JP2000501362A - ２重駆動バルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 加圧された空気を使用してシールされた圧力コンテナー（１２）から流体を排出し、この後にコンテナー（１２）を真空にするための装置（１０）である。この装置（１０）は、内チャンバー（３６）を規定したスリーブ部（２８）を有する。孔（３８）を備えたリング部（３４）が内チャンバー（３６）中に延出しており、座面（４８）を形成している。穴（４４）を備え、摺動可能な座（４２）が、リング部（３４）の下側で内チャンバー（３６）内に配置され、内チャンバー（３６）内に緩く適合されて前記リング部（３４）に当接するようなサイズである。空気チャンネル（７４）を備えた上キャップ（７２）がスリーブ（２８）の上端（３０）に配置され、また、空気チャンネル（５４）を備えた下キャップ（５２）がスリーブ部（２８）の下端（３２）に配置されている。下キャップ（５２）と摺動可能な座（４２）との間で内チャンバー（３６）内に配置されたばね（５０）は、摺動可能な座（４２）をリング部（３４）と接触するように付勢している。浮くことの可能なボール（４０）が摺動可能な座（４２）の上方に配置され、座の穴（４４）を流体的に密にシール可能に設けられている。この浮くことの可能なボール（４０）は、リング部（３４）の孔（３８）を自由に通るようなサイズとなっている。また、真空発生器（８０）が設けられている。流通チャンネル（８４）と、この流通チャンネル（８４）に上端が連通し、前記上キャップ（７２）のチャンネル（７４）に連通した接続空気チャンネル（８８）と、この空気チャンネルの接続体（９２）の下流側に配置され開閉される空気流れバルブ（９０）とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 ２重駆動バルブ 技術分野 本発明は、再利用のためにコンテナーを準備する技術に関し、特に、空気圧力 によりコンテナーの外に流体を吐出し、かつ、この後にコンテナーを真空にする ２重駆動バルブ装置に関する。 従来の技術 流体のコンテナーを空にし、かつ、コンテナーを真空にすることにより再利用 するための、流体が充填される圧力コンテナーを容易かつ迅速に準備する能力は 、潤滑の分野等、多くの分野で重要である。コンテナー内の真空の過度の損失が 無く、圧力コンテナーから流体のサンプルを取り出すために、例えば、本発明者 による米国特許Ｎｏ．５，４３７，２０２のような装置が開発されている。しか し、本発明者が知る限り、加圧された空気を使用することによりコンテナーから 流体を排出し、コンテナーから流体を強要し、かつ、この後に、集める流体での すぐの再利用のために流体が排出されるとただちに、コンテナーを真空にするよ うに設計された単一の装置は存在しない。使用されたモータオイルや他の産業上 の流体のような流体の場合に、流体が皮膚に接触することは、長期の露出が有害 なので極力さけなければならない。かくして、使用された流体のコンテナーを流 体を空にし真空にすることを可能にする単一で簡単な装置が非常に利用可能であ る。 本発明の説明 本発明は、加圧空気の使用により、シールされた圧力コンテナーから流体を排 出し、かつ、この後に、圧力コンテナーを真空にするために使用される簡単で信 頼性のある装置を提供する。また、本発明は、第１のモードでシールされた圧力 コンテナーから流体を強制的に排出し、そして、第２のモードでシールされた圧 力コンテナーを真空にするように加圧された空気源を利用する加圧空気源と関連 して使用される装置を提供する。 さらに、本発明は、加圧された空気の使用により、シールされた圧力コンテナ ーの外へと流体を加圧し、この後に、コンテナーを真空にする、シールされた圧 力コンテナーに着脱可能に装着され得る装置を提供する。 図面の説明 図１は、流体を収容した圧力円筒コンテナーに装着され、空気圧力を使用して 流体を排出するモードでの本発明の装置を示す斜視図である。 図２は、流体が排出された後で、シリンダーが真空にされた、圧力シリンダー に装着された本発明の装置を示す斜視図である。 図３は、上記装置の円筒チャンバ部分を示す詳細な正面図である。 本発明を実施するためのべストモード 図１並びに２に示すように、本発明の装置１０は、中に流体Ｆを収容した圧力 シリンダー１２に装着されて示されている。この圧力シリンダー１２は、好まし くは、対応し相補的な流体圧装着体１６に迅速かつ流体的に気密に装着され得る 、ドライ・ブレーク流体圧装着体１４を好ましくは、有する。また、この圧力シ リンダー１２には、流体バルブ１８が装着されている。この流体バルブは、シリ ンダー１２中に下方に延びた供給チューブ２０と、排出チューブ２２とを有する 。また、圧力計（図示せず）がシリンダー１２に装着され得る。 図１ないし３に示すように、装置１０は、中にチェックボール２６が配置され た円筒チャンバ部分２４を有する。この円筒チャンバ部分２４は、上端３０と下 端３２とを備えた金属もしくはプラスチックのスリーブ２８を好ましくは有する 。座リング部３４は、これを貫通するように形成された拡大孔３８を有する。浮 くことの可能なチェックボール４０が、内チャンバ３６内に配置され、通常は、 摺動可能な座部４２上に座している。この座部は、長手方向に貫通した穴４４を 有する。この浮くことの可能なチェックボール４０は、アルミニウムボール（中 空もしくは中実）、中空のスチールボール、もしくは、プラスチックボール（中 空もしくは中実）により構成され得、また、流体Ｆに対して浮くことが可能なよ う にデザインされている。また、上記摺動可能な座部４２、座リング部３４の下の 内チャンバ３６の内径よりも僅かに小さい径を有し、リング部３４の下面４８と の接触から下方に変位されたときに、外周端４６に沿って液体並びに気体の流通 を可能にするようにデザインされ、それと共にシールを形成している。摺動可能 な座部４２は、比較的硬いゴムもしくはプラスチックで好ましくは形成され、リ ング部分３４に密に一致している。前記浮くことの可能なチェックボール４０は 、座リング部３４に形成された拡大孔３８を自由に通ることができるようなサイ ズである。また、この浮くことの可能なチェックボール４０は、摺動可能な座部 ４２の穴４４に入口の所で流体的に密に当接するようなサイズである。図３に最 も良く示すように、付勢コイルばね５０が、摺動可能な座部４２の下方の内チャ ンバ３６内に配置されており、ここに、細長いチャンネル５４を備えた下キャッ プ５２により支持されて、摺動可能な座部４２がリング部分３４の下面４８と接 触するように上方に付勢している。下キャップ５２の下端部５６には、図１並び に２に示すように流体圧装着体１６に装着可能なようなねじが形成され得る。 特に、図３に示すように、Ｏ−リング６０が座リング部３４の上面上に位置さ れ、スリーブ２８の壁の内面にスナップ結合されている。ガラスもしくは他の透 明な材料により形成され、スリーブ２８内に密に適合するようなサイズの透明チ ューブ６２がスリーブ２８内に位置され、また、前記Ｏ−リング６０上に下端６ ４の所で置かれている。長手方向に貫通した孔６８を有する上座部６６が、内チ ャンバ３６内に配置され、また、内チャンバ３６の内周面並びに透明チューブ６ ２の上縁７０と接触している。貫通するように形成された細長いチャンネル７４ を備えた上キャップ７２が、スリーブ２８の上端３０に取着され、前記透明チュ ーブ６２をスリーブ２８内に流体密的に保持している。好ましい構成においては 、スリーブ２８の上端３０には、ねじが形成された上キャップ７２を受けるよう に、ねじが形成されている。前記チャンネル７４の上領域には雌ねじが形成され 得る。アルミニウム、ステンレス・スチール、真鍮、もしくは他の材料並びに／ もしくは所定のプラスチック並びに樹脂のような不透明な材料で好ましくは形成 され得る上領域のスリーブ２８は、容易に見ることができる。他の構成において 、スリーブ２８が透明な材料で形成されている場合には、スリーブ２８の窓７２ と透明 チューブ２８とは省略され得る（図示せず）。 図１並びに２に示すように、真空発生器８０が装置１０の上部に気体的に連通 するようにして装着されている。加圧された空気“Ｐ”真空発生器８０の入口端 ８２から供給されて流通チャンネル８４を通る。尚、この空気“Ｐ”は、コンプ レッサー並びに／もしくはリザーバタンク（図示せず）により供給され得る。こ の真空発生器８０は、上キャップ７２の上部に（例えば、ねじにより）着脱可能 で、かつ、前記チャンネル７４と節殺ぐ区空気チャンネル８８とを気体的に連通 する装着体８６を有する。通気バルブ９０が、接続空気チャンネル８８と流通チ ャンネル８４との接続部９２の下流側に配置されている。この通気バルブ９０の 下流側に配置された排気マフラー９４を介して、加圧された空気“Ｐ”は排出さ れる。 図１において、通気バルブ９０は、閉成状態において、マフラー９４への加圧 された空気Ｐの自由な流れを阻止する。代わって、加圧された空気Ｐは、接続空 気チャンネル８８、上キャップ７２内のチャンネルを通って、内チャンバ３６中 に流下しなければならない。この加圧された空気“Ｐ”は、浮くことの可能なボ ールを座部４２の穴４４の入口へと下方に押して、ばね５０を下方に付勢する。 この状態で、座部４２が緩く適合されているので、これの外周端４６の周りとス リーブ２８の内壁との間のスペースを空気は通る。そして、この加圧された空気 は、下キャップ５２のチャンネル５４を通って圧力シリンダー１２中に入る。流 体バルブ１８を開成することにより、圧力シリンダー内の流体Ｆは、加圧され、 供給チューブ２０、開成された流体バルブ１８、並びに出口チューブ２２を介し て排出される。圧力シリンダー１２内の流体が空になった後に、流体バルブ１８ は閉成され得る。かくして、圧力コンテナー１２を真空状態に準備することが達 成され、この状態を図２に示す。 図２において、流通バルブ９０は、ここを空気が自由に通るように開成位置に 動かされている。この位置において、流通チャンネル８４を迅速に通る加圧され た空気Ｐは、接続空気チャンネル８８と流通チャンネル８４との接続部９２の所 で、ベンチュリー効果により負圧領域を発生させ、装置１０を介して圧カシリン ダー１２から空気を上方に吸引する。このモードで、摺動可能な座部４２は、リ ング部３４の下面４８と当接し、空気は、下キャップ５２のチャンネル５４を通 して上方に流れ、穴４４をしっかりとはシールしておらず浮くことの可能なボー ル４０の周りで摺動可能な座部４２の穴４４と、内チャンバ３６と、チャンネル ７４を通って逃げる。 使用者が、流体Ｆを収容した圧力コンテナーをさらに真空にもたらすことを望 み、幾分かの流体Ｆが不注意に内チャンバー３６中に入った場合には、浮くこと の可能なボール４０は、上昇した流体Ｆの水面上へと上方に浮き、リング３４の 穴３８を通過し、上座部６６の孔６８をシールする（図示せず）。この状態で、 流体Ｆが真空発生器８０中に引かれ、さらに外に排出されることを防止する。し かし、実際には、圧力シリンダー１２内の流体Ｆの上昇した水面の上の自由空間 が減少するのにしたがって、その圧力が高くなり、さらなる流体を引く機能が低 下する。この低下は、操作者にフイードバックされ、圧力シリンダーに流体が過 度に充填されることを防止する助けとなる。 かくして、装置１０は、安価で、簡単かつ容易な操作性を与え、信頼性のある 道具は、流体を集めるのに使用する圧力シリンダー１２を迅速に準備するのに非 常に有用である。 図面並びに上述した記載は、本発明の構造並びに操作方法の詳述に関して、本 発明の単一の形態を表すことを意図とはしていない。実際、変形並びに変更が、 本発明の精神並びに範囲から逸脱することが無くなされ得ることは、当業者にと って明らかであろう。均等物の置換と同様に部品の形状並びに形態の変更は、環 境が示すか役立たせるのに従って、なされ得る。また、特定の用語が使用されて いるけれども、これら用語は、単に概略的かつ説明感覚で使用され、発明を制限 する目的ではなく、本発明の範囲は、請求の範囲により規定されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ 【要約の続き】 の穴（４４）を流体的に密にシール可能に設けられてい る。この浮くことの可能なボール（４０）は、リング部 （３４）の孔（３８）を自由に通るようなサイズとなっ ている。また、真空発生器（８０）が設けられている。 流通チャンネル（８４）と、この流通チャンネル（８ ４）に上端が連通し、前記上キャップ（７２）のチャン ネル（７４）に連通した接続空気チャンネル（８８） と、この空気チャンネルの接続体（９２）の下流側に配 置され開閉される空気流れバルブ（９０）とが設けられ ている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．加圧された空気を使用してシールされた圧力コンテナーから流体を排出し 、この後にコンテナーを真空にするための装置であり、この装置は、 上端と下端とを有し、中に内チャンバーが設けられ、この内チャンバー中にリ ング部分が、これの下側が座面を規定するように延出し、このリング部は貫通孔 を有する、スリーブ部分と、 貫通するように形成された穴を有し、前記内チャンバー内に前記リング部の下 側で配置され、内チャンバー内に緩く適合されて前記リング部に当接するように 摺動可能な座手段と、 前記スリーブ部分の上端に設けられ、貫通した細長い空気チャンネルを備えた 上キャップ手段と、 前記スリーブ部分の下端に設けられ、貫通した細長い空気チャンネルを備えた 下キャップ手段と、 この下キャップ手段と前記摺動可能な座手段との間で、前記内チャンバー内に 配置され、摺動可能な座手段を前記リング部に当接させるように付勢するばね手 段と、 前記摺動可能な座手段の上側に配置され、この座手段の穴をシールを選択的に 果たし、前記リング部の孔を自由に通ることができるサイズの、浮くことの可能 なボールと、 流通チャンネルと、この流通チャンネルに上端が連通し、下端が前記上キャッ プ手段のチャンネルに連通した接続空気チャンネルと、この接続空気チャンネル の下流側に配置され開閉される空気流れバルブとを有する真空発生手段とを具備 する装置。 ２．前記スリーブ部の上端部並びに下端部には雌ねじが形成され、また、前記 上キャップ手段並びに下キャップ手段には雄ねじが形成されて、前記雌ねじにそ れぞれ適合されている請求項１の装置。 ３．前記内チャンバーは、ほぼ円筒形状であり、また、前記摺動可能な座手段 は、前記リング部の下側の内チャンバーの内径よりも短い径を有する請求項１の 装置。 ４．前記下キャップ手段の下側に位置され、流体が排出されて真空にされる圧 力シリンダーに装置を着脱可能にするドライブレーキ流体圧装着体をさらに具備 する請求項１の装置。 ５．前記上キャップ手段の下側に位置され、貫通した穴を有する座部分をさら に具備し、また、前記ボールは、この座部分と接触するようにもたらされたとき に、この座部分の穴をシールしないように適合されている請求項１の装置。 ６．窓が前記スリーブ部に形成されており、また、前記リング部の上側で内チ ャンバーに配置され、上キャップ手段により所定位置に流体的に密に維持される 透明チューブをさらに具備する請求項１の装置。 ７．前記浮くことの可能なボールは、中空のアルミニウムボールである請求項 １の装置。