JP2000353944A - スイッチ回路および多値電圧出力回路 - Google Patents

スイッチ回路および多値電圧出力回路

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JP2000353944A
JP2000353944A JP11163661A JP16366199A JP2000353944A JP 2000353944 A JP2000353944 A JP 2000353944A JP 11163661 A JP11163661 A JP 11163661A JP 16366199 A JP16366199 A JP 16366199A JP 2000353944 A JP2000353944 A JP 2000353944A
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transistors
switch circuit
turned
circuit
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English (en)
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Takayuki Matsuda
高幸 松田
Koji Ueno
晃司 上野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート・ソース間に過大電圧が加わらず、且
つ確実にオフできる低損失のDMOSスイッチ回路を提
供する。 【解決手段】 DMOSトランジスタDM1、DM2の
ゲート同士およびソース同士を接続し、トランジスタD
M3をオンしてゲート・ソース間に接続された抵抗R1
に駆動電流を流すと、トランジスタDM1、DM2がオ
ンする。トランジスタDM3をオフするとトランジスタ
DM1、DM2のゲート・ソース間電圧が0になりトラ
ンジスタDM1、DM2がオフする。寄生ダイオードD
M1d、DM2dは互いに逆向きに接続されているの
で、入力端子3の電圧Va1と出力端子4の電圧Vb1の大
小関係にかかわらず、寄生ダイオードDM1d、DM2
dを介して電流が流れることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DMOSトランジ
スタを用いて構成されるスイッチ回路およびこのスイッ
チ回路を用いた多値電圧出力回路に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】DMOSトランジスタ
をスイッチ回路として用いる場合、そのスイッチ回路の
入力側の電圧と出力側の電圧との大小関係によっては、
当該DMOSトランジスタのドレイン・ソース間に形成
された寄生ダイオードがオン状態となってしまい、スイ
ッチ回路としての機能をなさないことがある。例えば、
図7に示すように、Pチャネル型のDMOSトランジス
タM1およびM2のソースが、それぞれ70Vの電圧が
印加される入力端子T1および50Vの電圧が印加され
る入力端子T2に接続され、トランジスタM1およびM
2の各ドレインが共通の出力線Loに接続された2値電
圧出力回路を考える。
【0003】この場合、トランジスタM2のゲートにオ
ン信号を印加してこれをオンさせると、出力線Lo (出
力端子T3)にはほぼ50Vの電圧が出力される。この
時、トランジスタM1の寄生ダイオードM1dは、約2
0Vの逆方向電圧が印加されているのでオフとなり、ト
ランジスタM1はそのゲートにオフ信号が印加されてい
る限り(寄生ダイオードM1dも含め)オフ状態とな
る。
【0004】これに対し、トランジスタM1のゲートに
オン信号を印加してこれをオンさせると、出力線Lo
(出力端子T3)にはほぼ70Vの電圧が出力される。
この時、トランジスタM2の寄生ダイオードM2dには
順方向電圧が印加されるので寄生ダイオードM2dがオ
ンとなり、入力端子T1からトランジスタM1のソース
・ドレイン間およびトランジスタM2の寄生ダイオード
M2dを介して入力端子T2に至る経路で電源短絡電流
が流れてしまう。
【0005】これを回避するためには、図8に示すよう
に、トランジスタM2と直列に逆方向電流防止用のダイ
オードDを挿入する構成が考えられる。この構成によれ
ば、トランジスタM1がオンとなって出力線Lo の電圧
がほぼ70Vとなった状態でも、ダイオードDは逆方向
電圧が印加されるのでオフとなり電源短絡電流を阻止で
きる。しかしながら、トランジスタM2をオフするため
にそのゲートに入力端子T2の電圧50Vを印加する
と、寄生ダイードM2dを介してほぼ70Vの電圧とな
ったソースと上記ゲートとの間にゲート駆動最大電圧
(例えば10V)を超える約20Vもの電圧が印加さ
れ、ゲート破壊が生じてしまうという問題がある。
【0006】さらに、トランジスタM2をオンさせて入
力端子T2から出力端子T3へ電流を流す場合、このダ
イオードDのアノード・カソード端子間に発生する順方
向電圧(0.7V程度)によって入出力端子間に電圧差
が発生するとともに新たな損失が発生してしまうという
不都合もあった。こうした理由によって、図8に示すダ
イオードDを挿入した回路構成は採用しづらいものとな
っていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、スイッチ素子として設けられたDMO
Sトランジスタのゲート・ソース間に過大な電圧が加わ
らず、入出力端子に印加される電圧にかかわらず確実に
オフすることができる低損失のスイッチ回路、およびそ
のスイッチ回路を用いた多値電圧出力回路を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段
によれば、駆動回路(2、8)がバイアス抵抗(R1、
R3)に電流を流すのに応じて、第1および第2のDM
OSトランジスタ(DM1、DM4およびDM2、DM
5)のゲート・ソース間にしきい値電圧以上の電圧が印
加されると、第1および第2のDMOSトランジスタ
(DM1、DM4およびDM2、DM5)がオンとなり
本スイッチ回路がオン状態となる。この場合、第1およ
び第2のDMOSトランジスタ(DM1、DM4および
DM2、DM5)は同じ導電型を有しソース同士が接続
されているので、何れか一方のDMOSトランジスタ
(DM1またはDM2、DM4またはDM5)のドレイ
ン・ソース間に形成された寄生ダイオード(DM1dま
たはDM2d、DM4dまたはDM5d)は順方向にバ
イアスされることになる。しかし、寄生ダイオード(D
M1d、DM2d、DM4d、DM5d)の順方向電圧
よりもDMOSトランジスタ(DM1、DM2、DM
4、DM5)のドレイン・ソース間電圧の方が小さいた
め、電流は寄生ダイオード(DM1d、DM2d、DM
4d、DM5d)ではなくDMOSトランジスタ(DM
1、DM2、DM4、DM5)のチャネル領域を流れ
る。その結果、オン状態における当該スイッチ回路の損
失が低減する。
【0009】一方、駆動回路(2、8)がバイアス抵抗
(R1、R3)に流れる電流を遮断して、第1および第
2のDMOSトランジスタ(DM1、DM4およびDM
2、DM5)のゲート・ソース間電圧がしきい値電圧未
満になると、第1および第2のDMOSトランジスタ
(DM1、DM4およびDM2、DM5)がオフとな
る。この場合、第1および第2のDMOSトランジスタ
(DM1、DM4およびDM2、DM5)は、入出力端
子間においてそれぞれの寄生ダイオード(DM1d、D
M4d、DM2d、DM5d)が互いに逆向きとなるよ
うに接続されているので、入力端子(3、9)側の電圧
と出力端子(4、10)側の電圧との大小関係にかかわ
らず、何れか一方の寄生ダイオード(DM1d、DM4
d、DM2d、DM5d)には逆方向電圧が印加され電
流阻止状態となっている。従って、当該スイッチ回路は
その入出力端子の電圧にかかわらず確実にオフ状態とな
る。
【0010】また、第1および第2のDMOSトランジ
スタ(DM1、DM4およびDM2、DM5)のゲート
・ソース間にはバイアス抵抗(R1、R3)が接続さ
れ、そのバイアス抵抗(R1、R3)に流れる電流は駆
動回路(2、8)により制御されるので、ゲート・ソー
ス間に過大な電圧が印加されることがない。
【0011】請求項2に記載した手段によれば、駆動回
路(2、8)が第3のDMOSトランジスタ(DM3、
DM6)をオンすることにより、第3のDMOSトラン
ジスタ(DM3、DM6)と電流設定抵抗(R2、R
4)とを介してバイアス抵抗(R1、R3)に電流が流
れるのでスイッチ回路がオンする。また、駆動回路
(2、8)が第3のDMOSトランジスタ(DM3、D
M6)をオフすることにより、バイアス抵抗(R1、R
3)に流れる電流が遮断されるのでスイッチ回路がオフ
する。
【0012】請求項3に記載した手段によれば、第3の
MOSトランジスタ(DM3、DM6)がオンした状態
で、バイアス抵抗(R1、R3)の両端電圧つまり第1
および第2のDMOSトランジスタ(DM1、DM4お
よびDM2、DM5)のゲート・ソース間電圧がしきい
値電圧以上となるので、本スイッチ回路を確実にオンす
ることができる。
【0013】請求項4に記載した手段によれば、第1お
よび第2のDMOSトランジスタ(DM1、DM4およ
びDM2、DM5)のゲート・ソース間電圧がツェナー
電圧を超えることがなくなるので、ゲート・ソース間を
過大電圧からより確実に保護することができる。その結
果、入力端子(3、9)の電圧が変化する場合におい
て、ゲート・ソース間電圧が最小となる入力端子(3、
9)の電圧条件の下であっても、ゲート・ソース間電圧
がオンするために十分な電圧となるようにバイアス抵抗
(R1、R3)および電流設定抵抗(R2、R4)の抵
抗値を決定することができる。
【0014】請求項5に記載した手段によれば、入出力
端子に印加される電圧にかかわらず確実にオフ状態とな
る上述したスイッチ回路(17、19,21)を共通の
出力線(16)に接続して多値電圧出力回路を構成する
ので、各スイッチ回路(17、19,21)のオンオフ
状態に応じて出力線(16)の電圧が様々に変化しても
電源回路間の短絡が生じることがない。また、入出力端
子間の電圧差が小さく低損失の多値電圧出力回路が得ら
れる。
【0015】請求項6に記載した手段によれば、反強誘
電性液晶を用いた液晶表示装置の走査電極またはデータ
電極を本多値電圧出力回路を介して駆動するので、選択
された電源回路の電圧をほとんど低下させることなく走
査電極またはデータ電極に出力することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
に係るスイッチ回路の第1の実施形態(請求項1、2、
3に対応)について図1を参照しながら説明する。図1
には、Pチャネル型のスイッチ回路の電気的構成が示さ
れている。この図1において、スイッチ回路1は、ゲー
ト同士およびソース同士が接続されたPチャネル型のD
MOSトランジスタDM1、DM2(以下、トランジス
タDM1、DM2と称す)、これらトランジスタDM
1、DM2のゲート・ソース間に接続された抵抗R1
(本発明におけるバイアス抵抗に相当)、および駆動回
路2から構成されている。ここで、トランジスタDM1
およびDM2は、それぞれ本発明における第1のDMO
Sトランジスタおよび第2のDMOSトランジスタに相
当し、トランジスタDM1、DM2のドレイン・ソース
間には、その構造上、それぞれソース側をカソードとす
る寄生ダイオードDM1d、DM2dが形成されてい
る。
【0017】トランジスタDM1のドレインは入力端子
3に接続されており、トランジスタDM2のドレインは
出力端子4に接続されている。この入力端子3は図示し
ない電源回路から電圧Va1(>0V、例えば50V)が
与えられるようになっており、出力端子4は例えば液晶
パネルの画素に相当する容量性負荷が接続された出力線
(図示せず)に接続されている。この出力線には他の複
数のスイッチ回路(図示せず)の出力端子も接続されて
おり、出力線の電圧Vb1はこれら複数のスイッチ回路お
よび本スイッチ回路1のオンオフ状態により変化する。
【0018】トランジスタDM1、DM2のゲートは、
駆動回路2を構成している抵抗R2(本発明における電
流設定抵抗に相当)とNチャネル型のDMOSトランジ
スタDM3(以下、トランジスタDM3と称す)のドレ
イン・ソース間とを介して端子5に接続されている。こ
の端子5は、後述するように、電圧Va1よりも所定電圧
以上低い電圧VEE1 に設定されており、ここでは図示し
ないが0Vの電圧を有するグランド端子に接続されてい
る。また、トランジスタDM3のゲートは駆動信号端子
6に接続されている。この駆動信号端子6にはハイレベ
ル(例えば5V)またはロウレベル(例えば0V)の論
理レベルを有する駆動信号SG1が与えられるようにな
っている。
【0019】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、スイッチ回路1をオンするために駆動信号端
子6にハイレベルの駆動信号SG1を印加すると、トラ
ンジスタDM3はそのゲート・ソース間電圧がしきい値
電圧を超える5Vとなるのでオンする。この時、入力端
子3と出力端子4のうち何れか高い電圧にある端子から
端子5に電流(駆動電流)が流れ込む。例えば、入力端
子3の電圧Va1が50Vで出力端子4の電圧Vb1が0V
である場合には、駆動電流は、入力端子3からトランジ
スタDM1の寄生ダイオードDM1d、抵抗R1、抵抗
R2、およびトランジスタDM3のドレイン・ソース間
を介して端子5に至る経路で流れる。
【0020】この駆動電流によって、トランジスタDM
1、DM2のゲート・ソース間に接続された抵抗R1の
両端子には電圧降下が発生する。この抵抗R1の両端電
圧は、トランジスタDM1、DM2のゲートがソースよ
りも低い電圧となる向きに発生する。従って、端子5の
電圧VEE1 を入力端子3の電圧Va1よりも少なくともト
ランジスタDM1、DM2のしきい値電圧以上低く設定
し、抵抗R1の両端電圧がしきい値電圧以上となるよう
に抵抗R1とR2の抵抗値を設定することにより、トラ
ンジスタDM1、DM2をオンさせることができる。
【0021】この場合、抵抗R1とR2の抵抗値は、ト
ランジスタDM1、DM2のオン時におけるゲート・ソ
ース間電圧をVGS1 として、次の(1)式の関係を満足
するように設定すれば良い。 抵抗R1の抵抗値/(抵抗R1の抵抗値+抵抗R2の抵抗値)=VGS1 /Va1 …(1) その結果、入力端子3に接続された電源回路からトラン
ジスタDM1のドレイン・ソース間およびトランジスタ
DM2のソース・ドレイン間を介して出力端子4に接続
された出力線に対して電流(主電流)が流れる。
【0022】ここで、トランジスタDM1の寄生ダイオ
ードDM1dは主電流および駆動電流の向きに対して順
方向となっているが、寄生ダイオードDM1dの順方向
電圧(0.7V程度)よりもトランジスタDM1のドレ
イン・ソース間電圧VGS1 の方が低電圧となるので、主
電流および駆動電流は寄生ダイオードDM1dではなく
トランジスタDM1のチャネル領域を流れる。以上の動
作は、出力端子4の電圧Vb1が入力端子3の電圧Va1よ
りも高い場合であっても同様となり、この場合、駆動電
流は出力端子4から端子5へと流れ、主電流は出力端子
4から入力端子3へと流れる。
【0023】一方、スイッチ回路1をオフするために駆
動信号端子6にロウレベルの駆動信号SG1を印加する
と、トランジスタDM3はオフする。この時、抵抗R1
(およびR2)に流れる駆動電流は遮断されるので、抵
抗R1の両端電圧すなわちトランジスタDM1、DM2
のゲート・ソース間電圧VGS1 は0Vとなってトランジ
スタDM1、DM2がともにオフする。
【0024】このオフ状態において、入力端子3の電圧
Va1と出力端子4の電圧Vb1のうち何れか高い電圧値を
有する端子側に位置するトランジスタDM1またはDM
2の寄生ダイオードDM1dまたはDM2dは順方向に
バイアスされる。そして、この順方向にバイアスされた
寄生ダイオードDM1dまたはDM2dを介してトラン
ジスタDM1およびDM2のゲート容量が充電され、ト
ランジスタDM1およびDM2のゲート電圧およびソー
ス電圧は前記何れか高い端子側の電圧値と等しくなる。
その結果、入力端子3の電圧Va1と出力端子4の電圧V
b1のうち何れか低い電圧値を有する端子側に位置するト
ランジスタDM1またはDM2のソース・ドレイン間お
よびゲート・ドレイン間にはVa1とVb1との差電圧が印
加されるが、これら各電極間の耐圧は十分高いので問題
が生じることはない。
【0025】また、トランジスタDM1とDM2との接
続形態によれば寄生ダイオードDM1d、DM2dは入
出力端子間にあって互いに逆向きに直列接続されるの
で、入力端子3の電圧Va1と出力端子4の電圧Vb1の大
小関係にかかわらず、必ず一方の寄生ダイオードが主電
流に対し逆方向の接続状態となる。従って、ロウレベル
の駆動信号SG1を印加している限り、寄生ダイオード
DM1d、DM2dを介して主電流が流れることはな
い。
【0026】次に、出力線に接続された負荷の性質上、
入力端子3の電圧Va1をVa1(min)からVa1(max) まで
の範囲内で変化させる場合について説明する。この場
合、トランジスタDM1、DM2のゲート・ソース間電
圧VGS1 はVa1=Va1(max) の時に最大となるので、こ
の条件の下でゲート・ソース間電圧VGS1 がPチャネル
型DMOSトランジスタのゲート駆動最大電圧例えば1
0Vとなるように抵抗R1、R2の抵抗値を設定する。
こうして設定された抵抗R1、R2を用いた場合、電圧
Va1が上記変化範囲の最小電圧値Va1(min) になると、
ゲート・ソース間電圧VGS1 は上記10Vを1として次
の(2)式で示す比率まで低下する。
【0027】 (Va1(min) −VEE1 )/(Va1(max) −VEE1 ) …(2) 例えば、Va1(min) =40V、Va1(max) =50Vの場
合、(2)式により計算される比率は0.8となり、電
圧Va1が50Vから40Vに低下するとゲート・ソース
間電圧VGS1 は10Vから8Vに低下する。この8Vと
いうゲート・ソース間電圧VGS1 は、トランジスタDM
1、DM2のしきい値電圧よりも高い電圧である。
【0028】以上述べたように、本実施形態によれば、
駆動回路2は、トランジスタDM1、DM2のゲート・
ソース間に設けた抵抗R1に駆動電流を流すことによ
り、入力端子3と出力端子4との間に接続されたトラン
ジスタDM1、DM2をオンさせるので、主電流は寄生
ダイオードDM1d、DM2dではなくトランジスタD
M1、DM2のチャネル領域を流れる。その結果、逆方
向電流防止用のダイオードDを用いた構成(図8参照)
に比べ、スイッチ回路1のオン時における入出力端子間
の電圧差が小さくなり、スイッチ回路1の損失も小さく
なる。
【0029】また、駆動回路2は、抵抗R1に流れる電
流を遮断してトランジスタDM1、DM2のゲートとソ
ースとを同電位にすることにより両トランジスタDM
1、DM2をオフさせるので、オフ時においてゲート・
ソース間に過大な電圧が印加されることがない。この
時、入出力端子の電圧の大小関係にかかわらず、トラン
ジスタDM1、DM2のうち一方のトランジスタの寄生
ダイオードが逆方向の接続状態となるので、寄生ダイオ
ードDM1d、DM2dを介して電流が流れることはな
く、スイッチ回路1は確実にオフとなる。
【0030】(第2の実施形態)次に、本発明に係るス
イッチ回路の第2の実施形態(請求項1、2、3に対
応)について、図2を参照しながら図1と異なる部分に
ついて説明する。
【0031】図2には、Nチャネル型のスイッチ回路の
電気的構成が示されている。この図2において、スイッ
チ回路7は、ゲート同士およびソース同士が接続された
Nチャネル型のDMOSトランジスタDM4、DM5
(それぞれ第1、第2のDMOSトランジスタに相
当)、これらトランジスタDM4、DM5のゲート・ソ
ース間に接続された抵抗R3(本発明におけるバイアス
抵抗に相当)、および駆動回路8から構成されている。
トランジスタDM4、DM5のドレイン・ソース間に
は、それぞれ寄生ダイオードDM4d、DM5dが形成
されている。トランジスタDM4、DM5のドレイン
は、それぞれ電圧Va2(例えば50V)を有する入力端
子9、電圧Vb2を有する出力端子10に接続されてい
る。
【0032】駆動回路8は以下のように構成されてい
る。すなわち、トランジスタDM4、DM5のゲート
は、抵抗R4(本発明における電流設定抵抗に相当)と
Pチャネル型のDMOSトランジスタDM6のドレイン
・ソース間とを介して端子11に接続され、トランジス
タDM6のゲート・ソース間には抵抗R5が接続されて
いる。また、トランジスタDM6のゲートは抵抗R6と
Nチャネル型のDMOSトランジスタDM7のドレイン
・ソース間とを介して端子12に接続され、トランジス
タDM7のゲートは駆動信号SG2が与えられる駆動信
号端子13に接続されている。
【0033】ここで、端子11は、電圧Va2よりも少な
くともトランジスタDM4、DM5のしきい値電圧以上
高い電圧VEE2 (例えば70V)に設定されており、端
子12は、電圧VEE2 よりも少なくともトランジスタD
M7のしきい値電圧以上低い電圧VEE3 (例えばグラン
ド端子の0V)に設定されている。
【0034】上記構成を有するスイッチ回路7は、前述
したスイッチ回路1とほぼ同様に動作する。すなわち、
スイッチ回路7をオンするために駆動信号端子13にハ
イレベルの駆動信号SG2を印加すると、トランジスタ
DM7がオンとなり、端子11から抵抗R5、抵抗R
6、およびトランジスタDM7のドレイン・ソース間を
介して端子12に至る経路で電流が流れる。これによ
り、トランジスタDM6がオンとなり、駆動電流が、端
子11からトランジスタDM6のソース・ドレイン間、
抵抗R4、抵抗R3、およびトランジスタDM4の寄生
ダイオードDM4dを介して入力端子9に至る経路で流
れる。
【0035】この駆動電流によって、抵抗R3の両端子
すなわちトランジスタDM4、DM5のゲート・ソース
間に電圧が発生し、この電圧がしきい値電圧以上となる
ように抵抗R3とR4の抵抗値を設定することにより、
トランジスタDM4、DM5をオンさせることができ
る。
【0036】この場合、抵抗R3とR4の抵抗値は、ト
ランジスタDM4、DM5のオン時におけるゲート・ソ
ース間電圧をVGS2 として、次の(3)式の関係を満足
するように設定すれば良い。 抵抗R3の抵抗値/(抵抗R3の抵抗値+抵抗R4の抵抗値) =VGS2 /(VEE2 −Va2) …(3) その結果、入力端子9に接続された電源回路からトラン
ジスタDM4のドレイン・ソース間およびトランジスタ
DM5のソース・ドレイン間を介して出力端子10に接
続された出力線に対して主電流が流れる。この場合に
も、主電流は寄生ダイオードDM4dやDM5dには流
れない。
【0037】一方、スイッチ回路7をオフするために駆
動信号端子13にロウレベルの駆動信号SG2を印加す
ると、トランジスタDM6、DM7がオフして抵抗R3
の両端電圧すなわちトランジスタDM4、DM5のゲー
ト・ソース間電圧が0Vとなるので、トランジスタDM
4、DM5はオフする。また、寄生ダイオードDM4
d、DM5dを介して主電流が流れることはない。
【0038】さらに、第1の実施形態と同様に、入力端
子9の電圧Va2をVa2(min) からVa2(max) までの範囲
内で変化させる場合、トランジスタDM4、DM5のゲ
ート・ソース間電圧はVa2=Va2(min) の時に最大とな
るので、この条件の下でゲート・ソース間電圧VGS2 が
Nチャネル型DMOSトランジスタのゲート駆動最大電
圧例えば5Vとなるように抵抗R3、R4の抵抗値を設
定する。こうして設定された抵抗R3、R4を用いた場
合、電圧Va2が上記変化範囲の最大電圧値Va2(max) に
なると、ゲート・ソース間電圧VGS2 は上記10Vを1
として次の(4)式で示す比率まで低下する。
【0039】 (VEE2 −Va2(max) )/(VEE2 −Va2(min) ) …(4) 例えば、Va2(min) =40V、Va2(max) =50Vの場
合、(4)式により計算される比率は0.67となり、
電圧Va1が40Vから50Vに上昇するとゲート・ソー
ス間電圧VGS2 は10Vから6.7Vに低下する。
【0040】以上の説明から明らかなように、主電流の
通過回路をNチャネル型のトランジスタDM4、DM5
で構成した本実施形態によっても、第1の実施形態と同
様な効果を得ることができる。
【0041】なお、入出力端子の電圧の大きさなどにか
かわらず、第1の実施形態に示したPチャネル型のスイ
ッチ回路1および本実施形態に示したNチャネル型のス
イッチ回路7の何れの回路も適用可能である。何れのス
イッチ回路を用いるのが好ましいかは、以下のような基
準に従って判断すると良い。
【0042】すなわち、一般に同じサイズのPチャネル
型のDMOSトランジスタとNチャネル型のDMOSト
ランジスタとでは、Nチャネル型の方が電流能力が高い
ので、比較的大きな電流を流す必要がある場合にはNチ
ャネル型のスイッチ回路7を用いた方がチップ面積を低
減できる。
【0043】一方、例えば反強誘電性液晶を用いた液晶
表示装置のように雰囲気温度により液晶駆動電圧を変化
させる必要があるシステムでは、(2)式および(4)
式を用いて具体的な比率を示したように、Pチャネル型
のスイッチ回路1の方が液晶駆動電圧の変化によるゲー
ト・ソース間電圧の低下割合が小さくなる。つまり、ス
イッチ回路1を用いれば、液晶駆動電圧を変化させても
トランジスタDM1、DM2のオン抵抗の上昇が比較的
小さくなり、オン抵抗により生じる損失の変動幅を比較
的小さく抑えられる。
【0044】(第3の実施形態)次に、第1の実施形態
に示すスイッチ回路1に対し変形を加えた第3の実施形
態(請求項4に対応)について図3を用いて説明する。
スイッチ回路14の電気的構成を示す図3において、ト
ランジスタDM1、DM2のゲート・ソース間には、ソ
ース側をカソードとしてツェナーダイオードZD1が接
続されている。このツェナーダイオードZD1のツェナ
ー電圧は、Pチャネル型DMOSトランジスタのゲート
駆動最大電圧(例えば10V)とほぼ同じ値に設定され
ている。スイッチ回路14において、その他の回路部分
は前述したスイッチ回路1と同じ構成となっている。
【0045】本実施形態によっても第1の実施形態と同
様の作用および効果を得ることができる。さらに、例え
ば液晶駆動電圧である入力端子3の電圧Va1をVa1(mi
n) からVa1(max) までの範囲内で変化させる場合、ト
ランジスタDM1、DM2のオン時においてそのゲート
・ソース間電圧VGS1 が最小となるVa1=Va1(min) の
条件下であってもゲート・ソース間電圧VGS1 が上記ゲ
ート駆動最大電圧に近い電圧値となるように、端子5の
電圧VEE1 または抵抗R1、R2の抵抗値を設定するこ
とができる。この場合、入力端子3の電圧Va1が上昇し
ても、ゲート・ソース間電圧VGS1 はツェナー電圧(ゲ
ート駆動最大電圧)となった状態でクランプされるの
で、ゲート・ソース間はゲート駆動最大電圧を超える過
大な電圧から保護される。
【0046】このような構成においては、スイッチ回路
14のオン状態において、トランジスタDM1、DM2
のゲート・ソース間電圧VGS1 は、入力端子3の電圧V
a1の変化にかかわらずほぼゲート駆動最大電圧に保たれ
る。従って、スイッチ回路1とは異なり、ゲート・ソー
ス間電圧VGS1 が低下してオン抵抗が上昇することによ
る損失の増加を見込む必要がなく、その分だけトランジ
スタDM1、DM2のチップ面積を小さく設計すること
ができる。
【0047】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態(請求項5、6に対応)について図4ないし図
6を参照しながら説明する。図4には、5値を出力可能
な多値電圧出力回路の電気的構成が示されている。この
5値電圧出力回路15は、例えば、電圧印加に応じて1
つの反強誘電状態と2つの強誘電状態とが形成される反
強誘電性液晶を用いた液晶表示装置の走査電極またはデ
ータ電極を駆動するために用いられる。
【0048】図4において、5値電圧出力回路15は、
電圧V1(35V)、V2(70V)、V3(50
V)、V4(0V)、V5(20V)を出力する電源回
路(何れも図示せず)、およびこれら各電源回路と例え
ば走査電極である出力線16との間にそれぞれ接続され
た5つのスイッチ回路17、18、19、20、21か
ら構成されている。また、出力線16とグランド端子と
の間には画素が配設されている。この画素は電気的には
容量性(例えば1.85nFの容量値)を有しているの
で、図4においては等価的にコンデンサ22を用いて表
している。
【0049】スイッチ回路19は、前述したスイッチ回
路1と同じ構成を備えており、駆動信号SG19がハイ
レベルになるとオンとなって、入力端子19aの電圧V
3を出力線16に与えるようになっている。また、スイ
ッチ回路17および21は、前述したスイッチ回路7と
同じ構成を備えており、それぞれ駆動信号SG17、S
G21がハイレベルになるとオンとなって、入力端子1
7a、21aの電圧V1、V5を出力線16に与えるよ
うになっている。
【0050】一方、スイッチ回路18の入力電圧は電圧
V1〜V5のうち最も高い電圧V2であって、出力線1
6の電圧は他のスイッチ回路17、19〜21のオンオ
フ状態によらず常に電圧V2よりも低くなる。このた
め、スイッチ回路18においては、出力線16から入力
端子18aの向きに流れる電流を阻止する回路は不要と
なり、入力端子18aはPチャネル型のDMOSトラン
ジスタDM8のソース・ドレイン間を介して出力線16
に接続されている。入力端子18aとグランド端子との
間には抵抗R7、R8およびNチャネル型のDMOSト
ランジスタDM9が接続され、駆動信号SG18がハイ
レベル(5V)になるとトランジスタDM8、DM9が
オンするようになっている。
【0051】また、スイッチ回路20の入力電圧は電圧
V1〜V5のうち最も低い電圧V4であって、出力線1
6の電圧は他のスイッチ回路17〜19、21のオンオ
フ状態によらず常に電圧V4よりも高くなる。このた
め、スイッチ回路20においては、入力端子20aから
出力線16の向きに流れる電流を阻止する回路は不要と
なり、入力端子20aはNチャネル型のDMOSトラン
ジスタDM10のソース・ドレイン間を介して出力線1
6に接続されている。入力端子20aと電圧VEE4 (例
えば70V)の電圧を有する端子20bとの間には抵抗
R9、R10およびPチャネル型のDMOSトランジス
タDM11が接続され、端子20bとグランド端子との
間には抵抗R11、R12およびNチャネル型のDMO
SトランジスタDM12が接続されている。そして、駆
動信号SG20がハイレベルになるとトランジスタDM
10〜DM12がオンするようになっている。
【0052】さらに、図示しない制御回路は、複数の走
査電極を時分割で走査するようになっており、出力線1
6を走査する時に駆動信号SG17〜SG21のうち何
れか1つの駆動信号をハイレベルとする。その結果、こ
のハイレベルとされた駆動信号に対応するスイッチ回路
がオンとなって、出力線16がそのスイッチ回路の入力
端子側に接続された電源回路の出力電圧に等しくなる。
【0053】図5には、5値電圧出力回路15の出力電
圧についてシミュレーション結果が示されている。この
図5では、ハイレベルとする駆動信号SG17〜SG2
1を20μsec毎に5段階に変化させており、出力線
16の電圧は選択された駆動電圧V1〜V5に速やかに
整定している。
【0054】ところで、反強誘電性液晶を用いた液晶表
示装置を駆動する場合には、その液晶パネルの温度を検
出しその検出温度によって駆動電圧つまり電圧V1〜V
5を可変することが行われている。図6は、温度に対す
る液晶駆動電圧の変化特性の一例を示しており、その横
軸は液晶パネルの温度を表し、その縦軸は各電源回路の
電圧V1〜V5の電圧値を表している。各曲線は、電圧
の高い方から順に、電圧V2(最大)、V2(最小)、
V3、V1、V5、V4(最大)、V4(最小)を表し
ている。すなわち、駆動電圧V1は常に35V一定と
し、駆動電圧V2とV3は温度の上昇に伴って徐々に電
圧値を下げ、駆動電圧V4とV5は温度の上昇に伴って
徐々に電圧値を上げるように制御されている。
【0055】このように電圧V1〜V5を可変制御する
場合には、上述したようにスイッチ回路17〜21を構
成するトランジスタDM1、DM2、DM4、DM5、
DM8、DM10のゲート・ソース間電圧も変化してし
まう。そこで、常温(25℃)においてその入力電圧が
最大となるスイッチ回路18、19についてはPチャネ
ル型を採用し、常温においてその入力電圧が最小となる
スイッチ回路(17)、20、21についてはNチャネ
ル型を採用するのが好ましい構成となる。その結果、液
晶パネルの温度上昇に伴って電圧V1〜V5を図6に従
って変化させた時、スイッチ回路17〜21を構成する
トランジスタのゲート・ソース間電圧が低下する向きに
変化するので、ゲート・ソース間に過大な電圧が印加さ
れることがなくなる。
【0056】以上述べたように、本実施形態によれば、
スイッチ回路1やスイッチ回路7と同じ構成を有するス
イッチ回路19、17、21などを組み合わせて5値電
圧出力回路15を構成したので、各スイッチ回路17〜
21の出力端子が共通に接続されていても、寄生ダイオ
ードによる電流の回り込みがなく、選択された電圧を応
答性良く出力することができる。また、出力線16には
電源回路の電圧V1〜V5がほぼそのままの電圧値で出
力されるので、正確な出力電圧を得ることが可能とな
る。
【0057】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記各実施形態に限定されるものではなく、次のように変
形または拡張が可能である。第1ないし第3の実施形態
において、駆動回路2、8を定電流回路により構成して
も良い。この場合、定電流回路が所定の電流を出力する
とスイッチ回路1、7、14がオンとなり、定電流回路
が電流の出力を停止するとスイッチ回路1、7、14が
オフとなる。また、第1ないし第3の実施形態におい
て、スイッチ回路1、7、14を双方向性のスイッチ回
路として用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すスイッチ回路の
電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図3】本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
【図4】本発明の第4の実施形態を示す5値電圧出力回
路の電気的構成図
【図5】シミュレーションにより求めた出力線の電圧変
化を示す図
【図6】液晶パネルの温度に応じて可変させる電源回路
の出力電圧を示す図
【図7】従来構成における2値電圧出力回路
【図8】図7相当図
【符号の説明】
1、7、14、17〜21はスイッチ回路、2、8は駆
動回路、3、9は入力端子、4、10は出力端子、15
は5値電圧出力回路(多値電圧出力回路)、16は出力
線、DM1、DM4は第1のDMOSトランジスタ、D
M2、DM5は第2のDMOSトランジスタ、DM3、
DM6は第3のDMOSトランジスタ、R1、R3は抵
抗(バイアス抵抗)、R2、R4は抵抗(電流設定抵
抗)、ZD1はツェナーダイオードである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C058 AA06 BA26 BA35 BB25 5H430 BB01 BB09 BB11 CC02 EE06 EE07 EE08 EE17 5J055 AX12 AX33 AX55 AX64 BX16 CX30 DX12 DX55 EX07 EX21 EY21 EZ00 FX12 FX17 FX35 GX01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ導電型を有しゲート同士およびソー
    ス同士が接続された第1のDMOSトランジスタ(DM
    1、DM4)および第2のDMOSトランジスタ(DM
    2、DM5)と、 これら第1および第2のDMOSトランジスタ(DM
    1、DM4およびDM2、DM5)のゲート・ソース間
    に接続されたバイアス抵抗(R1、R3)と、 前記第1および第2のDMOSトランジスタ(DM1、
    DM4およびDM2、DM5)のゲートに接続された駆
    動回路(2、8)とから構成され、 前記第1のDMOSトランジスタ(DM1、DM4)の
    ドレインが入力端子(3、9)とされ、前記第2のDM
    OSトランジスタ(DM2、DM5)のドレインが出力
    端子(4、10)とされ、 前記駆動回路(2、8)は、前記バイアス抵抗(R1、
    R3)に電流を流すことにより前記第1および第2のD
    MOSトランジスタ(DM1、DM4およびDM2、D
    M5)をオンとし、前記バイアス抵抗(R1、R3)に
    流れる電流を遮断すことにより前記第1および第2のD
    MOSトランジスタ(DM1、DM4およびDM2、D
    M5)をオフとするように構成されていることを特徴と
    するスイッチ回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路(2、8)は、駆動信号に
    応じてオンオフする第3のDMOSトランジスタ(DM
    3、DM6)と、この第3のDMOSトランジスタ(D
    M3、DM6)がオンした状態で前記バイアス抵抗(R
    1、R3)に対し直列に接続される電流設定抵抗(R
    2、R4)との直列回路から構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のスイッチ回路。
  3. 【請求項3】 前記バイアス抵抗(R1、R3)および
    前記電流設定抵抗(R2、R4)の抵抗値は、前記第3
    のMOSトランジスタ(DM3、DM6)がオンした状
    態で、前記バイアス抵抗(R1、R3)の両端電圧が前
    記第1および第2のDMOSトランジスタ(DM1、D
    M4およびDM2、DM5)のしきい値電圧以上となる
    ように設定されていることを特徴とする請求項2記載の
    スイッチ回路。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のDMOSトランジ
    スタ(DM1、DM4およびDM2、DM5)のゲート
    ・ソース間に当該ゲート・ソース間電圧を制限するため
    のツェナーダイオード(ZD1)が接続されていること
    を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のスイッ
    チ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかに記載のスイ
    ッチ回路(17、19、21)と、互いに異なった電圧
    を出力する電源回路とを複数備え、 前記各スイッチ回路(17、19、21)の入力端子
    (17a、19a、21a)が前記各電源回路の出力端
    子に接続されるとともに、 前記各スイッチ回路(17、19、21)の出力端子が
    共通の出力線(16)に接続されていることを特徴とす
    る多値電圧出力回路。
  6. 【請求項6】 前記出力線(16)は、電圧印加に応じ
    て1つの反強誘電状態と2つの強誘電状態とが形成され
    る反強誘電性液晶を用いた液晶表示装置の走査電極また
    はデータ電極であることを特徴とする請求項5記載の多
    値電圧出力回路。
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