JP2000354928A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP2000354928A
JP2000354928A JP11165362A JP16536299A JP2000354928A JP 2000354928 A JP2000354928 A JP 2000354928A JP 11165362 A JP11165362 A JP 11165362A JP 16536299 A JP16536299 A JP 16536299A JP 2000354928 A JP2000354928 A JP 2000354928A
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English (en)
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Narimitsu Nakaminami
成光 中南
Masahiro Naito
雅裕 内藤
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DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多数本仕様の工具マガジンを搭載するあたっ
て次工程工具を交換可能方向に方向転換させる場合に、
簡単な構造でかつ移動量をできるだけ小さくできる工作
機械を提供する。 【解決手段】 主軸台7の軸線に対して直角をなす主軸
直角位置と軸線に対して平行をなす主軸平行位置との間
で回転割り出し可能な工作機械1において、多数の工具
Tを保持し次工程の工具Tを所定の工具取り出し位置P
1に搬送割り出しする工具マガジン80を固定ベッド2
の刃物台6の後方に各工具Tが主軸台7の軸線に対して
直角方向を向くように配設し、工具取り出し位置P1に
割り出された次工程工具T1を該取り出し位置から垂直
上方に取り出し、上端位置にて次工程工具T1を上記主
軸台7の軸線と平行になるよう90度旋回させた後下降
させる工具旋回移送機構22と、旋回された次工程工具
T1と主軸平行位置にある刃物台6の工具T0とを交換
する工具交換機構24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具マガジンによ
り所定の工具取り出し位置に搬送された次工程の工具
と、刃物台に装着された工具とを自動的に交換するよう
にした工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、旋削工具加工と回転工具加工の
両方を行うことができる複合加工旋盤は、固定ベッドに
ワーク主軸台を固定するとともに、旋削工具又は回転工
具が装着される刃物台を少なくとも上記主軸台の軸線に
対して直角をなす旋削加工位置(主軸直角位置)と主軸
軸線に対して平行をなす回転加工位置(主軸平行位置)
との間で回転割り出し可能に配設した構造となってい
る。
【0003】このような複合加工旋盤の工具交換装置と
して、工具使用本数が例えば20〜40本の少数本仕様
の場合は、円形状,あるいは縦長楕円形状の工具マガジ
ンをコラムやサドルに取付け、該工具マガジンに工具を
主軸の軸線と平行に向けて配置するのが一般的である。
そして上記工具交換装置は、刃物台を主軸軸線と平行と
なる主軸平行位置に割り出し、工具マガジンにより次工
程の工具を工具取り出し位置に割り出すとともに、該工
具取り出し位置から次工程工具を取り出して刃物台近傍
の工具交換位置に平行移動させ、該工具交換位置の次工
程工具と刃物台に装着された加工終了工具とを交換アー
ムで自動的に交換するように構成されている。
【0004】ところで、近年においては、多品種少量生
産や自動連続運転に対応するために、60〜180本の
工具を備える場合がある。このような多数本仕様の工具
マガジンを配設するにあたっては、工具マガジンを機械
本体の後側にその搬送チェーンが上下方向に往復波形状
をなすように配置するとともに、各工具を主軸の軸線と
直角方向に向けて配置することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記工具マ
ガジンの各工具を主軸の軸線と直交方向に向けて配置す
ると、次工程の工具を工具交換位置に移送する際に交換
可能方向に方向転換させる必要があり、このような次工
程工具を方向転換させるにあたっては、簡単な構造でか
つ次工程工具の移動量をできるだけ小さくすることが要
請される。
【0006】また近年の工作機械に対するコストダウン
の要請に応えるには、上記工具交換装置を備えるに当た
って、上記少数本仕様の工具マガジン又は多数本仕様の
工具マガジンの何れでも搭載可能とすることが有効と考
えられる。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、多数本仕様の工具マガジンを搭載するあたって次工
程工具を交換可能方向に方向転換させる場合に、簡単な
構造でかつ移動量をできるだけ小さくできる工作機械、
及び多数本仕様,少数本仕様の何れの工具マガジンでも
搭載可能の工作機械を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
ベッドにワークが装着される主軸台を配置するととも
に、工具が装着される刃物台を少なくとも上記主軸台の
軸線に対して直角をなす主軸直角位置と該軸線に対して
平行をなす主軸平行位置との間で回転割り出し可能に配
置してなる工作機械において、多数の工具を保持し次工
程の工具を所定の工具取り出し位置に搬送割り出しする
工具マガジンを上記固定ベッドの刃物台の後方に上記各
工具が主軸台の軸線に対して直角方向を向くように配設
し、上記工具取り出し位置に割り出された次工程工具を
該取り出し位置から垂直上方に取り出し、上端位置にて
該次工程工具を上記主軸台の軸線と平行になるよう90
度旋回させた後下降させる工具旋回移送機構と、該旋回
された次工程工具と上記主軸平行位置にある刃物台の工
具とを交換する工具交換機構とを備えたことを特徴とし
ている。
【0009】請求項2の発明は、固定ベッドにワークが
装着される主軸台を配置するとともに、工具が装着され
る刃物台を上記固定ベッド上に搭載されたサドル上に少
なくとも上記主軸台の軸線に対して直角をなす主軸直角
位置と該軸線に対して平行をなす主軸平行位置との間で
回転割り出し可能に配置してなる工作機械において、多
数の工具を上記主軸台の軸線と平行に向くように保持し
次工程工具を所定の工具取り出し位置に搬送割り出しす
る第1仕様工具マガジンを上記サドルに固定するか、又
は多数の工具を上記主軸台の軸線と直角方向に向くよう
に保持し次工程工具を所定の工具取り出し位置に搬送割
り出しする第2仕様工具マガジンを上記固定ベッドの刃
物台の後方に固定し、上記第1仕様工具マガジンを備え
る場合には、上記工具取り出し位置に割り出された工具
と主軸平行位置にある刃物台の工具とを交換する工具交
換機構を設け、上記第2仕様工具マガジンを備える場合
には、上記工具取り出し位置に割り出された次工程工具
を該取り出し位置から取り出して上記主軸台の軸線と平
行になるよう90度旋回させる工具旋回移送機構と、該
旋回された次工程工具と上記主軸平行位置にある刃物台
の工具とを交換する工具交換機構とを設けたことを特徴
としている。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る工作機械で
は、次工程の工具が所定の工具取り出し位置に搬送割り
出しされると、工具旋回移送機構が該取り出し位置の次
工程工具を垂直上方に取り出し、上端位置で該次工程工
具を主軸台の軸線と平行に、つまり主軸平行位置にある
刃物台の軸線と平行となるように旋回させた後下降さ
せ、該下降位置にある次工程工具を工具交換機構が刃物
台の工具とを交換する。
【0011】このように請求項1の発明によれば、工具
マガジンを各工具が主軸台の軸線に対して直角方向を向
くように配設し、次工程の工具を工具取り出し位置から
垂直上方に取り出して主軸平行位置にある刃物台の軸線
と平行をなすよう旋回するようにしたので、多数本仕様
の工具マガジンを搭載する場合の次工程工具の方向転換
を簡単な構造でかつ少ない移動量で実現でき、多品種少
量生産及び自動連続運転に対応できる。
【0012】また請求項2の発明によれば、工具を主軸
台の軸線と平行をなすよう保持する第1仕様工具マガジ
ンをサドルに固定するか、又は工具を主軸台の軸線と直
角をなすよう保持する第2仕様工具マガジンを固定ベッ
ドに固定し、第1仕様工具マガジンを備えた場合には取
り出し位置の次工程工具を工具交換機構によりそのまま
刃物台の工具と交換し、第2仕様工具マガジンを備えた
場合には取り出し位置の次工程工具を工具旋回移送機構
により一旦90度旋回させた後、該次工程工具を工具交
換機構により刃物台の工具と交換するようにしたので、
上述の少数本仕様の工具マガジンと多数本仕様の工具マ
ガジンの何れでも搭載可能であり、工作機械本体部分を
共用でき、工作機械全体のコストを低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図11は、請求項
1,2の発明の一実施形態による複合加工旋盤(工作機
械)を説明するための図であり、図1,図2は多数本仕
様(第2仕様)の工具マガジンを搭載した場合の複合加
工旋盤の右側面図,正面図、図3は刃物台の右側面図、
図4は工具交換装置の正面図、図5は工具交換装置の全
体構成を示す右側面図、図6は旋回移送機構の背面図、
図7,図8は工具移送ポットの位置決め状態を示す平面
図,断面図、図9は工具旋回移送機構の平面図、図1
0,図11は少数本仕様(第1仕様)の工具マガジンを
搭載した場合の側面図である。
【0014】本実施形態では、第1仕様工具マガジンが
例えば20〜40本の少数本仕様の工具マガジンであ
り、第2仕様工具マガジンが60〜180本の多数本仕
様の工具マガジンであり、これら少数本,多数本仕様工
具マガジンの何れでも搭載可能に構成された複合加工旋
盤を例に説明する。
【0015】図において、1は旋削工具加工と回転工具
加工の両方を行うことができる複合加工旋盤である。こ
の複合加工旋盤1は、固定ベッド2の上面の、正面から
見て左側端部に主軸台7を配置固定し、右側面から見て
右側に2本のガイドレール3a,3aを介してサドル4
を上記主軸台7の軸線と平行のZ軸方向(図1紙面垂直
方向)に移動可能に配置し、該サドル4の上面に2本の
ガイドレール3b,3bを介してコラム5を水平面内で
かつ上記主軸台7の軸線と直角方向に移動可能に配置す
るとともに、該コラム5に工具Tが装着された刃物台6
を上記コラム5の傾斜面5aに沿う面内でかつ上記主軸
台7の軸線と直角のX軸方向に移動可能に配置した概略
構造のものである。
【0016】上記主軸台7にはワークを把持するチャッ
ク8を備えた主軸(不図示)が設けられ、該主軸は主軸
モータ(不図示)により回転駆動される。なお、1aは
不図示のカバーに形成された作業用開口を開閉するドア
である。
【0017】上記刃物台6は、上記コラム5の前下がり
傾斜面5a(傾斜角度60度)上に支持ベース9をX軸
方向に摺動可能に配置し、該支持ベース9上に回転割り
出し装置10を介して刃物台本体11を上記傾斜面5a
に直角の旋回軸線Aを中心に回転割り出し及びクランプ
可能に支持した概略構造を有している。
【0018】上記刃物台本体11は、先端部に工具Tが
着脱可能に装着された工具主軸14と、該工具主軸14
を回転自在に支持する工具主軸頭12と、該工具主軸頭
12内に配置され、上記工具主軸14を回転駆動する工
具主軸モータ13とを備えている。
【0019】上記回転割り出し装置10は、上記刃物台
本体11にボルト締め固定された回転台16と、該回転
台16内にこれと同軸をなすように配置され、上記支持
ベース9にボルト締め固定された固定台17と、上記回
転台16を旋回軸線Aを中心に所定の割り出し角度位置
に回転駆動する回転駆動機構18と、上記回転台16を
固定台17の上記割り出し角度位置に固定するカップリ
ング機構19とを備えている。上記刃物台本体11を上
記回転割り出し角度位置に固定した状態で、旋削加工又
はミーリング加工が行われる。
【0020】上記複合加工旋盤1は工具交換装置20を
備えている。本実施形態では、まず多数本仕様の工具マ
ガジンを搭載する場合について説明し、後に少数本仕様
の工具マガジンを搭載する場合について説明する。この
工具交換装置20は、多数(60〜180本)の工具T
が装着され、次工程の工具T1を工具取り出し位置P1
に搬送割り出し位置決めする工具マガジンと21と、該
工具取り出し位置P1に位置決めされた次工程工具T1
を取り出して受け渡し位置P2に旋回移送する工具旋回
移送機構22と、該受け渡し位置P2に移送された次工
程工具T1を工具交換位置P3に移送する工具移送機構
23と、該工具交換位置P3に移送された次工程工具T
1と上記工具主軸14に装着された加工終了工具T0と
を交換する工具交換機構24とから構成されている。な
お、加工終了工具T0は工具交換時には上記回転割り出
し装置10により刃物台本体11を旋回軸線Aを中心に
図1紙面垂直方向に旋回させることにより交換位置に位
置決めされる。
【0021】上記工具マガジン21は、固定ベット2の
刃物台6より後側(裏面)に配設されており、該固定ベ
ッド2の後側壁2aにボルト締め固定されたマガジン支
持台25により支持されている。この工具マガジン21
は駆動スプロケット21aに巻回された無端状の搬送チ
ェーン21bに工具T1を保持する多数の工具移送ポッ
ト26を所定ピッチで着脱可能に取り付け、該搬送チェ
ーン21bを旋回駆動モータにより駆動するように構成
されている。上記搬送チェーン21bは上下方向に往復
波形状をなすように配設されている。
【0022】上記工具取り出し位置P1は、右側面から
見たとき工具受け渡し位置P2,工具交換位置P3,及
び交換位置に割り出された加工終了工具T0を結ぶ線上
に位置するように配置されており、これらの各位置P1
〜P3は略同じ高さ位置に設定されている。これにより
次工程工具T1の移送量が短縮されている。
【0023】上記工具マガジン21の各工具移送ポット
26には工具Tが着脱可能に装着されており、該各工具
Tは水平面内でかつ上記主軸台7の軸線(Z軸方向)と
直角をなす方向に向けて配置されている。上記工具Tは
円柱状の工具ホルダ27に刃具28を装着したもので、
該工具ホルダ27が工具移送ポット26に把持されてい
る。
【0024】上記工具交換機構24は、正面から見てサ
ドル4の左側端部に立設された支柱部材30により交換
軸31を軸方向移動可能にかつ回転可能に支持し、該交
換軸31の先端部に交換アーム32を固着した構造のも
のである。この交換アーム32は帯状プレートの両端に
工具ホルダ27を把持する切り欠き部32a,32aを
形成したものであり、上記支柱部材30内には交換軸3
1を回転駆動するとともに軸方向に往復駆動する駆動機
構30aが配設されている。
【0025】上記交換軸31は回転軸31aに軸移動筒
31bを軸方向移動可能に、かつ一体に回転可能に装着
した構造となっており、該軸移動筒31bの先端部に上
記交換アーム32が固着されている。ここで、図4にお
いて、交換軸31の軸線Bより上側部分は前進して工具
を工具主軸14に装着した状態を、下側部分は後退して
工具を工具主軸14から抜き取った状態をそれぞれ示し
ている。
【0026】上記工具旋回移送機構22は、以下の構造
となっている。上記マガジン支持台25の上壁25aの
工具取り出し位置P1に臨む部分には取り出し開口25
bが形成されており、該取り出し開口25bにはシリン
ダ機構35のピストンロッド36が進退可能に対向して
いる。このシリンダ機構35には旋回アーム70が配設
されている。この旋回アーム70は、シリンダ機構35
が挿入固定された角筒部70aと該角筒部70aから前
方に延びるアーム部70bとからなり、上壁25aの上
面に取付けられたブラケット38に配設された旋回軸7
1により上記シリンダ機構35を工具取り出し位置P1
に臨む位置と、該位置から旋回軸Cを中心に90度回転
した位置との間で回動可能に支持している。上記ブラケ
ット38には旋回アーム70の駆動機構としての旋回シ
リンダ73が配置されており、該旋回シリンダ73の旋
回ピストン74は上記アーム部70bの前端部70cに
連結されている。なお、75は旋回アーム70の回動時
の衝撃を吸収するショックアブソーバである。
【0027】上記シリンダ機構35のピストンロッド3
6には大略コ字状をなす把持部材37と押圧ピン39と
が取付けられている。該押圧ピン39は軸方向に移動可
能にかつ下方に不図示のばねで付勢されており、該押圧
ピン39で上記工具移送ポット26の上部を押圧するこ
とにより上記把持部材37とで上記工具移送ポット26
を把持するように構成されている。
【0028】上記ピストンロッド36が下降すると、把
持部材37と押圧ピン39とが次工程工具T1の工具移
送ポット26を把持する位置に移動し、この状態で所要
の工具移送ポット26が工具取り出し位置P1に割り出
され、上記把持部材37と押圧ピン39とで所要の工具
移送ポット26を把持してピストンロッド36が上昇す
る。この上端位置で旋回アーム70がシリンダ機構35
を旋回軸Cを中心に90度旋回し、続いてピストンロッ
ド36が下降する。これにより次工程工具T1は主軸台
7の軸線と平行をなすように工具受け渡し位置P2に旋
回移送される。
【0029】上記工具移送機構23は、以下の構造とな
っている。上記サドル4上面のコラム5と交換アーム3
2との間には移送支持台45が立設固定されている。こ
の移送支持台45は図4に示すように右側に屈曲しつつ
上方に延び、かつ正面から見て前後方向に幅広の縦壁部
45aの周縁部に側壁部45bを一体に起立形成してな
る大略箱状のもので、該縦壁部45aの上端にはガイド
板46がボルト締め固定されている。このガイド板46
は工具受け渡し位置P2から工具交換位置P3に渡って
水平に延びる帯板状のものである。該ガイド板46の左
側面には上記両位置P2,P3に渡って直線状に延びる
リニアガイド47のレール47aが固定されており、該
レール47aには玉(不図示)を介在させてブロック4
7bが摺動自在に係合している。
【0030】上記縦壁部45aの下端部には回動軸48
がボルト締め固定されており、この回動軸48には移送
アーム49の下端に固着されたボス51が軸受50を介
して回動可能に装着されている。この移送アーム49は
大略角筒状の下半部49aに帯板状の上半部49bをボ
ルト締め固定したものであり、該上半部49bの上端は
カム機構53を介して上記ブロック47bに支持されて
いる。
【0031】上記カム機構53はカム溝(不図示)が形
成されたカム板54を上記ブロック47bに固定し、該
カム板54のカム溝に係合するカムフォロア55を上記
上半部49bに取付けた構造のものであり、該カム機構
53により移送アーム49の回動移動をリニアガイド4
7の直線移動に変換している。
【0032】また上記移送アーム49の回動軸48の近
傍には、軸線を前後方向にかつ水平に向けて配設された
エアシリンダ56のピストンロッド57が連結されてい
る。該ピストンロッド57の伸縮により移送アーム49
は受け渡し位置P2と工具交換位置P3との間で回動駆
動される。上記エアシリンダ56はピボット軸58を介
してブラケット59により上下揺動可能に支持されてお
り、該ブラケット59は側壁部45bに固定されてい
る。このピポット軸58を支点にエアシリンダ56が上
下揺動することによりピストンロッド57の直線移動を
許容している。
【0033】上記ブロック47bの上端部にはポット保
持部材(工具保持部材)60が接続固定されている。こ
のポット保持部材60は支持板61上に4本のガイドピ
ン62を植設した概略構造を有している。この各ガイド
ピン62は角柱状のピン本体62aの上端部に傾斜状の
案内部62cを形成した構造となっている。
【0034】上記各工具移送ポット26の外周面の前,
後2ヶ所には係合溝26a,26bが一組づつ接線方向
に切り欠き形成されており、該各係合溝26a,26b
に上記ガイドピン62が係合している。これにより工具
移送ポット26、ひいては工具Tは軸方向及び周方向に
位置決め支持されている。
【0035】次に本実施形態の多数本仕様の工具交換装
置20の動作を説明する。刃物台本体11に装着された
工具Tによる旋削工具加工又は回転工具加工が終了する
と、回転割り出し装置10が刃物台本体11を旋回軸線
Aを中心に90度旋回させ、加工終了工具T0を主軸台
7の軸線と平行となる工具交換位置に割り出し位置決め
する。
【0036】一方、上記加工中に、上記シリンダ機構3
5のピストンロッド36が下降して把持部材37と押圧
ピン39とが工具取り出し位置P1に位置しており、工
具マガジン21が次工程の工具T1を収容した工具移送
ポット26を工具取り出し位置P1に搬送して割り出し
位置決めすると、上記把持部材37と押圧ピン39とが
該工具移送ポット26を把持し、この把持した状態でピ
ストンロッド36が垂直上昇し、この後旋回アーム70
が旋回軸Cを中心に90度旋回する。これにより次工程
工具T1は上記主軸台7,つまり加工終了工具T0と平
行をなす位置に旋回され、この状態でピストンロッド3
6が下降する。すると次工程工具T1を収容する工具移
送ポット26の係合溝26a,26bにポット保持部材
60の各ガイドピン62が係合し、次工程工具T1(工
具移送ポット)は受け渡し位置P2にてポット保持部材
60に位置決め支持される。
【0037】続いて、エアシリンダ56のピストンロッ
ド57が後退し、移送アーム49がポット保持部材60
を受け渡し位置P2から工具交換位置P3に直線移送す
る。この場合、移送アーム49の回動に伴う該移送アー
ム49の先端の上記ブロック47bに対する相対移動は
上記カムフォロア55とカム溝により吸収され、また移
送アーム49の回動に伴うエアシリンダ56の揺動はピ
ボット軸58により吸収される。
【0038】そして、交換軸31が旋回し、交換アーム
32が刃物台本体11の加工終了工具T0,及び工具交
換位置P3の次工程工具T1を把持する。この状態で交
換軸31が後退して、加工終了工具T0を工具主軸14
から抜き取るとともに次工程工具T1を工具移送ポット
26から抜き取り、続いて交換アーム32が180度回
転するとともに、前進する。すると次工程工具T1は工
具主軸14に、加工終了工具T0はポット保持部材60
に支持された工具移送ポット26にそれぞれ把持され
る。この加工終了工具T0は工具移送機構23,工具旋
回移送機構22を介して工具マガジン21の所定のポッ
ト位置に返送される。
【0039】このように本実施形態によれば、工具マガ
ジン21を各工具Tが主軸台7の軸線に対して直角方向
を向くように配設し、シリンダ機構35と旋回アーム7
0とからなる工具旋回移送機構22により、次工程工具
T1を工具取り出し位置P1から取り出して主軸平行位
置にある刃物台本体11の加工終了工具T0と平行をな
す受け渡し位置P2に旋回搬送したので、多数本仕様の
工具マガジン21を搭載する場合の次工程工具T1の方
向転換を簡単な構造で実現でき、多品種少量生産及び自
動連続運転に対応できる。
【0040】本実施形態では、工具マガジン21を、固
定ベッド2の刃物台6の後側にて機械背面に沿うように
無端状の搬送チェーン21bを上下方向に往復波形状を
なすように配設した構造にしたので、60〜180本と
いう多数の工具Tをそれほどスペースを取ることなく搭
載でき、上記多品種少量生産及び自動連続運転に対応で
きる。
【0041】また工具取り出し位置P1を受け渡し位置
P2及び工具交換位置P3と同じ高さ位置に設けるとと
もに、該取り出し位置P1の次工程工具T1を工具移送
ポット26ごと垂直上方に取り出し、該上端位置で90
度旋回させた後、下降させて受け渡し位置P2に旋回移
送したので、昇降移動と旋回移動だけの少ない動作でか
つスムーズに取り出し位置P1から受け渡し位置P2に
移送できる。
【0042】本実施形態によれば、移送アーム49を工
具受け渡し位置P2と工具交換位置P3との間で回動可
能に配置し、エアシリンダ56のピストンロッド57を
上記移送アーム49の回動軸48の近傍に連結し、該移
送アーム49の先端部にポット保持部材60を連結した
ので、図5に示すように、ピストンロッド57のストロ
ーク量L2をポット保持部材60の直線移動量L1に対
して短くすることができ、従来のように工具ポットの移
動量と同等以上のストロークを有するエアシリンダを配
置する場合に比べて上記エアシリンダ56の軸長さを短
くすることができ、それだけエアシリンダ56の配置ス
ペースを縮小できるとともに、コストを低減できる。
【0043】また工具ホルダ27を保持する工具移送ポ
ット26に接線方向に延びる係合溝26a,26bを切
り欠き形成し、ポット保持部材60に上記各係合溝26
a,26bに係合する4本のガイドピン62を設けたの
で、簡単な構造で次工程工具T1を位置決め支持でき、
かつ該位置決めした状態で工具交換位置P3に移送で
き、工具交換時の位置決め精度を向上できる。
【0044】次に、少数本仕様の工具マガジンを搭載す
る場合を図10,図11に基づいて説明する。少数本仕
様の工具マガジン80は無端状の搬送用チェーンを縦長
楕円状に配設したものであり、各工具Tは工具交換位置
に位置決めされた工具主軸14と平行に、つまり加工終
了工具T0と平行に向けて保持されている。この少数本
仕様の場合は、旋回移送機構は不要であり、従って工具
マガジン80における工具取り出し位置P1は受け渡し
位置P2と一致している。
【0045】上記工具マガジン80はマガジン支持台8
5によって支持されており、該マガジン支持台85は上
記サドル4の縦辺部4aの後側壁にボルト締め固定され
ている。このサドル4のZ軸方向移動に伴って工具マガ
ジン80も移動するようになっており、従ってサドル4
のZ軸方向における位置にかかわりなく工具交換が可能
である。
【0046】上記固定ベッド2の上面2bは図11右側
(後側)が低くなる階段状に形成されており、該上面2
b上に搭載された上記サドル4は該固定ベッド2の上面
形状に対応した略L字形を有し、該L字形の縦辺が水平
となるよう90度倒した状態で固定ベッド2上に搭載さ
れている。該サドル4は、水平辺部4bにより上記コラ
ム5の下面5bをガイドレール3bを介して図11左右
方向に移動自在に支持し、該水平辺部4bの下面4c及
び縦辺部4aの下端面4dが上記固定ベット2の上面2
bによりガイドレール3aを介して図11紙面直角方向
に移動可能に支持されている。
【0047】ここで上記サドル4は、図11に示すよう
に、右側部分の板厚(高さ寸法)t2が左側部分の板厚
(高さ寸法)t1より大きくなるように形成されてお
り、具体的には右側の板厚t2は左側の板厚t1の略2
倍に設定されている。これにより、サドル全体を厚くし
た場合に比較してコラム5の搭載位置を高くすることな
く上記工具マガジン80を搭載するために必要な剛性が
確保されている。
【0048】また、工具移送機構23を構成する移送ア
ーム49の回動軸48の近傍にはエアシリンダ56のピ
ストンロッド57が連結され、該移送アーム49の上端
部にはポット保持部材81がカム機構を介して連結され
ている。このポット保持部材81には工具ホルダ27を
把持する把持部82が配設されている。また移送支持台
45の上壁にはガイド板83が固定されており、該ガイ
ド板83には上記ポット保持部材81をこれの下面,上
面に当接して案内するコ字状の案内部材84が固定され
ている。このようにポット保持部材81の下面,上面に
当接する案内部材84を配置したので、ポット保持部材
81をスムーズに移送することができる。
【0049】このように本実施形態によれば、工具Tを
主軸台7の軸線と直角をなすよう保持する多数本仕様の
工具マガジン21を固定ベッド2に固定するか、又は工
具Tを主軸台7の軸線と平行をなすよう保持する少数本
仕様の工具マガジン80をサドル4に固定し、該少数本
仕様の工具マガジン80を備えた場合には取り出し位置
P1と受け渡し位置P2と一致させ、該取り出し位置P
1の次工程工具T1を工具移送機構23により工具交換
位置P3にそのまま移送して工具交換機構24により刃
物台6の工具T0と交換し、多数本仕様の工具マガジン
21を備えた場合には取り出し位置P1の次工程工具T
1を工具旋回移送機構22により一旦90度旋回させた
後、工具移送機構23で工具交換位置に移送し、工具交
換機構24により刃物台6の工具T0と交換するように
したので、少数本仕様の工具マガジン80と多数本仕様
の工具マガジン21の何れでも搭載可能である。従っ
て、工具マガジン及び工具移送機構23の一部を除く複
合旋盤の本体部分を共用でき、複合旋盤全体のコストを
低減できる。
【0050】また本実施形態では、工具マガジン80を
サドル4に搭載するに当たり、サドル4の右側の板厚t
2を左側の板厚t1より大きくしたので、特にサドル4
の右側(後側)部分の剛性を高くでき、多数の工具を保
持する重量の大きい工具マガジンをサドル4に搭載する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による多数本仕様の工具マ
ガジンを有する工具交換装置を備えた複合加工旋盤の右
側面図である。
【図2】上記複合加工旋盤の正面図である。
【図3】上記複合加工旋盤の刃物台の右側面図である。
【図4】上記工具交換装置の正面図である。
【図5】上記工具交換装置の動作を示す右側面図であ
る。
【図6】上記工具交換装置の旋回移送機構の概略背面図
である。
【図7】上記工具交換装置の工具ポットの工具ホルダ位
置決め状態を示す概略斜視図である。
【図8】上記工具ポットの工具ホルダ位置決め状態を示
す断面図である。
【図9】上記工具交換装置の工具旋回移送機構の平面図
である。
【図10】少数本仕様の工具マガジンを有する工具交換
装置を搭載した場合の側面図である。
【図11】上記少数本仕様工具マガジンを有する工具交
換装置を搭載した場合の側面図である。
【符号の説明】
1 複合加工旋盤(工作機械) 2 固定ベッド 4 サドル 7 主軸台 6 刃物台 20 工具交換装置 21,80 多数本,少数本仕様(第2,第1
仕様)工具マガジン 22 旋回移送機構 24 工具交換機構 T 工具 T1 次工程工具 P1 工具取り出し位置 P3 工具交換位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ベッドにワークが装着される主軸台
    を配置するとともに、工具が装着される刃物台を少なく
    とも上記主軸台の軸線に対して直角をなす主軸直角位置
    と該軸線に対して平行をなす主軸平行位置との間で回転
    割り出し可能に配置してなる工作機械において、多数の
    工具を保持し次工程の工具を所定の工具取り出し位置に
    搬送割り出しする工具マガジンを上記固定ベッドの刃物
    台の後方に上記各工具が主軸台の軸線に対して直角方向
    を向くように配設し、上記工具取り出し位置に割り出さ
    れた次工程工具を該取り出し位置から垂直上方に取り出
    し、上端位置にて該次工程工具を上記主軸台の軸線と平
    行になるよう90度旋回させた後下降させる工具旋回移
    送機構と、該旋回された次工程工具と上記主軸平行位置
    にある刃物台の工具とを交換する工具交換機構とを備え
    たことを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 固定ベッドにワークが装着される主軸台
    を配置するとともに、工具が装着される刃物台を上記固
    定ベッド上に搭載されたサドル上に少なくとも上記主軸
    台の軸線に対して直角をなす主軸直角位置と該軸線に対
    して平行をなす主軸平行位置との間で回転割り出し可能
    に配置してなる工作機械において、多数の工具を上記主
    軸台の軸線と平行に向くように保持し次工程工具を所定
    の工具取り出し位置に搬送割り出しする第1仕様工具マ
    ガジンを上記サドルに固定するか、又は多数の工具を上
    記主軸台の軸線と直角方向に向くように保持し次工程工
    具を所定の工具取り出し位置に搬送割り出しする第2仕
    様工具マガジンを上記固定ベッドの刃物台の後方に固定
    し、上記第1仕様工具マガジンを備える場合には、上記
    工具取り出し位置に割り出された工具と主軸平行位置に
    ある刃物台の工具とを交換する工具交換機構を設け、上
    記第2仕様工具マガジンを備える場合には、上記工具取
    り出し位置に割り出された次工程工具を該取り出し位置
    から取り出して上記主軸台の軸線と平行になるよう90
    度旋回させる工具旋回移送機構と、該旋回された次工程
    工具と上記主軸平行位置にある刃物台の工具とを交換す
    る工具交換機構とを設けたことを特徴とする工作機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1243377A2 (en) * 2001-03-21 2002-09-25 Big Alpha Co., Ltd. Lathe equipped with automatic tool changer
JP2007075921A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd 複合旋盤の工具交換装置

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