JPH07258256A - 核酸塩基誘導体の製造方法 - Google Patents

核酸塩基誘導体の製造方法

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JPH07258256A
JPH07258256A JP1424495A JP1424495A JPH07258256A JP H07258256 A JPH07258256 A JP H07258256A JP 1424495 A JP1424495 A JP 1424495A JP 1424495 A JP1424495 A JP 1424495A JP H07258256 A JPH07258256 A JP H07258256A
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ethyl
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JP1424495A
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Satoshi Takamatsu
聡 高松
Kunisuke Izawa
邦輔 井沢
Yumiko Uchida
裕美子 内田
Takashi Inayama
隆 稲山
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アミノ酸と疑似糖部位を持つヌクレオシド類
とのエステルを合成するのに際し、産業上有用な製造方
法を提供する。 【構成】 核酸塩基であるプリンの2位にアミノ基を持
つヌクレオシド類と、アミノ酸と糖もしくはアミノ酸と
疑似糖部位とのエステルを合成する縮合する際に、アミ
ノ基をアシル化することを特徴とするアミノ酸と疑似糖
部位を持つヌクレオシド類の製造方法。 【効果】 反応後の精製が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ウイルス剤として世
界中で用いられているアシクロビルの誘導体で、現在サ
イトメガロウイルス等の治療に有用とされている、バラ
シクロビル類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アシクロビルとして知られる9−[(2
−ヒドロキシエトキシ)メチル]−グアニンはヘルペス
ウィルスに対して強力な抗ウィルス活性を持つ。しかし
ながらアシクロビルは水溶性が低く、経口吸収性も低い
ため、治療に際しては大量の薬剤の投与が必要である。
これらの性質を改善するため、アシクロビルの誘導体化
の様々な試みがなされ、例えばアシクロビルのO−アル
キル誘導体、O−バレリル誘導体、O−グリシン及びア
ラニン誘導体(特公平4−990)、アシクロビルのO
−バリン及びイソロイシン誘導体(特開昭64−683
73号報)等の合成が報告されている。これらアシクロ
ビルの様々な誘導体化の試みの中で、アミノ酸のエステ
ル、特にL−バリンのエステルが経口吸収性などの点で
最も良いとされている(Antiviral Chemistry&Chemothe
rapy(1992) 3(3) p157-164)。
【0003】これらのことから、アミノ酸とアシクロビ
ルのような疑似糖部位を持つ抗ウィルス剤とのエステル
の需要が高まってきているが、その合成法は必ずしも満
足のいくものとはなっていない。特開昭64−6837
3号報や Antiviral Chemistry&Chemotherapy(1992) 3
(3) p157-164 によれば、L−バリン等のアミノ酸とア
シクロビルのエステルを合成するにあたっては、N保護
アミノ酸とアシクロビルを出発原料とし、縮合剤として
ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いて縮合を行って
いるが、生成物のN保護アミノ酸とアシクロビルとのエ
ステルの溶解度が低いため、副生するジシクロヘキシル
ウレアの除去を目的として、数度にわたる再結晶かシリ
カゲルカラムによる精製が必要であり産業上適していな
いのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アミノ酸と
疑似糖部位を持つヌクレオシド類とのエステルを合成す
るのに際し、産業上有用な製造方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、核酸塩基
部分にアミノ基を持つヌクレオシド類、特にプリン環を
塩基部分に持ち2位にアミノ基を持つものに於て、アミ
ノ酸と糖もしくは疑似糖部位とのエステルを合成する新
規な方法を鋭意研究してきた結果、アミノ酸と糖もしく
は疑似糖部位を縮合する際に、核酸塩基部分のアミノ基
をアシル化することにより縮合後の精製が容易となるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本願発明は、下記一般式(1)で
示された化合物を製造する方法に於て、
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Zは任意に保護された水酸基、任
意に保護されたアミノ基、ヨウ素、塩素、または水素原
子、R1 は水素原子、炭素数が1から10のアルキル
基、アラルキル基、任意に保護されたアミノアルキル
基、または任意に保護されたカルボキシルアルキル基で
あり、R2は任意に保護されたアミノ基である) 下記一般式(2)
【0009】
【化7】
【0010】(式中、Zは任意に保護された水酸基、任
意に保護されたアミノ基、ヨウ素、塩素、または水素原
子である)と下記一般式(3)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R1 は水素原子、炭素数が1から
10のアルキル基、アラルキル基、任意に保護されたア
ミノアルキル基、または任意に保護されたカルボキシル
アルキル基であり、R2 は任意に保護されたアミノ基で
ある)を反応させる製造方法。並びに上記反応をジシク
ロヘキシルカルボジイミド存在下で行う製造方法。さら
に上記反応で副生するウレアを濾過により除去する製造
方法である。さらに本願発明は上記反応で得られる下記
一般式(1)で示される化合物、
【0013】
【化9】
【0014】(式中、Zは任意に保護された水酸基、任
意に保護されたアミノ基、ヨウ素、塩素、または水素原
子、R1 は水素原子、炭素数が1から10のアルキル
基、アラルキル基、任意に保護されたアミノアルキル
基、または任意に保護されたカルボキシルアルキル基で
あり、R2は任意に保護されたアミノ基である)並びに
代表的化合物である下記式(4)で示される2−[(2
−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9
H−プリン−9−イル)メトキシ]エチルN−ベンジル
オキシカルボニル−L−バリネートである。
【0015】
【化10】
【0016】本発明において用いる一般式(2)で示さ
れる化合物は、ジアシル体として対応する下記一般式
(5)
【0017】
【化11】
【0018】(式中、Zは上で定義した通りである)で
示される化合物に塩基を作用させることで得ることがで
きる。上記一般式(5)で示される化合物におけるZ
は、水酸基やアミノ基の他、核酸合成で通常用いられる
保護基で保護された水酸基やアミノ基である。作用させ
る塩基としてはヒドロキシルアミン、アンモニアやその
塩、1級から3級のアミン類やその塩、4級のアンモニ
ウム塩類、ナトリウムメトキサイドやカリウムメトキサ
イドなどの金属アルコキサイド、水酸化ナトリウム、水
酸化リチウムなどのアルカリ溶液などが用いられる。上
記一般式(5)は、N,O−アセチル基がない化合物に
対して、例えば酢酸溶媒中、パラトルエンスルホン酸等
の酸触媒存在下、無水酢酸を作用させることで得ること
ができる。または、一般式(5)においてZが水酸基の
場合、例えば特開平5−78、329に記載の方法によ
り得ることができる。一般式(2)においてZが水酸基
の場合、例えば特開昭63−107981号に記載され
ている方法で得ることができる。
【0019】本発明において用いる下記一般式(3)で
示される化合物は、アミノ基を任意に保護されたアミノ
酸である。アミノ酸はL体、D体、ラセミ体いずれのも
のでもかまわない。アミノ酸の種類としては例えば、グ
リシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、
セリン、トレオニン、プロリン、アスパラギン酸、アス
パラギン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、リ
シン、オルニチン、アルギニン、フェニルアラニン、チ
ロシン、トリプトファンなどがあげられるが、これ以外
のアミノ酸でもかまわない。アミノ酸の側鎖のアミノ基
やカルボキシル基は任意の保護基で保護されていること
が望ましい。アミノ基の保護基としては例えばベンジル
オキシカルボニル基やt−ブトキシカルボニル基、9−
フルオレニルメチルオキシカルボニル基等のウレタン型
保護基、例えばホルミル基やアセチル基、トリフルオロ
アセチル基、ベンゾイル基などのモノカルボン酸型のア
シル型保護基、例えばフタロイル基などのジカルボン酸
型のアシル型保護基、例えばトシル基などのスルホン酸
型のアシル型保護基、例えばトリフェニルメチル基、ベ
ンジル基などのアルキル型保護基があげられる。カルボ
キシル基の保護基としては例えばメチルエステル、エチ
ルエステル、ベンジルエステル、置換ベンジルエステ
ル、第三ブチルエステル、シクロペンチルエステル、シ
クロヘキシルエステル、フェナシルエステルなどのエス
テル型保護基があげられる。具体的にアミノ酸の側鎖を
保護した化合物として、例えばベンジルオキシカルボニ
ル−L−グリシン、ベンジルオキシカルボニル−L−ア
ラニン、ベンジルオキシカルボニル−L−バリン、ベン
ジルオキシカルボニル−L−ロイシン、ベンジルオキシ
カルボニル−L−イソロイシン、ベンジルオキシカルボ
ニル−L−セリン、ベンジルオキシカルボニル−L−ト
レオニン、ベンジルオキシカルボニル−L−プロリン、
ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸 ω−
ベンジルエステル、ベンジルオキシカルボニル−L−ア
スパラギン酸 ω−第三ブチルエステル、ベンジルオキ
シカルボニル−L−アスパラギン、ベンジルオキシカル
ボニル−L−グルタミン酸 ω−ベンジルエステル、ベ
ンジルオキシカルボニル−L−グルタミン酸 ω−第三
ブチルエステル、ベンジルオキシカルボニル−L−グル
タミン、ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジン、
α−ベンジルオキシカルボニル−ω−t−ブトキシカル
ボニル−L−リジン、α,ω−ジベンジルオキシカルボ
ニル−L−リジン、α−ベンジルオキシカルボニル−ω
−t−ブトキシカルボニル−L−オルニチン、α,ω−
ジベンジルオキシカルボニル−L−オルニチン、α−ベ
ンジルオキシカルボニル−ω−パラトルエンスルホニル
−L−アルギニン、α−ベンジルオキシカルボニル−ω
−ニトロ−L−アルギニン、ベンジルオキシカルボニル
−L−フェニルアラニン、ベンジルオキシカルボニル−
L−チロシン、ベンジルオキシカルボニル−O−ベンジ
ル−L−チロシン、ベンジルオキシカルボニル−L−ト
リプトファン、t−ブトキシカルボニル−L−グリシ
ン、t−ブトキシカルボニル−L−アラニン、t−ブト
キシカルボニル−L−バリン、t−ブトキシカルボニル
−L−ロイシン、t−ブトキシカルボニル−L−イソロ
イシン、t−ブトキシカルボニル−L−セリン、t−ブ
トキシカルボニル−L−トレオニン、t−ブトキシカル
ボニル−L−プロリン、t−ブトキシカルボニル−L−
アスパラギン酸 ω−ベンジルエステル、t−ブトキシ
カルボニル−L−アスパラギン酸 ω−シクロヘキシル
エステル、t−ブトキシカルボニル−L−アスパラギ
ン、t−ブトキシカルボニル−L−グルタミン酸 ω−
ベンジルエステル、t−ブトキシカルボニル−L−グル
タミン酸 ω−第三ブチルエステル、t−ブトキシカル
ボニル−L−グルタミン、t−ブトキシカルボニル−L
−ヒスチジン、α−t−ブトキシカルボニル−ω−トリ
フルオロアセチル−L−リジン、α−t−ブトキシカル
ボニル−ω−パラトルエンスルホニル−L−リジン、α
−t−ブトキシカルボニル−ω−ベンジルオキシカルボ
ニル−L−リジン、α−t−ブトキシカルボニル−ω−
ベンジルオキシカルボニル−L−オルニチン、α,ω−
ジ−t−ブトキシカルボニル−L−オルニチン、α−t
−ブトキシカルボニル−ω−パラトルエンスルホニル−
L−アルギニン、α−t−ブトキシカルボニル−ω−ニ
トロ−L−アルギニン、t−ブトキシカルボニル−L−
フェニルアラニン、t−ブトキシカルボニル−L−チロ
シン、ベンジルオキシカルボニル−O−ベンジル−L−
チロシン、t−ブトキシカルボニル−L−トリプトファ
ン等があげられる。
【0020】一般式(2)と一般式(3)を反応させて
一般式(1)の化合物を製造する際に、適当な縮合剤を
用いてもよい。具体的にはジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、水溶性カルボジイミド、カルボニルジイミダゾー
ル等の縮合剤があげられる。一般式(1)で示される化
合物の製造する場合、例えばジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、酢酸エチル、塩化メチレン、アセ
トニトリル、トルエン、テトラヒドロフランといった溶
媒中で行うことができる。また上記の反応に、任意に4
−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、ピリジ
ン等の塩基触媒を使用してもよい。また上記の反応に、
任意にN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール等の添加剤を使用してもよい。反応
温度は−20度から40度の間で任意に選ぶことができ
る。
【0021】反応の結果生成する一般式(1)で示され
る化合物は、対応する下記一般式(6)
【0022】
【化12】
【0023】(式中、R1 ,R2 ,Zは上で定義した通
りである)で示される化合物と比べて有機溶媒に対する
溶解性などその物理的性質が大きく改善されている。例
えば下記式(4)で示される
【0024】
【化13】
【0025】2−[(2−アセチルアミノ−1,6−ジ
ヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メトキ
シ]エチル N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリ
ネート(以下、NAcZVAと表記する)の場合、対応
する下記式(7)で示される
【0026】
【化14】
【0027】2−[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−
6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチ
ル N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリネート
(以下、ZVAと表記する)と比較して、室温での酢酸
エチルに対する溶解性はZVAの場合0.04g/dl
であるがNAcZVAの場合0.54g/dlと10倍
以上に向上している。さらにNAcZVAは室温におい
てアセトニトリルに対しては9.6g/dl、塩化メチ
レンに対しては52.7g/dlの溶解性を示す。この
ため反応に適切な溶媒と濃度と温度条件を選択すれば、
通常の溶媒抽出法に従って処理するか、反応終了後析出
した難溶性の析出物、例えばジシクロヘキシルウレアを
濾過するだけで精製が終了する。
【0028】このようにして得られた一般式(2)で示
される化合物は、プリン塩基部分のN−アセチル基とア
ミノ酸部分のN保護基を任意の順番で脱保護することに
より、最終的な目的物の、アミノ酸のヌクレオシド類と
のエステルに誘導することができる。プリン塩基部分の
N−アセチル基を脱保護するには、例えば水やメタノー
ル、エタノールなどの炭素数1〜6のアルコール溶媒中
で例えばアンモニアやその塩、3級のアミン類やその塩
などの塩基を作用させればよい。反応温度は室温から溶
媒還流温度まで任意に選択することができる。アミノ酸
部分のN保護基の脱保護は一般に知られている常法に従
って行えばよい。例えばアミノ酸とアシクロビルとのエ
ステルの、アミノ酸のベンジルオキシカルボニル基やt
−ブトキシカルボニル基の脱保護は、Antiviral Chemis
try&Chemotherapy (1992) 3(3) p157-164 に記載があ
る。
【0029】
【実施例】以下、実施例により詳細に説明する。
【0030】(実施例1) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2 −アセチルグアニンから2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
合成 2.67gの9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチ
ル]−N2 −アセチルグアニンに100mlのジメチル
ホルムアミドを加え、60度に加熱して溶解した。この
溶液を室温まで冷却し、3.27gのN−ベンジルオキ
シカルボニル−L−バリンと0.17gの4−ジメチル
アミノピリジンと3.30gのジシクロヘキシルカルボ
ジイミドを加え、室温で118時間攪拌した。反応混合
物にさらに同量ずつのN−ベンジルオキシカルボニル−
L−バリンと4−ジメチルアミノピリジンとジシクロヘ
キシルカルボジイミドを加え、室温で17時間攪拌し
た。析出した白色固体を反応混合物から濾過して、少量
のジメチルホルムアミドで洗浄した。濾液を液体クロマ
トグラフィーで分析した結果、2−[(2−アセチルア
ミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−
9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベンジルオキ
シ)カルボニル]−L−バリネートが99.7%の収率
で得られた。さらに濾液を減圧下濃縮し、得られたオイ
ル状物質を100mlの酢酸エチルに溶解し、50ml
の水と10mlの飽和食塩水で洗浄した。水層を100
mlの酢酸エチルで抽出した後、有機層を1つにあわ
せ、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し濾過した後、室
温に放置した。1時間後に析出した結晶を濾過し、濾液
をさらに室温で1晩放置して析出した結晶を集め、2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
分析用サンプルを得た。
【0031】核磁気共鳴分析(1H,DMSO−D6) δ 0.81(6H,d,iPr−Me),1.93
(1H,m,iPr−CH),2.17(3H,s,A
CV−NAc),3.69(2H,m,ACV−3’
H),3.86(1H,m,Val−αH),4.07
−4.25(2H,m,ACV−4’H),5.02
(2H,s,Cbz−CH2),5.47(2H,s,
ACV−1’H),7.29−7.40(5H,m,C
bz−Ph),7.64(1H,d,Val−NH),
8.12(1H,s,ACV−8H),11.80−1
2.20(2H,b,ACV−1H+2NH) 質量スペクトル分析(FABモード)M 計算値(M+H
+ C23H29O7N6):501.2098 実測値:5
01.2111
【0032】(実施例2) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2 −アセチルグアニンから2−
[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H
−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベン
ジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの合成 2.67gの9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチ
ル]−N2 −アセチルグアニンに50mlのジメチルホ
ルムアミドを加えて氷温まで冷却した。この混合物に
2.52gのN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリ
ンと0.12gの4−ジメチルアミノピリジンと2.2
9gのジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、氷温で
3時間攪拌した後、室温で13時間攪拌した。反応混合
物にさらに同量ずつのN−ベンジルオキシカルボニル−
L−バリンと4−ジメチルアミノピリジンとジシクロヘ
キシルカルボジイミドを加え、室温で48時間攪拌し
た。反応混合物から析出物を濾過し、濾液を減圧下濃縮
してオイル状物質を得た。このオイル状物質を200m
lの酢酸エチルに溶解し、有機層を100mlの5%硫
酸水素カリウム水溶液で1回、100mlの飽和食塩水
で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下濃縮してオイル状物質を得た。液体クロマトグラフ
ィーで分析した結果、2−[(2−アセチルアミノ−
1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イ
ル)メトキシ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カル
ボニル]−L−バリネートが81.1%の収率で得られ
た。このオイル状物質を40mlのエタノールに溶解
し、4.05gのトリエチルアミンを加え、7時間加熱
還流した。反応終了後の混合物を液体クロマトグラフィ
ーで分析した結果、目的の2−[(2−アミノ−1,6
−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メ
トキシ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニ
ル]−L−バリネートが9−[(2−ヒドロキシエトキ
シ)メチル]−N2 −アセチルグアニンから77.2%
の収率で得られた。さらに反応混合物を0度に冷却し、
析出した結晶を濾過して少量のエタノールで洗浄した。
得られた結晶を減圧下、50度で乾燥し、3.36gの
2−[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−
9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
結晶を得た。9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチ
ル]−N2−アセチルグアニンからの収率は73.3%
であった。
【0033】核磁気共鳴分析(1H,DMSO−D6) δ 0.83(6H,d,iPr−Me),1.96
(1H,m,iPr−CH),3.66(2H,m,A
CV−3’H),3.90(1H,m,Val−α
H),4.10−4.20(2H,m,ACV−4’
H),5.03(2H,s,Cbz−CH2),5.3
5(2H,s,ACV−1’H),6.51(2H,
s,ACV−2NH2),7.25−7.45(5H,
m,Cbz−Ph),7.67(1H,d,Val−N
H),7.81(1H,s,ACV−8H),10.6
3(1H,s,ACV−1H)
【0034】(実施例3) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2−アセチルグアニンから2−
[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H
−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベン
ジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの合成 2.67gの9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチ
ル]−N2 −アセチルグアニンに50mlのアセトニト
リルを加えて氷温まで冷却した。この混合物に2.52
gのN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリンと0.
12gの4−ジメチルアミノピリジンと2.29gのジ
シクロヘキシルカルボジイミドを加え、氷温で3時間攪
拌した後、室温で8.5時間攪拌した。反応混合物にさ
らに同量ずつのN−ベンジルオキシカルボニル−L−バ
リンとジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、室温で
48時間攪拌した。反応混合物から析出物を濾過し、濾
液を減圧下濃縮してオイル状物質を得た。このオイル状
物質を200mlの酢酸エチルに溶解し、有機層を10
0mlの5%硫酸水素カリウム水溶液で1回、100m
lの飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下濃縮してオイル状物質を得た。液体
クロマトグラフィーで分析した結果、2−[(2−アセ
チルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プ
リン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベンジル
オキシ)カルボニル]−L−バリネートが45.7%の
収率で得られた。このオイル状物質を40mlのエタノ
ールに溶解し、4.05gのトリエチルアミンを加え、
7時間加熱還流した。反応混合物を0度に冷却し、析出
した結晶を濾過して少量のエタノールで洗浄した。得ら
れた結晶を減圧下、50度で乾燥し、2.56gの2−
[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H
−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベン
ジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの結晶を得
た。9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−N2
−アセチルグアニンからの収率は44.9%であった。
【0035】(実施例4) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2−アセチルグアニンから2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
合成 9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−N2−ア
セチルグアニン(1.34g,5.0mmol)をジメ
チルホルムアミド(12.5ml)に懸濁させ、0℃に
冷却した。ここにN−ベンジルオキシカルボニル−L−
バリン(1.26g,5.0mmol)、4−ジメチル
アミノピリジン(61mg,0.5mmol)およびジ
シクロヘキシルカルボジイミド(1.15g,5.5m
mol)を加え、0℃で24時間かくはんした。さら
に、N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(0.
25g,1.0mmol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン(12mg,0.1mmol)およびジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(0.10g,0.5mmol)を追
加し、0℃で24時間かくはんした。析出した固体をろ
過により除去した。ろ液を高速液体クロマトグラフで分
析したところ2−[(2−アセチルアミノ−1,6−ジ
ヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メトキ
シ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−
L−バリネートが97.4%の収率で含まれていた。こ
のろ液を減圧濃縮し、残留物に酢酸エチル(100m
l)を加え、5%硫酸水素カリウム水溶液(50ml)
および飽和食塩水(50mlで2回)で洗浄した。有機
層を高速液体クロマトグラフで分析したところ2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートが
93.9%の収率で含まれていた。この有機層を室温で
放置したところ白色固体が析出し、これをろ過により分
離し、乾燥して、1.13gの2−[(2−アセチルア
ミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−
9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベンジルオキ
シ)カルボニル]−L−バリネートを得た。純度94.
6%で、ジシクロヘキシルウレアは検出されず、収率4
2.7%であった。
【0036】(実施例5) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2−アセチルグアニンから2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートお
よび2−[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
合成 9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−N2−ア
セチルグアニン(1.34g,5.0mmol)をジメ
チルホルムアミド(6.25ml)に懸濁させ、0℃に
冷却した。ここにN−ベンジルオキシカルボニル−L−
バリン(1.26g,5.0mmol)、4−ジメチル
アミノピリジン(30mg,0.25mmol)および
ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.14g,5.5
mmol)を加え、0℃で24時間かくはんした。さら
に、N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン(0.
25g,1.0mmol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン(6.5mg,0.05mmol)およびジシクロヘ
キシルカルボジイミド(0.23g,1.1mmol)
を追加し、0℃で24時間かくはんした。析出した固体
をろ過により除去した。ろ液を高速液体クロマトグラフ
で分析したところ2−[(2−アセチルアミノ−1,6
−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メ
トキシ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニ
ル]−L−バリネートが98.9%の収率で含まれてい
た。このろ液に酢酸エチル(80ml)を加え、5%硫
酸水素カリウム水溶液(50ml)および飽和食塩水
(50mlで2回)で洗浄した。また、最初の水層を酢
酸エチル(50ml)で抽出した。ふたつの有機層を合
わせ、高速液体クロマトグラフで分析したところ2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートが
98.1%の収率で含まれていた。この有機層を減圧濃
縮し、残留物にエタノール(30ml)とトリエチルア
ミン(2.7ml,20mmol)を加え、15時間還
流加熱した。反応液を室温まで冷却し、析出した固体を
ろ過により分離し、乾燥して、2.00gの2−[(2
−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリ
ン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベンジルオ
キシ)カルボニル]−L−バリネートを得た。純度9
5.1%、ジシクロヘキシルウレア0.3%、2−
[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H
−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベン
ジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートに対する9
−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]グアニンの比
率は7.8モル%であった。9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2−アセチルグアニンからの収率
は83.0%であった。
【0037】(実施例6) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2−アセチルグアニンから2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートお
よび2−[(2−アミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
合成 9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−N2−ア
セチルグアニン(1.34g,5.0mmol)をジメ
チルホルムアミド(6.25ml)に懸濁させ、0℃に
冷却した。ここにN−ベンジルオキシカルボニル−L−
バリン(1.26g,5.0mmol)、4−ジメチル
アミノピリジン(6.1mg,0.05mmol)およ
びジシクロヘキシルカルボジイミド(1.14g,5.
5mmol)を加え、0℃で24時間かくはんした。さ
らに、N−ベンジルオキシカルボニル−L−バリン
(0.25g,1.0mmol)、4−ジメチルアミノ
ピリジン(1.2mg,0.01mmol)およびジシ
クロヘキシルカルボジイミド(0.23g,1.1mm
ol)を追加し、0℃で24時間かくはんした。析出し
た固体をろ過により除去した。ろ液を高速液体クロマト
グラフで分析したところ2−[(2−アセチルアミノ−
1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イ
ル)メトキシ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カル
ボニル]−L−バリネートが99.0%の収率で含まれ
ていた。このろ液を減圧濃縮し、残留物にエタノール
(20ml)とトリエチルアミン(2.7ml,20m
mol)を加え、11時間還流加熱した。反応液を室温
まで冷却し、析出した固体をろ過により分離し、乾燥し
て、2.01gの2−[(2−アミノ−1,6−ジヒド
ロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]
エチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−
バリネートを得た。純度95.0%で、ジシクロヘキシ
ルウレアは検出されず、2−[(2−アミノ−1,6−
ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メト
キシ]エチルN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−
L−バリネートに対する9−[(2−ヒドロキシエトキ
シ)メチル]グアニンの比率は9.9モル%であった。
9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−N2−ア
セチルグアニンからの収率は83.3%であった。
【0038】(実施例7) 9−[(2−ヒドロキシエ
トキシ)メチル]−N2−アセチルグアニンから2−
[(2−アセチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリネートの
合成 9−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−N2−ア
セチルグアニン(8.46g,純度94.75%,30
mmol)をジメチルホルムアミド(37.5ml)に
懸濁させ、2℃に冷却した。ここにN−ベンジルオキシ
カルボニル−L−バリン(7.54g,30mmo
l)、4−ジメチルアミノピリジン(37mg,0.3
mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド
(6.88g,33mmol)を加え、2℃で24時間
かくはんした。さらに、N−ベンジルオキシカルボニル
−L−バリン(1.51g,6.0mmol)およびジ
シクロヘキシルカルボジイミド(1.38g,6.6m
mol)を追加し、2℃で24時間かくはんした。析出
した固体をろ過により除去した。ろ液を高速液体クロマ
トグラフで分析したところ2−[(2−アセチルアミノ
−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−
イル)メトキシ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カ
ルボニル]−L−バリネートが96.1%の収率で含ま
れていた。
【0039】(実施例8) NAcZVA、ZVAおよ
びジシクロヘキシルウレア(DCU)の溶解性 試験管に2.5mlの酢酸エチルおよび2−[(2−ア
セチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−
プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−[(ベンジ
ルオキシ)カルボニル]−L−バリネート(以下NAc
ZVAと呼ぶ)を加え懸濁液とし、室温(20−25
℃)で12時間攪拌させた。懸濁液を濾過し、濾液を分
析し、NAcZVAの酢酸エチルへの溶解度を測定し
た。溶媒をジクロロメタン、アセトニトリル、N,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)にかえ、同様に溶解度
を測定した。また、2−[(2−アミノ−1,6−ジヒ
ドロ−6−オキソ−9H−プリン−9−イル)メトキ
シ]エチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−
L−バリネート(以下ZVAと呼ぶ)およびジシクロヘ
キシルウレア(DCU)についても同様に上記4種の溶
媒への溶解度を測定した。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲山 隆 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示された化合物を製
    造する方法に於て、 【化1】 (式中、Zは任意に保護された水酸基、任意に保護され
    たアミノ基、ヨウ素、塩素、または水素原子、R1 は水
    素原子、炭素数が1から10のアルキル基、アラルキル
    基、任意に保護されたアミノアルキル基、または任意に
    保護されたカルボキシルアルキル基であり、R2は任意
    に保護されたアミノ基である)下記一般式(2) 【化2】 (式中、Zは任意に保護された水酸基、任意に保護され
    たアミノ基、ヨウ素、塩素、または水素原子である)と
    下記一般式(3) 【化3】 (式中、R1 は水素原子、炭素数が1から10のアルキ
    ル基、アラルキル基、任意に保護されたアミノアルキル
    基、または任意に保護されたカルボキシルアルキル基で
    あり、R2 は任意に保護されたアミノ基である)を反応
    させる製造方法。
  2. 【請求項2】 反応をジシクロヘキシルカルボジイミド
    存在下で行う請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応で副生するジシクロヘキシルウレア
    を濾過により除去する請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(2)においてZが水酸基、一般
    式(3)がN−ベンジルオキシカルボニル−L−バリ
    ン、一般式(1)においてR1 がイソプロピル基、R2
    がベンジルオキシカルボニルアミノ基でR1 およびR2
    の結合する炭素原子の立体配置がSである請求項1、請
    求項2または請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1)で示される化合物。 【化4】 (式中、Zは任意に保護された水酸基、任意に保護され
    たアミノ基、ヨウ素、塩素、または水素原子、R1 は水
    素原子、炭素数が1から10のアルキル基、アラルキル
    基、任意に保護されたアミノアルキル基、または任意に
    保護されたカルボキシルアルキル基であり、R2は任意
    に保護されたアミノ基である)
  6. 【請求項6】 下記式(4)で示される2−[(2−ア
    セチルアミノ−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−9H−
    プリン−9−イル)メトキシ]エチル N−ベンジルオ
    キシカルボニル−L−バリネート。 【化5】
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