JP2000504772A - ペクチン繊維 - Google Patents

ペクチン繊維

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Abstract

(57)【要約】 多価カチオン架橋ペクチン繊維組成物は、エステル化度(DE)15%未満のカルシウム感受性低メトキシペクチン、またはDE50%未満のカルシウム感受性アミド化ペクチンで、多価カチオンで架橋できる平均分子量(MW)上限20000および下限5000のペクチンから成る。このペクチンは、局所適用のための創傷包帯を製造するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 ペクチン繊維 本発明は、ペクチン繊維およびその紡糸方法に関する。 本発明以前には、ペクチン繊維の工業的製法は知られておらず、またペクチン 繊維が市場で市販されてもいなかった。工業的に既知のウロン酸系多糖繊維は、 アルギネート繊維のみである。 本発明以前には、ペクチン繊維の形成は困難で、形成した繊維は硬く、かつ脆 く、引張強さが小さいことがまず認められた。ただ、ペクチンは、その有用な補 助的作用の故にヒドロコロイドタイプの包帯の成分としては知られているが、ペ クチンを創傷処置用繊維に使用することは、これまで文献に記載されていない。 すなわち、ペクチン繊維の紡糸方法は、文献から既知ではない。 しかし、特開平4−82918号(1992年3月16日)、特開平4−82 919号(1992年3月16日)および特開平4−119121号(1992 年4月2日)には、カラゲナンカリウム溶液をアルコール浴または塩化カリウム 溶液に押出すことが記載されている。この発明において塩化カルシウムと共に更 に使用することができる水溶性天然多糖として、ペクチンが挙げられている。 繊維に関するいくつかの特許において、ペクチンが改質剤として記載されてい る。特許第4336299号(1982年6月22日)には、不織布が記載され ている。ペクチンは改質剤として記載されており、繊維はペクチンではなくセル ロース水和物から成る。 欧州特許出願第0454358A2号(1991年10月30日)には、ゲル 化多糖、例えばゲラン(gellan)またはカラゲナンの溶融紡糸が記載されている 。ペクチンが非ゲル化ガムおよび添加剤として記載されているが、繊維形成はぺ クチンの使用とは無関係である。繊維形成は、ゲル化多糖(例えばカラゲナン) の熱硬化によって達成されるのであり、ペクチン繊維形成については記載されて いない。 従って、創傷包帯適用に適した性質を有するぺクチン繊維を、簡単に、かつ再 現性をもって製造する方法が、工業的に依然求められている。そのような性質は 、 高引張強さ、柔軟性、創傷環境下の安定性、非脆弱性、滅菌加工性、低デニール 、高湿潤強度、および弾力性を包含する。 本発明は、エステル化度(DE)50%未満のカルシウム感受性アミド化ペクチ ン、またはエステル化度(DE)15%未満の多価カチオン架橋可能な低メトキシ ペクチンから成る、多価カチオン架橋ペクチン繊維組成物に関する。このような ペクチンは、平均分子量(MW)の上限が200000、下限が5000であると 更に定義される。本発明のペクチン繊維は、乾燥時の引張強さが5kg/mm2を越 え、湿潤時の引張強さが0.1kg/mm2を越え、乾燥時平均直径が100μm未 満と好ましく、1%クエン酸ナトリウム溶液中で安定である。 本発明は、多価カチオン架橋ペクチン繊維組成物の製法にも関する。この製法 は、下記工程を含んで成る: a)DE15%未満のカルシウム感受性低メトキシペクチンまたはDE50%未 満のカルシウム感受性アミド化ペクチン(いずれのペクチンも、分子量の上限は 200000、下限は5000)を水に溶解し;b)溶解ペクチンをスピナレット を通して、水および多価カチオンを含有する多価カチオン凝固浴に導入し、この 浴中の多価カチオン濃度は、生成ペクチン繊維が浴上部に浮上するように、ペク チン溶液密度よりも多価カチオン溶液浴密度を顕著に高くするよう充分高いレベ ルとするか、または生成ペクチン繊維が浴底部に沈下するように、ペクチン溶液 密度よりも多価カチオン溶液浴密度を顕著に低くするよう充分低いレベルとし; c)凝固浴密度に応じて浴上部または底部から湿潤したペクチン繊維を取り、ペク チン繊維を乾燥する。場合により、湿潤ペクチン繊維を乾燥前にアルコール浴に 浸漬して、水の除去を促進する。また、引張強さを向上するために、アルコール 浴浸漬前に繊維を延伸してもよい。 このように紡糸したペクチン繊維は柔軟で弾力性の繊維であり、医療用途、例 えば創傷処置に使用し得る。 ペクチン分子上の側基の数と種類を調節し、それによりカルシウムとの反応度 を調節することによって、ペクチン繊維の脆弱性の調節並びに柔軟性および強度 の向上が可能であるとわかった。本発明においては、ペクチンは加工により種々 のエステル化度並びにランダムおよびブロック脱エステル化状態で得られるとい う周知の事実を利用する。更に、加工によりアミド化基も導入し得る。エステル 基および/またはアミド基の導入により、多価カチオン(例えばカルシウム)によ るペクチンの架橋度を調節することができ、その結果、繊維の性質を改善して引 張強さレベルの高い柔軟な繊維を製造し得る。 本発明によると、引張強さレベルが高く、かつ触感も柔かいペクチン繊維の製 造に有用なペクチンの種類は限られている。とりわけ、そのような望ましい性質 を有する繊維を製造する紡糸のためには、カルシウム感受性アミド化ペクチンま たはDE15%未満のカルシウム感受性低メトキシペクチンが有用である。本発 明に使用するペクチンは通例、柑橘類、例えばライム、レモン、グレープフルー ツおよびオレンジから誘導する。レモンおよびライムピールペクチンが好ましい 。 本発明において、「カルシウム感受性」とは、後述の本発明の方法による適当な 条件下にペクチン生成物溶液が粘度上昇することに関するペクチン生成物の性質 を意味することを意図する。カルシウム感受性は他のカチオンに対する感受性の 強力な指標でもあるので、本発明では、そのような他のカチオンに対する感受性 をも包含する。 カルシウム感受性ペクチンは、カルシウム感受性試験によって検出し得る。そ れによると、カルシウムとペクチンとの反応を抑制する低pHで、ペクチン溶液 にカルシウムイオンを加える。緩衝液を加えてpHを上昇することにより、反応 を誘発する。カルシウムイオン存在下の粘度上昇を、カルシウム不存在下の粘度 と比較したものが、カルシウム感受性(CS)の尺度となる。 本発明において、「エステル化度」とは、ポリガラクツロン酸鎖に含まれる遊離 カルボン酸基のエステル化(例えばメチル化)の程度を意味することを意図する;「 アミド化度」(DA)とは、ポリガラクツロン酸鎖に含まれるエステル基が、溶液 中で水酸化アンモニウムと反応した場合にアミド基に変換された程度を意味する ことを意図する。 本発明によると、カルシウム感受性アミド化ペクチンの場合、DEの上限は5 0%、好ましくは30%である。CSアミド化ペクチンのDEの下限は、0、好 ましくは5%、より好ましくは10%である。CSアミド化ペクチンのDAの上 限は40%であるべきであり、好ましくは25%、より好ましくは20%である 。DAの下限は0、好ましくは5%、より好ましくは10%である。 このようなアミド化ペクチンは、カルシウム感受性が高く、カルシウムイオン 存在下に反応性で、安定なゲルを形成することが、繊維紡糸に不可欠である。ペ クチンの純度は、アンヒドロガラクツロン酸(AGA)価として測定する。純粋な 非標準化ペクチンのAGA価は通例、50%を越える。 本発明によると、カルシウム感受性のある種の低メトキシペクチンを使用する こともできる。当分野では通常、低メトキシ(LM)ペクチンは、DEが50%未 満のペクチンであると定義される。本発明において低メトキシ(LM)ペクチンの 意味するところは、DEの上限が15%未満、好ましくは10%未満、より好ま しくは5%未満のペクチンである。このようなLMペクチンの下限は0である。 低メトキシペクチンを用いる場合、メトキシル含量5%未満の組成物が、最も高 いレベルの強度をもたらし、かつ、柔かい触感ももたらすことがわかった。アミ ド化ペクチンを用いる場合のように、低メトキシペクチンも、カルシウムと反応 して安定なゲルを形成し得ることが重要である。 本発明によると、アミド化ペクチンおよびLMペクチンのいずれも、平均分子 量(粘度法により測定)の上限は200000ダルトン、好ましくは140000 ダルトン、より好ましくは85000ダルトンである。それらペクチンの平均分 子量の下限は、5000ダルトン、より好ましくは20000ダルトン、最も好 ましくは30000ダルトンである。このような低平均分子量のペクチンが、紡 糸を容易にするよう粘度を最低限とするため、紡糸時の繊維の湿潤強度を高レベ ルにするため、および乾燥繊維の高引張強さを維持するために望ましい。分子量 が20000ダルトン未満と非常に小さいカルシウム感受性ペクチンから形成す る繊維は、紡糸時の湿潤引張強さが小さくなり得る。一方、140000ダルト ンを越える高分子量のカルシウム感受性ペクチンは、高粘性溶液を形成し得、こ れはオリフィスの小さいスピナレットから紡糸するのが、高い背圧発生の故に困 難であり得る。 本発明においては、紡糸前にペクチン組成物に他の非ペクチン多糖を混合して もよい。そのような多糖は、繊維の性質または創傷治癒性を改善するために組み 合わせ得る。そのような多糖はアニオン性官能基を有するものであってもよく、 カルシウムまたは他の二価もしくは多価カチオンに対し反応性であり得る。この ように有用な多糖は、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、カラゲナン 、ヒアルロン酸およびゲランガムを包含する。多価カチオンで架橋するCSペク チンが充分な量で存在する限り、他の多糖は混合物中にどのような量で存在して もよい。 本発明の方法は、簡単であり、また、ペクチンにも、凝固浴の相対密度にも依 存するので、効率的かつ一貫した操作のためにも有益である。カルシウム感受性 ペクチン(ペクチン1g当たりのカルシウム含量100mg未満)を50〜80℃で 水に溶解し、次いで室温に冷却することによって、ペクチン溶液を調製する。ペ クチン濃度は、0.5〜10%(w/v)である。好ましい濃度範囲は、2〜7%(w /v)である。溶液のpHは1〜9であり得るが、アルカリ性条件下に不安定なあ る種の部分エステル化ペクチンの場合は、pH4〜6の範囲が好ましい。 この工程に次いで、紡糸を促進し、スピナレットの閉塞を防止するために、5 μフィルターによる濾過を遠心と組み合わせて行って、不溶粒子を除去する。濾 過後、カルシウム感受性ペクチン溶液を、1〜20psiの圧力で、スピナレット を通して塩化カルシウム紡糸溶液にポンプ送流する。ポンプ圧または流速は、ペ クチン溶液粘度、カルシウムとの反応性、およびスピナレット孔サイズに応じて 変化し得る。好ましい圧力は5〜14psiである。好ましい紡糸温度は20〜3 0℃であるが、この温度範囲に限定されない。スピナレット孔サイズは、直径2 0〜500μの範囲であり得るが、この範囲に限定されない。好ましい孔サイズ 範囲は、直径50〜250μである。孔数が1個または複数のスピナレットを使 用し得る。 凝固溶液のpHは、使用するペクチンの種類に応じて、1〜9の範囲で変化し 得る。アミド化ペクチンの場合、好ましいpH範囲は4〜6である。低DEペク チンの場合、引張強さの大きい繊維の製造のために、pH範囲を1〜9(好まし くは4〜6)とすることができる。絹のような柔かい触感の繊維を製造するため には、好ましいpH範囲は1〜4、最も好ましいpH範囲は2〜3である。 本発明によると、紡糸水溶液は、塩化カルシウムを周囲温度で塩化カルシウム 0.1〜75%の濃度で含有する。水溶液中の好ましい塩化カルシウム濃度範囲 は、5〜40%(w/v)、最も好ましい範囲は15〜35%(w/v)である。 この水性紡糸態様においては、塩化カルシウム溶液密度がペクチン溶液密度よ りも顕著に高くなるように、塩化カルシウム濃度を充分高いレベルとする。タン ク底部にスピナレットを孔を上に向けて配置することにより、繊維がタンク底部 で生成し、繊維が塩化カルシウム溶液に比して低密度である故にタンク上部に向 かって浮上する。このように、湿潤繊維がスピナレットから離れていくので(繊 維の正の浮揚性の故に)、新しい繊維の連続的な形成が促進される。この態様で は、繊維の高レベルの浮揚性を維持するために、塩化カルシウム濃度が少なくと も5%(w/v)であることが好ましい。更に、高いカルシウムイオン濃度は、繊維 形成のための反応速度を高め、多糖がスピナレットから吐出される際の多糖の沈 澱による繊維形成を補助する非水性溶媒の必要性を排除する。 本発明によると、カルシウム感受性ペクチンの溶液を用いて他種の紡糸法を行 うこともできると理解すべきである。紡糸中に有機溶媒を用いない上記湿式紡糸 法が好ましい。しかし、カルシウムイオン感受性ペクチンの紡糸は、水性湿式紡 糸法に限定されない。他種の方法を用いてもよく、その例は、塩化カルシウムを 含有するイソプロピルアルコール50%/水50%浴中で行う溶媒紡糸、または スピナレット吐出部でペクチン溶液に塩化カルシウム溶液を共注入することによ ってペクチン溶液をスピナレットからの吐出時にゲル化させる乾式紡糸である。 乾式紡糸法においては、(溶液中ではなく)空気中でゲル化および繊維形成が起 こる。 イソプロピルアルコール(IPA)50%および水50%の浴中で行う溶媒紡糸 法においては、塩化カルシウム使用濃度はより低い。好ましい態様においては、 塩化カルシウム/IPA/水の溶液の密度がペクチン溶液密度よりも顕著に小さ くなるように、塩化カルシウム濃度を充分低レベルにする。スピナレットを孔を 下に向けてタンク上部に配置することにより、タンク上部で生成した繊維は、塩 化カルシウム/IPA/水の溶液に比して高密度である故に、タンク底部に向か って沈下する。このように、繊維の負の浮揚性の故に湿潤繊維がスピナレットか ら下方に離れていくので、新しい繊維の連続的な形成が促進される。この態様に おいては、塩化カルシウム濃度を5%(w/v)未満、IPA濃度を少なくとも25 %(v/v)として、紡糸溶液を比較的低密度に保つことが好ましい。 このような溶媒紡糸法においては、IPAのような非水性溶媒が存在するので 、多糖の溶媒沈澱による繊維形成が促進される。カルシウムとの反応により、ス ピナレット吐出時に繊維形成が完了する。前記と同様に、繊維を濯いで過剰の塩 および未反応物質を除去し得る。水混和性非水性溶媒(例えばイソプロピルアル コール)で最終濯ぎを行って、乾燥を促進する。前記と同様の方法で乾燥を達成 し得る。 他の易溶性カルシウム塩、例えばプロピオン酸カルシウム、硝酸カルシウム、 ヨウ化カルシウム、臭化カルシウム、または水溶液に可溶のいずれのカルシウム 塩を使用してもよい。 本発明によると、多価カチオンは、アルカリ土類金属塩、アルカリ金属塩、遷 移金属塩およびそれらの混合物という塩から誘導する金属イオンから選択し得る 。本発明の紡糸方法において使用し得るそのような多価カチオンの例は、アルミ ニウム、バリウム、マグネシウム、第二鉄、第一鉄、銅、ストロンチウム、亜鉛 、またはそれらの混合物の塩であるが、好ましい塩はカルシウムイオンを含む。 本発明によると、混合物中の少なくとも1種の塩が二価または多価カチオンで あれば、一価カチオン含有塩とのブレンドまたは混合物を使用することも可能で ある。塩混合物を二例挙げると、塩化カルシウム/塩化ナトリウム、または塩化 アルミニウム/硝酸カルシウムの組み合わせである。CSペクチンの架橋に充分 な量で二価または多価カチオンが存在するならば、一価カチオン塩をブレンド中 にどのような量で使用してもよい。 紡糸後、繊維を水または水/アルコール混合物で洗って、過剰の塩化カルシウ ムを除去する。好ましい浴は、水浴である。複数の浴を順次使用して、過剰の塩 および未反応物質を除去してもよい。この段階で、引張強さの向上およびデニー ルの低下のために、繊維を湿式延伸し得る。 水性洗浄の後、場合により繊維を非水性水混和性溶媒(例えばイソプロピルア ルコールまたはアセトン)で濯いで、水の除去および乾燥を促進し得る。ペクチ ン繊維の乾燥は、従来の方法で行い得る;例えば、繊維を、非水性溶媒の沸点に 近い温度または沸点を越える温度に設定したオーブン内で乾燥するか、または繊 維を空気のブローイングにより風乾するか、または高温で減圧下に乾燥し得る。 乾燥工程は、繊維を損傷し得る温度よりも低い温度で行うことが重要である。乾 燥温度は、使用したペクチンの種類およびゲル化塩の種類によって変化し得る。 多くの場合、乾燥温度は120℃を越えないようにすべきである。 本発明のペクチン繊維は、種々の創傷への局所的医療適用のための創傷包帯組 成物中に使用し得る。この創傷包帯は、1層または複数層のガーゼ材料であり得 、本発明のペクチン繊維を用いて製造した目の粗い織布、または不織布であり得 る。このような創傷包帯は、創傷への付着のための接着剤を適用し、またはして いないバリア層を有し得る。ペクチン繊維は、バリア層の無い創傷包帯に使用し てもよい。創傷によっては、治癒のために包帯内の空気循環を多くする必要があ るので、その場合、創傷包帯にバリア層が無くてよい。創傷包帯は通例無菌で、 滅菌条件下に保つ。創傷包帯は、当分野でよく知られた薬剤を含ませたものであ ってもよい。とりわけ、ペクチン繊維製造中にペクチン繊維自体に直接組み込む か、または創傷包帯に適用するだけでよい。 本発明を、以下の実施例によって更に説明するが、実施例は本発明を制限する ものではない。実施例中、%はいずれも、特記しない限り重量%である。実施例 において使用したペクチンはいずれも、Hercules Incorporatedの一部門である Copenhagen Pectin A/Sから入手した。 実施例1 本実施例においては、30%塩化カルシウム中での湿式紡糸法を説明する。 紡糸条件は次の通りであった: 流速 22.1ml/時 ノズル直径 252μm ノズル長さ 1cm 凝固浴 30%(w/v)塩化カルシウム ペクチン濃度 2%(w/v) ペクチンの種類 Amidated 104ASZ;MW=133000、DE =29%、DA=17.8%、AGA=69.6% ぺクチンを80℃の脱イオン(DI)水に溶解して溶液とし、8000rpmで 遠心し、5μフィルターで濾過した。この濾過した溶液を、シリンジポンプを用 いて流速22.1ml/時で、ノズルから、30%塩化カルシウム含有凝固浴にポ ンプ送流した。ノズルは開口部を浴上部に向けて浴底部に配置した。生成した繊 維を浴上部で取った。その繊維の湿潤引張強さは1.1kg/mm2であった。この湿 潤繊維を、まずDI水、次いでイソプロピルアルコールで濯いだ。その後、繊維 を一晩減圧乾燥した。 乾燥後に得られた柔軟な白色のペクチン繊維は、平均直径が約44μm、引張 強さが28.0kg/mm2であった。急速な繊維形成を誘発するために比較的高濃度 の塩化カルシウムを使用したので、本実施例においては、溶液からのペクチン相 分離を補助するための溶媒は必要ではないか、または使用しなかった。 本実施例は、紡糸工程において溶媒の使用を回避できることを示している(乾 燥工程においては、この限りではない)。 実施例2 本実施例における方法および条件は、実施例1のものと同様であった。ただし 、本実施例で使用したペクチンは、低DEアミド化ペクチンであるX4967で あった;MW=164000、DE=25%、DA=7.0%、遊離酸含量=6 8%、AGA=57.1%。 本実施例において製造した乾燥繊維は、直径61μm、平均乾燥引張強さ14. 7kg/mm2であった。繊維を乾燥する前の湿潤引張強さは、1.2kg/mm2であっ た。実施例3 本実施例においては、30%塩化カルシウム中での湿式紡糸法を説明する。 紡糸条件は次の通りであった: 流速 5.0ml/時 ノズル直径 101μm ノズル長さ 1cm 凝固浴 30%(w/v)塩化カルシウム ペクチン濃度 3%(w/v) ペクチンの種類 Low DE LM1912CSZ;MW=71100 、 DE=<5%、DA=0.0%、AGA=72.3% ペクチンを80℃の脱イオン(DI)水に溶解して溶液とし、8000rpmで遠 心し、5μフィルターで濾過した。この濾過した溶液を、シリンジポンプを用い て流速5.0ml/時で、ノズルから、30%塩化カルシウム含有凝固浴(pH5. 8)にポンプ送流した。ノズルは開口部を浴上部に向けて浴底部に配置した。生 成した繊維の湿潤引張強さは16kg/mm2であった。この湿潤繊維を、まずDI 水、次いでイソプロピルアルコールで濯いだ。その後、繊維を一晩減圧乾燥した 。 乾燥後に得られた柔軟な白色のペクチン繊維は、平均直径が約19μm、引張 強さが63.0kg/mm2であった。本実施例は、高レベルの引張強さを維持しなが らデニールの小さい柔軟な繊維を紡糸できることを示している。 実施例4 本実施例における方法および条件は、実施例3のものと同様であった。ただし 、塩化カルシウム凝固浴のpHを2.5とした。使用したペクチンは、やはりL MI912CSZであった。 本実施例において製造した乾燥繊維は、直径19μm、平均乾燥引張強さ52k g/mm2であった。この繊維は高レベルの乾燥強度を維持しながらも、光沢および 触感が絹様であった。 実施例5 本実施例における方法および条件は、実施例3のものと同様であった。ただし 、 紡糸溶液は、ペクチンとアルギネートとのブレンドであった。ペクチンはLM1 912ASZ(1.5%)で、アルギン酸ナトリウムはProtonol HF60(1.5 %)であった。 本実施例において製造した柔軟な乾燥繊維の直径および引張強さは、実施例3 による繊維と同等であった。本実施例は、アルギネートのような他の多糖をペク チン繊維中に組み合わせ得ることを示している。 実施例6 本実施例における方法および条件は、実施例3のものと同様であった。ただし 、紡糸溶液は、ペクチンとヒアルロン酸とのブレンドであった。ペクチンはLM 1912ASZ(2.25%)で、ヒアルロン酸は0.25%であった。 本実施例において製造した柔軟な乾燥繊維の直径および引張強さは、実施例3 による繊維と同等であった。本実施例は、ヒアルロン酸のような他の多糖をペク チン繊維中に組み合わせ得ることを示している。 実施例7 本実施例においては、低MWペクチンを用いる湿式紡糸法を説明する。 紡糸条件は次の通りであった: 流速 5.0ml/時 ノズル直径 250μm ノズル長さ 1cm 凝固浴 30%(w/v)塩化カルシウム ペクチン濃度 6%(w/v) ペクチンの種類 商品名Slendid(商標)400として市販のLow DE Type X2952;MW=22500、DE=<1%、 DA=0.0%、AGA=77.5% ペクチンを80℃の脱イオン水に溶解して溶液とし、8000rpmで遠心し、 5μフィルターで濾過した。この濾過した溶液を、シリンジポンプを用いて流速 5.0ml/時で、ノズルから、30%塩化カルシウム含有凝固浴にポンプ送流した 。ノズルは開口部を浴上部に向けて浴底部に配置した。湿潤繊維を、まずDI 水、次いでイソプロピルアルコールで濯いだ。その後、繊維を一晩減圧乾燥した 。乾燥後に得られた柔軟な白色のペクチン繊維は、平均直径が約90μm、引張 強さが28.3kg/mm2であった。本実施例は、低MWペクチンを比較的高濃度で 使用して、許容レベルの引張強さを維持しながら繊維を紡糸できることを示して いる。 比較例A 本比較例における方法および条件は、実施例1のものと同様であった。ただし 、本比較例において使用したペクチンは、アミド化していない低DEペクチンで あるLM12CGであった;MW=75O0ONDE=33.8%、DA=0. 0%、遊離酸含量=66.2%、AGA=78.6%。 本比較例においては、弱い乾燥繊維が得られ、その直径は125μmで、乾燥 引張強さは4.25kg/mm2と低かった。繊維乾燥前の湿潤引張強さも、0.65k g/mm2と低かった。これにより、DEが15%を越える低メトキシペクチンからは、 許容し得る繊維を製造できないことがわかる。 比較例B 本比較例における方法および条件は、実施例1のものと同様であった。ただし 、本比較例において使用したペクチンは、アミド化していない部分脱エステル化 ペクチンであるGenu pectin type X2961であった;MW=116000 、DE=55.9%、DA=0.0%、遊離酸含量=44.1%、AGA=84.3 %。 このペクチンはカルシウム感受性ではない。本比較例において、ペクチン繊維 は製造できなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 15/44 A61L 15/03 15/58 A23L 1/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AL,AU,AZ,B G,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,FI,GE ,HU,IL,JP,KG,KR,KZ,LK,LV, MD,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,UA

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エステル化度(DE)15%未満のカルシウム感受性低メトキシペクチン、 またはDE50%未満のカルシウム感受性アミド化ペクチンで、多価カチオンで 架橋できる平均分子量(MW)上限200000および下限5000のペクチンか ら成る、多価カチオン架橋ペクチン繊維組成物。 2.繊維組成物の乾燥引張強さが5kg/mm2を越える請求項1記載の組成物。 3.繊維組成物の湿潤引張強さが0.1kg/mm2を越える請求項2記載の組成 物。 4.繊維組成物の繊維直径が100μm未満である請求項3記載の組成物。 5.繊維組成物が1%濃度のクエン酸ナトリウム溶液中で安定である請求項4 記載の組成物。 6.非ペクチン多糖をペクチン組成物に加えた請求項1記載の組成物。 7.多糖は、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチ ルセルロース、ヒアルロン酸、カラゲナン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム およびゲランガムから成る群から選択する請求項6記載の組成物。 8.多価カチオンは、アルカリ土類金属塩、アルカリ金属塩、遷移金属塩およ びそれらの混合物から成る群から選択する塩から誘導する金属イオンから選択す る請求項1記載の組成物。 9.多価カチオンは、カルシウム、バリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、アル ミニウム、銅、ストロンチウム、マンガンおよびそれらの混合物から成る群から 選択する請求項8記載の組成物。 10.カチオンは、カルシウム、バリウム、銅、亜鉛、鉄、アルミニウムおよ びそれらの混合物から成る群から選択する請求項9記載の組成物。 11.カチオンはカルシウムである請求項10記載の組成物。 12.MWの上限が140000である請求項1記載の組成物。 13.MWの上限が85000である請求項1記載の組成物。 14.MWの下限が20000である請求項1記載の組成物。 15.MWの下限が30000である請求項1記載の組成物。 16.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの上限が50%である請求項 1記載の組成物。 17.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの上限が30%である請求項 1記載の組成物。 18.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの下限が0%である請求項1 記載の組成物。 19.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの下限が5%である請求項1 記載の組成物。 20.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの下限が10%である請求項 1記載の組成物。 21.カルシウム感受性アミド化ペクチンのアミド化度(DA)の上限が40% である請求項1記載の組成物。 22.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの上限が25%である請求項 1記載の組成物。 23.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの上限が20%である請求項 1記載の組成物。 24.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの下限が0%である請求項1 記載の組成物。 25.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの下限が5%である請求項1 記載の組成物。 26.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの下限が10%である請求項 1記載の組成物。 27.カルシウム感受性ペクチンは、柑橘類ペクチンから誘導したものである 請求項1記載の組成物。 28.柑橘類ペクチンは、ライム、レモン、グレープフルーツおよびオレンジ から成る群から選択する請求項27記載の組成物。 29.多価カチオン架橋ペクチン繊維組成物の製法であって、 a)DE15%未満のカルシウム感受性低メトキシペクチンまたはDE50%未 満のカルシウム感受性アミド化ペクチンで、分子量の上限が200000、下限 が5000のペクチンを水に溶解し; b)溶解したペクチンをスピナレットを通して、水および多価カチオンを含有す る多価カチオン凝固浴に導入し、この浴中の多価カチオン濃度は、生成ペクチン 繊維が浴上部に浮上するように、ペクチン溶液密度よりも多価カチオン溶液浴密 度を顕著に高くするよう充分高いレベルとするか、または生成ペクチン繊維が浴 底部に沈下するように、ペクチン溶液密度よりも多価カチオン溶液浴密度を顕著 に低くするよう充分低いレベルとし;および c)凝固浴密度に応じて浴上部または底部から湿潤したペクチン繊維を取り、ペ クチン繊維を乾燥する ことを含んで成る方法。 30.水の除去を促進するために、乾燥前に湿潤ペクチン繊維をアルコール浴 に浸漬する請求項29記載の方法。 31.引張強さを向上するために、アルコール浴浸漬前に湿潤ペクチン繊維を 延伸する請求項30記載の方法。 32.アルコールは、イソプロピルアルコール、エタノール、プロパノール、 ブタノールまたは水混和性の任意のアルコールから成る群から選択する請求項3 1記載の方法。 33.多価カチオンは、アルカリ土類金属塩、アルカリ金属塩、遷移金属塩お よびそれらの混合物から成る群から選択する塩から誘導する金属イオンから選択 する請求項29記載の方法。 34.カチオンは、カルシウム、バリウム、銅、マグネシウム、鉄、亜鉛、ア ルミニウム、マンガン、ストロンチウムおよびそれらの混合物から成る群から選 択する請求項33記載の方法。 35.カチオンは、カルシウム、銅、バリウム、マンガン、亜鉛および鉄から 成る群から選択する請求項34記載の方法。 36.カチオンはカルシウムである請求項35記載の方法。 37.ペクチンのMWの上限が140000である請求項29記載の方法。 38.ペクチンのMWの上限が85000である請求項29記載の方法。 39.ペクチンのMWの下限が5000である請求項29記載の方法。 40.ペクチンのMWの下限が20000である請求項29記載の方法。 41.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの上限が50%である請求項 29記載の方法。 42.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの上限が30%である請求項 29記載の方法。 43.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの下限が0%である請求項2 9記載の方法。 44.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの下限が5%である請求項2 9記載の方法。 45.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDEの下限が10%である請求項 29記載の方法。 46.カルシウム感受性アミド化ペクチンのアミド化度(DA)の上限が40% である請求項29記載の方法。 47.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの上限が25%である請求項 29記載の方法。 48.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの上限が20%である請求項 29記載の方法。 49.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの下限が0%である請求項2 9記載の方法。 50.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの下限が5%である請求項2 9記載の方法。 51.カルシウム感受性アミド化ペクチンのDAの下限が10%である請求項 29記載の方法。 52.カルシウム感受性ペクチンは、柑橘類ペクチンから誘導したものである 請求項29記載の方法。 53.柑橘類ペクチンは、ライム、レモン、グレープフルーツおよびオレンジ から成る群から選択する請求項52記載の方法。 54.請求項29記載の方法により製造したペクチン繊維。 55.柔軟で弾力性の繊維である請求項54記載のペクチン繊維。 56.組成物中に低DEペクチンを使用して紡糸する繊維の場合、触感が柔か い絹様の繊維を製造するために、凝固浴をpH2〜3に酸性化する請求項29記 載の方法。 57.高レベルの引張強さを有する繊維を製造するために、凝固浴をpH4〜 6に酸性化する請求項29記載の方法。 58.請求項1記載のペクチン繊維から、目の粗い織り、または不織によって 製造し得るガーゼ材料から成る、創傷に局所的に医療適用するための創傷包帯組 成物。 59.請求項53記載のペクチン繊維から、目の粗い織り、または不織によっ て製造し得るガーゼ材料から成る、創傷に局所的に医療適用するための創傷包帯 組成物。 60.接着裏材料を有して成る請求項58記載の創傷包帯組成物。 61.接着裏材料を有して成る請求項59記載の創傷包帯組成物。 62.包帯中に薬剤を含んで成る請求項58記載の創傷包帯組成物。 63.包帯中に薬剤を含んで成る請求項59記載の創傷包帯組成物。 64.薬剤をペクチン繊維中に直接組み合わせた請求項58記載の創傷包帯組 成物。 65.薬剤をペクチン繊維中に直接組み合わせた請求項59記載の創傷包帯組 成物。
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