JP2000354810A - 塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法 - Google Patents

塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法

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JP2000354810A
JP2000354810A JP11169142A JP16914299A JP2000354810A JP 2000354810 A JP2000354810 A JP 2000354810A JP 11169142 A JP11169142 A JP 11169142A JP 16914299 A JP16914299 A JP 16914299A JP 2000354810 A JP2000354810 A JP 2000354810A
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die
coater
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coating liquid
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JP11169142A
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Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
Isamu Sakuma
勇 佐久間
Yoshinori Tani
義則 谷
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Toray Industries Inc
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  • Coating Apparatus (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイコータ外から特別な装置を導入せずに、
大型基板に対応する長尺幅・大重量ダイの交換を容易に
行えるようにして、ダイ脱着に伴うロス時間を最小で生
産性を向上させることが可能な塗布装置および塗布方
法、並びにこれらの塗布方法および装置を用いたプラズ
マディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造方法お
よび製造装置を提供する。 【解決手段】 塗布液を供給する塗布液供給手段と、前
記塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に
吐出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被
塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて
前記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを
備えた塗布装置であって、前記塗布器を塗布を実行する
ための位置と実行しない位置とに着脱する塗布器着脱手
段を塗布装置内部に備えていることを特徴とする塗布装
置、塗布方法、並びにそれらを用いたプラズマディスプ
レイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラズマ
ディスプレイ、カラー液晶ディスプレイ用カラーフィル
タ、光学フィルタ、プリント基板、集積回路、半導体等
の製造分野に使用される塗布技術に関するものであり、
詳しくはガラス基板などの被塗布部材表面に非接触で塗
布液を吐出しながら塗膜を形成する塗布装置および塗布
方法、並びにこれら装置および方法を使用したプラズマ
ディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置およ
び製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイはその方式において
次第に多様化してきているが、現在注目されているもの
の一つが、従来のブラウン管よりも大型で薄型軽量化が
可能なプラズマディスプレイである。これは、一定ピッ
チでストライプ状に一方向に延びる溝をもつ隔壁をガラ
ス基板上に構成し、さらにこの隔壁の溝にR(赤)、G
(緑)、B(青)の蛍光体を充填し、任意の部位を紫外
線により発光させ、所定のカラーパターンを写し出すも
のである。通常隔壁のある方が背面板、紫外線を発生す
る部位のある方が前面板と呼ばれており、両者を貼りあ
わせてプラズマディスプレイとして構成される。
【0003】ここで重要な背面板上の隔壁のパターンの
形成方法としては、隔壁用ペーストを均一に塗布し、乾
燥して均一膜厚のものを成形してから、所定ピッチのス
トライプ状の溝を、サンドブラスト法やフォトリソグラ
フィー法等の後加工によって彫り込み、焼成するのが主
流である。隔壁の塗膜の厚さは焼成後でも100〜20
0μmと厚く、この膜厚に隔壁用ペーストを均一に塗布
する手段としては、数千〜数万cpsというペースト粘
度にあわせて、スクリーン印刷法で何度も塗布する方法
が一般的に用いられている。しかしこの方法では塗布回
数が10〜20回にも及ぶため、コスト削減や品質向上
を狙って、塗布を1回で完了できるロール法やダイコー
ト法等の導入が、近年盛んに取り組み始められている。
【0004】この中でも、先端に吐出口のあるダイから
相対的に移動するガラス基板に塗布液を吐出して塗布を
行うダイコート法は、塗布回数を1回で行えることの
他、(a)アプリケータであるダイがガラス基板と非接
触であるので、塗布面にスクリーンむらが残らず品質を
向上できる、(b)スクリーンのような消耗品がないの
で、その費用を皆無にできる、等のメリットがある。
【0005】しかしながら、上記のダイコート法におい
ては、近年塗布すべきガラス基板が、(a)製品自体の
大型化、(b)できるだけ多くの製品を1枚の基板から
取り出して生産性を上げるための大型化、の進展によ
り、大きさが1100×1440mmにも及ぶ。このよ
うな大型のガラス基板に塗布するダイは吐出幅が110
0mmにもなり、重量も100kgに達する。これだけ
重いダイを人力で塗布装置に着脱することは不可能で、
容易に装置本体にダイを着脱することが必要とされてい
る。
【0006】このダイの塗布装置本体への着脱について
は、特開平11−138082号公報に示されているよ
うな、着脱専用の移動可能な独立したダイ移載装置があ
るが、ダイの着脱ごとに本装置をもってこねばならず、
不便であるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の事
情に基づいて行ったもので、その目的とするところは、
ダイコータ外から特別な装置を導入せずに、大型基板に
対応する長尺幅・大重量ダイの交換を容易に行える手段
を提供し、交換に伴うロス時間を最小として生産性向上
を可能とする塗布装置および塗布方法、並びにこれらの
塗布装置および方法を用いたプラズマディスプレイおよ
びディスプレイ用部材の製造装置および製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下に述べる手段によって達成される。本発明に係る塗布
装置は、塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記塗布
液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に吐出す
る吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被塗布部
材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前記被
塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを備えた
塗布装置であって、前記塗布器を塗布を実行するための
位置と実行しない位置とに着脱する塗布器着脱手段を塗
布装置内部に備えていることを特徴とするものからな
る。
【0009】本発明のプラズマディスプレイあるいはデ
ィスプレイ用部材の製造装置は上記のような塗布装置を
使用するものである。
【0010】本発明に係る塗布方法は、塗布器の一方向
に延びる吐出口から塗布液を被塗布部材に吐出しなが
ら、前記塗布器および被塗布部材の少なくとも一方を相
対的に移動させて前記被塗布部材に塗膜を形成する塗布
方法であって、塗布装置内に設けられた塗布器着脱手段
によって、前記塗布器を塗布を実行するための位置と実
行しない位置とに着脱することを特徴とする方法からな
る。
【0011】本発明のプラズマディスプレイあるいはデ
ィスプレイ用部材の製造方法は、上記のような塗布方法
を用いてプラズマディスプレイあるいはディスプレイ用
部材の製造を行うことを特徴とする方法からなる。
【0012】本発明に係る塗布装置、塗布方法によれ
ば、塗布装置本体内に塗布器の着脱手段を設けるのであ
るから、塗布器の着脱を迅速に、かつ容易に実行するこ
とが可能となる。
【0013】本発明のプラズマディスプレイあるいはデ
ィスプレイ用部材の製造装置および製造方法によれば、
上記の優れた塗布装置及び塗布方法を用いてプラズマデ
ィスプレイあるいはディスプレイ用部材を製造するので
あるから、高い品質のプラズマディスプレイあるいはデ
ィスプレイ用部材を高い生産性をもって製造することが
可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて説明する。図1は、従来の塗布装
置であるダイコータ1の全体斜視図、図2は、図1のダ
イコータを塗布液の供給系をも含めて示した概略構成
図、図3は本発明に係るダイコータの全体斜視図、図4
はダイ着脱装置の基板(被塗布部材)の走行方向からみ
た正面図、図5はその側面図である。
【0015】図1を参照すると、本発明におけるプラズ
マディスプレイの隔壁製造に適用されるダイコート法に
よる塗布装置、いわゆるダイコータ1が示されている。
このダイコータ1は基台2を備えており、その上に一対
のガイド溝レール4が設けられている。これらガイド溝
レール4には基板Aの保持体としての載置台6が配置さ
れ、この載置台6の上面は、真空吸引によって基板A
(被塗布部材)が固定可能な吸着孔のある吸着面90と
して構成されている。載置台6は一対のスライド脚8を
介してガイド溝レール4上を水平方向に自在に往復動す
る。また載置台6の先頭部には、ダイ40の下端面位置
を検出するセンサー202A、202Bが取り付けられ
ている。なおガイド溝レール4は、側面カバー4a、上
面カバー10に覆われている。
【0016】一対のガイド溝レール4間には、図2に示
す送りねじ機構14、16、18を内蔵したケーシング
12が配置されており、ケーシング12はガイド溝レー
ル4に沿って水平方向に延びている。送りねじ機構1
4、16、18は、図2に示されているように、ボール
ねじからなるフィードスクリュー14を有しており、フ
ィードスクリュー14は載置台6の下面に固定されたナ
ット状のコネクタ16にねじ込まれ、このコネクタ16
を貫通して延びている。フィードスクリュー14の両端
部は図示しない軸受に回転自在に支持されており、その
一端にはACサーボモータ18が連結されている。
【0017】図1に示されているように、基台2の上面
のほぼ中央にはダイ支柱24が配置されており、このダ
イ支柱24は逆L字形をなしている。ダイ支柱24の先
端は載置台6の往復動経路の上方に位置付けられてお
り、昇降機構26が取り付けられている。昇降機構26
は昇降可能な昇降ブラケット(図示しない)を備えてお
り、この昇降ブラケットはケーシング28内の一対のガ
イドロッドに昇降自在に取り付けられている。また、ケ
ーシング内にはガイドロッド間に位置してボールねじか
らなるフィードスクリュー(図示しない)もまた回転自
在にして配置されており、このフィードスクリューに対
してナット型のコネクタを介して昇降ブラケットが連結
されている。フィードスクリューの上端にはACサーボ
モータ30が接続されており、このACサーボモータ3
0はケーシング28の上面に取り付けられている。
【0018】昇降ブラケットには支持軸(図示しない)
を介してダイホルダ32が取り付けられており、このダ
イホルダ32はコの字形をなしかつ一対のガイド溝レー
ル4の上方をこれらレール間に亘って水平に延びてい
る。ダイホルダ32の支持軸は昇降ブラケット内にて回
転自在に支持されており、これにより、ダイホルダ32
は支持軸とともに垂直面内で回転することができる。
【0019】また昇降ブラケットには水平バー36も固
定されており、この水平バー36はダイホルダ32の上
方に位置し、ダイホルダ32に沿って延びている。水平
バー36の両端部には、その下面から突出する伸縮ロッ
ドを有する電磁作動型のリニアアクチュエータ38がそ
れぞれ取り付けられている。これらの伸縮ロッドは下端
がダイホルダ32の両端にそれぞれ当接するように配置
されている。
【0020】ダイホルダ32には塗布器としてのダイ4
0が保持されている。図1から明らかなように、スリッ
トダイ40は載置台6の往復動方向と直交する方向、つ
まり、ダイホルダ32の長手方向に水平に延びて、その
両端がダイホルダ32に支持されている。
【0021】その他基台2の上面にはダイ支柱24より
も手前側にセンサ支柱20が配置されている。このセン
サ支柱20もまた逆L字形をなしている。センサ支柱2
0の先端には、載置台6の往復動経路の上方になるよう
に厚みセンサ22がブラケット21を介して取り付けら
れている。この厚みセンサー22は、基板Aの塗布開始
部分がダイ40の吐出口真下で停止した時に、基板Aの
中央部が測定できる位置に配置されている。
【0022】さてダイ40は図2に概略的に示されてい
るように、長尺なブロック形状のリアリップ60、フロ
ントリップ66を、載置台6の往復動方向に図示しない
複数の連結ボルトにより相互に一体的に結合して構成さ
れている。リアリップ60、フロントリップ66の最下
面は塗布膜Cを保持する吐出口面74となっており、吐
出口面74〜基板Aの隙間であるクリアランスは塗布性
から最適な値に設定される。
【0023】またダイ40の内部ではリアリップ60、
およびフロントリップ66との間には塗布膜Cを形成す
る塗布液の流路となるスリット64が形成され、ダイ4
0の下面では塗布液の出口である吐出口72となる。こ
のスリット64の間隙はリアリップ60、フロントリッ
プ66の平行部との間に挟み込まれた図示しないシムに
よって確保されており、任意の大きさに設定できる。吐
出量のダイ40長手方向(図2の紙面に垂直な方向)の
分布は、リップ間隙のダイ40長手方向の分布によって
定まる。すなわち、リップ間隙が広いと吐出量は多くな
り、リップ間隙が狭いと吐出量は少なくなる。さらにス
リット64の上流側には、これに連通してダイ40の長
手方向(基板幅方向)に水平に延びているマニホールド
62が形成されている。さらにこのマニホールド62は
ダイ40の内部通路を介して供給ホース42、電磁切換
え弁46、シリンジポンプ44、吸引ホース48、タン
ク50へと接続されており、タンク50内の塗布液76
の供給を受けることができる。なお、タンク50は密閉
容器で一定圧力のエアーや、N2 等の不活性ガスで加圧
されていることが好ましい。加圧力は好ましくは0.0
2〜1MPa、より好ましくは0.1〜0.5MPaで
ある。
【0024】実際の塗布液のダイ40への供給は、シリ
ンジポンプ44と電磁切換え弁46との連携動作によっ
て随意に行うことができる。すなわち、まず電磁切換え
弁46を吸引ホース48とシリンジポンプ44のシリン
ジ80のみが連通するように切換えた後に、シリンジ8
0の内面にシール材を介して係合しているピストン52
を下側に一定量移動させて、タンク50内の塗布液76
をシリンジ80内に充填する。続いて電磁切換え弁46
を供給ホース42とシリンジポンプ44のシリンジ80
のみが連通するように切換えてから、ピストン52を上
側に所定の速度で一定量移動させて、ダイ40のマニホ
ールド62への供給が実現する。
【0025】これら電磁切換え弁46の切替タイミン
グ、シリンジポンプ44の、動作タイミング、塗布液吐
出量、吐出速度等の動作条件は、各々の装置が電気的に
接続されているコンピュータ54によって各装置ごとに
独立に制御される。さらに、シリンジポンプ44を載置
台6等と連動して動作制御するため、コンピュータ54
には厚みセンサー22の他に、シーケンサ56も電気的
に接続されている。このシーケンサ56は、載置台6側
のフィードスクリュー14のACサーボモータ18や、
昇降機構26側のACサーボモータ30やリニアアクチ
ュエータ38の作動をシーケンス制御するものであり、
そのシーケンス制御のために、シーケンサ56にはAC
サーボモータ18、30の作動状態を示す信号、載置台
6の移動位置を検出する位置センサ58からの信号、ダ
イ40の作動状態を検出するセンサ(図示しない)から
の信号などが入力され、一方、シーケンサ56からはシ
ーケンス動作を示す信号がコンピュータ54に出力され
るようになっている。なお、位置センサ58を使用する
代わりに、ACサーボモータ18にエンコーダを組み込
み、このエンコーダから出力されるパルス信号に基づ
き、シーケンサ56にて載置台6の移動位置を検出する
ことも可能である。また、シーケンサ56自体にコンピ
ュータ54による制御を組み込むことも可能である。
【0026】次に図3に別の実施態様を示すように、ダ
イコータ101はクリーンブース100によって囲われ
ている。ダイコータ101は図1のダイコータ1とクリ
ーンブース100で囲われている他は全く同じ構成であ
る。ここでクリーンブース100は角形鋼などからなる
フレーム108、天板102、塩化ビニルなどの透明材
を用いた正面カバー105A、105B、及び側面カバ
ー103より構成されており、クリーン化ユニット10
6によって、ブース内を所定のクリーン度に維持できる
ものである。このクリーンブース100に囲われたダイ
コータ101のダイ40の真上には、クリーンブース1
00の横梁104に支えられたダイ着脱装置120(図
示省略)が取り付けられている。ここで図4、および図
5を詳細にみると、ダイ着脱装置120は、コの字フレ
ーム122に取り付けられた上下ガイドローラ136、
横ガイドローラ130によって、横梁104に沿って移
動することができる。
【0027】ここで、上下ガイドローラ136は軸13
8を介して支持受140に、横ガイドローラ130は軸
132を介して支持受134に取付けられている。ま
た、図示しないサーボモータなどの駆動装置によって上
下ガイドローラ136、横ガイドローラ130を駆動す
ることにより、自動で任意の位置に移動させることもで
きる。さらにコの字フレーム122の下面には2個の昇
降用シリンダー126が取り付けられている。この2個
の昇降用シリンダー126は、バー127で一体化して
いるので、同じタイミングで昇降できる。さらにバー1
27にフックを介して取り付けられているワイヤー12
8を、ダイ40に取り付けられているフック130と係
合させることにより、ダイ40を昇降シリンダー126
の伸縮動作により自由に昇降させることが可能となる。
【0028】ダイ着脱装置120によるダイの着脱は次
のようにして行う。まずダイ40をダイコータ101に
取り付ける場合は、台車等でダイ40をダイ着脱装置1
20の可動範囲内におく。続いてダイ40のフック13
0にワイヤー128をつけた後、昇降用シリンダー12
6で上方に持ち上げる。ついで、ダイ40をつり上げた
状態でダイ着脱装置120を横梁104に沿って、ダイ
40がダイコータ101での取り付け場所の真上に来る
まで移動させる。ダイ40が所定の場所まできたらダイ
着脱装置120の移動を停止し、昇降用シリンダー12
6を起動して、ダイ40をダイコータ101の取り付け
場所まで下降させる。ついで、ダイ40をダイコータ1
01にボルト等でしっかり固定して、ワイヤー128を
フック130からはずして、ダイ着脱装置120を塗布
の妨げにならない場所に移動させる。ダイ40をダイコ
ータ101から取り外す場合は、以上の手順の逆を行え
ばよい。このダイ着脱装置によって、ダイ40が大型化
しても容易に着脱を行うことができる。
【0029】次にダイ着脱装置120でダイ40を着脱
した塗布装置を使った塗布方法について説明する。
【0030】まず塗布装置における各作動部の原点復帰
が行われると載置台6、ダイ40はスタンバイの位置
(原点位置)に移動する。この時、塗布液タンク50〜
ダイ40まで塗布液はすでに充満されており、ダイを上
向きにして塗布液を吐出してダイ内部の残留エアーを排
出するという、いわゆるエアー抜き作業も既に終了して
いる。
【0031】次に、載置台6の先端にあるセンサー20
2A、202Bをダイ40の上流側の吐出口面74の真
下に移動させ、ダイ40をゆっくり下降させて所定位置
で停止した後に、載置台6の吸着面90を基準にしたダ
イ40の吐出口面74の幅方向の高さ分布を測定し、吐
出口面74が載置台6の吸着面90と平行になるよう
に、リニアアクチュエータ38の伸縮量を調整する。こ
の時、載置台6の吸着面90を基準点とした吐出口面7
4と昇降機構26の上下方向座標軸(Z軸)値との関連
づけ、いわゆる吐出口面74の原点出しも同時に実行、
完了される。これによって、上下方向座標軸値を制御す
れば、吐出口面74を吸着面90から任意の高さ位置に
移動させることができる。これらの作業が完了すれば、
載置台6、ダイ40を原点復帰させる。
【0032】この準備動作が完了した後、載置台6の表
面に図示していないリフトピンを上昇させ、その上部に
図示しない移載機から基板Aを載置したら、リフトピン
を下降させて載置台6上面に基板Aを載置して吸着す
る。
【0033】次に載置台6を所定速度で移動させ、基板
Aの塗布開始部がダイ40の吐出口の真下にきたら停止
させる。この停止状態の時に厚みセンサ22で基板Aの
基板厚みを測定し、その厚さとあらかじめ条件として与
えておいたクリアランスから、ダイ40の下降すべき値
を演算し、次のその位置にダイ40が下降する。
【0034】一方、シリンジポンプ44はこの間にタン
ク50から所定量の塗布液を吸引しており、クリアラン
スの設定確認後、塗布液をシリンジポンプ44からダイ
40に送り込む。シリンジポンプ44の塗布液送り込み
動作開始後に、コンピュータ54内のタイマーがスター
トし、定められた時間の後にコンピュータからシーケン
サ56に対してスタート信号が出され、載置台6が塗布
速度で移動を開始し、塗布が開始される。
【0035】基板の塗布終了部がダイ40の吐出口真下
の位置にきたら、コンピュータ54から信号を出して、
シリンジポンプ44の停止とダイ40の上昇を行い、塗
布液を基板から完全にたちきる。
【0036】一方載置台6はさらに動きつづけ、基板A
をアンローダで移載する終点位置にきたら停止し、基板
Aの吸着を解除してリフトピンを上昇させて基板Aを持
ち上げる。
【0037】この時図示されないアンローダによって基
板Aの下面を保持して、次の乾燥工程に基板Aを搬送す
る。アンローダへの受け渡しが完了したら、載置台6は
リフトピンを下降させ原点位置に復帰する。
【0038】この間にシリンジポンプ44は、吸引動作
を行ってタンク50から新たに液を充満させる。ついで
次の基板Aが来るのを待ち、同じ動作をくりかえす。
【0039】なお本発明が適用できる塗布液としては粘
度が1cps〜100000cps、望ましくは10c
ps〜50000cpsであり、ニュートニアンが塗布
性から好ましいが、チキソ性を有する塗布液にも適用で
きる。基板Aとしてはガラスの他にアルミ等の金属板、
セラミック板、シリコンウェハー等を用いてもよい。さ
らに使用する塗布条件としては、クリアランス(必要な
ものに対して)が40〜500μm、より好ましくは8
0〜300μm、塗布速度が0.1m/分〜10m/
分、より好ましくは0.5m/分〜6m/分、ダイのリ
ップ間隙は50〜1000μm、より好ましくは100
〜600μm、塗布厚さが5〜400μm、より好まし
くは20〜250μmである。
【0040】
【実施例】幅340mm×440mm×厚さ2.8mm
のソーダガラス基板上の全面に感光性銀ペーストを5μ
mの厚みにスクリーン印刷した後で、フォトマスクを用
いて露光し、現像および焼成の各工程を経て、ピッチ2
20μmでストライプ状の1920本の銀電極を形成し
た。その電極上にガラスとバインダーからなるガラスペ
ーストをスクリーン印刷した後に、焼成して誘電体層を
形成した。次に図3のダイコータに吐出幅430mm、
リップ間隙(シム厚さ)500μmのダイをダイ着脱装
置120を用いて取付け、タンク〜ダイまでの塗布液供
給ラインに、ガラス粉末と感光性有機成分からなる粘度
20000cpsの感光性ガラスペーストを充満させ
た。ダイ〜誘電体層の間のクリアランスが350μmに
なるようにダイを下降させた後に、塗布厚さ300μ
m、塗布速度1m/分で上記の感光性ガラスペーストを
塗布した。この基板を移載機で取り出して、輻射ヒータ
を用いた乾燥炉に投入し、100℃で20分間乾燥し
た。乾燥後の塗布厚み分布を基板全面にわたって測定し
たところ、190μm±5μmの範囲に収まった。次い
で隣あった電極間に隔壁が形成されるように設計された
フォトマスクを用いて露光し、現像と焼成を行って隔壁
を形成した。隔壁の形状はピッチ220μm、線幅30
μm、高さ130μmであり、各領域での隔壁本数は1
921本であった。この後、R、G、Bの蛍光体ペース
トを順次スクリーン印刷によって塗布して、80℃15
分で乾燥後、最後に460℃15分の焼成を行って、プ
ラズマディスプレイの背面板を作製した。得られたプラ
ズマディスプレイ背面板の表面品位は申し分ないもので
あった。次にこのプラズマディスプレイ背面板と前面板
を合わせ、封着後、Xe5%、Ne95%の混合ガスを
封入し、駆動回路を接続してプラズマディスプレイを得
た。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、塗布装置本体内に塗布
器の着脱手段を設けたので、塗布器の着脱を迅速に、か
つ容易に実行することができるようになり、塗布器着脱
に伴うロス時間を最小にできるようになったため、稼働
時間を長くして生産性を向上することが可能となった。
【0042】また、このような優れた効果を有する塗布
装置並びに塗布方法を用いたプラズマディスプレイおよ
びディプレイ用部材の製造装置並びに製造方法でプラズ
マディスプレイおよびディスプレイ用部材を製造するの
であるから、高い品質のプラズマディスプレイおよびデ
ィスプレイ用部材を高い生産性をもって得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るダイコータを概略的
に示した斜視図である。
【図2】図1のダイコータを塗布液の供給系をも含めて
示した概略構成図である。
【図3】本発明の別の実施態様を適用したダイコータを
概略的に示した斜視図である。
【図4】本発明に係るダイ着脱装置を基板走行方向から
みた概略正面図である。
【図5】図4の概略側面図である。
【符号の説明】
1 ダイコータ 2 基台 6 載置台 14 フィードスクリュー 18 ACサーボモータ 22 厚さセンサ 26 昇降機構 40 ダイ(塗布器) 44 シリンジポンプ 46 電磁切り換え弁 50 タンク 52 ピストン 54 コンピュータ 60 リアリップ 62 マニホールド 64 スリット 66 フロントリップ 72 吐出口 74 吐出口面 76 塗布液 80 シリンジ 90 吸着面 100 クリーンブース 101 ダイコータ 120 ダイ着脱装置 A 基板(被塗布部材) C 塗布膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 義則 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AB15 AB16 AB17 EA04 4F041 AA05 CA02 CA16 CA18 CA22 5C027 AA09 5C040 GF19 JA02 JA15 JA31 KA07 KA16 KB13 MA25 MA26 5F046 JA00 JA01 JA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を供給する塗布液供給手段と、前
    記塗布液供給手段から供給された塗布液を被塗布部材に
    吐出する吐出口を有する塗布器と、前記塗布器および被
    塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて
    前記被塗布部材上に塗膜を形成するための移動手段とを
    備えた塗布装置であって、前記塗布器を塗布を実行する
    ための位置と実行しない位置とに着脱する塗布器着脱手
    段を塗布装置内部に備えていることを特徴とする塗布装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗布装置を使用してプ
    ラズマディスプレイを製造することを特徴とするプラズ
    マディスプレイの製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の塗布装置を使用してデ
    ィスプレイ用部材を製造することを特徴とするディスプ
    レイ用部材の製造装置。
  4. 【請求項4】 塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布
    液を被塗布部材に吐出しながら、前記塗布器および被塗
    布部材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗
    布部材に塗膜を形成する塗布方法であって、塗布装置内
    に設けられた塗布器着脱手段によって、前記塗布器を塗
    布を実行するための位置と実行しない位置とに着脱する
    ことを特徴とする塗布方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の塗布方法を用いてプラ
    ズマディスプレイの製造を行うことを特徴とするプラズ
    マディスプレイの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の塗布方法を用いてディ
    スプレイ用部材の製造を行うことを特徴とするディスプ
    レイ用部材の製造方法。
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JP2009136791A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Hirata Corp 塗布ヘッドの組立装置及び装着方法
JP2012143688A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Toray Eng Co Ltd 塗布装置
JP2019217451A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 株式会社ヒラノテクシード 塗工装置と塗工装置のダイの分解方法

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