JP2000355594A - 含フッ素新規化合物 - Google Patents
含フッ素新規化合物Info
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- JP2000355594A JP2000355594A JP11165964A JP16596499A JP2000355594A JP 2000355594 A JP2000355594 A JP 2000355594A JP 11165964 A JP11165964 A JP 11165964A JP 16596499 A JP16596499 A JP 16596499A JP 2000355594 A JP2000355594 A JP 2000355594A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】水の表面張力を著しく低下させる新規な化合物
を提供する。 【解決手段】一般式1のホスファチジルコリン基を含む
新規なフルオロカーボン系化合物。 (R1はメチル基またはエチル基、R2およびR3は水
素、メチル基、エチル基またはベンジル基、R4はCF
3−または(CF3)2−CF−を表し、nは1または
2の整数、mは1〜6の整数、そしてlは1〜9の整数
を表す。)
を提供する。 【解決手段】一般式1のホスファチジルコリン基を含む
新規なフルオロカーボン系化合物。 (R1はメチル基またはエチル基、R2およびR3は水
素、メチル基、エチル基またはベンジル基、R4はCF
3−または(CF3)2−CF−を表し、nは1または
2の整数、mは1〜6の整数、そしてlは1〜9の整数
を表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なホスファチ
ジルコリン基を含むフルオロカーボン系化合物に関し、
その水溶液は著しく低い表面張力を示し、例えば界面活
性剤として有用な化合物を提供する。
ジルコリン基を含むフルオロカーボン系化合物に関し、
その水溶液は著しく低い表面張力を示し、例えば界面活
性剤として有用な化合物を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来から、界面活性を示す化合物として
はカチオン系、アニオン系、ノニオン系あるいは両性イ
オン系と分類される種々の化合物が提案され、その洗浄
力、分散力、乳化力、可溶化力、湿潤力、殺菌力、起泡
力あるいは浸透力を活用して多様な目的に合わせて広い
方面で実用化されている。
はカチオン系、アニオン系、ノニオン系あるいは両性イ
オン系と分類される種々の化合物が提案され、その洗浄
力、分散力、乳化力、可溶化力、湿潤力、殺菌力、起泡
力あるいは浸透力を活用して多様な目的に合わせて広い
方面で実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、例え
ばその水溶液が極めて低い表面張力を示す新規な化合物
を提供することである。
ばその水溶液が極めて低い表面張力を示す新規な化合物
を提供することである。
【0004】従来から界面活性剤として実用化されてい
る化合物では、その水溶液は通常20dyne/cm程
度、低くても高だか15dyne/cmという値の表面
張力を示すことが判っている。
る化合物では、その水溶液は通常20dyne/cm程
度、低くても高だか15dyne/cmという値の表面
張力を示すことが判っている。
【0005】これに対して、本発明者らは、本発明の新
規化合物の一つは1%水溶液で常温常圧で7.2dyn
e/cmという驚異的に低い値の表面張力を示すことを
発見した。因みに、水は20℃常圧で72.8dyne
/cmの表面張力値を持つことが知られている。
規化合物の一つは1%水溶液で常温常圧で7.2dyn
e/cmという驚異的に低い値の表面張力を示すことを
発見した。因みに、水は20℃常圧で72.8dyne
/cmの表面張力値を持つことが知られている。
【0006】従って、本発明は、例えば、界面活性剤の
原料として有用な新規化合物を提供することができる。
原料として有用な新規化合物を提供することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、界面活性
剤として有用な化合物を開発することを目的として鋭意
検討を進め、ホスファチジルコリン系の化合物に着目
し、フルオロカーボン基を導入した新規化合物を得た。
得られた化合物の水溶液の表面張力を測定したところ、
異常に低い値を示すという知見を得て、本発明を完成し
た。
剤として有用な化合物を開発することを目的として鋭意
検討を進め、ホスファチジルコリン系の化合物に着目
し、フルオロカーボン基を導入した新規化合物を得た。
得られた化合物の水溶液の表面張力を測定したところ、
異常に低い値を示すという知見を得て、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち、本発明は、一般式(1)
【化1】 (式中、R1はメチル基またはエチル基、R2およびR3
は水素原子、メチル基、エチル基またはベンジル基、R
4はCF3−または(CF3)2−CF−を表し、nは1ま
たは2の整数、mは1から6の整数、そしてlは1から
9の整数を表す。)で表されるホスファチジルコリン基
を含むフルオロカーボン系化合物を提供するものであ
る。
は水素原子、メチル基、エチル基またはベンジル基、R
4はCF3−または(CF3)2−CF−を表し、nは1ま
たは2の整数、mは1から6の整数、そしてlは1から
9の整数を表す。)で表されるホスファチジルコリン基
を含むフルオロカーボン系化合物を提供するものであ
る。
【0009】式(1)において、R1、R2およびR3が
メチル基であり、nが2であるホスファチジル残基が通
常「ホスファチジルコリン基」と呼ばれるが、本発明に
おいては、R1、R2およびR3が本発明で規定する基で
あり、nが1または2の整数である限りにおいて、この
「ホスファチジルコリン基」に類似の残基を「ホスファ
チジルコリン基」と総称する。
メチル基であり、nが2であるホスファチジル残基が通
常「ホスファチジルコリン基」と呼ばれるが、本発明に
おいては、R1、R2およびR3が本発明で規定する基で
あり、nが1または2の整数である限りにおいて、この
「ホスファチジルコリン基」に類似の残基を「ホスファ
チジルコリン基」と総称する。
【0010】式(1)において、mは1から6の整数で
あるが、水に対する溶解性を考慮すると1または2であ
ることが好ましい。また、lは1から9の整数である
が、同様に水に対する溶解性を勘案すると7以下である
ことが好ましい。勿論、油溶性を活用する目的にはこれ
らの制限は必要としない。
あるが、水に対する溶解性を考慮すると1または2であ
ることが好ましい。また、lは1から9の整数である
が、同様に水に対する溶解性を勘案すると7以下である
ことが好ましい。勿論、油溶性を活用する目的にはこれ
らの制限は必要としない。
【0011】本発明の新規化合物は、吸湿性が強く、む
しろ抱水性を持っており、常法で取り扱った場合、通常
1から3個の水分子を含む。
しろ抱水性を持っており、常法で取り扱った場合、通常
1から3個の水分子を含む。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の化合物は、いずれも文献
未記載の新規化合物であるが、例えばパーフルオロアル
キルアルコールと2−クロロ−2−オキソ−1,3,2
−ジオキサホスホラン(以下、単に「クロロホスホラ
ン」と略称することがある。)とを反応させ、得られた
生成物にアルキルアミンを反応させることによって製造
することができる。
未記載の新規化合物であるが、例えばパーフルオロアル
キルアルコールと2−クロロ−2−オキソ−1,3,2
−ジオキサホスホラン(以下、単に「クロロホスホラ
ン」と略称することがある。)とを反応させ、得られた
生成物にアルキルアミンを反応させることによって製造
することができる。
【0013】パーフルオロアルキルアルコールとクロロ
ホスホランとの反応は、パーフルオロアルキルアルコー
ルをアルキルアミンの共存下に例えばテトラヒドロフラ
ンに溶解し、得られた溶液を十分に冷却し(例えば、マ
イナス15℃前後)、この溶液を冷却しながらクロロホ
スホランを滴下することによって行う。ここで得られた
生成物は、例えばアセトニトリルやジメチルホルムアミ
ドで代表される非プロトン系の極性溶媒に溶解し、アル
キルアミンを加えて常温下ないし加熱下で反応させ、目
的とする本発明の化合物を得る。この合成は、例えば、
特公平2−49316号公報に教示されている方法を参
考にすることができる。
ホスホランとの反応は、パーフルオロアルキルアルコー
ルをアルキルアミンの共存下に例えばテトラヒドロフラ
ンに溶解し、得られた溶液を十分に冷却し(例えば、マ
イナス15℃前後)、この溶液を冷却しながらクロロホ
スホランを滴下することによって行う。ここで得られた
生成物は、例えばアセトニトリルやジメチルホルムアミ
ドで代表される非プロトン系の極性溶媒に溶解し、アル
キルアミンを加えて常温下ないし加熱下で反応させ、目
的とする本発明の化合物を得る。この合成は、例えば、
特公平2−49316号公報に教示されている方法を参
考にすることができる。
【0014】本発明の新規化合物を製造するに当たって
用いるパーフルオロアルキルアルコールとしては、1
H、1H−トリフルオロエタノール、1H、1H−ペン
タフルオロプロパノール、1H、1H−ヘプタフルオロ
ブタノール、6−(パーフルオロエチル)ヘキサノー
ル、2−(パーフルオロブチル)エタノール、6−(パ
ーフルオロブチル)ヘキサノール、2−(パーフルオロ
ヘキシル)エタノール、3−(フルオロヘキシル)プロ
パノール、6−(パーフルオロヘキシル)ヘキサノー
ル、2−(パーフルオロオクチル)エタノール、3−
(パーフルオロオクチル)プロパノール、6−(パーフ
ルオロオクチル)ヘキサノール、2−(パーフルオロオ
クデシル)エタノール、6−(パーフルオロ−1−メチ
ルエチル)ヘキサノール、2−(パーフルオロ−3−メ
チルブチル)エタノール、2−(パーフルオロ−5−メ
チルヘキシル)エタノール、2−(パーフルオロ−7−
メチルオクチル)エタノールなどを例示することがで
き、本発明はこれらの例示アルコールに限定されるもの
ではない。これらのフルオロアルキルアルコールはいず
れも市販されており、入手は可能である。
用いるパーフルオロアルキルアルコールとしては、1
H、1H−トリフルオロエタノール、1H、1H−ペン
タフルオロプロパノール、1H、1H−ヘプタフルオロ
ブタノール、6−(パーフルオロエチル)ヘキサノー
ル、2−(パーフルオロブチル)エタノール、6−(パ
ーフルオロブチル)ヘキサノール、2−(パーフルオロ
ヘキシル)エタノール、3−(フルオロヘキシル)プロ
パノール、6−(パーフルオロヘキシル)ヘキサノー
ル、2−(パーフルオロオクチル)エタノール、3−
(パーフルオロオクチル)プロパノール、6−(パーフ
ルオロオクチル)ヘキサノール、2−(パーフルオロオ
クデシル)エタノール、6−(パーフルオロ−1−メチ
ルエチル)ヘキサノール、2−(パーフルオロ−3−メ
チルブチル)エタノール、2−(パーフルオロ−5−メ
チルヘキシル)エタノール、2−(パーフルオロ−7−
メチルオクチル)エタノールなどを例示することがで
き、本発明はこれらの例示アルコールに限定されるもの
ではない。これらのフルオロアルキルアルコールはいず
れも市販されており、入手は可能である。
【0015】フルオロアルキルアルコールを溶解する溶
媒としては、両反応成分およびアルキルアミンを溶解し
得るものが好ましく、例えば、ジエチルエーテルやテト
ラヒドロフランなどを挙げることができる。アルキルア
ミンは、反応で生成する塩化水素を捕捉すところから反
応原料と等モルかやや過剰に用いるのが好ましく、トリ
アルキルアミンが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
媒としては、両反応成分およびアルキルアミンを溶解し
得るものが好ましく、例えば、ジエチルエーテルやテト
ラヒドロフランなどを挙げることができる。アルキルア
ミンは、反応で生成する塩化水素を捕捉すところから反
応原料と等モルかやや過剰に用いるのが好ましく、トリ
アルキルアミンが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
【0016】フルオロアルキルアルコールとクロロホス
ホランの反応は激しい発熱反応であり、マイナス50な
いし0℃という反応温度、通常はマイナス20ないし0
℃という温度に制御することが必要である。反応時間は
30分ないし数時間でよく、ほぼ定量的に生成物を得る
ことができる。副生するアルキルアミン塩酸塩を分離し
て、過剰のアルキルアミンと溶媒を留去して目的とする
生成物を得る。
ホランの反応は激しい発熱反応であり、マイナス50な
いし0℃という反応温度、通常はマイナス20ないし0
℃という温度に制御することが必要である。反応時間は
30分ないし数時間でよく、ほぼ定量的に生成物を得る
ことができる。副生するアルキルアミン塩酸塩を分離し
て、過剰のアルキルアミンと溶媒を留去して目的とする
生成物を得る。
【0017】得られた生成物は、アセトニトリルやジメ
チルホルムアミドで代表される非プロトン系の極性溶媒
に溶解し、これにアルキルアミンを加えて室温ないし6
0℃程度に加熱して反応させる。アルキルアミンとして
は、目的とする化合物に見合うアミンを選択して用いれ
ば良く、モノアルキルアミン、ジアルキルアミンおよび
トリアルキルアミンのいずれかが適宜用いられる。アル
キル基としては、炭素数が大きくなると目的とする化合
物の溶解性に難点があり、通常メチル基またはエチル基
が選ばれる。アルキルキル基にはベンジル基で代表され
るアラルキル基が含まれる。反応は数時間から十数時間
の間で行われる。
チルホルムアミドで代表される非プロトン系の極性溶媒
に溶解し、これにアルキルアミンを加えて室温ないし6
0℃程度に加熱して反応させる。アルキルアミンとして
は、目的とする化合物に見合うアミンを選択して用いれ
ば良く、モノアルキルアミン、ジアルキルアミンおよび
トリアルキルアミンのいずれかが適宜用いられる。アル
キル基としては、炭素数が大きくなると目的とする化合
物の溶解性に難点があり、通常メチル基またはエチル基
が選ばれる。アルキルキル基にはベンジル基で代表され
るアラルキル基が含まれる。反応は数時間から十数時間
の間で行われる。
【0018】反応条件や反応生成物の処理方法について
は、実施例において詳述する。
は、実施例において詳述する。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明の新規化合物を
合成する。
合成する。
【0020】実施例に示す表面張力は、協和界面科学株
式会社製の表面張力計「CBVP型CBVP−A3タイ
プ」を使用して測定した。
式会社製の表面張力計「CBVP型CBVP−A3タイ
プ」を使用して測定した。
【0021】実施例1 500ml四つ口フラスコに2−(パーフルオロオクチ
ル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:A
−1820」)8.0g(0.017モル)、トリエチ
ルアミン2.0g(0.020モル)およびテトラヒド
ロフラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス1
5℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン2.4g(0.017モ
ル)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた
溶液を前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下
した。滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに3
0分間攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、
沈殿物をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。
濃縮液にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶
液を耐圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩
80gに水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したト
リメチルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入
した。耐圧びんを50℃の水浴中で30分間振とうし、
さらに室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液を
エバポレーターに移し、アセトニトリルを留去した後、
ジエチルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応
物を取り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を
得た。収率は65%であった。
ル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:A
−1820」)8.0g(0.017モル)、トリエチ
ルアミン2.0g(0.020モル)およびテトラヒド
ロフラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス1
5℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン2.4g(0.017モ
ル)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた
溶液を前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下
した。滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに3
0分間攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、
沈殿物をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。
濃縮液にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶
液を耐圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩
80gに水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したト
リメチルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入
した。耐圧びんを50℃の水浴中で30分間振とうし、
さらに室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液を
エバポレーターに移し、アセトニトリルを留去した後、
ジエチルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応
物を取り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を
得た。収率は65%であった。
【0022】得られた生成物の赤外線吸収を測定したと
ころ、「図1」の赤外吸収スペクトルに見られる通り、
3400cm−1に水に基づく水酸基の特性吸収、30
00cm−1にメチレン基に基づく特性吸収および12
00〜1250cm−1および1050〜1080cm
−1にりん酸根に基づく特性吸収があり、目的とするホ
スファチジルコリン基を含むフルオロカーボン系化合物
であることが判る。
ころ、「図1」の赤外吸収スペクトルに見られる通り、
3400cm−1に水に基づく水酸基の特性吸収、30
00cm−1にメチレン基に基づく特性吸収および12
00〜1250cm−1および1050〜1080cm
−1にりん酸根に基づく特性吸収があり、目的とするホ
スファチジルコリン基を含むフルオロカーボン系化合物
であることが判る。
【0023】生成物の元素分析結果は次の通りであっ
た。
た。
【0024】 C15H17O4NPF17・2H2Oとしての 計算値 C:27.06% H:3.16% N:2.11% 生成物の実測値 C:26.87% H:3.09% N:2.08% 得られた生成物の0.01重量%水溶液は、常温常圧で
8.1dyne/cmという低い表面張力の値を示し
た。
8.1dyne/cmという低い表面張力の値を示し
た。
【0025】実施例2 500ml四つ口フラスコに式C2F5(CF2CF2)n
CH2CH2OH(ここでnの平均値は3であり、n=3
の成分を54%含有している)で示されるフルオロアル
キルアルコール(ダイキン工業株式会社製「商品名:R
f−エタノール」)32.5g(0.07モル)、トリ
エチルアミン8.3g(0.08モル)およびテトラヒ
ドロフラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス
15℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン10g(0.07モル)を
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた溶液を
前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下した。
滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに30分間
攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、沈殿物
をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮液
にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶液を耐
圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩60g
に水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したトリメチ
ルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入した。
耐圧びんを80℃の水浴中で30分間振とうし、さらに
室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液をエバポ
レーターに移し、アセトニトリルを留去した後、ジエチ
ルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応物を取
り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を得た。
収率は62%であった。
CH2CH2OH(ここでnの平均値は3であり、n=3
の成分を54%含有している)で示されるフルオロアル
キルアルコール(ダイキン工業株式会社製「商品名:R
f−エタノール」)32.5g(0.07モル)、トリ
エチルアミン8.3g(0.08モル)およびテトラヒ
ドロフラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス
15℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン10g(0.07モル)を
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた溶液を
前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下した。
滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに30分間
攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、沈殿物
をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮液
にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶液を耐
圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩60g
に水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したトリメチ
ルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入した。
耐圧びんを80℃の水浴中で30分間振とうし、さらに
室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液をエバポ
レーターに移し、アセトニトリルを留去した後、ジエチ
ルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応物を取
り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を得た。
収率は62%であった。
【0026】得られた生成物の融点を測定したところ、
220〜240℃で黄変し、分解した。
220〜240℃で黄変し、分解した。
【0027】得られた生成物の赤外線吸収を測定したと
ころ、実施例1で得られた生成物の赤外吸収スペクトル
と実質的に同じ特性吸収スペクトルが観察され、目的と
するホスファチジルコリン基を含むフルオロカーボン系
化合物であることが判る。
ころ、実施例1で得られた生成物の赤外吸収スペクトル
と実質的に同じ特性吸収スペクトルが観察され、目的と
するホスファチジルコリン基を含むフルオロカーボン系
化合物であることが判る。
【0028】また重水素化メタノール中で核磁気共鳴ス
ペクトルを測定したところ、3.10ppmにメチルア
ンモニウム基に起因する9H、3.15ppmにメチレ
ン基に起因する2H、3.50〜4.0ppmにホスフ
ォエチル基に起因する8Hのスペクトルが見られた。ス
ペクトルの解析から生成物に含まれる水は2分子である
ことが判った。
ペクトルを測定したところ、3.10ppmにメチルア
ンモニウム基に起因する9H、3.15ppmにメチレ
ン基に起因する2H、3.50〜4.0ppmにホスフ
ォエチル基に起因する8Hのスペクトルが見られた。ス
ペクトルの解析から生成物に含まれる水は2分子である
ことが判った。
【0029】生成物の元素分析結果は次の通りであっ
た。
た。
【0030】 C15H17O4NPF17・2H2Oとしての計算値 C:27.1% H:3.16% N:2.11% 生成物の実測値 C:26.81% H:3.12% N:1.99% ここで得られた生成物の1重量%水溶液は、極めて低い
表面張力の値を示し、その値はpH依存性を示し、酸性
域で相対的に低い値を示し、pH3では25℃常圧下で
7.2dyne/cmという極めて低い表面張力の値を
示した。
表面張力の値を示し、その値はpH依存性を示し、酸性
域で相対的に低い値を示し、pH3では25℃常圧下で
7.2dyne/cmという極めて低い表面張力の値を
示した。
【0031】メタノールやエタノールの表面張力の値
も、それぞれに得られた生成物を1重量%添加すると以
下のように低下することが判った(常温常圧で測定し
た)。
も、それぞれに得られた生成物を1重量%添加すると以
下のように低下することが判った(常温常圧で測定し
た)。
【0032】 メタノール エタノール 1重量%添加 17.8dyne/cm 19.9dyne/cm 無添加 22.3dyne/cm 21.8dyne/cm 実施例3 500ml四つ口フラスコに式2−(パーフルオロヘキ
シル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:
A−1620」)8.0g(0.022モル)、トリエ
チルアミン2.6g(0.08モル)およびテトラヒド
ロフラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス1
5℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン3.1g(0.022モ
ル)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた
溶液を前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下
した。滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに3
0分間攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、
沈殿物をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。
濃縮液にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶
液を耐圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩
80gに水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したト
リメチルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入
した。耐圧びんを50℃の水浴中で30分間振とうし、
さらに室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液を
エバポレーターに移し、アセトニトリルを飛ばした後、
ジエチルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応
物を取り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を
得た。収率は60%であった。
シル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:
A−1620」)8.0g(0.022モル)、トリエ
チルアミン2.6g(0.08モル)およびテトラヒド
ロフラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス1
5℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン3.1g(0.022モ
ル)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた
溶液を前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下
した。滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに3
0分間攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、
沈殿物をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。
濃縮液にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶
液を耐圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩
80gに水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したト
リメチルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入
した。耐圧びんを50℃の水浴中で30分間振とうし、
さらに室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液を
エバポレーターに移し、アセトニトリルを飛ばした後、
ジエチルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応
物を取り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を
得た。収率は60%であった。
【0033】得られた生成物の赤外線吸収を測定したと
ころ、実施例1で得られた生成物の赤外吸収スペクトル
と実質的に同じ特性吸収スペクトルが観察され、目的と
するホスファチジルコリン基を含むフルオロカーボン系
化合物であることが判る。
ころ、実施例1で得られた生成物の赤外吸収スペクトル
と実質的に同じ特性吸収スペクトルが観察され、目的と
するホスファチジルコリン基を含むフルオロカーボン系
化合物であることが判る。
【0034】生成物の元素分析結果は次の通りであっ
た。
た。
【0035】 C13H17O4NPF13・2H2Oとしての 計算値 C:27.61% H:3.72% N:2.48% 生成物の実測値 C:27.49% H:3.66% N:2.31% 得られた生成物の1重量%水溶液は、常温常圧で10.
4dyne/cmという表面張力の値を示した。
4dyne/cmという表面張力の値を示した。
【0036】実施例4 500ml四つ口フラスコに2−(パーフルオロデシ
ル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:A
−2020」)10g(0.018モル)、トリエチル
アミン2.2g(0.022モル)およびテトラヒドロ
フラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス15
℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,3,
2−ジオキサホスホラン2.6g(0.018モル)を
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた溶液を
前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下した。
滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに30分間
攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、沈殿物
をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮液
にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶液を耐
圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩40g
に水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したトリメチ
ルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入した。
耐圧びんを80℃の水浴中で30分間振とうし、さらに
室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液をエバポ
レーターに移し、アセトニトリルを飛ばした後、ジエチ
ルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応物を取
り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を得た。
収率は65%であった。
ル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:A
−2020」)10g(0.018モル)、トリエチル
アミン2.2g(0.022モル)およびテトラヒドロ
フラン200mlを投入し、攪拌しながらマイナス15
℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,3,
2−ジオキサホスホラン2.6g(0.018モル)を
テトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた溶液を
前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下した。
滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに30分間
攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、沈殿物
をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。濃縮液
にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶液を耐
圧びんに移した。一方、トリメチルアミン塩酸塩40g
に水酸化ナトリウム水溶液を添加し、生成したトリメチ
ルアミンを冷却して捕集し、前記耐圧びんに投入した。
耐圧びんを80℃の水浴中で30分間振とうし、さらに
室温で一晩振とうし、反応を終了した。反応液をエバポ
レーターに移し、アセトニトリルを飛ばした後、ジエチ
ルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、未反応物を取
り除き、さらに真空乾燥して目的とする生成物を得た。
収率は65%であった。
【0037】得られた生成物の赤外線吸収を測定した結
果、実施例1で得られた生成物と同様の特性吸収スペク
トルが認められ、目的とするホスファチジルコリン基を
含むフルオロカーボン系化合物であることが判る。
果、実施例1で得られた生成物と同様の特性吸収スペク
トルが認められ、目的とするホスファチジルコリン基を
含むフルオロカーボン系化合物であることが判る。
【0038】生成物の元素分析結果は以下の通りであっ
た。
た。
【0039】 C17H17O4NPF21・2H2Oとしての 計算値 C:26.60% H:2.75% N:1.83% 生成物の実測値 C:26.35% H:2.61% N:1.67% ここで得られた生成物の1重量%水溶液は、常温常圧下
で17dyne/cmの表面張力値を示した。
で17dyne/cmの表面張力値を示した。
【0040】実施例5 500ml四つ口フラスコに2−(パーフルオロオクチ
ル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:A
−1820」)2.0g(0.005モル)、トリエチ
ルアミン1.53g(0.006モル)およびテトラヒ
ドロフラン100mlを投入し、攪拌しながらマイナス
15℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン0.6g(0.005モ
ル)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた
溶液を前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下
した。滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに3
0分間攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、
沈殿物をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。
濃縮液にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶
液を耐圧びんに移した。次いで、N,N−ジメチルベン
ジルアミン1.2g(0.009モル)を前記耐圧びん
に投入した。耐圧びんを50℃の水浴中で30分間振と
うし、さらに室温で一晩振とうし、反応を終了した。反
応液をエバポレーターに移し、アセトニトリルを飛ばし
た後、ジエチルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、
未反応物を取り除き、さらに真空乾燥して目的とする生
成物を得た。収率は65%であった。
ル)エタノール(ダイキン工業株式会社製「商品名:A
−1820」)2.0g(0.005モル)、トリエチ
ルアミン1.53g(0.006モル)およびテトラヒ
ドロフラン100mlを投入し、攪拌しながらマイナス
15℃前後に冷却した。2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホラン0.6g(0.005モ
ル)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、得られた
溶液を前記フラスコに滴下ロートを用いて緩やかに滴下
した。滴下終了後、フラスコを氷水中に漬け、さらに3
0分間攪拌した。フラスコを取り出して室温まで戻し、
沈殿物をガラスフィルターでろ別し、ろ液を濃縮した。
濃縮液にアセトニトリルを投入して溶解した後、この溶
液を耐圧びんに移した。次いで、N,N−ジメチルベン
ジルアミン1.2g(0.009モル)を前記耐圧びん
に投入した。耐圧びんを50℃の水浴中で30分間振と
うし、さらに室温で一晩振とうし、反応を終了した。反
応液をエバポレーターに移し、アセトニトリルを飛ばし
た後、ジエチルエーテルとアセトンを投入して洗浄し、
未反応物を取り除き、さらに真空乾燥して目的とする生
成物を得た。収率は65%であった。
【0041】得られた生成物の赤外線吸収を測定したと
ころ、「図2」の赤外吸収スペクトルに見られる通り、
3400cm−1に水に基づく水酸基の特性吸収、30
00cm−1にメチレン基に基づく特性吸収、1500
cm−1にフェニル核に基づく特性吸収および1200
〜1250cm−1および1050〜1080cm−1に
りん酸根に基づく特性吸収があり、目的とするホスファ
チジルコリン基を含むフルオロカーボン系化合物である
ことが判る。
ころ、「図2」の赤外吸収スペクトルに見られる通り、
3400cm−1に水に基づく水酸基の特性吸収、30
00cm−1にメチレン基に基づく特性吸収、1500
cm−1にフェニル核に基づく特性吸収および1200
〜1250cm−1および1050〜1080cm−1に
りん酸根に基づく特性吸収があり、目的とするホスファ
チジルコリン基を含むフルオロカーボン系化合物である
ことが判る。
【0042】生成物の元素分析結果は次の通りであっ
た。
た。
【0043】 C21H21O4NPF17としての 計算値 C:34.01% H:2.83% N:1.89% 生成物の実測値 C:33.70% H:2.57% N:1.70%
【0044】
【発明の効果】実施例に示したごとく、本発明の新規化
合物は、水に対して極めて特異的に表面張力を低下させ
ることが判った。さらには、アルコール類でも表面張力
を低下させるという特異な性質を持つことも判った。こ
のような特異な性質を持つことから、界面活性剤として
の実用化、具体的には、表面張力が以上に低いと言う特
徴を生かして細部にまで浸透して洗浄効果を発揮する精
密部品用洗浄剤、毒性が少なく構造的にリン脂質コリン
に近いことから皮膚に優しい食器用洗剤やシャンプー類
としての使用が可能である。
合物は、水に対して極めて特異的に表面張力を低下させ
ることが判った。さらには、アルコール類でも表面張力
を低下させるという特異な性質を持つことも判った。こ
のような特異な性質を持つことから、界面活性剤として
の実用化、具体的には、表面張力が以上に低いと言う特
徴を生かして細部にまで浸透して洗浄効果を発揮する精
密部品用洗浄剤、毒性が少なく構造的にリン脂質コリン
に近いことから皮膚に優しい食器用洗剤やシャンプー類
としての使用が可能である。
【0045】また、クリームなどの化粧品やエマルジョ
ン塗料などに有用な乳化剤、顔料インクや水性塗料など
に有用な分散剤としての用途が期待される。
ン塗料などに有用な乳化剤、顔料インクや水性塗料など
に有用な分散剤としての用途が期待される。
【0046】さらには、抗菌性、殺菌性、抗血栓性とい
った種々の性質を示すことが期待され、生体膜のタンパ
ク質を可溶化する能力が期待でき、バイオケミストリー
の分野で実用化されることが期待できる。
った種々の性質を示すことが期待され、生体膜のタンパ
ク質を可溶化する能力が期待でき、バイオケミストリー
の分野で実用化されることが期待できる。
【図1】「図1」は、実施例1で得られた本発明の新規
化合物の赤外吸収スペクトル図である。
化合物の赤外吸収スペクトル図である。
【図2】「図2」は、実施例5で得られた本発明の新規
化合物の赤外吸収スペクトル図である。
化合物の赤外吸収スペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AA02 AD08 DA02 DA14 DA15 DA17 FA01 4H050 AA01 AB68
Claims (5)
- 【請求項1】下記式(1)で表されるホスファチジルコ
リン基を含むフルオロカーボン系新規化合物。 【化1】 (式中、R1はメチル基またはエチル基、R2およびR3
は水素原子、メチル基、エチル基またはベンジル基、R
4はCF3−または(CF3)2−CF−を表し、nは1ま
たは2の整数、mは1から6の整数、そしてlは1から
9の整数を表す。) - 【請求項2】式(1)において、R1、R2およびR3が
メチル基である請求項1に記載の新規化合物。 - 【請求項3】請求項2においてnおよびmが整数2であ
り、R4がCF3−である新規化合物 - 【請求項4】請求項2においてlが1から7の整数であ
る新規化合物。 - 【請求項5】1個以上の水分子を抱水している請求項1
に記載の新規化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165964A JP2000355594A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 含フッ素新規化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165964A JP2000355594A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 含フッ素新規化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000355594A true JP2000355594A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15822366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11165964A Pending JP2000355594A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 含フッ素新規化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000355594A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084752A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Nof Corp | 複合材料成形物及びその製造方法 |
JP2009209251A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 短鎖両性界面活性剤 |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP11165964A patent/JP2000355594A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084752A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Nof Corp | 複合材料成形物及びその製造方法 |
JP2009209251A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 短鎖両性界面活性剤 |
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A02 | Decision of refusal |
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