JP2000350661A - 一釜式炊飯方法 - Google Patents
一釜式炊飯方法Info
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- JP2000350661A JP2000350661A JP11165945A JP16594599A JP2000350661A JP 2000350661 A JP2000350661 A JP 2000350661A JP 11165945 A JP11165945 A JP 11165945A JP 16594599 A JP16594599 A JP 16594599A JP 2000350661 A JP2000350661 A JP 2000350661A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炊飯直前の炊飯水温度を常に一定温度に安定
させて炊飯することにより炊きあがりを安定させる。 【解決手段】米粒表面のα化が進行しない温度の温水で
白米を洗米して投入する計量・洗米工程3と、計量・洗
米配米工程3で白米を投入した炊飯釜に、炊飯アイテム
に応じた所定量で、炊飯釜に投入された白米温度とほぼ
同じ炊飯用温水を投入する加水工程4と、温水に浸漬し
た状態で一定時間を経過させる浸漬工程5とを備える。
させて炊飯することにより炊きあがりを安定させる。 【解決手段】米粒表面のα化が進行しない温度の温水で
白米を洗米して投入する計量・洗米工程3と、計量・洗
米配米工程3で白米を投入した炊飯釜に、炊飯アイテム
に応じた所定量で、炊飯釜に投入された白米温度とほぼ
同じ炊飯用温水を投入する加水工程4と、温水に浸漬し
た状態で一定時間を経過させる浸漬工程5とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一釜ごとに決めら
れた白飯、酢飯などの炊飯アイテムごとに、投入された
米量に対して所定割合の炊飯水を投入する炊飯方法、あ
るいは炊飯アイテムには関係なく、投入された米量に対
して所定割合の炊飯水を投入する一次加水と、浸漬後に
炊飯アイテムに応じた炊飯水を投入する二次加水とを行
う、一釜式炊飯方法に関する。
れた白飯、酢飯などの炊飯アイテムごとに、投入された
米量に対して所定割合の炊飯水を投入する炊飯方法、あ
るいは炊飯アイテムには関係なく、投入された米量に対
して所定割合の炊飯水を投入する一次加水と、浸漬後に
炊飯アイテムに応じた炊飯水を投入する二次加水とを行
う、一釜式炊飯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−206205号公報におい
て、炊飯釜に配米した後に温水を炊飯釜に所定量加水す
ることによって炊飯能力を高くできて、かつ、炊飯器の
排気余熱を有効利用することにより、省エネルギ、排気
温度の低下および排気設備の負担の軽減を図ることがで
きるとした技術が開示されている。
て、炊飯釜に配米した後に温水を炊飯釜に所定量加水す
ることによって炊飯能力を高くできて、かつ、炊飯器の
排気余熱を有効利用することにより、省エネルギ、排気
温度の低下および排気設備の負担の軽減を図ることがで
きるとした技術が開示されている。
【0003】特公平7−67417号公報においては、
炊飯釜に炊飯水を投入してその炊飯水を所定温度に湯沸
かしして炊飯水の温度を上昇させる。また湯沸かしの間
に米を洗米しておき、所定温度に湯沸かしが完了したら
洗米後の米を炊飯釜に投入する技術が開示されている。
炊飯釜に炊飯水を投入してその炊飯水を所定温度に湯沸
かしして炊飯水の温度を上昇させる。また湯沸かしの間
に米を洗米しておき、所定温度に湯沸かしが完了したら
洗米後の米を炊飯釜に投入する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、具体的な洗米水の温度には触れておらず、一般的に
は常温もしくはそれを下回る温度の水を使用した洗米と
考えられ、ここでは単に炊飯水に温水を使用することあ
るいは炊飯水の温度を上昇させることに視点がおかれて
いる。しかし実際には、常温もしくはそれ以下の温度の
水による洗米であるから、洗米された米粒の内部温度は
洗米水温度まで低下しており、目標とする炊飯水温度が
ある場合には、洗米によって低下した米粒温度で温水で
ある炊飯水温度が低下することを考慮に入れた炊飯水温
度の設定とする必要がある。つまり、洗米した米粒との
混合により炊飯水温度が低下することは避けられないの
で、最適な炊飯水温度とするには工夫が必要であった。
このように温度差のある2つ以上のものを混ぜ合わせる
とき、混合後の最終温度の管理は難しく、常に一定に安
定させることは難しいものである。つまり、炊飯直前の
炊飯釜内の炊飯水及び米粒の温度が一定値に安定しない
ということは、炊きあがりに斑を生じることになる。従
来技術にはこの点を克服した技術の開示が見あたらな
い。
は、具体的な洗米水の温度には触れておらず、一般的に
は常温もしくはそれを下回る温度の水を使用した洗米と
考えられ、ここでは単に炊飯水に温水を使用することあ
るいは炊飯水の温度を上昇させることに視点がおかれて
いる。しかし実際には、常温もしくはそれ以下の温度の
水による洗米であるから、洗米された米粒の内部温度は
洗米水温度まで低下しており、目標とする炊飯水温度が
ある場合には、洗米によって低下した米粒温度で温水で
ある炊飯水温度が低下することを考慮に入れた炊飯水温
度の設定とする必要がある。つまり、洗米した米粒との
混合により炊飯水温度が低下することは避けられないの
で、最適な炊飯水温度とするには工夫が必要であった。
このように温度差のある2つ以上のものを混ぜ合わせる
とき、混合後の最終温度の管理は難しく、常に一定に安
定させることは難しいものである。つまり、炊飯直前の
炊飯釜内の炊飯水及び米粒の温度が一定値に安定しない
ということは、炊きあがりに斑を生じることになる。従
来技術にはこの点を克服した技術の開示が見あたらな
い。
【0005】常に一定の最適な温度で炊飯を開始するた
めには、常温水による洗米で低下した米粒温度を考慮に
いれて、最適な炊飯水温度を保持するようにしなければ
ならないが、温水に通常の水で洗米した米粒を投入した
場合、その内部と外部に温度差が生じることは避けられ
ず、結果的に内部と外部において炊飯速度に微妙な差が
生じることとなる。なぜならば、温水に通常の水で洗米
した米粒を投入したときの温度低下を見込んで高めの炊
飯水温度、例えば50度C程度の炊飯水とした場合に
は、瞬間的に米粒表面がα化する米粒も発生する可能性
があり、そうなると、炊飯水が内部まで浸透しない米粒
が発生し炊飯斑が生じる恐れがあった。
めには、常温水による洗米で低下した米粒温度を考慮に
いれて、最適な炊飯水温度を保持するようにしなければ
ならないが、温水に通常の水で洗米した米粒を投入した
場合、その内部と外部に温度差が生じることは避けられ
ず、結果的に内部と外部において炊飯速度に微妙な差が
生じることとなる。なぜならば、温水に通常の水で洗米
した米粒を投入したときの温度低下を見込んで高めの炊
飯水温度、例えば50度C程度の炊飯水とした場合に
は、瞬間的に米粒表面がα化する米粒も発生する可能性
があり、そうなると、炊飯水が内部まで浸透しない米粒
が発生し炊飯斑が生じる恐れがあった。
【0006】以上、従来の技術においては、単に炊飯水
だけを温水にすることが目的であり、米粒温度と炊飯水
温度の相互関係から米粒と炊飯水との間の温度差を考慮
に入れた炊飯水温度を設定して、炊飯直前の炊飯釜内の
炊飯水と米粒の温度をできるだけ炊飯に都合のよい温度
まで上昇させ、かつ常に一定の温度で炊飯を開始するこ
とを念頭においたものではない。また、一釜ごとの炊飯
を連続して行う複数の炊飯アイテムに対応した連続炊飯
システムにおいて、炊飯釜内の炊飯水温度と米粒温度の
両方を炊飯に最適な温度にして炊飯することを目的にし
て、米粒の洗米に使用する水の温度や、炊飯水の投入を
どのようにすれば、炊飯水温度の安定と複数アイテムへ
の両方の対応が可能になるのかは明らかでない。このこ
とに加えて炊飯を自動化するにあたり、炊飯直前の炊飯
水温度が平均して安定していることが重要であり、この
温度が不安定であると、炊きあがりに差が生じていた。
更にこのことは、炊飯アイテムに対応させて調味剤を投
入するものにおいては、炊飯直前に行われる調味剤の投
入による一部温度斑の発生も危惧されている。
だけを温水にすることが目的であり、米粒温度と炊飯水
温度の相互関係から米粒と炊飯水との間の温度差を考慮
に入れた炊飯水温度を設定して、炊飯直前の炊飯釜内の
炊飯水と米粒の温度をできるだけ炊飯に都合のよい温度
まで上昇させ、かつ常に一定の温度で炊飯を開始するこ
とを念頭においたものではない。また、一釜ごとの炊飯
を連続して行う複数の炊飯アイテムに対応した連続炊飯
システムにおいて、炊飯釜内の炊飯水温度と米粒温度の
両方を炊飯に最適な温度にして炊飯することを目的にし
て、米粒の洗米に使用する水の温度や、炊飯水の投入を
どのようにすれば、炊飯水温度の安定と複数アイテムへ
の両方の対応が可能になるのかは明らかでない。このこ
とに加えて炊飯を自動化するにあたり、炊飯直前の炊飯
水温度が平均して安定していることが重要であり、この
温度が不安定であると、炊きあがりに差が生じていた。
更にこのことは、炊飯アイテムに対応させて調味剤を投
入するものにおいては、炊飯直前に行われる調味剤の投
入による一部温度斑の発生も危惧されている。
【0007】以上のことから、単に炊飯水の温度だけに
着目するのではなく、炊飯の対象である米粒の温度にも
着目して炊飯に最適な米粒温度に上昇させ、あるいは最
適な米粒温度を維持し、炊飯水の温度も炊飯に適し、常
に一定の温度で炊飯を開始することができる炊飯方法を
提供する。更にこれを複数アイテムと連続炊飯に対応さ
せるために行われる一釜式連続炊飯で、浸漬の前後に分
けて一次加水と二次加水とを行うものにおいては、洗米
水並びに一次加水と二次加水における炊飯水温度が安定
していることが炊飯斑防止の重要な要素となるが、この
ことに関する技術の開示はなく、この場合において、炊
飯に最適な洗米及び加水が行える炊飯方法の提供を課題
とするものである。
着目するのではなく、炊飯の対象である米粒の温度にも
着目して炊飯に最適な米粒温度に上昇させ、あるいは最
適な米粒温度を維持し、炊飯水の温度も炊飯に適し、常
に一定の温度で炊飯を開始することができる炊飯方法を
提供する。更にこれを複数アイテムと連続炊飯に対応さ
せるために行われる一釜式連続炊飯で、浸漬の前後に分
けて一次加水と二次加水とを行うものにおいては、洗米
水並びに一次加水と二次加水における炊飯水温度が安定
していることが炊飯斑防止の重要な要素となるが、この
ことに関する技術の開示はなく、この場合において、炊
飯に最適な洗米及び加水が行える炊飯方法の提供を課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、洗米から炊飯の工程を備える炊飯方法において、請
求項1では、米粒表面のα化が進行しない温度の温水で
白米を洗米し洗米した白米の所定量を炊飯釜に投入する
計量・洗米工程と、配米工程で白米を投入した炊飯釜
に、炊飯アイテムに応じた所定量で、炊飯釜に投入され
た白米温度とほぼ同じ炊飯用温水を投入する加水工程
と、温水に浸漬した状態で一定時間を経過させる浸漬工
程と、を備える一釜式炊飯方法とした。
に、洗米から炊飯の工程を備える炊飯方法において、請
求項1では、米粒表面のα化が進行しない温度の温水で
白米を洗米し洗米した白米の所定量を炊飯釜に投入する
計量・洗米工程と、配米工程で白米を投入した炊飯釜
に、炊飯アイテムに応じた所定量で、炊飯釜に投入され
た白米温度とほぼ同じ炊飯用温水を投入する加水工程
と、温水に浸漬した状態で一定時間を経過させる浸漬工
程と、を備える一釜式炊飯方法とした。
【0009】白米を米粒表面のα化が進行しない程度の
温水で洗米することにより、その後の炊飯後白度に良い
影響を与え、しかも米粒温度を上昇させることができ
る。温水による洗米で温度が上昇した米粒を炊飯釜に投
入して、更に投入された白米温度とほぼ同じ温水を炊飯
水として炊飯釜に投入するので、米粒温度と炊飯水温度
ともに低下は微少であり、炊飯開始時における炊飯釜内
の炊飯水温度と白米温度を確実に確保することができ
る。
温水で洗米することにより、その後の炊飯後白度に良い
影響を与え、しかも米粒温度を上昇させることができ
る。温水による洗米で温度が上昇した米粒を炊飯釜に投
入して、更に投入された白米温度とほぼ同じ温水を炊飯
水として炊飯釜に投入するので、米粒温度と炊飯水温度
ともに低下は微少であり、炊飯開始時における炊飯釜内
の炊飯水温度と白米温度を確実に確保することができ
る。
【0010】つまり、白米は洗米により温度が上昇する
が、このとき洗米水温度を一定にしておくことにより、
常に同じ温度の温水で同じ工程で洗米すれば、炊飯釜に
投入されるときの白米温度は、常にほぼ一定温度にする
ことができる。これは一般的に炊飯設備が閉鎖された空
間に置かれていることから外乱の影響が少ないことにも
基づいている。加えて炊飯釜に投入する炊飯水温度を炊
飯釜に投入される白米温度とほぼおなじ水温とすること
により、炊飯釜内の温度はほとんど変化することなく安
定する。したがって、炊飯直前の炊飯釜内の温度は適度
に上昇してかつ常に安定した一定温度とすることができ
て、炊飯をより安定させて一定の炊きあがりを確保する
ことができる。
が、このとき洗米水温度を一定にしておくことにより、
常に同じ温度の温水で同じ工程で洗米すれば、炊飯釜に
投入されるときの白米温度は、常にほぼ一定温度にする
ことができる。これは一般的に炊飯設備が閉鎖された空
間に置かれていることから外乱の影響が少ないことにも
基づいている。加えて炊飯釜に投入する炊飯水温度を炊
飯釜に投入される白米温度とほぼおなじ水温とすること
により、炊飯釜内の温度はほとんど変化することなく安
定する。したがって、炊飯直前の炊飯釜内の温度は適度
に上昇してかつ常に安定した一定温度とすることができ
て、炊飯をより安定させて一定の炊きあがりを確保する
ことができる。
【0011】前述したように炊飯釜に投入される白米
が、常に安定した一定温度で炊飯釜に投入できるのは、
水が比較的安定した温度で供給できることによるもの
で、これによって炊飯水の温度も常に一定温度でよく、
難しい制御を必要としないことに特徴がある。換言すれ
ば、炊飯釜に投入される白米温度は洗米水温度を一定に
することによって安定しているので、都度、炊飯釜に投
入される白米温度を測定する必要はなく、予め所定温度
で洗米した白米の温度を測定しておき、このときの白米
温度となるよう炊飯水温度を決定しておけばよく、実用
的には洗米水温度と炊飯水温度を管理しておけばよい。
が、常に安定した一定温度で炊飯釜に投入できるのは、
水が比較的安定した温度で供給できることによるもの
で、これによって炊飯水の温度も常に一定温度でよく、
難しい制御を必要としないことに特徴がある。換言すれ
ば、炊飯釜に投入される白米温度は洗米水温度を一定に
することによって安定しているので、都度、炊飯釜に投
入される白米温度を測定する必要はなく、予め所定温度
で洗米した白米の温度を測定しておき、このときの白米
温度となるよう炊飯水温度を決定しておけばよく、実用
的には洗米水温度と炊飯水温度を管理しておけばよい。
【0012】請求項2による、炊飯水の加水工程に調味
剤投入工程を備えることにより、炊飯水を投入するとき
に調味剤を投入することができるので、調味剤を投入す
ることによる炊飯釜の一部に発生するであろう温度斑を
防止できる。また、調味剤は一般的に液体であり、それ
は例えば、酢飯であれば酢を主体とした液体であり、炊
き込みご飯であればだしの液体である。調味剤は味の面
から保温して保管することはしないので一般的には常温
もしくはそれ以下の温度となっている。このような液体
を加えることによる炊飯釜内温度の低下が懸念される
が、投入量が僅かに5%程度であり、温度降下に対する
影響は無視できる程度である。なお、加水前あるいは加
水と同時に調味剤を投入することによって、調味剤投入
による一部温度斑が防止できるとともに、調味剤の攪拌
が促進できる。
剤投入工程を備えることにより、炊飯水を投入するとき
に調味剤を投入することができるので、調味剤を投入す
ることによる炊飯釜の一部に発生するであろう温度斑を
防止できる。また、調味剤は一般的に液体であり、それ
は例えば、酢飯であれば酢を主体とした液体であり、炊
き込みご飯であればだしの液体である。調味剤は味の面
から保温して保管することはしないので一般的には常温
もしくはそれ以下の温度となっている。このような液体
を加えることによる炊飯釜内温度の低下が懸念される
が、投入量が僅かに5%程度であり、温度降下に対する
影響は無視できる程度である。なお、加水前あるいは加
水と同時に調味剤を投入することによって、調味剤投入
による一部温度斑が防止できるとともに、調味剤の攪拌
が促進できる。
【0013】また洗米から炊飯の工程を備える炊飯方法
において、請求項3によると、米粒表面のα化が進行し
ない温度の温水で白米を洗米し洗米した白米の所定量を
炊飯釜に投入する計量・洗米工程と、配米工程で白米を
投入した炊飯釜に、炊飯アイテムに関係なく一定量で、
炊飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ炊飯用温水を投
入する一次加水工程と、該工程の後、所定時間を経過さ
せる浸漬工程と、浸漬工程の後、炊飯アイテムに基づい
た所定量で、浸漬工程後の炊飯釜内温度とほぼ同じ炊飯
用温水を投入する二次加水工程と、を備える一釜式炊飯
方法としたことにより前記課題を解決するための手段と
した。
において、請求項3によると、米粒表面のα化が進行し
ない温度の温水で白米を洗米し洗米した白米の所定量を
炊飯釜に投入する計量・洗米工程と、配米工程で白米を
投入した炊飯釜に、炊飯アイテムに関係なく一定量で、
炊飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ炊飯用温水を投
入する一次加水工程と、該工程の後、所定時間を経過さ
せる浸漬工程と、浸漬工程の後、炊飯アイテムに基づい
た所定量で、浸漬工程後の炊飯釜内温度とほぼ同じ炊飯
用温水を投入する二次加水工程と、を備える一釜式炊飯
方法としたことにより前記課題を解決するための手段と
した。
【0014】浸漬工程の前後で一次加水工程と二次加水
工程とを備える炊飯方法においては、例えば一次加水に
おいて米粒の浸漬が可能な炊飯水全量の70乃至80%
が投入され、二次加水において残りの30乃至20%を
投入するようにしてある。そして一次加水までは請求項
1で記載した内容と同様となり、これに加えて二次加水
工程に特徴がある。つまり二次加水工程の加水温度を、
浸漬後の炊飯釜内温度である炊飯水及び浸漬した白米温
度とほぼ同じ温度としたことにある。
工程とを備える炊飯方法においては、例えば一次加水に
おいて米粒の浸漬が可能な炊飯水全量の70乃至80%
が投入され、二次加水において残りの30乃至20%を
投入するようにしてある。そして一次加水までは請求項
1で記載した内容と同様となり、これに加えて二次加水
工程に特徴がある。つまり二次加水工程の加水温度を、
浸漬後の炊飯釜内温度である炊飯水及び浸漬した白米温
度とほぼ同じ温度としたことにある。
【0015】つまり、浸漬工程の浸漬時間は、ほぼ60
分を要するが、この浸漬時間での炊飯釜内の温度低下は
避けられない。しかし二次加水工程の加水によって低下
した温度を無理に上昇させようとはしないことに特徴が
あり、浸漬後の温度に合わせた温度の加水を行うことに
ある。これは温度が大きく異なる二つのものを混ぜ合わ
せると、温度が安定するまでに時間を要するだけでな
く、安定したときの温度が常に一定になるとは限らない
からである。本発明の場合、二次加水後の炊飯釜温度が
多少前後していても、大きく異なる温度の加水を行わず
比較的近い温度による加水を行うので、温度の安定も早
く結果的に、炊飯釜ごとに大きな差が生じることはな
い。
分を要するが、この浸漬時間での炊飯釜内の温度低下は
避けられない。しかし二次加水工程の加水によって低下
した温度を無理に上昇させようとはしないことに特徴が
あり、浸漬後の温度に合わせた温度の加水を行うことに
ある。これは温度が大きく異なる二つのものを混ぜ合わ
せると、温度が安定するまでに時間を要するだけでな
く、安定したときの温度が常に一定になるとは限らない
からである。本発明の場合、二次加水後の炊飯釜温度が
多少前後していても、大きく異なる温度の加水を行わず
比較的近い温度による加水を行うので、温度の安定も早
く結果的に、炊飯釜ごとに大きな差が生じることはな
い。
【0016】一次加水工程後における炊飯釜内の温度を
安定させることは請求項1で記載したとおりであるが、
一次加水工程において、常に一定温度に安定させること
ができた炊飯釜は、その後浸漬工程において浸漬のため
放置するが、ここにおける温度低下は避けられないが、
温度低下の度合いは、前述のように炊飯設備が衛生上閉
塞的な環境に置かれているために外乱の影響は少なく、
浸漬工程後もほぼ一定温度に安定する。したがって、二
次加水工程においては、予め浸漬工程における温度低下
を勘案して、浸漬後の低下した温度に二次加水温度を設
定するものである。
安定させることは請求項1で記載したとおりであるが、
一次加水工程において、常に一定温度に安定させること
ができた炊飯釜は、その後浸漬工程において浸漬のため
放置するが、ここにおける温度低下は避けられないが、
温度低下の度合いは、前述のように炊飯設備が衛生上閉
塞的な環境に置かれているために外乱の影響は少なく、
浸漬工程後もほぼ一定温度に安定する。したがって、二
次加水工程においては、予め浸漬工程における温度低下
を勘案して、浸漬後の低下した温度に二次加水温度を設
定するものである。
【0017】ところで、白米を温水で洗米すると洗米後
の白米白度が上昇して炊きあがったときの米が白くなり
見た目が良くなる。これは洗米温度の上昇に伴って洗米
後の濁度が減少することが試験より明らかとなり、より
高温の温水で洗米することの効果は明らかである。とこ
ろが、あまり高温の温度の温水で洗米すると、温水と直
接接触する米粒表面がα化してしまい、米粒表面のα化
により米粒の水分吸収が困難となり炊飯できなくなって
しまう。そこで、米粒(白米)がα化する温度が50〜
60゜Cであることから、できるだけ高い温度に保持し
たいことと、米粒がα化しない安全な温度として、洗米
水温度を40゜Cとした。
の白米白度が上昇して炊きあがったときの米が白くなり
見た目が良くなる。これは洗米温度の上昇に伴って洗米
後の濁度が減少することが試験より明らかとなり、より
高温の温水で洗米することの効果は明らかである。とこ
ろが、あまり高温の温度の温水で洗米すると、温水と直
接接触する米粒表面がα化してしまい、米粒表面のα化
により米粒の水分吸収が困難となり炊飯できなくなって
しまう。そこで、米粒(白米)がα化する温度が50〜
60゜Cであることから、できるだけ高い温度に保持し
たいことと、米粒がα化しない安全な温度として、洗米
水温度を40゜Cとした。
【0018】二次加水工程に調味剤投入工程を備えるの
で、二次加水前あるいは二次加水と同時に調味剤を投入
するようにすれば、加水前であっても加水と同時であっ
ても調味剤は適度に攪拌されて拡散する。また攪拌によ
って一部だけ調味剤によって温度が低下するような斑も
発生しない。
で、二次加水前あるいは二次加水と同時に調味剤を投入
するようにすれば、加水前であっても加水と同時であっ
ても調味剤は適度に攪拌されて拡散する。また攪拌によ
って一部だけ調味剤によって温度が低下するような斑も
発生しない。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一釜式連続炊飯設備を図
1及び図2により説明する。図1は一釜式連続炊飯設備
のフロー図であり、各装置は省略して示してある。循環
搬送する搬送ライン13によって複数個の炊飯釜2が連
続して搬送される。炊飯釜2には、計量・洗米手段3か
ら洗米が完了した白米が供給され、一次加水を行う注水
手段4からは炊飯水が注水される。このとき、炊飯水は
炊飯アイテム(白飯、酢飯、炊き込み)に関係なく、白
米が漬かる程度の所定量の水位に調節すればよい。この
浸漬用の炊飯水は水道水、イオン水など適宜選択可能で
ある。配米・注水を完了した炊飯釜2は、浸漬するため
に浸漬手段5へ移送される。このとき、炊飯釜2に蓋を
被せてもよい。浸漬手段5では、所定の浸漬時間(例え
ば60分)を費やした後、具材・調味液供給手段6に移送
され、必要に応じて具材や調味液が添加される。上記計
量・洗米手段3の計量と洗米は基本的にどちらが先に処
理されてもよいが、白米を計量した後に洗米して配米が
完了することがより好ましい。
1及び図2により説明する。図1は一釜式連続炊飯設備
のフロー図であり、各装置は省略して示してある。循環
搬送する搬送ライン13によって複数個の炊飯釜2が連
続して搬送される。炊飯釜2には、計量・洗米手段3か
ら洗米が完了した白米が供給され、一次加水を行う注水
手段4からは炊飯水が注水される。このとき、炊飯水は
炊飯アイテム(白飯、酢飯、炊き込み)に関係なく、白
米が漬かる程度の所定量の水位に調節すればよい。この
浸漬用の炊飯水は水道水、イオン水など適宜選択可能で
ある。配米・注水を完了した炊飯釜2は、浸漬するため
に浸漬手段5へ移送される。このとき、炊飯釜2に蓋を
被せてもよい。浸漬手段5では、所定の浸漬時間(例え
ば60分)を費やした後、具材・調味液供給手段6に移送
され、必要に応じて具材や調味液が添加される。上記計
量・洗米手段3の計量と洗米は基本的にどちらが先に処
理されてもよいが、白米を計量した後に洗米して配米が
完了することがより好ましい。
【0020】次に、二次加水を行う加水・攪拌手段14
に移送され、炊飯アイテムに応じて具材や調味液が添加
された炊飯釜2のそれぞれに対応した炊飯水となるよう
に最終的な加水を行うと同時に、加水による水流で炊飯
釜2内が攪拌される。この加水は、浸漬用の炊飯水と同
様に水道水、イオン水など適宜選択可能である。
に移送され、炊飯アイテムに応じて具材や調味液が添加
された炊飯釜2のそれぞれに対応した炊飯水となるよう
に最終的な加水を行うと同時に、加水による水流で炊飯
釜2内が攪拌される。この加水は、浸漬用の炊飯水と同
様に水道水、イオン水など適宜選択可能である。
【0021】前記加水・攪拌手段14を詳述する。前記
計量・洗米手段3と注水手段4では炊き上がりの米飯の
種類(通常の白飯、酢飯、炊き込み飯、炒飯等)に全く
関係なく、洗米が漬かる程度の所定量の水位に調節され
ている。これは、浸漬工程中に米飯の種類の変更や追加
注文が入った場合に、炊飯前に米飯の種類を変更可能に
するためである。浸漬終了後は、米飯の種類により具材
や調味液が添加されるが、前記注水手段4では洗米が漬
かる程度にしか給水が行われていない。このため、米飯
の種類に対応した炊飯水となるように、加水・攪拌手段
14で最終的な加水を行うと同時に、加水による水流で
炊飯釜2内を攪拌するのである。
計量・洗米手段3と注水手段4では炊き上がりの米飯の
種類(通常の白飯、酢飯、炊き込み飯、炒飯等)に全く
関係なく、洗米が漬かる程度の所定量の水位に調節され
ている。これは、浸漬工程中に米飯の種類の変更や追加
注文が入った場合に、炊飯前に米飯の種類を変更可能に
するためである。浸漬終了後は、米飯の種類により具材
や調味液が添加されるが、前記注水手段4では洗米が漬
かる程度にしか給水が行われていない。このため、米飯
の種類に対応した炊飯水となるように、加水・攪拌手段
14で最終的な加水を行うと同時に、加水による水流で
炊飯釜2内を攪拌するのである。
【0022】加水・攪拌手段14により炊飯水の最終的
な加水と炊飯釜の攪拌が行われると、短時間で炊飯手段
7に移送される。これは、調味液が炊飯釜2底部に沈殿
しないうちに炊飯手段7に移送し、炊きムラや焦げを防
止するためである。炊飯手段7により炊飯された米飯
は、蒸らしを行うため蒸らし部8へ送られる。蒸らしが
終了すると具材・酢供給部9で必要に応じて米飯に食酢
が散布されると同時に具材等が投入される。その後、炊
飯釜2は反転冷却部10に移送されて反転され、炊飯釜
2内の米飯が取り出される。反転冷却部10では反転、
攪拌、ほぐし冷却などが行われ、必要に応じてこの後冷
却部11で冷却される。
な加水と炊飯釜の攪拌が行われると、短時間で炊飯手段
7に移送される。これは、調味液が炊飯釜2底部に沈殿
しないうちに炊飯手段7に移送し、炊きムラや焦げを防
止するためである。炊飯手段7により炊飯された米飯
は、蒸らしを行うため蒸らし部8へ送られる。蒸らしが
終了すると具材・酢供給部9で必要に応じて米飯に食酢
が散布されると同時に具材等が投入される。その後、炊
飯釜2は反転冷却部10に移送されて反転され、炊飯釜
2内の米飯が取り出される。反転冷却部10では反転、
攪拌、ほぐし冷却などが行われ、必要に応じてこの後冷
却部11で冷却される。
【0023】反転冷却部10で取り出された米飯は、白
飯、塩飯、寿司飯或いは炒飯等と複数種の米飯となって
いるだけでなく、このまま包装出荷されるもの(白飯、
塩飯、寿司飯)や、再度他の具材と混ぜ合わせるもの
(炒飯)とに区分されて次工程に搬送される。反転冷却
部10を通過後の炊飯釜2は炊飯釜洗浄部12で洗浄さ
れ、最初の計量・洗米手段3に搬送されて最初からの工
程が繰り返される。
飯、塩飯、寿司飯或いは炒飯等と複数種の米飯となって
いるだけでなく、このまま包装出荷されるもの(白飯、
塩飯、寿司飯)や、再度他の具材と混ぜ合わせるもの
(炒飯)とに区分されて次工程に搬送される。反転冷却
部10を通過後の炊飯釜2は炊飯釜洗浄部12で洗浄さ
れ、最初の計量・洗米手段3に搬送されて最初からの工
程が繰り返される。
【0024】以上の装置は、図2に示すように米飯の種
類とその釜数を入力する入力部15と、この入力部15
が接続された制御部16と、この制御部16により総合
的に制御される計量・洗米手段3,注水手段4,具材・
調味液供給手段6,具材・酢供給部9,冷却部10,加
水・攪拌手段14がそれぞれ接続してある。計量・洗米
手段3と注水手段4では入力された米飯の種類に全く関
係なく、全ての炊飯釜2に所定量の米及び水を供給す
る。そして、具材・調味液供給手段6の後工程の加水・
攪拌手段14で、炊飯アイテムに対応した最終的な加水
を行うと同時に、加水による水流で炊飯釜内の白米と炊
飯水及び調味剤・具材を攪拌する。
類とその釜数を入力する入力部15と、この入力部15
が接続された制御部16と、この制御部16により総合
的に制御される計量・洗米手段3,注水手段4,具材・
調味液供給手段6,具材・酢供給部9,冷却部10,加
水・攪拌手段14がそれぞれ接続してある。計量・洗米
手段3と注水手段4では入力された米飯の種類に全く関
係なく、全ての炊飯釜2に所定量の米及び水を供給す
る。そして、具材・調味液供給手段6の後工程の加水・
攪拌手段14で、炊飯アイテムに対応した最終的な加水
を行うと同時に、加水による水流で炊飯釜内の白米と炊
飯水及び調味剤・具材を攪拌する。
【0025】図3により更に詳細に説明すると、順に搬
送される炊飯釜2には、まず計量・洗米手段3により米
飯の種類に関係なく所定量である6.5Kgの米が投入
される。ここでの洗米は、約40゜Cの温水で洗米を行
っている。更に、注水手段4により米飯の種類に関係な
く所定量である7Kgの温水が浸漬用の炊飯水として給
水される。この給水を一次加水として約37゜Cの温水
を使用する。この温度は、40゜Cの温水で洗米し炊飯
釜2に米を投入したとき、試験的に37゜C程度まで温
度が低下していることを掴み、この温度にした温水を一
次加水として投入するようにした。つまり、加水によっ
て温度ができるだけ低下しないように、また温度が高く
も低くにも変化しないようにするためである。
送される炊飯釜2には、まず計量・洗米手段3により米
飯の種類に関係なく所定量である6.5Kgの米が投入
される。ここでの洗米は、約40゜Cの温水で洗米を行
っている。更に、注水手段4により米飯の種類に関係な
く所定量である7Kgの温水が浸漬用の炊飯水として給
水される。この給水を一次加水として約37゜Cの温水
を使用する。この温度は、40゜Cの温水で洗米し炊飯
釜2に米を投入したとき、試験的に37゜C程度まで温
度が低下していることを掴み、この温度にした温水を一
次加水として投入するようにした。つまり、加水によっ
て温度ができるだけ低下しないように、また温度が高く
も低くにも変化しないようにするためである。
【0026】米と水が投入された炊飯釜2は浸漬手段5
に搬送されて約60分間浸漬される。ところで、この浸
漬時間内に米飯の種類ごとの釜数の変更が発生しても全
く支障ない。つまり、炊飯釜2へは加水・攪拌手段14
により米飯の種類ごとに設定された追加分の炊飯水が加
水されるので、浸漬中に特別な注文があっても適宜対応
が可能になる。図3では、注水手段4による炊飯水と、
具材・調味液供給手段による調味液と、加水・攪拌手段
14による炊飯水の加水量とを斜線で示す。
に搬送されて約60分間浸漬される。ところで、この浸
漬時間内に米飯の種類ごとの釜数の変更が発生しても全
く支障ない。つまり、炊飯釜2へは加水・攪拌手段14
により米飯の種類ごとに設定された追加分の炊飯水が加
水されるので、浸漬中に特別な注文があっても適宜対応
が可能になる。図3では、注水手段4による炊飯水と、
具材・調味液供給手段による調味液と、加水・攪拌手段
14による炊飯水の加水量とを斜線で示す。
【0027】ここで実施される注水は、二次加水であり
温水を使用している。つまり、注水手段4で約37゜C
の温水が注水された後、約60分の浸漬時間が経過する
と炊飯水は約33゜C前後となっていることを試験的に
掴み、ここでの注水温度を約33゜Cとしている。ここ
でも、加水によって温度ができるだけ低下しないよう
に、また温度が高くも低くにも変化しないようにするた
めである。
温水を使用している。つまり、注水手段4で約37゜C
の温水が注水された後、約60分の浸漬時間が経過する
と炊飯水は約33゜C前後となっていることを試験的に
掴み、ここでの注水温度を約33゜Cとしている。ここ
でも、加水によって温度ができるだけ低下しないよう
に、また温度が高くも低くにも変化しないようにするた
めである。
【0028】次に、加水・攪拌手段14について図4に
基づき説明する。図4は具材・調味液供給手段6と加水
・攪拌手段14の概略構成を模式的に示す図である。具
材・調味液供給手段6は、適宜な具材・調味液タンク1
7に貯留された具材・調味液を、バルブ18を開放して
炊飯釜2に調味液を添加する。調味液が添加されると、
次に炊飯釜2は加水・攪拌手段14に搬送される。
基づき説明する。図4は具材・調味液供給手段6と加水
・攪拌手段14の概略構成を模式的に示す図である。具
材・調味液供給手段6は、適宜な具材・調味液タンク1
7に貯留された具材・調味液を、バルブ18を開放して
炊飯釜2に調味液を添加する。調味液が添加されると、
次に炊飯釜2は加水・攪拌手段14に搬送される。
【0029】加水・攪拌手段14は、筒状のノズル19
と、加水供給源20と、ノズル19と加水供給源20と
の間に接続した流路21とからなり、ノズル19の先端
には給水口22を有している。このノズル19は、炊飯
釜2の内側壁2Aの水面付近で給水口22が昇降自在に
駆動するように形成され、供給口22から加水を行う
と、旋回流が生じて炊飯釜2内の米、炊飯水及び調味液
が攪拌される。図5に示す実施形態では、炊飯釜2の形
状が丸底であって、炊飯釜の内側壁2Aに沿って渦流が
生じることになる。
と、加水供給源20と、ノズル19と加水供給源20と
の間に接続した流路21とからなり、ノズル19の先端
には給水口22を有している。このノズル19は、炊飯
釜2の内側壁2Aの水面付近で給水口22が昇降自在に
駆動するように形成され、供給口22から加水を行う
と、旋回流が生じて炊飯釜2内の米、炊飯水及び調味液
が攪拌される。図5に示す実施形態では、炊飯釜2の形
状が丸底であって、炊飯釜の内側壁2Aに沿って渦流が
生じることになる。
【0030】以上のように一次加水、二次加水共に、注
水・加水を行うときの炊飯水温度を試験データから予測
して、注水・加水時の炊飯水温度とほぼ同じ温度の温水
を設定して加水するので、給水、加水による炊飯水の温
度変化がほとんどなく、炊飯直前における炊飯水の温度
を常に一定温度とすることができるようになった。した
がって、炊飯のための加熱直前の温度が一定値に安定し
ており炊飯完了後の炊飯は常に安定した炊きあがりとす
ることができる。
水・加水を行うときの炊飯水温度を試験データから予測
して、注水・加水時の炊飯水温度とほぼ同じ温度の温水
を設定して加水するので、給水、加水による炊飯水の温
度変化がほとんどなく、炊飯直前における炊飯水の温度
を常に一定温度とすることができるようになった。した
がって、炊飯のための加熱直前の温度が一定値に安定し
ており炊飯完了後の炊飯は常に安定した炊きあがりとす
ることができる。
【0031】更に、加水・攪拌手段14の別の実施形態
を図6を参照して説明する。前記炊飯釜2の形状が丸底
の場合、渦流を生じさせることが容易であるが、炊飯釜
2の形状が角底の場合は、渦流が生じ難いので、以下の
ような加水・攪拌手段とするとよい。すなわち、加水・
攪拌手段14は、一本のノズル19から枝分かれした多
数の給水口22…を有し、ノズル19と加水供給源20
とを流路21により接続する。そして、搬送ライン13
による炊飯釜2の移動中に、多数の給水口22を炊飯釜
2の水面付近に挿入すれば、加水と同時に水平方向(炊
飯釜の搬送方向)の水流が生じて攪拌釜2内を攪拌する
ことができる。
を図6を参照して説明する。前記炊飯釜2の形状が丸底
の場合、渦流を生じさせることが容易であるが、炊飯釜
2の形状が角底の場合は、渦流が生じ難いので、以下の
ような加水・攪拌手段とするとよい。すなわち、加水・
攪拌手段14は、一本のノズル19から枝分かれした多
数の給水口22…を有し、ノズル19と加水供給源20
とを流路21により接続する。そして、搬送ライン13
による炊飯釜2の移動中に、多数の給水口22を炊飯釜
2の水面付近に挿入すれば、加水と同時に水平方向(炊
飯釜の搬送方向)の水流が生じて攪拌釜2内を攪拌する
ことができる。
【0032】なお、注水・加水の温水を作り出すには、
水タンクと加温水タンクとを準備して、温調可能な混合
栓を利用することで容易に実現できる。また加温水の加
熱には一般的なバーナー加熱、電気的加熱あるいは、他
の機器の排熱を利用することは自由である。なお、炊飯
釜に配米される米温度や加水直前の炊飯釜の炊飯水温度
を温度センサーで監視しておいて、このセンサーと温度
制御可能な混合栓と連絡することによって、より精度の
高い温度管理が可能であることはいうまでもない。
水タンクと加温水タンクとを準備して、温調可能な混合
栓を利用することで容易に実現できる。また加温水の加
熱には一般的なバーナー加熱、電気的加熱あるいは、他
の機器の排熱を利用することは自由である。なお、炊飯
釜に配米される米温度や加水直前の炊飯釜の炊飯水温度
を温度センサーで監視しておいて、このセンサーと温度
制御可能な混合栓と連絡することによって、より精度の
高い温度管理が可能であることはいうまでもない。
【0033】なお、一次加水の時点から炊飯アイテムを
決めて炊飯工程を開始するような二次加水を行わない炊
飯においても、配米後の一次加水において、40゜Cの
温水で洗米した米の温度約37゜Cが極度に低下しない
温水、例えば上記実施例のように、同じ約37゜C程度
の温水を給水しておけば、その後の浸漬時間が一定して
いるので、浸漬に伴う温度の低下もほぼ一定とみなすこ
とができ、炊飯直前の炊飯水温度を常にほぼ一定温度と
することができて、炊飯後の炊きあがりを安定させるこ
とができる。またこの場合、調味液投入は一次加水にお
いて実施すればよく、調味液供給を計量洗米手段3の配
米と注水手段4の給水との間に配置すればよく、これに
よって一次加水で炊飯水の全給水を終了する方法におい
ても、本発明は適用できる。
決めて炊飯工程を開始するような二次加水を行わない炊
飯においても、配米後の一次加水において、40゜Cの
温水で洗米した米の温度約37゜Cが極度に低下しない
温水、例えば上記実施例のように、同じ約37゜C程度
の温水を給水しておけば、その後の浸漬時間が一定して
いるので、浸漬に伴う温度の低下もほぼ一定とみなすこ
とができ、炊飯直前の炊飯水温度を常にほぼ一定温度と
することができて、炊飯後の炊きあがりを安定させるこ
とができる。またこの場合、調味液投入は一次加水にお
いて実施すればよく、調味液供給を計量洗米手段3の配
米と注水手段4の給水との間に配置すればよく、これに
よって一次加水で炊飯水の全給水を終了する方法におい
ても、本発明は適用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、米粒表面のα化が進行
しない温度の温水で白米を洗米する洗米工程と、洗米し
た白米の所定量を炊飯釜に投入する配米工程と、配米工
程で白米を投入した炊飯釜に、炊飯アイテムに応じた所
定量で、炊飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ炊飯用
温水を投入する加水工程と、温水に浸漬した状態で一定
時間を経過させる浸漬工程とを備える一釜式炊飯方法と
したので、炊飯直前の炊飯水温度を常に一定温度に保つ
ことができるようになった。炊飯直前の炊飯水温度が一
定であるので、炊飯開始時における炊飯条件が安定して
いるので、炊飯加熱を一定にすることで、炊きあがりを
安定させることができる。このことは注水・加水する温
水を、その時の米温度あるいは炊飯水温度を試験的に掴
みその温度とほぼ一致した温度としているので、大きく
異なる温度の温水を加えることがないので、炊飯直前に
至っても一定温度にすることができる。
しない温度の温水で白米を洗米する洗米工程と、洗米し
た白米の所定量を炊飯釜に投入する配米工程と、配米工
程で白米を投入した炊飯釜に、炊飯アイテムに応じた所
定量で、炊飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ炊飯用
温水を投入する加水工程と、温水に浸漬した状態で一定
時間を経過させる浸漬工程とを備える一釜式炊飯方法と
したので、炊飯直前の炊飯水温度を常に一定温度に保つ
ことができるようになった。炊飯直前の炊飯水温度が一
定であるので、炊飯開始時における炊飯条件が安定して
いるので、炊飯加熱を一定にすることで、炊きあがりを
安定させることができる。このことは注水・加水する温
水を、その時の米温度あるいは炊飯水温度を試験的に掴
みその温度とほぼ一致した温度としているので、大きく
異なる温度の温水を加えることがないので、炊飯直前に
至っても一定温度にすることができる。
【0035】また、米粒表面のα化が進行しない温度の
温水で白米を洗米する洗米工程と、洗米した白米の所定
量を炊飯釜に投入する配米工程と、配米工程で白米を投
入した炊飯釜に、炊飯アイテムに関係なく一定量で、炊
飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ炊飯用温水を投入
する一次加水工程と、該工程の後、所定時間を経過させ
る浸漬工程と、浸漬工程の後、炊飯アイテムに基づいた
所定量で、浸漬工程後の炊飯釜内温度とほぼ同じ炊飯用
温水を投入する二次加水工程と、を備える一釜式炊飯方
法としたので、給水を一次加水と二次加水に分けておこ
なう炊飯方法においても、炊飯直前の炊飯水温度を常に
一定温度に保つことができるようになった。炊飯直前の
炊飯水温度が一定であるので、炊飯開始時における炊飯
条件が安定しているので、炊飯加熱を一定にすること
で、炊きあがりを安定させることができる。炊飯アイテ
ムの多様化に対応できるだけでなく、炊飯までに炊飯ア
イテムを変更可能にした炊飯方法においても、炊飯仕上
がりを安定させることができるようになった。
温水で白米を洗米する洗米工程と、洗米した白米の所定
量を炊飯釜に投入する配米工程と、配米工程で白米を投
入した炊飯釜に、炊飯アイテムに関係なく一定量で、炊
飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ炊飯用温水を投入
する一次加水工程と、該工程の後、所定時間を経過させ
る浸漬工程と、浸漬工程の後、炊飯アイテムに基づいた
所定量で、浸漬工程後の炊飯釜内温度とほぼ同じ炊飯用
温水を投入する二次加水工程と、を備える一釜式炊飯方
法としたので、給水を一次加水と二次加水に分けておこ
なう炊飯方法においても、炊飯直前の炊飯水温度を常に
一定温度に保つことができるようになった。炊飯直前の
炊飯水温度が一定であるので、炊飯開始時における炊飯
条件が安定しているので、炊飯加熱を一定にすること
で、炊きあがりを安定させることができる。炊飯アイテ
ムの多様化に対応できるだけでなく、炊飯までに炊飯ア
イテムを変更可能にした炊飯方法においても、炊飯仕上
がりを安定させることができるようになった。
【0036】一次加水のみの炊飯方法における最後の給
水となる注水、あるいは一次・二次加水を備えた炊飯方
法における最後の給水となる加水、それぞれと同時ある
いは直前に調味剤を投入するようにしてあるので、給水
によって調味剤が攪拌される。したがって、調味剤を投
入したことによる温度斑が生じることはなく、調味剤の
投入が炊飯斑の原因となることなない。炊飯直前の炊飯
水温度は常に一定温度で安定して、炊飯仕上がりも安定
させることができるようになった。
水となる注水、あるいは一次・二次加水を備えた炊飯方
法における最後の給水となる加水、それぞれと同時ある
いは直前に調味剤を投入するようにしてあるので、給水
によって調味剤が攪拌される。したがって、調味剤を投
入したことによる温度斑が生じることはなく、調味剤の
投入が炊飯斑の原因となることなない。炊飯直前の炊飯
水温度は常に一定温度で安定して、炊飯仕上がりも安定
させることができるようになった。
【図1】本発明による一釜浸漬連続炊飯設備のフローを
示す図である。
示す図である。
【図2】連続炊飯装置の制御ブロック図を示す図であ
る。
る。
【図3】本発明の給水制御を示す概略図である。
【図4】調味料供給部と加水・攪拌手段の概略構成を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図5】丸底形状の炊飯釜の攪拌状態を示す図である。
【図6】加水・攪拌手段の別実施形態を示す概略図であ
る。
る。
1 炊飯システム 2 炊飯釜 3 計量・洗米手段 4 注水手段 5 浸漬手段 6 具材・調味液供給手段6 7 炊飯手段 8 蒸らし部 9 具材・酢供給部 10 反転冷却部 11 冷却部 12 洗浄部 13 搬送ライン 14 加水・攪拌手段 15 入力部 16 制御部 17 具材・調味液タンク 18 バルブ 19 ノズル 20 加水供給源 21 流路 22 給水口
Claims (4)
- 【請求項1】米粒表面のα化が進行しない温度の温水で
白米を洗米し、洗米した白米の所定量を炊飯釜に投入す
る計量・洗米工程と、 配米工程で白米を投入した炊飯釜に、炊飯アイテムに応
じた所定量で、炊飯釜に投入された白米温度とほぼ同じ
炊飯用温水を投入する加水工程と、 温水に浸漬した状態で一定時間を経過させる浸漬工程
と、を備えることを特徴とする一釜式炊飯方法。 - 【請求項2】加水工程に調味剤投入工程を備えることを
特徴とする請求項1記載の一釜式炊飯方法。 - 【請求項3】米粒表面のα化が進行しない温度の温水で
白米を洗米し、洗米した白米の所定量を炊飯釜に投入す
る計量・洗米工程と、 配米工程で白米を投入した炊飯釜に、炊飯アイテムに関
係なく一定量で、炊飯釜に投入された白米温度とほぼ同
じ炊飯用温水を投入する一次加水工程と、 該工程の後、所定時間を経過させる浸漬工程と、 浸漬工程の後、炊飯アイテムに基づいた所定量で、浸漬
工程後の炊飯釜内温度とほぼ同じ炊飯用温水を投入する
二次加水工程と、を備えることを特徴とする一釜式炊飯
方法。 - 【請求項4】二次加水工程に調味剤投入工程を備えるこ
とを特徴とする請求項3記載の一釜式炊飯方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165945A JP2000350661A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 一釜式炊飯方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165945A JP2000350661A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 一釜式炊飯方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000350661A true JP2000350661A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15822015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11165945A Pending JP2000350661A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 一釜式炊飯方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000350661A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020069100A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社アイホー | 炊飯システム及び炊飯方法 |
KR20210105961A (ko) * | 2018-12-21 | 2021-08-27 | 포샨 순더 메이디 일렉트리컬 히팅 어플라이언시스 메뉴팩쳐링 코., 리미티드 | 식재료 처리 방법 및 전기 밥솥 |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP11165945A patent/JP2000350661A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020069100A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社アイホー | 炊飯システム及び炊飯方法 |
KR20210105961A (ko) * | 2018-12-21 | 2021-08-27 | 포샨 순더 메이디 일렉트리컬 히팅 어플라이언시스 메뉴팩쳐링 코., 리미티드 | 식재료 처리 방법 및 전기 밥솥 |
KR102486355B1 (ko) * | 2018-12-21 | 2023-01-09 | 포샨 순더 메이디 일렉트리컬 히팅 어플라이언시스 메뉴팩쳐링 코., 리미티드 | 식재료 처리 방법 및 전기 밥솥 |
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