JP2000352508A - 円筒状ワークの表面欠陥検査方法及びその装置 - Google Patents

円筒状ワークの表面欠陥検査方法及びその装置

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JP2000352508A
JP2000352508A JP2000036078A JP2000036078A JP2000352508A JP 2000352508 A JP2000352508 A JP 2000352508A JP 2000036078 A JP2000036078 A JP 2000036078A JP 2000036078 A JP2000036078 A JP 2000036078A JP 2000352508 A JP2000352508 A JP 2000352508A
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roller
masking
light
cylindrical
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JP2000036078A
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Harumi Yamaguchi
治美 山口
Hironori Suzuki
弘典 鈴木
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素かつ安価な構成で確実な検査ができる円
筒状ワークの表面欠陥検査方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】 マスキングローラ1とゴム製の中空円筒
状ワーク2の外周円筒面同士をその両者の軸心を平行に
保ちながら接触させた状態で、両者を同期回転させる。
マスキングローラ1とワーク2との接触部4をはさんで
透過型光電スイッチ5の投光器5aと受光器5bとを対
向配置する。上記回転に同期して投,受光器5a,5b
を長手方向に走行移動させることにより、ワーク2の外
周面に凹凸等の表面欠陥6がある場合に、これを接触部
4の隙間からの光の漏洩として受光器5bにて検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒状ワークの
表面欠陥検査方法及びその装置に関するもので、特にそ
のワークの軸心方向長さが直径よりも著しく長いいわゆ
るロール状のものである場合に、その外周円筒面に存在
する凹凸などの表面欠陥を簡易な装置構成のもとで検出
しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】表面に凹凸などの欠陥部がないかどうか
を精密に検査する必要性のある製品、例えばゴム系弾性
体からなるピストンシールなどは、中空円筒状に成形し
た素材をあたかも輪切りするかの如く切断して製造する
のであるが、その切断前の段階の長尺な素材は外周円筒
面を平滑かつ滑らかに仕上げるために研磨加工が施され
たのちに、さらに表面欠陥検査に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような外周円筒面
を検査する方法及び装置としては、特開平2−2011
42号公報に記載されたものがあるが、これは検出部に
反射型光電センサ(光電スイッチ)を用いたものである
から、検査対象物が先に述べたピストンシール素材のよ
うに黒色ゴムからなる反射率の低いものでは欠陥部位を
安定して検出することは困難である。
【0004】また、検査部位にレーザー光を照射しその
反射光をラインセンサ等にて撮像するタイプのもので
は、必然的に検査装置が複雑且つ高価なものとならざる
を得ない。
【0005】さらに、検出部に透過型センサを用いたも
のとして特開平9−21628号公報に記載されたもの
があるが、これは外周円筒面の稜線にスリット光あるい
は平行光等を照射して上記稜線を越えてくる光をCCD
等のラインセンサにて撮像するものであり、定量的計測
に優れる反面、上記と同様に装置の構成がきわめて複雑
且つ高価なものとなる。
【0006】加えて、これらのラインセンサを用いた検
査方法は、いずれも凹凸等の欠陥部の高さ測定をも可能
にするものであるが、複雑かつ高価であるということの
ほかに、例えば検査対象物における外周円筒面の凹凸の
有無等をチェックする単純な検査であっても、2値化処
理を基本とする演算処理が必須であり、これによっても
また装置の構成が一段と複雑且つ高価なものとなりやす
いそこで、この発明は簡単且つ安価な構成でしかも確実
な検査ができるようにした円筒状ワークの表面欠陥検査
方法及びその装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、検査対象となる所定長さ
の円筒状ワークの外周円筒面とマスキングローラの外周
円筒面とをその両者の軸心を平行に保ちながら互いに接
触させて同期回転させるとともに、上記ワークとマスキ
ングローラとの接触部をはさんで対向配置した光源と受
光センサとをワークの軸心方向に走行移動させることに
より、前記受光センサの受光量変化をもってワークの外
周円筒面における表面欠陥の有無を検出することを特徴
としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、円筒状ワ
ークの表面欠陥検査装置として、検査対象となる所定長
さの円筒状ワークの外周円筒面に対し軸心同士の平行状
態を保ちながら外周円筒面が接触して前記ワークととも
に同期回転するマスキングローラと、前記ワークとマス
キングローラとの接触部をはさんで対向配置された光源
および受光センサと、前記ワークとマスキングローラと
を同期回転させる駆動手段と、前記光源と受光センサと
を相互に対向させた状態でワークの軸心方向に走行移動
させる走行移動手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】したがって、これら請求項1,2に記載の
発明では、互いに接触しているマスキングローラと円筒
状ワークとを同期回転させながら、両者の接触部をはさ
んで対向配置した光源および受光センサをそのワークの
軸心方向に所定速度で走行移動させた場合、ワークの外
周円筒面に例えば凹凸があると上記接触部では光源から
の光が漏洩することから、この漏洩光の有無を受光セン
サでとらえることで表面欠陥の有無を検査でき、ワーク
の回転速度と、光源および受光センサの移動速度とを適
切に設定すると、上記光源と受光センサとをワークの軸
心方向に少なくとも片道走行させるだけでワークの外周
円筒面全面について表面欠陥の有無を検査することがで
きる。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明を前提とした上で、光源と受光センサは透過
型光電スイッチの投光器と受光器とをもって構成されて
いるとともに、両者は一体のものとしてワークおよびマ
スキングローラの回転に同期してその軸心方向に移動す
るものであることを特徴としている。同期の方法は電気
的同期、機械的同期のいずれの方法でもよい。
【0011】したがって、この請求項3に記載の発明で
は、光軸合わせの容易化等のために通常セットで使用さ
れる透過型光電スイッチの投光器と受光器とをそのまま
使うことで所期の目的が達成される。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明を前提とした上で、前記ワークはゴム系
弾性体により形成されているとともに、該ワークと同期
回転する単数もしくは複数の支持ローラによりマスキン
グローラに押し付けられていることを特徴としている。
【0013】したがって、この請求項4に記載の発明で
は、ワーク自体が柔軟性もしくは可撓性を有している場
合であっても、検査対象物であるワークを支持ローラに
て相手側のマスキングローラに確実に押し付けることが
できる。
【0014】一方、検査対象物であるワークが中空円筒
状のものである場合、例えばワークの外周面に当接する
支持ローラにてマスキングローラに押し付けたとして
も、例えばワーク自体の弾性が低い場合にはそのワーク
自体の変形のために外周円筒面がマスキングローラに対
して均一に密着しないおそれがある。
【0015】そこで、請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載の発明を前提とした上で、検査対象となるワー
クが中空円筒状のものである場合に、この中空円筒状の
ワークは該ワークに内挿された支持ローラによりマスキ
ングローラに押し付けられることを特徴としている。
【0016】したがって、この請求項5に記載の発明で
は、検査対象となるワークが中空円筒状のものである場
合でも、ワークのうち直接検査に関与する部分だけを確
実にマスキングローラに密着させることができるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づき説明する。
【0018】図1はこの発明の原理的構成を示す断面図
で、検査対象物である例えばゴム製の中空円筒状のワー
ク2が左右一対の支持ローラ3,3にて適度な力で金属
製のマスキングローラ1に押し付けられていて、そのマ
スキングローラ1とワーク2の外周円筒面同士が接触部
4にて接触しているとともに、それらのマスキングロー
ラ1とワーク2および支持ローラ3,3は互いに同期回
転可能な構造となっている。なお、ワーク2はその直径
に比して長さが十分に長いいわゆるロール状のもので、
マスキングローラ1および支持ローラ3はワーク2の長
さと同等の長さもしくはそれよりも長く形成されている
とともに、特にマスキングローラ1の外周円筒面は平滑
且つ滑らかに仕上げられている。また、マスキングロー
ラ1とワーク2および支持ローラ3,3は各々の軸心が
互いに平行となるように設定されている。
【0019】マスキングローラ1とワーク2との接触部
4をはさんで透過型光電スイッチ5の光源たる投光器
(発光器)5aと受光センサたる受光器5bとが両者の
光軸が互いに一致するように対向配置されていて、これ
ら投光器5aと受光器5bとは一体のものとして適宜な
走行移動手段により駆動されて上記マスキングローラ1
の回転に同期してワーク2の軸心方向に走行するように
なっている。
【0020】このような構成において、マスキングロー
ラ1を適宜の回転駆動手段にてその軸心を回転中心とし
て回転駆動させるとともに、透過型光電スイッチ5を接
触部4の長手方向(図の奥行き方向)に沿って平行移動
させる。ワーク2および支持ローラ3,3はマスキング
ローラ1と共に回転し、その回転に伴って透過型光電ス
イッチ5が平行移動するから、この移動の過程において
投光器5aから発せられた光が不透過であれば、すなわ
ち受光器5bが投光器5aからの光を受光しなければワ
ーク2の外周円筒面のうちその部位では凹凸等の表面欠
陥がないものと判断し、逆に投光器5aから発せられた
光が接触部4を透過すれば、すなわち受光器5bが投光
器5aからの光を受光すればワーク2の円筒外周面のう
ちその部位では凹凸等の表面欠陥があるものと判断す
る。
【0021】つまり、透過型光電スイッチ5が走行移動
する過程で、接触部4の長手方向全体を通して投光器5
aからの光が不透過があれば表面欠陥なしと判定し、一
箇所でも投光器5aからの光を上記接触部4を通して受
光器5bが受光すれば、これはワークの外周円筒面での
凹凸等の表面欠陥に基づいて上記接触部4に隙間ができ
てそこから光が漏洩したことにほかならないことから、
これをもって直ちに表面欠陥ありと判定する。
【0022】図2〜図5は図1の構成を具体化した検査
装置の正面図、右・左側面図及び要部抽出図であり、図
1と共通する部分には同一符号を付してある。
【0023】可動台7はその底部にキャスター等の移動
手段を有していて、この可動台7のテーブル8に装置全
体が載置固定されている。テーブル8上にはマスキング
ローラ1のシャフトの両端部を支持する軸受板10,1
0が対向配置されており、この軸受板10から突出する
シャフトの端部には歯車12が軸着されている。この歯
車12と噛合する歯車11がボールねじ33のスクリュ
ーシャフト13の一端部に装着され、スクリューシャフ
ト13は軸受板10,10に回転可能に支承されてい
る。なお、歯車11と噛合する歯車30を有する電動モ
ータ31などの駆動手段がテーブル8の下面に配設され
ている。電動モータ31は可変速タイプで正逆転駆動が
可能であり且つ瞬時停止(保持不要)機能を有すること
が望ましい。なお、図示はしていないが、マスキングロ
ーラ1に代え、ワーク2に接触する支持ローラ3,3の
両方又は一方を、電動モータ31の歯車30に代えたプ
ーリ又はスプロケットに捲回するプーリベルト又はタイ
ミングベルトで回転駆動することとしてもよい。
【0024】上記スクリューシャフト13に螺合しつつ
このスクリューシャフト13とともにボールねじ33を
形成しているナット部材14はスライドプレート15に
固定されていて、このスライドプレート15に透過型光
電スイッチ5が所定高さ位置となるように固定されてい
る。より詳しくは図2及び図5に示すように、上記ナッ
ト部材14にスライドプレート15の下面の略中央部が
固定され、スライドプレート15の上面両端部に透過型
光電スイッチ5の投光器(発光素子)5aと受光器(受
光素子)5bがそれぞれ補助プレート15a,15bに
て高さ調節可能に支持され、スライドプレート15の両
端部下面はスクリューシャフト13と平行な一対のガイ
ドロッド16にそれぞれ移動可能に嵌合するスライダ1
7に支持されている。すなわち、投光器5aと受光器5
bはその光軸が互いに一致するようにマスキングローラ
1をはさんで対向配置されていて、上記ボールねじ33
の起動により一対のガイドロッド16に案内されながら
スライドプレート15とともに走行移動するようになっ
ている。上記ガイドロッド16の両端部は軸受板10,
10に固定支持されている。スライドプレート15の移
動はマスキングローラ1の回転と同期させると欠陥部位
の特定が容易でマーキング等に有利であるが、同期させ
ることは必ずしも必須ではない。なお、透過型光電スイ
ッチ5の移動は手動で行うようにしてもよい。
【0025】一方、テーブル8の上面に支持ポスト9が
所定高さに立設され、この支持部9には一対の支持ロー
ラ3,3が昇降可能に吊支される。支持ローラ3,3は
それらのシャフト両端部を軸受板18,18にて支承さ
れ、軸受板18,18は水平板19に固定されてその水
平板の両端部付近にそれぞれロッド20,20の下端部
がボルト,ナットにて結合され、ロッド20,20は支
持ポスト9から水平方向へ突設した張出部21を昇降可
能に貫通して上方へ延伸し、それらの上端部がストッパ
プレート22にボルト,ナットにて結合されている。ス
トッパプレート22の中心部にはT字形のハンドル23
が設けられ、該ハンドル23はストッパプレート21の
中央部に立設した支柱24の頂部に設けたハンドル受部
25に掛け外し可能に吊支されている。ストッパプレー
ト22はワーク2がマスキングローラ1に装着されてい
ないときに、支持ローラ3,3が不用意に落下してマス
キングローラ1に衝接してその損傷を与えるのを防止す
る。
【0026】なお、マスキングローラ1の上部にはワー
ク2に挿通されるセットピン26が平行に配設される。
このセットピン26は一端部がプレート27に固定さ
れ、該プレート27は一方の軸受板10に支持された一
対のガイドロッド28,28に高さ調節可能に支持され
ている。このセットピン26はその自由端部側からワー
ク2を挿通してワーク2の円筒外周面をマスキングロー
ラ1に接触させた状態でワーク2の内周面に当接してワ
ーク2の脱落を防止するものである。
【0027】そこで、このような構成のもとでワーク2
の表面欠陥の有無を検査するには、ハンドル23をハン
ドル受部25に掛けた状態で、セットピン26にワーク
2を挿通し、ワーク2の外周円筒面をマスキングローラ
1の外周円筒面と接触させた状態で、ハンドル23をハ
ンドル受部25から外し、一対の支持ローラ3,3をワ
ーク2の上部でその円筒外周面に接触させ、かつ、セッ
トピン26がワーク2の内周面と接触するようにプレー
ト27の高さを固定する。さらに、投光器5aと受光器
5bの光軸高さが接触部4の高さと一致するようにプレ
ート15a,15bの高さを調節する。支持ローラ3,
3の押し力はそれらの自重によるものとし、不足の場合
には適宜の重りを付加する。
【0028】次いで、電動モータ31を駆動して歯車3
0が回転することにより歯車11が回転すると、歯車1
2が連動して同期回転し、ボールねじ33のスクリュー
シャフト13とマスキングローラ1が共に回転し、マス
キングローラ1に接触しているワーク2は両者の摩擦抵
抗により回転し、スクリューシャフト13とともにボー
ルねじ33を形成しているナット部材14が透過型光電
スイッチ5を搭載しているスライドプレート15ととも
にガイドロッド16に案内されながらその長手方向に移
動する。
【0029】透過型光電スイッチ5の送りピッチはその
検知範囲より小さい値に設定される(因に、ワーク外径
30〜60mm、マスキングローラ外径40mm、ボー
ルねじピッチ3.0mmとした場合、透過型光電スイッ
チ5の送りピッチは1.0mm以下)。したがって、ス
ライドプレート15に固定された透過型光電スイッチ5
の投光器5aから照射された光は、接触部4の長手方向
に沿って移動し、その移動過程で光を照射した部位に凹
凸等の表面欠陥6に因る隙間があれば上記投光器5aか
らの照射光はその隙間を透過して受光器5bに受光され
る。
【0030】上記表面欠陥の存在に起因して受光器5b
が接触部4を透過した光を受光した場合には、その受光
器5bの検出出力に応じて何等かの表示手段を作動させ
て警報を発し、当該ワーク2は「表面欠陥あり」である
ことを作業者に告知する。また、受光器5bにて光を受
光しない場合のワーク2は「表面欠陥なし」としてその
旨を作業者に告知する。そして、上記のような「表面欠
陥あり」の警報があった場合には、電動モータ31の駆
動を瞬時に停止させ、ワーク2の該当部位に自動又は手
動でマーキングすることが望ましい。
【0031】かくして、ワーク2をマスキングローラ1
に接触させて回転させるとともに、透過型光電スイッチ
5を接触部4の長手方向に沿って移動させる方式によ
り、ワーク2の外周円筒面に存する表面欠陥6を確実か
つ精確に検出することができ、簡素な構成であるからコ
スト的にもきわめて有利となる。しかも、支持ローラ
3,3が適度の加圧力でワーク2をマスキングローラ1
に圧接させ、また、支持ローラ3,3はマスキングロー
ラ1と共に3点でワーク2を支持する構造であるから、
ワーク2の径が異なる場合でも段取り替えをすることな
く実施できる。
【0032】図6〜図8は本発明の第2の実施の形態を
示す図で、図1〜図5と比較すると明らかなように、第
1の実施の形態における一対の支持ローラ3,3および
セットピン26に代えてワーク2の内周面に圧接する単
一の支持ローラ43を採用し、この単一の支持ローラ4
3とマスキングローラ1にてワーク2を挟みつつ回転さ
せるようにしたものである。
【0033】同図に示すように、単一の支持ローラ43
は先の実施の形態の軸受板18に代わる左右一対の支持
ローラサポート41,42にてその両端の軸部43a,
43bが軸受け支持されるようになっているものの、一
方の支持ローラサポート42は他方の支持ローラサポー
ト41に対して上下動可能であり、その支持ローラ43
に挿通支持されたワーク2がマスキングローラ1に接触
していない状態では、支持ローラ43は他方の支持ロー
ラサポート41のみによって図示外のベアリングを介し
て回転可能に片持ち支持されており、一方の支持ローラ
サポート42の下端に形成された半円状の軸受支持凹部
44は軸部43bから離間するようになっている。
【0034】そして、上記片持ち支持状態にある支持ロ
ーラ43に対して検査対象となるゴム系弾性体製の中空
円筒状のワーク2を挿通支持させた上で双方の支持ロー
ラサポート41,42を下降させ、ワーク2の下部が支
持ローラ43との間に挟まれるようにしてその外周円筒
面がマスキングローラ1に圧接すると、その時点で初め
て他方の支持ローラサポート42の軸受支持凹部44が
相手側の軸部43bに係合圧接して、その支持ローラ4
3がマスキングローラ1と平行になるとともに、支持ロ
ーラ43が左右一対の支持ローラサポート41,42に
て両持ち支持されるようになっている。
【0035】したがって、本実施の形態によれば、図8
に示すように、マスキングローラ1が回転駆動されると
そのマスキングローラ1と支持ローラ43とで挟まれて
いるワーク2も支持ローラ43の回転を伴いながら回転
して、その回転に同期して走行移動する上記透過型光電
スイッチ5にて第1の実施の形態と全く同様にワーク2
の外周円筒面の表面欠陥の有無が検査される。
【0036】検査対象物であるゴム製のワーク2が完全
中空円筒ではなくねじれや歪みにより変形している場合
には、ワーク2の外周円筒面をマスキングローラ1に確
実に密着させるために、先の第1の実施の形態では左右
一対の支持ローラ3,3をもってワーク2全体を強く押
し付ける必要がある。しかしながら、ワーク2自体の弾
性が低い場合には、押し付け力を大きくしてもワーク2
自体が潰れ変形するだけで、そのワーク2の外周円筒面
がマスキングローラ1に対して均一に密着しないことが
ある。また、サイズ的には同じ大きさであっても弾性特
性が異なる数種類のワーク2を共通の検査装置にて検査
するような場合、一対の支持ローラ3,3による押し付
け力が一定であると個々のワーク2の潰れ変形量が異な
ることから、それぞれのワーク2についてその外周円筒
面が確実にマスキングローラ1に密着するようにするた
めには、ワーク2の種類毎にその都度上記押し付け力の
調整等による段取り替えが必要となる。
【0037】上記第2の実施の形態では、これらの不都
合が効果的に解消されており、第1の実施の形態のよう
にワーク2自体の外周円筒面に接触する一対の支持ロー
ラ3,3をもってワーク2全体を押し付けるのではな
く、ワーク2の内周円筒面に接触する単一の支持ローラ
43をもってワークの2うち表面欠陥検査に関与する部
分に近い部分のみをマスキングローラ1に押し付けるの
で、ワーク2がねじれ変形等を有していたり、ワーク2
自体の弾性が大きく異なる場合であっっても、段取り替
えをすることなくそのワーク2の外周円筒面を確実にマ
スキングローラ1に密着させることができるようにな
る。
【0038】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、円
筒状ワークとその外周円筒面に接触するマスキングロー
ラとを同期回転させながら、その接触部をはさんで対向
配置した光源と受光センサとをワークの軸心方向に走行
移動させて、上記接触部を透過する光の有無すなわち受
光センサの受光量変化をもってワークの円筒外周面にお
ける表面欠陥の有無を検査するようにしたものであるか
ら、CCDセンサ等のような高価なセンサを用いる必要
もなければ2値化処理演算等の複雑なシステムを要する
ことなく、簡素な構成で所期の目的を達成できるから、
設備コストを低減できるとともにその経済性がきわめて
高いものとなる。
【0039】特に請求項3に記載の発明によれば、上記
光源および受光センサとして既存の透過型光電スイッチ
の投光器と受光器とをそのまま用い、その投,受光器は
マスキングローラの回転に同期して走行移動するように
なっていることから、より一層センサ部のコストひいて
は設備コストを低減できるほか、完全同期のために
投,,受光器による検査精度も著しく向上する効果があ
る。
【0040】また、請求項4に記載の発明によれば、単
数もしくは複数の支持ローラによりゴム系弾性体からな
るワークをマスキングローラに押し付けるようにしてい
るため、ワークがマスキングローラとの間で滑りを生じ
ることなく両者の同期回転がより安定して行われるとと
もに、特に請求項5に記載の発明では、ワークに内挿さ
れた支持ローラにて該ワークをマスキングローラに押し
付けるようにしているため、ワークが変形している場合
であってもその円筒外周面を確実かつ均一にマスキング
ローラに密着させることができるほか、弾性特性が異な
るワークを共通の検査装置にて検査する場合でも面倒な
段取り替えを必要としない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理的構成を示す断面図。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る装置の具体
例を示す正面図。
【図3】図2の右側面図。
【図4】図2の左側面図。
【図5】透過型光電スイッチの要部構成を示す側面図。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係る装置の要部
斜視図。
【図7】図6の状態からワークをマスキングローラに密
着させた時の要部斜視図。
【図8】図6,7の装置での要部拡大断面説明図。
【符号の説明】
1…マスキングローラ 2…検査対象物としての円筒状ワーク 3…支持ローラ 4…接触部 5…透過型光電スイッチ 5a…投光器(光源) 5b…受光器(受光センサ) 6…表面欠陥 13…スクリューシャフト 14…ナット部材 15…スライドプレート 26…セットピン 31…電動モータ 33…ボールねじ 412,42…支持ローラサポート 43…支持ローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB05 FF02 HH04 HH15 MM04 MM07 PP16 SS07 SS09 TT08 2G051 AA90 AB07 CD06 CD07 DA08 DA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象となる所定長さの円筒状ワーク
    の外周円筒面とマスキングローラの外周円筒面とをその
    両者の軸心を平行に保ちながら互いに接触させて同期回
    転させるとともに、 上記ワークとマスキングローラとの接触部をはさんで対
    向配置した光源と受光センサとをワークの軸心方向に走
    行移動させることにより、 前記受光センサの受光量変化をもってワークの外周円筒
    面における表面欠陥の有無を検出することを特徴とする
    円筒状ワークの表面欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 検査対象となる所定長さの円筒状ワーク
    の外周円筒面に対し軸心同士の平行状態を保ちながら外
    周円筒面が接触して前記ワークとともに同期回転するマ
    スキングローラと、 前記ワークとマスキングローラとの接触部をはさんで対
    向配置された光源および受光センサと、 前記ワークとマスキングローラとを同期回転させる駆動
    手段と、 前記光源と受光センサとを相互に対向させた状態でワー
    クの軸心方向に走行移動させる走行移動手段と、 を備えたことを特徴とする円筒状ワークの表面欠陥検査
    装置。
  3. 【請求項3】 前記光源と受光センサは透過型光電スイ
    ッチの投光器と受光器とをもって構成されているととも
    に、両者は一体のものとしてワークおよびマスキングロ
    ーラの回転に同期してその軸心方向に走行移動するもの
    であることを特徴とする請求項2に記載の円筒状ワーク
    の表面欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークはゴム系弾性体により形成さ
    れているとともに、該ワークと同期回転する単数もしく
    は複数の支持ローラによりマスキングローラに押し付け
    られていることを特徴とする請求項2または3に記載の
    円筒状ワークの表面欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 検査対象となるワークは中空円筒状のも
    のであって、この中空円筒状のワークは該ワークに内挿
    された支持ローラによりマスキングローラに押し付けら
    れていることを特徴とする請求項4に記載の円筒状ワー
    クの表面欠陥検査装置。
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