JP2000356723A - 伝搬モード変換素子およびその製造方法 - Google Patents
伝搬モード変換素子およびその製造方法Info
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Abstract
く、低コストで製造可能な光結合用の素子を提供する。 【解決手段】 中心の高屈折率の第一コア11aとその
外周上に設けられた低屈折率の第二コア11bとを備え
たコア11を有する光ファイバ10の一方の端面10b
にむかって前記第一コア11aの外径が拡大する拡径部
13が設けられ、この拡径部13において、前記第一コ
ア11aを伝搬する光と前記第二コア11bを伝搬する
光とをモード変換することにより、前記端面10bから
出射するモード変換後の出射光が前記第一コア11aの
光軸と平行な平行光となるものであることを特徴とする
伝搬モード変換素子10を構成する。
Description
光通信システムに有効なフィルタ、光アイソレータ、偏
光子などの光部品の製造部品として、あるいは希土類添
加ファイバなどの特殊ファイバと通信用の単一モードフ
ァイバとの接続用に使用される伝搬モード変換素子に関
する。
光通信システムに使用されている種々の光部品は、伝送
線路として使用される単一モード光ファイバとの低損失
な光結合が不可欠である。従来、信号光源として使用さ
れるレーザダイオードや、光アイソレータなどのバルク
型の光学部品においては、主にレンズを用いた光結合が
使用されている。
て、従来のバンドパスフィルタの構成の一例を示したも
のである。すなわち、一方の端部を光源(図示せず)に
接続した単一モード光ファイバ1Aの他方の端部から放
射状に出射する光は、レンズ2を介して単一モード光フ
ァイバ1Aの光軸と平行な光となって誘電体多層膜フィ
ルタ3に供給される。すると、誘電体多層膜フィルタ3
の特性によって特定の波長の光のみが誘電体多層膜フィ
ルタ3を透過する。ついで、この誘電体多層膜フィルタ
3を透過した光は、レンズ2を介して単一モード光ファ
イバ1Bの端面に集光され、この単一モード光ファイバ
1Bに入射し、単一モード光ファイバ1A,1B間の光
結合が行われる。
モード光ファイバ1Aから単一モード光ファイバ1Bへ
の光結合時の透過損失は1dB以下程度である。しかし
ながら、単一モード光ファイバ1A,1Bとレンズ2と
の位置決めをサブミクロン単位の精度で行う必要があ
り、低価格な光部品の製造が困難となる場合があった。
報には、それぞれが一定の屈折率を有するコアとクラッ
ドとからなる単一モード光ファイバにおいて、正規化周
波数を一定に保ちつつ、コア径が徐々に拡大しているフ
ァイバ型光波回路素子が提案されている。このファイバ
型素子においては、光ファイバの正規化周波数は一定な
ので、コア径が拡大している部分においても単一モード
伝搬となり、基本モードと二次モード以上の高次モード
とのモード変換はほとんど発生しない。
バを加熱し、コアに添加されているドーパントを拡散さ
せてコア径を拡大することによって製造する。そして、
このファイバ型素子をふたつ用意し、これらのコア径が
拡大している方の端面を、バルク型の光部品を介して対
峙させて、これらのファイバ型素子間で前記光部品を介
した光結合を行う。よって、このファイバ型素子におい
ては、上述のように光ファイバとレンズとの高精度の位
置決めの必要がない。
ァイバ型素子においては、光ファイバの端面から光が放
射状に出射されるため、一対のファイバ型素子間におい
て、低損失で光結合が可能な距離は100μm程度であ
った。したがって、ファイバ型素子間の距離が大きくな
ると低損失の光結合が困難となるという問題があった。
例えばバルク型の光部品のファイバ型素子の軸方向の長
さに対応する長さが10mm程度になる場合には、適用
が困難であった。
は、コア径の拡大量、すなわちドーパントの拡散量の制
御に問題があった。つまり、このファイバ型素子におい
ては正規化周波数を保った状態でドーパントが拡散する
ため、常に単一モード伝搬が保証される。よって、コア
径が拡大しても透過光の光パワーは変化しにくく、透過
光の光パワーをモニタしても所望の特性を有するかどう
かは判定できない。そのため、拡散量の制御は加熱時の
温度と加熱時間という間接的なものとなる。ドーパント
の拡散速度は温度に非常に敏感であるため、同一の拡散
状態を再現するためには加熱炉などの正確な温度管理が
必要となり、コストが上昇し、低価格な部品製造の観点
で問題となっていた。
で、低損失で光結合可能な素子間の距離が大きい光結合
用の素子を提供することを課題とする。さらに、低コス
トで製造可能な光結合用の素子を提供することを目的と
する。
に、本発明においては以下のような解決手段を提案す
る。第1の発明は、中心の第一コアとこの第一コアの外
周上に設けられたこの第一コアよりも低屈折率の第二コ
アとを備えたコアと、このコアの周囲に設けられ、前記
第二コアよりも低屈折率のクラッドとを有する光ファイ
バからなり、この光ファイバの一方の端面にむかって前
記第一コアの外径が拡大するとともに、前記コアの屈折
率分布が連続的に変化する拡径部が設けられ、この拡径
部において、前記第一コアを伝搬する光と前記第二コア
を伝搬する光とをモード変換することにより、前記端面
から出射するモード変換後の出射光が前記第一コアの光
軸と平行な平行光となるものであることを特徴とする伝
搬モード変換素子である。第2の発明は、第1の発明の
伝搬モード変換素子において、拡径部のコアの屈折率分
布形状が、徐々にグレーデッド型に変化していることを
特徴とする伝搬モード変換素子である。第3の発明は、
第一コアがドーパントが添加された石英ガラスからなる
光ファイバを加熱して、このドーパントを拡散させてコ
ア径が拡大した拡径部を形成するにおいて、この第一コ
アに基本モードの光を入射し、その透過光の光パワーを
モニタし、この透過光の透過損失が増加した後、この透
過損失がゼロ付近になった時点で加熱を終了し、加熱部
の中心部を切断して拡径部の端面を形成することを特徴
とする第1の発明または第2の発明の伝搬モード変換素
子の製造方法である。
変換素子の一例を示した斜視図、図1(b)ないし図1
(d)は、それぞれ図1(a)に示したA−A、B−
B、C−Cの位置の屈折率分布形状を示したものであ
る。図中符号10は光ファイバであり、この光ファイバ
10は、図1(b)に示したように、第一コア11a
と、この第一コア11aの外周上に設けられ、この第一
コア11aよりも低屈折率の第二コア11bとからな
る、階段状の屈折率分布を有するコア11と、このコア
11の周囲に設けられた、前記第二コア11bよりも低
屈折率のクラッド12とから構成されている。この例に
おいて、第一コア11aはドーパントとしてゲルマニウ
ムを添加した石英ガラスからなり、第二コア11bは純
石英ガラスからなり、クラッド12はドーパントとして
フッ素を添加した石英ガラスから形成されている。ドー
パントの添加量は第一コア11a、第二コア11bおよ
びクラッド12相互間の比屈折率差によって調整され
る。
坦な屈折率分布を有している。また、第一コア11a
は、1.3μm帯あるいは1.5μm帯などの使用波長
帯において、単一モード伝搬を保証するカットオフ波長
を有するものである。第一コア11aの屈折率分布形状
は、この他1.5μm帯分散シフト光ファイバに一般的
に用いられている階段型コアなどを例示することができ
る。また、第一コア11aの外径、および第一コア11
aの屈折率分布形状と第一コア11aとクラッド12と
の比屈折率差などによって決定される屈折率分布を調整
して、基本モードのモードフィールド径を、使用時また
はこの伝搬モード変換素子を用いたデバイス構成時に伝
搬モード変換素子に接続する通信用の単一モード光ファ
イバの基本モードのモードフィールド径と等しくする
と、接続損失を小さくすることができ、好ましい。
の比屈折率差は0.25%以上、好ましくは0.3%以
上、1%以下とされる。0.25%未満の場合は基本モ
ードの曲がりによる損失増加が大きくなり、実質上問題
となり、1%をこえると通信用の単一モード光ファイバ
との接続損失が無視できなくなる。この例においては
0.3%である。
外径の3倍以上、10倍未満とされる。3倍未満の場合
は第二コア11bを設けた効果、すなわちスポットサイ
ズを拡大し、軸ズレに対して調芯が容易にできる効果が
なくなってしまい、また、通信用光ファイバとの接続時
に高次モードへの結合の可能性が高くなり、不要な損失
となるためであり、10倍以上の場合はファイバ外径の
制約があるためである。この例において、第一コア11
aの外径は10μm、第二コア11bの外径は50μ
m、クラッド12の外径は125μmである。第二コア
11bとクラッド12との比屈折率差は0.1%以上と
される。0.1%未満の場合は第二コア11bを設けな
い場合との差異がないためである。
モードフィールドの主要な部分は、主に中心の高屈折率
の第一コア11aに分布し、二次モードのモードフィー
ルドの主要な部分は主に第二コア11bに分布する。
に、端面10bにむかって第一コア11aの外径が徐々
に拡大するとともに、コア11の屈折率分布が連続的に
変化する拡径部13が形成されて、この伝搬モード変化
素子14が構成されている。拡径部13は光ファイバ1
0を加熱し、第一コア11aに添加されたドーパントを
第二コア11bに拡散させることによって形成したもの
である。
外径が小さいB−Bにおいては第一コア11a中のドー
パントがやや第二コア11bに拡散して図1(c)に示
したような屈折率分布形状となり、端面10bのC−C
においては、第一コア11aのドーパントが第二コア1
1bにほとんど拡散し、第一コア11aと第二コア11
bとが一体化し、コア11は釣り鐘状、すなわち図1
(d)に示したようなグレーデッド型の屈折率分布形状
となっている。つまり、拡径部13においては、コア1
1の屈折率分布形状が階段型から徐々にグレーデッド型
に変化している。拡径部13の第一コア11aの光軸と
平行な方向の長さは、拡径部13の特性が後述するよう
に最適化されていれば特に限定せず、この例においては
500μmである。
は、屈折率を上昇させる作用を有するゲルマニウムが主
に用いられるが、この他、リン、アルミニウムなどを例
示することができる。また、クラッド12の屈折率を低
下させるドーパントは、フッ素以外にホウ素などを用い
ることができる。それらの添加量は第一コア11aとク
ラッド12の比屈折率差などによって適宜調整する。こ
のような構造を形成するにおける各構成の材料は特に限
定するものではなく、クラッド12を純石英ガラスから
構成し、第一コア11aと第二コア11bをともにゲル
マニウムを添加した石英ガラスから構成することもでき
る。また、第一コア11aを純石英ガラスから構成し、
第二コア11bをホウ素を添加した石英ガラスから構成
することもできる。
0aから光を入射したときの基本モードの光の伝搬状態
を説明した模式図である。拡径部13以外の部分におい
ては、第二コア11bの外径が十分に大きいため、第1
コア11aに入射された基本モードは、第二コア11b
とクラッド12との境界の影響を受けずに通常の単一モ
ード光ファイバと同様に第一コア11aを伝搬する。そ
して、拡径部13に至り、第一コア11aの外径が第二
コア11bの外径に近づくにしたがって、徐々にこの基
本モードと第二コア11bを伝搬するモード(主に二次
モード)とのモード変換(モード間の結合)が生じ、基
本モードの一部が第二コア11bに伝搬する二次モード
に分配される。
イバの端面にガラス製の分布屈折率ロッドレンズを設け
た場合と同じ作用である。分布屈折率ロッドレンズは、
円柱状で、かつ光軸に直交する方向あるいは光軸方向に
屈折率の変化(分布)を有するもので、屈折率の連続的
な変化によってレンズ作用をするものである。
後述するように拡径部13を最適化することによって、
拡径部13の透過時にレンズ作用を受けて第一コア11
aの光軸と平行な光(平行光)となる。そして、図5
(b)に示したように、ふたつの伝搬モード変化素子1
4,14を一対として、これらの拡径部13,13の端
面どうしが対峙するように配置すると、一方の拡径部1
3の端面10bから出射した平行光は他方の拡径部13
の端面10bにて受光され、この拡径部13において、
第二コア11bを伝搬するモードから基本モードへの上
述とは逆のモード変換が生じ、伝搬モード変化素子1
4,14間の光結合が行われる。
とつの部品でありながら、図6に示した単一モード光フ
ァイバとレンズとを組み合わせたものと同様の作用が得
られる。つまり、端面10bから出射される光が平行光
であるため、ふたつの伝搬モード変換素子間を低損失で
光結合できる距離が長く、数十mm以上となる。しか
も、この伝搬モード変換素子は単一モード光ファイバと
レンズとを一体化した素子であるため、これらの高精度
の位置決めを必要とした従来のレンズを用いた構成と比
較して低コストとなる。さらに、この伝搬モード変換素
子は、第一コア11aが通信用の単一モード光ファイバ
のコアと同様の構成であるため、通信用の単一モード光
ファイバとの接続損失が小さい。
の一例を示したものである。図1、2に示したものと同
様の構成については同符号を付して説明を省略する。ま
ず、伝搬モード変化素子14を構成する石英ガラスを主
材料とする光ファイバ10の上に紫外線硬化型樹脂など
からなる被覆層10aが設けられた光ファイバ素線を用
意し、その途中の一部の被覆層を除去して光ファイバ1
0を露出させる。
線)の一方の端部を単一モード光ファイバ15を介して
光源と接続し、他方の端部を単一モード光ファイバ15
を介して光パワーメータと接続する。一方、光ファイバ
10を露出させた部分の両端部付近を、それぞれ支持台
16,16のV字状の溝16a,16aに配置する。つ
いで、支持台16,16間の光ファイバ10の側面を挟
むようにふたつの放電電極18,18を配置し、これら
の間で放電させることによって光ファイバ10を加熱す
る。加熱方法は特に限定するものではなく、放電による
加熱の他、火炎、電気炉、レーザなどを用いることがで
きる。この操作は、光源から単一モード光ファイバ15
を介して基本モードの光を光ファイバ10に入射し、光
ファイバ10を透過する光の光パワーを光パワーメータ
にてモニタしながら行う。
に示したように、加熱部分の第一コア11aのドーパン
トが拡散して第一コア11aの外径が拡大し、第二コア
11bの外径に近づく。このとき光ファイバ10の長さ
方向における加熱部分の中心が最もドーパントの拡散量
が大きく、この加熱部分の両端部に向かってドーパント
の拡散量が小さくなる。よって、加熱部分の中心におい
て、最も第一コア11aの外径の拡大量が大きく、第二
コア11bの外径に最も近づき、加熱部分の両端部にむ
かって第一コア11aの外径が徐々に縮径する。この例
においては、加熱部分の中心の第一コア11aの外径は
第二コア11bの外径とほぼ等しくなっている。すなわ
ち、光ファイバ10を加熱すると、中心部の屈折率分布
形状は、図1(b)から図1(d)に示したように変化
するが、両端部は図1(b)に示した形状にとどまって
いることになる。その結果、ふたつの円錐体の底面をつ
きあわせた形状の加熱拡散部(加熱部)20が形成され
る。そして、後述するように光パワーをモニタした結果
から、透過損失がゼロ付近となった時点で加熱操作を終
了する。最後に、図5(b)に示したように加熱拡散部
20の中心で光ファイバ10を切断し、一対の伝搬モー
ド変化素子14,14を得る。
得られる加熱拡散部20形成時の加熱拡散時間と光ファ
イバ10の透過損失との関係を示したグラフである。加
熱開始時は、第一コア11aを伝搬する基本モードと第
二コア11bを伝搬するモードとのモード変換が発生し
ないため、第二コア11bとクラッドとの境界の影響を
受けず、透過損失の増加はほとんどないが、加熱拡散時
間が長くなるにしたがって徐々に透過損失の増加と減少
を繰り返すようになる。
20において、はじめに基本モードの一部が第二コア1
1bを伝搬するモードにモード変換し、再びこのモード
に分配された光が基本モードにモード変換する。そし
て、このふたつのモード変換が最適化されている場合、
すなわち基本モードに再結合する際の位相差が整合する
場合は透過損失が小さくなり、ゼロ付近になるが、最適
化されていない場合、すなわち基本モードに再結合する
際の位相差が整合しない場合は透過損失が増大する。そ
して、この透過損失が小さくなるとき、図2に示したよ
うに拡径部13側の端面10bから出射される光は平行
光となる。
造するにおいては、図4に示したグラフに矢印で示した
ように、はじめに透過損失が増大した後減少して、ゼロ
付近(0〜0.1dBの範囲)となった時点で加熱拡散
を終了すると、本発明の伝搬モード変換素子の特性が得
られる。このグラフからわかるように、透過損失の増加
と減少は繰り返されるので、この矢印で示した時点より
も加熱拡散時間が長くなっても透過損失がゼロ付近とな
る時点が存在するが、効果に差異は少なく、また、製造
効率、コストなどの観点から、図4に示したように、は
じめにゼロ付近となった時点で終了すると好ましい。こ
のように本発明の伝搬モード変換素子は、製造時に光パ
ワーをモニタすることによって特性を制御できるため、
再現性が良好である。よって製造コストを低減すること
ができる。
変換素子は、ひとつの部品でありながら、従来の単一モ
ード光ファイバとレンズとを組み合わせたものと同様の
作用が得られ、ふたつの伝搬モード変換素子間を低損失
で光結合できる距離が長く、数十mm以上となる。しか
も、この伝搬モード変換素子は単一モード光ファイバと
レンズとを一体化した素子であるため、これらの高精度
の位置決めを必要とした従来のレンズを用いた構成と比
較して低コストとなる。また、この伝搬モード変換素子
は、製造時に光パワーをモニタすることによって特性を
制御できるため、再現性が良好で、製造コストを低減す
ることができる。
一例を示した斜視図、図1(b)ないし図1(d)は図
1(a)に示したA−A、B−B、C−Cに示した位置
の屈折率分布形状を示した図である。
面から光を入射したときの基本モードの光の伝搬状態を
説明した模式図である。
造方法の一例を示した説明図である。
散時間と光ファイバの透過損失との関係の一例を示した
グラフである。
ド変換素子の製造途中の光ファイバを示した斜視図であ
る。
した説明図である。
ア、11a…第一コア、11b…第二コア、12…クラ
ッド、13…拡径部、14…伝搬モード変化素子、20
…加熱拡散部(加熱部)。
Claims (3)
- 【請求項1】 中心の第一コアとこの第一コアの外周上
に設けられたこの第一コアよりも低屈折率の第二コアと
を備えたコアと、このコアの周囲に設けられ、前記第二
コアよりも低屈折率のクラッドとを有する光ファイバか
らなり、 この光ファイバの一方の端面にむかって前記第一コアの
外径が拡大するとともに、前記コアの屈折率分布が連続
的に変化する拡径部が設けられ、この拡径部において、
前記第一コアを伝搬する光と前記第二コアを伝搬する光
とをモード変換することにより、前記端面から出射する
モード変換後の出射光が前記第一コアの光軸と平行な平
行光となるものであることを特徴とする伝搬モード変換
素子。 - 【請求項2】 請求項1に記載の伝搬モード変換素子に
おいて、拡径部のコアの屈折率分布形状が、徐々にグレ
ーデッド型に変化していることを特徴とする伝搬モード
変換素子。 - 【請求項3】 第一コアがドーパントが添加された石英
ガラスからなる光ファイバを加熱して、このドーパント
を拡散させてコア径が拡大した拡径部を形成するにおい
て、この第一コアに基本モードの光を入射し、その透過
光の光パワーをモニタし、この透過光の透過損失が増加
した後、この透過損失がゼロ付近になった時点で加熱を
終了し、加熱部の中心部を切断して拡径部の端面を形成
することを特徴とする請求項1または2に記載の伝搬モ
ード変換素子の製造方法。
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