JP2000503368A - スペーサスクリュー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スペーサスクリュは、基礎要素へねじ込まれることのできる第一ねじ部と、構造要素内へ導かれることのできる頭部（３）と、頭部と第一ねじ部との間に形成されるシャンク部（２）と、工具を挿入するための凹所とを有する。第二ねじ部（４）は、さらにサンカー部とシャンク部との間に形成され、アンカー部（６）と同一の谷径を有する。スペーサスクリューを使用する時に、頭部（３）は、第一ねじ部（１）をねじ込むこととは独立している第二ねじ部（４）によってねじ込まれ、一方で、基礎要素と構造要素との間の間隔の調整が、特別な手段なしで行われ、他方で、ねじは、基礎要素と構造要素の強度の差とは独立して使用されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 スペーサスクリユー 本発明は、請求項１の前段に記載のスペーサスクリューに関する。 この種類のスペーサスクリューは、米国特許第４８０８０５１号から公知であ る。このねじは、一定の谷径を有する皿ねじである。このねじは、前端部におい てねじ部と、アンカー部と、その間に配置されるシャンク部とを有する。アンカ ー部は複数のリング状の突出部を有し、この突出部はねじ頭部に向かう方向へ広 がる。このねじは、構造要素を基礎要素へ固定するために用いられる。 このねじが限られた使用範囲を有するということは不利な点であった。ねじ部 を基礎要素へねじ込む時に、作用されなければならない力は、アンカー部が構造 要素へ締め込まれるように、大きくなければならない。そのことから、構造要素 は常に基礎要素より低い強度を有しなければならないということになる。 さらなる公知の実施態様において、スペーサスクリューは、前端部において第 一ねじ部と、後端部において第二のより厚いねじ部と、二つのねじ部と接続する シャンク部とを有する。 このねじは、基礎要素と構造要素との間の所望の間隔がスペーサによって予め 決められなければならないという不利な点を有する。 なぜなら、間隔の修正は、ねじ部の同一のねじピッチのためにねじをゆるめると ねじが構造要素から回転して出てくるということを意味し、また、柔らかい種類 の木材等の構造要素が、ねじ頭部の不足の結果として、より厚いねじ部から引き 抜かれる可能性があるということを意味するからである。 本発明は、前述の制限を受けないスペーサスクリューを提供する目的に基づい ている。 本発明によって実現される利点は、使用の簡単さ及び有利な価格において示さ れる。 実施態様が従属特許の請求範囲に示される。 本発明は、添付図面を参照して以下に記述される。 図１は、本発明によるねじの実施態様の図である。 図２は、図１における線II−IIに沿った断面図である。 図３は、本発明のさらなるねじの実施態様の一部の図である。 図１及び２への説明がなされる。スペーサスクリューは、前端部において第一 ねじ部１と、第一ねじ部に隣接するシャンク部２と、後端部において頭部３と、 頭部とシャンクとの間に形成される第二ねじ部４と、工具を挿入するための凹所 とを有する。第一ねじ部１及び第二ねじ部４のねじ部は、同一のピッチを有する 。 頭部３は頭のような部分を有し、この頭部は、環のような突出部５と、環のよ うな五つの突出部７とを有するアンカー部６として形成される。突出部５、７は 同軸であり互いから離間している。突出部５は、ねじの端部と面位置とされ、ね じ込まれる位置における明確な終端部を形成するために、続く五つの突出部７の 外径より大きな外径を有する。各突出部は、谷径からねじの終端部へ広がる円錐 形の断面形状を有し、この形状は、円錐形の断面形状によりねじ頭部の働きに似 た働きが実現され、それにより、構造要素がねじから引き抜かれるのを防ぐとい う利点を持つ。アンカー部６及び第二ねじ部４は、第一ねじ部１の谷径より大き な同一の谷径を有する。 第二ねじ部４は、突出部７と同一の外径を有する三つのねじの巻きを有し、最 後のねじの巻きは、隣接する突出部７において変移部分無しで終端する。アンカ ー部は、第二ねじ部のおよそ二倍の長さ を有する。この接続部分において、他の長さ比が選択されることができることが 明らかにされる。 このねじを用いる時、本発明の第二ねじ部が構造要素へねじ込まれ、それによ り頭のような部分及びアンカー部７が構造要素へねじ込まれる。この手順は第一 ねじ部の基礎要素へのねじ込みとは独立して起こる。この手順におけるねじの分 離によって、特に次の利点を生じる。 アンカー部を構造要素へねじ込むために、スペーサは構造要素の固定のために 必要とされず、逆に構造要素は距離を置いて手で支持されることができる。 このねじは基礎要素及び構造要素の強度の差に依存せずに用いられることがで きる。 切欠き部８は、アンカー部６の突出部７と、第二ねじ部４のねじの巻きとに形 成され、一直線上に存在する。この直線はねじの軸に関しておよそ１５°の角度 で延在する。図２に示すように、４列の切欠き部８が設けられ、切欠き部は均等 に配置され、円周部において同様に一直線に配置される。切欠き部８は三角形の 形状で、先端は谷径上に存在し、一方の表面が半径方向に延在し、他方の表面が ほぼ接線方向に延在する。さらに、切欠き部８はらせん線に沿って配置されるこ とができる（図３）。 これらの切欠き部８は刃を形成し、一方で、特に有利に第二ねじ部４を構造要 素へのねじ込みを容易にし、他方で、間隔の修正が行われる時にねじの軸に関す るアンカー部の水平方向の回転をもたらし、アンカー部は、間隔の修正の間に構 造要素から抜け出ることができない。 突出部７の切欠き部８の刃は、第二ねじ部４のねじの巻きの刃に関して反対方 向に形成されることができるということが明らかにさ れる。 最後に、第一ねじ部１及び第二ねじ部４は異なる種類のねじ、例えば木ねじ又 はパーティクルボードねじを有することができるということが明らかにされる。 さらに、環のような部分７が、ねじ頭部に類似している部分５の代わりに設ける ことができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．基礎要素内へねじ込まれることのできる第一ねじ部（１）と、ねじ頭部の ような部分（５）及び同軸に配置されたリング状の突出部を有するアンカー部（ ６）を有する頭部（３）と、前記頭部と前記第一ねじ部との間のシャンク部（２ ）と、端面において工具を挿入させるための凹所、とを有するスペーサスクリュ ーにおいて、第二ねじ部（４）が前記アンカー部と前記シャンク部との間に形成 され、前記アンカー部（６）及び前記第二ねじ部（４）が前記第一ねじ部（ｌ） の谷径より大きな谷径を有することを特徴とするスペーサスクリュー。 ２．前記アンカー部（６）及び前記第二ねじ部（４）が実質的に同一の外径を 有することを特徴とする請求項１に記載のスペーサスクリュー。 ３．前記アンカー部（６）及び前記第二ねじ部（４）が同一の谷径を有するこ とを特徴とする請求項１又は２のいずれかに記載のスペーサスクリュー。 ４．切削援助部（８）が前記アンカー部（６）に形成されることを特徴とする 請求項１から３のいずれかに記載のスペーサスクリュー。 ５．切削援助部（８）が前記第二ねじ部（４）に形成されることを特徴とする 請求項１から４のいずれかに記載のスペーサスクリュー。 ６．前記第一切削援助部及び前記第二切削援助部が切欠き部（８）として形成 されていることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載のスペーサスクリ ュー。 ７．前記切欠き部（８）が同じ基本形状を有することを特徴とす る請求項１から６のいずれかに記載のスペーサスクリュー。 ８．前記切欠部（８）が一列に沿って形成されることを特徴とする請求項１か ら７のいずれかに記載のスペーサスクリュー。 ９．前記列が直線状又はらせん状であることを特徴とする請求項１から８のい ずれかに記載のスペーサスクリュー。