JP2000350040A - 画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000350040A
JP2000350040A JP15984599A JP15984599A JP2000350040A JP 2000350040 A JP2000350040 A JP 2000350040A JP 15984599 A JP15984599 A JP 15984599A JP 15984599 A JP15984599 A JP 15984599A JP 2000350040 A JP2000350040 A JP 2000350040A
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Kazushige Takano
万滋 高野
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像属性の異なる複数の領域が複雑に配置さ
れた画像の圧縮率を高くすること。 【解決手段】 画像処理装置は、画像入力部102で入
力されたフルカラー画像をフレームメモリ103に記憶
する。領域判別部104では、階調画像属性、べた画像
属性または2値画像属性ごとに外接矩形の領域を抽出
し、抽出した外接矩形の領域を複数の矩形の領域に分割
する。画像処理部105では、領域判別部で分割された
矩形の領域ごとに画像属性に適した画像圧縮を行なう。
画像処理部105で圧縮されたデータと圧縮前の領域の
画像中の位置および大きさ等がデータ統合部106で統
合されて、データ出力部107より出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像処理装置およ
び画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録した
記録媒体に関し、特に文字、グラフやイラスト、または
写真などの領域が混在する画像を圧縮する画像処理装置
および画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像は、それが表わす内容により画像の
性質が異なる。たとえば、写真などの階調画像は、階調
性が高い性質を有する。また、ある程度限定された数の
色で描かれるグラフやイラストなどのべた画像は、空間
的に高周波を多く含んでいる。文字などの2値画像は、
階調性が低く、空間的に高周波を含んでいる。
【0003】従来より、画像を圧縮するために種々の方
式が知られているが、これらの画像圧縮方式は、画像の
性質を利用しているため、画像の性質が異なれば用いら
れる圧縮方式が異なる。たとえば、2値画像はJBIG
やMMRなど可逆2値圧縮が適しており、べた画像はG
IFやPNG等の画像形式で使われている辞書型の可逆
圧縮が適している。また、階調画像は、非可逆だけれど
も圧縮率を大きくできるJPEG方式による圧縮が適し
ている。これらの圧縮方式は、すべて矩形の画像を圧縮
する方式である。
【0004】以下、画像の性質を画像属性で分類し、階
調画像を階調画像属性、べた画像をべた画像属性、2値
画像を2値画像属性という。
【0005】一方、画像は、文字、グラフ、イラスト、
写真等が混在する場合がある。このように、異なる画像
属性の領域が混在する場合には、画像から画像属性ごと
に領域を抽出し、抽出された領域に適切な圧縮方式を施
すことになる。画像から画像属性ごとに領域を抽出する
技術は、特開平7−288679号公報、特開平8−2
02876号公報、特開平8−331392号公報、特
開平8−317197号公報、特開平7−99581号
公報に記載されている。
【0006】(1) 特開平7−288679号公報に
は、ブロックごにと画像属性を判別し、同じ画像属性の
ブロックを含む外接矩形で囲まれる領域を切出す技術が
記載されている。
【0007】(2) 特開平8−202876号公報に
は、画素またはブロックごとに画像属性を判別し、属性
境界線を直線として求め、境界線に基づいて同じ画像属
性の領域を切出す技術が記載されている。
【0008】(3) 特開平8−331392号公報に
は、下地の状態を判定して入力画像を量子化し、量子化
結果に基づいて領域を分割し、分割された領域の特性に
応じて領域を符号化する技術が記載されている。
【0009】(4) 特開平8−317197号公報に
は、画像を2値化した後、黒画素を膨張し、黒画素を統
合(ラベリング)した後、ラベリングされた黒画素を含
む外接矩形の領域を切出す。そして、外接矩形の特徴
(大きさ)をもとに画像属性を判別する技術が記載され
ている。
【0010】(5) 特開平7−99581号公報に
は、画像を2値化後、縮小画像を作成し、黒画素領域を
統合して外接矩形を求めることにより領域を抽出する技
術が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、同じ
画像属性の画素あるいはブロックが矩形に配置している
場合には、その画像属性の矩形領域が正確に分割され
る。しかしながら、同じ属性の画素あるいはブロック
が、矩形で配置されていない場合や複数の画像属性の領
域が入り組んで複雑にレイアウトされている場合には、
問題がある。
【0012】たとえば、上述の(1)、(4)、(5)
に開示されている技術では、同じ画像属性の画素あるい
はブロックに外接する矩形の領域を抽出するようにして
いる。しかし、抽出する領域を外接矩形としているた
め、複数の属性の領域が入り組んで複雑にレイアウトさ
れている場合には、抽出される外接矩形の領域に含まれ
る画素あるいはブロックは、すべて同じ画像属性とは限
らない。したがって、同じ画像属性の画素あるいはブロ
ックのみを含む領域を正確に抽出することができず、圧
縮率を大きくすることができなかった。
【0013】または、上述の(2)、(3)に開示の技
術は、同じ画像属性の画素のみからなる領域を抽出する
ことができるが、複数の画像属性の領域が入り組んで複
雑にレイアウトされている場合には、矩形でなく多角形
の領域が抽出されることになる。これは、上述した圧縮
方式で圧縮するときの画像の形状に適さない。
【0014】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたもので、画像属性の異なる領域が複雑に配置さ
れた画像であっても、画像全体の圧縮率を高めることが
可能な画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処
理プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めにこの発明のある局面に従うと画像処理装置は、入力
された画像の少なくとも1つの画素ごとに属性を判別す
るための判別手段と、判別手段で同じ属性と判別された
複数の前記少なくとも1つの画素を含む領域を抽出する
抽出手段と、抽出手段で抽出された領域を複数の矩形領
域に分割するための分割手段と、分割手段で分割された
前記矩形領域を、該矩形領域の属性に適した圧縮方式で
圧縮するための圧縮手段とを備える。
【0016】好ましくは画像処理装置の分割手段は、第
1のパターンと第2のパターンとのそれぞれで、抽出手
段で抽出された領域を複数の矩形領域に分割し、第1の
パターンと前記第2のパターンのうち、分割された矩形
領域の数が少ないパターンを選択する選択手段をさらに
備える。
【0017】さらに好ましくは画像処理装置の分割手段
は、第1のパターンと第2のパターンとのそれぞれで、
抽出手段で抽出された領域を複数の矩形領域に分割し、
圧縮手段で、第1のパターンで分割された複数の矩形領
域を圧縮したときの圧縮データの総量と、第2のパター
ンで分割された複数の矩形領域を圧縮したときの圧縮デ
ータの総量とを比較し、第1のパターンと第2のパター
ンのうち、圧縮データの総量が小さいパターンを選択す
る選択手段をさらに備える。
【0018】この発明の他の局面に従うと画像処理方法
は、入力された画像の少なくとも1つの画素ごとに属性
を判別するための判別ステップと、判別ステップで同じ
属性と判別された複数の前記少なくとも1つの画素を含
む領域を抽出する抽出ステップと、抽出ステップで抽出
された領域を複数の矩形領域に分割するための分割ステ
ップと、分割ステップで分割された前記矩形領域を、該
矩形領域の属性に適した圧縮方式で圧縮するための圧縮
ステップとを含む。
【0019】この発明のさらに他の局面に従うと画像処
理プログラムを記録した記録媒体は、入力された画像の
少なくとも1つの画素ごとに属性を判別するための判別
ステップと、判別ステップで同じ属性と判別された複数
の前記少なくとも1つの画素を含む領域を抽出する抽出
ステップと、抽出ステップで抽出された領域を複数の矩
形領域に分割するための分割ステップと、分割ステップ
で分割された前記矩形領域を、該矩形領域の属性に適し
た圧縮方式で圧縮するための圧縮ステップとをコンピュ
ータに実行させるための画像処理プログラムを記録す
る。
【0020】これらの発明に従うと、画像属性の異なる
領域が複雑に配置された画像であっても、画像全体の圧
縮率を高めることが可能な画像処理装置および画像処理
方法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体を
提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。なお、図中同一符号は同一ま
たは相当する部材を示す。
【0022】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態における画像処理装置の概略構成を示す
ブロック図である。図を参照して、画像処理装置は、フ
ルカラー画像を入力するための画像入力部102と、入
力された画像を記憶するためのフレームメモリ103
と、フレームメモリ103に記憶されている画像より、
画像属性ごとに領域を抽出するための領域判別部104
と、領域判別部104で抽出された領域ごとにその領域
の画像属性に応じた圧縮方式を用いて画像を圧縮するた
めの画像処理部105と、画像処理部105で圧縮され
たデータを統合するためのデータ統合部106と、デー
タ統合部106で統合されたデータを出力するためのデ
ータ出力部107と、画像処理装置の全体を制御するた
めの制御部101とを含む。
【0023】画像入力部102は、イメージスキャナ、
または、デジタルスチルカメラであり、フルカラーの原
稿画像を読込む。画像入力部102で入力されるフルカ
ラー画像は、異なる画像属性の領域を複数含む画像であ
る。なお、画像入力部102は、外部のイメージスキャ
ナまたはデジタルスチルカメラと接続するための外部入
力端子であっても良い。
【0024】領域判別部104は、階調画像領域抽出部
111と、べた画像領域抽出部112と、2値画像領域
抽出部113とを含む。階調画像領域抽出部111は、
フレームメモリ103に記憶されているフルカラー画像
から階調画像属性の領域を抽出し、抽出した領域の情報
を画像処理部105に送る。べた画像領域抽出部112
は、フレームメモリ103に記憶されているフルカラー
画像からべた画像属性の領域を抽出し、抽出した領域の
情報を画像処理部105に送る。同様に、2値画像領域
抽出部113は、フレームメモリ103に記憶されてい
るフルカラー画像から2値画像属性の領域を抽出し、抽
出した領域の情報を画像処理部105に送る。領域の情
報とは、その領域の位置、大きさなどである。
【0025】画像処理部105は、JPEG圧縮部12
1と、減色処理部122と、LZ77圧縮部123と、
2値化処理部124と、G4圧縮部125とを含む。J
PEG圧縮部121は、階調画像領域抽出部111で抽
出された領域の情報をもとに、フレームメモリ103に
記憶されているフルカラー画像の該当する領域をJPE
G圧縮する。ここで、JPEG(Joint Photographic E
xperts Group)圧縮は、階調画像属性の画像を圧縮する
のに好適な圧縮方式である。非可逆圧縮でデータの損失
があるか、画質劣化が少なく圧縮率が大きい圧縮方式で
ある。
【0026】減色処理部122は、べた画像領域抽出部
112で抽出された領域の情報をもとに、フレームメモ
リ103に記憶されているフルカラー画像の該当する領
域を減色処理する。減色処理は、ほぼ同じ色をまとめて
色数を減らす処理である。LZ77圧縮部123は、減
色処理が施された領域の画像をLZ77圧縮する。LZ
77(Lempel-Ziv 77 )圧縮は、辞書型符号化と言われ
る圧縮方式で、同じデータパターンが連続したり、何度
も現れると大きな圧縮率が得られ、データの損失がない
圧縮方式である。したがって、LZ77圧縮は、べた画
像属性の画像を圧縮するのに好適な圧縮方式である。
【0027】2値化処理部124は、2値画像領域抽出
部113で抽出された領域の情報をもとに、フレームメ
モリ103に記憶されているフルカラー画像の該当する
領域を2値化する。G4圧縮部125は、2値化処理部
124で2値化された領域をG4圧縮する。G4(グル
ープ4)圧縮は、FAXで用いられ、データの損失のな
い圧縮方式である。したがってG4圧縮は、2値画像属
性の画像を圧縮するのに適した圧縮方式である。
【0028】データ統合部106は、JPEG圧縮部1
21、LZ77圧縮部123およびG4圧縮部125で
それぞれ圧縮された領域に関する情報を統合する。統合
する情報は、圧縮方式、圧縮パラメータ、領域情報およ
び圧縮データである。圧縮方式は、圧縮に用いた圧縮方
式の名称をいい、圧縮パラメータは、圧縮時に用いたパ
ラメータの値をいう。領域情報は、圧縮の対象となった
領域の位置と大きさを示す領域範囲情報、および、圧縮
したデータを記憶する位置とサイズを示す圧縮データ情
報である。
【0029】データ出力部107は、データ統合部10
6で統合されたデータを出力するための外部出力端子で
ある。
【0030】制御部101は、外部記憶装置130と接
続されており、光磁気ディスクやデジタルビデオディス
ク(DVD)などの記録媒体131から、制御部101
で実行するためのプログラムや画像データを読込んだ
り、データ統合部106で統合したデータを書き込みし
たりすることができる。
【0031】図2は、データ統合部106で統合するデ
ータの構成例を示す図である。図2(A)は、画像全体
の情報を示す図であり、図2(B)は、図2(A)のJ
PEG圧縮領域情報部の詳細を示す図である。図2
(A)を参照して、画像全体の情報を示す画像全体情報
部は、JPEG圧縮領域情報部と、LZ77圧縮領域情
報部と、G4圧縮領域情報部と、JPEG圧縮されたデ
ータを記憶するためのJPEG圧縮データ部と、LZ7
7圧縮で圧縮されたデータを記憶するためのLZ77圧
縮データ部と、G4圧縮で圧縮されたデータを記憶する
ためのG4圧縮データ部とを含む。
【0032】図2(B)を参照して、画像全体情報部の
JPEG圧縮領域情報部は、圧縮方式名と、圧縮パラメ
ータと、領域情報とを含む。圧縮方式名は「JPEG」
で、圧縮パラメータは「サブサンプリング情報」として
表わされている。圧縮方式名および圧縮パラメータは、
圧縮領域情報部の違いにより異なってくる。たとえば、
G4圧縮領域情報部の場合には、圧縮方式名は「G4」
となる。
【0033】領域情報は、画像中でJPEG圧縮の対象
となった領域の数だけ作成される。たとえば、画像中で
JPEG圧縮される領域が4つある場合には、4つの領
域情報が作成される。領域情報は、領域範囲情報と圧縮
データ情報とを含む。領域範囲情報は、圧縮された領域
の画像中の位置が座標として表わされ、領域の大きさが
水平方向の画素数(Xサイズ)と垂直方向の画素数(Y
サイズ)とで表わされる。圧縮データ情報は、圧縮デー
タの位置が圧縮データオフセットで表わされ、圧縮デー
タの大きさが圧縮データサイズで表わされる。
【0034】図3は、領域判別部104の詳細な機能を
示すブロック図である。領域判別部104に含まれる階
調画像領域抽出部111とべた画像領域抽出部112と
2値画像領域抽出部113とは、処理の対象となる画像
属性が異なるのみで、機能は同じであるのでここでは階
調画像領域抽出部111について説明する。階調画像領
域抽出部111は、フレームメモリ103に記憶されて
いる画像データを、複数のブロックに分割するためのブ
ロック分割部150と、分割されたブロックごとに特徴
量を算出するためのブロック特徴量算出手段151と、
算出された特徴量に基づいてブロックごとに画像属性を
判別するためのブロック属性判別部152と、孤立した
ブロックを除去するための孤立ブロック除去部153
と、近接した同じ画像属性の領域を連結するためのブロ
ック膨張部154と、同じ画像属性の領域に外接する矩
形を抽出するための外接矩形抽出部155と、抽出され
た外接矩形から画像属性の境界を抽出するための属性境
界抽出部156と、外接矩形を抽出された属性境界に基
づいて分割するための矩形分割部157とを含む。
【0035】ブロック分割部150は、フレームメモリ
103に記憶されている画像データを複数の画素のブロ
ックに分割する。ここでは、ブロックを8×8画素の大
きさする。なお、ブロックの大きさはこれに限定される
ものではなく、他の適当な大きさ(m×n画素)でもよ
い。
【0036】ブロック特徴量算出部151は、分割され
たブロックのすべてのブロックに対して、特徴量を算出
する。特徴量とは、ブロックに含まれるすべての画素の
平均値や、最大値と最小値との差などである。
【0037】ブロック属性判別部152は、算出された
特徴量に基づいて、ブロックごとに画像属性を判別す
る。ここでの判別は、判別の対象となるブロックの画像
属性が、階調画像であるか否かを判別する。判別の結果
は、階調画像ブロックマップに出力される。階調画像ブ
ロックマップとは、ブロック単位で画像属性が階調画像
のブロックを「1」に、そうでないブロックを「0」に
割当てたものである。なお、ブロックマップは、画像属
性の数だけあり、べた画像領域抽出部112ではべた画
像ブロックマップが、2値画像領域抽出部113では2
値画像ブロックマップが用いられる。
【0038】ブロック属性判別部152では、ブロック
内の情報のみから画像属性を判別するので、誤判別する
場合がある。ブロック属性判別部152の誤判別を補正
するための処理が、孤立ブロック除去部153とブロッ
ク膨張部154とで行なわれる。孤立ブロック除去部1
53とブロック膨張ブロック154とで行なう処理は、
画像中で同じ画像属性の領域は、点在することがなく、
ある程度の広さで存在するという画像の性質を利用する
ものである。
【0039】孤立ブロック除去部153では、孤立して
存在する孤立ブロックを除去する。孤立ブロックとは、
そのブロックの画像属性が階調画像であり、そのブロッ
クの周辺の8ブロックの画像属性が階調画像でない場
合、あるいはそのブロックの画像属性が階調画像でなく
そのブロックの周辺8ブロックの画像属性が階調属性で
ある場合を言う。孤立ブロックは、ブロック属性判別部
152で画像属性を誤って判別された可能性が高い。孤
立ブロック除去部153で孤立ブロックの画像属性を孤
立ブロックの周辺8ブロックの画像属性に変更すること
により、孤立ブロックを除去する。これにより、ブロッ
ク属性判別部152での誤判別が補正される。
【0040】ブロック膨張部154は、近接した同じ画
像属性のブロックを連結するものである。これは、処理
対象のブロックの画像属性を、そのブロックの特徴量と
周辺の8ブロックの特徴量とをもとに変更するものであ
る。
【0041】外接矩形抽出部155では、ブロック属性
判別部152で作成され、孤立ブロック除去部153お
よびブロック膨張部154で補正された階調画像ブロッ
クマップに基づき、画像属性が階調画像のブロックを含
む外接矩形の領域を抽出する。
【0042】属性境界抽出部156は、外接矩形抽出部
155で抽出された外接矩形の領域からブロック間の画
像属性の変化点を抽出して、画像属性の境界候補を抽出
する。これについては後で詳しく説明する。
【0043】矩形分割部157は、属性境界抽出部15
6で抽出された属性境界をもとに、外接矩形抽出部15
5で抽出された外接矩形の領域を、複数の矩形の領域に
分割する。
【0044】ここで、外接矩形の領域の抽出について説
明する。図4は、入力されるフルカラー画像の一例を示
す図である。入力画像201は、文字が表わされた2値
画像属性の領域206と、写真が表わされた3つの階調
画像属性の領域202,203,204と、グラフが表
わされた2つのべた画像属性の領域207,208とを
含む。3つの階調画像属性の領域202,203,20
4は、重なって配置されている。また、2つのべた画像
属性の領域207,208は、重なって配置されてい
る。2値画像属性の領域206と、3つの階調画像属性
の領域202,203,204と、2つのべた画像属性
の領域207,208とは、複雑に入り組んだレイアウ
トで配置されている。 図5は、階調画像属性の外接矩
形の領域を示す図である。図を参照して、外接矩形の領
域232は、入力画像201中で、階調画像属性の領域
202,203,204を含む矩形とされる。外接矩形
の領域232は、階調画像属性の領域202,203,
204の最も外側の辺に接する辺で囲まれた矩形となっ
ている。したがって、外接矩形の領域232は、階調画
像属性の領域202,203,204の他に階調画像属
性でない領域233,234,235を含んでいる。領
域233,235は、画像属性が階調画像属性でなく2
値画像属性である。
【0045】図6は、べた画像属性の領域を含む外接矩
形の領域を示す図である。図を参照して、外接矩形の領
域222は、入力画像201中でべた画像属性の領域2
07,208を含む矩形となっている。外接矩形222
は、べた画像属性の領域207,208の最も外側に接
する辺で囲まれた領域とされている。また、外接矩形の
領域222は、べた画像属性の領域207,208の他
に、画像属性がべた画像属性でなく、2値画像属性の領
域223,224を含んでいる。
【0046】図7は、2値画像属性の外接矩形の領域を
示す図である。図を参照して、外接矩形の領域212
は、入力画像201中で2値画像属性の領域206を含
む矩形とされ、領域206の最も外側に接する辺が囲ま
れた矩形とされている。また、外接矩形212は、2値
画像属性の領域206の他に、階調画像属性の領域21
3とべた画像属性の領域214とを含んでいる。
【0047】次に、領域判別部104で行なわれる矩形
分割選択処理について説明する。図8は、矩形分割選択
処理の流れを示すフローチャートである。図を参照し
て、まず、ステップS01で、画像属性を選択する。こ
れは、階調画像領域抽出部111または、べた画像領域
抽出部112あるいは2値画像領域抽出部113のいず
れかを選択するものである。ここでは階調画像属性が選
択された場合について説明する。階調画像属性が選択さ
れると、以下の処理は階調画像ブロックマップをもとに
行なわれる。
【0048】次のステップS02では、ステップS01
で選択された階調画像ブロックマップをもとに、外接矩
形の領域を選択する。これは、階調画像ブロックマップ
から、外接矩形の領域が複数個抽出されたときに、行な
われる処理であり、抽出された外接矩形の領域が1つの
場合には、その外接矩形の領域が選択される。次にステ
ップS03では、境界候補抽出処理が行なわれる。境界
候補抽出処理は、外接矩形の領域を複数の矩形領域に分
割する際に、分割の境界となる候補を抽出する処理であ
る。境界候補は、外接矩形の領域内で画像属性の変化点
を求めることにより抽出される。境界候補抽出処理につ
いては後で詳しく説明する。
【0049】境界候補抽出処理により、境界候補が抽出
されたか否かが判断される(S04)。境界候補が抽出
されず外接矩形の領域が単一の矩形領域とされた場合に
は、ステップS13に進む。これは、境界候補が外接矩
形の境界の他に存在しない場合には、その外接矩形の領
域に含まれるブロックは、すべて画像属性が階調属性の
可能性が高いので、分割処理が不要とされるからであ
る。
【0050】一方、外接矩形内に境界候補が存在する場
合には(S04でNO)、ステップS05に進む。ステ
ップS05では、外接矩形の領域を分割する領域分割処
理が行なわれる。領域分割処理は、ステップS03で求
められた横方向または縦方向の境界候補をもとに、外接
矩形の領域を複数の矩形領域に分割するとともに、横方
向の境界候補により分割された領域の数と縦方向の境界
候補により分割された領域の数とをカウントする。領域
分割処理については後で詳しく説明する。
【0051】次のステップS06では、領域分割処理で
分割された領域の数が、横方向の境界候補により分割さ
れた領域の数と縦方向の境界候補により分割された領域
の数とを比較する。比較の結果、横候補の境界候補によ
り分割された領域の数が縦方向の境界候補により分割さ
れた領域の数より少ない場合には、ステップS07に進
み、縦方向の境界候補により分割された領域の数の方が
少ない場合にはステップS11に進み、縦方向および横
方向の境界候補のそれぞれで分割された領域の数が同じ
場合にはステップS09に進む。
【0052】ステップS06における判断は、画像を圧
縮する場合、圧縮率は画像データの冗長性によって変わ
ることによるものである。画像属性が同じ領域の形状が
矩形を連結した形状の場合、矩形単位に分割する方法
(切出しパターン)は複数存在する(本実施の形態で
は、縦方向の境界候補で分割するパターンと横方向の境
界候補で分割するパターン)。領域の分割方法(切出し
パターン)が変わると、同じ画像データであっても、画
像データの連続性や繰返しが変わるため、冗長性も変わ
ることになる。したがって、分割する方法によって圧縮
率が変わることになる。一般に、領域が大きいほど画像
データの冗長性が高いので、外接矩形の領域を分割する
数を少なくするほど分割される領域の大きさが大きくな
り、圧縮率が大きくなる。さらに、分割する領域の数が
少ないほど領域情報も少なくなるので、圧縮データをデ
ータ統合部106で統合した後の全体のデータ量を少な
くすることができる。したがって、ステップS06で
は、分割される領域の数が少ない分割方法を選択するよ
うにしている。
【0053】また、分割する領域の数が同じ場合には、
横方向の境界候補に基づき分割される矩形を選択する。
これは、圧縮方法の多くは横方向(主走査方向)の連続
性を利用するため、横方向に長い矩形の方が高い圧縮率
が望めるからである。
【0054】ステップS07では、横方向の境界候補を
もとに分割された領域が選択され、次のステップS08
では、分割されたすべての領域の位置を示すアドレスが
出力される。
【0055】ステップS09では、横方向の境界候補に
基づき分割された複数の領域が選択され、次のステップ
S10では分割されたすべての領域の位置を示すアドレ
スが出力される。
【0056】ステップS11では、縦方向の境界候補に
基づき分割された領域が選択され、次のステップS12
では、ステップS11で選択されたすべての領域の位置
を示すアドレスが出力される。
【0057】次のステップS13では、複数ある外接矩
形の領域のうち、すべての外接矩形の領域について上述
のステップS02〜ステップS12の処理が施されたか
否かを判断する。すべての外接矩形の領域について処理
が終了していない場合には、ステップS02に進み、そ
うでない場合にはステップS14に進む。
【0058】ステップS14では、すべての画像属性に
ついて矩形分割選択処理が施されたか否かが判断され
る。すべての画像属性について処理が終了していない場
合にはステップS01に進み、そうでない場合には処理
を終了する。
【0059】図9は、図8のステップS03で行なわれ
る境界候補抽出処理の流れを示すフローチャートであ
る。図を参照して、まず、ブロックマップを取得する
(S21)。ここでは、階調画像ブロックマップが取得
された場合について説明する。ここで、説明を簡単にす
るため、階調画像ブロックマップは横方向にm個、縦方
向にn個のブロックが配列されているとし、それぞれの
ブロックの値をI(i,j)(0≦i<m,0≦j<
n)とする。階調画像ブロックマップにおいて、I
(i,j)が「1」の場合には、そのブロックは階調画
像属性であることを示し、「0」の場合には階調画像属
性でないことを示す。
【0060】ステップS21においては、横方向境界マ
ップが作成される。横方向境界マップは、すべてのブロ
ックについて、次式(1)に従って、縦方向に隣接する
ブロックの差分の絶対値H(i,j)を算出することに
より、作成される。
【0061】 H(i,j)=|I(i,j+1)−I(i,j)| … (1) 次のステップS22では、jを初期化し、ステップS2
3において、ステップS21で求めた値H(i,j)を
横方向に加算し、値HLjを求める。
【0062】次のステップS24では、横方向に加算し
た値HLjを横方向のブロック数mで除算し、求めた値
(HLj/m)がしきい値Tより大きいか否かを判断す
る。しきい値Tより大きい場合には、ステップS25に
進み、大きくない場合にはステップS26に進む。
【0063】ステップS25では、j行と(j+1)行
の間を境界候補として抽出する。なお、ここでは横方向
のブロックの列を行と言い、縦方向のブロックの列を列
と言う。
【0064】次のステップS26ではjをインクリメン
トし、ステップS27でjが縦方向のブロック数より大
きいか否かを判断し、すべての行についてステップS2
3からステップS25までの処理が終了したか否かを判
断する。すべての行について処理が終了した場合にはス
テップS28に進み、そうでない場合にはステップS2
3に進む。すべての行についてステップS22からステ
ップS25までの処理が終了すると、横方向の境界候補
が抽出されることになる。
【0065】ステップS28では、縦方向境界マップが
作成される。縦方向境界マップは、すべてのブロックに
ついて、計算式(2)に従って、横方向に隣接するブロ
ックの差分の絶対値V(i,j)を算出することによ
り、作成される。
【0066】 V(i,j)=|I(i+1,j)−I(i,j)| … (2) 次のステップS29では、iを初期化し、ステップS3
0において縦方向境界マップの値V(i,j)を縦方向
に加算し、値VLiを求める。
【0067】次のステップS31では、縦方向に加算し
た値VLiを縦方向のブロックの数nで割った値がしき
い値Tより大きいか否かが判断される。しきい値Tより
大きい場合には、ステップS32に進み、大きくない場
合にはステップS33に進む。ステップS32では、i
列と(i+1)列との間を境界候補として抽出する。
【0068】ステップS33ではiをインクリメント
し、ステップS34でiが横方向のブロック数より大き
いか否かを判断し、すべての列についてステップS30
からステップS32までの処理が終了したか否かを判断
する。すべての列について処理を終了していない場合に
はステップS30に進み、終了した場合には境界候補抽
出処理を終了する。
【0069】すべての列についてステップS30からス
テップS32までの処理が終了すると、縦方向の境界候
補が抽出される。
【0070】図10は、図5に示した階調画像属性の外
接矩形の領域232から作成された階調画像ブロックマ
ップを示す図である。階調画像ブロックマップ232A
は、ハッチングで示したブロックが階調画像属性のブロ
ックであり、その他のブロックは、階調画像属性でない
ブロックを示す。
【0071】図11は、図10に示す階調画像ブロック
マップに境界候補抽出処理を施したときに抽出される境
界候補を示す図である。横方向の境界候補は、矢印24
1,242,243,244で示されるブロック間の境
界に4つの境界候補261,262,263,264が
示されている。縦方向の境界候補は矢印251,25
2,253,254が示すブロック間の境界に4つの境
界候補291,292,293,294が示されてい
る。
【0072】図12は、図8のステップS05で行なわ
れる領域分割処理の流れを示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS41では、横方向の境界候補
の延長が行なわれる。そして、すべての境界候補の延長
処理が終了したか否かが判断され(S42)、すべての
境界候補の延長処理が終了するまでステップS41を繰
返し行なう。横方向の境界候補のすべてについて延長処
理が終了すると、階調画像属性のブロックが複数の矩形
の領域に分割される。ステップS43では、分割された
領域の数をカウントする。
【0073】ここで、ステップS41で行なわれる横方
向境界延長処理について図13と図14を用いて説明す
る。図13は、横方向境界延長処理を説明するための図
である。図14は、横方向境界延長処理により分割され
る矩形の領域を示す図である。図13を参照して、階調
画像ブロックマップ232Aの境界候補261が右方向
に延長され、境界候補262が左方向に延長され、境界
候補263が右方向および左方向に延長される。ここ
で、境界候補264が延長されないのは、境界候補26
4の右方向または左方向のいずれにも階調画像属性のブ
ロックが存在しないからである。
【0074】図14を参照して、図13に示す境界候補
261を延長した分割線271、境界候補261を延長
した分割線272、境界候補263を延長した分割線2
73により、階調画像属性の領域が、領域281,28
2,283,284,285の5つの領域に分割され
る。
【0075】図12に戻って、ステップS44で、縦方
向境界延長処理が行なわれ、すべての境界候補の延長処
理が終了した場合には(S45でYES)、分割された
矩形の領域の数がカウントされる(S46)。
【0076】図15は、縦方向境界延長処理を説明する
ための図である。図15を参照して、境界候補291,
294が下方向に延長されて境界候補292,293が
上方向に延長される。図16は、縦方向境界延長処理に
より分割される矩形の領域を示す図である。図を参照し
て、境界候補291を延長した分割線301と、境界候
補292を延長した分割線302と、境界候補293を
延長した分割線303と、境界候補294を延長した分
割線304とにより、画像属性が階調画像の領域が、領
域311,312,313,314,315の5つの領
域に分割される。
【0077】以上説明した矩形分割選択処理は、画像属
性がべた画像属性と2値画像属性の外接矩形の領域にお
いても同様に行なわれる。
【0078】以上説明したとおり、第1の実施の形態に
おける画像処理装置では、画像属性が階調画像属性、べ
た画像属性、2値画像属性のそれぞれの外接矩形の領域
を、同じ画像属性のブロックを含む複数の矩形領域に分
割する。したがって、異なる画像属性の領域が複雑に配
置されている場合であっても、同じ画像属性の矩形の領
域を正確に抽出することができる。さらに、外接矩形を
分割する際に、複数ある分割方法のうち分割された矩形
領域の数が少ない分割方法が選択されるので、画像全体
の圧縮率を大きくすることができる。
【0079】なお、同じ画像属性の領域が分割されて
も、分割された矩形領域は同じ圧縮方式により圧縮され
る。したがって、圧縮処理で分割するブロックと画像領
域を判別するためのブロックとを同じサイズにしておけ
ば、外接矩形の領域を複数の矩形領域に分割してそれぞ
れ圧縮した画像を伸張した場合に、分割境界で画質が劣
化する等の不都合は生じない。
【0080】[第2の実施の形態]次に第2の実施の形
態における画像処理装置について説明する。第2の実施
の形態における画像処理装置は、第1の実施の形態にお
ける矩形分割選択処理に変更を加えたものである。その
他の点について第1の実施の形態における画像処理装置
と同様であるのでここでの説明は繰返さない。図17
は、第2の実施の形態における画像処理装置にて行なわ
れる矩形分割選択処理の流れを示すフローチャートであ
る。図を参照して、ステップS51からステップS54
までの処理は、図8に示すステップS01〜ステップS
04の処理と同様であるのでここでの説明は繰返さな
い。
【0081】ステップS55では、領域分割処理が行な
われる。図18は、図17のステップS55で行なわれ
る領域分割処理の流れを示すフローチャートである。図
18を参照して、ステップS61で、横方向境界延長処
理が行なわれる。そして、ステップS62で、横方向の
すべての境界候補の延長処理が終了したか否かが判断さ
れ、横方向のすべての境界候補の延長処理が終了するま
でステップS61の処理を繰返す。
【0082】横方向のすべての境界候補の延長処理が終
了すると、横方向の分割線により分割された矩形領域の
位置を示すアドレスを出力する(S63)。そして、ス
テップS63で出力されたアドレスが示すすべての矩形
領域について圧縮処理が行なわれる(S64)。すなわ
ち、分割された複数の矩形領域に該当するフルカラー画
像のすべての領域が圧縮処理される。このとき選択され
る圧縮方式は、図17のステップS51で選択された画
像属性により決定される。たとえば、階調画像が選択さ
れた場合には、JPEG圧縮が行なわれる。
【0083】そして、外接矩形内の分割されたすべての
矩形領域の圧縮データを総和する(S65)。
【0084】次に、縦方向境界延長処理が行なわれ(S
66)、縦方向のすべての境界候補の延長処理が終了す
ると(S67でYES)、分割された矩形領域の位置を
示すアドレスが出力される(S68)。
【0085】そして、縦方向に分割された矩形領域に該
当するフルカラー画像の画像領域が圧縮される(S6
9)。矩形領域ごとに圧縮されたデータの総和が算出さ
れる(S70)。
【0086】このように、第2の実施の形態における領
域分割処理は、縦方向に分割したときの圧縮データの総
和と横方向に分割したときの圧縮データの総和とが算出
される。
【0087】図17に戻って、ステップS56では、縦
方向に分割したときの圧縮データの総和と横方向に分割
したときの圧縮データの総和とが比較される。横方向に
分割したときの圧縮データの総和が縦方向に分割したと
きの圧縮データの総和よりも少ない場合には、横方向に
分割する方法が選択される(S57)。これとは逆に、
縦方向に分割したときの圧縮データの総和が少ない場合
には、縦方向の分割方法が選択される(S58)。
【0088】以上説明したとおり、第2の実施の形態に
おける画像処理装置では、複数ある分割方法のうち、圧
縮処理を施した後の圧縮データの総和が少ない分割方法
を選択するので、画像全体の圧縮率を向上させることが
できる。
【0089】第1および第2の実施の形態において、画
像処理装置について説明したが、図8、図9および図1
2、または、図17および図18のフローチャートに示
した処理を実行する方法、または、これらのフローチャ
ートに示した処理を実行するためのプログラムを記録し
た記録媒体として発明を捉えることができる。
【0090】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】データ統合部106で統合するデータの構成例
を示す図である。
【図3】領域判別部104の詳細な機能を示すブロック
図である。
【図4】画像処理装置に入力されるフルカラー画像の一
例を示す図である。
【図5】階調画像属性の外接矩形の領域を示す図であ
る。
【図6】べた画像属性の外接矩形の領域を示す図であ
る。
【図7】2値画像属性の外接矩形の領域を示す図であ
る。
【図8】第1の実施の形態における画像処理装置で行な
われる矩形分割選択処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図9】図8のステップS03で行なわれる境界候補抽
出処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】階調画像属性の外接矩形232から作成され
た階調画像ブロックマップを示す図である。
【図11】境界候補抽出処理により抽出される境界候補
を示す図である。
【図12】図8のステップS05で行なわれる領域分割
処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】横方向境界延長処理を説明するための図であ
る。
【図14】横方向境界延長処理により分割される矩形の
領域を示す図である。
【図15】縦方向境界延長処理を説明するための図であ
る。
【図16】縦方向境界延長処理により分割される矩形の
領域を示す図である。
【図17】第2の実施の形態における画像処理装置で行
なわれる矩形分割選択処理の流れを示すフローチャート
である。
【図18】図17のステップS55で行なわれる領域分
割処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 制御部 102 画像入力部 103 フレームメモリ 104 領域判別部 105 画像処理部 106 データ統合部 107 データ出力部 111 階調画像領域抽出部 112 べた画像領域抽出部 113 2値画像領域抽出部 121 JPEG圧縮部 122 減色処理部 123 LZ77圧縮部 124 2値化処理部 125 G4圧縮部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 LB04 LC09 MA00 MB02 MB17 PP01 PP14 PP19 PP20 PP24 PP28 SS13 SS15 SS20 TA17 TB08 TB10 TB18 TC24 TC25 TD02 TD11 UA02 UA37 UA39 5C077 LL18 MP06 MP08 PP21 PP27 PP28 PP43 PP61 PP68 PQ08 PQ17 PQ20 PQ22 RR21 5C078 AA01 AA09 BA21 CA00 CA02 DA01 DA02 DA06 9A001 BB02 BB03 EE02 GG01 HH24 HH27 HH28 HH31 JJ12 KK42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像の少なくとも1つの画素
    ごとに属性を判別するための判別手段と、 前記判別手段で同じ属性と判別された複数の前記少なく
    とも1つの画素を含む領域を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された領域を複数の矩形領域に分割
    するための分割手段と、 前記分割手段で分割された前記矩形領域を、該矩形領域
    の属性に適した圧縮方式で圧縮するための圧縮手段とを
    備えた、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分割手段は、第1のパターンと第2
    のパターンとのそれぞれで、前記抽出手段で抽出された
    領域を複数の矩形領域に分割し、 前記第1のパターンと前記第2のパターンのうち、分割
    された前記矩形領域の数が少ないパターンを選択する選
    択手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記分割手段は、第1のパターンと第2
    のパターンとのそれぞれで、前記抽出手段で抽出された
    領域を複数の矩形領域に分割し、 前記圧縮手段で、前記第1のパターンで分割された前記
    複数の矩形領域を圧縮したときの圧縮データの総量と、
    前記第2のパターンで分割された前記複数の矩形領域を
    圧縮したときの圧縮データの総量とを比較し、前記第1
    のパターンと前記第2のパターンのうち、圧縮データの
    総量が小さいパターンを選択する選択手段をさらに備え
    た、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 入力された画像の少なくとも1つの画素
    ごとに属性を判別するための判別ステップと、 前記判別ステップで同じ属性と判別された複数の前記少
    なくとも1つの画素を含む領域を抽出する抽出ステップ
    と、 前記抽出ステップで抽出された領域を複数の矩形領域に
    分割するための分割ステップと、 前記分割ステップで分割された前記矩形領域を、該矩形
    領域の属性に適した圧縮方式で圧縮するための圧縮ステ
    ップとを含む、画像処理方法。
  5. 【請求項5】 入力された画像の少なくとも1つの画素
    ごとに属性を判別するための判別ステップと、 前記判別ステップで同じ属性と判別された複数の前記少
    なくとも1つの画素を含む領域を抽出する抽出ステップ
    と、 前記抽出ステップで抽出された領域を複数の矩形領域に
    分割するための分割ステップと、 前記分割ステップで分割された前記矩形領域を、該矩形
    領域の属性に適した圧縮方式で圧縮するための圧縮ステ
    ップとをコンピュータに実行させるための画像処理プロ
    グラムを記録した記録媒体。
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