JP2000501039A - 容器に関する改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器は、加熱されると変形する熱可塑性プラスチックなどの材料を用い２つの工程を経て製造される。第１工程では、中間成形品（１）が射出成形され、型の部分は、閉端部を有する中空状本体（２）を容易に開放する。第２工程では、まだ熱い中間成形品（１）は、ブロー成形され、それは予備的機械的伸張を供うこともあり、ブロー成形ピンが開端部へ適用される。前記本体の閉端部は、前記容器の基底をアンダーカット形成を有する凹みへ形づくる型の多分割部分（７，８）上で伸張され、その断面は、ほぼΩ字形状をなしている。前記多分割型の部分は、部分（７）の配置により囲まれた先細りの中心のコア（８）を有し、当該コア（８）は、成形のため部分（７）を拡げるように完全に挿入され、また前記コアは、成形後は、部分（７）を閉じ、前記容器を開放するように引っ込められる。部分（７）の間の分割部（１２）は、強度を補足するため凹みにリブを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 容器に関する改良 本発明は容器に関し、特に、かなりの内圧に耐えるプラスチック容器に関 する。 加圧されたエアロゾル容器およびほかの容器は、最近では、プラスチック の容器が導入されてきてはいるが、大部分は金属で製造されている。しかし、そ れらは一般に、２分割構造であり、基底は本体の残りの部分に接着されている。 この様な容器の好ましい形状は、ノッチ状に凹んだ基底のある円筒状であ り、このノッチ状に凹んだ基底は、注入されたとき圧力を受けるシャンパン瓶が 、底に円錐状の凹みを有するということから、しばしばシャンパン基底として知 られる。 この形状はプラスチック容器へ適用することが出来るが、内圧に対するさ らに優れた抵抗力は、一般に、容器の軸の部分に関して、ギリシャ文字のオメガ の形の凹みを設けることにより達成される。言い換えると、凹みの回りにアンダ ーカットがあることになるが、これは勿論、成形における問題を提起する。 本発明の目的は、これらの問題を解決することである。 本発明の一つの見地から、アンダーカット凹入基底を有する容器を製造す る方法が提供されて、その容器の材料は、加熱されたとき変形しやすく、粗成な 容器の基底部分は、上昇した温度において、少なくとも３つの部分を有する多分 割の型に対し拡げられ、当該部分は、当該部分を密着詰め込み配置から相互に広 がった配置へ押し拡げるために移動可能な先細りのコアを囲んでおり、アンダー カットの凹入基底は、広げられたときの当該部分により形づくられ、また当該部 分が密着して詰め込まれたときは開放される。 前記拡大は、少なくとも主にブロー成形により好適に達成されるが、粗成 容器は、最初に、基底と反対側の端の開口を通して挿入された機械的手段により 、前記コアと当該部分へ向かって底方向へ広げられる。この開口は、その後ブロ ー成形ピンを受け止める。 一般的な形態としては、粗成と完成した形態における容器は、回転体であ り、コアはその回転体と共軸上にあり、当該部分は、密着して詰め込まれたとき 当接する半径方向の側面についてすべて類似している。 好ましくは、前記部分は、前記凹入基底がΩ字形の輪郭を有するように当 該基底を形づくる。 容器の材料へ露出され当該部分の縁の少なくとも一部は、面取りされるか 、または斜めに切断されて、前記凹入基底表面から外方へ突出しているリブを形 成するための溝を創り出している。 本発明を良く理解するため、一つの実施態様を添付図面を参照して実施例 により説明する。 図１は、加圧された容器の中間成形品の軸に沿った断面図である。 図２は、既知の容器の軸に沿った断面図である。 図３は、改善された容器を製造する成形型の一部の斜視図である。 図４は、成形型とその中で成形された容器の基底の一部の軸に沿った断面 図である。 図５は、成形型から取り出された容器の基底の軸に沿った断面図である。 図６は、容器の下面図である。 図７は、容器の下側を示す斜視図である。 図１において、中間成形または粗成の容器１は、一般には試験管の形状で あるが、それは、閉じた下端方向へ狭くなるという、僅かに先細りの本体２と、 その上端において外方へ突出しているフランジ３とを有する。その形状により、 容器は、射出成形により容易に成形され、その型は、中間成形品を開放するよう に軸方向へ分離される２つの部分を必要とするだけである。 内圧に耐えることが出来る容器を製造するため、容器は、例えば、ブロー 成形により広げられ、その基底は、図２に示されたような形状に形成される。そ の基底には、当該容器を起立させるリム５において外方へ傾斜している容器壁６ の下部へ併合する中心のドーム状凹み４がある。再度説明すると、形状は、アン ダーカットの形成部が無く、型からの開放が問題を提起しないものである。 しかし、内圧に対して抵抗力を改善するためには、環状のアンダーカット 成形部分を有するように、リム５の上方でドーム４を側方へ広げるほうが有利で ある。 図３に関し、ブロー成形の基底の挿入部または上げ底は、先細りのコア８ の回りに環状に配置された５個の同一部分７から構成される。端部から見た場合 、それらの各部分は、頂点が円弧状に切断された円の扇形に似ており、また部分 的にド ーム状の各端面９は、共通軸へ向かって後方に傾斜した側面１１へ伸びている、 丸み付けられた外側の肩部１０を有する。これら側面の外周端には、示されてい るように前記扇形部分７が一緒に閉じられたとき、それらがＶ字状ノッチを形成 するように、面取り部または斜面１２がある。前記扇形部分は、側面１１以降で は再び外方へ傾斜している。それら扇形部分は、半径方向へ可動となるように構 成され、そうすることによってそれら扇形部分は、共通軸の回りで一様に配設さ れるように当接されている半径方向にある側面を有する、その密着した位置から 広げることができる。このことは、図４に最もよく示されているように、扇形部 分７により形成された補足関係にある中心の通路１３にぴったり合う傾斜したコ ア８により達成される。 中間成形品は、この基底挿入部と２つの半体１４と１５とを有するブロー 成形型にまだ熱い間に配置され、次に、既知の方法で広げられる。これはすべて 加圧空気により行われるか、または、本体２の口を通して導入される１部材によ ってなされる予備の機械的引き伸ばしがある。プラスチック材は、型のキャビテ ィの壁に対向して流れ、その形状を呈する。扇形部分７は、コア８の上方運動に よりその端が面９と同一面になるまで広がる。このタイミングは、使用材料、中 間成形品の壁の厚さおよび加えられる伸ばし量に依存する。いかなる場合におい ても、プラスチック材は、扇形部分７の間の間隙中へ変形し、この変形は特に面 取り部１２において著しい。そのように形成されたリブは、単に成形工程に付随 し生じてくる特徴というばかりでなく、基底の補強ともなりうる。材料が冷却さ れると、コア８は引き出され、扇形部分７は一緒に閉じられる。これにより、肩 部１０は、容器の基部に形成されたΩ字形状のアンダーカット形成部から半径方 向に自由になり、従って、開放が容易に行われる。 最終条件を満たすため、扇形部分の数が最小３つあればいくつあってもよ いことが理解されるであろう。奇数は、完全な直径方向上のリブがないので好適 であり、普通、５個が最適である。 そのようにして製造された容器の下端が、図５，６，および７に示されて いる。 使用材料は、塩化ポリビニール、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、 アクリルまたはポリカーボネイトであろう。この方法により、強く、薄くて軽い 耐圧 性容器が得られるため、他のより高価なプラスチック材、例えば、ポリエチレン ・テレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレン・ナフタレート（ＰＥＮ）および結 晶またはアルモファス形のこれら２つの材料の共重合体が考えられる。この方法 はガラス容器にも適用可能であり、それはアルミニウムなどのある特定な金属で さえも適用しうる。 ブロー成形は、大型容器に対しては機械的引き伸ばしの助けによってなさ れる好ましい拡大法であると考えられるが、吸引成形により同一効果を得ること が可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．アンダーカット凹入基底を有する容器を製造する方法において、当該 容器の材料は加熱されたとき変形し易く、粗成容器の基底部分は、上昇した温度 において、少なくとも３つの部分を有する多分割の型に対向するように拡げられ 、当該部分は当該部分を密着詰め込み配置から相互に拡がった配置へ押し拡げる ために移動可能な先細りのコアを囲んでおり、前記アンダーカット凹入基底は、 それが拡げられるときは当該部分により形づくられ、前記部分が密着して詰め込 まれるとき開放されることを特徴とする前記方法。 ２．前記拡がりが、少なくとも初期段階ではブロー成形により行われるこ とを特徴とする請求項第１項に記載の容器を製造する方法。 ３．前記粗成の容器が、前記基底と反対の端にある開口を通して挿入され る機械的手段により、前記コアと前記部分へ向かって基底方向へ最初に拡げられ ることを特徴とする請求項第１または２項に記載の容器を製造する方法。 ４．粗成と完成した両形態における前記容器が、実質的に回転体であり、 前記コアは当該回転体と共軸上にあり、前記部分が、密着詰め込みされるときに 当接する半径方向の側面についてすべて類似していることを特徴とする請求項第 １、第２または第３項に記載の容器を製造する方法。 ５．前記部分は前記凹入基底がΩ字形状の輪郭を有するように前記凹入基 底を形成することを特徴とする前記請求項１ないし４のいずれか１つに記載の容 器を製造する方法。 ６．前記容器の材料へ露出される前記部分の縁の少なくとも一部は、前記 凹入基底面から外方へ向かう突出を形成する溝を創りだすために、面取りまたは 斜めに切られていることを特徴とする前記請求項１ないし５のいずれか１つに記 載の容器を製造する方法。