JP2000352014A - 橋桁の支持構造 - Google Patents

橋桁の支持構造

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JP2000352014A
JP2000352014A JP11162667A JP16266799A JP2000352014A JP 2000352014 A JP2000352014 A JP 2000352014A JP 11162667 A JP11162667 A JP 11162667A JP 16266799 A JP16266799 A JP 16266799A JP 2000352014 A JP2000352014 A JP 2000352014A
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support
steel material
horizontal direction
bridge
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JP11162667A
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Mutsuto Kawahara
睦人 川原
Shigeru Kuranishi
茂 倉西
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Abekogyosho Co Ltd
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Abekogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による橋桁の伸縮に伴う水平移動量
を吸収し、かつ、耐震性が良好な橋桁の支持構造を提供
する。 【解決手段】 橋桁1とその橋桁1を支持する支持部4
とに、相互に連通し得る穴6、7を設ける。それらの穴
6、7に、PC鋼材9を挿通するとともに、そのPC鋼
材9の一方の端部9aを橋桁1側に、また、他方の端部
9bを支持部4側に定着するようにして、そのPC鋼材
9を緊張させる。PC鋼材9の緊張により、橋桁1と支
持部4とが圧縮されて、その支持部4が、所要の摩擦力
を有して水平方向に相対移動可能に、橋桁1側と接す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋桁を支持する
ための橋桁の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、橋桁は、一般にラーメン構造のよ
うに、橋脚に対し、相対移動不能に、剛に接合されて支
持されるか、あるいは、橋桁の水平移動を許さない固定
支承を一個設け、他は、その水平移動を許す複数の可動
支承とすることで支持されていた。支持構造として、前
記ラーメン構造を採用する場合、温度変化による橋桁の
伸縮とか地震力に対し、主として部材自体の曲げによっ
て抵抗しなければならないため、部材の応力が大きくな
った。一方、図6に示すように、前記複数の可動支承3
0と一個の固定支承31とを組み合わせた機構による橋
桁32の支持構造の場合には、前記温度変化による橋桁
32の伸び縮みとか水平方向の地震力に対し、橋桁32
は固定支承31において支持され、可動支承30を滑る
ことで対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図6に
示される従来の橋桁の支持構造は、固定支承31によっ
て一部の支点を固定する構造であるため、そこに地震に
よる大きな慣性力が集中する問題があった。そこで、全
部の支点につきこの慣性力を分散させようとして、全部
の支点を固定支承31にしてしまうと、温度変化による
橋桁の伸縮の影響により、その固定支承31や前記橋桁
32等に極めて大きな応力が発生してしまうこととな
る。
【0004】この発明は、上記した従来の問題点を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、温度変化による橋桁の伸縮に伴う水平移動量を吸収
し、また、耐震性が良好な橋桁の支持構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る橋桁の支
持構造は、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、請求項1に記載の発明は、橋桁の中間部
または端部の支持構造である。そして、前記橋桁とその
橋桁を支持する支持部とに、相互に連通し得る穴を設
け、その穴にPC鋼材を挿通するとともに、そのPC鋼
材の一方の端部を橋桁側に、また、他方の端部を支持部
側に定着するようにして、そのPC鋼材を緊張すること
により、前記支持部が、所要の摩擦力を有して水平方向
に相対移動可能に、前記橋桁側と接するように圧縮され
ることを特徴とする橋桁の支持構造である。このよう
に、PC鋼材を緊張すると、前記支持部が、所要の摩擦
力を有して水平方向に相対移動可能に、前記橋桁側と接
するように圧縮される。よって、支持部は、例えば、温
度変化による橋桁の伸縮に伴う水平力や、地震動等によ
る水平力を受けたとき等に、それら水平力が前記所要の
摩擦力をこえたときに、初めて、橋桁側に対し水平方向
に相対移動することとなる。
【0006】また、請求項2に記載の発明のように、温
度変化による前記橋桁の伸縮に関して、前記支持部は、
前記橋桁側に対し水平方向に相対移動するとよい。この
ように、温度変化による橋桁の伸縮に関して、支持部
は、橋桁に過大な温度応力がかかるのを避けるため、橋
桁側に対し相対移動するよう、前記PC鋼材によって圧
縮力が与えられるのが望ましい。また、こうして相対移
動することにより、温度変化による橋桁の伸縮に伴う水
平移動量は、吸収されることとなる。
【0007】また、請求項3に記載の発明のように、所
要の地震力以下の地震動に関して、前記支持部は、前記
橋桁側に対し水平方向に相対移動せず、また、前記所要
の地震力をこえる地震動に関して、前記支持部は、前記
橋桁側に対し水平方向に相対移動するとよい。このよう
に、前記PC鋼材によって圧縮力を調整することで、想
定された地震動に対し、支持部には、その地震動に見合
う摩擦力が作用するよう、耐震性が考慮される。したが
って、例えば、レベル1の地震動、すなわち、橋の供用
期間中に発生する確率が高い地震動に関しては、支持部
は、橋桁側に対し水平方向に相対移動しないように設計
され、レベル2の地震動、すなわち、橋の供用期間中に
発生する確率は低いが大きな強度をもつ地震動に関して
は、支持部は、橋桁側に対し水平方向に相対移動するよ
うに設計されるのが望ましい。これは、レベル1の地震
動程度の地震力であれば、支持部が橋桁側に対して水平
方向に相対移動しなくとも、橋桁にかかる応力が過大と
ならないからである。レベル2の地震動の地震力であれ
ば、支持部は、橋桁にかかる応力が過大とならないよ
う、逆に、相対移動する方が好ましいからである。
【0008】また、請求項4に記載の発明のように、こ
の橋桁の支持構造は、橋桁を複数の支持部によって支持
する支持構造である。そして、前記複数の支持部の全て
は、水平方向に相対移動可能となるよう、前記橋桁側と
接するとともに、前記複数の支持部の少なくとも2個以
上の支持部と前記橋桁とに、相互に連通し得る穴を設
け、その穴にPC鋼材を挿通するとともに、そのPC鋼
材の一方の端部を橋桁側に、また、他方の端部を支持部
側に定着するようにして、そのPC鋼材を緊張すること
により、前記複数の支持部の少なくとも2個以上の支持
部が、所要の摩擦力を有して水平方向に相対移動可能
に、前記橋桁側と接するように圧縮されている。このよ
うに、前記PC鋼材によって圧縮力が与えられること
で、橋桁が何らかの水平力を受けた場合、その水平力に
対し複数の支持部の少なくとも2個以上の支持部は、前
記所要の摩擦力を作用させて対応するとともに、複数の
支持部の全てが、橋桁側に対し、水平方向に相対移動す
ることができる。こうして、支持部の、橋桁側に対する
水平方向の相対移動は、温度変化による橋桁の伸縮に伴
う水平移動量を吸収することができる。また、複数の支
持部の少なくとも2個以上の支持部がPC鋼材によって
圧縮されることにより、前記水平力は、少なくとも2個
以上の支持部に分担されることとなるので、耐震性は良
好となる。
【0009】請求項5に記載の発明のように、前記橋桁
は、多径間連続構造からなるとよい。このように、橋桁
が多径間連続構造からなると、支持部を、多数、すなわ
ち3個以上設けることができる。また、PC鋼材を緊張
することにより、これらの支持部の少なくとも2個以上
の支持部、もしくは、全ての支持部は、所要の摩擦力を
有して水平方向に相対移動可能に、橋桁側と接するよう
に圧縮される。よって、例えば、地震動によって橋桁に
働く水平力が、従来のように固定支承に集中するという
ことがないので、個々の支持部が受け持つ負担は一層軽
減され、耐震性は良好となる。また、多径間連続構造に
すると、橋桁の一端から他端に至る間において伸縮継ぎ
手を不要とするので、車の良好な走行性が確保され、ま
た、橋桁の維持管理が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る橋桁の支持
構造の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
は、前記支持構造を実施した橋構造全体の概略側面図で
ある。ただし、ここで図示する実施の形態では、この発
明を連続桁橋(橋桁が多径間連続構造からなる橋)に応
用した場合を示しているが、単桁橋に応用してもよい。
【0011】この発明に係る橋桁の支持構造は、橋桁1
の中間部または端部の支持構造Sであって、通常、橋桁
1を支持する支持部4が、橋桁1側と接する部分の構造
を言うが、複数の支持部4、4に注目する場合には、そ
の複数の支持部4、4が、橋桁1側と接する全体の構造
を言うものとする。
【0012】橋桁1は、図1に示すように、複数(図示
実施の形態においては、両端部を含めて合計5個)の支
持部4、4によって支持されている。橋桁1の中間部ま
たは端部を支持する各支持部4の上端には、図2に明示
するように、例えば、後述するような支承5が、両側に
離れるようにして計2個備えられている。
【0013】これら2個の支承5の間に位置するよう
に、前記各支持部4には、例えば、上方に向かって円形
状に大きく開口し、下方に行くほど径が小さくなる縦断
面テーパー状の穴6が、上下方向に延びるように2個設
けられている。また、橋桁1側にも、前記支持部4側に
設けられた穴6と所要の間隙8を間に置いて対向位置す
るようにして、同様の穴7、すなわち下方に向かって円
形状に大きく開口し、上方に行くほど径が小さくなる縦
断面テーパー状の穴7が、上下方向に延びるように2個
設けられている。こうして、支持部4と橋桁1とに相互
に連通し得る穴6、7が形成され、その穴6、7に、P
C鋼材9が、それらの穴6、7の内周壁面6a、7aと
の間に所要の間隙を形成するようにして、挿通されると
ともに、一方の端部9aは橋桁1側に、また、他方の端
部9bは支持部4側に定着されることとなる。これら一
方の端部9aおよび他方の端部9bには、矩形状かつ薄
板状の支圧板等の定着具10が備わり、前記PC鋼材9
を緊張することにより、前記定着具10を介して、支持
部4と橋桁1とが圧縮される。この実施の形態の場合、
橋桁1は、中空部Kを備える箱桁であるため、前記橋桁
1側の穴7は、橋桁1の下フランジ11を厚み方向に貫
通する穴7となり、その穴7に挿通されるPC鋼材9
の、前記一方の端部9aに備わる定着具10は、下フラ
ンジ11の上面11aに定着することとなる。そして、
前記他方の端部9bに備わる定着具10は、PC鋼材9
を緊張する際にPC鋼材9が抜けないよう、前記支持部
4のコンクリート中に埋設されることとなる。よって、
PC鋼材9は、他方の端部9bをあらかじめ支持部4側
に埋設させて固定してから、橋桁1側にある一方の端部
9aを、ジャッキ等の緊張装置を用いて引っ張り、所要
の緊張力となったところで、定着具10で定着される。
【0014】また、橋桁1の端部を支持する支持部4
は、パラペットと呼ばれる、橋桁1の桁高だけ立ち上が
って、背後の土圧を支える立壁部4aを有している(図
1参照)。この立壁部4aから橋桁1までは、常時にお
いて、所定の距離だけ離された間隙となっており、この
間隙は、橋桁1が、何らかの水平力を受けて、その定位
置から水平移動した場合、その移動量を吸収することが
できる吸収間隙12となる。この吸収間隙12には、伸
縮継ぎ手が取り付けられる。
【0015】そして、この支持構造Sは、前記PC鋼材
9を緊張することにより、前記支持部4が、所要の摩擦
力を有して水平方向に相対移動可能に、前記橋桁1側と
接するように圧縮調整されることとなる。よって、例え
ば、温度変化によって橋桁1が伸縮する場合、橋桁1の
中間部および端部を支える各支持部4は、図5に示すよ
うに、温度変化による橋桁1の伸縮に関して、橋桁1側
に対し水平方向に相対移動することとなる。これは、例
えば、各支持部4が、橋桁1側に対し相対移動不能とな
るように設計した場合、この橋桁1は、過大な温度応力
を受けることになって好ましくないからである。なお、
このとき、橋桁1の水平移動量は、前記吸収間隙12に
よって吸収されるので、橋構造全体として、上部、下部
構造の一体性は失われない。
【0016】前記所要の摩擦力は、各支持部4に備わ
る、前記支承5を介して発生するものである。この支承
5は、支承板支承や線支承、その他の周知の可動支承を
利用することができ、橋桁1の移動、回転に対し、機動
的に対応することができるような、滑り、弾性変形、も
しくはころがり機構を備えるものである。また、支承5
としては、従来の鋼製あるいはゴム製に限られず、例え
ば、ステンレス、ふっ素樹脂その他の合成樹脂、アスフ
ァルトあるいは炭素繊維など、その他の素材を利用した
ものであってもよく、これら素材の摩擦係数等を考慮
し、使用の状況に応じて任意に選択できる。この実施の
形態における支承5は、ステンレス製の滑り面を備えた
鋼製の支承板支承を用いており、この支承板支承が、橋
桁1側とは、曲面Rで接触し、また、支持部4側とは、
平面Tで接触している。もちろん、これとは逆に、支承
5は、橋桁1側とは、平面で接触し、支持部4側とは、
曲面で接触するものであってもよい。
【0017】もっとも、この発明に係る支承5には、固
定支承が存在しないので、支承5は、設計上無視し得な
い所要の摩擦係数値を有するような摩擦滑り支承である
のが望ましい。そして、この摩擦滑り支承に、前記PC
鋼材9による圧縮力が付加されることで、橋桁1と支持
部4との摩擦力が一層大となるよう、作用することとな
る。もちろん、PC鋼材9による圧縮力は任意に調整で
きるので、大きな圧縮力を付加すれば、前記支承5は、
必ずしも、設計上無視し得ない所要の摩擦係数値を有す
るような摩擦滑り支承5に限らず、より小さい摩擦係数
値の支承5を利用することもできる。よって、PC鋼材
9が橋桁1と支持部4とに圧縮力を与え、その圧縮力に
よって支承5が前記所要の摩擦力を確保し、橋桁1が受
ける水平力に対応することができれば、支承5の摩擦力
は、設計事情に応じて任意に決定してよい。
【0018】なお、前記支承5は、場合によっては、橋
桁1が支持部4に載っているだけ、すなわち、橋桁1と
支持部4とが単に接しているだけのものであってもよ
い。
【0019】また、この実施の形態における支持構造S
は、全ての支持部4、4が、水平方向に相対移動可能と
なるよう、橋桁1側と接するとともに、橋桁1と全ての
支持部4、4とに、相互に連通し得る穴6、7が設けら
れ、それらの穴6、7にPC鋼材9が挿通され、一方の
端部9aを橋桁1側に、また、他方の端部9bを支持部
4側に定着するように構成されている。そして、PC鋼
材9が橋桁1と支持部4とに圧縮力を与えると、全ての
支持部4、4に備わる支承5の摩擦力が大となり、橋桁
1が何らかの水平力を受けた場合、その水平力は、全て
の支持部4、4に、分散して受け持たれることとなる。
そのため、前記水平力は、従来の固定支承31のよう
に、一点に集中するようなことがない。このことは、橋
桁1を多径間連続構造とした場合に顕著な効果として現
れる。橋桁1が、多径間連続構造であると、橋桁1は、
少なくとも3個以上の支持部4、4によって支持される
こととなり、橋桁1が受ける水平力は、各支持部4に分
散され、各支持部4の負担は一層軽減される。なお、橋
桁1を多径間連続構造にすると、橋桁1の一端から他端
に至る間において伸縮継ぎ手を不要とし、車の良好な走
行性が確保されるとともに、橋桁1の維持管理が容易と
なる利点がある。
【0020】もっとも、必ずしも、全ての支持部4、4
が、PC鋼材9による圧縮によって、前記所要の摩擦力
を有していなくてもよい。すなわち、複数の支持部4、
4の少なくとも2個以上の支持部4、4と橋桁1とに、
相互に連通し得る穴6、7が設けられ、それらの穴6、
7にPC鋼材9が挿通され、一方の端部9aを橋桁1側
に、また、他方の端部9bを支持部4側に定着するよう
に構成されることで、複数の支持部4、4の少なくとも
2個以上の支持部4、4が、前記所要の摩擦力を有する
こととなればよい。こうすると、前記水平力に対して
の、前記PC鋼材9によって与えられる圧縮力は、少な
くとも2個以上の支持部4によって分担されるよう、調
整されることとなるので、各支持部4が受け持つ負担は
軽減され、例えば、地震力等に対する耐震性も良好とな
る。また、1個の支持部4に備わるPC鋼材9が損傷し
ても、残りの支持部4に備わるPC鋼材9が、損傷した
PC鋼材9の働きをカバーすることもできる。
【0021】次に、前記水平力、特に、地震力を加味し
て、この支持構造Sの具体的な作用について説明する。
この支持構造Sの場合、所要の地震力以下の地震動に関
して、前記支持部4は、前記橋桁1側に対し水平方向に
相対移動せず、また、前記所要の地震力をこえる地震動
に関して、支持部4は、橋桁1側に対し水平方向に相対
移動する。もっとも、温度変化による橋桁1の伸縮に関
しては、常に、支持部4は、橋桁1側に対し水平方向に
相対移動することとなる。したがって、例えば、前記支
持部4は、主荷重およびレベル1の地震動に関しては、
橋桁1側に対し水平方向に相対移動せず、また、温度変
化による橋桁1の伸縮に関しては、橋桁1側に対し水平
方向に相対移動するように、前記所要の摩擦力が作用す
べく、前記PC鋼材9が与える圧縮力の大きさが調整さ
れる。つまり、別の言い方をすれば、前記所要の摩擦力
は、主荷重およびレベル1の地震動から発生する水平力
よりも大きく、温度変化による橋桁1の伸縮に伴う水平
力よりも小さくなるよう設定される。これは、レベル1
の地震動は、橋の供用期間中に発生する確率が高い地震
動、すなわち、比較的生じる可能性の高い中規模程度の
地震動であり、前記主荷重が加わわったとしても、この
程度の地震力であれば、支持部4が橋桁1側に対し水平
方向に相対移動しなくとも、橋桁1にかかる応力が過大
とならないからである。一方、温度変化による橋桁1の
伸縮を許容するのは、橋桁1にかかる過大な温度応力を
防止するためである。もちろん、この温度変化による橋
桁1の水平移動量は、前記吸収間隙12によって吸収さ
れるので、橋構造全体としての一体性は保持されること
となる。
【0022】このように、支持構造Sは、温度変化によ
る橋桁1の伸縮、地震動、および主荷重等から発生す
る、橋桁1が受ける水平力の大きさを判定し、この水平
力に対し相応する摩擦力が作用するよう、PC鋼材9が
与える圧縮力の大きさを設定するのが望ましい。その結
果、例えば、レベル1の地震動に対しては、各支持部4
は、橋桁1側と、水平方向に相対移動不能に接するよう
に、その地震力を各支持部4に分散させるよう、PC鋼
材9による圧縮力が調整されるので、耐震性は良好とな
る。
【0023】さらに、主荷重およびレベル1の地震動に
関して、支持部4は、橋桁1側に対し水平方向に相対移
動せず、また、レベル2の地震動、すなわち、橋の供用
期間中に発生する確率は低いが大きな強度をもつ地震動
(例えば、プレート境界型の大規模地震とか内陸直下型
地震とかの地震動)に関して、支持部4は、橋桁1側に
対し水平方向に相対移動するよう、前記摩擦力が作用す
べく、PC鋼材9が与える圧縮力の大きさが調整され
る。すなわち、レベル2の地震動に関しては、前記橋桁
1の中間部および端部を支持する支持部4は、橋桁1側
に対し水平方向に相対移動するように設計して、この支
持構造Sの応力が過大とならないようにする。
【0024】以上のように、この支持構造Sは、橋桁1
の受ける水平力が前記所要の摩擦力をこえるまで、複数
の支持部4が、従来の固定支承のごとく、橋桁1側に対
し水平方向に相対移動不能である。また、橋桁1の受け
る水平力が、例えば、温度変化による橋桁1の伸縮に伴
う水平力とかレベル2のような大きな強度を持つ地震の
発生に伴う水平力のように、所要の摩擦力をこえると
き、複数の支持部4が、橋桁1側に対し水平方向に相対
移動するよう作用することとなる。
【0025】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、支持部4の支持構造Sに関し、1個の支持
部4に対して、前記穴6は1つのみでもよく、あるいは
3つ以上複数個設けられていてもよい。そして、穴6の
数に対応する数だけ、橋桁1側にも穴7を設け、前記P
C鋼材9が挿通され、定着されていればよい。
【0026】また、PC鋼材9は、他方の端部9bを支
持部4側に埋設させて固定するものでなくても、例え
ば、支持部4が橋桁1側と対面する梁を備えるような場
合には、その梁に、厚み方向に貫通する穴6を設け、そ
の穴6にPC鋼材9を挿通し、他方の端部9bを、梁の
下面に前記定着具10で定着するものであってもよい。
つまり、この場合は、PC鋼材9の両端9a、9bに、
前記ジャッキ等の緊張装置を装着し、PC鋼材9を両引
きして緊張させることができる。
【0027】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る橋桁の支持構造によれば、次の効果
がある。
【0028】請求項1に記載された橋桁の支持構造によ
れば、水平力が所要の摩擦力をこえたときに、支持部
は、橋桁側に対し水平方向に相対移動することができ
る。
【0029】また、請求項2に記載された支持構造によ
れば、加えて、温度変化による橋桁の伸縮に伴う水平移
動量を吸収することができる。
【0030】また、請求項3に記載された支持構造によ
れば、加えて、想定された地震動に対し、それに見合う
摩擦力を作用させることにより、耐震性を図ることがで
きる。
【0031】また、請求項4に記載された橋桁の支持構
造によれば、温度変化による橋桁の伸び縮みに伴う水平
力や、地震の発生に伴う水平力が集中されず、分散され
るので、温度変化による橋桁の伸縮に伴う水平移動量を
吸収し、かつ、耐震性が良好となる。
【0032】更に、請求項5に記載された橋桁の支持構
造によれば、加えて、一層水平力が分散されて耐震性が
良好となる。また、車の走行性が改善され、かつ、橋桁
の維持管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る橋桁の支持構造を実施した、橋
構造全体の概略側面図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線拡大断面図であ
る。
【図3】同じく、図2におけるB−B線断面図である。
【図4】同じく、図2におけるC−C線断面図である。
【図5】同じく、支持部が橋桁側に対し水平方向に相対
移動した状態を示す、図4相当図である。
【図6】従来の橋桁の支持構造を示す、図1相当図であ
る。
【符号の説明】
S 橋桁の支持構造 1 橋桁 4 支持部 6、7 穴 9 PC鋼材 9a 一方の端
部 9b 他方の端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁の中間部または端部の支持構造であ
    って、 前記橋桁とその橋桁を支持する支持部とに、相互に連通
    し得る穴を設け、 その穴にPC鋼材を挿通するとともに、そのPC鋼材の
    一方の端部を橋桁側に、また、他方の端部を支持部側に
    定着するようにして、そのPC鋼材を緊張することによ
    り、 前記支持部が、所要の摩擦力を有して水平方向に相対移
    動可能に、前記橋桁側と接するように圧縮されることを
    特徴とする、橋桁の支持構造。
  2. 【請求項2】 温度変化による前記橋桁の伸縮に関し
    て、前記支持部は、前記橋桁側に対し水平方向に相対移
    動することを特徴とする請求項1に記載の、橋桁の支持
    構造。
  3. 【請求項3】 所要の地震力以下の地震動に関して、前
    記支持部は、前記橋桁側に対し水平方向に相対移動せ
    ず、また、 前記所要の地震力をこえる地震動に関して、前記支持部
    は、前記橋桁側に対し水平方向に相対移動することを特
    徴とする請求項1または2に記載の、橋桁の支持構造。
  4. 【請求項4】 橋桁を複数の支持部によって支持する支
    持構造であって、 前記複数の支持部の全ては、水平方向に相対移動可能と
    なるよう、前記橋桁側と接するとともに、 前記複数の支持部の少なくとも2個以上の支持部と前記
    橋桁とに、相互に連通し得る穴を設け、 その穴にPC鋼材を挿通するとともに、そのPC鋼材の
    一方の端部を橋桁側に、また、他方の端部を支持部側に
    定着するようにして、そのPC鋼材を緊張することによ
    り、 前記複数の支持部の少なくとも2個以上の支持部が、所
    要の摩擦力を有して水平方向に相対移動可能に、前記橋
    桁側と接するように圧縮されることを特徴とする、橋桁
    の支持構造。
  5. 【請求項5】 前記橋桁は、多径間連続構造からなるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の、橋桁の支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032046A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Hisaaki Otsuka 全可動沓橋梁及び免震用トリガー装置
JP2007092392A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Sho Bond Constr Co Ltd コンクリート構造物に於けるヒンジ部の補修構造

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