JP2000350790A - 消防用安全帽 - Google Patents

消防用安全帽

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JP2000350790A JP2000055062A JP2000055062A JP2000350790A JP 2000350790 A JP2000350790 A JP 2000350790A JP 2000055062 A JP2000055062 A JP 2000055062A JP 2000055062 A JP2000055062 A JP 2000055062A JP 2000350790 A JP2000350790 A JP 2000350790A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災現場において消防隊員の視界を妨げるこ
とがなく、また、消防隊員が空気ボンベを背中に装着し
た場合であっても消防隊員の姿勢を制限せず、活動に支
障を及ぼさない消防用安全帽を提供する。 【解決手段】 装着者の頭部を覆いうる帽体11と、こ
の帽体11の前部に突設された前方つば部12と、上記
帽体11の側部に形成されると共に前方つば部12から
延設され装着者の耳を覆いうる耳保護部13と、上記帽
体11の後部に形成されると共に上記耳保護部13に延
設された後方つば部14とを有し、上記前方つば部12
は装着者の上方視界を遮らないように形成されると共
に、上記後方つば部14は装着者が背中に空気呼吸器の
空気ボンベを装着した場合に、装着者が首を後方に傾け
た場合であっても空気ボンベに当接しないように形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防隊員が主とし
て火災現場において着装する、一般には「防火帽」と呼
ばれる消防用安全帽の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】消防隊員は火災現場において、輻射熱・
対流熱・落下物・落下水等を避ける目的で、消防用安全
帽と呼ばれる消防用安全帽を装着して消火作業に従事す
る。このような消防用安全帽には、顔面下半部及び首の
周囲を覆いうる、一般に「しころ」と呼ばれる防火性能
の高い遮蔽布を装着して消火作業を行う。
【0003】従来、このような消防用安全帽は、ほぼ半
球形の産業用安全帽に落下水等を体から避けるため、帽
体部から略水平又はやや下方に傾斜した角度で突出する
はばの広いつばを一体成形したものに、すその広がった
遮蔽布を装着して形成されていた(意匠25293号参
照)。 また、つば部が形成されてない、いわゆる「M
P型」の産業用安全帽に、ほぼ同形の遮蔽布を取り付け
て使用するものもあった。なお、以下、用語等の定義に
ついては、「産業用安全帽」の構造にかかる用語、JI
S規格T8131に準ずるものを用いる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、従来の
消防用安全帽には、次のような不具合があった。昭和4
0年代以降の消防職員は、その多くが自給式空気呼吸器
を標準的な装備としており、これの空気ボンベを背中に
背負うことが一般となっている。この場合、体の自由な
運動を確保するためには、約50センチメートルから6
0センチメートルで5キログラム程度となるこうしたボ
ンベを、出来るかぎり上方に位置させて背負う必要があ
り、円筒形のボンベの上端は肩と略並ぶ位置となる。な
お、空気呼吸器の用語等については、JIS規格T81
55「空気呼吸器」のものに準ずる。
【0005】従来の消防用安全帽には上述のように幅の
広いつばが形成されているため、例えば、消防隊員が上
方を見るために首を後ろへ傾けた際に、つばの頭部後方
部が頭を空気ボンベの上端に衝接してしまい、それ以上
首を傾けられず上方を向くことができないため、消防隊
員が自由な姿勢がとれず、その結果、行動が制限される
場合があった。
【0006】この場合、つばの後端部分のみを削って短
くしたり、あるいは成形上の変更によって後部のつばを
無くすなどの変更を加えるといった工夫もされていた
が、落下水があった場合には首筋からの落下水が侵入す
ることとなってしまうと共に、落下物に対して安全では
ない。
【0007】また、上記の従来の消防用安全帽のつばの
前方部は、略水平の角度で形成されているために、消防
隊員が装着時に上方を見る場合、角度によっては上方の
視界をさえぎられてしまう場合が多かった。この点に関
し、つばの前方部分を削って短くしたり、あるいは成形
上の変更によって短くする等の工夫も行われていた。
【0008】しかしながら、つば前部は顔面を落下物か
ら保護するものであるため、単純に短くしただけでは着
装者に対して著しい不安感を与え、さらに顔面への落下
水の増加をまねく結果となった。このため、十分な視界
と安全性及び快適性を兼ね備えた消防用安全帽は、これ
まで存在しない状況であった。
【0009】消防用安全帽に装着して使用する遮蔽布
は、一般に、首から肩及び顔面下半部を覆いうる幅に形
成された布を消防用安全帽の下端部にホック等の適宜手
段により固定し、遮蔽布の両端部を顔面部において接合
して使用できるように形成されている。即ち、両端部を
接合せずに開いた状態では落下する水や物を肩あるいは
背中の側に導き、両端部を接合して閉じた状態では炎や
輻射熱を防ぐように構成されている。
【0010】このような遮蔽布は、現在、耐火性・耐切
創性の観点から、アラミド繊維などの難燃繊維で作られ
ており、布素材の柔軟性に欠けるため、開いた状態では
肩との間に大きな間隙が形成されてしまうと共に、閉じ
て使用した状態では装着者の頭部の自由な挙動を妨げる
場合が多かった。 従って、開閉状態に応じた安全性と
運動性を兼ね備えた遮蔽布を備えた消防用安全帽は従来
存在しなかった。
【0011】さらに、一般的に消防用安全帽は、顔面保
護板と呼ばれる透明な樹脂の板を備えている。このよう
な顔面保護板は、いわゆるMP型等の、眉間より上方の
頭部を保護するように形成された形状のヘルメットに、
例えば、帽体側方部に回動可能に枢支して外装した場合
には、回動中心部が眉間を含んで形成される水平面より
も上方に位置し消防用安全帽の重心位置が上方へ移動し
てしまうことから消防隊員の頭部及び、頭部を支える首
部に負担がかかり、顔面保護板を跳ね上げた状態での消
防隊員の迅速な作業行動に支障を来す、という不具合が
ある(例えば、実公昭49−0096772参照)。
【0012】一方、顔面保護板を消防用安全帽に内装可
能とした考案については、例えば、特許2839240
号などがある。この場合、消防隊員は一般的に、「面
体」と呼ばれる、輻射熱から顔面を保護するため顔面を
覆うマスクをかぶるが、この面体を着用せずに顔面保護
板と遮蔽布の組み合わせによって輻射熱を防ごうとする
場合には、顔面保護板が平均的な顔面長さ(眉間から顎
先までの間で成人男子の平均が14.5cm:通商産業
省工業技術院生命工業技術研究所編纂「設計のための人
体寸法データ集」1996年刊行参照。)より短くなっ
てしまう(眉間から頭頂部までの高さは、成人男性の平
均で100mm程度しかなく、ここに顔面保護版をしま
うにはさまざまに工夫しても顔面長さに及ばない)ため
に、遮蔽布の前の部分を面ファスナー等で止めて保護を
行っていた。
【0013】ところがこうした場合には、顔面保護板が
顔より比較的離れており、かつ短いために、遮蔽布によ
り十分に顔面を被覆するようにした場合には遮蔽布によ
って視界がさえぎられ、下方視界は15°程度となり、
消防隊員の活動に支障を及ぼす結果となっていた。
【0014】この場合、例えば、ヨーロッパ統一消防装
備規格EN443:1997、及び米国連邦防火協会に
よる消防隊員の個人装備基準NFPA1971/199
7によれば、いずれも消防隊員が活動に十分な視界を得
るためには下方視界が45°以上必要であると定められ
ている。
【0015】従って、遮蔽布は空気呼吸器の面体を着用
する際にも同一のものを用いるため、近年の改良により
空気呼吸器の面体の視界が増大しているにもかかわら
ず、例えば、火災の状況が深刻であり、遮蔽布を閉じて
使用した場合に一方で視界が悪くなり、消防活動に支障
を来す、という不具合があった。
【0016】このような問題点を解決するために、頭部
全体を覆う形の帽体に、内装の顔面保護板を備えて全体
のバランスがとれるようにし、かつ保護範囲を広げたも
のが考案されている(意匠725427号「吸入器付き
ヘルメット」参照)。
【0017】この消防用安全帽においては、顔面保護板
は内装されているため、上記問題点は解消されており、
遮蔽布の前とじがほとんど不要にはなるものの、頚部ま
で密着した形でなければバランスがとれず、延髄部分ま
で覆った構造になっているため寸法に余裕がない。この
ため、消防隊員が通常用いる空気呼吸器用の面体のしめ
ひもが、全面型・半面型いずれについても使用すること
ができず、無理に使用しようとするとヘルメットが浮き
上がってしまい、安全性の面から専用の外付けの面体の
み使用が可能であった。しかし、ヘルメットの外側から
面体をあてがう構造に形成された特殊な面体は、頭部の
外寸の個人差に対応しておらず、着用する人間の顔の形
に合わせて密着させることができる全面型・半面型の面
体に比べるとやはり安全性の面で問題があった。
【0018】さらに、このヘルメットにおいては、顔面
の形に合わせた顔面保護板を額から後頭部にかけての帽
体内側に収納しており、帽体と衝撃吸収ライナーの間に
10mm前後の余裕を必要とする。このため同じサイズ
の安全帽にくらべて衝撃吸収ライナーの厚みや帽体の厚
みについて不利になり、同程度の重量や寸法にすると安
全性の面で問題があった。
【0019】こうした全頭型のヘルメットを合成樹脂に
よって整形するためには、二輪車乗車の際に用いる自動
車用安全帽(自動車用安全帽の用語については、JIS
T8133「自動車用安全帽」に準ずる)における「セ
ミジェット型」あるいは「ジェット型」のように、正面
から見た断面がΩ型になる形状にするのが通例である。
【0020】しかしながら、安全帽の一般的な材料であ
る合成樹脂にこうした成形を行うには、通常産業用安全
帽において用いられているマッチドメタルダイ成形(二
枚の高炭素鋼などで作成した金属製の型の間に材料をは
さみ、高圧で押し付けて成形し、出てきたものをそのま
ま製品にする成型方法)を、内側が広がっているために
金型が引き抜けないことから行うことができない。この
ためバッグ成形(雌雄いずれか一方の型をゴムなどの弾
性体のバッグとし、これに空気圧または液圧を用いて成
形する方法)を用いるか、あるいは熱による二次加工を
必要とした。なお、プラスチック成形に関する用語は、
JIS規格K7010「プラスチック−用語」による。
【0021】従って、このような全頭型のヘルメットに
あっては、帽体の成形作業が繁雑である、という不具合
が存している。また、一般的に消防隊員の消防用安全帽
には、剛性・耐熱性・耐久性に優れている9インチ程度
の長繊維のガラス繊維強化プラスチックが用いられてい
るが、長繊維を用いるためにはバッグ成形では困難であ
るため、高密度ポリエチレンやポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、短繊維強化プラスチックなどの強度や耐火
性能的に劣るものを用いなければならず、消防用安全帽
としては強度の面で安全とは言い難いものであった。
【0022】また、消防用安全帽についての日本国の安
全基準はJIS規格が該当し、JIS規格T8131に
あっては、帽体外周の一部に帽体成形後、顔面保護板や
照明をとりつけるための金具を取付けることは認められ
ているが、恒久的な部品として所定の強度を以て外周全
体に遮蔽布取り付け用の金具等を取り付けることは認め
られていない。これは落下物等が帽体に恒久的に取り付
けられた突出物に当たった場合に衝撃が大きくなること
を考慮したものである。このため消防用安全帽に遮蔽布
を取り付ける際には、帽体内部の着装体の下端部を延接
して遮蔽布取付部を形成し、この遮蔽布取付部に遮蔽布
を取り付けるようにしている。
【0023】しかしながら、このようにして遮蔽布を取
り付ける構造とした場合には、遮蔽布と帽体との間には
若干の隙間が形成されるため、火災現場において装着者
の姿勢により、つばが水平あるいは水平に近い傾斜とな
る際に対流熱や炎の侵入を許す可能性が存していた。
【0024】従って、請求項1記載の発明にあっては、
火災現場において消防隊員の視界を妨げることがなく、
また、消防隊員が空気ボンベを背中に装着した場合であ
っても消防隊員の姿勢を制限せず、活動に支障を及ぼさ
ない消防用安全帽を提供することにある。
【0025】請求項2、3及び4記載の発明にあって
は、請求項1記載の技術的課題に加えて、火災現場にお
ける上方から落下する落下水を効率よく帽体外方へ排水
し、装着者の衣服内部へ水が浸入することがなく、遮蔽
布を装着した場合には、遮蔽布を容易に固定しうる消防
用安全帽を提供することにある。
【0026】請求項5記載の発明にあっては、装着者の
首筋を落下物及び落下水から保護することができる消防
用安全帽を提供することにある。請求項6及び7記載の
発明にあっては、顔面保護板を装着する場合であって顔
面保護板を使用せずに作業を行う場合であっても、装着
者の頭部及び首部に負担とならず、装着者の作業時の活
動に影響を及ぼさないと共に、遮蔽布を装着して使用す
る場合に遮蔽布を容易に固定できる消防用安全帽を提供
することにある。
【0027】請求項8記載の発明にあっては、装着者の
耳を確実に保護しうると共に、火災現場において消防隊
員の視界を妨げることがなく、また、消防隊員が空気ボ
ンベを背中に装着した場合であっても消防隊員の姿勢を
制限せず、活動に支障を及ぼさない消防用安全帽を提供
することにある。
【0028】請求項9及び10記載の発明にあっては、
請求項8記載の発明の技術的課題に加えて、落下水から
装着者を守ることができる消防用安全帽を提供すること
にある。
【0029】請求項11及び12記載の発明にあって
は、請求項10記載の技術的課題に加えて、顔面保護板
の不使用時にも装着者の頭部及び首部に負担をかけず、
行動に制限を加えることのない消防用安全帽を提供する
ことにある。
【0030】請求項13記載の発明にあっては、装着者
の頭部の自由な挙動を妨げることのない遮蔽布を装着し
た消防用安全帽を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、装着者の頭部を覆いうる帽体11と、この帽体
11の前部に突設された前方つば部12と、上記帽体1
1の側部に形成されると共に前方つば部12から延設さ
れ装着者の耳を覆いうる耳保護部13と、上記帽体11
の後部に形成されると共に上記耳保護部13に延設され
た後方つば部14とを有し、上記前方つば部12は装着
者の上方視界を遮らないように形成されると共に、上記
後方つば部14は装着者が背中に空気呼吸器の空気ボン
ベを装着した場合に、装着者が首を後方に傾けた場合で
あっても空気ボンベに当接しないように形成されている
ことを特徴とする。
【0032】従って、請求項1記載の発明にあっては、
装着者が消防用安全帽10を装着した場合であっても、
前方つば部12は装着者の前方視界を遮ることがなく、
常に良好な視界を確保することができる。また、装着者
が空気ボンベを装備した場合に、例えば、上方を見るた
めに首を傾けたような場合であっても、空気ボンベに当
接せず、行動の自由を制限されることがない。
【0033】その結果、請求項1記載の発明にあって
は、火災現場において消防隊員の視界を妨げることがな
く、また、消防隊員が空気ボンベを背中に装着した場合
であっても消防隊員の姿勢を制限せず、活動に支障を及
ぼさない消防用安全帽が提供される。
【0034】請求項2記載の発明にあっては、上記前方
つば部12は斜め上方に突出するように形成され、上記
耳保護部13は後方つば部14と一体に形成されると共
に耳保護部及び後方つば部は上記帽体側方部及び後方部
において斜め下方に突出して形成され、上記前方つば部
12よりも耳保護部13及び後方つば部14の方が幅広
に形成され、上記前方つば部12と耳保護部13との間
には、前方つば部12に落下した消火用水を耳保護部へ
導く排水部が形成され、上記前方つば部の上面部及び排
水部15は連続して形成され、顔面及び首の周囲を覆い
うる遮蔽布28を帽体11に装着した場合には、装着者
の顔面前部において遮蔽布28を係止しうる係止部が形
成されるていることを特徴とする。
【0035】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記排水部15は、前方つば部12から耳保護部13へ斜
めに下降する段部により形成されていることを特徴とす
る。また、請求項4記載の発明にあっては、上記排水部
15は、前方つば部12から耳保護部13へかけて連続
する平面により形成されている。
【0036】従って、請求項2,3及び4記載の発明に
あっては、上方からの落下水は災現場における上方から
落下する落下水を効率よく排水する消防用安全帽を提供
することができる。また、請求項2記載の発明にあって
は、遮蔽布28を装着した場合であっても、容易に帽体
11に係止することできる消防用安全帽が提供される。
【0037】請求項5記載の発明にあっては、上記後方
つば部14は、装着者の首筋後側を被覆しうる角度に形
成されていることを特徴とする。従って、請求項5記載
の発明にあっては、請求項1記載の効果に加えて、装着
者の首筋を落下物及び落下水から保護することができる
消防用安全帽を提供するができる。
【0038】請求項6記載の発明にあっては、上記帽体
11の内方前部には、顔面を覆いうる顔面保護板21が
内装されており、不要時には帽体内側に収納可能に形成
されていると共に顔面保護板21を引き下ろした場合に
は顔面を保護し、上記帽体11に遮蔽布28を装着した
場合には、顔面保護板21の下端部が遮蔽布28の係止
部を形成するように構成されていることを特徴とする。
【0039】請求項7記載の発明にあっては、上記顔面
保護板21の下端部には前方へ突出するつば部が形成さ
れ、上記顔面保護板21が引き上げられた場合には上記
つば部が上記前方つば部12を形成すると共に顔面保護
板21が引き下げられた場合には上記つば部が遮蔽布係
止部として形成されていることを特徴とする。
【0040】従って、請求項6及び7記載の発明にあっ
ては、帽体に顔面保護板21を装着する場合であって顔
面保護板21を使用せずに作業を行う場合であっても、
装着者の頭部及び首部に負担とならず、装着者の作業時
の活動に影響を及ぼさないと共に、遮蔽布28を装着し
て使用する場合に遮蔽布28を容易に固定できる消防用
安全帽を提供することができる。
【0041】請求項8の発明にあっては、装着者の後頭
部を覆いうる帽体11と、この帽体11前部に突設され
た前方つば部32とを有し、帽体11の後方下縁部は帽
体上方へ湾曲する開口部34を画成し、この後方下縁部
には斜め上方へ突出する後方つば部33が形成され、上
記前方つば部32と後方つば部35との間には、装着者
の耳の略全体を覆いうる耳保護部36が形成されている
ことを特徴とする。
【0042】従って、請求項8記載の発明にあっては、
火災現場において消防隊員の視界を妨げることがなく、
また、消防隊員が空気ボンベを背中に装着した場合であ
っても消防隊員の姿勢を制限せず、活動に支障を及ぼさ
ない消防用安全帽が提供される。また、さらに、装着者
の耳を確実に保護しうる消防用安全帽を提供することが
できる。
【0043】請求項9記載の発明にあっては、顔面保護
板37が帽体外方に装着され、上記耳保護部36には顔
面保護板37を回動可能に固定しうる固定部が設けら
れ、非使用時には顔面保護板37が帽体31の上部外方
に配置されると共に、使用時には顔面保護板37が上記
固定部を中心に回動し、上記前方つば部32に上端部が
密接した状態で装着者の顔面の略全体を被覆し、上記耳
保護部36には、前方つば部32に連設されると共に前
方つば部32に流下した消火用水を耳保護部36へ導く
排水部が形成されていることを特徴とする。
【0044】請求項10記載の発明にあっては、上記顔
面保護板37は、帽体31の内方に装着されていること
を特徴とする。従って、請求項9及び10記載の発明に
あっては、請求項7記載の発明の技術的課題に加えて、
落下水から装着者を守ることができる消防用安全帽を提
供することができる。
【0045】請求項11記載の発明にあっては、上記顔
面保護板37は、帽体31の内方に装着されていること
を特徴とする。請求項12記載の発明にあっては、上記
顔面保護板37は帽体31の外方に装着され、顔面保護
板の下端部には前方へ突出するつば部が形成され、顔面
保護板37を上げた状態の場合には上記つば部が帽体の
前方つば部32を形成するように構成されている。
【0046】請求項11及び12記載の発明にあって
は、請求項10記載の技術的効果に加えて、顔面保護板
37の不使用時にも装着者の頭部及び首部に負担をかけ
ず、行動に制限を加えることのない消防用安全帽を提供
することができる。
【0047】請求項13記載の発明にあっては、上記遮
蔽布28には、プリーツ47が設けられていることを特
徴とする。請求項13記載の発明にあっては、装着者の
頭部の自由な挙動を妨げることのない遮蔽布を装着した
消防用安全帽を提供することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】本実施の形態に係る消防用安全帽
10にあっては、帽体11と、この帽体11の前部に突
設された前方つば部12と、上記帽体10の側部に形成
されると共に前方つば部12から延設され装着者の耳を
覆いうる耳保護部13と、上記帽体10の後部に形成さ
れると共に上記耳保護部13に延設された後方つば部1
4とを有している。
【0049】上記前方つば部12は所定角度を以て斜め
上方に突出するように形成され、上記耳保護部13は後
方つば部14と一体に形成されると共に耳保護部13及
び後方つば部14は上記帽体側方部及び後方部において
所定角度を以て斜め下方に突出して形成されている。上
記前方つば部12よりも耳保護部13及び後方つば部1
4の方が幅広に形成され、この耳保護部13と後方つば
部14とにより首部側方及び後方を覆うスカート部が形
成されている。
【0050】また、上記前方つば部12と耳保護部13
との間には、前方つば部12に落下した消火用水を耳保
護部13へ導く排水部15が形成され、上記前方つば部
12の上面部16及び排水部15は連続して形成されて
いる。
【0051】上記の前部つば12は、側部方向へ落下物
及び落下水を導くと同時に、顔面部分への落下物を防ぐ
角度と長さを持ち、視界を主要部分について損なわない
角度とすることが適当である。発明者の知見によれば、
上記角度については水平0°以上上方45°以下、長さ
については10ミリメートルを越えて40ミリメートル
以下(いずれも顔面の正面部分での値)が適当である。
【0052】さらに、空気呼吸器の着装時に顔に付けて
呼吸を内部で行う面体は、上端の部分を顔面への密着性
を高めるために上に凸の曲線としていることが多いた
め、前部つばの下辺17を面体に合わせた曲線とするこ
とが顔面保護の安全性と着装性の面から望ましい。
【0053】また、耳保護部13については、耳に不快
感を与えず、かつ上方からの投影面積においてつばを水
平に設けたものに遜色のないことが必要である。発明者
の知見によれば、頭部の運動性能や人体寸法の平均値か
ら考えて、つばの長さは10ミリメートル以上60ミリ
メートル以下、角度については下方30°を越えて60
°以下が適当であるものと思われる。
【0054】同じく一体つばのうち後方つば部14につ
いては、例えば、上方を見るために頭部を後に傾けた際
に空気呼吸器の空気ボンベに当たらないと共に落下物や
落下水から装着者の首部を確実に保護できる角度を持
ち、かつ上方からの投影面積について水平の場合に比し
遜色のないものが適切である。このような観点から頭部
の可動範囲、および現在使用されている空気ボンベの標
準的な寸法を勘案すると、後方つば部14の長さは20
ミリメートルから80ミリメートル、角度は下方10°
以上60°以下が効果的である。
【0055】本実施の形態に係る消防用安全帽10にあ
っては、従来の消防用安全帽と比較した場合、上記前方
つば部12は短寸に形成されているが、耳保護部13及
び後方つば部14は一体となって従来の消防用安全帽の
つば部よりも長寸に形成されており、重量的には若干増
加することとなるが、耳保護部13及び後方つば部14
が下方に傾斜して形成されているため、消防用安全帽全
体としての重心位置は大きく下方に移動することとなる
ためより安定し、着装時に装着者の頭部にかかる負担を
軽減することができる。さらに、従来の消防用安全帽に
おいて設けられていた水平なつばとは異なり下方への傾
斜角度を以て形成されていることから、火災現場におい
て、落下物があった際の衝撃を逃がすことができ、落下
物に対する衝撃性を向上させることができる。
【0056】さらに、つばの外縁部には逆U字型の縁取
り部18が形成され、水などの流体が消防用安全帽の内
部に回り込んで帽体内側に入ろうとする接線応力を鈍化
するように構成されている。なお、図中符号19は帽体
強度を確保するためのリブであり、図中符号20はあご
紐である。
【0057】また、本実施の形態に係る消防用安全帽1
0にあっては、上記帽体11内方前部には、顔面を覆い
うる透明な樹脂製の顔面保護板21が内装されており、
不要時には帽体11内側に収納可能に形成されていると
共に顔面保護板21を引き下ろした場合には装着者の顔
面を保護し得るように構成されている。
【0058】この顔面保護板21は、樹脂製のハンモッ
ク22の裏面側において、一対の挟持片(図示せず)を
設け、この一対の挟持片と帽体11の内側壁との間で顔
面保護板21をスライド可能に挟持して設けられてい
る。
【0059】本実施の形態に係る消防用安全帽10を装
着する際に、空気呼吸器23を使用する場合には図5に
示すように、顔面保護板21の下方側からマスク部24
を挿入して装着する。
【0060】また、図6に示すように、帽体11の内周
に設けられた衝撃吸収ライナ25の内方に配設されたハ
ンモック22の下端部が下方へ延接されて遮蔽布固定部
26が形成されている。この遮蔽布固定部26はハンモ
ック22の下端部が帽体11の外方へ接曲されて形成さ
れ、この遮蔽布固定部26にはホック又はファスナ等の
係止部27が設けられ、このホック部27に遮蔽布の周
縁部に設けられた係止部を係合させることにより帽体1
1に固定する。
【0061】この場合、帽体11の下縁部と上記ハンモ
ック22に形成された遮蔽布固定部26との間は幅が狭
く形成されていることから、遮蔽布の上端部は帽体11
の耳保護部13及び後方つば部14と遮蔽布固定部26
との間に挟持されつつホック等の係合部により係合され
る形となり、単にホック等により固定する場合よりもよ
り強固に帽体11に固定されることとなる。
【0062】その結果、災害現場において不測の事態に
より遮蔽布の末端を引っかける等の事態により帽体11
から遮蔽布が外れてしまう、という事態を防止すること
ができる。
【0063】また、一方で遮蔽布を交換するために取り
外す時にも容易であり、 上記のように、遮蔽布は耳保
護部13及び後方つば部14との間は密接することか
ら、従来のように、つば部が水平となっている状態で火
災現場における炎の侵入や対流熱の侵入があったが、遮
蔽布と耳保護部13及び後方つば部14との間に間隙が
形成されないことから、上記のような事態を有効に防止
することができる。
【0064】なお、本実施の形態にあっては、排水部1
5が段部を以て形成されている場合を例に説明したが、
図7に示すように、上記排水部15が段部ではなく、前
方つば部12と後方つば部14にかけて連続する平面に
より形成されていてもよい。
【0065】このような構成とした場合には、前部つば
部12における流下水は円滑に後方つば部14に導か
れ、後方つば部14から排水しうる。また、図8及び図
9に示すように、上記顔面保護板21の下端部に前方へ
のつば部27を設け、このつば部27により帽体11の
前方つば部12を形成するように構成してもよい。即
ち、この実施の形態にあっては、前方つば部12は顔面
保護板21と同様に透明に形成されており、図9に示す
ように、上記顔面保護板21を引き上げた状態では、帽
体12の前方下端部において前方つば部12を形成し、
引き下げた状態では、図10に示すように、つば部27
は遮蔽布28の係止部を形成するように構成されてい
る。
【0066】このように構成した場合には、顔面保護板
37の不使用時に顔面保護板37を引き上げた場合に
は、上記透明なつば部27が前方つば部12を形成する
ため、装着者は斜め上方の視界をつば部27からも得る
ことができ、良好な前方、上方視界を得ることができ
る。また、図10に示すように、遮蔽布28の装着時
に、遮蔽布28を接合部29において接合して使用する
場合に、接合部29及び遮蔽布28の前側被覆片30,
30の上端部を、上記つば部27に係止することができ
る。その結果、遮蔽布28の略全体に亘り消防用安全帽
10に固定することができ、上記実施の形態に比してよ
り強固に遮蔽布28を固定することができる。
【0067】従って、消防隊員が遮蔽布28を装着して
火災現場において激しく動きながら消火作業を行った場
合であっても、遮蔽布28が上記つば部27に係止され
ているため、遮蔽布28は帽体11と一体となって装着
されているため外れにくい。
【0068】また、図11及び図12に示すように、上
記8乃至10図に示す実施の形態に係る消防用安全帽1
0にあっても、前期同様に排水部15を段差により形成
することなく、前方つば部12から後方つば部14へ連
続する平面により形成されていてもよい。このような場
合には、前記同様に前方つば部12の落下水は排水部1
5により後方つば部14へ排水される。
【0069】従って、本実施の形態に係る消防用安全帽
10にあっては、装着者が消防用安全帽を装着した場合
であっても、前方つば部は装着者の前方視界を遮ること
がなく、常に良好な視界を確保することができる。ま
た、装着者が空気ボンベを装備した場合に、例えば、上
方を見るために首を後方へ傾けたような場合であって
も、上記後方つば部14は首と空気ボンベとの間の空隙
に滑り込み、空気ボンベに当接せず、行動の自由を制限
されることがない。
【0070】その結果、本実施の形態に係る消防用安全
帽にあっては、火災現場において消防隊員の視界を妨げ
ることがなく、また、消防隊員が空気ボンベを背中に装
着した場合であっても消防隊員の姿勢を制限せず、活動
に支障を及ぼさない消防用安全帽が提供される。
【0071】また、耳保護部13及び後方つば部14は
下方へ傾斜して形成されていることから、落下水を装着
者の衣服内に浸入させることなく効果的に排水できると
共に、従来の消防用安全帽の場合のように水平のつば部
に比して、上方からの落下物に対しても衝接した際の衝
撃を緩和することができる。
【0072】図13乃至図22は本発明に係る消防用安
全帽の第二実施の形態を示す。本実施の形態に係る消防
用安全帽30は、全体がいわゆるジェット型もしくはセ
ミジェット型のヘルメットとして形成されており、帽体
31を有し、この帽体31の前部には前方つば部32が
突設されている。そして、上記帽体31の後方下縁部3
3は帽体31上方へ湾曲する開口部34を画成し、この
後方下縁部33には斜め上方へ突出する後方つば部35
が形成され、上記前方つば部32と後方つば部35との
間には、装着者の耳の略全体を覆いうる耳保護部36が
形成されている。
【0073】従って、本実施の形態に係る消防用安全帽
30にあっては、帽体31が、装着者の頭部の内、顔面
及び延髄より下方の頚部を除いた頭部及び首部を覆うこ
とができる。
【0074】本実施の形態に係る消防用安全帽30にあ
っては、着装者の頭部を直接保護する部分が、従来の消
防用安全帽および産業用安全帽においては眉間を含む水
平面であったのに対して、耳介部及び後頭部を保護する
ことができ、保護部分の割合を著しく向上させている。
その結果、一般に安全帽を用いている労働環境よりも落
下物等の危険が格段に大きく、また危険の事前予知が難
しい災害現場において、頭部の保護の程度を高めること
ができる。
【0075】また、本実施の形態に係る消防用安全帽3
0は、図15に示すように、比較的類似している乗車用
のジェット・セミジェット型の安全帽が一般に断面がΩ
字型となっているのに対して、逆U字型に近いの帽体3
1の断面を有している。通常、乗車用の安全帽は、前述
のとおり、凹型の、高炭素鋼等でできた金型に樹脂を入
れて、合成樹脂等でできた風船状の凸型を挿入し、空気
を入れて成型するバッグ成形を用いて製造されている。
また、JIS規格における乗車用安全帽の基準では、
「曲率半径75ミリメートル以上の連続した曲面」とい
う制限が加えられているため、耳介部を考えると連続球
面からは大きく外れる人頭を上方に膨らんだ連続曲面で
覆う構造になっている。
【0076】これに対し、消防用安全帽にあっては、強
度および耐久性に関する要求基準が厳しいため、成型時
に樹脂により高い圧力をかけることが必要であり、特に
長繊維のガラス繊維強化プラスチック(FRP)の場合
にはプリフォームと呼ばれるガラス繊維の事前成型を行
い、帽体に近い形のガラス繊維型を成形前に作成した上
でこれを樹脂の中に収めることができる凹凸両面の金属
製の金型を用いているため、開口部に対してすぼまった
Ω型を作成するにはコストが嵩む特殊な構造の金型を用
いるか、金型から外した後に加熱や薬品等による変形を
行わねばならず、耐久性等を考えると効果的な手段では
ない。
【0077】しかしながら、本実施の形態に係る消防用
安全帽30にあっては、下方に向かってほぼ逆U字型の
帽体31の断面形状となっているために従来とほぼ同じ
技術によるプリフォームと凹凸両面の金属製の金型を用
いて成型することが可能である。また、こうしたメタル
マッチドダイ加工は一般的に成形可能な合成樹脂のほと
んどに適用可能であるため、どのような樹脂を材料に選
定した場合でも、特異な技術や材料を必要とせず、比較
的安価に、求める形態を満たして十分な強度の消防用安
全帽を提供することができる。
【0078】耳保護部36は、曲面で設けることが可能
であり、下方投影面積については、従来の消防用安全帽
における水平に形成されたつばの場合と変わらず、落下
物や落下水に対する防護性能は劣らない。
【0079】さらに、逆U字型の断面を持つ形態を採用
することにより、頭部側面において帽体31との間に若
干の余裕ができるため、空気呼吸器用面体のうち消防隊
員の多くが用いている全面型のものを組み合わせて用い
たとき、締めつけバンド等が消防用安全帽を着装する際
の障害とならない。
【0080】また、後部つば部35は、前部つば部32
に比して短く形成されているが、これは帽体31が後頭
部を大きく被覆した構造となっているため、後頭部保護
の観点からは何ら問題はない。この後部つば部35は、
平均的な寸法の空気呼吸器の空気ボンベを想定し、装
着者が頭を後方に傾けても背中に装備した空気ボンベに
当接しない状態を考慮した場合、角度は水平から下方3
0°まで、長さは50ミリメートル以下が望ましい。従
って、全体としてつば部が短寸に形成されているため、
従来の消防用安全帽とは異なり、バランスが良く、装着
者の頭部の十分かつ自由な運動性を確保することができ
る。
【0081】また、本実施の形態においては、図16に
示すように、顔面保護板37が外装されている。この顔
面保護板37は前期実施の形態の場合に比して大型に形
成されており、装着者の顔面の全体をあごの下方まで完
全に覆いうるように形成されている。この顔面保護板3
7は、上記耳保護部36,36に両端部39,39が回
動可能に軸支されて固定されている。
【0082】また、上記顔面保護板37の上縁部にはゴ
ム製のストリップ部38が設けられ、顔面保護板37が
引き下ろされた場合には、図18に示すように、上記前
方つば部32の周縁部にストリップ部38が密接して、
落下水の顔面保護板37内部への浸入を防止できるよう
に構成されている。
【0083】なお、耳保護部36が耳全体を覆うことに
よる聴覚への影響は、図15に示すように、耳孔の周囲
のみ緩衝材25を装着しないことにより最小限にするこ
とが可能であり、緩衝剤25を耳保護部36に内装しな
い場合であっても、耳保護部そのものの被覆面積は小さ
いため安全上の問題は生じない。
【0084】また、本実施の形態にあっては、上記顔面
保護板37は、両端部39,39が軸部41により耳保
護部36,36に回動可能に固定され、顔面保護板37
には所定の曲率を以てガイド溝43が形成されると共
に、このガイド溝43内に配置され、両端に爪部45,
45を有する係合爪部42が設けられ、ガイド溝43の
両端部には、固定孔部44,46が設けられている。従
って、上記顔面保護板37を引き下ろして使用する場合
には、上記係合爪部42が上記ガイド溝43内を相対的
に移動し、係合爪部42の一方の爪部45が一方の固定
孔部46に係合することにより顔面保護板37を使用位
置において固定する。また、帽体31上に跳ね上げて使
用する場合には、上記ガイド溝43内を係合爪部42が
相対的に移動し、上記同様に係合爪部42が、上記ガイ
ド溝42内を相対的に移動し、他方の爪部45が他方の
固定孔部44に係合することにより顔面保護板37を非
使用位置に固定するものである。
【0085】なお、顔面保護板37の耳保護部37,3
7への固定手段は、上記実施の形態に限定されず、例え
ば、図21に示すように、軸部41及び固定用のスプリ
ング44を用いて両端部39,39を耳保護部36,3
6に圧接固定するように取り付けてもよい。このように
構成した場合には、上記顔面保護板37は特に固定手段
を設けることなくいずれの位置においても固定可能に取
り付けることが可能である。また、同様に図22に示す
ように、軸部41に自在爪車45を設けても良い。
【0086】また、本実施の形態に係る消防用安全帽3
0においては、耳保護部36の下端部にはつばが設けら
れていないが、これは耳保護部36の膨出形状によって
落下物や落下水があった場合であっても、これらの円滑
に回避しうるように構成しているものであり、この耳保
護部36の下端部は、消防隊員が災害現場で着用する
「防火衣」と呼ばれる保護衣の襟部分と重複するもので
ある。
【0087】また、本実施の形態に係る消防用安全帽3
0にあっては、上記のように、顔面保護板37が引き下
ろされた場合には、上記前方つば部32の周縁部に密接
するように構成されているため、顔面からやや離れた位
置に配置されるものであるため、顔面前方には所定間隔
の空隙が形成され、図19に示すように、空気呼吸器2
3を顔面に装着する場合であっても、面体を装着した状
態で顔面保護板37を引き下ろして使用することができ
る。
【0088】従って、本実施の形態に係る消防用安全帽
30にあっては、前記実施の形態に係る消防用安全帽1
0とは異なり、装着者の後頭部までを覆いうるように形
成されているため、より充分に頭部を保護することが可
能となる。また、前方つば部32は前記実施例と同様に
短寸に形成されているため、本実施例に係る消防用安全
帽30を着用した場合に、前方視界及び上方視界が妨げ
られることはない。また、遮蔽布を着用した場合であっ
ても、上記のように顔面保護板37が大型に形成され、
顔のあごの部分までも充分に被覆しうるように形成され
ているため、前期同様に、遮蔽布の接合部分を顔面保護
板37の下端部に容易に係止することができる。この場
合、遮蔽布の接合部分を係止する位置は、前記実施の形
態における場合よりも顔面保護板37が大型に形成され
ていることからより下方の位置となり、その結果、より
前方下方視界の良好な消防用安全帽を提供することがで
きる。
【0089】また、上記のように後部つば部35が短寸
に形成され、この後部つば部35は斜め上方へ突出して
形成されているため、装着者が空気ボンベを装備してい
た場合で装着者が、例えば、上方を向くために首を後方
へ傾けた場合であっても、上記後方つば部35は首と空
気ボンベとの間の空隙に収まり、空気ボンベを当接する
ことはない。従って、装着者は空気ボンベに規制される
ことなく首を自由に動かすことができ、不自由なく行動
して消火作業にあたることができる。
【0090】また、前期実施の形態に係る消防用安全帽
10とは異なり、帽体31が装着者の後頭部を覆いうる
ように形成されていると共に両側部には耳保護部36,
36が設けられていることから、重心位置がより下方に
あり、加えて、前方つば部32及び後方つば部35は短
寸に形成されていることから、装着した場合に安定し、
頭部の上半部に作用するモーメントは小さく、装着者の
運動性は非常に良好なものとなる。
【0091】さらに、図14に示すように、上記耳保護
部36は帽体31の外周面部から幅方向に膨出して形成
されており、装着者の耳全体を完全に被覆しうるように
形成されている。従って、本実施の形態に係る消防用安
全帽30にあっては、耳保護部36が形成されているこ
とから、装着者はより安全に消火作業を行うことができ
る。
【0092】また、図15に示すように、耳保護部3
6,36及び後方つば部35の内方側部には遮蔽布固定
部46が設けられており、この遮蔽布固定部46に遮蔽
布28の係止部を固定させることにより消防用安全帽3
0に遮蔽布28を固定しうるように構成されている。本
実施の形態にあっては、図22に示すように、上記遮蔽
布固定部28は両面ファスナーにより形成されており、
遮蔽布48の上端部にも同様に両面ファスナーが設けら
れている。従って、遮蔽布48を装着する場合には、遮
蔽布48の固定部を遮蔽布固定部48に取り付けて固定
する。
【0093】本実施の形態に係る遮蔽布48にあって
は、図22及び図23に示すように、複数のプリーツ4
7が形成されている。このように遮蔽布48に複数のプ
リーツ47が形成された場合には、適宜、首や肩の形状
に適合し、また首の運動時等に隙間が生じることがな
く、落下水、火炎、輻射熱等から首や肩部を防護するこ
とができる。
【0094】上記プリーツは、図24乃至25において
はアコーディオン・プリーツ50を遮蔽布49に設けた
場合を示す。図25に示すように、このようなプリーツ
50は、遮蔽布49の下端部において三角錘状のプリー
ツを形成したものである。このようなプリーツ50が複
数形成された場合には、図26に示すように、遮蔽布4
9は余裕を以て形成されているため、装着者の首や頭部
の動きに合わせて、適宜、遮蔽布48が追随し、遮蔽布
49が装着者の首や頭部から遮蔽布48が離れることが
ない。また、このようなプリーツは上記アコーディオン
・プリーツに限定されず、図27及び図28に示すよう
に、遮蔽布49にカートリッジ・プリーツ51を形成し
てもよい。
【0095】更に、平型プリーツ、箱型プリーツ、シー
ガレット・プリーツ、あるいはこれらの組み合わせによ
ることができる。また、図面においては左右肩の上部2
ヵ所にプリーツ(32)を設けているが、後述の使用す
る布地の材質、および使用状況によって1ヵ所以上複数
箇所に設けることができる。(用語および縫製形態の定
義等については、JIS規格L1060及びこれにかか
わる定義等による)このようにプリーツを設けた遮蔽布
を上記第一の実施の形態に係る消防用安全帽10に装着
した場合には、遮蔽布の開閉によって生じる首や肩との
間の隙間が無くなり、密着による防護を高めることがで
きる。また、第二の実施の形態に係る消防用安全帽30
に装着した場合には、帽体31が首に近接しているため
に生じる窮屈さを解消することができる。また、いずれ
の形態と組み合わせた場合でも、頭部の動きに追随して
形状が変化するために、単なる一枚布であった従来の遮
蔽布に比べて著しく着装性がすぐれている。
【0096】上記遮蔽布28,48にあっては、アラミ
ド繊維などの防火繊維で柔軟性の低いもの、およびその
積層体については、熱変形等の加工性に欠けるため、従
来、プリーツ(32)の入ったものは作成されていなか
った。しかし、図24及び図27に示すように、消防用
安全帽との接合部に、ホック部27等の金具や面ファス
ナー52等の適宜の接合用具を取り付けるために同じ種
類の布地を上から当てて縫い付ける際に、一般に「つま
み」53と呼ばれる布地の折り返しを付けることでカー
トリッジ・プリーツのような折り目の弱いプリーツは作
成が可能であり、アコーディオン・プリーツのような折
り目のはっきりしたものについては、防火性の繊維を用
いて、一般に「しつけ」54と呼ばれる縫い目をつける
ことで可能となる。
【0097】また、遮蔽布(31)は、上記第二の実施
の形態に係る消防用安全帽30と組み合わせる際には、
前面の被覆が顔面保護板37により行われるために、こ
の部分を必要としない。第一の実施の形態に係る消防用
安全帽10と組み合わせる際には、図24及び図26に
示すように、遮蔽布49に複数のホック部27を設け、
接合部29を折り曲げておき、必要な場合には、接合部
29内方に設けられた面ファスナー52により顔面前部
において接合して固定し、顔面の保護を図るものであ
る。
【0098】上記各図においては、第一の実施の形態の
消防用安全帽10に、ホックとアコーディオン・プリー
ツを組み合わせたものを、第二の実施の形態に係る消防
用安全帽30に面ファスナーとカートリッジ・プリーツ
を組み合わせたものを例示しているが、これらは組み合
わせの限定するものではない。
【0099】以下、上記実施の形態に係る消防用安全帽
10,30の使用状態について説明する。第一の実施の
形態の消防用安全帽10に遮蔽布28を装着して使用す
る場合には、まず遮蔽布28を、ハンモック22に延設
された遮蔽布固定部26の弾性変形を利用して帽体11
との間に取付ると共に、遮蔽布固定部26裏面側に設け
られたホック部27に遮蔽布28に設けられたホック部
を係合させて固定する。その後、帽体11を手に持ち頭
にかぶってあごひも20を締めつけ、頭部に固定して使
用する。危険度が高いと判断される場合には、前方つば
部12を片手でささえてもう一方の手で顔面保護板21
を引き下ろし、遮蔽布28の接合部29を延ばして前面
で面ファスナー29を使用して接合して用いる。
【0100】自給式の空気呼吸器23を用いるときは、
顔面保護板21を収納し、一度、あごひも20をゆるめ
て遮蔽布28の接合を外し、消防用安全帽全体を後ろに
倒し、面体を着装したあとで面体上部の曲線に前方つば
部12の下辺部17を密着させ、消防用安全帽10をか
ぶりなおし、遮蔽布28の接合部29を再び接合し密着
させる。
【0101】第二の実施の形態の消防用安全帽30に遮
蔽布28を装着して使用する場合には、まず遮蔽布28
を帽体31の下縁部に装着したあと、帽体31を手にも
ちあごひも20を締めつけ、頭部に固定して使用する。
その後顔面保護板37を引き下ろし、特に支障のない場
合にはそのまま使用する。自給式の空気呼吸器を23用
いるときは、顔面保護板37をはね上げ、あごひも20
をゆるめて消防用安全帽30全体を後ろにたおし、面体
を着装した上で消防用安全帽30をかぶりなおし、顔面
保護板37を下ろして密着させる。
【0102】なお、上記の二形態においては美観および
構造等の検討から消防用安全帽のリブ(19)・(2
9)と呼ばれる縦方向の盛り上がりを、第一の形態にお
いては断面を半円形にして、第二の形態においては偏平
な長方形にして設けており、第三の形態については重量
の軽減のため設けないようにしているが、図20から2
2のように、剛性を重んじて細いリブにしたり、あるい
はこれを複数または複数方向に向けて設置してもよい。
【0103】また、つばの周囲の落下水防止について
は、図23から25のように、帽体の縁部に逆U字型の
縁取りを設ける方法、縁部分を丸く太い成型にしておく
方法、ブチルゴム等の耐熱樹脂によって外周緩衝を用い
る方法のいずれにしてもよい。
【0104】なお、上記第2の実施の形態に係る消防用
安全帽30においては、顔面保護板37が外装されてい
る場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定され
ず、図29乃至図31に示すように、顔面保護板37を
内装したものであってもよい。この実施の形態に係る消
防用安全帽54にあっては、顔面保護板37が耳保護部
36,36の内方において回動可能に固定されていると
共に、顔面保護板37の下端部には透明なつば部55が
一体に突設され、顔面保護板37が引き上げられた場
合、このつば部55が、帽体31の前部に小さく形成さ
れたつば部58と共に前方つば部56を形成するように
構成されている。
【0105】このように構成された場合には、前記実施
の形態同様に、顔面保護板37を使用しない場合で顔面
保護板37を引き上げて上記つば部58に連接させて使
用した場合には、つば部55が透明に形成されているた
め、装着者は良好な前方及び上方視界を確保することが
できる。また、顔面保護板37を引き下ろして使用した
場合には、上記つば部55は、遮蔽布48の係止部60
を兼ねることができる。その結果、本実施の形態に係る
消防用安全帽54においては、顔面保護板37が内装さ
れていることから、顔面保護板37を使用しない状態に
おいても、顔面保護板37を外装にした場合とは異な
り、帽体31の上方へは突出しないため、重心位置が変
わることもなく、装着者は頭部及び首部に負担を覚える
ことなく、火災現場において迅速に行動することができ
る。なお、図31に示した実施の形態にあっては、耳保
護部57の上縁部が帽体31の前方に形成された上記つ
ば部58に連続するように形成されている。この耳保護
部57の上縁部が落下水の排水部59を形成し、落下水
を耳保護部57後方に導き得るように構成されている。
【0106】さらに、図32乃至35に示すように、顔
面保護板37を外装にした場合であって、上記同様に顔
面保護板37の下端部に前方へ突出するつば部62を形
成し、このつば部62により、顔面保護板37を帽体3
1上に跳ね上げた場合には帽体31に形成されたつば部
63と共に、前方つば部64を構成してもよい。この場
合、上記同様に、顔面保護板37を引き下げて使用した
場合には、上記つば部62は遮蔽布の係止部として使用
することができる。この場合も同様に、上記耳保護部5
7の上縁部を上記つば部63に連設させ、落下水の排水
部65を構成することもできる。
【0107】上記のように顔面保護板37の下端部に設
けられたつば部55,62により前方つば部を形成する
ように構成した場合には、顔面保護板37を使用しない
場合には、帽体31の前方つば部は非常に小さなものと
なると共につば部62は透明に形成されていることか
ら、より良好な前方及び上方視界を確保することができ
る。
【0108】また、各実施の形態におけるつば部の端部
は、上方からの落下水が帽体内部へ入り込まないよう
に、図36乃至38に示す断面形状を形成しうる。即
ち、図36においては、後方つば部14,35の端部6
6は断面U字状に形成され、図37においては、後方つ
ば部14,35の端部66は断面円形状に形成され ま
た、図38おいては、後方つば部14,35の端部66
にはブチルゴム等の耐熱性の樹脂からなる緩衝部材67
が固定されている。
【0109】さらに、帽体11,31に形成されるリブ
19は図39乃至41図に示すように、太いリブとして
形成してもよく、また、交差して設けても良くさらに、
細いリブとして形成してもよく、上記実施の形態に限定
されない。
【0110】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、火災現
場において消防隊員の視界を妨げることがなく、また、
消防隊員が空気ボンベを背中に装着した場合であっても
消防隊員の姿勢を制限せず、活動に支障を及ぼさない消
防用安全帽が提供される。
【0111】請求項2、3及び4記載の発明にあって
は、請求項1記載の効果に加えて、火災現場における上
方から落下する落下水を効率よく排水する消防用安全帽
を提供することができる。また、遮蔽布を装着した場合
であっても、容易に帽体に係止することができ、遮蔽布
を装着した場合であっても、作業中に遮蔽布が外れにく
い消防用安全帽を提供することができる。
【0112】請求項5記載の発明にあっては、請求項1
記載の効果に加えて、装着者の首筋を落下物及び落下水
から保護することができる消防用安全帽を提供すること
ができる。
【0113】請求項6及び7記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、顔面保護板を装着す
る場合であって顔面保護板を使用せずに作業を行う場合
であっても、装着者の頭部及び首部に負担とならず、装
着者の作業時の活動に影響を及ぼさないと共に、遮蔽布
を装着して使用する場合に遮蔽布を容易に固定できる消
防用安全帽を提供することにある。
【0114】請求項8記載の発明にあっては、装着者の
耳を確実に保護しうる消防用安全帽を提供することがで
きる。また、火災現場において消防隊員の視界を妨げる
ことがなく、また、消防隊員が空気ボンベを背中に装着
した場合であっても消防隊員の姿勢を制限せず、活動に
支障を及ぼさない消防用安全帽が提供される。
【0115】請求項9及び10記載の発明にあっては、
請求項8記載の発明の効果に加えて、落下水から装着者
を守ることができる消防用安全帽を提供することにあ
る。請求項11及び12記載の発明にあっては、請求項
10記載の効果に加えて、顔面保護板の不使用時にも装
着者の頭部及び首部に負担をかけず、行動に制限を加え
ることのない消防用安全帽を提供することにある。
【0116】請求項13記載の発明にあっては、請求項
1記載の発明の効果に加えて、装着者の頭部の自由な挙
動を妨げることのない遮蔽布を装着した消防用安全帽を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消防用安全帽の第一の実施の形態
の側面図である。
【図2】本発明の消防用安全帽の第一形態の斜視図であ
る。
【図3】本発明の消防用安全帽の第一形態における顔面
保護板の使用時の図である。
【図4】本発明の消防用安全帽の第一形態における前部
つば部と耳保護部部との接合部分の拡大図である。
【図5】本発明の消防用安全帽の第一形態で、呼吸器の
面体を着装した場合の使用状態を下から見上げた図であ
る。
【図6】本発明の消防用安全帽の第一形態の帽体の断面
図である。
【図7】本発明の消防用安全帽の他の実施の形態を示す
側面図である。
【図8】本発明の消防用安全帽の他の実施の形態を示す
斜視図である。
【図9】本発明の消防用安全帽の他の実施の形態を示す
斜視図である。
【図10】本発明に係る消防用安全帽の一実施の形態に
遮蔽布を装着した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る消防用安全帽の一実施の形態に
遮蔽布を装着した状態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る消防用安全帽の一実施の形態に
遮蔽布を装着した状態を示す斜視図であって、顔面保護
板を引き下げた状態を示す図である。
【図13】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板(24)を上げた図である。
【図14】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板を上げた斜視図である
【図15】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態を
示す断面図である
【図16】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板を上げた側面図である
【図17】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板を下げた側面図である
【図18】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板を下げた斜視図である
【図19】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板を下げ、空気呼吸器を装着した斜視図で
ある。
【図20】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板の取り付けに自在爪車構造を装着した図
である。
【図21】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板の取り付けにバネ構造を取り入れた図で
ある。
【図22】本発明の消防用安全帽の第二の実施の形態
で、顔面保護板の取り付けにノッチ構造を取り入れた場
合の図である。
【図23】本発明の遮蔽布のうち、消防用安全帽の第二
の実施の形態への取り付けた状態を示す側面図である。
【図24】第二の実施の形態の消防用安全帽に遮蔽布を
つけ、空気呼吸器の面体を着装して前面の接合部を閉じ
た状態を示す使用図である。
【図25】本発明の遮蔽布のうち、消防用安全帽の第二
形態への取り付けを考慮したものの側面図である。
【図26】遮蔽布にしつけを付けて製造する場合の構成
図である。
【図27】遮蔽布を消防用安全帽の第一の実施の形態に
取り付けた使用図である。
【図28】遮蔽布にしつけを付けて製造する場合の構成
図である。
【図29】第二形態の消防用安全帽に遮蔽布をつけ、空
気呼吸器の面体を着装した状態を示す使用図である。
【図30】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図31】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図32】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図33】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図34】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図35】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図36】第二の実施の形態に係る消防用安全帽の変形
例を示す側面図である。
【図37】消防用安全帽の縁部分の逆U字型加工を施し
た図である。
【図38】消防用安全帽の縁部分の丸形加工を施した図
である。
【図39】消防用安全帽の外周緩衝を取り付けた実施例
の図である。
【図40】消防用安全帽の頭部に細いリブを一方向に向
けて設けた実施例の図である。
【図41】消防用安全帽の頭部に細いリブを平行に複数
設けた実施例の図である。
【図42】消防用安全帽の頭部にリブを交差して複数方
向に設けた実施例の図である。
【符号の説明】
10 消防用安全帽 11 帽体 12 前方つば部 13 耳保護部 14 後方つば部 15 排水部 16 上面部 17 下辺 18 縁取り部 19 リブ 20 あご紐 21 顔面保護板 22 ハンモック 23 空気呼吸器 24 マスク部 25 衝撃吸収ライ
ナ 26 遮蔽布固定部 27 ホック部 28 遮蔽布 29 接合部 30 消防用安全帽 31 帽体 32 前方つば部 33 後方下縁部 34 開口部 35 後方つば部 36 耳保護部 37 顔面保護板 38 ストリップ部 39 両端部 40 前側被覆片 41 軸部 42 係合爪部 43 ガイド機構 44 スプリング 45 自在爪車機構 46 遮蔽布固定部 47 プリーツ 48 遮蔽布 49 遮蔽布 50 アコーディオン・プリーツ 51 カートリッジ
・プリーツ 52 面ファスナー 53 つまみ 54 消防用安全帽 55 つば部 56 前方つば部 57 耳保護部 58 つば部 59 排水部 60 係止部 62 つば部 63 つば部 64 前方つば部 65 排水部 66 端部 67 緩衝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 幹男 東京都渋谷区幡ヶ谷1丁目13番20号 東京 消防庁消防科学研究所内 (72)発明者 藤田 栄一郎 東京都渋谷区幡ヶ谷1丁目13番20号 東京 消防庁消防科学研究所内 Fターム(参考) 2E185 AA05 BA07 CC45 3B107 DA06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者の頭部を覆いうる帽体と、この帽
    体の前部に突設された前方つば部と、上記帽体の側部に
    形成されると共に前方つば部から延設され装着者の耳を
    覆いうる耳保護部と、上記帽体の後部に形成されると共
    に上記耳保護部に延設された後方つば部とを有し、 上記前方つば部は装着者の上方視界を遮らないように形
    成されると共に、上記後方つば部は装着者が背中に空気
    呼吸器の空気ボンベを装着した場合に、装着者が首を後
    方に傾けた場合であっても空気ボンベに当接しないよう
    に形成されている消防用安全帽。
  2. 【請求項2】 上記前方つば部は斜め上方に突出するよ
    うに形成され、上記耳保護部は後方つば部と一体に形成
    されると共に耳保護部及び後方つば部は上記帽体側方部
    及び後方部において斜め下方に突出して形成され、上記
    前方つば部よりも耳保護部及び後方つば部の方が幅広に
    形成され、 上記前方つば部と耳保護部との間には、前方つば部に落
    下した消火用水を耳保護部へ導く排水部が形成され、上
    記前方つば部の上面部及び排水部は連続して形成されて
    おり、顔面及び首の周囲を覆いうる遮蔽布を帽体に装着
    した場合には、装着者の顔面前部において遮蔽布を係止
    しうる係止部が形成されることを特徴とする請求項1記
    載の消防用安全帽。
  3. 【請求項3】 上記排水部は、前方つば部から耳保護部
    へ斜めに下降する段部により形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の消防用安全帽。
  4. 【請求項4】 上記排水面部は、前方つば部から後方つ
    ば部にかけて連続する平面により形成されている請求項
    1記載の消防用安全帽。
  5. 【請求項5】 上記後方つば部は、装着者の首筋後側を
    被覆しうる角度に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の消防用安全帽。
  6. 【請求項6】 上記帽体内方前部には、顔面を覆いうる
    と共に装着者が外方を視認しうる顔面保護板が内装され
    ており、不要時には帽体内側に収納可能に形成されてい
    ると共に顔面保護板を引き下ろした場合には顔面を保護
    し、上記帽体に遮蔽布を装着した場合には、顔面保護板
    の下端部が遮蔽布の係止部を形成するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の消防用安全帽。
  7. 【請求項7】 上記顔面保護板の下端部には前方へ突出
    するつば部が形成され、上記顔面保護板が引き上げられ
    た場合には上記つば部が上記前方つば部を形成すると共
    に顔面保護板が引き下げられた場合には上記つば部が遮
    蔽布係止部として形成されていることを特徴とする請求
    項6記載の消防用安全帽。
  8. 【請求項8】 装着者の後頭部を覆いうる帽体と、この
    帽体前部に突設されたつば部とを有し、上記帽体の後方
    下縁部は帽体上方へ湾曲する開口部を画成し、この後方
    下縁部には後方へ突出する後方つば部が形成され、上記
    前方つば部と後方つば部との間には、装着者の耳の略全
    体を覆いうる耳保護部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の消防用安全帽。
  9. 【請求項9】顔面保護板が帽体外方に装着され、上記耳
    保護部には顔面保護板を回動可能に固定しうる固定部が
    設けられ、非使用時には顔面保護板が帽体の上部外方に
    配置されると共に、使用時には顔面保護板が上記固定部
    を中心に回動し、上記前方つば部に上端部が密接した状
    態で装着者の顔面の略全体を被覆し、上記耳保護部に
    は、前方つば部に連設されると共に前方つば部に流下し
    た水を耳保護部へ導く排水部が形成されていることを特
    徴とする請求項8記載の消防用安全帽。
  10. 【請求項10】 上記顔面保護板は、帽体内方に装着さ
    れている請求項8記載の消防用安全帽。
  11. 【請求項11】 上記顔面保護板の下端部には前方へ突
    出するつば部が形成され、顔面保護板を上げた状態の場
    合には上記つば部が帽体の前方つば部を形成するように
    構成されている請求項10記載の消防用安全帽。
  12. 【請求項12】 上記上記顔面保護板は帽体外方に装着
    され、顔面保護板の下端部には前方へ突出するつば部が
    形成され、顔面保護板を上げた状態の場合には上記つば
    部が帽体の前方つば部を形成するように構成されている
    請求項10記載の消防用安全帽。
  13. 【請求項13】 上記遮蔽布には、プリーツが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の消防用安全帽。
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