JP2000505156A - 複数層または単一層からなる紙シートを製造するためのフェルト下において傾斜したフラット型抄紙機 - Google Patents

複数層または単一層からなる紙シートを製造するためのフェルト下において傾斜したフラット型抄紙機

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Abstract

(57)【要約】 複数層または単一層からなる紙シートを製造するための、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機であって、製造ラインに沿って配置された複数の抄紙ユニットを具備している。各抄紙ユニットは、対応する堅固な支持体上に支持されていて、ロールシステムを備えている。抄紙ユニットまたはその一部は、ロールシステム上に載置されており、支持体を取り外すことによって、選択された抄紙ユニットまたはその一部は、抄紙設備の動作を中断することなく、クリーニングやメンテナンスの目的のために、製造ラインから取り外すことができる。各抄紙ユニットは、シートの抄紙のために、シートから液体を抽出することに加えてストックに活性を生成するような手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 複数層または単一層からなる紙シートを製造するための フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機 発明の属する技術分野 本発明の装置は、フェルトラインの下方においてあるいは製紙用織物の下方に おいて、紙のシートを抄くよう機能する。このシートは、単一層からなる紙とす ることも、複数層からなる紙とすることもできる。このようにして抄かれた紙シ ートは、長網式抄紙機における製造テーブルにおいて抄かれた紙よりも優れた特 性を有している。発明の概要 ファイバ懸濁液が抄紙テーブル上にわたってヘッドボックスから分散される。 これにより、ファイバは、ジェット速度/抄網速度の比率に応じて、また、抄紙 用活性リップによって生成された液圧パターンに応じて、自由な配向をとること ができる。 活性リップにより生成された影響は、第1実施形態においては、パルス形成ロ ールによって、あるいは、ファイバを自由な配向とすることによって、あるいは 、ロール速度にしたがって制御することによって、補完される。ファイバ懸濁液 中に残された水分は、3つの真空要素に分割されたボックス内に抽出される。所 定の乾燥度に到達したときには、前段階のユニットにおいて抄紙されたシートに 対して重ね合わされる、あるいは、第1ユニットである場合にはフェルトに対し て重ねられる。 装置は、製造に関する要求に応じて、傾斜を調節可能な抄紙テーブルを具備し ている。この抄紙テーブルは、紙シートを抄くための抄網、抄綱延伸機としても 機能するブレストロール(breast roll)、抄紙用かつ脱水用箔、パルス形成ロ ール、フラットボックス、シリンダまたは支持モールド、ガイドロールおよび制 御手段、抄紙装置を支持するための支持構造、ヘッドボックス、水収集トレー、 および、製造を停止することなくメンテナンスのためにユニットを取り外すため のレールおよびロール、を備えている。装置は、また、抄紙テーブルを向いて配 置されたファイバ分散用ヘッドボックスと、フェルトの内部から水を抽出するた めの吸込スライダと、を具備している。装置には、また、フェルトと紙とを、紙 シートをフェルトに対して付着させて次なる抄紙ユニットのために転送させ得る ようにして、押圧するラバー製クーチロール(couch roll)が設けられている。 クーチロールには、シリンダモールドに対しての位置をセットするための機構と 、クーチロールを持ち上げたりあるいはシリンダモールドに対して押しつけたり するためのベローズ機構と、が設けられている。装置は、支持ロール、抄網、お よび、ブレストロールを清浄に維持するためのシャワーを具備している。ブレス トロールには、ブレストロールを清浄に維持するとともにこの領域において抽出 された水をトレーへと導くための、ドクターブレードが配置されている。このユ ニットは、堅固な設置のために、2つの鉛直構造と長さ方向梁とを備えたシステ ムを具備している。 第2実施形態においては、抄紙テーブルは、上記実施形態と実質的に同じであ る。ただし、フラットボックスが、液体抽出ブレードへと置き換えられている点 が相違している。液体抽出ブレードは、液体抽出と活性化とを行うことができる 。これは、後述の利点に関して、パルス形成ロールの省略を可能とする。加えて 、ヘッドボックスに関しては、抄網に対しての、修正された上側活性リップの位 置調節手段を有している。2つの実施形態における他の相違点は、以下の説明に より、容易に理解されるであろう。発明の背景 現在、いくつかのタイプの複数層抄紙装置が知られている。その中から、以下 のものを例示することができる。 シリンダ装置:この装置は、シリンダに対して付着されたメッシュスクリーン を通して水を排出することにより、紙シートを抄く。抄かれたシートは、次なる 層の形成のために、フェルト上に直接的に転送される。この装置においては、フ ァイバの向きを制御することができない。また、ファイバ懸濁液の排水速度も、 制御できない。 フェルトラインの上方におけるフラット型抄紙機:これら抄紙機は、紙シート の抄紙領域に平坦テーブルを有している。紙シートが抄かれた後には、紙シート は、抄紙用フェルトを完全に囲んでいるフェルトへと転送され、その後、この抄 紙ユニットの下方を通って次なる抄紙ユニットへと到達する。従来技術における 大部分の装置は、不適切な抄紙、MD/CD張力比が調節できないこと、シート 状とされた紙がカールする傾向があること、CDプロファイルが一様でないこと (縞の発生)、剥がれ落ちること(drop-off)、および、他のものとの間に速度 の制限があること、といった、いくつかの欠点を有している。 本発明は、フェルトラインの下方における抄紙装置内においてファイバの向き を制御し得ることにより、従来技術の欠点を克服してさらなる利点をもたらすこ とを意図している。本発明による装置は、また、生産プロセスを中断することな く、抄紙ユニットを停止することができ、また、生産ラインから抄紙ユニットを 完全にまたは部分的に取り外すことができる。図面の簡単な説明 従来技術に対しての、本発明の利点は、添付図面を参照した説明により明らか となるであろう。 図1は、抄紙機を示す図であって、すべての構成要素が示されている。 図2は、クーチロールを構成するすべての機構を示す詳細図である。 図3は、ブレストロール、抄紙ナイフ、および、ヘッドボックスのすべての構 成要素を示す詳細図である。 図4A、4B、4Cは、活性リップのすべての構成要素を示す詳細図である。 図5は、抄紙ユニットの一部をなす、水回収トレーおよびシャワーを示す図で ある。 図6は、抄紙ロールを示す側面図である。 図7は、抄紙ロールのベーンを示す詳細図である。 図8は、液体抽出手段、抄紙ブレード、ヘッドボックス、および、他の構成要 素を備えた抄紙機を示す図である。 図9は、図8における液体抽出手段、抄紙ブレード、および、ヘッドボックス を拡大して示す図である。 図10は、図8における液体抽出手段、および、抄紙ブレードを拡大して示す 断面図である。 図11は、図8におけるヘッドボックスを拡大して示す断面図である。 図12A、12B、12Cは、活性リップの構成要素を示す図である。 図13は、ヘッドボックス上の活性リップを示す図である。 図14は、図8におけるヘッドボックスを示す一部断面を含む斜視図である。好ましい実施形態の詳細な説明 図1〜図7に示す実施形態を参照すると、本発明による装置は、下部がネジ( 4)によってアンカー止めされた鉛直フレーム(1)と、下部が床に対してネジ (7)によってアンカー止めされた第2フレーム(3)と、を備えている。梁( 2)が、両フレームの頂部に配置されており、ネジ(5,6)によって両フレー ムを連結している。第2フレーム(3)に関しては、紙シートの出口部分に、ク ーチロール(25)に対して圧力を印加したりあるいはクーチロール(25)を 持ち上げたりするための機構が配置されている。この機構は、2つの支持体(8 ,9)を備えている。各支持体は、それぞれ、支持体に対して連結されたラバー 製気圧式ベローズ(10,11)を有している。図2に示すように、上側の気圧 式ベローズ(10)は、ネジ(14)によって上部が支持体(8)に対して連結 され、かつ、ネジ(15)によって下部がアーム(12)に対して連結されてい る。この場合、アームには、クーチロールが取り付けられている。上側ベローズ (10)は、クーチロールを持ち上げるという機能を有している。下側気圧式ベ ローズ(11)は、ネジ(17)によって下部が支持体(9)に対して連結され 、かつ、ネジ(16)によって上部がアーム(12)に対して取り付けられてい る。支持体(13)は、フレーム(3)に対して連結されている。支持体(13 )は、中央部に軸受(30)を備えている。この軸受は、ピン(31)を収容し ていて、このピンは、支持体(18)によってクーチロールを固定しているアー ム(12)に対しての支点として機能する。ここで、支持体(18)は、ネジ( 20)によって支持ブロック(19)に対して取り付けられている。支持ブロッ ク(19)は、中央部分に、ネジ山付き孔を有している。このブロックは、ディ バイダ(28,29)によってアーム(12)に対して固定されたスピンドル( 21)により、位置調節可能とされている。支持ブロック(19)は、回転式ネ ジ(23)および分離ブロック(22)によってクーチロールを支持しているジ ャーナル軸受(26)に対して取り付けられている。 回転式ネジ(23)は、ナット(24)を介してクーチロールのジャーナル軸 受を押圧し、ブロック(19)に固定されたピン(27)によって回転される。 図1を参照すると、本発明による装置は、クーチロール(25)と、シリンダ または支持ロール(32)と、の間に押圧されたときに紙シートおよびフェルト から水分を抽出するための、吸込スライダ(134)を備えている。本発明は、 シリンダ装置を置換するものであって、シリンダ装置のシリンダロールは、傾斜 型抄紙機においては、省略するよりも、設けておく方が有利であることに注意さ れたい。 図3に示すように、この装置は、また、ブレストロール(97)と、抄紙ロール (83)と、上部に高密度ポリエチレンカバー(77,78,79)をそれぞれ 有した3つの構成要素(74,75,76)を備えたフラットボックス(図1) と、を備えている。また、シリンダモールドまたはシリンダロールまたは支持モ ールドまたは支持ロール(または、円網)(32)と、抄網リードロール(51 )と、抄紙用抄網(72)と、が設けられている。 3つの構成要素(74,75,76)を備えたフラットボックスは、ネジ(8 0,81)によって主構造(35)に対して取り付けられている。ネジ(80, 81)は、フラットボックスの位置決めおよび高さ調整を可能としている。フラ ットボックスは、プレート(130)を有しており、このプレートは、抄紙手段 (82)から排出された水がフラットボックスの構成要素内に侵入することを防 止する。シリンダモールド(32)は、ジャーナル軸受(33)内に収容されて いる軸受回りに回転する。このジャーナル軸受は、ネジ(34)によって主構造 (35)に対して取り付けられている。主構造(35)は、2つのブロック(3 7,60)によって支持されており、これらブロックは、製紙装置のベース(3 9,61)に対して取り付けられている。これらベースは、スペーサブロック( 41,49,63,70)によって、支持体(43,47,65,68)に対し て取り付けられている。可動ブロック(37)が、2つの回転式ネジ(36,3 8)によって、ベース(39)に対しておよび主構造(35)に対して、取り付 けられている。第2可動ブロック(60)は、回転式ネジ(58,59)によっ て、主構造および支持体(61)に対して取り付けられている。可動ブロック( 37,60)は、抄紙用抄網(72)の交換が要望されたときに、これらブロッ クを単に取り外すだけで、ユニット全体を片持ち式に維持することができ、よっ て最小の時間でもって新しい抄網をセットできるよう、抄紙ユニット全体を維持 するよう機能する。支持ロールの直下に配置された支持体(39)は、ネジ(4 0,50)によって支持されているスペーサ(41,49)により、ベース(4 3,47)に対して取り付けられている。ブレストロールの直下に配置された支 持体(61)は、スペーサ(63,70)により、ベース(65,68)に対し て取り付けられている。これらスペーサは、ネジ(62,71)によって保持さ れている。 本発明による装置は、スペーサブロック(63,70,49,41)が支持位 置から取り外されたときにユニットをレール(44,67)上に載置させ得るよ うな、ロールシステム(45,46,66)を有している。これにより、抄紙機 を動作位置から単に引き出すだけで、製造を中断することなく、ユニットを完全 に装置から取り外すことができる。 このユニットは、ガイドロール(51)によって、抄紙用抄網(72)の位置 を制御するためのシステムを有している。ガイドロールのための制御機構は、次 のようにして動作する。ガイドロール(51)を、支持プレート(56)に対し て取り付けられているジャーナル軸受(57)によって支持する。ここで、支持 プレート(56)は、2つの気圧式調整用ベローズ(54,55)によって駆動 されるとともに、ロール(52,53)によって所定位置に維持されている。こ れらロールは、支持プレートの水平位置および鉛直位置を維持する。調整ベロー ズ(54,55)は、各ベローズの気圧を変化させることによって、ガイドロー ル(51)の位置を調整する。 この装置は、ネジ(101)によって主構造(35)に対して取り付けられた 、抄紙ロール(82)を備えている。ネジ(101)は、ジャーナル軸受(83 )を、抄紙ロールが主構造に対してこのジャーナル軸受回りに回転可能であるよ うにして、固定している。 図6および図7に示すように、抄紙ロールは、スチールコア(138)を備え て構成されている。スチールコアは、樹脂(82)によってコーティングされて いる。この場合、樹脂の表面は、波形形状(139)であるように機械加工され ている。この波形形状は、抄網との最初の当接時に正のパルスを形成することが でき、また、この形状部分と抄紙用プラスチック抄網との当接が解除されたとき には、負のパルスを形成することができる。ロールの周縁速度は、抄紙用抄網の 周縁速度よりも小さい。これにより、抄網の下部から、ファイバ懸濁液が存在し ている上部への、水の注入が可能とされる。よって、ファイバが再構成される。 図3に示すブレストロール(97)は、ジャーナル軸受(98)内に配置され た軸受回りに回転する。この場合、ジャーナル軸受(98)は、ネジ(99,1 00)によって主構造(35)に対して取り付けられている。ブレストロールの 位置調整は、ナット(95,96)によって、スピンドル(91)を利用して行 われる。スピンドル(91)は、抄紙用ナイフ(86)のベースを支持している 構造(88)に対して取り付けられている。ベースは、ネジ(87)によって構 造(88)に対して取り付けられている。ブレストロールに対しての、抄紙用ナ イフのベースの位置は、スピンドル(92)および保持ナット(93,94)に よって調節される。 構造(88)は、ネジ(89,90)によって主構造(35)に対して取り付 けられている。抄紙用ナイフの支持構造(88)は、T字形スライダ(85)に よって、抄紙用ナイフ(84)を保持している。 プラスチックナイフ(103)が、ブレストロール(97)を清浄に維持する ために設けられている。このプラスチックナイフ(103)は、クリーニングの 役目を果たすとともに、同時に、ブレストロールによって抽出された水を収集ト レー(128)(図5)に向けて偏向させる。 図3に示すように、抄紙装置は、フローヘッドボックスを備えている。このフ ローヘッドボックスは、ファイバ懸濁液の流れを抄紙ユニットの幅方向に一様に 分散させるよう機能する円錐形マニホールド(121)を備えている。この円錐 形マニホールドに対しては、スロート(117)を介して、プラスチックチュー ブ(118)によって上部および下部がシールされた段付きディフューザ(11 4)が取り付けられている。段付きディフューザの曲がりを防止するために、デ ィフューザを完全にカバーするプレート(115)が設けられている。このプレ ート(115)は、ネジ(119,120)によって、マニホールドに対して、 また、ヘッドボックスの上部に対して、取り付けられている。段付きディフュー ザの主要な役割は、完全に分散した状態に、ファイバを維持することである。 図4A、4B、4Cに示すように、ヘッドボックスは、下側リップ(109) と、上側活性リップ(108)と、を有している。上側リップは、ヘッドボック スの端部に配置されたネジ(122)によって、放出流を制御するための開放位 置にセットされている。ボックス形状は、ネジが保持ナット(106,104) によって調節される場合、ヘッドボックスの内側部分に配置されたネジ(104 )によって調整される。内側ネジ(104)および外側ネジ(122)は、リッ プの一様な動きを可能とするブリッジ(105)に対して取り付けられている。 図3に示すように、反対側端部においては、上側活性リップ(108)は、プ レート(112)の上方において支持されかつ保持ユニット(111)に対して 支持された自在継手(110)を有している。これにより、ファイバ懸濁液を漏 洩させることなく、上側活性リップ(108)を自由に移動させることができる 。上側活性リップの放出端は、ファイバ懸濁液に活性を生成し得るよう構成され ているとともに高濃度のファイバを配向させ得る形状とされている。また、低密 度の紙を得ることもできる。形状は、傾斜部(136)と直線部(135)とか ら構成されていて、ファイバ懸濁液の流速に、水平方向においても鉛直方向にお いても、変化をもたらすことができる。活性形状は、上側活性リップの厚さを同 一に維持するための部分(137)(図4Bに図示)によってヘッドボックスの 幅方向において分離されている。液圧パターンが内部に生成されている上側活性 リップは、ファイバ懸濁掖がヘッドボックスから出ていく際に、抄紙テーブル上 に、交差流(cross flow)を生成する。これにより、ファイバの配向が横方向に 改良される。つまり、横方向のファイバ配向に対しての、マシン方向のファイバ 配向の比が、減少する。このようにして、横方向という観点における紙の物理的 性質の値が、マシン方向という観点における物理的性質の値に似るようになると いう傾向がある。 図5に示すように、シャワー(131)は、シリンダモールド(32)を清浄 に維持する。また、ガイドロール(51)を清浄に維持するために、第2シャワ ー(132)が設けられている。抄紙用抄網(72)は、高圧シャワー(133 )によって清浄に維持される。 ユニット内における排水を収集するために、一連のトレー(127,128, 129,126)が設けられている。これらトレーは、排水を収集するとともに 収集した排水を個別のタンクへと導く。 次に、図8〜図13に示す本発明の実施形態を参照すると、先に説明したもの と同様の部材には、プライム(’)を付して同じ符号が適用されている。フレー ムは、本質的に同じであるが、構成部材(3)に代えて、単一の第2部材(15 0)が使用されている。梁(2’)は、調節可能な支持部材(151)を介して 、吸込スライダ(134’)を支持している。この場合、調節可能な支持部材( 151)は、この目的のために適切であるように任意に構成することができる。 クーチロール(25’)は、先の場合と同等にして、フレーム(150)によ って支持されている。シリンダまたは支持ロール(32’)は、ベース(152 )によって支持されている。先の実施形態と相違するのは、主構造(153)が 、着脱可能な梁(154)を介してベース(152)に対して固定的に取り付け られている点である。支持ロール(32’)およびベース(152)は、点検修 理時、部品交換時、あるいは、必要に応じた任意の時に、スペーサブロック(4 1’、49’)と梁(154)とを取り外すことによって、抄紙ユニットから引 き出すことができる。 主構造(153)は、下方に延在した脚(155)と、ブレストロール(97 ’)を支持しているベース(157)に対して連結された水平フレーム(156 )と、を備えている。脚(155)およびベース(157)は、ボルト(158 ,159,160,161)によって固定的に取り付けられている。着脱可能な スペーサブロック(37’,162,60’)は、取り外されたときには、抄紙 用抄網(72’)の交換を可能とする。当然のことながら、これらブロックが取 り外されたときには、これらブロックが支持していた部材は、例えば装置の両側 から(すなわち、図8において紙面の表側からまた裏側から)一時的に差し込ま れる片持ち手段によって、所定位置に維持されなければならない。 図8および図9に示すように、この実施形態においては、フラットボックスが 取り除かれている。一連の排水/活性ブレード(167,168)が、それぞれ の吸込ボックス(169,170)上に配置されて設けられている。吸込ボック スは、水平フレーム(156)によって支持された収集パン(171)の上方に おいて、水平フレーム(156)によって支持されている。ブレード(167, 168)は、シートに対して活性をもたらすとともに排水作用をもたらす。 図10Aおよび図10Bは、一方のブレードまたは活性形成ボード(167) を詳細に示している。図に示すように、ブレードは、一次ブレード(172)と トライアルブレード(173)とを備えている。一次ブレード(172)は、前 エッジまたは着地領域(175)に、セラミクスまたは対摩耗材料または他の適 切な材料から形成することができる挿入体(174)を備えることができる。前 エッジ(175)は、抄紙用抄網(72’)に対しての支持表面をなすもので、 本質的に平坦な水平面である。エッジ(175)の後方側においては、ライン( 176)に沿ったブレード面は、約2°という角度で抄網(72’)から離れて いく。前エッジ(175)の後方側には、前エッジから距離(179)だけ離れ たところを起点として、円滑に形成された一連の隆起領域(177)および凹所 (178)が設けられている。図示のブレード(167)においては、隆起領域 どうしは、互いに約1.5インチ離間している。装置の速度に依存して、凹所( 178)は、層流を維持しつつも、所望程度の後方流をもたらすことができる。 トライアルブレード(173)は、約2°という角度で抄網(72’)から下 方に離間する向きに傾斜した上面(180)を有している。例えば、ブレード( 167)の全体は、約16+7/8インチという長さであり、トライアルブレー ド(173)は、約3+7/8インチという長さである。一次ブレード(172 )は、抄網(72’)の近傍において、約13インチ長さの表面を有している。 一次ブレード(172)とトライアルブレード(173)との間には、中央にお ける横断長さが約3/16インチのギャップ(181)が形成されている。 いくつかの従来からのT字形マウント(181)が、吸込ボックス(169) 上において、ブレード(167)をスライド可能に取り付けるために設けられて いる。ギャップ(181)は、抄網(72’)からの液体の排出作用をもたらす とともに、一次ブレード(167)と抄網(72’)との間の空間(183)に 沿っての動作が行われたときには、排液で充填される。これにより、抄網(72 ’)からの水の、液体としての転送を可能とする。 上記の寸法や角度は、好ましいものではあるけれども、重要なものではない。 ギャップ(181)の寸法は、所望の排水量が得られるように、装置速度、ス トック組成、ストック保持、および、ストック品質に応じて、調節することがで きる。両ブレード間のギャップを狭くすると、抄網とブレードとの間の空間に水 分が充填されることによって空気から抄網の下面が隔離されることにより、所定 の排水力によってもたらされる排水を最大化することができる。シートから抽出 される水量を決定する主要な要因は、ギャップサイズである。狭いギャップを使 用することにより、抽出される水量が、ブレード形状によってもボックスの真空 レベルによっても、あまり影響を受けなくなる。 層流を維持しつつも、ブレードの湾曲表面は、抄紙に有利な、鉛直方向の流速 (すなわち、抄網およびストックに向かう上昇流)を誘起する。層流に似たもの を維持しつつもこのような鉛直方向流れをもたらすためのブレード形状は、周知 のような膜上における流体流通原理や公式によって、決定し規定することができ る。このような原理や公式は、Dover Publications,Inc.により出版されたIraH .Abbott氏およびAlbert E.Von Doenltoff氏による“Theory of Wing Sections ”と題する文献(特に、110〜115頁)、および、Dover Publications,In c.により出版されたBryan Thwaites氏により編集された”Incompressible Aero dynamics”と題する文献(特に、42〜56頁) に開示されている。 図10Bは、抄網(72’)上において材料ストック(184)から抽出され る流体に関して、予想される流れパターンを概略的に示している。矢印(185 )は、液体の流れを示している。図に示されているように、液体の部分的な流れ として、抄網(72’)を通ってストック(184)内へと戻るような流れが生 成されている。この戻り流は、ストック(184)を構成しているファイバ(1 86)に活性と分散とをもたらす。 両ブレードは、外部からの真空の適用なしに動作する、あるいは、起動時の初 期真空としての限られた真空の使用によって動作する。制御された真空を、吸込 ボックス(169,170)に対して設けることができる。 図9に示すように、ブレードが設けられている吸込ボックス(169,170 )は、ブレストロール(97’)の後段に配置されていて、非水平とされたすな わち傾斜した抄網(72’)に対して動作する。ブレード(168)の構成は、 ブレード(167)の構成と同一である。両ブレード(167,168)のCD 方向における両端部は、デッケルによって封止されていて、両端部における上面 はフラットであることに注意されたい。 二重の性能(すなわち、排水機能と活性機能)で作用するブレード(167) は、シートシールなしで、ストック内の水分の約65〜80%を除去することが できる。第2ブレード(168)は、設置されている場合には後段のユニットに よって形成されるシートの重合せ結合力の改良のために必要な水分を残して、少 量の水を除去する。 ブレード(167,168)を超えた後においては、シートは、クーチロール (25’)と支持モールド(32’)との間のニップに到達するまで移動する。 この時点においては、シートは、水平な製紙用織物(73’)の下面へと送り込 まれる。シートは、その後、同様に構成された他のまたは一連のアンダーワイヤ 抄紙ユニットへと、移動することができる。そのようなユニットにおいては、さ らに抄紙されたシートが、重ね合わされる。 次に、図11〜図13を参照すると、代替可能なフローヘッドボックス(16 4)が示されている。このヘッドボックス(164)は、抄紙ユニットのCD方 向を横断する方向において、ストック流またはファイバ懸濁液流を、一様に分散 させる。入口(187)を通してストックが供給されるスロート部(117’) が設けられている。スロート部(117’)内には、内方に向けて突出した台形 状ブレード(202)が配置されている。このブレードは、好ましくはプラスチ ック材料から形成されるものであって、T字形ブレードホルダ(189)上にお いてスライド可能に保持されている。スロート部(117’)は、CD方向にお いてはヘッドボックス(164)の長さ方向に延在しており、通過するストック の乱れを低減させるよう機能する。スロート部(117’)に対しては、段付き ディフューザ(188)が連結されている。 ヘッドボックス(164)は、下側リップ(109’)と、上側活性リップ( 189)とを有している。上側リップ(189)には、このリップに対して取り 付けられている部材(192)によって支持された軸受(191)回りに回転す る支持部材(190)が連結されている。複数の調節デバイス(204)が、支 持部材(205)に対して連結されている。支持部材(205)は、部材(20 6)を介して、上側リップ(189)に対して固定的に取り付けられている。複 数の調節デバイスは、上側リップ(189)の後方側におけるCD方向に沿って 互いに離間して配置されている。これにより、調節デバイスを個々に調節するこ とによって、軸受(191)回りに、上側リップ(189)を曲げるまたは回転 させることができる。上側リップ(189)は、各端部において、調節機構(1 93)(2つのうちの一方だけが図示されている)に対して連結されている。調 節機構(193)は、リンク機構(194)を介して、支持部材(205)に対 して連結されている。これにより、回転ポイント(203)回りに回転させるこ とにより、活性リップ(189)全体の位置を、下側リップ(109)に対して 、調節することができる。両リップ間の間隔の調節は、放出流を制御し、放出流 に対して影響を与える。活性リップ(189)は、また、保持ナット(196) によって支持体(190)に対して連結されている。先の実施形態と同様に、図 12A、12B、12C、図13に示すように、上側活性リップ(189)は、 ファイバ懸濁液に活性を与え得るような、かつ、高濃度のファイバの配向を乱れ させ得るような、形状を有している。この形状においては、低密度の紙を得るこ ともできる。この形状は、傾斜部(197)と、直線部(198)と、これに隣 接した傾斜部(199、200)と、さらなる直線部(201)と、から構成さ れている。これらは、ファイバ懸濁液の流速に、CD方向における流れに沿って 水平方向においても鉛直方向においても、変化をもたらすことができる(空間部 分を広げると速度が低下し、空間部分を狭めると速度が上昇する)。活性形状は 、上側活性リップの厚さを同一に維持するための部分(137’)によってヘッ ドボックスの幅方向において分離されている。部分(137’)は、例えば、約 0.5インチ間隔で離間されていて、約0.2インチの深さとされている。液圧 パターンが内部に生成されている上側活性リップは、ファイバ懸濁液がヘッドボ ックスから出ていく際に、抄紙テーブル上に、交差流(crossed flow)を生成す る。これにより、ファイバの配向が横方向に改良される。つまり、横方向のファ イバ配向に対しての、マシン方向のファイバ配向の比が、減少する。このように して、横方向という観点における紙の物理的性質の値が、マシン方向という観点 における物理的性質の値に似るようになるという傾向がある。 ヘッドボックス(164)は、速度変化やグレード変化によって基本重量構成 に影響を与えることなく、ストックを分散させることができる。活性リップ(1 89)は、活性を生成し、シートにおける縞の発生を防止する。ヘッドボックス (164)と組み合わせてブレード(167,168)を使用することにより、 シート内におけるフリーズ形成(freeze formation)を引き起こして、制限され ない排水による巻き戻りを防止する。第1実施形態における製紙用織物(73’ )と抄網(72’)との間の角度は、約10°であり、また、第2実施形態にお けるその角度は、約5°であることに注意されたい。この角度が小さいほど、抄 網の速度を速くすることができる。 本発明によれば、本発明の利点を実現することができる。好ましい実施形態に ついて詳細に説明したけれども、本発明の範囲は、これら実施形態に限定される ものではなく、むしろ、本発明の範囲は、請求範囲によって規定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年10月22日(1998.10.22) 【補正内容】 現在、いくつかのタイプの複数層抄紙装置が知られている。その中から、以下 のものを例示することができる。 シリンダ装置:この装置は、シリンダに対して付着されたメッシュスクリーン を通して水を排出することにより、紙シートを抄く。抄かれたシートは、次なる 層の形成のために、フェルト上に直接的に転送される。この装置においては、フ ァイバの向きを制御することができない。また、ファイバ懸濁掖の排水速度も、 制御できない。 フェルトラインの上方におけるフラット型抄紙機:これら抄紙機は、紙シート の抄紙領域に平坦テーブルを有している。紙シートが抄かれた後には、紙シート は、抄紙用フェルトを完全に囲んでいるフェルトへと転送され、その後、この抄 紙ユニットの下方を通って次なる抄紙ユニットへと到達する。従来技術における 大部分の装置は、不適切な抄紙、MD/CD張力比が調節できないこと、シート 状とされた紙がカールする傾向があること、CDプロファイルが一様でないこと (縞の発生)、剥がれ落ちること(drop-off)、および、他のものとの川に速度 の制限があること、といった、いくつかの欠点を有している。 本発明は、フェルトラインの下方における抄紙装置内においてファイバの向き を制御し得ることにより、従来技術の欠点を克服してさらなる利点をもたらすこ とを意図している。本発明による装置は、また、生産プロセスを中断することな く、抄紙ユニットを停止することができ、また、生産ラインから抄紙ユニットを 完全にまたは部分的に取り外すことができる。 いくつかの従来デバイスに言及すべきである。PCT出願第WO 95/30 048号には、紙シートを形成するためのフェルト下において傾斜した抄紙機が 開示されている。真空ボックスの形態で、液体抽出手段が設けられている。個別 の活性生成デバイス部材82が使用されている。液体抽出機能と活性付与機能と の双方の機能をもたらすような部材は、一切開示されていない。 米国特許明細書第4,789,433号においては、ファイバ懸濁液に微小な 乱流を形成するためのブレードが開示されているに過ぎない。米国特許明細書第 4,472,244号に関しては、2重ワイヤ構成に代えて、1重ワイヤ構成を 採用することが開示されている。図面の簡単な説明 従来技術に対しての、本発明の利点は、添付図面を参照した説明により明らか となるであろう。 請求の範囲 1.製紙機における、フェルト下において傾斜した抄紙機であって、 ブレストロール(97’)と; 該ブレストロール(97’)の下流側に配置された支持ロール(32’)と; 抄紙用抄網(72’)と; 該抄紙用抄網(72’)から液体を抽出するために前記ブレストロール(97 ’)と前記支持ロール(32’)との間に配置された液体抽出手段(167,1 68)と; 製紙用フェルト(73’)の上方に配置され、かつ、前記支持ロール(32’ )の上方に配置され、製紙用フェルトを前記抄紙用抄網と係合させて、前記抄紙 用抄網(72’)上に形成されたシートを前記製紙用フェルト(73’)上に転 送するためのクーチロール(25’)と; 前記抄紙用抄網上にストックを配置するために、前記抄紙用抄網の起点部分に 配置されたヘッドボックス(164)と; を具備してなり、 前記ブレストロール(97’)、前記支持ロール(32’)、前記抄紙用抄網 (72’)、および、前記液体抽出手段(167,168)は、製紙機における 製紙用フェルトよりも下方に配置され、 前記抄紙用抄網(72’)は、前記ブレストロール(97’)および前記支持 ロール(32’)に対して無端ループの形態で巻回係合され、 前記液体抽出手段は、ストックから液体を抽出しつつストック内に活性を生成 するために、抽出された液体の一部を前記抄紙用抄網を通して戻すための活性手 段を備え、 前記抄紙用抄網が前記液体抽出手段(167,168)上を通過する際には、 前記抄紙用抄網上のストックから液体が抽出されるとともに、前記活性手段が、 前記ストック内に活性を生成し、 前記液体抽出手段および前記抄紙用抄網は、製紙用フェルトに対して傾斜して おり、 ストックは、前記ヘッドボックス(164)によって前記抄紙用抄網上に導入 され、 前記ブレストロール(97’)および前記支持ロール(32’)の回転に基づ いて、前記抄紙用抄網は、前記液体抽出手段(167,168)上を通過し、こ れにより、ストックが活性化されるとともにストックから液体が抽出されて、シ ートが抄かれ、 該シートは、その後、前記クーチロール(25’)と前記支持ロール(32’ )との間に形成された合流箇所において製紙用フェルト(73’)に転送される ようになっていることを特徴とする、フェルト下において傾斜したフラット型抄 紙機。 2.前記活性手段は、少なくとも1つの活性形成ブレード(167,168)を 備えていることを特徴とする請求項1記載の、フェルト下において傾斜したフラ ット型抄紙機。 3.さらに、前記抄紙用抄網上にストックを流し込む前に、ストックに活性を誘 起しかつストックを分散させるために、前記ヘッドボックス(164)に配置さ れた活性誘起手段(189)を具備していることを特徴とする請求項2記載の、 フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 4.前記支持ロールが、シリンダモールドであることを特徴とする請求項2記載 の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 5.前記ヘッドボックス(164)は、ストックを分散状態に維持する段付きデ ィフューザ(188)を備えていることを特徴とする請求項2記載の、フェルト 下において傾斜したフラット型抄紙機。 6.前記活性誘起手段は、ストックが前記抄紙用抄網上に供給されたときに前記 ストックに活性を生成し得るよう、前記ヘッドボックスに配置された、上側活性 リップ(189)を備えていることを特徴とする請求項3記載の、フェルト下に おいて傾斜したフラット型抄紙機。 7.前記抄紙機は、前記抄紙機を製紙用フェルトの下方に支持するための支持手 段(152,153)と、 製造を停止することなく、製紙用フェルトの下方において前記支持ロールを引 き出すための手段と、 を具備していることを特徴とする請求項2記載の、フェルト下において傾斜した フラット型抄紙機。 8.シートの抄紙に際して直列接続されて使用される、複数の、フェルト下にお いて傾斜した前記抄紙機を具備することを特徴とする請求項2記載の、フェルト 下において傾斜したフラット型抄紙機。 9.削除 10. 前記製紙用織物(73’)に対しての、前記抄紙機の傾斜角度が、約5 °〜10°であることを特徴とする請求項9のいずれかに記載の、フェルト下に おいて傾斜したフラット型抄紙機。 11.削除 12.削除 13.削除 14.削除 15.削除 16.削除 17.削除 18. 前記活性リップは、ストックがマシン方向に流し込まれたときに、流速 に振動を引き起こすことを特徴とする請求項6記載の、フェルト下において傾斜 したフラット型抄紙機。 19.削除 20.削除 21.削除 22.削除 23.削除 24.削除
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.製紙機における、フェルト下において傾斜した抄紙機であって、 ブレストロールと; 該ブレストロールの下流側に配置された支持ロールと; 抄紙用抄網と; 該抄紙用抄網から液体を抽出するために前記ブレストロールと前記支持ロール との間に配置された液体抽出手段と; 製紙機の製紙用フェルトの上方に配置され、かつ、前記支持ロールの上方に配 置され、製紙用フェルトを前記抄紙用抄網と係合させて、前記抄紙用抄網上に形 成されたシートを前記製紙用フェルト上に転送するためのクーチロールと; 前記抄紙用抄網上にストックを配置するために、前記抄紙用抄網の起点部分に 配置されたヘッドボックスと; を具備してなり、 前記ブレストロール、前記支持ロール、前記抄紙用抄絹、および、前記掖体抽 出手段は、製紙機における製紙用フェルトよりも下方に配置され、 前記抄紙用抄網は、前記ブレストロールおよび前記支持モールドに対して無端 ループの形態で巻回係合され、 前記液体抽出手段は、ストックから液体を抽出しつつストック内に活性を生成 するために、抽出された液体の一部を前記抄紙用抄網を通して戻すための活性手 段を備え、 前記抄紙用抄網が前記液体抽出手段上を通過する際には、前記抄紙用抄網上の ストックから液体が抽出されるとともに、前記活性手段が、前記ストック内に活 性を生成し、 前記液体抽出手段および前記抄紙用抄網は、製紙用フェルトに対して傾斜して おり、 ストックは、前記ヘッドボックスによって前記抄紙用抄網上に導入され、 前記ブレストロールおよび前記支持ロールの回転に基づいて、前記抄紙用抄網 は、前記液体抽出手段上を通過し、これにより、ストックが活性化されるととも にストックから液体が抽出されて、シートが抄かれ、 該シートは、その後、前記クーチロールと前記支持ロールとの間に形成された 合流箇所において製紙用フェルトに転送されるようになっていることを特徴とす る、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 2.前記活性手段は、少なくとも1つの活性形成ブレードを備えていることを特 徴とする請求項1記載の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 3.さらに、前記抄紙用抄網上にストックを流し込む前に、ストックに活性を誘 起しかつストックを分散させるために、前記ヘッドボックスに配置された活性誘 起手段を具備していることを特徴とする請求項2記載の、フェルト下において傾 斜したフラット型抄紙機。 4.前記支持ロールが、シリンダモールドであることを特徴とする請求項2記載 の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 5.前記ヘッドボックスは、ストックを分散状態に維持する段付きディフューザ を備えていることを特徴とする請求項2記載の、フェルト下において傾斜したフ ラット型抄紙機。 6.前記活性誘起手段は、ストックが前記抄紙用抄網上に供給されたときに前記 ストックに活性を生成し得るよう、前記ヘッドボックスに配置された、上側活性 リップを備えていることを特徴とする請求項3記載の、フェルト下において傾斜 したフラット型抄紙機。 7.前記抄紙機は、前記抄紙機を製紙用フェルトの下方に支持するための支持手 段と、 製造を停止することなく、製紙用フェルトの下方において前記支持ロールを引 き出すための手段と、 を具備していることを特徴とする請求項2記載の、フェルト下において傾斜した フラット型抄紙機。 8.シートの抄紙に際して直列接続されて使用される、複数の、フェルト下にお いて傾斜した前記抄紙機を具備することを特徴とする請求項2記載の、フェルト 下において傾斜したフラット型抄紙機。 9.製紙機における、フェルト下において傾斜した抄紙機であって、 ブレストロールと; 該ブレストロールの下流側に配置された支持ロールと; 抄紙用抄網と; 該抄紙用抄網から液体を抽出するために前記ブレストロールと前記支持ロール との間に配置された液体抽出手段と; 製紙用フェルトの上方に配置され、かつ、前記支持モールドの上方に配置され 、製紙用フェルトを前記抄紙用抄網と係合させて、前記抄紙用抄網上に形成され たシートを製紙用フェルト上に転送するためのクーチロールと; 前記抄紙用抄網上にストックを配置するために、前記抄紙用抄網の起点部分に 配置されたヘッドボックスと; を具備してなり、 前記ブレストロール、前記支持ロール、前記抄紙用抄網、および、前記掖体抽 出手段は、製紙機における製紙用フェルトよりも下方に配置され、 前記抄紙用抄網は、前記ブレストロールおよび前記支持ロールに対して無端ル ープの形態で巻回配置され、 前記抄紙用抄網が前記液体抽出手段上を通過する際には、前記抄紙用抄網上の ストックから液体が抽出され、 前記液体抽出手段および前記抄紙用抄網は、製紙用フェルトに対して約10° 以下の角度で傾斜しており、 前記液体抽出手段は、ストックから液体を抽出しつつストック内に活性を生成 するために、抽出された液体の一部を前記抄紙用抄網を通して戻すための活性手 段を備え、 ストックは、前記ヘッドボックスによって前記抄紙用抄網上に導入され、 前記ブレストロールおよび前記支持ロールの回転に基づいて、前記抄紙用抄網 は、前記液体抽出手段上を通過し、これにより、ストックから液体が抽出されて 、シートが抄かれ、 該シートは、その後、前記クーチロールと前記支持ロールとの間に形成された 合流箇所において製紙用フェルトに転送されるようになっていることを特徴とす る、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 10.前記傾斜角度が、約5°であることを特徴とする請求項9記載の、フェル ト下において傾斜したフラット型抄紙機。 11.前記活性手段は、少なくとも1つの活性形成ブレードを備えていることを 特徴とする請求項9記載の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 12.さらに、前記抄紙用抄網上にストックを供給するときに、ストックに活性 を誘起しかつストックを分散させるために、前記ヘッドボックスに配置された活 性誘起手段を具備していることを特徴とする請求項9記載の、フェルト下におい て傾斜したフラット型抄紙機。 13.前記支持ロールが、シリンダモールドであることを特徴とする請求項9記 載の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 14.前記ヘッドボックスは、ストックを分散状態に維持する段付きディフュー ザを備えていることを特徴とする請求項9記載の、フェルト下において傾斜した フラット型抄紙機。 15.前記活性誘起手段は、ストックが前記抄紙用抄網上に供給されたときに前 記ストックに活性を生成し得るよう、前記ヘッドボックスに配置された、上側活 性リップを備えていることを特徴とする請求項12記載の、フェルト下において 傾斜したフラット型抄紙機。 16.前記抄紙機は、前記抄紙機を製紙用フェルトの下方に支持するための支持 手段と、 製造を停止することなく、製紙用フェルトの下方において前記支持ロールを引 き出すための手段と、 を具備していることを特徴とする請求項9記載の、フェルト下において傾斜した フラット型抄紙機。 17.シートの抄紙に際して直列接続されて使用される、複数の、フェルト下に おいて傾斜した前記抄紙機を具備することを特徴とする請求項9記載の、フェル ト下において傾斜したフラット型抄紙機。 18.製紙機における、フェルト下において傾斜した抄紙機であって、 ブレストロールと; 該ブレストロールの下流側に配置された支持ロールと; 抄紙用抄網と; 該抄紙用抄網から液体を抽出するために前記ブレストロールと前記支持ロール との間に配置された液体抽出手段と; 製紙用フェルトの上方に配置され、かつ、前記支持ロールの上方に配置され、 製紙用フェルトを前記抄紙用抄網と係合させて、前記抄紙用抄網上に形成された シートを製紙用フェルト上に転送するためのクーチロールと; 前記抄紙用抄網上にストックを配置するために、前記抄紙用抄網の起点部分に 配置されたヘッドボックスと; 前記抄紙用抄網上にストックが流し込まれる前に、ストックに活性を誘起しか つストックを分散させるために、前記ヘッドボックスに配置された活性誘起手段 と; を具備してなり、 前記ブレストロール、前記支持ロール、前記抄紙用抄網、および、前記液体抽 出手段は、製紙機における製紙用フェルトよりも下方に配置され、 前記抄紙用抄網は、前記ブレストロールおよび前記支持モールドに対して無端 ループの形態で巻回配置され、 前記抄紙用抄網が前記液体抽出手段上を通過する際には、前記抄紙用抄網上の ストックから液体が抽出され、 前記液体抽出手段は、ストックから液体を抽出しつつストック内に活性を生成 するために、抽出された液体の一部を前記抄紙用抄網を通して戻すための活性手 段を備え、 前記液体抽出手段および前記抄紙用抄網は、製紙用フェルトに対して傾斜して おり、 前記活性誘起手段は、ストックがマシン方向に流し込まれたときに、流速に振 動を引き起こす活性リップを備え、 ストックは、前記ヘッドボックスによって前記抄紙用抄網上に導入され、 前記ブレストロールおよび前記支持ロールの回転に基づいて、前記抄紙用抄網 は、前記液体抽出手段上を通過し、これにより、ストックから液体が抽出されて 、シートが抄かれ、 該シートは、その後、前記クーチロールと前記支持ロールとの間に形成された 合流箇所において製紙用フェルトに転送されるようになっていることを特徴とす る、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 19.前記活性手段は、少なくとも1つの活性形成ブレードを備えていることを 特徴とする請求項18記載の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 20.前記液体抽出手段および前記抄紙用抄網が、製紙用フェルトに対して約5 °の角度で傾斜していることを特徴とする請求項19記載の、フェルト下におい て傾斜したフラット型抄紙機。 21.前記支持ロールが、シリンダモールドであることを特徴とする請求項18 記載の、フェルト下において傾斜したフラット型抄紙機。 22.前記ヘッドボックスは、ストックを分散状態に維持する段付きディフュー ザを備えていることを特徴とする請求項18記載の、フェルト下において傾斜し たフラット型抄紙機。 23.前記抄紙機は、前記抄紙機を製紙用フェルトの下方に支持するための支持 手段と、 製造を停止することなく、製紙用フェルトの下方において前記支持ロールを引 き出すための手段と、 を具備していることを特徴とする請求項18記載の、フェルト下において傾斜し たフラット型抄紙機。 24.シートの抄紙に際して直列接続されて使用される、複数の、フェルト下に おいて傾斜した前記抄紙機を具備することを特徴とする請求項18記載の、フェ ルト下において傾斜したフラット型抄紙機。
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