JP2000505311A - タバコを自動的且つ連続的に空圧給送する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 タバコが搬送系内に給送される単位時間当たり量を自動制御し、空圧的に搬送されるタバコの速度を自動制御する連続式空圧タバコ搬送系が開示される。搬送系は複数のプログラマブル・ロジック・コントローラ（１００、１０１、１０２）を用いて、系内におけるタバコの速度と、巻きタバコ製造機（８０）から要求されているタバコの量及び現時点で製造機内に存在しているタバコの量とを解析する。搬送系は、タバコが搬送系内に給送される単位時間当たり量を制御すると共に、真空源に取り付けられた流量制御弁（５１）を調整してタバコを定速度で移動させるのに必要な空気流を制御することによって、空圧配管内における適切な空気流とタバコの速度を保証する。

Description

【発明の詳細な説明】 タバコを自動的且つ連続的に空圧給送する方法及び装置 技術分野 本発明は素材を製造機へ連続的に給送する装置に関し、特に切断されたタバコ を巻きタバコ製造機へ連続的に空圧給送する装置に関する。発明の背景 タバコ業界の分野において、特にタバコをバルカー（積込器）やその他の閉じ 込め区域からタバコ製造機へ搬送する際に、タバコを１つの地点から別の地点へ 空圧搬送することはよく知られている。しかしながら従来の装置は、空気に乗せ られたタバコの移動を一定の速度に保つのが難しく、またタバコ製造機のホッパ ーが一杯になったときの空圧搬送系の停止及び始動を妨げるという問題を有して いる。一般に、これら従来のシステムにおいては、製造機ホッパーのタバコが低 レベルであることを示す信号に応じて、製造機のホッパーが満たされ始める。す なわち、そのような低ホッパー信号が受信されると、バルカーから製造機のホッ パーへタバコを搬送するために、空圧配管内に真空が形成される。配管内の真空 の形成は、単一の真空源から、一定の圧力でなされる。複数の製造機のホッパー が空でタバコを要求している場合には、空圧配管内のタバコの速度が大きく変化 することがあり、配管自体内の圧力も同様である。また、製造機のホッパーが一 杯になると、真空源の接続が外され、空圧配管内へと搬送されその時点でそこに あるタバコは、別の巻きタバコ製造機から追加のタバコの要求がなされ、真空源 との接続が元に戻るまで、配管内に留まっている。搬送管内におけるタバコの速 度を変えること、あるいは管内への圧力の導入及び中断を行うことは、タバコ自 体に悪影響を及ぼすと共に、タバコのダスト化を引き起こし、搬送される タバコの充填値を減少させる。そのため、タバコが空圧搬送系内に給送される単 位時間当たり量の自動制御、及び空圧搬送されるタバコの速度の自動制御を行え る装置が求められている。発明の要旨 従って、本発明の目的は上述した問題を解消し、タバコが空圧搬送系内へ制御 されつつ導入されるようにすると共に、タバコが系内へ搬送される速度も制御す るシステムを提供することにある。 本発明の更なる目的は、空圧搬送系内におけるタバコの劣化を最小限にするこ とにある。 上記の目的を達成するため、本発明は、タバコがバルカーから空圧搬送配管系 内に給送される単位時間当たり量を自動制御すると共に、空圧搬送配管系内のタ バコの速度を自動制御する方法及び装置を提供する。 すなわち、本発明によれば、バルカーから巻きタバコ製造機へタバコを連続的 に空圧搬送する方法及び装置が、バルカーの空圧配管内に配置された第１の流量 送信器と、製造機上のサイクロンに配置された第２の流量送信器とを備えている 。これらの流量送信器は、流量制御弁と応答動作し空圧配管内を流れる空気の速 度を調整することによって、搬送されるタバコの速度を制御する。タバコはバル カーからスライドゲートを介してエアロックに給送され、エアロックから空気流 内へ投入される。プログラマブル・ロジック・コントローラ（ＰＬＣ）が流量送 信器からのデータを解釈するのに用いられ、流量制御弁を調整して空圧配管内を 流れるタバコを一定の速度に保つ。また、ＰＬＣは巻きタバコ製造機に配置され たレベル送信器からのデータを解釈するのにも用いられ、バルカーのスライドゲ ートを調整して空気流内に投入されるタバコの量を制御する。 さらに、本発明によれば、バルカーから少なくとも１つの巻きタバコ 製造機へタバコを連続的に給送する装置において、該装置が、前記バルカーに取 り付けられ、前記バルカーの放出開口下方に配置された振動式給送パンで、出口 を有し、該出口が少なくとも１つの開孔とこの開孔を覆ってスライド可能に装着 されたスライドゲートとを有する振動式給送パンと、前記スライドゲートの真下 に配設されたエアロックと、前記少なくとも１つの巻きタバコ製造機で、一端に 配置された出口開孔を有する巻きタバコ製造機に接続されたサイクロンと、前記 エアロックを前記サイクロンへ接続し、さらに前記サイクロンを真空源へ接続す る空圧配管と、前記巻きタバコ製造機内に配置された超音波式レベル送信器、及 び前記レベル送信器及び前記スライドゲートに動作接続されたコントローラとを 備えている。図面の簡単な説明 添付の図面を参照した以下の説明から、本発明はより明瞭に理解されるであろ う。尚図面中： 図１は本発明のタバコ連続空圧搬送系用のシステム全体の斜視図； 図２は図１に示したシステムの給送部の斜視図； 図３は図２に示した給送部の平面図； 図４は図３に示した給送部の正面図； 図５は図３に示した給送部のうち選択した一部の底面図； 図６は図１に示した分離部及び巻きタバコ製造部の拡大平面図； 図７は空圧系内の空気の速度を自動制御するプログラマブル・ロジック・コン トローラの概略図； 図８はバルカーから振動式給送パンへ送られるタバコの単位時間当たりダンプ 量を自動制御するプログラマブル・ロジック・コントローラの概略図； 図９は空圧搬送配管内へのタバコの単位時間当たり給送量を自動制御するプロ グラマブル・ロジック・コントローラの概略図； 図１０は吸引器を用いないタバコ用連続空圧搬送系の代替実施形態の平面図で ある。好ましい実施の形態の詳細な説明 本発明の自動且つ連続式のタバコ空圧搬送系が図１に概略的に示してあり、番 号１０で表してある。系１０は複数の各部で構成されている。第１の部分は、バ ルカー（積込器）２９と振動式給送パン３４からなる給送部３０で、振動式給送 パン３４がバルカー２９からタバコを受け取り、タバコを分散してから、空圧空 気配管１２内へと計量しながら送り込む。バルカー２９から計量して送り出され たタバコは、真空源によって配管１２を通り、サイクロン５２とマルチ吸引器５ ４とからなる分離部５０内へ搬送される。サイクロン５１は、タバコへの損傷を 最小にしながらタバコを高速の空気流から分離するために設けられており、分離 されたタバコはマルチ吸引器５４内へ送られる。マルチ吸引器５４は、茎、葉脈 及び球茎などの重いタバコ粒を、タバコの葉あるいは葉片から取り除くために設 けられている。マルチ吸引器５４からは、軽量のタバコ粒がサイクロン７１と巻 きタバコ製造機８０とからなる巻きタバコ製造部７０に搬送され、巻きタバコ製 造機８０上にタバコの葉を収容するタバコホッパー７２が配置されている。ホッ パー７２はサイクロン７１からタバコを受け取る。タバコがバルカー２９から製 造機のホッパー７２まで移動する全体の距離はいずれにせよ、各部が相互に隣接 して配置されている場合の数メートルから、タバコ製造工場内で分散配置されて いる場合の数百メートルである。図１に示し,た搬送系１０全体は、系に対する 要求を継続的に測定し、空圧配管１２内の空気流量を増減し、タバコ製造機８０ の要求量に応じて系内へ送り込まれるタバコの量を増減する複数のプログラマブ ル・ロジック・コントローラ１００、１０１及び１０２によって制御される。 図２に本発明の給送部３０の斜視図が示し,てあり、給送部３０は、振 動式給送パン３４内へとゆっくり送り込まれる切断されたタバコを収容したバル カー２９を備えている。バルカー２９には、交換(commuted)タバコ、刻みタバコ 、再製タバコ及びその他各種形態のタバコ葉など、タバコブレンドとして各種の タバコをさまざまな量あるいは比率で収容し得る。図２に示すように、圧縮され たタバコをかき混ぜて分離するはぎ取り器（ドッファー）もしくははぎ取りバー （ドッファーバー）３９がバルカー２９の端部に設けてあり、分離されたタバコ はゆるんだ状態で振動式給送パン３４内へ落下する。ベルトコンベヤ３８がバル カー２９の底に沿って設けられ、タバコをバルカーの後部から前方へ移動させ、 はぎ取り器３９と接触させる。バルカー２９の前端に放出口が形成され、タバコ を振動式給送パン３４内へ連続的に給送する手段を与えている。 バルカー２９の前端で振動式給送パン３４の上方に、超音波式レベル送信器３ ３（図１にも示す）が配置され、振動式給送パン３４内のタバコの深さを測定す る。レベル送信器３３は超音波式放射器／検出器で、コンベヤベルト３８の速度 を制御すると共に、ベルト３８を停止あるいは始動させて給送パン３４内のタバ コの量を増減するために、タバコの深さを測定する。超音波式レベル送信器３３ は、タバコがバルカー２９から給送パン３４内へ、制御された一定の単位時間当 たり量で落下することを保証する。給送パン３４内のタバコの深さを測定するた めには、光学的手段やセンサーなど、当該分野で知られている給送パン内のタバ コの深さを検出するためのその他周知の手段を用いてもよい。レベル送信器３３ は、切断されたタバコをバルカー２９が搬送系へと送り出す単位時間当たり量を 求め、バルカー２９から落下してくるタバコが給送パン３４からあふれないよう にしている。送信器３３で読み取られた測定値はプログラマブル・ロジック・コ ントローラ１０１に送られ、コントローラ１００が上記深さの測定値に基づきバ ルカー２９内におけるコンベヤベルト３８の速度、及びはぎ取り器３９を制御す る。別のコンベヤ ベルト（図示せず）がバルカー２９の底に沿って配設され、バルカー２９の後方 からはぎ取り器３９近くの開放前端へとタバコを前進させるのに使われている。 本発明の振動式給送パン３４と一体に、第１及び第２のスライドゲート３１と ３２が設けてある。図２、３及び４に示すように、振動式給送パン３４は、第１ 及び第２の傾斜面３５と３６を有するＶ字形状をなしている。給送パン３４は振 動モータ３７と動作接続され、振動モータ３７が対向する傾斜面３５と３６を下 方にゆすることによって、タバコはスライドゲート３１と３２の下側にそれぞれ 形成された開孔３１ａと３２ａ内へ送り込まれる。スライドゲート３１は斜面３ ５と動作接続され、スライドゲート３２は斜面３６と動作接続されている。開孔 ３１ａと３２ａは、KICE社製などの別々の回転エアロック４１と４２へそれぞれ 続いている。スライドゲート３１と３２は、エアロック４１と４２につながって いる巻きタバコ製造機８０あるいはその他の製造機から要求されるタバコの量に 応じて開閉する。またスライドゲート３１と３２は、エアロック４１と４２に続 いている開孔３１ａと３２ａを開閉して、系１０内へ向かうタバコの流れを増減 する。例えば、巻きタバコ製造機８０によってより多くのタバコが要求されてい るときは、スライドゲート３１が開いて、増加した量のタバコがエアロック内へ 入り、そこから巻きタバコ製造機８０に空圧搬送されるようにする。 各バルカー２９が２つの別々の巻きタバコ製造機へタバコを送れるように、振 動式給送パン３４は２つの製造機ホッパー７２に接続されている。好ましい一実 施形態において、振動式給送パン３４は毎分約４０ポンドのタバコを送り込む容 量を有しており、これにより給送パン３４に接続された製造機の各々に毎分約２ ０ポンドの量でタバコを給送できる。これに対応するタバコの流量は、回転エア ロック４１または４２において約２７５標準立方フィート／分（ＳＣＦＭ）で、 製造機８０における 約４０００から４５００ＳＣＦＭの流量に匹敵する。これらの地点での空圧配管 １２は、約３インチの直径を有している。 図３に示すように、振動式給送パン３４は二等分に斜面形成されており、傾斜 面３５の半分が一方の開孔３１ａへの給送を行い、傾斜面３６の半分が一方の開 孔３２ａへの給送を行う。タバコは、給送パン３４の全幅にわたってタバコを分 散させるはぎ取り器３９とコンベヤベルト３８の作用によってバルカー２９から 滝のように落下する。スライドゲート３１は図５に示すように、直線変換器４４ を有するエアシリンダ４３に動作接続され、直線変換器４４はエアシリンダ４３ の位置を測定し、その対応する位置をプログラマブル・ロジック・コントローラ （ＰＬＣ）１０２に送り、このＰＬＣ１０２が製造機８０のレベル送信器７５と バルカー２９におけるスライドゲート３１を含む閉ループ系を制御する。スライ ドゲート３１はエアロック４１への給送を行う開孔３１ａを開閉し、空圧搬送配 管１２内へ送り込まれるタバコの量を制御することによって、タバコが配管１２ 中を一定の量及び速度で流れるようにしている。スライドゲート３１または３２ の動作は、製造機ホッパー７２内のレベル送信器７５によって直接制御される。 本発明の製造機ホッパー７２は、タバコが連続的に巻きタバコ製造機８０内へ給 送されるのを可能としている。製造機ホッパー７２内に配置された超音波式レベ ル送信器７５が、巻きタバコ製造機８０それ自体内におけるタバコの実際のレベ ルを求める。巻きタバコ製造機８０での所定の最適レベルが、ＰＬＣ１０２内に プログラム書き込みされている。レベル送信器７５は巻きタバコ製造機８０内の タバコのレベルを継続的に測定し、その測定値に応じてスライドゲート３１を制 御する。追加のタバコが要求されると、スライドゲート３１がもっと広く開かれ る。巻きタバコ製造機８０がタバコで満たされると、スライドゲート３１は閉じ られる。巻きタバコ製造機８０内におけるタバコレベルの測定値は、スライドゲ ート３１が完全 に閉じられたとき、空圧配管１２内に残っているタバコが製造機ホッパー７２の 残りの部分を満たすように決められている。 プログラマブル・ロジック・コントローラ（ＰＬＣ）１０２は入力として、ス ライドゲート３１と３２の位置及び空圧搬送配管１２内におけるタバコの連続流 に関連したその他のデータを受信する。空圧配管１２内の空気の流量を測定する ため、図１に示すように、流量送信器４５が振動式給送パン３４の上流側で空圧 配管１２内に配置されている。別の流量送信器５３が吸引器サイクロン５２の下 流側に配置され、分離部５０に到達した後の空気の速度を測定する。搬送系１０ における圧力と速度を制御するため、変調式の流量制御弁５１が空圧配管１２を 真空源に接続している。流量制御弁５１の動作は、流量送信器５３と４５の測定 値に基づき、タバコが連続的に一定の速度で流れるように維持するための適切な 設定を計算するプログラマブル・ロジック・コントローラ１００に応じてなされ る。流量制御弁５１は、Fisher V Ball型流量制御弁など標準的な作動弁である 。前記したように、別のＰＬＣ１０２が、スライドゲート３１を介してタバコが 回転エアロック４１内へ進入するのを許容するエアシリンダ４３を制御する。図 面を簡単にするため１つのエアシリンダしか示してないが、両スライドゲート３ １と３２は同様に作動される。このように、ＰＬＣ１０２は空圧搬送系内へ給送 されるタバコの単位時間当たり量を自動制御し、ＰＬＣ１００は空圧搬送されて いるタバコの速度の自動制御を行う。ＰＬＣ１０２は入力として、製造機ホッパ ー７２に配置されたレベル送信器からの出力を受信する。レベル送信器は、製造 機ホッパー７２内のタバコのレベルを超音波的に検出し、巻きタバコ製造機８０ が使用しているタバコの単位時間当たり量を求める。すなわち本発明の連続式タ バコ搬送系は、空圧搬送配管１２内におけるタバコの速度を自動的に補償すると 共に、バルカー２９から製造機８０へ至る可変の距離にわたってタバコを移動さ せるのに必要な空 気流あるいは真空を自動的に補償する。搬送系は、搬送中に起こり得るタバコの 損傷を防ぎながら連続的で且つ一定速度のタバコの流れを保つために、系の現時 点における状況の同時読み取り値に基づいて調整を行い、ホッパーからのタバコ の給送を要求する製造機の数に関わりなく、系内のタバコの空気流及び量を調整 する。 図７、８及び９に概略的に示したＰＬＣ１００、１０１及び１０２によってモ ニターされ、応答される３つの独立した閉制御ループが存在する。第１のＰＬＣ １０１は、振動式給送パン３４に配置された超音波式レベル送信器３３の測定値 に基づき、コンベヤベルト３８とはぎ取り器３９を用いてタバコの給送パン３４ 内への単位時間当たりダンプ量を制御するのに使われる。このＰＬＣ１０１は、 入力として振動式給送パン３４内のタバコレベルの測定値を受け取り、それに応 じてコンベヤベルト３８とはぎ取り器３９を作動させる。第２のＰＬＣ１００は 、空圧搬送配管１２内における空気の速度、従ってタバコ自体の速度を制御する 。ＰＬＣ１００は、入力として流量送信器４５と５３からの測定値を受け取り、 流量制御弁５１を作動する。この制御によって、搬送系内における空気の一定速 度が保証される。多量のタバコを移動させるために、流量制御弁５１を真空源に 直接接続し、より低いレベルの圧力を与えるようにしてもよい。さらにＰＬＣ１ ０２は、製造機ホッパー内へのタバコの単位時間当たり給送量を制御するもので 、入力として製造機内の超音波式レベル送信器７５からの測定値を受け取る。Ｐ ＬＣ１０２はスライドゲート３１に動作接続されることによって、エアロック４ １内へのタバコの投入を制御する。またこの制御によって、空圧配管１２内にお けるタバコの量が制限される。このように上記３つの独立したコントローラ１０ ０、１０１、１０２は、空圧配管１２内へ搬送されるタバコの量及び空圧配管１ ２内におけるタバコの速度を制御する。また系１０は、製造機８０で測定される タバコが高レベルになると、スライドゲート３ １を閉じ、空圧配管１２内の真空を中断したときにタバコをそこに残るという有 害事象の発生を防ぐように設定されている。つまり、タバコをそこに残したまま 真空源を再作動させると、タバコの損傷を生じ、タバコのダスト化を増大させる 。このため本発明の系では、スライドゲート３１が閉じられた後空圧配管１２内 に残っているタバコの量を求め、そのタバコすべてで製造機８０及びホッパー７ ２の残部を満たすことを保証している。 図６に示すように、分離部５０はサイクロン５２と吸引器５４で構成されてい る。サイクロン５２はタバコの速度を減少させ、タバコを空気流から分離し回転 エアロック５５内へ落下させることによって、閉ループの空圧配管１２内におけ る圧力損を防いでいる。回転エアロック５５はタバコをサイクロン５２から４路 式マルチ吸引器５４へと送り出し、タバコの茎、球茎、箕、その他の重いものを 、巻きタバコ製造機８０で使われる葉片から分離せしめる。茎、球茎及び箕は貯 蔵容器内に堆積され、その後再製タバコあるいはその他の製品に使われる。 ４路式マルチ吸引器５４で重い物質が葉片から分離された後、タバコ素材は導 管６０を介して製造機のサイクロン７１に導かれ、導管６０内にはブロワー６１ によって、タバコ素材を製造機サイクロン７１へ移動させるのに充分な真空圧が 形成されている。製造機サイクロン７１内に入ったタバコ素材は、そこで空気流 から分離され、別の回転エアロック７３を通過する。回転エアロック７３は搬送 されてきたタバコ素材を製造機ホッパー７２内に導き、製造機ホッパー７２は超 音波式レベル送信器７５によって継続的にモニターされており、タバコをそこか ら巻きタバコ製造機８０へ直接給送する。ここで使われるホッパー７２は、巻き タバコ製造機８０の入口貯留部をなしており、従って製造機８０と一体である。 タバコは回転エアロック７３から、上部の製造機ホッパー７２を通って巻きタバ コ製造機８０の本体内に落下する。レベル送信器７５ は超音波式放射器／検出器で、製造機ホッパー７２内におけるタバコの現時点の レベルを求め、その上方をＰＬＣ１０２に中継する。製造機ホッパー７２内のレ ベル送信器７５は、もっと多くのタバコを求める要求をＰＬＣ１０２に中継し、 その要求に応じ追加のタバコが、再度ゲート３１の開口を介してバルカー２９か ら製造機８０へ搬送される。 動作時、巻きタバコ製造機８０におけるレベル送信器７５が、そこの中のタバ コが高レベルになったことを判定する。その時点で、高レベル信号がＰＬＣ１０ ２に送られ、エアロックに給送するスライドゲート３１が閉じられることによっ て、タバコはそれ以上空圧配管１２内へ進入するのを防止される。タバコが製造 機８０からあふれないように、空圧配管１２内に残っているタバコの量が計算さ れる。この時点で、空圧配管１２用の真空源は引き続き動作されており、従来の 系で真空源を遮断したときに生じていたように、タバコが空圧配管１２内に残る のを防いでいる。タバコの流れもしくは量が、真空源でなくスライドゲート３１ の作動によって完全に制御されることにより、系の効率が高まる一方、タバコ自 体への損傷が減じられている。すなわちＰＬＣ１０２が、空圧配管１２内に残っ ているタバコの量と、製造機ホッパー７２をレベル送信器７５で検出されるその 理想の満杯値にまで満たすのに必要なタバコの量とを計算し、残っているタバコ が尚続けて製造機ホッパー７２に搬送されることを保証する。これにより、真空 源を遮断する際、及び追加のタバコが製造機８０によって要求されて真空源を再 作動させる際に生じるタバコへの損傷を防止できる。空圧搬送系の動作時におい て特に懸念される点は、搬送系でタバコを連続的に取り扱う場合の良否の目安と なるダストの発生である。一般に、空圧搬送取り扱い系からのダスト発生はほぼ ２％である。これに対し本発明は、ダスト発生の量を１／２％以下に減少可能で ある。 図１０に、上記の系から吸引器５４と吸引器サイクロン５２が取り除 かれた代替実施形態が示してある。この実施形態では、空圧配管が製造機サイク ロン７１に直接流体連通されている。サイクロン７１は回転エアロック７３に接 続され、タバコを高速の空気流から取り除き、製造機ホッパー７２を介して製造 機８０内へ投入可能としている。この実施形態でも、スライドゲート３１を制御 するのに超音波式レベル送信器７５が利用されている。この実施形態では、吸引 器とそれに付設の吸引器サイクロンを用いる必要が省かれている。タバコ流内の 茎、球茎及びその他の重い物質は、製造機８０の風選系によって除去される。 以上の詳細な説明は、主に理解を明瞭なものにするために記されており、発明 の精神もしくは添付の請求の範囲に記載した範囲から逸脱することなく、ここに 開示の内容に基づいて各種の変形を成し得ることは当業者にとって自明であるか ら、以上の説明は不要な制限をもたらすものでないことが理解されるべきである 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＧ，ＢＲ，Ｃ Ａ，ＣＮ，ＪＰ，ＬＲ，ＭＸ，ＲＵ，ＴＲ，ＵＡ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．バルカーから少なくとも１つの巻きタバコ製造機へタバコを連続的に給送 する装置において、 前記バルカーに取り付けられ、前記バルカーの放出開口下方に配置された振動 式給送パンで、出口を有し、該出口が少なくとも１つの開孔とこの開孔を覆って スライド可能に装着されたスライドゲートとを有する振動式給送パン、 前記スライドゲート下方に配設された第１の回転エアロック、 前記少なくとも１つの巻きタバコ製造機に接続された第１のサイクロン、 前記エアロックを前記サイクロンへ接続し、さらに前記サイクロンを真空源へ 接続する空圧配管、 前記巻きタバコ製造機内に配置された第１の超音波式レベル送信器、及び 前記レベル送信器及び前記スライドゲートに動作接続された第１のコントロー ラ、 を備えた装置。 ２．前記空圧配管内で前記サイクロンと前記真空源との間に配置され、前記空 圧配管内の空気の速度を測定する第１の流量送信器、 前記空圧配管内で前記サイクロンと前記真空源との間に配置された流量制御弁 、及び 前記流量制御弁及び前記第１の流量送信器に動作接続された第２のコントロー ラ、 をさらに備えた請求の範囲第１項の装置。 ３．前記空圧配管内で前記エアロックよりも前方に配置され、前記コントロー ラに動作接続された第２の流量送信器をさらに備えた請求の範 囲第２項の装置。 ４．前記バルカーがさらに、 前記バルカーの一端に配設された複数のはぎ取りバー及びベルトコンベヤ、 前記振動式給送パン上方に取り付けられた第２の超音波式レベル送信器、及び 前記複数のはぎ取りバー、前記ベルトコンベヤ及び前記第２のレベル送信器に 動作接続された第２のコントローラ、 を備えた請求の範囲第１項の装置。 ５．前記振動式給送パンが、第１及び第２の下向き傾斜面を有するＶ字状断面 をなしている請求の範囲第１項の装置。 ６．前記サイクロンと前記少なくとも１つの巻きタバコ製造機との間に第２の 回転エアロックをさらに備えた請求の範囲第１項の装置。 ７．前記第１のエアロックと前記第１のサイクロンとの間に４路式マルチ吸引 器をさらに備え、該吸引器の前方に第２のサイクロンが直接配設され、該第２の サイクロンがタバコを吸引器内へ投入し、且つ 前記第２のサイクロンが前記真空源に流体連通している請求の範囲第１項の装 置。 ８．前記第２のサイクロンと前記吸引器との間に第２の回転エアロックをさら に備えた請求の範囲第７項の装置。 ９．前記タバコが毎分約２０ポンドの量で前記第１のエアロックに給送される 請求の範囲第１項の装置。 １０．前記第１のエアロックにおける空気の流量が毎分約２７５標準立方フィ ートである請求の範囲第１項の装置。 １１．前記空圧配管の直径が約５インチである請求の範囲第１項の装置。 １２．前記スライドゲートがエアシリンダに動作接続されている請求 の範囲第１項の装置。 １３．前記スライドゲートに動作接続された直線変換器をさらに備えた請求の 範囲第１２項の装置。 １４．バルカーから２つの巻きタバコ製造機へタバコを連続的に給送する装置 において、 前記バルカーからタバコを、第１及び第２のタバコ放出開口孔を有する振動式 給送パン内に投入する手段で、第１の開孔が第１のスライドゲートでスライド可 能に覆われ、第２の開孔が第２のスライドゲートでスライド可能に覆われている 手段、 前記第１の開孔下方に配設された第１の回転エアロックと、前記第２の開孔下 方に配設された第２の回転エアロック、 前記第１のエアロックを前記第１の巻きタバコ製造機に接続し、前記第２のエ アロックを前記２の巻きタバコ製造機に接続する空圧配管で、真空源へさらに接 続されている空圧配管、 前記各巻きタバコ製造機内のタバコのレベルを検出する手段、及び 前記検出 手段と前記第１及び第２のスライドゲートに動作接続された第１のコントローラ 手段、 を備えた装置。 １５．前記第１の巻きタバコ製造機に接続され、前記第１のエアロックに流体 連通した第１のサイクロンと、前記第２の巻きタバコ製造機に接続され、前記第 ２のエアロックに流体連通した第２のサイクロンとをさらに備えた請求の範囲第 １４項の装置。 １６．前記バルカーからタバコを投入する前記手段が、 前記バルカーの一端に配設された複数のはぎ取りバー及びベルトコンベヤ、 前記振動式給送パン上方に取り付けられた超音波式レベル送信器、及び 前記複数のはぎ取りバー、前記ベルトコンベヤ及び前記レベル送信器に動作接 続された第２のコントローラ、 を備た請求の範囲第１４項の装置。 １７．前記空圧配管内の空気の速度を検出する手段、 前記空圧配管内に配置された流量制御弁、及び 前記検出手段及び前記流量制御弁に動作接続された第３のコントローラ、 をさらに備えた請求の範囲第１４項の装置。 １８．前記検出手段が前記空圧配管内に挿入された流量送信器からなる請求の 範囲第１７項の装置。 １９．バルカーから巻きタバコ製造機へタバコを連続的に搬送する方法におい て、 前記バルカーから給送パン内へタバコを投入する工程、 前記給送パンエアロックへタバコを投入する工程で、この投入が前記巻きタバ コ製造機内における所定のタバコのレベルに応じて動作可能である工程、 配管内のタバコを、前記エアロックから前記巻きタバコ製造機へ連続的に空圧 搬送する工程、及び 前記配管内の空気流の速度を測定し、その測定値に応じ流量制御弁を開閉する ことによって、前記配管内のタバコの流れを制御する工程、 を含む方法。 ２０．超音波式レベル送信器が前記巻きタバコ製造機内におけるタバコのレベ ルを測定する請求の範囲第１９項の方法。 ２１．前記給送パン内へタバコを投入する前記工程がさらに、 前記給送パン内におけるタバコの深さを、超音波式レベル送信器によって測定 する工程、及び 前記レベル送信器の測定値に応じて前記バルカー内の搬送ベルトを作 動し、タバコを前記給送パンに投入する工程、 を含む請求の範囲第１９項の方法。 ２２．前記給送パンからタバコを放出する前記工程がさらに、 前記レベル送信器による測定に応じてスライドゲートを開閉する工程、及び 前記スライドゲートの開閉に応じて、前記給送パンから前記配管内にタバコを 落下させる工程を備え、 前記スライドゲートが前記エアロックにつながる出口開孔を覆うように動作可 能である請求の範囲第１９項の方法。