JP2000502980A - 長さ調節式貯蔵タンク液溜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 地下貯蔵タンクに取付けるための長さ調節式貯蔵タンク液溜を提供する。貯蔵タンク液溜は、室を有する多面体形の下部、相互に連結する円錐状中間部、及び複数の構成部材及びそこに配置された開口を有する上部を有する本体から形成される。構成部材は、本体の軸線に沿って間隔を置いて軸方向に設けられているので、所定数の構成部材を設置中に選択的に除去して、貯蔵タンク液溜の長さを短縮することができる。封止面が、各構成部材上に設けられているので、単一の封止装置を開口に最も近い構成部材上に装着することができる。構成部材間で交換可能な取付け用構造部材が、開口に最も近い構成部材と取り外し自在に係合している。開口を覆うための取り外し可能な蓋が設けられている。この蓋は、それが封止的に封止装置と接触するように取付け用構造部材と係合している。

Description

【発明の詳細な説明】 長さ調節式貯蔵タンク液溜 ジェームズ・ケスターマン ピーター・イー・マンガー 発明の技術分野 本発明は、一般に地下貯蔵タンクと共に使用するのに適した貯蔵タンク液溜（ sump）の分野に関し、より詳細には、長さ調節式貯蔵タンク液溜に関する。 発明の背景 貯蔵タンク液溜は、液体を地下貯蔵タンクから地上のディスペンサーに移送す るために使用される種々の液体移送用部品（例えば、ポンプ類、フィルター類等 ）を収容あるいは収納するために、当業界で使用されている。さらに、貯蔵タン ク液溜は、典型的に液密であるので、液状製品（例えば、ガソリン及び他の石油 溜出物）を収容する貯蔵タンクを補充する、あるいは貯蔵タンク液溜に収納され ている液体移送用部品を修理又は交換する場合に起こりうる液状製品流出による 地下水汚染の危険性を低減する。典型的に、地下貯蔵タンクは、掘った穴の底に 入れられたパレット又はコンクリートパッド上に置かれている。地下貯蔵タンク 液溜を貯蔵タンクに取付けた後、掘った穴を埋戻し、車道用スラブを掘った穴の 上全体に敷く。 当業界で入手し得る長さ固定式貯蔵タンク液溜は、それらが意図される目的に は適していたが、単一の容易に交換可能な封止装置を 収容するための多重封止面を有する簡単な構造の長さ調節式貯蔵タンク液溜は、 従来得ることができなかった。さらに、液溜の封止面の外側に配置される蓋を液 溜に簡単かつ迅速に封止して取付けるための構造部材を備える長さ調節式貯蔵タ ンク液溜は、従来得られなかった。 発明の概要 本発明の目的は、従来工業的に入手可能な貯蔵タンク液溜の上記問題点及び欠 点を除去することにある。 本発明の他の目的は、その長さを貯蔵タンク設置位置において迅速かつ容易に 調節できる貯蔵タンク液溜を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、容易に交換可能な、かつ長さを調節できるという 特徴を受け入れることができる簡単な単一の封止装置を有する貯蔵タンク液溜を 提供することにある。 また、本発明の目的は、蓋を貯蔵タンク液溜の本体に取付ける構造部材が、封 止面の外側に配置されている貯蔵タンク液溜を提供することにある。 本発明の一態様によれば、開口及び本体の回りに配置される外側に延びる構成 部材を有する本体を有する長さ調節式貯蔵タンク液溜が提供される。封止装置が 、開口に最も近い構成部材上に設けられており、また、取付け用構造部材が、こ の構成部材と蓋の両方に取り外し自在に係合しているので、蓋が、封止装置に封 止接触する。所定数の構成部材を本体から選択的に分離して、本体の長さを短縮 することができるように、構成部材は、軸方向に間隔を置いて配置されている。 各構成部材は、封止装置に接触するためにそこに配置された封止 面を有している。したがって、各封止装置は、構成部材間で交換可能である。こ のようにして、本発明の長さ調節性を受け入れる簡単な単一の封止装置が提供さ れる。好ましい配置において、各構成部材は、封止面と封止面に対向して配置さ れる締付け面とを相互接続させる側壁を有するリブの形状である。好ましくは、 取付け用構造部材は、実質的にＣ−形の断面を有する複数のクランプから成る。 なおさらに好ましくは、これらのクランプは、開口に最も近いリブに取り外し自 在に係合し、また、蓋に係合する上方に延びるねじ部品を有しているので、蓋が 、封止的に封止装置と係合する。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を特に指摘し、かつ明確に請求している請求項をもって終 わっているが、本発明は、添付図面を参照した次の記載にてよく理解されること と思われる。 図１は、本発明によって製造された貯蔵タンク液溜を組み込んだ貯蔵タンク設 備の概略側面図である。 図２は、本発明によって製造された貯蔵タンク液溜の好ましい実施態様の分解 図である。 図３は、図２の線３−３についての図２の貯蔵タンク液溜の側断面図である。 図４は、図２の貯蔵タンク液溜の本体の上面図である。 図５は、図４の貯蔵タンク液溜のリブの部分側断面図である。 図６は、クランプを種々の取付段階で示している図５のリブの部分側面図であ る。好ましい実施態様の詳細な説明 同一の数字は全図にわたって同一の要素を示す図面を詳細に説明するに、図１ は、本発明によって製造された長さ調節式貯蔵タンク液溜２０の好ましい実施態 様の細部を示す。貯蔵タンク液溜２０は、貯蔵タンク２２に取付けられ、貯蔵タ ンク２２から上方に延びる立上り管２４を収納している。貯蔵タンク液溜２０は 、典型的に、貯蔵タンク２２の立上り管２４と液体によって連通する液体燃料ポ ンプ、弁、フィルター又は他の液体移送用部品２６も収納しているので、貯蔵タ ンク中にある液体を、ガソリンポンプ等のような地上のディスペンサー２８に移 送できる。有利なことに、貯蔵タンク液溜２０は、貯蔵タンクの補充中又は貯蔵 タンク液溜内に収納された液体移送用部品２６の修理中に起こる液漏れに際して の流出液を集めかつ収容する。貯蔵タンク液溜２０は、典型的に、車道スラブ３ ２と実質的に同一平面に配置されるマンホール３０によって覆われることによっ て、地上から貯蔵タンク液溜２０への接近を可能とする。 貯蔵タンク液溜２０は、構造用鋼、アルミニウム、ガラス繊維等から形成する ことができる。より好ましくは、貯蔵タンク液溜２０は、当業界で公知の高密度 又は中密度ポリエチレン又は他の類似樹脂から形成される。そのような樹脂から 形成された貯蔵タンク液溜２０は、必要な構造強度及び剛性を与えながらも、サ ーベル鋸等の手持ち工具によって穴掘位置において迅速かつ容易に切断すること ができる。典型的に、貯蔵タンク液溜２０は、当業界で知られているボルト又は 他の留め手段によって貯蔵タンク２２に取付けることができる。 図２を説明するに、本発明の貯蔵タンク液溜２０の好ましい実施態様は、軸線 Ｂ及び軸線Ｂと実質的に共軸の通路３６を有する本体 ３４、本体３４に配置された封止装置３８、及び取付け用構造部材４２によって 本体３４に接合される取り外し自在の蓋４０とから成る。図３に最も明確に見ら れるように、本体３４は、通路３６と連通する開口４６を有する上部４４、及び 立上り管２４が通る立上り管開口５０を有する下部４８とを有しているのが好ま しい。通常円錐台形の中間部５２が、上部４４及び下部４８の中間にそれらと連 通して配置されている。上部４４、中間部５２及び下部４８は、図３に示すよう に本体の軸線Ｂと実質的に共軸に整合しているのが好ましい。 下部４８は、多面体の形状であるのが好ましく、互いに及び実質的に平坦な底 壁５６に接合される複数の連続平面材５４から形成される。平面材５４と底壁５ ６との配列及び相互連結によって室５８が形成される。室５８は、立上り管２４ と液体によって連通して配置されるポンプ、弁、フィルター等の種々の液体移送 用部品を収容するのに十分の容積を有している。下部は、構造剛性のために約１ ０〜約１４枚の多くの平面材５４から形成されるのが好ましいが、立方体のよう な他の多面体配置も同様に適しうると考えられる。あるいはまた、下部４８は、 実質的に円筒状に形成することができる。底壁５６に配置される立上り管開口５ ０以外に、追加の開口を底壁５６又は１枚又はそれ以上の平面材５４のいずれか に設けることができる。例えば、追加の開口を平面材５４に設けて、貯蔵タンク 液溜２０内に収容される液体ポンプから延びる及び／又はそこに戻る液体管路を 収容することができる。 通常円錐台形の中間部４６は、下部４８の室５８及び上部４４の通路３６と相 互に連結して連通している。多面体形の下部４８から概して円筒状の上部４４へ の移行をもたらすように中間部５２を設 けるのが望ましいが、例えば、下部４８が実質的に円筒状である場合に、上部４ ４を下部４８に直接あるいは同延的に接合して、中間部５２を不要にすることも 考えられる。 上部４４は、軸方向に間隔を置いて設けられる複数の構成部材６０を有してい るのが好ましい。これらの構成部材６０は、それらの所定数を本体３４から選択 的に分離して、本体３４の長さを短縮することができるように間隔を置いて設け られている。好ましい一実施態様において、構成部材６０は、それぞれリブ上壁 ６４及びリブ上壁６４に対向して配置されるリブ下壁６６を有する外側に延びる リブ６２から成る。リブ上壁６４及びリブ下壁６６は、共にそれぞれ図４に最も よく見られるように、外縁６８及び内縁７０を有する平坦な円環状であるのが好 ましい。 図３及び５を説明するに、各リブ上壁６４の外縁６８は、概して円筒状の側壁 ７２によって隣接するリブ下壁の外縁６８に接合されている。同様に、通常円筒 状のリブ間隔壁７４が、隣接するリブ６２に接合して、リブ上壁６４の内縁７０ を隣接するリブ６２のリブ下壁６６の内縁７０に相互に接合している。 上、下及び側壁が間隔壁内面７８と一緒に組み合わさることによって形成され るリブ内面７６が、上部４４の軸方向長さを延ばす通路３６を限定している。間 隔壁内面７８の内径は、室５８に配置される液体移送用部品の除去、設置又は修 理のために室５８に出入りするのに便利な十分な大きさであるのが好ましい。図 ５に最も明確に見られるように、リブ上壁６４及び下壁６６の外縁６８の位置も それぞれ限定するリブ側壁の外面８０の外径は、リブ上壁６４上の適切な封止面 ８２及びリブ下壁６６上の適切な締付け面８４とを提供するのに十分である。こ こで使用する「封止面」と言う用語は、 封止装置３８と接触している面を意味する。例えば、図５に示した好ましい配置 において、リブ上壁６４と間隔壁７４は、共に封止装置３８と接触する封止面を 有している。同様に、「締付け面」と言う用語は、取付け用構造部材４２と接触 する面を意味する。 各構成部材６０は、リブの形状であるのが好ましいが、他の構成部材も同様に 適していると考えられる。例えば、構成部材６０は、各フランジが、上記したよ うに封止面を有する中実の外側に延びるフランジから成ることもできる。あるい はまた、構成部材は、中実フランジとリブとの組合せから成ることもできる。 本体の軸線Ｂに沿う方向の構成部材６０の軸方向間隔は、構成部材の特定の形 状寸法に依存して異なると考えらるが、リブ６２の形状の構成部材か、１インチ 当たり約０．２５構成部材の軸方向間隔を有しているのが好ましい。換言すれば 、本発明の好ましい実施態様は、本体軸線Ｂの方向に沿って約４インチ毎に本体 ３４の上部４４の回りに配置される１本のリブ６２を有している。より好ましく は、本体の軸線Ｂに沿う方向の各隔壁７４及び各側壁７２の軸方向長さは、約２ インチである。 通常矩形の断面のシール本体８６及びそこから外側に延びているシール延長部 ８８とを有する弾性封止装置３８が、図５に示すように開口４６に最も近いリブ ６２上に設けられている。封止装置３８は、開口４６に最も近いリブ６２の封止 面８２並びに開口４６に隣接する間隔壁７４の両方と面接触して、図５に示すよ うに、封止装置３８と本体３４との間に最高の面接触を与えることによって、封 止装置３８の封止効率を最大にするように本体３４上に配置されている。封止装 置３８は、封止装置が開口４６に最も近い間隔壁７４の縁を越えて軸方向に延び るように蓋４０によって封止的に圧縮さ れた場合に、高さＨを有している。この配置は、蓋４０が、それを装着した場合 に、封止装置３８を無効にする開口４６に最も近い間隔壁７４と係合するよりは むしろ封止装置３８と係合することを確実する。封止装置３８は、ブナニトリル （buna nitrile、ブタジエンの重合によって製造されたドイツのゴム代用品）、 ポリクロロプレン、シリコーンゴム等のようなエラストマーから形成することが できる。 取付け用構造部材４２が、開口４６に最も近い構成部材５６に取り外し自在に 係合するために設けられている。本発明の好ましい一実施態様において、図２に 最も明確に示すように、取付け用構造部材４２は、それぞれが好ましくはリブ６ ２の形状の構成部材６０に係合するための実質的にＣ−形断面を有している複数 のクランプ９０から成る。各クランプ９０は、円環９２に連結してその回りに等 しい間隔を置いて配置するのが好ましい。円環９２は、図５に最も明確に見られ るように、開口４６に最も近いリブ６２になお係合しながら、間隔壁７４の半径 方向外側に配置することができるような大きさに作られている。 各クランプ９０は、係合リップ９４及び係合リップ９４に対向して配置される ファスナーリップ９６を有しているのが好ましい。これらのリップは、クランプ ９０のＣ−形断面の各端部を形成している。ねじ部品１００が通り抜けることが できるように、ファスナー穴９８が、ファスナーリップ９６に設けられている。 ねじ部品１００は、めねじナット１０２と留め金具１０４との組合せによって各 クランプ９０に固定される。留め金具１０４は、ファスナー穴９８の内径より大 きい外径を有しているので、留め金具１０４は、そこを通り抜けることができな い。もっと正確に言えば、ねじ部品１００ をファスナー穴９８から取り出す前に、ナット１０２を先ずねじ部品１００から 外さねばならない。係合リップ９４は、半径方向内側に延び、また、以下により 完全に説明するように、取付け用構造部材４２を取り外し自在に本体３４に接合 する場合に、開口４６に最も近いリブ６２の締付け面８４に係合する大きさに形 成される。取付け用構造部材４２は、約４から約８個、最も好ましくは約６個の クランプ９０から成るのが好ましいが、より多く又は少ない数のクランプ９０を 設けることができると考えられる。一般に、クランプ９０の数を増やすと、蓋４ ０と封止装置３８とのより均等の封止係合が与えられる。取付け用構造部材４２ の上記配置は、本発明の封止面の外側に配置されている取付け用構造部材をも有 利に提供する。換言すれば、取付け用構造部材４２は、それが封止装置３８と本 体３４の封止面との界面と互いに影響し合わないように配置される。それ自体、 本発明の取付け用構造部材は、自身の封止装置を必要とせず、そして簡単な単一 封止装置３８が、開口４６及び通路３６を封止するのに必要なだけである。 図４及び６に最もよく見られるように、各リブ側壁７２は、本体３４の軸線Ｂ の方に内側に延び、かつクランプ９０の係合リップ９４を摺動的に受け入れるよ うな大きさに形成された均等に間隔を置いた複数のスロット１０６をその中に配 置している。スロット１０６の数は、各クランプ９０が対応するスロット１０６ を有するように、クランプ９０の数に対応する。スロット１０６は、種々の形態 で設けることができるが、通常矩形の断面を有する矩形スロット１０８を１つ又 はそれ以上の斜面１１２を有する傾斜スロット１１０と組合せて設けるのが好ま しい。この場合、斜面１１２は、図４に示すように外側に延びているのが好まし い。より好ましい配置において、 一対の矩形に形成されたスロット１０８と二対の傾斜スロット１１０を設ける。 この場合、各対のスロット１０６を互いに対抗して配置する（すなわち、約１８ ０度離す）。より好ましくは、一対の矩形スロット１０８を、図４に示すように 、傾斜スロット１１０の斜面１１２が、各矩形スロット１０８のどちらかの側に 配置されるように配置する。 図６を説明するに、各クランプ９０は、以下により完全に説明するように、取 付け用構造部材４２が、スロット１０６を通して下方に、かつ側壁の外面８０の 回りに容易に摺動的に並進することができるようにクランプ９０を整合する機能 を果たす一対の相対して対向した延長部１１４をさらに含んでいるのが好ましい 。特に、延長部１１４は、クランプ９０から離れて外側に延びているので、クラ ンプ９０がスロット１０６内を摺動的に並進するにつれて、延長部１１４がリブ 側壁外面８０と係合することができる。このようにして、各クランプ９０は、決 してスロット１１４内に完全には配置されていないので、係合リップ９４をリブ 下壁６６の下に配置する時に、取付け用構造部材４２の軸線Ｂに対する回転が防 止される。 図３に戻って説明するに、通常円形の取り外し可能な蓋４０が、開口４６を封 止しかつ覆うために設けられている。蓋４０は、実質的に平坦な部材１１６及び そこから延びる円筒状の下方に垂れ下がるフランジ１１８を有しているのが好ま しい。図５に最も明確に見られるように、蓋４０を取付け用構造部材４２によっ て本体３４に取り外し自在に取付けると、実質的に平坦な部材１１６は、封止装 置３８と係合する。複数の蓋穴１２０が平坦な部材１１６を貫通して延び、また クランプ９０のねじ部品１００が、それぞれ貫通できるように間隔を置いて設け られている。平坦な部材１１６は、蓋４０ を本体３４に装着する場合に、ねじ部品１００とかみ合う蓋用ナット１２２を収 容するのに十分な幅のものである。下方に垂れ下がるフランジ１１８は、構造剛 性を蓋４０に加え、また掘った穴への貯蔵タンク２２の設置中に封止装置３８を 損傷するかもしれない摩耗性汚染物から封止装置３８も保護する。 操作に際し、本発明の貯蔵タンク液溜２０の好ましい実施態様の長さ調節及び 装着は、貯蔵タンク液溜２０をマンホール３０の配置に対し最適の高さに位置す ることができるように、本体３４から所定数の構成部材６０及び間隔壁７４を選 択的に除去することによって先ず達成される。特に、貯蔵タンク液溜２０の長さ 調節によって、マンホール３０を貯蔵タンク液溜２０に対して適切に置くことが できることを確実にしながらも、貯蔵タンク２２の設置高さの変動を受け入れる ことかできる。貯蔵タンク液溜２０の長さを短縮するための構成部材６０及び間 隔壁７４の数を決めたら、携帯用刃物を用いて、切断位置より上の軸方向の所定 数の構成部材６０及び間隔壁７４を除去できるように、間隔壁７４を切断する。 各構成部材６０は、封止面８２を有しているので、所定数の構成部材６０及び間 隔壁７４の除去後に、開口４６に最も近いどの構成部材６０にも封止装置３８を 取付けることができる。 所定数の構成部材６０の除去に引き続き、封止装置３８を開口４６に最も近い 構成部材６０の封止面８２に装着する。構成部材が、リブ６２の形状であり、ま た、取付け用構造部材４２が、クランプ９０から成る場合、円環９２に取付けら れたねじ部品１００を蓋穴１２０に挿入し、かつ蓋用ナット１２２をそこにかみ 合わせることによって、取付け用構造部材４２を取り外し可能な蓋４０に接合す ることができる。取り外し可能な蓋４０と取付け用構造部材４２との結合 体を、各クランプ９０の係合リップ９４を開口４６に最も近いリブ７８のその対 応するスロット１０６と整合することによって貯蔵タンク液溜２０の本体に装着 する。図６ａに示すように、次に、蓋４０と取付け用構造部材４２との結合体を 、係合リップ９４がスロット１０６を通過するように軸方向下側に摺動的に並進 させる。係合リップ９４を、各係合リップ９４が、図６ｂに最もよく示すように 、リブ下壁６６の下に配置されるようにスロット１０６を通して並進させたら、 蓋４０と取付け用構造部材４２との結合体を、各係合リップ９４が開口４６に最 も近いリブ６２の締付け面８４に隣接して並置されるように、軸線Ｂに対して回 転させる。蓋４０と取付け用構造部材４２との結合体が上記の位置についたら、 図６ｃに示すように、蓋用ナット１２２を締めることによって、係合リップ９４ を締付け面８４と接触させ、かつ蓋４０を封止装置３８と封止接触させる。 上記装着方法の別法として、取付け用構造部材４２を、先ず上記と同様にして 貯蔵タンク液溜２０の本体３４に取付ける。換言すれば、円環９２とクランプ９ ０との結合体を、係合リップ９４がスロット１０６上軸方向に配置されるように 整合する。次に、取付け用構造部材４２を軸方向下方に並進させ、かつ上記のよ うに回転させる。次に、蓋用ナット１２２をねじ部品１００とかみ合わせること かできるように、ねじ部品１００を蓋穴１２０に挿入することによって、蓋４０ を取付け用構造部材４２に取付ける。次に、蓋用ナット１２２を上記のように締 めることによって、係合リップ９４を締付け面８４と接触させ、かつ蓋４０を封 止装置３８と封止接触させる。 蓋用ナット１２２を弛めて取り外すことによって、蓋４０を取り 外すことかできるので、蓋４０を本体３４から離して軸方向上方に移動させて、 開口４６を露出することができる。好ましくは、取付け用構造部材４２を装着す る場合に、クランプ９０が、そこに係合できるように、封止装置３８にシール延 長部８８を設ける。この配置によって、蓋４０を取り外した場合に、封止装置３ ８が本体３４から持ち去られることが防止される。あるいはまた、蓋用ナット１ ２２を取り外すことなく弛め、その後、蓋４０と取付け用構造部材４２との結合 体を、係合リップ９４が、スロット１０６と整合されるまで回転させることによ って、蓋を取り外すことができる。次に、蓋４０と取付け用構造部材４２との結 合体を本体３４から離して軸方向上方に移動させて、開口４６を露出することか できる。蓋４０と取付け用構造部材４２との結合体の取り外しは、封止装置３８ を露出させるので、封止装置３８を開口４６に最も近い構成部材６０から容易に 取り出して、迅速に交換することができる。 本発明の好ましい実施態様を示しかつ説明してきたが、ここに説明した貯蔵タ ンク液溜の更なる改造を、本発明の範囲から逸脱することなく当業者による適切 な変更によって成すことができる。そのような可能性のある変更の幾つかを挙げ てきたが、他のものは、当業者に明らかであろう。したがって、本発明の範囲は 、以下の請求の範囲によって考慮すべきであり、明細書及び図面に示しかつ説明 した構造及び操作の詳細に限定されないと理解される。

【手続補正書】 【提出日】１９９８年７月１５日（１９９８．７．１５） 【補正内容】 （１）請求の範囲を別紙のとおり補正する。 （２）明細書第３頁第１９行目の「図２の線３−３についての」を、削除する。 （３）明細書第５頁第２４行目の「中間部４６」を、 「中間部５２」と補正する。 （４）明細書第８頁第８行目の「構成部材５６」を、 「構成部材６０」と補正する。 （５）明細書第１０頁第１５行目の「スロット１１４」を、 「スロット１０６」と補正する。 請求の範囲 １． 開口と複数の外側に延びる構成部材とを有する本体であって、該複数の 構成部材が、それぞれ封止面を有し、軸方向に互いに間隔を置いて配置されてい るので、それらの所定数を前記本体から選択的に分離して、本体の長さを短縮す ることができるものである前記本体； 前記開口に最も近い前記構成部材の前記封止面上に位置する封止装置； 前記封止装置と係合する、前記開口を覆うための取り外し可能な蓋；及び 前記開口に最も近い前記構成部材と取り外し自在に係合し、前記構成部材間で 交換可能であり、前記蓋と取り外し自在に係合して前記封止装置を圧縮する取付 け用構造部材 とから成ることを特徴とする長さ調節式貯蔵タンク液溜。 ２． 前記封止装置が、シール延長部を有する請求項１記載の貯蔵タンク液溜 。 ３． 前記取付け用構造部材が、前記シール延長部の一部と係合する請求項２ 記載の貯蔵タンク液溜。 ４． 前記構成部材の数が、約４から約８である請求項１記載の貯蔵タンク液 溜。 ５． 前記構成部材が、１インチ当たり約０．２５構成部材の軸 方向間隔を有している請求項１記載の貯蔵タンク液溜。 ６． 前記本体が、上部、室を有する一般に多面体の下部、及びそれらの間に 配置される実質的に円錐台形の中間部を有し、前記開口が、前記上部に配置され 、かつ前記室と連通している請求項１記載の貯蔵タンク液溜。 ７． 開口、室、前記開口及び前記室と連通し、それらの間に延びている通路 、及びそれぞれが封止面及び前記封止面に対向する締付け面とを有し、前記封止 面と締付け面とが側壁によって相互に連結されており、軸方向に互いに間隔を置 いて配置されているので、それらの所定数を本体から選択的に分離して、本体の 長さを短縮することができる複数の外側に延びるリブとを有する本体； 前記開口に最も近い前記リブの封止面上に位置する封止装置； 前記封止装置と係合する、前記開口を覆うための取り外し可能な蓋：及び 前記開口に最も近い前記リブと取り外し自在に係合し、前記リブ間で交換可能 であり、前記蓋と取り外し自在に係合して前記封止装置を圧縮する取付け用構造 部材 とから成ることを特徴とする長さ調節式貯蔵タンク液溜。 ８． 前記取付け用構造部材が、それぞれが前記締付け面と係合するための係 合リップを有する複数のクランプから成る請求項７記載の貯蔵タンク液溜。 ９． 前記リブが、前記側壁上に配置され、前記本体の軸線の方 に内側に延び、それぞれが前記係合リップを受け入れる大きさに形成されている 複数のスロットをさらに含んでいる請求項７記載の貯蔵タンク液溜。 １０． 前記クランプが、それぞれそこに取付けた、前記蓋と係合して、前記 封止装置を圧縮するねじ部を有している請求項７記載の貯蔵タンク液溜。 １１． 前記クランプの数が、約４から約８である請求項１０記載の貯蔵タン ク液溜。 １２． 前記クランプが、一対の対向する延長部を有している請求項１０記載 の貯蔵タンク液溜。 １３． 前記蓋が、下方に垂れ下がるフランジを有している請求項７記載の貯 蔵タンク液溜。 １４． 隣接するリブが、間隔壁によって相互に連結されている請求項７記載 の貯蔵タンク液溜。 １５． 縦方向に調節可能な貯蔵タンク液溜を使用する方法であって、 開口、軸方向に互いに分離し、それぞれが封止面を有する複数の外側に延びる 構成部材、前記開口に最も近い前記構成部材の前記封止面上に位置する封止装置 、前記開口を覆うための取り外し可能な蓋、及び前記構成部材間で交換可能な取 付け用構造部材とから成る 貯蔵タンク液溜を用意し； 所定数の前記構成部材を除去して、前記貯蔵タンク液溜の高さを短縮し； 前記取付け用構造部材を前記開口に最も近い前記構成部材に取り外し自在に取 付け； 前記取付け用構造部材を用いて、前記蓋を前記貯蔵タンク液溜に取付け；及び 前記封止装置を前記蓋で圧縮することによって前記開口を封止する の各工程から成ることを特徴とする方法。 １６． 前記構成部材が、それぞれリブの形状で設けられ、前記リブがそれぞ れ前記封止面に対向する締付け面を有し、前記封止面と締付け面とが側壁によっ て相互に連結されている請求項１５記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 開口と複数の外側に延びる構成部材とを有する本体であって、該複数の 構成部材が、それぞれ封止面を有し、軸方向に互いに間隔を置いて配置されてい るので、それらの所定数を前記本体から選択的に分離して、本体の長さを短縮す ることができるものである前記本体； 前記開口に最も近い前記構成部材の前記封止面上に位置する封止装置； 前記封止装置と係合する、前記開口を覆うための取り外し可能な蓋；及び 前記開口に最も近い前記構成部材と取り外し自在に係合し、前記構成部材間で 交換可能であり、前記蓋と取り外し自在に係合して前記封止装置を圧縮する取付 け用構造部材 とから成ることを特徴とする長さ調節式貯蔵タンク液溜。 ２． 前記封止装置が、シール延長部を有する請求項１記載の貯蔵タンク液溜 。 ３． 前記取付け用構造部材が、前記シール延長部の一部と係合する請求項２ 記載の貯蔵タンク液溜。 ４． 前記構成部材の数が、約４から約８である請求項１記載の貯蔵タンク液 溜。 ５． 前記構成部材が、１インチ当たり約０．２５構成部材の軸 方向間隔を有している請求項１記載の貯蔵タンク液溜。 ６． 前記本体が、上部、室を有する一般に多面体の下部、及びそれらの間に 配置される実質的に円錐台形の中間部を有し、前記開口が、前記上部に配置され 、かつ前記室と連通している請求項１記載の貯蔵タンク液溜。 ７． 開口、室、前記開口及び前記室と連通し、それらの間に延びている通路 、及びそれぞれが封止面及び前記封止面に対向する締付け面とを有し、前記封止 面と締付け面とが側壁によって相互に連結されており、軸方向に互いに間隔を置 いて配置されているので、それらの所定数を本体から選択的に分離して、本体の 長さを短縮することができる複数の外側に延びるリブとを有する本体； 前記開口に最も近い前記リブの封止面上に位置する封止装置； 前記封止装置と係合する、前記開口を覆うための取り外し可能な蓋；及び 前記開口に最も近い前記リブと取り外し自在に係合し、前記リブ間で交換可能 であり、前記蓋と取り外し自在に係合して前記封止装置を圧縮する取付け用構造 部材 とから成ることを特徴とする長さ調節式貯蔵タンク液溜。 ８． 前記取付け用構造部材が、それぞれが前記締付け面と係合するための係 合リップを有する複数のクランプから成る請求項７記載の貯蔵タンク液溜。 ９． 前記リブが、前記側壁上に配置され、前記本体の軸線の方 に内側に延び、それぞれが前記係合リップを受け入れる大きさに形成されている 複数のスロットをさらに含んでいる請求項７記載の貯蔵タンク液溜。 １０． 前記クランプが、それぞれそこに取付けた、前記蓋と係合して、前記 封止装置を圧縮するねじ部を有している請求項７記載の貯蔵タンク液溜。 １１． 前記クランプの数が、約４から約８である請求項１０記載の貯蔵タン ク液溜。 １２． 前記クランプが、一対の対向する延長部を有している請求項１０記載 の貯蔵タンク液溜.。 １３． 前記蓋が、下方に垂れ下がるフランジを有している請求項７記載の貯 蔵タンク液溜。 １４． 隣接するリブが、間隔壁によって相互に連結されている請求項７記載 の貯蔵タンク液溜。 １５． 縦方向に調節可能な貯蔵タンク液溜を使用する方法であって、 開口、軸方向に互いに分離し、それぞれが封止面を有する複数の外側に延びる 構成部材、前記開口に最も近い前記構成部材の前記封止面上に位置する封止装置 、前記開口を覆うための取り外し可能な蓋、及び前記構成部材間で交換可能な取 付け用構造部材とから成る 貯蔵タンク液溜を用意し； 所定数の前記構成部材を除去して、本体の高さを短縮し； 前記取付け用構造部材を前記開口に最も近い前記構成部材に取り外し自在に取 付け； 前記取付け用構造部材を用いて、前記蓋を本体に取付け；及び 前記封止装置を前記蓋で圧縮することによって前記開口を封止する の各工程から成ることを特徴とする方法。 １６． 前記構成部材が、それぞれリブの形状で設けられ、前記リブがそれぞ れ前記封止面に対向する締付け面を有し、前記封止面と締付け面とが側壁によっ て相互に連結されている請求項１５記載の方法。