JP2000504592A - ヒトインターロイキン6(hIL―6)に対するアンタゴニスト活性を有する、hIL―6の突然変異体のアデノウイルスベクター、これを有する薬剤組成物およびその使用 - Google Patents

ヒトインターロイキン6(hIL―6)に対するアンタゴニスト活性を有する、hIL―6の突然変異体のアデノウイルスベクター、これを有する薬剤組成物およびその使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明の主題は、ヒトインターロイキン6(hIL−6)アンタゴニストまたはスーパーアンタゴニストの活性を有するムテインをコードする異種DNA配列を含む組換え欠陥アデノウイルスである。さらに本発明は、その治療的使用、特にhIL−6の過剰産生により引き起こされる疾患の治療および/または予防のための薬剤組成物を製造するための使用に関する。本発明の主題は、ヒトインターロイキン6(hIL−6)アンタゴニストまたはスーパーアンタゴニストの活性を有するムテインをコードする異種DNA配列を含む組換え欠陥アデノウイルスである。さらに本発明は、その治療的使用、特にhIL−6の過剰産生により引き起こされる疾患の治療および/または予防のための薬剤組成物を製造するための使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトインターロイキン6(hIL−6)に対するアンタゴニスト活性を有する、 hIL−6の突然変異体のアデノウイルスベクター、これを有する薬剤組成物お よびその使用説明 本発明は、hIL−6(ヒトインターロイキン6)アンタゴニストおよび/ま たはスーパーアンタゴニストをコードするDNA配列を含有する組換え欠陥アデ ノウイルスに関する。このような組換えアデノウイルスは、特にhIL−6過剰 産生により引き起こされる疾患の治療および/または予防のための遺伝子治療に おける、薬剤組成物を製造するために使用される。 多発性骨髄腫(1)、カストルマン病(2)、メサンギウム糸球体腎炎(3) 、骨粗鬆症(4)、EBV陽性リンパ腫(5)、リウマチ様関節炎(6)、およ び全身性エリテマトーデス(7)のようないくつかの疾患において、hIL−6 の血清レベルが変化していることが報告されている。多発性骨髄腫では、IL− 6は悪性腫瘍細胞の増殖に明確にオートクリン(autocrine)およびパラクリン (paracrine)的役割を果たしている。 ローヌープーランローラー社(Rhone-Poulenc Rorer S.A.)のWO95/26 409号およびWO95/25508号から、そのコード配列が、強いプロモー ターの制御下の欠陥アデノウイルスゲノム中に挿入された、目的のタンパク質( 特に、WO95/26409号の場合のようなサイトカイン)を安定に発現する ための、組換え欠陥アデノウイルスの使用が知られている。また、アデノウイル ス介在遺伝子治療の場合に、炎症は大きな障害であり、組織障害の原因であると ともに、少なくとも一部は遺伝子発現の停止の原因であることも知られている( 9)(10)。IL−6は、アデノウイルス注射後に産生される主要な炎症性サ イトカインであることが示されている(11)(12)。 予想外にも、組換え欠陥アデノウイルスでインビトロおよびインビボで感染し た細胞により産生され、強いプロモーターの制御下でアンタゴニストまたはスー パーアンタゴニストをコードするDNA配列を含有する、hIL−6に対してア ンタゴニストまたはスーパーアンタゴニスト活性を有するhIL−6の突然変異 体(本出願人のWO/00852号に開示されている)は、多様なヒト細胞でh IL−6活性を阻害することが発見された。従って、この組換えアデノウイルス は、インビボでの目的のアデノウイルス介在遺伝子発現を延長するのに使用する ことができる。 本発明の主題は、hIL−6に対してアンタゴニストまたはスーパーアンタゴ ニスト活性を有する、ヒトインターロイキン6の突然変異体、その断片またはそ の誘導体をコードするDNAまたはcDNA配列を含む組換え欠陥アデノウイル スである。 本発明の好適な実施態様において、hIL−6に対してスーパーアンタゴニス トを有するhIL−6突然変異体は、Tyr31Asp、Gly35Phe、S er118Arg、Val121Asp、Gln175Ile、Ser176A rg、Gln183Ala、およびTyr31Asp、Gly35Phe、Le u57Asp、Glu59Phe、Asn60Trp、Gln75Tyr、Se r76Lys、Ser118Arg、Val121Asp、Gln175Ile 、Ser176Arg、G1n183Ala(以後、それぞれSant1および Sant7と呼ぶ)である。 本発明の組換え欠陥アデノウイルスは、異なる種類のヒト特異的細胞中での発 現を可能にするシグナルの制御下に置くことができる。発現シグナルは、ウイル スプロモーターから選択することができる。ウイルスプロモーターは、ラウス肉 腫ウイルス(Rous Sarcoma Virus)(RSV)でもよい。 本発明はまた、多発性骨髄腫、カストルマン病、メサンギウム糸球体腎炎、骨 粗鬆症、EBV陽性リンパ腫、リウマチ様関節炎、および全身性エリテマトーデ スのような疾患を治療および/または予防するための、hIL−6に対してアン タゴニストまたはスーパーアンタゴニスト活性を有する、ヒトインターロイキン 6の突然変異体、その断片またはその誘導体をコードする、少なくともDNAま たはcDNA配列を含む、組換え欠陥アデノウイルスの使用に関する。 少なくとも1つの上記組換え欠陥アデノウイルスを含む薬剤組成物はまた、本 発明の主題である。この薬剤組成物は注射可能な型でもよい。薬剤組成物は、1 04〜1014pfu/ml(プラーク形成単位/ml)、好ましくは106〜101 0pfu/mlの範囲の組換え欠陥アデノウイルスを含有してもよい。少なくとも1つ の上記組換えアデノウイルスが感染した哺乳動物細胞(特に、ヒト細胞)は、本 発明のさらなる主題である。これらの細胞は、治療用タンパク質をコードする目 的の遺伝子をさらに発現することができる。これらの細胞は、治療用遺伝子を発 現する少なくとも1つのウイルスで、さらに感染されてもよい。 感染したヒト細胞は、繊維芽細胞、筋芽細胞、肝細胞、内皮細胞、グリア細胞 およびケラチン細胞よりなる群から選択される。 本発明の別の主題は、少なくとも1つの上記組換え欠陥アデノウイルスおよび 細胞外マトリックスにより感染した細胞を含むインプラントである。細胞外マト リックスは、コラーゲン、ゼラチン、グルコサミノグリカン、フィブロネクチン およびレクチンよりなる群から選択されるゲル化化合物でもよい。細胞外マトリ ックスは、感染細胞を固定するための支持体を含むことができる。この支持体は 、好ましくはポリテトラフルオロエチレン繊維から作成することができる。 本発明の目的、特徴および利点を、その実施態様に関する以下の例により非限 定的にさらに例示する。例1 Sant1と呼ばれる突然変異IL−6型をコードする配列を含有し、突然変異 Tyr31Asp、Gly35Phe、Ser118Arg、Val121As p、Gln175Ile、Ser176Arg、およびGln183Alaを有 することを特徴とする、AdRSVhIL−6(と呼ばれる組換えアデノウイル スの構築 AdRSVhIL−6(の構築のために、Sant1(本出願人のWO95/ 00852号に記載され、wt hIL−6と比較して、7つのアミノ酸の置換 、Tyr31Asp、Gly35Phe、Ser118Arg、Val121A sp、Gln175Ile、Ser176Arg、およびGln183Alaを 有することを特徴とする)をコードするcDNAを、アデノウイルスベクターp AdRSVβgal(20)中でhIL−6リーダー配列とともにサブクローニ ン グし、制限エンドヌクレアーゼSalIとEcoRVで切断した。組換えプラス ミドを、ClaIで制限切断したAdRSVβgalゲノム(20)とともに、 ヒト胚腎293細胞(ECACC)中に同時トランスフェクションした。組換え プラークを単離し、(14)(15)に記載のように増幅した。組換えAdRS VhIL−6(のDNAパターンを、多重制限解析(multiple restriction ana lysis)により制御した。 すべてのウイルスストックを293細胞中で調製し、等張CsCl勾配で2回 精製した。ファルマシア(Pharmacia)G50カラムを使用して脱塩を行なった 。ウイルスをアリコートし、PBS−15%グリセロール中で−80℃で維持し た。293細胞上のプラーク分析により算出した力価は、1〜2×1011pfu/ mlで変動した。例2 組換えアデノウイルスAdRSVhIL−6(でインビトロで感染した細胞は、 細胞培養上清中にSant1を産生する 上記例に記載のように作成したAdRSVhIL−6(によるアンタゴニスト 発現を試験するために、コンフルエンス近辺のヒト胚腎293細胞の35mmファ ルコンプレートを、例1に記載のように調製した精製AdRSVhIL−6(ス トックの10プラーク形成単位(pfu)/細胞で3mlの培地中で感染させた。感 染の24時間後、上清を集め、セントリコン(centricon)3チューブ(アミコ ン(Amicon))で5倍濃縮した。濃縮上清25μlを、アクリルアミドゲルにの せた。ゲルを電気ブロットし、ニトロセルロース膜をTBS−5%ミルク−0. 05%ツイーン20中で一晩ブロッキングした。TBS−0.05%ツイーン2 0中で洗浄後、膜を、TBS−5%ミルク−0.05%ツイーン20中で1:2 (v/v)希釈した西洋ワサビペルオキシダーゼに結合したポリクローナル抗h IL−6抗体(アールアンドディー(R & D)、hIL−6 ELISAキット )で2時間インキュベートした。TBS−0.05%ツイーン20中で洗浄後、 ECLバイオルミネセンスキット(アマシャム(Amersham))で、製造業者の説 明書に従って膜を現像した。AdRSVhIL−6(で感染した細胞の上清中に 、予測される分子量の単一のバンドを検出したが、AdRSVβgalで感染し た 細胞の上清または擬感染した細胞の上清中には検出されなかった。従ってAdR SVhIL−6(で感染した細胞は、細胞培養上清中に、hIL−6およびSa nt1(これはhIL−6自身の突然変異型)と同じサイズで、hIL−6に対 する抗体により認識されるタンパク質を発現し分泌する。例3 AdRSVhIL−6(で感染された細胞によりインビトロで発現されるSan t1はヒト肝癌細胞に対するhIL−6生物活性を阻害する IL−6は、培養した肝細胞または肝由来の培養肝癌細胞株中の一組の遺伝子 (急性相遺伝子として知られている)の転写を刺激することが、当該分野で公知 である。特にIL−6は、ヒトHep3B肝癌細胞中でC−反応性遺伝子プロモ ーターにより転写を刺激する((13)およびその中の文献)。 組換えウイルスにより産生されるSant1が上記のIL−6生物活性を阻害 することができるかどうかを試験するために、コンフルエンス近辺のヒト胚腎2 93細胞の35mmファルコンプレートを、AdRSVhIL−6(またはAdR SVβgalで感染させ(10プラーク形成単位(pfu)/細胞の精製ストック を有する培地3ml中)、感染の24時間後、上清を集め、ヒトHep3B肝癌細 胞に対するhIL−6生物活性の阻害について試験した。転写刺激の有効性は、 当該分野の技術に従って測定した(13)。ヒトHep3B肝癌細胞を4ng/ml のhIL−6で刺激し、この刺激の程度を100%とするか、またはAdRSV hIL−6(で感染した293細胞から得られた細胞培養上清の連続希釈物の存 在下で4ng/mlのhIL−6で刺激した。後者の場合に転写刺激の程度を、4ng /mlのhIL−6のみとインキュベートした細胞で得られた刺激のパーセントと して表した。実験の結果を以下の表1に示す。 表1 AdRSVhIL−6(で感染した293細胞から得られた細胞培養上清の連続 希釈物によるヒトHep3B肝癌細胞に対するhIL−6生物活性の阻害 血清希釈 生物活性(対照の%) 1:2916 85.8% 1:972 87.7% 1:324 72.3% 1:108 57.0% 1:36 28.1% 1:12 23.8% 1:4 8.1% 1:4希釈したAdRSVhIL−6(で感染した293細胞から得られた細 胞培養上清は、ヒトHep3B肝癌細胞に対する4ng/mlのhIL−6の生物活 性を完全に阻害することがわかる。モル過剰のhIL−6(1000ng/ml)の 存在下ではC−反応性タンパク質遺伝子プロモーター活性は100%までレスキ ューされた(データは示していない)ため、阻害は毒性が原因ではなかった。上 記表1に示すデータは、用量阻害曲線をプロットするのに使用することができ、 そこから、血清希釈1:60でIL−6活性の阻害の50%が得られると内挿す ることができる。AdRSVhIL−6(で感染した293細胞上清ではなく組 換え大腸菌(E.coli)で産生したSant1で行なった平行阻害実験では、1 0ng/mlのタンパク質濃度でIL−6活性の50%の阻害が得られる。従って未 希釈のAdRSVhIL−6(で感染した293細胞上清中のSant1濃度は 、Hep3B肝癌細胞に対するIL−6活性の50%阻害に達するのに必要なS ant1の濃度(10ng/ml)と、IL−6活性の50%阻害を与えるAdRS VhIL−6(で感染した293細胞上清の希釈率(60)とを乗ずることによ り算出することができる。計算は: 未希釈のAdRSVhIL−6(で感染した293細胞上清中のSant1濃度 = =10ng/ml×60=600ng/ml。例4 AdRSVhIL−6(で感染した細胞によりインビトロで発現されるSant 1はヒト骨髄腫細胞に対するhIL−6生物活性を阻害する 前記例において、AdRSVhIL−6(で感染した293細胞から得られる 細胞培養上清は、ヒト肝癌細胞に対するインターロイキン6生物活性(IL−6 誘導性プロモーターによる転写の刺激)を阻害することができた。前記説明の最 初の部分で、多発性骨髄腫/形質細胞腫の種々の型のようないくつかの病状でI L−6血清レベルが変化していると記載されている。ここでさらなる例を示して 、AdRSVhIL−6(で感染した293から得られた細胞培養上清は、終末 的疾患の患者から得られた新たに単離された骨髄腫細胞由来のヒト骨髄腫細胞株 (XG−1と呼ぶ)細胞のインターロイキン6依存性増殖を充分に阻害すること を証明する。XG−1骨髄腫細胞株の増殖は、新鮮な骨髄腫細胞について証明さ れているように、外から加えたIL−6に厳密に依存し、従ってこの細胞株は、 多発性骨髄腫の優れたインビトロモデルであると考えることができる(16)。 野生型インターロイキン6に対する突然変異の拮抗作用を試験するために、9 6マイクロタイタープレート中で6000細胞/マイクロウェルのXG−1骨髄 腫細胞を、培地1mlあたり0.1ナノグラム(ng/ml)のhIL−6とともに、 前記例に記載のAdRSVhIL−6(で感染した293細胞から得られた細胞 培養上清の連続希釈物の存在下で培養した。7日間の培養後、ヘキサミニダーゼ レベルを比色測定して細胞数を評価した(17)。以下の表2は、AdRSVh IL−6(で感染した293細胞から得られた細胞培養上清の希釈の関数として 、hIL−6活性の阻害を示す。 表2 AdRSVhIL−6(で感染した293細胞から得られた細胞培養上清の連続 希釈によるヒトXG−1骨髄腫細胞に対するhIL−6生物活性の阻害 血清希釈 生物活性(対照の%) 1:2916 84.7% 1:972 83.1% 1:324 80.5% 1:108 61.0% 1:36 46.1% 1:12 28.2% 1:4 7.0% 1:4希釈したAdRSVhIL−6(で感染した293細胞から得られた 細胞培養上清は、ヒトXG−1骨髄腫細胞に対する0.1ng/mlのhIL−6の 増殖刺激作用を完全に阻害することがわかる。前記例と同様に、モル過剰のhI L−6(100ng/ml)の存在下ではXG−1細胞増殖は100%までレスキュ ーされた(データは示していない)ため、阻害は毒性が原因ではなかった。上記 表2に示すデータは、用量阻害曲線をプロットするのに使用することができ、そ こから、血清希釈1:40でIL−6活性の阻害の50%が得られると内挿する ことができる。AdRSVhIL−6(で感染した293細胞上清ではなく組換 え大腸菌(E.coli)で産生したSant1で行なった平行阻害実験では、20n g/mlのタンパク質濃度でIL−6活性の50%の阻害が得られる。従って未希 釈のAdRSVhIL−6(で感染した293細胞上清中のSant1濃度は、 XG−1骨髄腫細胞に対するIL−6活性の50%阻害に達するのに必要なSa nt1の濃度(20ng/ml)と、IL−6活性の50%阻害を与えるAdRSV hIL−6(で感染した293細胞上清の希釈率(40)とを乗ずることにより 算出することができる。計算は: 未希釈のAdRSVhIL−6(で感染した293細胞上清中のSant1濃度 = =20ng/ml×40=800ng/ml、 これは、前例で得られた未希釈のAdRSVhIL−6(で感染した293細胞 上清中のSant1濃度の予測値(600ng/ml)と非常によく一致する。例5 組換えアデノウイルスAdRSVhIL−6(で感染した動物はSant1を産 生する 例1に記載のように作成したAdRSVhIL−6(によるインビボの拮抗作 用発現を試験するために、6〜8週令のマウス(イファクレド(IFFACREDO)( フランス)から購入した)を、100μlのPBSで希釈した標準用量の2×1 09pfu/マウスで眼窩静脈中に注射した。マウスをエーテルで処理した後、眼窩 静脈中に穿刺注射して、異なる時期に血液を採取した。現状の技術に従って血清 を調製し、血清中のアンタゴニスト濃度を、「アールアンドディーシステムズ( R & D Systems)」社が製造した市販のキットを使用し、正確に製造業者の説明 書に従って、「サンドイッチ」ELISA試験を用いて測定した。実験は、6〜 88週令のマウスに2×109pfuのAdRSVhIL−6(を静脈内(iv) 注射すると、少なくとも2ヶ月間、5ng/mlの濃度のSant1が発現されたこ とを示す。例6 AdRSVhIL−6(で感染したマウス中でインビボで産生されたSant1 はヒト骨髄腫細胞中でのAPRF活性化を誘導する IL−6誘導性の細胞活性化の最初の工程の1つは、急性相転写因子(APR F)のチロシンのリン酸化であることは当該分野で公知である。リン酸化により 、APRFは、特異的DNA配列(急性相応答成分:APRFs)に結合し、核 に移動する能力を獲得する(18)。 組換えアデノウイルスによりインビボで産生されたSant1が上記のILー 6生物活性を阻害することができるかどうかを試験するために、2×109pfu のAdRSVhIL−6(または対照アデノウイルスを注射したマウスの血清を 、前例で記載したように注射後40日目に採取し、濃縮し、XG−1骨髄腫細胞 で前記hIL−6生物活性の阻害について試験した。IL−6枯渇後4時間目に X G−1細胞を、IL−6無しで、注射しなかったマウスの50%血清の存在下で 0.2ng/mlのIL−6で、AdRSVhIL−6(を注射したマウスの50% 血清の存在下で0.2ng/mlのIL−6で、および対照ウイルスを注射したマウ スの50%血清の存在下で0.2ng/mlのIL−6で、37℃で15分間インキ ュベートした。全細胞抽出物を調製し、当該分野で公知のゲル遅延によりAPR F活性化を追跡した(18)。種々の試料のAPRF活性化を、ホスホイメージ ャー(phosphoimager)で定量し、種々の試料中の活性化の程度は、注射しなか ったマウスの50%血清の存在下で0.2ng/mlのIL−6で刺激した細胞で得 られた活性化のパーセントとして表した。実験の結果を以下の表3に示す。 表3 AdRSVhIL−6(または対照アデノウイルスを注射したマウスの血液によ るヒトXG−1骨髄腫細胞中のhIL−6誘導性APRF活性化の阻害 試料 APRF活性化(対照の%) IL-6無し 0% 0.2ng/ml IL-6、注射しなかったマウスの50%血清 100% 0.2ng/ml IL-6、AdRSVhIL-6(を注射したマウスの50%血清 5% 0.2ng/ml IL-6、対照アデノウイルスを注射したマウスの50%血清 75% 明らかなように、AdRSVhIL−6(組換えアデノウイルスを注射したマ ウスから得られ、前例で測定したようにインビボで表したSant1を含有する 血清は、XG−1細胞中の0.2ng/mlのIL−6により誘導されるAPRF活 性化を非常に有効に阻害する。モル過剰のhIL−6(100ng/ml)の存在下 ではIL−6誘導性のAPRF活性化は充分にレスキューされた(データは示し ていない)ため、再度、阻害は毒性が原因ではなかった。さらに、表3はまた、 対照の組換えアデノウイルスを注射したマウスの血清は、XG−1細胞中の0. 2ng/mlのIL−6により誘導されるAPRF活性化を有意に阻害しなかったこ とを示す。
【手続補正書】 【提出日】1999年9月13日(1999.9.13) 【補正内容】 1. 請求の範囲を別紙の通り補正する。 2. 明細書を次の通り補正する。 (イ) 明細書第3頁第1行から第3行の「薬剤組成物は、104〜1014pfu/ml(プラー ク形成単位/ml)、好ましくは106〜1010pfu/mlの範囲」を『薬剤組成物 は、104〜1014pfu/ml(プラーク形成単位/ml)、好ましくは106〜1010pf u/mlの範囲』に補正する。 (ロ) 明細書第4頁第10行の「293細胞上のプラーク分析により算出した力価は、 1〜2×1011pfu/mlで」を『293細胞上のプラーク分析により算出した力価は 、1〜2×1011pfu/mlで』に補正する。 (ハ) 明細書第9頁第10行の「109pfu/マウス」を『109pfu/マウス』に補正する 。 (ニ) 明細書第9頁第15行の「〜88週令のマウスに2×109pfuの」を『〜8週令の マウスに2×109pfuの』に補正する。 (ホ) 明細書第9頁第26行の「2×109pfu」を『2×109pfu』に補正する。 請求の範囲 1.hIL−6に対してアンタゴニストまたはスーパーアンタゴニスト活性を 有する、少なくとも、ヒトインターロイキン6(hIL−6)の突然変異体、そ の断片またはその誘導体をコードするDNA配列を含むことを特徴とする、組換 え欠陥アデノウイルス。 2.DNA配列はcDNAである、請求の範囲第1項記載の組換え欠陥アデノ ウイルス。 3.スーパーアンタゴニスト活性を有するhIL−6突然変異体は、Tyr3 1Asp、Gly35Phe、Ser118Arg、Val121Asp、Gl n175Ile、Ser176Arg、Gln183Alaである、請求の範囲 第1項記載の組換え欠陥アデノウイルス。 4.スーパーアンタゴニスト活性を有するhIL−6突然変異体は、Tyr3 1Asp、Gly35Phe、Leu57Asp、Glu59Phe、Asn6 0Trp、Gln75Tyr、Ser76Lys、Ser118Arg、Val 121Asp、Gln175Ile、Ser176Arg、Gln183Ala である、請求の範囲第1項記載の組換え欠陥アデノウイルス。 5.DNA配列は、異なる種類のヒト特異的細胞中での発現を可能にするシグ ナルの制御下に置くことができる、請求の範囲第1項〜第4項までのいずれか1 項に記載の組換え欠陥アデノウイルス。 6.発現シグナルはウイルスプロモーターの中から選択される、請求の範囲第 1項〜第4項までのいずれか1項に記載の組換え欠陥アデノウイルス。 7.ウイルスプロモーターはラウス肉腫ウイルス(RSV)である、請求の範 囲第6項記載の組換え欠陥アデノウイルス。 8.多発性骨髄腫を治療および/または予防するための薬剤組成物の製造のた めの、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデノウイ ルスの使用。 9.カストルマン病を治療および/または予防するための薬剤組成物の製造の ための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデノウ イルスの使用。 10.メサンギウム糸球体腎炎を治療および/または予防するための薬剤組成 物の製造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換 えアデノウイルスの使用。 11.骨粗鬆症を治療および/または予防するための薬剤組成物の製造のため の、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデノウイル スの使用。 12.EBV陽性リンパ腫を治療および/または予防するための薬剤組成物の 製造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えア デノウイルスの使用。 13.リウマチ様関節炎を治療および/または予防するための薬剤組成物の製 造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデ ノウイルスの使用。 14.全身性エリテマトーデスを治療および/または予防するための薬剤組成 物の製造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換 えアデノウイルスの使用。 15.請求の範囲第1項〜第7項に記載の組換え欠陥アデノウイルスの少なく とも1つを含むことを特徴とする、薬剤組成物。 16.注射可能な型である、請求の範囲第15項記載の薬剤組成物。 17.104〜1014pfu/ml(プラーク形成単位/ml)の範囲の組換え欠陥 アデノウイルスを含有する、請求の範囲第15項または第16項に記載の薬剤組 成物。 18.106〜1010pfu/mlの範囲の組換え欠陥アデノウイルスを含有する、 請求の範囲第17項記載の薬剤組成物。 19.請求の範囲第1項〜第7項に記載の組換え欠陥アデノウイルスの少なく とも1つを含むことを特徴とする、哺乳動物細胞。 20.ヒト細胞である、請求の範囲第19項記載の細胞。 21.繊維芽細胞、筋芽細胞、肝細胞、内皮細胞、グリア細胞およびケラチン 細胞よりなる群から選択される、請求の範囲第20項記載の細胞。 22.請求の範囲第19〜21項記載の感染細胞と細胞外マトリックスを含む ことを特徴とするインプラント。 23.細胞外マトリックスは、コラーゲン、ゼラチン、グルコサミノグリカン 、フィブロネクチンおよびレクチンよりなる群から選択されるゲル化化合物であ る、請求の範囲第22項記載のインプラント。 24.細胞外マトリックスは感染細胞を固定するための支持体を含む、請求の 範囲第22項または第23項記載のインプラント。 25.支持体はポリテトラフルオロエチレン繊維から作成される、請求の範囲 第24項記載のインプラント。 26.インビボでの目的のアデノウイルス介在遺伝子発現を延長するための薬 剤組成物の製造のための、請求の範囲第1項〜第7項に記載の組換えアデノウイ ルスの使用。 27.治療用タンパク質をコードする目的の遺伝子をさらに発現することを特 徴とする、請求の範囲第19項〜第21項に記載の細胞。 28.治療用遺伝子を発現する少なくとも1つのウイルスで形質転換されるこ とをさらに特徴とする、請求の範囲第19項〜第21項に記載の細胞。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 29/00 A61P 35/00 35/00 C12N 7/00 C12N 5/10 5/00 B 7/00 A61K 37/02 (72)発明者 シリベルト,ジェンナロ イタリア国 アイ―00151 ローマ,ビア レ コリ ポルツエンシ,242,パル.6 (72)発明者 サッジオ,イザベラ イタリア国 アイ―00186 ローマ,ビア デイ カルタリ,5 (72)発明者 サビノ,ロッコ イタリア国 アイ―00040 ポメジア,ビ ア デラ テクニカ,76 (72)発明者 ペリコド,ミシェル フランス国 エフ―28320 エクロスヌ, リュ ド シャルトル,31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.hIL−6に対してアンタゴニストまたはスーパーアンタゴニスト活性を 有する、少なくとも、ヒトインターロイキン6(hIL−6)の突然変異体、そ の断片またはその誘導体をコードするDNA配列を含むことを特徴とする、組換 え欠陥アデノウイルス。 2.DNA配列はcDNAである、請求の範囲第1項記載の組換え欠陥アデノ ウイルス。 3.スーパーアンタゴニスト活性を有するhIL−6突然変異体は、Tyr3 1Asp、Gly35Phe、Ser118Arg、Val121Asp、Gl n175Ile、Ser176Arg、Gln183Alaである、請求の範囲 第1項記載の組換え欠陥アデノウイルス。 4.スーパーアンタゴニスト活性を有するhIL−6突然変異体は、Tyr3 1Asp、Gly35Phe、Leu57Asp、Glu59Phe、Asn6 0Trp、Gln75Tyr、Ser76Lys、Ser118Arg、Val 121Asp、Gln175Ile、Ser176Arg、Gln183Ala である、請求の範囲第1項記載の組換え欠陥アデノウイルス。 5.DNA配列は、異なる種類のヒト特異的細胞中での発現を可能にするシグ ナルの制御下に置くことができる、請求の範囲第1項〜第4項までのいずれか1 項に記載の組換え欠陥アデノウイルス。 6.発現シグナルはウイルスプロモーターの中から選択される、請求の範囲第 1項〜第4項までのいずれか1項に記載の組換え欠陥アデノウイルス。 7.ウイルスプロモーターはラウス肉腫ウイルス(RSV)である、請求の範 囲第6項記載の組換え欠陥アデノウイルス。 8.多発性骨髄腫を治療および/または予防するための薬剤組成物の製造のた めの、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデノウイ ルスの使用。 9.カストルマン病を治療および/または予防するための薬剤組成物の製造の ための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデノウ イルスの使用。 10.メサンギウム糸球体腎炎を治療および/または予防するための薬剤組成 物の製造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換 えアデノウイルスの使用。 11.骨粗鬆症を治療および/または予防するための薬剤組成物の製造のため の、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデノウイル スの使用。 12.EBV陽性リンパ腫を治療および/または予防するための薬剤組成物の 製造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えア デノウイルスの使用。 13.リウマチ様関節炎を治療および/または予防するための薬剤組成物の製 造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換えアデ ノウイルスの使用。 14.全身性エリテマトーデスを治療および/または予防するための薬剤組成 物の製造のための、請求の範囲第1項〜第7項までのいずれか1項に記載の組換 えアデノウイルスの使用。 15.請求の範囲第1項〜第7項に記載の組換え欠陥アデノウイルスの少なく とも1つを含むことを特徴とする、薬剤組成物。 16.注射可能な型である、請求の範囲第15項記載の薬剤組成物。 17.104〜1014pfu/ml(プラーク形成単位/ml)の範囲の組換え欠 陥アデノウイルスを含有する、請求の範囲第15項または第16項に記載の薬剤 組成物。 18.106〜1010pfu/mlの範囲の組換え欠陥アデノウイルスを含有する 、請求の範囲第17項記載の薬剤組成物。 19.請求の範囲第1項〜第7項に記載の組換え欠陥アデノウイルスの少なく とも1つを含むことを特徴とする、哺乳動物細胞。 20.ヒト細胞である、請求の範囲第19項記載の細胞。 21.繊維芽細胞、筋芽細胞、肝細胞、内皮細胞、グリア細胞およびケラチン 細胞よりなる群から選択される、請求の範囲第20項記載の細胞。 22.請求の範囲第19〜21項記載の感染細胞と細胞外マトリックスを含む ことを特徴とするインプラント。 23.細胞外マトリックスは、コラーゲン、ゼラチン、グルコサミノグリカン 、フィブロネクチンおよびレクチンよりなる群から選択されるゲル化化合物であ る、請求の範囲第22項記載のインプラント。 24.細胞外マトリックスは感染細胞を固定するための支持体を含む、請求の 範囲第22項または第23項記載のインプラント。 25.支持体はポリテトラフルオロエチレン繊維から作成される、請求の範囲 第24項記載のインプラント。 26.インビボでの目的のアデノウイルス介在遺伝子発現を延長するための薬 剤組成物の製造のための、請求の範囲第1項〜第7項に記載の組換えアデノウイ ルスの使用。 27.治療用タンパク質をコードする目的の遺伝子をさらに発現することを特 徴とする、請求の範囲第19項〜第21項に記載の細胞。 28.治療用遺伝子を発現する少なくとも1つのウイルスで形質転換されるこ とをさらに特徴とする、請求の範囲第19項〜第21項に記載の細胞。
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