有することができる。更に他の配列では、フック要素は、図７及び８に代表的に 示すように、作動可能なフック要素を実質的に全く含まない「海」領域内にフッ クを含む複数の「島」領域を分布させ、これらの島領域が選択された規則的な、 または不規則なパッチワークパターンを作るようにして、フック領域を更に局所 化することができる。 本発明の特定の面においては、補助領域１００の単位面積当たりの平均フック 要素密度（出現の数または頻度）は、ファスニング領域５０内の平均フック要素 密度の約75パーセント（％）より大きくすることはできない。所望の便益を得る ために代替として、グリップ領域５２内のフック要素密度は約70％より大きくす ることはできず、オプションではフック材料部材４６のその隣接して位置するフ ァスニング領域５０内のフック要素密度の約60％より大きくすることはできない 。さらなる面においては、グリップ領域５２の単位面積当たりの平均フック要素 密度は、ファスニング領域５０内の平均フック要素密度の約10％よりも小さくす ることはできない。性能を改善するために代替として、グリップ領域５２の平均 フック要素密度は約30％よりも小さくすることはできず、オプションではフック 材料部材４６のその隣接して位置するファスニング領域５０内のフック要素密度 の約40％よりも小さくすることはできない。 他の面においては、補助ファスニング領域１００は、少なくともグリップタブ の端縁６４と実質的に同延であるように構成することができる。他の面において は、代表的に図示してあるように、補助ファスニング領域１００はグリップタブ の周辺と実質的に同延であるように構成することができる。さらなる面において は、オプションで、補助ファスニング領域１００の横方向外側の境界縁を、グリ ップタブの端縁６４から横方向内側に選択された間隔距離だけ離間させることが できる。本発明の他の面においては、補助ファスニング領域内のファスニング要 素は、ベース層と一体に形成される。 本発明のさまざまな形態においては、ループ材料は、不織、織った、または編 んだファブリックによって作ることができる。例えば、適当なループ材料ファブ リックは、ノースカロライナ州グリーンボロのGuilford Mills，Inc．から＃３ ４２８５の商品名で市販されている型の２バー縦編みファブリック、並びに他の 編んだファブリックからなることができる。適当なループ材料は、３Ｍ Company からも入手可能であり、ＳＣＯＴＣＨＭＡＴＥ印の商品名のナイロンの織ったル ープを市販している。３Ｍ Companyは、ウェブの裏側に接着剤を有するライナレ スループウェブ、及び３Ｍニッテッドループテープも市販している。 本発明の特定の面では、ループ材料は、離散したランディングゾーンパッチに 限定する必要はない。その代わりとして、ループ材料は、例えば、おむつ２０と 共に使用される布状の外側カバーの実質的に全ての露出された表面領域上に伸び るように統合された、実質的に連続する外側繊維層で作ることができる。このよ うにすると、得られた布状のバックシート２２を、作動的な「何処でも留められ る」機械的ファスニングシステムのためのループ材料にすることができる。 本発明のさまざまな構成のファスニング要素は、本発明の物品の種々の他の成 分と一緒に構成し、保持するために使用される１つまたはそれ以上の取付けメカ ニズムの何れかを使用することによって、そのベース層に作動可能に取付けるこ とができる。望ましくは、さまざまな主及び補助ファスニング領域内のファスニ ング要素は、モールディング、同時押出し等によって、関連ベース層と一体に形 成することができる。ベース層及び機械的ファスニング要素は、実質的に同一の ポリマ材料で形成することができ、その場合始めに分離したフックベース層にフ ァスニング要素を取り付ける離散したステップは必要としなくなる。例えば代表 として図示した主ファスニング領域５０及び補助ファスニング領域１００の形態 においては、図示したフック要素５４は、ベース層及びフック要素を実質的に同 一のポリマ材料を同時に押出すことによって、フックベース層と一体に形成され ている。 ベース層と取付けられたファスニング成分との間の取付け、または他の相互接 続は、ファスナタブ４４を物品の指定されたランディングゾーンへのその剥し可 能な確保から取外すのに必要なピーク力より大きくすべきであることは容易に理 解されよう。 以上に本発明を詳細に説明したが、本発明の思想から逸脱することなくさまざ まに変化及び変更できることは明白である。これらの変化及び変更の全ては、請 求の範囲に記載の本発明の範囲内にあることを意図するものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ハントゥーン アンドリュー エドセル アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン サウス ゴールデ ンロッド ドライヴ 613 (72)発明者 トラン サン ヴァン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54914 アップルトン サウス ハイクレ スト ドライヴ 1725 (72)発明者 ルークス ローリー アン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン キャメロット コ ート 2205 アパートメント ５ (72)発明者 ロード パトリック ロバート アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ アップルブロッサム ド ライヴ 1180 (72)発明者 ショウ ゴードン アレン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54942 グリーンヴィル エヴァーグレイ ド ロード ダブリュー6253

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （1）ある物品において、 縦方向の次元及び横方向の次元を有するサイドパネル、及び 上記サイドパネルの第１の横方向外側の縁部分に作動可能に接続されている 第１の機械的ファスニング成分を備え、上記第１の機械的ファスニング成分は 、指定されたファスニング領域及び指定されたグリップ領域を有するベース層 を含み、上記ファスニング領域は、上記ベース層と一体に形成され上記ベース 層のベース面から離れるように伸びる複数の第１の機械的ファスニング要素を 有し、上記第１の機械的ファスニング要素は、共働する第２の機械的ファスニ ング成分と作動可能に係合するように構成され、上記グリップ領域は、上記フ ァスニング領域に比して単位面積当たり比較的低密度の上記第１の機械的ファ スニング要素を有し、上記ファスニング領域は、上記サイドパネルと上記グリ ップ領域との間に挟まれ、そして上記グリップ領域は、上記物品の横方向の端 の縁をなしている ことを特徴とする物品。 （2）上記サイドパネルは、弾力的に延伸可能である請求項(1)に記載の物品。 （3）上記第１の機械的ファスニング成分は、上記サイドパネルの第１の横方向 外側の縁部分に作動可能に接続されているフック材料の部材であり、上記フッ ク材料の部材は、指定されたファスニング領域及び指定されたグリップ領域を 有するフックベース層を含み、上記ファスニング領域は、上記ベース層と一体 に形成され上記ベース層のベース面から離れるように伸びる複数のフック要素 を有し、上記フック要素は選択された共働するループ材料と作動可能に係合す るように構成され、上記グリップ領域は、上記ファスニング領域に比して単位 面積当たり比較的低密度の上記フック要素を有し、上記ファスニング領域は上 記サイドパネルと上記グリップ領域との間に挟まれ、そして上記グリップ領域 は上記物品の横方向の端の縁をなしている請求項(2)に記載の物品。 （4）第１及び第２のキャリヤ側領域を含み、且つ上記サイドパネルと上記フッ ク材料の部材との間を相互接続するキャリヤ層を更に備え、上記フック材料の 部材は上記第１のキャリヤ側領域に取付けられ、上記第２のキャリヤ側領域は 上記サイドパネルの上記縁部分に取付けられている請求項(1)に記載の物品。 （5）上記グリップ領域は、少なくとも約３ｍｍの横方向の広がりを有している 請求項(1)に記載の物品。 （6）上記各フック材料部材の上記グリップ領域には、上記フック要素が実質的 に存在しない請求項(3)に記載の物品。 （7）上記フック材料の部材の上記グリップ領域は横方向に位置する先端領域を 有し、上記先端領域は、上記フック材料部材の上記ファスニング領域の縦方向 の広がりよりも小さい縦方向の広がりを有するグリップタブを含んでいる請求 項(3)に記載の物品。 （8）上記物品は更に、バックシート層と、上記バックシート層と対面関係に重 ねられた液体透過性のトップシート層と、上記バックシート層とトップシート 層との間にサンドウィッチされている吸収材ボディとを更に備え、上記物品は 、前ウェストバンド部分と、後ウェストバンド部分と、上記前及び後ウェスト バンド部分を相互接続している中間部分とを有し、 上記サイドパネルは、上記ウェストバンド部分の一方の横方向側領域に取付 けられている第２の縁部分を有し、上記第２の縁部分は、上記サイドパネルと は横方向反対側に位置決めされている 請求項(1)に記載の物品。 （9）上記各フック材料部材の上記ベース層の上記グリップ領域は、それから伸 びる複数の非係合突起を含んでいる請求項(3)に記載の物品。 (10)上記指定されたファスニング領域は主ファスニング領域になっており、上記 ベース層は補助ファスニング領域になっている請求項(1)に記載の物品。 (11)上記補助ファスニング領域は上記第１の機械的ファスニング要素の複数のス トリップ領域を含み、上記ストリップ領域は上記横方向次元に沿うそれらの主 たる長さを有している請求項(10)に記載の物品。 (12)上記補助ファスニング領域の上記ストリップ領域は、上記主たるファスニン グ領域と交差している請求項(11)に記載の物品。 (13)上記補助ファスニング領域は、上記第１の機械的ファスニング要素の複数の 離散した島を含んでいる請求項(10)に記載の物品。 (14)上記補助ファスニング領域は、上記第１の機械的ファスニング要素の少なく とも１つのストリップを含み、上記ストリップ領域は、実質的に上記縦方向次 元に沿って伸びるその主たる長さを有している請求項(10)に記載の物品。 (15)縦方向の次元、横方向の次元、横方向に対向する側縁領域の前対を有する前 ウェストバンド部分、横方向に対向する側縁領域の後対を有する後ウェストバ ンド部分、及び上記前及び後ウェストバンド部分を相互接続する中間部分を有 する吸収性物品において、上記物品は、 バックシート層と、 上記バックシート層と対面関係に重ねられている液体透過性のトップシート 層と、 上記バックシートとトップシート層との間にサンドウィッチされている吸収 材ボディと、 上記物品の上記ウェストバンド部分の一方の各側縁領域に取付けられている サイドパネルと、 上記各サイドパネルの第１の横方向外側の縁部分に作動可能に取付けられてい る第１のファスニング成分とを備え、上記各第１のファスニング成分は、指定 されたファスニング領域及び指定されたグリップ領域を有するベース層を含み 、上記ファスニング領域は、上記ベース層と一体に形成され上記ベース層のベ ース面から離れるように伸びる複数の第１のファスニング要素を有し、上記第 １のファスニング要素は、上記バックシート層の外側表面上に配置されている 第２の機械的ファスニング成分と作動可能に係合して上記物品を着用者上に確 保するように構成され、上記グリップ領域は、上記ファスニング領域に比して 単位面積当たり比較的低密度の上記第１の機械的ファスニング要素を有し、上 記ファスニング領域は、上記サイドパネルと上記グリップ領域との間に挟まれ 、そして上記グリップ領域は、上記物品の横方向の端の縁をなしていることを 特徴とする物品。 (16)上記サイドパネルは、弾力的に延伸可能である請求項(15)に記載の物品。 (17)上記第１の機械的ファスニング成分は、上記サイドパネルの第１の横方向外 側の縁部分に作動可能に接続されているフック材料の部材であり、上記フック 材料の部材は、指定されたファスニング領域及び指定されたグリップ領域を有 するフックベース層を含み、上記ファスニング領域は、上記ベース層と一体に 形成され上記ベース層のベース面から離れるように伸びる複数のフック要素を 有し、上記フック要素は選択された共働するループ材料と作動可能に係合する ように構成され、上記グリップ領域は、上記ファスニング領域に比して単位面 積当たり比較的低密度の上記フック要素を有し、上記ファスニング領域は上記 サイドパネルと上記グリップ領域との間に挿入され、そして上記グリップ領域 は上記物品の横方向の端の縁をなしている請求項(16)に記載の物品。 (18)上記グリップ領域は、少なくとも約３ｍｍの横方向の広がりを有している請 求項(15)に記載の物品。 (19)上記各フック材料部材の上記グリップ領域には、上記フック要素が実質的に 存在しない請求項(15)に記載の物品。 (20)上記各フック材料の部材は、取付けられる上記フック材料の部材とその対応 するサイドパネルとを相互接続するキャリヤ層に取付けられ、上記各キャリヤ 層は、第１及び第２の横方向に対向する側領域を有し、上記各キャリヤ層の上 記第１の側領域は、その接続された上記フック材料の部材に取付けられ、上記 各キャリヤ層の上記第２の側領域は、上記対応するサイドパネルの上記外側縁 部分に取付けられている請求項(15)に記載の物品。 (21)上記各フック材料部材の上記ベース層の上記グリップ領域は、それから伸び る複数の非係合突起を含んでいる請求項(15)に記載の物品。