JP2000355350A - 高気密性コンテナ - Google Patents

高気密性コンテナ

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JP2000355350A
JP2000355350A JP11166866A JP16686699A JP2000355350A JP 2000355350 A JP2000355350 A JP 2000355350A JP 11166866 A JP11166866 A JP 11166866A JP 16686699 A JP16686699 A JP 16686699A JP 2000355350 A JP2000355350 A JP 2000355350A
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container
feed
highly airtight
opening
lid
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JP11166866A
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Kunihiko Shinomiya
邦彦 篠宮
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YOSHIMOTO POLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発酵飼料等の貯蔵、輸送、排出が容易な構成
を備えた高気密性コンテナを提供すること。 【解決手段】 家畜用の飼料F等の貯蔵や輸送に適した
形態に形成されたコンテナ1等において、飼料Fの投入
や排出を行なうための開口部209を備えた容器2等
と、前記開口部209を閉塞する蓋3等と、を備え、前
記開口部209と前記蓋3等の接合部Sには、弾性部材
6を介装されるとともに、該弾性部材6を圧縮するよう
に構成された容器密封手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飼料等の貯蔵、輸
送及び排出を容易化するとともに、家畜用の飼料を密閉
収容して飼料の微生物による嫌気性発酵を促進して、い
わゆる発酵飼料の製造を行なう場合や腐敗しやすい生ゴ
ミ、食品残渣等を収容して飼料化し、再利用する場合等
に、特に好適な高気密性コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】豚や牛などに与える家畜用飼料の一つと
して、「発酵飼料」と呼ばれるものがある。この発酵飼
料は、微生物による発酵作用で芳香を発することから嗜
好性に優れ、飼料要求率が高いという性質を備えている
ため、特に、早期飼育が求められている豚などの家畜用
飼料として使用されている。
【0003】この発酵飼料は、専用の飼料製造工場など
において、穀類(例えば、とうもろこし)、糠、ふす
ま、醤油かすなどの有機物原料を混合して、水分量を調
整しながら接種した微生物によって発酵を行なわしめる
ことにより、製造されるのが一般的である。
【0004】製造された発酵飼料は、布などで形成され
た袋状のトランスバックに所定量小分けされて一次貯蔵
された後、輸送トラックに積載されて、農家や牧場に輸
送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、布製等
のトランスバックによる一次貯蔵及び輸送手段では、紐
等で開口部を締結する等の閉塞手段が用いられるため、
気密性が低く、嫌気的条件が充分に形成できないという
問題や雑菌が混入してしまうなどの問題がある。
【0006】このため、一次貯蔵をできるだけ回避し、
速やかに農家や牧場へ輸送しなければならなかった。ま
た、トランスバックは積載しにくい袋状の形態であるた
め、貯蔵や輸送に不向きで、飼料排出作業にも手間が掛
かっていただけでなく、布製であるため、破損したりす
る可能性もあることから、取扱いに注意を払う必要があ
った。更には、腐敗しやすい生ゴミ、ビールかす、おか
ら等の食品残渣等を確実に密封収容して、一次貯蔵、再
利用できる高気密性の容器も近年求められつつある。
【0007】そこで、本発明は、飼料等の貯蔵、輸送、
排出が容易な構成を備え、かつ、容器内部の高い気密性
を確保できる、高気密性コンテナを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の手段を採用する。請求項1では、
家畜用の飼料等の貯蔵や輸送に適した形態に形成された
コンテナにおいて、飼料の投入や排出を行なうための開
口部を備えた容器と、前記開口部を閉塞する蓋と、を備
えるようにする。そして、前記開口部と前記蓋の接合部
に、例えばゴム製パッキン等の弾性部材を介装するとと
もに、この弾性部材を圧縮するように構成した容器密封
手段を設ける。この手段では、飼料等が収容される容器
と、該容器を閉塞するための蓋の接合部に弾性部材が介
装されている構成により、確実に容器の気密性を高める
ことができる。その結果、容器内部は、嫌気的条件が形
成されやすくなり、嫌気性細菌による発酵作用が促進さ
れる。
【0009】請求項2では、請求項1記載の弾性部材
を、前記開口部のフランジ部上面又は前記蓋の前記フラ
ンジ着接面に敷設する。この手段では、容器と蓋の接合
部全体の密封性を確実に高めることが可能となる。
【0010】請求項3では、請求項1又は2記載の容器
密封手段を、前記接合部を挟持するクランプ部材で構成
する。この手段では、例えば、ネジ締結動作で挟持力を
調整できるクランプ部材を接合部の複数箇所に適宜に配
置すれば、簡易な手段によって、接合部に介装された弾
性部材を圧縮し、容器の密封性を確保できる。
【0011】請求項4では、請求項1から3のいずれか
に記載の容器には、クレーンから垂下されるワイヤを容
器所定箇所に係着させて、該容器が傾倒しないで平衡に
懸吊されるように構成されたクレーン懸吊手段を設け
る。そして、前記クレーン懸吊手段に設けられた容器傾
倒手段によって、容器開口部から飼料を排出できるよう
に構成する。この手段では、飼料を収容して重量のある
高気密性コンテナを、クレーンで平衡に懸吊できる所定
の形態に予め形成しておき、更に、このクレーンによっ
て容器を傾倒できるようにして、容器上方などに形成さ
れた容器開口部を下方へ傾けて、飼料排出を行なうこと
ができるので、重労働であった飼料排出作業を一気に簡
易化できる。
【0012】請求項5では、請求項1から3のいずれか
に記載の容器の底部に、飼料排出手段を設けるととも
に、前記容器には、前記飼料排出手段と干渉しない箇所
にフォークリフトのフォーク挿入部を設ける。この手段
では、高気密性コンテナをフォークリフトで持ち上げ
て、容器を傾倒することなく、容器底部から飼料を排出
することができる。
【0013】請求項6では、請求項5記載の飼料排出手
段を、前記容器に設けられたウインチの回転軸に巻回さ
れたワイヤによって支持された開閉板で構成する。この
手段では、容器底部に設けられた開閉板が、ウインチで
巻き戻したり、緩めたりできるワイヤによって支持され
ているため、飼料の排出量を制御できる。また、開閉板
がワイヤで支持されているため、コンテナ運搬途上で飼
料を間違って排出してしまうことが無い。
【0014】請求項7では、請求項1から6のいずれか
に記載の容器又は蓋には、前記容器内部の圧力を調整す
るための圧力調整手段を設ける。この手段では、飼料
が、発酵等の微生物の働きによって発生するガス(例え
ば、炭酸ガス・CO2)によってコンテナ内部が一定以
上の圧力になったときに、自動的に圧力弁を開口させ、
発生ガスを外部に排出することができる構成としたこと
によって、コンテナ内部の圧力を一定以上にならないよ
うにする。
【0015】請求項8では、請求項1から6のいずれか
に記載の高気密性コンテナには、前記容器内部に存在す
る酸素ガスと不活性気体を置換するためのガス置換手段
を設ける。この手段では、積極的にコンテナ内部の嫌気
的条件を形成して、嫌気性細菌による飼料の発酵作用を
促進する。
【0016】以上のように、本発明に係る高気密性コン
テナは、(1)飼料の運搬、一次貯蔵、排出作業を容易
化する、(2)嫌気的条件を形成して、飼料の微生物に
よる発酵を促進し、均一な品質で飼料要求度の高い発酵
飼料を提供する、(3)腐敗しやすい生ゴミや食品残渣
の密封貯蔵、飼料化等による再利用を容易化する等の技
術的意義を有し、農業、牧畜業等やその他周辺産業の発
達に寄与することになる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施例について添
付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る高気密
性コンテナの第1実施例の構成から説明する。図1は、
第1実施例である高気密性コンテナ1の外観斜視図であ
る。この高気密性コンテナ(以下「コンテナ」とい
う。)1は、上方に開口部209(図5等参照)を備え
た略直方体のFRP製の容器2と、この容器2の開口部
210を閉塞するための、略偏平な矩形をなすFRP製
の蓋3と、から構成されている。
【0018】容器2の四隅には、上下方向に枠棒(支
柱)201、201,201、201が配設され、各枠
棒201の間に配設されて、底板とともに容器2を形作
る4枚の短枠板202a、202b及び長枠板203,
203が形成され、各枠板202,203には、補強板
208が縦又は横方向に突設されている。
【0019】尚、各枠棒201の上端部には、上方に向
いた角部205、205,205,205が形成され、
各枠棒201の下端部には、他のコンテナ1の角部20
5が係合する凹部206,206,206,206が設
けられ、コンテナ1は積み重ねられるようになってい
る。
【0020】容器2の底部には、フォークリフトのフォ
ーク11が挿入される一対のフォーク挿入部204a、
204bが巾方向に延設されている。容器2の巾方向に
配設される短枠板202a、202bの略中央には、補
強板208に固定された基板502と、この基板502
の中央から突設されたボス501と、から構成された
(クレーン懸吊用の)係着部5(5a、5b)が、形成
されている。
【0021】容器2の長手方向に配設される長枠板20
3の上方に形成された符号20で示す部分は、容器2内
の圧力を調整するための圧力調整手段である。具体的に
は、微生物の働きによって飼料Fから発生するガス(例
えば、炭酸ガス)で、容器2内が所定の圧力に達したと
きに、その圧力で自動的に押圧されて開口するように構
成された圧力調整弁(逃し弁)である。後述する他の実
施例のコンテナ10、13にも、上記圧力調整手段が設
けられているが、同等の構成故、以下においてその説明
は割愛することにする。
【0022】尚、容器2の圧力調整手段は、上記構成の
逃し弁方式に限定するものではなく、容器2内部の圧力
に応じて圧力調整を行なえる手段であれば、適宜選択可
能である。また、圧力調整弁(逃し弁)20は、必ずし
も容器2側に設ける必要はなく、飼料Fの投入量に関係
なく圧力調整を確実に行なうことができるようにするた
めに、蓋3(例えば、蓋3のコーナー部分など)に設け
てもよい。
【0023】ここで、容器2の略矩形のフランジ部上面
208には、蓋3が着接されて、コンテナ1上方周囲の
外側方向に突設してなる接合部Sを形成している。この
接合部Sには、コンテナ1を密封するためのクランプ部
材4aが嵌め込まれる。このクランプ部材4aは、縦断
面コの字状をなし、接合部Sに側方から嵌め込まれる口
部402と、口部402の上板に形成された雌ネジ部4
03を貫通して口部402の内側領域404に露出する
ように設けられたネジ401と、から構成されている
(図3参照)。
【0024】尚、符号207は、作業現場の条件次第で
は、コンテナ1をフォークリフト19では持ち上げた
り、移動したりすることができない場合も生し得るの
で、クレーンに締結等した図示しないワイヤを207、
207,207,207にそれぞれ締結して、コンテナ
1を4点吊りするためのフックである。
【0025】蓋3の上面の外側部分には、凹部301が
複数設けられている。この凹部301部分に、上記クラ
ンプ部材4aのネジ401の先端部401aが当接する
ように構成されているため、ネジ401を回すことによ
り接合部Sが挟持されて、コンテナ1を密封したり、開
放したりできるようになっている。
【0026】尚、接合部Sの密封及び開放手段は、上記
構成のクランプ部材4aに限定するものではなく、接合
部Sを確実に挟持できるものであれば適宜選択可能であ
る。例えば、図4に示すような市販(タキゲン製造株式
会社製、(登録商標)ステンレスアジャストファスナ
ー)のクランプ部材4b、4cを使用することもでき
る。
【0027】クランプ部材4b(商品番号:C−122
0−1−2)、クランプ部材4c(商品番号:C−12
66−1)はそれぞれ、フック405、409が蓋3の
側壁面306にナットで固定され、容器2の外壁面に固
設された台座410には止め具408、412がナット
で固定されている。
【0028】フック405、409には、それぞれ略三
角形状の係着部406、411が係着して、フック40
5、409を下方側に引くようにして、接合部Sを圧着
している。
【0029】これらのクランプ部材4b,4cは、ネジ
407(クランプ部材4cでは図示せず。)を回すこと
によって係着部406、411の位置(長さ)を変え
て、接合部Sの圧着度を容易に調整することができると
いう構成であるため、コンテナ1内部の圧力を、貯蔵期
間(2〜3週間程度の期間)の経時変化に応じて、簡易
に調整することができるので便利である。また、フック
405,409に止め具408、412を係着する、と
いう簡易な作業だけで、容器2を密封閉塞できるので、
省力化を図ることができる。
【0030】更には、使用する各クランプ部材4b,4
cの締め付け(圧着)強度を予め一定になるように調整
しておくこによって、コンテナ1間での(蓋3と容器2
の)圧着度のばらつきを低減して、コンテナ1間の気密
性(内部圧力)の均一化を図ることができ、その結果、
均一な品質の飼料Fの提供をすることができるようにな
るので、好適である。
【0031】次に、蓋3の裏面構成について、説明す
る。蓋3の裏面304の構成を表す図2に示すように、
裏面305の外側部分、即ち容器2のフランジ部上面2
08に着接するフランジ着接面303には、弾性部材
6、例えば、ゴム製の板状(一部空洞に形成されてい
る)パッキンが、敷設されている。
【0032】この弾性部材6は、図3(B)に示すよう
に、対向する容器2のフランジ部上面208と蓋3のフ
ランジ着接面303の間に介装され、接合部Sがクラン
プ部材4で挟持されたときに、圧縮されて(押しつぶさ
れて)コンテナ1の気密性を高める役割を果たしてい
る。
【0033】ここで、弾性部材6は、ゴム製のパッキン
に限定するものではなく、コンテナ1を密封できる部材
であれば、適宜選択可能である。また、この弾性部材6
は、容器2の開口部209のフランジ部上面208に敷
設してもよい。この弾性部材6は、以下に説明する他の
実施例においても同様の構成故、以下においてはその説
明を割愛する。
【0034】尚、蓋3の上面に突設された符号302で
示す一対の部材は、蓋3の開閉時に使用する取っ手であ
り、図3(B)の符号304に示す板部材は、蓋3のフ
ランジ着接面303を補強する鉄板である。
【0035】続いて、図5、6に基づいて、クレーンに
よって行なう、コンテナ1の懸吊手段について説明す
る。図示しないクレーンのフック7には、ワイヤ702
が係着されているとともに、このワイヤ702は、フッ
ク7の下方に左右方向水平に配設された支持板703の
上面に取り付けられた係着具708、708に係止され
ている。
【0036】支持板703の下面にも係着具709,7
09が取り付けられており、この係着具709,709
には、それぞれワイヤ704a、704bが係止されて
垂下されている。また、支持板703の下面中央には、
ウインチ707に巻回されたワイヤ704cが垂下され
ている。
【0037】各ワイヤ704a、704b、704cの
下端部には、それぞれ同様のフック705a、705
b,705cが設けられ、このフック705a〜705
cのそれぞれには、長円形の係着板706a、706
b、706cが挿通されて、ぶら下がっている。
【0038】係着板706a、706bは、それぞれ容
器2の短枠板202a、202bの中央に形成された上
記係着部5a、5bのボス501、501に嵌め込ま
れ、ボルト707a、707bで回動自在に係止されて
いる。また、係着板706cは、容器2の底板211下
面の長手方向中央に形成された係着部5cに嵌め込ま
れ、ボルト707cで回動自在に係止されている。
【0039】尚、各ボス501には、雌ネジ部が形成さ
れており、この雌ネジ部にボルト707a〜707cが
螺合するように構成されるとともに、ボルト707a〜
707cには、係着板706a〜706cが抜け落ちし
ないようにするための鍔様のストッパ708a、708
b、708cがそれぞれ設けられている。
【0040】ここで、図6に示すように、中央に垂下す
るワイヤ704cを上記ウインチ707で巻き上げる
と、蓋3を除かれている容器2は、平衡を保ちながら徐
々に傾倒して行き、やがては開口部209から収容され
ていた発酵飼料Fが排出されていくことになる。
【0041】以下、図7〜図10に基づいて、本発明に
係る高気密性コンテナの第2実施例の構成について、説
明する。符号10で示すコンテナが第2実施例を表して
いる。このコンテナ10は、FRP製の略直方体の容器
8と、この容器8を閉塞するFRP製の蓋9と、から構
成されている。
【0042】容器8には、略U字状の長枠体801a、
801bが、該容器8の巾方向に、容器8の長手方向両
側面と底面を囲んで懸架する如きに平行に並設されてい
る。この長枠体801a、801bの上端部には、縦断
面略U字状となる小枠部802,802,802,80
2が設けられ、他のコンテナ1の長枠体801a、80
1bの下端部805、805,805,805を載置
し、コンテナ1を積み重ねられるように、構成されてい
る。
【0043】また、図7と容器8の底面を表す図8に示
すように、容器8の巾方向の両側面には、長枠体801
a、801bの底面部分にそれぞれ直交するように連結
されている一対の略L字状の短枠体804a、804b
及び804c、804dが、配設されている。
【0044】ここで、図7、図8に示すように、容器8
底面における長枠体801a、801bの間の領域80
3は、フォークリフトのフォーク11が挿入される部分
となる。このため、領域803には、飼料Fの重量に耐
え得るように、補強板(鉄板)12が、内装されてい
る。
【0045】尚、容器8側方の短枠体804a、804
bと短枠体804c、804dには、矩形の支持板50
3が固定され、ボス501が突設され、クレーン懸吊用
の係着部5a、5b(5bは図示せず)が設けられ、上
記第1実施例同様の方法で、クレーン懸吊されて飼料F
の排出作業が行なわれることになる。
【0046】次に、図9及び図10に基づいて、第2実
施例であるコンテナ10の容器8と蓋9の接合部Sの密
封手段について説明する。容器8の外側方向に突設する
フランジ部上面805の下側部805aには、固定板1
24aが所定間隔で複数、下方側に突設されている。
【0047】この固定板124aには回動自在にクラン
プ部材12aが取り付けられ、下方側から上方側に(図
9に示す矢印X方向に)回動し、上方位置では、接合部
Sを断面コの字状に形成された口部122a内側に嵌め
込む構成とされている。
【0048】このクランプ部材12aの口部122a上
板には、雌ネジ部125aが形成され、この雌ネジ部1
25aにネジ121aが螺合して、口部122a内側に
露出している。尚、この点では、上記クランプ部材4a
と同様の構成である。
【0049】蓋9の外周領域の上面903には、クラン
プ部材12aの固定位置に対応するように凹部901が
形成されており、この凹部901には、ネジ121aの
先端部127aが当接され、ネジ121aを回すことに
よって、接合部Sを挟持又は開放できる構成とされてい
る。
【0050】ここで、蓋9の裏面側の外周側部分には、
第1実施例と同様に、弾性部材6が敷設されて、接合部
Sの気密性を高める役割を果たしている。尚、図7の符
号902は、蓋9の開閉作業で使用する取っ手である。
【0051】以下、図11に基づいて、本発明に係る高
気密性コンテナの第3実施例の構成に付いて説明する。
まず、図11の符号13は、第3実施例であるコンテナ
を示している。このコンテナ13は、上下方向に延設さ
れ、コンテナ13の四隅にそれぞれ配設された支柱14
1a,141b,141c,141dに支持された容器
14と、この容器14のフランジ部上面15に着接され
て、容器14を閉塞する蓋(図示せず)と、から構成さ
れている。
【0052】各支柱141a〜141dの下端部には、
断面コの字で、下方に開口する係合部142が形成され
ている。この係合部142は、他のコンテナ13の支柱
141上端部が係合されることにより、コンテナ13を
積み重ねることができるように工夫されたものである。
【0053】コンテナ13の各長手枠板の上端部には、
フォークリフト19のフォーク11が挿入されるフォー
ク挿入部146が一対ずつ上方に突出するように設けら
れている。図11は、このフォーク挿入部146に対し
てフォーク11が挿入され、コンテナ13が持ち上げら
れているときの様子を示している。
【0054】ここで、コンテナ13の巾方向側面の一方
には、ウインチ17が設けられ、このウインチ17のハ
ンドル171によって回動する回動軸172には、2本
のワイヤ18a、18bが、それぞれ巻回されている。
このワイヤ18a、18bは、ともにコンテナ13底部
に形成された開閉板16を支持している部材である。
【0055】具体的には、一方のワイヤ18aは、回動
軸172から導出されて、最近接する支柱142aに沿
うように係止されつつ下降し、開閉板16に形成された
ワイヤ係止用フック161bに固定されている。
【0056】他方のワイヤ18bは、同回動軸172か
ら導出されて、コンテナ13の巾方向側面上部に突設す
るボス147を周回して支柱142a側に延出し、更
に、コンテナ13の長手方向枠板に、上下方向に突設さ
れた一対の補強板143に設けられた孔144に挿通さ
れながら横方向に延設され、支柱142bに形成された
フック145に掛けられて下降に転じ、開閉板16に設
けられたもう一方のワイヤ係止用フック161aに固定
されている。
【0057】この構成によって、コンテナ13底部の長
手方向の一辺に回動自在に取り付けられたている開閉板
16は、ウインチ17の回動作業によって、ワイヤ18
a、18bが、巻き取られたり、引き出されたりして、
コンテナ13の底部を開閉する。更には、ウインチ17
によるワイヤ18a、18bの巻き取り量を調節すれ
ば、開閉板16の開閉量を調整することができる。
【0058】尚、図11に示す符号15は、容器14の
長手枠板の下端部に配設されたクランプ部材であって、
コンテナ13の底部を閉塞したときの開閉板16を固定
するためのものである。また、コンテナ13に設けられ
た符号12aの部材は、上記第2実施例で説明したクラ
ンプ部材である。
【0059】続いて、上記実施例のいずれにも適用でき
る、図12に示すガス置換手段について、説明する。こ
のガス置換手段は、容器2、8、14内部に存在する酸
素ガスを強制的に不活性ガス(窒素N2)と置換して排
出させることで、容器2、8、14内部の嫌気的条件を
形成し、嫌気性細菌による飼料発酵作用を促進させるた
めのものである。
【0060】このガス置換手段の構成を説明すると、蓋
3、9、図示しない第3実施例の蓋の所定箇所に酸素ガ
ス排出孔23を形成するとともに、容器2、8、14の
下方側面の所定箇所に不活性ガス導入孔22を形成す
る。そして、容器2等の外部に設置された、適宜選択可
能な不活性ガス発生装置21と不活性ガス導入孔22
を、ガス流入量を調整できる開閉弁24を介して連結す
る。
【0061】ガス置換作業は、容器8等内部に飼料Fを
収容した際に、開閉弁24を開けて、不活性ガス発生装
置21によって生成された不活性ガスを不活性ガス導入
孔22から容器8等内部に導入するとともに、上記酸素
ガス排出孔23から容器内酸素ガスを排出させることに
よって行なう。
【0062】以上のように、本発明に係る高気密性コン
テナ1等は、発酵飼料の貯蔵等に特好適なものである
が、その他の飼料全般の貯蔵、輸送にも使用できる形態
を備えており、更には、生ゴミ、ビールかす、おから等
の食品残渣に代表される未利用資源の貯蔵、飼料化、輸
送等にも使用できる、汎用性の高いコンテナである。
【0063】
【発明の効果】本発明による効果を説明すれば、以下の
ようになる。本発明に係る高気密性コンテナは、確実に
容器を密封できるため、容器内部に良好な嫌気的条件を
形成し、嫌気性細菌による発酵作用を促進することがで
きるので、飼料要求度の高い良好な発酵飼料を提供でき
るだけでなく、その他の飼料や食品残渣等の一次貯蔵や
輸送にも好適なものである。また、本発明に係る高気密
性コンテナは、重労働である飼料等の排出作業を容易に
行なうことができるので、大変便利である。
【0064】更には、本発明に係る高気密性コンテナに
は、容器内部の圧力を調整するための圧力調整手段が設
けられているので、微生物の働きによって飼料から発生
するガスによって、コンテナ内部が一定以上の圧力にな
ったときに、自動的に圧力弁を開口させて炭酸ガスを排
出することによって、容器内部の気圧を一定以上になら
ないようにすることができるので、安全性に優れてい
る。
【0065】そして、本発明に係る高気密性コンテナに
は、容器内部に存在する酸素ガスと不活性気体を置換す
るためのガス置換手段が設けられているので、積極的に
コンテナ内部の嫌気的条件を形成し、嫌気性細菌による
飼料の発酵作用を促進することができる。
【0066】以上のように、本発明に係る高気密性コン
テナは、飼料の発酵促進して飼料要求度の高い発酵飼料
を提供することができるとともに、飼料全般の貯蔵、輸
送や食品残渣等の運搬、一次貯蔵、飼料化等を容易化し
て、農業、牧畜業その他の関連産業、肥料産業、廃棄物
処理産業、リサイクル産業等の発達に大きく貢献するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高気密性コンテナの第1実施例の
外観斜視図
【図2】同実施例に係る高気密性コンテナの蓋の裏面を
示す図
【図3】(A)同実施例に係る高気密性コンテナの容器
と蓋の接合部を挟持するための(ネジ式)クランプ部材
を示す図 (B)同クランプ部材の使用状態を示す断面図
【図4】(A)同実施例に係る高気密性コンテナの容器
と蓋の接合部を挟持するための(フック方式)クランプ
部材の他の実施例を示す図 (B)同クランプ部材の更に他の実施例を示す図を示す
【図5】本発明に係る高気密性コンテナの第1実施例に
おけるクレーン懸吊手段の構成を示す図
【図6】同第1実施例に係る高気密性コンテナをクレー
ンで懸吊し、容器を傾倒したときの様子を示す
【図7】本発明に係る高気密性コンテナの第2実施例の
外観斜視図
【図8】同第2実施例に係る高気密性コンテナの底部を
見た平面図
【図9】同第2実施例の同実施例に係る高気密性コンテ
ナの容器と蓋の接合部を挟持するための(ネジ式)クラ
ンプ部材を示す図
【図10】同クランプ部材の変形例を示す断面図
【図11】本発明に係る高気密性コンテナの第3実施例
のフォークリフトで持ち上げられたときの様子を示す図
【図12】本発明に係る高気密性コンテナのガス置換手
段の構成を簡易に表す図
【符号の説明】
1、10、13 コンテナ 2、8、14 容器 3、9、15 蓋 4(4a、4b、4c)、12(12a、12b) ク
ランプ部材 5(5a、5b) (ワイヤ)係着部 6 弾性部材 16 開閉板 18(18a、18b) (ウインチ17に巻回され
た)ワイヤ 20 圧力調整手段(弁) 23 (ガス置換手段の)酸素ガス排出孔 22 (ガス置換手段の)不活性ガス導入孔 146 (第3実施例であるコンテナ13の)フォーク
挿入部 204(204a、204b) フォーク挿入部 208 フランジ部上面 209 開口部 303 (蓋の)フランジ着接面 704(704a、704b) (クレーンの)ワイヤ F (発酵)飼料 S 接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB99 BA05A BC06A BC07A CA06 EA21 EA32 EB17 EB27 EE59 FA01 FC01 GA19 GB01 GD10 3E084 AA05 AA14 AB10 BA02 CA03 DA03 DB14 FA09 FD02 FD03 GA08 GB26 HA03 HA07 HB03 HD01 KA04 4B061 DA10 DB19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家畜用の飼料等の貯蔵や輸送に適した形
    態に形成されたコンテナにおいて、 飼料の投入や排出を行なうための開口部を備えた容器
    と、前記開口部を閉塞する蓋と、を備え、 前記開口部と前記蓋の接合部には、弾性部材が介装され
    るとともに、該弾性部材を圧縮するように構成された容
    器密封手段が設けられたことを特徴とする高気密性コン
    テナ。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、前記開口部のフランジ
    部上面又は前記蓋の前記フランジ着接面に敷設されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の高気密性コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記容器密封手段は、前記接合部を挟持
    するクランプ部材であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の高気密性コンテナ。
  4. 【請求項4】 前記容器は、クレーンから垂下されるワ
    イヤが所定箇所に係着され、該容器が傾倒せずに平衡に
    懸吊されるように構成されたクレーン懸吊手段を備え、
    前記クレーン懸吊手段に設けられた容器傾倒手段によっ
    て前記開口部から飼料が排出されるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高気
    密性コンテナ。
  5. 【請求項5】 前記容器の底部には、飼料排出手段が設
    けられるとともに、前記容器には、前記飼料排出手段と
    干渉しない箇所に、フォークリフトのフォ−ク挿入部が
    設けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の高気密性コンテナ。
  6. 【請求項6】 前記飼料排出手段は、前記容器に設けら
    れたウインチの回転軸に巻回されたワイヤによって支持
    された開閉板から構成されたことを特徴とする請求項5
    記載の高気密性コンテナ。
  7. 【請求項7】 前記容器又は前記蓋には、前記容器内部
    の圧力を調整するための圧力調整手段が設けられたこと
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の高気密
    性コンテナ。
  8. 【請求項8】 前記高気密性コンテナには、前記容器内
    部に存在する酸素ガスと不活性気体を置換するためのガ
    ス置換手段が設けられたことを特徴とする請求項1から
    6のいずれかに記載の高気密性コンテナ。
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