JP2000355808A - アクリル樹脂手袋 - Google Patents

アクリル樹脂手袋

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JP2000355808A JP30761099A JP30761099A JP2000355808A JP 2000355808 A JP2000355808 A JP 2000355808A JP 30761099 A JP30761099 A JP 30761099A JP 30761099 A JP30761099 A JP 30761099A JP 2000355808 A JP2000355808 A JP 2000355808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着性および脱着性に優れ、さらに好ましく
は皮膜の機械的特性を維持しつつ、耐洗浄性にも優れた
アクリル樹脂製の手袋を提供する。 【解決手段】 本発明のアクリル樹脂手袋は、アクリル
系樹脂エマルジョンを用い、好ましくは感熱法によって
成膜された、皮膜中に架橋構造を有するものである。前
記手袋の製造に用いるアクリル系樹脂エマルジョンは、
通常、亜鉛華と樹脂架橋剤との組合せなどからなる架橋
剤を含有しており、前記架橋剤のうち樹脂架橋剤につい
ては、その含有量が、アクリル系樹脂エマルジョンの樹
脂固形分100重量部に対して0.5〜5重量部となる
ように設定される。本発明のアクリル樹脂手袋の好適態
様によれば、切断時伸びが300%以上であり、切断時
引張荷重残留率と切断時伸び残留率とがいずれも70%
以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装着性および脱着
性に優れた手袋に関し、より詳しくは、アクリル系樹脂
エマルジョン製の手袋に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】家庭
用、作業用、検査用、手術用等の用途に汎用される手袋
には、大きく分けてゴム製のものと塩化ビニル樹脂製の
ものとがある。このうち、天然ゴム(NR)製のもの
や、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)等の合成ゴム製のも
のは、一般に粘着性が高いため、手との密着性が高くな
ってべた付き感が生じ、スムーズに装着および脱着する
ことができない問題があった。また、天然ゴム(NR)
製の手袋については、天然ゴム中に含まれる蛋白質に起
因してアレルギー症状が引き起こされる問題もあった。
【0003】これに対し、モジュラスの大きい塩化ビニ
ル樹脂製の手袋は、手袋の装着性や脱着性に優れるもの
の、廃棄・焼却処理時にダイオキシンが発生する原因と
なるという問題があり、環境問題への関心が強まる中、
近年その使用が抑制されつつある。そこで、塩化ビニル
樹脂以外の材料を用いつつ、装着性および脱着性に優れ
た手袋を得ることが求められており、従来のゴム製手袋
本体の内面に滑性樹脂層を設けたもの(特開平11−6
1527号公報)や、従来のゴム製手袋本体の内面に変
性ウレタンエマルジョンからなる皮膜とフッ素系界面活
性剤が添加された合成樹脂液からなる表面処理膜との2
層の乾燥皮膜を設けたもの(実開平6−4014号公
報)、あるいは、滑性を付与することを目的として手袋
の内面にイオン性ポリウレタンおよび当該ポリウレタン
と他のポリマーとのブレンドからなるコーティングを施
したもの(特許第2677850号公報)といった、種
々の手袋が提案されている。
【0004】しかしながら、上記公報に開示の手袋は、
いずれも浸漬や塗布により新たな皮膜を形成する工程
や、コーティング等による積層工程が必要になるため、
製造工程が煩雑になって製造コストがかかるという問題
がある。また、塩化ビニル樹脂製の手袋に比べて装着性
や脱着性が低いという問題も解消することができない。
一方、塩化ビニル樹脂以外の材料を用いた手袋として、
特開平8−283522号公報には、分子中にカルボキ
シル基を有する不飽和ニトリルと共役ジエンとの共重合
体のラテックスと、ポリウレタン樹脂エマルジョンとを
含む組成物を成形した手袋が開示されている。
【0005】しかしながら、上記公報に記載の発明は耐
油性、耐溶剤性の向上を目的としたものであって、当該
発明に係る手袋の装着性や脱着性は塩化ビニル樹脂製の
手袋に比べて不十分であった。そこで、本発明の目的
は、とりわけ装着性および脱着性において塩化ビニル樹
脂製の手袋と同等またはそれ以上の物性を有するととも
に、廃棄・焼却時にダイオキシンが発生するおそれのな
い手袋を提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、上記目的を達
成するとともに、さらに皮膜の機械的特性を維持しつ
つ、耐洗剤性にも優れた手袋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、アクリル系樹脂エマルジョンを用いて架橋構造を有
する皮膜を形成したときは、とりわけ装着性および脱着
性において塩化ビニル樹脂製の手袋と同等またはそれ以
上の物性を有するとともに、浸漬法による簡易な製造方
法でもって、廃棄・焼却時にダイオキシンが発生するお
それのない手袋を提供することができるという全く新た
な事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明のアクリル樹脂手袋は、
アクリル系樹脂エマルジョンを用いて成膜された、皮膜
中に架橋構造を有するものであることを特徴とする。上
記本発明の手袋によれば、所定のアクリル系樹脂エマル
ジョンに感熱化剤やアノード凝着剤を配合し、これに加
熱した型を浸漬して前記エマルジョンをゲル化させ、乾
燥処理を施すことにより、すなわち従来の浸漬法を用い
たゴム手袋の製造と同様な、簡易な製造工程を経ること
によって、塩化ビニル樹脂製の手袋と同等またはそれ以
上の物性を有する手袋を得ることができる。
【0009】上記本発明のアクリル樹脂手袋は、簡易な
工程によって製造するためにも、感熱法によって成膜さ
れたものであるのが好ましい。また、本発明において成
膜に用いられるアクリル系樹脂エマルジョンは、架橋剤
を含有するものであるのが好ましく、かかる架橋剤とし
ては、亜鉛華と樹脂架橋剤であるのが好ましい。この場
合において、樹脂架橋剤の含有量は、アクリル樹脂エマ
ルジョンの樹脂固形分100重量部に対して0.5〜5
重量部であるのがより好ましい。
【0010】上記本発明のアクリル樹脂手袋は、使用す
るアクリル樹脂エマルジョンの種類や、架橋剤(特に、
亜鉛華および樹脂架橋剤)の種類と配合量を適宜調整す
ることにより、手袋として必要な性質である伸びをより
一層良好なものとすることができる。さらに、洗剤に対
する耐性についても良好なものとすることができ、ひい
ては手袋の耐久性を高めることができる。アクリル樹脂
エマルジョンの種類や、架橋剤の種類と配合量を調整し
た本発明のアクリル樹脂手袋は、(i) JIS S 20
42に規定の「引張試験」により求めた切断時伸びが3
00%以上である、および/または(ii)JIS S 2
042に規定の「耐洗剤性試験」により求めた切断時引
張荷重残留率と切断時伸び残留率とが70%以上である
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の手袋は、前述のように、アクリル系樹脂
エマルジョンを用いて成膜されたものである。 (アクリル系樹脂エマルジョン)本発明に用いられるア
クリル系樹脂エマルジョンとしては、例えば (1) アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、
またはメタクリル酸エステルの単独ポリマーのエマルジ
ョン (2) 上記(1) に開示の、4種のモノマーのうち少なくと
も2種を組み合わせて得られる共重合体ポリマーのエマ
ルジョン (3) 上記(1) および(2) に開示のポリマーのいずれか
と、酢酸ビニル、スチレンまたはアクリロニトリルとの
共重合体のエマルジョン (4) 上記(1) 〜(3) に開示のポリマーに、水酸基、カル
ボキシル基、N−メチロール基、N−メチロールエーテ
ル基等の架橋性基を有するモノマーを共重合させたポリ
マーのエマルジョン 等の、硬質から軟質までの種々のグレードのものが挙げ
られる。特に、上記(3)および(4) のように 自己架橋性
を有するアクリル系樹脂エマルジョンを用いたとき
は、後述する架橋剤を配合しなくても、モジュラスの高
い手袋を得ることができる。
【0012】上記アクリル酸エステルおよびメタクリル
酸エステルにおけるエステル部分を構成する置換基とし
ては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル等の炭素数が1〜4のア
ルキル基等が挙げられる。上記アクリル系樹脂エマルジ
ョンの具体例としては、日本ゼオン(株)製の商品名
「LX851」(Tg=15℃)、「LX852」(T
g=−6℃、軟質)、「LX854」(Tg=−10
℃)、「LX857」(Tg=43℃、硬質)等が挙げ
られる(商品名の後に、そのガラス転移温度Tgと、硬
質もしくは軟質のいずれのグレードに属するかを示し
た)。
【0013】本発明において、上記アクリル系樹脂エマ
ルジョンには、アクリル系樹脂の架橋性を十分なものと
し、かつ手袋の強度を向上させるために、架橋剤を含有
するのが好ましい。アクリル系樹脂エマルジョンとして
上記(3) および(4) のエマルジョン、すなわち自己架橋
性を有するエマルジョンを用いた場合には、架橋剤が存
在しなくても成膜することができるが、架橋剤を配合す
ることによって手袋の強度をより一層向上させることが
できる。
【0014】(架橋剤)アクリル系樹脂エマルジョンに
含有させる架橋剤としては、例えば(a) 亜鉛華、あるい
は(b) メラミン樹脂、エポキシ樹脂、オキサゾリン系樹
脂、ブロックイソシアネート等の樹脂架橋剤といった、
ポリマーの加工に用いられる従来公知の種々の架橋剤が
挙げられる。
【0015】架橋剤の含有量は特に限定されないが、上
記(a) の亜鉛華と、上記(b) の樹脂架橋剤との総量が、
アクリル系樹脂エマルジョンの樹脂固形分100重量部
に対して1〜10重量部、特に1〜5重量部であるのが
好ましい。上記(a) の亜鉛華および上記(b) の樹脂架橋
剤は、それぞれ単独でアクリル系樹脂エマルジョンに含
有させることもできるが、両者を併用するのがより好ま
しい。亜鉛華はアクリル系樹脂エマルジョンの感熱法に
よる成膜性を良好なものとし、一方、上記(b) の樹脂架
橋剤はアクリル樹脂手袋の耐洗剤性を良好なものとする
というように、それぞれ異なる付加的作用を有するから
である。
【0016】従って、アクリル系樹脂エマルジョンの樹
脂固形分100重量部に対する架橋剤の含有量は、上記
範囲の中でも特に、亜鉛華を0.5〜5重量部程度と
し、樹脂架橋剤を0.5〜5重量部程度とするのがより
好ましい。なお、亜鉛華の含有量が上記範囲を超えると
手袋の伸びが低下するおそれがある。一方、樹脂架橋剤
の含有量が上記範囲を超えると手袋の耐洗剤性が低下す
るおそれがある。(その他の添加剤)本発明のアクリル
樹脂手袋の製造に用いるアクリル系樹脂エマルジョンに
は、上記架橋剤のほかに、例えば老化防止剤、充填剤、
分散剤等の、従来公知の種々の添加剤を配合してもよ
い。
【0017】上記老化防止剤としては、一般に、非汚染
性のフェノール類が好適に用いられるが、アミン類を使
用してもよい。老化防止剤の配合量は、アクリル系樹脂
エマルジョンの樹脂固形分100重量部に対して0.5
〜3重量部程度であるのが好ましい。上記充填剤として
は、例えばカオリンクレー、ハードクレー、炭酸カルシ
ウム等があげられる。その配合量は、上記樹脂固形分1
00重量部に対して10重量部以下であるのが好まし
い。また、上記各添加剤のアクリル系樹脂エマルジョン
中への分散を良好にするために分散剤を配合してもよ
い。かかる分散剤としては、例えば各種陰イオン系界面
活性剤等があげられる。分散剤の配合量は、分散対象で
ある成分における重量の0.3〜1.0重量%程度であ
るのが好ましい。
【0018】(手袋の物性)本発明のアクリル樹脂手袋
においては、手袋のモジュラス、柔軟性、伸び等の種々
の特性をより一層良好なものとするという観点から、J
IS K 6251(加硫ゴムの引張試験方法)に規定
の300%伸び時の引張応力M300 (すなわちモジュラ
ス)が7.0MPa以上、とりわけ7.0〜8.0MP
aの範囲となるように設定されているのが好ましい。
【0019】なお、前記引張応力M300 が7.0MPa
を下回ると、塩化ビニル樹脂製の手袋と同等またはそれ
以上の装着性および脱着性を得ることができなくなるお
それがある。本発明のアクリル樹脂手袋は、使用するア
クリル樹脂エマルジョンや架橋剤を上記記載のものから
適宜選択することにより、さらには、亜鉛華と樹脂架橋
剤のと配合量を前述の範囲内で適宜調整することによ
り、手袋として必要な性質である伸びをより一層良好な
ものとすることができ、あるいは洗剤に対する耐性を良
好なものとすることができる。
【0020】本発明のアクリル樹脂手袋は、装着時の柔
軟性や手へのフィット感を良好なものとする上で、JI
S S 2042に規定の「引張試験」により求めた切
断時伸びEB が300%以上であるのが好ましい。上記
切断時伸びEB を300%以上とするには、これに限定
されるものではないが、手袋の成膜に使用するアクリル
樹脂エマルジョンに対する亜鉛華の含有量を、前記樹脂
エマルジョンの樹脂固形分100重量部に対して5重量
部以下となるように設定すればよい。
【0021】アクリル樹脂手袋の切断時伸びEB は、上
記範囲の中でも特に350%以上であるのが好ましく、
400%以上であるのがより好ましい。本発明のアクリ
ル樹脂手袋は、洗剤に対する耐性を高め、ひいては手袋
の耐久性を良好なものとする上で、JIS S 204
2に規定の「耐洗剤性試験」により求めた切断時引張荷
重残留率SR と切断時伸び残留率SE とが70%以上で
あるのが好ましい。
【0022】上記切断時引張荷重残留率SR や切断時伸
び残留率SE をそれぞれ70%以上とするには、これに
限定されるものではないが、手袋の成膜に使用するアク
リル樹脂エマルジョンに対する樹脂架橋剤の含有量を、
前記樹脂エマルジョンの樹脂固形分100重量部に対し
て0.5〜5重量部となるように設定すればよい。アク
リル樹脂手袋の切断時引張荷重残留率SR や切断時伸び
残留率SE は、いずれも、上記範囲の中でも特に75%
以上であるのが好ましく、80%以上であるのがより好
ましい。
【0023】なお、JIS S 2042にも規定され
ているように、上記切断時引張荷重残留率SR (%)
は、浸漬前の切断時引張荷重XA (N/cm)と、浸漬
後の切断時引張荷重XB (N/cm)とから、式(1) に
より求められる。 SR (%)=(XB /XA )×100 …(1) 一方、切断時伸び残留率SE %)は、浸漬前の切断時伸
びXC (%)と、浸漬後の切断時伸びXD (%)とか
ら、式(2) によって求められる。 SE (%)=(XD /XC )×100 …(2) (手袋の製造方法)本発明の手袋は、前述のように、所
定のアクリル系樹脂エマルジョンに感熱化剤やアノード
凝着剤を配合し、さらに必要に応じて架橋剤を配合した
後、加熱した型を浸漬して前記樹脂エマルジョンをゲル
化させ、乾燥処理を施すことによって製造される。
【0024】手袋の型の加熱温度は、使用するアクリル
系樹脂エマルジョンの種類に応じて適宜設定されるもの
であるが、通常、型表面の温度が70〜100℃程度と
なるように設定される。なお、手袋の型には、例えば陶
器製、セラミック製等、従来公知のものが使用可能であ
る。前記感熱化剤としては、例えば硝酸アンモニウム、
酢酸アンモニウム、亜鉛アンモニウム錯塩等の無機また
は有機のアンモニウム塩、あるいは例えばポリビニルメ
チルエーテル、ポリアルキレングリコール、ポリエーテ
ルポリホルマール、官能性ポリシロキサン等の、曇点が
常温以上、100℃以下の水溶性高分子が挙げられる。
【0025】前記アノード凝着剤としては、例えば硝酸
カルシウム、塩化カルシウム等の2価以上の金属塩、あ
るいはテトラメチルアンモニウム塩酸塩等の有機アルキ
ルアミン塩等が挙げられる。上記感熱化剤やアノード凝
着剤の配合量は常法に従って設定すればよく、通常、樹
脂エマルジョン中の樹脂固形分100重量部に対して
0.5〜5重量部、特に0.5〜2.0重量部の範囲で
設定される。
【0026】
〔手袋の製造および伸び・装着性・脱着性の評価〕
実施例1 アクリル系樹脂エマルジョンとして、日本ゼオン(株)
製の商品名「LX852」と、同社製の商品名「LX8
57」とを、乾燥ポリマー(樹脂固形分)の重量比が2
0:80となるように混合した後、前記両乾燥ポリマー
の合計量100重量部に対して、亜鉛華(架橋剤)5重
量部、ポリビニルメチルエーテル(感熱化剤)0.5重
量部および硝酸カルシウム(アノード凝着剤)1.5重
量部を添加した。
【0027】次いで、この樹脂エマルジョンに、あらか
じめ100℃程度に加温した手袋の型を約5秒間浸漬
し、さらに手袋の型を引き上げて室温で乾燥し、こうし
て得られた樹脂エマルジョンの皮膜を120℃、30分
の条件でオーブン中に放置して完全に乾燥させることに
よって、アクリル樹脂手袋を得た。 実施例2 アクリル系樹脂エマルジョン「LX852」と「LX8
57」との乾燥ポリマー(樹脂固形分)の重量比を5
0:50とし、さらに亜鉛華の添加量を1重量部とした
ほかは、実施例1と同様にしてアクリル樹脂手袋を作製
した。
【0028】実施例3 亜鉛華に代えてメラミン樹脂〔大日本インキ化学工業
(株)製の商品名「ベッカミンPM−N」〕5重量部を
配合したほかは、実施例1と同様にしてアクリル樹脂手
袋を作製した。 実施例4 亜鉛華を添加しなかったほかは実施例2と同様にしてア
クリル樹脂手袋を作製した。
【0029】(引張試験)上記実施例1〜4で得られた
アクリル樹脂手袋を打ち抜いて、JIS K 6251
(加硫ゴムの引張試験方法)に規定のダンベル状4号形
試験片を作製した。次いで、上記JIS K 6251
に記載の試験方法に従って、300%伸び時における引
張応力M300 (MPa)、引張強さTB (MPa)およ
び切断時伸びEB (%)を測定した。
【0030】また、天然ゴム製手袋〔ダンロップホーム
プロダクツ(株)製の商品名「さわやか天然ゴム薄
手」〕(比較例1)と、塩化ビニル樹脂製手袋〔同社製
の商品名「さわやかビニール薄手」〕(比較例2)とを
用いて、それぞれ上記実施例と同様にして各種の測定を
行った。 (手袋の装着性・脱着性)上記実施例および比較例の手
袋を5人の被験者に実際に装着してもらい、手袋の装着
感(ゴム手袋を装着している際の作業のし易さ。手にか
かる負担の程度や手を締め付ける度合い。いわゆる、フ
ィット感)と着脱感(ゴム手袋を装着または脱着する際
の取扱性)についての評価を求めた。
【0031】装着性および脱着性は以下の基準で評価を
行い、各被験者の評価の平均で表した。 ・装着性 ◎:装着感が極めてソフトで、指の曲げ伸ばしが自然に
行え、あたかも手袋を装着していないように感じられ
た。 〇:装着感がソフトで、指の曲げ伸ばしが自然に行え
た。 △:手袋が多少硬く感じられたものの、実用上問題はな
かった。 ×:装着感が極めて悪く、長時間の装着により手に疲労
感が生じた。
【0032】・脱着性 ◎:非常に装着し易く(履き易く)、脱ぎ易い。 ○:履き易く、脱ぎ易い。 △:履きにくく、脱ぎにくい。 ×:極めて履きにくく、かつ脱ぎにくい。 以上の結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1より明らかなように、実施例1〜4に
よれば、比較例2の塩化ビニル樹脂製手袋と同等または
それ以上の、優れた装着性および脱着性を有する手袋を
得ることができた。これに対し、比較例1の天然ゴム製
手袋ではモジュラスが低く、十分な装着性および脱着性
を得ることができなかった。 〔手袋の製造および伸び・耐洗剤性の評価〕実施例5ア
クリル系樹脂エマルジョンとして、日本ゼオン(株)製
の商品名「LX852」と、同社製の商品名「LX85
4」とを、乾燥ポリマー(樹脂固形分)の重量比が8
0:20となるように混合した後、前記両乾燥ポリマー
の合計量100重量部に対して、亜鉛華(架橋剤)3重
量部、メラミン樹脂(樹脂架橋剤)1重量部、ポリビニ
ルメチルエーテル(感熱化剤)0.5重量部および硝酸
カルシウム(アノード凝着剤)1.5重量部を添加し
た。
【0035】なお、メラミン樹脂には大日本インキ化学
工業(株)製の商品名「ベッカミンPM−N」を用い
た。次いで、この樹脂エマルジョンに、あらかじめ10
0℃程度に加温した手袋の型を約5秒間浸漬し、さらに
手袋の型を引き上げて室温で乾燥し、こうして得られた
樹脂エマルジョンの皮膜を100℃、30分の条件でオ
ーブン中に放置して完全に乾燥させることによって、手
袋を得た。
【0036】実施例6 メラミン樹脂の含有量を5重量部としたほかは、実施例
5と同様にしてアクリル樹脂手袋を得た。 実施例7 樹脂架橋剤として、メラミン樹脂に代えてエポキシ樹脂
〔大日本インキ化学工業(株)製の商品名「CR−5
L」〕5重量部を用いたほかは、実施例5と同様にして
アクリル樹脂手袋を得た。
【0037】実施例8 樹脂架橋剤として、メラミン樹脂に代えてオキサゾリン
系樹脂〔(株)日本触媒製の商品名「エポクロスWS−
500」〕5重量部を用いたほかは、実施例5と同様に
してアクリル樹脂手袋を得た。 実施例9 樹脂架橋剤として、メラミン樹脂に代えてブロックイソ
シアネート〔住友バイエルウレタン(株)製の商品名
「バイヒジュールBL116」〕5重量部を用いたほか
は、実施例5と同様にしてアクリル樹脂手袋を得た。
【0038】実施例10 メラミン樹脂(樹脂架橋剤)を配合しなかったほかは、
実施例5と同様にしてアクリル樹脂手袋を得た。 実施例11 メラミン樹脂の含有量を8重量部としたほかは、実施例
5と同様にしてアクリル樹脂手袋を得た。
【0039】実施例12 樹脂架橋剤として、メラミン樹脂に代えて前出のオキサ
ゾリン系樹脂「エポクロスWS−500」8重量部を用
いたほかは、実施例5と同様にしてアクリル樹脂手袋を
得た。 (引張試験)上記実施例5〜12で得られたアクリル樹
脂手袋を打ち抜いて、JIS K6251(加硫ゴムの
引張試験方法)に規定のダンベル状4号形試験片を作製
した。
【0040】次いで、上記JIS K 6251に記載
の試験方法に従って、切断時伸びE B (%)を測定し
た。 (耐洗剤性の評価試験)上記実施例および比較例で得ら
れたアクリル樹脂手袋について、JIS S2042
「家庭用ゴム手袋」(または、JIS S 2045
「家庭用ビニル手袋の耐洗剤性試験」)に記載の「耐洗
剤性試験」の規定に準拠して、その耐洗剤性の評価を行
った。
【0041】試験は、2%のn−ラウリルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム溶液を55±1℃に調整した上で、こ
の溶液中に22±0.25時間全面浸漬することによっ
て行い、切断時引張荷重残留率SR (%)と切断時伸び
残留率SE とを求めた。 (感熱性の評価)上記実施例5〜12について、アクリ
ル系樹脂エマルジョンから感熱法によって成膜する際の
成膜性を評価し、これを感熱性とした。
【0042】評価は○〔成膜性(感熱性)が良好で、厚
みの均一な皮膜の形成が可能であった。〕、△〔成膜性
(感熱性)が十分ではなく、厚みの不均一な皮膜しか形
成できなかった。〕および×〔成膜性(感熱性)が低
く、皮膜を形成できなかった。〕の3段階で行った。以
上の結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2より明らかなように、アクリル系樹脂
エマルジョンにおける亜鉛華および樹脂架橋剤の含有量
を、それぞれ前記エマルジョンの樹脂固形分100重量
部に対して0.5〜10重量部の範囲に設定した実施例
5〜9によれば、感熱法による簡易な製造方法によっ
て、装着性や脱着性に優れていることはもとより、伸び
や耐洗剤性にも優れたアクリル系樹脂製の手袋を得るこ
とができた。一方、実施例10で得られたアクリル樹脂
手袋は、アクリル系樹脂エマルジョン中に樹脂架橋剤を
含有させなかったため、装着性や脱着性、伸び等に関し
て実用上十分な物性を有するものの、耐洗剤性について
は実施例5〜9で得られた手袋のように優れたものとす
ることができなかった。
【0045】また、実施例11および12で得られたア
クリル樹脂手袋は、アクリル系樹脂エマルジョンにおけ
る樹脂架橋剤の含有量(および架橋剤全体の含有量)が
多いため、耐洗剤性等に関して実用上十分な物性を有す
るものの、伸びを実施例5〜9で得られた手袋のように
大きくすることができなかった。また、装着性や脱着性
についても、実施例5〜9で得られた手袋のように優れ
たものとすることができなかった。上記本発明のアクリ
ル樹脂手袋によれば、とりわけ装着性および脱着性にお
いて塩化ビニル樹脂製手袋と同等またはそれ以上の物性
を有するアクリル樹脂手袋を得ることができる。また、
アクリル樹脂手袋の製造に用いるアクリル系樹脂エマル
ジョンにおける亜鉛華や樹脂架橋剤の含有量を適宜調整
することにより、十分な伸びと優れた耐洗剤性をも付与
することができる。
【0046】かかるアクリル樹脂手袋は、製造方法が簡
易であるとともに、塩化ビニル樹脂を含まないことから
廃棄・焼却時にダイオキシンが発生して、環境を汚染す
るおそれがない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル系樹脂エマルジョンを用いて成膜
    された、皮膜中に架橋構造を有することを特徴とするア
    クリル樹脂手袋。
  2. 【請求項2】感熱法によって成膜された請求項1記載の
    アクリル樹脂手袋。
  3. 【請求項3】前記アクリル系樹脂エマルジョンが架橋剤
    を含有する請求項1または2記載のアクリル樹脂手袋。
  4. 【請求項4】前記架橋剤が亜鉛華と樹脂架橋剤とである
    請求項3記載のアクリル樹脂手袋。
  5. 【請求項5】前記亜鉛華の含有量がアクリル系樹脂エマ
    ルジョンの樹脂固形分100重量部に対して0.5〜5
    重量部であり、かつ前記樹脂架橋剤の含有量がアクリル
    系樹脂エマルジョンの樹脂固形分100重量部に対して
    0.5〜5重量部である請求項4記載のアクリル樹脂手
    袋。
  6. 【請求項6】JIS S 2042に規定の「引張試
    験」により求めた切断時伸びが300%以上である請求
    項1または2記載のアクリル樹脂手袋。
  7. 【請求項7】JIS S 2042に規定の「耐洗剤性
    試験」により求めた切断時引張荷重残留率と切断時伸び
    残留率とが、いずれも70%以上である請求項1または
    2記載のアクリル樹脂手袋。
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