JP2000350609A - 洋傘構成部品及びその製造方法 - Google Patents

洋傘構成部品及びその製造方法

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JP2000350609A JP11165333A JP16533399A JP2000350609A JP 2000350609 A JP2000350609 A JP 2000350609A JP 11165333 A JP11165333 A JP 11165333A JP 16533399 A JP16533399 A JP 16533399A JP 2000350609 A JP2000350609 A JP 2000350609A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洋傘において、安全性を確保した露先又は石
突きを提供すると共に、その製造方法を提供する。 【構成】 少なくとも尾端部に開口部を有する挿着孔を
備えた合成樹脂製の筒状体と、前記筒状体の少なくとも
先端部を被覆するエラストマー製の保護体とから成り、
前記保護体は、筒状体を成形金型に挿入せしめるインサ
ート成形により該筒状体の外周に形成されると共に、筒
状体に設けた係止孔に保護体のエラストマー素材の一部
分を充填することにより抜止部を形成して成る構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋傘構成部品に関
し、特に、洋傘使用時の安全性を確保した露先又は石突
きを提供すると共に、その製造方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、洋傘における親骨の先端
には露先が挿着されている。従来、露先は、合成樹脂に
より成形された円筒状の筒状体を構成し、尾端部に開口
する盲孔状の挿着孔と、径方向に貫通する糸止め孔を設
けている。従って、露先は、糸止め孔に糸を挿通せしめ
ることにより傘布に縫着され、挿着孔に親骨の先端を挿
着せしめられる。
【0003】また、洋傘における中棒の先端には石突き
が挿着されている。例えば、石突きは、合成樹脂により
成形された円筒状の筒状体を構成し、尾端部に開口する
盲孔状の挿着孔を設けており、挿着孔に中棒の先端部を
挿着せしめられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】露先は、傘布から滴下
する雨水を案内するが、開傘時に周囲に突出するため、
近隣者に対する安全を確保すべく露先の先端部に丸みを
形成する等、種々の配慮が施されている。特に、学童用
のジャンプ傘は、自動開傘時に露先が近隣者の顔や眼を
突く危険があるため、この点の配慮が極めて重要とな
る。然るに、従来の露先は、全て硬質の合成樹脂により
成形されているため、先端部に丸みを形成する程度の対
策では安全性に限度があり、必ずしも万全ではない。こ
の点に関し、本発明者らは、露先を柔軟なエラストマー
素材により成形すれば安全性を確保できることを知見し
たが、露先の全体が柔軟であると、親骨の先端に挿着し
た際、自由に変形して親骨から容易に脱落してしまうと
いう問題がある。
【0005】また、石突きは、閉傘時に洋傘を杖として
歩行する際に中棒の先端を保護すると共に、洋傘を立て
掛ける場合に接地し起立状態に支持するために機能す
る。ところが、尖鋭な石突きが人を負傷せしめる凶器と
して使用される問題があり、このため、近年は、先端を
尖鋭としない太い円筒形に形成した石突きが主流を成し
ている。然るに、例えば、学童用の洋傘において、前述
のような事故を防止するためには、石突きを尖鋭でない
ように形成するだけでなく、安全となるように柔軟に形
成することが好ましい。また、石突きの本来の機能とし
て、杖のように接地しながら歩行する際にも、石突きの
先端部が弾性を有すれば接地時の衝撃を緩和することが
でき、しかも、洋傘を立て掛ける場合に石突きを接地せ
しめる際にも、石突きの先端部に弾性摩擦が可能であれ
ば立て掛けた洋傘が滑って倒れることを防止できるとい
う利点がある。そこで、本発明者らは、石突きを柔軟な
エラストマー素材により成形することが好ましいことを
知見したが、石突きの全体が柔軟であると、中棒の先端
に挿着した際、自由に変形して中棒から容易に脱落して
しまうという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決した露先又は石突きの洋傘構成部品を提供すると共
に、その製造方法を提供するものである。
【0007】このため、本発明の洋傘構成部品が手段と
して構成したところは、少なくとも尾端部に開口部を有
する挿着孔を備えた合成樹脂製の筒状体と、前記筒状体
の少なくとも先端部を被覆するエラストマー製の保護体
とから成り、前記保護体は、筒状体を成形金型に挿入せ
しめるインサート成形により該筒状体の外周に形成され
ると共に、筒状体に設けた係止孔に保護体のエラストマ
ー素材の一部分を充填することにより抜止部を形成して
成る点にある。
【0008】また、本発明の製造方法が手段として構成
したところは、筒状体成形金型のキャビティーにコアー
ピンを挿入すると共に、キャビティーの横断方向に係止
孔形成用ピンを挿入した状態で、キャビティーに合成樹
脂素材を充填することにより、コアーピンにより挿着孔
を形成され且つ係止孔形成用ピンにより係止孔を形成さ
れた筒状体を成形する筒状体成形工程と、前記筒状体成
形金型を離型し、該金型及び係止孔形成用ピンから脱型
された筒状体を、該筒状体の挿着孔にコアーピンを挿入
保持したままの状態で保護体成形金型に送る成形ステー
ジのシフト工程と、コアーピンに保持された筒状体の係
止孔を含む先端部を保護体成形金型のキャビティーに挿
入した状態で、キャビティーにエラストマー素材を充填
することにより、該エラストマー素材を筒状体の係止孔
に充填すると共に、筒状体の外周に保護体を成形する保
護体成形工程とから成る点にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
【0010】(洋傘構成部品としての露先)図1に示す
ように、露先1aは、合成樹脂製の筒状体2aと、該筒
状体を被覆するエラストマー製の保護体3aとから成
り、両者を一体化している。
【0011】筒状体2aは、合成樹脂により一体成形さ
れ、保護体3aに挿入一体化された先端部4と、保護体
3aから突出して露出する尾端部5とを備えたほぼ円筒
形状を成している。この際、筒状体2aを構成する合成
樹脂は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイ
ロン等の保形性に優れたものが選択され、ある程度の可
撓性を有することは差し支えないが、容易に弾性変形し
ない硬質の樹脂素材を用いることが好ましい。前記尾端
部5は、尾端に開口部6aを有する挿着孔7aを軸方向
に形成している。図例の場合、挿着孔7aは、孔底8a
を有する有底の盲状孔に形成され、挿着孔7aに干渉し
ないように孔底8aの近傍において径方向に貫通する糸
止め孔9を形成しているが、挿着孔7aの形態並びに糸
止め孔9の配置は、これに限定されない。そして、先端
部4は、係止孔10aを形成しており、係止孔10aは
先端部4の直径方向に貫通せしめられていることが好ま
しいが、貫通しない有底孔を構成しても良い。
【0012】保護体3aは、エラストマーにより一体成
形され、前記筒状体2aの先端部4を被覆する被覆部1
1aと、該被覆部11aから延長され先端部4を越えて
膨出する玉部12aを備えており、被覆部11aにはエ
ラストマー素材の一部分を前記係止孔10aに充填する
ことにより形成された抜止部13aを形成している。こ
の際、保護体3aを構成するエラストマーは、例えば、
フッ素系ゴム又はシリコーンゴム、イソプレン系ゴム、
ブタジエン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム
等の弾力性に優れたものが選択され、柔軟性を有してお
り、任意の色調に着色されていることが好ましい。尚、
図例では、保護体3aの被覆部11aにより筒状体2a
の先端部4だけを被覆し、尾端部5を露出せしめている
が、被覆部11aを延長せしめ、尾端部5を含む筒状体
2aの周面全体を被覆するように構成しても良い。
【0013】そこで、このような露先1aは、従来と同
様の方法により、洋傘の親骨の先端に挿着される。即
ち、糸止め孔9に糸を挿通せしめることにより筒状体2
aを傘布に縫着されると共に、挿着孔7aに親骨の先端
を挿入せしめられる。この状態で、露先1aは、比較的
硬質の合成樹脂から成る筒状体2aを親骨の先端に挿着
されているので、従来の露先と同様に、親骨の先端から
脱落することはない。一方、筒状体2aに設けられた保
護体3aは、柔軟なエラストマーにより形成されている
ので、図1に鎖線で示すように、容易に弾性変形自在で
あり、従って、洋傘使用時において、近隣者を負傷せし
める虞れがなく、極めて安全である。そして、保護体3
aは、柔軟に変形自在であるにも拘わらず、筒状体2a
の係止孔10aに充填された抜止部13aを有するの
で、被覆部11aが筒状体2aからめくれたり剥離する
ことはなく、保護体3aが筒状体2aから分離脱落する
ことを好適に防止する。
【0014】(露先の製造方法)図2は、前記露先1a
の製造方法を示している。同図において、左側に筒状体
成形金型14aを示し、右側に保護体成形金型15aを
示しており、露先1aは、先ず、筒状体成形金型14a
により筒状体2aを成形された後、次に、保護体成形金
型15aにより保護体3aを成形される。
【0015】筒状体成形金型14aは、前記筒状体2a
の外形を形成するキャビティー16aを周方向に分割し
得る複数の割型から構成され、前記筒状体2aの挿着孔
7aを形成するためのコアーピン17aをキャビティー
16aの中心軸に沿って挿入すると共に、前記筒状体2
aの係止孔10aを形成するための係止孔形成用ピン1
8aと、糸止め孔9を形成するための糸止め孔形成用ピ
ン19とを、キャビティー16aの直径方向に挿入し横
断せしめている。この際、係止孔形成用ピン18aは、
キャビティー16aに臨む凹曲面18cを介して先端部
が細径に形成されている。尚、係止孔形成用ピン18a
及び糸止め孔形成用ピン19は、筒状体成形金型14a
を構成する割型を開いて離型した際に、キャビティー1
6a内で成形された筒状体2aから抜出されるように該
割型に対して進退自在に構成されている。
【0016】そこで、射出成形機により溶融樹脂素材を
キャビティー16aに充填せしめると、前述したような
挿着孔7a並びに糸止め孔9及び係止孔10aを形成し
た筒状体2aが成形される(筒状体成形工程)。この
際、キャビティー16aを図例のような形状とすること
により、筒状体2aの先端に球面部2cを形成すること
が好ましい。また、係止孔10aの開口部は、前記凹曲
面18bに対応するテーパ部を形成することが好まし
い。
【0017】筒状体2aを成形した後は、筒状体成形金
型14aを離型し、筒状体2aを該金型14a並びに係
止孔形成用ピン18a及び糸止め孔形成用ピン19から
脱型せしめる。その後、筒状体2aの挿着孔7aにコア
ーピン17aを挿入保持したままの状態で、コアーピン
17aと共に筒状体2aを保護体成形金型15aに送る
(成形ステージのシフト工程)。図示省略しているが、
コアーピン17aは、回転タレットに設けられており、
前記筒状体成形金型14aによりコアーピン17aの先
端部に筒状体2aを成形した後、該タレットを回転する
ことにより、コアーピン17aを反転位置まで旋回移動
させ、該コアーピン17aの先端に保持された筒状体2
aを保護体成形金型15aに挿入せしめる。
【0018】保護体成形金型15aは、前記保護体3a
の外形を形成するキャビティー20aを周方向に分割し
得る複数の割型から構成され、該割型を開いた状態でコ
アーピン17aの移動により筒状体2aの先端部4を受
入れた後、該割型を閉じることによりキャビティー20
aを形成する。そこで、キャビティー20aに筒状体2
aをインサートした状態で、エラストマー素材をキャビ
ティー20aに充填せしめると、前述したような被覆部
11a及び抜止部13a並びに玉部12aを形成した保
護体3aが成形される(保護体成形工程)。尚、上述し
たように、保護体3aの被覆部11aにより筒状体2a
の先端部4から尾端部5に至る周面全体を被覆せしめる
構成とする場合は、保護体成形金型15aのキャビティ
ー20aによりコアーピン17aと筒状体2aの境界近
傍部までを包囲し、糸止め孔9に進退自在に挿入される
ピンを保護体成形金型15aに設ければ良い。
【0019】筒状体2aのインサート成形により保護体
3aを成形した後は、保護体成形金型15aを開き、筒
状体2a及び保護体3aを一体化した露先1aをコアー
ピン17aから脱落せしめる(露先脱型工程)。
【0020】(洋傘構成部品としての石突き)図3に示
すように、石突き1bは、合成樹脂製の筒状体2bと、
該筒状体を被覆するエラストマー製の保護体3bとから
成り、両者を一体化している。
【0021】筒状体2bは、尾端に開口部6bを有する
挿着孔7bを軸方向に形成しており、図例の場合、孔底
8bを有する有底の盲状孔に形成され、該孔底8bの近
傍において係止孔10bを形成しており、係止孔10b
は筒状体2bの直径方向に貫通せしめられていることが
好ましいが、貫通しない有底孔を構成しても良い。この
際、筒状体2bを構成する合成樹脂は、例えば、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ナイロン等の保形性に優れた
ものが選択され、ある程度の可撓性を有することは差し
支えないが、容易に弾性変形しない硬質の樹脂素材を用
いることが好ましい。
【0022】保護体3bは、エラストマーにより一体成
形され、前記筒状体2bを被覆する被覆部11bと、該
被覆部11bから延長され先端方向に延出する先端部1
2bを備えており、被覆部11bにはエラストマー素材
の一部分を前記係止孔10bに充填することにより形成
された抜止部13bを形成している。この際、保護体3
bを構成するエラストマーは、例えば、フッ素系ゴム又
はシリコーンゴム、イソプレン系ゴム、ブタジエン系ゴ
ム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム等の弾力性に優
れたものが選択され、柔軟性を有しており、任意の色調
に着色されていることが好ましい。
【0023】そこで、このような石突き1bは、従来と
同様の方法により、洋傘の中棒の先端に挿着される。即
ち、挿着孔7bに中棒の先端を挿入せしめられ、例え
ば、接着剤等の固着手段により固着せしめられる。この
状態で、石突き1bは、比較的硬質の合成樹脂から成る
筒状体2bを中棒の先端に挿着されているので、従来の
石突きと同様に、中棒の先端から脱落することはない。
一方、筒状体2bに設けられた保護体3bは、柔軟なエ
ラストマーにより形成されているので、図3に鎖線で示
すように、先端部12bを容易に弾性変形自在としてお
り、従って、従来の尖鋭な石突きのように近隣者を負傷
せしめる凶器として使用される虞れがなく、極めて安全
である。また、石突き本来の用法のように、杖として接
地しながら歩行する際に、先端部12bが弾性を有する
ので、接地時の衝撃を緩和することができ、しかも、洋
傘を立て掛ける際にも、先端部12bが床面に対して弾
性摩擦を生じるので、立て掛けた洋傘が滑って倒れるこ
とを防止できる。そして、保護体3bは、柔軟に変形自
在であるにも拘わらず、筒状体2bの係止孔10bに充
填された抜止部13bを有するので、被覆部11bが筒
状体2bからめくれたり剥離することはなく、保護体3
bが筒状体2bから分離脱落することを好適に防止す
る。
【0024】(石突きの製造方法)図4は、前記石突き
1bの製造方法を示している。同図において、左側に筒
状体成形金型14bを示し、右側に保護体成形金型15
bを示しており、石突き1bは、先ず、筒状体成形金型
14bにより筒状体2bを成形された後、次に、保護体
成形金型15bにより保護体3bを成形される。
【0025】筒状体成形金型14bは、前記筒状体2b
の外形を形成するキャビティー16bを周方向に分割し
得る複数の割型から構成され、前記筒状体2bの挿着孔
7bを形成するためのコアーピン17bをキャビティー
16bの中心軸に沿って挿入すると共に、前記筒状体2
bの係止孔10bを形成するための係止孔形成用ピン1
8bをキャビティー16bの直径方向に挿入し横断せし
めている。尚、係止孔形成用ピン18bは、筒状体成形
金型14bを構成する割型を開いて離型した際に、キャ
ビティー16b内で成形された筒状体2bから抜出され
るように該割型に対して進退自在に構成されている。
【0026】そこで、射出成形機により溶融樹脂素材を
キャビティー16bに充填せしめると、前述したような
挿着孔7b及び係止孔10bを形成した筒状体2bが成
形される(筒状体成形工程)。
【0027】筒状体2bを成形した後は、筒状体成形金
型14bを離型し、筒状体2bを該金型14b及び係止
孔形成用ピン18bから脱型せしめる。その後、筒状体
2bの挿着孔7bにコアーピン17bを挿入保持したま
まの状態で、コアーピン17bと共に筒状体2bを保護
体成形金型15bに移送する(成形ステージのシフト工
程)。図示省略しているが、コアーピン17bは、回転
タレットに設けられており、前記筒状体成形金型14b
によりコアーピン17bの先端部に筒状体2bを成形し
た後、該タレットを回転することにより、コアーピン1
7bを反転位置まで旋回移動させ、該コアーピン17b
の先端に保持された筒状体2bを保護体成形金型15b
に挿入せしめる。
【0028】保護体成形金型15bは、前記保護体3b
の外形を形成するキャビティー20bを周方向に分割し
得る複数の割型から構成され、該割型を開いた状態でコ
アーピン17bの移動により筒状体2bを受入れた後、
該割型を閉じることによりキャビティー20bを形成す
る。そこで、キャビティー20bに筒状体2bをインサ
ートした状態で、エラストマー素材をキャビティー20
bに充填せしめると、前述したような被覆部11b及び
先端部12bを形成した保護体3bが成形される(保護
体成形工程)。
【0029】筒状体2bのインサート成形により保護体
3bを成形した後は、保護体成形金型15bを開き、筒
状体2b及び保護体3bを一体化した石突き1bをコア
ーピン17bから脱落せしめる(露先脱型工程)。
【0030】
【発明の効果】露先又は石突きの全体を柔軟なエラスト
マーにより成形した場合は、全体が柔軟性を有するた
め、親骨の先端又は中棒の先端に挿着した状態で自由に
変形し、容易に脱落してしまうのに対して、本発明によ
れば、相対的に硬いコアーを構成する合成樹脂性の筒状
体2a、2bの上に、インサート成形により、柔軟なエ
ラストマー製の保護体3a、3bを成形し、露先1a又
は石突き1bの先端に柔軟な玉部12a又は先端部12
bを設けた構成であるから、親骨又は中棒に対して堅固
に挿着できると共に、安全とした露先1a又は石突き1
bを提供できる効果がある。そして、保護体3a、3b
は、筒状体2a、2bの係止孔10a、10bにエラス
トマー素材の一部分を充填せしめることにより抜止部1
3a、13bを備えているので、保護体3a、3bが筒
状体2a、2bから剥離し脱落することを好適に防止
し、長期使用に耐えることができ、この際、係止孔10
a、10bを筒状体2a、2bに貫通せしめておけば、
抜止部13a、13bが被覆部11a、11bをブリッ
ヂ状に橋絡するので脱落防止効果を万全とする。
【0031】更に、本発明によれば、筒状体成形金型1
4a、14bのキャビティー16a、16bにコアーピ
ン17a、17bを挿入することにより挿着孔7a、7
bを備えた筒状体2a、2bを成形した後、筒状体2
a、2bにコアーピン17a、17bを挿入保持したま
まの状態で、該筒状体と共にコアーピンを次の保護体成
形金型15a、15bに移動せしめ、該保護体成形金型
15a、15bのキャビティー20a、20bに筒状体
2a、2bをインサートした状態で保護体3a、3bを
成形する構成であるから、筒状体成形工程と保護体成形
工程を一連に行うことが可能であり、生産性が頗る高い
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露先の1実施形態を示す正面図であ
る。
【図2】前記露先の製造方法の1実施形態を示す断面図
である。
【図3】本発明の石突きの1実施形態を示す正面図であ
る。
【図4】前記石突きの製造方法の1実施形態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1a 露先 1b 石突き 2a、2b 筒状体 3a、3b 保護体 6a、6b 開口部 7a、7b 挿着孔 10a、10b 係止孔 11a、11b 被覆部 12a 玉部 12b 先端部 13a、13b 抜止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露先又は石突きから選ばれた洋傘構成部
    品において、少なくとも尾端部に開口部を有する挿着孔
    を備えた合成樹脂製の筒状体と、前記筒状体の少なくと
    も先端部を被覆するエラストマー製の保護体とから成
    り、 前記保護体は、筒状体を成形金型に挿入せしめるインサ
    ート成形により該筒状体の外周に形成されると共に、筒
    状体に設けた係止孔に保護体のエラストマー素材の一部
    分を充填することにより抜止部を形成して成ることを特
    徴とする洋傘構成部品。
  2. 【請求項2】 筒状体成形金型のキャビティーにコアー
    ピンを挿入すると共に、キャビティーの横断方向に係止
    孔形成用ピンを挿入した状態で、キャビティーに合成樹
    脂素材を充填することにより、コアーピンにより挿着孔
    を形成され且つ係止孔形成用ピンにより係止孔を形成さ
    れた筒状体を成形する筒状体成形工程と、 前記筒状体成形金型を離型し、該金型及び係止孔形成用
    ピンから脱型された筒状体を、該筒状体の挿着孔にコア
    ーピンを挿入保持したままの状態で保護体成形金型に送
    る成形ステージのシフト工程と、 コアーピンに保持された筒状体の係止孔を含む先端部を
    保護体成形金型のキャビティーに挿入した状態で、キャ
    ビティーにエラストマー素材を充填することにより、該
    エラストマー素材を筒状体の係止孔に充填すると共に、
    筒状体の外周に保護体を成形する保護体成形工程とから
    成ることを特徴とする露先又は石突きから選ばれた洋傘
    構成部品の製造方法。
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JP2009078075A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Chacott Co Ltd 新体操用こん棒及びその製造方法

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