JP2000505890A - 液体媒質中のアナライトの測定 - Google Patents

液体媒質中のアナライトの測定

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Abstract

(57)【要約】 アナライトの存在、および任意にその濃度の電気化学的測定において、認識ペアの一方のメンバーを固定化した電極と、前記一方のメンバーおよび前記アナライトからなる認識ペアとを利用する。前記媒質中おけるアナライトの存在下においては、前記アナライトと前記固定化されたメンバーとの間の複合体である対合複合体が形成される。この電極は電気化学的装置の一部を形成し、該装置はまた、少なくとも一つの第一のレドックス分子および少なくとも一つの第二のレドックス分子をも含んでおり、前者は電極と後者との間で電子を移動させる。対合複合体が形成されると電子移動は阻害され、電気的応答の変化が前記媒質中における前記アナライトの存在を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 液体媒質中のアナライトの測定 〔発明の分野〕 本発明は、一般には、液体媒質中におけるアナライトの存在および任意に該物 質の濃度を測定する試験の分野に関する。より詳細には、本発明は、アナライト の存在下で起きる電極の電気的応答の変化によってアナライトが測定されるよう な試験に関する。 〔従来技術〕 背景として本発明に関連すると思われる従来技術は、下記のもので構成されて いる。 1. Electrochemical Sensors in Immunological Analysis,Ngo, T.T.,Ed.;Plenum Press:New York and London,1987. 2. Bresler,H.S.;Lenkevich,M.J.;Murdock,J.F.;Newman, A.L.;Roblin,R.O.in Biosensor Design and Application, Mathewson,P.R.;Finley,J.W.,Eds.;ACS Symp.Ser.511, Amer.Chem.Soc.,Washington,DC,1992,pp.89-104. 3. U.S.Patent No.4,728,828. 4. U.S.Patent No.4,822,566. 5. U.S.Patent No.5,057,430. 6. U.S.Patent No.4,893,957. 7. Canadian Patent No.1,256,944. 8. Canadian Patent No.1,259,374. 9. Weber,S.G.;Purdy,W.C.,Anal Lett.1979,12,1-9. 10.Doyle,J.M.;Wehmeyer,K.R.;Heineman,W.R.;Halsall, H.B.in Electrochemical Sensors in Immunological Analysis, Ngo,T.T.,Ed.;Plenum Press:New York and London,1987, pp.87-102. 11.Di Gleria,K.;Hill,H.A.O.;McNeil,C.J.;Green,M.J., Anal.Chem.,1986,58,1203-1205. 12.Di Gleria,K.;Hill,H.A.O.;Chambers,J.A.,J. Electroanal.Chem.1989,267,83-91. 13.Chambers,J.A.;Walton,N.J.,J.Electroanal.Chem.1988, 250,417-425. 14.Wright,D.S.;Halsall,H.B.;Heineman,W.R.in Electrochemical Sensors in Immunological Analysis,Ngo, T,T.,Ed.;Plenum Press:New York and London,1987, pp.117-130. 15.Tang,H.T.; Halsall,H.B.;Heineman,W.R.Clin.Chem. 991,37,245-248. 16.Wehmeyer,K.R.;Halsall,H.B.;Heineman,W.R.;Volle, C.P.;Chen,C.,Anal.Chem.1986,58,135-139. 17.Aizawa,M.,in Electrochemical Sensors in Immunological Analysis,Ngo,T.T.,Ed.;Plenum Press:New York and London.1987,pp.269-291. 18.Franconi,C.;Bonori,M.;Orsega,E.F.;Scarpa,M.;Rigo, A.,J.Pharm.Biomed.Anal.1987,5,283-287. 19.Uditha de AlWis,W.;Wilson,G.S.,Anal.Chem.1985,57, 2754-2756. 20.Tsuji,I.;Eguchi,H.;Yasukouchi,K.;Unoki,M.; Taniguchi,I.,Biosens.Bioelectron.1990,87-101. 21.Gebauer,C.R.,in Electrochemical Sensors in Immunological Analysis,Ngo,T.T.,Ed.;Plenum Press:New York and London,1987,pp.239-255. 22.Niwa,M.;Mori,T.;Nishio,E.;Nishimura,H.;Higashi, N.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.1992,547-549. 23.Willner,I.;Rubin,S.;Cohen,Y.,J.Amer.Chem.Soc. 1993,115,4937-4938. 24.Willner,I.;Blonder,R.;Dagan,A.,J.Amer.Chem.Soc. 1994,116,9365-9366. 25.European Patent Applicatiotn,Publication No.668,502. 26.Riklin,A.,Katz,C.,Willner,I.,Stocker A.,BUckmann, A.F.,Nature,1995,376,672. 27.Morris,D.L.,Buckler,R.T.,in Methods in Enzymolgy, V.92,Part E(Eds.J.J.Langone,H.,Van Vunakis),Acad. Press,N.Y.1983,pp.415-417. 〔発明の背景〕 免疫検定法は、その特異性および高感度の故に、日常の臨床プラクティス、並 びに環境汚染物質の分析および食品の品質分析のような、他の種々の用途で広範 に使用されている。このような試験は、抗原と抗体との間の特異的な結合に基づ いている。 結合の電気化学的検出に基づく免疫検定は、少なからぬ研究および開発活動に おける中心的な課題であった(Ngo,T.T.,Ed.1987)。電気化学的免疫検定で検出 されるのは、キャパシタンス変化のような、抗体/抗原の結合の結果としての電 極/溶液界面の電気的特性における変化である(Bresler,et al,1992)。キャパシ ティー親和性センサが、米国特許第4,728,822号、同第4,822,566号、同第5,057, 430号および同第4,893,957号、並びにカナダ特許第第1,256,944号および同第1,2 59,374号に開示されている。他の電気化学的免疫検定法は、抗原/抗体複合体の 形成の結果としての、電流または電圧応答における変化に基づいている。このよ うな方法は、抗体または抗原に付着したレドックスプローブの存在を必要とし、 かかる電気化学的試験における応答は、アナライトと、レドックスラベルされた 抗体もしくは抗原との間での、電極に固定化された相補的メンバー対に対する拮 抗的結合の結果である。このような方法は極めて鋭敏といえるものではなく、レ ドックスラベルされた分子の電流による検出は、マイクロモル範囲に制限される (Weber, et al.,1979;Doyle et al.,1987)。より最近の研究では、裸電極を使用し、また レドックス反応を酵素的増幅システムと組み合わせることによって(DiGleria et al,1986;Di gleria et al,1988)、感度の改善が可能になることが示された。同 様のアプローチを使用し、且つレドックスポリマーで修飾した電極を用いること によって、より鋭敏な免疫検定がもたらされた(Chambers,et al,1988)。 別のアプローチには、電気化学的信号を増幅させるために、抗原もしくは抗体 と生体触媒物質(通常はレドックス酵素)とを直接的に共有結合させることが含 まれる。多くの研究は、抗原もしくは抗体上の酵素ラベルによって分析的に発生 した、NADPH(Wright,et al,1987;Tang,et al,1991)、フェノール(Wehmeyer,et a l,1986)、02(Aizawa et al,1987;Franconi,etal,.1987)、H2O2(Uditha,et al.,1 985;Tsuji,et al,1990)、NH3(Gebauer,1987)等のような電気的活性種の、電流 若しくは電圧による検出を利用している。この方法の高感度は、放射免疫検定の 感度に匹敵するものである。 しかし、抗原/抗体種の如何なるラベリングも伴わない電気的技術は、更に魅 力的なものである。このような方法は、電極表面に固定された単分子層を通過す るレドックス分子の透過性を、電流により検出することに基づいている。抗原単 分子層は、該抗原に対して高い結合親和性を有する抗体を用いた同じ電極反応よ りも、可溶化レドックスプローブに対して、更に高い透過性を与える(図1を参 照のこと)(Niwa,et al.,1992;Willner,et al,1993;Willner et al,1994;Europe an Patent application No.668502)。 〔発明の一般的説明〕 本発明の目的は、液体媒質中におけるアナライト(該物質は認識ペアの一方の メンバーである)の存在および任意にその濃度を測定するための、電気化学的方 法および装置を提供することである。 本発明の更なる目的は、このような方法および装置において使用するための電 極を提供することである。 本発明の他の目的は、以下の説明から明らかになるであろう。 本発明の方法および装置では、媒質中におけるアナライトの存在によって、電 気的応答の変化の増大がもたらされる。以下で用いる「電気的応答」の用語は、 電極の電流/電圧挙動、例えば一定の印加電圧等の下での電流応答または電極の 電荷流を言う。この電気的応答は、交流または直流条件の下で、電流または電荷 流を計測することによって測定することができる。 本発明の方法および装置における電気的応答は、電極と、少なくとも二つのレ ドックス分子により形成された電子移動連鎖との間での電子移動の結果である。 「レドックス分子」の用語は、電子を供与または受容することにより、その酸化 還元状態を変化させることができる分子を言う。レドックス分子は、電極とレド ックス分子との間、或いは二つのレドックス分子の間で電子を移動できる電子メ ディエータであってもよい。また、レドックス分子は、その酸化還元状態が変化 すると触媒的に活性になり、続いて基質に作用する触媒分子であってもよく、こ の場合、該基質は化学的に異なった生成物に変化する。触媒的に活性なレドック ス分子の非制限的な一例は、レドックス酵素である。本発明によれば、以下で更 に説明するように、アナライトが試験媒質中に存在するときの最終的な結果は、 電子移動の変化の減少、従って電極の電気的応答における変化である。 上記のように、検出されるアナライトは、認識ペアの一方のメンバー物質、即 ち、該物質が属するペアの他方のメンバーに対して特異的に結合する物質である 。認識ペアは、例えば、抗原/抗体、リガンド/レセプター、糖/レクチン、ビ オチン/アビジン、酵素/基質、相補的配列をもったオリゴヌクレオチド/オリ ゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド/タンパク、およびオリゴヌクレオチド/ 細胞である。 本発明の方法および装置において、一つの認識ペアは、試験装置の一部を形成 しており、電極に固定化される。該電極をアナライト(当該ペアの他方のメンバ ー)を含有する媒質に露出すると、これら二つのメンバーは相互に結合され、結 果的にアナライトは電極に結合される。 本発明は、その第一の側面において、液体媒質中におけるアナライトの存在を 測定するための電気化学的装置を提供する。この装置は、 少なくとも一つの第一のレドックス分子および少なくとも一つの第二のレ ドックス分子(前記第一の分子は、前記電極と前記第二の分子との間で電子を移 動させる)と; 認識ペアの一方のメンバー(前記アナライトは該認識ペアの他方のメンバ ーである)が表面に固定された電極であって、これにより前記媒質中の前記アナ ライトは対合した複合体(該複合体は固定化されたメンバーと前記アナライトと の間の複合体である)を形成する電極とを具備し; 前記対合した複合体の形成は、電子移動およびその結果としての当該シス テムの電気的応答の変化を阻害し、これにより前記媒質中のアナライトの存在を 示すものである。 本発明の一実施例に従えば、第一および第二のレドックス分子は、個別的な分 子であり、例えば、一方は電極表面に固定され、他方は周囲の媒質中を自由に動 き回る。或いは、これら二つのレドックス分子は、例えば化学的リンカー分子に よって相互に複合体化されてもよく、或いは、該複合体は、好ましくは電極の周 囲の媒質中を自由に動き回ってもよい。 電気的応答の変化は媒質中にアナライトが存在することを示すが、この変化の 大きさは、所望に応じ、媒質中のアナライトの濃度を測定するための尺度として 用いることができる。アナライトの濃度が高いときは大量の対合した複合体が形 成され、従って、電気的応答に大きな変化を生じることが理解されるであろう。 本発明は、もう一つの側面において、液体媒質中におけるアナライトの存在を 測定するための電気化学的方法を提供する。この方法は: a)認識ペアの一方のメンバー(該認識ペアの他方のメンバーは前記アナ ライトである)が表面に固定され、任意に、第一のレドックス分子(該分子は電 極と第二のレドックス分子との間で電子を移動させることができる)を固定した 電極を準備することと; b)前記電極を前記液体媒質と接触させることにより、該媒質中における 前記アナライトの存在によって対合した複合体(これは前記電極の表面に固定さ れたメンバーと前記アナライトとの間の複合体である)の形成を 生じさせることと; c)前記電極を前記第二のレドックス分子と接触させ、前記第一のレドッ クス分子が前記電極に固定されていないときは、前記第一のレドックス分子とも 接触させることと; d)前記電極に通電することによって、前記電極と前記第二のレドックス 分子との間で、前記第一のレドックス分子の媒介により電子が移動して電気的応 答が生じ、電極を前記媒質に露出させた後の電気的応答の変化によって、前記媒 質中における前記アナライトの存在が示されることとを具備する。 本発明はまた、上記方法および装置のための有用な電極を提供する。 本発明は、広範な媒質中のアナライトを試験するために有用である。これらに は、体液、水性サンプル、食品サンプル等が含まれる。この試験されるアナライ トは、試験すべき媒質中に元々存在する物質、例えば、生物学的液体中のホルモ ンであってもよく、組織内に隠された固体基質中に元々含まれているアナライト 等であってもよいが、該アナライトを含有するサンプルは、先ず、アナライトが 試験すべき媒質中に溶解するように処理される。このアナライトはまた、試験す べき媒質中に元々は存在せずに、他の物質が関与する反応の結果として入ってく る物質であってもよく、このような場合のアナライトの測定は、他の物質を測定 するための間接的な手段として働く。 本発明の方法および装置には、電極と、前記第一および第二の分子を含む少な くとも二つのレドックス分子とからなる電子移動連鎖が存在する。上記で指摘し たように、本発明の幾つかの態様に従えば、二つの分子を相互に連結することが 可能である。アナライトが存在しないとき、電極は固定化されたメンバーを含む 薄い単分子層を有しており、従って、連鎖に沿った実質的に障害のない電子移動 が存在する。アナライトが固定化されたメンバーに結合し、分子複合体が電極表 面に形成されると、単分子層が厚くなり、結果的に電子移動連鎖が減損して、電 極の電気的応答が減少する。 本発明の一態様に従えば、前記第一のレドックス分子は、前記第二のレドック ス分子への電子の移動に際し、前記第二のレドックス分子を1以上の生 成物に変換する反応を誘起する触媒的に活性な分子である。 本発明の他の態様に従えば、前記第一のレドックス分子は電気的メディエータ であり、前記第二のレドックス分子は触媒的に活性な分子である。この態様に従 えば、電気触媒的レドックスプロセスにおいて生成物に変換される第3の分子( 基質)も与えられる。この場合、電子の連鎖には二つのレドックス分子および基 質が含まれている。 上記二つの態様において、前記第一のレドックス分子は、前記固定化されたメ ンバーと共に電極に固定化してもよい。電子移動を生じさせるために、溶液中を 自由に動き回っている第二のレドックス分子は、固定化された第一のレドックス 分子へと拡散し、且つこれと接触しなければならない。アナライトを含む媒質へ の電極の露出に続いて、電極表面に対合した複合体が形成され、電極表面の単分 子層が厚くなり、固定化された第一のレドックス分子への第二のレドックス分子 の拡散に対する障壁ができて、電子移動連鎖の減損が生じる。 本発明の更なる態様に従えば、第一および第二のレドックス分子は、固定化さ れたメンバーにアナライトが結合する前に複合体化される。該複合体は自由に拡 散して、電子移動を可能にするように電極表面に十分近接することができる。対 合した複合体が電極表面に形成されると、レドックス複合体は電極表面に到達す ることができず、その結果として電子移動は減損され、電気的応答が減少する。 〔図面の簡単な説明〕 図1は、ヨーロッパ特許出願公報第668,502号に開示された従来技術の装置を 摸式的に表した図である。 図1Aは、対合した複合体が形成される前の、装置および電気的応答を示して いる。 図1Bは、対合した複合体が形成された後の、装置および電気的応答を示して いる。 図2は、−実施例に従う装置を一般的に示す図であり、その電極は、固定 化メンバーおよび固定化された触媒活性レドックス分子を含んだ混合単分子層で ある。 図2Aは、アナライトに露出する前の装置を示している。 図2Bは、アナライトに露出され且つ対合複合体が形成された後の装置を示し ている。 図3は、固定化されたメンバーおよび固定化された電子メディエータレドック ス分子を含む混合単分子層を電極に担持させた、本発明の他の実施例に従う装置 を一般的に示す図である。 図3Aは、アナライトに露出する前の装置を示している。 図3Bは、アナライトに露出され且つ対合複合体が形成された後の装置を示し ている。 図4は、二つのレドックス分子(一方は電子メディエータ分子であり、他方は 触媒活性レドックス分子である)が複合体化され、または相互に結合された、本 発明の他の態様に従う装置の一般的な説明図である。 図4Aは、アナライトに露出される前の装置を示している。 図4Bは、電極がアナライトに露出され、且つ対合複合体が形成された後の装 置を示している。 図5は、シスタミン被覆金電極を、2,6−ジニトロフェノールリジンおよび ミクロペルオキシダーゼからなる混合単分子層で修飾する方法を示している。 図5Aは、修飾の順序を示している。 図5Bは、ミクロペルオキシダーゼ(MP)の構造を示している。 図6は、図5に示したようにして得られた電極上の第一のレドックス分子(M P)と、第二のレドックス分子(S28 -2)の電気触媒的還元における機能を示 している。 図6Aは、抗体に露出される前の、電極の機能および電流応答の模式図を示し ている。 図6Bは、抗体に露出され且つ対合複合体が形成された後の、装置および電極 の電流応答の模式図を示している。 図7は、図5および図6に示した修飾金電極を用いて得られたサイクリックボ ルタンメトリーの結果を示している。 (a)0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)および0.1M Na2SO4を含有する対照溶 液中での結果; (b)50mM K228の存在下での結果; (c)50mg/mLの抗ジニトロフェノール抗体を含有する溶液中で修飾電極を2 0分インキュベートした後の、同じ溶液中での結果。電圧走査速度は- 10mv/s;温度は-25℃である。 図8は、シスタミン被覆金電極を、2,6−ジニトロフェノールリジンおよび PQQからなる混合単分子層で修飾する方法を示している。 図9は、図8に示したようにして得られた修飾電極の機能を示しており、ここ では第一のレドックス分子、即ちPQQが、第二のレドックス分子であるNADPH を酸化する電気触媒として作用する。 図9Aは、抗体に露出される前の装置および電流応答の模式図を示している。 図9Bは、抗体に露出され且つ対合複合体が形成された後の、装置および電流 応答の模式図を示している。 図10は、図8および図9に示した修飾金電極を用いて得られたサイクリック ボルタンメトリーの結果を示している。 (a)0.1M Tris-HCl緩衝液(pH7.0)を含有する対照溶液中での結果; (b)10mM ADPHおよび20mMカルシウム+2の存在下での結果; (c)50mg/mLの抗ジニトロフェノール抗体を含有する溶液中で修飾電極を2 0分インキュベートした後の、同じ溶液中での結果。 電圧走査速度は2mv/s;温度は25℃である。 図11は、異なった抗体濃度を用いて図10(c)の方法で行った実験におけ る、電流と抗体濃度との間の関係を示している。 図12は、2,6−ジニトロフェノールリジンおよびフェロセン基からな る混合単分子層を用いた、シスタミン被覆金電極の修飾の方法を示している。 図13は、図12に示したようにして得られた修飾電極の機能を示しており、 ここでフェロセンは第一のレドックス分子として作用し、グルコースオキシダー ゼ(GOD)は第二のレドックス分子として作用し、グルコースは基質として作 用する。 図13Aは、電極を抗体に露出させる前の装置および電流応答の模式図を示し ている。 図13Bは、抗体に露出され且つ対合複合体が形成された後の、装置および電 流応答の摸式図を示している。 図13Cは、遊離の、即ち非固定化フェロセンモノカルボン酸を添加した際の 、図13Aに示したのと同様の電流応答の機能を示している。 図14は、図12および図13に示した修飾金電極を用いて得られたサイクリ ックボルタンメトリーの結果を示している。 (a)0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)を含有する対照溶液中での結果; (b)5mg/mlのGODおよび50mMグルコースを更に含有する同様の溶液中 での結果; (c)50mg/mLの抗ジニトロフェノール抗体を含有する溶液中で修飾電極を2 0分インキュベートした後の、同じ溶液中での結果。 (d)(c)と同様であるが、0.5mMフェロセンモノカルボン酸を添加した ときの結果。電圧走査速度は2mv/s;温度は35℃である。 図15は、金電極を修飾して単一成分2,6−ジニトロフェノールリジンの単 分子層を得る方法を示している。 図16は、グルコースオキシダーゼ酵素(GOD)を、複数のランダムに位置 するフェロセン基に「電気的に連結」する方法を示している。 図17は、図15に示した電極と、図16に示すようにして調製された「電気 的に連結された」GODとを含む装置の機能を示している。 図17Aは、電極を抗体に露出させる前の装置および電流応答の模式図を示し ている。 図17Bは、抗体に露出され且つ対合複合体が形成された後の、装置およ び電流応答の模式図を示している。 図17Cは、遊離のフェロセンモノカルボン酸を添加した後の、図17Aの電 気的応答の回復を示している。 図18は、図17に示した修飾金電極を用いて得られたサイクリックボルタン メトリーの結果を示している。 (a)0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)を含有する対照溶液中での結果; (b)5mg/mlの「連結された」GODおよび50mMグルコースを含有する同 様の溶液中での結果; (c)50mg/mLの抗ジニトロフェノール抗体を含有する溶液中で修飾電極を2 0分インキュベートした後の、同じ溶液中での結果。 (d)(c)と同様であるが、0.5mMフェロセンモノカルボン酸を添加した 溶液中での同じ電極の結果。電圧走査速度は2mv/s;温度は35℃であ る。 図19は、種々の抗体濃度の抗体溶液中で6分間インキュベートした後に、図 15(c)のようにして行われた実験における電気触媒的電流の変化を示してい る。 図20は、フェロセン基に共有結合したFAD類縁体(FAD-Fc)の調製におけ る最後の合成ステップを示している。 図21は、GODアポ酵素の調製と、図20に示したようにして得たFAD− Fcを用いることによるその再構成を示している。 図22は、図15に示した電極を具備する装置の機能と、図21に示したよう にして得た再構成酵素を示している。 図22Aは、電極を抗体に露出させる前の装置および電流応答の摸式図を示し ている。 図22Bは、抗体に露出され且つ対合複合体が形成された後の、装置および電 流応答の模式図を示している。 図22Cは、遊離のフェロセン分子を添加した際の、電気的応答の回復を示し ている。 図23は、図22に示した修飾金電極を用いて得られたサイクリックボル タンメトリーの結果を示している。 (a)0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)を含有するバックグラウンド溶液中で の結果; (b)FAD−Fcで再構成された5mg/mlのGODおよび50mMグルコース を含有する同様の溶液中での結果; (c)50mg/mLの抗ジニトロフェノール抗体を含有する溶液中で修飾電極を2 0分インキュベートした後の、同じ溶液中での結果。 (d)(c)と同様であるが、0.5mMフェロセンモノカルボン酸を添加した 溶液中での結果。電圧走査速度は2mv/s;温度は35℃である。 図24は、図15の単一成分の2,6−ジニトロフェノールリジン単分子層で 被覆された修飾電極を具備する装置、並びにD−アラニン、およびFAD−Fc で再構成されたD−アミノ酸オキシダーゼ(AAO)の機能を示している。 図24Aは、電極を抗体に露出させる前の装置および電流応答の模式図を示し ている。 図24Bは、抗体に露出され且つ対合複合体が形成された後の、装置および電 流応答の模式図を示している。 図24Cは、遊離のフェロセンモノカルボン酸を添加した後の、図24Aで得 られる電気的応答の回復を示している。 図25は、図24に示した装置において得られたサイクリックボルタンメトリ ーの結果を示している。 (a)0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)を含有するバックグラウンド溶液中で の結果; (b)FAD−Fcで再構成された5mg/mlのGODおよび50mMグルコース を含有する同様の溶液中での結果; (c)50mg/mLの抗ジニトロフェノール抗体を含有する溶液中で修飾電極を2 0分インキュベートした後の、同じ溶液中での結果。 (d)(c)と同様であるが、0.5mMフェロセンモノカルボン酸を添 加した溶液中での同じ電極の結果。電圧走査速度は2mv/s;温度は35 ℃である。 〔発明の詳細な説明〕 以下、添付の図面に示す非限定的な特定の実施例を参照して、本発明を説明す る。この特定の説明は、本発明の範囲に何らかの限定加えることを意図するもの ではなく、単に、本発明を実施する様式を例示するに過ぎないことが理解される であろう。 本発明に従えば、結合ペアのメンバー(電極に固定される)を含む単分子層で 被覆された電極が用いられる。この電極は、媒質中のアナライト(固定化メンバ ーを含む結合ペアの他方のメンバー)の測定のために用いられる。 本発明の幾つかの実施例に従えば、電極上に固定化される層は、実質的に前記 固定化メンバーのみからなる。本発明の他の実施例に従えば、電極表面の固定化 された分子の層は、前記固定化メンバーおよび固定化されたレドックス分子の両 者を含む混合層である。 本発明を理解するために、先ず図1を参照して説明するが、これはヨーロッパ 特許出願第668,502号に記載された従来技術の装置を示している。この装置にお いて、電極2は、複数の固定化メンバー4からなる単分子層で被覆される。該装 置は、更に、酸化状態(Rox)または還元状態(Rred)の何れかであり得るレド ックス分子(R)を含んでいる。電極に通電すると、電極とレドックス分子との 間で電子が移動し、電子移動のタイプに応じて、装置は酸化経路または還元経路 で進行する。電極の電気的応答は、右側に模式的に示されている。 アナライト(この例では図1Bに示すように抗体6である)を含有する媒質に 電極を露出させると、電極上で固定された対合複合体が形成され、これによって 固定化された単分子層が厚くなり、電極表面へのレドックス分子の拡散が阻害さ れる。こうして拡散が減損されるため、右側の模式図に見られるように、電気的 応答は小さくなる。この従来技術の装置において、電子移動の変化には、電極と レドックス分子との間の1段階移動が関与している。 これとは明確に異なって、本発明によれば、電子移動経路は少なくとも二つの電 子移動ステップを含んでいる。このように電子移動の連鎖が長いと、不完全な固 定化された単分子層構造の結果として、感度は増大し、不正確さは減少する。本 発明の増大した感度は、特に、一方のレドックス分子が電極に固定され、他方が 相対的に高分子量をもった比較的大きな分子である場合に現れる。 本発明による方法の一般的な利点は、従来技術に比較して、信号/バックグラ ウンド比が顕著に増幅されることである。 本発明による一つの好ましい実施例の模式図が、図2に示されている。この実 施例に従えば、電極10は、該電極に固定された単分子層12を有しており、こ の単分子層は固定化メンバー14および触媒レドックス分子16を含んでいる。 触媒分子16は、電極10との間で電子を交換することにより、その酸化還元状 態を変化させることができる。その酸化還元状態が変化すると、該分子は触媒的 に活性になり、その際にレドックス分子Rの酸化還元状態の変化を誘導する。電 極10は、電源18および対向電極20を含む電気回路の一部を形成する。加え て、電気化学的装置における慣習として、典型的には、該装置は参照電極、例え ば飽和カロメル電極(図示せず)をも含んでいる。 図2Bは、電極をアナライト分子22(例えば抗体であってもよい)に露出し た後の装置を示しており、該分子は、結合すると固定化された対合複合体24の 形成をもたらし、固定化された触媒レドックス分子16へと向かうレドックス分 子の拡散に対する障壁を与える。結局、電子移動連鎖における減損と、装置の電 気的応答の顕著な低下が生じる。しかし、単分子層には幾つかの「ピンホール」 が存在するから、電極の表面へのレドックス分子の幾らかの拡散は可能であり、 従って、アナライト22の固定化メンバー14への飽和結合の後であっても、幾 らかの電気的応答は残存する。 図3および図4には、二つの他の好ましい実施例が記載されている。説明を容 易にするために、これらの実施例における同様の要素には図2で使用したのと同 様の番号を付してあるので、夫々の部材の機能説明については図2 を参照されたい。 図3のシステムにおいて、電極10の表面に固定された単分子層25は、固定 化メンバー14と電子メディエータレドックス分子26とを含んでいる。メディ エータ分子26は、電極10と可溶性の触媒活性レドックス分子28(例えば酵 素であってもよい)との間で電子を移動させることができる。電極10に通電す ると、電子は電極と分子28との間で移動し、結果として、分子28は、基質S が生成物Pに変換される反応またはその逆反応(レドックス反応の方向に依存す る)を触媒する。 適正な電子移動は、分子28が電極メディエータ分子26に近接するような、 分子28の電極表面への拡散に依存する。アナライト22が結合して対合複合体 が形成されると、大きさを想定すれば、分子28の電極表面への拡散が妨げられ 、結局、電子移動における減損を生じ、装置の電気的応答は顕著に減少して殆ど ゼロになる。 次に、図4を参照して説明する。この実施例において、電極10上の単分子層 30は、実質的に固定化メンバー14のみからなる。触媒活性分子32は、電子 メディエータレドックス分子34に結合または複合体化し、これらは一緒になっ て複合体36を形成する。複合体36が電極10の表面に近づくと、電子メディ エータ分子34は、電極に通電したときに、電極10と分子32の触媒中心との 間で電子を移動することができる。酸化還元状態が変化すると、分子32(例え ば酵素であってもよい)は、基質が生成物に変化4する反応(または逆反応)を 触媒する。アナライト分子22が固定化メンバー14に結合すると、図4Bに示 すように、複合体36の電極表面への拡散が阻害され、従って、電極10と分子 32との間の電子移動が妨げられ、従って、装置の電気的応答が低下する。 装置の電気的応答は、電極を適切な電圧に充電することにより、或いはサイク リックボルタンメトリー、クロノアンペロメトリー等の種々の電気化学的方法に よって直接測定してもよい。しかし、他の手段、例えば、電荷流を測定すること によって、電気的応答を測定することも可能である。更に、反応によって生成物 が形成される場合は、同時に、生成物の蓄積速度を測定す ることにより、電気的応答を間接的に測定することが可能である。 この電極は、導電性物質、例えば金、プラチナ、銀、外表面に官能化アルコキ シシランを有する酸化インジウムスズ(ITO)のような導電性ガラスで作成ま たはコートすればよく、ITO電極のシラン処理は、例えば該電極をアルゴン雰 囲気中で、乾燥トルエン中の3−アミノプロピルトリエトキシシランと共に還流 し、次いでオーブン中で乾燥することにより行えばよい。 固定化メンバーまたは固定化されたレドックス分子は、連結基によって電極の 表面に固定化すればよく、これは典型的には下記の一般式(I)を有している。 Z−R1−Q (I) ここで、 Z 電極材料が上記金属のうちの一つである場合には、前記金属と化学的 に会合、結合または化学吸着することができる硫黄含有部分を表し; 電極材料がガラスである場合は、前記ガラスと会合、結合または化学 吸着することができるメトキシシラン残基またはアルコキシシラン残 基を表し; R1 連結基を表し; Q 固定化メンバーまたは前記第一のレドックス分子中の部分と共有結合 を形成できる官能基である。 電極が金属の場合のZは、例えば、チオール基もしくはジスルフィド基、また はスルホネートもしくはサルフェート基がら得られる硫黄原子であることができ る。 R1は、共有結合であってもよく、ペプチド若しくはポリペプチドであっても よく、または非常に広範囲の適切な基(例えばアルキレン、アルケニレン、アル キニレン、フェニル含有鎖)等であってもよい。 R1の特定の例は、化学結合、または下記の式(IIa)、(IIb)、(IIc)または( IId)である。ここで、 R2またはR3は、同じか若しくは異なって、直鎖または分岐鎖のアルキレン、 アルケニレン、アルキニレンであることができ; AおよびBは、同じか若しくは異なって、OまたはSであることができ; Phは、 例えばSO3 -またはアルキル基からなる群から選択された一 以上のメンバーで任意に置換されたフェニル基である。 Qは、例えば認識ペアのメンバーのカルボキシル残基に結合することができる 官能基(例えばアミン基)、認識ペアのメンバーのアミン残基に結合できるカル ボキシル基;認識ペアのメンバーのアミン残基に結合できるイソシアネート基、 イソチオシアネート基またはアシル基;またはタンパク若しくはポリペプチドの ヒドロキシ残基に結合できるハロゲン基であることができる。特定の例は、−N H2−COOH;−N=C=S;N=C=O;または−Ra−CO−Gの式を有す るアシル基[ここで、Gは水素、Clのような であり;RaおよびRbは独立にC1〜C12アルキル、アルケニル、または任意に 例えばハロゲンによって置換される鎖を含んだフェニルである]であ る。 連結基の特定の例は、下記の式(III)〜(VII)で示されるものである。ここで、nは1〜6の整数である。 本発明の装置の感度は、大きな分子または分子の基と結合または複合体化する アナライト分子(以下、ときには「複合化したアナライト」という)を使用する ことによって増大することができる。固定化メンバーへの結合、即ち、複合体化 した被検分子はレッドックス分子が電極材料に接近するのを立体的に妨害する。 一実施例によれば、これは、大きな分子に結合したアナラ イトまたは分子の複合体、例えばアナライト抗体に対する抗抗体、蛋白アナライ トに対する抗体等を使用することによって達成される。 他の実施例では、アナライトが固定化メンバーに結合された後に、結合したア ナライトに結合できる試薬を電極に作用し、これにより該試薬はアナライトと複 合体を形成して立体障害を生じさせる。立体障害を増大させるためには、初期複 合体の形成後に、電極を、固定化されたアナライトに既に結合しまたは複合体化 した試薬と結合または複合体化する抗試薬、例えば抗抗体と反応させる。これに よって複合体のサイズは増大し、従って立体障害が増大する。 上記でのべた方法で装置の感度を増大させることにより、電極の電気的応答に おける変化は、極く少数のアナライト分子だけが電極に結合した後にも測定する ことができる。 〔実施例〕 次に、以下の実施例において本発明を更に説明する。これらの実施例において は、電極を抗原であるジニトロフェニル(DNP)を含む単分子層で被覆した後 、これに抗DNP抗体を結合させた。これは、電極の表面に固定化できる無数の 抗原のみの実施例であることが分かるであろう。更に、抗体/抗原認識ペアは、 本発明に従って利用できる種々の他のこのようなペアの一例であることは明らか であり、この認識ペアの一方は電極に固定化され、他方は分析されるアナライト である。 上記の一般的な説明は、以下の具体的な実施例に示した他の特定の試薬、酵素 、触媒、レドックス分子等に関しても同様に真実である 1.電極の特徴付けおよび電気化学的セットアップ 全ての変形および測定について、金電極(略0.2cm2の幾何学的領域を有する直 径0.5mmのAuワイヤ)を用いた。0.5M H2SO4中で記録されたサイクリックボル タモグラムを用いて、修飾の直前に電極表面の純度を測定した。電極表面におけ る酸化層の電気化学的還元に関するカソードピークをインテグレートすることに より、実際の電極表面積および粗さの計数を、同じ サイクリックボルタモグラムから評価した。 電気化学的測定は、パーソナルコンピュータ(EG&G research electrochemis try software model 270/250)に接続したポテンショスタット(EG&G VersaSta t)を用いて行った。全ての測定は、作業電極としての化学的に修飾された電極 と、ガラスフリットにより絶縁されたガラス状炭素補助電極と、ルギン(Luggin) キャピラリーで作業容積に連結された飽和カロメロ電極(SCE)とを具備した 、3コンパートメントの電気化学的セルの中で行った。全ての電圧は、この参照 電極(SCE)に基づいて記録される。アルゴンバブリングを用いて、電気化学 的セルの中の溶液から酸素を除去した。測定の間に、セルの回りのジャケットに 水を循環させることにより、セルの温度を測定した。 2.電極修飾における予備工程 2.1 電極表面の洗浄 以前の有機層を除去し、裸の金属表面を形成するために、2m KOH溶液中で 1時間沸騰させることにより電極を処理し、次いで水で濯ぎ、濃硫酸中に保存し た。更に修飾を行う直前に、電極を水で注ぎ、濃硝酸中に10分間浸漬し、次いで 再度水で濯いだ。 2.2 シスタミンを用いた電極の修飾 正常な裸の金電極を、水中の0.02Mシスタミン(2,2'-ジアミノジエチルジ スルフィド、アルドリッチ社)の溶液中に2時間浸漬した(図15に示した手順 の第一ステップを参照のこと)。次いで、この電極を水で十分に注いで過剰のシ スタミンを除去した。 3.抗原成分および触媒(電子移動メディエータ)成分からなる混合単分子層 を有する電極 3.1 抗原としてのジニトロベンゼン誘導体および触媒としてのミクロ ペルオキシダーゼ シスタミン単分子層を有するように修飾された金電極を、3mMの2,6-ジニト ロフェニルリジン(抗原として)、1mMの触媒ミクロペルオキシダーゼMP-11(ア ルドリッチ社)、およびカップリング剤として働く10mMの 1-エチル-3-(3-ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC、アルドリッチ社 )を含有する0.01M HEPES緩衝液(pH7.3)中に1時間浸漬した。次いで、この 修飾電極を水で十分に濯ぎ、その表面から未結合の物理的に吸着された成分を除 去した。この修飾スキームは図5に示されている。サイクリックボルタモグラム は、0.1V/sの電圧走査速度で、0V〜0.6Vのポテンシャル窓で取り、また、 固定化されたミクロペルオキシダーゼの電気化学的に可逆的なレドックスプロセ スを用いて、電極表面上におけるその表面密度を測定した。得られた約3・10-11 の値は、ミクロペルオキシダーゼ単独で形成した単一成分単分子層で得られた値 の略半分であった。 電極40が固定化された2,6-ジニトロフェニルリジン分子42(三角形はジニ トロフェニル(DNP)部分を表す)およびミクロペルオキシダーゼ分子(MP)を含 むとき、得られた電極の機能は図6に見ることができる。電極42が通電される と、電子はMP分子へと移動され、結果的にMP分子はS28 -2のSO4 -2への還 元を触媒する。次いで、電極に固定化されたDNA分子に結合する抗DNP抗体に電極 を曝すと、図6Bに見られるように、電極の表面上の単分子層は厚くなり、固定 されたMP分子へのS28 -2およびSO4 -2の拡散、並びに該MP分子からの拡散を それぞれ阻害する。その結果、抗体が結合した後は、装置の電気的応答は低下す る。 この装置で得られたサイクリックボルタモグラム(25℃で)は、図7に示され ている。曲線bは、50mM K2S2O8(その後ミクロペルオキシダーゼにより電気的に 還元される)、0.001Mリン酸緩衝液および0.1M Na2SO4の存在下で得られたサイ クリックボルモグラムを示している。曲線aは、比較のために、K2S2O8の不存在 下で取ったサイクリックボルタモグラムを示している。曲線aと曲線bとの間の 、カソード電流の顕著な増大はK2S2O8の電気触媒的還元の結果である。曲線cは 、曲線bのサイクリックボルタモグラムと同じ条件下ではあるが、50mg/ml DNP 抗体(モノクローナルマウスIgE抗DNP、シグマ社、セントルイス)を含有する溶 液に電極を20分間浸漬し、次いで水で濯いで過剰の抗体を除去した後に得られた サイクリックボルタモグラムを示している。電気触媒的なカソード電流の顕著な 減少は、 電極の表面に結合した抗体のブロック硬化によって生じる。 対照実験、即ち、非特異的に吸着されたタンパク(例えばアルブミン)、または ミクロペルオキシダーゼのみ(抗原ナシ)でコートされた電極の場合は、抗DNP 抗体に露出させた後にも、カソード電流には如何なる低下も生じなかった。 3.2 抗原としてのジニトロベンゼン誘導体および触媒としてのピロロ キノリンキノン シスタミン単分子層を有するように修飾された金電極を、3mMの2,6-ジニト ロフェニルリジン(抗原として)、1mMの触媒ピロロキノリンキノン(PQQ)(アルド リッチ社)、およびカップリング剤を与える10mM 1-エチル-3-(3-ジエチルアミノ プロピル)カルボジイミド(EDC、アルドリッチ社)を含有する0.01M HEPES緩衝 液(pH7.3)の中に、1時間浸漬した。次いで、この修飾電極を水で十分に濯ぎ 、その表面から未結合の物理的に吸着された成分を除去した。この修飾スキーム は、図8に示されている。サイクリックボルタモグラムは、0.05V/sの電圧走 査速度で、+0.1V〜-0.5Vのポテンシャル窓で取り、また、固定化されたPQQの 電気化学的に可逆的なレドックスプロセスを用いて、電極表面上におけるその表 面密度を測定した。得られた約3・10-11mol・cm-2の値は、PQQ単独で形成した単一 成分単分子層で得られた値よりも略4倍小さかった。 得られた電極の機能を図9に示す。図6の電極と同じ部品には、同じ参照番号 を付してある。その完全な説明については図6の説明を参照されたい。この例で は、図6に示した例とは異なり、触媒はPQQであり、こえはNADPHがNADP+に酸化 される際の還元において触媒的に活性になる。NADPHは比較的大きな分子であり 、抗体44が固定化された抗原42に結合すると、固定化されたPQQへのNADPHの 接近は、図6の例におけるK2S2O8の拡散阻止よりも遥かに効率よく阻止される。 この装置で得られたサイクリックボルタモグラムが図10に示されている(全 て25℃で行った)。曲線bは、10mM NADPH(これはPQQによって電気触媒的に酸化 される基質である)、20mM Ca+(これはPQQによる NADPHの電気酸化のプロモータである)、0.1M TRIS-HCl緩衝液(pH7.0)の存在 下で得られたサイクリックボルモグラムを示している。曲線aは、比較のために NADPHの不存在下で得たものであり、曲線bの大きなカソード電流は、NADPHの電 気触媒酸化の結果であることを示している。3.1と同じ抗DNP抗体溶液線中に2 0分間電極を浸漬した後に、NADHの電気触媒酸化における完全な阻害が生じた(曲 線c)。 図11は、アノード電気触媒電流が抗体濃度に依存し、抗体濃度が増大すると 飽和に近づくことを示している。 3.3 抗原としてのジニトロベンゼン誘導体および電子移動メディエー タとしてのフェロセンユニット シスタミン単分子層を有するように修飾された金電極を、3mMの2,6-ジニト ロフェニルリジン(抗原として;アルドリッチ社)、フェロセンユニットとカルボ キシル基との間に長いスペーサを有する1mMのフェロセンカルボン酸誘導体(電 子移動メディエータとして)、およびカップリング剤として働く10mM 1-エチル- 3-(3-ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC、アルドリッチ社)を含有す る0.01M HEPES緩衝液(pH7.3)の中に、1時間浸漬した。次いで、この修飾電 極を水で十分に濯ぎ、その表面から未結合の物理的に吸着された成分を除去した 。この修飾スキームは、図8に示されている。サイクリックボルタモグラムは、 0.1V/sの電圧走査速度で、-0.1V〜+0.55Vのポテンシャル窓で取り、また、 固定化されたフェロセンの電気化学的に可逆的なレドックスプロセスを用いて、 電極表面上でのその表面密度を測定した。得られた約2.5・10-11mol・cm-2の値は 、フェロセン単独で形成した単一成分単分子層で得られた値よりも略4倍小さか った。 次に、上記の電極を具備した装置を示す図13を参照して説明する。この装置 は、固定化されたフェロセン分子および抗原52を含んだ固定化層51を有する 電極50を具備している。この装置は更に、グルコースを酸化してグルコン酸を 生じる反応を触媒できる、グルコースオキシダーゼ(GOD)54を具備してい る。通常の条件下において、GODは電極に接近すること ができ、これによりGODと第一のレドックス分子(固定化されたフェロセン) との間の電子移動が可能になり、このような移動に際して、GODは酸化反応を 触媒し、右側に示した模式的サイクリックボルタノグラムに示されるように比較 的大きな電気的応答が生じる。 抗体56が抗原52に結合すると、固定化されたフェロセン分子へのGOD分 子の接近は阻止され、結果的に電子移動およびグルコースの酸化はなくなる。こ れによって、右側のサイクリックボルタモグラムに図式的に示すように、非常に 小さい電気的応答が生じる。遊離のフェロセンモノカルボン酸分子をシステムに 添加することによって、図13Cに示すように、電子移動連鎖を修復することが できる。 このようなシステムで得られるサイクリックボルタモグラム(35℃)が、図1 4に示されている。曲線bのサイクリックボルタモグラムは、5mg/mlのグルコ ースオキシダーゼ(GOD、アスペルギルス・ニガー由来、EC1.1.3.4、シグマ社 )、50mMグルコース(GODによって電気触媒的に酸化される基質)、0.01Mリン 酸緩衝液および0.1M Na2SO4の存在下で得られたものである。グルコースの不存 在下で得られた曲線aと比較すれば、アノード電流の非常に大きな増加が、GO Dによるグルコースの塩基触媒酸化の結果であることが分かる。このバイオ触媒 プロセスは、可溶化GODから電極への電子移動を容易にするフェロセンユニッ トの存在下でのみ生じる。修飾電極を、50mg/mlの抗DNP抗体を含有する溶液中に 20分間浸漬すると、アノード電流は全体的になくなる(曲線c)。これは、グルコ ースの電気触媒酸化が抗体単分子層によって完全に阻止されたことを示している 。曲線dから分がるように、可溶化フェロセンモノカルボン酸(アルドリッチ社 )を5・10-3の濃度で添加すると、これは拡散で移動する電子移動メディエータと して働き、アノード電流は殆ど正常に修復される。 4.抗原成分のみからなる単分子層をもった電極 4.1 電極表面の固定化単分子層抗原としてのジニトロベンゼン誘導体、 および多くのフェロセンユニットで修飾された可溶化バイオ触媒 プローブとしてのグルコースオキシダーゼ シスタミン単分子層を有するように修飾された金電極を、3mMの2,6-ジニト ロフェニルリジン(アルドリッチ社;抗原として)および10mM 1-エチル-3-(3- ジエチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC、アルドリッチ社;カップリング 剤として)を含有する0.01M HEPES緩衝液(pH7.3)の中に3時間浸漬した。次い で、この修飾電極を水で十分に濯ぎ、その表面から未結合の物理的に吸着された 成分を除去した。この修飾スキームは、図15に示されている。グルコースオキ シダーゼ(GOD)におけるリジン残基のアミノ基を、カルボジイミドカップリ ング剤(EDC)の存在下でフェロセンカルボン酸誘導体に結合させ、次いでこ の修飾酵素を公知の方法で精製することによって、GODを多くのフェロセンユ ニットで共有結合的に修飾した。この酵素修飾スキームおよび修飾された酵素の 構造は、図16に示されている。 上記の電極を具備した装置の機能が図17に示されている。図13におけると 同様に、正規の条件下では、修飾酵素64は電極60に接近することができ、ま た、電子は酵素のレドックス中心からこれに結合したフェロセン基へ、またそこ から電極表面へと移動することができ、こうしてグルコースの酸化が生じる。抗 体66が固定化された抗原62に結合すると、修飾酵素64は電極の表面に近接 することができず、従って、装置の電気的応答は必然的に全体として排除される 。電気的移動の連鎖は、図17Cに示すように、3フェロセンカルボン酸分子を 媒質中に添加することによって回復することができる。 図18は、図17に示した装置で得られたサイクリックボルタモグラムを示し ている。全てのサイクリックボルタモグラムは35℃で行われた。サイクリックボ ルタモグラムは、5mg/mlのフェロセン修飾GOD、0.01Mリン酸緩衝液(pH7) および0.1M Na2SO4の存在下で得られたものである。このような条件下では、ア ノード電流は本質的に存在しなかった(曲線c)。グルコースを添加すると(50mM) 、アノード電流は非常に大きく増大した(曲線b)。この電極を抗DNP抗体溶液(50 mg/ml)中に20分間浸漬し、次いで水で濯いだ後に、アノード電流は本質的に完 全に排除された(曲線c)。 この電気触媒プロセスは、5・10-3Mの遊離のフェロセンモノカルボン酸を添加す ることによって或る程度回復することができた(曲線d)。 図19は、異なった抗体濃度を用いて上記のように行った種々の実験結果を示 しており、これから分かるように、アノード電流の変化は抗体濃度に依存する。 4.2 電極表面上の固定された抗原単分子層としてのフルオレセイン誘 導体、および可溶化バイオ触媒プローブとしての多くのフェロセ ンユニットで修飾されたグルコースオキシダーゼ シスタミン単分子層を有するように修飾された金電極を、5mMのフルオレセ インイソシアネート(異性体1、アルドリッチ社;抗原として)を含有する0.1 Mリン酸緩衝液(pH8.9)の中に一晩浸漬した。フルオレセインユニットのシス タミン単分子層への共有結合は、表面のアミノ基とイソシアネート基との間の自 然な反応として生じ、チオアミド結合を与えた。次いで、この修飾電極を水で十 分に濯ぎ、その表面から未結合の物理的に吸着された成分を除去した。この抗原 修飾電極を、適用抗体が抗フルオレヤイン(FITC)モノクローナル抗体(シグマ社 )であることだけが異なり、それ以外は4.1で説明したようにして、電気化学 的免疫検定のために使用した。全ての電気化学的測定は35℃で行った。得られた 結果は、先の実施例4.1で上述したものと極めて類似していた。 4.3 電極表面上の固定された抗原単分子層としてのジニトロベンゼン 誘導体、およびフェロセンユニットに共有結合した半合成FAD で再構成されたグルコースオキシダーゼ シスタミン単分子層を有するように修飾された金電極を、上記と同様にして 2,6-ジニトロフェノールリジンで更に修飾した。GODアポ酵素を公知の生化学 的手法(25)によって得た。二つのメチレン基と共に、FAD分子から分離された 一級アミノ基を含む半合成FAD(N6−(2−アミノエチル)−FAD)を、 カルボジイミドカップリング剤を用いてフェロセンカルボン酸誘導体に共有結合 させて、二つの成分の間にアミド結合を生じさせた。このフェロセンユニットと 共有結合したFAD誘導体(FAD-Fc)は、GO Dアポ酵素を再構成するために用いられた(27)。FAD-Fcを製造する最後の合成ス テップ、GODアポ酵素の製造、およびFAD-Fcを用いたその再構成は、図20お よび図21にそれぞれ示されている。 この電極を具備した装置は、図22に模式的に示されている。該装置は、基本 的には図17に示した装置と同じであり、従って、同様の成分を指定するために は同様の番号を用いた。唯一の相違は、フェロセン基が酵素に結合するのではな く、FAD誘導体に結合されることである。 上記の4.2で説明したのと同じ条件下で得られたサイクリックボルタモグラ ムの結果が、図23に示されている。図から分かるように、この結果は図18の 結果と質的には同様である。即ち、グルコースが存在しないと実質的に電流は存 在せず(曲線a)、グルコースの添加の後にアノード電流は非常に大きく増大し(曲 線b)、電極が抗DNP抗体に対する支持になった後には実質的に全ての電流が排除 され(曲線c)、次いでフェロセンモノカルボン酸分子の添加の後には電気的応答 が回復する(曲線d)。 4.4 電極表面の単分子層固定化抗原としてのジニトロベンゼン誘導体、 およびフェロセンユニットに共有結合した半合成FADを用いて 再構成されたアミノ酸オキシダーゼ この例は、4.3での実験と殆ど同一であり、唯一異なるのは、再構成され たGODおよびグルコースの代わりに、FAD-Fcを用いて再構成されたD−アミノ 酸オキシダーゼ(AAO、EC1.4.3.3、シグマ社)および対応する基質(D-アラニン )を用いたことである。図22の装置と本質的に同様であるこの装置は、図24 に示されている(この図では、図22と同じ参照番号が用いられている)。この装 置で得られた結果は図25に示されており、図23の結果と質的には同じである 。即ち、バックグラウンド(曲線a)、グルコースを添加したとき(曲線b)、抗DP 抗体に露出した後(曲線c)、および可溶性フェロセンモノカルボン酸を添加した 後(曲線d)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/543 593 G01N 27/30 357 27/46 336G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 コーエン、イェール イスラエル国、96674 エルサレム、ハイ ム・ハビブ・ストリート 7/28 (72)発明者 ブロンダー、ロン イスラエル国、93146 エルサレム、ハラ ケベット・ストリート 49

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 液体媒質中におけるアナライトの存在を測定するための電気化学的装置 であって; 少なくとも一つの第一のレドックス分子および少なくとも一つの第二のレ ドックス分子(前記第一の分子は、前記電極と前記第二の分子との間で電子を移 動させる)と; 認識ペアの一方のメンバー(前記アナライトは該認識ペアの他方のメンバ ーである)が表面に固定された電極であって、これにより前記媒質中の前記アナ ライトは対合した複合体(該複合体はこの固定化されたメンバーと前記アナライ トとの間の複合体である)を形成する電極とを具備し; 前記対合した複合体の形成は、電子移動およびその結果としての当該装置 の電気的応答変化を阻害し、これにより前記媒質中のアナライトの存在が示され る装置。 2.請求項1に記載の装置であって、前記第一のレドックス分子は、前記第二 のレドックス分子への電子移動の際に、前記第二のレドックス分子が1以上の生 成物に変換される反応を誘起する触媒的に活性な分子である装置。 3.請求項1に記載の装置であって、前記第一のレドックス分子は電子メディ エータであり、前記第二のレドックス分子は触媒的に活性な分子であり、前記装 置は更に、前記第二のレドックス分子により生成物に変換される第三のレドック ス分子を具備する装置。 4.請求項2または3に記載の装置であって、前記第一のレドックス分子は電 極に固定化される装置。 5.請求項2または3に記載の装置であって、前記第一および第二のレドック ス分子は、相互に複合体化される装置。 6.液体媒質中におけるアナライトの存在を測定するための電気化学的方法で あって: a)認識ペアの一方のメンバー(該認識ペアの他方のメンバーは前記アナ ライトである)が表面に固定され、任意に、第一のレドックス分子(該分子は電 極と第二のレドックス分子との問で電子を移動させることができ る)を固定した電極を準備することと; b)前記電極を前記液体媒質と接触させることにより、該媒質中における 前記アナライトの存在によって対合した複合体(これは前記電極の表面に固定さ れたメンバーと前記アナライトとの間の複合体である)の形成を生じさせること と; c)前記電極を前記第二のレドックス分子と接触させ、前記第一のレドッ クス分子が前記電極に固定されていないときは、前記第一のレドックス分子とも 接触させることと; d)前記電極に通電することによって、前記電極と前記第二のレドックス 分子との間で、前記第一のレドックス分子の仲介により電子が移動して電気的応 答が生じ、電極を前記媒質に露出させた後の電気的応答の変化によって、前記媒 質中における前記アナライトの存在が示されることとを具備する方法。 7.請求項6に記載の方法であって、前記第一のレドックス分子は、前記第二 のレドックス分子への電子移動の際に、前記第二のレドックス分子が1以上の生 成物に変換される反応を誘起する触媒的に活性な分子である方法。 8.請求項6に記載の方法であって、前記第一のレドックス分子は電子メディ エータであり、前記第二のレドックス分子は、第三のレドックス分子が生成物に 変換される反応を触媒する触媒的に活性な分子であり、前記ステップ(c)は、 前記電極を前記第三のレドックス分子とも接触させることを具備する方法。 9.請求項6,7または8に記載の方法であって、前記第一のレドックス分子 は前記電極に固定される方法。 10.請求項6,7または8に記載の方法であって、前記第一のレドックス分 子および前記第二のレドックス分子は相互に複合体化される方法。
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