JP2000351514A

JP2000351514A - 媒体集積装置

Info

Publication number: JP2000351514A
Application number: JP11165276A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Mizuno; 敏昭水野
Original assignee: NEC Computertechno Ltd
Current assignee: NEC Computertechno Ltd
Priority date: 1999-06-11
Filing date: 1999-06-11
Publication date: 2000-12-19
Anticipated expiration: 2019-06-11
Also published as: JP3390363B2

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、簡便な構成によって、媒体の集積
を連続して行いつつ、集積された媒体を随時抜き出すこ
とのできる媒体集積装置を提供する。【解決手段】アウターケース２と、このアウターケー
スの内部にその底部から間隔をおいて設けられ、前記媒
体が積層状態で収納されるガイド７と、このガイドとア
ウターケースの底部との隙間に、前記媒体受け入れ部と
反対側の端部から着脱可能に装着されるインナーケース
１０とを備え、前記ガイドには、前記インナーケースの
装着方向に沿った溝１１が形成され、前記インナーケー
スには、その挿入方向前端部に、前記ガイドの溝内を移
動させられる突起１０ａが形成され、前記インナーケー
スを引き抜く際に、前記ガイド上に集積されている媒体
を、前記インナーケースに設けられている突起によっ
て、このインナーケースとともに引き出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばプリンタ
等の機器に用いられ、記録紙等の媒体を集積するように
した媒体集積装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、媒体集積装置では、媒体集積の操
作を連続させた状態において、集積室内の媒体のジャム
の悪化を防止したり、また、ジャムが発生しても速やか
に取り除くようにして、装置の連続運転を可能にした構
造のものが提案されている。しかしながら、この技術に
あっては、媒体の集積量が集積能力一杯となった場合に
は、装置の運転を停止して媒体を取り除く作業が必要で
あった。このような不具合に対し、リフタ等を用いて集
積場所を変えることによって装置の連続運転を可能にし
た技術も提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においても、リフタを設けることによる
機構が煩雑化し、複雑な制御を行わなければならないと
いった問題点を有している。

【０００４】本発明は、前述した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、簡便な構成によって、媒体の集積を連
続して行いつつ、集積された媒体を随時抜き出すことの
できる媒体集積装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の媒体集積装置は、前述した目的を達成するために、媒
体が送り込まれる媒体受け入れ部が設けられたアウター
ケースと、このアウターケースの内部にその底部から間
隔をおいて設けられ、前記媒体が積層状態で収納される
ガイドと、このガイドとアウターケースの底部との隙間
に、前記媒体受け入れ部と反対側の端部から着脱可能に
装着されるインナーケースとを備え、前記ガイドには、
前記インナーケースの装着方向に沿った溝が形成され、
前記インナーケースには、その挿入方向前端部に、前記
ガイドの溝内を移動させられる突起が形成され、前記イ
ンナーケースを引き抜く際に、前記ガイド上に集積され
ている媒体を、前記インナーケースに設けられている突
起によって、このインナーケースとともに引き出すよう
になされていることを特徴とする。本発明の請求項２に
記載の媒体集積装置は、請求項１に記載の前記突起が、
前記インナーケースの挿入方向前方に行くにしたがい漸
次低くなるような傾斜面となされていることを特徴とす
る。本発明の請求項３に記載の媒体集積装置は、請求項
１または請求項２に記載の前記インナーケースに、前記
突起から所定間隔を置いた位置に、前記媒体の端部が対
峙させられるストッパが設けられていることを特徴とす
る。本発明の請求項４に記載の媒体集積装置は、請求項
１ないし請求項３の何れかに記載の前記アウターケース
に、その内部に集積された媒体の表面に当接させられる
ブラケットが設けられていることを特徴とする。また、
本発明の請求項５に記載の媒体集積装置は、請求項４に
記載の前記ブラケットに、前記媒体の受け入れ時に、前
記ブラケットを前記ガイドから離間する方向に揺動させ
るアクチュエータが連設されていることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項６に記載の媒体集積装置は、請
求項１ないし請求項５の何れかに記載の前記インナーケ
ースがアウターケースから抜き取られた状態において
も、前記アウターケース内に媒体が送り込まれるように
なされていることを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係わる媒体集
積装置は、図１ないし図６に示すように、媒体４が送り
込まれる媒体受け入れ部１が設けられたアウターケース
２と、このアウターケース２の内部にその底部から間隔
をおいて設けられ、前記媒体４が積層状態で収納される
ガイド７と、このガイド７とアウターケース２の底部と
の隙間に、前記媒体受け入れ部１と反対側の端部から着
脱可能に装着されるインナーケース１０とを備え、前記
ガイド７には、前記インナーケース１０の装着方向に沿
った溝７ａが形成され、前記インナーケース１０には、
その挿入方向前端部に、前記ガイド７の溝７ａ内を移動
させられる突起１０ａが形成され（図５参照）、前記イ
ンナーケース１０を引き抜く際に、前記ガイド７上に集
積されている媒体４を、前記インナーケース１０に設け
られている突起１０ａによって、このインナーケース１
０とともに引き出すようになされた基本構成となってい
る。

【０００７】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記突起１０は、前記インナーケース１０の挿入方
向前方に行くにしたがい漸次低くなるような傾斜面１１
となされ、また、前記インナーケース１０には、前記突
起１０から所定間隔を置いた位置に、前記媒体の端部が
対峙させられるストッパ１０ｂが設けられている。

【０００８】また、アウターケース２の内部は集積室３
となされ、アウターケース２の上部には、シャフト８が
回転可能に設けられており、このシャフト８に、前記ア
ウターケース２の内部に集積された媒体４の表面に当接
させられるブラケット９が設けられ、前記シャフト８に
は、前記媒体４の受け入れ時に、前記ブラケット９を前
記ガイド７から離間する方向に揺動させるアクチュエー
タ（図示略）が連設されている。

【０００９】また、前記媒体受け入れ部１には、媒体４
をケース内に送り込むための複数のローラ５、６が設け
られている。

【００１０】このように構成された本実施形態に係わる
媒体集積装置においては、媒体受け入れ部１へ順次送り
込まれる媒体４を、ローラ５および６によって集積室３
に送り込む。このとき、媒体４が送り込まれる時は図示
していないアクチュエータによりブラケット９が開か
れ、送り込まれた媒体４がガイド７の上部に集積される
（図３）。

【００１１】インナーケース１０は、ガイド７の下方に
位置しており、集積された媒体４を抜き取る時にインナ
ーケース１０のテーパ状の突起１０ａが、集積された媒
体４を引っかける形状になっており、これによって、イ
ンナーケース１０を引き抜く際に、前記ガイド７上に積
層されている媒体４が一緒に引き出される。すなわち、
インナーケース１０を少し引き出した状態において、イ
ンナーケース１０の突起１０ａに集積された媒体４が引
っかけられる。さらに、インナーケース１０を引き出す
と、集積された媒体４はアウターケース２の突起および
ブラケット９に押さえられ、集積された媒体４が散乱す
ることなく引き抜かれる（図４）。そして、インナーケ
ース１０を引き抜いている間の媒体４の集積は、前述の
集積方法と同様の方法で行われて、ガイド７上部に集積
される（図４）。

【００１２】そして、引き抜いたインナーケース１０内
に集積された媒体４を取り除いた後に、このインナーケ
ース１０を再度アウターケース２にセットする際、既に
ガイド７上部に集積された媒体４を、インナーケース１
０の突起１０ａに形成された傾斜面１１により情報へ押
し上げながら、前記インナーケース１０が挿入されてい
く（図６）。このとき、既にガイド７上部に集積された
媒体４は、ブラケット９によって上面を押さえられてい
るため、散乱せずにインナーケース１０に納められる
（図６）。

【００１３】また、インナーケース１０に設けられたス
トッパ１０ｂは、インナーケース１０内に集積される媒
体４の飛び出しを防止している。

【００１４】このように、本実施形態に係わる媒体積層
装置にあっては、媒体４の受け入れを継続して行ってい
る状態において、インナーケース１０を抜き差しするこ
とによって、随時積層された媒体４を取り出すことがで
きる。しかも、アウターケース２と、これに抜き差しさ
れるインナーケース１０との簡素な構成によって、前述
した機能を実現することができる。

【００１５】なお、前記実施形態において示した各構成
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。

【００１６】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、媒体の受け入れを継続して行っている状態におい
て、インナーケースを抜き差しすることによって、随時
積層された媒体を取り出すことができる。しかも、アウ
ターケースと、これに抜き差しされるインナーケースと
の簡素な構成によって、前述した機能を実現することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す平面図である。

【図２】本発明の一実施形態を示す縦断面側面図であ
る。

【図３】本発明の一実施形態の動作を説明するための縦
断面側面図である。

【図４】本発明の一実施形態の動作を説明するための縦
断面側面図で、インナーケースを途中まで引き出した状
態を示す。

【図５】本発明の一実施形態の動作を説明するための縦
断面側面図で、インナーケースを引き出した状態を示
す。

【図６】本発明の一実施形態の動作を説明するための縦
断面側面図で、インナーケースを再装着する際の途中の
段階を示す。

【符号の説明】

１媒体受け入れ部２アウターケース３集積室４媒体５ローラ６ローラ７ガイド７ａ溝８シャフト９ブラケット１０インナーケース１０ａ突起１０ｂストッパ１１傾斜面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】媒体が送り込まれる媒体受け入れ部が設
けられたアウターケースと、このアウターケースの内部
にその底部から間隔をおいて設けられ、前記媒体が積層
状態で収納されるガイドと、このガイドとアウターケー
スの底部との隙間に、前記媒体受け入れ部と反対側の端
部から着脱可能に装着されるインナーケースとを備え、
前記ガイドには、前記インナーケースの装着方向に沿っ
た溝が形成され、前記インナーケースには、その挿入方
向前端部に、前記ガイドの溝内を移動させられる突起が
形成され、前記インナーケースを引き抜く際に、前記ガ
イド上に集積されている媒体を、前記インナーケースに
設けられている突起によって、このインナーケースとと
もに引き出すようになされていることを特徴とする媒体
集積装置。
【請求項２】前記突起が、前記インナーケースの挿入
方向前方に行くにしたがい漸次低くなるような傾斜面と
なされていることを特徴とする請求項１に記載の媒体集
積装置。
【請求項３】前記インナーケースに、前記突起から所
定間隔を置いた位置に、前記媒体の端部が対峙させられ
るストッパが設けられていることを特徴とする請求項１
または請求項２に記載の媒体集積装置。
【請求項４】前記アウターケースに、その内部に集積
された媒体の表面に当接させられるブラケットが設けら
れていることを特徴とする請求項１ないし請求項３の何
れかに記載の媒体集積装置。
【請求項５】前記ブラケットに、前記媒体の受け入れ
時に、前記ブラケットを前記ガイドから離間する方向に
揺動させるアクチュエータが連設されていることを特徴
とする請求項４に記載の媒体集積装置。
【請求項６】前記インナーケースがアウターケースか
ら抜き取られた状態においても、前記アウターケース内
に媒体が送り込まれるようになされていることを特徴と
する請求項１ないし請求項５の何れかに記載の媒体集積
装置。