JP2000500773A - 4位置換ピペリジン類似体及びサブタイプ選択的nmdaレセプターアンタゴニストとしてのその使用 - Google Patents

4位置換ピペリジン類似体及びサブタイプ選択的nmdaレセプターアンタゴニストとしてのその使用

Info

Publication number
JP2000500773A
JP2000500773A JP9-523887A JP52388797A JP2000500773A JP 2000500773 A JP2000500773 A JP 2000500773A JP 52388797 A JP52388797 A JP 52388797A JP 2000500773 A JP2000500773 A JP 2000500773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piperidine
ethyl
hydroxy
benzyl
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9-523887A
Other languages
English (en)
Inventor
ビツジ,クリストフアー・エフ
カイ,スイ・シヨン
ウイーバー,エツカード
ウツドワード,リチヤード
キアナ,ジヨン・エフ・ダブリユ
ラン,ナンシー・シー
グジコウスキイ,アンソニイ・ピイ
ツオウ,チヤン―リン
ユエン,ポー―ワイ
Original Assignee
ワーナー―ランバート・カンパニー
コセンシス・インコーポレイテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ワーナー―ランバート・カンパニー, コセンシス・インコーポレイテツド filed Critical ワーナー―ランバート・カンパニー
Publication of JP2000500773A publication Critical patent/JP2000500773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 脳卒中、脳虚血、中枢神経系傷害、低血糖、精神病、不安、偏頭痛、緑内障、CMV網膜炎、アミノグリコシド抗生物質によって誘導される難聴、痙攣、慢性痛、オピオイド耐性もしくは禁断症状、尿失禁、又はラティリスム、アルツハイマー病、パーキンソン病及びハンチントン病などの神経変性疾患のような疾患の治療のための、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)レセプターサブタイプの選択的活性アンタゴニストである新規4−置換ピペリジンアナログ、それを含む医薬組成物、並びに4−置換ピペリジンアナログの使用方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】4位置換ピペリジン類似体及びサブタイプ選択的NMDAレセプターアンタゴニ ストとしてのその使用 発明の技術分野 本発明はヒドロキシピペリジン及びテトラヒドロピリジン類似体を含む4位置 換ピペリジン類似体に関する。これらの類似体はN−メチル−D−アスパラギン 酸(NMDA)レセプターサブタイプのアンタゴニストとして選択的に活性であ る。本発明は卒中、脳虚血、中枢神経系外傷、低血糖症、不安、精神病、緑内障 、CMV網膜炎、尿失禁、アミノグリコシド系抗生物質に誘発される難聴、痙攣 、偏頭痛、慢性疼痛、オピオイド耐性もしくは禁断症状、又は神経変性障害(例 えばラチリスム、アルツハイマー病、パーキンソン病及びハンチントン病)等の 症状を治療するための神経保護剤としての4位置換ピペリジン類似体の使用にも 関する。関連背景技術 神経伝達物質による過剰な興奮はニューロンの変性と死の原因となり得る。こ の変性の一因は興奮性アミノ酸(EAA)グ ルタミン酸及びアスパラギン酸がN−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA) レセプターに及ぼす興奮毒性作用にあると考えられている。この興奮毒性作用は 血栓塞栓性又は出血性卒中、脳血管痙攣、低血糖症、心停止、癲癇重積持続状態 、分娩時仮死、溺れ、肺手術及び脳外傷等による酸素欠乏症等の一連の症状に起 因する脳虚血又は脳梗塞等の脳血管障害や、ラチリスム、アルツハイマー病、パ ーキンソン病及びハンチントン病におけるニューロン損失の原因であると考えら れている。 種々の置換ピペリジン類似体が知られている。例えば、ヨーロッパ特許第EP 0648744号は式:(式中、Rは水素、ヒドロキシ又はアリール低級アルキルオキシであり、Xは水 素であり、Yはヒドロキシ又は水素であるか、あるいはXとYの両者は一緒にな って酸素を表し、Zはアリール低級アルキルであり、mは1〜4の整数である) により表されるフェニルアルカノール誘導体を包括的に開示している。この文献 のフェニルアルカノール誘導体は中枢ニューロンの毒性 損傷を緩和するために有用なNMDAレセプターアンタゴニストであると示され ており、虚血、卒中又は低酸素症を治療するために使用できる。しかし、この文 献は本発明の4位置換ピペリジン類似体又は選択的NMDAレセプターサブタイ プアンタゴニストとしてのその使用について開示又は示唆していない。 アリールアルカノール官能基をもつ他のピペリジン誘導体は(低酸素症と虚血 の治療用として)PCT国際公開第WO93/11107号、(卒中、嗜癖、疼 痛、癲癇、精神病、外傷性脳損傷及びCNS変性疾患の治療用として)国際公開 第WO94/10166号、(卒中又はCNS変性疾患、アルツハイマー病、ハ ンチントン病及びパーキンソン病の治療用として)ヨーロッパ特許第EP039 8578号及び(卒中、外傷性脳及び脊髄損傷並びにニューロン変性疾患の治療 用として)PCT国際公開第WO93/02052号に開示されている。ヨーロ ッパ特許第EP0648744号と同様に、これらの文献は各々N−1置換基の アリール基に対してα位にアルキルヒドロキシ又はケト基をもつピペリジン誘導 体を必要とする。本発明の4位置換ピペリジン類似体はこれらの文献のピペリジ ン誘導体と別種である。 ヨーロッパ特許第EP0445701号は式: [式中、Arは低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、置換又は非置換フェ ニル、トリフルオロメチル及びヒドロキシから構成される群から選択される同一 又は異なる1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニル又はチエニルで あり、nは2〜6の整数であり、Rはヒドロキシ又は式: R23N(CO)p(NR1)q−もしくは の基であり、ここでR1は水素又は低級アルキルであり、R2及びR3は各々水素 又は低級アルキルであるか、あるいは一緒になって隣接する窒素原子と共に5又 は6員複素環を形成してもよく、該複素環はベンゼン環と縮合していてもよく、 該複素環は低級アルキル、ハロゲン、オキソ、ピリミジン及び置換又は非置換フ ェニルから構成される群から選択される同一又は異 なる1〜3個の置換基で置換されていてもよく、R4はNH、O又は単結合であ り、X1及びX2は各々水素、低級アルキル、ハロゲン又はヒドロキシであり、p 及びqは各々0又は1の整数であり、但しqが1であるときにはpは0である] により表されるテトラヒドロピリジン誘導体を包括的に開示している。これらの テトラヒドロピリジンはσレセプターに対して高い親和性と特異性をもつと述べ られており、従って、鬱病、躁病、急性及び慢性精神分裂病、並びに脳虚血疾患 の治療に有効であると思われる。しかし、NMDAレセプターサブタイプ選択性 については開示又は示唆していない。 仏国特許第FR2681319号は、式: (式中、R1及びR2は独立して水素、ハロゲン、メトキシ又はトリフルオロメチ ルから選択され、nは3又は4であり、Yは−CH2−、−CH2CH2−、−O CH2−又は−CH2O−である)により包括的に表される1−(フェノキシアル キル)ピペリジン誘導体を開示している。この文献はこれらのピペリ ジン誘導体が脳障害、痴呆及び他の神経変性障害の治療に有用であることを示し ている。しかし、本発明の4位置換ピペリジン類似体又は選択的NMDAレセプ ターサブタイプアンタゴニストとしてのその使用については開示又は示唆してい ない。 PCT国際公開第WO94/18172号は、式: [式中、R1、R2及びR3は独立して水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ 、アルキル、アシル、フェニル又はアルコキシから選択され、R4は水素、アル キル又はシクロアルキルであり、Zは−CH2−、−CH(OH)−又は−CO −であり、環(a)はピペリジル又は1−ピペラジニルであり、Aは水素、ヒド ロキシ又はアルキルであり、Bはシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ア シル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルであ る]により表されるイミダゾリルベンゼン化合物を包括的に開示している。この イミ ダゾリルベンゼン化合物はNMDAアンタゴニスト及び頭蓋神経細胞死阻害剤と して有用であると述べられている。しかし、NMDAサブタイプレセプター選択 性については開示していない。 PCT国際公開第WO92/02502号は式:[式中、RはC1-8アルキル(フェニル)p、C2-8アルケニル(フェニル)p、C2-8 アルキニル(フェニル)p、C3-8シクロアルキルであり、pは0〜2であり 、nは0〜6であり、Aは結合、酸素、硫黄又はNR1であり、R1は水素、C1- 8 アルキル又はフェニルC1-4アルキルであり、mは0〜3であり、Arは各々場 合により置換されていてもよいアリール又はヘテロアリールである]により表さ れるN−ヒドロカルビル4位置換ピペリジンとその塩を包括的に開示している。 この文献は4−アリールオキシアルキルピペリジンを例示している。置換ピペリ ジンは酸素欠乏症、卒中を含む虚血、偏頭痛、癲癇、外傷性頭部損傷、AIDS 関連痴呆、神経変性障害及び薬物嗜癖の 治療に有用であると期待されるカルシウムチャンネル遮断薬であると述べられて いる。しかし、この文献は本発明の特定4位置換ピペリジン誘導体又はこれに応 答する障害の治療用選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニストとして のその使用について開示又は示唆していない。 PCT国際公開第WO93/15052号は式: [式中、Wは−CH2−、結合、O又はSであり、kは0であるか、あるいはW が−CH2−であるときにはkは2でもよく、その場合には破線は単結合を表し 、RはC1-8アルキル(フェニル)p、C2-8アルケニル(フェニル)p、C2-8ア ルキニル(フェニル)p、C3-8シクロアルキル又はC1-8アルキルC3-8シクロア ルキルであるか、あるいはkが2であるときにはRは水素を表してもよく、pは 0〜2であり、nは0〜6であり、mは0〜6であり、Aは結合、−CH=CH −、−C≡C−、酸素、硫黄又はNR1であり、R1は水素、C1-8アルキル又は フェニルC1-4アルキルであり、Arは各々場合により置換されていてもよいア リール又はヘテロアリールであり、但しWが結合であるときには側鎖は環窒素原 子に対してα位に配置され、WがCH2であり、kがゼロであり、側鎖がピペリ ジン環の3位又は4位に配置され且つAが結合、酸素、硫黄又はNR1であると きにはArはフェノキシもしくは置換フェノキシにより置換されたアリールであ るか又は下記に定義するような三環式ヘテロアリール基であり、WがCH2であ り且つkが2であるときには側鎖−(CH2nA(CH2mArは窒素原子に対 してα位に配置されない]により広義に表されるカルシウムチャンネルアンタゴ ニストであると述べられている化合物とその塩を包括的に記載している。この文 献は主に2位及び3位置換ピペリジンを例示している。更に、この文献に記載さ れている特定群の3位及び4位置換ピペリジンは、Aが−CH=CH−又は−C ≡C−でなければならない。この文献は本発明の4位置換ピペリジン類似体を開 示又は示唆していない。更に、選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニ ストとしての4位置換ピペリジン類似体の使用も示唆していない。 ヨーロッパ特許出願第235,463号は式: [式中、 pは0、1又は2であり、 Aは水素、であり、 mは0〜6であり、 Qは−CH−、−CH2−又は であり、 d及びnは0又は1から選択され、点線は炭素の原子価に一致して形成し得る二 重結合を表し、 Ar、D及びRは から構成される群から選択され、この他にRは シクロアルキル又は低級アルキルでもよく、 Dはこの他にでもよく、 X、Y及びZは水素、低級アルキル、ハロゲン、 から構成される群から選択され、 Bは から選択され、 zは1又は0であり、但しDがフェニル又は置換フェニルであると同時に(A) dが水素であるか、(A)dがシアノであるか、(A)dがアミノカルボニルで あるか又はα炭素と中心複素アミン環の炭素の間に二重結合を形成するときには zは0以外のものであると同時にnは0であり、R1は水素、低級アルキル、フ ェニル及びフェニル低級アルキルから選択され、R2は低級アルキル、フェニル 及びフェニル低級アルキルから選択され、Mは医薬的に許容可能な金属イオンで ある]により表されるカルシウムアンタゴニストと酸付加塩、第4級塩を含む医 薬的に許容可能なその塩、並びにその水和物及びアルコラートを包括的に開示し ている。この文献は前記化合物が冠状動脈血管拡張薬、抗高血圧剤、抗不整脈剤 、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤及び抗分泌剤として有用であり得ることを開 示している。しかし、本発明の4位置換ピペリジン又は選択的NMDA レセプターサブタイプアンタゴニストとしてのその使用については示唆又は開示 していない。 米国特許第5,202,346号は式: (式中、R1は炭素原子数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素原子数6〜1 0のアリールスルホンアミド、−NO2−、−CN、1−イミダゾリル又は1, 2,4−トリアゾール−1−イルであり、Yは であり、R2はnが0であるときには水素であり、そうでないときには水素又は −OHであり、nは0、1、2、3、4、5又は6の整数のうちの1個であり、 Aは であり、R3は炭素原子数1〜6のアルキルスルホンアミド、炭素原子数6〜1 0のアリールスルホンアミド、−NO2、− CN、1−イミダゾリル又は1,2,4−トリアゾール−1−イルである)によ り表される化合物を包括的に開示している。これらの化合物はクラスIII抗不 整脈剤であると述べられている。日本国特許第JP61−115068号は2− (3−(4−ベンジル−1−ピペリジニル)プロポキシ)アニリン等の4−ベン ジルピペリジニルプロポキシアニリン誘導体を開示しており、同様に抗不整脈及 び局所麻酔作用をもつと述べている。しかし、選択的サブタイプレセプターアン タゴニストはおろか、NMDAアンタゴニストにも言及していない。 米国特許第5,036,077号は式: (式中、ArはR2、R3及びR4により置換されたフェニル基又は1もしくは2 個のハロゲン原子により置換されていてもいなくてもよいナフト−1−イルもし くはナフト−2−イル基を表し、Xは酸素原子又は硫黄原子を表し、R1はH又 はハロゲン原子を表し、R2はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、1〜3個 のハロゲン原子により置換されていてもいなくてもよ いフェニル基、1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもいなくてもよい フェノキシ基、又はC1−C4アルキル基を表し、2、3又は4位のピペリジン基 はベンジル基で置換されている)により表されるピペリジン誘導体を包括的に開 示している。これらのピペリジンは抗微生物剤として有用であると述べられてい るが、選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニストに応答する障害の治 療については開示又は示唆していない。 ヨーロッパ特許出願第649838号は式: (式中、窒素複素環は3〜8員環とすることができ、2〜4位で置換されていて もよく、Ar及びAr’は場合によりモノ又はジ置換フェニルである)により表 される環化アミンを包括的に開示している。これらの化合物は不整脈と頻拍の治 療に有用であると述べられている。しかし、選択的NMDAレセプターサブタイ プアンタゴニストに応答する障害の治療については開示又は示唆していない。 ドイツ特許出願第4410822号は式: [式中、R1はPh、ピリジン及び他の複素環であり、ZはO、S、SO及びS O2であり、Xは(CH2mCR23−(CH2)p及び(CH2)m−CHR2− (CH2)g−CHR3(CH2)pであり、m、p及びgは0〜3であり、R2及 びR3はH、OH、1−4Cアルキル又は1−4Cアルコキシであり、BはCH R4又はNR4であり、R4はH、1−6Cアルキル又はPh、ベンジル、ベンゾ イル、α−ヒドロキシベンジル又はピリジンである]により表される環化アミン を包括的に開示している。これらの化合物はAMPAレセプター複合体の機能を 変化させることにより緩和される疾患の処置及び治療に使用されると述べられて いる。しかし、選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニストに応答する 障害の治療については開示又は示唆していない。 米国特許第4,942,169号は式: [式中、R1は置換又は非置換Ph又は複素環であり、Xは−(CH2n−、− O(CH2n−、−S(CH2n−及び−NH(CH2n−を含む式の基を表し 、nは1〜7であり、環Aは式:の基を表し、R2はH、低級アルキル基、置換又は非置換ベンジル、ベンゾイル 、ピリジル、2−ヒドロキシエチル及びピリジルメチルを表す]により表される 置換ピペリジンを包括的に開示している。 これらの化合物は抗アセチルコリンエステラーゼ活性をもつ と述べられている。しかし、選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニス トに応答する障害の治療については開示又は示唆していない。 米国特許第5,169,855号はσレセプターに選択的な抗精神病剤として 使用するジ置換ピペリジンエーテル誘導体を包括的に開示している。同様に、P CT国際公開第WO92/18127号及びPCT国際公開第WO91/062 97号は抗精神病剤として有用であると共にσレセプターに選択的なN−フタル イミドアルキルピペリジンを包括的に開示している。しかし、本発明の4位置換 ピペリジン類似体はこれらの文献に開示されておらず、NMDAレセプター活性 にも言及していない。 多数の文献が種々の治療に用いる他の4位及び3位置換ピペリジン誘導体を開 示している。このような文献としては、例えば米国特許第3,255,196号 (活性鎮咳剤であり、鎮痛、制吐及び局所麻酔性をもつ3位及び4位置換ピペリ ジン)、PCT国際公開第WO88/02365号(脳血管疾患を伴う精神障害 の治療に有用であり得る3位及び4位置換ピペリジン)、ベルギー特許第BE8 60701号(血管拡張薬及びβアドレ ナリン阻害剤として使用する4位置換ピペリジン)、日本国特許第JP04−3 12572号(脳虚血の治療に用いる4−(4−(N,N−ジメチルアミノカルボ ニル)フェニルメチル)ピペリジン等の4位置換ピペリジン)、日本国特許第JP 61−227565号(セロトニンの分離を必要とする疾病の治療に用いる4位 置換ピペリジン誘導体)、ヨーロッパ特許第EP0449186号(生理的又は 薬物性精神病又は運動異常の治療に用いる選択的σレセプターアンタゴニストで ある4位置換N−アラルキルピペリジン)、及びドイツ特許第DE293929 2号(抗アレルギー及び抗炎症剤として使用する4位置換ピペリジン)が挙げら れる。これらの文献のうちで本発明の4位置換ピペリジン類似体又は選択的NM DAレセプターサブタイプアンタゴニストとしてのその使用を開示又は示唆した ものは皆無である。 NMDAレセプターを阻害する興奮性アミノ酸レセプターアンタゴニストは障 害の治療に有用であることが認められている。NMDAレセプターは数種の神経 障害の結果の重要な決定因子であり得る興奮毒性現象に密接に関与する。NMD Aレセプターの阻害に応答することが知られている障害としては急性脳虚 血(例えば卒中又は脳外傷)、筋肉痙攣、痙攣性障害、神経障害性疼痛及び不安 が挙げられ、パーキンソン病[T.Klockgether,L.Turski ,Ann.Neurol.34,585−593(1993)]、ヒト免疫不全 ウイルス(HIV)関連ニューロン損傷、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アル ツハイマー病[P.T.Francis,N.R.Sims,A.W.Proc ter,D.M.Bowen,J.Neurochem.60(5),1589 −1604(1993)]及びハンチントン病等の慢性神経変性障害の重大な原 因の1つであると思われる。[S.Lipton,TINS 16(12),5 27−532(1993);S.A.Lipton,P.A.Rosenber g,New Eng.J.Med.330(9),613−622(1994) ;及びC.F.Bigge,Biochem.Pharmacol.45,15 47−1561(1993)並びにその引用文献参照]。NMDAレセプターア ンタゴニストはアヘン剤麻酔耐性の予防又は中毒性薬物禁断症状の治療にも使用 することができる(Eur.Pat.Appl.488,959A)。 1991年にナカニシ研究室で最初のNMDAレセプターサ ブユニットであるNMDAR1(NR1)が発現クローニングされ、NMDAレ セプターの分子構造が初めて解明された[Nature 354,31−37( 1991)]。数種の他の構造的に関連するサブユニット(NMDAR2A〜N MDAR2D)はNR1をヘテロメリックアセンブリとして結合し、レセプター の機能的イオンチャンネル複合体を形成している[Annu.Rev.Neur osci.17,31−108(1994)]。NMDAレセプターの分子不均 一性はサブタイプ選択的薬理性をもつ物質として将来利用できる可能性を暗示し ている。 天然NMDAレセプターの性質の多くのものが組換えホモメリックNR1レセ プターに見られる。これらの性質はNR2サブユニットにより改変される。NM DAレセプターサブユニットをコードするmRNAの発生及び局所発現をもつ組 換えNMDAレセプターをアフリカツメガエル卵母細胞に発現させ、電圧固定記 録法により試験した。電気生理学的アッセイを使用してアフリカツメガエル卵母 細胞に発現させたNMDAレセプターに及ぼす化合物の作用を特性決定した。3 種の推定NMDAレセプターサブタイプに対応するクローン化ラットNMDAレ セプターの4種のサブユニット組み合わせで化合物をアッセイ した[Moriyoshiら,Nature 1991,354,31−37; Monyerら,Science 1992,256,1217−1221;K utsuwadaら,Nature 1992,358,36−41;Sugi haraら,Biochem.Biophys Res.Commun.199 2,185,826−832]。 本発明の目的は、サブタイプ選択的NMDAレセプターアンタゴニストとして 機能する新規4位置換ピペリジン類似体を提供することである。 本発明の別の目的は、NMDAレプターサブタイプの選択的阻害に応答する脳 血管障害を治療するために有効な量の4位置換ピペリジン類似体を含有する医薬 組成物を提供することである。 本発明の別の目的は、医薬的に有効な量の4位置換ピペリジン類似体を投与す ることにより、動物でサブタイプ選択的NMDAレセプターアンタゴニストに応 答する障害を治療する方法を提供することである。発明の概要 本発明は、式(I) [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、ヒドロキシ、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; zは単結合又は二重結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る、但し、zが二重結合のとき、XはOでもNR4でもない); R1は水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Yは、O、S、NR4又は単結合である;及び R5は、zが単結合のとき、水素又はヒドロキシである; 但し好ましくは、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえ ない;(ii)Xが単結合であり、zは二重結合であるか又はR5がヒドロキシであ り、Ar2がフェニルのとき、YはOでありえない;(iii)YがOで、nが3も しくは4であり、R2は水素だけであり、zは単結合であり、R1とR5は水素で あり、及びAr2はフェニル、又はハロゲン、メトキシもしくはトリフルオロメ チルで置換されたフェニルであるとき、Xはメチレンでもエチレンでもありえな い;(iv)Xは−(CHR3m−であり、mは2であり、R3は水素だけである とき、Ar1は置換イミダゾリルではありえない;(v)YはOであり、nは2 、3もしくは4であり、R2は水素もしくはヒドロキシであり、zは単結合であ り、R1とR5は水素であり、Ar2はフェニル、又はNO2、CN、1−イミダゾ リル、もしくは1,2,4−トリアゾル−1−イルで置換されたフェニルである とき、Xはメチレン、ヒドロキシメチレン、又はOでありえない;(vi)YはO 又はSであり、R1とR5は水素であり、R2はヒドロキシであるとき、Xはメチ レンでも単結合でもない;あるいは(Vii)Yは単結合であり、R2は水素だけで あり、Ar2はフェニルであるとき、R1又はR5のどちらかはヒドロキシでなけ ればならない] によって表される新規4−置換ピペリジンアナログ又は医薬として許容できるそ の塩に関する。 本発明の化合物は光学異性体として存在しえ、このような光学異性体のラセミ 混合物と個々の対掌体の両方を含む。 医薬として許容できる付加塩の例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫 酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸 塩、シュウ酸塩、及び酢酸塩のような無機酸付加塩と有機酸付加塩がある。 ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素である;フッ素、塩素、及び臭 素が好適群である。 アルキルは、1〜6個の炭素原子の直鎖もしくは分枝鎖、又は3〜7個の炭素 原子の環状アルキルを意味し、メチル、エチ ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘ キシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル などがあるがそれらに限定されない。 アリールは、単環又は二環の炭素環式芳香族環系を意味し、置換又は非置換で ありえ、例えばフェニル、ナフチルなどであるが、それらに限定されない。 ヘテロアリールは、同一又は異なりうる、1個以上のヘテロ原子で置換された 、単環又は二環の炭素環式芳香族環系を意味し、例えばチエニル、ベンゾ[b] チエニル、ナフト[2,3[b]チエニル、チアントレニル、フリル、ピラニル 、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサンチイニル、2 H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、 ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インド リル、インドリル、インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、イソキノリ ニル、キノリル、フタルジニル、ナフチリジニル、キノザリニル、シンノリニル 、プテリジニル、5aH−カルボゾリル、カルボゾリル、β−カルボリニル、フ ェナントリジニル、アクリンジ ニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フ ェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラザニル、フェノキサジニル、キノキサ リニル、2,3−ジオキソキノキサリニル、ベンゾイミダゾリル、2−オキソベ ンゾイミダゾリル、2−オキシンドリル、2−チオキソベンゾイミダゾール、ピ ラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、4−ヒドロキシピラゾロ[3,4−d]ピ リミジニル、及び2−メチルベンゾイミダゾリル基などがある。 アラルキルは、ここで記載の任意のアリール基で置換されたここで記載の任意 のアルキル基を意味する。 ハロゲン化アルキルは、ここで記載の1個以上のハロゲンで置換されたここで 記載の任意のアルキル基を意味する。 低級アルキルアミノは、アミノ基で置換された、ここで記載の任意のアルキル 基を意味する。 低級アルコキシは、ここで記載のアルキル基を含むアルコキシ基を意味する。 本発明は、NMDAレセプターサブタイプの選択的遮断に応答性の脳血管性疾 患の治療に有効な量の式Iで定義される化合物、及び医薬として許容できる担体 を含む医薬製剤にも関する。 このような治療に応答性の典型的疾患には、脳傷害、脳卒中、低血糖、心臓発作 、及び手術によって起る脳虚血;不安−精神病、精神分裂病;緑内障;CMV網 膜炎;アミノグリコシド抗生物質によって誘導される聴力喪失;尿失禁;オピオ イド耐性もしくは禁断症状;並びにハンチントン病、ALS、パーキンソン病及 びアルツハイマー病のような慢性神経変性疾患などがある。本発明の医薬製剤は また、鎮痛剤として、又は癲癇もしくは偏頭痛の治療のためにも使用できる。 本発明は更に、N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択 的遮断に応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式(I) [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、ヒドロキシ、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; zは単結合又は二重結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る、但し、zが二重結合のとき、XはOでもNR4でもない); R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Yは、O、S、NR4又は単結合である;及び R5は、zが単結合のとき、水素又はヒドロキシである] によって表される少なくとも一つの化合物を、単位投与剤形で投与することを特 徴とする該方法にも関する。図面の簡単な説明 図1及び図2は、本発明の化合物の齧歯類へのインビボ投与後の皮質及び皮質 下における平均梗塞体積を示す棒グラフである。 発明の詳細な説明 本発明の新規4−置換ピペリジンアナログは、上記の式(I)によって表され る。一般的に、YはO又は単結合である。R1又はR5はヒドロキシであるのが好 ましい。更に、Ar2は、ヘテロアリール基、例えばベンゾイミダゾール−2− オン、インドール−2−オン、又はキノキサリン−2,3−ジオン基であるのが 好ましい。 本発明の新規4−置換ピペリジンアナログの好適実施態様は、式(II−XI)に よって表される。特に、第1の実施態様は、以下の式(II)[式中、 Ar1及びAr2は独立に、式(I)に関する上記定義と同 一である; zは単結合又は二重結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る、但し、zが二重結合のとき、XはOでもNR4でもない); R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し好ましくは、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえ ない;(ii)Xが単結合、Zは二重結合であり、Ar2がフェニルのとき、YはO でありえない;(iii)YがOで、nが3もしくは4であり、R2は水素だけであ り、R1は水素であり、及びAr2はフェニル、又はハロゲン、メトキシもしくは トリフルオロメチルで置換されたフェニルであるとき、Xはメチレンでもエチレ ンでもありえない;(iv)Xは −(CHR3m−であり、mは2であり、R3は水素だけであるとき、Ar1は置 換イミダゾリルではありえない;(v)YはOであり、nは2、3もしくは4で あり、R2は水素もしくはヒドロキシであり、R1は水素であり、Ar2はフェニ ル、又はNO2、CN、1−イミダゾリル、もしくは1,2,4−トリアゾル− 1−イルで置換されたフェニルであるとき、Xはメチレン、ヒドロキシメチレン 、又はOでありえない;(vi)YはO又はSであり、R1は水素であり、R2はヒ ドロキシであるとき、Xはメチレンでも単結合でもない;あるいは(Vii)Yは 単結合であり、R2は水素だけであり、Ar2はフェニルであるとき、R1はヒド ロキシでなければならない] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の新規4−置換ピペリジンの別の実施態様は、以下の式(III) [式中、 Ar1及びAr2は独立に、式(I)に関する定義と同一で ある; R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2と各R3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低 級アルキル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し好ましくは、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえ ない;(ii)YがOで、nが3もしくは4であり、R2は水素だけであり、R1は 水素であり、及びAr2はフェニル、又はハロゲン、メトキシもしくはトリフル オロメチルで置換されたフェニルであるとき、Xはメチレンでもエチレンでもあ りえない;(iii)YはOであり、nは2、3もしくは4であり、R2は水素もし くはヒドロキシであり、R1は水素であり、Ar2はフェニル、又はNO2、CN 、1−イミダゾリル、もしくは1,2,4−トリアゾル−1−イルで置換された フェニルであるとき、R3は水素でありえない;(iv)YはO又はSであり、R1 は水素であり、R2はヒドロキシであるとき、R3は水素ではありえない;あるい は(v)Yは単結合であり、R2は水素だけであり、Ar2はフェニルである とき、R1はヒドロキシでなければならない] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の新規4−置換ピペリジンの別の実施態様は、以下の式(IV) [式中、 Ar1及びAr2は独立に、式(I)に関する定義と同一である; R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し好ましくは、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえ ない;又は(ii)Yは単結合、OもしくはSであるとき、R2はヒドロキシでは ない] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(V) [式中、 Ar1及びAr2は独立に、式(I)に関する定義と同一である; 各R2と各R3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低 級アルキル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し好ましくは、R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえない] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(VI) [式中、 Ar1及びAr2は独立に、式(I)に関する定義と同一である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Qは、O、S、NR4又は単結合である] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(VII) [式中、 Ar1及びAr2は独立に、式(I)に関する定義と同一である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Qは、O、S、NR4又は単結合である] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(VIII)[式中、 nは、0、1、2、3又は4である; R5は、水素又はヒドロキシである; Rは、水素、ヒドロキシ、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である; Yは、O、S、NR4、又は単結合である; R3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキ ル基であり、R4は水素、又は炭素原子1〜 6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2である;及び R5は水素又はヒドロキシである] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(IX) [式中、 nは、0、1、2、3又は4である; R5は、水素又はヒドロキシである; Rは、水素、ヒドロキシ、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; Yは、O、S、NR4、又は単結合である; ZはO又はSである; R5は、水素又はヒドロキシである; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る; R′は独立に水素又はアルキルである] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(X) [式中、 nは、0、1、2、3又は4である; R5は水素又はヒドロキシである; Rは、水素、ヒドロキシ、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカ ルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセトアミド、アリール、アラ ルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキルアミノ基、又は低級アル コキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; Yは、O、S、NR4又は単結合である; ZはO又はSである; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る); R5は水素又はヒドロキシである;及び R′は水素又はアルキルである] によって表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 本発明の更に別の実施態様は、式(XI) [式中、 nは、0、1、2、3又は4である; Ar2は、式(I)に関する上記定義と同一である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る; Yは、O、S、NR4又は単結合である; R5は水素又はヒドロキシである] で表されるか、又は医薬として許容できるその塩である。 式Iの代表的な好適化合物には、 4−フェノキシ−1−[(4−フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 1−(3−フェノキシプロピル)−4−フェニルピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−フェノキシブチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−(3−トリフルオロメチル)フェノキシ)ブチル)−4−フェニル ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−ベンジルピペリジン; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ)−ベン ズアルデヒド; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ)−ベン ズアルデヒドオキシム; 4−ベンジル−1−(2−(3−エトキシカルボニルメチル)−フェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 1−(2−(3−(アミノカルボニルメチル)フェノキシ)エチル)−4−ベ ンジルピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(ヒドラジノカルボニルメチル)−フェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)−エチ ル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェ ノキシエチル)ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−(4−クロロベンジル) −ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フ ェノキシ)−エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)−ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシ)エチル )−ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−メトキシベンジ ル)−ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−ニトロベンジル )−ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)−4−(3−トリフルオロメ チルフェニル)ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)−4−(3 −トリフルオロメチルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(6−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(8−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]− ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジ ン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−5−オキシ)エ チル]−ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−4−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)−エチル]ピペリ ジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−6−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノエトキシ)キナゾリン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノ)エトキシ]ピラゾロ−[3,4−d] ピリミジン; 1−[2−(4−ベンジルピペリジノ)−エチル]−4−ヒドロキシピラゾロ [3,4−d]ピリミジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ビスアセトアミドフェノキシ)エチル] ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−6−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−エチル] ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 4−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(4−アミノ−3 −ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル )ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル) ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル)−4−(3−トリフルオロメチ ルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1,4−ジベンジル−4−ヒドロキシピペリジン; 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(4−フルオロ フェニル)エチル]−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)−1−(3−フェノキシプロビ ル)−ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−[(2−ヒドロキシ−4−フェニル)ブチル]ピペリジン ; 3−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−[3−(3 −アミノフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニル)−1−[3−(3−アミノ− 1−ナフチルオキシ)プロピル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−エチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メトキシベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキ シフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキ シフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−トリフルオロメチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−イソプロピルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−t−ブチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)−1−(2 −(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((2−ナフチル)メチル)−1−(2−(4−ヒドロ キシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチルアニリノ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(チオフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−クロロ−4−(2−ヒドロキ シエチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2,6−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ− 3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3,4−メチレンジオキシフェノキシ)エチル) ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4 −ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ −3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチル−4−ヒドロキシアニリノ)エチル) ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシチオフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)プ ロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール−5−オキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−イミノベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−チオキソ ベンゾイミダゾール−5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾル−5−オキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾル−6−オキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オ キシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−メチル−2−オキソベンゾイミダゾール−5 −オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロインドール−5− オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロ インドール−5−オキシ)エチル)ピペリジン; 及び医薬として許容できるそれらの塩; があるが、それらに限定されない。 本発明は、NMDAレセプターサブタイプの選択的遮断に応答性の疾患を患う 動物における該疾患の治療方法にも関する。本発明の方法で使用される4−置換 ピペリジンアナログの特に好適な実施態様は、上記の式(II−XI)によって表さ れる。 本発明の方法で使用できる代表的な好適の選択的NMDAレセプターサブタイ プアンタゴニスト化合物は、 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−(3−トリフルオロメチル)フェノキシ)ブチル)−4−フェニル ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−クロロフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−4−ニトロフェノキシ)エチル)ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−ベンジ ルピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−シアノフェノキシ)エチル)ピペリジン; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ)ベンズ アルデヒド; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ)ベンズ アルデヒドオキシム; 4−ベンジル−1−(2−(3−エトキシカルボニルメチル)−フェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 1−(2−(3−(アミノカルボニルメチル)フェノキシ)エチル)−4−ベ ンジルピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(ヒドラジノカルボニルメチル)−フェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(3−フルオロフェノキシ)プロピル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−(4−(3−フルオロフェノキシ)ブチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)−エチ ル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシエチル)ピ ペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−ニトロフェノキシ)エチル) ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−(4−クロロベンジル) −ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フ ェノキシ)−エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−フェノキシプロピル)ビペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−(3−フルオロフェノキシ)プロピ ル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロ フェノキシ)エチル)−ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシ)エチル )ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−メトキシベンジ ル)ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−ニトロベンジル )−ピペリジン; 4−(4−ニトロベンジル)−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル )ピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピ ル)ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)−4−(3−トリフルオロメ チルフェニル)ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)−4−(3 −トリフルオロメチルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(6−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(8−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]− ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジ ン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−5−オキシ)エ チル]−ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−4−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)−エチル]ピペリ ジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−6−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノエトキシ)キナゾリン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノ)エトキシ]ピラゾロ−[3,4−d] ピリミジン; 1−[2−(4−ベンジルピペリジノ)エチル]−4−ヒドロキシピラゾロ[ 3,4−d]ピリミジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ビスアセトアミドフェノキシ)エチル] ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−6−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)エチル]ピ ペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノ−3 −ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 4−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1,4−ジベンジルピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル )ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル) ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル)−4−(3−トリフルオロメチ ルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1,4−ジベンジル−4−ヒドロキシピペリジン; 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル ]−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)−1−(3−フェノキシプロピ ル)−ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−ヒドロキシ−3−(1−ナフチルオキシ)プロピル ]ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−[(2−ヒドロキシ−4−フェニル)ブチル]ピペリジン ; 1−(3−フェノキシプロピル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−フェノキシブチル)−4−フェニルピペリジン; 4−フェノキシ−1−[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジ ン; 4−(2−メトキシフェノキシ)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−1−[2−(3−アミ ノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−1−[3−(3−アミ ノフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 3−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−[3−(3 −アミノフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニル)−1−[3 −(3−アミノ−1−ナフチルオキシ)プロピル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−エチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メトキシベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキ シフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−トリフルオロメチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−イソプロピルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−t−ブチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4 −ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)−1−(2 −(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((2−ナフチル)メチル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチルアニリノ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(チオフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−クロロ−4−(2−ヒドロキ シエチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2,6−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ− 3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3,4−メチレンジオキシフェノキシ)エチル) ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(3 −フルオロ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ −3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチル−4−ヒドロキシアニリノ)エチル) ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシチオフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)プ ロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール−5−オキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−イミノベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾー ル−5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾル−5−オキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾル−6−オキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オ キシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−メチル−2−オキソベンゾイミダゾール−5 −オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロインドール−5− オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロ インドール−5−オキシ)エチル)ピペリジン;及び 医薬として許容できるそれらの塩; であるが、それらに限定されない。 本発明の化合物は、当業者周知の方法を用いて製造できる。代表的反応スキー ムI、II、IIIは、本発明の化合物の製造方法を示す。スキームI、II、IIIで用 いる出発物質は、容易に入手できるか、公知方法で製造できる。 スキームIスキームII スキームIII 本発明の化合物はニューロン損失、神経変性疾患及び慢性疼痛の治療及び予防 に有用である。これらの化合物は抗痙攣剤、麻酔誘発用並びに癲癇及び精神病の 治療用としても有用である。サブタイプ選択的NMDAレセプターサブタイプア ンタゴニスト及びアゴニストの治療及び副作用特徴はより非サブタイプ選択性の NMDAレセプター阻害剤と著しく相違すると思われる。本発明のサブタイプ選 択的類似体は他のレセプター、特にNMDAレセプターに関連するPCP及びグ ルタミン酸結合部位との非特異的結合に起因する不都合な副作用を殆ど又は全く 示さないと予想される。更に、種々のNMDAレセプターサブタイプに選択性が あるため、非サブタイプ選択的NMDAレセプターアンタゴニストに共通する鎮 静等の副作用が緩和されよう。本発明の化合物は、虚血時に生じるようにリガン ド依存性カチオンチャンネルが開いてCa++をニューロンに過剰に流入しないよ うにすることにより、例えばNMDAレセプター系に関与するもの等の興奮性ア ミノ酸の活動亢進の悪影響を治療又は予防するのに有効である。 本発明の化合物で治療可能な神経変性疾患としては、アルツハイマー病、筋萎 縮性側索硬化症、ハンチントン病、パーキン ソン病及びダウン症候群から構成される群から選択されるものが挙げられる。 本発明の化合物は痴呆を誘発する多発性卒中に関連するニューロン損失の治療 又は予防に特に有用である。患者が卒中と診断された後、本発明の化合物を投与 すると、現在の虚血を改善すると共に、卒中の再発によりニューロンがそれ以上 損傷しないように予防することができる。 更に、本発明の化合物は血液脳関門を通過できるため、中枢神経系を冒す症状 を治療又は予防するのに特に有用である。 本発明の化合物は手術の神経悪影響を治療又は予防するのに特に有用である。 例えば、冠状動脈バイパス手術は循環系に気泡を導入し易い人工心肺装置を使用 する必要があり、気泡が脳に止まる恐れがある。このような気泡の存在はニュー ロン組織から酸素を奪い、酸素欠乏症や虚血を生じる。手術前又は後に本発明の 化合物を投与すれば虚血を治療又は予防できよう。好ましい態様では、心肺バイ パス手術又は頚動脈内膜切除手術を受ける患者に本発明の化合物を投与する。 本発明の化合物は慢性疼痛の治療又は予防にも有用である。このような慢性疼 痛は手術、外傷、頭痛、関節炎、末期癌によ る疼痛又は変性疾患の結果として生じ得る。本発明の化合物は四肢切断に起因す る幻覚疼痛の治療にも特に有用である。疼痛の治療に加え、本発明の化合物は例 えば手術中の全身又は局所麻酔を誘発するのにも有用であると予想される。 選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニスト、アゴニスト及びモジュ レーターは多数のマウス抗痙攣試験(DBA−2マウスの聴原発作モデル、ペン チレンテトラゾールによりマウスに誘発した発作、最大電気ショック発作試験( MES)又はNMDA誘発死)を使用して腹膜組織内又は静脈内注射後にin vivo 抗痙攣活性を試験することができる。本発明の化合物はPCPを食塩水 から区別するように訓練したラットの薬物区別試験で試験することもできる。本 発明の化合物の大半はいかなる用量でもPCPと同類にできないと予想される。 更に、本発明の化合物のうちで齧歯目の運動活動試験で行動興奮を生じるものは 皆無であるとも予想される。以上の結果から、本発明の選択的NMDAレセプタ ーサブタイプアンタゴニスト及びアゴニストはMK−801及びPCP等のNM DAチャンネル遮断薬や、CGS19755等の競合的NMDAアンタゴニスト に共通するPCP様行動副作用を示さないと予想される。 選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニスト及びアゴニストは、腹膜 組織内又は静脈内注射後に強力なin vivo活性を示すことも予想され、従 って、これらの化合物は血液脳関門を通過できると考えられる。 高レベルのグルタミン酸は緑内障に関係があるとされている。また、緑内障処 置、特に網膜神経節細胞の保護は、興奮毒性を低下させるために有効な濃度でグ ルタミン酸誘発興奮毒性を低下させることが可能な化合物を患者に投与すること により達成できることが開示されている。WO94/13275号参照。従って 、本発明の化合物は血液網膜関門を通過すると予想されるので、緑内障の治療に も有用であると予想される。好ましくは、本発明は原発開放隅角緑内障、慢性閉 塞隅角緑内障、偽性水晶体剥離又は他の型の緑内障もしくは眼圧亢進症状の患者 の治療に関する。投与期間中の患者の眼内圧の変化に関係なく長期間(例えば少 なくとも6カ月間、好ましくは少なくとも1年間)にわたって化合物を投与する のが好ましい。本発明の化合物は、特に抗ウイルス剤と併用してCMV網膜炎を 治療するのにも有用である。CMVは神経節細胞層を冒し、グルタミン酸レベル を高めると考えられる。従って、NMDAレセプターア ンタゴニストは高レベルのグルタミン酸の毒性作用を阻害することにより網膜炎 を防ぐことができる。 アミノグリコシド抗生物質は重度グラム陰性細菌感染の治療に使用して成果を 発揮している。しかし、これらの抗生物質で長期間治療すると、内耳の感覚聴覚 細胞が破壊され、その結果、永久難聴を誘発する。Basileらの最近の研究 (Nature Medicine,2:1338−1344,1996)によ ると、アミノグリコシドはNMDAレセプターとの相互作用によりグルタミン酸 興奮毒性のポリアミン様亢進を生じる。従って、NMDAレセプターアンタゴニ スト活性をもつ本発明の化合物はレセプターとの相互作用を阻害することにより 、アミノグリコシド抗生物質に誘発される難聴を予防するのに有用であろう。 本発明の化合物は頭痛、特に偏頭痛の治療に有用である。偏頭痛時には、脳血 流の特異な変化を伴う感覚障害の結果、特徴的偏頭痛前兆が発生する。この特異 な現象はLeao,A.A.P.J.,Neurophysiol.7:359 −390(1944)の皮質伝播性鬱病(CSD)の動物実験で再現されている ので、CSDは前兆を伴う偏頭痛の病態生理における 重要な現象であるとみなされる(Tepleyら,In:Biomagneti sm,S.Williamson,L.Kaufmann編,327−330頁 ,Plenum Press,New York(1990))。CSDは脳内 イオン恒常性不全、ニューロンからの興奮性アミノ酸の流出及びエネルギー代謝 の増加に関係する電気活性の一過性変化の伝播(2〜6mm/s)に結び付けら れる(Lauritzen,M.,Acta Neurol.Scand.76 (Suppl.113):4−40(1987))。ヒトを含む種々の動物にお けるCSDの開始はグルタミン酸の放出を伴い、NMDAにより誘発できること が立証されている(Curtisら,Nature 191:1010−101 1(1961);及びLauritzenら,Brain Res.475:3 17−327(1988))。サブタイプ選択的NMDAアンタゴニストは副作 用が少ないと予想され、血液脳関門を通過することができ、全身生体利用性をも つため、偏頭痛の治療に有用であろう。 膀胱活動は仙骨脊髄で副交感神経節前ニューロンにより制御される(DeGr oatら,J.Auton.Nerv.Sy s.3:135−160(1981))。ヒトでは、脊髄中の最高密度のNMD Aレセプターは膀胱副交感神経節前ニューロンを含むと推定される領域を含めた 仙骨レベルに位置することが示されている(Shawら,Brain Rese arch 539:164−168(1991))。NMDAレセプターは現実 に興奮性であるため、これらのレセプターを薬理学的に遮断すると、膀胱活動が 抑制されると思われる。非競合的NMDAレセプターアンタゴニストMK801 はラットで排尿頻度を増すことが示されている(VeraとNadelhaft ,Neuroscience Letters 134:135−138(19 91))。更に、競合的NMDAレセプターアンタゴニストは膀胱及び尿道括約 筋活動の用量依存性阻害を生じることも示されている。(米国特許第5,192 ,751号)。従って、サブタイプ選択的NMDAレセプターアンタゴニストは レセプターチャンネル活性の調節による尿失禁の治療に有効であると予想される 。 非競合的NMDAレセプターアンタゴニストMK801はヒト不安の類推に有 益な種々の動物不安モデルで有効であることが示されている(Clinesch midt,B.V.ら,D rug Dev.Res.2:147−163(1982))。更に、NMDA レセプターグリシン部位アンタゴニストはラット強化刺激試験(Anthony ,E.W.,Eur.J.Pharmacol.250:317−324(19 93))及び数種の他の動物不安解消モデル(Winslow,J.ら,Eur .J.Pharmacol.190:11−22(1990);Dunn,R. ら,Eur.J.Pharmacol.214:207−214(1992); 及びKehne,J.H.ら,Eur.J.Pharmacol.193:28 3−292(1981))で有効であることが示されている。 グリシン部位アンタゴニスト(+)HA−966及び5,7−ジクロロキヌレ ン酸はラット坐核に注入するとd−アンフェタミンに誘発される刺激を選択的に 阻害するが、線条体では阻害しないことが判明した(Hutson,P.H.ら ,Br.J.Pharmacol.103:2037−2044(1991)) 。興味深いことに、(+)HA−966はPCP及びMK801に誘発される行 動覚醒を阻害することも判明した(Bristow,L.J.ら,Br.J.P harmacol.108:1156−1163(1993))。これらの知 見は、チャンネル遮断薬でなくNMDAレセプターチャンネルモジュレーターを 変則的神経弛緩剤として使用できる可能性を示唆している。 パーキンソン病の動物モデルでMPP+又はメタンフェタミンに誘発されるド ーパミン作動性ニューロンの損傷はNMDAレセプターアンタゴニストにより阻 害できることが示されている(Rojasら,Drug Dev.Res.29 :222−226(1993);及びSonsallaら,Science 2 43:398−400(1989))。更に、NMDAレセプターアンタゴニス トはハロペリドールに誘発されるカタレプシーを抑制し(Schmidt,W. J.ら,Amino Acids 1:225−237(1991))、モノア ミン欠乏齧歯目で活性を増加し(Carlssonら,Trends Neur osci.13:272−276(1990))、ラットで片側黒質病変後に同 側回転を増加する(Snell,L.D.ら,J.Pharmacol.Exp .Ther.235:50−57(1985))ことが示されている。これらも パーキンソン病の実験動物モデルである。動物試験でパーキンソン病治療薬アマ ンタジン及びメマンチンはNMDAレセプ ター阻害をもたらす血漿中濃度で動物に抗パーキンソン病様活性を示した(Da nysz,W.ら,J.Neural Trans.7:155−166,(1 994))。従って、これらのパーキンソン病治療薬はNMDAレセプターの阻 害により治療薬として作用すると考えられる。従って、NMDAレセプター活性 のバランスはパーキンソン病症状の出現に関連する錐体外路機能の調節に重要で あると思われる。 医療分野で痛みを和らげるために例えばモルヒネ等のアヘン剤を使用すること は周知である。(本明細書において「アヘン剤」なる用語は任意のアヘン製剤又 は誘導体を意味するものであり、特にアヘンに天然に含まれる約20種のアルカ ロイド、例えばモルヒネ、ノスカピン、コデイン、パパベリン及びテバイン並び にそれらの誘導体である。)しかし、持続使用すると、身体はアヘン剤に対する 耐性を増すため、持続して痛みを和らげるためには患者への投与量を漸増しなけ ればならない。急性及び慢性のいずれもモルヒネ投与後に耐性が生じる(Kor netskyら,Science 162:1011−1012(1968); Wayら,J.Pharmacol.Exp Ther.167:1−8(19 69);Huidobroら, J.Pharmacol.Exp Ther.198:318−329(197 6);Lutfyら,J.Pharmacol.Exp Ther.256:5 75−580(1991))。これは、それ自体患者の健康に有害であり得る。 更に、耐性が実質的に完全になり、薬剤の鎮痛性が無効になるときが訪れると考 えられる。更に、モルヒネの投与量を増していくと、呼吸低下を生じ、患者が呼 吸を停止する恐れがある。耐性を生じずに鎮痛作用があり、あるいは鎮痛作用を 妨げずに耐性を阻害するための佐剤としての代替薬剤を求めて研究が続いている 。 最近の研究はモルヒネ耐性におけるNMDAレセプターの調節役割を示唆して いる(Trujilloら,Science 251:85−87(1991) ;Marekら,Brain Res.547:77−81(1991);Ti seoら,J.Pharmacol.Exp Ther.264:1090−1 096(1993);Lutfyら,Brain Res.616:83−88 (1993);Hermanら,Neuropsychopharmacolo gy 12:269−294(1995))。更に、NMDAレセプターアンタ ゴニストはオピオイド耐性とオピオイド禁断症状の一部を抑制するた めに有用であることが報告されている。従って、本発明はNMDAレセプターに 関連するグリシンコアゴニスト部位を遮断することにより、アヘン剤耐性を抑制 し、アヘン剤禁断症状を治療又は改善することを目的とした本発明の化合物の投 与にも関する。 従って、本発明は特定のNMDAレセプターサブタイプに対して高親和性であ り、ドーパミンや他のカテコールアミンレセプター等の他の部位に対して低親和 性の化合物に関する。本発明によると、特定のNMDAサブユニットに高い結合 性をもつ前記化合物は、NMDAサブユニット結合アッセイで約100μM以下 のIC50を示す(表1参照)。好ましくは、本発明の化合物は10μM以下の選 択的サブユニットIC50を示す。より好ましくは、本発明の化合物は約1.0μ M以下の選択的サブユニットIC50を示す。 本発明の範囲に含まれる組成物は、所期目的を達成するために有効な量の本発 明の化合物を含有する全組成物を含む。個々の必要は異なるが、各成分の有効量 の最適範囲の決定は当業者の能力の範囲内である。一般に、例えば汎化不安症状 、恐怖症、強迫症、恐慌症及び外傷後圧迫症等の不安症状を治療しようと する哺乳動物体重当たり1日当たりの用量で表すと、0.0025〜50mg/ kgの化合物又は等価量の医薬的に許容可能なその塩を哺乳動物、例えばヒトに 経口投与すればよい。好ましくは、約0.01〜約10mg/kgを経口投与し てこれらの障害や精神分裂病又は他の精神病を治療又は予防する。筋肉内注射で は、用量は一般に経口用量の約2分の1である。例えば、不安の治療又は予防に 適した筋肉内用量は約0.0025〜約15mg/kg、より好ましくは約0. 01〜約10mg/kgである。 虚血、脳及び脊髄外傷、低酸素症、低血糖症並びに手術におけるニューロン損 失の治療もしくは予防方法、緑内障もしくは尿失禁の治療もしくは予防方法、ア ルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、パーキンソン病及びダ ウン症候群の治療方法、又は障害の病態生理が興奮性アミノ酸の活動亢進もしく はNMDAレセプターイオンチャンネル関連神経毒性を伴う疾患の治療方法では 、本発明の医薬組成物は急性静脈内注射、静脈内注入として又は1日1〜4回の 処方で約0.01〜約50mg/kg体重の単位用量レベルの本発明の化合物又 は等価量の医薬的に許容可能なその塩を含有し得る。慢性疼痛、 偏頭痛を治療するため、麻酔を誘発するため、アヘン剤耐性を治療もしくは予防 するため、又はアヘン剤禁断症状を治療するために使用する場合には、約0.0 1〜約50mg/kg体重の単位用量レベルの本発明の化合物又は等価量の医薬 的に許容可能なその塩を1日1〜4回の処方で投与すればよい。当然のことなが ら、厳密な治療レベルは治療する動物、例えばヒトの病歴によって異なる。厳密 な治療レベルは不当な実験を要することなく当業者により決定することができる 。 単位経口用量は約0.01〜約50mg、好ましくは約0.1〜約10mgの 化合物を含み得る。単位用量は、化合物又はその溶媒和物約0.1〜約10、簡 便には約0.25〜50mgを各々含有する1個以上の錠剤として1日1日以上 投与することができる。 粗薬品として化合物を投与する以外に、本発明の化合物は該化合物を薬剤とし て使用可能な製剤に加工するのを助長する賦形剤及び助剤を含む適切な医薬的に 許容可能なキャリヤーを含有する医薬製剤の一部として投与してもよい。好まし くは、製剤、特に経口投与可能であり且つ好ましい投与型に使用可能な製剤(例 えば錠剤、糖剤及びカプセル剤)、直腸投与可能な製 剤(例えば座薬)及び適切な注射又は経口投与用溶液は、賦形剤と共に活性化合 物約0.01〜99%、好ましくは約0.25〜75%を含有する。 本発明の化合物の医薬的に許容可能な非毒性塩も本発明の範囲内に含まれる。 酸付加塩は、本発明の特定の選択的NMDAレセプターサブタイプアンタゴニス ト又はアゴニストの溶液を塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエ ン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、蓚酸等の医薬的に許容可能な非毒性酸の溶液と混 合することにより形成される。 本発明の医薬組成物は本発明の化合物の有益な効果を享受し得る任意の動物に 投与することができる。このような動物のうちではまず第1に哺乳動物(例えば ヒト)が挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。 本発明の医薬組成物はその所期目的を達成する任意手段により投与することが できる。例えば、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹膜組織内、経皮又は経頬の 経路で投与することができる。これらの経路に代用又は併用して経口経路で投与 してもよい。投与量はレシピエントの年齢、健康状態及び体重、併用治療がある 場合にはその種類、治療頻度、並びに所望の効果の種 類により異なる。 本発明の医薬製剤はそれ自体公知の方法、例えば従来の混合、造粒、糖剤製造 、溶解又は凍結乾燥法により製造される。例えば、経口用医薬製剤は活性化合物 を固体賦形剤と混合し、場合により得られた混合物を粉砕し、所望又は必要に応 じて適切な助剤の添加後に顆粒混合物を加工して錠剤又は糖剤コアとすることに より得られる。 利用可能な賦形剤は特に糖類(例えばラクトース又はスクロース)、マンニト ール又はソルビトール、セルロース調製物及び/又はリン酸カルシウム(例えば リン酸三カルシウム又はリン酸水素カルシウム)等の充填剤と、例えばトウモロ コシ澱粉、コムギ澱粉、コメ澱粉、ジャガイモ澱粉を使用する澱粉ペースト、ゼ ラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル ロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/又はポリビニルピロリド ン等の結合剤である。所望により、上記澱粉類やカルボキシメチル澱粉、架橋ポ リビニルピロリドン、寒天又はアルギン酸もしくはその塩(例えばアルギン酸ナ トリウム)等の崩壊剤を加えてもよい。助剤の非限定的な例としては流れ調節剤 及び滑剤が挙げられ、例えばシ リカ、タルク、ステアリン酸もしくはその塩(例えばステアリン酸マグネシウム 又はステアリン酸カルシウム)及び/又はポリエチレングリコールである。糖剤 コアは、所望により耐胃液性の適切なコーティングを備える。この目的には濃厚 糖溶液を使用することができ、場合により溶液にアラビアゴム、タルク、ポリビ ニルピロリドン、ポリエチレングリコール及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶 液及び適切な有機溶媒もしくは溶媒混合物を加えてもよい。耐胃液性コーティン グを製造するためにはフタル酸アセチルセルロースやフタル酸ヒドロキシプロピ ルメチルセルロース等の適当なセルロース調製物の溶液を使用する。例えば識別 のため又は活性化合物用量の組み合わせを表すために色素や顔料を錠剤又は糖剤 コーティングに加えてもよい。 経口使用可能な他の医薬製剤としてはゼラチンから形成した滑り嵌めカプセル 剤や、ゼラチンとグリセロール又はソルビトール等の可塑剤から形成した軟質密 封カプセル剤が挙げられる。滑り嵌めカプセル剤には顆粒形態の活性化合物を収 容でき、ラクトース等の充填剤、澱粉類等の結合剤及び/又はタルクやステアリ ン酸マグネシウム等の滑剤、及び場合により安定剤を加えてもよい。軟質カプセ ル剤では、活性化合物を脂肪油又は流 動パラフィン等の適当な液体に溶解又は懸濁するのが好ましい。更に、安定剤を 加えてもよい。 直腸経路で使用可能な予想される医薬製剤としては、例えば活性化合物の1種 以上と座薬ベースの組み合わせから構成される座薬が挙げられる。利用可能な座 薬ベースは例えば天然又は合成トリグリセリド又はパラフィン系炭化水素である 。更に、活性化合物とベースの組み合わせから構成されるゼラチン直腸カプセル 剤を使用することも可能である。考えられるベース材料としては、例えば液体ト リグリセリド、ポリエチレングリコール又はパラフィン系炭化水素が挙げられる 。 非経口投与用として利用可能な製剤としては、例えば水溶性塩等の水溶性形態 の活性化合物の水溶液やアルカリ溶液が挙げられる。更に、適当な油性注射用懸 濁液として活性化合物の懸濁液を投与してもよい。利用可能な親油性溶媒又はビ ヒクルとしては脂肪油(例えばゴマ油)又は合成脂肪酸エステル(例えばオレイ ン酸エチル又はトリグリセリド又はポリエチレングリコール−400(化合物は PEG−400に可溶性))が挙げられる。水性注射用懸濁液は、例えばナトリ ウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール及び/又はデキストラン等のよ うに懸濁液の粘度を増加する物質を加えてもよい。場合により、懸濁液は更に安 定剤を加えてもよい。 NMDAサブユニット結合部位のin vitro特性決定は、選択的薬剤リ ガンドがないため困難であった。そこで、本発明の化合物を使用すると、NMD Aサブユニットとその分布を特性決定することができる。この目的に使用可能な 本発明の特に好ましいサブタイプ選択的NMDAレセプターアンタゴニスト及び アゴニストは放射性同位体で標識した誘導体、例えば原子の1個以上を3H、1 1C、14C、15N又は18Fで置換した誘導体である。 NMDAレセプターサブユニットの電気生理学的アッセイRNAの調製 。NR1A、NR2A、NR2B、NR2C及びNR2DラットN MDAレセプターサブタイプをコードするcDNAクローンはP.H.Seeb urg博士から入手した(これらのクローン又はそのマウス相同体の詳細につい てはMoriyoshiらNature(Lond.)354:31−37( 1991);KutsuwadaらNature(Lond.)358:36 −41(1992);MonyerらScience(Washington ,D.C.) 256: 1217−1221(1992);IkedaらFEBS Lett.313 :34−38(1992);IshiiらJ.Biol.Chem.268: 2836−2843(1993)参照)。クローンを適当な宿主細菌に形質転換 し、慣用DNA精製技術でプラスミド調製物を作成した。各クローンのサンプル を制限酵素消化により直鎖化し、T3RNAポリメラーゼを用いてcRNAを合 成した。cRNAを400ng/μlまで希釈し、1μlアリコートに分けて注 射時まで−80℃で保存した。アフリカツメガエル卵母細胞発現系 。0.15% 3−アミノ安息香酸エチルエ ステル(MS−222)を使用して成熟雌Xenopus laevisを麻酔 し(20〜40分間)、卵巣葉2〜4個を外科的に摘出した。まだ被覆卵巣組織 に囲まれている卵巣からIV−VI発生期の卵母細胞(Dumont,J.N. ,J.Morhol.136:153−180(1972))を切離した。卵胞 に包まれた卵母細胞にcRNA:NR1A+NR2A、2B、2C又は2Dの1 :1混合物をマイクロインジェクトし、各レセプターサブユニットをコードする RNA〜2、5又は20ngを注入した。NR1AをコードするcRNAは単独 で〜20ngを注入した。88mM NaCl、 1mM KCl、0.41mM CaCl2、0.33mM Ca(NO3)2、 0.82mM MgSO4、2.4mM NaHCO3、5mM HEPESを含 むバース培地(pH7.4)に0.1mg/ml硫酸ゲンタマイシンを加えた中 に卵母細胞を保存した。卵母細胞がまだ被覆卵巣組織に囲まれている間にバース 培地に0.1%ウシ血清を補充した。注入から1〜2日後に卵母細胞をコラゲナ ーゼ(0.5mg/ml Sigma Type I、0.5〜1時間)で処理 して卵胞を除去し(MilediとWoodward,J.Physiol.( Lond.) 416:601−621(1989))、その後、無血清培地に保 存した。 注入後3〜21日間にわたって慣用2電極電圧固定法(Dagan TEV− 200)を使用して電気記録を行った(Woodwardら,Mol.Phar macol.41 :89−103(1992))。卵母細胞を0.1ml記録チ ャンバーに入れ、115mM NaCl、2mM KCl、1.8mM CaC l2、5mM HEPESを含むカエルリンゲル液(pH7.4)で持続潅流( 5〜15ml/min)した。バッチ潅流により薬剤を加えた。NMDAレセプ ターの種々のサブユニット組み合わせを発現する卵母細胞を使用し、グルタミン 酸(1 00μm)とグリシン(1〜100μm)の同時添加によりNMDA電流を活性 化した。アンタゴニストの濃度を漸増して誘導した電流の低下を測定することに より、固定濃度のグルタミン酸とグリシンにより誘発される応答で新規アンタゴ ニストの阻害力価を調べた。濃度−阻害曲線を式1: I/I(対照)=1/(1+([アンタゴニスト]/10-pIC50)n) 式1 [式中、I(対照)はアゴニスト単独により誘導される電流であり、pIC50= −log IC50であり、IC50は50%最大阻害を生じるアンタゴニストの濃 度であり、nは勾配係数である]で調整した(De Leanら,Am.J.P hysiol. 235:E97−102(1978))。不完全な曲線では調整 による分析は不確実であったため、曲線の直線部分の単純回帰によりIC50を計 算した(出所:Microcal Software)。 巣状虚血の誘発 ラットに挿管し、2%ハロタンで麻酔下においた。手術中は加温パッドと制御 装置に接続した直腸プローブにより体温を37.5℃に維持した。総頚動脈(C CA)を分離し、各CCAの周囲を絹結紮糸で緩く止めた。左眼窩と耳道の間に 垂直皮膚切痕を形成した。頬骨側頭突起の後部を除去し、一定の食塩水 潅注下に卵円孔の背吻側に小さい穴(2.0〜2.5mm)を開けた。顕微外科 用鉤で硬膜を開き、大脳を静かに引っ込め、内頚動脈と中大脳動脈(MCA)の 分岐部を露出させた。同側CCAを結紮し、MCAをその起始部から嗅索まで凝 固させた。対側CCAを動脈クリップで閉塞した。全切痕を縫合し、静脈内管を 注入ポンプに接続して本発明の化合物を送達した。MCA閉塞から2時間後に対 側CCAのクリップを外した。MCA閉塞から2時間後に直腸温度を測定した( MCA−0)。 最大電気ショック誘発発作 Ugo Basile ECT装置(モデル7801)を使用して食塩水被覆 角膜電極に電流(50mA、60パルス/秒、0.8秒パルス幅、1秒周期、直 流)を流して発作を誘発した。背表面の弛んだ皮膚をつまんでマウスを固定し、 電極を2つの角膜に軽く当てた後、電流を流し、緊張性後脚伸筋応答の発生につ いて30秒間までマウスを観察した。緊張性発作は身体平面から90℃を越える 後脚伸筋として定義した。結果を悉無式に処理した。 以下、実施例により本発明の所定の好ましい態様を具体的に説明するが、本発 明はこれに制限されない。 実施例1 4―ベンジル―1―(2―フェノキシエチル)ピペリジン 4―ベンジルピペリジンを1―ブロモ―2―フェノキシエタンと過剰の炭酸カ リウムを含むメチルエチルケトン溶液で処理し、12時間還流で加熱した。標準 仕上げとクロマトグラフィーにより標題化合物を得た。 実施例2 4―ベンジル―1―(3―フェノキシプロピル)ピペリジン 4―ベンジルピリジンと1―ブロモ―3―フェノキシプロパンを含むアセトン 溶液を室温で夜通し攪拌した。溶媒除去後、残渣をエタノールに溶解し、水素化 硼素ナトリウムで処理して、 テトラヒドロピリジン付加物を得た。MeOH中、水素加圧下(50psi)で 10%Pd―Cを触媒として使い二重結合を還元して、標題化合物を得た。 実施例3 4―ベンジル―1―[2―ヒドロキシ―3―(1―ナフチルオキシ)プロピル] ピペリジン 1―ナフチルアルコール、クロロメチルオキシラン、炭酸カリウム及びメチル エチルケトンの混合物を還流で5時間加熱して、2―(1―ナフチルオキシ)メ チルオキシランを得た。この中間物を4―ベンジルピペリジンで処理して標題化 合物を得た。 実施例4 4―ベンジル―1―[(2―ヒドロキシ―4―フェニル)ブチル]ピペリジン 4―フェニル―1―ブテンを含むクロロホルム溶液をm―クロロ過安息香酸で 処理し、1.5時間攪拌した。標準仕上げとクロマトグラフィーでエポキシドを 得た。このエポキシドと4―ベンジルピペリジンをトルエン還流中で縮合して標 題化合物を得た。 実施例5 4―フェノキシ―1―[(4―フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン 4―フェノキシピリジンと臭化ベンジル混合物を含むアセトン溶液を室温で夜 通し攪拌した。溶媒除去後、残渣をメタノールに溶解し、−20℃に冷却し、水 素化硼素ナトリウムを分割 添加して処理し、0℃に加温した。標準仕上げと精製後、生成したテトラヒドロ ピリジン付加物をメタノール中に溶解し、20%Pd―Cを触媒として使い水素 化して4―フェノキシピペリジンを得た。4―フェノキシピペリジンと1―ブロ モ―3―(4―フルオロフェノキシ)プロパンの混合物を含むアセトン溶液を過 剰の炭酸カリウムと共に、還流で12時間加熱して標題化合物を得た。 実施例6 4―(2―メトキシフェノキシ)―1―(4―フェニルブチル)ピペリジン 4―(2―メトキシフェノキシ)ピリジン溶液を1―ブロモ―4―フェニルブ タンを含むアセトンで処理してピリジニウム塩を得た。エタノール中の水素化硼 素ナトリウムによる還元とメタノール中の10%Pd―Cを触媒とする接触水素 化の逐次還元により標題化合物を得た。 実施例7 1―(3―フェノキシプロピル)―4―フェニルピペリジン EtOH(15mL)中に3―フェノキシプロピルブロマイド(224mg, 1.04mmol)、4―フェニルピペリジン(140mg,0.870mmo l)及びK2CO3(264mg,1.91mmol)を含む混合物を、N2下で 12時間還流した。無機塩をシリカゲルの短カラムを通して除去しEtOAc( 3×15mL)で洗浄した。濾液を真空蒸発して残渣を得て、これをフラッシュ クロマトグラフィーで精製して標題化合物を淡黄色の油(165mg,64%) として得た:1H NNR(CDCl3)1.90(m,4H),2.10(m, 4H),2.55(m,1H),2.70(bs,2H),3.20(bs,2 H),4.05(m,2H),6.92(m,4H),7.29(m,6H)。 実施例8 1―(2―フェノキシエチル)―4―フェニルピペリジン 本化合物を実施例7と同じ手順で調製した。2―フェノキシエチルトシレート (380mg,1.30mmol)と4―フェニルピペリジン(167mg,1 .04mmol)から当アミンを淡黄色の油(224mg,77%)として得た :1H NMR(CDCl3)1.91(m,4H),2.40(bs,2H), 2.60(m,1H),3.00(bs,2H),3.25(bs,2H),4 .25(m,2H),6.94(m,4H),7.30(m,6H)。 実施例9 1―(4―フェノキシブチル)―4―フェニルピペリジン 本化合物を実施例7と同じ手順で調製した。4―フェノキシブチルブロマイド (256mg,1.12mmol)と4―フェニルピペリジン(150mg,0 .930mmol)から、当アミンを淡黄色の油(夜通し静置すると固化した。 196mg,68%)として得た:1H NMR(CDCl3)1.88(m,1 0H),2.10(m,1H),3.00(bs,2H),3.20(bs,2 H),4.00(m,2H),6.91(m,4H),7.26(m,6H)。 実施例10 1―(4―(3―(トリフルオロメチル)フェノキシ)ブチル)―4―フェニル ピペリジン臭化水素酸塩 本化合物を実施例7と同じ手順で調製した。1―ブロモ―4―(3―(トリフ ルオロメチル)フェノキシ)ブタン(387mg,1.30mmol)及び4― フェニルピペリジン(140mg,0.870mmol)から当アミンを淡黄色 の油(8 2mg,25%)として得た。この溶液に1.2M HBrを含むMeOH4m Lを添加した。生成した溶液を室温で2時間攪拌した。メタノールを真空蒸発し て乾燥した。エーテル(15mL)を残渣に添加して、夜通し攪拌した。濾過し て固体を採集し乾燥して当生成物(110mg,100%)を得た:mp134 −136℃;1H NMR(CDCl3)1.94(m,2H),2.08(m, 2H),2.22(bs,2H),2.75−2.86(m,5H),3.10 (m,2H),3.76(m,2H),4.04(m,2H),7.10−7. 41(m,9H),11.52(bs,1H)。分析結果:C2227NBrF3 Oに対する計算値:C,57.65;H,5.94;N,3.06。測定値:C ,57.37;H,5.65;N,3.10。 実施例11 4―ベンジル―1―(2―(4―クロロフェノキシ)エチル)―ピペリジン塩酸 塩 本化合物を実施例7と同じ手順で調製した。4―ベンジルピペリジン(500 mg,2.85mmol,Aldrich)及び2―(4―クロロフェノキシ) エチルブロマイド(704mg,2.99mmol)から当アミンが淡黄色の油 として得られ、ガラス棒で掻くと固化した(835mg,89%):mp72− 73℃;当塩酸塩を実施例10と同じ手順で調製し、けばだった無色の結晶固体 として得られた、mp177−178℃;1H NMR(CDCl3)1.55− 2.17(m,5H),2.50−2.82(m,4H),3.20−3.55 (m,2H),3.65(d,J=12Hz,2H),4.53(t,J=4. 2Hz,2H),6.80(d,J=8.7Hz,2H),7.00−7.18 (m,7H),12.68(bs,1H)。分析結果:C2025Cl2NOに対 する計算値:C,65.57;H,6.88;N,3.82。測定値:C,65 .45;H,7.08;N,3.80。 実施例12 4―ベンジル―1―(2―(4―ニトロフェノキシ)エチル)―ピペリジン臭化 水素酸塩 本化合物を実施例10と同じ手順で調製した。4―ベンジルピペリジン(1. 00g,5.70mmol)及び1―ブロモ―2―(4―ニトロフェノキシ)エ タン(1.47g,5.98mmol)から、標題化合物を無色の固体として得 た(1.82g,76%):mp155−157℃;1H NMR(CDCl3) 1.16−2.21(m,5H),2.58−2.89(m,4H),3.25 −3.78(m,4H),4.74(t,J=4.2Hz,2H),6.90− 7.35(m,7H),8.20(d,J=9.0Hz,2H)。分析結果:C2025BrN23に対する計算値:C,57.01;H,5.98;N,6.6 5。測定値:C,57.15;H,6.03;N,6.61。 実施例13 1―(2―(4―アミノフェノキシ)エチル)―4―ベンジルピペリジン二臭化 水素酸塩 MeOH(50mL)中に4―ベンジル―1―(2―(4―ニトロフェノキシ )エチル)―ピペリジン臭化水素酸塩(900mg,2.14mmol)とPd /C(10%;100mg)を含む混合物をH2(20−30psi,Parr )下で2.25時間25℃で振とうした。触媒は濾過(セライト)して除去した 。生成した溶液を希薄なHBrを含むMeOH溶液で酸性化した。MeOHを真 空(回転蒸発)で除去してシロップを得た。エーテル(45mL)を添加し、生 成した混合物を25℃で48時間、激しく攪拌した。灰色の懸濁液を得た。固体 を採集し、エーテル(3×3mL)で洗浄し、それから真空乾燥(0.005T orr,56℃)して、ベージュ色の粉末(606mg、60%)を得た:mp >130℃;1H NMR(DMSO―d6)1.33−1.88(m,5H), 2.38−3.75(m,8H),4.25−4.45(m,2H),7.04 −7.38(m,9H),9.49−10.30(m,4H)。 実施例14 4―ベンジル―1―(2―(4―シアノフェノキシ)エチル)ピペリジン 本化合物を実施例7と同じ手順で調製した。2―(4―シアノフェノキシ)エ チルブロマイド(2.26g,10.0mmol)と4―ベンジルピペリジン( 1.75g,10.0mmol)から当アミンを固体(2.2g,69%)とし て得た:mp83−85℃;1H NMR(CDCl3)1.37(m,2H), 1.60(m,1H),1.63(m,2H),2.08(m,2H),2.5 3(d,J=6.6Hz,2H),2.81(m,2H),3.00(d,J= 10.8Hz,2H),4.15(t,J=4.8Hz,2H),6.92(d ,J=8.4Hz,2H),7.15(m,5H),7.55(d,J=8.7 Hz,2H)。 実施例15 3―((2―(4―ベンジルピペリジン―1―イル)エチル)オキシ)―ベンズ アルデヒド塩酸塩 A) 3―((2―ブロモエチル)オキシ)ベンズアルデヒド。 アセトニトリル50mL中に3―ヒドロキシベンズアルデヒド(4.88g, 40.0mmol),1,2―ジブロモエタン(75.2g,400mmol) 及びK2CO3(13.8g,100mmol)を含む混合物をN2下で2日間還 流した。シリカゲルの短カラムで無機塩を除去し、EtOAc(3×50mL) で洗浄した。溶媒を蒸発し残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで 精製し、生成物を淡黄色の油(7.65g,84%)として得た:1H NMR (CDCl3)3.67(t,J=6.3Hz,2H),4.36(t,J=6 .3Hz,2H),7.20−7.49(m,4H),9.98(s,1H)。 B) 3―((2―ブロモエチル)オキシ)ベンズアルデヒド エチレンアセタール 。 乾燥ベンゼン50mL中に3―((2―ブロモエチル)オキシ)ベンズアルデ ヒド(2.29g,10.0mmol)を含む溶液にエチレングリコール(1. 22mL,22.0mmol)とトルエンスルホン酸(50mg)を添加した。 生成した溶液を2日間還流した。溶液を飽和NaHCO3溶液(2×20mL) で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶媒を蒸発して淡黄色の油(2.24g, 82%)を得た:1H NMR(CDCl3)3.64(t,J=6.3Hz,2 H),4.03(m,2H),4.13(m,2H),4.31(t,J=6. 3Hz,2H),5.98(s,1H),6.91−7.31(m,4H)。 C) 3―((2―(4―ベンジルピペリジン―1―イル)エチル)オキシ)ベ ンズアルデヒド エチレンアセタール。 本化合物を実施例7と同じ手順で調製 した。3―((2―ブロモエチル)オキシ)ベンズアルデヒド エチレンアセタ ール(2.24g,8.20mmol)と4―ベンジルピペリジン(1.75g ,10.0mmol)から、当アミンを無色の油(2. 9g,94%)として得た:1H NMR(CDCl3)1.32(m,2H), 1.60(m,1H),1.62(d,J=12.9Hz,2H),2.05( m,2H),2.53(d,J=6.6Hz,2H),2.78(m,2H), 2.96(d,J=12Hz,2H),4.02(m,2H),4.11(s, 4H),5.79(s,1H),6.88−7.25(m,9H)。 D) 3―((2―(4―ベンジルピペリジン―1―イル)エチル)オキシ)ベ ンズアルデヒド塩酸塩。 EtOH10mL中に3―((2―(4―ベンジルピ ペリジン―1―イル)エチル)オキシ)ベンズアルデヒド エチレンアセタール (1.1g,3.0mmol)を含む溶液に2N HCl溶液9mLを添加した 。生成した溶液を70℃で3時間攪拌した。溶液を飽和NaHCO3溶液でpH 7に中和し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。統合した抽出液をNa2 SO4上で乾燥した。溶媒を蒸発して淡黄色の油(0.87g,90%)を得た 。MeOH5mL中にこの油(200mg,0.62mmol)を含む溶液に、 1M HClを含むMeOH溶液3mLを滴下して添加した。生成した溶液を室 温で10分間攪拌した。溶媒 を蒸発して油を得て、これにエーテル45mLを添加した。混合物を室温で2日 間攪拌した。濾過して固体を採取し、真空で乾燥して当生成物を固体(110m g,50%)として得た:mp145−147℃(分解);1H NMR(CD Cl3)1.72(m,2H),1.88(m,2H),2.06(m,2H) ,2.62(d,J=6.30Hz,2H),2.75(m,2H),3.41 (s,2H),3.67(m,2H),4.64(s,2H),7.11−7. 51(m,9H),9.97(s,1H),12.71(s,1H)。 実施例16 3―((2―(4―ベンジルピペリジン―1―イル)エチル)オキシ)―ベンズ アルデヒド オキシム 3―((2―(4―ベンジルピペリジン―1―イル)エチル)オキシ)ベンズ アルデヒド(200mg,0.620mmol)の50%EtOH(6mL)水 溶液に、ヒドロキシルアミン塩 酸塩(110mg,1.55mmol)と酢酸ナトリウム(246mg,2.7 7mmol)の50%EtOH(10mL)水溶液を添加した。生成した溶液を 室温で3日間攪拌した。EtOHを蒸発し、濾過して無色の固体を採集し、乾燥 して生成物(160mg,70%)を得た:mp141−143℃;1H NM R(CDCl3)1.40(m,2H),1.50(m,1H),1.64(m ,2H),2.12(m,2H),2.54(m,2H),2.85(s,2H ),3.08(m,2H),4.21(m,2H),6.88−7.28(m, 9H),8.04(s,1H),10.00(bs,1H)。 実施例17 4―ベンジル―1―(2―(3―(エトキシカルボニルメチル)―フェノキシ) エチル)ピペリジン A) エチル 3―ヒドロキシフェニルアセテート。 EtOH200mL中の 3―ヒドロキシフェニル酢酸(10g,66 mmol)溶液にH2SO44mLを添加した。生成した溶液を3日間還流した。 溶媒を真空で蒸発し、残渣に水(50mL)を添加し、生成した混合物をEtO Ac(3×30mL)で抽出した。統合した有機抽出液をNa2SO4上で乾燥し た。溶媒を真空で蒸発して生成物を無色の油(11.5g,97%)として得た :1H NMR(CDCl3)1.26(t,J=7.2Hz,3H),3.57 (s,3H),4.15(q,J=7.2Hz,2H),6.75(m,3H) ,7.16(m,1H)。 B) エチル 3―((2―ブロモエチル)オキシ)フェニルアセテート。 エ チル 3―ヒドロキシフェニルアセテート(3.6g,20mmol)と1,2 ―ジブロモエタン(37.6g,200mmol)から標題化合物を淡黄色の油 (4.68g,82%)として得た:1H NMR(CDCl3)1.26(t, J=7.2Hz,3H),3.59(s,3H),3.63(t,J=6.3H z,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),4.29(t,J=6. 3Hz,2H),6.84(m,3H),7.24(m,1H)。 C) 4―ベンジル―1―(2―(3―(エトキシカルボニル メチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン。 本化合物を実施例7と同じ手順で 調製した。エチル 3―((2―ブロモエチル)オキシ)フェニルアセテート( 2.18g,7.60mmol)と4―ベンジルピペリジン(1.58g,9. 00mmol)から、当アミンを淡黄色の油(2.32g,80%)として得た 。1H NMR(CDCl3)1.26(t,J=7.2Hz),1.45(m, 2H),1.61(m,1H),1.64(m,2H),2.06(m,2H) ,2.54(d,J=6.9Hz,2H),2.78(m,2H),3.00( d,J=11.4Hz,2H),3.64(s,3H),6.86(m,3H) ,7.29(m,6H)。 実施例18 4―ベンジル―1―(2―(3―(2―ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチル )ピペリジン 水素化アルミニウムリチウム(150mg,4.0mmol) を無水THF10mLに懸濁した液に、4―ベンジル―1―(2―(3―(エト キシカルボニルメチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン(0.382g,1. 00mmol)をTHF2mLに溶解した液を−78℃で滴下して添加した。生 成した混合物を室温に加温し12時間攪拌した。水(0.2mL)、15%Na OH水溶液(0.2mL)及び水(1mL)を続いて添加した。無色の固体を濾 過して除去し、EtOAc(3×20mL)で洗浄した。濾液をNa2SO4上で 乾燥した。溶媒を蒸発して残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで 精製して標題生成物を無色の油(223mg,66%)で得た:1H NMR( CDCl3)1.37(m,2H),1.60(m,1H),1.63(m,2 H),2.05(m,2H),2.36(d,J=6.6Hz,2H),2.7 6(m,2H),2.82(m,2H),2.95(m,3H),3.81(t ,J=6.9Hz,2H),4.08(t,J=6.9Hz,2H),6.80 (m,3H),7.17−7.29(m,6H)。 実施例19 1―(2―(3―(アミノカルボニルメチル)フェノキシ)エチル)―4―ベン ジルピペリジン 4―ベンジル―1―(2―(3―(エトキシカルボニルメチル)―フェノキシ )エチル)ピペリジン(0.382g,1.00mmol)をMeOH5mLに 溶解した液に、30%NH4OH5mLを添加した。生成した溶液を室温で12 時間攪拌した。MeOHを真空で蒸発し、水(10mL)を添加した。無色の固 体が沈澱した。固体を濾過して採取し真空で乾燥し標題化合物(218mg,6 2%)を得た:mp 100−101℃;1H NMR(CDCl3)1.31( m,2H),1.60(m,1H),1.609(m,2H),2.04(m, 2H),2.53(d,J=6.6Hz,2H),2.80(t,J=4.8H z,2H),2.95(d,J=11.4Hz,2H),3.55(s,2H) ,4.08(t,J=6Hz,2H),5.35(s,2H),6.82(m, 2H),7.13−7.27(m,6H)。 実施例20 4―ベンジル―1―(2―(3―(ヒドラジノカルボニルメチル)フェノキシ) エチル)ピペリジン 4―ベンジル―1―(2―(3―(エトキシカルボニルメチル)フェノキシ) エチル)ピペリジン(0.382g,1.00mmol)をMeOH5mLに溶 解した液に、ヒドラジン水和物5mLを添加した。生成した溶液を室温で12時 間攪拌した。MeOHを真空で蒸発し水(10mL)を添加した。無色固体が沈 澱した。固体を濾過して採取し真空で乾燥し標題化合物(240mg,65%) を得た:mp 89−91℃;1H NMR(CDCl3)1.31(m,2H) ,1.60(m,1H),1.62(m,2H),2.04(t,J=11.7 Hz,2H),2.52(d,J=6.9Hz,2H),2.76(t,J=6 .0Hz,2H),2.95(d,J=11.4Hz,2H),3.53(s, 2H),3.83(bs,2 H),4.08(t,J=6.3Hz,2H),6.66(s,1H),6.7 9(m,3H),7.12−7.27(m,6H)。 実施例21 4―ベンジル―1―(1―メチル―2―フェノキシエチル)―ピペリジン臭化水 素酸塩 A) 1―フェノキシプロパン―2―オール。 水素化アルミニウムリチュウム (6.0g,0.15mol)をTFH50mLに懸濁した液に、フェノキシア セトン(15g,0.10mol)をTHF5mLに溶解した液を、−78℃で 滴下して添加した。混合物を室温に加温し、更に2時間攪拌した。反応混合物に 水(6.0mL)、15%NaOH溶液(6.0mL)及び水(18mL)を続 いて添加した。生成混合物をEtOAc(15mL)及びエーテル(2×50m L)で抽出した。統合した有機抽出物をNa2SO4上で乾燥した。溶媒を真空蒸 発して残渣を得て、これを精留により精製して、生成物を無色の油(12.5g ,82%)として得た:bp 65−67℃,0.06Torr;1H NMR (CDCl3)1.28(d,J=7.0Hz,3H),2.35(bs,1H ),3.80(m,1H),3.97(m,1H),4.20(m,1H),6 .93(m,3H),7.32(m,2H)。 B) 1―フェノキシ―2―トシルプロパン。 1―フェノキシプロパン―2― オール(5.0g,33mmol)をCH2Cl220mLとピリジン25mLに 溶解した液に、トシルクロライド(12.6g,66.0mmol)を0℃で1 回で添加した。生成した溶液を夜通し室温で攪拌した。溶液を氷水(100g) に注ぎ、有機層を分離した。水層をCH2Cl2(2×50mL)で抽出した。統 合した有機層を1.0N HCl(2×50mL)及び0.1M NaHCO3 溶液(30mL)で洗浄し、乾燥した。溶液を蒸発して残渣を得て、これをCH2 Cl2/ヘキサンから再結晶し、生成物を無色の固体(7.5g,74%)とし て得た:mp92−94℃;1H NMR(CDCl3)1.42(d,J=9. 6Hz,3H),2.44(s,3H),3.90(m,1H),4.04(m ,1H),4. 83(m,1H),6.68(d,J=8.1Hz,2H),6.94(m,1 H),7.33(m,4H),7.79(d,J=8.1Hz,2H)。 C) 4―ベンジル―1―(1―メチル―2―フェノキシエチル)―ピペリジン 臭化水素酸塩。 本化合物を実施例10と同じ手順で調製した。1―フェノキシ ―2―トシルプロパン(550mg,1.80mmol)と4―ベンジルピペリ ジン(263mg,1.50mmol)から、当臭化水素酸塩を固体(290m g,50%)として得た:mp151−153℃;1H NMR(CDCl3)1 .60(m,3H),1.83(m,2H),2.23(m,2H),2.65 (m,2H),2.93(m,2H),3.57(m,4H),4.24(m, 1H),4.56(m,1H),6.87−7.27(m,10H),11.2 0(bs,1H);分析結果;C2128NBrOに対する計算値:C,64.6 0;H,7.23;N,3.59。測定値:C,64.27;H,7.37;N ,3.58。 実施例22 4―ベンジル―1―(3―(3―フルオロフェノキシ)プロピル)ピペリジン臭 化水素酸塩 本化合物を実施例10と同じ手順で調製した。4―ベンジルピペリジン(50 0mg,2.85mmol)と1―ブロモ―3―(3―フルオロフェノキシ)プ ロパン(697mg,2.99mmol)から、当臭化水素酸塩を無色の粉末( 838mg,72%)として得た:mp155.5−157.5℃;1H NM R(CDCl3)1.60−1.94(m,3H),2.05−2.25(m, 2H),2.41−2.72(m,6H),3.11−3.21(m,2H), 3.63(d,J=11Hz,2H),4.05(d,J=5.4Hz,2H) ,6.52−6.71(m,3H),7.09−7.34(m,6H),11. 40(bs,1H);分析結果:C2127BrFNOに対する計算値:C,61 .77;H,6.66;N,3.43。測定値:C,61.86;H,6.80 ;N,3.40。 実施例23 4―ベンジル―1―(4―(3―フルオロフェノキシ)ブチル)―ピペリジン臭 化水素酸塩 本化合物を実施例10と同じ手順で調製した。4―ベンジルピペリジン(50 0mg,2.85mmol)と1―ブロモ―4―(3―フルオロフェノキシ)ブ タン(1.06g,4.28mmol)から、当臭化水素酸塩を無色の粉末(2 40mg,88%)として得た:mp124.5−127.5℃;1H NMR (CDCl3)1.70−1.94(m,5H),2.05−2.23(m,4 H),2.51−2.60(m,4H),2.93−3.08(m,2H),3 .60(d,J=11Hz,2H),3.97(t,J=5.7Hz,2H), 6.52−6.70(m,3H),7.12−7.30(m,6H),11.3 5(bs,1H)。分析結果:C2229BrFNOに対する計算値:C,62. 56;H,6.92;N,3.3 2。測定値:C,62.54;H,7.15;N,3.42。 実施例24 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―フェノキシエチル)―ピペリジン塩酸 塩 本化合物を実施例10と同じ手順で調製した。4―(4―クロロベンジル)ピ ペリジン塩酸塩(500mg,2.03mmol)と2―フェノキシエチルトシ レート(623mg,2.13mmol)から、当塩酸塩を無色の粉末(455 g,62%)として得た:mp200−202℃;1H NMR(CDCl3)1 .55−1.89(m,3H),2.06(q,J=12Hz,2H),2.5 0−2.89(m,4H),3.20−3.55(m,2H),3.66(d, J=12Hz,2H),4.54(bs,2H),6.86(d,J=7.8H z,2H),6.95−7.09(m,3H),7.22−7.34(m,4H ),12.64(bs,1H)。分析結果:C20 25Cl2NOに対する計算値:C,65.57;H,6.88;N,3.82 。測定値:C,65.42;H,6.65;N,3.57。 実施例25 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル) ピペリジン臭化水素酸塩 A) 2―(4―フルオロフェノキシ)エチルブロマイド。 4―フルオロフェ ノール(10.0g,89.2mmol)と1,2―ジブロモエタン(38.4 mL,83.8g,446mmol)から無色の液体(8.90g,46%)を 得た:1H NMR(CDCl3)3.62(t,J=6.3Hz,2H),4. 25(t,J=6.3Hz,2H),6.82−6.91(m,2H),6.9 2−7.03(m,2H)。 B) 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン臭化水素酸塩。 4―(4 ―クロロベンジル)ピペリジン臭化水素酸塩(1.00g,4.06mmol) 、2―(4―フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(933mg,4.26m mol)及びK2CO3(1.15g,8.2mmol)のCH3CN(30mL )中の混合物を攪拌しN2下で3日間、還流した。反応物を25℃に冷却した。 そこで反応物を10%HCl(100mL)に加え、CH3CN(3×50mL )で抽出した。抽出物を5%NH4OH(2×50mL)で洗浄し、綿で濾過し 、溶媒を回転蒸発器で除去して無色の油を得た。生成物をシリカゲル(2.5× 30cm)上でクロマトグラフ的に精製した。CHCl3による溶出でより移動 し易い不純物を除去した。2%EtOH/99%CHCl3による溶出で当生成 物を除去した。当生成物画分から回転蒸発器により溶媒を除去して無色の固体を 得た。この固体を温MeOH(10mL)で溶解し、セライトで濾過し、MeO Hを回転蒸発器で除去して無色の固体を得た。この固体を真空で乾燥し(0.0 05Torr,25℃)、無色の液体(1.23g,87%)を得た:mp85 −87.5℃;1H NMR(CDCl3)δ 1.25−1.68(m,5H) ,2.04(t,J=12Hz,2H),2.50(d,J=6.9 Hz,2H),2.76(t,J=6.0Hz,2H),2.97(d,J=1 1Hz,2H),4.05(t,J=6.0Hz,2H),6.77−7.00 (m,4H),7.06(d,J=8.1Hz,2H),7.24(d,J=8 .1Hz,2H); 臭化水素酸塩は次の方法で調製した。当遊離塩基(1.00g,2.87mm ol)のMeOH(15mL、加温して調製)溶液を希薄なHBrのMeOH溶 液で処理して、当アミン溶液を固定的に酸性化した(pH試験紙)。溶媒を真空 で除去してシロップを得た。当シロップをエーテル(95mL)中で18時間激 しく攪拌して黄色懸濁液を得た。固体を採集し、エーテル(3×3mL)で洗浄 した後、真空(0.005Torr,79℃)で乾燥して淡黄色の粉末(1.1 4g,93%)を得た:mp117.5−119.5℃;1H NMR(CDC l3)δ 1.60−1.89(m,3H),2.08(q,J=12Hz,2 H),2.58(d,J=6.9Hz,2H),2.82(q,J=11Hz, 2H),3.27−3.48(m,2H),3.70(d,J=12Hz,2H ),4.53(t,J=3.6Hz,2H),6.77−7.10(m,6H) , 7.23(d,J=8.4Hz,2H),11.48(bs、1H)。 上記粉末を2―ブタノン/エーテルから再結晶して、分析試料をけばだった結 晶固体として調製した。mp117−118℃。分析結果:C2224BrClF NOに対する計算値:C,56.03;H,5.64;N,3.27。測定値: C,56.14;H,5.45;N,3.28。 実施例26 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(4―クロロフェノキシ)エチル)― ピペリジン塩酸塩 本化合物を実施例25と同じ手順で調製した。4―(4―クロロベンジル)ピ ペリジン塩酸塩(500mg,2.03mmol)と2―(4―クロロフェノキ シ)エチルブロマイド(502mg,2.13mmol)から、当塩酸塩を無色 の粉末(641g,81%)として得た。mp167−169℃;1H N MR(CDCl3)1.55−1.89(m,3H),2.06(q,J=13 Hz,2H),2.50−2.82(m,4H),3.20−3.55(m,2 H),3.65(d,J=12Hz,2H),4.53(t,J=4.2Hz, 2H),6.81(d,J=8.7Hz,2H),7.04(d,J=8.7H z,2H),7.20−7.28(m,4H),12.75(bs、1H);分 析結果:C2024Cl3NOに対する計算値:C,59.94;H,6.04; N,3.49。測定値:C,60.05;H,5.85;N,3.18。 実施例27 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(4―ニトロフェノキシ)―エチル) ピペリジン臭化水素酸塩 本化合物を実施例25と同じ手順で調製した。4―(4―クロロベンジル)ピ ペリジン塩酸塩(1.00g,4.06mmol)と1―ブロモ―2―(4―ニ トロフェノキシ)エタン(1.05g,4.26mmol)から、臭化水素酸塩 を無色の固体 (1.27g,69%)として得た:mp155−158℃;1H NMR(C DCl3)1.55−2.20(m,5H),2.52−2.89(m,4H) ,3.25−3.78(m,4H),4.74(t,J=4.5Hz,2H), 6.98(d,J=9.3Hz,2H),7.05(d,J=8.1Hz,2H ),7.25(d,J=7.5Hz,2H),8.21(d,J=8.7Hz, 2H),11.77(bs、1H)。分析結果:C2024ClN23に対する計 算値:C,52.70;H,5.31;N,6.15。測定値:C,52.82 ;H,5.42;N,6.09。 実施例28 1―(2―(4―アミノフェノキシ)エチル)―4―(4―クロロベンジル)― ピペリジン二臭化水素酸塩 MeOH(25mL)中に4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(4―ニ トロフェノキシ)―エチル)―ピペリジン臭 化水素酸塩(500mg,1.10mmolとPd/C(10%、50mg)を 含む混合物をH2(20−30psi、Parr)下で2.25時間振とうし、 仕上げてベージュ色の粉末(350mg,63%)を得た:mp>130℃;1 H NMR(DMSO―d6)1.37−1.88(m,5H),2.45−3 .75(m,8H),4.30−4.42(m,2H),7.04−7.38( m,8H),9.35−10.20(m,4H);C2025ClN2OからのH RMS計算値:344.1655。測定値:344.1656。 実施例29 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(3―(2―ヒドロキシエチル)フェ ノキシ)エチル)ピペリジンA) 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(3―(エトキシカルボニルメ チル)フェノキシ)エチル)ピペリジン。 本化合物を実施例7と同じ手順で調 製した。エチル 3―((2 ―ブロモエチル)オキシ)フェニルアセテート(2.26g,7.80mmol )と4―(4―クロロベンジル)ピペリジン塩酸塩(2.2g,9.0mmol )から当アミンを淡黄色の油(1.74g,55%)として得た:1H NMR (CDCl3)δ 1.25(t,J=7.2Hz,2H),1.50(m,3 H),1.61(m,2H),2.09(m,2H),2.50(d,J=6. 3Hz,2H),2.80(bs,2H),2.99(m,2H),3.56( s,2H),4.13(m,4H),6.83(m,3H),7.08(d,J =8.1Hz,2H),7.22(m,3H)。 B) 4―(4―クロロベンジル)―1―(2―(3―(2―ヒドロキシエチル )フェノキシ)エチル)ピペリジン。 水素化アルミニウムリチウム(76mg ,2.0mmol)を無水THF10mL中に懸濁した液に、エチル4―(4― クロロベンジル)―1―(2―(3―(エトキシカルボニルメチル)フェノキシ )エチル)ピペリジン(0.435g,1.10mmol)をTHF2mL中に 溶かした溶液を−78℃で滴下して添加した。生成した混合物を室温に加温し更 に12時間攪拌した。水(0.2mL)、15%NaOH水溶液(0.2mL) 及び 水(1mL)を続いて添加した。無色の固体を濾過して除去し、EtOAc(3 ×20mL)で洗浄した。濾液をNa2SO4上で乾燥した。溶媒を蒸発して残渣 を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製して標題生成物を無色の油 (310mg,76%)で得た:1H NMR(CDCl3)1.34(m,2H ),1.63(m,4H),1.90(m,1H),2.07(m,2H),2 .43(m,2H),2.83(m,3H),2.98(m,2H),3.39 (m,2H),4.10(m,2H),6.78(m,3H),7.25(m, 5H)。 実施例30 4―(4―クロロベンジル)―1―(3―フェノキシプロピル)―ピペリジン臭 化水素酸塩 本化合物を実施例25と同じ手順で調製した。4―(4―クロロベンジル)ピ ペリジン塩酸塩(1.00g,4.06mm ol)と3―フェノキシプロピルブロマイド(916mg,4.26mmol, Aldrich)から、臭化水素酸塩を無色の粉末(980mg,62%)とし て得た,mp143.5−145.5℃;1H NMR(CDCl3)1.65− 1.89(m,3H),2.15(dd,J1=12Hz,J2=13Hz,2H ),2.39−2.76(m,6H),3.12−3.25(m,2H),3. 63(d,J=11Hz,2H),4.05(t,J=5.1Hz,2H),6 .80−7.10(m,5H),7.21−7.31(m,4Hz),11.3 2(bs、1H)。分析結果:C2127BrClNOに対する計算値:C,59 .38;H,6.41;N,3.30。測定値:C,59.01;H,6.41 ;N,3.17。 実施例31 4―(4―クロロベンジル)―1―(3―(3―フルオロフェノキシ)プロピル )ピペリジン臭化水素酸塩 本化合物を実施例25と同じ手順で調製した。4―(4―クロロベンジル)ピ ペリジン塩酸塩(500mg,2.03mmol)と1―ブロモ―3―(3―フ ルオロフェノキシ)プロパン(497mg,2.13mmol)から、臭化水素 酸塩を無色の粉末(540mg,60%)として得た,mp119−122℃;1 H NMR(CDCl3)1.68−2.73(m,11H),3.10−3. 23(m,2H),3.64(d,J=11Hz,2H),4.05(t,J= 5.1Hz,2H),6.52−6.72(m,3H),7.03−7.33( m,5H),11.42(bs、1H),分析結果:C2126ClBrFNOに 対する計算値:C,56.96;H,5.92;N,3.16。測定値:C,5 7.08;H,6.00;N,3.15。 実施例32 4―(4―クロロベンジル)―1―(4―フェノキシブト―2エン―1―イル) ピペリジン マレイン酸塩 A) 1―クロロ―4―フェノキシブト―2―エン。 DMF(30mL)中に フェノール(5.00g,53.1mmol),cis―1,4―ジクロロ―2 ―ブテン(27.9mL,32.2g,266mmol),K2CO3(7.71 g,55.8mmol)を含む混合物を120℃でN2下で攪拌した。24時間 後にTLC(10%CHCl3/90%ヘキサン)はフェノールの高Rf生成物へ の転化を示した。I2の結晶を添加し、反応を24時間追加して続行した。仕上 げによって、黄色液体(1.00g,10%)を得た。これはNMRによればc isとtransの異性体混合物で、それぞれほぼ9:1を含有した:1H N MR(CDCl3,主異性体)4.17(d,J=6.6Hz,2H),4.6 6(d,J=4.2Hz,2H),5.82−5.98(m,2H),6.91 −7.05(m,3H),7.27−7.30(m,2H)。 B) 4―(4―クロロベンジル)―1―(4―フェノキシブト―2エン―1― イル)ピペリジン マレイン酸塩。 本化合物を実施例7と同じ手順で調製した 。4―(4―クロロベンジル)ピペリジン塩酸塩(1.35g,5.47mmo l)と1―クロロ―4―フェノキシブト―2―エン(1.00g,5. 47mmol)から、透明な琥珀色の油(933mg,48%)を得た。1H NMR(CDCl3,主異性体)1.22−1.68(m,5H),1.91( t,J=8.1Hz,2H),2.50(d,J=6.9Hz,2H),2.9 5(d,J=11Hz,2H),3.08(d,J=6.0Hz,2H),4. 59(d,J=5.4Hz,2H),5.76−5.92(m,2H,デカップ リングは2個のオレフィン性プロトンがJ=12Hzを持つことを示した)6. 85−7.33(m,9H)。マレイン酸塩を次の方法で調製した。当遊離塩基 (136mg,382mmol)を含むエーテル(1mL)溶液を、激しく攪拌 したマレイン酸(250mg,Aldrich)を含むエーテル(10mL)溶 液に添加した。油が形成された。追加のエーテルを添加し(総量45mL)、混 合物を激しく24時間攪拌して懸濁物を得た。固体を採集しエーテル(6×1m L)で洗浄し、真空乾燥(0.005 Torr,56℃)して、無色の粉末( 120mg,67%;NMRによれば90%cis異性体)を得た:mp84− 85.5℃;1H NMR(CDCl3)1.60−1.89(m,5H),2. 48−2.68(m,4H),3.58(d,J=12Hz,2H), 3.80(t,J=7.2Hz,2H),4.59(d,J=5.4Hz,2H ),5.77−5.90(m,1H),6.12−6.24(m,1H),6. 30(s、1H),6.83−7.36(m,10H),12.33(bs,1 H),分析結果:C2630ClNO5に対する計算値:C,66.16;H,6 .41;N,2.97。測定値:C,65.93;H,6.28;N,3.21 。 実施例33 4―(4―フルオロベンジル)―1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル )ピペリジン塩酸塩 A) N―アセチルイソニペコタン酸。 イソニペコタン酸(25.0g,0. 190mol)を無水酢酸(100mL)に溶解し、還流下で8時間攪拌し、そ こで溶媒を減圧で除去し粗化合物をMeOH/エーテルから結晶化して標題化合 物を無色の固体(24.4g,74%)として得た:mp171℃;1H N MR(DMSO―d6)1.20−1.50(m,2H),1.65−1.85 (m,2H),1.94(s,3H),2.35−2.50(m,1H),2. 64(t,J=11.7Hz,1H),3.04(t,J=11.7Hz,1H ),3.69(d,J=13.5Hz,1H),4.15(d,J=13.2H z,1H),12.2(bs,1H)。 B) N―アセチルイソニペコトイル クロライド。 N―アセチルイソニペコ タン酸(0.67g,3.9mmol)をSOCl2(4.1mL)に添加した 。溶液から酸クロライドが沈澱し石油エーテル(60mL)を添加した。混合物 を濾過し、石油エーテルで残渣を数回洗浄して標題化合物を無色固体(0.71 6g,97%)として得た:mp133−138℃;1H NMR(DMSO―d6 )1.20−1.50(m,2H),1.65−2.00(m,2H),1. 94(s,3H),2.30−2.50(m,1H),2.64(t,J=11 .4Hz,1H),3.04(t,J=11.7Hz,1H),3.69(d, J=13.2Hz,1H),4.14(d,J=13.2Hz,1H)。 C) 1―アセチル―4―(4―フルオロベンゾイル)ピペリ ジン。 N―アセチルイソニペコトイル クロライド(2.00g,10.5m mol)を攪拌した三塩化アルミニウム(2.80g,21.1mmol)を含 むフルオロベンゼン(10mL)混合物に徐々に添加した。添加完了後、混合物 を1時間還流した。混合物を氷上に注ぎ、生成した層を分離した。水層をCH2 Cl2(2×30mL)で抽出し、統合した有機層を乾燥し、減圧下で濃縮して 標題化合物を淡黄色の油(1.30g,50%)として得た:1H NMR(C DCl3)1.50−1.70(m,1H),1.70−2.00(m,3H) ,2.10(s,3H),2.81(t,J=12.0Hz,1H),3.15 −3.30(m,1H),3.40−3.55(m,1H),3.90(d,J =13.2Hz,1H),4.57(d,J=13.2Hz,1H),7.14 (t,J=8.4Hz,1H),7.97(dd,J=5.7及び8.4Hz, 2H)。 D) 4―(4―フルオロベンゾイル)ピペリジン臭化水素酸塩。 1―アセチ ル―4―(4―フルオロベンゾイル)ピペリジン(1.20g,4.80mmo l)を含むHCl(6N,15mL)溶液を2時間還流した。冷却した溶液を塩 基性(N aOH)にし、そこでベンゼン(2×40mL)で抽出した。採集した有機相を ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥して減圧で濃縮した。遊離アミンをHBr (MeOH中の飽和溶液,10mL)に溶解した。沈澱した臭化水素酸塩を採集 して、エーテル(2×4mL)で洗浄し、真空乾燥して、標題化合物を無色の固 体(1.54g,98%)として得た:mp198℃;1H NMR(CD3OD )1.80−2.00(m,2H),2.05−2.18(m,2H),3.1 2−3.28(m,2H),3.40−3.50(m,2H),3.70−3. 85(m,1H),4.85(s,2H),7.24(t,J=8.3Hz,2 H),8.10(dd,J=5.7及び8.7Hz,2H)。 E) 4―(4―フルオロベンジル)ピペリジン臭化水素酸塩。トリエチルシリ ルヒドリド(8.40mL,53.0mmol)を、4―(4―フルオロベンゾ イル)ピペリジン臭化水素酸塩(1.52g,5.30mmol)を含むトリフ ルオロ酢酸(30mL)溶液に滴下して添加した。生成した溶液を4日間25℃で 攪拌し、そこで溶媒を真空で除去した。有機残渣をNaOH(10%溶液)で塩 基性にしてEtOAc(3×50mL)で 抽出した。採集した有機相を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗化合物をHBrを飽 和したMeOH(10mL)溶液に溶解して、それから10分後25℃でこの溶 液を減圧下で濃縮した。粗化合物を微粉末化してアセトン(10mL)で1時間 精製した。固体を採集し、アセトン(2×4mL)で洗浄し真空で乾燥して標題 化合物を無色固体(0.65g,45%)として得た:mp176−180℃;1 H NMR(DMSO―d6)1.20−1.45(m,2H),1.57−1 .83(m,3H),2.47(s,2H),2.63−2.85(m,2H) ,3.10−3.30(m,2H),7.03−7.35(m,4H),8.3 0(bs,1H),8.55(bs,1H)。 F) 4―(4―フルオロベンジル)―1―(2―(4―フルオロフェノキシ) エチル)ピペリジン塩酸塩。 本化合物を実施例20と同じ手順で調製した。4 ―(4―フルオロベンジル)ピペリジン臭化水素酸塩(600mg,2.19m mol)と2―(4―フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(504mg,2 .19mmol)から、塩酸塩をけばだった無色の結晶固体(315mg,40 %)として得た:mp153−154℃;1H NMR(CDCl3)1.55− 2.15(m,5H), 2.50−2.83(m,4H),3.20−3.50(m,2H),3.66 (d,J=11Hz,2H),4.24−4.56(m,2H),6.76−7 .12(m,8H),12.62(bs,1H)。 分析結果:C2024ClF2 NOに対する計算値:C,65.30;H,6.58;N,3.81。測定値 :C,65.08;H,6.79;N,3.78。 実施例34 4―(4―フルオロベンジル)―1―(2―(4―クロロフェノキシ)エチル) ピペリジン塩酸塩 本化合物を実施例25と同じ手順で調製した。4―(4―フルオロベンジル) ピペリジン臭化水素酸塩(600mg,2.19mmol)と2―(4―クロロ フェノキシ)エチルブロマイド(542mg,2.30mmol)から、塩酸塩 をけばだった無色の結晶固体(460mg,56%)として得た:mp173− 174℃;1H NMR(CDCl3)1.55−2. 15(m,5H),2.50−2.83(m,4H),3.20−3.50(m ,2H),3.66(d,J=11Hz,2H),4.45−4.60(m,2 H),6.80(d,J=9.0Hz,2H),6.91−7.12(m,4H ),7.24(d,J=8.7Hz,2H),12.60(bs,1H);分析 結果:C2024Cl2FNOに対する計算値:C,62.15;H,6.29; N,3.64。測定値:C,62.53;H,6.57;N,3.63。 実施例35 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル)―4―(4―メトキシベンジル )―ピペリジン塩酸塩 A) 4―(4―メトキシベンジル)―ピペリジン。 本化合物を、Gray, A.P.;Village,B.and Heitmeier,D.E.(米国 特許第3,634,767号,1972年)に従って調製し、無色の結晶固体と して得た。 mp60−61℃(文献値59−61℃);1H NMR(CDCl3)1.02 −1.20(m,2H),1.42−4.68(m,4H),2.45(d,J =6.6Hz,2H),2.54(d,J=12Hz,2H),3.02(d, J=12Hz,2H),3.78(s,3H),6.81(d,J=8.4Hz ,2H),7.05(d,J=8.1Hz,2H)。 B) 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル)―4―(4―メトキシベ ンジル)―ピペリジン塩酸塩。 本化合物を実施例25と同じ手順で調製した。 4―(4―メトキシベンジル)ピペリジン(500mg,2.44mmol)と 2―(4―フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(561mg,2.56mm ol)から、塩酸塩を無色の板状物として得た。mp171−172℃;1H NMR(CDCl3)1.55−1.89(m,5H),2.50−2.82( m,4H),3.25−3.70(m,4H),3.77(s,3H),4.5 0(t,J=3.6Hz,2H),6.75−7.07(m,8H),12.5 6(bs、1H)。分析結果:C2127ClFNO2に対する計算値:C,66 .39;H,7.16;N,3.69。測定値:C,66.52;H,7.29 ;N,3. 68。 実施例36 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル)―4―(4―ニトロベンジル) ―ピペリジン臭化水素酸塩 A) 4―(2―及び4―ニトロベンジル)―ピペリジントリフルオロアセトア ミド。 攪拌した氷浴冷却のTFAA(5mL)に、4―ベンジルピペリジン( 2.00g,11.4mmol)を10分間に亘り滴下した。追加のTFAA( 5mL)を添加して反応物を5分間攪拌した。氷浴を除去し、反応物を更に1時 間攪拌した。これを氷浴で再冷却し固体KNO3(1.21g,12.0mmo l)を小分けして添加した。氷浴を取り除き、TFA(10mL)を添加した。 25℃で1時間攪拌後、反応混合物を氷水(200mL)に添加してゴム状混合 物を得た。これをCHCl3(3×75mL)で抽出した。抽出物を水(200 mL)、飽和NaHCO3(200mL)及び 水(200mL)で洗浄し、綿で濾過し、溶媒を回転蒸発器で除去して、黄色の 油(3.6g)を得た。混合物をシリカゲル上のクロマトグラフィーで分離して 、オルト異性体を淡黄色固体(371mg,11%):mp74.5−76.5 ℃;1H NMR(CDCl3)1.20−1.40(m,2H),1.71−2 .05(m,3H),2.68(t,J=13Hz,1H),2.75−2.9 5(m,2H),3.05(t,J1=13Hz,J2=14Hz,1H),3. 98(d,J=14Hz,1H),4.54(d,J=13Hz,1H),7. 27(d,J=6.6Hz,1H),7.40(t,J=7.5Hz,1H), 7.54(t,J=7.5Hz,1H),7.96(d,J=7.8Hz,1H )として、またパラ異性体を黄色油(1.03g,29%):1H NMR(C DCl3)1.20−1.40(m,2H),1.71−1.98(m,3H) ,2.60−2.75(m,3H),3.06(t,J1=13Hz,J2=14 Hz,1H),3.99(d,J=14Hz,1H),4.54(d,J=14 Hz,1H),7.30(d,J=8.4Hz,2H),8.17(d,J=8 .1Hz,2H)として得た。 B) 4―(4―ニトロベンジル)―ピペリジン塩酸塩。 4―(4―ニトロベ ンジル)―ピペリジントリフルオロアセトアミド(1.00g,3.16mmo l)を含む95%EtOHの攪拌溶液に、NaOH(500mg)の水(5mL )溶液を添加した。攪拌して25℃で反応を進めた。5分後、反応物に水を添加 し、CHCl3(3×50mL)で抽出した。抽出物を水(100mL)で洗浄 し、綿で濾過し、溶媒を回転蒸発器で除去して黄色の油を得た。油をMeOH( 5mL)中に溶解し、当アミン溶液が固定的に酸性化されるまで濃HClを添加 した。溶媒を回転蒸発器で除去し、生成した固体を回転蒸発器で70℃で乾燥し た(750mg,92%):mp191−194℃。1H NMR(D2O)1. 35−1.57(m,2H),1.78−2.05(m,3H),2.71(d ,J=6.9Hz,2H),2.94(t,J=13Hz,2H),3.40( d,J=13Hz,2H),7.39(d,J=8.4Hz,2H),8.10 (d,J=8.4Hz,2H)。 C) 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル)―4―(4―ニトロベン ジル)―ピペリジン臭化水素酸塩。 本化合物を実施例25と同じ手順で調製し た。4―(4―ニトロベン ジル)ピペリジン塩酸塩(427mg,1.66mmol)と2―(4―フルオ ロフェノキシ)エチルブロマイド(381mg,1.74mmol)から、臭化 水素酸塩を淡ベージュ色の粉末(510mg,94%)として得た。mp147 −148℃;1H NMR(CDCl3)1.65−1.89(m,3H),2. 20(q,J=12Hz,2H),2.69−2.90(m,4H),3.35 −3.45(m,2H),3.73(d,J=12Hz,2H),4.55(t ,J=3.6Hz,2H),6.77−7.04(m,4H),7.30(d, J=8.4Hz,2H),8.16(d,J=8.4Hz,2H),11.75 (bs、1H)。分析結果:C2024BrFN23に対する計算値:C,54. 68;H,5.51;N,6.38。測定値:C,54.67;H,5.36; N,6.29。 実施例37 4―(4―ニトロベンジル)―1―(3―フェノキシプロピル)―ピペリジン臭 化水素酸塩 本化合物を実施例10と同じ手順で調製した。4―(4―ニトロベンジルピペ リジン塩酸塩(250mg,974mmol)と3―フェノキシプロピルブロマ イド(219mg,1.02mmol)から、臭化水素酸塩を淡ベージュ色の粉 末(289mg,94%)で得た:mp148−150℃;1H NMR(CD Cl3)1.78−2.82(m,11H),3.12−3.26(m,2H) ,3.66(d,J=11Hz,2H),4.07(t,J=5.1Hz,2H ),6.84(d,J=8.1Hz,2H),6.96(t,J=7.5Hz, 2H),7.23−7.35(m,4H),8.16(d,J=8.4Hz,2 H),11.40(bs,1H)。分析結果:C2127BrN23に対する計算 値:C,57.94;H,6.25;N,6.43。測定値:C,57.72; H,6.11;N,6.15。 実施例38 4―(4―クロロアニリノ)―1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル) ―ピペリジン 二塩酸塩 A) 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル)―4―ピペリドン。 本 化合物を実施例7と同じ手順で調製した。4―ピペリドン一水和物塩酸塩(2. 50g,16.3mmol)と2―(4―フルオロフェノキシ)エチルブロマイ ド(3.74g,17.1mmol)から当アミンを淡黄色の液体として得て、 これを攪拌して結晶化(3.39g,88%)した:mp71−73℃;1H NMR(CDCl3)2.48(t,J=6.0Hz,4H),2.85−2. 97(m,6H),4.10(t,J=5.4Hz,2H),6.80−7.0 3(m,4H)。 B) 4―(4―クロロアニリノ)―1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン二塩酸塩。 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル) ―4―ピペリドン(1.00g,4.21mmol)を含むMeOH(10mL )の攪拌溶液に4―クロロアニリン(1.61g,12.6mmol)とNaC NBH3(787mg,12.6mmol)を添加した。生成した溶液を25℃ でN2下で5日間攪拌した。褐色の溶液となった。反応物を10%HCl(10 0mL)に添加し、25℃で20分間攪拌して、過剰の還元剤を分解した。生成 した 混合物をエーテル(3×50mL)で洗浄した。エーテルを10%HCl(25 mL)で逆抽出した。統合した酸性部分をNaOH溶液で塩基性(pH8)にし た。塩基性溶液をエーテル(3×50mL)で抽出した。エーテル抽出物をNa Cl飽和液(50mL)で洗浄し、綿で濾過し、エーテルを回転蒸発器で除去し て無色の油を得た。これをシリカゲル(2.5×30cm)上でクロマトグラフ ィー的に精製した。CHCl3溶出により未反応4―クロロアニジンを除去した 。2%EtOH/98%CHCl3で溶出して生成物を淡オレンジ色の固体(3 98mg,27%)として得た:mp66−71℃;塩酸塩は淡黄色の固体(3 40mg,72%)として得た:mp199−207℃(分解):1H NMR (DMSO―d6)1.85−2.20(m,4H),3.00−3.80(m ,7H),4.39(t,J=3.9Hz,2H),6.92−7.36(m, 10H),11.15及び11.23(重なり bs、1H)。分析結果:C19 24Cl3FN2Oに対する計算値:C,54.11;H,5.74;N,6.6 4。測定値:C,54.21;H,5.78;N,6.54。 実施例39 1―(2―(4―フルオロフェノキシ)エチル)―4―(N―(4―フルオロア ニリノ))―ピペリジン塩酸塩 本化合物を実施例38と同じ手順で調製した。1―(2―(4―フルオロフェノ キシ)エチル)―4―ピペリジン(2.20g,9.27mmol)、4―フルオ ロアニリン(3.09g,27.8mmol,Aldrich)及びNaCNB H3(1.15g,18.5mmol)から、塩酸塩を淡ベージュ色の固体(9 03mg,24%)として得た:mp173−178(分解);1H NMR( DMSO―d6)1.75−2.20(m,4H),3.00−3.70(m, 7H),4.39(bs,2H),6.70−7.20(m,9H),11.0 5(bs、1H);1H NMR(CD3OD)δ2.00−2.38(m,4H ),3.18−3.80(m,7H),4.39(t,J=4.5Hz),6. 90−7.32(m,8H)。分析結果: C1923ClF22O 0.14H2Oに対する計算値:C,61.45;H, 6.32;N,7.54。測定値:C,61.10;H,5.92;N,7.3 6。 実施例40 4―(N―(4―クロロアニリノ))―1―(3―フェノキシプロピル)―ピペ リジン臭化水素酸塩 A) 1―(3―フェノキシプロピル)―4―ピペリドン。 本化合物を実施例 7と同じ手順で調製した。4―ピペリドン一水和物塩酸塩(3.07g,20. 0mmol)と3―フェノキシプロピルブロマイド(4.52g,21.0mm ol)から当アミンを淡黄色の液(1.48g,32%)で得た。1H NMR (CDCl3)2.03(q,J=6.6Hz,2H),2.46(t,J=5 .7Hz,4H),2.66(t,J=6.9Hz,2H),2.78(t,J =6.0Hz,4H),4.06(t,J=6.0Hz,2H),6.88−6 .99 (m,3H),7.29(t,J1=8.1Hz,J2=7.5Hz,2H)。 B) 4―(N―(4―クロロアニリノ))―1―(3―フェノキシプロピル) ―ピペリジン臭化水素酸塩。 本化合物を実施例38と同じ手順で調製した。1 ―(3―フェノキシプロピル)―4―ピペリドン(1.47g,6.30mmo l)、4―クロロアニリン(804mg,6.30mmol)及びNaCNBH3 (1.31g,21mmol)から、臭化水素酸塩を無色の固体(450mg ,14%)として得た、mp193−195℃(分解):1H NMR(DMS O―d6)1.60−2.25(m,6H),3.00−3.65(m,7H) ,4.04(t,J=5.7Hz,2H),6.62−6.70(m,2H), 6.83−6.97(m,3H),7.10(d,J=8.7Hz,2H),7 .28(t,J1=7.8Hz,J2=7.5Hz,2H),9.64(bs、1 H)。分析結果:C2026BrClN2O 0.4H2Oに対する計算値:C,5 5.47;H,6.24;N,6.46。測定値:C,55.64;H,6.0 7;N,6.37。 ピペリジンの塩化又は臭素化アルキルとの反応に対する一般的方法 ピペリジン誘導体の遊離塩基と塩化又は臭素化アルキルの混合物をトルエン中 でNaIの存在で1〜10時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、 ヘキサンで洗浄した。濾液を蒸発し、残渣をシリカゲル上でクロマトグラフ処理 して、生成物を得た。もし当生成物が固体であれば、ヘキサン又はヘキサン―酢 酸エチルで再結晶した。もし当生成物が油であれば、アセトンに溶解し、1,4 ―ジオキサン中の4N HCl溶液又は濃HClを当混合物が強酸性(pH<2 )になるまで添加した。これを回転蒸発器で共蒸発して固体残渣を得て、この固 体をアセトンで再結晶して当塩酸塩を得た。 実施例41 4―ベンジル―1―(1―メチル―3―フェノキシプロピル)―ピペリジン塩酸 塩 A) 1―メチル―3―フェノキシプロピルクロライド。 エタノール(25m L)中のフェノール(1.546g,16.4mmol)とNaOH(644m g,16.1mmol)混合物を還流して溶液を形成し(約20分)、室温に冷 却した。生成した溶液に1,3―ジクロロブタン(2.124g,16.7mm ol)を添加し、これを18時間還流し、室温に冷却して蒸発した。残渣を酢酸 エチル(3×20mL)で抽出して抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4 )して蒸発した。残渣油を繰返し(3回)シリカゲル(ヘキサン―EtOAc ,95:5)上でクロマトグラフ処理をして黄色の油(554mg)を得た。こ れは1H NMRによれば所望生成物を約80%含み、更に精製することなく次 の反応に使用した。 B) 4―ベンジル―1―(1―メチル―3―フェノキシプロピル)―ピペリジ ン塩酸塩。 上記の粗1―メチル―3―フェノキシプロピルクロライド(520 mg,2.2mmol)と4―ベンジルピペリジン(750mg,4.23mm ol)から、当アミン220mg(31%)を黄色の粘稠な油として得た。1H NMR(CDCl3),1.299(d,3H,J=6),1.48−1.5 5(m,1H),1.61−1.9 2(m,7H),2.35−2.48(m,3H),2.528(d,2H,J =7.7),2.85−2.92(m,2H),4.417(q,1H,J=6 ),6.88−6.93(m,2H),7.13−7.29(m,8H)。塩酸 塩,mp177−8℃。分析結果:C2230ClNOに対する計算値:C,73 .41;H,8.40;N3.89。測定値:C,73.35;H,8.84; N,3.66。 実施例42 4―(4―クロロフェニル)―4―ヒドロキシル―1―(2―フェノキシエチル )―ピペリジン塩酸塩 β―ブロモフェネトール(201mg,1.0mmol)と4―(4―クロロ フェニル)―4―ヒドロキシピペリジン(212mg,1.0mmol)から当 アミン110mg(51%)を黄色の粘稠な油として得た。1H NMR(CD Cl3):1.65−1.76(m,4H),2.12−2.22(m, 2H),2.59−2.66(m,2H),2.88−2.95(m,3H), 4.155(t,2H,J=5.8),6.91−6.98(m,3H),7. 29−7.33(m,3H),7.44−7.47(m,3H)。塩酸塩,mp 197−8℃。分析結果:C1923Cl2NO2に対する計算値:C,61.96 ;H,6.29;N3.80。測定値:C,61.69;H,6.13;N,3 .69。 実施例43 1―(2―フェノキシエチル)―4―フェニルピペリジン塩酸塩 β―ブロモフェネトール(65mg,0.32mmol)と4―フェニルピペ リジン(105mg,0.65mmol)から、当アミン120mg(65%) を黄色の粘稠な油として得た。1H NMR(CDCl3):1.80−1.85 (m,4H),2.12−2.30(m,2H),2.48−2.59(m,1 H),2.873(t,2H,J=5.8),3. 13−3.17(m,2H),4.155(t,2H,J=5.8),6.91 −6.98(m,4H),7.20−7.35(m,6H)。塩酸塩,mp16 5−6℃。 実施例44 4―(4―クロロフェニル)―4―ヒドロキシ―1―(3―フェノキシプロピル )―ピペリジン 3―フェノキシプロピルブロマイド(260mg,1.2mmol)と4―( 4―クロロフェニル)―4―ヒドロキシピペリジン(514mg,2.4mmo l)から当アミン260mg(63.6%)を黄色粉末として得た,mp125 −6℃。1H NMR(CDCl3):1.56(bs,1H),1.72−1. 76(m,2H),1.98−2.18(m,4H),2.42−2.49(m ,2H),2.58−2.63(m,2H),2.83−2.87(m,2H) ,4.040(t,2H,J=6),6.90−6.96(m,3H),7.2 8 −7.33(m,4H),7.44−7.47(d,2H,J=8.5)。分析 結果:C2024ClNO2に対する計算値:C,69.45;H,6.99;N 4.05。測定値:C,69.41;H,7.03;N,4.07。 実施例45 3―ヒドロキシ―1―(2―フェノキシエチル)―4―(3―トリフルオロメチ ルフェニル)ピペリジン塩酸塩 β―ブロモフェネトール(183mg,0.91mmol)と3―ヒドロキシ ―4―(3―トリフルオロメチルフェニル)ピペリジン(450mg,1.84 mmol)から当アミン270mg(81%)を黄色の粘稠な油として得た。1 H NMR(CDCl3):1.66−1.79(m,3H),1.95−2. 27(m,2H),2.61−2.69(m,2H),2.90−2.98(m ,4H),4.171(t,2H,J=5.7),6.91−6.98(m,3 H),7.26−7. 32(m,2H),7.44−7.60(m,2H),7.68−7.71(d ,1H,J=7.7),7.81(s,1H)。塩酸塩、mp150−51℃。 分析結果:C2023ClF3NO2に対する計算値:C,59.78;H,5.7 7;N3.49。測定値:C,59.67;H,5.69;N,3.40。 実施例46 3―ヒドロキシ―1―(3―フェノキシプロピル)―4―(3―トリフルオロメ チルフェニル)ピペリジン塩酸塩 3―フェノキシプロピルブロマイド(184mg,0.84mmol)と4― (3―トリフルオロメチルフェニル)―3―ピペリジノール(420mg,1. 71mmol)から、当アミン216mg(67%)を黄色の粘稠な油として得 た。1H NMR(CDCl3):1.62−1.78(m,3H),2.00− 2.08(m,2H),2.17−2.25(m,2H),2.47−2.54 (m,2H),2.649(t,2H,J =7),2.89−2.92(m,2H),4.048(t,2H,J=6), 6.90−6.97(m,3H),7.26−7.32(m,2H),7.44 −7.60(m,2H),7.69(d,1H,J=7.7),7.81(s, 1H)。塩酸塩、mp176−8℃。分析結果:C2125ClF3NO2に対する 計算値:C,60.65;H,6.06;N3.37。測定値:C,60.65 ;H,6.01;N,3.25。 実施例47 4―ベンジル―4―ヒドロキシ―1―(2―フェノキシエチル)―ピペリジン塩 酸塩 β―ブロモフェネトール(303mg,1.5mmol)と4―ベンジル―4 ―ヒドロキシピペリジン(607mg,3.05mmol)から当アミン320 mg(68%)を黄色の粘稠な油として得た。1H NMR(CDCl3):1. 198(bs,1H,0H),1.52−1.56(m,2H),1. 67−1.83(m,4H),2.41−2.49(m,2H),2.76−2 .84(m,4H),4.105(t,2H,J=6),6.89−6.96( m,3H),7.19−7.34(m,7H)。塩酸塩、mp175−6℃。分 析結果:C2026ClNO2に対する計算値:C,69.05;H,7.53; N4.03。測定値:C,69.00;H,7.55;N,3.96。 実施例48 4―ベンジル―4―ヒドロキシ―1―(3―フェノキシプロピル)―ピペリジン 3―フェノキシプロピルブロマイド(338mg,1.57mmol)と4― ベンジル―4―ヒドロキシピペリジン(628mg,3.16mmol)から、 当アミン320mg(62%)を黄色粉末として得た、mp87−8℃。1H NMR(CDCl3):1.200(bs,1H)1.52−1.56(m, 2H),1.71−1.81(m,2H),1.96−2.05(m,2H), 2.29−2.36(m,2H),2.546(t,2H,J=7),2.68 −2.72(m,2H),2.764(s,2H),4.00(t,2H,J= 6),6.88−6.95(m,3H),7.19−7.34(m,7H)。分 析結果:C2127NO2に対する計算値:C,77.50;H,8.36;N4 .30。測定値:C,77.06;H,8.39;N,4.04。 実施例49 4―ベンジル―1―(2―クロロエチル)―ピペリジン 1―ブロモ―2―クロロエタン(14.35g,0.1mol)と4―ベンジ ルピペリジン(17.53g,0.1mol)から、標題化合物2.5g(11 %)を黄色の油として得た。1H NMR(CDCl3):1.25−1.38( m,2H),1.45−1.57(m,1H),1.61−1.66(m, 2H),1.96−2.05(m,2H),2.537(d,2H,J=7), 2.690(t,2H,J=7),2.87−2.91(m,2H),3.57 4(t,2H,J=7),7.12−7.30(m,5H)。これは更に精製す ることなく使用した。 実施例50 4―ベンジル―1―(2―(6―キノリンオキシ)エチル)―ピペリジン エタノール(15mL)中のNaOH(58mg,1.45mmol)、6― ヒドロキシキノリン(204mg,1.4mmol)混合物を0.5時間還流し た。生成した溶液を室温に冷却して、4―ベンジル―1―(2―クロロエチル) ピペリジン(615mg,2.8mmol)を添加した。16時間還流して室温 に冷却し、濾過した。濾液を蒸発し、残渣をシリカゲル(EtOAc:EtOH ,7:3)上でクロマトグラフ処理して305mg(71%)のアミンを黄色の 粘稠な油として得 た。1H NMR(CDCl3):1.34−1.47(m,2H),1.50− 1.63(m,1H),1.66−1.71(m,2H),2.10−2.18 (m,2H),2.558(d,2H,J=7),2.897(t,2H,J= 6),3.04−3.08(m,2H),4.255(t,2H,J=6),7 .07−7.39(m,8H),7.989(d,1H,J=9),8.01− 8.05(m,1H),8.758(dd,1H,J=4;1.2)。塩酸塩、 mp202−204℃。分析結果:(C23262O+2HCl)に対する計算 値:C,65.87;H,6.73;N6.68。測定値:C,65.78;H ,6.65;N,6.58。 実施例51 4―ベンジル―1―[2―(8―キノリンオキシ)エチル]―ピペリジン 本化合物を実施例50と同じ手順で調製した。8―ヒドロキシキノリン(33 0mg,2.27mmol)と4―ベンジル ―1―(2―クロロエチル)ピペリジン(423mg,1.92mmol)から 、当アミン284mg(43.6%)を黄色の粘稠な油として得た。1H NM R(CDCl3):1.36−1.44(m,2H),1.50−1.60(m ,1H),1.65−1.69(m,2H),2.08−2.15(m,2H) ,2.545(d,2H,J=7),3.00−3.07(m,4H),4.3 71(t,2H,J=7),7.13−7.47(m,9H),8.11−8. 14(m,1H),8.92−8.94(m,1H)。塩酸塩に対する分析結果 :(C23262O+2HCl+H2O)に対する計算値:C,63.16;H, 6.91;N6.40。測定値:C,63.16;H,7.13;N,6.26 。 実施例52 4―ベンジル―1―[2―(2―アミノ―3―ニトロフェノキシ)エチル]ピペ リジン 本化合物を実施例50と同じ手順で調製した。2―アミノ―3―ニトロフェノ ール(310mg,2.0mmol)と4― ベンジル―1―(2―クロロエチル)ピペリジン(445mg,2.0mmol )から、当アミン590mg(89.6%)を黄色の粘稠な油として得た。1H NMR(CDCl3):1.25−1.37(m,2H),1.50−1.6 0(m,1H),1.65−1.70(m,2H),2.02−2.10(m, 2H),2.554(d,2H,J=7),2.768(t,2H,J=5.5 ),2.94−2.98(m,2H),4.110(t,2H,J=5.5), 6.570(t,1H,J=8),6.750(bs,2H)6.947(d, 1H,J=8),7.14−7.31(m,5H),7.770(d,1H,J =8)。 実施例53 4―ベンジル―1―[2―(2,3―ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジン ニトロ化合物(580mg,76mmol)、5%Pd/C(70mg)及び EtOH(20mL)の混合物をH2下(30psi)で2時間振とうした。混 合物を濾過し、濾液を蒸発 して当ジアミン478mg(90%)を黄色の粉末として得た、mp88−90 ℃。1H NMR(CDCl3):1.35−1.43(m,2H),1.50− 1.60(m,1H),1.65−1.69(m,2H),2.06−2.14 (m,2H),2.552(d,2H,J=7),2.813(t,2H,J= 6),3.00−3.04(m,2H),3.420(bs,4H),4.13 1(t,2H,J=6),6.39−6.42(m,2H),6.636(t, 1H,J=8),7.13−7.30(m,5H)。分析結果:C20273O に対する計算値:C,73.81;H,8.36;N12.91。測定値:C, 74.02;H,8.27;N,12.70。 実施例54 4―ベンジル―1―[2―(2,3―ジオキソキノキサリン―5―オキシ)エチ ル]ピペリジン 2N HCl(10mL)中のジアミン(465mg,1.55mmol)と 蓚酸(270mg,3.0mmol)の溶液を3時間還流して、室温に冷却した 。この混合物を1N Na OH水溶液でpH7に中和した。この混合物を攪拌しながら加熱して沸騰させ、 それから室温に冷却した。沈澱を濾過し、H2O(3×5mL)で洗浄し乾燥し た。乾燥した褐色の固体をEtOAc(10mL)と共に室温で0.5時間激し く攪拌した後、濾過し、EtOAc(2×5mL)で洗浄し、乾燥して標題化合 物352mg(60%)をクリーム状粉末として得た、mp244−5℃。1H NMR(DMSO―d6):1.27−1.34(m,2H),1.50−1 .54(m,3H),1.961(t,2H,J=10.6),2.500(d ,2H,J=5.5),2.678(t,2H,J=5.5),2.90−2. 94(m,2H),4.115(t,2H,J=5.5),6.775(d,1 H,J=8),6.834(d,1H,J=8),7.020(t,1H,J= 8),7.14−7.30(m,5H),11.87(bs,2H)。分析結果 :(C222533+0.25H2O)に対する計算値:C,68.82;H, 6.69;N10.94。測定値:C,68.76;H,6.42;N,10. 83。 実施例55 4―ベンジル―1―[2―(2―オキソベンゾイミダゾール―4―オキシ)エチ ル]ピペリジン トルエン(5mL)中のジアミン(150mg,0.5mmol)と1,1′ ―カルボニルジイミダゾール(CDI,100mg,0.62mmol)の溶液 をN2下で18時間還流して、蒸発した。残渣固体をEtOAc(20mL)に 溶解し、H2O(3×10mL)で洗浄した。EtOAc溶液を蒸発し、残渣固 体をヘキサン―酢酸エチル(10:1)15mLと共に加熱して沸騰させ、室温 に冷却した。沈澱を濾過し乾燥して標題化合物122mg(69%)をクリーム 状粉末として得た。1H NMR(CDCl3):1.56−1.70(m,4H ),2.00−2.12(m,3H),2.613(d,2H,J=5),2. 728(t,2H,J=5),3.043(d,2H,J=10.5),4.1 64(t,2H,J=5),6.655(d,1H,J=8),6.748(d ,1H,J=8),6.918(t,1H,J=8),7.16−7.30(m ,5H),9.199(s,1H),10.856(s,1H)。 実施例56 4―ベンジル―1―[2―(4―アミノ―3―ニトロフェノキシ)エチル]ピペ リジン 本化合物を実施例50と同じ手順で調製した。4―アミノ―3―ニトロフェノ ール(306mg,2.mmol)及び4―ベンジル―1―(2―クロロエチル )ピペリジン(440mg,2.0mmol)から、当アミン450mgを黄色 粉末として得た、mp89−90℃。1H NMR(CDCl3):1.30−1 .41(m,2H),1.50−1.55(m,1H),1.62−1.67( m,2H),2.96−2.07(m,2H),2.535(d,2H,J=7 ),2.757(t,2H,J=7),2.95−2.99(m,2H),4. 054(t,2H,J=7),5.868(bs,2H),6.739(d,1 H,J=9),7.080(dd,1H,J=9;3),7.13−7.30( m,5H),7.560(d,1H,J=3)。 実施例57 4―ベンジル―1―[2―(3,4―ジアミノフェノキシ)―エチル]ピペリジ ン ニトロ化合物(500mg,1.40mmol)の水素化を実施例53と同じ 条件で実施し、続いてヘキサンからの再結晶によりジアミン(296mg,65 %)を黄色の結晶固体として得た;mp78−9℃。1H NMR(CDCl3) :1.26−1.39(m,2H),1.45−1.57(m,1H),1.6 1−1.65(m,2H),1.98−2.06(m,2H),2.530(d ,2H,J=7),2.727(t,2H,J=6),2.94−3.10(m ,3H),3.495(bs,2H),4.003(t,2H,J=6),6. 245(dd,1H,J=8;2.5),6.317(d,1H,J=2.5) ,6.612(d,1H,J=8),7.12−7.29(m,5H)。 実施例58 4―ベンジル―1―[2―(2,3―ジオキソキノキサリン―6―オキシ)エチ ル]ピペリジン 本化合物を実施例54と同じ手順で調製した。ジアミン(104mg,0.3 2mmol)と蓚酸(50mg,0.55mmol)から、標題化合物をクリー ム状粉末として得た;mp176−180℃。1H NMR(DMSO―d6): 1.27−1.34(m,2H),1.50−1.54(m,3H),1.96 1(t,2H,J=10.6),2.500(d,2H,J=5.5),2.6 78(t,2H,J=5.5),2.90−2.94(m,2H),4.115 (t,2H,J=5.5),6.775(d,1H,J=8),6.834(d ,1H,J=8),7.020(t,1H,J=8),7.14−7.30(m ,5H),11.87(bs,2H)。塩酸塩の分析結果:(C222533+ 1.4HCl)に対する計算 値:C,61.38;H,6.18;N9.76。測定値:C,61.51;H ,5.85;N,9.77。 実施例59 4―ベンジル―1―[2―(2―オキソベンゾイミダゾール―5―オキシ)エチ ル]ピペリジン 本化合物を実施例55と同じ手順で調製した。ジアミン(148mg,0.4 6mmol)とCDI(88mg,0.54mmol)から、標題化合物144 mg(92%)を僅かに灰色がかった白色粉末として得た、mp224−5℃。1 H NMR(DMSO―d6):1.16−1.24(m,2H),1.40− 1.54(m,3H),1.90−1.97(m,2H),2.487(d,2 H,J=7),2.610(t,2H,J=6),2.86−2.90(m,2 H),3.968(t,2H,J=6),6.48−6.51(m,2H),6 .770(d,1H,J=9),7.14−7.29(m, 5H),10.355(s,1H),10.485(s,1H)。 実施例60 4−ベンジル−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン この化合物は、実施例50と同様の方法により調製した。2−ニトロフェノー ル(200mg、1.44mmol)および4−ベンジル−1−(2−クロロエ チル)ピペリジン(320mg、1.45mmol)から、アミン340mg( 72.6%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.24〜1.37(m、2H)、1.49〜1. 59(m、1H)、1.63〜1.67(m)2H)、2.05〜2.13(m 、2H)、2.535(d、2H、J=7)、2.835(t、2H、J=5. 5)、2.95〜2.99(m、2H)、4.230(t、2H、J=5.5) 、7.00〜7.30(m、7H)、7.510(t、1 H、J=8)、7.820(d、1H、J=8)。塩酸塩についての分析値:計 算値(C202423+1.45HCl):C60.77、H6.49、N7. 09;実測値:C61.05、H6.53、N7.07 実施例61 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン ニトロ化合物(310mg、0.9mmol)を水素化(Pd/C/H2)し てアミン275mg(97%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.29〜1.40(m、2H)、1.50〜1. 60(m、1H)、1.65〜1.69(m、2H)、2.04〜2.12(m 、2H)、2.553(d、2H、J=7)、2.800(t、2H、J=6) 、3.00〜3.03(m、2H)、3.910(bs、2H)、4.1 28(t、2H、J=6)、6.67〜6.82(m、2H)、7.13〜7. 31(m、5H)。塩酸塩についての分析値:計算値(C22262O+2.5 HCl):C61.22、H7.45、N7.14;実測値:C61.05、H 7.53、N6.78 実施例62 4−ベンジル−1−[2−(3−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン 実施例60と同様の方法により化合物を調製し、黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.28〜1.41(m、2H)、1.49〜1. 67(m、3H)、2.12〜2.10(m、2H)、2.543(d、2H、 J=7)、2.801(t、2H、J=6)、2.95〜3.00(m、2H) 、4.157(t、2H、J=6)、7.13〜7.30(m、6H)、 7.410(t、1H、J=8)、7.430(bs、1H)、7.806(d 、1H、J=8) 実施例63 4−ベンジル−1−[2−(3−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン 実施例61と同様の方法により化合物を調製し、黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.35〜1.45(m、2H)、1.64〜1. 68(m、3H)、1.64〜1.68(m、2H)、2.01〜2.14(m 、2H)、2.548(d、2H、J=6.5)、2.807(t、2H、J= 5.5)、3.00〜3.04(m、2H)、3.64(bs、2H)、4.0 93(t、2H、J=5.5)、6.24(bs、1H)、6.27〜6.31 (m、1H)、7.036(t、1H、J=8)、7.13〜7.30(m、5 H) 実施例64 4−ベンジル−1−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン 実施例60と同様の方法により化合物を調製し、黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.26〜1.39(m、2H)、1.49〜1. 58(m、1H)、1.61〜1.67(m、2H)、2.02〜2.09(m 、2H)、2.540(d、2H、J=7)、2.800(t、2H、J=6) 、2.94〜2.99(m、2H)、4.173(t、2H、J=6)、6.9 50(d、2H、J=9)、7.16〜7.30(m、5H)、8.189(d 、1H、J=9) 実施例65 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン 実施例61と同様の方法により化合物を調製し、黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.42〜1.69(m、5H)、2.11〜2. 18(m、2H)、2.552(d、2H、J=6.5)、2.829(t、2 H、J=5.5)、3.05〜3.09(m、2H)、3.380(bs、2H )、4.087(t、2H、J=5.5)、6.628(d、2H、J=9)、 6.767(d、2H、J=9)、7.13〜7.30(m、5H) 実施例66 4−[2−(4−ベンジルピペリジノエトキシ)キナゾリン 実施例50と同様の方法により化合物を調製した。4−ヒドロキシキナゾリン (169mg、1.16mmol)および4−ベンジル−1−(2−クロロエチ ル)ピペリジン(232mg、0.98mmol)からアミン243mg(71 .7%)を塊状固形物として得た。融点76〜77℃1 H NMR(CDCl3):1.22〜1.32(m、2H)、1.47〜1. 55(m、1H)、1.58〜1.63(m、2H)、1.99〜2.07(m 、2H)、2.516(d、2H、J=7)、2.661(t、2H、J=6) 、2.83〜2.87(m、2H)、4.075(t、2H、J=6)、7.1 1〜7.29(m、4H)、7.47〜7.52(m、2H)、7.07〜7. 85(m、2H)、8.087(s、1H)、8.310(d、1H、J=8) 。 分析値:計算値(C21253O):C75.19、H7.51、N12.53 ;実測値:C75.46、H7.07、N11.75 実施例67 4−[2−(4−ベンジルピペリジノ)エトキシ]ピラゾロ[3、4−d]ピリ ミジン(A)および1−[2−(4−ベンジルピ ペリジノ)エチル]−4−ヒドロキシピラゾロ[3、4−d]ピリミジン(B) 同様に、4−ヒドロキシピラゾロ[3、4−d]ピリミジン(204mg、1 .50mmol)をNaOH(70mg、1.75mmol)および4−ベンジ ル−1−(2−クロロエチル)ピペリジン(357mg、1.50mmol)で 処理することにより白色粉末135mg(25%)を得た。融点178〜193 ℃。TLC(EtOAc−EtOH、10:1)では純粋であったが、1H N MRは、それが表記化合物の混合物であることを示した。 実施例68 4−ベンジル−1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン 1−(2−ブロモエトキシ)−2−メトキシベンゼン(515mg、2.23 mmol)および4−ベンジルピペリジン(785mg、4.48mmol)か らアミン560mg(85%)を黄色味を帯びた油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.27〜1.40(m、2H)、1.47〜1. 58(m、1H)、1.62〜1.66(m、2H)、1.99〜2.06(m 、2H)、2.543(d、2H、J=7)、2.745(t、2H、J=6) 、2.95〜2.99(m、2H)、3.760(s、3H)、4.041(t 、2H、J=6)、6.79〜6.85(m、4H)、7.13〜7.30(m 、5H)。塩酸塩。融点165〜6℃ 実施例69 4−ベンジル−1−[2−(3−メトキシフェノキシ)エチル]ピペラジン 1−(2−ブロモエトキシ)−3−メトキシベンゼン(1.732g、7.4 8mmol)および4−ベンジルピペリジン(1.310g、7.48mmol )からアミン750mg(31%)を無色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.27〜1.40(m、2H)、1.48〜1. 59(m、1H)、1.62〜1.66(m、2H)、2.00〜2.08(m 、2H)、2.540(d、2H、J=7)、2.771(t、2H、J=6) 、2.95〜2.99(m、2H)、3.784(s、3H)、4.081(t 、2H、J=6)、6.47〜6.48(m、2H)、6.51(bs、1H) 、7.13〜7.30(m、H)。塩酸塩。融点122〜3℃ 分析値:計算値(C2127NO2+HCl):C69.69、H7.80、N3 .87;実測値:C69.62、H7.75、N3.86 実施例70 4−ベンジル−1−[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン 1−(2−ブロモエトキシ)−4−メトキシベンゼン(0.53g、2.3m mol)および4−ベンジルピペリジン(0.85g、4.86mmol)から アミン600mg(80%)を黄色味を帯びた油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.27〜1.40(m、2H)、1.47〜1. 59(m、1H)、1.62〜1.66(m、2H)、1.98〜2.09(m 、2H)、2.534(d、2H、J=7)、2.819(t、2H、J=6) 、2.96〜2.99(m、2H)、3.848(s、3H)、4.140(t 、2H、J=6)、6.86〜6.92(m、4H)、7.13〜7.30(m 、5H)。塩酸塩。融点150−1℃ 実施例71 4−ベンジル−1−[2−(3、4−ビスアセトアミドフェノキシ)エチル]− ピペリジン(A)、4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール −6−オキシ)エチル]ピペリジン(B)および4−ベンジル−1−[2−(2 −メチルベンゾイミダゾール−5−オキシ)エチル]ピペリジン(C) 4−ベンジル−1−[2−(3、4−ジアミノフェノキシ)エチル]−ピペリ ジン(260mg、0.8mmol)をトルエン(10mL)中に含む溶液に、 塩化アセチル(3mL)を添加した。得られた混合物を、N2雰囲気下に24時 間還流し、次に室温まで冷却し蒸発させた。残さに、H2O(20mL)および CHCl3を添加した。混合物を冷却(氷水)し、4N のNaOH水溶液を、攪拌下に滴下してpHを10〜11に調節した。CHCl3 層を分離し、水相をCHCl3(2×15mL)で抽出した。CHCl3溶液を 併せ、ブライン(20mL)で洗い、蒸発させた。残さをシリカゲル(CHCl3 :MeOH=7:3)上のクロマトグラフィーにかけて、まずジアセトイミド 60mg(17%)を無色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.27〜1.40(m、2H)、1.49〜1. 67(m、3H)、2.03〜2.07(m、2H)、2.272(s、3H) 、2.289(s、3H)、2.543(d、2H、J=7)、2.789(t 、2H、J=6)、2.95〜2.99(m、2H)、4.115(t、2H、 J=6)、6.828(d、1H、J=3)、7.020(dd、1H、J=9 .3)、7.13〜7.30(m、6H) 次に、ベンゾイミダゾール(70mg、25)を黄色味を帯びた油状物として 得、それはTLC(CHCl3−MeOH、7:3)において一つのスポットを 示し、1H NMR(CHCl3)はそれが混合物であることを示した。 1.32〜1.40(m、2H)、1.45〜1.57(m、 1H)、1.62〜1.66(m、2H)、2.02〜2.09(m、2H)、 2.129(s、3H)、2.537(t、2H、J=7)、2.757(t、 2H、J=6)、2.94〜2.98(m、2H)、4.050(t、2H、J =6)、6.705(dd、2H、J=9;2)、6.991(d、1H、J= 2)、7.13〜7.30(m、5H)、7.986(bs、0.5H、NH) 、8.342(bs、0.5H、NH) 実施例72 4−ベンジル−1−[2−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)エチル]ピペ リジン 実施例50と同様の方法により化合物を調製した。3−トリフルオロメチルフ ェノール(1.626g、10.0mmol)および4−ベンジル−1−(2− クロロエチル)ピペリジン(592mg、2.49mmol)からアミン450 mg(50%) を油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.38〜1.43(m、2H)、1.50〜1. 60(m、1H)、1.64〜1.68(m、2H)、2.05〜2.13(m 、2H)、2.535(d、2H、J=7)、2.812(t、2H、J=5. 5)、3.00〜3.04(m、2H)、4.120(t、2H、J=5.5) 、6.94〜7.37(m、9H)。塩酸塩。融点155〜6℃ 実施例73 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)エチル]ピ ペリジン 2−(2−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド(990mg、4.0mmo l)および4−(4−クロロベンジル)ピペリジン(840mg、4.0mmo l)からアミン190mg(50%)を黄色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.28〜1.40(m、2H)、1.48〜1. 55(m、1H)、1.62〜1.67(m、2H)、2.11〜2.18(m 、2H)、2.507(d、2H、J=7)、2.876(t、2H、J=6) 、3.00〜3.04(m、2H)、4.263(t、2H、J=6)、7.0 0〜7.09(m、3H)、7.241(d、2H、J=8)、7.49〜7. 55(m、2H)、7.81〜7.84(m、1H) 実施例74 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノフェノキシ)エチル]ピ ペリジン ニトロ化合物(100mg、0.27mmol)を水素化(ラニ−Ni/H2 )してアミン83mg(90%)を灰色粘性油状物として得た。塩酸塩を高吸湿 性固形物として得た。1 H NMR(D2O):1.45〜1.57(m、2H)、 1.85〜1.91(m、3H)、2.578(d、2H、J=7)、2.97 〜3.05(m、2H)、3.58〜3.68(m、4H)、4.479(t、 2H、J=5)、7.09〜7.20(m、5H)、7.31〜7.47(m、 3H) 実施例75 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキシ )エチル]ピペリジン 4−(4−クロロベンジル)ピペリジン(1.22g、5.8mmol)およ び2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド(740mg、 3.0mmol)からアミン696mg(60%)を固形物として得た。融点8 5〜6℃1 H NMR(CDCl3):1.23〜1.36(m、2H)、1.47〜1. 58(m、1H)、1.63〜1.66(m、2H)、2.02〜2.09(m 、2H)、2.522(d、2H、J=7)、2.772(t、2H、J=5. 5)、2. 95〜2.98(m、2H)、4.112(t、2H、J=5.5)、6.57 3(t、1H、J=7.5)、6.740(bs、2H、NH2)、6.947 (d、1H、J=7.5)、7.077(d、2H、J=8)、7.252(d 、2H、J=8)、7.772(d、1H、J=7.5) 実施例76 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2、3−ジアミノフェノキシ)エチ ル]ピペリジン ニトロ化合物(636mg、1.63mmol)を水素化(ラニ−Ni/H2 )してジアミン617mg(95%)を深紫色塊状固形物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.23〜1.36(m、2H)、1.45〜1. 55(m、1H)、1.60〜1.64(m、2H)、2.00〜2.08(m 、2H)、2.503(d、2H、J=7)、2.767(t、2H、J=6) 、2.95 〜2.99(m、2H)、3.415(bs、2H、NH2)、3.541(b s、2H、NH2)、4.102(t、2H、J=6)、6.402(d、1H 、J=8)、6.408(d、1H、J=8)、6.636(t、1H、J=8 )、7.065(d、2H、J=8.5)、7.242(d、2H、J=8.5 ) 実施例77 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−4 −オキシ)エチル]ピペリジン 実施例55と同様に化合物を調製した。ジアミン(610mg、1.7mmo l)およびCDI(405mg、2.5mmol)から、表記化合物380mg (58%)をクリーム色粉末として得た。融点147〜8℃1 H NMR(DMSO−d6):1.15〜1.24(m、2H)、1.41〜 1.52(m、3H)、1.92〜1.9 9(m、2H)、2.488(d、2H、J=7)、2.653(t、2H、J =5.5)、2.88〜2.92(m、2H)、4.105(t、2H、J=5 .5)、6.561(d、1H、J=8)、6.615(d、1H、J=8)、 6.836(t、1H、J=8)、7.182(d、2H、J=8)、7.32 0(d、2H、J=8)、10.544(s、1H)、10.689(s、1H )。塩酸塩、融点175〜5℃ 実施例78 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ )エチル]ピペリジン 4−(4−クロロベンジル)ピペリジン(1.25g、5.95mmol)お よび2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチルブロミン(738mg、 3.0mmol)からアミン826mg(70%)を黄色固形物として得た。融 点93〜4℃1 H NMR(CDCl3):1.26〜1.39(m、2H)、1.44〜1. 65(m、3H)、2.00〜2.07(m、2H)、2.512(d、2H、 J=7)、2.761(t、2H、J=6)、2.95〜2.99(m、2H) 、4.059(t、2H、J=6)、5.872(bs、2H、NH2)、6. 746(d、1H、J=9)、7.06〜7.08(m、3H)、7.23〜7 .27(m、2H)、7.568(d、1H、J=2.5) 実施例79 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(3、4−ジアミノフェノキシ)エチ ル]ピペリジン ニトロ化合物(690mg、1.77mmol)を水素化(ラニ−Ni/H2 )してジアミン600mg(94%)を褐色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.26〜1.37(m、2H)、 1.45〜1.55(m、1H)、1.59〜1.63(m、2H)、1.98 〜2.06(m、2H)、2.501(d、2H、J=7)、2.728(t、 2H、J=6)、2.94〜2.98(m、2H)、3.069(bs、2H、 NH2)、3.503(bs、2H、NH2)、4.005(t、2H、J=6) 、6.250(dd、1H、J=8;2)、6.321(d、1H、J=2)、 6.618(d、1H、J=8)、7.066(d、2H、J=8)、7.24 0(d、2H、J=8) 実施例80 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5 −オキシ)エチル]ピペリジン 実施例55と同様に化合物を調製した。ジアミン(570mg、1.59mm ol)およびCDI(324mg、2.0mmol)から表記化合物365mg (60%)を淡白色粉末と して得た。融点211〜2℃1 H NMR(DMSO−d6):1.14〜1.22(m、2H)、1.40〜 1.52(m、3H)、1.89〜1.97(m、2H)、2.487(d、2 H、J=7)、2.590(t、2H、J=6)、2.86〜2.89(m、2 H)、3.965(t、2H、J=5.5)、6.561(d、1H、J=8) 、6.48〜6.51(m、2H)、6.776(d、1H、J=8)、7.1 82(d、2H、J=8)、7.318(d、2H、J=8)、10.358( s、1H)、10.488(s、1H)。塩酸塩。融点277〜9℃ 実施例81 2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)エチルブロミド 2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチルブロミド(980mg、7 .59mmol)を乾燥THF(20mL) 中に含む溶液を5% Pd/C(80mg)と共にH2(20〜30psi)雰 囲気下に5時間振とうし、次に、濾過した。濾液にCDI(2.4g、14.8 mmol)を添加した。混合物をN2雰囲気下に室温で4時間攪拌し、次に、1 4時間還流した。混合物を蒸発させ、次に、残留固形物をCHCl3(3×15 mL)で洗い、乾燥して表記化合物407mg(21%)を淡白色粉末として得 た。融点225〜6℃1 H NMR(DMSO−d6):3.747(t、2H、J=5.5)、4.2 34(t、2H、J=5.5)、6.52〜6.54(m、2H)、6.792 (d、1H、J=9)、10.399(s、1H)、10.521(s、1H) 実施例82 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル]ピペリジン 2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)エチル ブロマイド(125mg、0.5mmol)、4−(4−フルオロベンジル)ピ ペリジン(200mg、1.0mmol)およびNaI(50mg)をTHF( 15mL)中に含む混合物を16時間還流し、次に、室温まで冷却した。混合物 を濾過し、フィルターケーキをTHF(2×5mL)で洗った。濾液および洗浄 物を併せ、蒸発させた。残留固形物をEtOAc(2×10mL)およびCHC l3(2×5mL)で洗い、次に乾燥して粗生成物120mgを淡白色粉末とし て得た。1H NMRは、所望の生成物が出発物質およびピペリジンの塩で汚染 されていることを示した。 実施例83 4−ベンジル−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン 塩酸塩 (2−ブロモエチル)ベンゼン(380mg、2.05mmol)および4− ベンジルピペリジン(724mg、4.13 mmol)からアミン400mg(70%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.31〜1.41(m、2H)、1.43〜1. 60(m、1H)、1.66〜1.69(m、3H)、1.91〜1.99(m 、2H)、2.53〜2.58(m、3H)、2.77〜2.83(m、2H) 、2.982(m、2H)、7.14〜7.30(m、10H)。塩酸塩、融点 251〜252℃ 分析値:計算値(C2026ClN):C76.05、H8.30、N4.43; 実測値:C75.95、H8.48、N4.39 実施例84 4−ベンジル−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン 塩酸塩 1−ブロモ−3−フェニルプロパン(402mg、2.02 mmol)および4−ベンジルピペリジン(715mg、4.08mmol)か らアミン500mg(84%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.26〜1.37(m、2H)、1.41〜1. 56(m、1H)、1.60〜1.66(m、2H)、1.76〜1.87(m 、4H)、2.326(t、2H、J=8)、2.525(d、2H、J=7) 、2.608(t、2H、J=8)、2.87〜2.91(m、2H)、7.1 2〜7.29(m、10H)。塩酸塩。融点191〜193℃ 分析値:計算値(C2128ClN):C76.45、H8.55、N4.25; 実測値:C76.41、H8.69、N4.08 実施例85 1、4−ジベンジルピペリジン 臭化ベンジル(351mg、3.1mmol)および4−ベンジルピペリジン (1.103g、6.3mmol)からアミン540mg(65%)を黄色味を 帯びた粉末として得た。融点60〜61℃1 H NMR(CDCl3):1.22〜1.37(m、2H)、1.43〜1. 56(m、1H)、1.58〜1.64(m、2H)、1.85〜1.93(m 、2H)、2.526(t、2H、J=6.6)、2.84〜2.87(m、2 H)、3.470(s、2H)、7.12〜7.30(m、10H) 分析値:計算値(C1927N):C85.99、H8.73、N5.28;実測 値:C85.95、H8.83、N5.24 実施例86 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシル−1−(3−フェニルプロピル )ピペリジン 3−フェニルプロピルブロマイド(200mg、1.0mm ol)および4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン(212 mg、1.0mmol)からアミン100mg(30%)を黄色味を帯びた粉末 として得た。融点107〜8℃1 H NMR(CDCl3):1.52〜1.75(m、5H)、1.84〜1. 96(m、2H)、2.12〜2.19(m、2H)、2.40〜2.49(m 、2H)、2.661(t、2H、J=7.6)、2.83〜2.86(m、2 H)、7.19〜7.33(m、6H)、7.43〜7.46(m、3H) 分析値:計算値(C2024ClNO):C72.82、H7.33、N4.25 ;実測値:C72.54、H7.18、N4.23 実施例87 4−ベンジル−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン 塩酸塩 1−クロロ−4−フェニルブタン(338mg、2.0mmol)および4− ベンジルピペリジン(708mg、4.0mmol)からアミン420mg(6 8%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.22〜1.37(m、2H)、1.52〜1. 70(m、7H)、1.79〜1.87(m、2H)、2.28〜2.33(m 、2H)、2.525(d、2H、J=7)、2.59〜2.64(m、2H) 、2.87〜2.90(m、2H)、7.12〜7.20(m、6H)、7.2 5〜7.30(m、4H)。塩酸塩。融点167〜8℃ 実施例88 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシル−1−(4−フェニルブチル) ピペリジン 1−クロロ−4−フェニルブタン(203mg、1.2mmol)および4− (4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピ ペリジン(514mg、2.4mmol)からアミン30mg(7%)を黄色味 を帯びた粉末として得た。融点110〜111℃1 H NMR(CDCl3):1.56〜1.74(m、7H)、2.08〜2. 18(m、2H)、2.36〜2.46(m、4H)、2.62〜2.67(m 、2H)、2.80〜2.84(m、2H)、7.187(d、2H、J=7) 、7.26〜7.33(m、5H)、7.445(d、2H、J=7) 分析値:計算値(C2126ClNO):C73.35、H7.62、N4.07 ;実測値:C73.59、H7.54、N4.12 実施例89 3−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル)−4−(3−トリフルオロメチル フェニル)ピペリジン 塩酸塩 1−クロロ−4−フェニルブタン(80mg、0.47mm ol)および4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−ピペリジノール( 100mg、0.41mmol)からアミン36mg(20%)を黄色粘性固形 物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.46〜1.75(m、7H)、2.12〜2. 22(m、2H)、2.37〜2.46(m、4H)、2.650(t、2H、 J=7)、2.82〜2.86(m、2H)、7.18〜7.31(m、4H) 、7.43〜7.53(m、3H)、7.691(d、1H、J=7.5)、7 .81(bs、1H)。塩酸塩。融点177〜8℃ 分析値:計算値(C2227ClF3NO):C63.84、H6.58、N3. 38;実測値:C64.13、H6.60、N3.42 実施例90 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン 塩酸 塩 2−フェニルエチルブロマイド(702mg、3.8mmol)および4−ベ ンジル−4−ヒドロキシピペリジン(1.51g、7.9mmol)からアミン 960mg(83.6%)を黄色粘性固形物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.20〜1.27(m、1H)、1.54〜1. 60(m、4H)、1.75〜1.85(m、2H)、2.35〜2.42(m 、2H)、2.60〜2.65(m、2H)、2.78〜2.85(m、4H) 、7.19〜7.34(m、10H)。塩酸塩。融点233〜5℃ 分析値:計算値(C2026ClNO):C72.38、H7.90、N4.22 ;実測値:C72.06、H7.90、N3.97 実施例91 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン 塩 酸塩 1−ブロモ−3−フェニルプロパン(598mg、3.0mmol)および4 −ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン(1.15g、6.0mmol)からア ミン780mg(84%)を黄色粘性固形物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.183(s、1H、OH)、1.50〜1.5 4(m、2H)、1.71〜1.89(m、4H)、2.24〜2.32(m、 2H)、2.397(t、2H、J=8)、2.60〜2.70(m、4H)、 2.755(s、2H)、7.12〜7.34(m、10H)。塩酸塩、融点1 56〜7℃ 分析値:計算値(C2128ClNO):C72.92、H7.87、N4.05 ;実測値:C73.07、H8.10、N4.13 実施例92 1、4−ジベンジル−4−ヒドロキシピペリジン 塩酸塩 ベンジルブロマイド(334mg、1.95mmol)および4−ベンジル− 4−ヒドロキシピペリジン(398g、2.0mmol)からアミン150mg (52%)を黄色粘性固形物として得た。融点200〜1℃1 H NMR(D2O):1.72〜1.92(m、4H)、2.803(s、2 H)、3.13〜3.35(m、4H)、4.268(s、2H)、7.22〜 7.49(m、10H) 分析値:計算値(C1924ClNO):C71.80、H7.61、N4.41 ;実測値:C71.94、H7.72、N4.25 実施例93 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン−塩 酸塩 250ml三つ口丸底フラスコに、Mg切屑2.31gおよび無水THF15 mLをN2雰囲気下に添加した。ここに、1,2−ジブロモエタン(0.489 g、2.65mmol)をT HF5mL中に含む溶液を室温で滴下して加えた。添加後、THFを除去し、残 さをTHF(2×5mL)で濯いだ。この残さに、4−フルオロベンジルクロラ イド(13.4g、92.6mmol)をTHF50mL中に含む溶液を0℃で 滴下して加えた。添加後、溶液を室温で2時間攪拌し、さらなるTHF50mL を添加した。−35℃〜−40℃に冷却した、4−ベンジルピペリドン(5.0 g、26.5mmol)をTHF20mL中に含む溶液を滴下して加えた。添加 終了後、反応混合物を室温で3時間攪拌し、一晩放置した。この反応混合物に、 飽和NH4Cl水溶液100mLを0℃で添加し、次にジクロロメタン(2×5 0mL)で抽出した。併せた有機相を減圧下に蒸発させて油状物を得、それをジ クロロメタン200mL中に再溶解し、飽和NH4Cl水溶液(2×30mL) およびブライン(50mL)で洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸 発させ、続いてフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc、Rf=0.25) 、に付することにより生成物6.7g(85%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3):δ1.463(m、2H)、1.6 80(m、2H)、2.174(s、1H)、 2.290(m、2H)、2.620(m、2H)、2.725(s、2H)、 3.510(s、2H)、6.890(m、2H)、7.138(m、2H)、 7.268(m、5H)。塩酸塩。融点225〜6℃ 分析値:計算値(C1923ClFNO):C67.95、H6.90、N4.1 7;実測値:C67.74、H6.81、N4.07 実施例94 4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン( 520mg、1.7mmol)、5% Pd/C(150mg)およびEtOH (15mL)の混合物をH2(30psi)雰囲気下に14時間振とうし、濾過 した。濾液を蒸発させて表記化合物350mg(98%)を黄色油状物 として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3):1.45〜1.64(m、6H)、 2.792(s、2H)、2.63〜2.96(m、4H)、6.97〜7.0 2(m、2H)、7.14〜7.19(m、2H) 実施例95 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル] −4−ヒドロキシピペリジン塩酸塩 2−(4−フルオロフェニル)エタノールトシレート(432mg、1.47 mmol)、4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン(20 0g、0.96mmol)、K2CO3(270mg、1.96mmol)および EtOH(30mL)の混合物を18時間還流し、次に処理して表記化合物14 6mg(46%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.51〜1.56(m、2H)、1.73〜1. 83(m、2H)、2.35〜2.43(m、2H)、2.58〜2.63(m 、3H)、2.74〜2.82(m、6H)、6.92〜7.02(m、4H) 、7.12〜7.19(m、4H)。塩酸塩。融点197〜8℃ 分析値:計算値(C2024ClF2NO):C65.30、H6.58、N3. 81;実測値:C65.06、H6.44、N3.72 実施例96 4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)−1−(3−フェノキシプロピル )ピペリジン 臭化水素酸塩 4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)ピペリジン(980mg、4. 51mmol)および3−フェノキシプロピルブロマィド(1.02g、4.7 3mmol)の混合物をCH2 CN中、K2CO3の存在下に、N2雰囲気下に約4時間還流することにより反応 させて臭化水素酸塩を淡いベージュ色の固形物(1.06g、54%)を得た。 融点136〜138℃(泡状物)1 H NMR(CD3OD):δ2.12(d,J=13Hz、2H)、2.25 〜2.40(m、2H)、2.81〜2.99(m、2H)、3.22〜3.4 9(m、4H)、3.82(d、J=12Hz、2H)、4.14(t、J=8 .4Hz、2H)、4.55〜4.70(m、1H)、6.91〜7.41(m 、9H) 実施例97 3−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル)−4−(3−トリフルオロメチル フェニル)ピペリジンおよび塩酸塩の調製 1−クロロ−4−フェニルブタン(80mg、0.47mmol)、4−(3 −トリフルオロメチルフェニル)−3−ピペリジノール(100mg、0.41 mmol)およびNaI(125mg)をトルエン(10mL)中に含む混合物 から生成物36mg(20%)を黄色粘性油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.46〜1.75(m、7H)、 2.12〜2.22(m、2H)、2.37〜2.46(m、4H)、2.65 0(t、2H、J=7)、2.82〜2.86(m、2H)、7.18〜7.3 1(m、4H)、7.43〜7.53(m、3H)、7.691(d、1H、J =7.5)、7.81(bs、1H)。塩酸塩。融点177〜8℃ 分析値:計算値(C2227ClF3NO):C63.84、H6.58、N3. 38;実測値:C64.13、H6.60、N3.42 実施例98 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−ベンジルピペリジ ン塩酸塩 A) 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド 4−(ベンジルオキシ)フェノール(10g、0.05mo l)、炭酸カリウム(17.3g、0.125mol)をアセトニトリル50m Lおよび1,2−ジブロモエタン21.6mL中に含む混合物を24時間還流し た。無機塩をシリカゲルの短いカラムを通して除去し、酢酸エチル(3×25m L)で洗った。併せた濾液を減圧下に蒸発させて粗混合物を得、それをフラッシ ュクロマトグラフィー(ヘキサン中5% EtOAc)により精製して臭化物1 2g(79%)を白色固形物として得た。融点75〜77℃1 H NMR(CDCl3):3.611(t、J=6.2Hz、2H)、4.2 42(t、J=6.2Hz、2H)、5.021(s、2H)、6.869(m 、4H)、7.381(m、5H) B) 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(1.44g、 4.7mmol)、4−ベンジルピペリジン(0.876g、5.0mmol) 、炭酸カリウム(1.725g、12.5mmol)をアセトニトリル50mL 中に含む混合物から、遊離塩基1.62g(86%)を得た。それを収率100 %でHCl塩に転化した。融点164〜166℃1 H NMR(CDCl3):1.509(m、1H)、1. 675(d、J=12.3Hz、2H)、2.460(m、4H)、2.935 (m、2H)、3.349(m、2H)、3.445(d、J=11.7Hz、 2H)、4.257(s、2H)、5.005(s、2H)、6.892(m、 4H)、7.182〜7.396(m、10H)、10.2(brs、2H) 実施例99 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−ベンジルピペリジン塩 酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−ベンジルピペリ ジン塩酸塩(401mg、1.0mmol)をエタノール25mL中に含む溶液 に、メタノール中1M HClの1.0mLおよび10% Pd/Cの100m gを添加した。得られる混合物を水素圧30psi下に2時間水素化した。触媒 をセライト(5g)の短いカラムを通して除去し、メタノール(3×15mL) で洗った。併せた濾液を減圧下に蒸 発させて油状物を得、次にエーテル(30mL)を残さに添加した。得られる混 合物を室温で一晩攪拌した。濾過により白色固形物を収集し、減圧下に乾燥して 表記生成物330mg(100%)を得た。融点212〜215℃1 H NMR(CDCl3+DMSO−d3):1.656(m、3H)、1.8 29(m、2H)、2.425(s、2H)、2.626(m、2H)、3.1 87(m、2H)、3.4(brs、1H)、4.253(s、2H)、6.5 49(m、4H)、6.942〜7.092(m、5H)、12.0(brs、 1H) 実施例100 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(クロロベンジル )ピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.921g、3 .0mmol)、4−クロロベンジルピペリジン 塩酸塩(0.74g、3.0mmol)、炭酸カリウム(1.035g、7.5 mmol)をアセトニトリル50mL中に含む混合物から遊離塩基1.1g(8 5%)を得た。それをそのHCl塩に収率71%で転化した。融点171〜17 3℃1 H NMR(DMSO−d6):1.513(m、1H)、1.656(d、J =12.6Hz、2H)、2.460(m、4H)、2.972(m、2H)、 3.349(m、2H)、3.438(d、J=12Hz、2H)、4.267 (s、2H)、5.004(s、2H)、6.900(m、4H)、7.162 〜7.396(m、9H)、10.2(brs、1H) 実施例101 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(クロロベンジル)ピ ペリジン塩酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−クロロベ ンジル)ピペリジン(200mg、0.46 mmol)をクロロホルム5mL中に含む溶液にヨードトリメチルシラン330 mg(1.65mmol)を添加した。得られる溶液を室温で30分間攪拌し、 次にメタノール(4mL)を添加し、20分間攪拌した。溶媒を蒸発させて残さ を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中20%メタノール )で精製して油状物を得た。この油状物をメタノール5mLに溶解し、メタノー ル中1M HClの1mLを添加した。得られる溶液を10分間攪拌した。メタ ノールを蒸発させて残さを得、そこにエーテル(30mL)を添加した。得られ る混合物を室温で一晩攪拌した。濾過により白色固形物を得、減圧下に乾燥して 表記化合物91mg(52%)を得た。融点168〜170℃1 H NMR(CD3OD):1.536(m、2H)、1.656(d、J=1 2.6Hz、3H)、2.615(d、J=6.9Hz、2H)、3.060( m、2H)、3.499(m、2H)、3.591(m、2H)、4.245( t、J=4.8Hz、2H)、6.710(m、2H)、6.823(m、2H )、7.177(d、J=8.4Hz、2H)、7.280(d、J=8.1H z、2H) 実施例102 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フルオロベンジ ル)ピペリジン塩酸塩 A) 4−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイド トリフェニルホスフィン(26.2g、0.1mol)をエーテル100mL 中に含む溶液に4−フルオロベンジル ブロマイド(18.9g、0.1mol )を添加した。得られる溶液を室温で一晩攪拌した。濾過により白色固形物を収 集し、臭化物37.0g(82%)を白色固形物として得た。融点280〜28 2℃1 H NMR(CDCl3):5.492(d、J=14.4Hz、2H)、6. 773(d、J=8.7Hz、2H)、7.123(m、2H)、7.596( m、6H)、7.749(m、9H) B) 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジリデン)ピペリジン 250mL三ツ口丸底フラスコに水素化ナトリウム1.28g(鉱油中60% )および乾燥DMSO20mLをN2雰囲気下に添加した。混合物を80℃で1 時間加熱した。得られた溶液を氷水浴中で冷却した。この溶液に、4−フルオロ ベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイド(16.23g、0.036mo l)を暖かいDMSO120mL中に含む懸濁液を添加した。得られる溶液を0 ℃で10分間攪拌し、室温で15分間攪拌した。4−ベンジルピペリドン(5. 67g、0.03mol)をH2雰囲気下に滴下した。得られる混合物を80℃ で一晩攪拌した。混合物を氷(400g)に注ぎ、エーテル(3×200mL) で抽出した。併せた抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発さ せて残さを得、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン中5% EtOAc)により精製して、アミン7.0g(83%)を淡い黄色油状物を得 た。1 H NMR(CDCl3):2.359〜2.545(m、8H)、3.530 (s、2H)、6.220(s、1H)、 6.983(m、2H)、7.135(m、2H)、7.262〜7.335( m、5H) C) 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジリデン)ピペリジン(4.22g、 15mmol)をメタノール100mL中に含む溶液にPtO2200mgを添 加した。得られた混合物を40psiで8時間水素化した。触媒をセライト(1 0g)の短いカラムを通して除去し、メタノール(3×20mL)で洗った。濾 液を減圧下に蒸発させ、メタノール20mLに溶解し、そこにメタノール中1M HClの30mLを添加した。得られる溶液を10分間攪拌した。メタノール を蒸発させて残さを得、そこにエーテル60mLを添加し、一晩攪拌した。濾過 により淡白色固形物を収集し、乾燥して塩4.6g(96%)を得た。融点16 8〜170℃1 H NMR(CDCl3):1.626(m、2H)、1.733(m、2H) 、2.089(q、J=12.3Hz、2H)、2.564(m、3H)、3. 414(d、J=11.1Hz、2H)、4.104(d、J=5.1Hz、2 H)、 6.944(m、2H)、7.050(m、2H)、7.431(m、3H)、 7.605(m、2H)、12.41(s、1H) D) 4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(4.5g、 14mmol)および10% Pd/Cの1.93gを95%エタノール100 mL中に含む混合物を水素化して表記化合物3.2g(98%)を得た。融点1 58〜160℃1 H NMR(CDCl3):1.699〜1.808(m、5H)、2.570 (m、2H)、2.792(m、2H)、3.450(m、2H)、6.976 (m、2H)、7.048(m、2H)、9.451(brs、2H) E) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フル オロベンジル)ピペリジン 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(3.50g、11 .4mmol)、4−フルオロベンジルピペリジン塩酸塩(2.6g、11.4 mmol)、炭酸カリウム(3.91g、28mmol)をアセトニトリル60 mL中に含む混 合物からアミン4.0g(84%)を淡黄色固形物として得た。融点73〜75 ℃1 H NMR(CDCl3):1.262(m、3H)、1.621(m、2H) 、2.013(m、2H)、2.470(d、J=6.9Hz、2H)、2.7 30(t、J=6.0Hz、2H)、2.933(m、2H)、4.019(t 、J=5.7Hz、2H)、4.987(s、2H)、6.784〜6.961 (m、7H)、7.067(m、2H)、7.290〜7.412(m、4H) F) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フル オロベンジル)ピペリジン(4.0mg、9.5mmol)をメタノール100 mLおよび5%Pd/Cの1.0g中に含む混合物を水素化して表記化合物3. 2g(95%)を得た。融点196〜198℃1 H NMR(CD3OD):1.58(m、2H)、1.890(m、3H)、 2.602(d、J=6.3Hz、2H)、3.08(m、2H)、3.49( t、J=5.1Hz、2H)、3.62(m、2H)、4.250(t、J=5 .1Hz、2H)、6.771(d、J=9.3Hz、2H)、7.017 (m、2H)、7.196(m、2H) 分析値:計算値(C2025ClFNO2、0.15H2O)C65.17、H6. 92、N3.80;実測値:C64.93、H6.80、N4.13 実施例103 4−ベンジル−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)ピペリジン塩酸 塩 4−ベンジルピペリジン(500mg、2.85mmol)、2−(4−フル オロフェノキシ)エチルブロマイド(655mg、2.99mmol)およびK2 CO3(413mg、2.99mmol)をCH3CN(20mL)中に含む混 合物から表記化合物をふわふわした無色結晶性固形物(395g、79%)とし て得た。融点165〜167℃1 H NMR(CDCl3):1.70〜1.90(m、3H)、1.94〜2. 14(m、2H)、2.59(d、J=7.2 Hz、2H)、2.65〜2.85(m、2H)、3.20〜3.50(m、2 H)、3.65(d、J=12Hz、2H)、4.49(t、J=4.5Hz、 2H)、6.76〜7.30(m、9H)、12.47(bs、1H) 分析値:計算値(C2025ClFNO):C68.66、H7.20、N4.0 0;実測値:C68.66、H7.11、N3.98 実施例104 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−1−(4−ヒドロキシベンジ ル)ピペリジン CH2Cl2中BBr3(3mL、1M)および1−(2−(4−フルオロフェ ノキシ)エチル)−1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン塩酸塩(300m g、790μmol)を乾燥CH2Cl2(20mL)中に含む溶液から無色粒状 固形物(155mg、60%)を得た。融点149〜150℃1 H NMR(DMSO−d6):1.12〜1.20(m、2H)、1.28〜 1.44(m、1H)、1.48(d、J=12Hz、2H)、1.84〜1. 96(m、2H)、2.33(d、J=6.6Hz、2H)、2.59(t、J =6.0Hz、2H)、2.84(d、J=11Hz、2H)、3.98(t、 J=6.0Hz、2H)、6.63(d、J=2.1Hz、2H)、6.86〜 6.96(m、4H)、7.02〜7.12(m、2H)、9.12(s、1H ) 分析値:計算値(C2024FNO2、0.1H2O):C72.52、H7.36 、N4.23;実測値:C72.44、H7.11、N4.17 実施例105 3−{4−[2−(4−クロロベンジルピペリジノ)エトキシ]フェニル}−2 −メチル−2−プロパノール塩酸塩 1−[2−(4−エトキシカルボニルメチルフェノキシ)エ チル]−4−(4−クロロベンジル)ピペリジン(415.5mg、1.0mm ol)を無水THF10mL中に含む溶液にトルエン/THF中1.4MのMe MgBr2mLを−78℃で添加した。得られる溶液を室温まで温め、室温でさ らに3時間攪拌した。次に、溶液を水(5mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×25 mL)で抽出した。併せた抽出液をブライン(10mL)で洗い硫酸ナトリウム で乾燥した。溶媒を蒸発させて残さを得、それをフラッシュクロマトグラフィー (クロロホルム中20%メタノール)により精製して遊離塩基312mg(78 %)を得た。塩酸塩。融点55〜56℃1 H NMR(CD3OD):1.207(s、6H)、1.70(m、2H)、 1.800(m、2H)、2.056(m、2H)、2.592(d、J=6. 9Hz、2H)、2.703(s、2H)、2.769(s、2H)、3.37 0(brs、2H)、3.647(m、2H)、4.531(brs、2H)、 6.802(d、J=8.4Hz、2H)、7.04(d、J=8.4Hz、2 H)、7.121(d、J=8.4Hz、2H)、7.261(d、J=8.4 Hz、2H)、12.65(brs、1H) 実施例106 1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]−4−ベンジルピペリジン塩 酸塩 A) エチル4−ヒドロキシフェニルプロピオネート 4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(8.4g、50mmol)をエタノー ル200mLおよび濃硫酸4mL中に含む溶液から表記化合物9.7g(100 %)を淡色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.235(t、J=6.9Hz、3H)、2.5 84(t、J=8.1Hz、2H)、2.873(t、J=8.1Hz、2H) 、4.113(q、J=6.9Hz、2H)、6.880(d、J=8.4Hz 、2H)、7.135(d、J=8.4Hz、2H) B) エチル4−ベンジルオキシフェニルプロピオネート 4−ヒドロキシフェニルプロピオネート(9.7g、50m mol)、臭化ベンジル(8.58g、50mmol)、炭酸カリウム(10. 35g、75mmol)をアセトニトリル100mL中に含む混合物から表記化 合物(収率85%)を透明油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.232(t、J=7.2Hz、3H)、2.5 82(t、J=8.1Hz、2H)、2.892(t、J=8.1Hz、2H) 、4.110(q、J=7.2Hz、2H)、5.040(s、2H)、6.9 15(d、J=8.4Hz、2H)、7.133(d、J=8.4Hz、2H) 、7.416(m、5H) C) 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパン−1−オール リチウムアルミニウムハイドライド(1.6g、42mmol)をエーテル5 0mL中に含むスラリーに、エチル4−ベンジルオキシフェニルプロピオネート (12g、42mmol)をエーテル100mL中に含む溶液を0℃で滴下して 加えた。添加終了後、得られる混合物を室温で一晩攪拌した。次に、反応液を、 水(10mL)を滴下して加え、続いて1M HCl水溶液100mLを添加す ることにより急冷した。混合物を1 5分間攪拌し、次に、有機層を分離した。水相を再びエーテル(2×50mL) で抽出した。併せた抽出液をブライン(50mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾 燥した。溶媒を蒸発させて表記化合物9.76g(96%)を白色固形物として 得た。融点60〜62℃1 H NMR(CDCl3):1.863(t、J=6.6Hz、2H)、2.6 28(t、J=7.5Hz、2H)、3.669(t、J=6.3Hz、2H) 、5.042(s、2H)、6.919(d、J=7.8Hz、2H)、7.1 29(d、J=7.8Hz、2H)、7.420(m、5H) D) 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロプ−1−イルメシレート 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパン−1−オール(9.76g、4 0mmol)をメチレンジクロライド75mLおよびトリエチルアミン7.8m L中に含む溶液に、メタンスルホニルクロライド(9.17g、80mmol) を−20℃で滴下した。得られる混合物を室温で30分間攪拌し、メチレンジク ロライド100mLで希釈した。溶液を1M HCl(2×100mL)、飽和 重炭酸ナトリウム溶液(100mL)お よびブライン(50mL)で洗い、次に、MgSO4で乾燥した。溶媒を蒸発さ せて粗い表記化合物12.2g(95%)を白色固形物として得た。1 H NMR(CDCl3):2.042(t、J=6.6Hz、2H)、2.6 94(t、J=7.5Hz、2H)、2.984(s、3H)、4.195(t 、J=6.0Hz、2H)、5.045(s、2H)、6.928(d、J=8 .4Hz、2H)、7.116(d、J=8.4Hz、2H)、7.418(m 、5H) E) 1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−4−ベンジルピ ペリジン塩酸塩 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロプ−1−イルメシレート(0.96 g、3.0mmol)、4−ベンジルピペリジン(0.526g、3.0mmo l)、炭酸カリウム(1.035g、7.5mmol)をアセトニトリル20m L中に含む混合物から表記化合物0.7g(54%)を得た。融点203〜20 5℃1 H NMR(CDCl3):1.65(m、1H)、1.798(d、J=14 .4Hz、2H)、2.073(m、2H)、 2.214(m、2H)、2.458(m、2H)、2.635(m、4H)、 2.849(m、2H)、3.516(d、J=10.8Hz、2H)、5.0 28(s、2H)、6.904(d、J=8.4Hz、2H)、7.120(d 、J=8.4Hz、2H)、7.225〜7.406(m、5H)、12.2( s、1H) F) 1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−4−ベンジルピペリ ジン(200mg、0.46mmol)をエタノール25mL中に含み10%P d/C 50mgも含む混合物を水素圧30psi下に水素化して表記化合物1 35mg(85%)を得た。融点208〜210℃1 H NMR(CD3OD):1.477(m、2H)、1.875(m、2H) 、1.964(m、2H)、2.579(m、4H)、2.859(m、2H) 、3.010(m、2H)、3.282(s、2H)3.483(m、2H)、 6.697(d、J=8.4Hz、2H)、7.026(d、J=8.4Hz、 2H)、7.138〜7.255(m、5H) 実施例107 1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]−4−(4−クロロベンジル )ピペリジン塩酸塩 A) 1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−4−(4−クロ ロベンジル)ピペリジン塩酸塩 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロプ−1−イルメシレート(0.96 g、3.0mmol)、4−クロロベンジルピペリジン塩酸塩(0.74g、3 .0mmol)、炭酸カリウム(1.035g、7.5mmol)をアセトニト リル20mL中に含む混合物から表記化合物0.68g(48%)を得た。融点 202〜204℃1 H NMR(CDCl3):1.645(m、1H)、1.731(m、2H) 、2.086(m、2H)、2.220(m、2H)、2.465(m、2H) 、2.577〜2.668(m、4H)、2.849(m、2H)、3.487 (d、J=11. 7Hz、2H)、5.034(s、2H)、6.881(d、J=8.7Hz、 2H)、7.030(d、J=8.7Hz)2H)、7.058(d、J=10 .2Hz、2H)、7.238(d、J=10.2Hz、2H)、7.384( m、5H)、12.25(brs、1H) B) 1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−4−(4−クロ ロベンジル)ピペリジン(100mg、0.212mmol)をクロロホルム5 mL中に含みヨードトリメチルシラン300mgも含む溶液から表記化合物72 mg(90%)を得た。融点183〜185℃1 H NMR(CD3OD):1.416(m、2H)、1.860(m、3H) 、1.983(m、2H)、2.603(m、4H)、2.882(m、2H) 、3.049(m、2H)、3.505(d、J=12.3Hz、2H)、6. 694(d、J=8.4Hz、2H)、7.019(d、J=8.4Hz、2H )、7.157(d、J=8.1Hz、2H)、7.264(d、J=8.1H z、2H) 実施例108 1−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−4−ベンジルピペリジン塩酸 塩A) 2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチルメシレートを、エチル4−ヒ ドロキシフェニルアセテートおよび臭化ベンジルから、3段階で、白色固形物と して得た。融点48〜50℃1 H NMR(CDCl3):2.828(s、3H)、2.993(t、J=6 .9Hz、2H)、4.377(t、J=6.9Hz、2H)、5.045(s 、2H)、6.921(d、J=8.4Hz、2H)、7.136(d、J=8 .4Hz、2H)、7.396(m、5H) B) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチル]−4−ベンジルピペ リジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチルメシレート(0.96g、3.5 mmol)、4−ベンジルピペリジン(0.5 26g、3.0mmol)および炭酸カリウム(1.035g、7.5mmol )をアセトニトリル20mL中に含む混合物から、表記化合物0.5g(40% )を得た。融点183〜185℃1 H NMR(CDCl3):1.72(m、1H)、1.805(d、J=12 .6Hz、2H)、2.116(m、2H)、2.573(brs、2H)、2 .626(d、J=6.9Hz、2H)、3.085(m、2H)、3.190 (m、2H)、3.574(m、2H)、5.030(s、2H)、6.895 (d、J=8.4Hz、2H)、7.117(m、3H)、7.214〜7.4 02(m、9H)、12.42(brs、1H) C) 1−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−4−ベンジルピペリジ ン塩酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチル]−4−ベンジルピペリジ ン(200mg、0.46mmol)をエタノール25mL中に含み10%Pd /C50mgも含む混合物を水素圧30psi下に水素化して表記化合物155 mg(98%)を得た。融点222〜224℃1 H NMR(CD3OD):1.487(m、2H)、1.897(m、3H) 、2.626(d、J=6.6Hz、2H)、2.908〜2.963(m、4 H)、3.207〜3.261(m、2H)、3.573(m、2H)、6.7 31(d、J=8.4Hz、2H)、7.075(d、J=8.4Hz、2H) 、7.175(m、3H)、7.310(m、2H) 実施例109 1−ベンジル−4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 トリフェニルホスフィンおよび3−フルオロベンジルブロマイドから、3段階 で、表記化合物を調製した。融点153〜155℃1 H NMR(CDCl3):1.647(m、1H)、1.775(m、2H) 、2.109(s、2H)、2.597(s、4H)、3.450(s、2H) 、4.128(s、2H)、 6.857(m、3H)、7.260(m、1H)、7.434(s、3H)、 7.592(s、2H)、12.398(brs、1H)。分析値:計算値(C1923CLFN):C71.35、H7.25、N4.38;実測値:C71. 33、H7.19、N4.60 実施例110 1−(2−フェノキシエチル)−4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸 塩A) 4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 1−ベンジル−4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(319mg 、1.0mmol)をメタノール10mL中に含み10%Pd/C80mgも含 む溶液を50psi下に水素化して表記化合物228mg(98%)を得た。融 点173〜175℃1 H NMR(CDCl3):1.613〜1.807(m、5H)、2.593 (m、2H)、2.785(m、2H)、3.481(m、2H)、6.880 (m、3H)、7.25(m、1H)、9.363(s、1H)、9.634( s、1H) B) 4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(229.5mg、1.0m mol)、2−フェノキシエチルトシレート(350.4mg、1.2mmol )、炭酸カリウム(414mg、3.0mmol)をエタノール15mL中に含 む混合物から表記化合物175mg(50%)を得た。融点175〜177℃1 H NMR(DMSO−d3):1.696(m、1H)、1.582(m、2 H)、2.096(m、2H)、2.617(m、2H)、2.781(m、2 H)、3.395(m、2H)、3.687(m、2H)、4.547(s、2 H)、6.756〜6.999(m、6H)、7.288(m、3H)、12. 556(s、1H)。分析値:計算値(C2025CLFNO):C68.66、 H7.20、N4.00;実測値: C68.37、H7.09、N3.98 実施例111 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(3−フルオロベ ンジルピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.767g、2 .5mmol)、4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(0.459 g、2.0mmol)、炭酸カリウム(0.69g、5.0mmol)をアセト ニトリル20mL中に含む混合物から表記化合物600mg(66%)を得た。 融点154〜156℃1 H NMR(CDCl3):1.795(m、3H)、2.056(m、2H) 、2.613(d、J=7.2Hz、2H)、2.758(m、2H)、3.3 54(m、2H)、3.646(d、J=7.8Hz、2H)、4.485(s 、2H)、5.006(s、2H)、6.815(m、4H)、6.87 7(m、4H)、7.736(m、5H)、12.6(brs、1H)。分析値 :計算値(C2731CLFNO2、0.3H2O):C70.28、H6.90、 N3.04;実測値:C70.28、H6.70、N3.12 実施例112 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(3−フルオロベンジ ルピペリジン塩酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(3−フルオロ ベンジルピペリジン塩酸塩(200mg、0.44mmol)をエタノール25 mL中に含み20%Pd(OH)260mgも含む混合物を水素圧30psi下 に水素化して表記化合物153mg(95%)を得た。融点176〜178℃1 H NMR(CD3OD):1.558(m、2H)、1.881(m、3H) 、2.640(d、J=6.9Hz、2H)、 3.058(m、2H)、3.506(m、2H)、3.609(d、J=7. 6Hz、2H)、4.256(t、J=5.1Hz、2H)、6.711(m、 2H)、6.823(m、2H)、6.981(m、3H)、7.292(m、 1H)。分析値:計算値(C2025ClFNO2):C65.66、H6.89 、N3.83;実測値:C65.29、H6.85、N3.79 実施例113 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル )ピペリジン塩酸塩 4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(500mg、2.18mm ol)、2−(4−フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(501mg、2. 29mmol)およびK2CO3(615mg、4.45mmol)をCH3CN (20mL)中に含む混合物から表記化合物(360mg、81%) をふわふわした無色結晶性固形物として得た。融点155〜157℃1 H NMR(CDCl3):1.65〜1.90(m、3H)、1.98〜2. 16(m、2H)、2.62(d、J=7.2Hz、2H)、2.65〜2.8 5(m、2H)、3.20〜3.53(m、2H)、3.67(d、J=12H z、2H)、4.51(t、J=4.5Hz、2H)、6.78〜7.10(m 、7H)、7.19〜2.28(m、1H)、12.64(bs、1H)。分析 値:計算値(C2024CLF2NO):C65.30、H6.58、N3.81 ;実測値:C65.35、H6.58、N3.77 実施例114 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベン ジル)ピペリジン塩酸塩 A) 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩をトリフ ェニルホスフィンおよび4−メチルベンジルブロマイドから、4段階で、白色固 形物として得た。融点209〜211℃1 H NMR(CDCl3):1.696(m、3H)、1.817(m、2H) 、2.316(s、3H)、2.546(m、2H)、2.779(m、2H) 、3.437(d、J=8.7Hz、2H)、6.991(d、J=7.8Hz 、2H)、7.054(d、J=7.8Hz、2H)、9.3(brs、1H) 、9.6(brs、1H) B) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メチ ルベンジル)ピペリジン 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.61g、2. 0mmol)、 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(0.45g、2.0mmol) および炭酸カリウム(0.69g、5.0mmol)をアセトニトリル20mL 中に含む混合物から表記化合物650mg(72%)を得た。融点194〜19 6℃1 H NMR(CDCl3):1.70(m、1H)、1.803(m、2H)、 2.025(m、2H)、2.313(s、3H)、2.569(d、J=6. 9Hz、2H)、2.72 4(m、2H)、3.337(m、2H)、3.629(d、J=11.4Hz 、2H)、4.485(s、2H)、5.006(s、2H)、6.810(d 、J=10.8Hz、2H)、6.875(d、J=10.8Hz、2H)、6 .993(d、J=7.8Hz、2H)、7.081(d、J=7.8Hz、2 H)、7.315〜7.393(m、5H)、12.507(brs、1H) 実施例115 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベンジル )ピペリジン塩酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベ ンジル)ピペリジン塩酸塩(250mg、0.55mmol)をエタノール25 mL中に含み20% Pd(OH)260mgも含む混合物を、水素圧30ps i下に水素化して表記化合物140mg(88%)を得た。融点198〜2 00℃1 H NMR(CD3OD):1.6(m、2H)、1.881〜1.923(m 、3H)、2.288(s、3H)、2.572(d、J=6.6Hz、2H) 、3.06(m、2H)、3.473(m、2H)、3.61(m、2H)、4 .243(t、J=5.1Hz、2H)、6.709(dd、J1=2.4Hz 、J2=6.6Hz、2H)、6.830(dd、J1=2.4Hz、J2=6. 6Hz、2H)、7.703(m、4H) 分析値:計算値(C2128CLNO2、0.5H2O):C68.00、H7.8 8、N3.78;実測値:C68.14、H7.65、N3.72 実施例116 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−メチルベンジル) ピペリジン塩酸塩 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン(500mg、2.21mmol)、 2−(4−フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(508mg、2.32mm ol)およびK2CO3(626mg、4.53mmol)をCH3CN(20m L)中に含む混合物から表記化合物(293mg、63%)を無色板状物として 得た。融点189〜191℃1 H NMR(CDCl3):1.60〜2.12(m、5H)、2.31(s、 3H)、2.57(d、J=7.2Hz、2H)、2.62〜2.82(m、2 H)、3.20〜3.55(m、2H)、3.65(d、J=12Hz、2H) 、4.51(t、J=4.5Hz、2H)、6.78〜6.84(m、2H)、 6.92〜7.02(m、6H)、7.08(d、J=8.1Hz、2H)、1 2.56(bs、1H) 分析値:計算値(C2127CLFNO):C69.31、H7.48、N3.8 5;実測値:C69.49、H7.39、N3.88 実施例117 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)−1、2 、5、6−テトラヒドロピリジン塩酸塩 A) 4−(4−クロロベンジル)−1、2、5、6−テトラヒドロピリジン塩 酸塩 N2雰囲気下に、LiAlH4(3.60g、95.0mmol)を乾燥エーテ ル(LiAlH4から)中に含む懸濁液を調製した。この懸濁液に、攪拌下、A lCl3(4.00g、30.0mmol)を乾燥エーテル(75mL)中に含 む溶液を添加し、N2雰囲気下に氷浴で10分間冷却した。添加後、氷浴を除去 し、懸濁液を25℃で1時間攪拌した。得られる懸濁液に、4−(4−クロロベ ンジル)ピリジン(12.2g、60.0mmol)を乾燥エーテル(50mL )中に含む溶液を25℃で3分間かかって添加した。添加後、得られる懸濁液を 4時間、還流下に攪拌した。反応液を25℃に冷却した。過剰の水素化物を、攪 拌下に10%HCl(100mL)を注意深く添加することにより急冷し、氷浴 で冷却した。添加後、層を分離し、エーテル部分を10%HCl(2×75mL )で抽 出した。併せた水性部分を、濃NH4OH(100mL)を添加することにより 塩基性化して無色懸濁液を得た。懸濁液をエーテル(4×100mL)で抽出し た。抽出液をNa2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒を除去して黄色液状物(〜13 g)を得た。液状物を、15cm分別カラムを用いて減圧下に蒸留した。フラク ションを125〜133℃、0.005Torrで収集して無色液状物(10. 5g、84%)を得た。1 H NMR(CDCl3):1.51(s、1H)、1.89(s、2H)、2 .90(t、J=5.7Hz、2H)、3.22(s、2H)、3.31(s、 2H)、5.37〜5.46(m、1H)、7.08(d、J=7.8Hz、2 H)、7.22(d、J=7.8Hz、2H) 遊離塩基を大きな無色板状物としての塩酸塩に転化した(7.52g、61%) 。融点210〜212℃1 H NMR(D2O):2.17〜2.26(m、2H)、3.25(t、J= 6.3Hz、2H)、3.34(s、2H)、3.61〜3.66(m、2H) 、5.47〜5.54(m、1H)、7.20(d、J=8.4Hz、2H)、 7.33(d、J=8.4Hz、2H) B) 4−(4−クロロベンジル)−1、2、5、6−テトラヒドロピリジン塩 酸塩(500mg、2.05mmol)、2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ルブロマイド(471mg、2.15mmol)およびK2CO3(580mg、 4.20mmol)をCH3CN(15mL)中に含む混合物から表記化合物を 無色に近い結晶性固形物(311mg、69%)として得た。融点174〜17 5℃1 H NMR(CDCl3):2.21〜2.35(m、1H)、2.72〜2. 88(m、1H)、3.03〜3.17(m、1H)、3.27〜3.65(m 、6H)、3.99(d、J=16Hz、1H)、4.48〜4.62(m、2 H)、5.38(s、1H)、6.80〜6.86(m、2H)、6.94〜7 .01(m、2H)、7.10(d、J=8.1Hz、2H)、7.28(d、 J=8.1Hz、2H)、13.00(bs、1H)。分析値:計算値(C2022 CL2FNO):C62.83、H5.80、N3.66;実測値:C62. 95、H5.68、N3.71 実施例118 4−(2−フルオロベンジル)1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル) ピペリジン塩酸塩 A) 4−(2−フルオロベンゾイル)ピリジン N2雰囲気下に、火炎乾燥1L三つ口反応フラスコ内で2−ブロモフルオロベ ンジン(19.2g、110mmol)を乾燥THF(200mL)中に含む溶 液を調製した。攪拌溶液をドライアイス/アセトン(−78℃)浴中、N2雰囲 気下に5分間冷却した。この冷たい溶液に、n−ブチルリチウムをヘキサン(5 5mL、2.20M、121mmol)中に含む溶液を注射器により15分かか って添加した。添加後、溶液を−78℃で5分間攪拌した。この冷たい溶液に、 攪拌下、4−シアノピリジン(10.4g、100mmol)を乾燥THF(2 00mL)中に含む溶液を、添加漏斗から30分間かかって添加した。添加後、 冷たい浴を除去し、溶液を反応混合物が10 〜20℃と推定されるまで攪拌した。反応混合物をNH4Cl(20g)を含む 氷H2O(500mL)に添加して深赤色溶液を得た。溶液をエーテル(3×2 00mL)で抽出した。赤いエーテル溶液を、次に、10%HCl水溶液(20 0mL および2×100mL)で抽出して深赤色水溶液を得た。この溶液のp Hを濃NH4OHでより〜10に調節した。混合物をエーテル(3×100mL )で抽出した。抽出液をH2O(300mL)で洗い、Na2SO4で乾燥し、溶 媒を除去して赤色油状物(17.2g)を得た。油状物を、Kugelrohr 蒸留(OT80〜90℃、0.005Torr)により精製した。収集した生成 物を固化して表記化合物(12.6g、63%)を淡黄色固形物として得た。融 点59〜61℃1 H NMR(CDCl3):7.10〜7.36(m、2H)、7.50〜7. 70(m、4H)、8.10(d、J=5.7Hz、2H) B) 4−(2−フルオロベンジル)ピリジン 開放された250mLビーカー内で、4−(2−フルオロベンゾイル)ピリジ ン(12.6g、62.6mmol)をエチレングリコール(50mL)中に含 む懸濁液を調製した。攪拌 下の懸濁駅に、無水ヒドラジン(8.62g、269mmol)および続いてN aOH(10.8g、269mmol)を添加した。ビーカーを油浴(50℃) 中に置いた。油浴の温度を80〜85℃に上昇させつつ反応混合物を攪拌し、そ の温度において反応液は激しく起泡した。泡がひいてから、温度を160℃に上 げ、さらなる時間攪拌して淡オレンジ色混合物を得た。反応混合物を25℃に冷 却して濃厚な蜂蜜状物質を得た。蜂蜜状物質をH2O(200mL)に溶解し、 得られた混合物をエーチル(3×75mL)で抽出した。抽出液をH2O(20 0mL)で洗い、Na2SO4で乾燥し、エーテルを除去して黄色液状物(11. 9g)を得た。液状物を減圧(0.005Torr)下に蒸留した。フラクショ ンを収集(78〜96℃)して表記化合物(5.83g、50%)を淡黄色液状 物として得た。1 H NMR(CDCl3):3.99(s、2H)、7.00〜7.30(m、 6H)、8.49(d、J=5.4Hz、2H) C) 4−(2−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 MeOH(100mL)および濃HCl(5.5mL)にP tO2(150mg)を含む溶液中に4−(2−フルオロベンジル)ピペリジン (5.83g、31.1mmol)を含む混合物を20〜30psi下に水素化 して表記化合物(6.66g、93%)を無色粉末として得た。融点187〜1 88℃1 H NMR(D2O):1.34〜1.54(m、2H)、1.78〜1.98 (m、3H)、2.63(d、J=6.6Hz、2H)、2.89(td、J= 13および3.0Hz、2H)、3.23〜3.43(m、2H)、3.78( s、3H)、7.06〜7.17(m、2H)、7.23〜7.31(m、2H ) D) 4−(2−フルオロベンジル)1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン塩酸塩 4−(2−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(500mg、2.18mm ol)、2−(4−フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(502mg、2. 29mmol)およびK2CO3(618mg、4.47mmol)をCH3CN (20mL)中に含む混合物から表記化合物(470mg、64%)を無色結晶 性固形物として得た。融点159〜160℃1 H NMR(CDCl3):1.70〜2.22(m、5H)、 2.62〜2.88(m、4H)、3.20〜3.50(m、2H)、3.60 〜3.75(m、2H)、4.52(t、J=4.5Hz、2H)、6.78〜 7.28(m、8H)、12.64(bs、1H) 分析値:計算値(C2024ClF2NO):C65.30、H6.58、N3. 81;実測値:C65.25、H6.46、N3.74 実施例119 4−アセチル−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−フェニ ルピペリジン塩酸塩 A) 4−アセチル−1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)−4−フ ェニルピペリジン 4−アセチル−4−フェニルピペリジン塩酸塩(600mg、2.50mmo l)、2−(4−メトキシフェノキシ)エチルブロマイド(605mg、2.6 2mmol)およびK2CO3 (708mg、5.12mmol)をCH3CN(20mL)中に含む混合物( 780mg、88%)をベージュ色固形物として得た。融点69〜70℃1 H NMR(CDCl3):1.91(s、3H)、2.03〜2.16(m、 2H)、2.32〜2.54(m、4H)、2.74(t、J=6.0Hz、2 H)、2.78〜2.90(m、2H)、3.76(s、3H)、4.04(t 、J=6.0Hz、2H)、8.30(d、J=1.2Hz、4H)、7.22 〜7.38(m、5H) B) 4−アセチル−1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)−4−フ ェニルピペリジン(770mg、2.18mmol)を乾燥CH2Cl2(20m L)およびCH2Cl2中BBr3(8mL、1M)中に含む混合物から表記化合 物を粒状固形物(310mg、38%)として得た。融点210〜212℃1 H NMR(CD3OD):1.98(s、3H)、2.10〜2.55(m、 2H)、2.76〜3.30(m、4H)、3.54(bs、2H)、3.60 〜3.84(m、2H)、4.27(bs、2H)、6.74(d、J=9.0 Hz、2 H)、6.85(d、J=8.4Hz、2H)、7.32〜7.50(m、5H )。分析値:計算値(C2126CLNO3、0.1H2O):C66.78、H6 .99、N3.71;実測値:C66.64、H6.71、N3.65 実施例120 1−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エトキシ]−4−(4−エチルベンジル )ピペリジン塩酸塩 A) トリフェニルホスフィンおよび4−エチルベンジルブロマイドから、4段 階で、4−(4−エチルベンジル)ピペリジン塩酸塩を白色固形物として調製し た。融点175〜177℃1 H NMR(CHCl3):1.219(t、J=7.8Hz、3H)、1.7 07(m、2H)、1.828(m、3H)、2.553〜2.654(m、4 H)、2.775(m、2H)、3.436(d、J=11.7Hz、2H)、 7.017(d、J=7.8Hz、2H)、7.109(d、J=7.8Hz、 2H)、9.3(s、1H)、9.6(s、1H) 分析値:計算値(C1422CLN):C70.13、H9.25、N5.84; 実測値:C69.88、H9.48、N5.71 B) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エトキシ]−4−(4−エ チルベンジル)ピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.46g、1. 5mmol)、4−エチルベンジルピペリジン塩酸塩(0.359g、1.5m mol)および炭酸カリウム(0.52g、3.75mmol)をアセトニトリ ル50mL中に含む混合物から表記化合物0.51g(73%)を得た。融点1 86〜188℃1 H NMR(CHDl3):1.218(t、J=7.8Hz、3H)、1.6 8(m、1H)、1.805(m、2H)、2.030(m、2H)、2.32 0(m、3H)、2.480(m、4H)、2.730(m、2H)、3.33 8(m、2H)、3.625(d、J=11.4Hz、2H)、4.482(s 、2H)、5.004(s、2H)、6.812(d、J=10.8Hz、2H )、6.873(d、J=10.8H z、2H)、6.992(d、J=7.8Hz、2H)、7.083(d、J= 7.8Hz、2H)、7.320〜7.389(m、5H)、12.62(s, 1H) C) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−エチ ルベンジル)ピペリジン塩酸塩(510mg、1.095mmol)をメタノー ル50mLおよび20%Pd(OH)2128mg中に含む混合部を水素圧30 psi下に水素化して表記化合物385mg(94%)を淡白色固形物として得 た。融点174〜176℃1 H NMR(CD3OD):1.206(t、J=7.8Hz、3H)、1.5 64(s、2H)、1.901〜1.943(m、3H)、2.595(m、4 H)、3.033(m、2H)、3.501(m、2H)、3.667(m、2 H)、4.260(s、2H)、6.721(d、J=9.0Hz、2H)、6 .842(d、J=9.0Hz、2H)、6.842(d、J=9.0Hz、2 H)、7.124(m、4H)。分析値:計算値(C2230CLNO2):C7 0.29、H8.04、N3.73;実測値:C70.06、H8.07、N3 .50(HPLC>98%) 実施例121 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メトキシベンジ ル)ピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.3.84g、 1.25mmol)、4−(4−メトキシベンジル)ピペリジン(0.257g 、1.25mmol)および炭酸カリウム(0.43g、3.12mmol)か ら、2段階で、表記化合物を白色固形物として調製した。融点123〜125℃1 H NMR(CD3OD):1.554(m、2H)、1.891(m、3H) 、2.567(m、2H)、3.029(m、2H)、3.501(m、2H) 、3.637(m、2H)、3.759(s、3H)、4.262(s、2H) 、6.743(m、2H)、6.839(m、4H)、7.111(m、2H) 分析値:計算値(C2128CLNO3、0.3H2O):C65.80、H7.5 2、N3.65;実測値:C65.56、H7.57、N3.60 実施例122 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(3、4−ジフルオロ ベンジル)ピペリジン塩酸塩 A) トリフェニルホスフィンおよび3、4−ジフルオロベンジルブロマイドか ら、4段階で、4−(3、4−ジフルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩を白色固 形物として調製した。融点174〜175℃1 H NMR(CHCl3):1.704〜1.827(m、5H)、2.564 (m、2H)、2.798(m、2H)、3.457(d、J=8.1Hz、2 H)、6.833(m、1H)、6.891(m、1H)、7.052(m、1 H)、9.38(s、1H)、9.60(s、1H) 分析値:計算値(C1216CLF2N):C58.18、H6.51、N5.6 5;実測値:C57.89、H6.43、N5.59 B) 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド、3、4−ジフ ルオロベンジルピペリジン塩酸塩および炭酸カリウムから、2段階で、表記化合 物を白色固形物として得た。融点180〜182℃1 H NMR(CD3OD):1.595(m、2H)、1.889(d、J=1 2.0Hz、3H)、2.607(m、2H)、3.051(m、2H)、3. 513(m、2H)、3.647(d、J=10.2Hz、2H)、4.272 (s、2H)、6.718(d、J=8.7Hz、2H)、6.841(d、J =8.7Hz、2H)、7.017(m、1H)、7.170(m、2H) 分析値:計算値(C2024CLF2NO2、0.6H2O):C60.98、H6 .44、N3.55;実測値:C60.72、H6.38、N3.45 実施例123 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フルオロベンジ ル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン塩酸塩 A) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フル オロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(1.075g、3 .5mmol)、4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン( 0.778g、3.7mmol)、炭酸カリウム(1.28g、9.25mmo l)をアセトニトリル50mL中に含む混合物を12時間還流させた。無機塩を 、シリカゲルの短いカラムを通して除去し、酢酸エチル(3×25mL)で洗っ た。併せた濾液を減圧下に蒸発させて粗生成物を得、それをフラッシュクロマト グラフィー(酢酸エチル中5%メタノール)で精製して、表記化合物0.8g( 53%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.544(m、2H)、1.80(m、2H)、 2.50(m、2H)、2.834(m、3H)、3.484(s、4H)、4 .079(t、J=4.8Hz、2H)、5.008(s、2H)、6.810 (d、J=9.0Hz、2H)、6.878(d、J=9.0Hz、2H)、6 .997(m、2H)、7.135(m、2H)、7.350(m、5H) B) 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フルオロ ベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン塩酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−(4−フルオロ ベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン(0.8g、1.8mmol)をメタノ ール25mL中に含む溶液に、20% Pd(OH)2 200mgを添加した 。得られる混合物を水素圧20psi下に3時間水素化した。触媒を、セライト (5g)の短いカラムを通して除去し、メタノール(3×15mL)で洗い、そ こにメタノール中1M HClの4mLを添加した。得られる溶液を室温で10 分間攪拌し、メタノールを減圧下に蒸発させて残さを得、そこにエーテル50m Lを 添加した。得られる混合物を一晩攪拌した。濾過により白色固形物を収集し、減 圧下に乾燥して表記化合物550mg(80%)を得た。融点128〜130℃1 H NMR(CD3OD):1.732(m、2H)、1.935(m、2H) 、2.825(m、2H)、3.328(m、2H)、3.486(m、4H) 、4.265(s、2H)、6.719(m、2H)、6.840(m、2H) 、7.033(m、2H)、7.238(m、2H) 分析値:計算値(C2025ClFNO3、0.5H2O):C61.46、H6. 70、N3.58;実測値:C61.50、H6.64、N3.59 実施例124 4−(2−フルオロベンジル)−1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル )ピペリジン塩酸塩 4−(2−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(407m g、1.77mmol)、2−(4−メトキシフェノキシ)エチルブロマイド( 430mg、1.86mmol)およびK2CO3(501mg、3.63mmo l)をCH3CN(20mL)中に含む混合物から表記化合物を無色フレークと して得た(387mg)。融点151〜152℃1 H NMR(CDCl3):1.74〜1.88(m、3H)、1.98〜2. 16(m、2H)、2.65(d、J=6.9Hz、2H)、2.68〜2.8 4(m、2H)、3.26〜3.48(m、2H)、3.61〜3.70(m、 2H)、3.75(s、3H)、4.74(t、J=4.2Hz、2H)、6. 80(s、4H)、6.96〜7.24(m、4H)、12.53(bs、1H ) 分析値:計算値(C2127ClFNO2):C66.39、H7.16、N3. 69;実測値:C66.29、H6.94、N3.59 実施例125 1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)―4−(2−ピコリル)ピペ リジン塩酸塩 A) 1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)イソニペコトアミド イソニペコトアミド(11.1g、86.6mmol)、2−(4−メトキシ フェノキシ)エチルブロマイド(20.0g、86.6mmol)およびK2C O3(12.0g、86.6mmol)をCH3CN(500mL)中に含む混合 物から、表記化合物(17.2g、72%)をベージュ色針状物として得た。融 点132〜134℃1 H NMR(CDCl3):1.68〜1.92(m、4H)、2.06〜2. 22(m、3H)、2.76(t、J=6.0Hz、2H)、2.98〜3.0 8(m、2H)、3.76(s、3H)、4.03(t、J=6.0Hz、2H )、5.59(bs、1H)、5.82(bs、1H)、6.83(d、J=0 .9Hz、4H) B) 4−シアノ−1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン 1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)イソニペコトアミド(10. 0g、35.9mmol)をCHCl3(80mL)中に含む攪拌下の懸濁液に 純物SOCl2(30mL)を5分間かかって滴下した。得られる懸濁液をN2雰 囲気下に1時間加熱還流した。反応液を25℃に冷却し、揮発成分を除去して黄 色シロップを得た。このシロップをCHCl3とH2O(200mL)とに分けた 。黄色混合物を攪拌下に濃NH4OH(50mL)を添加することにより塩基性 化してピンク色混合物を得た。層を分離し、水性部分をCHCl3(2×50m L)で抽出した。併せた有機部分を10%NH4OH、H2Oおよびブライン(2 00mL)で洗い、綿を通して濾過し、溶媒を除去して赤色油状物を得、それを 放置して部分的に固化させた。生成物をシリカゲル(3.5×25cm)におい てCHCl3、次に、2% EtOH/98%CHCl3で溶離して表記化合物を 琥珀色油状物として得、それを放置して固化させてベージュ色固形物(6.8g 、73%)を得た。融点49〜51℃1 H NMR(CDCl3):1.78〜2.03(m、4H)、 2.40〜2.54(m、2H)、2.58〜2.84(m、5H)、3.76 (s、3H)、4.03(t、J=5.7Hz、2H)、6.83(s、4H) C) 2−ブロモピリジン(1.34g、8.45mmol)、n−BuLi( 4.2mL、9.30mmol、2.2Mヘキサン中溶液)および4−シアノ− 1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)ピペリジン(2.00g、7. 68mmol)から1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)−4−(2 −ピコリル)ピペリジン(1.40g、54%)をオレンジ色固形物として得た 。1 H NMR(CDCl3):1.72〜1.98(m、4H)、2.32(td 、J=12および2.7Hz、2H)、2.82(t、J=6.0Hz、2H) 、3.02〜3.12(m、2H)、7.76(s、3H)、3.78〜3.9 0(m、1H)、4.07(t、J=6.0Hz、2H)、6.76〜6.88 (m、4H)、7.45(ddd、J=7.5、4.8および1.2Hz、1H )、7.82(td、J=7.5および1.8Hz、1H)、8.02(dt、 J=7.8および0.9Hz、1H)、8.67(dq、J=7.8および0. 9H z、1H) D) 1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)−4−(2−ピコリル) ピペリジン 1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)−4−(2−ピコロイル)ピ ペリジン(1.40g、4.11mmol)を無水ヒドラジン(565mg、1 7.6mmol)により還元して表記化合物(1.10g、82%)を琥珀色油 状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.30〜1.46(m、2H)、1.63(d、 J=13Hz、2H)、1.72〜1.88(m、1H)、2.06(td、J =12および2.4Hz、1H)、2.70(d、J=7.2Hz、2H)、2 .74(t、J=6.0Hz、2H)、2.90〜3.00(m、2H)、3. 75(s、3H)、4.03(t、J=6.0Hz、2H)、6.81(d、J =1.2Hz、4H)、7.05〜7.12(m、2H)、7.56(td、J =7.5および2.1Hz、1H)、8.53(dd、J=5.4および1.8 Hz、1H) E) 1−(2−(4−メトキシフェノキシ)エチル)―4−(2−ピコリル) ピペリジン(536mg、1.64mmol) から、1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)―4−(2−ピコリル )ピペリジンジヒドロクロライド およびCH2Cl2中BBr3(6mL、〜1M)から表記化合物(217mg )を僅かに吸湿性の褐色粉末として得た。融点55〜62℃1 H NMR(CD3OD):1.70〜2.01(m、4H)、2.14〜2. 40(m、1H)、3.04〜3.28(m、4H)、3.54(d、J=4. 5Hz、2H)、3.70(d、J=13Hz、2H)、4.30(t、J=4 .5Hz、2H)、6.73(d、J=9.3Hz、2H)、6.85(d、J =9.0Hz、2H)、7.98(t、J=6.6Hz、1H)、8.06(d 、J=8.1Hz、1H)、8.58(t、J=7.8Hz、1H)、8.79 (d、J=5.4Hz、1H) 実施例126 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−ヒドロキシ−4−フェ ニルピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.384g、1 .25mmol)、4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン(0.222g、 1.25mmol)および炭酸カリウム(0.431g、3.12mmol)か ら、2段階で、表記化合物を白色固形物(190mg)として得た。融点208 〜210℃1 H NMR(CD3OD):2.020(m、3H)、2.420(m、2H) 、2.95(m、1H)、3.614(m、3H)、3.755(m、1H)、 4.322(s、2H)、6.730(d、J=9.0Hz、2H)、6.87 3(d、J=9.0Hz、2H)、7.308(m、4H)、7.516(d、 J=7.8Hz、2H)。分析値:計算値(C1924CLNO3):C65.2 3、H6.91、N4.00;実測値:C65.43、H7.10、N3.90 実施例127 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−フェニルピペリジン塩 酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.377g、1 .23mmol)、4−フェニルピペリジン塩酸塩(0.20g、1.23mm ol)および炭酸カリウム(0.423g、3.07mmol)から、2段階で 、表記化合物(180mg)を白色固形物として得た。融点198〜200℃1 H NMR(CD3OD):2.114(m、4H)、2.85(m、1H)、 3.295(m、2H)、3.588(m、2H)、3.767(d、J=10 .5Hz、2H)、4.314(d、J=5.1Hz、2H)、6.730(d 、J=8.7Hz、2H)、6.872(d、J=8.7Hz、2H)、7.2 92(m、5H)。分析値:計算値(C1924ClNO2、0.3H2O):C6 7.26、H7.31、N4.13;実測値:C67.32、H7.34、N4 .04 実施例128 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(2−フルオロベンジ ル)ピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.393g、1. 28mmol)、4−(2−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(0.294 g、1.28mmol)および炭酸カリウム(0.442g、3.2mmol) から、2段階で、表記化合物(0.237g)を淡白色固形物として得た。融点 196〜198℃1 H NMR(CD3OD):1.629(m、2H)、1.900(m、3H) 、2.704(m、2H)、3.052(m、2H)、3.500(m、2H) 、3.612(m、2H)、4.252(m、2H)、6.703(d、J=9 .0Hz、2H)、6.825(d、J=9.0Hz、2H)、7.057〜7 .248(m、2H)、7.248(m、2H)分析値: 計算値(C2025ClFNO2、1.2H2O):C61.70、H7.15、N 3.60;実測値:C61.45、H6.90、N3.53 実施例129 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−トリフルオロベ ンジル)ピペリジン塩酸塩 A) トリフェニルホスフィンおよび4−トリフルオロメチルベンジルブロマイ ドから、4段階で、4−(4−トリフルオロメチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 を白色固形物として得た。融点208〜210℃1 H NMR(CHCl3):1.760〜1.846(m、5H)、2.662 (s、2H)、2.792(s、2H)、3.454(d、J=11.7Hz、 2H)、7.226(d、J=7.8Hz、2H)、7.539(d、J=7. 8Hz、2H)、9.410(s、1H)、9.660(s、1H)。 分析値:計算値(C1317ClF3N):C55.82、H6.13、N5.0 1;実測値:C55.46、H6.00、N5.07 B) 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド 4−(トリフ ルオロメチルベンジル)ピペリジン塩酸塩および炭酸カリウムから、2段階で、 表記化合物を淡白色固形物として得た。融点200〜202℃1 H NMR(CD3OD):1.60(m、2H)、1.893(m、3H)、 2.721(d、J=6.3Hz、2H)、3.08(m、2H)、3.498 (m、2H)、3.629(m、2H)、4.251(t、J=5.1Hz、2 H)、6.719(m、2H)、6.841(m、2H)、7.398(d、J =8.1Hz、2H)、7.591(d、J=8.1Hz、2H) 分析値:計算値(C2125ClF3NO2):C60.65、H6.06、N3. 37;実測値:C60.27、H5.80、N3.31 実施例130 4−シアノ−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−フェニル ピペリジン塩酸塩 4−シアノ−4−フェニルピペリジン塩酸塩(600mg、2.69mmol )、2−(4−メトキシフェノキシ)エチルブロマイド(653mg、2.82 mmol)およびK2CO3(761mg、5.51mmol)から、2段階で、 表記化合物(28mg、6%)を無色固形物として得た。融点199〜200℃1 H NMR(CD3OD):2.48〜2.64(m、4H)、3.48〜3. 64(m、2H)、3.73(t、J=4.8Hz、2H)、3.95(d、J =12Hz、2H)、4.36(t、J=4.5Hz、2H)、6.74(d、 J=8.7Hz、2H)、6.90(d、J=9.0Hz、2H)、7.38〜 7.64(m、5H) HRMS:計算値(C202222):322.1681;実測値:322.1 678 実施例131 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−イソプロピルベ ンジル)ピペリジン塩酸塩A) 4−イソプロピルベンジルアルコールから、5段階で、4−(4−イソプ ロピルベンジル)ピペリジン塩酸塩を白色固形物として得た。融点183〜18 5℃1 H NMR(CHCl3):1.221(d、J=7.2Hz、6H)、1.7 09(m、2H)、1.832(m、3H)、2.552(m、2H)、2.7 77〜2.875(m、3H)、3.434(d、J=11.7Hz、2H)、 7.025(d、J=7.8Hz、2H)、7.135(d、J=7.8Hz、 2H)、9.30(s、1H)、9.60(s、1H) 分析値:計算値(C1524ClN、0.2H2O):C69. 98、H9.55、N5.44;実測値:C70.06、H9.30、N5.2 9 B) 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.393g 、1.28mmol)、4−イソプロピルベンジルピペリジン塩酸塩(0.32 5g、1.28mmol)および炭酸カリウム(0.444g、3.2mmol )から、2段階で、表記化合物(385mg)を淡白色固形物として調製した。 融点168〜170℃1 H NMR(CD3OD):1.207(d、J=6.6Hz、6H)、1.5 77(m、2H)、1.893(m、3H)、2.586(d、J=6.3Hz 、2H)、2.859(hepta、J=6.6Hz、1H)、3.038(b rs、2H)、3.499(m、2H)、3.607(m、2H)、4.250 (s、2H)、6.734(m、2H)、6.821(m、2H)、7.087 (d、J=7.4Hz、2H)、7.146(m、2H)分析値:計算値(C23 32ClNO2):C70.84、H8.27、N3.59;実測値:C71. 03、H7.99、N3.56 実施例132 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−t−ブチルベン ジル)ピペリジン塩酸塩 A) 4−t−ブチルベンジル アルコールから、5段階で、4−(4−t−ブ チルベンジル)ピペリジン塩酸塩を白色固形物として得た。融点208〜210 ℃1 H NMR(CHCl3、300MHz):δ1.303(s、9H)、1.6 81(m、3H)、1.841(m、2H)、2.554(m、2H)、2.7 98(m、2H)、3.435(d、J=12.3Hz、2H)、7.036( d、J=8.1Hz、2H)、7.293(d、J=8.1Hz、2H)、9. 30(s、1H)、9.61(s、1H) 分析値:計算値(C1626CLN、0.3H2O):C70.33、H9.81 、N5.13;実測値:C70.20、H9.62、N5.03 B) 2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.393g、1. 28mmol)、4−t−ブチルベンジルピペリジン塩酸塩(0.359g、1 .5mmol)および炭酸カリウム(0.444g、3.2mmol)から、2 段階で、表記化合物(385mg)を淡白色固形物として得た。融点178〜1 80℃1 H NMR(CD3OD):1.292(s、9H)、1.516(m、2H) 、1.899(m、3H)、2.582(d、J=6.0Hz、2H)、3.0 23(m、2H)、3.484(m、2H)、3.622(d、J=11.7H z、2H)、4.248(t、J=5.4Hz、2H)、6.712(d、J= 9.0Hz、2H)、6.832(d、J=9.0Hz、2H)、7.098( d、J=8.1Hz、2H)、7.315(d、J=8.1Hz、2H) 分析値:計算値(C2332ClNO2):C71.35、H8.48、N3.4 7;実測値:C71.10、H8.21、N3.42 実施例133 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノ キシ)エチル)ピペリジン塩酸塩 A) 4−ブロモ−3−フルオロトルエン、n−ブチルリチウムおよび4−シア ノピリジンから、3段階で、4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリ ジン塩酸塩を無色粉末として得た。融点211〜213℃1 H NMR(D2O):1.34〜1.52(m、2H)、1.78〜1.98 (m、3H)、2.30(s、3H)、2.60(d、J=6.6Hz、2H) 、2.90(td、J=13および2.7Hz、2H)、3.32〜3.43( m、2H)、6.93〜7.01(m、2H)、7.11〜7.19(m、1H ) B) 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(375m g、1.54mmol)、2−(4−フルオ ロフェノキシ)エチルブロマイド(355mg、1.62mmol)およびK2 CO3(437mg、3.16mmol)から表記化合物(362mg)を無色 結晶性固形物として得た。融点167〜168℃1 H NMR(CDCl3):1.60〜1.80(m、3H)、1.95〜2. 15(m、2H)、2.30(s、3H)、2.61(d、J=6.6Hz、2 H)、2.65〜2.83(m、2H)、3.20〜3.70(m、4H)、4 .51(d、J=4.2Hz、2H)、6.78〜7.00(m、7H)、12 .60(bs、1H) 分析値:計算値(C2126ClF2NO):C66.05、H6.86、N3. 67;実測値:C66.09、H6.78、N3.46 実施例134 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェ ノキシ)エチル)ピペリジン塩酸塩 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(375mg、 1.54mmol)、2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチルブロマイド(3 52mg、1.62mmol)およびNaHCO3(265mg、3.16mm ol)から表記化合物(430mg)を無色に近い粉末として得た。融点164 〜165℃1 H NMR(CD3OD):1.51〜1.70(m、2H)、1.84〜2. 00(m、3H)、2.31(s、3H)、2.63(d、J=5.7Hz、2 H)、2.94〜3.12(m、2H)、3.44〜3.70(m、4H)、4 .26(t、J=4.8Hz、2H)、6.74(d、J=9.3Hz、2H) 、6.82〜6.96(m、4H)、7.07〜7.14(m、1H) 分析値:計算値(C2127ClFNO2):C66.39、H7.16、N3. 69;実測値:C66.62、H6.99、N3.54 実施例135 3、4−ジクロロ−4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフ ェノキシ)エチル)ピペリジン塩酸塩 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル )−1、2、5、6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(70mg、136μmol )をCHCl3(10mL)中に含む攪拌下の溶液に、CCl4中にCl2を含む 希薄溶液を少しずつ添加した。各添加後、反応液をTLC(1%MeOH/CH Cl3)で調べた。全ての出発物質がより高いRfを有する生成物に転化されるま でCl2添加を続けた。反応混合物を希NH4OHで洗い、有機部分を濾過(綿) した。溶媒を除去して黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルにおいてCHCl3 で溶離して精製して表記化合物の遊離塩基を淡黄色油状物(37mg、49% )として得た。遊離塩基を淡いベージュ色の粉末としての塩酸塩(40mg)に 転化した。融点78〜 83℃(泡状物)1 H NMR(CDCl3):1.98(d、J=15Hz、1H)、2.95〜 4.00(m、9H)、4.10〜4.20(m、1H)、4.38〜4.75 (m、2H)、6.79〜7.02(m、2H)、7.27〜7.37(m、2 H)、12.48(bs、1H) HRMS:計算値(C2021Cl3FNO):415.0673;実測値:41 5.0664 実施例136 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(2−ピコリル)ピペリ ジン二マレイン酸塩 イソニペコトアミド、2−(4−フルオロフェノキシ)エチルブロマイドおよ びK2CO3から、4段階で、表記化合物を淡黄色固形物として調製した。融点1 14〜115℃1 H NMR(CDCl3):1.56〜1.75(m、2H)、 1.94(d、J=15Hz、2H)、2.08〜2.25(m、1H)、2. 96〜3.18(m、4H)、3.33〜3.56(m、2H)、3.62〜3 .73(m、2H)、4.32(d、J=4.8Hz、2H)、6.26(s、 4H)、6.91〜7.12(m、4H)、7.84〜7.94(m、2H)、 8.48(td、J=7.8および1.5Hz、1H)、8.63(d、J=6 .0Hz、1H) 分析値:計算値(C2131FN29):C59.33、H5.71、N5.12 ;実測値:C59.36、H5.68、N4.94 実施例137 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−ピコリル)ピペリ ジン二マレイン酸塩 4−ブロモピリジン塩酸塩、n−BuLiおよび4−シアノ−1−(2−(4 −フルオロフェノキシ)エチル)ピペリジン から、2段階で、表記化合物を無色に近い固形物として得た。融点108〜10 9℃1 H NMR(D2O):1.52〜1.70(m、2H)、1.92(d、J= 14Hz、2H)、2.04〜2.20(m、1H)、2.94(d、J=7. 2Hz、2H)、3.04(td、J=11および2.1Hz、2H)、3.3 2〜3.56(m、2H)、3.60〜3.72(m、2H)、4.32(t、 J=4.8Hz、2H)、6.26(s、4H)、6.90〜7.12(m、4 H)、7.90(d、J=6.6Hz、2H)、8.64(d、J=6.9Hz 、2H) 分析値:計算値(C2731FN29):C59.33、H5.71、N5.12 ;実測値:C59.37、H5.75、N5.01 実施例138 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(2、4−ジフルオロ フェノキシ)エチル)ピペリジン塩酸塩 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(300mg、 1.23mmol)、2−(2、4−ジフルオロフェノキシ)エチルブロマイド (321mg、1.35mmol)およびK2CO3(357mg、2.58mm ol)から表記化合物(326mg)を無色フレークとして得た。融点180〜 182℃1 H NMR(D2O):1.65〜1.90(m、3H)、1.95〜2.13 (m、2H)、2.30(s、3H)、2.61(d、J=6.9Hz、2H) 、2.65〜2.87(m、2H)、3.30〜3.55(m、2H)、3.6 9(d、J=12Hz、2H)、4.59(t、J=4.2Hz、2H)、6. 75〜7.02(m、6H)、12.61(bs、1H)分析値:計算値(C21 25ClF3NO):C63.08、H6.30、N3.50;実測値:C62 .94、H6.34、N3.36 実施例139 4−((5、6、7、8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)−1−(2− (4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン塩酸塩 A) 2−ブロモナフタレン、n−BuLiおよび4−シアノピリジンから、2 段階で、4−((2−ナフチル)メチル)ピリジンを黄色固形物として調製した 。融点66〜67℃1 H NMR(CDCl3):4.13(s、2H)、7.14(d、J=6.0 Hz、2H)、7.27(dd、J=5.7および1.8Hz、1H)、7.4 2〜7.52(m、2H)、7.64(s、1H)、7.74〜7.86(m、 3H)、8.51(dd、4.8および1.5Hz、2H) B) 4−((5、6、7、8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)ピペリ ジン塩酸塩 4−((2−ナフチル)メチル)ピリジン(1.50g、6.84mmol) 、PtO2(100mg)をMeOH(50mL)および濃HCl(1mL)に 含む混合物を、H2雰囲気下(Parr、20〜30psig)、4日間振とう して、表記化合物(1.39g、76%)を無色結晶性固形物として得た。 融点213〜214℃1 H NMR(D2O):1.30〜1.48(m、2H)、1.68〜1.90 (m、7H)、2.53(d、J=6.6Hz、2H)、2.64〜2.76( m、4H)、2.90(td、J=13および2.4Hz、2H)、3.31〜 3.42(m、2H)、6.96〜7.01(m、2H)、7.08(d、J= 8.1Hz、1H) C) 4−((5、6、7、8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)ピペリ ジン塩酸塩(250mg、940μmol)、2−(4−ヒドロキシフェノキシ )エチルブロマイド(204mg、940μmol)およびNaHCO3(16 2mg、1.93mmol)から表記化合物(152mg)を淡いベージュ色固 形物として得た。1 H NMR(CD3OD):1.55〜1.65(m、2H)、1.70〜1. 96(m、7H)、2.54(d、J=6.3Hz、2H)、2.62〜2.7 8(m、4H)、3.05(t、J=12Hz、2H)、3.43〜3.68( m、4H)、4.25(t、J=4.8Hz、2H)、6.72(d、J=9. 0Hz、2H)、6.80〜6.90(m、4H)、6.95 (d、J=7.5Hz、1H) 分析値:計算値(C2432ClNO22O):C68.64、H8.16、N3 .33;実測値:C68.39、H7.99、N3.36 実施例140 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−((5、6、7、8−テ トラヒドロ−2−ナフチル)メチル)ピペリジン塩酸塩 4−((5、6、7、8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)ピペリジン 塩酸塩(250mg、940μmol)、2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ルブロマイド(216mg、987μmol)およびK2CO3(266mg、1 .93mmol)から表記化合物(220mg)を無色固形物として得た。融点 181〜183℃1 H NMR(CDCl3):1.60〜2.12(m、9H)、 2.54(d、J=7.2Hz、2H)、2.65〜2.81(m、6H)、3 .20〜3.55(m、2H)、3.59〜3.71(m、2H)、4.52( t、J=4.2Hz、2H)、6.77〜7.01(m、7H)、12.55( bs、1H)分析値:計算値(C2431ClFNO):C71.36、H7.7 4、N3.47;実測値:C71.30、H7.78、N3.39 実施例141 1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−((2−ナフチル)メ チル)ピペリジン塩酸塩 A) 4−((2−ナフチル)メチル)ピペリジン塩酸塩 4−((2−ナフチル)メチル)ピリジン(750mg、3.42mmol) およびPtO2(50mg)を濃HCl(0.5mL)含有MeOH(25mL )中に含む混合物をH2雰囲気中、大気圧(バルーン)下に19時間攪拌して表 記化合 物(324mg)を淡黄色粒状固形物として得た。融点215〜217℃1 H NMR(D2O):1.30〜1.48(m、2H)、1.67〜1.98 (m、3H)、2.69(d、J=6.9Hz、2H)、2.82(td、J= 13および3.0Hz、2H)、3.26〜3.38(m、2H)、7.36( d、J=8.4Hz、1H)、7.45〜7.56(m、2H)、7.65(s 、1H)、7.80〜7.92(m、3H) B) 4−((2−ナフチル)メチル)ピペリジン塩酸塩(150mg、573 μmol)、2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチルブロマイド(130mg 、602μmol)およびNaHCO3(97mg、1.17mmol)から表 記化合物(182mg)を淡黄色固形物として得た。融点221〜222℃1 H NMR(CD3OD):1.53〜1.72(m、2H)、1.87〜2. 12(m、3H)、2.81(d、J=6.9Hz、2H)、2.92〜3.1 8(m、2H)、3.43〜3.70(m、4H)、4.25(t、J=4.8 Hz、2H)、6.73(d、J=9.3Hz、2H)、6.85(d、J= 9.3Hz、2H)、7.32〜7.49(m、3H)、7.66(s、1H) 、7.76〜7.85(m、3H) 分析値:計算値(C2428ClNO2・0.4H2O):C71.15、H7.1 6、N3.46;実測値:C71.17、H6.80、N3.11 実施例142 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−((2−ナフチル)メチ ル)ピペリジン塩酸塩 4−((2−ナフチル)メチル)ピペリジン塩酸塩(150mg、573μm ol)、2−(4−フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(132mg,60 2μmol)およびK2CO3(162mg、1.17mmol)から表記化合物 (126mg)を無色固形物として得た。融点170〜172℃1 H NMR(CDCl3):1.60〜1.92(m、3H)、2.02〜2. 41(m、2H)、2.65〜2.90(m、 4H)、3.45〜3.55(m、2H)、3.60〜3.71(m、2H)、 4.51(t、J=4.2Hz、2H)、6.77〜7.01(m、4H)、7 .25(d、J=6.0Hz、1H)、7.40〜7.51(m、2H)、7. 57(s、1H)、7.72〜7.84(m、3H)、12.64(bs、1H ) 分析値:計算値(C2427ClFNO):C72.08、H6.80、N3.5 0;実測値:C71.73、H6.64、N3.34 実施例143 4−ベンジル−1−((2−N−メチル−N−フェニル)アミノ)エチル)ピペ リジン二塩酸塩 A) N−(エチルカルボキシ)メチル−N−メチルアリニン N−メチルアニリン(2.00g、18.7mmol)、エチルブロモアセテ ート(3.12g、18.7mmol)およ びK2CO3(2.58g、18.7mmol)をCH3CN(50mL)中に含 む混合物から、表記化合物(2.70g)を黄色液状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.24(t、J=7.2Hz、3H)、3.07 (s、3H)、4.06(s、2H)、4.18(q、J=7.2Hz、2H) 、6.66〜6.79(m、3H)、7.20〜7.27(m、2H) B) 4−ベンジル−1−((2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−1− オキソ)エチル)ピペリジン 4−ベンジルピペリジン(1.00g、5.7mmol)およびエチル 2− (N−(N−メチルアニリノ))アセテート(500mg、2.59mmol) の混合物をN2雰囲気下、150℃で3日間攪拌して表記化合物(462mg、 55%)を無色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.18(qd、J=12および3.9Hz、2H )、1.62〜1.85(m、3H)、2.45〜2.62(m、3H)、2. 90〜3.05(m、4H)、3.82(d、J=13Hz、1H)、4.06 (d、J=16Hz、1H)、4.13(d、J=16Hz、1H)、4. 58(d、J=13Hz、1H)、6.65〜6.76(m、3H)、7.10 〜7.33(m、7H) C) 4−ベンジル−1−((2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ)エチ ル)ピペリジン二塩酸塩 4−ベンジル−1−((2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−1−オキ ソ)エチル)ピペリジン(270mg、837μmol)を無水THF(20m L)中に含む溶液をTHF中のボラン−THF複合体(〜0.1M、19mL、 1.9mmol)と共にN2雰囲気下、1時間還流して表記化合物の遊離塩基( 208mg、79%)を琥珀色油状物として得た。遊離塩基を塩酸塩に転化して 表記化合物(97mg)をふわふわした無色固形物として得た。融点205〜2 06℃1 H NMR(CD3OD):1.62(q、J=12Hz、2H)、1.80〜 1.96(m、3H)、2.60(d、J=6.3Hz、2H)、2.98(t 、J=12Hz、2H)、3.26〜3.40(m、5H)、3.61(d、J =12Hz、2H)、4.10(t、J=7.2Hz、2H)、7.14〜7. 68(m、10H)。分析値:計算値(C2130Cl22・0.1H2O):C 65.82、H7.94、N7. 31;実測値:C65.72、H7.88、N7.16 実施例144 4−ベンジル−1−(2−チオフェノキシエチル)ピペリジン塩酸塩A) 2−チオフェノキシエチルブロマイド NaOH(728mg、18.2mmol)を無水EtOH(40mL)中に 含む混合物を、反応容器をN2でパージングしつつ15分間攪拌した。チオフェ ノール(2.00g、1.86mL、18.2mmol、MCB、そのまま使用 )を添加した。混合物をN2雰囲気下に、全てのNaOHが溶解するまで攪拌し た。N2雰囲気下、攪拌しながら純物1、2−ジブロモエタン(17.1g、7 .84mL、91.0mmol、Acros製)を一度に添加した。反応液をN2 雰囲気下、25℃で3日間攪拌した。溶液を希NaCl溶液(200mL)に 添加し、得られる相を分離した。水性部分をCHCl3(3×7 5mL)で抽出した。併せた有機部分を氷冷NaOH溶液(1M、2×50mL )およびH2O(2×100mL)で洗い、綿を通して濾過し、溶媒を除去して 褐色液状物を得た。残りのジブロマイドを減圧蒸留(H2Oアスピレーター、8 0℃油浴)により除去して褐色液状物を得た。液状物を蒸留(kugelrho r、OT=90〜100℃、0.06Torr)して表記化合物(3.10g、 78%)を無色液状物として得た。1 H NMR(CDCl3):3.25〜3.34(m、2H)、3.42〜3. 51(m、2H)、7.22〜7.42(m、5H) B) 4−ベンジルピペリジン(500mg、2.85mmol)、2−チオフ ェノキシエチルブロマイド(651mg、3.00mmol)およびK2CO3( 415mg、3.00mmol)から表記化合物(715mg)を無色固形物と して得た。融点183〜184℃1 H NMR(CDCl3):1.60〜1.86(m、3H)、1.96〜2. 15(m、2H)、2.46〜2.66(m、4H)、3.00〜3.20(m 、2H)、3.43〜3.60(m、4H)、7.06〜7.46(m、10H ) 分析値:計算値(C2026ClNS):C69.04、H7.53、N4.03 ;実測値:C68.99、H7.43、N4.07 実施例145 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−クロロ−4−(2−ヒドロキシ エチル)フェノキシ)エチル]ピペリジン A) エチル 3−クロロ−4−(2−ブロモエチル)フェニルアセテート エチル 3−クロロ−4−ヒドロキシフェニルアセテート(6.43g、30 mmol)、炭酸カリウム(6.9g、50mmol)および1、2−ジブロモ エタン10.4mLの混合物から表記化合物6.5g(67%)を白色固形物と して得た。1 H NMR(CDCl3):1.254(t、J=7.2Hz、3H)、3.5 26(s、2H)、3.659(t、J= 6.6Hz、2H)、4.161(q、J=7.2Hz、2H)、4.325( t、J=6.6Hz、2H)、6.872(d、J=8.4Hz、1H)、7. 114(d、J=8.4Hz、1H)、7.315(s、1H) B) 1−[2−(2−クロロ−4−エトキシカルボニルメチルフェノキシ)エ チル]−4−(4−クロロベンジル)ピペリジン エチル 3−クロロ−4−(2−ブロモエトキシ)フェニルアセテート(1. 93g、6.0mmol)、4−クロロベンジルピペリジン塩酸塩(1.50g 、6.0mmol)および炭酸カリウム(4.14g、30mmol)の混合物 から表記化合物2.63g(100%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):1.256(t、J=6.9Hz、3H)、1.5 0(m、1H)、1.584(m、4H)、2.529(m、2H)、2.68 (m、2H)、3.001〜3.177(m、4H)、3.525(s、2H) 、4.139(m、4H)、6.873(d、J=8.4Hz、2H)、7.0 84(d、J=8.4Hz、2H)、7.112〜7.304(m、3H) C) 1−[2−(2−クロロ−4−エトキシカルボニルメチルフェノキシ)エ チル]−4−(4−クロロベンジル)ピペリジン(450.3mg、1.0mm ol)をLiAlH4(38mg、1.0mmol)で還元することにより表記 化合物(298mg)を油状生成物として得た。1 H NMR(CD3OD):1.248(m、2H)、1.374(s、1H) 、1.572(m、4H)、2.530(m、2H)、2.677(m、1H) 、2.782(m、2H)、2.991〜3.139(m、4H)、3.828 (m、2H)、4.131(m、2H)、6.868(m、1H)、7.103 (m、2H)、7.233(m、4H) HRMS:計算値(C2227 35Cl2NO2):407.1435;実測値:40 7.1427 実施例146 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(2、6−ジフルオロ ベンジル)ピペリジン塩酸塩 A) トリフェニルホスフィンおよび2、6−ジフルオロベンジルブロマイドか ら、4段階で、4−(2、6−ジフルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩を白色固 形物として得た。融点2216〜218℃1 H NMR(CD3OD):1.826(m、5H)、2.679(s、2H) 、2.813(m、2H)、3.455(d、J=11.1Hz、2H)、6. 861(m、2H)、7.177(m、1H)、9.40(s、1H)、9.6 2(s、1H) B) 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(0.393g 、1.28mmol)、4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 (0.317g、1.28mmol)および炭酸カリウム(0.444g、3. 2mmol)から、2段階で、表記化合物(0.240g)を淡白色固形物とし て得た。融点198〜200℃1 H NMR(CDCl3):1.595(m、2H)、1.906(m、3H) 、2.705(d、J=5.7Hz、2H)、3.029(t、J=12.3H z、2H)、3.303(m、2H)、3.629(d、J=12.6Hz、2 H)、4.2 38(t、J=4.5Hz、2H)、6.702(d、J=9.0Hz、2H) 、6,825(d、J=9.0Hz、2H)、6.953(m、2H))7.2 77(m、1H) 実施例147 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェノキシ)エチル]−4−(2−フ ルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 A) 4’−ベンジルオキシ−3’−メチルアセトフェノン 4’−ヒドロキシ−3’−メチルアセトフェノン(10g、66.6mmol )、ベンジルブロマイド(11.4g、66.6mmol)および炭酸カリウム (13.8g、99.9mmol)の混合物から表記化合物15.0g(94% )を白色固形物として得た。融点64〜66℃1 H NMR(CDCl3):2.322(s、3H)、2.552(s、3H) 、5.164(s、2H)、6.892(d、 J=9.3Hz、1H)、7.342〜7.428(m、5H)、7.790( m、2H) B) 4−ベンジルオキシ−3−メチルフェノール 4’−ベンジルオキシ−3’−メチルアセト フェノン(6.0g、25mm ol)をジクロロメタン100mL中に含んでなりMCPBA8.63g(25 .0mmol)を含む溶液を室温で6日間攪拌した。混合物を、飽和チオ硫酸ナ トリウム溶液および飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗った。ジクロロメタンを蒸発 させて粗エステルを得、それをメタノール250mLに溶解した。この溶液にナ トリウムメトキシド(2.70g、50mmol)を添加し、次に、室温で1時 間攪拌した。メタノールを蒸発させ、2MのHCl水溶液50mLを添加した。 混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した 。溶媒を蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィーでさらに精製することにより フェノール5g(93%)を白色固形物として得た。融点69〜71℃1 H NMR(CDCl3):2.246(s、3H)、4.398(s、1H) 、5.014(s、2H)、6.604(m、1H)、6.675(m、1H) 、6.771(m、1H)、 7.315〜7.447(m、5H) C) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェノキシ)エチルブロマイド 4−ベンジルオキシ−3−メチルフェノール(5.0g、0.025mol)、 炭酸カリウム(8.63g、0.625mmol)および2−ジブロモメタン2 5mLの混合物から表記化合物5.0g(63%)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):2.263(s、3H)、3.608(t、J=5 .7Hz、2H)、4.230(t、J=5.7Hz、2H)、5.026(s 、2H)、6.655(m、1H)、6.780(m、2H)、7.313〜7 .443(m、5H) D) 4−ピリジル−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)メタノール ホウ水素化ナトリウム(189mg、5.0mmol)をエタノール20mL 中に含むスラリーに、2−フルオロ−4−メチルフェニル 4−ピリジルケトン (1.075g、5.0mmol)をエタノール20mL中に含む溶液を室温で 添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水200mLに注ぎ、 酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。併せた抽出液をNa2SO4で乾燥した 。溶媒を蒸発させて生成物1.0g(100%)を白色固形物として得た。融点 131〜133℃1 H NMR(CDCl3):2.335(s、3H)、2.858(s、1H) 、6.093(s、1H)、6.861〜6.967(m、2H)、7.250 (m、2H)、7.325(m、2H)、8.529(m、2H) E) 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 4−ピリジル−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)メタノール(1.09 g、5.0mmol)および30%Pd/C0.27gをメタノール50mL中 に含む混合物を55psiで3日間水素化して表記化合物1.1g(90%)を 白色固形物を得た。融点196〜198℃1 H NMR(CHCl3):1.292(m、2H)、1.679(m、3H) 、2.141(m、3H)、2.443(d、J=6.6Hz、2H)、2.7 53(m、2H)、3.207(m、2H)、6.795(m、2H)、6.9 70(m、1H) F) 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(311. 7mg、1.28mmol)、2−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェノキ シ)エチルブロマイド(411mg、1.28mmol)および炭酸カリウム( 444mg、3.2mmol)から、2段階で、表記化合物(244mg)を淡 白色固形物として得た。融点165〜167℃1 H NMR(CD3OD):1.503(m、2H)、1.848(m、3H) 、2.076(s、3H)、2.223(s、3H)、2.560(m、2H) 、2.932(m、2H)、3.389(m、2H)、3.526(m、2H) 、4.141(t、J=5.1Hz、2H)、6.758(s、1H)、6.6 67(s、1H)、6.788〜6.858(m、3H)、7.109(m、1 H) 分析値:計算値(C2229ClFNO2):C67.08、H7.42、N3. 98;実測値:C66.85、H7.44、N3.46 実施例148 1−[2−(3、4−メチレンジオキシフェノキシ)エチル]−4−ベンジルピ ペリジン塩酸塩 A) 2−(3、4−メチレンジオキシフェノキシ)エチルブロマイド セサモール(4.14g、0.03mol)、炭酸カリウム(10.35g、 0.075mmol)および2−ジブロモエタン13mLの混合物から表記化合 物4.8g(65%)を白色固形物として得た。融点70〜72℃1 H NMR(CDCl3):3.603(t、J=6.3Hz、2H)、4.2 16(t、J=6.3Hz、2H)、5.931(s、2H)、6.350(m 、1H)、6.517(m、1H)、6.697(m、1H) B) 4−ベンジルピペリジン(1.02g、5.8mmol)、2−(3、4 −メチレンジオキシフェノキシ)エチルブロマイド(1.43g、5.8mmo l)および炭酸カリウム(2.0g、14.5mmol)から表記化合物(1. 66g)を白色固形物として得た。融点153〜155℃1 H NMR(CDCl3):1.70(m、1H)、1.86(m、2H)、2 .051(m、2H)、2.614(d、J=7.2Hz、2H)、2.766 (m、2H)、3.344(s、2H)、3.635(d、J=12.3Hz、 2H)、4.466(s、2H)、5.912(s、2H)、6.312(m、 1H)、6.429(m、1H)、6.674(d、J=8.4Hz、1H)、 7.132(m、2H)、7.260(m、3H)、12.5(brs、1H) 実施例149 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−フルオロフェノキシ)エチル]−4−(2− フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩A) 1−アセチルオキシ−2−フルオロベンゼン 2−フルオロフェノール(22.4g、0.20mol)を塩化アセチル(1 8.8g、0.24mol)中に含む溶液を 80℃で5時間攪拌した。過剰の塩化アセチルを蒸発させて表記化合物30g( 98%)を無色油状物として得た。1 H NMR(CDCl3):2.405(s、3H)、7.181〜7.260 (m、4H) B) 3’−フルオロ−4’−ヒドロキシアセトフェノン 1−アセチルオキシ−2−フルオロベンゼン(30g、0.2mol)および 無水塩化アンモニウム(33.35g、0.25mol)を二流化炭素80mL 中に含む混合物を、塩化水素の発生が止まるまで24時間還流した。混合物を、 4N HCl水溶液(200mL)の添加により水素化した。褐色固形物を濾去 し、トルエンから再結晶することにより精製して表記化合物20g(67%)を 褐色固形物として得た。融点125〜127℃1 H NMR(CDCl3):2.564(s、3H)、6.182(s、1H) 、7.070(m、1H)、7.682〜7.753(m、2H) C) 3’−フルオロ−4’−ヒドロキシアセトフェノン、臭化ベンジルおよび 炭酸カリウムから、2段階で、4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェノールを 白色固形物として得た。融 点80〜82℃1 H NMR(CDCl3):4.616(s、1H)、5.065(s、2H) 、6.466(m、1H)、6.629(dd、J1=12.0Hz、J2=3. 0Hz、1H)、6.860(m、1H)、7.316〜7.437(m、5H ) D) 4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェノール(5.45g、0.025 mol)、炭酸カリウム(8.63g、0.625mol)および1、2−ジブ ロモエタン25mLから、2−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェノキシ )エチルブロマイド(6.6g、81%)を淡黄色固形物として得た。融点63 〜65℃1 H NMR(CDCl3):3.606(t、J=6.3Hz、2H)、4.2 18(t、J=6.3Hz、2H)、5.082(s、2H)、6.582(m 、1H)、6.699(m、1H)、6.914(m、1H)、7.318〜7 .440(m、5H) E) 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(311. 7mg、1.28mmol)、2−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェノ キシ)エチルブロマイド(4 11mg、1.28mmol)および炭酸カリウム(444mg、3.2mmo l)から、2段階で、表記化合物(270mg)を淡白色固形物として得た。融 点128〜130℃1 H NMR(CD3OD):1.40(m、2H)、1.704(m、3H)、 2.114(s、3H)、2.422(d、J=6.3Hz、2H)、2.83 7(m、2H)、3.303(m、2H)、3.430(d、J=11.4Hz 、2H)、4.072(m、2H)、6.50(m、1H)、6.632〜6. 750(m、4H)、6.90(m、1H) 分析値:計算値(C2126ClF2NO2・0.4H2O):C62.25、H6 .67、N3.46;実測値:C62.20、H6.61、N3.22 実施例150 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−フルオロフェノキシ)エチル]−4−(4− フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(344mg、1.50mm ol)、2−(4−ベンゾキシ−3−フルオロフェノキシ)エチルブロマイド( 487mg、1.50mmol)、炭酸カリウム(518mg、3.75mmo l)から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(277mg)。 融点184〜186℃ 1H NMR(CD3OD):1.40(m、2H)、1.709(m、3H) 、2.424(d、J=4.8Hz、2H)、2.850(m、2H)、3.3 19(m、2H)、3.443(d、J=12.0Hz、2H)、4.087( s、2H)、6.50(m、1H)、6.642(m、2H)、6.833(m 、2H)、7.021(m、2H) 実施例151 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−フルオロフェノキシ)エチル]−4−(4− メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(347mg、1.54mmo l)、2−(4−ベンゾキシ−3−フルオロフェノキシ)エチルブロマイド(4 99mg、1.54mmol)および炭酸カリウム(531mg、3.85mm ol)から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(272mg) 。 融点:148〜150℃ 1H NMR(CD3OD):1.38(m、2H)、1.699(m、3H) 、2.100(s、3H)、2.375(d、J=6.3Hz、2H)、2.8 34(m、2H)、3.307(m、2H)、3.427(d、J=11.7H z、2H)、4.078(t、J=4.8Hz、2H)、6.48(m、1H) .6.638(m、2H)、6.844(m、4H) 元素分析:C2127ClFNO2・0.3H2O 計算値:C、65.45;H、7.22;N、3.64 実測値:C、65.54;H、7.15;N、3.60 実施例152 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェノキシ)エチル]−4−(4−フ ルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩 4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(344mg、1.5mmo l)、2−(4−ベンゾキシ−3−メチルフェノキシ)エチルブロマイド(48 2mg、1.5mmol)および炭酸カリウム(518mg、3.8mmol) から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(240mg)。 融点:118〜120℃ 1H NMR(CD3OD)1.40(m、2H)、1.699(m、3H)、 1.975(s、3H)、2.441(m、2H)、2.82(m、2H)、3 .310(m、2H)、3.45(m、2H)、4.054(s、2H)、6. 481(s、2H)、6.753(s、1H).6.83(m、2H)、7. 021(m、2H) 元素分析:C2127ClFNO2・0.7H2O 計算値:C、64.25;H、7.29;N、3.57 実測値:C、64.24;H、7.02;N、3.91 実施例153 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェノキシ)エチル]−4−(4−メ チルベンジル)ピペリジン塩酸塩 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(339mg、1.5mmol )、2−(4−ベンゾキシ−3−メチルフェノキシ)エチルブロマイド(482 mg、1.5mmol)および炭酸カリウム(518mg、3.8mmol)か ら、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(250mg)。 融点:161〜163℃ 1H NMR(CD3OD):1.328(m、2H)、1.697(m、3H )、1.964(s、3H)、2.092(s、 3H)、2.384(m、2H)、2.826(m、2H)、3.279(m、 2H)、3.427(m、2H)、4.037(d、J=4.5Hz、2H)、 6.469(m、2H)、6.563(m、1H)、6.877(m、4H) 元素分析:C2230ClNO2・0.6H2O 計算値:C、68.31;H、8.13;N、3.62 実測値:C、68.52;H、7.85;N、3.65 実施例154 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−ヒドロキシ−4−(4 −メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 A) 1−ベンジル−4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)ピペリジン 250mLの三頸丸底フラスコに、削り状Mg 2.31gおよび脱水THF 15mLをN2下に入れた。これに、1,2 −ジブロモエタン(0.489g、2.65mmol)のTHF(5mL)溶液 を室温で滴下した。滴下後、THFを除去し、残留物をTHFで洗浄した(5m Lで2回)。この残留物に、4−メチルベンジルクロライド(13.0g、92 .6mmol)のTHF(50mL)溶液を0℃で滴下した。滴下後、溶液を室 温で2時間攪拌し、追加のTHF50mLを加えた。冷却して−35℃〜−40 ℃とした後、4−ベンジルピペリドン(5.0g、26.5mmol)のTHF (20mL)溶液を滴下した。滴下終了後、反応混合物を室温で3時間攪拌し、 終夜静置した。この反応混合物に飽和NH4Cl水溶液100mLを0℃で加え 、塩化メチレンで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機相を減圧下に溶媒 留去して油状物を得た。それを塩化メチレン200mLに再溶解し、飽和NH4 Cl水溶液(30mLで2回)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで脱水した。溶媒留去とそれに続くフラッシュクロマトグラフィー(EtO Ac、Rf=0.25)によって、生成物7.5g(96%)を淡黄色油状物と して得た。 1H NMR(CDCl3):1.476(m、2H)、1.725(m、2H )、2.046(s、1H)、2.323(m、 5H)、2.611(m、2H)、2.713(s、2H)、3.505(s、 2H)、7.086(m、4H)、7.299(m、5H) B) 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 1−ベンジル−4−(4−メチルベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン(2 .8g、9.5mmol)および10%Pd/C 700mgの95%エタノー ル100mL中での混合物を、50psiで終夜水素化した。短いセライト(1 0g)カラムを通して触媒を除去し、メタノールで洗浄した(15mLで3回) 。濾液に、1M HClメタノール溶液12mLを加えた。メタノール留去によ って残留物を得て、それにエーテル30mLを加えた。混合物を室温で2日間攪 拌した。白色固体を濾取して、標題化合物2.1g(92%)を得た。 融点:183〜185℃ 1H NMR(CDCl3):1.680(m、2H)、2.097(m、2H )、2.338(s、3H)、2.783(s、2H)、3.241(m、5H )、7.049(d、J=7.5Hz、2H)、7.142(d、J=7.5H z、2H)、 9.30(brs、1H)、9.515(brs、1H) C) 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−ヒドロキシ −4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(368mg、1. 2mmol)、4−(4−メチルベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン塩酸塩 (290mg、1.2mmol)、炭酸カリウム(414mg、3mmol)の アセトニトリル(30mL)中の混合物を12時間還流させた。短いシリカゲル カラムで無機塩を除去し、酢酸エチルで洗浄した(25mLで3回)。合わせた 濾液を減圧下に溶媒留去して粗混合物を得て、それをフラッシュクロマトグラフ ィー(5%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、淡黄色油状物を得た。 それをメタノール(10mL)に溶かし、それに1M HClのメタノール溶液 4mLを加えた。得られた溶液を室温で10分間攪拌し、メタノールを減圧下に 留去して残留物を得て、それにエーテル50mLを加えた。得られた混合物を終 夜攪拌した。白色固体を濾取し、減圧乾燥して、標題生成物420mg(75% )を得た。 融点:179〜181℃ 1H NMR(CDCl3):1.605(s、2H)、1.725(d、J= 14.1Hz、2H)、2.332(s、3H)、2.453(m、2H)、2 .809(s、2H)、3.221(m、2H)、3.361(s、1H)、3 .464(d、J=8.4Hz、2H)、4.488(s、2H)、5.005 (s、2H)、6.820(d、J=9.0Hz、2H)、6.904(d、J =9.0Hz、2H)、7.077(d、J=7.5Hz、2H)、7.166 (d、J=7.5Hz、2H)、7.376(m、5H)、12.4(bs、1 H) D) 1−[2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−ヒドロキシ−4 −(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 1−[2−(4−ベンジルオキシフェノキシ)エチル]−4−ヒドロキシ−4 −(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(0.25、0.53mmol)の メタノール(30mL)溶液に、20%Pd(OH)262.5mgを加えた。 得られた混合物を水素圧20psiで3時間水素化した。触媒をセライト(5g )の短いカラムで除去し、メタノールで洗浄した(15mLで3回)。メタノー ルを減圧留去して残留物を得て、そ れにエーテル50mLを加えた。得られた混合物を終夜攪拌した。白色固体を濾 取し、減圧乾燥して、標題化合物200mg(100%)を得た。 融点:133〜135℃ 1H NMR(CD3OD):1.58(m、2H)、1.75(m、2H)、 2.119(s、3H)、2.615(s、2H)、3.20〜3.30(m、 6H)、4.056(m、2H)、6.528(d、J=9.0Hz、2H)、 6.645(d、J=9.0Hz、2H)、6.938(s、4H) 実施例155 1−[2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェノキシ)エチル]−4−ヒドロキ シ−4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩 2−(ベンジルオキシ−3−メチルフェノキシ)エチルブロマイド(385m g、1.2mmol)、4−(4−メチルベ ンジル)−4−ヒドロキシピペリジン塩酸塩(290mg、1.2mmol)お よび炭酸カリウム(414mg、3mmol)から、2段階で標題化合物を白色 固体として得た(200mg)。 融点:90〜94℃(分解) 1H NMR(CD3OD):1.641(m、2H)、1.859(m、2H )、2.083(s、3H)、2.224(s、3H)、2.718(s、2H )、3.260〜3.423(m、6H)、4.133(m、2H).6.58 5(s、2H)、6.668(s、1H)、7.035(m、4H) 実施例156 4−ベンジル−1−[2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチル]ピペリジン塩 酸塩 4−ベンジルピペリジン(228mg、1.30mmol)、2−(2−ベン ジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(399mg、1.3mmol)およ び炭酸カリウム(449mg、 3.2mmol)から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(1 20mg)。 融点:220〜222℃(分解) 1H NMR(CD3OD):1.412(m、2H)、1.726(d、J= 13.2Hz、2H)、2.453(d、J=6.6Hz、2H)、2.868 (m、2H).3.347(m、2H)、3.460(d、J=12.3Hz、 2H)、4.133(t、J=5.4Hz、2H)、6.623〜6.695( m、3H)、6.779(m、1H)、6.995〜7.123(m、5H) 実施例157 4−ベンジル−1−[2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチル]ピペリジン塩 酸塩 4−ベンジルピペリジン(228mg、1.30mmol)、2−(3−ベン ジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(3 99mg、1.3mmol)および炭酸カリウム(449mg、3.2mmol )から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(112mg)。 融点:168〜170℃(分解) 1H NMR(CD3OD):1.40(m、2H)、1.703(d、J=1 2.9Hz、2H)、2.435(d、J=6.0Hz、2H)、2.90(m 、2H)、3.334(m、2H)、3.406(m、2H)、4.108(s 、2H)、6.240〜6.292(m、3H)、6.906(m、1H)、6 .989〜7.096(m、5H) 実施例158 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル]ピペリジン塩酸塩 4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(298mg、1.30mm ol)、2−(2−ベンジルオキシフェノキ シ)エチルブロマイド(399mg、1.3mmol)および炭酸カリウム(4 49mg、3.2mmol)から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体とし て得た(240mg)。 融点:233〜235℃(分解)1H NMR(CD3OD):1.532(m、2H)、1.848(d、J= 13.2Hz、3H)、2.571(d、J=6.3Hz、2H)、3.0(m 、2H)、3.483(m、2H)、3.603(d、J=10.5Hz、2H )、4.262(t、J=5.1Hz、2H)、6.752〜6.825(m、 3H)、6.909〜6.986(m、3H)、7.126〜7.173(m、 2H) 実施例159 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル]ピペリジン塩酸塩 4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(298m g、1.30mmol)、2−(3−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマ イド(399mg、1.3mmol)および炭酸カリウム(449mg、3.2 mmol)から、2段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(250m g)。 融点:145〜147℃ 1H NMR(CD3OD):1.529(m、2H)、1.821(d、J= 12.9Hz、2H)、2.551(d、J=6.3Hz、2H)、3.003 (m、2H)、3.468(m、2H)、3.541(m、2H)、4.243 (t.J=5.4Hz、2H)、6.369〜6.422(m、3H)、6.9 24〜7.034(m、3H)、7.120〜7.167(m、2H) 実施例160 1−[2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベンジル )ピペリジン塩酸塩 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(294mg、1.30mmo l)、2−(3−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(399mg、 1.3mmol)および炭酸カリウム(449mg、3.2mmol)から、2 段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(230mg)。 融点:163〜165℃ 1H NMR(CD3OD):1.421(m、2H)、1.733(m、2H )、2.135(s、3H)、2.424(d、J=5.7Hz、2H)、2. 9(m、2H)、3.370(m、2H)、3.448(m、2H)、4.14 7(t、J=4.8Hz、2H)、6.302(m、3H)、6.937(m、 5H) 実施例161 1−[2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベンジル )ピペリジン塩酸塩 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(294mg、1.30mmo l)、2−(2−ベンジルオキシフェノキシ)エチルブロマイド(399mg、 1.3mmol)および炭酸カリウム(449mg、3.2mmol)から、2 段階で標題化合物をオフホワイト固体として得た(240mg)。 融点:225〜227℃ 1H NMR(CD3OD):1.436(m、2H)、1.758(d、J= 12.9Hz、3H)、2.135(s、3H)、2.443(d、J=6.3 Hz、2H)、2.900(m、2H)、3.388(m、2H)、3.503 (m、2H)、4.172(t、J=5.7Hz、2H)、6.651〜6.7 39(m、3H)、6.818(m、1H)、6.928(m、4H) 実施例162 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ− 1−オキソ−ナフト−7−オキシ)エチル]ピペリジン塩酸塩 A) 7−(2−ブロモエトキシ)−1−テトラロン アセトン(7.0mL)中、7−ヒドロキシ−1−テトラロン(0.175g 、1.08mmol)、1,2−ジブロモエタン(0.50mL、5.80mm ol)および無水K2CO3(0.802g、5.80mmol)から、標題化合 物0.165g(57%)を黄色油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):2.12(p、2H、J=6.0Hz)、2.6 4(t、2H、J=6.0Hz)、2.91(t、2H、J=6.0Hz)、3 .65(t、2H、J=6.0Hz)、4.33(t、2H、J=6.0Hz) 、7.09(dd、1H、J1=3.0Hz、J2=8.4Hz)、7.19(d 、1H、J=8.4Hz)、7.50(d、1H、J=3.0Hz) B) アセトン(10mL)中、7−(2−ブロモエトキシ)−1−テトラロン (0.136g、0.505mmol)、4− フルオロベンジルピペリジン塩酸塩(0.116g、0.505mmol)およ び無水K2CO3(0.175g、1.27mmol)から、標題化合物を黄色フ レークとして得た。 融点:216〜18℃ 1H NMR(CD3OD):1.54〜1.59(m、2H)、1.89〜1 .94(m、3H)、2.11(p、2H、J=6.0Hz)、2.61〜2. 66(m、4H)、2.94(d、2H、J=6.0Hz)、3.06(brt 、2H、J=12.0Hz)、3.57〜3.68(m、4H)、4.39(t 、2H、J=6.0Hz)、6.99〜7.05(m、2H)、7.19〜7. 23(m、3H)、7.31(d、1H、J=9.4Hz)、7.54(d、1 H、J=3.0Hz) 実施例163 4−ベンジル−1−(2−(N−メチル−4−ヒドロキシアニリノ)エチル)ピ ペリジン・2塩酸塩 A) 2−(N−(4−ヒドロキシフェニル)N−メチル)アミノ酢酸エチル CH3CN(100mL)中、4−メチルアミノフェノール硫酸塩(5.00 g、14.5mmol)、ブロモ酢酸エチル(4.84g、29.0mmol) およびNaHCO3(4.87g、58.0mmol)の混合物から、標題化合 物をコハク色油状物として得た(5.70g、94%)。 1H NMR(CDCl3):1.23(t、J=7.2Hz、3H)、2.9 9(s、3H)、3.99(s、2H)、4.16(q、J=7.2Hz、2H )、5.48(bs、1H)、6.59(d、J=9.0Hz、2H)、6.7 0(d、J=8.4Hz、2H) B) 4−ベンジルピペリジン(1.99g、11.4mmol)および2−( N−(4−ヒドロキシフェニル)N−メチル)アミノ酢酸エチル(1.00g、 4.78mmol)から、2段階で標題化合物をベージュ色固体として得た。 融点:190〜192℃(分解) 1H NMR(CD3OD):1.55〜1.72(q、J=13Hz、2H) 、1.82〜1.95(m、3H)、2.6 0(d、J=6.6Hz、2H)、2.92〜3.08(m、2H)、3.24 〜3.38(m、5H)、3.58(d、J=12Hz、2H)、4.06(t 、J=7.2Hz、2H)、6.96(d、J=9.0Hz、2H)、7.14 〜7.31(m、5H)、7.56(d、J=9.0Hz、2H) 実施例164 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−[2−(4−ヒドロキシフェノ・キシ)エ チル]ピペリジン・塩酸塩 4−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン(383mg、2.00mmol)、 2−(4−ベンゾキシフェノキシ)エチルブロマイド(614mg、2.00m mol)および炭酸カリウム(490mg、5.0mmol)から、2段階で標 題化合物をオフホワイト固体として得た(240mg)。 融点:155〜156℃ 1H NMR(CD3OD):1.567(m、2H)、1. 782(m、3H)、2.665(s、2H)、3.332(m、4H)、4. 075(s、2H)、6.535(m、2H)、6.654(m、2H)、7. 079(m、5H) 実施例165 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシチオフェノキシ) エチル)ピペリジン・塩酸塩 A) 4−ヒドロキシチオフェノキシアセトアルデヒド ジエチルアセタール NaOH(1.58g、39.6mmol)の純粋EtOH(100mL)液 と4−ヒドロキシチオフェノール(5.00g、39.6mmol)およびブロ モアセトアルデヒド ジエチルアセタール(9.80g、5.00mmol)と の混合物から、標題化合物を非常に淡い黄色の液体(6.80g、71%)として 得た。 1H NMR(CDCl3):1.19(t、J=7.2Hz、 3H)、3.02(d、J=5.7Hz、2H)、3.48〜3.72(m、4 H)、4.61(t、J=5.7Hz、1H)、6.06(bs、1H)、6. 74(d、J=8.7Hz、2H)、7.30(d、J=9.0Hz、2H) B) 4−ヒドロキシチオフェノキシアセトアルデヒド 4−ヒドロキシチオフェノキシアセトアルデヒド ジエチルアセタール(1. 00g、4.12mmol)のEtOH(20mL)溶液を攪拌しながら、加熱 還流した。水(50mL)を溶液に加えることで還流を維持した。還流溶液に濃 HCl(1mL)を加え、還流を10分間維持した。反応液を氷水(100mL )で希釈し、CHCl3で抽出した(50mLで3回)。抽出液を飽和NaCl 溶液(100mL)で洗浄し、濾過し(綿濾過)、溶媒を除去した。残留物を減 圧乾燥して(室温、0.005Torr)、標題化合物を淡いベージュ固体とし て得た(570mg、82%)。 1H NMR(CDCl3):3.47(d、J=3.6Hz、2H)、5.8 4(s、1H)、6.69(d、J=8.7Hz、2H)、7.27(d、J= 9.0Hz、2H)、9.50(t、J=3.6Hz、1H) C) MeOH(100mL)中、4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン( 塩酸塩804mgから)、4−ヒドロキシチオフェノキシアセトアルデヒド(5 60mg、3.33mmol)およびNaCNH3B(416mg、6.66m mol)から、標題化合物を無色結晶固体として得た(430mg)。 融点:177〜178℃ 1H NMR(CD3OD):1.40〜1.60(m、2H)、1.76〜1 .92(m、3H)、2.59(d、J=6.3Hz、2H)、2.81〜3. 00(m、2H)、3.08〜3.26(m、4H)、3.42〜3.58(m 、2H)、6.78(d、J=8.7Hz、2H)、6.96〜7.22(m、 4H)、7.36(d、J=8.7Hz、2H) 実施例166 4−(4−メトキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン CH3CN(25mL)中、4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン塩酸塩 (1.00g、4.39mmol)、4−フェニル−1−トシルブタン(1.4 0g、4.61mmol)およびK2CO3(1.24g、9.00mmol)か ら、標題化合物をベージュ色固体として得た(979mg、69%)。 融点:48〜50℃ 1H NMR(CDCl3):1.52〜1.86(m、8H)、2.01(t d、J=11および3.6Hz、2H)、2.34〜2.50(m、3H)、2 .65(t、J=7.2Hz、2H)、2.98〜3.08(m、2H)、3. 79(s、3H)、6.85(a、J=8.7Hz、2H)、7.12〜7.3 2(m、7H) 実施例167 4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン 脱水CH2Cl2(20mL)中、BBr3のCH2Cl2溶液(1M、3.75 mL)および4−(4−メトキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペ リジン(323mg、1.00mmol)から、標題化合物を無色結晶固体とし て得た(85mg、26%)。 融点:210〜211℃ 1H NMR(CD3OD):1.66〜2.12(m、8H)、2.66〜2 .87(m、3H)、3.00〜3.20(m、4H)、3.54〜3.66( m、2H)、6.75(d、J=8.4Hz、2H)、7.08(d、J=8. 4Hz、2H)、7.14〜7.32(m、5H) 実施例168 1−(2−(4−クロロフェノキシ)エチル)−4−(4−メチルベンジル)ピ ペリジン塩酸塩 CH3CN(50mL)中、4−(4−メチルベンジル)ピ ペリジン塩酸塩(600mg、2.66mmol)、2−(4−クロロフェノキ シ)エチルブロマイド(658mg、2.79mmol)およびK2CO3(75 4mg、5.45mmol)から、標題化合物を無色フレークとして得た(66 1mg)。 融点:201〜203℃ 1H NMR(CDCl3):1.60〜2.12(m、5H)、2.31(s 、3H)、2.58(d、J=7.2Hz、2H)、2.63〜2.82(m、 2H)、3.20〜3.50(m、2H)、3.58〜3.70(m、2H)、 4.53(t、J=4.2Hz、2H)、6.80(d、J=9.3Hz、2H )、7.00(d、J=7.5Hz、2H)、7.09(d、J=7.8Hz、 2H)、7.24(d、J=8.7Hz、2H)、12.60(b、1H) 実施例169 1−[3−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)プロピル]−4−ベンジルピ ペリジン a) 4−アミノ−3−ニトロフェノール(3.08g、20.2mmol)、 K2CO3(5.52g、40.0mmol)、1−クロロ−3−ヨードプロパン (12.24g、60.0mmol)および18−クラウン−6(20mg)の THF(60mL)中での混合物から、3−(4−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)プロピルクロライド2.34g(51%)を赤色の短い針状物として得た。 融点:61〜2℃ 1H NMR(CDCl3):2.20〜2.28(m、2H)、3.743( t、2H、J6)、4.097(t、2H、J=6)、5.892(bs、2H 、NH2)、6.769(t、1H、J=9)、7.067(dd、1H、J= 9;3)、7.587(d、1H、J=3) b) 4−ベンジルピペリジン(715mg、4.08mmol)、3−(4−ア ミノ−3−ニトロフェノキシ)プロピルクロライド(462mg、2.0mmo l)およびNaI(360mg)のトルエン(20mL)中での混合物から、標 題化合物528mg(71%)を黄色粉末として得た。 融点:108〜9℃1H NMR(CDCl3):1.53〜1.60(m、2H)、1.84〜1 .93(m、3H)、2.18〜2.21(m、2H)、2.657(d、2H 、J=7)、3.16〜3.22(m、2H)、3.64〜3.68(m、2H )、4.044(t、2H、J=6)、6.778(d、1H、J=9)、7. 053(dd、1H、J=9;3)、7.13〜7.33(m、5H)、7.5 22(d、1H、J=3) 実施例170 4−ベンジル−1−[3−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)プロ ピル]ピペリジン a) 1−[3−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)プロピル]−4−ベン ジルピペリジン(226mg、0.61mmol)および塩化第1スズ・2水和 物(stannous dihydrate)(690mg、3.06mmol)のEtOH(25 mL)中での混合物から、4−ベンジル−1−[(3,4−ジアミノ−フェ ノキシ)プロピル]ピペリジン140mg(67.6%)を黄色様粘稠油状物と して得た。 1H NMR(CDCl3):1.24〜1.37(m、2H)、1.46〜1 .58(m、1H)、1.58〜1.70(m、2H)、1.81〜1.97( m、4H)、2.458(t、2H、J=7.5)、2.536(d、2H、J =7)、2.90〜2.93(m、2H)、3.063(bs、2H、NH2) 、3.503(bs、2H、NH2)、3.904(t、2H、J=6.5)、 6.250(dd、1H、J=8;2.5)、6.319(d、1H、J=2. 5)、6.619(d、1H、J=8)、7.13〜7.30(m、5H) b) 4−ベンジル−1−[(3,4−ジアミノ−フェノキシ)プロピル]ピペ リジン(140mg、0.41mmol)およびCDI(130mg、0.8m mol)のトルエン(15mL)中での混合物から、標題化合物89mg(59 %)を白色粉末として得た。 1H NMR(DMSO−d6):1.14〜1.22(m、2H)、1.43 〜1.51(m、3H)、1.75〜1.82(m、4H)、2.531(d、 2H、J=7)、2.80 〜2.83(m、2H)、3.893(t、2H、J=7)、6.490(bs 、2H)、6.771(d、1H、J=9)、7.13〜7.29(m、5H) 、10.353(s、1H)、10.476(s、1H) 塩酸塩融点:220〜2℃ 元素分析:C2228ClN32+0.3HCl) 計算値:C 64.00、H 6.91、N 10.18 実測値:C 64.09、H 6.92、N 9.92 実施例171 4−ベンジル−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル)ピペリジン 4−ベンジル−1−[(3,4−ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジン( 326mg、1.0mmol)、KOH(66mg、1.1mmol)およびC S2(66μL、1.1mmol)の95%EtOH(1.5mL)およびH2O (0. 2mL)中での混合物を3時間還流させ、次に溶媒留去し、残留物について、シ リカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、4:1)によって精 製して、標題化合物250mg(68%)を泡状固体として得た。 1H NMR(DMSO−d6):1.40〜1.48(m、2H)、1.54 〜1.61(m、1H)、1.67〜1.71(m、2H)、2.09〜2.1 8(m、2H)、2.517(d、2H、J=6)、2.841(t、2H、J =5)、3.17〜3.20(m、2H)、4.139(t、2H、J=5)、 6.551(d、1H、J=2)、6.605(dd、1H、J=8.5;2) 、6.950(d、1H、J=8.5)、7.11〜7.28(m、5H) 塩酸塩融点:273〜5℃ 元素分析:C2126ClN3OS 計算値:C 62.44、H 6.49、N 10.40 実測値:C 62.28、H 6.42、N 10.21 実施例172 4−ベンジル−1−(2−(2−イミノベンゾイミダゾール−5−オキシ)エチ ル)ピペリジン 4−ベンジル−1−[(3,4−ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジン( 202mg、0.62mmol)のMeOH(1.5mL)溶液に、シアン化臭 素の5.0Mアセトニトリル溶液130μLを加えた。得られた混合物をN2下 、室温で24時間攪拌してから、溶媒留去し、残留物について、シリカゲルでの クロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、4:1)によって精製して、標題 化合物174mg(80%)を粘稠油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):1.35〜1.46(m、2H)、1.50〜1 .67(m、3H)、2.04〜2.12(m、2H)、2.539(d、2H 、J=7)、2.773(t、2H、J=6)、3.00〜3.03(m、2H )、3.50(bs、1H)、4.035(t、2H、J=6)、6.243( dd、1H、J=8;3)、6.317(d、1H、J=3)、6.614(d 、1H、J=8)、7.12〜7.30 (m、5H) 実施例173 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール− 5−オキシ)エチル)ピペリジン a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド(1.30 g、5.0mmol)および塩化第1スズ・2水和物(5.65g、25mmo l)の95%EtOH(35mL)中での混合物から、2−(3,4−ジアミノ フェノキシ)エチルブロマイド960mg(83%)を淡色粉末として得た。1H NMR(CDCl3):3.597(t、2H、J=6)、4.210( t、2H、J=6)、6.273(dd、1H、J=8;3)、6.359(d 、1H、J=3)、6.637(d、1H、J=8) b) 2−(3,4−ジアミノフェノキシ)エチルブロマイド(2. 03g、8.8mmol)のピリジン(40mL)溶液を冷却し(氷水)、それ に攪拌しながら、SOCl20.65mL(8.9mmol)を滴下した。得ら れた混合物を室温で2時間攪拌し、4N H2SO4を冷却しながら滴下した。得 られた酸性(pH5)混合物をCHCl3で抽出した(50mLで4回)。CH Cl3溶液をブラインで洗浄し、脱水し(Na2SO4)、溶媒留去して、5−( 2−ブロモエトキシ)−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2−オン420m g(17%)を橙赤黄色粉末として得た。 1H NMR(CDCl3):3.737(t、2H、J=6)、4.407( t、2H、J=6)、7.195(d、1H、J=2)、7.341(dd、1 H、J=9:2)、7.874(d、1H、J=9) c) 4−ベンジルピペリジン(800mg、4.56mmol)、5−(2− ブロモエトキシ)−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−2−オン(420mg 、1.5mmol)およびK2CO3(200mg、1.45mmol)のトルエ ン中での混合物から、標題化合物420mg(78%)を暗褐色油状物として得 た。1H NMR(CDCl3):1.35〜1.43(m、2H)、1.52〜1 .60(m、1H)、1.65〜1.69(m、2H)、2.05〜2.13( m、2H)、2.552(d、2H、J=7)、2.867(t、2H、J=6 )、2.99〜3.03(m、2H)、4.197(t、2H、J=6)、7. 13〜7.21(m、4H).7.26〜7.32(m、3H)、7.824( d、1H、J=9) 塩酸塩融点:225〜6℃ 実施例174 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル)ピペリジン 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン塩酸塩(451mg、2.0mmol )、(4−アミノ−3−ニトロ−フェノキシ)エチルブロマイド(522mg、 2.0mmol)およびK2CO3(300mg)から、3段階で標題化合物を淡 色粉末と して得た。 1H NMR(CDCl3):1.36〜1.70(m、5H)、2.08〜2 .15(m、2H)、2.038(s、3H)、2.488(d、2H、J=7 )、2.839(t、2H、J=5)、3.09〜3.12(m、2H)、4. 127(t、2H、J=5)、6.64〜6、72(m、2H)、6.99〜7 .09(m、5H) 塩酸塩融点:271〜3℃ 元素分析:C2228ClN3OS 計算値:C 63.22、H 6.75、N 10.05 実測値:C 62.92、H 6.68、N 9.97 実施例175 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン (4−アミノ−3−ニトロ−フェノキシ)エチルブロマイド (960mg、3.68mmol)、4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン (860mg、4.46mmol)およびK2CO3(1.46g)から、3段階 で標題化合物を泡状固体として得た。 1H NMR(CDCl3):1.39〜1.56(m、3H)、1.65〜1 .70(m、2H)、2.13〜2.20(m、2H)、2.508(d、2H 、J=6.5).2.890(t、2H、J=5)、3.16〜3.20(m、 2H)、4.61(t、2H、J=5)、6.633(bs、1H)、6.69 8(d、1H、J=8.5)、6.92〜7.10(m、5H) 塩酸塩融点:278〜80℃ 実施例176 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル)ピペリジン 1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)エチル]−4− (4−クロロベンジル)ピペリジン(1.30g、3.67mmol)、KOH (240mg、4.28mmol)およびCS2(250μL、4.16mmo l)のEtOH(5mL)および水(0.8mL)中での混合物から、標題化合 物を泡状固体として得た。 1H NMR(CDCl3):1.38〜1.68(m、5H)、2.09〜2 .17(m、2H)、2.481(d、2H、J=6.5)、2.851(t、 2H、J=4.5)、3.18〜3.21(m、2H)、4.142(t、2H 、J=4.5)、6.561(bs、1H)、6.596(d、1H、J=8. 5)、6.936(d、1H.J=8.5)、7.036(d、2H、J=8) 、7.029(d、2H、J=8) 1H NMR(DMSO−d6):12.360(s、1H)、12.402( s、1H) 塩酸塩融点:291〜3℃ 元素分析:C2123ClN3OS 計算値:C 57.53、H 5.75、N 9.58 実測値:C 57.82、H 5.65、N 9.44 実施例177 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)エチ ル)−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン (4−アミノ−3−ニトロ−フェノキシ)エチルブロマイド(1.31g、5 .0mmol)、4−ベンジル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン(87 0mg、5.02mmol)、K2CO3(700g)およびKI(80mg)か ら、3段階で標題化合物をやや灰色の粉末として得た。 融点:202〜3℃ 1H NMR(DMSO−d6):1.952(bs、2H)、2.50〜2. 56(m、4H)、2.686(t、2H、J=6)、2.973(bs、2H )、3.241(s、2H)、3.988(t、2H、J=6)、5.381( s、1H)、6.48〜6.50(m、2H)、6.768(d、1H、J =9)、7.14〜7.30(m、5H) 塩酸塩融点:256〜7℃ 元素分析:C2124ClN32+0.2HCl 計算値:C 64.44、H 6.12、N 10.61 実測値:C 64.15、H 6.20、N 10.68 実施例178 4−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)−1−(3−フェノキシプロ ピル)ピペリジン 4−[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)]ピペリジン塩酸塩 (194mg、0.81mmol)、3−フェノキシプロピルクロライド(47 6mg、2.22mmol)、NaI(80mg)およびK2CO3(138mg )のトルエン(15mL)中での混合物から、標題化合物60mg(71%)を淡 色固体として得た。 1H NMR(CDCl3):1.87〜2.29(m、10 H)、2.63〜2.68(m、2H)、2.80〜2.87(m、1H)、3 .08〜3.12(m、2H)、4.050(t、2H、J=6)、6.410 (s、1H)、6.90〜7.51(m、9H) 塩酸塩融点:221〜3℃ 元素分析:C2228ClNO2+0.35HCl) 計算値:C 68.75、H 7.39、N 3.62 実測値:C 68.33、H 6.96、N 3.37 実施例179 4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロインドール−3−イル)−1−(3−フェ ノキシプロピル)ピペリジン 4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロインドール−3−イル)ピペリジン塩酸 塩(198mg、0.73mmol)、3−フェノキシプロピルクロライド(4 76mg、2.22mmol)およびK2CO3(138mg)のトルエン(15 mL)中で の混合物から、標題化合物170mg(70%)を黄色油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):1.42〜1.50(m、2H)、1.79〜2 .03(m、6H)、2.10〜2.15(m、1H)、2.47〜2.52( m、2H)、2.90〜3.04(m、2H)、3.408(d、1H.J=3 .5)、7.001(t、1H、J=7.5)、7.022(t、1H、J=7 .5)、7.23〜7.29(m、3H)、7.909(s、1H) 塩酸塩融点:182〜3℃ 実施例180 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−メチルフェノキシ)エチル)ピ ペリジン 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン(1.14g、6.02mmol)、 2−(4−メチルフェノキシ)エチルブロマ イド(630mg、3.01mmol)およびKI(90mg)のトルエン(2 0mL)中での混合物から、標題化合物800mg(85%)を黄色油状物とし て得た。 1H NMR(CDCl3):1.26〜1.38(m、2H)、1.45〜1 .53(m、1H)、1.61〜1.66(m、2H)、1.99〜2.07( m、2H)、2.277(s、3H)、2.317(s、3H)、2.494( d、2H、J=7)、2.761(t、2H、J=6)、2.95〜2.99( m.2H)、4.067(t、2H、J=6)、6.792(d、2H、J=8 )、(d、2H.J=8)、7.01〜7.10(m、6H) 塩酸塩融点:170〜1℃ 実施例181 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾール−5−オキシ)エチ ル)ピペリジン a) 4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェニルアセテート(10.48g、4 2.7mmol)を20%KOH/MeOH−H2O(7:3)溶液70mLに 溶かした溶液から、4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノール8.50g(9 5%)を黄色粉末として得た。 融点:137〜8℃ 1H NMR(CDCl3):5.044(s、1H)、5.187(s、2H )、7.018(s、2H)、7.33〜7.46(m、6H) b) 4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノール(4.91g、20mmol )、KOH(1.39g、21.0mmol)のEtOH(50mL)および1 ,2−ジブロモエタン(11.3g、60.0mmol)中での混合物から、2 −(4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド2.75g (37%)を固体として得た。 融点:53〜4℃ 1H NMR(CDCl3):3.639(t、2H、J=6)、4.291( t、2H、J=6)、5.200(s、2H)、7.08〜7.10(m、2H )、7.40〜7.44(m、 6H) c) 4−ベンジルピペリジン(2.68g、15.1mmol)、2−(4− ベンジルオキシ−3−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド(2.65g、7. 52mmol)およびKI(110mg)のトルエン(25mL)中での混合物 から、4−ベンジル−1−(2−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノキシ )エチル)ピペリジン2.59g(77%)を橙赤黄色油状物として得た。1H NMR(CDCl3):1.30〜1.42(m、2H)、1.50〜1 .60(m、1H)、1.64〜1.68(m、2H)、2.02〜2.10( m、2H)、2.547(d、2H、J=7)、2.777(t、2H、J=6 )、2.95〜3.00(m、2H)、4.085(t、2H、J=6)、5. 181(s、2H).7.02〜7.46(m、8H) d) 4−ベンジル−1−(2−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノキシ )エチル)ピペリジン(1.40g、3.1mmol)および10%Pd/C(約 500mg)のMeOH(30mL)中での混合物を水素化して、1−(2−( 3−アミノ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−ベンジルピペリ ジン1.0g(98%)を粘稠油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):1.40〜1.68(m、5H)、2.06〜2 .13(m、2H)、2.530(t、2H、J=5.5)、6.000(d、 2H、J=8)、6.242(bs、1H)、6.534(d、1H、J=8) 、7.12〜7.19(m、5H) e) 1−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル−4−ベンジルピ ペリジン(1.0g、3.06mmol)およびCDI(650mg、4.0m mol)のトルエン(25mL)中での混合物を20時間還流してから、溶媒留 去した。残留物について、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl3−M eOH、85:15)による精製を行って、標題化合物600mg(56%)を ややピンク色の粉末として得た。 融点:176〜7℃ 1H NMR(DMSO−d6):1.14〜1.23(m、2H)、1.40 〜1.54(m、3H)、1.91〜1.98(m、2H)、2.47〜2.5 0(m、3H)、2.620(t、2H、J=6)、2.86〜2.90(m、 2H)、4.010(t、2H、J=6)、6.603(dd、1H、 J=9;2)、6.654(d、1H、J=2)、7.13〜7.29(m、6 H) 塩酸塩融点:256〜8℃ 元素分析:C2125ClNO3 計算値:C 64.86、H 6.48、N 7.20 実測値:C 64.73、H 6.51、N 7.04 実施例182 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾール−6−オキシ)エチ ル)ピペリジン a) 4−ニトロレゾルシン(1.55g、10mmol)および85%KOH (720mg、12.8mmol)のEtOH(25mL)および1,2−ジブ ロモエタン(3.8g、20.0mmol)中での混合物から、2−(3−ヒド ロキシ−4−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド570mg(23%)を黄色 粉末として得た。 融点:108〜9℃ 1H NMR(CDCl3):3.669(t、2H、J=6)、4.363( t、2H、J=6)、6.54〜6.57(s、2H)、8.069(d、1H 、J=9)、10.010(s、1H) b) 4−ベンジルピペリジン(820mg、4.68mmol)、2−(3− ヒドロキシ−4−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド(556g、2.26m mol)およびKI(180mg)のトルエン(25mL)中での混合物から、 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシ−4−ニトロフェノキシ)エチル) ピペリジン750g(97%)を黄色粉末として得た。 融点:136〜7℃ 1H NMR(CDCl3):1.28〜1.40(m、2H)、1.50〜1 .68(m、1H)、2.02〜2.10(m、2H)、2.545(d、2H 、J=7)、2.792(t、2H、J=6)、2.93〜2.97(m、2H )、4.151(t、2H、J=6)、6.50〜6.53(m、2H)、7. 13〜7.31(m、5H)、8.027(d、1H、J=10) c) 4−ベンジル−1−(3−ヒドロキシ−4−ニトロフェノキシ)エチルピ ペリジン(740mg、2.17mmol)および5%Pd/C(100mg) のMeOH(20mL)中での混合物を水素化して、1−(2−(4−アミノ− 3−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−ベンジルピペリジン621mg(9 8%)を粘稠油状物として得た。 d) 1−(2−(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−ベ ンジルピペリジン(620mg、2.0mmol)およびCDI(440mg、 2.7mmol)のトルエン(25mL)中での混合物から、標題化合物590 mg(65%)を灰色粉末として得た。 1H NMR(DMSO−d6):1.20〜1.42(m、2H)、1.50 〜1.58(m、1H)、1.64〜1.68(m、2H)、2.02〜2.1 0(m、2H)、2.543(d、2H、J=7)、2.784(t、2H、J =6)、2.98〜3.02(m、2H)、4.072(t、2H、J=6)、 6.669(dd、1H、J=9;2)、6.809(d、1H、J=2)、6 .888(d、1H、J=9)、7.13〜7.30(m、5H) 塩酸塩融点:205〜6℃ 元素分析:C2125ClNO3 計算値:C 64.86、H 6.48.N 7.20 実測値:C 65.14、H 6.40、N 6.96 実施例183 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−メチルアミノフェノキシ)エチ ル)ピペリジン 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン(1.42mg、7.5mmol)、 2−(4−メチルフェノキシ)エチルブロマイド(860mg、3.74mmo l)、K2CO3(260mg)およびKI(180mg)のトルエン(25mL )中での混合物から、標題化合物720g(57%)を黄色粉末として得た。 融点:136〜7℃ 1H NMR(CDCl3):1.24〜1.36(m、2H)、 1.50〜1.52(m、1H)、1.65〜1.70(m、2H)、1.95 〜2.05(m、2H)、2.319(s、3H)、2.499(d、2H、J =7)、6.334(bs、1H)、6.59〜6.62(m、2H)、6.7 0〜6.74(m、2H)、7.054(m、4H、J=7) 実施例184 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ニトロフェノキシ)エチル)ピ ペリジン 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン(2.27g、12.0mmol)、 2−(4−ニトロフェノキシ)エチルブロマイド(1.42g、6.0mmol )、K2CO3(130mg)およびKI(120mg)のトルエン(25mL) 中での混合物から、標題化合物2.02g(100%)を粘稠油状物として得た 。 1H NMR(CDCl3):1.25〜1.38(m、2H)、 1.46〜1.56(m、1H)、1.63〜1.67(m、2H)、2.01 〜2.09(m、2H)、2.314(s、3H)、2.498(d、2H、J =7)、2.797(t、2H、J=6)、2.94〜2.98(m、2H)、 4.171(t、2H、J=6)、6.950(d、2H、J=9)、7.05 9(AB、4H、J=8)、8.191(d、2H、J=9) 塩酸塩融点:180〜1℃ 実施例185 1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベンジル)ピ ペリジン 4−(4−メチルベンジル)−1−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル] ピペリジン(1.80g、5.2mmol)、塩化第1スズ・2水和物(7.4 0g、32.8mmol)のエタノール(50mL)中での混合物から、標題化 合物1.4 3g(84%)を粘稠油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):1.25〜1.38(m、2H)、1.36〜1 .56(m、1H)、1.61〜1.65(m、2H)、1.98〜2.05( m、2H)、2.315(s、3H)、2.490(d、2H、J=7)、2. 726(t、2H、J=6)、2.94〜2.98(m、2H)、3.316( bs、2H)、4.015(t、2H、J=6)、6.681(AB、2H、J =9)、7.056(AB、4H、J=9) 実施例186 1−[2−(4−アセトアミドフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベンジ ル)ピペリジン 1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]−4−(4−メチルベンジル) ピペリジン(1.22g、3.72mmol)のCH2Cl2(20mL)溶液と 無水酢酸(2mL)から、 室温で、標題化合物1.27g(85%)を白色粉末として得た。 1H NMR(CDCl3):1.25〜1.38(m、2H)、1.42〜1 .55(m、1H)、1.62〜1.66(m、2H)、2.00〜2.07( m、2H)、2.152(s、3H)、2.315(s、3H)、2.493( d、2H、J=7)、2.754(t、2H、J=6)、2.94〜2.98( m、2H)、4.065(t、2H、J=6)、6.847(d、2H、J=9 )、7.055(AB、4H、J=9)、7.363(d、2H、J=9) 実施例187 1−(2−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−(4−メ チルベンジル)ピペリジン a) 4−(4−メチルベンジル)ピペリジン(1.96g、30.36mmo l)、2−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロ フェノキシ)エチルブロマイド(1.825g、5.18mmol)およびKI (100mg)のトルエン(50mL)中での混合物から、4−(4−メチルベ ンジル)−1−(2−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノキシ)エチル) ピペリジン1.965g(80%)を黄色固体として得た。 融点:176〜7℃ 1H NMR(CDCl3):1.25〜1.39(m、2H)、1.46〜1 .54(m、1H)、1.60〜1.66(m、2H)、2.00〜2.07( m、2H)、2.320(s、3H)、2.500(d、2H、J=9)、2. 754(t、2H、J=6)、2.93〜2.97(m、2H)、4.068( t、2H、J=6)、5.179(s、2H)、7.02〜7.10(m、4H )、7.33〜7.46(m、3H) b) 4−ベンジル−1−(4−ベンジルオキシ−3−ニトロフェノキシ)エチ ルピペリジン(1.46g、3.17mmol)および10%Pd/C(200 mg)のMeOH(25mL)中での混合物を水素化して、1−(2−(3−ア ミノ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−(4−メチルベンジル)ピペ リジン1.0g(92%)を粘稠油状物として得た。1H NMR(CDCl3):1.32〜1.45(m、2H)、1.49〜1 .55(m、1H)、1.63〜1.67(m、2H)、2.03〜2.11( m、2H)、2.319(s、3H)、2.491(t、2H、J=7)、2. 724(t、2H、J=6)、3.02〜3.06(m、2H)、3.942( t、2H、J=6)、5.997(dd、1H、J=8.5;2)、6.245 (d、1H、J=2)、6.536(d、1H、J=8.5)、7.056(A B、4H、J=8) 実施例188 1−(3−アセトアミド−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル−4−(4−メチ ルベンジル)ピペリジン 1−(2−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)−4−(4− メチルベンジル)ピペリジン(950mg、2.8mmol)のCH2Cl2(2 0mL)溶液と無水酢酸(2mL)から、1−(2−(3−アセトアミド−4− ヒドロ キシ−フェノキシ)エチル)−4−(4−メチルベンジル)ピペリジン930m g(87%)を粘稠油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):1.30〜1.42(m、2H)、1.48〜1 .56(m、1H)、1.64〜1.68(m、2H)、2.02〜2.09( m、2H)、2.246(s、3H)、2.320(s、3H)、2.500( d、2H、J=7)、2.731(t、2H、J=6)、2.99〜3.03( m、2H)、3.956(t、2H、J=6)、6.530(dd、1H、J= 9;3)、6.76〜6.79(m、2H)、7.027(d、2H、J=8) 、7.090(d、2H、J=8)、7.830(bs、1H) 実施例189 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピペ リジン a) 2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシナフタレン(0.5 0g、2.00mmol)、1−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−2 −ブロモエタノン(0.60g、2.02mmol)および炭酸カリウム(0. 55g、3.98mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)中での混合物から 、2−(6−ベンジルオキシ−ナフタレン−2−イルオキシ)−1−(4−ベン ジル−ピペリジン−1−イル)エタノン0.76g(75%)を得た。 1H NMR(CDCl3):7.64(2H、dd、J=8.6、6.5)、 7.48(2H、d、J=7.23)、7.42〜7.38(2H、m)、7. 35〜7.11(10H、m)、5.16(2H、s)、4.75(2H、s) 、4.56(1H、d、J=13)、4.02(1H、d、J=13.7)、3 .08(1H、td、J=13.7、2.4)、2.56(1H、td、J=1 2.8、2.9)、2.53(2H、d、J=7.2)、1.8〜1.68(3 H、m)、1.26〜1.12(2H、m) b) 2−(6−ベンジルオキシ−ナフタレン−2−イルオキシ)−1−(4− ベンジル−ピペリジン−1−イル)エタノン(0.71g、1.53mmol) の脱水テトラヒドロフラン(25 mL)溶液に、BH3・SMe2(0.62mL、6.20mmol)およびジイ ソプロピルアミン(0.214mL、1.53mmol)を加え、溶液をN2下 に18時間還流させた。反応液を氷浴で冷却し、メタノール(15mL)を滴下 することで反応停止した。溶媒を留去し、固体をヘキサンで洗浄し、留去した。 固体をヘキサンで洗浄し、濾過し、風乾して、4−ベンジル−1−[2−(6− ベンジルオキシ−ナフタレン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン0.6 9g(100%)を得た。 1H NMR(CDCl3):7.64〜7.56(2H、m)、7.45(2 H、d、J=7.3)、7.39〜7.003(12H、m)、5.12(2H 、d、J=3.6)、4.55(1H、t、J=5.4)、4.51(1H、t 、J=5.4)、3.62(1H、t、J=5.4)、3.18〜3.14(3 H、m)、2.92(1H、m)、2.60〜2.54(3H、m)、2.15 〜2.0(1H、m)、1.66〜1.51(4H、m) c) 4−ベンジル−1−[2−(6−ベンジルオキシ−ナフタレン−2−イル オキシ)−エチル]−ピペリジン(0.67g, 1.48mmol)および20%パラジウム炭素(0.06g)のメタノール( 8mL)およびテトラヒドロフラン(8mL)中での混合物を、水素雰囲気下に (50psi)、パール水素化装置で20時間振盪した。触媒を除去した後、濾 液の溶媒留去を行い、白色固体(0.51g、95%)をテトラヒドロフラン( 5mL)に溶かした。イセチオン酸のメタノール溶液(4.6mL、1.28mm ol)を加え、固体沈殿物を濾取した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、減 圧下に終夜乾燥して、標題化合物(0.51g、82%)を得た。 融点:139〜141℃ 元素分析:C2427NO2・C264S 計算値:C、64.04;H、6.82;N、2.87;S、6.58 実測値:C、63.88;H、6.77;N、2.70;S、6.60 実施例190 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピペ リジン 7−ベンジルオキシ−ナフタレン−2−オール(1.00g、4.00mmo l)、1−(4−ベンジル−ピペリジン−1−イル)−2−ブロモ−エタノン( 1.20g、4.05mmol)および炭酸カリウム(1.10g、7.96m mol)のテトラヒドロフラン(40mL)中での混合物から、3段階で標題化 合物を固体として得た。 融点:159〜160℃ 元素分析:C2427NO2・0.16H2O 計算値:C、79.11;H、7.56;N、3.85 実測値:C、79.11;H、7.63;N、3.83 実施例191 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキ シ)エチル)ピペリジン a) 6−ベンジルオキシ−ナフタレン−2−オール(1.00g、4.00m mol)、1,2−ジブロモエタン(1.72mL、20.00mmol)およ び炭酸カリウム(1.10g、7.96mmol)のアセトニトリル(25mL )懸濁液から、2−ベンジルオキシ−6−(2−ブロモ−エトキシ)−ナフタレ ン(0.64g、45%)を白色固体として得た。 1H NMR(CDCl3):7.61(2H、d、J=8.79)、7.45 (d、2H、J=7.32)、7.37(2H、t、J=7.25)、7.32 〜7.29(1H、m)、7.20〜7.15(2H、m)、7.11(1H、 dd、J=8.79、2.44)、7.06(1H、d、J=2.44)、5. 12(2H、s)、4.35(2H、t、J=6.22)、3.66(2H、t 、J=6.35) b) 4−(4−フルオロベンジル)−ピペリジンおよび2−ベンジルオキシ− 6−(2−ブロモ−エトキシ)−ナフタレンおよび炭酸カリウムから、2段階で 標題化合物を固体として得た。 融点:184〜185℃ 元素分析:C2426FNO2 計算値:C、75.96;H、6.91;N、3.69;F、 5.01 実測値:C、75.52;H、6.86;N、3.50;F、5.15 実施例192 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキシ )エチル)ピペリジン 4−(4−メチルベンジル)−ピペリジンおよび2−ベンジルオキシ−6−( 2−ブロモ−エトキシ)−ナフタレンおよび炭酸カリウムから、2段階で標題化 合物を固体として得た。 融点:164〜166℃ 元素分析:C2526NO2 計算値:C、79.96;H、7.78;N、3.73 実測値:C、79.63;H、7.84;N、3.67 実施例193 4−ベンジル−1−(2−(3−メチル−2−オキソベンゾイミダゾール−5− オキシ)エチル)ピペリジンa) 5−ヒドロキシ−2−ニトロ安息香酸メチル(7.97g、40.43m mol)、トリフェニルホスフィン(12.73g、48.53mmol)およ び2−ベンジルオキシエタノール(5.86mL、41.24mmol)のテト ラヒドロフラン(100mL)溶液に、DEAD(8.04mL、95%、48 .51mmol)を滴下した。DEAD滴下後、反応液を窒素下に18時間攪拌 した。溶媒を留去し、ベンゼンを加え、トリフェニルホスフィンオキサイドを濾 去した。固体を少量のベンゼンで洗浄し、濾液の溶媒留去を行った。黄色油状物 をごく少量のベンゼンに溶かし、溶離液を25%酢酸エチル/ヘキサンとするシ リカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、5−(2−ベンジルオキシ −エトキシ)−2−ニトロ安息 香酸メチル(12.47g、93%)を、明黄色油状物として得た。 元素分析:C1717NO6 計算値:C、61.63;H、5.17;N、4.23 実測値:C、61.46;H、5.02;N、4.28 b) 5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ安息香酸メチル(8 .26g、24.93mmol)のメタノール(200mL)溶液にLiOH( 1N、80mL)を加え、反応混合物を加熱して50℃とし、2時間経過させた 。溶媒を留去し、水(100mL)を加え、溶液を氷浴で冷却した。3N HC lをゆっくり加えてpHを2.5とした。水層をNaClで塩析し、酢酸エチル で抽出した(75mLで4回)。水層を再度酸性とし、酢酸エチル(100mL )で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(100mL)で洗浄し、MgS O4で脱水し、濾過し、溶媒留去して油状物を得たが、これは静置したところ固 化した。その固体をエーテル(30mL)で洗浄し、濾過し、風乾して、5−( 2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ安息香酸(5.99g、75%) を得た。 1H NMR(CDCl3):7.96(1H、d、J=9. 0)、7.36〜7.25(5H、m)、7.17(1H、d、J=2.7)、 7.05(1H、dd、J=9.0、2.7)、4.62(2H、s)、4.2 2(2H、m)、3.84(2H、m) c) 5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ安息香酸(5.98 g、18.85mmol)のベンゼン(100mL)および脱水テトラヒドロフ ラン(25mL)溶液に、トリエチルアミン(3.07mL、22mmol)と 次にジフェニルホスホリルアジド(4.74mL、22mmol)を加えた。反 応液を室温で15分間攪拌し、次に窒素下で4時間還流させた。メタノール(3 mL、74.06mmol)を加え、反応液を18時間還流させた。溶媒を留去 し、油状物について溶離液を25%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでの クロマトグラフィーで精製して、[5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2 −ニトロ−フェニル]−カルバミン酸メチルエステル(6.12g、94%)を 油状物として得た。 元素分析:C171826 計算値:C、58.96;H、5.24;N、8.09 実測値:C、58.94;H、5.11;N、7.87 d) [5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ−フェニル]−カ ルバミン酸メチルエステル(2.03g、5.86mmol)の脱水ジメチルホ ルムアミド(20mL)溶液に、ヨウ化メチル(1.82mL、29.3mmo l)を加え、次にNaH(0.35g、60%、8.79mmol)を少量ずつ 加えた。反応液を窒素下に2時間攪拌した。NH4Cl(飽和)(10mL)お よびブライン(10mL)によって反応を停止し、水層をエーテルで抽出した( 30mLで3回)。合わせた有機相をMgSO4で脱水し、濾過し、溶媒留去し た。残留物について、溶離液をヘキサンから30%酢酸エチル/ヘキサンとする シリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、[5−(2−ベンジルオキシ −エトキシ)−2−ニトロ−フェニル]−メチル−カルバミン酸メチルエステル (0.93g、89%)を油状物として得た。 元素分析:C182026 計算値:C、59.99;H、5.59;N、7.77 実測値:C、59.30;H、5.34;N、7.62 e) [5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ−フェニル]−メ チル−カルバミン酸メチルエステル(0.93 g、2.58mmol)のメタノール(50mL)およびテトラヒドロフラン( 50mL)溶液に、ラネーNiを加え、TLCによって原料が全て消費されたこ とが示されるまで、混合物を水素雰囲気下(1気圧)で攪拌した。触媒を濾去し 、テトラヒドロフランによって十分に洗浄し、濾液の溶媒留去を行った。残留物 を脱水テトラヒドロフランで洗浄し、溶媒留去した(15mLで2回)。油状物 を脱水テトラヒドロフラン(30mL)に溶かし、NaH(0.31g、60% 、7.75mmol)を加え、反応混合物を窒素下に3.5時間加熱還流した。 NH4Cl(飽和)(20mL)、水(20mL)および酢酸エチル(20mL )で反応を停止した。分液を行い、水層を酢酸エチルで抽出した(25mLで2 回)。合わせた有機相をブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で脱水し、 濾過し、溶媒留去して、6−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−1−メチル− 1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン(0.75g、97%)を固 体として得た。 元素分析:C171823 計算値:C、68.44;H、6.08;N、9.39 実測値:C、68.64;H、6.13;N、8.96 f) 6−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−1−メチル−1,3−ジヒドロ −ベンゾイミダゾール−2−オン(0.69g、2.31mmol)および20 %パラジウム炭素(0.10g)のメタノール(10mL)およびテトラヒドロ フラン(10mL)中での混合物を、水素雰囲気下に(1気圧)2時間攪拌した 。触媒を除去した後、触媒を沸騰メタノール(50mL)で洗浄した。濾液の溶 媒留去を行って、6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1−メチル−1,3−ジ ヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン(0.46g、96%)を固体として得 た。 1H NMR(DMSO):10.54(1H、s)、6.78(1H、d、 J=8.3)、6.70(1H、d、J=2.2)、6.50(1H、dd、J =8.3、2.4)、4.79(1H、t、J=5.6)、3.90(2H、t 、J=5.0)、3.64(2H、q、J=5.2)、3.18(3H、s) g) 6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1−メチル−1,3−ジヒドロ−ベ ンゾイミダゾール−2−オン(0.41g、1.97mmol)の脱水ピリジン (30mL)溶液を氷浴で冷却して0℃とし、それに無水p−トルエンスルホン 酸(0.86 g、97%、2.56mmol)を加え、反応液を窒素下に攪拌しながら昇温さ せて室温とし、終夜攪拌した。溶媒を留去し、酢酸エチル(100mL)および 1N HCl(100mL)を加えた。得られた乳濁液を濾過し、固体をテトラ ヒドロフランで洗浄した。濾液の分液を行った。有機層をブライン(75mL) で洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、溶媒留去して、トルエン−4−スルホ ン酸2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾ ール−5−イルオキシ)−エチルエステル(0.52g、73%)を得た。これ をそれ以上精製せずに使用した。 h) トルエン−4−スルホン酸2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒ ドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ)−エチルエステル(0.5 2g、1.43mmol)、4−ベンジルピペリジン(0.31mL、1.76 mL)および炭酸カリウム(0.39g、2.99mmol)のアセトニトリル (100mL)懸濁液を、窒素下に8時間還流させた。ジメチルホルムアミド( 10mL)を加え、還流を36時間続けた。固体を濾去し、メタノールで洗浄し た。濾液の溶媒留去を行い、固体について溶離液を10%メタノール/酢酸エチ ル とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物(0.21 g、40%)を固体として得た。 1H NMR(CDCl3):9.63(1H、s)、7.30〜7.25(2 H、m)、7.19(1H、d、J=6.7)、7.13(2H、d、J=7. 3)、6.94(1H、d、J=8.5)、6.59(1H、d、J=8.6) 、6.56(1H、s)、4.15〜4.03(3H、m)、3.37(3H、 s)、3.08(2H、d、J=11.3)、2.86(2H、t、J=5.8 )、2.54(2H、d、J=6.8)、2.13(2H、t、J=11.2) 、1.67(2H、d、J=13.3)、1.60〜1.53(1H、m)、1 .40(2H、m) その遊離塩基(0.21g、0.57mmol)を酢酸エチル(3mL)に溶 かした。シュウ酸をエタノール(1mL)に溶かし、上記酢酸エチル溶液に加え た。固体を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、70℃で終夜減圧乾燥して、塩を得た (0.21g、81%)。 融点:193〜197℃ 元素分析:C222732・1.3C224・0.0 7H2O 計算値:C、61.07;H、6.20;N、8.69 実測値:C、61.12;I、6.20;N、8.69 実施例194 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロインドール−5−オ キシ)エチル)ピペリジン a) 4−メチル−3−ニトロフェノール(9.48g、61.90mmol) 、トリフェニルホスフィン(19.60g、74.73mmol)および2−ベ ンジルオキシエタノール(9.83g、64.59mmol)のテトラヒドロフ ラン(130mL)溶液とDEAD(12.4mL、95%、74.81mmo l)から、2−メチル−1−ニトロ−4−[2−(フェニルメトキシ)エトキシ ]ベンゼン(14.06g、79%)を黄色油状物として得た。 1H NMR(CDCl3):8.04(1H、J=9. 77)、7.35〜7.25(5H、m)、6.80〜6.77(2H、m)、 4.59(2H、s)、4.17(2H、m)、3.82(2H、m)、2.5 8(3H、s) b) 水素化ナトリウム(1.62g、60%、40.5mmol)の脱水TH F(20mL)懸濁液に室温で、エタノール(2.5mL)をゆっくり加えた。 水素の発生がおさまった後、シュウ酸ジエチル(5.5mL、40.50mmo l)および2−メチル−1−ニトロ−4−[2−(フェニルメトキシ)エトキシ ]ベンゼン(10.19g、35.49mmol)を溶液にゆっくり加えた。反 応液を60℃で2時間加熱した。深赤色溶液を冷却して0℃とし、3N HCl 溶液50mLで反応停止した。ブライン(50mL)を加え、混合物をEtOA cで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機層をMgSO4で脱水し、濾 過し、濃縮した。褐色油状物について、溶離液を20%酢酸エチル/ヘキサンと するシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って原料を溶出し、次に35% 酢酸エチル/ヘキサンを用いて3−[5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)− 2−ニトロ−フェニル]−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル9.93g (72%)を黄色油状物として得た。1H NMR(CDCl3):8.18(1H、d、J=9.29)、7.35 〜7.25(5H、m)、6.91(1H、dd、J=9.29、2.69)、 6.77(1H、d、J=2.69)、4.59(2H、s)、4.44(2H 、s)、4.35(2H、q、J=7.32)、4.19(2H、m)、3.8 1(2H、m)、1.37(3H、t、J=7.32) c) 3−[5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ−フェニル] −2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(37.77g、97.50mmo l)のメタノール(370mL)溶液に、1N水酸化リチウム溶液(230mL 、0.23mmol)を加えた。深赤色反応混合物を55℃で30分間攪拌し、 後処理して、[5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ−フェニル ]酢酸(22.42g、69%)をオフホワイト固体として得た。 元素分析:C1717NO6 計算値:C、61.63;H、5.17;N、4.23 実測値:C、61.66;H、5.08;N、4.18 d) [5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−ニトロ−フェニル]酢酸 (0.58g、1751mmol)、5%パラ ジウム炭素(0.05g)およびトリエチルアミン(0.37mL、2.66m mol)のメタノール(35mL)中での混合物を水素雰囲気(1気圧)下に3 時間攪拌した。触媒を濾去した後、濾液の溶媒留去を行って、黄色油状物を得た 。この油状物を酢酸10mLに溶かし、溶液をアルゴン下に80℃で3時間攪拌 した。酢酸をロータリーエバポレータで除去した。残留物を少量の塩化メチレン に溶かし、溶離液を30%酢酸エチル/塩化メチレンとするシリカゲルでのクロ マトグラフィーで精製して、5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−1,3− ジヒドロ−インドール−2−オン(0.39g、79%)を白色固体として得た 。 元素分析:C1717NO3 計算値:C、72.07;H、6.05;N、4.85 実測値:C、72.09;I、6.01;N、4.85 e) 5−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−1,3−ジヒドロ−インドール −2−オン(3.20g、11.29mmol)、20%パラジウム炭素(0. 38g)および1N HCl溶液8滴のメタノール(360mL)中での混合物 を、水素雰囲気下(1気圧)に終夜攪拌した。触媒を濾去した後、濾液の溶媒 留去を行って、淡黄色固体を得た。固体を酢酸エチルで磨砕し、濾取した。風乾 後、5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1,3−ジヒドロ−インドール−2− オン(1.52g、70%)をオフホワイト固体として得た。 元素分析:C1011NO3 計算値:C、62.17;H、5.74;N、7.25 実測値:C、61.90;H、5.82;N、7.15 f) 5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1,3−ジヒドロ−インドール−2 −オン(0.70g、3.62mmol)を脱水ピリジン(15mL)に溶かし 、氷浴で冷却して0℃とした。無水p−トルエンスルホン酸(1.42g、97 %、4.22mmol)を加え、反応液を0℃で40分間攪拌した。酢酸エチル (100mL)を加えて、トシル酸ピリジニウムを沈殿させた。固体を濾去した 。濾液を氷冷3N HClで洗浄し(30mLで2回)、次にブラインで洗浄し た。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、溶媒留去して、淡褐色固体を得た。 固体をEtOAc(6mL)とEt2O(40mL)の混合液で磨砕して、風乾 後にトルエン−4−スルホン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イ ンドール−5−イルオキシ)−エチルエ ステル(0.77g、61%)を得た。これをそれ以上精製せずに使用した。 g) トルエン−4−スルホン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H− インドール−5−イルオキシ)−エチルエステル(0.84g、2.42mmo l)、4−ベンジルピペリジン(1.32mL、7.53mmol)および炭酸 カリウム(2.70g、19.54mmol)のアセトニトリル(84mL)懸 濁液をアルゴン下に終夜還流させた。反応混合物を冷却して室温とし、固体を濾 去し、THFで洗浄した(60mLで3回)。濾液の溶媒留去を行い、赤色油状物 について溶離液を35%メタノール/酢酸エチルとするシリカゲルでのクロマト グラフィー精製を行って、黄褐色固体(0.51g、60%)を得た。これをメ タノール(3mL)および酢酸エチル(6mL)の混合液に溶かした。シュウ酸 (0.19g)のメタノール(1mL)溶液をゆっくり加えた。混合物を室温で 5分間攪拌し、次に0℃で5分間攪拌した。沈殿を回収し、酢酸エチルで洗浄し た(5mLで3回)。固体を70℃の乾燥機中で終夜乾燥して、標題化合物のシ ュウ酸塩(0.55g、55%)を黄褐色固体として得た。 融点:210〜211℃ 元素分析:C222622・1.1C224 計算値:C、64.66;H、6.32;N、6.23 実測値:C、64.66;H、6.40;N、6.19 実施例195 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロイ ンドール−5−オキシ)エチル)ピペリジン トルエン−4−スルホン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イン ドール−5−イルオキシ)−ニチルエステル(0.77g、2.22mmol) 、4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン(1.1g、5.63mmol)お よび炭酸カリウム(2.2g、15.92mmol)のアセトニトリル(75m L)懸濁液をアルゴン下に終夜還流させた。反応混合物を冷却して室温とし、個 体を濾去し、THFで洗浄した(20mLで3回)。濾液の溶媒留去を行い、得 られた固体につい て溶離液を35%メタノール/酢酸エチルとするシリカゲルでのクロマトグラフ ィー精製を行って、標題化合物(0.62g、76%)を固体として得た。 融点:149〜150℃ 元素分析:C2225FN22・0.14H2O 計算値:C、71.21;H、6.87;N、7.55;F、5.12 実測値:C、71.21;H.6.68;N、7.49;F、5.26 実施例196 4−ベンジル−1−(2−(1H−ベンゾトリアゾール−5−オキシ)エチル) ピペリジン a) ラネーニッケル(10.95g)を水で洗浄し(300mLで4回)、次 にメタノールで洗浄した(300mLで4回)。触媒をメタノール450mLに 懸濁させ、4−(2−ブロモエ トキシ)−6−ニトロアニリン(5.08g、19.46mmol)を加えた。 反応混合物を、水素雰囲気下に(1気圧)室温で1.5時間攪拌した。触媒を濾 去した後、濾液の溶媒留去を行って、黒色残留物を得た。黒色残留物を、酢酸エ チル(200mL)とメタノール(50mL)の混合液に再溶解した。エーテル 性HCl溶液(1N、40mL)をゆっくり加えて、ジアミンを塩酸塩として沈 殿させた。紫色固体を回収し、酢酸(25mL)と水(50mL)の混合液に溶 かした。反応混合物を氷浴で冷却して5℃とした。亜硝酸ナトリウム(1.75 g、25.36mmol)の水溶液(水10mL)を反応混合物にゆっくり加え た。混合物を80℃で3時間加熱した。固体を濾取し、水で洗浄した(30mL で3回)。固体をTHFに溶かし、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮し た。残留物について、溶離液を50%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルで のクロマトグラフィー精製を行って、6−(2−ブロモエトキシ)−1H−ベン ゾトリアゾール2.15gを白色固体として得た。 1H NMR(CDCl3):7.86(1H、d、J=9.03)、7.11 〜7.05(2H、m)、4.34(2H、 t、J=6.10)、3.67(2H、t、J=6.10) b) 6−(2−ブロモエトキシ)−1H−ベンゾトリアゾール(0.31g、 1.28mmol)、4−ベンジルピペリジン(0.45g、2.57mmol )、トリエチルアミン(0.75mL、5.38mmol)、18−クラウン− 6(触媒量)およびヨウ化カリウム(触媒量)のTHF(50mL)懸濁液をア ルゴン下に終夜還流させた。反応混合物を冷却して室温とし、ロータリーエバポ レータで濃縮した。残留物について、溶離液を35%メタノール/酢酸エチルと するシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、黄褐色固体(0.47g )を得た。これを酢酸エチル(15mL)に溶かした。シュウ酸(0.18g) のメタノール(2mL)溶液をゆっくり加えた。混合物を室温で5分間、次に0 ℃で5分間攪拌した。沈殿を回収し、酢酸エチルで洗浄した(5mLで3回)。 固体を70℃の真空乾燥機で終夜乾燥して、標題化合物のシュウ酸塩(0.37 g)を黄掲色固体として得た。 融点:164〜166℃ 元素分析:C20244O・1.28C224 計算値:C、60.00;H、5.93;N、12.41 実測値:C、60.00;H、5.88;N、12.68 本発明の他の例示化合物を、以下の表1および表2に示してある。 発現クローニングNMDAサブタイプにおける上記のある種の化合物について の結合データとMESデータを以下の表3に示してある。 これらのデータから、本発明の4−置換ピペリジン類縁体が2Aおよび2Cサ ブタイプレセプターと比較して2Bサブタイプレセプターに対する選択性を示し 、これら化合物の多くがMESアッセイにおいて抗痙攣活性を有することが明ら かである。 in vivo データを以下に示してある。実施例1の化合物(4 −ベンジル−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン)を、MCA−Oの直後 にラットに投与した(2.5mg/kgのボーラス静脈内注射、0.5mg/m L溶液)。次にその化合物を、22時間にわたって1.75mg/kgの速度で 連続投与した。表4および図1に示した結果から、この化合物が虚血に対して有 意な保護を行ったことが明らかである。 *:統計的有意差あり、p≦0.05 上記の表におけるパラメータの数値はいずれも、平均±平均標準誤差として表 してある。 実施例25の化合物(4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオ ロフェノキシ)エチル)ピペリジン・臭化水素酸塩)を、MCA−Oの直後にラ ットに投与した(10mg/kgのボーラス静脈内注射、2.5mg/mL溶液 )。表5および図2に示した結果から、この化合物が虚血に対して有意な保護を 行ったことが明らかである。 *:統計的有意差あり、p≦0.05 上記の表におけるパラメータの数値はいずれも、平均±平均標準誤差として表 してある。 本発明についての他の変更および改良は当業者には明らかであろう。本発明は 、以下の請求の範囲に記載以外に限定を受けないものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/22 A61K 31/00 626K 25/28 626N 25/36 626S 27/06 627C 27/16 627H 43/00 643D A61K 31/445 31/445 31/4468 605 31/451 607 31/4525 611 31/453 612 31/4535 613 31/454 614 31/4545 615 31/4709 31/47 603 31/498 31/495 604 31/502 31/50 602 31/517 31/505 605 31/519 606 31/55 31/55 31/5513 602 C07D 211/18 C07D 211/18 211/32 211/32 211/38 211/38 211/42 211/42 211/44 211/44 211/48 211/48 211/52 211/52 211/58 211/58 211/64 211/64 401/04 209 401/04 209 235 235 401/06 211 401/06 211 401/12 209 401/12 209 211 211 223 223 231 231 235 235 237 237 239 239 241 241 243 243 249 249 257 257 405/04 211 405/04 211 405/12 211 405/12 211 413/06 211 413/06 211 413/12 211 413/12 211 417/04 211 417/04 211 417/06 211 417/06 211 417/12 211 417/12 211 487/04 143 487/04 143 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 カイ,スイ・シヨン アメリカ合衆国、カリフオルニア・92610、 フーシル・ランチ、サリナス・12 (72)発明者 ウイーバー,エツカード アメリカ合衆国、カリフオルニア・92651、 ラグナ・ビーチ、モーニングサイド・1290 (72)発明者 ウツドワード,リチヤード アメリカ合衆国、カリフオルニア・92656、 アリソ・ビエージヨ、サンドキヤツスル・ 95 (72)発明者 キアナ,ジヨン・エフ・ダブリユ アメリカ合衆国、オレゴン・97405、ユー ジーン、オニキス・ストリート・3854 (72)発明者 ラン,ナンシー・シー アメリカ合衆国、カリフオルニア・91030、 サウス・パサデナ、ハーモサ・ストリー ト・522 (72)発明者 グジコウスキイ,アンソニイ・ピイ アメリカ合衆国、オレゴン・97404、ユー ジーン、クインス・ストリート・2647 (72)発明者 ツオウ,チヤン―リン アメリカ合衆国、カリフオルニア・92604、 アーバイン、ベアポウ・15・ナンバー・12 ―エイ、 (72)発明者 ユエン,ポー―ワイ アメリカ合衆国、ミシガン・48108、ア ン・アーバー、メープル・クリーク・サー クル・2178

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I) [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; zは単結合又は二重結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する 低級アルキル基であり、R4は水素、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキ ル基であり、mは0、1又は2である、但し、zが二重結合のとき、XはOでも NR4でもない); R1は独立に、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Yは、O、S、NR4又は単結合である;及び R5は、zが単結合のとき、水素又はヒドロキシである; 但し、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえない;(ii) Xが単結合であり、zは二重結合であるか又はR5がヒドロキシであり、Ar2が フェニルのとき、YはOでありえない;(iii)YがOで、nが3もしくは4で あり、R2は水素だけであり、zは単結合であり、R1とR5は水素であり、及び Ar2はフェニル、又はハロゲン、メトキシもしくはトリフルオロメチルで置換 されたフェニルであるとき、Xはメチレンでもエチレンでもありえない;(iv) Xは−(CHR3m−であり、mは2であり、R3は水素だけであるとき、Ar1 は置換イミダゾリルではありえない;(v)YはOであり、n は2、3もしくは4であり、R2は水素もしくはヒドロキシであり、zは単結合 であり、R1とR5は水素であり、Ar2はフェニル、又はNO2、CN、1−イミ ダゾリル、もしくは1,2,4−トリアゾル−1−イルで置換されたフェニルで あるとき、Xはメチレン、ヒドロキシメチレン、又はOでありえない;(vi)Y はO又はSであり、R1とR5は水素であり、R2はヒドロキシであるとき、Xは メチレンでも単結合でもない;あるいは(Vii)Yは単結合であり、R2は水素だ けであり、Ar2はフェニルであるとき、R1又はR5のどちらかはヒドロキシで なければならない] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 2. YはO又は単結合であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 3. Ar2はヘテロアリール基であることを特徴とする請求項2に記載の化合 物。 4. R1又はR5はヒドロキシであることを特徴とする請求項2に記載の化合物 。 5. 4−フェノキシ−1−[(4−フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジ ン; 1−(3−フェノキシプロピル)−4−フェニルピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−フェノキシブチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−(3−トリフルオロメチル)フェノキシ)ブチル)−4−フェニル ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−ベンジルピペリジン; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ)−ベン ズアルデヒド; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ)−ベン ズアルデヒドオキシム; 4−ベンジル−1−(2−(3−エトキシカルボニルメチル)−フェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 1−(2−(3−(アミノカルボニルメチル)フェノキシ)エチル)−4−ベ ンジルピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(ヒドラジノカルボニルメチル)−フェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)−エチ ル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシエチル)ピ ペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−(4−クロロベンジル) −ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フ ェノキシ)−エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)−ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシ)エチル )−ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−メトキシベンジ ル)−ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−ニトロベンジル )−ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−3−フェノキシプロピ ル)ピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)−4−(3−トリフルオロメ チルフェニル)ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)−4−(3−トリフルオロ メチルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(6−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(8−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]− ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジ ン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−5−オキシ)エ チル]−ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−4−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノ キシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)−エチル]ピペリ ジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−6−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノエトキシ)キナゾリン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノ)エトキシ]ピラゾロ−[3,4−d] ピリミジン; 1−[2−(4−ベンジルピペリジノ)−エチル]−4−ヒドロキシピラゾロ [3,4−d]ピリミジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチ ル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ビスアセトアミドフェノキシ)エチル] ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−6−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−エチル] ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 4−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシル−1−(3−フェニルプロピ ル)ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシル−1−(4−フェニルブチル )ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル)−4−(3−トリフルオロメチ ルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェニルエチ ル)ピペリジン; 1,4−ジベンジル−4−ヒドロキシピペリジン; 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル ]−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)−1−(3−フェノキシプロピ ル)−ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−[(2−ヒドロキシ−4−フェニル)ブチル]ピペリジン ; 3−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−[3−(3 −アミノフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニル)−1−[3 −(3−アミノ−1−ナフチルオキシ)プロピル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−エチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メトキシベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキ シフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−トリフルオロメチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−イソプロピルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−t−ブチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4 −ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)−1−(2 −(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((2−ナフチル)メチル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチルアニリノ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(チオフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−クロロ−4−(2−ヒドロキ シエチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2,6−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ− 3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3,4−メチレンジオキシフェノキシ)エチル) ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(3 −フルオロ−4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ −3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキ シフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチル−4−ヒドロキシアニリノ)エチル) ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシチオフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)プ ロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール−5−オキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−イミノベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾー ル−5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾール−5−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾール−6−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オ キシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシ ナフト−6−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−メチル−2−オキソベンゾイミダゾール−5 −オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロインドール−5− オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロ インドール−5−オキシ)エチル)ピペリジン; 及び医薬として許容できるそれらの任意のものの塩からなる群から選択されるこ とを特徴とする請求項1に記載の化合物。 6. 脳卒中、脳虚血、中枢神経系傷害、損傷、低血糖、神経変性疾患、不安、 偏頭痛、痙攣、アミノグリコシド抗生物質によって誘導される難聴、精神病、緑 内障、CMV網膜炎、オピオイド耐性もしくは禁断症状、慢性痛、又は尿失禁の ような、N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患の治療に有用な医薬組成物であって、医薬として許容できる担体又 は希釈剤、及び治療有効量の、請求項1に記載の少なくとも一つの化合物を含む ことを特徴とする該医薬組成物。 7. 式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; zは単結合又は二重結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る、但し、zが二重結合のとき、XはOでもNR4でもない); R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し、(i)、R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえない;(i i)Xが単結合、zは二重結合であり、Ar2がフェニルのとき、YはOでありえ ない;(iii)YがOで、nが3もしくは4であり、R2は水素だけであり、R1 は水素であり、及びAr2はフェニル、又はハロゲン、メトキシもしくはトリフ ルオロメチルで置換されたフェニルであるとき、Xはメチレンでもエチレンでも ありえない;(iv)Xは−(CHR3m−であり、mは2であり、R3は水素だ けであるとき、Ar1は置換イミダゾリルではありえない;(v)YはOであり 、nは2、3もしくは4であり、R2は水素もしくはヒドロキシであり、R1は水 素であり、Ar2はフェニル、又はNO2、CN、1−イミダゾリル、もしくは1 ,2,4−トリアゾル−1−イルで置換されたフェニルであるとき、Xはメチレ ン、ヒドロキシメチレン、又はOでありえない;(vi)YはO又はS であり、R1は水素であり、R2はヒドロキシであるとき、Xはメチレンでも単結 合でもない;あるいは(Vii)Yは単結合であり、R2は水素だけであり、Ar2 はフェニルであるとき、R1はヒドロキシでなければならない] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 8. 式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2と各R3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低 級アルキル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえない;(ii )YがOで、nが3もしくは4であり、R2は水素だけであり、R1は水素であり 、及びAr2はフェニル、又はハロゲン、メトキシもしくはトリフルオロメチル で置換されたフェニルであるとき、Xはメチレンでもエチレンでもありえない; (iii)YはOであり、nは2、3もしくは4であり、R2は水素もしくはヒドロ キシであり、R1は水素であり、Ar2はフェニル、又はNO2、CN、1−イミ ダゾリル、もしくは1,2,4−トリアゾル−1−イルで置換されたフェニルで あるとき、R3は水素でありえない;(iv)YはO又はSであり、R1は水素であ り、R2はヒドロキシであるとき、R3は水素ではありえない;あるいは(v)Y は単結合であり、R2は水素だけであり、Ar2はフェニルであるとき、R1はヒ ドロキシでなければならない] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 9. 式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し、(i)R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえない;又は (ii)Yは、単結合、OもしくはSであり、Ar2はフェニルのとき、R1はヒド ロキシではない] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 10. 式[式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; 各R2と各R3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低 級アルキル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である; 但し、R2は、Ar2に対しアルファ位のヒドロキシでありえない] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 11. 式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、 ハロゲン化アルキル基、低級アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換さ れていてもよい; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Qは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 12. 式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、 ハロゲン化アルキル基、低級アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換さ れていてもよい; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Qは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 13. 式[式中、 Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; R5は、水素又はヒドロキシである; Yは、O、S、NR4、又は単結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 14. R5はヒドロキシであることを特徴とする請求項13に記載の化合物。 15. 式 [式中、 Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シ アノ、カルボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニル メチル、ヒドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボ ニルメチル、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキ ル基、低級アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; R5は、水素又はヒドロキシである; R′は独立に水素又はアルキルである; ZはO又はSである; Yは、O、S、NR4、又は単結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 16. 式 [式中、 Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る); R5は水素又はヒドロキシである; R′は水素又はアルキルである; ZはO又はSである; Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 17. 式 [式中、 Ar2はアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのどちらも独立に、 水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシアルデヒ ド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキシ低級ア ルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセトアミド 、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキルアミノ 基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る; R5は水素又はヒドロキシである; Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される化合物又は医薬として許容できるその塩。 18. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基 であり、それらのどちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニ トロ、シアノ、カルボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカ ルボニルメチル、ヒドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジ ノカルボニルメチル、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン 化アルキル基、低級アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていて もよい; zは単結合又は二重結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(R3は、水素、ヒドロキ シ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素、又は炭 素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2である、但し 、zが二重結合のとき、XはOでもNR4でもない); R1は水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Yは、O、S、NR4又は単結合である;及び R5は、zが単結合のとき、水素又はヒドロキシである] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 19. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アル コキシ基で置換されていてもよい; Xは、−(CHR3m−、O、S又はNR4である(R3は、水素、ヒドロキシ 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素、又は炭素 原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2である、但し、 Zが二重結合のとき、XはOでもNR4でもない; R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 20. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、ベンズアルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチ ル、ヒドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニル メチル、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基 、低級アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; R1は、水素又はヒドロキシである; R2とR3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級ア ルキル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラ ギン酸レセプターサブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容で きるその塩を単位投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 21. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式[式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; R1は、水素又はヒドロキシである; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 22. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アル デヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキシ低級アルキル、 アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセトアミド、アリー ル、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキルアミノ基、又は 低級アルコキシ基で置換されていてもよい; 各R2と各R3は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低 級アルキル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 23. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Qは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 24. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治 療方法であって、式 [式中、 Ar1及びAr2は独立にアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのど ちらも独立に、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カル ボキシアルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒ ドロキシ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル 、アセトアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級 アルキルアミノ基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である;及び Qは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラ ギン酸レセプターサブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容で きるその塩を単位投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 25. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式[式中、 Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; R5は、水素又はヒドロキシである; Yは、O、S、NR4、又は単結合である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 26. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; R5は、水素又はヒドロキシである; R′は独立に水素又はアルキルである; ZはO又はSである; Yは、O、S、NR4、又は単結合である;及び Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は 医薬として許容できるその塩を単位投与剤形で投与することを特徴とする該方法 。 27. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ アルデヒド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキ シ低級アルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセ トアミド、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキ ルアミノ基、又は低級アルコキシ基である; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る); R5は水素又はヒドロキシである; R′は水素又はアルキルである; ZはO又はSである;及び Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター サブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容できるその塩を単位 投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 28. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、式 [式中、 Ar2はアリール基又はヘテロアリール基であり、それらのどちらも独立に、 水素、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシアルデヒ ド、アルデヒドオキシム、低級アルコキシカルボニルメチル、ヒドロキシ低級ア ルキル、アミノカルボニルメチル、ヒドラジノカルボニルメチル、アセトアミド 、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン化アルキル基、低級アルキルアミノ 基、又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい; 各R2は独立に、水素、ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アル キル基である; nは、0、1、2、3又は4である; Xは、−(CHR3m−、O、S、又はNR4である(各R3は独立に、水素、 ヒドロキシ、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、R4は水素 、又は炭素原子1〜6個を有する低級アルキル基であり、mは0、1又は2であ る; R5は水素又はヒドロキシである; Yは、O、S、NR4又は単結合である] によって表される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラ ギン酸レセプターサブタイプ選択的アンタゴニスト化合物又は医薬として許容で きるその塩を単位投与剤形で投与することを特徴とする該方法。 29. N−メチル−D−アスパラギン酸レセプターサブタイプの選択的遮断に 応答性の疾患を患う動物における該疾患の治療方法であって、 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−(3−トリフルオロメチル)フェノキシ)ブチル)−4−フェニル ピペリジン; 4−フェノキシ−1−[(4−フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 1−(3−フェノキシプロピル)−4−フェニルピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−フェノキシブチル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−(3−トリフルオロメチル)フェノキシ)ブチル)−4−フェニル ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−ベンジルピペリジン; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル) オキシ)−ベンズアルデヒド; 3−((2−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)エチル)オキシ−ベンズ アルデヒドオキシム; 4−ベンジル−1−(2−(3−エトキシカルボニルメチル)−フェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 1−(2−(3−(アミノカルボニルメチル)フェノキシ)エチル)−4−ベ ンジルピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−(ヒドラジノカルボニルメチル)−フェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(3−フルオロフェノキシ)プロピル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−(4−(3−フルオロフェノキシ)ブチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)−エチ ル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシエチル)ピ ペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−ニトロフェノキシ)エチル) ピペリジン; 1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)−4−(4−クロロベンジル) −ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(3−(2−ヒドロキシエチル)フ ェノキシ)−エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−(3−フルオロフェノキシ)プロピ ル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)−ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−クロロフェノキシ)エチル )ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4 −メトキシベンジル)ピペリジン; 1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチル)−4−(4−ニトロベンジル )−ピペリジン; 4−(4−ニトロベンジル)−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(1−メチル−3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル )ピペリジン; 1−(2−フェノキシエチル)−4−フェニルピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピ ル)ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(2−フェノキシエチル)−4−(3−トリフルオロメ チルフェニル)ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)−4−(3−トリフルオロ メチルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(6−キノリンオキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(8−キノリンオキシ)エチル] ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]− ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エチル]ピペリジ ン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−5−オキシ)エ チル]−ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−4−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エチル]ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)−エチル]ピペリ ジン; 4−ベンジル−1−[2−(2,3−ジオキソキノキサリン−6−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)− エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノエトキシ)キナゾリン; 4−[2−(4−ベンジルピペリジノ)エトキシ]ピラゾロ−[3,4−d] ピリミジン; 1−[2−(4−ベンジルピペリジノ)−エチル]−4−ヒドロキシピラゾロ [3,4−d]ピリミジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3,4−ビスアセトアミドフェノキシ)エチル] ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−6−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(2−メチルベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−エチル] ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−ニトロフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノフェノキシ)−エチル ]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2,3−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベン ゾイミダゾール−4−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキ シ)エチル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(3,4−ジアミノフェノキシ)エ チル]ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール− 5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(2−オキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1,4−ジベンジルピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル )ピペリジン; 4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル) ピペリジン; 3−ヒドロキシ−1−(4−フェニルブチル)−4−(3−トリフルオロメチ ルフェニル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−フェニルエチル)ピペリジン; 1,4−ジベンジル−4−ヒドロキシピペリジン; 1−ベンジル−4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル ]−4−ヒドロキシピペリジン; 4−(2−ケト−1−ベンゾイミダゾリニル)−1−(3−フェノキシプロピ ル)−ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−フェノキシエチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−(3−フェノキシ)プロピル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−[2−ヒドロキシ−3−(1−ナフチルオキシ)プロピル ]ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェニルプロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(3−フェノキシプロピル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−[(2−ヒドロキシ−4−フェニル)ブ チル]ピペリジン; 1−(3−フェノキシプロピル)−4−フェニルピペリジン; 1−(4−フェノキシブチル)−4−フェニルピペリジン; 4−フェノキシ−1−[(4−フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 4−(2−メトキシフェノキシ)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−1−[2−(3−アミ ノフェノキシ)エチル]ピペリジン; 4−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]−1−[3−(3−アミ ノフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 3−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−[3−(3 −アミノフェノキシ)プロピル]ピペリジン; 3−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニル)−1−[3−(3−アミノ− 1−ナフチルオキシ)プロピル]ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル)ピペリジン ; 4−(4−クロロベンジル)−1−(3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピ ル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)ピペリジン; 4−(3−フルオロベンジル)−1−(2−(4−フルオロフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−エチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メトキシベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(3,4−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキ シフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−トリフルオロメチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−イソプロピルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−t−ブチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)メチル)−1−(2 −(4−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−((2−ナフチル)メチル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチルアニリノ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(チオフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−クロロ−4−(2−ヒドロキ シエチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(2,6−ジフルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキ シ)エチル)ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ− 3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3,4−メチレンジオキシフェノキシ)エチル) ピペリジン; 4−(2−フルオロ−4−メチルベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4 −ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフ ェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキ シ−3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ ノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ヒドロキシ−4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシ −3−メチルフェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エチル)ピペリジン ; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシフェノキシ)エチ ル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(3−ヒドロキシ フェノキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(N−メチル−4−ヒドロキシアニリノ)エチル) ピペリジン; 4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−(2−(4−ヒドロキシフェノキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(4−ヒドロキシチオフェノキシ )エチル)ピペリジン; 4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フェニルブチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(3−(2−オキソベンゾイミダゾール−5−オキシ)プ ロピル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール−5−オキシ) エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−イミノベンゾイミダゾール−5−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾー ル−5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−クロロベンジル)−1−(2−(2−チオキソベンゾイミダゾール −5−オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾール−5−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソベンゾオキサゾール−6−オキシ)エ チル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−ヒドロキシナフト−6−オキシ)エチル)ピ ペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オ キシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−メチルベンジル)−1−(2−(2−ヒドロキシナフト−6−オキ シ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(3−メチル−2−オキソベンゾイミダゾール−5 −オキシ)エチル)ピペリジン; 4−ベンジル−1−(2−(2−オキソ−1,3−ジヒドロインドール−5− オキシ)エチル)ピペリジン; 4−(4−フルオロベンジル)−1−(2−(2−オキソ− 1,3−ジヒドロインドール−5−オキシ)エチル)ピペリジン;及び 医薬として許容できるそれらの任意のものの塩; からなる群から選択される少なくとも一つのN−メチル−D−アスパラギン酸レ セプターサブタイプ選択的アンタゴニスト化合物を単位投与剤形で投与すること を特徴とする該方法。 30. 疾患は、脳卒中、脳虚血、中枢神経系傷害、又は低血糖であることを特 徴とする請求項18〜29のいずれかに記載の方法。 31. 疾患は、精神病、不安、痙攣、又は慢性痛であることを特徴とする請求 項18〜29のいずれかに記載の方法。 32. 疾患は神経変性疾患であることを特徴とする請求項18〜29のいずれ かに記載の方法。 33. 疾患は偏頭痛であることを特徴とする請求項18〜29のいずれかに記 載の方法。 34. 疾患は、オピオイド耐性又は禁断症状であることを特徴とする請求項1 8〜29のいずれかに記載の方法。 35. 疾患は緑内障又はCMV網膜炎であることを特徴とする請求項18〜2 9のいずれかに記載の方法。 36. 疾患はパーキンソン病であることを特徴とする請求項18〜29のいず れかに記載の方法。 37. 疾患は尿失禁であることを特徴とする請求項18〜29のいずれかに記 載の方法。 38. 疾患は、アミノグリコシド抗生物質によって誘導される難聴であること を特徴とする請求項18〜29のいずれかに記載の方法。
JP9-523887A 1995-12-22 1996-12-20 4位置換ピペリジン類似体及びサブタイプ選択的nmdaレセプターアンタゴニストとしてのその使用 Pending JP2000500773A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US60/009,184 1995-12-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000500773A true JP2000500773A (ja) 2000-01-25

Family

ID=

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524663A (ja) * 2006-01-27 2009-07-02 株式会社エムズサイエンス ピペリジン誘導体及びピペラジン誘導体
WO2009099087A1 (ja) * 2008-02-05 2009-08-13 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. ベンジルピペリジン化合物
JP2010189434A (ja) * 2000-12-18 2010-09-02 Biota Scientific Management Pty Ltd 抗ウイルス剤
WO2011016468A1 (ja) * 2009-08-04 2011-02-10 大日本住友製薬株式会社 ベンジルピペリジン化合物
JP2011051979A (ja) * 2009-08-04 2011-03-17 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd ベンジルピペリジン化合物からなる医薬
JP2011219497A (ja) * 1998-12-15 2011-11-04 Aventis Pharma Sa 音響性外傷を処置するための薬剤

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219497A (ja) * 1998-12-15 2011-11-04 Aventis Pharma Sa 音響性外傷を処置するための薬剤
JP2010189434A (ja) * 2000-12-18 2010-09-02 Biota Scientific Management Pty Ltd 抗ウイルス剤
JP2009524663A (ja) * 2006-01-27 2009-07-02 株式会社エムズサイエンス ピペリジン誘導体及びピペラジン誘導体
WO2009099087A1 (ja) * 2008-02-05 2009-08-13 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. ベンジルピペリジン化合物
US8063223B2 (en) 2008-02-05 2011-11-22 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Benzylpiperizine compound
JP4878390B2 (ja) * 2008-02-05 2012-02-15 大日本住友製薬株式会社 ベンジルピペリジン化合物
JP2012067111A (ja) * 2008-02-05 2012-04-05 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd ベンジルピペリジン化合物
US8232405B2 (en) 2008-02-05 2012-07-31 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Benzylpiperizine compound
US8557998B2 (en) 2008-02-05 2013-10-15 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd Benzylpiperizine compound
WO2011016468A1 (ja) * 2009-08-04 2011-02-10 大日本住友製薬株式会社 ベンジルピペリジン化合物
JP2011051979A (ja) * 2009-08-04 2011-03-17 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd ベンジルピペリジン化合物からなる医薬
US8778970B2 (en) 2009-08-04 2014-07-15 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd Benzyl piperidine compound

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU717185B2 (en) 4-substituted piperidine analogs and their use as subtype selective NMDA receptor antagonists
DE69628035T2 (de) In 4-stellung substituierte piperidin-analoge und ihre verwendung als subtyp-selektive nmda rezeptor antagonisten
US6534522B2 (en) Subtype-selective NMDA receptor ligands and the use thereof
US6124317A (en) 2-substituted piperidine analogs and their use as subtype-selective NMDA receptor antagonists
EP1077940B1 (en) 4-phenylpiperidines for the treatment of pruritic dermatoses
JP4597532B2 (ja) N−[フェニル(ピペリジン−2−イル)メチル]ベンズアミド誘導体類、それらの製造方法および治療におけるそれらの使用
EA005934B1 (ru) Замещённые анилиновые пиперидины в качестве селективных антагонистов мсн
JPH08225568A (ja) 3−〈1,2,3,6−テトラヒドロ−〈1−アルキレンアリール〉−4−ピリジニル〉−および3−〈1−アルキレンアリール〉−4−ピペリジニル−1h−インドール類:新規5−ht1f作動薬
JP2002519322A (ja) 4−ベンジルピペリジンアルキルスルホキシド複素環化合物およびそれらのサブタイプ−選択的nmda受容体アンタゴニストとしての使用
NO851393L (no) Fremgangsmaate for fremstilling av n-aryl-n-(4-piperidinyl)amider.
JP4276070B2 (ja) 環状アミン化合物
JP2000500773A (ja) 4位置換ピペリジン類似体及びサブタイプ選択的nmdaレセプターアンタゴニストとしてのその使用
PT846683E (pt) Derivados de 4-hidroxi-piperidina
JP2005139106A (ja) ベンゾフラン誘導体
MXPA00011393A (en) Novel 4-phenylpiperidines for the treatment of pruritic dermatoses