JP2000503668A - ウリジンからなる神経変性疾患の処置に活性な治療剤 - Google Patents

ウリジンからなる神経変性疾患の処置に活性な治療剤

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(57)【要約】 ウリジンは,病的な加齢または選択的な破壊に由来するニューロン変性疾患の処置に成長促進因子として活性な治療剤であり,とくにウリジンは培養培地中に低用量を添加した場合,NGFと同じ生物学的作用を示し,したがってウリジンは神経疾患の治療剤としてNGFを置換することが可能であり,またニューロンの分化を可能にする他の成長因子とともに,またニューロンの障害を生じる抗腫瘍剤および抗ウイルス剤とともに使用できる.さらに,ウリジンは様々なタイプの培養細胞に対して重要な栄養学的性質を示し,むしろ高用量レベルで使用した場合,細胞の増殖を刺激する.

Description

【発明の詳細な説明】 ウリジンからなる神経変性疾患の処置に活性な治療剤 発明の背景 1.発明の分野 本発明は,病的な加齢または様々な原因による機能喪失から起こる神経変性疾 患,たとえば,末梢神経障害,筋萎縮性側索硬化症およびアルツハイマー病にお けるウリジンの新規な治療的使用に関する.本発明は様々なタイプの培養細胞に 対するウリジン投与の効果の証明によるものである. 本発明によれば実際,ウリジンを細胞培養液に添加すると成長促進因子として 作用することができ,用量レベル(高レベルまたはむしろ低レベル)および標的 として用いた細胞のタイプによって異なる作用を生じ,とくにニューロンおよび グリア細胞系に投与した場合には神経成長因子と同じ生物学的作用を有する. 2.従来技術の説明 成長因子は,基本的に細胞の再生,分化,成熟および生存に向けられたタンパ ク質の大きなファミリーを構成する.最近数年間に,遺伝子操作と生物学的技術 によるタンパク質の製造における著しい発展は,数種の成長因子の哺乳動物生体 における病態生理学的役割に関する重要な発見を導くことになった.近傍または 循環細胞による成長因子の過剰または過少産生が多数の無関係な疾患たとえば, 糖尿病,血管新生,卒中,高血圧性動脈肥大,動脈硬化,再狭窄,糸球体腎炎, 癌等に関連づけられたのである. 中枢神経系(CNS)の細胞に関してはとくに,1950年代後半から,哺乳動物 のニューロンの発達は,その後ニューロトロピンと呼ばれた成長因子ファミリー の制御下にあることが明らかにされ,それらの中で最も重要なメンバーは,神経 成長因子(NGF)であるように思われる.NGFは,1970年代の初期に精製さ れ,ついでクローン化され,配列が決定された.ネイティブなペプチドは3対の サブユニットからなり,その中の活性サブユニットは118残基のβ-サブユニット である.現在,NGFはCNS内のニューロンの特定の細胞集団においてその作 用を発揮することが確立され,それらには特異的な受容体が同定され.クローン 化され,配列が決定されている.その活性の機構は,細胞の内部における初期応 答遺伝子の発現の増大に関係し,遺伝子プログラムにおける変化を導くことによ るものと考えられる. ウリジンの脳内投与の効果も観察されていて,ウリジンは実験的てんかんおよ び他の神経細胞病変に対して保護的に作用できることが示されている.本出願人 は既に,たとえば中枢神経系におけるドーパミンの作用を調節する薬物としての ウリジンの使用に関して米国特許第4,950,759号を取得し,さらに最近,末梢神 経系レベルにおける糖尿病合併症の処置に関して米国特許第5,190,948号を得て いる.しかしながら,ウリジン投与の効果は神経系に止まらない. 実際一般的に,ウリジンはリボ核酸の構成成分であることが発見されて以来, 広範に研究されてきた既知化合物である.ウリジンの薬理学的作用の著しい多様 性は,このピリミジンヌクレオシドが,リボ核酸の部分形成の進行,したがって 細胞内部におけるタンパク質の生合成の刺激とともに,多くの基本的な生化学過 程,たとえばグリコーゲン貯蔵部からのグルコースの再構築,多くの外因性成分 からの細胞の解毒,および細胞機能に構造的重要性を有する重要な構成成分たと えば糖脂質および糖タンパク質の生合成も制御しているという事実にある. ウリジン単独またはシチジン(他のピリミジンヌクレオシド)との併用による 投与の効果は,実験動物の様々な臓器において研究されてきた.たとえば多くの 研究において,ウリジンは摘出心臓の貯蔵エネルギーの使用に陽性作用を有し, 心筋機能を改善することが観察されている.筋肉レベルにおいては,ウリジンは グルコースの取り込みおよびグリコーゲン沈積の生合成を増大させる.肝臓にお いては,ウリジンは実験的中毒後の肝の再生を改善する. ウリジンはまた,哺乳動物における細胞機能の回復に最も重要な物質の1種で あり,この理由から,その血漿中濃度はとくに肝臓に局在する酵素機構を用いて 多少とも一定のレベルに保持される.血中レベルが低すぎると(たとえば肝臓に 対する傷害の結果として),ウリジンは,ミトコンドリア内部の電子伝達系から なる複雑な酵素系を用いてエキソノボで形成されることが可能である.しかしな がら,加齢の場合や細胞中毒の結果としてミトコンドリアが適切に機能しない場 合には血流からのウリジンの外部供給が基本的に重要となり,供給の欠乏は関連 細胞の変性,それに続く細胞死を生じる.しかも,外部のウリジンは細胞の外膜 を通過して迅速かつ容易に取り込まれる. 外因性ウリジンを細胞リボ核酸の生合成に迅速に使用する能力は以前から治療 的に使用されてきた.多くの抗腫瘍剤には,急速に成長する細胞がそれらを大量 に取り込み,化学的機能の変化により中毒を起こして正しいタンパク質の生合成 が不可能になるように,ウリジンの構造に基づく分子構造が利用されている.と くに,抗ウイルス剤および抗腫瘍剤はミトコンドリアのレベルでの重大な傷害を 起こすこと(たとえば,Biochemical Pharmacology 38: 1033-1036,1989; 同誌 42: 1397-1400,1992参照),およびそれらの長期使用時に観察できる致命的副 作用の原因になること(たとえばNew England J.Med.322: 1098-1105 参照) が実験的に証明されている. この生物学的傷害は残念ながら悪性細胞のみに起こるのみでなく,健康な細胞 が新たなタンパク質の産生を必要とする場合にも広がり,したがって上述の薬物 の使用はそれらの全身的毒性によって著しく制限される.この問題を克服するた め,抗腫瘍剤による中毒後健康な細胞が正常な活性を回復できるように,最近, 結腸癌の標準薬剤と考えられているたとえば 5-フルオロウラシルのような抗腫 瘍剤の使用後直ちに大量のウリジンの使用を予定する特殊な治療法が完成されて いる(たとえばSeminars in Oncology 19,Suppl.3: 148-154,1992 参照). 同様に重要な抗ウイルス剤,たとえば現在AIDS患者の処置に使用されてい る薬剤は,ウイルスタンパク質の生合成を「中毒」させるためまたは特定の酵素 (たとえば,逆転写酵素)の活性を阻害するため,ウリジンに類似した構造に基 づくものである.しかしながらこの場合も,健康な細胞にも有害な作用の発生が 認められ,これは理論的には,ウリジンの投与により防止できる可能性がある. 骨髄を産生するヒト細胞においてウリジンがアジドデオキシチミジン(AZT) の毒性を(Antimicrobial Agents and Chemotherapy 32: 997-1001,1998),お よびピルビン酸がPC12細胞においてジデオキシシチジンの毒性を(Molecular Pharmacology 44: 702-706,1993)排除できることが培養細胞においてインビト ロで実際に証明されている.これらの結果にもかかわらず,ウリジンに基づく薬 剤組成物は実際には発売されていない. 抗腫瘍剤 5-フルオロウラシルの場合ならびに抗ウイルス剤AZTおよびジデ オキシシチジンの場合いずれも,ウリジンの使用の背後にある推論は,ピリミジ ンヌクレオシドを取り込む細胞の部分において競合が存在し,有害な細胞が薬理 学的薬剤を取り込み,一方健康な細胞はウリジンを使用するという理想的な状態 には到達できないとしても,薬物の投与後に高用量のウリジンを投与することに より健康な細胞には正常な活性レベルを回復させ,リボ核酸中の薬物が占拠した 部位からそれらを競合により「排出」させることが可能であると推定できる. 発明の概要 本発明によれば,ウリジンは様々な細胞タイプの増殖および分化を持続的かつ 広範な様式で刺激する成長促進因子として作用することができる.とくに,ウリ ジンはニューロンまたはグリア細胞系に投与された場合,神経成長因子ときわめ て類似した生物学的作用を示す. ウリジンが重要な抗腫瘍剤および抗ウイルス剤によって培養細胞に誘発される 有害な作用を逆転させるのみでなく,はるかに重要な点は,それが成長促進因子 としても作用できることが今回発見され,これが本発明の基盤を形成している. 実際,それはかなり大用量を投与された場合,様々な細胞タイプの増殖を持続的 かつ広範な様式で刺激することができる.CNSの腫瘍細胞系に対しては,むし ろ低用量を慢性的に投与した場合,細胞の分化および成熟を促進することも可能 で,NGFと同じ生物学的作用を示すことができる.とくに,実際,本発明者ら は,培地から成長因子を排除させた場合に,ウリジンがNGFと同じ結果を与え ることができることを発見した. これは,現時点では適切な形態の治療法が存在しない,病的加齢もしくは他の 原因による機能喪失の両者による神経系の重要な変性状態において,ウリジンの 単独またはニューロトロピンとの併用による新しいウリジンの治療的使用への道 を開くものである.上述の疾患の例としては非糖尿病性の末梢神経障害,筋萎縮 性側索硬化症およびアルツハイマー病を挙げることができる. これから,NGFおよび数種の他のニューロトロピンの欠乏が多分,脳の加齢 または細胞集団の選択的破壊による神経変性疾患に関与するとの所見が理解され る.NGFおよび他のニューロトロピンはいずれも,現在,CNSの多くの重要 な疾患(たとえばアルツハイマー病,卒中,筋萎縮性側索硬化症,パーキンソン 病)のモデルにおいて研究が進められていて,進行中の薬理学的ならびに臨床的 研究が最近成書に報告された(”Growth Factor as drug for neurological and sensory disorders”,John Wiley and Sons,1996).実際に,NGFは現在 ,アルツハイマー病,糖尿病性末梢神経障害ならびに抗ウイルス療法(たとえば 抗AIDS)および抗腫瘍療法による末梢性神経障害の患者で,広範囲に臨床試 験に用いられている.残念ながら,これらの物質のタンパク質性の本質はそれら の全身投与をとくに困難にしている.したがってウリジンはそれが経口経路で吸 収され,血中に安定状態のレベルを維持し,完全に安全で,BBBを通過するこ とが周知であることから(J.Natl.Cancer Inst.83: 437-41,1991; J.Neuroche m.45: 1141-18,1985),NGFおよび他の成長因子の有利な代替物と考えるこ とができる. 本発明の目的はしたがって,哺乳動物のニューロンおよびグリア細胞の変性に よる神経系の障害に対し,その変性に拮抗する治療的処置用の医薬の製造のため のウリジンの使用にある. とくに収集されたデータから得られる活性の機構によれば,本発明の目的は, ニューロトロピンの投与によりそれ自体既知の様式で慣用的に処置できる細胞変 性に伴う神経系障害の処置において,上記ニューロトロピンをウリジンによって 置換する,上記細胞の分化,機能化および成熟を促進する医薬の製造のためのウ リジンの使用にある. これらの目的は好ましくは,上記医薬が組織中ウリジンの有効濃度 1〜10μg/ ml を生じるのに適当なウリジンの用量レベルからなる場合に達成される.これ らの目的は,ウリジンがNGFと同様の生物学的作用で成長促進因子として作用 できることの上述の証拠によって支持される.したがって本発明はまたこれらの ニューロトロピン(NGF,BDNF,NT-3,NT-4/5,CNTF,FGF, IGF−I,TGFβ,GTNF)の置換のみではなく,それらとともにとくに NGFと併用するウリジンの使用も包含する. 処置可能な疾患に関しては,選択的なニューロンの変性に由来する疾患,すな わち医原性起源の末梢神経障害(とくに抗ウイルス剤−たとえばAIDSに拮抗 する薬剤−または抗腫瘍剤投与の結果として誘発される障害),アルツハイマー 病,パーキンソン病,卒中および筋萎縮性側索硬化症を挙げることができる. 本発明のさらに他の目的は,むしろ低用量のウリジンと,ニューロトロピンま たは神経細胞成長因子として定義されるタンパク質との1:10〜1:100の比率から なり,さらに医薬的に適合性のある賦形剤を含有する,選択的なニューロンの変 性に由来するヒト疾患とくに上述の疾患の処置のための医薬組成物である. 実験の部 哺乳動物の培養細胞に対するウリジンの役割を明らかにするために,細胞生物 学の実験室での実験において一般的な2つの試験を最初に使用した.すなわち, 細胞成長試験と増殖試験である.成長因子として作用するウリジンの能力が認め られたことから,本発明者らは,NGFもしくは他のニューロトロピンとの関連 の可能性を明らかにするために,ニューロンおよびグリア細胞系の両者に対する その投与の影響を試験した. 細胞成長試験 薬物AZTの存在下における細胞の成長に対するウリジンの影響を検討するた めに,細胞系 Friend(マウス赤白血病)を使用することに決定した.これらの 細胞はインビボでの骨髄造血前駆細胞に対するAZTの毒性をインビトロで再生 するのに優れた実験モデルである. 細胞は10%のFCS(ウシ胎児血清),ぺニシリン 1000 U/ml およびストレ プトマイシン 1000 U/ml を添加したDMEM培地(ダルベッコの改良イーグル 培地)中で培養し,温度37℃,CO2濃度7%,湿度97%においてインキュベー ター中で成長させた.細胞には定常的な制御を週3回行い,0.3×106/ml培地の 標準的な成長濃度に保持した. 次に,様々な用量のウリジンの存在下および不存在下に,様々な濃度のAZT を添加した正常培養培地中 0.5×105/ml の濃度で細胞を測定した.培養液は, これらの条件で2週間モニターした.48時間毎に薬物を含む培養培地を更新し, 同時に細胞の成長を Neobauer チャンバー内で顕微鏡計数によりチェックした. 計数の前に壊死細胞を成長曲線から排除できるように,細胞をトリパンブルーで 染色した.2週間毎に観察された細胞数の増加に基づいて細胞数の倍化に要する 時間を計算した. ウリジンの存在下または不存在下における細胞の成長に対するAZTの阻害作 用を,AZTの存在下(ウリジンの存在下または不存在下)における細胞数/ml を対照(培養培地単独で処置)における細胞数/mlにより除し,全体にファクタ ー 100 を乗じた単純な比を使用して,細胞の倍化に対する%阻害として評価し た.各試験は三重に実施した. 表1は様々な用量のAZTおよびウリジンで細胞を処置して得られた結果を示 す.AZTは0.1,1または10μMの用量で使用した.ウリジンに関しては,こ れをAZTの場合の1,2または5倍当量の濃度で使用した.表1から容易に明 らかなように,AZTは細胞の成長に用量依存性の低下を生じ,一方,ウリジン はこの作用に部分的に拮抗し,抗ウイルス薬の不存在下に認められる成長レベル の大部分を回復することができる. AZTおよびウリジンの両者を10μMの濃度で添加した場合に認められた異常 な値を除いて,ウリジンの作用も常に用量依存性であることも注目できる. しかしながらAZTによって生じる毒性作用の完全な逆転がないことは,抗ウ イルス薬により傷害されない細胞に匹敵する百分率で,用いたウリジン量に比例 して細胞成長の回復が増加するという事実とともに,この現象は毒物(AZT) からの保護によるものではなく,無傷で残っている細胞に対してウリジンにより 誘発される増殖の刺激があるとの考えを可能にするものである.したがってこの 仮説を確証するために,2種の異なる細胞増殖試験を実施した. 細胞増殖試験1 この最初の試験は,AIDS患者の処置に現在使用されている2種の抗ウイル ス剤,AZTまたはジデオキシシチジンの存在下における増殖に対する高用量の ウリジンの作用を評価するために,2種類のタイプの細胞系に対して実施した. 使用する細胞は Friend(マウス赤白血病)およびCEM(ヒトリンパ芽球白血 病)とした.細胞は各ウエルあたり培地 200μl 中 5000 細胞の濃度で 96-ウエ ルプレートに接種した(約 2500 細胞/ml).培養液を放置して48時間インキュ ベートし,ついで各ウエルを1μCiのトリチウム化チミジンでマークし,18時間 後に,各フィルターディスクが1つのウエルに対応するように繊維フィルター上 に収穫した.細胞増殖は.培養細胞中へのトリチウム化チミジンの取り込みによ り評価した.βカウンターの使用は,各ディスクによって放出されるβ照射線量 を1分間あたりのカウント数(cpm)として測定することを可能にした.与えら れた値は三重に実施した培養の平均 cpm である. 添加のない培地の応答は 12000 cpm である. 添加のない培地の応答は500cmpである。 表2および3から容易に明らかなように,ウリジンには,抗ウイルス薬による 阻害作用の回復を十分越える細胞増殖に対する刺激作用が明らかである.Friend 細胞に関しては,ウリジンを50μMの用量で添加した場合,AZTの作用は既に 完全に逆転し,一方高濃度(100,200および300μM)では細胞増殖の強力な用 量依存性の刺激が認められ,基底レベル(すなわち薬物の不存在下に観察できる レベル)より6〜7倍高いレベルに到達できる.CEM細胞でも作用は定性的に は同じであるが,ジデオキシシチジンによる阻害作用の完全な逆転は 100 μM に相当するウリジン用量からのみはじめて見ることができる. したがって,高用量では,ウリジンは両細胞系において,抗ウイルス薬の投与 により失われた活性の回復を十分に越える増殖刺激作用を有すると結論すること ができる. 細胞増殖試験2 上述の方法を用い,抗ウイルス薬の不存在下にも細胞増殖刺激作用の可能性が あるか否かを観察するため,4種の異なるタイプの哺乳動物細胞(マウス2種お よびヒト2種)についてウリジンの作用を試験した.使用した細胞は上述の2種 (Friend およびCEM)とJurkat(ヒトTリンパ球白血病)ならびにC2C12( ラット骨格大量培養から)とした. 表4から明らかなように,ウリジンは,抗ウイルス薬の不存在下でも試験した 細胞のすべての増殖を用量依存性に刺激することができる.しかも,細胞タイプ により増殖の刺激の程度に差が存在する(更なる考察は以下の結果の項参照). ウリジンが各種タイプの培養細胞にむしろ高濃度で投与された場合増殖促進因子 として作用できることを示すこれらの所見は,細胞の増殖および成長の機構にお ける能動的な役割を示唆している. ニューロンおよびグリア細胞起源のヒト腫瘍細胞系の成長および分化に対する ウリジンの作用: ウリジンが成長促進因子として働く能力が証明されたので,中枢起源の腫瘍細 胞系の成長および分化に対してβ-NGF(神経成長因子:CNSに存在する細 胞の最もよく研究された成長因子)の存在下または不存在下におけるウリジンの 作用を試験する目的で注意深く設計された実験を実施した.ニューロンおよび/ またはグリア細胞の制御されない成長は,機能の喪失および腫瘍塊の発生を招く CNSの破壊的現象であるからである.したがって,本発明者らは第一にCNS の細胞に対して成長因子として働くウリジンの能力,第二にニューロンおよびグ リア細胞の最も重要な成長促進因子の作用との類似性および相違をチェックする ことを希望した. 2種のヒト細胞系:CHP126(丸い細胞体を有する分化程度の低い細胞系, 交感神経系の神経芽腫に由来するニューロフィラメント200Kdaに対するマー カーに弱くのみ陽性)およびT67(WHO分類によりIII度の星状グリア細胞腫 細胞として定義され,G.M.Lauro 教授の Rome University の実験室で培養され たグリア腫瘍から選択される細胞系)を使用した.細胞は5%ウシ胎児血清,1 %グルタミン,1%Hepes,および1%ゲンタマイシンを添加したDMEMダル ベッコ培地中で培養した.細胞はインキュベーター内で37℃,5%CO2を含む 加湿雰囲気下に維持した. 細胞をウエル付きプレートに取り(ウエルあたり約 20,000 細胞),翌日ウリ ジンおよび/またはβ-NGFで処理した.ウリジンは2用量レベル(ヒトイン ビボでの用量レベル 300〜2000 mg/die に相当する1および10μg/ml)で使用し た,一方,β-NGFは100ng/mlで用いた. 細胞の増殖はウエル内の細胞数の計算(顕微鏡で)およびMTT法の使用によ り評価した.MTT法は,MTT(3-(4,5−ジメチルチアゾール-2-イル)2,5−ジ フェニルビロミド)および溶解緩衝液を添加したのち,発色を分光光度計を用い て追跡した(560 nm).死亡した細胞体による干渉を回避するため,細胞はトリ パンブルーの添加後に顕微鏡で計数した. 抗体反応後に,ニューロフィラメント 200 Kda に対する免疫蛍光法(ニュー ロン)もしくは酸性グリア細胞細線維タンパク質に対する免疫蛍光法(グリア細 胞)を用いて評価し,サンプルは蛍光下に顕微鏡で観察した. 結果 細胞の成長研究および増殖試験の実験から明らかなように,ウリジンは,抗ウ イルス薬の不存在下でも,試験したすべての非神経性の細胞系の増殖を用量依存 性の様式で刺激できる.細胞タイプにより増殖刺激の程度には差異はあるものの 作用は通常,ウリジン 50μMの用量で始まり,100μM以上の用量で著しく有効 になる.細胞系C2C12(表4参照)では効果は既に最低の濃度できわめて強力 であることは(50μMで219%)また注目に値する興味がある.これはある種の 細胞タイプに対するウリジンによる細胞増殖の刺激は既に薬理学的に用いられた 用量(このサイズの血漿レベルはヒトに約1〜2グラムの投与で得られる)で起 こることを意味する. 細胞系CHP126(ニューロン)およびT67(グリア)に対して,NGFの存 在下もしくは不存在下に実施した実験から得られた結果によれば,ウリジンおよ びβ-NGF両者とも単独で使用した場合には,3日後に測定した腫瘍細胞系の 増殖を改変することはできなかった.他方,NGFをウリジンに(両濃度で)添 加した場合には3日後の細胞の増殖は非処置サンプルのほぼ45%に低下した. 分化については,蛍光下顕微鏡による観察で,十分に成熟した細胞のマーカー (ニューロンではニューロフィラメント,グリア細胞ではグリア細胞細線維タン パク質)に対するウリジンおよび/またはβ-NGFの明らかに長期(1〜3週) の作用を示した.実際,ウリジンおよびβ−NGFの両者はニューロフィラメン トの延長およびグリア細胞細線維タンパク質の産生の増加を誘発した. これらの過程は両者の処置の休止によって逆転した.しかも,ウリジン(両用 量)をβ-NGFとともに慢性的に投与した場合には,マーカーのよりよい発現 が観察され(ウリジンとβ-NGFの間の相乗作用),低用量(1μg/ml)でのウ リジンの使用はβ-NGFの作用を回復させることが可能で,その場合,1週後 の培地からこのタンパク質は消失した. これらの後者の実験の結果は全体として,ウリジンおよびβ-NGFの両者が CNSで増殖しているヒト腫瘍に由来する細胞系の分化,成熟および機能化を刺 激することを指示している.さらに,低レベルのウリジンの慢性的な使用はβ- NGFで得られる効果を改善することが可能で,CNSの細胞に対する栄養因子 の薬理学的作用を置換できる可能性がある. 最終的結論 上に例示した実験により,第一にウリジンは,抗腫瘍剤および抗ウイルス剤の ミトコンドリアレベルにおける毒性作用に対するアンタゴニストのよく知られた 性質とともに,培養培地に高濃度に添加した場合,ヒトおよびマウス細胞の両者 の増殖を刺激する明瞭な能力を有することが明らかである.この作用の理由は, その小部分のみはヌクレオシド分子に含有されるエネルギー基質(たとえば,リ ボース)の増加によるとしても,多分,培養液中の細胞間の連絡を調節する栄養 因子の生合成の刺激に連関するものと考えられる.CNS起源の培養腫瘍細胞に はるかに低レベルを添加した場合,慢性的なウリジンは分化および機能化を刺激 することが可能であり,β-NGFの作用を模倣することができた.したがって ウリジンは,特定の神経細胞集団が障害され,残った健康な細胞の増殖および分 化を刺激することによって組織の統合性を再構築することが必要な多くの病的状 態に使用することができる. 本実験において示したウリジンの薬理学的特性を発揮させるためにウリジンを 使用できる臨床的適応症の第一のセットは,細胞によるウリジンの生合成または 利用に拮抗して作用する,とくに抗ウイルス剤,抗腫瘍剤または免疫抑制薬によ り誘発された場合の末梢神経に対する病的結果(末梢神経障害)である.抗腫瘍 処置を受けている患者(2〜3日の間数時間毎に何グラムもの用量を使用されて いる患者)に現在示唆されているよく知られた「ウリジン救助療法」にもかかわ らず,本アッセイから帰納されたより合理的なアプローチは,健康な細胞のより よい回復および腫瘍細胞の分化のために,はるかに低用量のウリジンを慢性的に 投与することである. 他の最も重要なグループの適応症は,NGFの活性を模倣できる成長促進因子 としてのウリジンの新たに証明された性質に関連するものであり,CNSの内部 のニューロンの病理学的喪失から起こる疾患,たとえばアルツハイマー病,パー キンソン病,卒中および機能性ニューロンの破壊を生じる現象である. 近年,実際に神経細胞で産生される多くの栄養因子が同定され,機能の喪失を 招く重要な変性疾患の処置のために試験されている.すなわち数十年前に発見さ れた神経成長因子(NGF)とともに現在では,脳由来成長因子(BDGF), ニューロトロピン-3(NT-3),ニューロトロピン-4/5(NT-4/5),毛様体神 経栄養因子(CNTF),線維芽細胞成長因子(FGF),インスリン様成長因 子(IGF-1),トランスフォーミング成長因子β(TGFβ)およびグリア由 来成長因子(GDGF)を挙げることができる. これらの因子の多くは現在研究中であり,その一部は抗腫瘍剤または抗ウイル ス剤によって生じる神経障害,筋萎縮性側索硬化症またはアルツハイマー病の処 置のための臨床試験のレベルに到達している.特定の例としては,糖尿病性神経 障害,タキソール神経障害,包括的な神経障害,AIDS関連神経障害,アルツ ハイマー病におけるβ-NGFの試験,筋萎縮性側索硬化症に対するCNTFの 試験,大線維神経障害に対するNT-3アッセイならびに筋萎縮性側索硬化症, ビンクリスチン神経障害およびタキソール神経障害におけるIGF-Iの試験が ある.他の多くの因子が発見されているが,それらによる治療の可能性はまだ確 立されていない(たとえば,GDGF,FGF等;たとえば TINS 18: 453-464, 1995参照). 残念ながら,これらの物質のタンパク性本質はそれらの全身投与を困難にし, 実際上,CNSに到達させることは不可能である.それが,これらの因子の臨床 的使用の大きな問題となっている. ウリジン(これは経口経路による投与が可能で,循環血液から容易にCNSに 到達する)をニューロンまたはグリア細胞培養液に低濃度添加すると(薬理学的 用量の経口投与によって血漿中に到達できる)NGFと同じ強力な作用を有し, これがこの化合物をNGFおよび上述の栄養因子の良好な代替物として提案する ことを可能にし,病的な加齢,または特定の細胞集団の変性のいずれかに由来す る治療法のない疾患の処置のための,その単独または確認された神経栄養因子と の併用による投与が示唆される.このタイプの疾患の例には,薬物によって生じ る末梢神経障害,筋萎縮性側索硬化症およびアルツハイマー病がある. 治療に使用できる医薬用量に関しては,以下の考慮の結果として,培養細胞に おいて得られた結果から 300〜2000 mg/die の値が正当化される. 培養培地中では,4μMの濃度が1μg/mlの用量のウリジン投与により到達可 能であり,健康なヒトにおけるウリジンの血中レベルは,3〜5μMである.ウ リジンのこの生理学的レベルは,ウリジンの1回の経口用量それぞれ 500 mgお よび 1800 mg の投与で血中レベルは 12μMおよび 25μMの値まで上昇させる ことが可能であり,5時間後には基底レベルに復する(J.Natl.Cancer Inst.83: 437-41,1991).しかしながら,組織中のウリジン濃度は,この物質の細胞内 への蓄積機構により血漿中の濃度のほぼ10倍高い(Cancer Res.46: 3490-4,198 6).これらの結果はまた,500 mg 未満の用量レベルで,血中のこの物質の濃度 は十分ではなくても,治療的に有効なウリジンの濃度を与えるものと解釈される .
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61K 31/00 635 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物におけるニューロンおよびグリア細胞の変性による神経系の障害 の上記障害に拮抗する治療的処置用の医薬の製造のためのウリジンの使用. 2.細胞の分化,機能化および成熟を促進するための「請求項1」記載のウリ ジンの使用. 3.細胞の変性はニューロトロピンの投与によってそれ自体既知の方法で処置 できる神経系における障害を伴う「請求項1または2」記載のニューロトロピン を模倣する物質としてのウリジンの使用. 4.医薬はウリジンの組織内有効濃度 1〜10μg/mlを生じるのに適当な用量レ ベルのウリシンからなる「請求項1〜3」記載のウリジンの使用. 5.ニューロトロピンは,NGF,BDNF,NT-3,NT-4/5,CNTF, FGF,IGF-I,TGFβ,GTNFからなる「請求項3または4」記載の ウリジンの使用. 6.ニューロトロピンはNGFである「請求項3または4」記載のウリジンの 使用. 7.ニューロトロピンとともに使用する「請求項3または4」記載のウリジン の使用. 8.神経系の障害は医原性起源の末梢神経障害である「請求項3〜6」記載の ウリジンの使用. 9.哺乳動物の末梢神経系に上記哺乳動物のウイルス疾患の処置のための抗ウ イルス剤の投与の結果として誘発された,有害な作用を逆転するための「請求項 8」記載のウリジンの使用. 10.ウイルス疾患はAIDSである「請求項9」記載のウリジンの使用. 11.哺乳動物の細胞に上記哺乳動物への腫瘍疾患の処置のための抗腫瘍剤の投 与の結果として誘発された有害な作用を逆転するための「請求項8」記載のウリ ジンの使用. 12.神経系の障害はアルツハイマー病である「請求項1〜7」のいずれかに記 載のウリジンの使用. 13.神経系の障害はパーキンソン病である「請求項1〜7」のいずれかに記載 のウリジンの使用. 14.神経系の障害は卒中である「請求項1〜7」のいずれかに記載のウリジン の使用. 15.神経系の障害は筋萎縮性側索硬化症である「請求項1〜7」のいずれかに 記載のウリジンの使用. 16.哺乳動物におけるニューロンまたはグリア細胞の選択的な変性による神経 系の障害の治療的処置用の組成物において,医薬的に有効な量のウリジンおよび ニューロトロピンからなり,ウリジンとニューロトロピンの比率は1:10〜l:100 であり,さらに医薬的に許容される担体および希釈剤を含有することを特徴とす る組成物. 17.ニューロトロピンは,NGF,BDNF,NT-3,NT-4/5,CNTF, FGF,IGF−I,TGFβ,GTNFから選択される「請求項16」記載の組 成物. 18.ニューロトロピンはNGFである「請求項17」記載の組成物. 19.哺乳動物のニューロンまたはグリア細胞における上記細胞の選択的変性に 拮抗する作用を促進する「請求項16〜18」記載の組成物において,上記変性は上 記哺乳動物の神経系における障害に関連し,その障害はニューロトロピンのそれ 自体既知の方法て処置てきることを特徴とする組成物. 20.ウリジンの組織内有効濃度 1〜10pg/mlを生じるのに適当な用量レベルの ウリジンからなる「請求項16〜19」のいずれかに記載の組成物. 21.障害はアルツハイマー病,パーキンソン病,卒中,筋萎縮性側索硬化症お よび医原性起源の末梢神経障害からなる群に包含される「請求項16〜20」のいず れかに記載の組成物.
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