JP2000356861A - 記録シート及び画像形成装置 - Google Patents

記録シート及び画像形成装置

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JP2000356861A
JP2000356861A JP11169436A JP16943699A JP2000356861A JP 2000356861 A JP2000356861 A JP 2000356861A JP 11169436 A JP11169436 A JP 11169436A JP 16943699 A JP16943699 A JP 16943699A JP 2000356861 A JP2000356861 A JP 2000356861A
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JP11169436A
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English (en)
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Haruhiko Hori
春彦 堀
Eiji Nakane
英治 中根
Toshiyuki Sawara
敏行 佐原
Tetsuro Ito
哲朗 伊藤
Masahiro Mitsusaki
雅弘 光崎
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーがわざわざ記録シートの属性情報を
入力することなく自動的に記録シートの属性を検出する
ことができる画像形成装置を提供する。また、本発明の
画像形成装置において用いることで、記録シートの属性
を画像形成装置に検出させえる記録シートを提供する。 【解決手段】 属性マークAM5、AM6が縁面に形成
されている記録シート94。属性マークAM5は、記録
シート94自身の坪量、白色度等の複数の属性をバーコ
ードにより表している。属性マークAM6は、感湿塗料
により形成されており、その濃度により記録シート94
の水分率を表している。画像形成装置は、記録シートに
予め形成されている属性マークから、記録シートの属性
を検出するための属性検出装置を備えている。属性検出
装置が検出した属性情報に基づき、画像形成装置が有す
る所定の機器は制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置に
は、上質紙、普通紙、再生紙、低コスト紙、OHP用樹
脂シートなどの様々な種類、材質の記録シート上に長期
にわたり安定して良好な画像を形成できることが求めら
れる。同じ上質紙でも、その坪量、パルプ組成などの属
性が異なることがあり、このような属性が異なる記録シ
ートにも、安定して良好な画像を形成できることが画像
形成装置には求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置におい
て、どのような属性の記録シートにも良好な画像形成を
安定して行うには、例えば、画像形成する記録シートの
材質等の属性に基づき、装置の各機器を制御することが
考えられる。画像形成装置の各機器は、画像形成する記
録シートの属性に基づき、制御装置で制御すればよい。
画像形成する記録シートの属性に応じて各機器を制御す
ることで、その記録シートに良好な画像を安定して形成
するのに最適な機器制御を行うことができる。多くの種
類の属性情報に基づき各機器の制御を行えば、それだけ
良好な画像形成を行うことができる。
【0004】各機器の制御を行う制御装置は、例えば、
次のようにして記録シートの属性を検出、認識すること
ができる。例えば、操作パネル等の入力装置を設けてお
けば、その入力装置を通して入力される記録シートの属
性情報に基づき、制御装置は記録シートの属性を検出で
きる。ところが、このように入力装置を用いて記録シー
トの属性を検出する手法には次の問題がある。ユーザー
にとっては、記録シートの属性を入力する作業は手間が
かかり、煩わしいものである。多くの種類の属性情報を
入力する必要があるときには、さらにその入力作業には
手間がかかる。そもそも一般のユーザーは記録シートの
属性をそれほど意識することなく、記録シートに画像形
成を行っている。また、画像形成装置には記録シートの
属性をユーザーに意識させることなく、良好な画像形成
を行えることが求められる。別の問題として、記録シー
トの材質等はユーザーが判別できるにしても、記録シー
トの筋目方向、白色度などは普通のユーザーには理解で
きない。そのような属性情報の入力をユーザーに求める
こと自体に無理がある。
【0005】そこで本発明は、ユーザーがわざわざ記録
シートの属性情報を入力する必要なく自動的に記録シー
トの属性を検出することができる画像形成装置を提供す
ることを課題とする。また、本発明は、ユーザーがわざ
わざ記録シートの属性情報を入力する必要なく、記録シ
ートの属性に応じた適切な画像形成を行うことができる
画像形成装置を提供することを課題とする。
【0006】また、本発明は、本発明の画像形成装置に
おいて用いることができ、記録シートの属性を画像形成
装置に検出させえる記録シートを提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明は、記録
シート上に原稿画像に基づく画像を形成するための画像
形成装置であって、記録シートに形成されていて、その
記録シートの属性を表す属性マークから、その記録シー
トの属性を検出するための属性検出装置を備えることを
特徴とする画像形成装置を提供する。
【0008】本発明の画像形成装置は、記録シート上に
原稿画像に基づく画像を形成するためのものである。記
録シート上に形成される画像は、例えば、トナー画像、
インク画像である。本発明の画像形成装置は、例えば、
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置として利用するこ
とができる。本発明の画像形成装置は、属性検出装置を
備えている。
【0009】属性検出装置は、記録シートに形成されて
いる属性マークから、その記録シートの属性を検出する
ためのものである。この属性マークは、記録シート自身
の属性を表すために記録シートに予め形成されているも
のである。 (2) 本発明は、この属性マークが形成されている記
録シートも、上記本発明の画像形成装置と併せて提供す
る。さらに詳しく言うと、本発明は次の記録シートを提
供する。
【0010】本発明は、少なくとも一方の表面又は(及
び)縁面に、所定の記録シート属性を表す属性マークが
少なくとも一つ形成されていることを特徴とする記録シ
ートを提供する。この本発明記録シートを上記本発明画
像形成装置において使用することで、記録シートの属性
情報を入力装置などを介してユーザーがわざわざ入力し
なくても、記録シートの属性を自動検出することができ
る。画像形成装置においては、前述のように、属性検出
装置によって記録シートの属性マークから記録シートの
属性が検出される。
【0011】以下、本発明の記録シートについてまず説
明する。その後、再び本発明の画像形成装置についてさ
らに説明する。本発明の記録シートには、記録シート自
身の属性を表す属性マークが少なくとも一つ形成されて
いる。すなわち、本発明の記録シートにおいては、属性
マークによってその記録シート自身の属性が、その記録
シート自身に記録されている。記録シートには複数の属
性マークを形成してもよい。属性マークは、記録シート
の表裏の二つの表面のうち少なくとも一方の表面又は
(及び)縁面に形成されている。
【0012】属性マークにより表す記録シートの属性
は、例えば、記録シートの材質、坪量、厚さ、筋目方
向、白色度、非透明度、表面仕上げ状態、パルプ組成、
水分率、光沢度、透気度、pH、剛度、平滑度、表面電
気抵抗、体積電気抵抗、サイズなどである。記録シート
の材質は、例えば、紙(上質紙、普通紙、再生紙、低コ
スト紙など)、OHP用樹脂シートである。記録シート
の表面仕上げ状態は、例えば、コーティング処理の有
無、コーティング処理が記録シートの片面だけに施され
ているか否か、コーティング処理が記録シートの両面に
施されているか否かなどである。記録シートのパルプ組
成は、例えば、バージンパルプ含有率、バージン木材パ
ルプ含有率、再生パルプ含有率、非木材パルプ含有率な
どの1又は2以上を表すものである。
【0013】記録シートに形成する1又は2以上の属性
マークにより、これら材質等の属性情報の1又は2以上
を表せばよい。一つの属性マークによって、複数種類の
属性を表してもよい。例えばバーコードマークを採用す
ることで、一つの属性マークで複数種類の属性を表現で
きる。通常数値で表現されている坪量等の属性は、属性
マークによりその数値を表してもよく、所定値との大小
関係を表してもよい。その属性を2以上のレベルに分け
て、属性マークでそのレベルを表してもよい。
【0014】属性マークで例えば記録シートの水分率
(含水率)を表すときには、その属性マークは例えば感
湿塗料で形成すればよい。感湿塗料を所定形状に記録シ
ート所定面に塗布することで、属性マークを形成してお
けば、その属性マークの濃度又は(及び)色は、記録シ
ートの水分率に応じて変化する。したがって、感湿塗料
で形成された属性マークの濃度等を検出することで、記
録シートの水分率を検出することができる。感湿塗料と
しては、従来より知られたものを採用すればよい。
【0015】属性マークで記録シートの水分率以外の材
質、坪量、筋目方向等を表すときには、その属性マーク
は例えば塗料により記録シートの所定面に形成すればよ
い。この属性マークは、美観上の観点などから可視光線
下において目視確認できない塗料で形成するのが好まし
い。この属性マークは、例えば、可視外の光線(例え
ば、紫外線)を照射することで発光する蛍光塗料により
形成すればよい。この属性マークで複数種類の属性を表
すときには、前述のように、この属性マークを例えばバ
ーコードマークとすればよい。
【0016】属性マークは、間接的に記録シートの属性
を表すものでもよい。例えば、属性マークによって、記
録シートの型番、型式などを表してもよい。1又は2以
上の属性と、型番等を予め対応させておけば、その型番
等から記録シートの属性を間接的に検出することができ
る。型番、型式をバーコードマークで表現してもよい。
【0017】属性マークを記録シートの縁面(側端面)
に形成するときは、複数の記録シートを重ね合わせた状
態で、それら記録シートの縁面に属性マークを形成すれ
ば、容易に、効率良く各記録シートに属性マークを形成
することができる。本発明の記録シートは、例えば、定
型サイズ(例えば、A4サイズ等)に裁断されたカット
紙、定型幅に裁断された連続紙とすればよい。 (3) 以下、本発明の画像形成装置について、さらに
説明する。
【0018】前述のように記録シートの属性は、属性マ
ークから属性検出装置により検出する。属性検出装置
は、属性マークの形態に応じて、その属性マークから属
性情報を検出することができるものとすればよい。属性
マークが、例えば、記録シートの水分率を表す感湿塗料
で形成されたものであり、その属性マークが記録シート
の水分率に応じて濃度又は(及び)色が変化するときに
は、属性検出装置としては属性マークの濃度又は(及
び)色を検出できるものを採用すればよい。この場合、
属性検出装置としては、例えば、感湿塗料による属性マ
ークに向け光照射する発光部と、属性マークから反射し
た光を検出する受光部とを有する光センサを採用すれば
よい。受光部からは、属性マークの濃度等に応じた信号
が出力されるので、その信号から属性マークの濃度等、
さらに言えば、記録シートの水分率を検出することがで
きる。
【0019】属性マークが、例えば、1又は2以上の種
類の属性を表すバーコードマークであるときには、属性
検出装置としては、例えば、バーコード情報を検出する
ための光センサと、光センサが検出したバーコード情報
をデコード(復号化、解読)するためのデコード装置を
有するものを採用すればよい。バーコード情報を検出す
るための光センサとしては、例えば、ライン型光セン
サ、スキャン型光センサを挙げることができる。バーコ
ードマークが紫外線照射により発光する蛍光塗料により
形成されているときには、光センサは紫外線を照射する
発光部と、バーコードマーク(蛍光塗料)からの発光を
受光する受光部を有するものを採用すればよい。デコー
ド装置が、属性情報をバーコードに符号化したときの符
号化方法に応じたデコード方法でバーコード情報をデコ
ードすることで、記録シートの属性を検出することがで
きる。
【0020】記録シートの所定面に属性マークが2以上
形成されているときには、例えば、その数に応じた複数
の属性検出装置を設けておけばよい。属性検出装置は、
記録シートに形成されている属性マークに臨むことがで
きる位置に配置しておけばよい。画像形成装置が複数の
記録シートを積層収納するためのシートトレイを有して
いる場合には、例えば、そのシートトレイ上に記録シー
トが載置されたときに、その記録シートの属性マークに
臨む位置に属性検出装置を配置しておけばよい。
【0021】このように本発明の画像形成装置において
本発明の記録シートを使用すれば、ユーザーが手動で記
録シートの属性を入力しなくても、属性検出装置で記録
シートの属性を自動的に検出することができる。また、
多くの種類の属性情報を容易に検出することができる。
勿論、記録シートの一部の属性(例えば、サイズ等)
は、従来と同様に、入力装置から入力してもよく、セン
サで検出してもよい。
【0022】本発明の画像形成装置においては、属性検
出装置が検出した記録シートの属性情報に基づき、例え
ば画像形成装置が有する1又は2以上の所定の機器の制
御を行えばよい。このような制御を行うときには、画像
形成装置には属性検出装置が検出した記録シートの属性
に基づき、画像形成装置が有する1又は2以上の所定の
機器を制御する制御装置を設けておけばよい。
【0023】制御装置は、例えば、記録シートの属性に
よって影響を受ける機器を制御すればよい。制御装置
は、例えば、その機器が所定の目的で所定の動作を行う
にあたり、その所定の目的を達成できるかが記録シート
の属性によって影響を受ける機器を制御すればよい。制
御装置は、例えば、その機器が所定の目的で所定の動作
を行うにあたり、その結果が記録シートの属性によって
影響を受ける機器を制御すればよい。いずれにしても、
制御装置は、記録シートの属性に応じて、記録シート上
に安定して良好な画像形成ができる方向に、所定の機器
を制御すればよい。
【0024】制御装置が、記録シートの属性に応じて所
定の機器を制御することで、例えば、その記録シートに
良好な画像を形成するのに最適な機器制御を行うことが
できる。制御装置は、属性検出装置が検出した記録シー
トの1又は2以上の属性から、記録シートの別の属性を
算出又は推定して、その別の属性に基づき所定の機器を
制御してもよい。
【0025】制御装置は、例えば、画像形成装置が有す
る次の機器を制御すればよい。画像形成装置が、記録シ
ートを所定の初期位置から画像形成がなされる画像形成
位置(画像形成領域)へ供給し、該画像形成位置から所
定の最終位置へ搬送することができるシート搬送供給装
置を備えている場合には、制御装置は、所定の1又は2
以上の属性情報に基づき、例えばシート搬送供給装置に
おけるシート搬送供給条件を制御すればよい。ここで、
所定初期位置は、例えば複数枚の記録シートを積層収納
するためのシートトレイ位置である。所定最終位置は、
例えば、画像形成された記録シートをスタックするため
のシートトレイ位置である。
【0026】どのような属性の記録シートにも常に同じ
シート搬送供給条件で、記録シートを搬送、供給すると
きには、記録シートを安定して搬送し、記録シートを安
定して画像形成位置に供給することは難しい。記録シー
トの属性に応じたシート搬送供給条件で、記録シートを
搬送供給することで、記録シートを安定して初期位置か
ら画像形成領域に搬送供給し、安定して画像形成領域か
ら最終位置に搬送することができる。それだけ、安定し
て画像形成を行うことができる。
【0027】制御装置は、所定の1又は2以上の属性情
報に基づき、作像装置における作像条件を制御してもよ
い。作像装置は、記録シートに原稿画像に基づく画像を
形成するためのものである。作像装置はどのような方式
で記録シート上に画像形成できるものでもよい。作像装
置としては例えば次のものを挙げることができる。作像
装置は、例えば、電子写真法によりトナー像を記録シー
ト上に形成する電子写真方式の作像装置、静電潜像を形
成せずに、トナーを記録シートに向け飛翔させて記録シ
ート上にトナー像を形成する直接記録方式の作像装置、
インクジェット方式の作像装置、昇華式の作像装置など
である。作像装置は、モノクロ画像を記録シート上に形
成するものでも、カラー画像を記録シート上に形成する
ものでもよい。
【0028】どのような属性の記録シートにも常に同じ
作像条件で、記録シート上に画像を形成するときには、
記録シートに安定して良好な画像を形成することは難し
い。記録シートの属性に応じた作像条件で、記録シート
に画像を形成することで、安定して良好な画像を記録シ
ートに形成することができる。 (4) さらに具体的に言うと、制御装置は例えば次の
(4−1)〜(4−14)に示すように機器制御を行え
ばよい。 (4−1) 制御装置は、例えば作像装置で記録シート
に画像形成するときの作像速度を制御すればよい。
【0029】作像速度(プロセス速度)は、例えば、感
光体の周速度、画像読み取り装置の読み取り速度(走査
速度)、画像形成領域における記録シートの搬送速度な
どである。記録シートの坪量が大きいときに、作像速度
が速いと、高い剛度に起因して搬送路追随性が悪くな
り、形成された画像にノイズが発生しやすい。このよう
な不具合を抑制するには、例えば、記録シートの坪量が
大きいときには、小さいときよりも、作像速度を遅くす
ればよい。
【0030】また、記録シートに、画像面への光沢付
与、画像品位向上、作像面の白色度向上などのためのコ
ーティング処理が施されているときには、塗工填料に起
因して紙粉発生量が多くなる。そのため、記録シートに
コーティング処理が施されているときに作像速度が速い
と、記録シート搬送不良を起こしやすい。また、記録シ
ートの片面のみにコーティング処理が施されているとき
には、表裏の不均一性によりカールが発生しやすく、搬
送不良を起こしやすい。このような不具合を抑制するに
は、例えば、記録シートにコーティング処理が施されて
いるときには、施されていないときよりも、作像速度を
遅くすればよい。また、コーティング処理が片面のみに
コーティング処理が施されているときには、両面にコー
ティング処理が施されているときや、コーティング処理
が施されていないときよりも、作像速度を遅くすればよ
い。
【0031】制御装置は、例えば、記録シートの坪量及
び表面仕上げ状態のうちの少なくとも一つの属性に基づ
き、作像装置における作像速度を制御すればよい。 (4−2) 制御装置は、作像装置で記録シートに画像
形成するときの画像階調性を制御してもよい。記録シー
トの白色度が小さいときには、記録シート上に形成され
た画像のコントラストが低下する。特に低濃度画像部分
についてのコントラストが低下する。このような不具合
を抑制するには、例えば、記録シートの白色度が小さい
ときは、大きいときよりも、原稿画像の低濃度部分に対
応した、記録シート上に形成する画像部分の濃度が濃く
なるように、記録シートに画像形成すればよい。
【0032】したがって、制御装置は、例えば、少なく
とも記録シートの白色度に基づき、作像装置における画
像階調性を制御すればよい。 (4−3) 画像形成装置が、記録シートを複数枚積層
収納するためのシートトレイと、該シートトレイに収納
された記録シートの除湿を行うための除湿装置を備えて
いる場合には、制御装置は、該除湿装置が除湿を行うと
きの除湿能力を制御してもよい。
【0033】除湿装置は、例えば、ヒータ及びヒータ駆
動装置を含むものであり、ヒータ駆動装置からヒータに
電力供給することで、記録シート(記録紙)を温め、記
録シートの水分を蒸発させて、記録シートの除湿を行う
ことができる。ヒータ駆動装置からヒータへの供給電力
を変えることで、除湿能力を変えることができる。記録
シート(記録紙)の水分率は、画像形成装置内における
記録シートの走行性、記録シートへのトナー像の転写性
等に影響を与える。記録シートの水分率は、高すぎて
も、低すぎても不具合が生じる。このような不具合を抑
制するには、記録シートの水分率を所定の範囲内に維持
すればよい。記録シートの水分率が高いときには除湿装
置の除湿能力を高め、水分率が低いときには除湿能力を
低くすることで、記録シートの水分率を所定の範囲内に
維持できる。
【0034】したがって、制御装置は、記録シート(記
録紙)の水分率を所定の範囲内に維持するために、例え
ば、少なくとも記録シートの水分率に基づき、除湿装置
の除湿能力を制御すればよい。 (4−4) 画像形成装置が、記録シートを複数枚積層
収納するためのシートトレイと、該シートトレイに収納
された記録シートをピックアップするためのピックアッ
プ部材と、該ピックアップ部材を該シートトレイに収納
された記録シートに所定圧で圧接することができる圧接
装置を備えている場合には、制御装置は、該圧接装置で
該ピックアップ部材を記録シートに圧接させるときの圧
接圧を制御してもよい。
【0035】ピックアップ部材は、例えば、ローラ形
状、無端ベルト形状のものである。坪量が大きい記録シ
ートは重いため、ピックアップ部材が記録シート上でス
リップしやすく、ピックアップミスを生じやすい。ま
た、記録シートがカールしている場合、坪量が大きい
と、剛度の上昇に伴い搬送抵抗が大きくなり、ピックア
ップミスを生じやすい。このような不具合を抑制するに
は、例えば、記録シートの坪量が大きいときには、小さ
いときよりもピックアップ部材の圧接圧を大きくすれば
よい。
【0036】また、記録シートの表面に画像面への光沢
付与、作像面の白色度向上のためなどのコーティング処
理が施されているときには、ピックアップ部材が記録シ
ート上でスリップしやすい。このような不具合を抑制す
るには、例えば、記録シートにコーティング処理が施さ
れているときには、コーティング処理が施されていない
ときよりも、ピックアップ部材の圧接圧を大きくすれば
よい。
【0037】制御装置は、例えば、記録シートの坪量及
び表面仕上げ状態のうちの少なくとも一つの属性に基づ
き、圧接装置における圧接圧(ピックアップ部材の圧接
圧)を制御すればよい。 (4−5) 画像形成装置が、記録シートを複数枚積層
収納するためのシートトレイと、該シートトレイに収納
された記録シートをピックアップするためのピックアッ
プ部材と、該ピックアップ部材を所定回転速度で回転駆
動することができる駆動装置を備えている場合には、制
御装置は、該駆動装置で該ピックアップ部材を回転駆動
するときの回転速度を制御してもよい。
【0038】坪量が小さい記録シートは剛度が低いた
め、ピックアップ部材の回転速度が速いと、ピックアッ
プローラ下流側のローラ対などのニップ部に突入すると
きにしわが発生しやすい。このような不具合を抑制する
には、例えば、記録シートの坪量が小さいときには、大
きいときよりも、ピックアップ部材の回転速度を遅くす
ればよい。
【0039】また、記録シート(記録紙)の表面に、画
像面への光沢付与、画像品位向上、作像面の白色度向上
などのためのコーティング処理が施されているときに
は、紙粉の発生量が多い。そのため、ピックアップ部材
が接触する記録シート表面にコーティング処理が施され
ているときに、ピックアップ部材の回転速度が速いと、
ピックアップ部材が記録シート上でスリップしやすく、
ピックアップミスを起こしやすい。このような不具合を
抑制するためには、例えば、記録シートにコーティング
処理が施されているときには、施されていないときより
も、ピックアップ部材の回転速度を遅くすればよい。
【0040】また、記録シート(記録紙)の水分率が大
きいときには、シートトレイ上での紙間摩擦係数が大き
くなる。そのため、記録シート(記録紙)の水分率が大
きいときに、ピックアップ部材の回転速度が速いと、ピ
ックアップ部材が記録シート上でスリップしやすく、ピ
ックアップミスを起こしやすい。このような不具合を抑
制するには、例えば、記録シートの水分率が大きいとき
には、小さいときよりも、ピックアップ部材の回転速度
を遅くすればよい。
【0041】したがって、制御装置は、例えば、記録シ
ートの坪量、表面仕上げ状態及び水分率のうちの少なく
とも一つの属性に基づき、ピックアップ部材の駆動装置
における回転速度(ピックアップ部材の回転速度)を制
御すればよい。 (4−6) 画像形成装置が、記録シートを所定経路を
通して、所定搬送速度で搬送することができるシート搬
送装置を備えている場合には、制御装置は、該シート搬
送装置で記録シートを搬送するときの搬送速度を制御し
てもよい。
【0042】記録シートを通す所定経路は、例えば、シ
ートトレイから画像形成領域に続く経路、画像形成領域
から所定排出位置に続く経路である。シート搬送装置
は、例えば、シート搬送のためのローラ、ベルトを1又
は2以上と、これらを回転駆動するための駆動装置を有
するものである。記録シート(記録紙)の坪量が小さい
ときに、シート搬送速度が大きいと、搬送ローラ対のニ
ップ部への突入時にごく軽度のスキューでも紙しわが発
生しやすい。このような不具合を抑制するには、例え
ば、記録シートの坪量が小さいときは、大きいときより
もシート搬送速度は遅くすればよい。
【0043】また、記録シート(記録紙)の水分率が大
きいときには、紙表面が波打ち変形を起こしやすいた
め、シート搬送速度が大きいと、搬送ローラ対のニップ
部への突入時に紙しわが発生しやすい。このような不具
合を抑制するには、例えば、記録シートの水分率が大き
いときには、小さいときよりも、シート搬送速度は遅く
すればよい。
【0044】制御装置は、例えば、記録シートの坪量及
び水分率のうちの少なくとも一つの属性に基づき、シー
ト搬送装置におけるシート搬送速度を制御すればよい。 (4−7) 画像形成装置が、記録シートの紙粉を除去
するための紙粉除去装置を備えている場合には、制御装
置は、該紙粉除去装置で記録シートから紙粉を除去する
ときの紙粉除去能力を制御してもよい。
【0045】紙粉除去装置は、例えば、紙粉除去部材
と、紙粉除去部材にバイアス電圧を印加するための電源
を有するものである。紙粉除去部材にバイアス電圧を印
加することで、記録シート(記録紙)の紙粉を静電吸着
することができる。紙粉除去部材に印加するバイアス電
圧を変化させることで、静電吸着力を変えて、紙粉除去
能力を変化させることができる。
【0046】記録シート(記録紙)の表面に、画像面へ
の光沢付与、画像品位向上、作像面の白色度向上などの
ためのコーティング処理が施されているときには、記録
紙からは紙粉が発生しやすい。したがって、記録紙の表
面にコーティング処理が施されているときには、コーテ
ィング処理が施されていないときよりも、紙粉除去能力
を高くすればよい。
【0047】記録シート(記録紙)のバージン木材パル
プ含有率が低いときには、記録紙から紙粉が発生しやす
い。したがって、記録紙のバージン木材パルプ含有率が
低いときには、高いときよりも、紙粉除去能力を高くす
ればよい。制御装置は、例えば、記録シートの表面仕上
げ状態及びパルプ組成のうちの少なくとも一つの属性に
基づき、紙粉除去装置における紙粉除去能力を制御すれ
ばよい。 (4−8) 画像形成装置が、像担持体と、該像担持体
上にトナー像を形成するための現像装置と、該像担持体
上に形成されたトナー像を被転写体に転写するための転
写装置と、該被転写体に転写されずに残留したトナーを
該像担持体から回収除去するためのクリーニング装置
と、該クリーニング装置により回収された回収物を所定
の戻し率で該現像装置に戻すことができるトナーリサイ
クル装置を備えている場合には、制御装置は、該トナー
リサイクル装置で該回収物を該現像装置に戻すときの戻
し率を制御してもよい。
【0048】ここで、像担持体は例えば感光体である。
また、転写装置でトナー像を転写する被転写体は、例え
ば、記録シート、中間転写ベルト等の中間転写体であ
る。被転写体が記録紙であるときには、転写装置で被転
写体(記録紙)にトナー像を転写するときなどにおい
て、記録紙の紙粉は像担持体上に転移することがある。
このように紙粉は像担持体上に転移するので、クリーニ
ング装置が像担持体上から回収した回収物には、トナー
の他に、紙粉が含まれていることがある。記録紙のパル
プ組成や、紙質によって、回収物中の紙粉の量は異な
る。例えば、バージン木材パルプの含有率が少ない記録
紙は、バージン木材パルプの含有率が多い記録紙より
も、紙粉の発生量が多く、回収物中の紙粉量は多くな
る。クリーニング装置が回収したトナーを含む回収物を
リサイクル装置で現像装置に戻すことで、現像装置内の
紙粉の量が多くなると、現像装置内でのトナーの帯電状
態が所望のものからずれてしまい、現像不良が発生す
る。このような不具合を抑制するには、紙粉の発生量の
多い記録シートに画像形成するときのトナーリサイクル
装置における回収物戻し率は、紙粉の発生量の少ない記
録シートに画像形成するときの回収物戻し率よりも低く
すればよい。例えば、画像形成する記録紙のバージン木
材パルプ含有率が低いときには、高いときよりも、トナ
ーリサイクル装置における回収物の戻し率を低くすれば
よい。
【0049】したがって、制御装置は、例えば、少なく
とも記録シート(記録紙)のパルプ組成に基づき、トナ
ーリサイクル装置における戻し率を制御すればよい。 (4−9) 画像形成装置が、像担持体に形成されたト
ナー像を被転写体に転写するための転写装置を備えてい
る場合には、制御装置は、該転写装置でトナー像を被転
写体に転写するときの転写能力を制御してもよい。
【0050】転写装置は、例えばコロナチャージャーな
どの放電チャージャーとチャージャーの電極に電力供給
するための電源を含むものである。放電チャージャーの
電極に供給する電力(例えば、転写のための電流)を変
化させることで、転写能力を変えることができる。転写
装置は、転写ローラなどの転写部材と、転写部材に転写
電圧を印加するための電源を含むものでもよい。転写部
材に印加する転写電圧を変化させることで、転写能力を
変えることができる。
【0051】記録シート(記録紙)の水分率は高すぎて
も、低すぎても転写不良が発生しやすい。記録紙の水分
率が高いと、表面電気抵抗が低下し、記録紙は帯電しに
くくなる。その結果、記録紙の水分率が高いと、転写効
率が低下し、記録紙に転写されたトナー像の濃度が低下
しやすい。また、記録紙の水分率が低いと、表面電気抵
抗が増大し、記録紙は帯電しやすくなる。その結果、記
録紙の水分率が低いと、記録紙に転写されたトナー像に
ノイズが発生しやすくなる。このような不具合を抑制す
るには、例えば、記録紙の水分率が所定範囲よりも低い
ときには、記録紙の水分率が所定範囲に収まっていると
きよりも、転写能力を小さくすればよい。また、記録紙
の水分率が所定範囲よりも高いときには、記録紙の水分
率が所定範囲に収まっているときよりも、転写能力を大
きくすればよい。
【0052】したがって、制御装置は、例えば、少なく
とも記録シートの水分率に基づき、転写装置の転写能力
を制御すればよい。 (4−10) 画像形成装置が、記録シート上に形成さ
れたトナー像を定着するための定着装置を備えており、
該定着装置が二つの定着用回転体と、一方の定着用回転
体を他方の定着用回転体に所定の定着圧力で押圧するこ
とができる圧接装置とを有している場合には、制御装置
は、該圧接装置で該定着用回転体を押圧するときの定着
圧力を制御してもよい。
【0053】ここで、定着用回転体は、例えばローラ形
状、無端ベルト形状のものである。この定着装置におい
ては、二つの定着用回転体の間に記録シートを通すこと
で、トナー像を記録シートに加圧定着することができ
る。一方又は双方の定着用回転体を加熱するための加熱
装置をさらに設けて、トナー像を加熱するとともに、加
圧して定着してもよい。
【0054】トナー像に熱を加えるとともに、圧力を加
えて定着を行う場合、記録シートの坪量が大きいと、記
録シートの熱容量が大きくなるため、記録シート上のト
ナー像を十分に加熱することができず、定着不良をおこ
しやすい。このような不具合を抑制するには、例えば、
記録シートの坪量が大きいときには、小さいときよりも
定着圧力を大きくすればよい。
【0055】また、トナー像を定着する記録シートの表
面に、画像面への光沢付与、画像品位向上、作像面の白
色度向上などのためのコーティング処理が施されている
ときには、トナー像の記録シート表面(コート面)への
親和性が低下しやすく、定着不良を起こしやすい。この
ような不具合を抑制するには、例えば、記録シートの表
面にコーティング処理が施されているときには、施され
ていないときよりも、定着圧力を大きくすればよい。
【0056】制御装置は、例えば、記録シートの坪量及
び表面仕上げ状態のうちの少なくとも一つの属性に基づ
き、定着装置における定着圧力を制御すればよい。 (4−11) 画像形成装置が、記録シート上に形成さ
れたトナー像を定着するための定着装置を備えており、
該定着装置が二つの定着用回転体と、一方又は双方の定
着用回転体を所定定着温度に加熱することができる加熱
装置とを有している場合には、制御装置は、該加熱装置
で該定着用回転体を加熱するときの定着温度を制御して
もよい。
【0057】記録シートの坪量が大きいとき、定着温度
が低いと、トナーに十分に熱が加わらず、定着不良が発
生しやすい。このような不具合を抑制するには、例え
ば、記録シートの坪量が大きいときには、小さいときよ
りも、定着温度を高くすればよい。また、記録シート
(記録紙)の水分率が大きいとき、定着温度が低いと、
トナーに十分に熱が加わらず、定着不良が発生しやす
い。このような不具合を抑制するには、例えば、記録紙
の水分率が大きいときは、小さいときよりも、定着温度
を高くすればよい。
【0058】したがって、制御装置は、例えば、記録シ
ートの坪量及び水分率のうちの少なくとも一つの属性に
基づき、定着装置における定着温度を制御すればよい。 (4−12) 画像形成装置が、記録シート上に形成さ
れたトナー像を定着するための定着装置を備えており、
該定着装置が二つの定着用回転体と、一方の定着用回転
体にオイルを塗布するオイル塗布装置と、一方又は双方
の定着用回転体上のオイルを回収除去するためのオイル
回収装置(クリーニング装置)と、該オイル回収装置が
回収した回収物を該オイル塗布装置に所定の戻し率で戻
すことができるオイルリサイクル装置を有している場合
には、制御装置は、該オイルリサイクル装置で該回収物
を該オイル塗布装置に戻すときの戻し率を制御してもよ
い。
【0059】定着用回転体に塗布するオイルは、定着用
回転体とトナーの離型性を高めるためなどのものであ
る。オイル回収装置が回収した回収物には、オイルの他
に紙粉が含まれていることがある。回収物中の紙粉の量
は、定着を行う記録シートの紙粉の発生量によって変化
する。記録シートの紙粉発生量が多ければ、回収物中の
紙粉の量は比較的多くなる。紙粉を含む回収物がオイル
塗布装置に戻され、オイルとともに紙粉が定着用回転体
に塗布されると、記録シート上の画像を汚すなどの不具
合が生じる。このような不具合を抑制するには、紙粉の
発生量が多い記録紙に定着を行ったときに回収した回収
物の戻し率は低くすればよい。
【0060】バージン木材パルプの含有率が低い記録紙
の紙粉発生量は、該含有率が高い記録紙よりも多いの
で、制御装置は、例えば、少なくとも記録シートのパル
プ組成に基づき、オイルリサイクル装置における戻し率
を制御すればよい。 (4−13) 画像形成装置が、記録シートのカールを
補正するためのカール補正装置を備えている場合には、
制御装置は、該カール補正装置で記録シートのカールを
補正するときのカール補正強度を制御してもよい。
【0061】記録紙の水分率が高いときには、定着時等
に記録紙はカールしやすい。したがって、記録紙の水分
率が高いときには、低いときよりも、カール補正強度を
大きくすればよい。記録紙の片面だけにコーティング処
理が施されているときには、定着時等に記録紙はカール
しやすい。したがって、記録紙の片面だけにコーティン
グ処理が施されているときには、記録紙の両面にコーテ
ィング処理が施されているときや、記録紙のいずれの面
にもコーティング処理が施されていないときよりも、カ
ール補正強度を大きくすればよい。
【0062】記録紙の坪量が大きいときには、記録紙の
カールは強固になりやすく、カール補正しにくくなる。
したがって、記録紙の坪量が大きいときには、小さいと
きよりも、カール補正強度を大きくすればよい。記録紙
の搬送方向と筋目方向が平行でないときや、記録紙の筋
目方向と定着ローラ等の定着用回転体の回転軸線方向が
平行なときには、定着時等に記録紙はカールしやすい。
したがって、このようなときには、カール補正強度を大
きくすればよい。
【0063】記録紙のバージン木材パルプの含有率が小
さいときには、定着時等に記録紙はカールしやすい。し
たがって、記録紙のバージン木材パルプの含有率が小さ
いときには、大きいときよりも、カール補正強度を大き
くすればよい。制御装置は、例えば、記録シートの坪
量、筋目方向、表面仕上げ状態(表面コーティング処理
状態)、パルプ組成及び水分率のうちの少なくとも一つ
の属性に基づき、カール補正装置のカール補正強度を制
御すればよい。 (4−14) 画像形成装置が、画像が形成された記録
シートに所定の後処理(仕上げ処理)を施すためのフィ
ニシャーを備えている場合には、制御装置は、該フィニ
シャーによる記録シートへの所定後処理の実行を許可す
るかどうかを制御してもよい。
【0064】フィニシャーは、例えば、記録紙にパンチ
穴を開ける処理、複数の記録紙をステープル留めする処
理、記録紙を所定形状に折る処理のうちの1又は2以上
の処理を記録紙に施すためのものである。坪量が大きい
記録紙に、パンチ穴開け処理、ステープル留め処理、紙
折り処理などの仕上げ処理を施すには、坪量が小さい記
録紙に施すときよりも大きな力が必要となる。その必要
な力が、フィニシャーの定格を超えていると、フィニシ
ャーに負担がかかり、仕上げ処理不良も発生しやすい。
このような不具合を防止するために、記録紙の坪量が大
きいときには、例えば、フィニシャーによる記録紙への
後処理を不許可にして、後処理を記録紙に施さないよう
にすればよい。
【0065】制御装置は、少なくとも記録シートの坪量
に基づき、フィニシャーよる記録シートへの所定後処理
の実行を許可するかどうかを制御すればよい。 (5) このような制御のために属性検出装置が記録シ
ートの属性を検出するタイミングは、例えば、記録シー
トへの画像形成開始前、画像形成待機中とすればよい。
画像形成装置が、記録シートを複数枚積層収納するため
のシートトレイを有していて、そのシートトレイに記録
シートを収納するなどのためにそのトレイが画像形成装
置本体に対して脱着可能である場合、或いは、そのシー
トトレイが画像形成装置本体に対してスライド可能であ
る場合などには、シートトレイに収納された記録シート
を画像形成領域に供給することができる所定位置にその
トレイがセットされたときに、属性検出を行ってもよ
い。検出する属性に応じて、検出タイミングを変えても
よい。
【0066】本発明の画像形成装置において、属性マー
クが形成されていない記録シートが使用されるときに
は、制御装置は例えばこのような場合に備えて予め定め
ておいた所定の作像条件等にて機器制御を行えばよい。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に本発明に係る画像形成装置
A1の概略構成図を示す。また、画像形成装置A1の概
略ブロック図を図2に示す。本発明の画像形成装置A1
においては、後述するように記録シートの属性に基づき
機器制御が行われ、図2においてはその制御に関連する
機器が主に示されている。
【0068】画像形成装置A1は、電子写真方式のデジ
タル複写機である。画像形成装置A1は、原稿台ガラス
GL上に載置された原稿の画像を記録シート上にモノク
ロコピーすることができる。画像形成装置A1は、フィ
ニシャー7を有しており、コピー画像が形成された記録
シートに対して仕上げ処理(後処理)を施すこともでき
る。フィニシャー7は、本例では、ステープル留め処
理、パンチ穴開け処理又は紙折り処理を記録シートに施
すことができる。このようなフィニシャー7は、従来よ
り知られたものである。
【0069】画像形成装置A1の上部には、操作入力パ
ネルOPが配置されており、この操作パネルOPからユ
ーザーはコピー開始指示、コピー枚数の設定などを行う
ことができる。画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL
上に載置される原稿の画像を読み取るための画像読み取
り装置(イメージリーダ)IRと、画像読み取り装置I
Rによって読み取られた原稿画像に基づき、電子写真法
によって記録シート上に原稿画像に対応するトナー像を
形成することができる作像装置FDとを備えている。
【0070】画像読み取り装置IRは、原稿画像を読み
取るためのイメージセンサIS、原稿台ガラスGL上に
載置された原稿に向けて光を照射するためのランプL
P、原稿画像光をイメージセンサISに導くためのミラ
ーM1、M2及びM3、並びに原稿画像光をイメージセ
ンサIS上に結像するためのレンズLSを有している。
イメージセンサISは、本例ではCCDラインセンサで
ある。
【0071】ランプLP及びミラーM1は、スライダS
L1上に配置されている。ミラーM2及びM3は、スラ
イダSL2上に配置されている。これらスライダSL
1、SL2は、スキャンモータを含む駆動装置(図示省
略)によって、原稿台ガラスGLと平行に往復移動させ
ることができる。画像読み取り装置IRは、次のように
原稿台ガラスGL上に載置された原稿の画像を光学的に
走査しながら、イメージセンサISで原稿画像を読み取
る。原稿台ガラスGLに対して開閉自在に配置されたカ
バーCVを開けることで、原稿台ガラスGL上に原稿を
載置することができる。原稿画像を読み取るときには、
スライダSL1、SL2は、原稿台ガラスGLと平行に
それぞれ所定速度で駆動される。この間、ランプLPは
点灯され、原稿からの反射光は、ミラーM1〜M3によ
ってイメージセンサISに導かれる。スライダSL1と
SL2を速度比2:1で駆動することで、原稿からイメ
ージセンサISまでの光路長を一定に保ちつつ、原稿を
光学的に走査することができる。イメージセンサIS
は、入力される原稿画像光を順次読み取る。イメージセ
ンサISは、原稿画像光の光量に応じたアナログ信号を
画像処理装置81(図2参照)に出力する。画像処理装
置81においては、入力されるアナログ画像信号をデジ
タル信号に変換して、画像メモリ(図示省略)に記憶す
る。
【0072】作像装置FDは、画像読み取り装置IRが
読み取り、画像メモリに記憶されている原稿画像データ
に基づき、電子写真法により原稿画像に対応するトナー
像を記録シート上に形成する。感光体11上に原稿画像
に対応する静電潜像を形成し、静電潜像を現像してトナ
ー像を形成し、そのトナー像を転写領域Rtで記録シー
ト上に転写することで、記録シート上にトナー像を形成
する。
【0073】トナー像を形成する記録シートは、シート
トレイ23Tから転写領域Rtに搬送される。シートト
レイ23Tには、記録シートを複数枚積層収納すること
ができる。シートトレイ23Tには、本例では、本発明
に係る記録シートが複数枚積層収納されている。本発明
に係る記録シートのいくつかの例について図3(A)〜
(D)を参照して説明する。図3(A)〜(D)に示す
記録シート91〜94は、本例では、いずれもA4サイ
ズに裁断された記録紙である。
【0074】図3(A)に示す本発明に係る記録シート
91には、この記録シート自身の属性を表す属性マーク
AM1が形成されている。属性マークAM1は、記録シ
ート91の縁面(縁端面、側端面)911に形成されて
いる。属性マークAM1は、本例ではバーコードマーク
である。このバーコード属性マークAM1によって、本
例では、記録シート91の属性として、坪量、筋目方
向、白色度、表面仕上げ状態及びパルプ組成が表されて
いる。
【0075】さらに詳しく言うと、バーコード属性マー
クAM1によって、記録シート91の坪量として、本例
では坪量を示す数値が表されている。属性マークAM1
によって、記録シートの長辺方向に対する筋目方向とし
て、CD(Cross machine Direction )、MD(Machin
e Direction )のいずれであるかが表されている。記録
シートの長辺方向と筋目方向が垂直であるときに、その
記録シートの筋目方向をCDという。また、記録シート
の長辺方向と筋目方向が平行であるときに、その記録シ
ートの筋目方向をMDという。属性マークAM1によっ
て、記録シート91の白色度として、白色度を示す数値
が表されている。属性マークAM1によって、記録シー
ト91の表面仕上げ状態として、コーティング処理の有
無、コーティング処理が記録シートの両面に施されてい
るか、片面だけに施されているかが表されている。属性
マークAM1によって、記録シート91のパルプ組成と
して、本例では、バージン木材パルプの含有率を示す数
値が表されている。これら5種類の属性は、所定の符号
化手法でバーコードマーク(属性マークAM1)に変換
されている。
【0076】属性マークAM1は、紫外線を照射するこ
とで蛍光を発する蛍光塗料を記録シート縁面911に塗
布することで形成されている。したがって、通常の環境
下においては、属性マークAM1を目視確認することは
できない。このような蛍光塗料で属性マークAM1を形
成したことで、属性マークAM1が記録シート91に形
成されていても、美観を損ねることがない。
【0077】図3(B)に示す記録シート92には、こ
の記録シート92の水分率(含水率)を表す属性マーク
AM2が形成されている。属性マークAM2は、記録シ
ート92の表面921に形成されている。属性マークA
M2は、記録シート表面921のうちの、通常画像が形
成されない端部に形成されている。属性マークAM2
は、感湿塗料を記録シートに所定形状に塗布することで
形成されている。この感湿塗料よりなる属性マークAM
2は、記録シートの水分率等によってその濃度が変化す
る。このような感湿塗料としては、従来より知られたも
のが採用できる。属性マークAM2の濃度により、記録
シートの水分率が表されている。属性マークAM2の濃
度を検出することで、記録シート92の水分率を検出す
ることができる。
【0078】図3(C)に示す記録シート93には、こ
の記録シート93の属性を示す二つの属性マークAM3
とAM4が形成されている。属性マークAM3は、図3
(A)の記録シート91に形成されている属性マークA
M1と同じバーコードマークであり、記録シート93の
縁面931に形成されている。属性マークAM3によっ
て、記録シートの属性として、坪量、筋目方向、白色
度、表面仕上げ状態及びパルプ組成が表されている。属
性マークAM4は、図3(B)の記録シート92に形成
されている属性マークAM2と同様のものであり、記録
シート93の水分率を表している。
【0079】図3(D)に示す記録シート94には、こ
の記録シート94の属性を示す二つの属性マークAM5
とAM6が形成されている。属性マークAM5とAM6
は、いずれも記録シート94の縁面941に形成されて
いる。属性マークAM5は、図3(A)の記録シート9
1に形成されている属性マークAM1と同じバーコード
マークであり、坪量、筋目方向、白色度、表面仕上げ状
態及びパルプ組成を表している。属性マークAM6は、
図3(B)の記録シート92に形成されている属性マー
クAM2と同様のものであり、記録シート94の水分率
を表している。
【0080】記録シート91、93、94のように、シ
ート縁面に属性マークを形成するときには、図4に示す
ように、複数の記録シートを積層した状態で所定塗料を
それら記録シートの縁面にペイントすることで、容易
に、効率良く、所定形状の属性マークを形成することが
できる。なお、図4においては、積層された複数枚の記
録シート94からなる記録シート束が示されている。
【0081】本例においては、図3(D)に示す記録シ
ート94が画像形成装置A1のシートトレイ23Tに複
数枚積層収納されている(図5参照)。前述のように記
録シート94の縁面941には、バーコード属性マーク
AM5と、水分率を示す属性マークAM6が形成されて
いる。シートトレイ23Tは、上方が開口した箱状のも
のである。トレイ23T内部には、バネ23Sによって
上方に付勢された金属プレート23Pが配置されてい
る。このプレート23P上に記録シート94は載置され
ている。トレイ23Tはカセット形式のものであり、画
像形成装置本体から引き出すことで、プレート23P上
に記録シートを載置することができる。
【0082】シートトレイ23Tに対しては、属性検出
装置3、除湿装置22及びピックアップ装置21が設け
られている。以下、これら各機器について説明する。シ
ートトレイ23Tの側方には、トレイ23T内の記録シ
ートに形成されている属性マークから、その記録シート
の属性を検出するための属性検出装置3が配置されてい
る。
【0083】属性検出装置3は、バーコードリーダ31
と濃度検出センサ32を有している。バーコードリーダ
31は、トレイ23Tに収納されている記録シート94
のバーコード属性マークAM5に臨む位置に配置されて
いる。バーコードリーダ31は、本例ではライン型光セ
ンサであり、属性マークAM5に向け紫外線を照射する
発光部(図示省略)と、属性マークAM5からの反射光
を受光するための受光部(図示省略)を有している。バ
ーコードリーダ31によって読み取られたバーコード情
報は、複号化装置33(図2参照)によって、属性情報
にデコードされた後、コンピュータCPに入力される
(図2参照)。濃度検出センサ32は、トレイ23T内
の記録シート94に形成されている属性マークAM6に
臨む位置に配置されている。属性マークAM6は、前述
のように、感湿塗料で形成された、記録シートの水分率
を示すものである。濃度検出センサ32は、光センサで
あり、受光部に入射する光の光量に応じた信号を出力す
る。濃度検出センサ32の出力信号は、属性マークAM
6の濃度に応じて変化するので、さらに言えば、記録シ
ート94の水分率に応じて変化するので、センサ32の
出力信号に基づき記録シート94の水分率を検出するこ
とができる。濃度検出センサ32の出力信号は、記録シ
ート94の属性情報(水分率情報)として、コンピュー
タCPに入力される。コンピュータCPは、複号化装置
33及び濃度検出センサ32から入力される記録シート
94の1又は2以上の属性情報に基づき、画像形成装置
が有する所定の機器を制御する。記録シートの属性情報
に基づき行われる制御については、後に詳しく説明す
る。
【0084】シートトレイ23Tの下方には、トレイ内
に収納された記録シート(記録紙)の除湿を行うための
除湿装置22が設けられている(図5参照)。除湿装置
22は、面状ヒータ221と、ヒータ221を駆動する
ためのヒータ駆動装置222を有している。ヒータ22
1は、プレート23Pの下方に配置されている。駆動装
置222は、ヒータ221に所定電流を流して、ヒータ
221から発熱させることができる。ヒータ221が発
熱することで、記録シート(記録紙)を温め、記録シー
トの除湿を行うことができる。駆動装置222によるヒ
ータ221の駆動は、シートトレイ23内に収納された
記録シートの属性に基づき制御される。除湿ヒータ22
1の駆動制御については、後に詳しく説明する。
【0085】シートトレイ23Tの上方には、トレイ上
に載置された複数の記録シートから1枚の記録シートを
ピックアップして、転写領域Rtに続くシート搬送路P
1に送り出すためのピックアップ装置21が設けられて
いる。ピックアップ装置21は、ピックアップローラ2
11、さばきローラ214及びさばき板215を有して
いる。ピックアップローラ211は、バネ23Sで上方
に押し上げられた記録シート94に接触している。ピッ
クアップローラ211は、圧接装置212によって所定
の圧接圧で記録シート94に接触している。ピックアッ
プローラ211は、駆動装置213で所定回転速度で回
すことができる。
【0086】ピックアップローラ211を図5中反時計
回りに回転駆動することで、記録シートをさばきローラ
214の方へ送ることができる。ピックアップローラ2
11の回転により、数枚の記録シートが送られたとして
も、さばきローラ214及びさばき板215により、1
枚の記録シートだけをシート搬送路P1へ送り出すこと
ができる。
【0087】シートトレイ23Tからピックアップ装置
21でピックアップされた記録シートは、シート搬送路
P1を介して転写領域Rtまで搬送される。シート搬送
路P1には、所定間隔でシート搬送ローラ対241〜2
43が臨んでいる。これら搬送ローラを駆動装置25
(図2参照)で所定方向に回転駆動することで、記録シ
ートを転写領域Rtの上流側のタイミングローラ対24
4まで搬送することができる。
【0088】シート搬送方向においてタイミングローラ
244の上流側には、紙粉除去装置4が配置されている
(図1、図2及び図6参照)。紙粉除去装置4は、記録
シート(記録紙)から発生する紙粉が画像形成装置各部
に与える悪影響を抑制するために設けられている。紙粉
除去装置4は、一対の紙粉除去ローラ41、42及び紙
粉除去電源43を有している。紙粉除去ローラ41、4
2はシート搬送路P1に臨んでいる。一方の紙粉除去ロ
ーラ41に電源43が接続されている。このローラ41
は、トナー像が転写される記録シート面側に配置されて
いる。この紙粉除去ローラ41には、モルトプレン44
が当接している。他方の紙粉除去ローラ42は接地され
ている。
【0089】紙粉除去ローラ41に電源43から直流電
圧を印加することで、搬送される記録シート(記録紙)
の紙粉をローラ41に静電吸着することができる。紙粉
は正極性に帯電していることが多いので、本例では、ロ
ーラ41には負電圧を印加する。ローラ41に吸着した
紙粉は、モルトプレン44によって回収される。紙粉除
去ローラ41に電源43から印加する電圧は、紙粉を除
去する記録シートの属性に基づき制御される。この印加
電圧制御については、後に詳しく説明する。
【0090】転写領域Rtに搬送された記録シート上に
電子写真法でトナー画像を形成するために、感光体11
の周囲には、イレーサーランプ12、帯電チャージャー
13、レーザー装置14、現像装置15、転写装置1
6、分離チャージャー17、クリーニング装置18が配
置されている(図1参照)。前記転写領域Rtは、転写
装置16の転写チャージャー161が感光体11に臨ん
でいる領域である。
【0091】作像装置FDは、次のようにして原稿画像
に対応するトナー像を記録シート上に形成することがで
きる。画像形成時には、感光体11は図1中時計回りに
所定の周速度で回転駆動される。はじめにイレーサーラ
ンプ12からの照射光で感光体11を除電する。次い
で、帯電チャージャー13で感光体11表面を一様に帯
電する。帯電した感光体11表面にレーザ装置14から
原稿画像に基づきレーザー光を照射することで、感光体
11上に原稿画像に対応する静電潜像が形成される。感
光体11上の静電潜像は、現像装置15によってトナー
を含む現像剤を用いて現像される。これにより、感光体
11上には原稿画像に対応するトナー像が形成される。
感光体11上のトナー像は、タイミングローラ244に
よって、トナー像に同期させて、転写領域Rtに供給さ
れる記録シート上に転写装置16によって転写される。
転写装置16は、感光体11に臨む転写チャージャー
(本例では、コロナチャージャ)161と、転写チャー
ジャー161のワイヤ電極に電圧印加するための転写電
源162を有している。転写電源162からワイヤ電極
に電圧印加することで、記録シートの裏面に放電させる
ことができる。この放電により記録シートの裏面に電荷
を供給することで、感光体11上のトナー像は記録シー
ト上に静電転写される。
【0092】記録シートに転写されずに感光体11上に
残留したトナーは、クリーニング装置18のクリーニン
グブレード181によって、感光体11から掻き落とさ
れる。画像形成装置A1においては、トナー消費を抑制
するなどのためにトナーのリサイクルが行われる。クリ
ーニング装置18によって回収されたトナーは、現像装
置15に戻され、静電潜像の現像に再利用される。クリ
ーニング装置18によって回収されたトナーは、トナー
リサイクル装置19によって現像装置15まで搬送され
る。
【0093】トナーリサイクル装置19の概略構成平面
図を図7に示す。図7においては、感光体11、クリー
ニング装置18及び現像装置15とともに、トナーリサ
イクル装置19が示されている。トナーリサイクル装置
19は、クリーニング装置18から現像装置15までの
トナー搬送のために、次の三つのパイプ191、19
2、193を有している。パイプ191は、クリーニン
グ装置18ハウジング内部から側面部外側まで延びてい
る。パイプ192は、クリーニング装置18の側面部外
側から現像装置15の側面部外側まで延びている。パイ
プ193は、現像装置15の側面部外側から現像装置ハ
ウジング内部まで延びている。パイプ191とパイプ1
92は、これらにそれぞれ設けられている開口191
a、192aを介して連通している。パイプ192とパ
イプ193は、これらにそれぞれ設けられている開口1
92b、193aを介して連通している。パイプ19
1、192、193の内部には、トナー搬送のための搬
送スクリュー191S、192S、193Sが配置され
ている。これら搬送スクリューを駆動装置194(図2
参照)によって回転駆動することで、クリーニング装置
18で感光体11上から回収されたトナーを、パイプ1
91、192、193を通して、現像装置15内部にま
で搬送することができる。現像装置15に戻されたトナ
ーは、静電潜像の現像に再利用される。
【0094】一方、トナー像が転写された記録シート
は、分離チャージャー16で感光体11から分離された
後、トナー像を記録シートに定着するための定着装置5
に搬送される。定着装置5の概略構成図を図8に示す。
定着装置5は、二つの定着ローラ51、52を有してい
る。定着ローラ51は中空形状であり、その内部には定
着ローラ51をその内側から加熱するためのヒータ53
が配置されている。定着ローラ51は、いわゆる加熱ロ
ーラである。ヒータ駆動装置54からヒータ53に電力
供給することで、ヒータ53は発熱し、定着ローラ51
を加熱することができる。定着ローラ51の外周面には
温度センサ55が当接しており、ヒータ駆動装置54が
温度センサ55が検出する定着ローラ51の温度に基づ
き、ヒータ53への電力供給を制御することで、定着ロ
ーラ51を所定の定着温度にまで加熱して、その定着温
度に保つことができる。
【0095】定着ローラ52は、定着ローラ51に接触
している。圧接装置57により、定着ローラ52は定着
ローラ51を所定圧力で押圧している。定着ローラ52
は、いわゆる加圧ローラである。圧接装置57は、定着
ローラ52の定着ローラ51への圧接力を所定圧力に調
整できる。定着装置5においては、定着ローラ51と5
2のニップ部分に記録シートを通過させることで、記録
シート上の未定着トナー像に熱を加えるとともに、圧力
を加えて、トナー像を記録シートに定着することができ
る。
【0096】定着装置5においては、記録シート上のト
ナーと接触する定着ローラ51には、トナーとの離型性
を高めるためのオイルが次のオイル塗布装置56によっ
て塗布される。オイル塗布装置56は、定着ローラ51
に当接しているオイル塗布ローラ561と、塗布ローラ
561に当接しているオイル供給ローラ562を有して
いる。オイル供給ローラ562の一部は、オイルサンプ
563内に収納されたオイルに浸かっている。オイルサ
ンプ563には、オイルボトル564からポンプ566
によって、チューブ565を介してオイルが供給され
る。オイルボトル564には、新しいオイルが収納され
ている。塗布ローラ561、供給ローラ562を所定方
向に回すことで、定着ローラ51にオイルを塗布するこ
とができる。定着ローラ51へのオイル塗布量は、塗布
ローラ561に当接しているブレード567によって調
整される。
【0097】定着装置5においては、オイル消費量を低
減するなどのために、オイルリサイクル装置58によっ
てオイルのリサイクルが行われる。定着ローラ52に付
着したオイルを回収して、そのオイルをオイルサンプ5
63に戻して、再利用する。定着ローラ51の温度むら
を抑制するなどのために、記録シートが定着ローラ間を
通過していないときにも定着ローラ51、52は回して
おくので、定着ローラ52にもオイルは付着する。
【0098】オイルリサイクル装置58は、定着ローラ
52に当接するブレード582を有している。ブレード
582で定着ローラ52から回収除去したオイルは、オ
イルサンプ581に一旦収納する。オイルサンプ581
内のオイルは、ポンプ駆動装置584でポンプ583を
駆動することで、オイルサンプ563に戻すことができ
る。また、オイルサンプ581内のオイルは、ポンプ駆
動装置586でポンプ585を駆動することで、廃棄オ
イルボトル587へ搬送することもできる。ポンプ58
3、585のうちいずれを駆動するかは、記録シートの
属性に基づき制御される。この制御については、後に詳
しく説明する。
【0099】トナー像が定着された記録シートは、次に
カール補正装置6へ搬送される。カール補正装置6は、
定着装置5で記録シートに熱が加えられたことなどによ
って生じた記録シートのカールを補正するため、さらに
言えば、記録シートを平滑化するために設けられてい
る。カール補正装置6の概略構成図を図9に示す。カー
ル補正装置6は、二つのローラ61、62に巻き掛けら
れた無端ベルト63と、ベルト63を押圧する押圧ロー
ラ64を有している。ベルト63のローラ61、62に
巻き掛かっていない部分に、押圧ローラ64は所定圧接
力で押圧している。押圧ローラ64のベルト63への圧
接力は、圧接装置65で調整することができる。押圧ロ
ーラ64が、所定圧接力でベルト63に押圧すること
で、所定幅、所定曲率のニップが形成されている。
【0100】このニップ部分を記録シートを通過させる
ことで、記録シートのカールを補正できる。カール補正
強度は、押圧ローラ64のベルト63への圧接力により
調整できる。圧接力を大きくして、ニップ部分の幅を大
きくすれば、カール補正強度を大きくすることができ
る。このカール補正強度は、記録シートの属性に基づき
制御される。カール補正強度の制御については、後に詳
しく説明する。
【0101】本発明の画像形成装置A1においては、属
性検出装置3が検出した記録シートの属性に基づき、画
像形成装置A1が有する機器の制御が次のように行われ
る。記録シートの属性と制御対象機器は、次表1に示す
ように関連付けられている。表1中、「○」印は、関連
があることを示している。
【0102】
【表1】
【0103】以下、これら制御について、順に説明す
る。 (a)除湿装置の除湿ヒータ電流制御 記録紙の水分率は、記録紙の電気抵抗、剛度、カールの
しやすさ等に影響を与える。記録紙の電気抵抗は水分率
が低いときには大きく、この電気抵抗はトナーの記録シ
ートへの転写性や、記録紙の走行性等に影響を与える。
記録紙の電気抵抗が小さすぎると、転写不良が発生して
画像濃度が低下しやすい。記録紙の電気抵抗が大きすぎ
ると、トナー粒子が非画像領域等にも飛び散りやすく、
画質が低下する。また、電気抵抗が大きすぎると、摩擦
により発生した静電気が放電しにくくなり、シートトレ
イからのピックアップ時に重送が発生しやすくなる。
【0104】このような不具合を抑制するために、除湿
装置22が設けられている。除湿装置22においては、
前述のようにヒータ221にヒータ駆動装置222から
通電して、シートトレイ23T上の記録シート(記録
紙)を温めることで、記録紙から除湿することができ
る。記録紙の水分率を所定範囲内に維持して、上記不具
合を抑制するために、ヒータ221への通電は、属性検
出装置3が検出した記録紙の水分率に基づき次のように
制御される。除湿ヒータ電流制御処理のフローチャート
を図10に示す。
【0105】記録紙の水分率が6.0%より小さいとき
には(図10のステップS101:YES)、ヒータ2
21には通電しない(S105)。記録紙の水分率が
6.0%以上、8.0%未満であるときには(S10
1:NO、S102:NO)、ヒータ221には比較的
小さな電流を流す(S103)。記録紙の水分率が8.
0%以上であるときには、ヒータ221には比較的大き
な電流を流す(S104)。
【0106】このようにヒータ221への通電電流は、
記録紙の水分率に応じて段階的に変化させる。記録紙の
水分率が高いときには、ヒータ電流を大きくして、除湿
能力を高める。記録紙の水分率に応じて除湿するので、
記録紙を適度な水分率に保つことができる。 (b)プロセス速度制御(作像速度制御) 記録シートへの画像形成時には、前述のように感光体1
1を所定の周速度で回転駆動する。レーザー装置14
は、感光体周速度に応じた書き込み速度で、原稿画像に
基づく光照射を行い、感光体11上に静電潜像を形成す
る。現像装置15の現像ローラ151は、感光体周速度
と同じ周速度で回転して、静電潜像の現像を行い、感光
体11上にトナー像を形成する。感光体11上のトナー
像は、感光体周速度と同じ移動速度で搬送される記録シ
ート上に転写される。
【0107】このように画像形成時には、感光体周辺機
器や記録シートは、感光体周速度に応じた速度でそれぞ
れ駆動される。これら速度を以降プロセス速度(作像速
度)と呼ぶ。プロセス速度は速ければ、当然画像形成ス
ピードを高めることができる。ところが、坪量の大きい
記録紙は剛度が高いため、搬送路追随性が悪く、プロセ
ス速度が速いと画像ノイズが発生しやすい。
【0108】また、記録紙に画像面への光沢付与、画像
品位向上、作像面の白色度向上などのためのコーティン
グ処理が施されているときには、紙粉が発生しやすいた
め、記録紙の搬送不良が起きやすい。記録紙の片面のみ
にコーティング処理が施されていると、記録紙はカール
しやすく、このカール状態でプロセス速度が速いとシー
ト搬送性が悪化する。
【0109】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、記録シートの坪量及び表面仕
上げ状態に基づき、プロセス速度を制御する。プロセス
速度制御処理のフローチャートを図11に示す。記録紙
にコーティング処理が施されているときには(図11の
ステップS111:YES)、プロセス速度を下げる。
【0110】また、記録紙にコーティング処理が施され
ていないときでも(S111:NO)、坪量が120g
/m2 より大きいときには(S112:YES)、プロ
セス速度を下げる。このようにプロセス速度を制御する
ことで、上記不具合を抑制して、良好な画像形成を行う
ことができる。 (c)画像階調性制御 記録シート上には、原稿画像の濃度に応じた濃度のトナ
ー像を形成する。記録シート上のトナー像の濃度は、現
像ローラ151に印加する現像バイアス電圧によって変
化させることができる。また、レーザー装置14から感
光体11にレーザー光を照射して静電潜像を形成すると
きの、そのレーザー光の強度によっても変化させること
ができる。レーザー装置14は、画像読み取り装置IR
で読み取った原稿画像の濃度に応じた強度の光を感光体
11に照射する。このとき、原稿画像濃度に比例した強
度の光で静電潜像を形成すると、原稿画像に対してトナ
ー像の階調がリニアなものにならない。トナー像階調を
リニアなものにするため、所定のγ曲線を用いて、原稿
画像濃度とレーザー光強度を対応させている。
【0111】一方、記録紙上に形成されるトナー像の見
た目のコントラストは、記録紙の白色度に影響される。
白色度が高いほど、見た目のコントラストは良くなる。
記録紙の白色度が低いと見た目のコントラストは低下
し、特に低濃度の画像部分の見た目のコントラストは悪
くなる。このような不具合を抑制するために、画像形成
装置A1においては、記録紙の白色度に基づき、画像階
調性を制御する。画像階調性制御処理のフローチャート
を図12に示す。
【0112】記録紙の白色度が65%以下のときには
(図12のステップS121:YES)、γ曲線を用い
て原稿画像濃度をレーザー光強度に変換するときのγ処
理について、原稿画像の低濃度画像部分に対応する記録
シート上に形成する画像部分の濃度が濃くなるように補
正を行う(S123)。このように制御することで、記
録紙の白色度が低いときでも、記録紙上に形成された低
濃度の画像部分のコントラストを高めることができる。 (d)ピックアップローラ圧接圧制御 前述のようにシートトレイ23T内の記録シートは、ピ
ックアップローラ211を回転駆動することでピックア
ップして、シート搬送路P1に送り出している。ピック
アップローラ211を所定の圧接力で記録シートに圧接
することで、摩擦力が生まれ、この摩擦力で記録シート
はピックアップされる。
【0113】ところが、坪量が大きい記録紙は重いた
め、ピックアップローラ21が記録紙上でスリップしや
すく、ピックアップ不良が発生しやすい。また、ピック
アップローラ211が接触する記録紙の表面に、画像面
への光沢付与、作像面の白色度向上などのためのコーテ
ィング処理が施されているときには、紙粉が発生しやす
いため、ピックアップローラ211が記録紙上でスリッ
プしやすい。
【0114】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、記録紙の坪量及び表面仕上げ
状態に基づき、ピックアップローラ211の圧接圧を制
御している。ピックアップローラ圧接圧制御処理のフロ
ーチャートを図13に示す。記録紙の坪量が120g/
2 より大きいときには(図13のステップS131:
YES)、圧接圧を通常よりも大きくする(S13
4)。また、記録紙の坪量が120g/m2 以下のとき
でも(S131:NO)、コーティング処理が施されて
いるときには(S132:YES)、圧接圧を通常より
も大きくする(S134)。
【0115】このようにピックアップローラ211の圧
接圧を、ピックアップする記録紙の坪量及び表面仕上げ
状態(コーティング処理の有無)に応じて制御すること
で、上記不具合を抑制できる。記録シートを安定してピ
ックアップでき、記録シートを安定して画像形成領域
(転写領域Rt)に供給することができる。 (e)ピックアップローラ回転速度制御 ピックアップローラ211で記録シートをピックアップ
するときにおいて、ピックアップローラの回転速度も、
ピックアップ信頼性に影響する。
【0116】坪量が小さい記録紙は剛度が小さいため、
ピックアップローラ211の回転速度が速いと、さばき
ローラ214とさばき板のニップ部分に突入するとき
に、しわが発生しやすい。また、記録紙の表面に、画像
面への光沢付与、画像品位向上、作像面の白色度向上な
どのためのコーティング処理が施されているときには、
塗工填料が記録紙から脱落して、紙粉が発生しやすい。
そのため、記録紙のピックアップローラ211が接触す
る面にコーティング処理が施されているとき、ピックア
ップローラ回転速度が速いと、ピックアップローラ21
1が記録紙上でスリップしやすく、ピックアップ不良が
発生しやすい。
【0117】また、シートトレイ23T上で積層された
記録紙の水分率が高いときには、紙間の摩擦係数が高く
なる。記録紙の水分率が高いと、表面が波打ち変形しや
すく、そうなるとさらに紙間摩擦係数が高くなる。これ
らにより、記録紙の水分率が高いときに、ピックアップ
ローラ回転速度が速いと、ピックアップローラ211が
記録紙上でスリップしやすく、ピックアップ不良が発生
しやすい。
【0118】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、ピックアップローラ211の
回転速度は、記録紙の坪量、表面仕上げ状態(コーティ
ング処理の有無)及び水分率に基づき制御される。ピッ
クアップローラ回転速度制御処理のフローチャートを図
14に示す。記録紙の坪量が60g/m2 未満であると
き(S141:YES)、記録紙にコーティング処理が
施されているとき(S142:YES)、又は記録紙の
水分率が大きいときには(S143:YES)、ピック
アップローラの回転速度を通常よりも遅くする(S14
5)。
【0119】このようにピックアップローラ211の回
転速度を制御することで、上記不具合を抑制できる。記
録シートを安定してピックアップでき、記録シートを安
定して画像形成領域(転写領域Rt)に供給することが
できる。 (f)シート搬送速度制御 シートトレイ23Tからピックアップされ、シート搬送
路P1に送り出された記録シートは、シート搬送ローラ
対241〜243を回転駆動することで、所定速度でタ
イミングローラ244まで搬送される。
【0120】坪量が小さい記録紙は剛度が低い。そのた
め、坪量が小さい記録紙がシート搬送ローラ対241〜
243のニップ部に突入するときにわずかでもスキュー
していると、しわが発生しやすい。また、水分率が高い
記録紙は、表面が波打ち変形しやすい。そのため、水分
率が高い記録紙は、シート搬送ローラ対241〜243
のニップ部に突入するときにしわが発生しやすい。
【0121】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、記録シートの坪量及び水分率
に基づき、記録シートの搬送速度を制御する。シート搬
送速度制御処理のフローチャートを図15に示す。記録
シートの坪量が60g/m2 未満であるとき(図15の
ステップS151:YES)又は記録シートの水分率が
大きいときには(S152:YES)、シート搬送速度
を通常より遅くする(S154)。
【0122】このように記録シートの搬送速度を制御す
ることで、上記不具合を抑制できる。記録シートを安定
して画像形成領域(転写領域Rt)に供給することがで
きる。 (g)紙粉除去バイアス電圧制御 転写領域Rtに搬送される記録紙からは、前述のように
紙粉除去装置4によって紙粉が除去される。紙粉除去ロ
ーラ41にバイアス電圧を印加することで、紙粉をロー
ラ41に静電吸着して、紙粉を除去する。バイアス電圧
の絶対値を大きくすれば、静電吸着力は大きくなり、多
くの紙粉を除去できる。
【0123】記録紙から発生する紙粉の量は、記録紙の
パルプ組成、コーティング処理の有無などによって異な
る。画像面への光沢付与、画像品位向上、作像面の白色
度向上などのためのコーティング処理が施されている
と、紙粉の量は多くなる。また、バージン木材パルプの
含有率が低いと、紙粉の量は多くなる。そこで画像形成
装置A1においては、記録シートのコーティング処理の
有無及びバージン木材パルプの含有率に基づき、紙粉除
去ローラ41に印加するバイアス電圧を制御する。紙粉
除去バイアス電圧制御処理のフローチャートを図16に
示す。
【0124】記録シートにコーティング処理が施されて
いるとき(図16のステップS161:YES)、或い
は、バージン木材パルプの含有率が70%未満であると
きには(S162:YES)、バイアス電圧を通常より
も大きくする。このように制御することで、紙粉の多い
記録紙からも十分に紙粉を除去できる。紙粉の転写領域
Rtへの搬送を抑制して、紙粉の感光体11等への転移
を抑制できる。 (h)紙粉除去メンテンナンスサイクル制御 紙粉除去ローラ41に静電吸着した紙粉は、モルトプレ
ン44によって回収除去される。モルトプレン44が回
収できる紙粉の量には限界がある。画像形成装置A1に
おいて紙粉の量が多い記録紙が多く使用されたときに
は、その限界に早く達してしまう。モルトプレン44が
紙粉を回収できなくなると、ローラ41に紙粉が残留
し、十分な紙粉除去を行えなくなってしまう。そのた
め、モルトプレン44が紙粉を回収できなくなる前に、
サービスマンによってモルトプレンの清掃や、交換がな
される。このようなメンテナンスの時期は、本例では、
画像形成した記録シートの枚数、換言すれば、紙粉除去
装置2を通過した記録シートの枚数によって管理されて
いる。画像形成した記録シートが所定メンテナンス枚数
に達したときに、モルトプレン44のメンテナンスを行
う時期であると判断する。メンテナンス時期がきたとき
には、その旨操作パネルOPに表示される。
【0125】前述のように紙粉の発生量は、記録紙のパ
ルプ組成、コーティング処理の有無などによって異な
る。画像形成した記録シートの紙粉発生量の違いによっ
て、メンテナンス時期に誤差がでないように、画像形成
装置A1においては、記録紙のパルプ組成及びコーティ
ング処理の有無に基づき、モルトプレン44のメンテナ
ンスサイクルを制御する。メンテナンスサイクル制御処
理のフローチャートを図17に示す。
【0126】記録シートにコーティング処理が施されて
いたり(図17のステップS171:YES)、或い
は、記録シートのバージン木材パルプの含有率が70%
未満であるとき(S172:YES)、換言すれば、紙
粉の量が多い記録シートが使用されたときには、メンテ
ンナンスサイクルが短くなるように制御する(S17
4)。さらに具体的に言うと、画像形成した記録シート
をカウントするときにおいて、紙粉の量が多い記録シー
トが使用されたときには、そのカウント数を紙粉の量が
少ない記録シートが使用されたときのカウント数より大
きくする。なお、紙粉量が多い記録シートをカウントす
るときのカウント数は、整数でなくてもよい。このよう
にカウントすることで、紙粉量の多い記録シートが多数
使用されたときには、早い時期に前記メンテナンス枚数
に達する。
【0127】このように制御することで、モルトプレン
44が回収した紙粉の量に応じた適切な時期に、前記メ
ンテナンス枚数に達し、適切な時期にメンテナンスを行
うことができる。 (i)転写電流制御 転写装置16によって、感光体11上に形成されたトナ
ー像を記録紙に静電転写するとき、記録紙の水分率によ
って、その転写効率などが変化する。
【0128】水分率の高い記録紙は、表面電気抵抗が小
さいため、帯電しにくい。そのため、記録紙の水分率が
高いときには、転写効率が低下しやすく、記録紙に転写
されたトナー像の濃度は低下しやすい。水分率の低い記
録紙は、表面電気抵抗が大きいため、帯電しやすい。そ
のため、記録紙の水分率が低いときには、画像ノイズが
発生しやすい。
【0129】そこで、画像形成装置A1においては、属
性検出装置3が検出した記録紙の水分率に基づき、転写
装置16を制御する。転写装置16において、転写電源
162から転写チャージャ161のワイヤ電極に印加す
る転写電圧を制御して、転写電流を制御する。転写電流
制御処理のフローチャートを図18に示す。記録紙の水
分率が6.0%より小さいときには(図18のステップ
S185:YES)、転写電流は比較的小さくする(S
185)。水分率が6.0%以上8.0%未満であると
きには(S181:NO、S182:NO)、転写電流
は中程度とする(S183)。水分率が8.0%以上で
あるときには(S182:YES)、転写電流を比較的
大きくする(S184)。
【0130】このように記録紙の水分率に応じて転写電
流を制御することで、上記不具合を抑制でき、良好な転
写を行い、良好なトナー像を記録紙上に形成することが
できる。 (j)トナーリサイクル装置における戻し率制御 画像形成装置A1においては、前述のように、トナーリ
サイクル装置19によって、クリーニング装置18で回
収されたトナーは、現像装置15に戻され、再利用され
る。
【0131】ところが、クリーニング装置18において
は、感光体11上からトナーの他に、紙粉も回収され
る。この紙粉は、転写領域Rtで記録紙にトナー像を転
写したときなどに、感光体11に転移したものである。
記録紙の紙粉発生量が多ければ、それだけ多くの紙粉が
感光体11に転移しやすい。したがって、記録紙の紙粉
量が多いときには、クリーニング装置18が回収した回
収物には、比較的多くの紙粉が含まれている。この回収
物を全て現像装置15に戻したのでは、現像装置15内
での紙粉の量が増え、現像装置15におけるトナーの帯
電状態が所定のものからずれてしまい、良好な現像を行
うことができない。
【0132】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、クリーニング装置18が感光
体11上から回収した回収物の現像装置15への戻し率
を、記録紙の紙粉発生量に応じて制御する。記録紙の紙
粉発生量は、記録紙のバージン木材パルプ含有率などに
よって変わる。バージン木材パルプ含有率が低いときに
は、紙粉発生量は多くなり、回収物中の紙粉量も多くな
る。そこで、本例では、回収物の戻し率は、記録紙のバ
ージン木材パルプ含有率に基づき制御する。トナーリサ
イクル装置19における戻し率制御のフローチャートを
図19に示す。
【0133】記録紙のバージン木材パルプ含有率が10
0%であるときには(図19のステップS191:YE
S)、戻し率を100%とする。バージンパルプ含有率
が70%以上100%未満であるときには(S191:
NO、S192:NO)、戻し率を50%とする。バー
ジンパルプ含有率が70%未満であるときには、戻し率
を20%とする。なお、回収物の戻し率は、スクリュー
191S、192S、193Sの駆動デューティーで調
整する。現像装置15に戻さなかった回収物は、廃棄ト
ナー回収ボックス(図示省略)へ搬送される。
【0134】このように制御することで、現像装置15
内における紙粉量の増大を抑制して、長期にわたり良好
な現像を行うことができるとともに、トナーの有効利用
も図れる。 (k)定着ローラ圧接圧制御(定着圧力制御) 定着装置5においては、前述のように、記録シート上の
トナー像に熱を加えるとともに、圧力を加えることで、
トナー像を記録シートに定着する。この定着圧力は、定
着ローラ52を定着ローラ51に向けて圧接装置57に
よって所定圧接圧で押しつけることで発生させている。
【0135】ところが、坪量が大きい記録紙は、熱容量
が大きいため、トナーに加わる熱が不足しやすい。その
ため、記録紙の坪量が大きいときには、定着不良が発生
しやすい。また、記録紙のトナー像を担持している面
に、画像面への光沢付与、画像品位向上、作像面の白色
度向上などのためのコーティング処理が施されていると
きには、トナー像と記録紙面との親和性が低いため、定
着不良が発生しやすい。
【0136】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、定着ローラの圧接圧(定着圧
力)を、記録シートの坪量及びコーティング処理の有無
に基づき制御する。定着ローラ圧接圧制御のフローチャ
ートを図20に示す。記録シートの坪量が120g/m
2 より大きいときには(図20のステップS201:Y
ES)、圧接圧を通常より大きくする(S204)。ま
た、坪量が120g/m2 以下であるときでも(S20
1:NO)、記録シートにコーティング処理が施されて
いるときには(S202:YES)、圧接圧を通常より
大きくする(S204)。
【0137】このように定着圧力を制御することで、上
記不具合を抑制できる。それだけ良好な定着を行うこと
ができ、良好なトナー像を記録シート上に形成できる。 (l)定着温度制御 定着装置5においては、定着温度も記録シートの属性に
基づき制御される。定着温度は本例では定着ローラ51
の外周面の温度であり、定着ローラ51を加熱するヒー
タ53の駆動を制御することで、定着温度は制御され
る。
【0138】坪量が大きい記録シートは熱容量が大きい
ため、坪量が大きい記録シート上のトナーに十分に熱を
加えることは難しい。そのため、坪量の大きい記録シー
ト上のトナー像を定着するときには、定着不良が発生し
やすい。また、記録シートの水分率が大きいときにも、
トナーに十分に熱が加わらず、定着不良が発生しやす
い。
【0139】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置A1においては、記録シートの坪量及び水分率
に基づき、定着温度を制御する。定着温度制御処理のフ
ローチャートを図21に示す。記録シートの坪量が12
0g/m2 より大きいときには(図21のステップS2
11:YES)、定着温度を通常よりも高くする(S2
14)。坪量が120g/m2 以下であるときでも、水
分率が大きいときには(S211:NO、S212:Y
ES)、定着温度を通常よりも高くする(S214)。
【0140】このように定着温度を制御することで、上
記不具合を抑制でき、それだけ良好な定着を行うことが
できる。 (m)オイルリサイクル装置における戻し率制御 定着装置5においては、前述のように、離型性を高める
ためのオイルが定着ローラ51に塗布される。定着ロー
ラ52に付着してしまったオイルはオイルリサイクル装
置58のブレード582によって回収され、オイルサン
プ563に戻されて、再び使用される。
【0141】ところが、ブレード582によって回収し
た回収物には、オイルの他に、定着時に記録紙から定着
ローラ52に転移した紙粉が含まれている。紙粉の多い
記録紙に定着しているときに回収した回収物には、比較
的多くの紙粉が含まれている。紙粉を含む回収物がオイ
ルサンプ563に戻され、オイルとともに紙粉が定着ロ
ーラ51に塗布されると、記録シート上の画像を汚すな
どの不具合が生じる。
【0142】このような不具合を抑制するために、画像
形成装置にA1においては、記録シートの紙粉発生量に
応じて、回収物のオイルサンプ563への戻し率を制御
する。紙粉発生量は、前述のように記録紙のバージン木
材パルプ含有率などによって変化する。記録紙のバージ
ン木材パルプ含有率が低いときには、紙粉量は多くな
る。そこで、本例では、記録シートのバージン木材パル
プ含有率に基づき、オイルリサイクル装置58における
回収物の戻し率を制御する。この戻し率制御処理のフロ
ーチャートを図22に示す。
【0143】記録紙のバージン木材パルプ含有率が10
0%であるときには(図22のステップS221:YE
S)、戻し率を100%とする(S225)。バージン
パルプ含有率が70%以上100%未満であるときには
(S221:NO、S222:NO)、戻し率を50%
とする(S223)。バージンパルプ含有率が70%未
満であるときには(S222:NO)、戻し率を20%
とする(S224)。回収物の戻し率は、ポンプ583
の駆動デューティーで調整する。オイルサンプ563に
戻さなかった回収物は、ポンプ585を駆動することで
廃棄オイル回収ボトル587へ搬送される。
【0144】このように戻し率を制御することで、オイ
ルサンプ563内における紙粉量の増大を抑制でき、長
期にわたり良好な定着を行うことができるとともに、オ
イルの有効利用も図れる。 (n)カール補正強度制御 定着装置5において熱定着を行うことで、記録紙はカー
ルしてしまうことがある。記録紙の加熱ローラ51に接
触する側の面と、加圧ローラ52側に接触する面では、
水分の蒸発度合い(放出度合い)が異る。記録紙の表裏
各面の水分蒸発度合いの差によって、記録紙は表裏で不
均等に収縮し、記録紙はカールする。
【0145】ところが、記録紙のカールの度合いや、カ
ール補正のしやすさなどは、記録紙の属性に応じて異な
る。例えば、水分率が高い記録紙は、表裏各面の水分蒸
発度合いの差が大きくなるため、カール度合いは大きく
なる。記録紙の片面だけにコーティング処理が施されて
いるときには、コート面の水分蒸発度が非常に小さく、
表裏各面の水分蒸発度合いの差が大きくなるため、カー
ル度合いは大きくなる。坪量が大きい記録紙は剛度が高
いため、カールが強固になり、坪量が小さい記録紙に比
べてカール補正しにくい。記録紙の筋目方向が搬送方向
に直交するとき、記録紙の筋目方向と定着ローラ51、
52の回転軸線方向が平行であるときには、カール度合
いは大きくなる。バージン木材パルプの含有率が低いと
きには、パルプ繊維の結合力が弱いため、記録紙表裏で
の収縮度合いが大きくなり、カール度合いは大きくな
る。
【0146】そこで、画像形成装置A1においては、記
録紙のカールの度合い等に応じてカール補正を行うため
に、記録シートの水分率、表面仕上げ状態、シート搬送
方向に対する(定着ローラ回転軸線方向に対する)筋目
方向及びバージン木材パルプ含有率に基づき、カール補
正強度を制御する。カール補正強度制御処理のフローチ
ャートを図23に示す。
【0147】記録シートの水分率が高いとき(図23の
ステップS231:YES)、片面だけにコーティング
処理が施されているとき(S232:YES)、坪量が
120g/m2 より大きいとき(S233:YES)、
筋目方向が定着ローラの回転軸線方向と平行なとき(S
234:YES)又はバージン木材パルプ含有率が70
%未満のときには(S235:YES)、補正強度を大
きくする(S237)。なお、筋目方向が定着ローラの
回転軸線方向と平行であるか否か(筋目方向がシート搬
送方向に直交しているか否か)は、属性マークが表す記
録シートの長辺に対する筋目方向と、記録シートのシー
トトレイ23T上での載置向きから検出される。記録シ
ートのシートトレイ23T上での載置向きは、その向き
を検出するためのセンサ(図示省略)により検出され
る。
【0148】このようにカール補正強度を制御すること
で、記録シートのカール度合い等に応じてカール補正を
行うことができる。 (o)仕上げ加工制御 画像形成装置A1においては、前述のように、トナー像
が形成された記録紙に対して、フィニシャー7によっ
て、パンチ穴開け処理、ステープル留め処理、紙折り処
理をその記録紙に施すことができる。このような仕上げ
処理を行うか及びどの仕上げ処理を行うかの設定は、操
作パネルOPから行うことができる。
【0149】ところが、坪量が大きい記録紙に、パンチ
穴開け処理、ステープル留め処理、紙折り処理などの仕
上げ処理を施すには、坪量が小さい記録紙に施すときよ
りも大きな力が必要となる。その必要な力が、フィニシ
ャー7の定格を超えていると、フィニシャーに負担がか
かり、仕上げ処理不良も発生しやすい。そこで、画像形
成装置A1においては、記録シートの坪量に基づき、フ
ィニシャー7による記録シートへの仕上げ処理の実行を
制限する。仕上げ処理制御のフローチャートを図24に
示す。
【0150】記録シートの坪量が120g/m2 より大
きいときには(図24のステップS241:YES)、
仕上げ処理の実行を禁止する(S243)。この場合、
ユーザーにより仕上げ処理を行うよう操作パネルOPか
ら設定されたときには、仕上げ処理が行えない旨操作パ
ネルOPに表示される。このように仕上げ処理の実行を
制限することで、上記不具合を抑制できる。
【0151】以上説明したように、本発明の画像形成装
置A1においては、記録シートの属性に基づき機器制御
が行われるので、記録シートに安定して良好な画像を形
成することができる。記録シートの属性はユーザーがわ
ざわざ入力する必要がなく、自動的に検出することがで
きる。画像形成装置A1においては、属性検出装置3に
よる属性検出は、本例では、画像形成開始前に検出す
る。除湿装置22の制御に必要なので、水分率について
は、待機中においても所定時間間隔で検出される。
【0152】なお、画像形成装置A1において、シート
トレイ23T上に属性マークのない記録シートが載置さ
れたときには、記録シートの属性を検出することができ
ないので、前述のように記録シートの属性に基づき制御
される機器については、予め定めておいた所定条件にて
制御する。シートトレイ23T上に属性マークのない記
録シートが載置されたときには、属性マークが形成され
ている本発明に係る記録シートを使用すれば、より良好
な画像形成を行える旨操作パネルOPに表示して、本発
明記録シートの使用を促してもよい。
【0153】
【発明の効果】本発明は、ユーザーがわざわざ記録シー
トの属性情報を入力する必要なく自動的に記録シートの
属性を検出することができる画像形成装置を提供するこ
とができる。また、本発明は、ユーザーがわざわざ記録
シートの属性情報を入力する必要なく、記録シートの属
性に応じた適切な画像形成を行うことができ、それだけ
安定して良好な画像形成を行うことができる画像形成装
置を提供することができる。
【0154】また、本発明は、本発明の画像形成装置に
おいて用いることができ、記録シートの属性を画像形成
装置に検出させえる記録シートを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図
である。
【図2】図1に示す画像形成装置の概略ブロック図であ
る。
【図3】図3(A)〜図3(D)は、いずれも本発明に
係る記録シートの概略斜視図である。
【図4】図3(D)に示す記録シートが積層されている
様子を示す図である。
【図5】図5(A)は図1の画像形成装置におけるシー
トトレイ周辺部を示す概略側面図であり、図5(B)は
図5(A)中の5(B)−5(B)線に沿うシートトレ
イ周辺部の概略断面図である。
【図6】図1の画像形成装置が備える紙粉除去装置の概
略構成図である。
【図7】図1の画像形成装置が備えるトナーリサイクル
装置の概略構成図である。
【図8】図1の画像形成装置が備える定着装置の概略構
成図である。
【図9】図1の画像形成装置が備えるカール補正装置の
概略構成図である。
【図10】除湿ヒータ電流制御処理のフローチャートで
ある。
【図11】プロセス速度(作像速度)制御処理のフロー
チャートである。
【図12】画像階調制御処理のフローチャートである。
【図13】ピックアップローラ圧接圧制御処理のフロー
チャートである。
【図14】ピックアップローラ回転速度制御処理のフロ
ーチャートである。
【図15】シート搬送速度制御処理のフローチャートで
ある。
【図16】紙粉除去バイアス電圧制御処理のフローチャ
ートである。
【図17】紙粉除去メンテナンスサイクル制御処理のフ
ローチャートである。
【図18】転写電流制御処理のフローチャートである。
【図19】トナーリサイクル装置における戻し率制御処
理のフローチャートである。
【図20】定着ローラ圧接圧(定着圧力)制御処理のフ
ローチャートである。
【図21】定着温度制御処理のフローチャートである。
【図22】オイルリサイクル装置における戻し率制御処
理のフローチャートである。
【図23】カール補正強度制御処理のフローチャートで
ある。
【図24】仕上げ加工制御処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
A1 画像形成装置 IR 画像読み取り装置 GL 原稿台ガラス FD 作像装置 11 感光体 12 イレーサーランプ 13 帯電チャージャー 14 レーザー装置 15 現像装置 16 転写装置 161 転写チャージャー 162 転写電源 17 分離チャージャー 18 クリーニング装置 181 クリーニングブレード 19 トナーリサイクル装置 21 ピックアップ装置 211 ピックアップローラ 212 ピックアップローラ圧接装置 213 ピックアップローラ駆動装置 214 さばきローラ 215 さばき板 22 除湿装置 221 除湿ヒータ 222 ヒータ駆動装置 23T シートトレイ 23P プレート 23S バネ 3 属性検出装置 31 バーコードリーダ 32 濃度検出センサ 33 復合化装置 4 紙粉除去装置 41、42 紙粉除去ローラ 43 紙粉除去電源 44 モルトプレン 5 定着装置 51、52 定着ローラ 53 ヒータ 54 ヒータ駆動装置 55 温度センサ 56 オイル塗布装置 58 オイルリサイクル装置 6 カール補正装置 7 フィニシャー CP コンピュータ Rt 転写領域 OP 操作入力パネル 91〜94 記録シート AM1、AM3、AM5 属性マーク(バーコードマー
ク) AM2、AM4、AM6 属性マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 370 G03G 21/00 326 (72)発明者 佐原 敏行 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 伊藤 哲朗 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 光崎 雅弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC00 DC02 EA03 EB01 ED30 FA21 2H032 BA13 CA12 2H034 CB00 3F053 HA03 HB01 HB09 HB24 LA02 LA07 LB03 LB08 9A001 BB06 JJ35

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の表面又は(及び)縁面
    に、所定の記録シート属性を表す属性マークが少なくと
    も一つ形成されていることを特徴とする記録シート。
  2. 【請求項2】前記属性マークは、蛍光塗料又は感湿塗料
    により形成されている請求項1記載の記録シート。
  3. 【請求項3】前記属性マークは、記録シートの材質、坪
    量、厚さ、筋目方向、白色度、非透明度、表面仕上げ状
    態、パルプ組成、水分率、光沢度、透気度、pH、剛
    度、平滑度、表面電気抵抗、体積電気抵抗、サイズのう
    ちの少なくとも一つを表している請求項1又は2記載の
    記録シート。
  4. 【請求項4】前記属性マークは、バーコードマークであ
    る請求項1から3のいずれかに記載の記録シート。
  5. 【請求項5】記録シート上に原稿画像に基づく画像を形
    成するための画像形成装置であって、 記録シートに形成されていて、その記録シートの属性を
    表す属性マークから、その記録シートの属性を検出する
    ための属性検出装置を備えることを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】前記属性検出装置が検出する記録シートの
    属性に基づき、画像形成装置が有する所定の機器を制御
    するための制御装置をさらに備えている請求項5記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記属性検出装置は記録シートの材質、坪
    量、厚さ、筋目方向、白色度、非透明度、表面仕上げ状
    態、パルプ組成、水分率、光沢度、透気度、pH、剛
    度、平滑度、表面電気抵抗、体積電気抵抗、サイズのう
    ち少なくとも一つを検出し、 前記制御装置は前記属性検出装置が検出した所定の1又
    は2以上の属性情報に基づき前記所定の機器を制御する
    請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】記録シートに原稿画像に基づく画像を形成
    するための作像装置を備えており、 前記制御装置は、該作像装置で記録シートに画像形成す
    るときの作像速度を制御する請求項6又は7記載の画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】記録シートに原稿画像に基づく画像を形成
    するための作像装置を備えており、 前記制御装置は、該作像装置で記録シートに画像形成す
    るときの画像階調性を制御する請求項6から8のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】記録シートを複数枚積層収納するための
    シートトレイと、該シートトレイに収納された記録シー
    トをピックアップするためのピックアップ部材と、該ピ
    ックアップ部材を該シートトレイに収納された記録シー
    トに所定圧で圧接することができる圧接装置を備えてお
    り、 前記制御装置は、該圧接装置で該ピックアップ部材を記
    録シートに圧接するときの圧接圧を制御する請求項6か
    ら9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】記録シートを複数枚積層収納するための
    シートトレイと、該シートトレイに収納された記録シー
    トをピックアップするためのピックアップ部材と、該ピ
    ックアップ部材を所定回転速度で回転駆動することがで
    きる駆動装置を備えており、 前記制御装置は、該駆動装置で該ピックアップ部材を回
    転駆動するときの回転速度を制御する請求項6から10
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】像担持体と、該像担持体上にトナー像を
    形成するための現像装置と、該像担持体上に形成された
    トナー像を被転写体に転写するための転写装置と、該被
    転写体に転写されずに残留したトナーを該像担持体から
    回収除去するためのクリーニング装置と、該クリーニン
    グ装置により回収された回収物を所定の戻し率で該現像
    装置に戻すことができるトナーリサイクル装置を備えて
    おり、 前記制御装置は、該トナーリサイクル装置で該回収物を
    該現像装置に戻すときの戻し率を制御する請求項6から
    11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】像担持体に形成されたトナー像を被転写
    体に転写するための転写装置を備えており、 前記制御装置は、該転写装置でトナー像を被転写体に転
    写するときの転写能力を制御する請求項6から12のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】記録シートのカールを補正するためのカ
    ール補正装置を備えており、 前記制御装置は、該カール補正装置で記録シートのカー
    ルを補正するときのカール補正強度を制御する請求項6
    から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】画像が形成された記録シートに所定の後
    処理を施すためのフィニシャーを備えており、 前記制御装置は、該フィニシャーによる記録シートへの
    所定後処理の実行を許可するかどうかを制御する請求項
    6から14のいずれかに記載の画像形成装置。
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