JPH09186858A - 画像処理方法及び装置、及びコンピュータ制御装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置、及びコンピュータ制御装置

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JPH09186858A
JPH09186858A JP8000521A JP52196A JPH09186858A JP H09186858 A JPH09186858 A JP H09186858A JP 8000521 A JP8000521 A JP 8000521A JP 52196 A JP52196 A JP 52196A JP H09186858 A JPH09186858 A JP H09186858A
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JP8000521A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sunakawa
伸一 砂川
Kazuhiro Matsubayashi
一弘 松林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文字の大きさに関らない安定した領域切り出し
を行うとともに、文字領域の抽出率を向上させることを
可能とする。 【解決手段】読み込まれた画像はステップS101にお
いて複数種類の解像度の画像に変換される。続いて、解
像度変換された画像について、所定画素数を含むブロッ
ク毎に特徴量を求め、文字の属性を有する領域を抽出
し、この抽出された領域に相当する原画像上の領域を候
補領域とする。更にこの候補領域を小ブロックに分割し
て、各小ブロック毎に文字の属性を有するか否かを判定
する(ステップS102、103)する。これを、複数
種類の解像度の全てについて行う(ステップS10
4)。そして、文字の属性を有していないと判定された
小ブロックを上記候補領域より除去して候補領域を決定
し、これを文字抽出結果として出力する(ステップS1
05、S106)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの像域
分離を行う画像処理方法及び装置、及びコンピュータ制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やOCR機器等におい
て、画像を空間周波数軸上のデータに変換し、当該画像
中より写真領域や網点画像領域、文字領域を分離する方
法が考えられている。以下にその例を示す。
【0003】(1)画像電子学会研究会予稿93−01
−02においては、文字画像と網点画像の周波数特性の
違いに着目して像域分離する方法が開示されている。こ
の方法では、まず、画像データを8×8サイズの小ブロ
ックに分割し、離散コサイン変換(DCT変換)を行な
う。DCT変換は、JPEG標準などの画像符号化方式
に広く利用されており、画像データを周波数軸上のデー
タに変換するものである。
【0004】この結果として、各ブロックの係数は、1
行1列がブロックの直流成分、列方向は水平方向の周波
数、行方向は垂直方向の周波数を表すようになる。各方
向とも、行(列)の番号が増えるにしたがって、より高
い周波数の強さを示している。上記のDCT変換に続い
て、ジグザグスキャン処理を行ない、2次元のブロック
データを1次元に変換する。これもJPEG標準で用い
られている処理方法であり、図13に示すように、低周
波部分から高周波部分へ斜め方向にスキャンを行なう。
【0005】次のステップとして、式(1)に従って、
「ジグザグレート」を計算する。ここで、式(1)は、 ZigZag_Rate[i]=ZigZag[i]×2-ZigZag[i-1]-ZigZag[i+1] (i:1…63) … 式(1) で表される。
【0006】続いて、ジグザグレートの低周波部分と高
周波部分での積算を行ない、それぞれ、ZZ_Rate_moji、
ZZ_Rate_HTとする。そして、以下に示す式(2)の判定
条件が成り立つときは文字画像、式(3)の判定条件が
成り立つときは網点画像と判定する。これは、ジグザグ
レートについて、文字画像では低周波部分の値が大きく
なり、網点画像では高周波部分の値が大きくなるという
性質を利用したものである。
【0007】式(2)及び式(3)は、 ZZ_Rate_moji + key ≧ 定数1 式(2) ZZ_Rate_HT + key ≧ 定数2 式(3) で表される。
【0008】ここで、定数1、2は実験的に設定される
値であり、keyは周囲4ブロックの判定結果を以下の
式(4)に従って計算したものを用いる。さらに、式
(4)中のflagは、判定結果が文字ならば負、網点
ならば正の値をとる。式(4)は、 key = 0.25(flag(上)+flag(左)) + 0.125(flag(二つ左)+flag(斜め上)) … 式(4) となる。
【0009】(2)また、別の手法として、画像電子学
会誌第20巻5号の「適応的量子化を用いたDCT符号
化」における処理を説明する。これは、文字画像と網点
画像を分離して画像圧縮の量子化テーブルを切り換える
ことで、文字画像の劣化防止と網点画像の圧縮率向上を
図ることを目的とする。同方式においても、初めに画像
データを8×8サイズのブロックに分割し、DCT変換
を行なう。次に、図14の(a)〜(e)に示されてい
る領域90〜94に含まれる係数の絶対値の和をそれぞ
れ算出する。そして、領域91〜94の係数和の最大値
が領域90の係数和より大きく、且つ、領域91〜94
の係数和の最大値が所定の閾値Aより大きいときに、当
該ブロックを網点画像であると判定する。また、図14
の(f)において、領域95に含まれる係数の絶対値の
和が閾値Bより大きく、且つ、網点画像ブロックと判定
されなかった場合に、文字画像ブロックであると判定す
る。
【0010】(3)更に、特開平2−202771号の
「ファクシミリ装置」における処理を以下に説明する。
これは、二値画像領域と中間調領域の分離の明確化を目
的とする。同方式における像域分離パラメータ決定部で
は、画像データを4×4サイズのブロックに分割し、二
次元アダマール変換を行なう。像域分離パラメータL
は、Yijをアダマール変換の係数要素とすると、 L=ΣΣ(Yij)^2 (i+j=3、4、5、6) … 式(5) (但し、(Yij)^2 は、(Yij)の2乗を示す)で計算さ
れる。
【0011】そして、Lの値に従って、二値化のスライ
スレベルが決定する。これは、「二値画像領域に仮定し
た変換結果の方が空間周波数の高域に対してエネルギー
が大で」あることによっている。すなわち、二値画の領
域はLが大きな値に、中間調画の領域はLが小さな値に
なることを示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
(1)〜(3)で説明した従来の像域分離手法では、画
像を所定の大きさのブロックに分割して、各ブロックに
ついて特徴量を獲得して部分画像の属性を判定してい
る。このため、判定対象となる画像に大きな文字が含ま
れていた入りすると、その大きな文字の領域が文字領域
として認識されず、写真画像等として誤認識されてしま
う。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、文字の大きさに関らない安定した領域切り出しを
行うとともに、文字領域の抽出率を向上させた画像処理
方法及び装置、及びコンピュータ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の画像処理装置は以下の構成を備えている。
即ち、原画像を複数種類の解像度の画像に変換する変換
手段と、前記複数種類の解像度の画像の各々について、
所定画素数を含むブロック毎に特徴量を求め、所定の属
性を有する領域を抽出する抽出手段と、前記原画像上に
おいて前記抽出手段で抽出された領域に相当する領域を
候補領域とし、該候補領域を小ブロックに分割する分割
手段と、前記小ブロックのそれぞれが前記所定の属性を
有するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にお
いて前記所定の属性を有していないと判定された小ブロ
ックを前記候補領域より除去して候補領域を決定する決
定手段とを備える。
【0015】また、好ましくは、前記所定の属性を有す
る領域は文字画像を含む領域である。文字画像を含む領
域を抽出することで、文書ファイリングシステム等にお
ける検索データを構成する等、本発明の適用範囲が広が
る。
【0016】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
候補領域の主要な色相を検出し、該主要な色相が前記小
ブロックに含まれる度合に基づいて、該小ブロックが前
記所定の属性を有するか否かを判定する。一般に、文字
画像等は単色で構成されることが多く、主要な色相を検
出して属性を判定することで、効率良く、しかも精度よ
く属性の判定を行える。
【0017】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
候補領域の中央部にある色相が前記小領域に含まれる度
合に基づいて、該小ブロックが前記所定の属性を有する
か否かを判定する。例えば文字領域の場合、候補領域の
中央に文字が存在する可能性が高い。よって、候補領域
の中央部に特に注目して色相を検出し、これを用いて小
ブロックの属性判定を行うことで、効率良く、しかも精
度よく属性の判定を行える。
【0018】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
小ブロック毎に輪郭検出を行なって、輪郭を含む度合に
基づいて該小ブロックが前記所定の属性を有するか否か
を判定する。例えば文字領域の場合、小ブロック内に輪
郭部が含まれる可能性が高い。よって、このような輪郭
部の存在の度合に基づいて小ブロックの属性を判定する
ことで、効率良く、しかも精度よく属性の判定が行え
る。
【0019】また、好ましくは、前記分割手段は、前記
原画像に対して1/nの解像度を有する画像から抽出さ
れた候補領域のブロックをn×n個の小ブロックに分割
する。得られる小ブロックは原画像の属性判断のブロッ
クに相当するものとなり、候補領域からのブロックの除
去等の処理が容易となる。
【0020】また、好ましくは、原画像の1/nの解像
度の画像より、前記抽出手段によって抽出された領域に
含まれる各ブロックの属性の判定値を、n×n個の小ブ
ロックのデータとして記憶する記憶手段を更に備える。
原画像上の各ブロックに対応して判定値が格納されるこ
とになるので、記憶手段によって記憶された各小ブロッ
クの判定値を用いれば、原画像よりの候補領域の抽出が
容易に行えるようになる。
【0021】また、好ましくは、前記抽出手段は、前記
複数種類の解像度の画像の各々について、所定画素数を
含むブロック毎に直交変換を行い、直交変換画像から特
徴量を計算して所定の属性を有するブロックを検出し、
該検出結果に基づいて所定の属性を有する領域を抽出す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る好適な実施形態を詳細に説明する。
【0023】[実施形態1] <実施形態による処理の概要>本実施形態では、入力さ
れた画像を複数の解像度の画像に変換し、各画像に直交
変換を施し、各解像度の直交変換画像から特徴量を計算
して像域分離を行う。このように複数解像度のとく跳梁
を用いることで、文字外形の大きさに関らない領域抽出
が可能となる。
【0024】以下に図15、図16、図17を参照して
更に説明する。例えば図15の(a)に示す原画像を、
1/2、1/4に縮小して、図15の(a)〜(c)の
3枚の画像を獲得する。そして、それぞれの画像につい
て直交変換画像を求め、像域分離を行う。この結果、図
15の(a)に示される「特報!」という大きな文字
が、図15の(c)(1/4の縮小画像)において文字
として検出されることになる。この結果、図16に示す
ような文字領域を抽出できる。
【0025】ここで、図16からもわかるが、複数の解
像度の画像より得られた直交変換画像を用いて像域分離
を行った場合には、次のような問題が考えられる。即
ち、低解像度画像から検出した領域には文字画像を含ま
ない部分が含まれており、解像度の変換倍率を上げると
文字抽出率が悪化してしまうということである。例え
ば、図16において、1/4の解像度画像から得られた
候補領域86において、文字を含まないブロックが多
数、文字領域の候補として検出されてしまっている。こ
のように過剰抽出されたブロックを示すと、図17にお
いて網点で示された領域87のようになる。これらの過
剰抽出ブロックが存在するために、画像全体の文字抽出
率は低いものとなってしまう。
【0026】従って、本実施形態では、複数解像度の画
像を用いて、文字外形の大きさに関らない安定した文字
領域の抽出を可能とすると共に、上述のようなブロック
過剰抽出を防止し、文字抽出率を向上させる画像処理装
置を説明する。
【0027】<装置構成の説明(図1)>本実施形態の
画像処理装置は、外部インターフェースから画像を入力
し、これを蓄積する機能を設けたパーソナルコンピュー
タである。そして、本コンピュータは、蓄積された入力
画像から文字領域を切り出して保存しておき、これを用
いて画像検索を行なう機能を備えるものである。
【0028】図1は、本実施形態の画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。図中、1は装置全体の制
御を行なうCPUであり、メモリ部3に格納されたプロ
グラムに従って演算、I/O制御などの処理を実行す
る。2は周辺機器コントローラであり、CPU1とセッ
トで用いられ、周辺機器を制御するのに必要なI/O
(シリアル通信、パラレル通信、リアルタイムロック、
タイマ、割り込み、DMA等)の制御を行なう。
【0029】3はメモリ部であり、CPU1の主記憶装
置としてのDRAM、キャッシュRAM、ROM等のメ
モリを含む。また、画像領域検出処理におけるワークエ
リアも兼ねる。4は、ユーザデータや装置の設定、画像
データの記憶を行なうハードディスクドライブ(HD
D)である。5はFDD制御部であり、6はフロッピー
ディスクドライブ(FDD)である。7はキーボード制
御部であり、8はキーボードである。
【0030】表示ユニット9において、10は表示制御
部であり、VRAM11から表示データを順次読み出
し、階調変換等を行ないながら、液晶パネル(LCD)
12へデータを転送する。また、表示制御部10は、C
PU1からVRAM11へのアクセスと、VRAM11
からLCD12へのデータ転送の調停を行なう。本実施
形態においては、LCD12は、各種ファイルの情報を
表示すると共に、画像データを表示する。
【0031】また、通信ユニット13において、15は
通信インターフェースであり、14は通信制御部であ
る。通信規格は、RS−232C、イーサネット等のシ
リアル通信、セントロニクス、SCSI等のパラレル通
信のインターフェースであり、テキスト等の各種データ
や画像データの入出力を行なう。また、NTSC方式な
どのテレビ信号を入するインターフェースも備える。
【0032】16は、画像データから文字領域を抽出す
る画像領域検出部である。以下に、画像領域検出部16
について詳細に説明する。
【0033】<画像領域検出部の説明(図2)>図2は
本実施形態の画像領域検出部の構成を表すブロック図で
ある。図2を参照して、本実施形態の画像領域検出部1
6の動作について説明する。
【0034】図中、20は解像度変換部であり、入力し
た原画像を設定された解像度に変換する。本実施形態で
は、原画像からn画素おきに画素を取り出すことで、1
/nの解像度の画像を得る。なお、解像度変換の方法は
これに限られるものではなく、例えば、原画像の隣接す
るn画素について平均を計算して1画素の値とする方法
や、ウェーブレット変換処理を行なうなど、様々な演算
方法を利用することができる。
【0035】29は一画面演算部であり、各解像度に変
換された画像から候補領域を検出する。26は判定結果
格納部であり、各解像度毎に像域分離の判定結果を格納
する。なお、判定結果格納部26は、各解像度毎に格納
領域が分割されている。そして、それぞれの領域におい
て、原画像の解像度に対応するブロック数が確保されて
いる。即ち、原画像の一ブロック判定結果は格納領域の
1個の単位が対応し、1/n解像度画像の一ブロック判
定結果は格納領域のn^2個の単位が対応することにな
る。
【0036】例えば、判定結果格納部26における1/
4解像度画像の判定結果を格納する領域では、1ブロッ
ク(原画像では16ブロックに相当する)判定する毎
に、16ブロックに同じ値が記録されることになる。そ
して、判定結果格納部26を順にスキャンすることで、
後述するように、低解像度画像の候補領域を小ブロック
に分割したのと等価な動作が行なえるようになる。
【0037】次に、一画面演算部29の構成を説明す
る。22はブロック分割部であり、入力された画像デー
タを8×8の小ブロックに分割する。28は一ブロック
演算部であり、ブロック分割部22で得られたブロック
毎に、文字領域であるか否かを判定し、その判定結果を
判定結果格納部26に出力する。
【0038】一ブロック演算部28の構成を説明する
と、23はDCT変換部、24は係数演算部である。D
CT変換部23と係数演算部24は、上記従来技術の
(3)で説明した像域パラメータ分離部を構成する。本
実施形態においては、ブロックサイズが8×8サイズで
あることと、直交変換の方法として離散コサイン変換を
用いる点が異なる。なお、DCT変換部22、係数演算
部23は、JPEGやMPEG方式などの標準規格で使
用されている技術と同様であり、詳細な原理の説明は省
略する。
【0039】従来技術でも説明したように、像域パラメ
ータ分離部によって、文字領域と画像領域を分離する特
徴パラメータLが計算される。しかし、本実施形態で用
いる像域パラメータ分離方式としては、文字領域の特徴
が検出できるものであれば、他の方式であってももちろ
んよい。25は属性判定部であり、係数演算部24より
出力される特徴パラメータを閾値と比較して、当該ブロ
ックが文字領域候補であるかの判定を行なう。
【0040】次に、以上のような画像領域検出部16の
抽出作業の流れについて概要を説明する。
【0041】まず、原画像を一画面演算部29に入力し
て直交変換し、候補領域を抽出する。次に、原画像の解
像度を変えた画像を作成し、これを一画面演算部29に
入力して直交変換して候補領域を抽出する。この操作を
指定された解像度の画像まで繰り返し行なう。この処理
では、画像に類似した性質が表れて誤抽出しやすい中〜
大サイズの文字で構成される文字領域を、解像度変換で
縮小することによって抽出可能とする。結果として、原
画像からは小サイズ文字、1/2解像度画像からは中サ
イズ文字、1/4解像度画像からは大サイズ文字という
ように抽出が行えるようになる。この各解像度画像から
の抽出結果を合成することで、画像中の文字領域が抽出
できる。
【0042】例えば、図15の(a)は抽出処理の対象
となる原画像であり、文字80〜82、写真83の4つ
の要素で構成されている。図中のマス目は、8×8サイ
ズのブロック境界を表わすもので、説明の都合で示した
ものであり、実際の画像としては表示されていない。文
字80はタイトル文字で3×3ブロック分の大きさ(縦
横それぞれ16〜24ドットの大きさ)である。また、
文字81は2×2ブロック分の大きさ(縦横それぞれ8
〜16ドット)で構成される。文字82は文書中の標準
外形文字であり、ブロック1つ分の大きさ(〜8ドッ
ト)である。図15の(b)は、図15の(a)の画像
の解像度を1/2に変換した画像であり、図15の
(c)は1/4に変換した画像である。図15の
(b)、(c)においても、図中のマス目は8×8サイ
ズのブロック境界を表わしている。
【0043】以上のような画像から文字領域を抽出する
と、図15の(a)からは文字82を含む領域が、
(b)からは文字81を含む領域が、(c)からは文字
80を含む領域が抽出されることになる。
【0044】また、上記処理の結果、図16に示すよう
に文字領域84、85、86が抽出されるが、文字領域
86には、図17に示すように過剰抽出ブロック(領域
87内のブロック)が含まれている。本実施形態では、
更にこのような過剰抽出ブロックを除去して、文字領域
の抽出率を向上する。以下に、本実施形態の特徴的な処
理を詳細に説明する。
【0045】<文字抽出処理の説明(図3)>図3は、
画像領域検出部16を用いたCPU1の処理の流れを示
すフローチャートである。以下、同図を用いて文字領域
抽出処理の説明を行なう。
【0046】本実施形態では、原画像から1/n解像度
の画像を作成し、DCT変換した係数の分布から候補領
域を抽出する。次に、候補領域を小ブロックに分割し、
小ブロック単位で文字属性を持つか判定する。ここでの
判定方法は、候補領域の主要な色相を検出して、小ブロ
ックが主要色相を含むか否かで判定するものである。以
上の処理を、解像度を変換した全画像について繰り返し
実行する。本実施形態では、原画像から1/2画像、1
/4画像を作成し、この3枚から文字領域の抽出を行な
うものとする。続いて、各解像度画像の抽出結果の重複
部分(過剰抽出されたブロック)を整理した文字抽出画
像を作成し、出力を行なう。
【0047】図3において、ステップS100では、メ
モリ部3やHDD4から画像データの読み込みを行な
う。続くステップS101では、解像度変換部20を用
いて、1/nに解像度変換した画像を作成する。ステッ
プS102では一画面演算部29を用いて、1/n解像
度の画像に対する候補領域の抽出処理を行なう。ステッ
プS103では、後述する小領域属性判定処理に従っ
て、候補領域を小ブロック分割して属性判定を行ない、
その結果を判定結果格納部26中に格納する。
【0048】ステップS104では、設定された解像度
までの処理が終了したか判定し、肯定であればステップ
S105へ、否定であればステップS101へ進む。本
実施形態では、nを1、2、4に変化させてステップS
101〜ステップS103の処理を行うものとする。
【0049】ステップS105では、判定結果格納部2
6の各解像度画像の結果を比較する重複領域判定を行な
う。ここでは、判定結果格納部26に格納された各解像
度の画像の判定結果をブロック単位で順にスキャンす
る。このときに、いずれかの解像度画像で文字領域と判
定されていた場合は、出力ファイルの対応位置に文字領
域であることを記録する。全ブロックのスキャンが終了
したら、同処理を終了する。この結果、ステップS10
3において文字領域と判定されなかった小領域が候補領
域より除去される。
【0050】なお、出力ファイルは、ブロックごとの判
定結果のみを出力するものであってもよいし、文字領域
の画像のみを取り出した出力画像ファイルを作成しても
良い。ステップS106では、文字領域抽出した結果を
HDD4などに出力して、処理を終了する。
【0051】<小領域属性判定処理の説明(図4〜図
7)>以下では、図4〜図7を用いて小領域属性判定処
理の流れを説明する。この小領域属性判定処理により、
複数の解像度画像の候補領域中で、過剰抽出された部分
(文字を含まない部分)を除去するものである。
【0052】処理の概要について説明すると、まず、判
定結果格納部26に格納されているブロック毎の判定結
果に基づいて候補領域を統合し、原画像より統合領域を
抽出する。そして、抽出された統合領域内で使用されて
いる主要な色相を検出する。次に、候補領域を小ブロッ
クに分割し、各小ブロック単位が上記の主要色相を含む
かを判定する。ここで、主要色相を含む小ブロックは文
字領域であると判定され、その判定結果が判定結果格納
部26に格納される。
【0053】図4は小領域属性判定処理の全体の流れを
示すフローチャートである。ステップS120では、判
定結果格納部26の記憶内容を検索して、隣接する候補
領域を統合する。領域統合の手法については公知のアル
ゴリズムが利用でき、ここではその説明を省略する。こ
れにより、一つの文字画像を構成する候補領域が一つの
統合領域に統合される。例えば、文字の大きさに比べて
粗いブロックサイズを用いるために隣接した文字はつな
がって検出される。この結果、文字列の場合は、当該文
字列中の全ての文字がつながった形で検出され、これを
統合領域という。一方、文字列と文字列との間にはある
程度の隙間があるために、この部分のブロックは検出さ
れない。従って、処理後の画像をみると、つながったブ
ロックがほぼ文字列の数だけ存在することになる。即
ち、一つの解像度画像につき、ほぼ含まれている文字列
の数だけ、統合領域が作成されることになる。
【0054】ステップS121では、後述する色相検出
処理によって、候補領域に含まれる主要な色相の検出を
行なう。ステップS122では、候補領域を8×8画素
で構成される小ブロックに分割する。
【0055】上述したように判定結果格納部26では、
1/nの解像度の画像における8×8画素ブロック毎の
属性の判定結果をn×n個の小ブロックに持たせてい
る。従って、各小ブロックは原画像の1ブロック(原画
像の8×8画素ブロック)に相当する。即ち、各解像度
の画像について行ったブロック単位の属性判定結果は、
原画像内の各ブロックに対応するように判定結果格納部
26に格納される。
【0056】ステップS123では、後述する小ブロッ
ク判定処理を行なって、各小ブロックが文字領域である
か否かを判定し、その判定結果を判定結果格納部26に
記録する。ステップS124では、候補領域に含まれる
全小ブロックについて判定が終了したかを判定し、否定
であればステップS123へ進んで次の小ブロックの判
定を行なう。一方、ステップS124において全ての小
ブロックについて処理を終えたと判定されればステップ
S125へ進む。ステップS125では、処理中の解像
度画像に含まれる統合領域の処理が全て終了したか判定
し、肯定であれば処理を終了し、否定であればステップ
S121へ進んで次の統合領域の処理を行なう。
【0057】次に、図5のフローチャートを用いて、上
述のステップS121における色相検出処理の流れを説
明する。一般に、文字画像は単一色で構成されることが
多く、候補領域内では文字色が最も高い頻度で出現する
と考えられる。従って、候補領域の色相度数テーブルを
作成し、最頻色を検出することで文字の色相が検出でき
る。
【0058】まず、ステップS141では、候補領域の
色相度数テーブルを作成する。色相度数テーブルを作成
した例を図7に示す。色相度数テーブルは、UV成分の
値を分割してマトリクスにしたもので、各要素には対応
するUV成分値をもつ画素の頻度数が格納される。同図
の例では、例えば、(U,V)=(8.1)の画素が5
00画素、(5,4)が400画素あることがわかる。
【0059】図5のフローチャートに戻って、ステップ
S142では、色相度数テーブルを用いてブロック内の
色相を検出する。具体的には、色相度数テーブルを検索
して、度数の最も多い要素を検出する。図7の例では、
(8,1)の要素71が最頻色として検出される。ステ
ップS143では、ステップS142の結果を、統合領
域の文字色として設定し、本処理を終了する。
【0060】続いて、ステップS123における小ブロ
ック判定の処理を説明する。図6は小ブロック判定処理
の全体の流れを示すフローチャートである。ここでの処
理は、各小ブロックが文字色として設定された色相を含
むか比較し、各小ブロック毎に文字領域であるか否かを
判定する。
【0061】ステップS160では、小ブロックの代表
色相の検出を行なう。本実施形態では、代表色相は、小
ブロックをDCT変換した結果の直流係数を用いる。こ
れは、小ブロック内の平均の色相を表すものである。
【0062】ステップS161では、ブロックが文字色
の色相を含むか判定し、肯定であればステップS162
へ進み、否定であれば処理を終了する。ここで、小ブロ
ックの代表色はブロックの平均色相であり、そのブロッ
クが文字色を含んでいても、上で設定した文字色と完全
には一致しない。従って、ここでの判定では、ブロック
色相が、文字色の色相から一定の範囲内に入っているか
を判定する。ステップS162では、判定結果格納部2
6中の位置に当該ブロックが文字領域であることを記録
し、処理を終了する。本実施形態では、各小ブロックに
対して文字フラグをセットすることで、当該小ブロック
が文字領域であることを示す。
【0063】以上の処理によって、低解像度の画像の候
補領域中で文字を含まない部分を除去することができ
る。なお、上述の実施形態中では、文字色を判定するの
に色相を用いたが、輝度を用いてもよい。また、色相の
検出方法として出現度数を積算する例を説明したが、こ
れに限られるものでもない。さらに、積算単位を画素単
位でなく、ブロックの平均色、代表色を用いるようにし
てもよい。また、ブロックが主要色相を含むかの判定
に、直流係数でなく、ブロック内の平均色、代表色を用
いるようにしてもよい。
【0064】<文字領域抽出の動作例(図8)>次に、
文字領域抽出の動作例を図8を用いて説明する。図8に
は、本実施形態のL文字抽出処理を行った結果の画像例
を示す。
【0065】図8の(a)は1/4解像度画像から検
出、抽出した候補領域である。同図においては、「大文
字!」と書かれたブロックが、3ブロック連続して検出
されている。これを小ブロックに分割したものが、図8
の(b)である。図8の(b)では、図8の(a)の1
ブロックが、16個の小ブロックに分割されている。各
小ブロックの大きさは、原画像のブロックサイズと同じ
8×8画素である。図8の(b)の各小ブロックに対し
て小領域属性判定処理を行った結果が図8の(c)であ
る。
【0066】図8の(c)において、領域53内の各小
ブロックは、主要色相を含んでおり、文字領域と判定さ
れている。一方の領域52は、文字色相を含んでいない
ため、文字領域から排除されている。結果として、低解
像度画像の候補領域50から、文字を含まない小領域5
2が排除され、文字画像を含む小領域53のみが抽出結
果として出力されている。なお、例えば「大」という文
字の左側の3個の小ブロックには、大という文字がわず
かしかかかっていないので、主要色として文字色相を含
まない可能性がある。このような場合、文字の周辺のブ
ロックについてはドット単位で文字色相を有するか否か
を調べて、小ブロックが文字領域か否かを判定するよう
にしてもよい。
【0067】以上、説明したように本実施形態によれ
ば、複数の解像度画像から抽出された候補領域を、原画
像のブロック単位である小領域に分割して属性判定する
ことで、候補領域中の文字を含まないブロックを削除す
ることができる。従って、文字外形の大きさに関らない
安定した領域切出しを行ないながら、文字領域の抽出率
を向上させることが可能となる。
【0068】なお、本発明は、上述の実施形態に限られ
ることなく、幅広く応用することができる。例えば、本
実施形態では、直交変換の方法としてDCTを使用した
例を説明したが、フーリエ変換やアダマール変換であっ
てもよい。また、像域パラメータ分離方式は、本実施形
態ではパラメータLの値を計算して閾値と比較する方式
で説明したが、文字領域の特徴を検出する他の方式であ
ってももちろんよい。さらに、作成する画像の解像度と
階層数は、任意のものでよい。また、判定処理を行なう
ブロックサイズも任意のサイズでよい。
【0069】[実施形態2]前述の実施形態1では、小
ブロックの判定条件として、統合領域内で使用頻度の多
い色相を用いた例について説明を行なった。本実施形態
2では、判定条件として、統合領域内で中央部に分布す
る色相を用いた例について説明する。これは、候補領域
を統合したときに、その中央部は文字画像を含む可能性
が高いことを利用するものである。
【0070】本実施形態2における画像処理装置等の装
置全体構成、画像領域検出部16の構成は、前述の実施
形態1で説明したもの(図1、図2)と同様であり、説
明を省略する。また、文字抽出処理(図3)、小領域判
定処理(図4)、小ブロック判定処理(図6)の流れ
も、前述の実施形態で説明したものと同様であるので、
説明を省略する。
【0071】<色相検出処理の説明(図9、図10)>
以下では、本実施形態2の色相検出処理の流れについて
説明する。文字候補領域を統合した場合に、その中央部
は文字画像を含む可能性が高い。本実施形態では、統合
領域内の位置によって画素の重み係数を変化させる。即
ち、結合領域の中央部の重み係数を大きく設定している
ので、色相度数テーブルに高い度数として加算されるこ
とになる。その後に、色相度数テーブルを用いて主要色
相の判定を行なう。
【0072】図9は、重み付け係数の設定例を示す図で
ある。図9(a)は、候補領域を統合した例を示す。図
9(b)は、統合領域内の位置による重み付け係数の例
である。この例では、統合領域の輪郭に接するブロック
が、係数「1」となり、内側に行くに従って係数が増加
する。なお、重み付け係数の設定は、本実施形態で説明
したもの以外であってももちろんよい。
【0073】以下では、図10のフローチャートを用い
て、色相検出処理の流れについて説明する。まず、ステ
ップS240では、候補領域の形状から色相の重み付け
テーブルを作成する。この内容は図9で説明したものと
同様である。ステップS241では、統合領域の画素を
読みだして、色相度数テーブルを作成する。色相度数テ
ーブルの構成は前述の実施形態1で説明したものと同様
である。このときに加算する値は、画素位置の重み付け
テーブルの数値を用いる。ステップS242からステッ
プS243は、前述の実施形態のステップS142から
ステップS143の処理と同様であり、ここでは説明を
省略する。
【0074】以上のように処理を行なうことで、統合領
域の中央部に分布する色相を判定条件として用いること
が可能となる。
【0075】以上、説明したように本実施形態2によれ
ば、前述した実施形態1と同様な効果を得ることができ
るとともに、結合領域の中央部の色相を用いるので、よ
り文字に対応した色相を獲得できる。
【0076】[実施形態3]前述の実施形態1、2で
は、小ブロックの判定条件として、統合領域内の色相を
用いた例について説明を行なった。本実施形態3では、
候補領域内でエッジ検出を行ない、判定条件としてブロ
ックがエッジを含む度合を用いた例を説明する。画像中
の文字部分は、キャプション文字など、鋭いエッジを持
っている。本実施形態3ではこれを利用し、候補領域内
のエッジを検出することで、文字ブロックを抽出する。
キャプション文字とは、例えばテレビ等で、カメラ画像
上に合成されるテロップ文字が挙げられる。ニュース番
組等のヘッドライン、時刻表示がこれにあたる。
【0077】本実施形態における画像処理装置の装置全
体構成、画像領域検出部16の構成は、実施形態1で説
明したもの(図1、図2)と同様であり、説明を省略す
る。また、文字抽出処理(図3)の流れも、実施形態1
で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0078】<小領域属性判定処理の説明(図11、図
12)>図11は実施形態3における小領域属性判定処
理の流れを示すフローチャートである。同図を用いて実
施形態3における小領域属性判定処理の動作を説明す
る。処理の概要を説明すると、まず、候補領域を小ブロ
ックに分割し、小ブロック毎にエッジ検出して文字領域
か判定する。以上の処理を、候補領域内の全ての小ブロ
ックが終了するまで繰り返す、という動作を行なう。
【0079】図中、ステップS322では、書く解像度
の画像より抽出された候補領域を8×8画素で構成され
る小ブロックに分割する。ステップS323では、後述
する小ブロック判定処理を行なって、各小ブロックが文
字領域であるか判定し、判定結果を判定結果格納部26
に記録する。ステップS324では、候補領域に含まれ
る小ブロックの判定が全て終了したか判定し、否定であ
ればステップS323へ進んで次の小ブロックの判定を
行なう。一方、ステップS324において全ての小ブロ
ックについて処理を終えていればステップS325に進
む。ステップS325では、処理中の解像度画像に含ま
れる統合領域の処理が全て終了したか判定し、肯定であ
れば処理を終了し、否定であればステップS322へ戻
って次の統合領域の処理を行なう。
【0080】続いて、小ブロック毎の判定処理(ステッ
プS323の処理)について説明する。図12は小ブロ
ック判定処理の全体の流れを示すフローチャートであ
る。本実施形態の小ブロック判定処理では、各小ブロッ
クのエッジ検出を行ない、エッジを構成する画素数を閾
値と比較して、文字領域であるか判定する処理を行な
う。
【0081】ステップS360では、小ブロック内のエ
ッジ検出を行なう。エッジ検出の方法は、公知の技術を
利用することができ、ここでの説明は省略する。ステッ
プS361では、小ブロック内でエッジを構成している
画素数を算出する。ステップS362では、エッジを構
成する画素数が閾値より大きいか比較し、肯定でされば
ステップS363へ進み、否定であれば処理を終了す
る。ステップS363では、判定結果格納部26に当該
ブロックが文字領域であることを記録し、本処理を終了
する。
【0082】以上、説明したように本実施形態3によれ
ば、前述した実施形態と全く同様な効果を得ることがで
きる。さらに、本実施形態の処理は色相情報を用いない
ため、白黒画像からの抽出も可能となるという効果があ
る。
【0083】以上のように、上記実施形態によれば、複
数の解像度画像で抽出された候補領域を小領域(元の解
像度の画像におけるブロック)に分割して属性判定をす
るので、候補領域周辺部の文字画像を含まない部分(過
剰抽出ブロック)を削除することができる。従って、文
字外形の大きさに関らない安定した領域切出しを行ない
ながら、文字領域の抽出率を向上させることができる、
という効果がある。
【0084】なお、上記実施形態では、候補領域として
文字領域を抽出するが、他の属性の候補領域であっても
良い。
【0085】上記装置の機能もしくは方法の機能によっ
て達成される本発明の目的は、前述の実施形態のプログ
ラムを記憶させた記憶媒体によっても達成できる。例え
ば、図1の装置において、フロッピーディスク等の記憶
媒体を装着し、FDD6、FDD制御部5によって該フ
ロッピーディスクによりプログラムをメモリ部3にロー
ドし、CPU1によって実行させる。この場合、その記
憶媒体から読み出したプログラム自体が本発明の新規な
機能を達成することになる。このための、本発明にかか
るプログラムの構造的特徴は、図18に示す通りであ
る。
【0086】図18の(a)は、本実施形態のプログラ
ムを実行することによって実現される処理の手順を表す
図である。181は変換処理であり、原画像を複数種類
の解像度の画像に変換する。本処理には図3のステップ
S101が相当する。182は抽出処理であり、前記複
数種類の解像度の画像の各々について、所定画素数を含
むブロック毎に特徴量を求め、所定の属性を有する領域
を抽出する。また、183は分割処理であり、前記原画
像上において抽出処理182で抽出された領域に相当す
る領域を候補領域とし、該候補領域を小ブロックに分割
する。184は判定処理であり、前記小ブロックのそれ
ぞれが前記所定の属性を有するか否かを判定する。
【0087】以上の抽出処理182、分割処理183、
判定処理184には、図3のステップS102、S10
3が相当している。
【0088】また、185は決定処理であり、判定処理
184工程において前記所定の属性を有していないと判
定された小ブロックを前記候補領域より除去して候補領
域を決定する。本処理には、図3のステップS105が
相当する。
【0089】図18の(b)は、本実施形態の記憶媒体
(例えばフロッピーディスク、CD−ROM等いかなる
媒体でもよい)におけるメモリマップを表す図である。
変換処理モジュール181’、抽出処理モジュール18
2’、分割処理モジュール183’、判定処理モジュー
ル184’、決定処理モジュール185’のそれぞれ
は、変換処理181、抽出処理182、分割処理18
3、判定処理184、決定処理185を実行するための
プログラムモジュールである。
【0090】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明はシステム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることは言うまでもない。この場合、本発明に係る
プログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成するこ
とになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシ
ステム或は装置に読み出すことによって、そのシステム
或は装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0091】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
文字の大きさに関らない安定した領域切り出しを行うと
ともに、文字領域の抽出率を向上させることが可能とな
る。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像処理装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本実施形態の画像領域検出部の構成を表すブロ
ック図である。
【図3】画像領域検出部16を用いたCPU1の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図4】小領域属性判定処理の全体の流れを示すフロー
チャートである。
【図5】色相検出処理の流れを説明するフローチャート
である。
【図6】小ブロック判定処理の全体の流れを示すフロー
チャートである。
【図7】色相度数テーブルを作成した例を示す図であ
る。
【図8】は、本実施形態のL文字抽出処理を行った結果
の画像例を示す図である。
【図9】重み付け係数の設定例を示す図である。
【図10】実施形態2における色相検出処理の流れを説
明するフローチャートである。
【図11】実施形態3における小領域属性判定処理の流
れを示すフローチャートである。
【図12】小ブロック判定処理の全体の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図13】従来技術におけるジグザグスキャン処理の順
序を説明する図である。
【図14】従来技術における係数の積算領域を説明する
図である。
【図15】解像度変換画像の例を示す図である。
【図16】文字抽出処理結果の例を説明する図である。
【図17】誤抽出領域の例を説明する図である。
【図18】本実施の形態の制御を実現するための制御プ
ログラムを格納した記憶媒体の構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 周辺コントローラ 3 メモリ部 4 ハードディスクドライブ 5 FDD制御部 6 FDDドライブ 7 キーボード制御部 8 キーボード 9 表示ユニット 10 表示制御部 11 VRAM 12 液晶ディスプレイ 13 通信ユニット 14 通信制御部 15 通信インターフェース 16 画像領域検出部 20 解像度変換部 22 ブロック分割部 23 DCT変換部 24 係数演算部 25 属性判定部 26 判定結果格納部 28 ブロック演算部 29 位置画面演算部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を複数種類の解像度の画像に変換
    する変換手段と、 前記複数種類の解像度の画像の各々について、所定画素
    数を含むブロック毎に特徴量を求め、所定の属性を有す
    る領域を抽出する抽出手段と、 前記原画像上において前記抽出手段で抽出された領域に
    相当する領域を候補領域とし、該候補領域を小ブロック
    に分割する分割手段と、 前記小ブロックのそれぞれが前記所定の属性を有するか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段において前記所定の属性を有していないと
    判定された小ブロックを前記候補領域より除去して候補
    領域を決定する決定手段とを備えることを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の属性を有する領域は文字画像
    を含む領域であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記候補領域の主要な
    色相を検出し、該主要な色相が前記小ブロックに含まれ
    る度合に基づいて、該小ブロックが前記所定の属性を有
    するか否かを判定することを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記候補領域の中央部
    にある色相が前記小領域に含まれる度合に基づいて、該
    小ブロックが前記所定の属性を有するか否かを判定する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記小ブロック毎に輪
    郭検出を行なって、輪郭を含む度合に基づいて該小ブロ
    ックが前記所定の属性を有するか否かを判定することを
    特徴とする、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記分割手段は、前記原画像に対して1
    /nの解像度を有する画像から抽出された候補領域のブ
    ロックをn×n個の小ブロックに分割することを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 原画像の1/nの解像度の画像より、前
    記抽出手段によって抽出された領域に含まれる各ブロッ
    クの属性の判定値を、n×n個の小ブロックのデータと
    して記憶する記憶手段を更に備えることを特徴とする請
    求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記抽出手段は、前記複数種類の解像度
    の画像の各々について、所定画素数を含むブロック毎に
    直交変換を行い、直交変換画像から特徴量を計算して所
    定の属性を有するブロックを検出し、該検出結果に基づ
    いて所定の属性を有する領域を抽出することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 原画像を複数種類の解像度の画像に変換
    する変換工程と、 前記複数種類の解像度の画像の各々について、所定画素
    数を含むブロック毎に特徴量を求め、所定の属性を有す
    る領域を抽出する抽出工程と、 前記原画像上において前記抽出工程で抽出された領域に
    相当する領域を候補領域とし、該候補領域を小ブロック
    に分割する分割工程と、 前記小ブロックのそれぞれが前記所定の属性を有するか
    否かを判定する判定工程と、 前記判定工程において前記所定の属性を有していないと
    判定された小ブロックを前記候補領域より除去して候補
    領域を決定する決定工程とを備えることを特徴とする画
    像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記所定の属性を有する領域は文字画
    像を含む領域であることを特徴とする請求項9に記載の
    画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記判定工程は、前記候補領域の主要
    な色相を検出し、該主要な色相が前記小ブロックに含ま
    れる度合に基づいて、該小ブロックが前記所定の属性を
    有するか否かを判定することを特徴とする、請求項9ま
    たは10に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記判定工程は、前記候補領域の中央
    部にある色相が前記小領域に含まれる度合に基づいて、
    該小ブロックが前記所定の属性を有するか否かを判定す
    ることを特徴とする、請求項9または10に記載の画像
    処理方法。
  13. 【請求項13】 前記判定工程は、前記小ブロック毎に
    輪郭検出を行なって、輪郭を含む度合に基づいて該小ブ
    ロックが前記所定の属性を有するか否かを判定すること
    を特徴とする、請求項9または10に記載の画像処理方
    法。
  14. 【請求項14】 前記分割工程は、前記原画像に対して
    1/nの解像度を有する画像から抽出された候補領域の
    ブロックをn×n個の小ブロックに分割することを特徴
    とする請求項9に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 原画像の1/nの解像度の画像より、
    前記抽出工程によって抽出された領域に含まれる各ブロ
    ックの属性の判定値を、n×n個の小ブロックのデータ
    として記憶する記憶工程を更に備えることを特徴とする
    請求項14に記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記抽出工程は、前記複数種類の解像
    度の画像の各々について、所定画素数を含むブロック毎
    に直交変換を行い、直交変換画像から特徴量を計算して
    所定の属性を有するブロックを検出し、該検出結果に基
    づいて所定の属性を有する領域を抽出することを特徴と
    する請求項9に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 メモリ媒体から所定のプログラムを読
    みこんでコンピュータを制御するコンピュータ制御装置
    であって、前記メモリ媒体は、 原画像を複数種類の解像度の画像に変換する変換工程の
    手順コードと、 前記複数種類の解像度の画像の各々について、所定画素
    数を含むブロック毎に特徴量を求め、所定の属性を有す
    る領域を抽出する抽出工程の手順コードと、 前記原画像上において前記抽出工程で抽出された領域に
    相当する領域を候補領域とし、該候補領域を小ブロック
    に分割する分割工程の手順コードと、 前記小ブロックのそれぞれが前記所定の属性を有するか
    否かを判定する判定工程の手順コードと、 前記判定工程において前記所定の属性を有していないと
    判定された小ブロックを前記候補領域より除去して候補
    領域を決定する決定工程の手順コードとを備えることを
    特徴とするコンピュータ制御装置。
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