JP2000504678A - チオフェノピリミジン類 - Google Patents

チオフェノピリミジン類

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、CRFレセプターアンタゴニスト特性を有する、立体異性体及び製薬学的に受容しうる酸付加塩形態を含む式(I)の化合物に関し、上記式中、XはS、SOまたはSO2であり;R1はNR45またはOR5であり;R2はC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシまたはC1-6アルキルチオであり;R3は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルキルスルホキシまたはC1-6アルキルチオであり;R4は水素、C1-6アルキル、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)メチル、C3-6シクロアルキル、C3-6アルケニル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルオキシC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1-6アルキルであり;R5はC1-8アルキル、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)メチル、Ar1CH2、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C3-6アルケニル、チエニルメチル、フラニルメチル、C1-6アルキルチオC1-6アルキル、モルホリニル、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、ジ(C1-6アルキル)アミノ、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、イミダゾリルで置換されたC1-6アルキル;または式−Alk−O−CO−Ar1の基であり;あるいはR4及びR5はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によっては置換されたピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニルまたはモルホリニル基を形成してもよく;Arは、フェニル、置換されたフェニル、ピリジニルまたは置換されたピリジニルであり、そして本発明は、有効成分としてそのような化合物を含んでいる製薬学的組成物、有効量の式(I)の化合物を投与することによる、鬱病、不安、物質乱用のようなCRFの分泌過多に関連した疾患の治療方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 チオフェノピリミジン類発明の背景 本発明は、CRFレセプターアンタゴニスト特性を有するチオフェノピリミジ ン類、これらの化合物を有効成分として含んでいる製薬学的組成物、並びに一般 にストレス関連疾患を初めとする内分泌性、精神医学的及び神経学的疾患または 疾病の治療におけるその使用に関する。 最初のコルチコトロピン放出因子(CRF)は、羊の視床下部から単離され、 41アミノ酸のペプチドとして同定された(Vale等、Science 21 3:1394−1397、1981)。続いて、ヒト及びラットのCRFの配列 が単離され、同一であると決定されたが、41アミノ酸残基のうち7個が羊のC RFと異なっていた(Rivier等、Proc.Natl.Acad.Sci .USA 80:4851、1983;Shibahara等、EMBO J. 2:775、1983)。CRFは、内分泌、神経及び免疫系機能に大きい変化 を生じることが見いだされている。CRFは、下垂体前葉からの副腎皮質剌激ホ ルモン(「ACTH」)、β−エンドルフィン及び他のプロオピオメラノコルチ ン(「POMC」)由来ペプチドの基礎的な(basal)及びストレス放出の 主要な生理的レギュレーターであると考えられている(Vale等、Scien ce 213:1394−1397、1981)。簡潔に言えば、CRFは、脳 (DeSouza等、Science 221:1449−1451、1984 )、下垂体(DeSouza等、Methods Enzymol.124:5 60、1986;Wynn等、Biochem.Biophys.Res.Co mm .110: 602−608、1983)、副腎(Udelsman等、Nature 31 9:147−150、1986)及び脾臓(Webster、E.L.及びE. B.DeSouza、Endocrinology 122:609−617、 1988)にわたって分布することが見いだされている細胞膜レセプターに結合 することにより、その生物学的効果を開始すると考えられている。CRFレセプ ターは、CRFが剌激するcAMPの細胞内生産の増加を介在する(Bilez ikjian、L.M.及びW.W.Vale、Endocrinology 113:657−662、1983)GTP結合タンパク質に連結している(P errin等、Endocrinology 118:1171−1179、1 986)。 CRFは、ACTH及びPOMCの生産を刺激する役割に加えて、ストレスに 対する多数の内分泌性、自律性(autonomic)及び行動的反応を調整す るとも考えられており、情動性疾患の病理生理学に関与している可能性がある。 さらに、CRFは、免疫、中枢神経、内分泌及び心臓血管系間の伝達の重要な媒 介体であると考えられている(Crofford等、J.Clin.Inves .90:2555−2564、1992;Sapolsky等、Scienc 238:522−524、1987:Tilders等、Regul.Pe ptides 5:77−84、1982)。結局、CRFは、重要な中枢神経 系神経伝達物質の一つであると思われ、ストレスに対する体の全体的な反応を統 合することにおいてきわめて重要な役割を果たしている。 CRFの脳への直接投与は、ストレスの多い環境にさらされた動物に見られる もとの同一の行動的、生理的及び内分泌性反応を引き出す。例 えば、CRFの脳室内注入は、行動の活発化(Sutton等、Nature 297:331、1982)、脳波の持続的な活性化(Ehlers等、Bra in Res .2/8332、1983)、交感神経副腎髄質経路の剌激(Br own等、Endocrinology 110:928、1982)、心拍数 及び血圧の上昇(Fisher等、Endocrinology 110:22 22、1982)、酸素消費量の増加(Brown等、Life Scienc es 30:207、1982)、胃腸活動の変化(Williams等、Am .J.Physiol .253:G582、1987)、食物消費の抑制(Le vine等、Neuropharmacology 22:337、1983) 、性行動の変更(Sirinathsinghji等、Nature 305: 232、1983)及び免疫機能妥協(compromise)(Irwin等 、Am.J.Physiol.255:R744、1988)をもたらす。さら に、臨床データは、鬱病、不安関連疾患及び神経性食欲不振症においてCRFが 脳で過剰分泌されてぃる可能性があることを示唆している(DeSouza、 nn.Reports in Med.Chem .25:215−223、19 90)。 従って、臨床データは、CRFレセプターアンタゴニストが、CRFの分泌過 多を生じる神経精神医学的疾患の治療に有用である可能性がある新規な抗鬱薬及 び/または抗不安薬となる可能性があることを示唆している。CRFレセプター アンタゴニストは、例えば、置換された4−チオ−5−オキソ−3−ピラゾリン 誘導体を開示している米国特許第5,063,245号及び置換された2−アミ ノチアゾール誘導体を開示しているAU−A−第41399/93号に報告され ている。また、WO −94/13676号、WO−94/13677号及びWO−95/33750 号は、CRFレセプターアンタゴニストとしてピロロピリミジン類、ピラゾロ[ 3,4−d]ピリミジン類及び置換されたプリン類を開示している。EP−0, 452,002号は、殺虫剤としてチエノピリミジン類を開示している。 CRFの生理学的重要性のために、顕著なCRFレセプタ−結合活性を有し、 CRFレセプターを相殺することができるさらに生物学的に有効な小分子を開発 することが、依然として望ましい目標である。そのようなCRFレセプターアン タゴニストは、一般にストレス関連疾患を初めとする内分泌性、精神医学的及び 神経学的疾患または疾病の治療に有用である。発明の詳細な説明 本発明は、立体異性体及び製薬学的に受容しうる酸付加塩形態を含む、 式 の化合物に関し、上記式中、 Xは、S、SOまたはSO2であり、 R1は、NR45またはOR5であり、 R2は、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシまたはC1-6アルキルチオであり、 R3は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルキ ルスルホキシまたはC1-6アルキルチオであり、 R4は、水素、C1-6アルキル、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)メチ ル、C3-6シクロアルキル、C3-6アルケニル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6 アルキルカルボニルオキシC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1-6アル キルであり、 R5は、C1-8アルキル、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)メチル、A r1CH2、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C3 -6 アルケニル、チエニルメチル、フラニルメチル、C1-6アルキルチオC1-6アル キル、モルホリニル、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル 、ジ(C1-6アルキル)アミノ、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、イミ ダゾリルで置換されたC1-6アルキル:または式−Alk−O−CO−Ar1の基 であり、 あるいはR4及びR5は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、場合に よってはC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1-6アルキルで置換された 、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニルまたはモルホリニル基を形成 していてもよく、 Arは、フェニル;ハロ、C1-6アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、 シアノ、C1-6アルキルオキシ、ベンジルオキシ、C1-6アルキルチオ、ニトロ、 アミノ及びモノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択された 1、2もしくは3個の置換基で置換されたフェニル;ピリジニル;ハロ、C1-6 アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、シアノ、C1-6アルキルオキシ、 ベンジルオキシ、C1-6アルキルチオ、ニトロ、アミノ、モ ノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ及びピペリジニルから独立して選択さ れた1、2もしくは3個の置換基で置換されたピリジニルであり、そして場合に よっては、該置換されたフェニルが1個以上のハロゲンでさらに置換されていて もよく、 Ar1は、フェニル:ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ジ(C1-6ア ルキル)アミノC1-6アルキル、トリフルオロメチル、及びモルホリニルで置換 されたC1-6アルキルから各々独立して選択された1、2もしくは3個の置換基 で置換されたフェニル;またはピリジニルであり、そして Alkは、C1-6アルカンジイルである。 前述の定義及び以下で用いる場合、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨ ードの総称であり;C1-6アルカンジイルは、例えば、メチレン、1,2−エタ ンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタン ジイル、1,6−ヘキサンジイル及びこれらの枝分れした異性体のような1から 6個までの炭素原子を有する二価の直鎖及び枝分れ鎖の飽和炭化水素基を意味し ;C1-2アルキルは、メチル及びエチルのような1から2個までの炭素原子を有 する直鎖飽和炭化水素基を意味し;C2-4アルキルは、エチル、プロピル、ブチ ル、1−メチルエチル等のような2から4個までの炭素原子を有する直鎖及び枝 分れ鎖の飽和炭化水素基を意味し;C3-4アルキルは、プロピル、ブチル、1− メチルエチル等のような3から4個までの炭素原子を有する直鎖及び枝分れ鎖の 飽和炭化水素基を意味し;C1-6アルキルは、以上に定義したC1-2アルキル及び C3-4アルキル基、並びにペンチル、ペンチル異性体、ヘキシル及びヘキシル異 性体のような5から6個までの炭素 原子を有するこれらの高級同族体を含み;C1-8アルキルは、C1-6アルキル及び 例えばヘプチル、オクチル等のような7から8個までの炭素原子を有するこれら の高級同族体を含み;C3-6アルケニルは、例えば、2−プロペニル、3−ブテ ニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニル等のような 1個の二重結合を含み、3から6個までの炭素原子を有する直鎖及び枝分れ鎖の 炭化水素基を意味し;そして該C3-6アルケニルが窒素または酸素に結合してい る場合、結合を作る炭素原子は好ましくは飽和している。C3-6シクロアルキル は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含ん でなる。ヒドロキシC1-6アルキルは、ヒドロキシル基で置換されたC1-6アルキ ルを指す。ホモピペリジニルは、1個の窒素原子を含んでいる7員飽和環を意味 する。 いくつかの置換基の性質により、式(I)の化合物は、1個以上の非対称中心 を含む可能性があり、これらを一般的に用いられるR及びS命名法を用いて示す ことができる。 本発明の化合物は塩基性窒素原子を含み、それ自体で、遊離塩基としてまたは 酸付加塩の形態で存在することができ、そしていずれも本発明の一部である。当 該技術分野でよく知られている方法により、酸付加塩を調製することができ、有 機及び無機酸からこれらを形成することができる。適当な有機酸は、マレイン酸 、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、酢酸、 シュウ酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、 マンデル酸、ケイ皮酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、グリコ ール酸、グルタミン酸及びベンゼンスルホン酸を含む。適当な無機酸は、塩酸、 臭化水素酸、硫酸、リン酸及び硝酸を含む。 本発明の範囲内の特定の化合物群は、以下の限定、 a)R1がNR45であり、ここでR4がC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキ シC1-6アルキルであり、そしてR5がC1-6アルキル、C3-6アルケニル、C3-6 シクロアルキルメチルまたはヒドロキシC1-6アルキルであり、特にR4がC2-4 アルキルまたはメトキシC1-2アルキルであり、そしてR5がC2-4アルキル、シ クロプロピルメチルまたはヒドロキシC2-4アルキルである、 b)またはR1がOR5であり、ここでR5がC1-6アルキル、特にC2-4アルキル である、 c)R2が、C1-6アルキル、特にC1-2アルキルである、 d)R3が、水素またはC1-6アルキル、特に水素またはC1-2アルキルである、 e)Arが、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシもしくはハロから各々独立し て選択された1、2もしくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、そして 該置換されたフェニルのさらなる水素の一つがハロであってもよく、特にArが 、各々独立してハロ、C1-2アルキルもしくはC1-2アルキルオキシで4−、2, 4−もしくは2,4,6位で置換されたフェニルであり、またはArが、ジ(C1-6 アルキル)アミノもしくはC1-6アルキルから各々独立して選択された1、2 もしくは3個の置換基で置換されたピリジニルであり、特にArが、各々独立し てジ(C1-2アルキル)アミノもしくはC1-2アルキルで2,4−、2,6−もし くは2,4,6位で置換されたピリジニルである、 の1つ以上が当てはまる式(I)の化合物である。 別の特定の化合物群は、R1がNR45であり、そしてR4及びR5がこれらが 結合している窒素原子と一緒になって、場合によってはC1-6アルキルまたはC1 -6 アルキルオキシC1-6アルキルで置換された、ピロリジニル、ピペリジニル、 ホモピペリジニルまたはモルホリニル基を形成する式(I)の化合物である。 好ましい化合物は、R1がNR45であり、ここでR4がC3-4アルキルまたは C1-2アルキルオキシC3-4アルキル、好ましくはプロピルであり、そしてR5が C3-4アルキルまたはシクロプロピルメチル、好ましくはプロピルであり;また はR1がOR5であり、ここでR5がC3-4アルキルであり;R2がメチルであり; R3が水素またはメチルであり;そしてArがハロまたはC1-4アルキルで2−、 4−及び6位で置換され、そして場合によっては3−ハロでさらに置換され;よ り好ましくは、Arが2,4,6−トリメチル−フェニル、3−ブロモ−2,4 ,6−トリメチルフェニル、6−(ジメチルアミノ)−4−メチル−ピリジニル または2,4−ジメチルピリジニルである式(I)の化合物である。 より好ましくは、Arが、メチルまたはジメチルアミノで4−及び/または6 位で置換された3−ピリジニルである。 最も好ましいものは、 2−メチル−6−(N−プロピル−N−シクロプロピルアミノ)−8−(2,4 ,6−トリメチルフェニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジンまたは 2−メチル−6−(N,N−ジプロピルアミノ)−8−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジンから選択された化合物、そ の立体異性体及び製薬学的に受容しうる酸付加塩であ る。 通例、式(II)のチアゾロピリミジンを式(III)の中間体でアルキル化する ことにより、本発明の化合物を調製することができる。 中間体(II)で、Wは、ハロ、例えばクロロ、ブロモ、またはスルホニルオキ シ基、例えばメシルオキシもしくはトシルオキシ基のような適切な脱離基である 。典型的には、適当な溶媒、例えばDMFもしくはアセトニトリルのような非プ ロトン性溶媒、エーテル、例えばテトラヒドロフラン中で、好ましくは高い温度 で、そして式(III)の中間体が揮発性アミンである場合は密封反応バイアル中 で、上記の反応を実施する。 また、式(IX)の中間体をWが上に定義したとおりである式(X)の中間体で O−アルキル化することにより、R1がOR5である式(I)の化合物で、該化合 物が式(I−a)で表されるものを調製することができる。例えば、N,N−ジ メチルホルムアミドのような反応不活性溶媒中で、例えば、水素化ナトリウムの ような適当な塩基の存在下で、好ましくは室温及び還流温度の間の範囲の温度で 、該反応を実施することができる。 Wが先に定義したとおりである、以下に示した適当なN−アルキル化反応によ り、式(I−c)で表される、R1がNR45である式(I)の化合物を式(XI )または(XII)物のいずれかから調製することができる。例えば、エーテル、 例えばテトラヒドロフランのような反応不活性溶媒中で、好ましくは強塩基、例 えばNaHの存在下で、これらのN−アルキル化を実施する。 ある場合に、特にR2がメチルであり、そしてR4またはR5が低級アルキルで ある場合、この反応は、R2が(R4またはR5)−Wによりアルキル化されてい る副生成物を生じる可能性がある。 以下に略述するように、当該技術分野で知られている転化方法に従って、式( I)の化合物を互いに転化することができる。 酸化反応、例えば、反応不活性溶媒、例えばジクロロメタン中で3−クロロ過 安息香酸のような過酸化物で処理することにより、例えば、XがSである式(I )の化合物をXがSOまたはSO2である式(I)の化合物に転化することがで きる。酸化剤の量及び他の反応パラメーターを制御することにより、XがSOで あるか、もしくはXがSO2である式(I)の化合物のいずれか、または両方の 混合物を得ることができ、この混合物は、続いて、常法、例えばカラムクロマト グラフィーにより分離することができる。また、上に記述したものと同様な酸化 反応により、R3がC1-6アルキルチオである式(I)の化合物をR3がC1-6アル キルスルホニルまたはC1-6アルキルスルホキシである式(I)の化合物に転化 することができる。酸化剤の量及び他の反応パラメーターを制御することにより 、そして最終生成物を分離することにより、様々な酸化生成物を個々に得ること ができる。 さらに、適当な溶媒、例えば酢酸中で、例えば塩素または臭素のようなハロゲ ン化剤を用いて、式(I)の化合物のAr基をハロゲン化することができ、そし て場合によっては、室温及び反応混合物の還流温度の間の範囲の温度でこの反応 を実施してもよい。 当該技術分野で知られている方法に従って式(I)の最終生成物を分離するこ とにより、例えば、光学活性酸で処理し、そしてこのようにして形成されたジア ステレオ異性体塩を選択結晶化またはカラムクロマトグラフィーで分離すること により、立体異性体を調製することができる。または、上の反応図のいずれかま たは以下に記述する中間体の調製において立体異性体開始物質を用いることによ り、立体異性体を調製することができる。 XがSである式(II)の中間体で、該中間体が式(II−a)の化合物で表され るものを以下に略述するように調製することができる。アルコール、例えばエタ ノールのような反応不活性溶媒中で、好ましくは例えばナトリウムエトキシドま たは水素化ナトリウムのような強塩基の存在下で、式(IV)の中間体を式(V) のエステルで処理することにより、式(IV)の中間体を調製する。中間体(IV) をメタンスルホニルクロリド、続いて2−(アセチルチオ)−アセトニトリルと 反応させ、式(VII)のアミノチオフェン誘導体を得る。例えば、酸無水物(R2 CO)2Oの使用のような通常のアシル化法を用いて、これらを中間体(VIII) に転化 する。式(VIII)の中間体を中間体(II’−b)に環化し、例えば、中間体(II ’−b)をメタンスルホニルオキシクロリドまたは例えばPOCl3のようなハ ロゲン化試薬で処理することにより、ヒドロキシ基を脱離基Wに転化し、このよ うにして中間体(II−a)を得る。 式(II)の中間体をアンモニアで処理することにより、式(XI)の中間体を調 製する。 一つの態様において、本発明は、W’がヒドロキシ、ハロ、メシルオキシまた はトシルオキシを表す式(II−a)の化合物として定義される式(II’−a) の化合物も提供する。 式(II−a)の中間体を調製するために用いた方法により、該式(II’−a) の中間体を調製することができ、これによりW’がヒドロキシである式(II’− a)の化合物として定義される式(II’−b)の化合物 が得られ、そして場合によっては式(II’−b)の化合物を、W’がヒドロキシ 以外である式(II’−a)の化合物として定義される式(II−a)の化合物に転 化する。 様々なアッセイ法により、CRFレセプターアンタゴニストとしての化合物の 有効性を測定することができる。本発明の適当なCRFアンタゴニストは、CR Fのそのレセプターへの特異的結合を阻害し、CRFに関連した活性を相殺する ことができる。DeSouza等(J.Neuroscience 7:88、 1987)及びBattaglia等(Synapse I:572、1987 )により開示されたアッセイを初めとする(がこれらに限定されない)、この目 的のために一般的に認められた一種以上のアッセイにより、構造(I)の化合物 をCRFアンタゴニストとしての活性に関して評価することができる。上に記述 したように、適当なCRFアンタゴニストは、CRFレセプター親和性を示す化 合物を含む。放射性標識したCRF(例えば、[125I]チロシンCRF)のレ セプター(例えば、ラット大脳皮質膜から調製したレセプター)への結合を阻害 する化合物の能力を測定する結合試験により、CRFレセプター親和性を測定す ることができる。DeSouza等(上記、1987)により記述された放射性 リガンド結合アッセイは、CRFレセプターに対する化合物の親和性を測定する ためのアッセイを提供する。そのような活性は、典型的には、放射性標識したリ ガンドの50%をレセプターから置換するために必要な化合物の濃度としてのI C50から計算され、そして以下の式、 式中、L=放射性リガンド、そしてKD=レセプターに対する放射性リガンドの 親和性、 により計算される「Ki」値として報告される(Cheng及びPrusoff 、Biochem.Pharmacol.22:3099、1973)。 CRFレセプター結合を阻害することに加えて、CRFに関連した活性を相殺 する化合物の能力により、化合物のCRFレセプターアンタゴニスト活性を確認 することができる。例えば、CRFは、アデニル酸シクラーゼ活性を初めとする 様々な生化学的プロセスを刺激することが知られている。従って、例えば、cA MPレベルを測定することにより、CRF刺激性アデニル酸シクラーゼ活性を相 殺する能力で、CRFアンタゴニストとして化合物を評価することができる。B attaglia等(上記、1987)により記述されたCRF剌激性アデニル 酸シクラーゼ活性のアッセイは、CRF活性を相殺する化合物の能力を測定する ためのアッセイを提供する。従って、通例、(DeSouza(上記、1987 )により開示されたような)最初の結合アッセイ及びそれに続く(Battag lia(上記、1987)により開示されたような)cAMPスクリーニングプ ロトコルを含むアッセイ技術により、CRFレセプターアンタゴニスト活性を測 定することができる。 CRFレセプター結合親和性に関して、本発明のCRFレセプターアンタゴニ ストは、10μM未満のKiを有する。本発明の好ましい態様において、CRF レセプターアンタゴニストは、1μM未満、より好ましくは0.25μM(すな わち、250nM)未満のKiを有する。 本発明のCRFレセプターアンタゴニストは、CRFレセプター部位 で活性を示し、内分泌性、精神医学的及び神経学的疾患または疾病を初めとする 広範囲の疾患または疾病の治療のための治療薬として用いることができる。より 具体的には、本発明のCRFレセプターアンタゴニストは、CRFの分泌過多か ら生じる生理学的疾病または疾患を治療することにおいて有用である可能性があ る。CRFは、ストレスに対する内分泌性、行動的及び自動的(automat ic)反応を活性化し、統合する重要な神経伝達物質であると考えられるので、 本発明のCRFレセプターアンタゴニストを神経精神医学的疾患を治療するため に用いることができる。本発明のCRFレセプターアンタゴニストにより治療で きる可能性のある神経精神医学的疾患は、鬱病のような情動性疾患;全身性(g eneralized)不安疾患、恐慌性障害、脅迫障害、異常攻撃性、不安定 狭心症のような心臓血管異常及び反応性高血圧症のような不安関連疾患;並びに 神経性食欲不振症、大食症及び過敏性腸症候群のような摂食異常を含む。また、 CRFアンタゴニストは、様々な疾病状態に関連したストレス誘導性免疫抑制、 及び脳卒中の治療にも有用である可能性がある。本発明のCRFアンタゴニスト の他の用途は、(慢性関節リウマチ、ぶどう膜炎、喘息、炎症性腸疾患及びG. I.運動のような)炎症性疾患、クッシング病、点頭てんかん、てんかん及び乳 児及び成人の両方における他の発作、並びに(アルコール中毒症を初めとする) 様々な物質乱用及び禁断症状を含む。 本発明の別の態様において、一種以上のCRFレセプターアンタゴニストを含 んでいる製薬学的組成物が開示される。投与の目的のために、本発明の化合物を 製薬学的組成物として調合することができる。本発明の製薬学的組成物は、本発 明のCRFレセプターアンタゴニスト(すな わち、構造(I)の化合物)並びに製薬学的に受容しうる担体及び/または希釈 剤を含んでなる。CRFレセプターアンタゴニストは、特定の疾患を治療するた めに有効な量で、すなわち、CRFレセプターアンタゴニスト活性を得るために 十分な量で、そして好ましくは患者に対する受容しうる毒性で組成物中に存在す る。好ましくは、本発明の製薬学的組成物は、投与経路により、服用量当たり0 .1mgから250mgまで、より好ましくは1mgから60mgまでの量で、 CRFレセプターアンタゴニストを含んでもよい。当業者は、適切な濃度及び服 用量を容易に決定することができる。 製薬学的に受容しうる担体及び/または希釈剤は、当業者によく知られている 。液状溶剤として調合される組成物では、受容しうる担体及び/または希釈剤は 食塩水及び滅菌水を含み、そして場合によっては、酸化防止剤、バッファー、静 菌剤及び他の一般的な添加剤を含んでもよい。CRFレセプターアンタゴニスト に加えて、希釈剤、分散助剤及び界面活性剤、結合剤、並びに滑沢剤を含む丸剤 、カプセル剤、顆粒剤または錠剤として組成物を調合することもできる。当業者 は、適切な方法で、そしてRemington’s Pharmaceutic al Sciences 、Gennaro、Ed.、Mack Publish ing Co.、Easton、USA、1990に開示されているもののよう な認められた方法に従って、CRFレセプターアンタゴニストをさらに調合する ことができる。 別の態様において、本発明は、内分泌性、精神医学的及び神経学的疾患または 疾病を初めとする様々な疾患または疾病を治療するための方法を提供する。その ような方法は、疾患または疾病を治療するために十分 な量で本発明の化合物を温血動物に投与することを含む。そのような方法は、好 ましくは製薬学的組成物の形態で、本発明のCRFレセプターアンタゴニストを 全身投与することを含む。本明細書に用いられる場合、全身投与は、経口及び非 経口の投与方法を含む。経口投与のためには、適当なCRFレセプターアンタゴ ニストの製薬学的組成物は、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤及びカプセル剤、並びに 液剤、シロップ剤、懸濁剤及び乳剤を含む。これらの組成物は、香料、防腐剤、 沈殿防止剤、増粘剤及び乳化剤、並びに他の製薬学的に受容しうる添加剤を含ん でもよい。非経口投与のためには、本発明の化合物を注入水溶液中に調製するこ とができ、これらは、CRFレセプターアンタゴニストに加えて、バッファー、 酸化防止剤、静菌剤及びそのような溶剤に一般的に用いられる他の添加剤を含ん でもよい。 上記のように、多種多様な疾患または疾病を治療するために本発明の化合物の 投与を用いることができる。特に、鬱病、不安疾患、恐慌性障害、脅迫障害、異 常攻撃性、不安定狭心症、反応性高血圧症、神経性食欲不振症、大食症、過敏性 腸症候群、ストレス誘導性免疫抑制、脳卒中、炎症、クッシング病、点頭てんか ん、てんかん、及び物質乱用または禁断症状の治療のために、本発明の化合物を 温血動物に投与することができる。 従って、式(I)の化合物の医薬品としての使用が提供される。 以下の実施例は、具体的に例示するためであり、限定するためではない。実験部分 以下、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DCM」はジク ロロメタンを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、そして「 ACN」はアセトニトリルを意味する。A.中間体の調製 実施例A.1 a)225mlの無水エタノール中の2,4,6−トリメチルフェニルアセトニ トリル(75g)及びギ酸エチル(67g)の溶液を、よく撹拌しながら10分 にわたって固体ナトリウムエトキシド(36g)で少しずつ(in small portions)処理した。この混合物を窒素下で60℃に16時間加熱し 、そして室温まで冷却させた。反応混合物を1.2リットルの水に注ぎ入れ、ジ エチルエーテルで抽出した(3 x 200ml)。水相を6M HClでpH= 1に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物をブラインで洗浄し、 MgSO4で乾燥し、濃縮し、46g(98%)の3−ヒドロキシ−2−(2, 4,6−トリメチルフェニル)アクリロニトリル(中間体1)を得た。 b)10mlピリジン中の中間体1(1g)の溶液を窒素下で0℃に冷却し、次 によく撹拌しながらメタンスルホニルクロリド(0.67g)で処理した。この 溶液を室温になるようにし、1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸 エチルで抽出した。有機相を1M HCl、水及びブラインで洗浄し、乾燥(M gSO4)し、濃縮し、褐色の固体(1.4g)として3−メタンスルホニル− 2−(2,4,6−トリメチルフェニル)アクリロニトリル(中間体2)を得た 。 c)40mlのDMSO中のNaOEt(3.7g)の懸濁液に2−(アセチル チオ)−アセトニトリルを添加した。30分後、THF(80ml)中の中間体 2(13.2g)の溶液を添加した。LiN(TMS)2 (THF中1.0M、100ml)を注射器により添加した。室温で1時間後 、約1等量の酢酸で反応をクエンチした。蒸発により大部分のTHFを除去した 後、残留物を500mlの酢酸エチルに溶解し、500mlの水で2回抽出した 。未精製の2−シアノ−3−アミノ−4−(2,4,6−トリメチルフェニル) −チオフェン(中間体3)(6.0g)をさらに精製せずに次の工程に進めた。 d)酢酸(6ml)中の中間体3(6.0g)の溶液に無水酢酸(5g)を添加 した。この反応混合物を110℃で1時間撹拌した。冷却した後、未精製の混合 物を酢酸エチル(400ml)、水(600ml)及び飽和和NaHCO3(2 00ml)の混合物に注ぎ入れた。有機層を水ですすぎ、濃縮した。残留物をS iO2でカラムクロマトグラフィーにより精製し(勾配;ヘキサン:ジエチルエ ーテル=2:1ないしヘキサン:酢酸エチル=1:1)、N−[2−シアノ−4 −(2,4,6−トリメチルフェニル)−チオフェン−3−イル]−アセトアミ ド(中間体4)を得た。 e)85%のH3PO4(2ml)中の中間体4(2.8g)の懸濁液を130℃ の油浴温度で窒素下で30分間撹拌した。冷却した後、この混合物に20mlの 水を注ぎ入れた。沈殿が生じるように混合した後、得られた固体を濾過し、真空 オーブン中で乾燥し、2.7gの3−メチル−6−ヒドロキシ−8−(2,4, 6−トリメチルフエニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジン(中間体5) を得た。 f)POCl3(8.0g)中の中間体5(2.6g)の懸濁液を100℃で2 時間撹拌した。冷却した後、この混合物を飽和NaHCO3及びDCMの混合物 (100m1)に注ぎ入れた。有機相を除き、真空で 濃縮し、残留物をSiO2でカラムクロマトグラフィーにより精製し(勾配;酢 酸エチル:ヘキサン=1:4ないし酢酸エチル:メタノール=4:1)、0.3 gの2−メチル−6−クロロ−8−(2,4,6−トリメチルフェニル)−チオ フェノ[3,2−d]ピリミジン(中間体6)を得た。 表1に、実施例A.1により調製した中間体を挙げる。表1: B.最終生成物の調製 実施例B.1 3mlの反応バイアル中のN,N−ジプロピルアミンを含む中間体6(20m g)の溶液を120℃で撹拌した。1時間後、反応混合物を冷却し、0.5ml のアセトニトリルを添加し、さらに30分間還流した。得られた懸濁液を室温ま で冷却させ、さらにアセトニトリルで希釈した。残留物をSiO2カラムクロマ トグラフィー(ジエチルエーテル/ヘキサン)を用いて精製し、2−メチル−6 −(N,N−ジプロピルアミノ)−8−(2,4,6−トリメチルフェニル)− チオフェノ[3,2−d]ピリミジン(化合物1)を得た。実施例B.2 THF中で水素化ナトリウム及び2−プロパノールで中間体6を処理し、Si O2カラムクロマトグラフィーを用いて精製し、2−メチル−6−(イソプロポ キシ)−8−(2,4,6−トリメチル−フェニル)−チオフェノ[3,2−d ]ピリミジン(化合物6)を得た。実施例B.3 1mlのDCM中の化合物1(5mg)の溶液をメタ−クロロ過安息香酸(2 0mg)で処置した。この溶液を24時間撹拌し、次に酢酸エチル及び水の混合 物に注ぎ入れた。有機相を5%NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄し、乾燥 (MgSO4)し、濃縮した。残留物を分取TLC(ジエチルエーテル/ヘキサ ン:1/9)で精製し、2−メチル−6−(N,N−ジプロピルアミノ)−8− (2,4,6−トリメチルフェニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジン− S,S−ジオキシド(化合物7)を得た。実施例B.4 1mlの酢酸中の過剰の臭素と共に化合物2(0.05mmol)を 室温で30分間撹拌した。この混合物をDCM及び飽和NaHCO3水の混合物 に注ぎ入れ、有機層を留去した。残留物をSiO2カラムクロマトグラフィー( ジエチルエーテル/ヘキサン)により精製し、2−メチル−6−(N−プロピル −N−シクロプロピルアミノ)−8−(3−ブロモ−2,4,6−トリメチルフ ェニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジン(化合物5)を得た。 上記の実施例のいずれかにより調製された化合物を表2、3及び4に挙げ、そ してこれらの化合物の分析データを表5及び6に挙げる。表2: 表3: 表4: 表5:分析データ 表6:分析データ C.薬理学的実施例 実施例C.1:CRFレセプター結合活性を有する代表的な化合物 DeSouza等(J.Neurosci.7:88−100、1987)に より一般的に記述されたような標準的な放射性リガンド結合アッ セイにより、化合物をCRFレセプターに対する結合活性に関して評価した。様 々な放射性標識したCRFリガンドを利用することにより、このアッセイをあら ゆるCRFレセプターサブタイプで本発明の化合物の結合活性を評価するために 用いることができる。簡潔に言えば、結合アッセイは、CRFレセプターからの 放射性標識したCRFリガンドの置換に関する。より具体的には、ヒトCRFレ セプターで安定にトランスフェクトされたチューブ当たり約1x106の細胞を 用いて、1.5mlのエッペンドルフチューブ中で結合アッセイを実施した。各 チューブに非特異的結合を測定するための非標識のソーバジン(sauvagi ne)、ウロテンシン(urotensin)IまたはCRF(最終濃度、1μ M)を含むまたは含まない約0.1mlのアッセイバッファー(例えば、ダルベ ッコのリン酸緩衝食塩水、10mM塩化マグネシウム、20μMバシトラシン) 、0.1mlの[125I]チロシン−羊CRF(最終濃度〜200pMまたはお およそスキャッチャード分析により決定されたKD)及び0.1mlのCRFレ セプターを含んでいる細胞の膜懸濁液を入れた。この混合物を22℃で2時間イ ンキュベートし、続いて遠心分離により結合した及び遊離した放射性リガンドを 分離した。ペレットを2回洗浄した後、これらのチューブをペレットのちょうど 上で切断し、約80%の効率で放射能をガンマカウンターで調べた。非線形最小 二乗曲線当てはめプログラムを用いて、全ての放射性リガンド結合データを分析 した。結合活性は、レセプターから放射性標識したリガンドの50%を置換する ために必要な化合物の濃度(nM)に相当する。表2−4に挙げた全ての化合物 は、Ki<250nMを有する。化合物1、2、8、10、12−18、20、 23、34、35、37−41、4 3、48−56が、本試験において最もよい評価値を示すことが見いだされた。実施例C.2 CRF刺激性アデニル酸シクラーゼ活性 様々な機能的試験により、本発明の化合物を評価することもできる。例えば、 本発明の化合物をCRF剌激性アデニル酸シクラーゼ活性に関して選別すること ができる。アッセイを全細胞調製物に適応するように修正して、Battagl ia等(Synapse 1:572、1987)により一般的に記述されたよ うに、CRF刺激性アデニル酸シクラーゼ活性の測定のアッセイを実施すること ができる。 より具体的には、標準的なアッセイ混合物は、0.5mlの最終容量に以下の もの、すなわち、DMEMバッファー中に2mM L−グルタミン、20mM H EPES及び1mM IMBXを含むことができる。刺激試験において、トラン スフェクトされたCRFレセプターを有する全細胞を24ウェルプレートにひろ げ、特定のレセプターサブタイプの薬理学的階級順序分布(rank−orde r profile)を確立するために、様々な濃度のCRF関連及び非関連ペ プチドと共に37℃で1時間インキュベートする。インキュベーション後、培地 を吸引し、ウェルを新しい培地で穏やかに一回すすぎ、培地を吸引する。細胞内 のcAMPの量を測定するために、300μlの95%エタノール及び20mM 塩酸水の溶液を各ウェルに添加し、得られた懸濁液を−20℃で16ないし18 時間インキュベートする。この溶液を1.5mlエッペンドルフチューブに移し 、ウェルをさらに200μlのエタノール/塩酸水で洗浄し、最初の画分にプー ルする。これらのサンプルを凍結乾燥 し、次に500μlの酢酸ナトリウムバッファーで再懸濁する。単一抗体キット を用いて、サンプル中のcAMPの測定を実施する。化合物の機能的評価のため に、cAMP生産の80%刺激を生じる単一濃度のCRFまたは関連ペプチドを 様々な濃度の競合化合物(10-12ないし10-6M)と共にインキュベートする 。D.組成物実施例 以下の調合物は、本発明による温血動物への全身的または局所的投与に適した 服用量単位形態の典型的な製薬学的組成物を例示する。 これらの実施例で用いる「有効成分」(A.I.)は、式(I)の化合物、そ のN−オキシド形、製薬学的に受容しうる酸もしくは塩基付加塩または立体化学 的異性体に関する。実施例D.1:経口溶剤 9gの4−ヒドロキシ安息香酸メチル及び1gの4−ヒドロキシ安息香酸プロ ピルを4lの沸騰している精製水に溶解する。この溶液の3lに、まず10gの 2,3−ジヒドロキシブタン二酸を、そしてその後20gのA.I.を溶解する 。後者の溶液を前者の溶液の残りの部分と合わせ、これに12lの1,2,3− プロパントリオール及び3lのソルビトール70%溶液を添加する。40gのサ ッカリンナトリウム塩を0.5lの水に溶解し、2mlのラズベリーエキス及び 2mlのスグリエキスを添加する。後者の溶液を前者と合わせ、水を20lの容 量まで適量添加し、小さじ(5ml)当たり5mgのA.I.を含んでなる経口 溶剤を得る。得られた溶剤を適当な容器に入れる。実施例D.2:カプセル剤 20gのA.I.、6gのラウリル硫酸ナトリウム、56gの澱粉、 56gのラクトース、0.8gのコロイド二酸化ケイ素及び1.2gのステアリ ン酸マグネシウムを一緒に強く撹拌する。次に、得られた混合物を1000個の 適当な硬化ゼラチンカプセルに入れ、この各々は20mgのA.I.を含んでな る。実施例D.3:フィルム被覆錠剤 100gのA.I.、570gのラクトース及び200gの澱粉の混合物をよ く混合し、その後、約200mlの水中5gのドデシル硫酸ナトリウム及び10 gのポリビニルピロリドン溶液で湿らせる。この湿った粉末混合物をふるいにか け、乾燥し、再びふるいにかける。次に、100gの微晶質セルロース及び15 gの水素化した植物油を添加する。 この全部をよく混合し、錠剤に圧縮し、各々10mgの有効成分を含んでなる1 0.000錠剤を得る。 75mlの変性エタノール中10gのメチルセルロースの溶液に、150ml のジクロロメタン中5gのエチルセルロースの溶液を添加する。次に、75ml のジクロロメタン及び2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを添加する 。10gのポリエチレングリコールを溶かし、75mlのジクロロメタンに溶解 する。後者の溶液を前者に添加し、次に2.5gのオクタデカン酸マグネシウム 、5gのポリビニルピロリドン及び30mlの濃縮した色懸濁液を添加し、この 全部を均質にする。このようにして得られた混合物で錠剤コアを被覆装置中で被 覆する。実施例D.4:注入可能な溶剤 1.8gの4−ヒドロキシ安息香酸メチル及び0.2gの4−ヒドロ キシ安息香酸プロピルを約0.5lの沸騰している注入用水に溶解した。約50 ℃まで冷却した後、撹拌しながら4gの乳酸、0.05gのプロピレングリコー ル及び4gのA.I.を添加した。この溶液を室温まで冷却し、注入用水を適量 添加して1l容量にし、4mg/mlのA.I.の溶剤を得た。この溶剤を濾過 により滅菌し、滅菌容器に入れた。実施例D.5:座薬 25mlのポリエチレングリコール400中3gの2,3−ジヒドロキシブタ ン二酸の溶液に3gのA.I.を溶解した。12gの界面活性剤及び300gの トリグリセリドを一緒に溶かした。後者の混合物を前者の溶液とよく混合した。 このようにして得られた混合物を37ないし38℃の温度で鋳型に流し入れ、各 々30mg/mlのA.I.を含む100個の座薬を形成した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年12月9日(1997.12.9) 【補正内容】 アルコール、例えばエタノールのような反応不活性溶媒中で、好ましくは例え ばナトリウムエトキシドまたは水素化ナトリウムのような強塩基の存在下で、式 (IV)の中間体を式(V)のエステルで処理することにより、式(VI)の中間体 を調製する。中間体(VI)をメタンスルホニルクロリド、続いて2−(アセチル チオ)−アセトニトリルと反応させ、式(VII)のアミノチオフェン誘導体を得 る。例えば、酸無水物(R2CO)2Oの使用のような通常のアシル化法を用いて 、これらを中間体(VII)に転化する。式(VII)の中間体を中間体(II’−b) に環化し、例えば、中間体(II’−b)をメタンスルホニルオキシクロリドまた は例えばPOCl3のようなハロゲン化試薬で処理することにより、ヒドロキシ 基を脱離基Wに転化し、このようにして中間体(II−a)を得る。 式(II)の中間体をアンモニアで処理することにより、式(XI)の中間体を調 製する。 一つの態様において、本発明は、2−メチル−7−フェニル−チエノ[3,2 −d]ピリミジン−4(1H)−オンを除くという条件で、W’がヒドロキシ、 ハロ、メシルオキシまたはトシルオキシを表す式(II −a)の化合物として定義される式(II’−a)の化合物も提供する。 式(II−a)の中間体を調製するために用いた方法により、該式(II’−a) の中間体を調製することができ、これによりW’がヒドロキシである式(II’− a)の化合物として定義される式(II’−b)の化合物が得られ、 9. 2−メチル−7−フェニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4( 1H)−オンが含まれないという条件で、基R2、R3及びArが請求の範囲1な いし4のいずれかに定義したとおりであり、そして基W’がヒドロキシ、ハロ、 メシルオキシもしくはトシルオキシである式(II’−a)の化合物、その立体異 性体または酸付加塩形態。 10. a)反応不活性溶媒中で、式(II)の中間体を式(III)の中間体と 反応させ、 b)反応不活性溶媒中で、そして適当な塩基の存在下で、式(IX)の中間体を式 (X)の中間体でO−アルキル化し、R1がOR5である式(I)の化合物として 定義される式(I−a)の化合物を生じ、 上記の反応図中で、基R1、R2、R3、R5及びArが請求の範囲1に定義した とおりであり、そしてWが適切な脱離基であり、 または、適切な場合、当該技術分野で知られている転化反応により式(I)の 化合物を互いに転化し、そしてさらに、適切な場合、酸での処理により式(I) の化合物を酸付加塩に転化し、または逆に、アルカリでの処理により酸付加塩形 態を遊離塩基に転化し、そして適切な場合、その立体化学的異性体を調製するこ とを特徴とする、請求の範囲1に記載された化合物の調製方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BA,BB ,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE, HU,IL,IS,JP,KG,KR,LC,LK,L R,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO ,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT, UA,US,UZ,VN (72)発明者 チエン,チエン アメリカ合衆国カリフオルニア州92121− 1102サンデイエゴ・サイエンスパークロー ド3050・ニユーロクライン・バイオサイエ ンシズ・インコーポレーテツド (72)発明者 ウエブ,トーマス・アール アメリカ合衆国カリフオルニア州92121− 1102サンデイエゴ・サイエンスパークロー ド3050・ニユーロクライン・バイオサイエ ンシズ・インコーポレーテツド (72)発明者 マツカーシー,ジエイムズ・アール アメリカ合衆国カリフオルニア州92121− 1102サンデイエゴ・サイエンスパークロー ド3050・ニユーロクライン・バイオサイエ ンシズ・インコーポレーテツド (72)発明者 モラン,テレンス・ジエイ アメリカ合衆国カリフオルニア州92121− 1102サンデイエゴ・サイエンスパークロー ド3050・ニユーロクライン・バイオサイエ ンシズ・インコーポレーテツド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式 上記式中、 Xは、S、SOまたはSO2であり、 R1は、NR45またはOR5であり、 R2は、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシまたはC1-6アルキルチオであり、 R3は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルキルスルホ キシまたはC1-6アルキルチオであり、 R4は、水素、C1-6アルキル、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)メチ ル、C3-6シクロアルキル、C3-6アルケニル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6 アルキルカルボニルオキシC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1-6アル キルであり、 R5は、C1-8アルキル、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)メチル、A r1CH2、C3-6アルケニル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、ヒドロキシ C1-6アルキル、チエニルメチル、フラニルメチル、C1-6アルキルチオC1-6ア ルキル、モルホリニル、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキ ル、ジ(C1-6アルキル)アミノ、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、イ ミダゾリルで置換されたC1-6アルキル;または式−Alk− O−CO−Ar1の基であり、 あるいはR4及びR5は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、 場合によってはC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1-6アルキル で置換された、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニルまたはモルホリ ニル基を形成してもよく、 Arは、フェニル;ハロ、C1-6アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、 シアノ、C1-6アルキルオキシ、ベンジルオキシ、C1-6アルキルチオ、ニトロ、 アミノ及びモノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択された 1、2もしくは3個の置換基で置換されたフェニル;ピリジニル;ハロ、C1-6 アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、シアノ、C1-6アルキルオキシ、 ベンジルオキシ、C1-6アルキルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1 -6 アルキル)アミノ及びピペリジニルから独立して選択された1、2もしくは3 個の置換基で置換されたピリジニルであり、そして場合によっては、該置換され たフェニルが1個以上のハロゲンでさらに置換されていてもよく、 Ar1は、フェニル;ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ジ(C1-6ア ルキル)アミノC1-6アルキル、トリフルオロメチル、及びモルホリニルで置換 されたC1-6アルキルから各々独立して選択された1、2もしくは3個の置換基 で置換されたフェニル;またはピリジニルであり、そして、 Alkは、C1-6アルカンジイルである、 の化合物、ならびにその立体異性体または製薬学的に許容されうる酸付加塩。 2. R1がOR5であり、そしてR5がC1-6アルキルであり;またはR1がN R45であり、そしてR4が水素、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1 -6 アルキルであり、そしてR5がC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C3 -6 アルケニルまたはC3-6シクロアルキルメチルであり:またはR1がNR45で あり、そしてR4及びR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合 によってはC1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシC1-6アルキルで置換され た、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニルまたはモルホリニル基を形 成し;R2がC1-6アルキルであり;R3が水素またはC1-6アルキルであり;そし てArがC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシもしくはハロから各々独立して選 択された1、2もしくは3個の置換基で置換されたフェニルであり、またはAr がC1-6アルキルもしくはジ(C1-6アルキル)アミノから各々独立して選択され た1、2もしくは3個の置換基で置換され4たピリジニルである、請求の範囲1 に記載された化合物。 3. R1がNR45であり、ここでR4がC2-4アルキルまたはメトキシC1-2 アルキルであり、R5がC2-4アルキル、シクロプロピルメチルまたはヒドロキシ C2-4アルキルであり;R2がC1-2アルキルであり;R3が水素またはC1-2アル キルである、請求の範囲1ないし2のいずれかに記載された化合物。 4. R1がNR45であり、ここでR4がC2-4アルキルであり、R5がC3-4 アルキルまたはシクロプロピルメチルであり;R2がメチルであり;R3が水素ま たはメチルであり:そしてArがメチルまたはジメチルアミノで4−及び/また は6位において置換された3−ピリジニルである、請求の範囲1ないし2のいず れかに記載された化合物。 5. 化合物が、 2−メチル−6−(N−プロピル−N−シクロプロピルアミノ)−8−(2,4 ,6−トリメチルフェニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジン及び 2−メチル−6−(N,N−ジプロピルアミノ)−8−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−チオフェノ[3,2−d]ピリミジン、その立体化学的異性体ま たは製薬学的に受容しうる酸付加塩である、請求の範囲1に記載された化合物。 6. 製薬学的に受容しうる担体、及び有効成分として治療的に有効量の請求 の範囲1ないし5のいずれかに記載された化合物を含んでなる組成物。 7. 治療的に有効量の請求の範囲1ないし5のいずれかに記載された化合物 を製薬学的に受容しうる担体とよく混合することを特徴とする、請求の範囲6に 記載された組成物の調製方法。 8. 医薬品としての使用のための請求の範囲1ないし5のいずれかに記載さ れた化合物。 9. 基R2、R3及びArが請求の範囲1ないし4のいずれかに定義したとお りであり、そして基W’がヒドロキシ、ハロ、メシルオキシもしくはトシルオキ シである式(II’)の化合物、その立体異性体または酸付加塩形態。 10. a)反応不活性溶媒中で、式(II)の中間体を式(III)の中間体と 反応させ、 b)反応不活性溶媒中で、そして適当な塩基の存在下で、式(IX)の中間体を式 (X)の中間体でO−アルキル化し、R1がOR5である式(I)の化合物として 定義される式(I−a)の化合物を生じ、 上記の反応図中で、基R1、R2、R3、R5及びArが請求の範囲1に定義した とおりであり、そしてWが適切な脱離基であり、 または、適切な場合、当該技術分野で知られている転化反応により式(I)の 化合物を互いに転化し、そしてさらに、適切な場合、酸での処理により式(I) の化合物を酸付加塩に転化し、または逆に、アルカリでの処理により酸付加塩形 態を遊離塩基に転化し、そして適切な場合、その立体化学的異性体を調製するこ とを特徴とする、請求の範囲1に記載された化合物の調製方法。 11. 式(VIII)の中間体を環化し、これによりW’がヒドロキシである式 (II’−a)の化合物として定義される式(II’−b)の中間体を生じ、 そして場合によっては式(II’−b)の化合物をW’がヒドロキシ以外である式 (II’−a)の化合物として定義される式(II−a)の化合物に転化し、 上記の反応図中で、基R2、R3及びArが請求の範囲1ないし4のいずれかに 定義したとおりであり、W’がヒドロキシ、ハロ、メシルオキシまたはトシルオ キシであり、そしてWがハロ、メシルオキシまたはトシルオキシであり、 または、適切な場合、当該技術分野で知られている転化反応により式(II’− a)の化合物を互いに転化し、そしてさらに、適切な場合、酸での処理により式 (II’−a)の化合物を酸付加塩に転化し、または逆に、アルカリでの処理によ り酸付加塩形態を遊離塩基に転化し、そして適切な場合、その立体化学的異性体 を調製することを特徴とする、請求の範囲9に記載された式(II’−a)の化合 物の調製方法。
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