JP2000503975A - プリン誘導体の製造方法 - Google Patents

プリン誘導体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メトキシ−1,3−プロパンジオール及びその薬学的に許容される塩のL−モノバリンエステルを製造する方法。本方法は、ガンシクロビルをL−バリン誘導体でエステル化してジ−バリンガンシクロビル中間体を与える、改良された方法に関する。低級アルキルアミン、ベンジルアミン又はベンジルメチルアミンによるバリン基の一つの除去は、式Iのモノ−バリンエステル化合物を与える。これらの生成物は、改良された吸収作用を有する抗ウイルス剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 プリン誘導体の製造方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、ガンシクロビルのプロドラッグ製剤及びその薬学的に許容される塩 の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、2−(2−アミノ−1,6− ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メトキシ−1,3−プロパン−ジ オールから誘導されたL−モノバリンエステル及びその薬学的に許容される塩に 関する。 背景情報 イギリス特許第1523865号明細書は、9−位に非環式鎖を有する抗ウイ ルス性のプリン誘導体を記載している。これらの誘導体の中で、INN命名法で アシクロビルと呼ばれる2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プ リン−9−イル)−メトキシ−エタノールは、単純ヘルペスのようなヘルペスウ イルスに対して強い活性を有することが見出された。 米国特許第4,355,032号明細書は、INN命名法でガンシクロビルと 呼ばれる化合物、9−〔(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エトキシ)− メチル〕−グアニン又は2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プ リン−9−イル)−メトキシ−1,3−プロパン−ジオール又は9−〔(1,3 −ジヒドロキシ−2−プロポキシ)−メチル〕−グアニン(DHPG)を開示し ている。ガンシクロビルは、ヘルペス科のウイルス、例えば単純ヘルペス及びサ イトメガロウイルスに対し大変有効である。 ヨーロッパ特許出願公開第375329号明細書は、以下の式: (式中、R及びR1は、それぞれ水素原子及びアミノアシル残基から選ばれるが 、ただし、R及びR1の少なくとも一つは、アミノ酸アシル残基を表わし、Bは 、 式: 〔式中、R2は、C1-6の直鎖、C3-6の分岐鎖もしくはC3-6の環状アルコキシ基 、又はヒドロキシ又はアミノ基又は水素原子を表わす)の基を表す〕 を有するプロドラッグ化合物及びそれらの生理学的に許容される塩を開示してい る。これらのプロドラッグ化合物は、経口経路に投与するときに有利な生物学的 利用能を有し、体内で高い親化合物の濃度が得られると記載されている。 ヨーロッパ特許出願公開第375329号明細書の実施例3(b)は、白色泡 状体としての、ガンシクロビルのビス(L−イソロイシナート)エステルの製造 を開示している。実施例4(b)は、白色固体としての、ガンシクロビルのビス (グリシナート)エステルの製造を開示している。実施例5(b)は、固体とし ての、ガンシクロビルのビス(L−バリナート)エステルの製造を開示している 。実施例6(b)は、90%のビスエステル及び10%のモノエステルを含むシ ロップとしての、ガンシクロビルのビス(L−アラニナート)エステルの製造を 開示している。ビス−エステルは、ガンシクロビルを、場合により保護されたア ミノ酸又はその機能的同等物と反応させることにより製造される。その反応は、 従来の方法で、例えばピリジン、ジメチルホルムアミドなどのような溶媒中、1 ,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドのようなカップリング剤の存在下で、場 合により4−ジメチルアミノピリジンのような触媒能を有する塩基の存在下で行 われる。記載されたビスエステルは、経口投与用薬剤の製造のために処理が困難 な非結晶性物質である。 イギリス特許出願第8829571号は、ヨーロッパ特許出願公開第3753 29号明細書及び米国特許第5,043,339号明細書の優先権特許出願であ り、式:(式中、Rは、ヒドロキシ又はアミノ基又は水素原子を表わす)の化合物のアミ ノ酸エステル及びその生理学的に許容される塩を開示している。 好ましいアミノ酸の例は、例えば、グリシン、アラニン、バリン及びイソロイ シンのような6個までの炭素原子を含む脂肪族酸を含む。アミノ酸エステルは、 モノエステルもジエステルも含む。このジエステルの製造法は、ヨーロッパ特許 出願公開第375329号明細書中の製造法と同一である;しかしながら、この 特許出願並びにヨーロッパ特許出願公開第375329号明細書及び米国特許第 5,043,339号明細書は、モノエステルの製造、又はそれらの有用性を示 唆するいかなるデータも開示していない。 Leon Colla らの、J.Med.Chem.(1983)26,602-604 は、アシクロビルの いくつかの水溶性エステル誘導体及びそれらの塩を、アシクロビルのプロドラッ グとして開示している。著者らは、アシクロビルが、水へのその限られた溶解性 のために目薬又は筋肉注射剤として投与できないことを述べ、したがって、親化 合物よりもさらに水溶性であるアシクロビル誘導体を合成している。著者らは、 グリシルエステルの塩酸塩、アラニルエステルの塩酸塩、β−アラニルエステル の塩酸塩、コハク酸エステルのナトリウム塩、及びアジド酢酸エステルを開示し ている。アラニルエステルは、アシクロビルを対応するN−カルボキシ−保護ア ミノ酸とピリジン中で、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド及び触媒量の p−トルエンスルホン酸の存在下で反応させ、そして続いて接触還元によりα− 及びβ−アラニルエステルを塩酸塩として得る方法を含む、従来のエステル化法 で製造された。 L.M.Beauchamp らの、Antiviral Chemistry & Chemotherapy(1992),3(3),15 7-154は、抗ヘルペス剤アシクロビルの18個のアミノ酸エステル及びアシク ロビルのプロドラッグとしてのそれらの有用性を開示し、ラットでアシクロビル の尿中回収量を測定することにより評価した。10個のプロドラッグ、例えばグ リシル、D,L−アラニル、L−アラニル、L−2−アミノブチレート、D,L −バリル、L−バリル、D,L−イソロイシル、L−イソロイシル、L−メチオ ニル、及びL−プロリルエステルは、尿中にアシクロビル自体よりも多量の親薬 剤を生じた。著者らによれば、アシクロビルのL−バリルエステルは、研究され たエステルの中で最も優秀なプロドラッグであった。これらのエステルは、Coll aらによって使用された方法と同様の方法で製造された。 ヨーロッパ特許出願公開第308065号明細書は、アシクロビルのバリン及 びイソロイシンエステル、好ましいものとして、他のエステル及びアシクロビル と比較した場合、経口投与後に腸管からの吸収作用がかなり増加することを示す ので、そのL型を開示している。アミノ酸エステルは、アシクロビルをN−カル ボキシ−保護アミノ酸又は酸ハロゲン化物又はアミノ酸の酸無水物と、ピリジン 又はジメチルホルムアミドのような溶媒中で、場合により触媒性塩基の存在下で 反応させることを含む、従来のエステル化法で製造される。 PCT特許出願公開WO 94/29311号明細書は、アシクロビル又はガ ンシクロビルを含む、ヌクレオシド類似体のアミノ酸エステルの製造方法を開示 している。この方法は、エステル化可能なヒドロキシ基をその線状又は環式エー テル部分中に有するヌクレオシド類似体を、式: (式中、R1は、水素、C1-4のアルキルもしくはアルケニル基又は他のアミノ酸 側鎖を表してもよく、R2は、水素又は基COOR3を表してもよいが、ここでR3 は、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメエチル、又は場合によりハロ置換 された線状又は分岐状のC1-8のアルキル基である)の2−オキサ−4−アザ− シクロアルカン−1,3−ジオンと反応させることを含む。好ましいR1基は、 それぞれ、アシクロビル又はガンシクロビルのグリシン、アラニン、バリン 及びイソロイシンエステルを生じる、水素、メチル、イソプロピル及びイソブチ ルを含む。PCT特許出願公開WO94/29311号明細書の実施例1〜3は 、従来の方法によるバリン−置換2−オキサ−4−アザ−シクロアルカン−1, 3−ジオン(Z−バリン−N−カルボキシ無水物)によるアシクロビルの縮合の みを開示している。そのPCT出願のアミノ酸エステルは、アシクロビルエステ ル及びガンシクロビルエステルの両方を含むが、その出願は、ガンシクロビルエ ステル、ましてガンシクロビルのモノ−エステルの製造方法を開示していない。 2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メ トキシ−1,3−プロパン−ジオールから誘導されたL−モノバリンエステル及 びその薬学的に許容される塩は、強い抗ウイルス剤であり、かつヨーロッパ特許 出願公開第694547号明細書に記載されている。これらの化合物は、改良さ れた経口吸収作用及び低毒性を有することが見出されている。この特許出願は、 ここで記載した方法とは異なった、これらエステルのあるいくつかの製造方法を も開示している。 本発明は、ガンシクロビルをL−バリン誘導体でエステル化してジ−バリンガ ンシクロビル中間体を提供する改良された方法に関する。バリン基の一つを低級 アルキルアミン、ベンジルアミン又はベンジルメチルアミンで除去することは、 式Iのモノ−バリンエステル化合物を提供する。 発明の要約 第一の観点において、本発明は、式I の化合物及びその薬学的に許容される塩の製造方法を提供するが、この化合物を 、以下、2−(2−アミノ−1.6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル )− メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナート又はモノ−L−バリ ンガンシクロビルと呼ぶ。 この方法は、L−バリン誘導体によるガンシクロビルのジエステル化、続いて バリン基の一つを低級アルキルアミン、ベンジルアミン又はベンジルメチルアミ ンで除去すること、そしていかなる保護基をも除去して式Iのプロドラッグを得 ることを含む。場合により、その方法は、また、式Iのプロドラッグの塩の生成 、式Iのプロドラッグの酸付加塩の非塩形態への転化、式Iの結晶状のプロドラ ッグの光学分割又は式Iのプロドラッグの製造をも含むことができる。その方法 の詳細は、以下に述べる。 発明の詳細な説明 定義 特に断らないかぎりは、詳細な説明及び請求項で使用する以下の用語は、以下 に与えられた意味を有する。 「アルキル」は、1乃至指定された炭素原子数を有する線状又は分岐状の飽和 炭化水素ラジカルを意味する。例えばC1-7のアルキルは、少なくとも1個、し かしながら、7個を超えない炭素原子を有するアルキル、例えばメチル、エチル 、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘプチルなど である。 「低級アルキル」は、1乃至6個の炭素原子のアルキルを意味する。 「アリール」は、一つの水素原子を除去することによって芳香族炭化水素から 誘導された有機ラジカルを意味する。好ましいアリールラジカルは、一つの環( 例えば、フェニル)又は二つの縮合環(例えば、ナフチル)を有する芳香族炭素 環式ラジカルである。 「アラルキル」は、水素原子が上記定義のアリール基で置き換わったアルキル 基である。 「アシル」は、有機酸から水酸基を除去することにより誘導された有機ラジカ ルである;例えばCH3CO−すなわちアセチルは、CH3COOHのアシルラジ カルである。そのようなアシル基の他の例は、プロピオニル、又はベンゾイルな どである。「アシル」なる用語は、有機ラジカルRCO−(ここで、Rは上記 定義のようなアルキル基である)である「アルカノイル」なる用語を含む。 「低級アルコキシ」、「(低級アルキル)アミノ」、「ジ(低級アルキル)アミノ」 、「(低級アルカノイル)アミノ」、及び同様の用語は、アルコキシ、アルキルア ミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノなどを意味し、ここで、各アルキ ルラジカルは、上記した「低級アルキル」である。 「ハロゲン」又は「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を意味する。 「低級アルキルアミン」は、線状又は分岐状有機ラジカルR1N(R22を意 味し、ここでR1は、低級アルキル、R2は、水素又は低級アルキルを表わし、低 級アルキルは、上記で定義したとおりである。 化合物の「誘導体」は、元の化合物から単純な化学操作によって得ることがで きる化合物を意味する。 化合物の「活性化誘導体」は、所望の化学反応において該化合物を活性化する 、元の化合物の反応性の形態を意味するが、ここで、元の化合物は、わずかに反 応性があるか又は反応性はない。活性化は、元の化合物の自由エネルギー量より も大きな自由エネルギー量を有する誘導体、又は分子内での化学的部分を形成し て、別の試薬とより反応しやすい活性化型を与えることにより達成される。本発 明においては、カルボキシ基の活性化は特に重要であり、対応する活性化剤又は カルボキシ基を活性化させる基部分は、以下でさらに詳しく述べる。活性化され たL−バリン誘導体の例は、式II: (式中、P2は、アミノ−保護基であり、Aは、カルボキシ−活性基、例えばハ ロ、低級アシルオキシ基、カルボジイミド基、例えば1−エチル−3−(3−ジ メチルアミノプロピル)−カルボジイミド(EDAC)、イソブチラート基など である)の化合物である。 該アミノ酸(特にL−バリン)をエステル化しやすくさせる、アミノ酸の 活性化した形態であるアミノ酸無水物は、本発明で特に重要なものである。アミ ノ酸無水物は、上記式 II の化合物に含まれる。PCT特許出願公開WO 94 /29311号明細書に記載されたL−バリンの環状アミノ酸無水物、 例えば式IIa: (式中、P2は、アミノ保護基である) の2−オキサ−4−アザ−5−イソプロピル−シクロアルカン−1,3−ジオン は、本発明に特に有用である。環状アミノ酸無水物の他の例は、以下にさらに詳 しく記載された保護されたアミノ酸N−カルボキシ無水物(NCAs)である。 「保護基」は、(a)反応性基を、望ましくない化学反応に関与することから 保護し;そして(b)反応性基の保護がもはや必要なくなった後に容易に除去で きる化学基を意味する。例えばベンジル基は、第1級ヒドロキシル官能基のため の保護基である。 「アミノ−保護基」は、さもなければ特定の化学反応により変性されるであろ う反応性アミノ基を保護する保護基である。その定義は、ホルミル基又は2〜4 個の炭素原子を有する低級アルカノイル基、特にアセチル又はプロピオニル基、 トリチル又は置換トリチル基、例えばモノメトキシトリチル基、4,4′−ジメ トキシトリチルすなわち4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル基のようなジ メトキシトリチル基、トリフルオロアセチル基、及びN−(9−フルオレニルメ トキシカルボニル)すなわち「FMOC」基、アリルオキシカルボニル基又は( C6−C12)アリール低級アルキルカーボネート(例えば、ベンジルクロロカー ボネートから誘導されたN−ベンジルオキシカルボニル基)のようなハロカーボ ネートから誘導されるか、あるいはビフェニルアルキルハロカーボネート、又は 第3級アルキルハロカーボネート(例えば第3級ブチルハロカーボネート、特に 第3級ブチルクロロ−カーボネート)、又はジ(低級)アルキルジカーボネート 、 特にジ(t−ブチル)−ジカーボネートから誘導される他の保護基、フタリル基 及びトリフェニルメチルクロリドのようなトリフェニルメチルハライド、及びト リフルオロ酢酸無水物を含む。 「脱離基」は、化学反応で別の基により置換される置換されやすい基を意味す る。脱離基の例は、ハロゲン、場合により置換されたベンジルオキシ基、イソプ ロピルオキシ基、メシルオキシ基、トシルオキシ基又はアシルオキシ基である。 式Iの化合物の製造に使用されるすべての活性化剤及び保護剤は、以下の条件 を満たさなければならない;(1)それらの導入は、定量的に、かつL−バリン 成分のラセミ化なしで進めなければならない;(2)所望の反応の間、存在する 保護基は、使用される反応条件に対して安定であるべきである;(3)該基は、 エステル結合が安定でありかつエステルのL−バリン成分のラセミ化が起こらな い条件で容易に除去されなければならない。 本発明の方法は、式Iのプロドラッグの光学分割をも含むことができる。これ ら化合物の立体化学及び光学分割に関する用語は、ヨーロッパ特許出願公開第6 94547号明細書に記載されている。 「場合による」又は「場合により」は、記載された事柄(event)又は情況(circ umstance)が起こるか又は起こらないかもしれないこと及びその記述が該事柄(ev ent)又は情況(circumstance)が起こった例及び起こらなかった例を含むことを意 味する。例えば「場合により置換されたフェニル」は、フェニルが置換されてい るか又は非置換であること及びその記述が非置換フェニル及びその中に置換基が あるフェニルをも含むことを意味する;「場合により、次に遊離塩基を酸付加塩 に転化する」は、該転化が、記載されたその方法が本発明の範囲内にあるように 行われるか又は行われないことを意味し、かつ本発明は、遊離塩基を酸付加塩に 転化する方法及び遊離塩基を転化しない方法を含む。 「薬学的に許容される」は、一般に安全かつ非毒性である薬学組成物を製造す るのに有用であることを意味し、かつ家畜への使用並びに人間への薬剤使用に許 容できることを含む。 「薬学的に許容される塩」は、所望の薬理活性を有し、かつ生物学的にもそう でなくても有害でない塩を意味する。そのような塩は、例えば塩化水素酸、臭化 水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸;例えば酢酸、プロピオン酸、ヘキサ ン酸、ヘプタン酸、シクロペンタン−プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸 、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエ ン酸、安息香酸、o−(4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−安息香酸、ケイ皮酸、 マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホ ン酸、2−ヒドロキシエタン−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−クロロベ ンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ショ ウノウスルホン酸、4−メチル−ビシクロ〔2,2,2〕オクト−2−エン−1 −カルボン酸、グルコ−ヘプトン酸、4,4′−メチレンビス(3−ヒドロキシ −2−ナフトエ)酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル−酢酸、第3級ブ チル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシ−ナフトエ酸 、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの有機酸で形成された酸付加塩を含 む。好ましい薬学的に許容される塩は、塩化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸又はメ タンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロ キシエタン−スルホン酸、ベンゼン−スルホン酸、p−クロロベンゼン−スルホ ン酸、2−ナフタレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びショウノウス ルホン酸で形成された塩である。 合成反応パラメーター そうでないと断らない限りは、ここに記載した反応は、大気圧下で5℃から1 70℃(好ましくは10℃から50℃;最も好ましくは「室温」又は「雰囲気温 度」、例えば20℃から30℃)の温度範囲内で起こる。しかしながら、化学反 応で使用される温度範囲は、これら温度範囲より上下の温度であろういくつかの 反応が存在することは明らかである。さらに、断らない限りは、反応時間及び条 件は、おおよそのものであるが、例えば、ほぼ大気圧で、約5℃から約100℃ (好ましくは約10℃から約50℃;最も好ましくは約20℃)の温度範囲内で 、約1から約100時間(好ましくは約5から60時間)の間に起こる。例中で 与えられたパラメーターは、おおよそではなく特定されている。 ここで記載した化合物及び中間体の単離及び精製は、所望ならば、適切な分離 及び精製方法、例えばろ過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層ク ロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、又はこれら方法の組み合わせによ り達成できる。適切な分離及び単離方法の具体例は、下記の例を参照することで 示される。しかしながら、他の同等な分離ないし単離方法も、もちろん使用でき る。 目下の好ましい態様 本発明の最も広い定義は、発明の要約中に、式Iの化合物及びその薬学的に許 容される塩の製造方法として示されているが、(R,S)混合物及びある特定の 塩が好ましい。 以下の酸は、式Iの化合物と薬学的に許容される塩を形成するために好ましい :塩化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1 ,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホ ン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、p−トルエ ンスルホン酸及びショウノウスルホン酸である。最も好ましいものは、塩化水素 酸、硫酸又はリン酸のような強無機酸である。 最も好ましい化合物は、2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ− プリン−9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル L−バリナー トの塩化水素塩及び酢酸塩である。これら化合物は、結晶性物質として製造でき 、それゆえ安定した経口製剤に容易に製造できる。 ここに記載したいかなる方法においても、式I、II、III、又はIVについては 、P1、P2及びAが、発明の要約中で述べられた最も広い定義中で定義された式 のことであり、これらの方法は、目下の好ましい態様に適用できる。 合成方法の詳細 本発明の方法は、以下に示す反応シーケンス中に描かれている。 ここで、P1は、水素又はアミノ保護基、P2は、アミノ保護基である。 2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メ トキシ−1,3−プロパンジオール(ガンシクロビル)は、式II又は式IIaのL −バリン誘導体でエステル化してガンシクロビルのジ−バリンエステル(式III )を形成する。一つのバリン基を低級アルキルアミン、ベンジルアミン又はベン ジルメチルアミンで除去したのち、保護基を除去すると、式Iの化合物が得られ る。 式Iの化合物は、場合によりその薬学的に許容される塩に転化できる。その方 法は、式Iのプロドラッグの酸付加塩の非塩型への転化、式Iの化合物の光学分 割又は式Iの結晶状の化合物の製造も含むことができる。 式Iの化合物を生産する方法は、グアニン塩基の2−位におけるアミノ基の保 護を含むか又は含まない(その方法が、保護されたアミノ基なしで行われる場合 については、工程IからIIIの以下の詳細な記載を参照)。出発物質ガンシクロビ ルが、保護されたアミノ基を有する場合については、その保護基は、当業界にお いてよく知られた従来の方法で除去される。例えば、アミノ−保護基が、低級 アルカノイル基ならば、塩基性条件(pH8〜11)が保護基を除去するのに使 用される。例えば、2−N−アセチルーガンシクロビルは、アセチル基が完全に 除去されるまでアルカリ剤、例えば水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム又は炭 酸カリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムで処理される。一般に、この 反応は、低級アルカノールのような適切な溶媒の存在下で行われる。好ましくは 出発物質をメタノールに溶解し、化学量論的に過剰量の水酸化アンモニウムを加 える。反応温度は、0から50℃、好ましくは室温に保持される。反応が終了後 (TLCで決定できる)、他の溶媒、例えば、従来の分離法を使用してろ別及び単 離できる脱アセチル化生成物の沈殿を導くエチルエーテルを加え、脱−保護生成 物の単離を容易にする。 出発物質 式Iの化合物を製造するために使用されるすべての出発物質は、ガンシクロビ ル及び保護剤及びカルボキシル基−活性化剤のような、既知のものである。 工程I(エステル化工程)を実施する前に、L−バリン誘導体のアミノ基を保 護して望ましくないアミド形成によるエステル化の妨害を避けなければならない 。本発明で有用な種々のアミノ−保護されたL−バリン誘導体は、例えばN−ベ ンジルオキシカルボニル−L−バリン、BOC−L−バリン及びFMOC−L− バリン、N−ホルミル−L−バリン及びN−ベンジルオキシカルボニル−N−カ ルボキシ−L−バリン無水物は、すべて商業的に入手可能(SNPE Inc.,Princet on,NJ,Aldrich Chemical Co.,Milwaukee,WI及びSigma Chemical Co.,St.L ouis,MO)であるか、又は、例えば、N−アリルオキシカルボニル−L−バリン のように、文献中に記載されている。環状アミノ−保護されたL−バリン誘導体 は、上記したような文献中にも記載されている。ベンジルオキシカルボニル−バ リン−置換2−オキサ−4−アザ−シクロアルカン−1,3−ジオン(Z−バリ ン−N−カルボキシ−無水物、又はZ−バリン−NCA)は、本発明で特に重要 であり、商業的にも入手できる(SNPE Inc.,Princeton NJ)。あるいは、保護工 程は、従来の方法で行われる。 本発明の化合物の製造のための好ましいガンシクロビル出発物質は、米国特許 第4,355,032号明細書に記載された保護されていないガンシクロビル (2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)メト キシ−1,3−プロパンジオール)である。他のガンシクロビル出発物質、例え ば2−(2−アシル−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イ ル)メトキシ-1,3−プロパンジオールは、2−アミノ基において保護されて いる。 L−バリンの活性誘導体の製造 工程I(エステル化工程)を実施する前に、L−バリンは、活性化もされなけ ればならない。保護アミノ酸の少なくとも1当量及び適切なカップリング剤又は 脱水剤の1当量、例えば1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド又は塩基性基 を有するそのようなジイミドの塩を、最初から使用するべきである。N,N′− カルボニルジイミダゾールのような他のカルボジイミドを使用することもできる 。さらなる有用な脱水剤は、無水トリフルオロ酢酸、混合無水物、酸塩化物、1 −ベンゾ−トリアゾリルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサ フルオロホスフェート、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリ ジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ ール、1−ヒドロキシ−4−アザベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−ア ザベンゾトリアゾール、N−エチル−N′−(3−(ジメチルアミノ)−プロピ ル)カルボジイミド塩酸塩、3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−4−オキソ− 1,2,3−ベンゾトリアジン、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1, 1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(7− アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウ ムヘキサフルオロホスフェート、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル )−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート、O−( 1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−ビス(テトラメチレ ン)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート又はO−(7−アザベンゾトリアゾ ール−1−イル)−1,1,3,3−ビス(テトラメチレン)ウロニウムヘキサ フルオロホスフェートである。L.A.Carpino によるこれらカップリング剤の記載 は、J.Am.Chem.Soc.1993,115,p.4397-4398に見出すことができる。 アミノ酸の活性化した形態であるウレタンで保護されたアミノ酸のN−カルボ キシ無水物(UNCA’s)は、この目的にも有効であり、これらは、William ,D.Fuller らの、J.Am.Chem.Soc.1990,112,7414-7416 に記載されている が、これは参考文献として本明細書に組み込まれる。他の保護されたアミノ酸の N−カルボキシ無水物は、前に論じたPCT特許出願公開WO94/29311 号明細書に記載されている。要約すれば、保護されたアミノ酸の無水物又は他の 活性化誘導体を緩やかな条件下で生成するすべての他の試薬は、カップリング剤 として使用できる。 そのアミノ−保護されたアミノ酸は、ハロゲン化低級アルカン、好ましくはジ クロロメタンのような不活性溶媒中に、不活性雰囲気下で、例えば窒素雰囲気下 で溶解され、そのカップリング剤(好ましくは1,3−ジシクロヘキシルカルボ ジイミド)が加えられる。その反応混合物は、0から50℃、好ましくはほぼ室 温で攪拌される。その反応混合物は、ろ過され、反応生成物(保護されたアミノ 酸の無水物)は、単離される。得られた生成物は、乾燥ジメチルホルムアミドの ような乾燥不活性溶媒中に溶解され、窒素下に置かれる。 モノ−L−バリンガンシクロビルの製造 工程I: 場合により、保護された2−アミノ基を有するガンシクロビルは、式IIのL− バリン誘導体でエステル化され、ガンシクロビルのジ−バリンエステルを中間体 (式 III)として得る。適切なアミノ保護基は、2〜4個の炭素原子を有する低 級アルカノイル基、特にアセチル基又はプロピオニル基である。他の適切なアミ ノ−保護基は、トリチル基又は置換されたトリチル基、例えばモノメトキシトリ チル基及び4,4′−ジメトキシトリチル基である。 L−バリン誘導体の適切なアミノ−保護基は、N−ベンジルオキシカルボニル 基、フタリル基、第3級ブチルオキシカルボニル基及びN−(9−フルオレニル メトキシカルボニル)すなわち「FMOC」基である。 ガンシクロビルのジ−バリンエステルは、例えばヨーロッパ特許第37532 9号明細書に記載されたような通常の方法で製造できる。 ジ−バリンエステルを製造するための通常の方法の他の例は、以下のとおりで ある。ガンシクロビルの懸濁液は、ほぼ当量のL−バリン誘導体、好ましくは Nα−Boc−バリン−NCA、及びトリエチルアミン(TEA)のような有機 塩基を含む溶液と、10℃〜50℃、好ましくは雰囲気温度で、10〜90時間 、好ましくはほぼ24時間反応させる。その反応混合物は、希釈され、ろ過され 、洗浄され、真空下で乾燥される。 工程II: ガンシクロビルのジ−バリンエステルのモノ−(L−バリナート)−ガンシク ロビルへの転化は、低級アルキルアミン、ベンジルアミン又はベンジルメチルア ミンと共に、好ましくはn−プロピルアミンと共に、ヘキサンのような非極性非 プロトン性溶媒中において、L−バリンエステル部分の一つを部分的に加水分解 することにより行われる。これによりアミノアシル残基の一つの開裂が生じる。 例えば、ガンシクロビルのジ−バリンエステルは、非極性の非プロトン性溶媒 、好ましくはヘキサン中において、n−プロピルアミンで処理され、10℃〜5 0℃で、好ましくは雰囲気温度で、1時間〜10日間、好ましくは1〜7日間攪 拌される。この反応混合物は、真空下で蒸発され、HPLCで分析される。 工程III: 工程 II の生成物のアミノ保護基は、脱−保護反応により、好ましくは酸性の 媒質又は溶媒中で、最も好ましくは水素化分解で除去される。酸性条件下の脱− 保護は、それが脱−保護反応で遊離したアミノ基がプロトン化することを保証す るので好適である。すなわち、式Iの塩基が脱−保護反応で形成された遊離アミ ノ基は、存在する酸の少なくとも化学量論量により捕捉される。酸付加塩として 式Iの化合物の単離は、式Iの化合物の所望の立体配置を保護するであろう。し たがって、脱−保護工程を示す、下記のこれらの例は、付随する塩形成工程をも 示している。 その脱−保護反応は、不活性溶媒、好ましくは酸性溶媒中において、水素化分 解触媒、例えば白金、又は炭素上の水酸化パラジウム、炭素上のパラジウムを使 用して、1〜2000psi(0.07〜140気圧)、好ましくは50〜200psi (3.5〜14気圧)、最も好ましくは5〜20psi(0.35〜1.4気圧)の 上昇した水素圧で、前工程の生成物を溶解して行われる。その反応の完了は、通 常のTLC分析を使用して監視できる。必要ならば、さらに水素化触媒を加えて 、 その水素化分解は、転化が完了するまで続けられる。触媒は、除去され、洗浄さ れる。ろ過工程からのろ液及び洗浄液を一緒にし、これを濃縮及び凍結乾燥し、 ガンシクロビルL−バリンエステルを単離する。その生成物の精製及び結晶状の エステルの単離は、再結晶化又は液体クロマトグラフィーのような他の精製技術 によって行われる。 存在するならば、グアニン基の2−アミノ基のどのような保護基も上記したよ うな通常の方法で除去できる。 もし第3級ブチルオキシカルボニル基が、アミノ−保護基として使用されるな らば、その除去は、HClのような酸及び溶媒としてのイソプロパノールで、又 はトリフルオロ酢酸だけで行われる。 あるいは、エステル化工程が、トリチル又は置換されたトリチル−保護された ガンシクロビル誘導体で行われるならば、そのような保護基は、水性アルカン酸 又はトリフルオロ酢酸又は塩化水素酸で、例えば酢酸水溶液で、−20℃〜10 0℃の温度での処理により除去できる。 塩の製造 当業者は、式Iの化合物が、酸付加塩として又は対応する遊離塩基として製造 できることを理解するであろう。酸付加塩として製造されるならば、その化合物 は、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのような 適切な塩基で処理することにより遊離塩基に転化できる。しかしながら、式Iの 遊離塩基は、特徴づけることが酸付加塩よりも困難であることを指摘することは 重要である。遊離塩基を酸付加塩に転化するときに、その化合物を、(前に記述 した)適切な有機酸又は無機酸と反応させる。これらの反応は、(酸付加塩を製 造する場合には)少なくとも化学量論量の適切な酸であるいは(式Iの遊離化合 物を遊離させる場合には)塩基で処理することにより行われる。本発明の塩−形 成工程において、典型的には遊離塩基は、水又は低級アルカノール(好ましくは イソプロパノール)及びその混合物のような極性溶媒中に溶解され、酸は、水中 又は低級アルカノール中に必要量加えられる。その反応温度は、通常、約0℃〜 50℃、好ましくはほぼ室温に保持する。その対応する塩は、自然に沈殿するか 、あるいはより小さな極性の溶媒の添加、蒸発又は真空による溶媒の除 去、又は溶液の冷却によって溶液から取り出すことができる。 立体異性体の単離及び結晶状の2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ ソ−プリン−9−イル)メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナ ートの製造 式(I)から、本発明の化合物は、L−バリン中の非対称炭素原子のほかに、 一つの非対称炭素原子(キラル中心)をプロパニル鎖中に有することは明らかで ある。したがって、二つのジアステレオマー型、Cahn らの規則によって決定さ れるような、(R)−及び(S)−型が存在する。そのジアステレオマーの分離 のための適切な方法は、ヨーロッパ特許出願公開第694547号明細書に記載 されている。 式(I)の化合物は、また非結晶状の形態よりも多くのよく知られた利点を有 する結晶状の形態に製造される。本発明の化合物を結晶状の形態に製造する適切 な方法は、ヨーロッパ特許出願公開第694547号明細書にも記載されている 。 以下の製造例及び例は、当業者が本発明をさらに明瞭に理解でき、かつ実施で きるように与えられている。それらは、本発明の範囲を限定すると考えるべきで はなく、単にそれらの例及び典型例としてだけ考えるべきである。 実施例1 2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メト キシ−1,3−プロパンジイル−ビス−〔N−(ブチルオキシカルボニル)−L −バリナート〕及び2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン −9−イル)−メトキシ−1,3−プロパンジイル−ビス−〔N−(ベンジルオ キシカルボニル)−L−バリナート〕の製造 1A.O,O,ビスNα−Boc−バリン−ガンシクロビルの製造 ジメチルホルムアミド(25ml)中のガンシクロビル(4mg)の懸濁液に、ト リエチルアミン(2.32ml)及びNα−Boc−バリン−NCA(11mg)を加 え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、ろ過し、水洗し、終夜乾燥 した。固体を酢酸エチルに溶解し、重炭酸ナトリウム溶液(5%)で洗浄し、水 洗し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣をアセトンに溶解 し、過剰の石油エーテルの添加によって沈澱させ、固体をろ取し、減圧下で終夜 乾燥して、生成物10mgを得た。 1B.O,O,ビスNα−Z−Boc−バリン−ガンシクロビルの製造 ジメチルホルムアミド(30ml)中のガンシクロビル(5mg)の懸濁液に、ト リエチルアミン(2.5ml)及びNα−Z−バリン−NCA(7.5mg)を加え 、半時間後にもう一つの部分(7.5mg)を加えた。最初の添加から3時間後に 、水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を、硫酸水素ナトリウ ム溶液(5%)、水、重炭酸ナトリウム溶液(5%)、水、及び食塩水で逐次洗 浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣をトルエン に溶解し、ヘキサンの添加によって沈澱させた。固体をろ取し、ヘキサンで洗浄 し、減圧下で乾燥して、生成物15mgを得た。 実施例2 2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メト キシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−N−(ブチルオキシカルボニル)−L− バリナート及び2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9 −イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−N−(ベンジルオキシカ ルボニル)−L−バリナートの製造 2A.O−(Nα−Boc−バリン)−ガンシクロビルの製造 ヘキサン(10ml)及びn−プロピルアミン(1ml)中のO,O,ビスNα− Boc−バリンガンシクロビル(50mg)を、室温で7日間攪拌した。反応混合物 を減圧下で蒸発させ、生成物を、HPLCで分析したところ、ガンシクロビル1 1%、O−(Nα−Boc−バリン)−ガンシクロビル74%、及びビス−バリン ガンシクロビル15%の混合物であった。 2B.O−(Nα−Z−バリン)−ガンシクロビルの製造 n−プロピルアミン(10ml)及びヘキサン(20ml)中のO,O,ビスNα −Z−バリンガンシクロビル(2mg)を、室温で攪拌し;7時間後、ヘキサン5 mlを加え、反応混合物をさらに24時間撹拌し、蒸発させた。HPLCは、ガン シクロビル31%、O−(Nα−z−バリン)−ガンシクロビル57.5%、及 びビス−バリンガンシクロビル11.5%の混合物を示した。 実施例3 2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)メトキ シ−3−ヒドロキシ−1−プロピル-L−バリナートの製造 CH3OH(23リットル)中のPd(OH)2/C(670g)の激しく攪拌 した懸濁液を、H2ガス(7psi〔0.49気圧〕)で12時間処理した。この懸 濁液に、濃HCl(1.64kg)を含有するCH3OH(34リットル)中のO −(Nα−Z−バリン)−ガンシクロビル(6.7kg、13.7モル)の溶液を 加えた。H2雰囲気を7psi(0.49気圧)に保ち、20分の間隔で置き換えた 。2.75時間後に、H2雰囲気を窒素と置き換えた。Solka Flocを通したろ過 によって、触媒を除去した。ろ液を約13リットルまで減圧下で濃縮し、その時 点でH2O(4リットル)を加えた。ろ液の体積を再び約13リットルまで減少 させた。混合物の温度を約38℃に調整し、イソプロピルアルコール(24リッ トル)を徐々に加えた。結晶化が生じた後に、混合物を、2時間にわたって21 ℃に冷却した。追加のイソプロピルアルコール(24リットル)を加え、混合物 を5℃で16時間攪拌した。次いで、固体をろ過によって捕集した。ろ過ケーク を冷イソプロピルアルコール(19リットル)で洗浄し、窒素気流下で3日間乾 燥した。固体を真空オーブン(55℃、窒素気流、25インチの真空)に入れた 。24時間後に、イソプロピルアルコールは、0.4%であると判明した。固体 の重量:4.35kg。純度:(HPLC)98.6%;MS:355(MH)+
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月26日(1998.1.26) 【補正内容】 請求の範囲 1.化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イ ル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナート又はその薬学 的に許容できる塩又はそのジアステレオマーの製造方法であって、 (a)2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル) −メトキシ−1,3−プロパンジイル−ビス−L−バリナート又はその塩を、非 極性非プロトン溶媒中で、C1-6のアルキルアミン、ベンジルアミン又はベンジ ルメチルアミンで部分的に加水分解して、化合物2−(2−アミノ−1,6−ジ ヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プ ロピル−L−バリナート又はその薬学的に許容される塩を得ること; (b)場合により、式: (式中、P1は、水素又はアミノ−保護基であり、P2は、アミノ−保護基である ) を有する化合物からアミノ保護基を除去して、化合物2−(2−アミノ−1,6 −ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メトキシ-3−ヒドロキシ−1 −プロピル−L−バリナート又はその薬学的に許容される塩を得ること; (c)場合により、化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ− プリン−9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナー トをその薬学的に許容される塩に転化すること; (d)場合により、化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ− プリン−9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナー トの酸付加塩を非塩型に転化すること;又は、 (e)場合により、2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン − 9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナートをその (R)及び(S)ジアステレオ異性体に分割すること、 を含む方法。 2.該C1-6のアルキルアミンが、n−プロピルアミンである請求項1記載の方 法。 3.該非極性非プロトン溶媒が、ヘキサンである請求項1記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IL, IS,JP,KP,KR,LK,LR,LT,LV,M G,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG ,SI,SK,TR,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イ ル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナート又はその薬学 的に許容できる塩又はそのジアステレオマーの製造方法であって、 (a)2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル) −メトキシ-1,3−プロパンジイル−ビス−L−バリナート又はその塩を、低 級アルキルアミン、ベンジルアミン又はベンジルメチルアミンで部分的に加水分 解して、化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9 −イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナート又はその 薬学的に許容される塩を得ること: (b)場合により、式: (式中、P1は、水素又はアミノ−保護基であり、P2は、アミノ−保護基である ) を有する化合物からアミノ保護基を除去して、化合物2−(2−アミノ−1,6 −ジヒドロ−6−オキソ−プリン−9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1 −プロピル−L−バリナート又はその薬学的に許容される塩を得ること; (c)場合により、化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ− プリン−9−イル)−メトキシ-3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナー トをその薬学的に許容される塩に転化すること; (d)場合により、化合物2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ− プリン−9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナー トの酸付加塩を非塩型に転化すること;又は、 (e)場合により、2−(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−プリン − 9−イル)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1−プロピル−L−バリナートをその (R)及び(S)ジアステレオ異性体に分割すること、 のいずれか一つ又はその組み合わせを含む方法。 2.該低級アルキルアミンが、n−プロピルアミンである請求項1記載の方法。 3.該加水分解が、非極性非プロトン溶媒中で、好ましくはヘキサン中で行われ る請求項1記載の方法。
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