JP2000354956A - ウェハ研磨装置用テーブル、半導体ウェハの研磨方法、半導体ウェハの製造方法、積層セラミックス構造体 - Google Patents

ウェハ研磨装置用テーブル、半導体ウェハの研磨方法、半導体ウェハの製造方法、積層セラミックス構造体

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JP2000354956A
JP2000354956A JP16852299A JP16852299A JP2000354956A JP 2000354956 A JP2000354956 A JP 2000354956A JP 16852299 A JP16852299 A JP 16852299A JP 16852299 A JP16852299 A JP 16852299A JP 2000354956 A JP2000354956 A JP 2000354956A
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wafer
semiconductor wafer
polishing
polishing apparatus
flow path
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Yuji Okuda
裕次 奥田
Naoyuki Jinbo
直幸 神保
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Ibiden Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造に困難を伴わないにもかかわらず、耐熱
性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等に優れ、しかも半導体ウェ
ハの大口径化・高品質化に対応可能なウェハ研磨装置用
テーブルを提供すること。 【解決手段】 このテーブル2は、ウェハ研磨装置1の
一部を構成する。ウェハ保持プレート6の保持面6aに
保持されている半導体ウェハ5は、テーブル2の研磨面
2aに摺接される。このテーブル2は、珪化物セラミッ
クスまたは炭化物セラミックスからなる基材11を複数
枚積層した状態で、各基材11同士を接着層14を介し
て接合したものである。基材11の接合界面には流体流
路12が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハ研磨装置用
テーブル、半導体ウェハの研磨方法、半導体ウェハの製
造方法、積層セラミックス構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、鏡面を有するミラーウェハ
は、単結晶シリコンのインゴットを薄くスライスした
後、それをラッピング工程及びポリッシング工程を経て
研磨することにより得ることができる。特にラッピング
工程後かつポリッシング工程前にエピタキシャル成長層
形成工程を行った場合には、エピタキシャルウェハと呼
ばれるものを得ることができる。そして、これらのベア
ウェハに対しては、続くウェハ処理工程において酸化、
エッチング、不純物拡散等の各種工程が繰り返して行わ
れ、最終的に半導体デバイスが製造されるようになって
いる。
【0003】上記の一連の工程においては、半導体ウェ
ハのデバイス形成面を何らかの手段を用いて研磨する必
要がある。そこで、従来から各種のウェハ研磨装置(ラ
ッピングマシンやポリッシングマシン等)が提案される
に至っている。
【0004】通常のウェハ研磨装置は、テーブル、プッ
シャプレート、冷却ジャケット等を備えている。ステン
レス等からなるテーブルは、冷却ジャケットの上部に固
定されている。冷却ジャケット内に設けられた流路には
冷却水が循環される。プッシャプレートの保持面には、
半導体ウェハが熱可塑性ワックスを用いて貼付けられ
る。回転するプッシャプレートに保持された半導体ウェ
ハは、テーブルの研磨面に対して上方から押し付けられ
る。その結果、研磨面に半導体ウェハが摺接し、ウェハ
の片側面が均一に研磨される。そして、このときウェハ
に発生した熱は、テーブルを介して冷却ジャケットに伝
導し、かつ流路を循環する冷却水により装置の外部に持
ち去られる。
【0005】ウェハ研磨装置用テーブルは、研磨作業時
に高温に加熱されることが多い。このため、テーブル形
成用材料には耐熱性や耐熱衝撃性が要求される。また、
テーブルの研磨面には絶えず摩擦力が作用することか
ら、耐摩耗性も要求される。さらに、大口径・高品質の
ウェハを実現するためには、テーブル内の温度バラツキ
を極力小さくすることが必要である。このため、テーブ
ル形成用材料には高熱伝導性も要求される。
【0006】以上のような事情のもと、これまでの金属
に代わる好適なテーブル形成用材料として、珪化物セラ
ミックスまたは炭化物セラミックスが最近特に注目され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テーブル内
の温度バラツキをよりいっそう小さくするためには、冷
却用水路を冷却用ジャケットではなくテーブル自身に設
け、冷却水の循環によってそのテーブルを直接かつ効率
よく冷却すべきと考えられる。
【0008】しかしながら、この種のセラミック材料は
硬質であるため、一般的な加工法によって当該材料に冷
却用流路を形成することは、現状では殆ど不可能であ
る。ゆえに、従来では冷却用ジャケット上にテーブルを
載せる構造を採用せざるをえなく、大口径・高品質の半
導体ウェハを得ることが難しかった。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その第1の目的は、製造に困難を伴わな
いにもかかわらず、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等に
優れ、しかも半導体ウェハの大口径化・高品質化に対応
可能なウェハ研磨装置用テーブルを提供することにあ
る。
【0010】また、本発明の第2の目的は、半導体ウェ
ハを均一に研磨することが可能なため半導体ウェハの大
口径化・高品質化を達成するうえで極めて好適な半導体
ウェハの研磨方法、半導体ウェハの製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ウェハ研磨装置を構
成しているウェハ保持プレートの保持面に保持されてい
る半導体ウェハが摺接される研磨面を有するテーブルに
おいて、珪化物セラミックスまたは炭化物セラミックス
からなる基材が複数枚積層され、かつ前記基材の界面に
流体流路を備えるウェハ研磨装置用テーブルをその要旨
とする。
【0012】請求項2に記載の発明では、ウェハ研磨装
置を構成しているウェハ保持プレートの保持面に保持さ
れている半導体ウェハが摺接される研磨面を有するテー
ブルにおいて、珪化物セラミックスまたは炭化物セラミ
ックスからなる基材を複数枚積層した状態で、各基材同
士が接着層を介して接合され、かつ前記基材の接合界面
に流体流路を備えるウェハ研磨装置用テーブルをその要
旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記基材の表面に形成された溝によって、
前記流体流路の一部が構成されているとした。請求項4
に記載の発明は、請求項3において、前記接着層はロウ
材層であるとした。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記ロウ材層はチタンを含むとした。請求項6に記
載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記各基材は、いずれも炭化珪素粉末を出発材料とする
炭化珪素焼結体製の緻密体であるとした。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項6におい
て、前記基材の密度は2.7g/cm3以上かつ熱伝導
率は30W/mK以上であるとした。請求項8に記載の
発明では、ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持プ
レートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接さ
れる研磨面を有するテーブルであって、珪化物セラミッ
クスまたは炭化物セラミックスからなる基材が複数枚積
層され、かつ前記基材の界面に流体流路を備える構造の
ものを用いた研磨方法であって、前記流体流路に冷却用
流体を流しながら、前記テーブルの研磨面に対して前記
半導体ウェハを回転させつつ摺接させることにより、前
記半導体ウェハの研磨を行うことを特徴とする半導体ウ
ェハの研磨方法をその要旨とする。
【0016】請求項9に記載の発明では、ウェハ研磨装
置を構成しているウェハ保持プレートの保持面に保持さ
れている半導体ウェハが摺接される研磨面を有するテー
ブルであって、珪化物セラミックスまたは炭化物セラミ
ックスからなる基材が複数枚積層され、かつ前記基材の
界面に流体流路を備える構造のものを用いた製造方法で
あって、前記流体流路に冷却用流体を流しながら、前記
テーブルの研磨面に対して前記半導体ウェハを回転させ
つつ摺接させることにより、前記半導体ウェハの研磨を
行う工程を、少なくとも含むことを特徴とする半導体ウ
ェハの製造方法をその要旨とする。
【0017】請求項10に記載の発明では、珪化物セラ
ミックスまたは炭化物セラミックスからなる基材が複数
枚積層され、かつ前記基材の界面に流体流路を備える積
層セラミックス構造体をその要旨とする。
【0018】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜7に記載の発明によると、上記セラミッ
クスからなる基材は、それ自体が高い熱伝導性を備えて
いる。それに加え、基材の界面に存在する流体流路に流
体を流すことができるため、研磨時に発生した熱をテー
ブルから効率よく逃がすことができる。よって、例えば
ジャケット等のような支持手段にテーブルを載せて間接
的に冷却を行うものに比べ、テーブル内の温度バラツキ
がいっそう小さくなり、ウェハの大口径化・高品質化に
対応することができる。また、珪化物セラミックスまた
は炭化物セラミックスからなる基材は、高熱伝導性のみ
ならず、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等を備えてい
る。さらに、積層構造を採用した本発明によると、基材
の界面に流体流路を比較的簡単に形成可能であるため、
テーブルの製造に困難を伴うこともない。
【0019】請求項2に記載の発明によると、上記作用
に加えて次のような作用を奏する。即ち、基材同士を接
着層を介して接合しているため、接合界面に高い接合強
度が確保される。ゆえに、流体流路に流体を流したとき
であっても、接合界面からの流体漏れが未然に防止され
る。
【0020】請求項3に記載の発明によると、流体流路
の一部を構成する溝に沿って流体を流すことができる。
また、基材の表面に溝を形成することは比較的簡単であ
るため、それによってテーブルの製造に困難を伴うこと
もない。さらに、別に配管構造を追加する必要もないの
で、構造の複雑化や高コスト化も回避される。
【0021】請求項4に記載の発明によると、熱伝導性
の比較的高いロウ材層が接着層であると、接着層におけ
る熱抵抗が小さくなる。よって、放熱効果が高くなると
ともに、テーブル内の温度バラツキがよりいっそう小さ
くなる。
【0022】請求項5に記載の発明によると、チタンを
含むロウ材層であると、高い熱伝導率を確保しながら高
い接合強度を得ることができる。請求項6に記載の発明
によると、緻密体は結晶粒子間の結合が強くてしかも気
孔が極めて少ない。それに加えて、炭化珪素粉末を出発
材料とする炭化珪素焼結体は、他のセラミックス焼結体
に比べ、とりわけ高熱伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐
摩耗性等に優れている。従って、このような基材からな
るテーブルを用いて研磨を行えば、半導体ウェハの大口
径化・高品質化に確実に対応することができる。また、
同種のセラミックス焼結体からなる基材、言い換えると
熱膨張係数の等しい基材を用いてテーブルを構成してい
るため、接合界面に熱応力が発生しにくく、極めて高い
接合強度が確保される。
【0023】請求項7に記載の発明によると、基材の密
度及び熱伝導率を上記のように設定することにより、テ
ーブルに好適な性質が付与される。請求項8,9に記載
の発明によると、流体流路を流れる冷却用流体によっ
て、研磨時に発生した熱を効率よく装置の外部に逃がす
ことができる。よって、例えばジャケット等のような支
持手段にテーブルを載せて間接的に冷却を行うものに比
べ、テーブル内の温度バラツキがいっそう小さくなる。
このため、ウェハが熱の悪影響を受けにくくなり、大口
径・高品質のウェハを得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のウェハ研磨装置1を図1,図2に基づき詳細に説
明する。
【0025】図1には、本実施形態のウェハ研磨装置1
が概略的に示されている。同ウェハ研磨装置1を構成し
ているテーブル2は円盤状である。テーブル2の上面
は、半導体ウェハ5を研磨するための研磨面2aになっ
ている。この研磨面2aには図示しない研磨クロスが貼
り付けられている。本実施形態のテーブル2は、冷却ジ
ャケットを用いることなく、円柱状をした回転軸4の上
端面に対して水平にかつ直接的に固定されている。従っ
て、回転軸4を回転駆動させると、その回転軸4ととも
にテーブル2が一体的に回転する。
【0026】図1に示されるように、このウェハ研磨装
置1は、複数(図1では図示の便宜上2つ)のウェハ保
持プレート6を備えている。プレート6の形成材料とし
ては、例えばガラスや、アルミナ等のセラミックス材料
や、ステンレス等の金属材料などが採用される。各ウェ
ハ保持プレート6の片側面(非保持面6b)の中心部に
は、プッシャ棒7が固定されている。各プッシャ棒7は
テーブル2の上方に位置するとともに、図示しない駆動
手段に連結されている。各プッシャ棒7は各ウェハ保持
プレート6を水平に支持している。このとき、保持面6
aはテーブル2の研磨面2aに対向した状態となる。ま
た、各プッシャ棒7はウェハ保持プレート6とともに回
転することができるばかりでなく、所定範囲だけ上下動
することができる。プレート6側を上下動させる方式に
代え、テーブル2側を上下動させる構造を採用しても構
わない。ウェハ保持プレート6の保持面6aには、半導
体ウェハ5が例えば熱可塑性ワックス等を用いて貼着さ
れる。半導体ウェハ5は、保持面6aに対して真空引き
によりまたは静電的に吸着されてもよい。このとき、半
導体ウェハ5における被研磨面5aは、テーブル2の研
磨面2a側を向いている必要がある。
【0027】この装置1がラッピングマシン、即ちベア
ウェハプロセスにおけるスライス工程を経たものに対す
る研磨を行う装置である場合、ウェハ保持プレート6は
以下のようなものであることがよい。即ち、前記プレー
ト6は、研磨面2aに対して所定の押圧力を印加した状
態で半導体ウェハ5を摺接させるものであることがよ
い。このようなウェハ保持プレート6(つまりプッシャ
プレート)により押圧力を印加しても、エピタキシャル
成長層が形成されていないことから、同層の剥離を心配
する必要がないからである。この装置1がミラーウェハ
製造用のポリッシングマシン、即ち前記ラッピング工程
を経たものに対してエピタキシャル成長工程を実施する
ことなく研磨を行う装置である場合も、同様である。
【0028】一方、この装置1がエピタキシャルウェハ
製造用のポリッシングマシン、即ち前記ラッピング工程
を経たものに対してエピタキシャル成長工程を実施した
うえで研磨を行う装置である場合には、プレート6は以
下のようなものであることがよい。即ち、プレート6
は、研磨面2aに対して押圧力を殆ど印加しない状態で
半導体ウェハ5を摺接させるものであることがよい。シ
リコンエピタキシャル成長層は、単結晶シリコンと比べ
て剥離しやすいからである。この装置1が各種膜形成工
程後にケミカルメカニカルポリッシング(CMP)を行
うためのマシンである場合も、基本的には同様である。
【0029】次に、テーブル2の構成について詳細に説
明する。図1,図2に示されるように、本実施形態のテ
ーブル2は、複数枚(ここでは2枚)の基材11を積層
してなる積層セラミックス構造体である。2枚の基材1
1のうち下側のものの表面には、流体流路である冷却用
水路12の一部を構成する溝13が所定パターン状に形
成されている。2枚の基材11同士は、金属系の接着層
としてのロウ材層14を介して互いに接合されることに
より、一体化されている。その結果、基材11の接合界
面に前記水路12が形成される。下側に位置する基材1
1の略中心部は、貫通孔15が形成されている。これら
の貫通孔15は、回転軸4内に設けられた流路4aと、
前記水路12とを連通させている。
【0030】各々の基材11を構成しているセラミック
ス材料は、珪化物セラミックスまたは炭化物セラミック
スである必要がある。特に本実施形態においては、上記
セラミックス材料として、炭化珪素粉末を出発材料とす
る炭化珪素焼結体(SiC焼結体)製の緻密体を用いて
いる。緻密体は結晶粒子間の結合が強くてしかも気孔が
極めて少なく、テーブル形成用の材料として適している
からである。また、炭化珪素粉末を出発材料とする炭化
珪素焼結体は、他のセラミックス焼結体に比べ、とりわ
け高熱伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等に優れ
ているからである。なお、本実施形態では、2枚の基材
11の両方について同種の材料を用いている。
【0031】上記炭化珪素粉末としては、α型炭化珪素
粉末、β型炭化珪素粉末、非晶質炭化珪素粉末等が用い
られる。この場合、一種の粉末のみを単独で用いてもよ
いほか、2種以上の粉末を組み合わせて(α型+β型、
α型+非晶質、β型+非晶質、α型+β型+非晶質、の
いずれかの組み合わせで)用いてもよい。なお、β型炭
化珪素粉末を用いて作製された焼結体は、他のタイプの
炭化珪素粉末を用いて作製された焼結体に比べて、多く
の大型板状結晶を含んでいる。従って、焼結体における
結晶粒子の粒界が少なく、熱伝導性に特に優れたものと
なる。
【0032】基材11の密度は2.7g/cm3以上で
あることがよく、さらには3.0g/cm3以上である
ことが望ましく、特には3.1g/cm3以上であるこ
とがより望ましい。密度が小さいと、焼結体における結
晶粒子間の結合が弱くなったり気孔が多くなったりする
結果、充分な耐食性、耐摩耗性を確保できなくなるから
である。
【0033】基材11の熱伝導率は30W/mK以上で
あることがよく、さらには80W/mK〜200W/m
Kであることが望ましい。熱伝導率が小さすぎると焼結
体内に温度バラツキが生じやすくなり、半導体ウェハ5
の大口径化・高品質化を妨げる原因となるからである。
逆に、熱伝導率は大きいほど好適である反面、200W
/mKを超えるものについては、安価かつ安定的な材料
供給が難しくなるからである。
【0034】ロウ材層14は、チタンを含むロウ材を用
いて形成されたものであることがよい。炭化珪素焼結体
を基材11として選択したとき、チタンを含むロウ材を
用いることにより、ロウ材層14に高い熱伝導率を確保
しながら高い接合強度を得ることが可能だからである。
なお、チタンはロウ付け時に焼結体の気孔内に拡散しや
すいため、現時点ではこの性質が接合強度向上をもたら
す主な要因であると考えられている。
【0035】本実施形態では、基材11同士の接合に際
してTi−Ag−Cu(チタン−銀−銅)系のロウ材を
用いている。このロウ材におけるチタンの含有量は0.
1重量%〜10重量%程度であり、その溶融温度は約8
50℃である。また、ロウ材層14の厚さは10μm〜
50μm程度に設定されることがよい。
【0036】水路12の一部を構成する溝13は、基材
11の表面を砥石を用いて研削加工することにより形成
された研削溝である。溝13は、研削加工により形成さ
れたもののみならず、例えばサンドブラスト等のような
噴射加工により形成されたものでもよい。これらの加工
方法を経て形成される溝13は、図2に概略的に示され
るように、比較的丸みを帯びた断面形状を呈している。
溝13の深さは3mm〜10mm程度に、幅は5mm〜20mm
程度にそれぞれ設定されることがよい。
【0037】ここで、テーブル2を製造する手順を簡単
に説明する。まず、炭化珪素粉末に少量の焼結助剤を添
加したものを均一に混合する。焼結助剤としては、ほう
素及びその化合物、アルミニウム及びその化合物、炭素
などが選択される。この種の焼結助剤が少量添加されて
いると、炭化珪素の結晶成長速度が増加し、焼結体の緻
密化・高熱伝導化につながるからである。
【0038】次いで、上記混合物を材料として用いて金
型成形を行うことにより、円盤状の成形体を作製する。
さらに、この成形体を1800℃〜2400℃の温度範
囲内で焼成することにより、炭化珪素焼結体製の基材1
1を2枚作製する。この場合において焼成温度が低すぎ
ると、結晶粒径を大きくすることが困難となるばかりで
なく、焼結体中に多くの気孔が残ってしまう。逆に焼成
温度が高すぎると、炭化珪素の分解が始まる結果、焼結
体の強度低下を来してしまう。
【0039】続いて、一方の基材11の表面を砥石を用
いて研削加工することにより、同面のほぼ全域に所定幅
・所定深さの溝13を形成する。さらに、他方の基材1
1の片側面にロウ材をあらかじめ塗布したうえで、2枚
の基材11同士を積層する。このとき、基材11同士の
界面にロウ材層14及び溝13が位置するようにする。
この状態で2枚の基材11をロウ材の溶融温度に加熱
し、基材11同士をロウ付けする。そして最後に、上側
に位置する基材11の表面を研磨加工することにより、
半導体ウェハ5の研磨に適した面粗度の研磨面2aを形
成する。このような表面研磨工程は、接着工程または溝
加工工程の前に実施されてもよい。本実施形態のテーブ
ル2は、以上の手順を経て完成する。
【0040】以下、本実施形態をより具体化したいくつ
かの実施例を紹介する。 [実施例1]実施例1の作製においては、94.6重量
%のβ型結晶を含む炭化珪素粉末として、イビデン株式
会社製「ベータランダム(商品名)」を用いた。この炭
化珪素粉末は、1.3μmという結晶粒径の平均値を有
し、かつ1.5重量%のほう素及び3.6重量%の遊離
炭素を含有していた。
【0041】まず、この炭化珪素粉末100重量部に対
し、ポリビニルアルコール5重量部、水300重量部を
配合した後、ボールミル中にて5時間混合することによ
り、均一な混合物を得た。この混合物を所定時間乾燥し
て水分をある程度除去した後、その乾燥混合物を適量採
取しかつ顆粒化した。次いで、前記混合物の顆粒を、金
属製押し型を用いて50kg/cm2のプレス圧力で成
形した。得られた生成形体の密度は1.2g/cm3
あった。
【0042】次いで、外気を遮断することができる黒鉛
製ルツボに前記生成形体を装入し、タンマン型焼成炉を
使用してその焼成を行なった。焼成は1気圧のアルゴン
ガス雰囲気中において実施した。また、焼成時において
は10℃/分の昇温速度で最高温度である2300℃ま
で加熱し、その後はその温度で2時間保持することとし
た。得られた基材11を観察してみたところ、板状結晶
が多方向に絡み合った極めて緻密な三次元網目構造を呈
していた。また、基材11の密度は3.1g/cm3
あり、熱伝導率は150W/mKであった。基材11に
含まれているほう素は0.4重量%、遊離炭素は1.8
重量%であった。
【0043】続いて、研削加工によって深さ5mmかつ幅
10mmの溝13を形成した後、ロウ付けによって2枚の
基材11を一体化した。ロウ材層14の厚さは約20μ
mに設定した。さらに、基材11の表面に研磨加工を施
すことにより、最終的に、半導体ウェハ5の研磨に適し
た面粗度の研磨面2aを有するテーブル2を完成した。
【0044】このようにして得られた実施例1のテーブ
ル2を上記各種の研磨装置1にセットし、冷却水Wを常
時循環させつつ、各種サイズの半導体ウェハ5の研磨を
行なった。その結果、いずれのタイプについても、テー
ブル2自体に熱変形は認められなかった。また、ロウ材
層14にクラックが生じることもなく、基材11の接合
界面には高い接合強度が確保されていた。従来公知の手
法によりテーブル2の破壊試験を行って該界面における
接合曲げ強度をJIS R 1624による方法で測定
したところ、その値は約30kgf/mm2であった。勿論、
接合界面からの冷却水Wの漏れも全く認められなかっ
た。
【0045】そして、各種の研磨装置1による研磨を経
て得られた半導体ウェハ5を観察したところ、ウェハサ
イズの如何を問わず、ウェハ5に傷が付いていなかっ
た。また、ウェハ5に大きな反りが生じるようなことも
なかった。つまり、本実施例のテーブル2を用いた場
合、極めて高精度かつ高品質の半導体ウェハ5が得られ
ることがわかった。 [実施例2]実施例2の作製においては、β型の炭化珪
素粉末の代わりに、α型の炭化珪素粉末(具体的には屋
久島電工株式会社製「OY15(商品名)」)を用い
た。その結果、得られた基材11の密度は3.1g/c
3、熱伝導率は125W/mKとなった。基材11に
含まれているほう素は0.4重量%、遊離炭素は1.8
重量%であった。なお、β型炭化珪素粉末を出発材料と
した実施例1の基材11のほうが、実施例2の基材11
よりも熱伝導率が2割ほど高くなる傾向がみられた。
【0046】実施例1と同じ手順でテーブル2を完成さ
せた後、それを上記各種の研磨装置1にセットし、各種
サイズの半導体ウェハ5の研磨を行なったところ、前記
実施例1とほぼ同様の優れた結果が得られた。
【0047】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)このウェハ研磨装置1のテーブル2の場合、基材
11の界面に存在する水路12に冷却水Wを流すことが
できる。そのため、半導体ウェハ5の研磨時に発生した
熱を、テーブル2から直接かつ効率よく逃がすことがで
き、確実な放熱を図ることができる。よって、冷却ジャ
ケットにテーブル2を載せて間接的に冷却を行う従来装
置に比べ、テーブル2内の温度バラツキがいっそう小さ
くなる。ゆえに、この装置1によれば、ウェハ5が熱に
よる悪影響を受けにくくなり、ウェハ5の大口径化に対
応することができるようになる。しかも、ウェハ5を高
い精度で研磨することが可能となるため、高品質化にも
対応することができるようになる。
【0048】(2)このテーブル2には、2枚の基材1
1からなる積層構造が採用されている。よって、水路1
2となる構造(即ち溝13)をあらかじめ基材11の表
面に形成した後で、基材11同士を接合することができ
る。従って、基材11の界面に水路12を比較的簡単に
形成することができる。よって、テーブル2の製造に特
に困難を伴うことがないという利点がある。さらに、こ
の構造であると、基材11の接合界面に配管構造を追加
する必要もないので、構造の複雑化や高コスト化も回避
される。
【0049】(3)テーブル2を構成する2枚の基材1
1は、いずれも炭化珪素粉末を出発材料とする炭化珪素
焼結体製の緻密体である。このような緻密体は、結晶粒
子間の結合が強くてしかも気孔が極めて少ない点で好適
である。それに加えて、炭化珪素粉末を出発材料とする
炭化珪素焼結体は、他のセラミックス焼結体に比べ、と
りわけ高熱伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等に
優れている。従って、このような基材11からなるテー
ブル2を用いて研磨を行えば、半導体ウェハ5の大口径
化・高品質化に確実に対応することができる。
【0050】また、同種のセラミックス焼結体からなる
基材11、言い換えると熱膨張係数の等しい基材11を
用いてテーブル2を構成しているため、接合界面に熱応
力が発生しにくく、極めて高い接合強度を確保すること
ができる。つまり、接合界面を埋めるロウ材層14のク
ラックが防止され、熱破壊しにくいテーブル2となる。
【0051】(4)テーブル2を構成する2枚の基材1
1同士は、接着層であるロウ材層14を介して強固に接
合されている。そのため、接着層を介在させずに接続し
た場合に比べて、基材11の界面に高い接合強度を確保
することができる。ゆえに、水路12に冷却水Wを流し
たときであっても、接合界面からの水漏れを未然に防止
することができる。
【0052】また、熱伝導性の比較的高いロウ材層14
が接着層であると、接着層における熱抵抗が小さくな
り、基材11間の熱伝導を妨げにくくなる。ゆえに、テ
ーブル2の放熱効果が高くなるとともに、テーブル2内
の温度バラツキがよりいっそう小さくなる。このことは
半導体ウェハ5の大口径化・高品質化にも貢献する。
【0053】(5)このテーブル2を用いたウェハ研磨
装置1の場合、冷却ジャケット自体が不要になることか
ら、装置全体の構造が簡単になる。なお、本発明の実施
形態は以下のように変更してもよい。
【0054】・ 基材11同士を接合している接着層
は、ロウ材に代表される金属系接着剤を用いて形成され
るばかりでなく、樹脂系接着剤を用いて形成されてもよ
い。この場合、熱に強くて熱伝導率が高いエポキシ樹脂
系接着剤を選択することが好ましい。
【0055】・ 基材11同士は、必ずしも接着層を介
して接着されていなくてもよい。例えば、図3に示され
る別例のテーブル21では、接着層を省略する代わり
に、基材11同士をボルト23とナット24との締結に
よって一体化している。また、シール性を確保するた
め、基材11の界面にパッキング等のようなシール部材
22を設けている。使用されるシール部材22は、極
力、熱伝導性の高い材料からなるものであることがよ
い。ボルト23及びナット24による締結力が十分強い
場合には、例えば図4に示される別例のテーブル31の
ように、シール部材22を省略してもよい。
【0056】・ 2層構造をなす実施形態のテーブル2
に代えて、図5に示される別例のように3層構造をなす
テーブル41に具体化してもよい。勿論、4層構造以上
にしても構わない。
【0057】・ 溝13は一方の基材11のみに形成さ
れていてもよいほか、両方の基材11に形成されていて
もよい。 ・ 炭化珪素以外の珪化物セラミックスとして、例えば
窒化珪素(Si34)やサイアロン等を選択してもよ
い。この場合に選択される珪化物セラミックスは、密度
が2.7g/cm3以上の緻密体という条件を満たして
いることが好ましい。
【0058】・ 炭化珪素以外の炭化物セラミックスと
して、例えば炭化ホウ素(B4C)等を選択してもよ
い。この場合に選択される炭化物セラミックスは、密度
が2.7g/cm3以上の緻密体という条件を満たして
いることが好ましい。
【0059】・ 本実施形態のテーブル2の使用にあた
って、水路12内に水以外の液体を循環させてもよく、
さらには気体を循環させてもよい。 ・ 本発明の積層セラミックス構造体は、ウェハ研磨用
装置1のテーブル2として具体化されるのみならず、そ
れ以外の用途に適用されても勿論よい。
【0060】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持プレ
ートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接され
る研磨面を有するテーブルにおいて、珪化物セラミック
スまたは炭化物セラミックスからなる基材がシール部材
を介して複数枚積層され、かつ前記基材の界面に流体流
路を備えるウェハ研磨装置用テーブル。従って、この技
術的思想1に記載の発明によれば、接着剤を使用せずに
基材同士を一体化したときであっても、界面からの流体
漏れを防止することができる。
【0061】(2) 請求項3において、前記接着層は
樹脂系接着層(好ましくはエポキシ樹脂系接着剤層)で
あること。従って、この技術的思想2に記載の発明によ
れば、ロウ材を用いるときより低い温度であっても、基
材同士を接合することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、製造に困難を伴わないにもかかわら
ず、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等に優れ、しかも半
導体ウェハの大口径化・高品質化に対応可能なウェハ研
磨装置用テーブルを提供することができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、接合界面
からの流体漏れを未然に防止することができる。請求項
3に記載の発明によれば、製造の困難化、構造の複雑
化、高コスト化を回避することができる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、放熱効果
の向上及びテーブル内の温度バラツキの低減を図ること
ができる。請求項5に記載の発明によれば、高い熱伝導
率を確保しながら高い接合強度を得ることができるた
め、さらなる放熱効果の向上及びテーブル内の温度バラ
ツキの低減を図ることができる。
【0065】請求項6に記載の発明によれば、半導体ウ
ェハの大口径化・高品質化に確実に対応することができ
るとともに、接合界面に極めて高い接合強度を確保する
ことができる。
【0066】請求項7に記載の発明によれば、ウェハ研
磨装置用テーブルとして好適な性質を付与することがで
きる。請求項8に記載の発明によれば、半導体ウェハを
均一に研磨することが可能なため半導体ウェハの大口径
化・高品質化を達成するうえで極めて好適な半導体ウェ
ハの研磨方法を提供することができる。
【0067】請求項9に記載の発明によれば、半導体ウ
ェハを均一に研磨することが可能なため半導体ウェハの
大口径化・高品質化を達成するうえで極めて好適な半導
体ウェハの製造方法を提供することができる。
【0068】請求項10に記載の発明によれば、製造に
困難を伴わないにもかかわらず、耐熱性、耐熱衝撃性、
耐摩耗性等に優れた積層セラミックス構造体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態におけるウェハ
研磨装置を示す概略図。
【図2】実施形態のウェハ研磨装置に用いられるテーブ
ルの要部拡大断面図。
【図3】別例のウェハ研磨装置用テーブルの要部拡大断
面図。
【図4】別例のウェハ研磨装置用テーブルの要部拡大断
面図。
【図5】別例のウェハ研磨装置用テーブルの要部拡大断
面図。
【符号の説明】
1…ウェハ研磨装置、2,21,31,41…積層セラ
ミックス構造体の一種であるウェハ研磨装置用テーブ
ル、2a…研磨面、5…半導体ウェハ、6…ウェハ保持
プレート、6a…保持面、11…基材、12…流体流路
としての水路、13…溝、14…接着層としてのロウ材
層、W…冷却用流体としての冷却水。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持
    プレートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接
    される研磨面を有するテーブルにおいて、珪化物セラミ
    ックスまたは炭化物セラミックスからなる基材が複数枚
    積層され、かつ前記基材の界面に流体流路を備えるウェ
    ハ研磨装置用テーブル。
  2. 【請求項2】ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持
    プレートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接
    される研磨面を有するテーブルにおいて、珪化物セラミ
    ックスまたは炭化物セラミックスからなる基材を複数枚
    積層した状態で、各基材同士が接着層を介して接合さ
    れ、かつ前記基材の接合界面に流体流路を備えるウェハ
    研磨装置用テーブル。
  3. 【請求項3】前記基材の表面に形成された溝によって、
    前記流体流路の一部が構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のウェハ研磨装置用テーブル。
  4. 【請求項4】前記接着層はロウ材層であることを特徴と
    する請求項3に記載のウェハ研磨装置用テーブル。
  5. 【請求項5】前記ロウ材層はチタンを含むことを特徴と
    する請求項4に記載のウェハ研磨装置用テーブル。
  6. 【請求項6】前記各基材は、いずれも炭化珪素粉末を出
    発材料とする炭化珪素焼結体製の緻密体であることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のウェハ
    研磨装置用テーブル。
  7. 【請求項7】前記基材の密度は2.7g/cm3以上か
    つ熱伝導率は30W/mK以上であることを特徴とする
    請求項6に記載のウェハ研磨装置用テーブル。
  8. 【請求項8】ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持
    プレートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接
    される研磨面を有するテーブルであって、珪化物セラミ
    ックスまたは炭化物セラミックスからなる基材が複数枚
    積層され、かつ前記基材の界面に流体流路を備える構造
    のものを用いた研磨方法であって、 前記流体流路に冷却用流体を流しながら、前記テーブル
    の研磨面に対して前記半導体ウェハを回転させつつ摺接
    させることにより、前記半導体ウェハの研磨を行うこと
    を特徴とする半導体ウェハの研磨方法。
  9. 【請求項9】ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持
    プレートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接
    される研磨面を有するテーブルであって、珪化物セラミ
    ックスまたは炭化物セラミックスからなる基材が複数枚
    積層され、かつ前記基材の界面に流体流路を備える構造
    のものを用いた製造方法であって、 前記流体流路に冷却用流体を流しながら、前記テーブル
    の研磨面に対して前記半導体ウェハを回転させつつ摺接
    させることにより、前記半導体ウェハの研磨を行う工程
    を、少なくとも含むことを特徴とする半導体ウェハの製
    造方法。
  10. 【請求項10】珪化物セラミックスまたは炭化物セラミ
    ックスからなる基材が複数枚積層され、かつ前記基材の
    界面に流体流路を備える積層セラミックス構造体。
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