JP2021021162A - ヘルメット - Google Patents

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Abstract

【課題】顎紐を帽体に容易で且つ確実に取り付けることができ、帽体の外面側に突起が出現しない構造を設けることで、高いデザイン性を備えるヘルメットを提供する。【解決手段】本発明は、頭部を覆って保護する帽体2と、帽体2の内部に取り付けられ、外部からの衝撃を吸収して頭部を保護する衝撃吸収部材3と、頭部の顎に掛けて締めることで、衝撃吸収部材3が装着された帽体2を頭部に安定して着用する紐体4と、紐体4を帽体2の内壁面に取り付ける係止部9と、を有するヘルメット1において、係止部9は、平面視で、三日月形状で且つ帽体2の内壁面に凸状に設けられている係止部材10と、係止部材10に嵌り合い可能な湾曲孔部16が設けられていると共に、係止部材10に対し揺動可能に取り付けられる係止片11と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、頭部を保護するヘルメットに関する技術であり、特にヘルメットの帽体に顎紐を取り付ける構造に関する。
従来より、頭部を保護するためのヘルメットとしては、自転車等に搭乗するときに着用する乗車用のヘルメット、スケートボードなどの運動競技で着用するスポーツ用のヘルメット、作業現場等で着用する作業用のヘルメットなど用途に応じて様々な構造のものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、乗車用ヘルメットは、頭部を覆って保護する帽体(シェル)と、帽体内に取り付けられ、外部からの衝撃を吸収して頭部を保護する衝撃吸収部材(ライナー)と、帽体の内壁面に取り付けられ、顎に掛けて締めることでヘルメットを頭部に安定して固定する紐体(顎紐)と、を有するものである。
実用新案登録第3171649号公報 特許4341116号公報
ところで、自転車用のヘルメットには、帽体の厚みが厚いハードシェルタイプと、帽体の厚みが薄いソフトシェルタイプとがある。
そのうち、ハードシェルタイプのヘルメットを製造するにあたっては、従来は、カシメ金具を用いて、帽体に顎紐を取り付けていた。このカシメ金具は、確実に顎紐を取り付けるものである。
しかしながら、カシメ金具は、帽体の外面側に突出することとなるため、完成後のヘルメットの外見があまり良くないものとなっていた。近年では、ヘルメットについて、高い安全性や快適性を備えていることは勿論であるが、外見のデザイン性なども求められている。
また、ヘルメットの製造において、カシメ工程を行うと、製造の工程数が多くなって煩雑となっていた。また従来、帽体にカシメ金具を用いて顎紐を取り付け、その後に、頭部を保護する衝撃吸収部材を帽体内に装入していた。その衝撃吸収部材を帽体内に装入するに際しては、カシメ金具を用いて取り付けた顎紐が邪魔となり、装入作業が行いにくいものであった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、紐体(顎紐)を帽体に容易で且つ確実に取り付けることができ、帽体の外面側に突起が出現しない構造を設けることで、高いデザイン性を備えるヘルメットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかるヘルメットは、頭部を覆って保護する帽体と、前記帽体の内部に取り付けられ、外部からの衝撃を吸収して前記頭部を保護する衝撃吸収部材と、前記頭部の顎に掛けて締めることで、前記衝撃吸収部材が装着された前記帽体を前記頭部に安定して着用する紐体と、前記紐体を前記帽体の内壁面に取り付ける係止部と、を有するヘルメットにおいて、前記係止部は、平面視で、三日月形状で且つ前記帽体の内壁面に凸状に設けられている係止部材と、前記係止部材に嵌り合い可能な湾曲孔部が設けられていると共に、前記係止部材に対し揺動可能に取り付けられる係止片と、を有していることを特徴とする。
好ましくは、前記係止部材の上面は、一方側が低い傾斜面となっているとよい。
好ましくは、前記係止部は、前記係止片が挿入される門型の規制部材を有しているとよい。
好ましくは、前記係止片は、前記規制部材により前記係止部材へと案内され、前記係止部材の傾斜面に沿って移動し、前記湾曲孔部が前記係止部材に嵌り込むことで係止されると共に前記係止部材回りに揺動可能とされ、前記規制部材は、揺動時に前記係止片の脱落を防止すると共に、当該係止片の揺動を所定の範囲に規制するとよい。
好ましくは、前記係止片は、前記湾曲孔部が設けられている先端部と、前記先端部に接続され、当該先端部の幅より狭い幅の括れ部と、前記括れ部に接続され、当該括れ部の幅より広い幅の基端部と、を有し、前記括れ部は、前記規制部材の入口から突出する長さとされているとよい。
好ましくは、前記係止片の基端部の幅は、前記規制部材の入口の幅より広いものとされているとよい。
本発明によれば、紐体(顎紐)を帽体に容易で且つ確実に取り付けることができ、帽体の外面側に突起が出現しない構造を設けることで、高いデザイン性を備えるヘルメットを実現することができる。
本発明のヘルメットの概要を模式的に示した図である。 ヘルメット内部に設けられている係止部の概要を模式的に示した図である。 係止部の取付方法の概要を模式的に示した斜視図である。 係止部の取付方法の概要を模式的に示した断面図である。 係止片が揺動する状況を模式的に示した斜視図である。
以下、本発明にかかるヘルメット1の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。本実施形態においては、自転車用のヘルメット1を例示する。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略したり、仮想線などを用いて描いている。
また、ヘルメット1の前後方向について、図1の紙面右側を前側とし、紙面左側を後側とする。ヘルメット1の左右方向について、図1の紙面手前側を右側とし、紙面奥側を左側とする。これはヘルメット1を着用した使用者から見た方向と一致する。
図1に示すように、本発明のヘルメット1は、頭部がずれなく被ることができる大きさを有するものである。具体的には、本発明のヘルメット1は、頭部を覆って保護する帽体2と、帽体2の内部に取り付けられ、外部からの衝撃を吸収して頭部を保護する衝撃吸収部材3と、頭部の顎に掛けて締めることで、衝撃吸収部材3が装着された帽体2(ヘルメット1)を頭部に安定して着用する紐体4と、紐体4を帽体2の内壁面に取り付ける係止部9と、を有する。
帽体2は、頭部の大きさよりやや大きい椀型の筐体であり、少なくとも前頭部及び後頭部を覆う部材である。すなわち、帽体2は、頭部を覆って保護する材料で形成されている。本実施形態の帽体2は、ハードシェルと呼ばれる硬質の筐体である。例えば、この帽体2としては、ABS樹脂などのプラスチック製などが挙げられる。帽体2の頂部には、孔部5が設けられている。この孔部5は、頭部の熱を外部に放出して通風性を高めて、内部の蒸れを防止する。
帽体2の内壁面には、紐体4が取り付けられる係止部9が設けられている。詳細は後述するが、係止部9は、帽体2内の左側の内壁面に二つ設けられ、帽体2内の右側の内壁面に二つ設けられている。
衝撃吸収部材3は、帽体2内にずれなく固定されている。衝撃吸収部材3は、頭部をずれなく覆うことができる大きさの部材である。衝撃吸収部材3の内表面は、頭部が接触するため、布材6に覆われている。衝撃吸収部材3は、外部からの衝撃を吸収して頭部を保護する材料で形成されている。衝撃吸収部材3は、例えば、発泡スチロールで形成されていることが多い。
衝撃吸収部材3は、例えば、自転車で走行中に転倒して外部(例えば、路面)から帽体2へ衝撃が加わったとき、変形することで衝撃を吸収して頭部を保護する。この衝撃吸収部材3と帽体2により、頭部が確実に保護される。
紐体4(顎紐)は、顎に掛けて締めることで衝撃吸収部材3を備えた帽体2(ヘルメット1)を頭部に安定して着用する部材である。すなわち、顎紐4は、着用時に顎に掛けることで、ヘルメット1が使用者の頭部から脱落することを防ぐ部材であるともいえる。
顎紐4は、顎に掛けるため、可撓性を備える材料で形成されている。顎紐4は、例えば、ナイロンで形成されていることが多い。顎紐4は、帽体の内壁面において、吊下された状態で四本取り付けられている。
詳しくは、顎紐4は、帽体2の内壁面の右前側と右後側のそれぞれに、吊下された状態で取り付けられている。その右前側の顎紐4aと、右後側の顎紐4bは、まとめられていて、その先端に締結部材7(バックル)の一方側が取り付けられている。
また、顎紐4は、帽体2の内壁面の左前側と左後側のそれぞれに、吊下された状態で取り付けられている。その左前側の顎紐4cと、左後側の顎紐4dは、まとめられていて、その先端にバックル7の他方側が取り付けられている。
バックル7は、顎紐4の長さを調整することができる長さ調整機構8が設けられている。長さ調整機構8は、頭部の大きさは個人差によって異なるため、使用者の頭部に合うように、顎紐4の長さを調整するものである。
使用者がヘルメット1を着用するにあたり、衝撃吸収部材3を備えた帽体2を被って頭部を覆う。その使用者の頭部の左右側方において、顎紐4a〜4dが吊下された状態となる。顎下においてバックル7を結合させることで、四本の顎紐4a〜4dが連結される。これにより、顎に顎紐4が掛かり、ヘルメット1が使用者の頭部に安定して着用されることとなる。
さて、本発明のヘルメット1は、係止部9(顎紐4の取り付け構造)に特徴がある。
図1〜図4に示すように、係止部9は、帽体2の開口側(下側)に設けられ、その帽体2の内壁面に顎紐4を取り付ける部材である。帽体2の内壁面の右前側には、顎紐4aを取り付ける係止部9aが設けられている。帽体2の内壁面の右後側には、顎紐4bを取り付ける係止部9bが設けられている。帽体2の内壁面の左前側には、顎紐4cを取り付ける係止部9cが設けられている。帽体2の内壁面の左後側には、顎紐4dを取り付ける係止部9dが設けられている。
係止部9は、帽体2の内壁面に凸状に設けられている係止部材10と、係止部材10に係止される係止片11と、係止片11が挿入される門型の規制部材12と、を有している。
係止部材10は、帽体2の開口側の縁から一定距離、隔てた位置に設けられている。止部材10は、ヘルメット1の内側に向かって突設されている。
係止部材10は、平面視で三日月(湾曲)形状で形成されている。この係止部材10は、U字形状又はC字形状に形成されているともいえる。係止部材10は、U字形状の開口側が帽体2の縁の方向を向いて設けられている。
係止部材10について、突出高さ、周方向の長さ、直径(曲率)などの形状は適宜変更可能である。係止部材10の周方向の両端部は、丸められている。
係止部材10の表面は、帽体2の縁側(一方側)が低い傾斜面10aとなっている。すなわち、係止部材10の表面は、U字形状の周方向の両端部(開口側)が低く、周方向の中央(底部側)が高くなっている。その高くなっている部位が、係止片11(詳細は後述)を係止する部位となっている。
係止部材10が傾斜面10aを備えている理由としては、係止部材10の突出高さ(係止側)と、係止片11の厚みと、門型の規制部材12(詳細は後述)の空間高さがほぼ同じであり、係止片11が規制部材12を通過した後に、傾斜面10aが無いと、係止片11に設けられた湾曲孔部16が係止部材10に嵌り込めなくなるためである。
図3、図4に示すように、係止片11が規制部材12を通過した後に、係止片11が傾斜面10aに沿って移動して、係止部材10を乗り越えて湾曲孔部16が係止部材10に嵌り込む。傾斜面10aを備えることにより、係止片11が係止部材10に係止されやすくなる。
なお、本実施形態においては、係止部材10は、三日月形状の直径=約11mm、傾斜面10aの角度=約45°である。なお、係止部材10について、周方向の長さ、直径(曲率)、傾斜面10aの角度などの形状は適宜変更可能である。
係止片11は、係止部材10に係止されることにより、帽体2に顎紐4を取り付ける部材である。また、図5に示すように、係止片11は、係止部材10に対し揺動可能に取り付けられる。
すなわち、係止片11は、規制部材12により係止部材10へと案内され、係止部材10の傾斜面10aに沿って移動し、湾曲孔部16が係止部材10に嵌り込むことで係止されると共に係止部材10回りに揺動可能とされている。
係止片11は、長手方向が幅より長い板片で形成されている。係止片11は、係止部材10に係止する際に折れ曲がりなどの損傷を防ぐため、可撓性を備える材料で形成されている。係止片は、例えば、ナイロンで形成された部材である。
また、係止片11は、門型の規制部材12内を通過することができる厚みを有する。
この係止片11は、長手方向中途部が括れているものとなっている。すなわち、係止片11は、膨出状に形成されている先端部13と、先端部13に接続され、当該先端部13の幅より狭い幅の括れ部14と、括れ部14に接続され、当該括れ部14の幅より広い幅の基端部15と、を有している。
先端部14は、円盤状の板材で形成されている。この先端部14は、後述する規制部材12を構成する、一対の側壁部21に挟まれるものとなっている。先端部14は、門型の規制部12を通過できる大きさ(幅)である。先端部14の外周は、面取りが施されている。この先端部14には、係止部材10に嵌り合い可能な湾曲孔部16が設けられている。
湾曲孔部16は、平面視で、係止部材10と同じ三日月(湾曲)形状で且つ、一方の面から他方の面に向かって貫通して形成されている。この湾曲孔部16は、U字形状又はC字形状に形成されているともいえる。湾曲孔部16は、U字形状の開口側が括れ部14の方向を向いて設けられている。
湾曲孔部16の周方向の長さは、係止部材10の周方向の長さより長いものとなっている。また、湾曲孔部16の両端部は、丸められている。また、湾曲孔部16は、係止部材10に嵌め込まれるため、直径(曲率)が係止部材10の直径と同じ直径(曲率)となっている。
すなわち、湾曲孔部16は、係止部材10と同じ三日月(湾曲)形状であるが、係止部材10よりU字形状(又はC字形状)となっている。この湾曲孔部16の周方向の長さが、係止部材10より長いものとなっていることにより、係止片11が係止部材10に対して揺動可能に係止される。なお、湾曲孔部16について、周方向の長さ、直径(曲率)貫通孔の深さなどの形状は適宜変更可能である。
括れ部14は、先端部13と基端部15とを連結する部材である。括れ部14は、矩形状の板材で形成されている。括れ部14の幅は、先端部13の幅(直径)より狭いものとなっている。先端部13から括れ部14への接続部位は、滑らかに面取りされた上で括れて、その周囲は面取りが施されている。
また、括れ部14の幅は、基端部15の幅よりも狭いものとなっている。括れ部14から基端部15への接続部位17は、滑らかに広がっている。すなわち、括れ部14と基端部15の接続部位17は、凹状に形成されている。その接続部位17の周囲は、面取りが施されている。括れ部14の長手方向の外側も、面取りが施されている。
括れ部14は、係止部材10に係止されたときにおいて、規制部材12の入口から突出する長さとなっている。詳しくは、括れ部14は、係止部材10に係止されたときにおいて、少なくとも括れ部14と基端部15との接続部位17が、規制部材12の入口から突出する長さとされている。本実施形態では、接続部位17と湾曲孔部16の距離は、係止部材10と帽体2との距離とほぼ同じである。括れ部14の長さは、例えば、約13mm以上が好ましい。
括れ部14の長さを長くすることで、湾曲孔部16を係止部材10に嵌め込むとき、傾斜面10aに沿って曲がることとなり、係止片11の損傷を防ぐことができる。
括れ部14と基端部15の接続部位17は、係止片11が係止され揺動する際、規制部材12の入口19側の側壁部21に接触する。このように、先端部13の幅より狭い括れ部14を設けることで、係止片11が係止され揺動する際において、規制部材12内の揺動可能範囲が広がるようになる。
基端部15は、顎紐4が取り付けられる部材である。基端部15は、矩形状の板材で形成されている。基端部15の外周は、面取りが施されている。
基端部15の幅は、括れ部14の幅よりも広いものとなっている。また、基端部15の幅は、規制部材12の入口の幅より広いものとされている。基端部15の長さは、幅より短いものとなっている。
この基端部15には、顎紐4が取り付けられるベルト孔部18が設けられている。ベルト孔部18は、平面視で、矩形状で且つ一方の面から他方の面に向かって貫通して形成されている。
ベルト孔部18は、一般的な顎紐4が取り付けられる孔部となっている。ベルト孔部18の内周は、顎紐4が損傷しないように、面取りが施されている。
なお、本実施形態においては、係止片11は、長さ=約40mm、厚み=約3mmである。先端部14は、直径=約20mmである。湾曲孔部16は、三日月形状の直径=約10mmであり、周方向の長さは係止部材10より長い。括れ部14は、幅=約10mm、長さ=約15mmである。基端部15は、幅=約20mm、ベルト孔部18の幅=約15mmである。ただし、上で述べた係止片11の寸法は一例であり、この例示した数値に限定されない。
上記した係止片11が通過する規制部材12が、係止部材10の下側に設けられている。規制部材12は、係止片11を係止部材10へと案内する部材である。また、規制部材12は、係止片11が係止部材10に係止されたときにおいて、係止片11の揺動を所定の範囲内となるように規制する部材である。
すなわち、規制部材12は、揺動時に係止片11の脱落を防止すると共に、当該係止片11の揺動を所定の範囲に規制する。この規制部材12は、門型に形成されていて、係止片11が挿入される入口19と、係止片11が通過する出口20と、を有している。
入口19の幅は、係止片11の先端部13の幅(直径)とほぼ同じである。入口19の高さは、係止片11の厚みよりやや大きいものとなっている。
出口20の幅は、入口19の幅と同じである。出口20の高さは、入口19の高さより低いものとなっている。詳しくは、出口20の高さは、係止片11の厚みとほぼ同じとされている。
図4に示すように、出口20の高さを低くすることは、係止片11が係止部材10に係止されたときに、係止片11が出口20に押さえられることとなるので、係止片11が帽体2の内側に向かって移動することが抑制される。
また、規制部材12は、帽体2の内壁面から立設された一対の側壁部21と、一対の側壁部21の上部を掛け渡すように設けられた掛け渡し部22と、を有している。
側壁部21(柱部)は、係止部材10に向かって設けられている。側壁部21は、係止片11を係止部材10へと案内する部材である。そのため、側壁部21は、掛け渡し部22より長いものとされている。また、側壁部21の入口19側の端部は、凸状の面取りが施されている。
側壁部21は、係止部材10を間に収容するように、一対設けられている。側壁部21の一対の間隔は、先端部14の直径とほぼ同じである。側壁部21の一対の間隔は、入口19の幅と同じである。側壁部21の高さは、係止片11の厚みより高いものとなっている。側壁部21の高さは、入口19の高さと同じである。
側壁部21の長さは、帽体2の縁から係止部材10に届くまでの長さとなっている。すなわち、側壁部21の長さは、係止部材10の距離とほぼ同じである。
なお、図5の二点破線に示すように、側壁部21について、係止片11の先端部13(係止部材10)を囲うことができる長さとしてもよい。
掛け渡し部22は、一対の側壁部21の上部に設けられている。掛け渡し部22は、入口19と出口20とを形成し、規制部材12をトンネル状に形成する部材である。
掛け渡し部22の幅は、側壁部21の一対の間隔と同じである。すなわち、掛け渡し部22の幅は、入口19の幅と同じである。掛け渡し部22の長さは、幅より短いものとなっている。
なお、この掛け渡し部22の裏面は、平面とされていてもよい。すなわち、入口19の高さと出口20の高さは、同じであってもよい。
規制部材12は、係止片11の揺動を所定の範囲に規制するものであり、凸状の側壁部21(入口19の端部)に凹状の接続部位17(括れ部14と基端部15)が接触することにより、係止片11の揺動運動の範囲が制限される。つまり、図5に示すように、規制部材12の入口19の幅が、係止片11の揺動範囲となっている。
規制部材12が規制する範囲内で、係止片11が係止部材10に対して揺動することにより、顎紐4が顎に沿いやすくなり、顎紐4によるフィット感を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、規制部材12は、入口19(出口20)の幅=約20mm、入口19の高さ=約4mm、出口20の高さ=約3mm、側壁部21の長さ=約20mm、掛け渡し部22の傾斜面22aの角度=約5°である。ただし、上で述べた規制部材12の寸法は一例であり、この例示した数値に限定されない。
次に、係止部9を用いた帽体2への顎紐4の取付方法について、図を参照しながら説明する。
図3、図4に示すように、顎紐4が取り付けられた係止片11を、規制部材12の入口19に挿入する。係止片11を規制部材12内へ押し込んで、通過させる。係止片11は、規制部材12内を通過して出口20から係止部材10へと向かう。
係止片11は、可撓性を備えているので、係止部材10の傾斜面10aに沿って湾曲する。係止片11がそのまま進むと、係止部材10を乗り越える。先端部13に設けられた湾曲孔部16が、係止部材10に嵌り込む。
湾曲孔部16が係止部材10に嵌り込むと、湾曲孔部16の外周の湾曲面と、係止部材10の内周の湾曲面が面接触するようになり、係止片11は係止部材10に対して揺動可能に係止される。
図5に示すように、湾曲孔部16の内周の湾曲面が係止部材10の外周の湾曲面に対して摺動することにより、係止片11が係止部材10回りに揺動する。また、係止片11が揺動するとき、括れ部14と基端部15の接合部位17が、規制部材12の入口19側の側壁部21に接触することにより、揺動の範囲が限定される。
以上、本発明のヘルメット1によれば、上で詳説した係合部9を備えることにより、帽体2の外面に突起などを形成することなく、ワンタッチで且つ確実に顎紐4を帽体2に取り付けることができる。すなわち、本発明のヘルメット1は、高いデザイン性を備えると共に、製造の工程数を削減することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
本発明のヘルメット1に備えられる係合部9(特に、係止部材10、係止片11の括れ部14や湾曲孔部16、規制部材12など)のサイズなどについて、安全性が確保できる構成であれば、本実施形態で例示したサイズに限定されない。すなわち、係合部9のサイズなどは、適宜変更可能である。
1 ヘルメット
2 帽体(シェル)
3 衝撃吸収部材(ライナー)
4 紐体(顎紐)
4a 顎紐(右前内壁面)
4b 顎紐(右後内壁面)
4c 顎紐(左前内壁面)
4d 顎紐(左後内壁面)
5 孔部
6 内装(布)
7 締結部材(バックル)
8 長さ調整機構
9 係止部
9a 係止部(右前内壁面)
9b 係止部(右後内壁面)
9c 係止部(左前内壁面)
9d 係止部(左後内壁面)
10 係止部材
10a 傾斜面
11 係止片
12 規制部材
13 先端部
14 括れ部
15 基端部
16 湾曲孔部
17 接続部位
18 ベルト孔部
19 入口(規制部材)
20 出口(規制部材)
21 側壁部(柱部)
22 掛け渡し部
22a 傾斜面

Claims (6)

  1. 頭部を覆って保護する帽体と、前記帽体の内部に取り付けられ、外部からの衝撃を吸収して前記頭部を保護する衝撃吸収部材と、前記頭部の顎に掛けて締めることで、前記衝撃吸収部材が装着された前記帽体を前記頭部に安定して着用する紐体と、前記紐体を前記帽体の内壁面に取り付ける係止部と、を有するヘルメットにおいて、
    前記係止部は、
    平面視で、三日月形状で且つ前記帽体の内壁面に凸状に設けられている係止部材と、
    前記係止部材に嵌り合い可能な湾曲孔部が設けられていると共に、前記係止部材に対し揺動可能に取り付けられる係止片と、
    を有している
    ことを特徴とするヘルメット。
  2. 前記係止部材の上面は、一方側が低い傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  3. 前記係止部は、前記係止片が挿入される門型の規制部材を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘルメット。
  4. 前記係止片は、前記規制部材により前記係止部材へと案内され、前記係止部材の傾斜面に沿って移動し、前記湾曲孔部が前記係止部材に嵌り込むことで係止されると共に前記係止部材回りに揺動可能とされ、
    前記規制部材は、揺動時に前記係止片の脱落を防止すると共に、当該係止片の揺動を所定の範囲に規制する
    ことを特徴とする請求項3に記載のヘルメット。
  5. 前記係止片は、前記湾曲孔部が設けられている先端部と、前記先端部に接続され、当該先端部の幅より狭い幅の括れ部と、前記括れ部に接続され、当該括れ部の幅より広い幅の基端部と、を有し、
    前記括れ部は、前記規制部材の入口から突出する長さとされている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘルメット。
  6. 前記係止片の基端部の幅は、前記規制部材の入口の幅より広いものとされていることを特徴とする請求項5に記載のヘルメット。
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